JP2000313759A - 多孔質フィルムの製造方法 - Google Patents

多孔質フィルムの製造方法

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JP2000313759A JP11122965A JP12296599A JP2000313759A JP 2000313759 A JP2000313759 A JP 2000313759A JP 11122965 A JP11122965 A JP 11122965A JP 12296599 A JP12296599 A JP 12296599A JP 2000313759 A JP2000313759 A JP 2000313759A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高強度、高比表面積及び高細孔容積を有し、か
つイオン透過性及び高速充放電特性にも優れる多孔質フ
ィルムの製造方法を提供すること。 【解決手段】ポリオレフィン樹脂及び溶媒を含有する樹
脂組成物を溶融混練し、得られた溶融混練物を冷却され
たサイジングダイスを通してシート状に成形し、得られ
たシート状成形物を上ベルト及び/又は下ベルトのベル
トの両端部にせき止め部を設けたベルトプレス機にて加
熱冷却連続圧延処理した後、延伸及び脱溶媒処理を行な
う工程を有することを特徴とする多孔質フィルムの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質フィルムの
製造方法に関する。さらに詳しくは、電池の正極負極間
に配置されてこれらを隔離させる電池用セパレーター等
として好適に用いられる多孔質フィルムの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々のタイプの電池が実用に供さ
れているが、近年、電子機器のコードレス化等に対応す
るために、軽量で、高起電力及び高エネルギーを得るこ
とができ、しかも自己放電が少ないリチウム電池が注目
を集めている。例えば、リチウム二次電池は、携帯電話
やノートブックパソコン用として多量に用いられてお
り、更に、今後、電気自動車用バッテリーとして期待さ
れている。
【0003】このようなリチウム電池の負極材料として
は、金属リチウムを始め、リチウム合金やリチウムイオ
ンを吸蔵放出できる炭素材料のような層間化合物を挙げ
ることができる。他方、正極材料としては、コバルト、
ニッケル、マンガン、鉄等の遷移金属の酸化物やこれら
遷移金属とリチウムとの複合酸化物を挙げることができ
る。
【0004】一般に、このようなリチウム電池において
は、上述したような正極と負極との間に、それら電極間
の短絡を防止するためのセパレーターが設けられてい
る。このようなセパレーターとしては、通常、正極負極
間のイオンの透過性を確保するために、多数の微細孔を
有する多孔質フィルムが用いられている。
【0005】このような電池用セパレーターとして、従
来、超高分子量ポリオレフィン樹脂を、必要に応じてそ
の他のポリオレフィン樹脂と共に、溶媒中で加熱して溶
解させ、これをゲル状のシートに成形し、このシートを
延伸処理し、この延伸の前後に脱溶媒処理を行って、シ
ート中に残存する溶媒を除去することにより、多孔質フ
ィルムを製造する方法が種々提案されている。
【0006】例えば、特開平7−228718号公報に
は、重量平均分子量が1×106 以上の超高分子量ポリ
オレフィン樹脂を10重量%以上含有するポリオレフィ
ン樹脂組成物からなり、フィブリル繊維の平均径が0.
01〜0.2μm、貫通孔の平均径が0.01〜0.1
μm、空孔率が35〜95%、比表面積が20〜400
2 /g、膜厚に対する貫通経路の比率である曲路率の
平均が膜厚の1.5〜2.5倍である多孔質フィルムが
記載されている。
【0007】しかし、超高分子量ポリオレフィン樹脂を
用いて得られる多孔質フィルムを電気自動車用バッテリ
ーのセパレーターとして実用的に用いるには、フィルム
が一層の高強度、高比表面積及び高細孔容積を有すると
共に、電解液保液性に優れ、更に、イオン透過性及び高
速充放電特性に一層優れることが強く要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高強
度、高比表面積及び高細孔容積を有し、かつイオン透過
性及び高速充放電特性にも優れる多孔質フィルムの製造
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ポリオ
レフィン樹脂及び溶媒を含有する樹脂組成物を溶融混練
し、得られた溶融混練物を冷却されたサイジングダイス
を通してシート状に成形し、得られたシート状成形物を
上ベルト及び/又は下ベルトのベルトの両端部にせき止
め部を設けたベルトプレス機にて加熱冷却連続圧延処理
した後、延伸及び脱溶媒処理を行なう工程を有すること
を特徴とする多孔質フィルムの製造方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、ポリオレフィン樹脂及
び溶媒を含有する樹脂組成物を溶融混練し、得られた溶
融混練物をシート状に成形し、得られたシート状成形物
を圧延処理した後、延伸及び脱溶媒処理を行う工程を有
する、多孔質フィルムの製造方法であり、シート状への
成形に際してサイジングダイスを用い、上ベルト及び/
又は下ベルトのベルトの両端部にせき止め部を設けたベ
ルトプレス機で圧延することに特徴を有する。
【0011】本発明に用いられるポリオレフィン樹脂
は、超高分子量ポリオレフィン樹脂を含有することが好
ましい。超高分子量ポリオレフィン樹脂としては、エチ
レン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペン
テン、1−ヘキセン等のオレフィンの単独重合体、共重
合体及びこれらの混合物等が挙げられ、これらの中で
は、得られる多孔質フィルムの高強度化の観点から、超
高分子量ポリエチレン樹脂が好ましく用いられる。
【0012】超高分子量ポリオレフィン樹脂の重量平均
分子量は、5×105 以上、好ましくは5×105 〜2
0×106 、より好ましくは1×106 〜15×106
が望ましい。
【0013】超高分子量ポリオレフィン樹脂の含有量
は、ポリオレフィン樹脂中に、好ましくは5〜100重
量%、より好ましくは8〜100重量%である。
【0014】超高分子量ポリオレフィン樹脂以外にポリ
オレフィン樹脂に含有されていてもよい樹脂としては、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−
ペンテン、1−ヘキセン等のオレフィンの単独重合体、
共重合体及びこれらの混合物等が挙げられ、これらの中
では、得られる多孔質フィルムの高強度化の観点から、
高密度ポリエチレン樹脂が好ましい。これらの樹脂の重
量平均分子量は、好ましくは1×104 以上、5×10
5 未満、より好ましくは、1×104 〜3×105 であ
る。
【0015】本発明に用いることのできる溶媒として
は、ポリオレフィン樹脂の溶解性に優れたものであれ
ば、特に限定されないが、凝固点が−10℃以下のもの
が好ましく用いられる。このような溶媒の好ましい具体
例としては、例えば、デカン、デカリン、流動パラフィ
ン等の脂肪族又は脂環式炭化水素、沸点がこれらに対応
する鉱油留分等が挙げられ、なかでも、流動パラフィン
等の不揮発性溶媒が好ましく、凝固点が−45〜−10
℃、40℃での動粘度が65cst以下の不揮発性溶媒
がより好ましい。
【0016】ポリオレフィン樹脂及び溶媒の混合割合
は、ポリオレフィン樹脂の種類、溶解性、混練温度等に
より異なるため、一概には決定できないが、得られるス
ラリー状の樹脂組成物を溶融混練してシート状に成形で
きる程度であれば特に限定されない。例えば、ポリオレ
フィン樹脂が樹脂組成物の5〜30重量%であることが
好ましく、8〜20重量%であることがより好ましい。
ポリオレフィン樹脂の混合割合が5重量%以上である
と、得られる多孔質フィルムの強度を向上させることが
でき、またポリオレフィン樹脂の混合割合が30重量%
以下であると、ポリオレフィン樹脂を十分に溶媒に溶解
させて、伸び切り状態近くにまで混練することができる
ため、ポリマー鎖の十分な絡み合いを得ることができ
る。
【0017】なお、前記樹脂組成物には、必要に応じ
て、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料、造核剤、顔料、
帯電防止剤等の添加剤を、本発明の目的を損なわない範
囲で添加することができる。
【0018】樹脂組成物の溶融混練は、ポリオレフィン
樹脂のポリマー鎖の十分な絡み合いを得るために、樹脂
組成物に十分な剪断力を作用させて行なうことが好まし
い。従って、本発明における樹脂組成物の溶融混練に
は、通常、混合物に強い剪断力を与えることができるニ
ーダや二軸混練り機が好ましく用いられる。
【0019】樹脂組成物を溶融混練する際の温度は、適
当な温度条件下であればよく、特に限定されないが、1
15〜185℃が好ましい。溶融混練の際の温度は、樹
脂組成物を十分に混練して、ポリオレフィン樹脂のポリ
マー鎖の十分な絡み合いを得るために、115℃以上が
好ましく、適度な粘度で、樹脂組成物に十分な剪断力を
作用させるために、185℃以下が好ましい。
【0020】次に、得られた溶融混練物を冷却されたサ
イジングダイスを通してシート状に成形する。
【0021】サイジングダイスの温度は、溶媒の動きを
安定化させながら溶融混練物をシート状に成形するた
め、−15℃以下、好ましくは−20℃以下に冷却され
ていることが望ましい。
【0022】サイジングダイスを冷却する方法は、特に
限定されない。具体的な方法としては、例えば、サイジ
ングダイス内に配管を設け、その配管内にあらかじめ水
で希釈された不凍液を一定循環量で循環させる方法が挙
げられるが、さらに冷却能力を向上させるために、サイ
ジングダイスに冷却槽を設け、その冷却槽内に前記水で
希釈された不凍液を循環させる方法を用いてもよい。い
ずれの方法を採用するにしても、冷却水の出入口の温度
差を可能な限り僅少にして、温度ムラや温度勾配をなく
し、かつ冷却効率を高めることが好ましい。また、必要
に応じて引取ロールにてテンションをかけながらシート
状成形物を引いてもよい。
【0023】このようにして得られるシート状成形物の
厚みは、通常、0.5〜20mmが好ましい。
【0024】なお、本発明では、得られるシート状成形
物の表面層のみならず、中心部までポリオレフィン樹脂
を微細に結晶化させて、細く、かつ均一なフィブリルか
らなる曲路率の大きい多孔質膜構造を有する多孔質フィ
ルムを得るためには、溶融混練物を急冷して、シート状
に成形することが好ましい。これは、溶液状態、すなわ
ち溶融混練物からシート状に成形する際の冷却速度が遅
い場合は、溶融混練により引き延ばされ、絡み合ってい
るフィブリルが毛球状に戻って、太い繊維を形成するた
めである。しかしながら、通常、ゲル状のシート状成形
物は、熱伝導性が大きくないため、表面層に比べて中心
に近い部分ほど冷却されにくい。特に、厚さ5mm以上
のシート状成形物ではこの傾向が著しく、表面層は数十
秒で冷却媒体に近い温度にまで冷却されるが、中心部で
は温度の低下が遅いため、冷却媒体の温度をかなり低く
しないと中心部まで急冷してポリオレフィン樹脂を微細
に結晶化させることができない。従って、厚みが0.5
〜20mm程度のシート状成形物を、通常用いられる冷
却ロールによって冷却した場合には、シート状成形物に
冷却ムラが生じ、結晶化度、表面形態等の均一性に欠け
る傾向がある。しかし、本発明のように、冷却されたサ
イジングダイスを用いることにより、金属による熱伝導
の効果で、溶融混練物の冷却ムラを抑えることができ、
かつ精度の高い空間を所定の圧力で通過することとあい
まって、得られるシート状成形物の形状安定性を飛躍的
に向上させることができる。
【0025】すなわち、一般に、結晶性高分子を結晶化
させるとラメラ結晶が生成するが、このラメラ結晶の厚
みは、結晶化温度に大きく依存し、融点と結晶化温度と
の差が大きいほど、ラメラ結晶の厚みは小さくなる。従
って、溶融混練温度と、シート状に成形する際の冷却温
度の差が大きければ大きいほど、ラメラ結晶の厚みを小
さくすることができるため、シート状成形物を圧延、延
伸する際に、ラメラ結晶が微結晶に分割されて、繊維径
が小さく、かつ均一なフィブリル繊維からなり、曲路率
が非常に大きいミクロフィブリル構造を有する多孔質フ
ィルムを得ることができると考えられる。
【0026】このようにして得られたシート状成形物
は、溶融混練により引き延ばされ、絡み合っているフィ
ブリル繊維が毛球状に戻って、太い繊維を形成し、シー
ト状成形物に大きな貫通孔が形成されるのを防止するた
めに、直ちに後述する圧延処理に供するか、又は用いた
溶媒の凝固点以下の温度で保存して、ポリオレフィン樹
脂の結晶構造を維持することが好ましい。
【0027】次に、シート状成形物のベルトプレス機に
よる圧延処理を行なう。本発明では、上ベルトと下ベル
トの間にサンプルを挟み込んで圧延する構造を有し、か
つ上ベルト及び/又は下ベルトのベルトの両端部にせき
止め部を設けたベルトプレス機を用いる。このようなベ
ルトプレス機は、ベルトを駆動ドラムにより一定のスピ
ードで移動させることができるため、連続した圧延処理
が可能である。
【0028】圧延処理に用いられるベルトプレス機は、
前記構造を有するものであれば特に限定されないが、例
えば、加圧にプレスを用いた液圧式ダブルベルトプレス
機、加圧ロールを用いた加圧ロール式ダブルベルトプレ
ス機、ベルト把持型ベルトプレス機、ロートキュアー等
が挙げられるが、これらの中ではギャップ調整の融通性
の観点から、加圧ロール式ダブルベルトプレス機が好ま
しい。
【0029】本発明では、ベルトプレス機のせき止め部
が、式(1): TD方向圧延倍率/圧延倍率/(MD方向圧延倍率×1.2) (1) において、1.0以下、好ましくは1.0未満、より好
ましくは0.5以上1.0未満になるように、形状寸法
等が設定されたものを用いることが望ましい。本発明に
おいて、圧延倍率とは圧延後のシート状成形物の厚みに
対する圧延前のシート状成形物の厚み(圧延前のシート
状成形物の厚み/圧延後のシート状成形物の厚み)であ
り、TD方向圧延倍率とは圧延前のシート状成形物の幅
方向の長さに対する圧延後のシート状成形物の幅方向の
長さ(圧延後のシート状成形物の幅方向の長さ/圧延前
のシート状成形物の幅方向の長さ)を、MD方向圧延倍
率とは圧延前のシート状成形物の機械軸流れ方向の長さ
に対する圧延後のシート状成形物の機械軸流れ方向の長
さ(圧延後のシート状成形物の機械軸流れ方向の長さ/
圧延前のシート状成形物の機械軸流れ方向の長さ)を、
それぞれ示す。また、式(1)の係数1.2は、圧延時
に溶媒が排出された分の体積変化を意味する。
【0030】式(I)の値が1.0以下であると、圧延
処理の際に、TD方向に自由に圧延されようとするシー
ト状成形物がせき止められることにより、シート状成形
物が多大な塑性変形を受けて、フィブリルが変形方向に
配向した新たな構造が発現し、強度、特に、突刺し強度
を飛躍的に増大させることができ、また0.5以上であ
ると、大掛かりな装置を用いてシート状成形物に多大な
圧力をかける必要がなくなるため、生産性を向上させる
ことができる。
【0031】さらに本発明では、ダブルベルトプレス機
前後に繰出し機と巻取り機を用い、各装置のライン速に
差をつけて連続圧延することも可能である。ダブルベル
トプレス機ライン速と繰出しスピード、ダブルベルトプ
レス機ライン速と巻取りスピード、又は繰出しスピード
と巻取りスピードに差をつけることにより、MD方向圧
延倍率の制御が可能となる。つまり、これらの速度比そ
のものがMD方向圧延倍率となる。特に、ダブルベルト
プレス機ライン速と、繰出し機又は巻取り機のスピード
に差をつけることは、シートプレス時の蛇行を抑える効
果も期待でき、歩留まりを上げることが可能になる。ま
た、巻取り部では、ダブルベルトプレス機内で後述の如
く十分冷却しないとネッキングが発生してしまい、強
度、特に突刺し強度に劣る。各速度は巻取り機、ダブル
ベルトプレス機、繰り出し機の順で速く設定され、繰り
出しスピード、ダブルベルトプレス機ライン速及び巻取
りスピード間での最大スピード比が3〜15倍であるこ
とが好ましい。
【0032】圧延処理は、ベルトプレス機内でシート状
成形物と接触する加圧手段の接触部の温度を適宜調整し
て、加熱圧延と冷却圧延を連続して行なう。例えば、ロ
ール式の場合、所定の温度に加熱された加圧ロール(加
熱ロール)で加熱圧延し、次いで所定の温度に冷却され
た加圧ロール(冷却ロール)で冷却圧延を行なう。加熱
ロールはベルトプレス機の上流側に、冷却ロールは下流
側に配設することにより、加熱圧延と冷却圧延を連続し
て行なうことができる。
【0033】加熱圧延の際の温度は、好ましくはポリオ
レフィン樹脂の融点−30℃以上、ポリオレフィン樹脂
の融点−10℃以下の温度、より好ましくはポリオレフ
ィン樹脂の融点−20℃以上、ポリオレフィン樹脂の融
点−15℃以下の温度である。加熱圧延の際の温度は、
圧延による薄膜化を容易に行なうために、ポリオレフィ
ン樹脂の融点−30℃以上の温度が好ましく、得られた
多孔質フィルムを電池用セパレーターとして使用する際
の強度及び厚みの均一性を確保するために、ポリオレフ
ィン樹脂の融点−10℃以下の温度が好ましい。なお、
本明細書において、ポリオレフィン樹脂の融点とは、D
SC測定における昇温過程での吸熱ピーク値温度を言
う。
【0034】冷却圧延の際の温度は、好ましくは10〜
30℃、より好ましくは10〜20℃である。冷却圧延
の際の温度は、加熱ゾーンへの負荷を小さくして、装置
の大型化を避け、生産性を向上させるために、10℃以
上が好ましく、圧延状態を保持して、加熱圧延後のシー
ト状成形物の弾性回復を防止して、シートの厚みを均一
にするために、30℃以下が好ましい。
【0035】なお、圧延処理の際の圧延倍率を大きくす
る方法として、加圧ロールのギャップを調整する方法が
挙げられるが、急激に圧延倍率が大きくなるように設定
すると、シート状成形物がベルト間で滑ってしまい、噛
み込みが不十分となり圧延されなくなる。
【0036】加圧ロール組み数は、特に限定されない
が、通常、10〜30個程度であることが好ましい。ま
た、加圧ロールの噛み込み角度は、特に限定されない
が、0〜1°が好ましく、0〜0.5°がより好まし
い。なお、ここで言う噛み込み角度とは、シート状成形
物の進行水平方向に対するベルト面の角度を意味し、該
ベルト面とは、シート状成形物が噛み込み圧延される領
域を示す。
【0037】加熱圧延と冷却圧延のゾーン区切りは特に
限定されるものではないが、シート状成形物の潤滑な噛
み込みを考慮して、噛み込み角度を持ったベルト間で加
熱圧延し、冷却圧延では目標とされる圧延倍率となるよ
うに噛み込み角度を0°にしてギャップを一定にするこ
とが好ましい。
【0038】また、ベルト面とシート状成形物の摩擦係
数を高くして噛み込みを良好にするために、ベルト面の
表面粗度を制御したり、紙などの吸油性のあるシートで
シート状成形物を挟んでサンドイッチ状にして圧延する
方法もとることも可能である。
【0039】次に、前記シート状成形物の延伸及び脱溶
媒処理を行う。延伸処理の方式は特に限定されるもので
はなく、通常のテンター法、ロール法、インフレーショ
ン法またはこれらの方法の組み合わせであってもよい。
また、一軸延伸、二軸延伸等いずれの方式をも適用する
ことができ、二軸延伸の場合は、縦横同時延伸又は逐次
延伸のいずれでもよいが、縦横同時延伸が好ましい。
【0040】延伸処理時の温度は、ポリオレフィン樹脂
の融点+5℃以下の温度が好ましい。その他の延伸処理
条件は、通常用いられる公知の条件を採用することがで
きる。
【0041】脱溶媒処理は、シート状成形物から溶媒を
除去して多孔質構造を形成させる工程であり、例えば、
シート状成形物を溶剤で洗浄して残留する溶媒を除去す
ることにより行うことができる。溶剤は、樹脂組成物の
調製に用いた溶媒に応じて適宜選択することができる
が、具体的には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、デカ
ン等の炭化水素、塩化メチレン、四塩化炭素等の塩素化
炭化水素、ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル
類、アルコール類等の易揮発性溶剤が挙げられ、これら
は単独で又は二種以上を混合して用いることができる。
かかる溶剤を用いた脱溶媒処理の方法は、特に限定され
ず、例えば、シート状成形物を溶剤中に浸漬して溶媒を
抽出する方法、溶剤をシート状成形物にシャワーする方
法等が挙げられる。
【0042】なお、本発明において、脱溶媒処理は、延
伸前後に適宜行えばよい。例えば、前記シート状成形物
を脱溶媒処理してから延伸処理に供してもよく、またシ
ート状成形物をそのまま延伸処理してから脱溶媒処理を
行ってもよい。あるいは、延伸処理前に脱溶媒処理を行
い、延伸処理後に再度脱溶媒処理を行って残存溶媒を除
去する態様であってもよい。
【0043】本発明では、前記圧延処理及び延伸処理の
際の圧延倍率及び延伸倍率を適宜調整して、得られる多
孔質フィルムの総延伸倍率を10〜500、好ましくは
20〜300とすることが望ましい。多孔質フィルムの
総延伸倍率は、フィルム強度の観点から、10以上が好
ましく、圧延時の厚み方向弾性回復を防止して、成形時
間を短くし、生産性を向上させるため、かつ延伸時の破
膜発生及び延伸時のチャック間のネッキングを防止し
て、歩留まりを向上させるために、500以下が好まし
い。なお、本明細書において、延伸倍率とは、延伸後の
シート状成形物の厚みに対する延伸前のシート状成形物
の厚みの比(延伸前のシート状成形物の厚み/延伸後の
シート状成形物の厚み)であり、総延伸倍率とは、圧延
倍率と延伸倍率を積算した値をいう。
【0044】本発明では、このようにして得られた多孔
質フィルムに、必要に応じてさらにフィルムの熱収縮を
防止するためのヒートセット処理等を施して、形状固定
してもよい。
【0045】このようにして得られる多孔質フィルムの
厚さは1〜60μm、好ましくは5〜45μmであるこ
とが望ましく、BET比表面積は150m2 /g以上、
細孔容積は0.5cm3 /g以上、貫通孔の平均孔径は
0.03μm以下、最大孔径は0.1μm以下であるこ
とが、それぞれ好ましい。なお、細孔容積及び孔径はB
JH法により測定することができる。
【0046】また、多孔質フィルムの空孔率は35〜7
5%、通気度は100〜800秒/100cc、針貫通
強度は400gf/25μm以上であることが、それぞ
れ望ましい。
【0047】本発明により得られる多孔質フィルムは、
高強度、高比表面積及び高細孔容積を有し、更に、膜を
貫通する孔の経路、即ち貫通経路が長いにもかかわら
ず、イオン透過性に優れ、高速充放電特性にも優れる。
【0048】また、グローブボックス中でガラスの中に
正極にコバルト酸リチウム電極、負極にカーボン電極を
用い、その間に電解液を含浸させた前記多孔質フィルム
をクッション材となる不織布(電解液含浸品)と共に挟
み込み、充放電特性を調べたところ、高電流密度で高放
電効率を示し、短時間での大出力が可能である。
【0049】更に、本発明により得られた多孔質フィル
ムは、通気性は良好なものの、比表面積が高く、細いフ
ィブリルが高密度に配置して、平均孔径も小さいことか
ら、過充電試験におけるデンドライトによる短絡も生じ
難い。従って、種々の電池、特に電気自動車用バッテリ
ーにおいて、安定性と耐久性に優れる高性能セパレータ
ーとして好適に用いることができる。
【0050】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定さ
れるものではない。
【0051】なお、各種特性については下記要領にて測
定を行う。
【0052】(融点)セイコー電子工業社製の示差走査
熱量計「DSC−200」を使用し、室温から200℃
まで10℃/minの割合で昇温させ、この昇温過程で
の吸熱ピーク値を融点とする。
【0053】(重量平均分子量)ウォーターズ社製のゲ
ル浸透クロマトグラフ「GPC−150C」を用い、溶
媒にo−ジクロロベンゼンを、また、カラムとして昭和
電工(株)製の「Shodex−80M」を用いて13
5℃で測定する。データ処理は、TRC社製データ処理
システムを用いて行う。分子量はポリスチレンを基準と
して算出する。
【0054】(フィルムの厚み)1/10000シック
ネスゲージ及び多孔質フィルムの断面の1万倍走査電子
顕微鏡写真から測定する。
【0055】(空孔率)水銀ポロシメータ(オートスキ
ャン33、ユアサアイオニクス)を使用し、細孔容積
(ml/g)を求め、ポリオレフィン樹脂の密度を0.
95(g/ml)とし、以下の式に基づき算出する。
【0056】
【数1】
【0057】(BET比表面積)(株)島津製作所製の
窒素の脱吸着方式による比表面積・細孔分布測定器「A
SAP2010」を用いてBET比表面積を測定する。
【0058】(通気度)JIS P8117に準拠して
測定する。
【0059】(貫通孔の平均孔径及び最大孔径)(株)
島津製作所製の窒素の脱吸着方式による比表面積・細孔
分布測定器「ASAP2010」を用いて、BJH法に
て孔径の分布を測定し、これより平均孔径と最大孔径を
求める。
【0060】(針貫通強度)カトーテック(株)製のハ
ンディー圧縮試験機「KES−G5」を用いて行う。針
は直径1.0mm、先端形状0.5mmのものを使用
し、ホルダー径11.3mm、押し込み速度2mm/秒
にて測定し、フィルムが破れるまでの最大荷重を針貫通
強度とする。値は全て25μmに換算する。
【0061】実施例1 重量平均分子量2×106 の超高分子量ポリエチレン樹
脂(融点:134℃)15重量部と流動パラフィン(凝
固点:−15℃、40℃における動粘度:59cst)
85重量部とをスラリー状に均一に混合し、得られた混
合物を二軸押し出し機(シリンダー径:40mm、L/
D=42)に20kg/hrの処理量で供給し、160
℃に加熱し、溶融混練して、超高分子量ポリエチレン樹
脂と溶媒との溶融混練物を得た。次いで、二軸押し出し
機の先端に取り付けられたTダイを用い、160℃で溶
融混練物をシート状に押出した直後、−15℃に冷却さ
れたサイジングダイスを通し、急冷結晶化させた。
【0062】次いで、このシート状成形物(厚み20m
m)を、噛み込み角度が1°、下ベルトの両端部にせき
止め部を設けて、TD方向圧延倍率/圧延倍率/(MD
方向圧延倍率×1.2)が0.5に設定された加圧ロー
ル式ダブルベルトプレス機を用い、約120℃で加熱圧
延した後、30℃で冷却圧延を行い、厚さ1.1mmま
で圧延した(圧延倍率18倍)。更に、120℃で縦横
各々4.1倍に同時二軸延伸し、厚み66μm(延伸倍
率16.7倍、総延伸倍率300.6倍)としたのち、
ヘプタンに浸漬して脱溶媒した。このようにして得られ
た多孔質フィルムを更に130℃で10秒間ヒートセッ
トして、厚み17μm、空孔率65%の多孔質フィルム
を得た。
【0063】実施例2 下ベルトの両端部にせき止め部を設けて、TD方向圧延
倍率/圧延倍率/(MD方向圧延倍率×1.2)が1.
0に設定された加圧ロール式ダブルベルトプレス機を用
いた以外は、実施例1と同様にして、厚み17μm、空
孔率65%の多孔質フィルムを得た。
【0064】実施例3 重量平均分子量2×106 の超高分子量ポリエチレン樹
脂(融点:134℃)15重量部と流動パラフィン(凝
固点:−15℃、40℃における動粘度:59cst)
85重量部とをスラリー状に均一に混合し、得られた混
合物を二軸押し出し機(シリンダー径:40mm、L/
D=42)に20kg/hrの処理量で供給し、160
℃に加熱し、溶融混練して、超高分子量ポリエチレン樹
脂と溶媒との溶融混練物を得た。次いで、二軸押し出し
機の先端に取り付けられたTダイを用いて、160℃で
溶融混練物をシート状に押出した直後、−15℃に冷却
されたサイジングダイスを通し、急冷結晶化させた。
【0065】次いで、このシート状成形物(厚み5m
m)を、噛み込み角度1°、上ベルトの両端部にせき止
め部を設けて、TD方向圧延倍率/圧延倍率/(MD方
向圧延倍率×1.2)が0.5に設定された加圧ロール
式ダブルベルトプレス機で約120℃で加熱圧延した
後、30℃で冷却圧延を行い、厚さ1.1mmまで圧延
した(圧延倍率4.5倍)。更に、120℃で縦横各々
2.1倍に同時二軸延伸し、厚み240μm(延伸倍率
4.6倍、総延伸倍率20.7倍)としたのち、ヘプタ
ンに浸漬して脱溶媒した。このようにして得られた多孔
質フィルムを更に130℃で10秒間ヒートセットし
て、厚み60μm、空孔率70%の多孔質フィルムを得
た。
【0066】実施例4 シート状成形物を、ダブルベルトプレス機の前に繰出し
機を用いて繰出し、ダブルベルトプレス機処理後に巻取
り機により巻き取った以外は、実施例1と同様にして厚
み16μm、空孔率60%の多孔質フィルムを得た。こ
の際、ダブルベルトプレス機のライン速を0.4m/m
in、繰出しスピードを0.2m/min、巻取りスピ
ードを0.6m/minに設定した。
【0067】比較例1 重量平均分子量2×106 の超高分子量ポリエチレン樹
脂(融点:134℃)15重量部と流動パラフィン(凝
固点:−15℃、40℃における動粘度:59cst)
85重量部とをスラリー状に均一に混合し、得られた混
合物を二軸押し出し機(シリンダー径:40mm、L/
D=42)に20kg/hrの処理量で供給し、160
℃に加熱し、溶融混練して、超高分子量ポリエチレン樹
脂と溶媒との溶融混練物を得た。次いで、二軸押し出し
機の先端に取り付けられたTダイを用いて、160℃で
溶融混練物をシート状に押出した直後、0℃に冷却され
たロールを通し、急冷結晶化させた。
【0068】次いで、このシート状成形物(厚み1m
m)を、温度120℃で縦横各々4.5倍に同時二軸延
伸し、厚み100μm(延伸倍率20倍)としたのち、
ヘプタンに浸漬して脱溶媒した。このようにして得られ
た多孔質フィルムを更に130℃で10秒間ヒートセッ
トして、厚み25μm、空孔率45%の多孔質フィルム
を得た。
【0069】実施例及び比較例において得られた多孔質
フィルムのBET比表面積、平均孔径、最大孔径、通気
度及び針貫通強度を表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】以上の結果より、サイジングダイス及びベ
ルトプレス機を用いずに製造した比較例1の多孔質フィ
ルムは、針貫通強度に劣るのに対し、実施例1〜4の多
孔質フィルムは、いずれの特性にも優れた値が得られて
いることがわかる。特に、実施例1と実施例2より、式
(1)の値が小さいほど、針貫通強度に優れ、また、実
施例4より、繰出し機と巻取り機のライン速に差をつけ
て圧延処理を行うことにより、より一層針貫通強度を向
上させることができることが、それぞれわかる。
【0072】
【発明の効果】本発明により、高強度、高比表面積及び
高細孔容積を有し、かつイオン透過性及び高速充放電特
性にも優れる多孔質フィルムの製造方法を提供すること
が可能となった。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA16 AB01 AD01 AG20 CA03 CB34 CB43 CC02X CC03X CC04X CC05X CC29Y CC32X CC32Z DA02 DA03 DA10 DA49

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂及び溶媒を含有する
    樹脂組成物を溶融混練し、得られた溶融混練物を冷却さ
    れたサイジングダイスを通してシート状に成形し、得ら
    れたシート状成形物を上ベルト及び/又は下ベルトのベ
    ルトの両端部にせき止め部を設けたベルトプレス機にて
    加熱冷却連続圧延処理した後、延伸及び脱溶媒処理を行
    なう工程を有することを特徴とする多孔質フィルムの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 ベルトプレス機のせき止め部が、式
    (1): TD方向圧延倍率/圧延倍率/(MD方向圧延倍率×1.2) (1) において、1.0以下を満たすように設定されている請
    求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 ベルトプレス機前後に繰出し機と巻取り
    機を設置し、各装置のライン速に差をつけて連続圧延す
    る請求項1又は2記載の製造方法。
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