JP2000313624A - 抗菌性ガラスの製造方法 - Google Patents

抗菌性ガラスの製造方法

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正 小久保
Koji Yamamoto
宏治 山本
Fumiaki Miyaji
史明 宮路
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高価な装置を用いることなく、無色で化学的耐
久性に優れ、抗菌物質の徐放速度を制御できる抗菌性ガ
ラスを提供することにある。 【解決手段】加水分解性の有機ケイ素化合物、加水分解
性の金属M化合物(ただし、Mは酸化物となったときに
その価数が配位数よりも少ない金属原子を示す。)、抗
菌性金属の塩及び水を含む原料溶液を混合し、ゲル化
後、焼成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、抗菌性ガラスの
製造方法に属する。この発明の抗菌性ガラスは、歯科修
復用コンポジットレジンのフィラー、生体骨修復用セメ
ントのフィラー、カテーテルのフィラー、塗料、水の殺
菌剤等に好適に利用されうる。
【0002】
【従来の技術】従来、抗菌性ガラスの製造方法として
は、溶融法、イオン注入法及びゾルゲル法が本件出願前
の最新技術として知られている。溶融法は、一般的なガ
ラス製造法であって、例えばガラス原料となるケイ酸、
ほう酸等の酸化物粉末を酸化銀と混合し、溶融した後、
急冷してガラス化する。
【0003】イオン注入法は、予めイオン注入装置のチ
ャンバーにイオン注入の対象となるガラスを収容してお
き、銀等の抗菌性物質のイオンをそのガラスに注入する
方法であり、抗菌性物質を加熱して蒸気化し、銀蒸気を
真空中の電極間に供給してイオン化することによって、
イオン注入する(特開平6−211619号)。
【0004】ゾルゲル法は、テトラエチルシリケート等
の金属アルコキシド化合物と、トリメトキシシリルプロ
ピルジエチレントリアミン等のアルコキシ基含有化合物
を配位してなる銀配位化合物との反応物を加水分解して
ゲル体を調整し、該ゲル体を熱処理する方法であり、銀
配位化合物は、銀塩を非水有機溶媒に溶解して得られる
銀イオンとアルコキシ基含有化合物とをエタノール等の
非水有機溶媒中で混合することによって生成する(特開
平5−213621号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】溶融法によれば、溶融
後に急冷してガラス化させるために、化学的耐久性を低
下させるほう酸や硝石等の融剤を原料に加える必要があ
るので、得られるガラスの化学的耐久性が低い。特開平
6−211619号に記載のイオン注入法によれば、高
価なイオン注入装置が必要である。特開平5−2136
21号に記載のゾルゲル法によれば、銀がイオン状態で
はなく、コロイド粒子状態でガラス中に存在するので、
(1)得られた抗菌性ガラスが着色している、(2)銀の融点
以上にゲル体を熱処理できず、緻密で安定なガラスが得
られない、(3)銀の放出速度が緩やかでない、といった
難点がある。
【0006】それ故、この発明の目的は、高価な装置を
用いることなく、無色で化学的耐久性に優れ、抗菌物質
の徐放速度を制御できる抗菌性ガラスを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】上記目的を達成するために、この発明の抗
菌性ガラス製造方法は、加水分解性の有機ケイ素化合
物、加水分解性の金属M化合物(ただし、Mは酸化物と
なったときにその価数が配位数よりも少ない金属原子を
示す。)、抗菌性金属の塩及び水を含む原料溶液を混合
し、ゲル化後、焼成することを特徴とする。
【0009】加水分解性の有機ケイ素化合物と加水分解
性の金属M化合物とを、それぞれ酸化物換算でガラス化
可能な組成で水とともに混合すると、各化合物が加水分
解して均一にゲル化する。このゲルを乾燥し焼成する
と、SiO2−MXY系ガラス(XとYはそれぞれMと
Oの原子比を示す。)となる。ただし、乾燥は省略して
も良い。焼成工程の前後いずれかの段階で粉砕工程を追
加しても良い。加水分解前の原料溶液に抗菌性金属の塩
を含ませておくと、同時に加水分解して抗菌性金属イオ
ンがゲル中に均一に分散し、焼成後に抗菌性金属が正電
荷(+)を帯びた金属イオンとなって存在する。そし
て、Mの価数nが配位数Zよりも少ないので、Mの電荷
(n+)で電気的に中和されずに負電荷(−)を帯びた
余剰の酸素原子がMの周囲に存在し、抗菌性金属イオン
と中和して安定化する。従って、抗菌性金属がイオン状
態で安定且つ均一に存在する。
【0010】抗菌性金属がイオン状態でガラス中に分散
しているので、ガラスが着色しないし、高温焼成により
緻密なガラスが得られる。そして、ガラス表面から抗菌
性金属イオンが放出され消費されても、ガラス内部の抗
菌性金属がイオン状態でガラス表面に向かって拡散する
ので、ガラス表面からの放出速度は連続的且つ緩やかで
√t(t:時間)に比例する。金属Mと抗菌性金属との
比及び抗菌性金属の総量で放出速度−時間グラフの勾配
を制御することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】加水分解性の有機ケイ素化合物と
加水分解性の金属M化合物は、水を加えることによっ
て、均一にゲル化するものが良い。典型的な加水分解性
の有機ケイ素化合物は、ケイ素のアルコキシドである。
また、加水分解性の金属M化合物は、金属Mの塩もしく
は金属Mのアルコキシドのような加水分解性の有機金属
M化合物である。Mは、例えばAl、La、Y、Ti、
Zr、Nb及びTaのうちから選ばれる1種以上であ
る。これらの金属は、安価でそれ自体耐久性に優れるの
で好ましい。原子比M/(抗菌性の金属)≧1であると
き、抗菌性の金属がガラス中でイオン化しやすい。好適
な組み合わせは、MをAl、抗菌性の金属をAgとする
ものである。
【0012】
【実施例】[抗菌性ガラスの製造]この発明の抗菌性ガ
ラスの製造方法の実施例を図面とともに説明する。図1
は、抗菌性ガラスの製造過程を説明する図である。
【0013】テトラエトキシシランSi(OC2H5)4にエタノ
ールC2H5OHを溶媒として加える。別途、水,硝酸HNO3
エタノール,硝酸銀AgNO3,硝酸アルミニウム9水和物A
l(NO 3)3・9H2Oを混合して溶液とする。この溶液を前記
テトラエトキシシラン溶液に加えて30分間撹拌しなが
ら加水分解を行い、ゾル溶液を調製した(図1a)。ゾ
ル溶液の組成は、表1に示す通りである。
【0014】
【表1】 加水分解後、ゾル溶液をプラスチック製の容器に入れて
40゜Cに放置してゲル化させ、ゲル化後引き続いて40゜
Cで1週間乾燥した(図1b)。乾燥後、試料を容器か
ら取り出し、ジルコニア製遊星型ボールミルで粉砕し、
平均粒径を約10ミクロンとし(図1c)、粉末となった
試料をるつぼに入れて600〜1000゜Cで2時間焼成する
ことによって、Al/Agモル比の異なる4種類のガラ
スを生成した(図1d)。得られたガラスの理論上の組
成を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】[ガラスの分析] (1)ガラス中の銀の定量 次にガラス中に銀が残存するか否かを確認するために、
乾燥ゲル、焼成温度800℃で得られたガラス及び焼成
温度1000℃で得られたガラスをそれぞれ約5%のフ
ッ化水素酸で溶かし、その溶液中の銀の濃度を高周波誘
導結合プラズマ発光分析により測定した。その結果、フ
ッ化水素酸で溶かした液中の銀の濃度は、図2に示すよ
うにアルミニウムの添加量及び焼成温度に関係なく、ゾ
ル調製時に添加した銀の濃度とほぼ一致し、全てのガラ
ス中に銀が蒸発逃散することなく残存していることが確
認された。尚、アルミニウムを添加しなかった試料を銀
の融点である960゜C以上で加熱処理を行ったところ、
試料とるつぼが融着したため、同試料のみ加熱処理温度
は最大950゜とした。
【0017】(2)ガラス中の銀の状態 次に、800℃で焼成して得られたガラス中の銀の状態
を可視紫外吸収分光分析法にて分析した。その結果、ア
ルミニウムを添加しなかったガラス(Al0)では、約410
nm付近に吸収が認められ、これは銀コロイドによる吸収
と帰属された。尚、同ガラスは銀がコロイド状で存在す
る為、黄色を呈した。一方、アルミニウムを添加したガ
ラスAl1,Al2,Al5では、3種類とも全く吸収が認められ
ず、無色であった。
【0018】また、乾燥ゲル及び種々の温度で焼成して
得られたガラス中の銀の状態を粉末X線回折にて分析し
た。アルミニウムを添加していないガラスでは焼成温度
が800゜C以上で銀に帰属されるピークが認められた。
これは銀コロイドによるものと思われる。一方、アルミ
ニウムを添加した3種のガラスでは焼成温度が800゜C
以上でも銀に帰属されるピークは認められなかった。
【0019】以上の分析結果より、銀の状態とガラス構
造との関係について考察すると以下のようになる。銀イ
オンとナトリウムイオンと非常によく似た性質を持って
いるので、銀イオンをシリカガラス中に添加すると、銀
イオンがシリカの網目構造を切断し、銀イオン1つ当た
り1つの非架橋酸素が生成すると思われる。しかし、非
架橋酸素に結合している銀イオンは非常に不安定で容易
に還元されるため、アルミニウムを添加しないガラスで
は、還元された銀が凝集し、銀がコロイド状で存在する
(図3上段)。一方、アルミニウムのような3価の元素
をガラス中に導入すると、ネットワークのケイ素が一部
アルミニウムに置換され、アルミニウムは1つの負電荷
を過剰に有した四面体を形成し、この負電荷を銀イオン
が補償すると考えられる。従って、アルミニウムを添加
したガラスでは、銀がこの四面体に配位し、銀がイオン
状態で存在する(図3下段)。
【0020】[実施例の作用効果] (1)ガラスの化学的耐久性と銀の徐放性の評価方法 得られたガラスの化学的耐久性及び銀の徐放性を評価す
るために、以下の要領でガラス中から水中へのケイ素,
アルミニウム及び銀の溶出量を調べた。アルミニウムを
添加せず950゜Cで焼成して得られたガラス、アルミニ
ウムを添加して1000゜Cで焼成して得られたガラスを準
備し、各ガラスを0.1g秤取り、それぞれ個別にポリプ
ロピレン製の容器にいれ、蒸留水を20ml添加し、容器を
37゜Cの恒温漕に入れ、回転半径3cm、回転頻度120rpm
で振動した。振動を与えながらガラスを水中に所定期間
浸漬後、容器を恒温漕より取り出し、濾過してガラスと
溶液とを分別し、同溶液中のケイ素,アルミニウム及び
銀の濃度を高周波誘導結合プラズマ発光分析により測定
した。ケイ素濃度、アルミニウム濃度及び銀濃度の測定
結果をそれぞれ図4、図5及び図6に示す。
【0021】(2)ガラスの化学的耐久性の評価 図4に示されるように、アルミニウムを添加しないガラ
ス(Al0)では、浸漬期間が長くなるにつれてケイ素の溶
出量が増加し、浸漬後2週間における溶出量は約6ppmで
あった。一方、アルミニウムを添加したガラス(Al1,Al
2,Al5)では、添加したアルミニウムの量に関係なく、浸
漬期間が長くなるにつれケイ素の溶出量は増加したが、
その増加傾向はアルミニウムを添加しない場合よりかな
り小さく、浸漬後2週間における溶出量は約1.5ppmで、
アルミニウムの添加しない場合の約1/4に減少した。
【0022】アルミニウムの溶出量は、図5に示される
ようにアルミニウムの添加量に関係なく浸漬期間が長く
なっても溶出量はほぼ一定で、浸漬後2週間におけるア
ルミニウムの溶出量は極微量であり、アルミニウムの溶
出はほとんどないものと認められる。これらの結果よ
り、アルミニウムを添加することによって、ガラスマト
リックスの化学的耐久性は向上したと認められる。
【0023】(3)銀の徐放性の評価 図6に示されるように、アルミニウムを添加しないガラ
ス(Al0)からの銀の溶出量は、浸漬期間が長くなるにつ
れて階段状で不規則に増加し、浸漬後2週間における溶
出量は約5ppmであり、これはガラス中から約2.5%の銀
が溶出したことに相当する。一方、アルミニウムを添加
したガラス(Al1,Al2,Al5)では、添加したアルミニウム
の量に関係なく、銀は初期には急速に溶出したが、その
後はほぼ一定速度で溶出し、浸漬後2週間における銀の
溶出量は約1ppmであり、これはガラス中から約0.5%の
銀が溶出したことに相当する。
【0024】次に、縦軸に銀の溶出量、横軸に浸漬日数
の平方根√d(d:浸漬日数)をとり、それらの値をグ
ラフ上に打点し(図7)、アルミニウムを添加した3種
類のガラス(Al1,A12,Al5)の銀の溶出機構について検討
した。その結果、全ての試料において銀の溶出量は浸漬
日数の平方根にほぼ比例した。一般に、ガラスから水中
へのアルカリイオンの溶出量は時間の平方根に比例し、
これはガラスの中のアルカリイオンと水中のプロトンと
のイオン交換反応であることが知られていることから、
本実施例のガラスから水中への銀の溶出は、ガラス中の
銀イオンと水中のプロトンとのイオン交換反応により起
こっているものと推定される。
【0025】そこで、ケイ素及び銀の溶出機構について
図8を用いて全般的に考察すると以下のようになる。ま
ず、アルミニウムを添加しないガラスでは、銀が金属コ
ロイドとして存在するが、ケイ素の溶出量が大きいこと
から、表面付近のマトリックスはかなり解けていると考
えられる。その結果、銀コロイドと水とが接触し、銀が
水によって酸化され、銀は水中へ溶出し、銀コロイドと
水との界面反応が律速段階となり、銀が不規則に溶出し
たものと思われる(図8上段)。一方、アルミニウムを
添加したガラスでは、銀はイオン状態で存在し、ケイ素
及びアルミニウムの溶出はほとんどない。銀の溶出は、
先に示したように、ガラス中の銀イオンと水中のプロト
ンとのイオン交換反応により起こるので、銀イオンの拡
散が律速段階となり、銀が一定速度で溶出したと考えら
れる(図8下段)。
【0026】(4)抗菌性の評価 実施例のガラスの抗菌性を評価するために、虫歯の原因
となりやすい基準菌株のストレプトココスミュータンス
(Streptococcus mutans)ATCC25175(以下、「S.mutan
s」と略記する。)の増殖度を以下のように抗菌性ガラ
スの共存下で測定した。
【0027】0.5%酵母エキスを含む5mlのトリプチケ
ースソイブロス(Tripticase Soy Broth)(米国BBL社
製。以下「TSBY」と略記する。)を準備し、それに
S.mutansを接種し、37℃で10〜12時間嫌気培養を
行い、リデュースドトランスポートフルイドreduced tr
ansport fluid(以下、「RTF」と略記する。)にて
1×106cells/mlに調製した。別途、1000℃で焼
成して得られたAl/Agが1、2又は5の3種類の抗
菌性ガラス0.1gもしくは0.01gを秤量する。
【0028】各々の抗菌性ガラスをそれぞれ個別の上記
調製菌液中に37℃の嫌気条件下(水素10%、窒素8
0%、二酸化炭素10%)で2、6及び12時間浸漬し
た。また、ガラスを浸漬していない調製菌液をコントロ
ールとした。浸漬後、各菌液をRTFで10倍連続希釈
し、希釈液の0.1mlをTSBY平板培地上に滴下
し、37℃で4日間嫌気培養を行い、各倍率で希釈した
平板培地の中から100個程度のコロニーの発育が認め
られた平板培地を選んで菌数を測定した。測定結果を図
9に示す。
【0029】図9に示されるように、ガラス量が0.1
gの場合は、Al/Ag=5/1のガラスを除くガラス
に抗菌性が確認された。Al/Ag=5/1の場合とガ
ラス量が0.01gの場合にコントロールとの差が認め
られたかったのは、銀の絶対量が少なかったためである
と考えられる。
【0030】
【発明の効果】以上の通り、この発明の抗菌性ガラス
は、抗菌性を発揮するうえ、無色で、化学的耐久性及び
抗菌性物質の徐放性にすぐれている。従って、抗菌性を
必要とする個所で長期安定的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 抗菌性ガラスの製造過程を説明する図であ
る。
【図2】 抗菌性ガラスに含まれる銀の定量値を示すグ
ラフである。
【図3】 抗菌性ガラスのガラス網目構造を説明する図
である。
【図4】 1000℃で焼成して得られた抗菌性ガラス
中のケイ素の水中への溶出量を示すグラフである。
【図5】 1000℃で焼成して得られた抗菌性ガラス
中のアルミニウムの水中への溶出量を示すグラフであ
る。
【図6】 1000℃で焼成して得られた抗菌性ガラス
中の銀の水中への溶出量を示すグラフである。
【図7】 上記銀の溶出量と浸漬日数の平方根との関係
を打点したグラフである。
【図8】 銀の水中への溶出機構を説明する図である。
【図9】 抗菌性ガラスの抗菌度を示すグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加水分解性の有機ケイ素化合物、加水分
    解性の金属M化合物(ただし、Mは酸化物となったとき
    にその価数が配位数よりも少ない金属原子を示す。)、
    抗菌性金属の塩及び水を含む原料溶液を混合し、ゲル化
    後、焼成することを特徴とする抗菌性ガラスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 Mが、Al、La、Y、Ti、Zr、N
    b及びTaのうちから選ばれる1種以上である請求項1
    に記載の抗菌性ガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】 原子比M/(抗菌性の金属)≧1である
    請求項1又は2に記載の抗菌性ガラスの製造方法。
  4. 【請求項4】 MがAl、抗菌性の金属がAgである請
    求項1〜3のいずれかに記載の抗菌性ガラスの製造方
    法。
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