JP2000313529A - 印刷装置および用紙カートリッジ - Google Patents

印刷装置および用紙カートリッジ

Info

Publication number
JP2000313529A
JP2000313529A JP11121291A JP12129199A JP2000313529A JP 2000313529 A JP2000313529 A JP 2000313529A JP 11121291 A JP11121291 A JP 11121291A JP 12129199 A JP12129199 A JP 12129199A JP 2000313529 A JP2000313529 A JP 2000313529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
cut sheet
printer
cartridge
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11121291A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiji Fujiwara
一司 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F & F Kk
F&F Ltd
Original Assignee
F & F Kk
F&F Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F & F Kk, F&F Ltd filed Critical F & F Kk
Priority to JP11121291A priority Critical patent/JP2000313529A/ja
Publication of JP2000313529A publication Critical patent/JP2000313529A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用紙を収納するスペースをさらにコンパ
クトにして、携帯にいっそう適したプリンタおよび用紙
カートリッジを提供する。 【解決手段】 用紙カートリッジ12にカットシート1
がその途中で180度方向に曲がって収納されるように
紙ガイド21を設ける。カットシート1を曲げて収納す
ることにより、平面的に延ばした状態で収納するよりも
長さを短くすることが可能であり、用紙カートリッジ1
2およびこれをプリンタ本体31と組み合わせたプリン
タ10をさらにコンパクトにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カットシートに印
刷を行う印刷装置およびカットシートを供給する用紙カ
ートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】PDAなどのコンパクトで携帯可能なパ
ーソナルユースのコンピュータが登場している。さら
に、携帯テレビ、携帯電話など多くの電子機器あるいは
電気機器が小型化され、携帯可能なサイズに纏められた
ものが市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プリンタはコンピュー
タの重要な周辺機器の1つであり、コンピュータのみな
らずウェブTVあるいは携帯電話の出力装置などとし
て、今後はさらに広範囲な用途が考えられている。しか
しながら、PDAなどのモバイルコンピュータ、携帯テ
レビあるいは携帯電話と共に使用できるようなコンパク
トで本格的に携帯可能なプリンタは登場していない。こ
のため、本願の発明者らにより、従来の定形の印刷用紙
よりも小さなサイズ、たとえばA6(105×148m
m)あるいはB7(91×128mm)サイズの定形の
感熱用紙を用いたプリンタが提案されている。
【0004】図7にその一例のプリンタ90を示してあ
る。このプリンタ90は、複数枚のA6サイズの感熱紙
1が収納された用紙カートリッジ92をプリンタ本体9
1の装着口93に抜き差しできるようになっており、プ
リンタ本体91の内部には、プラテンローラ2と、サー
マルヘッド3が収納されている。そして、カートリッジ
92からピックアップローラ7で感熱紙1を一枚ずつピ
ックアップして供給し、印刷された用紙が用紙カートリ
ッジ92の上に排出されるようになっている。このプリ
ンタ90で、A6サイズの感熱紙に印刷するものは、カ
ートリッジ92を除いたプリンタ本体91の長さ(紙送
り方向のサイズ)をほぼ40mm程度に纏めることが可
能である。
【0005】電卓などに装着可能な小型のプリンタとし
てロール紙を用いたプリンタがある。しかしながら、ロ
ール紙の場合、ロール状になった用紙を回転させながら
引き出す必要があるので紙送りに大きな力が必要とさ
れ、プラテンローラにロール紙を挟み込む必要がある。
したがって、カートリッジ化して簡単に着脱することは
できない。これに対し、図7に示したプリンタでは、所
定のサイズにカットされた定形用紙を採用しているの
で、用紙カートリッジ92がピックアップローラ7の位
置に到達すれば簡単に一枚づつピックアップしてサーマ
ルヘッドに供給することができる。このため、カートリ
ッジ化して抜き差しすることが簡単であり、プリンタ9
0を使用しないときはカートリッジ92を本体91から
分離して持ち運ぶことが可能である。したがって、非常
にコンパクトなプリンタを提供することができる。
【0006】また、カットシートを採用することによ
り、ピックアップローラ、プラテンローラなどの公差に
より紙送り方向に微少なずれなどがあっても蓄積されな
い。したがって、適当な精度のメカニズムにより信頼性
の高いプリンタを提供できる。また、印刷された部分を
ロール紙から切断するカッターが要らないというメリッ
トもある。
【0007】このように図7に示したプリンタは本格的
に携帯可能なプリンタである。しかしながら、プリンタ
をさらに小型にする要望は常にある。図7に示したプリ
ンタは本体の長さが40mm程度と非常にコンパクトで
あるが、印刷するときはカートリッジ92を取り付け
る。A6サイズを収納可能なカートリッジ92の長さは
150mm程度となるので、印刷するときのサイズは1
80mm程度とプリンタ本体91に対し非常に長くなっ
てしまう。また、プリンタ本体91が非常にコンパクト
になったために、用紙を携帯するカートリッジをさらに
コンパクトにしたいという要望もある。
【0008】そこで、本発明においては、印刷可能な状
態で、さらにコンパクトな印刷装置を提供することを目
的としている。また、さらにコンパクトで、携帯に適し
た用紙カートリッジを提供することも本発明の目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、カットシート、すなわち、カットシート状の記録
媒体の途中を屈曲した状態で保持することにより用紙を
収納する部分の長さを縮めるようにしている。本発明の
印刷装置は、カットシートの途中を曲げて保持可能な紙
ガイドを備えた収納スペースと、カットシートに印刷可
能な印刷機構と、収納スペースに収納される複数のカッ
トシートの最も内側のシートに接し、1枚づつ印刷機構
へ給紙可能なピックアップローラとを有している。この
印刷装置においては、カットシートの途中を曲げて収納
できるので、収納スペースの長さを短くすることができ
る。したがって、印刷をすることができる状態で、印刷
装置の全長を縮めることができ、さらにコンパクトな印
刷装置を提供できる。また、カットシートを屈曲した収
納状態であっても、最も内側のシートをピックアップす
るようにしているので、用紙をピックアップするときの
抵抗は増えない。そして、カットシート全体は途中で屈
曲しているので、外に広がろうとする反発力が働き、収
納スペースの紙ガイドに自らを押し付ける。したがっ
て、ピックアップローラにより内側のカットシートを一
枚づつ容易に分離して印刷機構に供給することができ
る。
【0010】本発明のコンパクトな印刷装置は、印刷機
構を備えた本体に収納スペースが一体に用意されている
ものでも良い。カットシートの途中を曲げて保持可能な
紙ガイドを備えた収納スペースを有する用紙カートリッ
ジを採用することにより、本体から用紙カートリッジを
着脱できる。このため、運搬するときのサイズをさらに
縮めることができる。また、用紙カートリッジを交換す
ることにより紙を補給したり、紙の種類を交換できると
いうメリットもある。
【0011】カットシートを折り曲げた、すなわち、屈
曲したときの長さを最小にするという点からはカットシ
ートの長手方向あるいは幅方向の中央を中心として曲げ
ることが望ましい。一方、給紙側をピックアップローラ
の下に差し込みやすいように、紙ガイドの給紙(先端)
側が若干長くなるように中央から外れた位置で曲げるこ
とも可能である。また、紙ガイドの後端(末端)側が長
くなるように中央から外れた位置で曲げ、紙ガイドの末
端側を印刷機構に重ね合わせるようにして印刷装置全体
の長さを短くすることも可能である。いずれの場合も、
カットシートの先端あるいは末端ではなく、中間付近を
含めたカットシートの途中が曲がるように保持する紙ガ
イドを用意することにより印刷装置全体を短くできる。
【0012】カットシートを途中で曲げれば印刷装置の
長さ(紙送り方向の距離)は短くなるが、折り曲げた方
向の距離、すなわち厚み(高さ)が大きくなる。このた
め、紙ガイドはカットシートをほぼ180度折り曲げた
状態で保持できることが望ましく、これにより短く薄い
印刷装置を実現することができる。
【0013】カットシートを折れ曲がった状態で支持可
能な紙ガイドに対し、給紙口から逆にカットシートを挿
入したり、紙ガイドの側方からカットシートを挿入する
ことができる。これに対し、カットシートをセットする
ときは紙ガイドが平板状に変形するのであれば、カット
シートをセットしやすい。
【0014】カットシートを曲げると反発力で紙ガイド
側に自らを押し付ける力が働くが、厚み、紙質あるいは
A4サイズなどの厚みに対してシート面積が大きいとき
などは自らを押し付ける力が相対的に弱くなり、ピック
アップローラにより引き込まれる状態が不安定になりや
すい。このため、カットシートの途中を内側から支持す
るガイドローラまたはガイドベーンを設けておくことが
望ましい。このガイドローラあるいはガイドベーンは、
内側のシートが残りのシートから分離しやすいように、
紙ガイドから若干離れた位置に配置することが望まし
い。
【0015】印刷済みのカットシートは、その都度、印
刷装置から排出するだけでも良いが、印刷済みのカット
シートを収納スペースの外周に沿って排紙すると、収納
スペースと同様にカットシートの途中を曲げた状態で保
持することができる。したがって、印刷装置のサイズを
大きくせずに、排紙トレイを設けることが可能となる。
【0016】このように、本発明の印刷装置は、カット
シートの途中を曲げて保持するので、収納スペースを短
くすることができ、さらに、排紙スペースを設けたとき
もそれを短くできる。したがって、カットシートを用い
た印刷装置を非常に小さくすることができる。また、シ
ートの途中を最大でも180度程度曲げるだけなので、
カットシートに無理な力は働かず、極端にカールするく
せがつくこともない。そして、湾曲した状態で積み重ね
られたもっとも内側からピックアップすることにより、
分離も簡単に、また確実に行える。したがって、印刷機
構によりスムーズに印刷できる。
【0017】そして、本発明の印刷装置は、カットシー
トを用いて印刷するので、図7に基づき説明したカット
シートを用いたプリンタのメリットをそのまま得ること
ができる。すなわち、本発明の印刷装置においては、ロ
ール紙に比べ用紙のセットが簡単であり、一枚一枚印刷
できるので、カッターが要らず、また、印刷機構の精度
もそれほど高くなくて良い。
【0018】このように、本発明の印刷装置は、カット
シートを収納するスペースの長さを大幅に短縮すること
ができる。したがって、本発明によりA6サイズなどの
小さなサイズのカットシートを収納し印刷装置はもちろ
ん、A4サイズなどの通常サイズのカットシートを用い
る印刷装置においても、用紙を収納した状態で印刷装置
全体を大幅にコンパクトにできる。このため、A6サイ
ズなどの小サイズのカットシート用の印刷装置はポケッ
トサイズの携帯に適したものとすることができ、また、
A4サイズなどの通常のサイズの用紙に印刷可能な印刷
装置も携帯可能なもの、あるいは、卓上の設置スペース
のほとんど要らないものにすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明にかかるプリンタ
10を示してある。このプリンタ10は、プラテンロー
ラ2とサーマルヘッド3を印刷機構5として備えたプリ
ンタである。そして、図2に示すように、印刷機構5を
収納したプリンタ本体11と、印刷用紙である感熱紙を
収納した用紙カートリッジ12に分離できるようになっ
ている。プリンタ本体11は方形のハウジング18に収
納されており、また、用紙カートリッジ12は本体11
に組み合わされる側19bに対する反対側19aが外側
に凸に湾曲したほぼ方形に近い形状のハウジング19を
備えている。そして、プリンタ本体11に用紙カートリ
ッジ12を装着すると各々のハウジング18および19
が組み合わさり一体感があり、さらに、一方の面19a
が湾曲した柔らかいフォルムのプリンタ10が構成され
るようになっている。
【0020】用紙カートリッジ12のハウジング19
は、給紙口23が設けられた側壁19bに対し反対の側
壁19aが内側から外側に凸に湾曲しており、その内面
が内側から外側に凹んだ形状の紙ガイド21となってい
る。したがって、ハウジング19の内部が感熱紙1の収
納スペース20となり、紙ガイド21に沿って10から
20枚程度のカットシート状の感熱紙1を収納すること
ができる。この収納スペース20では、感熱紙1は中間
1cで折れ曲がり、先端1aに対し末端1bが180度
屈曲した状態で保持される。このため、図7に示した用
紙カートリッジ92に対し、半分以下の長さで同じサイ
ズの感熱紙1を収納することができる。
【0021】収納スペース20の前方の側壁、すなわ
ち、ハウジング19の前方の側壁19bには、感熱紙1
をプリンタ本体11に出力するための給紙口23が設け
られており、そのすぐ内側には、最も内側の感熱紙1に
触れるようにピックアップローラ7が配置されている。
さらに、ピックアップローラ7の下方に当たる部分には
板バネ29が配置されており、収納スペース20に収納
された感熱紙1の先端をピックアップローラ7に向かっ
て押し上げ、出口23の分離用の傾斜23aと協動して
感熱紙1を一枚一枚分離して出口23から出力できるよ
うになっている。
【0022】用紙カートリッジ12から出力された感熱
紙1は、プリンタ本体11のハウジング18に設けられ
た給紙口13からプラテンローラ2に導かれ、サーマル
ヘッド3により印刷される。本例では、紙幅に延びたラ
インプリンタタイプのサーマルヘッド3が採用されてお
り、サーマルヘッド3を走査方向に移動させずに印刷す
ることができる。そして、印刷された感熱紙1は、プリ
ンタ本体11のハウジング上部の排紙口14から外に排
紙される。
【0023】本例のプリンタ10は、用紙カートリッジ
12の感熱紙1を収納するスペースが湾曲しており、A
6あるいはB7などの所定のサイズあるいはその他のサ
イズにカットされたカットシートタイプの感熱紙を複数
枚束ねて途中で屈曲した状態で収納することができる。
したがって、カットシートを平面的に延ばした状態で収
納するカートリッジに対し、本例の用紙カートリッジ1
2においては紙送り方向の長さを半分以下にすることが
できる。このため、用紙カートリッジ12をプリンタ本
体11に取り付けた状態でプリンタ10の長さを大幅に
短くできる。さらに、カットシートの先端1aと同じ方
向に末端1bが向くように180度曲げて収納されてい
るので、用紙カートリッジ12を薄くできる。したがっ
て、プリンタ10も薄くできる。
【0024】その一方で、用紙カートリッジ12はプリ
ンタ本体11と同じ厚みは確保している。このため、本
例のカートリッジ12においては、感熱紙1のほぼ中央
が比較的大きな曲率半径で曲げられている。したがっ
て、感熱紙1に折り跡が残ることはない。また、感熱紙
1のカールする癖がつかないか、あるいはついても非常
に緩やかなものとなるので、印刷機構5に給紙あるいは
排紙するときに紙詰まりの要因になることはない。さら
に、印刷済みの感熱紙1が取り扱いにくくなるようなこ
ともない。
【0025】さらに、平面的に延びた状態の感熱紙(カ
ットシート)1を屈曲した状態で紙ガイド21の内側に
保持するので、カットシートが平面的に延びようとする
力が働く。したがって、各々のカットシート1には自ら
を紙ガイド21に押し付ける方向の力が働く。このた
め、内側のカットシート1をピックアックローラ7で一
枚づつ分離するときに外側に位置する他のシートは障害
とならず、極めてスムーズにピックアップすることがで
きる。したがって、本例の用紙カートリッジ12から本
体11の印刷機構5に対し感熱紙1を一枚づつスムーズ
に給紙できる。
【0026】なお、本例のように用紙カートリッジ12
にピックアップローラ7が設けられている場合は、専用
の駆動用モータをカートリッジに設けても良く、あるい
は、プリンタ本体11に装着したときに歯車などを用い
てピックピックアップローラ7がプリンタ本体11から
駆動されるようにすることも可能である。
【0027】さらに、本例の用紙カートリッジ12は屈
曲した状態であるが、上記にて説明したカットシートタ
イプの感熱紙1を収納し、プリンタ本体11に供給する
ものである。したがって、ロール紙と異なり、プラテン
ローラに挟み込んで強く力で引っ張らなくても、ピック
アップローラ7で感熱紙1を一枚一枚分離して印刷機構
5に供給することができる。このため、本例のように用
紙カートリッジ化してプリンタ本体11と容易に着脱で
きる形態を実現できる。また、用紙の途中を切断するカ
ッターは不要であり、また、印刷機構などの微少な公差
の蓄積により紙詰まりが発生することもないので簡易で
信頼性の高いプリンタを提供できる。
【0028】このように、本例のプリンタ10は、全長
を非常に短くでき、図7に示したコンパクトなプリンタ
よりもさらにコンパクトなプリンタを提供することがで
きる。したがって、本例のプリンタ10は、携帯して使
用するのにさらに適したものとなっている。もちろん、
卓上で使用しても場所を取らない。また、本例のプリン
タ10は、プリンタ本体11をパーソナルコンピュータ
のデバイスベイに装着できるサイズに纏めることも可能
であるが、本例の用紙カートリッジ12であれば、用紙
カートリッジを装着してもパーソナルコンピュータ本体
から飛び出す部分がないか、あるいは、飛び出す部分が
非常に短いプリンタを実現できる。
【0029】図1および図2に示した例では、カットシ
ート1がほぼ中央で屈曲するように収納されているが、
中央から若干ずれたところで曲がるように収納しても収
納スペース20を短くすることができる。図3に示した
プリンタ10に用いられている用紙カートリッジ12
は、カットシート1の中央1cより末端1bに若干シフ
トした部分が曲がるようになっており、カットシート1
の末端1bに対し先端1aが前方に飛び出すようになっ
ている。したがって、この用紙カートリッジ12は、プ
リンタ本体11に差し込む部分25が前方に突き出たも
のとなる。このため、プリンタ本体11にピックアップ
ローラ7を収納し、その下の挿入スペース26に用紙カ
ートリッジ12の突き出た部分25を差し込むと、プリ
ンタ本体11に用紙カートリッジ12が装着される。同
時に、ピックアップローラ7の下にもっとも内側のカッ
トシート1が位置し、カットシート1を一枚づつピック
アップ可能な状態となる。
【0030】本例の用紙カートリッジ12のハウジング
19は、図4に示したように平面状に延ばせるようにな
っており、延ばすと平面的な構成の用紙カートリッジ1
2とほぼ同じ形態になる。そして、延ばしたときに底と
なる外壁19cの外周面19dには2個所に切り込み1
5が用意されており、外壁19cを内側に折ると、切込
み15の位置で曲がり、図3に示したような形状の用紙
カートリッジ12が組み立てられる。したがって、用紙
カートリッジ12にカットシートを補給するときは、用
紙カートリッジ12を取り外して平らに広げ、その中に
次のカットシート1を入れることができる。もちろん、
用紙カートリッジ12を本体11に装着した状態で平ら
に広げるようにすることも可能である。
【0031】図3および図4に示したような平板状に広
がるカートリッジでなくとも、本発明に係るプリンタあ
るいは用紙カートリッジは、カットシート1を180度
湾曲した状態にするだけなので、給紙口から逆方向にカ
ットシートを補給することも可能である。また、用紙カ
ートリッジに対し給紙方向と直角な方向からカットシー
トを補給することも可能である。しかしながら、図4に
示したように平板状に延ばした状態でカットシートを補
給することができれば、手間がかからず、また、しわな
ども発生しにくいので確実に印刷用紙を補給することが
できる。
【0032】さらに、本例の用紙カートリッジ12にお
いては、ハウジング19は湾曲しておらず、その内面の
紙ガイド21も湾曲していない。すなわち、紙ガイド2
1は直角に曲がっている。しかしながら、この紙ガイド
21に収納されたカットシート1は、カートリッジ12
の前後端12aおよび12bにカットシート1の先端1
aおよび末端1bがあたり、紙ガイド21に内接するよ
うに湾曲した状態で保持され、図1に示した用紙カート
リッジとほぼ同じ状態となる。切れ込み15の数を増や
したり、細い部材を連結して用紙カートリッジ12の外
壁19cを構成することも可能であり、そのような用紙
カートリッジ12であれば、曲げた状態ではより曲面に
近い形態の紙ガイド21がハウジング19の内面に形成
される。もちろん、紙ガイド21は、ハウジング19と
は独立した部材で構成することも可能であり、途中を湾
曲させた紙ガイド21をハウジング19に収納して用紙
カートリッジ12を組み立てるものであっても良い。
【0033】上記では、カットシート1が用紙カートリ
ッジに収納され、プリンタ本体から分離可能なプリンタ
に基づき本発明を説明しているが、紙ガイドがプリンタ
本体と一体となったプリンタであっても良いことはもち
ろんである。収納スペースが本体と一体となったプリン
タは、収納スペース20をカートリッジとして分離でき
ない反面、収納スペースを本体と一体化した設計が可能
なのでプリンタ全体をコンパクトに纏めるようなデザイ
ンを採用できるという利点がある。したがって、携帯型
はもちろん、卓上などに設置されるプリンタをコンパク
トにするのに適している。
【0034】図5および図6に、さらに異なるプリンタ
の例を示してある。本例のプリンタ30は、インクジェ
ット方式のプリンタであり、ほぼ方形のハウジング18
の内部に紙送り方向と垂直な方向に往復動するインクジ
ェット式の印刷ヘッド33が収納されている。そして、
印刷ヘッド33の前後に紙送り用のローラ32aおよび
32bが配置されている。本例のプリンタ30は湾曲し
た紙ガイド21を備えた用紙カートリッジ12が採用さ
れており、この紙ガイド21に沿ってカットシート1が
180度屈曲した状態で保持される。そして、本例にお
いては、用紙カートリッジ12をプリンタ本体31に装
着した状態で、紙ガイド21がプリンタ本体31の上方
に延びており、このため、カットシート1は中央1cか
ら先端1aにシフトした途中の部分で折れ曲がり、先端
1aに対し末端1bが先(排紙方向)に突き出た状態と
なっている。そして、カットシート1の中央1cから末
端1bにかけた部分は、ハウジング18の上方に重なっ
た状態で保持される。したがって、本例のプリンタ30
においては、180度曲げられたカットシート1の一部
がプリンタ本体の印刷機構を収納したハウジング18に
重なって配置される。このため、用紙カートリッジ12
を装着した状態でプリンタ30の紙送り方向の長さは非
常に短くなる。
【0035】本例のプリンタ30は、プリンタ本体31
にピックアップローラ7が収納されており、給紙口13
にカートリッジ12を差し込むと、カートリッジ12に
収納されたもっとも内側のカットシート1がピックアッ
プローラ7の下に位置するようになっている。したがっ
て、上述したプリンタと同様にカートリッジ12に収納
されたカットシート1は、印刷機構である印刷ヘッド3
1に対し、一枚づつスムーズに供給される。
【0036】さらに、本例のプリンタ30は、ピックア
ップローラ7より紙ガイド21の側にガイドローラ35
が設置されている。ガイドローラ35は、紙ガイド21
の湾曲している部分にほぼ対峙した位置で、紙ガイド2
1より若干内側に離れた場所に設置されている。用紙カ
ートリッジ12に収納されたカットシート1は、ピック
アップローラ7によりピックアップされる前であれば、
用紙カートリッジ12の前後端12aおよび12bによ
って先端1aおよび末端1bが挟まれた状態で湾曲して
いる。したがって、印刷の対象となるカットシートがA
4などの大きなサイズであり紙厚が相対的に薄いもので
あっても湾曲した状態で安定している。しかしながら、
ピックアップされると、前後端12aおよび12bから
カットシートの前後端が外れるので、自重により紙ガイ
ド21から離れてしまい、しわなどがよりやすい状態と
なる。サイズが小さくても紙質が柔らかいカットシート
などにおいては同様の現象が考えられる。
【0037】ガイドローラ35は、このようにピックア
ップされて紙ガイド21から離れてきたカットシート1
の途中を支持することによりスムーズに導くことができ
る。したがって、A4サイズなどのレギュラーサイズ、
あるいはそれ以上のA3サイズなどのラージサイズの印
刷用紙を扱うプリンタであっても、しわが寄ったり、ハ
ウジングなどと干渉して傷がついたり、さらには抵抗が
発生して給紙角度が変わったりすることなく、カットシ
ートを屈曲した状態からピックアップローラ7に導くこ
とができる。ガイドローラ35は、ピックアップされた
シートが紙ガイド21に沿って動くように紙ガイド21
の近傍に設置すること可能であるが、紙ガイド21から
若干離しておけばピックアップされたシートとピックア
ップされていないシートとの間に隙間が開きやすい。し
たがって、カットシートを一枚づつ分離しやすくなり、
また、ピックアップする際の抵抗を小さくすることがで
きる。
【0038】ガイドローラ35に代わり、同じ位置でほ
とんど抵抗なくカットシートを支持できるガイドベーン
を設置することも可能である。もちろん、ガイドローラ
とガイドベーンを設けても良く、さらに、複数のガイド
ローラあるいはガイドベーンを設けてカットシートを支
持するようにしても良い。これらのデザインは、印刷対
象となる紙サイズあるいは紙質などの要因によって決定
することができる。
【0039】さらに、本例のプリンタ30においては、
用紙カートリッジ12の外周にそって印刷済みのカット
シート1を溜めるための排紙トレイ37が設けられてい
る。加えて、本例のプリンタ30は、紙送り方向の順方
向に一時的な排紙トレイ38が設けられており、印刷が
終わると、カットシート1が逆方向に紙送りされて排紙
トレイ38に蓄積されるようになっている。すなわち、
用紙カートリッジ12から給紙されたカットシート1
は、印刷中は先端1aが一時的な排紙トレイ38に順送
りされる。そして、印刷が終了してカットシートの末端
1cがピックアップローラ側の紙送りローラ32aから
外れると、紙送りローラ32bは逆転し、用紙カートリ
ッジ12の外周に沿って設けられたスペースに排出さ
れ、蓄積される。そして、排紙トレイ37も、一時的な
排紙トレイ38も内側に屈曲しており、排紙されたカッ
トシート1を曲がった状態で蓄積することができる。こ
のため、用紙カートリッジについて上記にて説明したと
同様に、排紙トレイを曲げることにより、プリンタ30
を長くしないで印刷済みのカットシートを蓄積するスペ
ースを設けることができる。
【0040】さらに、本例のプリンタ30では、図6に
一点鎖線で示したように紙ガイド21は平板状に広げる
ことが可能であり、用紙カートリッジ12にカットシー
トを補給するときに紙ガイド21を広げ、印刷中は紙ガ
イド21を畳んで低くすることができる。したがって、
印刷中は用紙カートリッジ12の上面が排紙トレイ37
となり、印刷されたカットシートを取り出しやすい状態
で蓄積することができる。
【0041】このように、本例のプリンタ30は、給紙
するためのカットシートおよび排紙されたカットシート
を屈曲した状態で保持できるので、印刷する状態でプリ
ンタ本体31の上方あるいは前後左右にカットシートを
保持するための空間がほとんど要らない。したがって、
プリンタ本体31が収納できる程度のスペースがあれ
ば、卓上でなくても、ラック、本棚、引き出しなど、従
来、プリンタを設置するのは不適な場所であっても利用
することができる。また、プリンタの上方にスキャナな
どの他の機器を重ねて配置することも容易である。
【0042】なお、本例のプリンタ30においても、用
紙カートリッジ12は取り外しできるようになっている
が、もちろん、本体31に一体化することも可能であ
る。また、印刷方式はインクジェットあるいは上述した
サーマル方式に限定されることはなく、その他の公知の
印刷方式のプリンタに対し本発明を適用することができ
る。また、本発明の印刷装置は、パーソナルコンピュー
タなどに接続されるプリンタに限定されることはなく、
ファックスなどのカットシートに印刷出力する装置であ
れば全ての対し適用できる。
【0043】以上に説明したように、本例のプリンタ1
0あるいは30においては、印刷用紙としてカットシー
トを採用し、さらに、そのカットシートを途中で曲げて
収納するようにしている。したがって、紙を収納するス
ペースの長さを短くすることができ、図7に説明したコ
ンパクトなプリンタであれば、さらに短くコンパクトな
プリンタを提供できる。このため、PDAなどのコンパ
クトな携帯可能な、いわゆるモーバイルコンピュータと
同等、あるいはそれ以下のサイズのプリンタを提供する
ことができる。特に、本発明においてはカットシートの
中間付近を曲げる程度の給紙および排紙に無理が生じな
い状態で用紙カートリッジおよびプリンタを小型化して
いる。このため、給紙および排紙がスムーズに行われ、
紙詰まりもなく、コンパクトで信頼性の高いプリンタを
提供することができる。
【0044】さらに、本発明は、A6程度の小さなサイ
ズの印刷用紙を用いたプリンタに限らず、A4サイズあ
るいはA3サイズなどのレギュラーサイズあるいはそれ
以上のサイズの印刷用紙に印刷を行うプリンタにも適用
できる。そして、このようなサイズの印刷用紙を用いた
従来のプリンタを卓上に限らず、ラックなどにも収納可
能な程度にコンパクトにすることができ、さらに、モバ
イルなサイズに纏めることも可能となる。
【0045】
【発明の効果】このように本発明においては、印刷用の
カットシート状の印刷媒体を途中で曲げて収納するよう
にしている。したがって、印刷媒体を延ばしたままで収
納している印刷装置あるいは用紙カートリッジに対し長
さの短い印刷装置および用紙カートリッジを提供するこ
とができる。このため、携帯あるいはコンピュータの本
体に挿入して使用するのに適した小型でパーソナルな印
刷装置、および、コンパクトで大きなサイズの紙に印刷
できる印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成
を示す断面図である。
【図2】図1に示すプリンタをプリンタ本体および用紙
カートリッジに分解した状態を示す図である。
【図3】本発明にかかるプリンタの異なる例を示す断面
図である。
【図4】図3に示す用紙カートリッジを広げた状態を示
す断面図である。
【図5】本発明にかかるプリンタのさらに異なる例を示
す断面図である。
【図6】図5に示すプリンタの概要を示す斜視図であ
る。
【図7】コンパクトであるが、感熱紙を平面的に延ばし
た状態で収納したプリンタの例を示す図である。
【符号の説明】
1 カットシート 2 プラテンローラ 3 サーマルヘッド 5 印刷機構 7 ピックアップローラ 10、30 プリンタ 11、31 プリンタ本体 12 用紙カートリッジ 18、19 ハウジング 20 収納スペース 21 紙ガイド 32 紙送りローラ 33 インクジェット式の印刷ヘッド 35 ガイドローラ 37、38 排紙トレイ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C059 AA04 AA05 AA18 AA26 DD13 DD30 3F054 AA01 AC05 BA13 BB23 BC08 3F102 AA11 AB01 BA08 BB12 BB17 EA02 3F343 FA02 FB04 GA06 GB01 GC01 GD01 HA14 HB03 HC05 HC24 JA01 KA04 KA13 KA14 KA20 KB03 KB14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カットシートの途中を曲げて保持可能な
    紙ガイドを備えた収納スペースと、 カットシートに印刷可能な印刷機構と、 前記収納スペースに収納される複数のカットシートの最
    も内側のシートに接し、1枚づつ前記印刷機構へ給紙可
    能なピックアップローラとを有する印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記紙ガイドはカッ
    トシートの途中をほぼ180度折り曲げた状態で保持で
    きることを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記紙ガイドは平板
    状に変形可能であることを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記カットシートの
    途中を内側から支持するガイドローラまたはガイドベー
    ンを有する印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記印刷機構から印
    刷済みのカットシートを前記収納スペースの外周に沿っ
    てカットシートの途中を曲げた状態で保持可能な排紙ト
    レイをさらに有する印刷装置。
  6. 【請求項6】 カットシートの途中を曲げて保持可能な
    紙ガイドを備えた収納スペースを有する用紙カートリッ
    ジ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記紙ガイドはカッ
    トシートの途中をほぼ180度折り曲げた状態で保持で
    きることを特徴とする用紙カートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記紙ガイドは平板
    状に変形可能であることを特徴とする用紙カートリッ
    ジ。
  9. 【請求項9】 請求項6において、前記カットシートの
    途中を内側から支持するガイドローラまたはガイドベー
    ンを有する用紙カートリッジ。
JP11121291A 1999-04-28 1999-04-28 印刷装置および用紙カートリッジ Pending JP2000313529A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11121291A JP2000313529A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 印刷装置および用紙カートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11121291A JP2000313529A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 印刷装置および用紙カートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000313529A true JP2000313529A (ja) 2000-11-14

Family

ID=14807634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11121291A Pending JP2000313529A (ja) 1999-04-28 1999-04-28 印刷装置および用紙カートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000313529A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179443A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Toppan Forms Co Ltd 用紙揃え装置及び用紙揃え方法
JP2018154020A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179443A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Toppan Forms Co Ltd 用紙揃え装置及び用紙揃え方法
JP2018154020A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1609748B1 (en) Sheet supplying device
JP4274191B2 (ja) 画像記録装置
JP4674518B2 (ja) 画像記録装置
WO2002076864A1 (fr) Dispositif d'alimentation en papier et imprimante
JP4678480B2 (ja) 画像記録装置及びそれに適用する給紙トレイ
US20080157459A1 (en) Sheet feeding device
EP1964684A1 (en) Image recording apparatus
JP2000313529A (ja) 印刷装置および用紙カートリッジ
WO2002006144A1 (fr) Systeme de transfert de feuilles de papier et enregistreur
CN211416664U (zh) 打印机
JP4033211B2 (ja) プリンタ
JP4768169B2 (ja) プリンタ
JP4683786B2 (ja) プリンタ
JP4128285B2 (ja) 印刷装置
JP4347510B2 (ja) 紙排出装置およびプリンタ
US20060087069A1 (en) Medium feeding device and recording apparatus and liquid ejecting apparatus, having medium feeding device
JP7380285B2 (ja) 画像形成装置
JP2009046271A (ja) 画像形成装置
JPH0558526A (ja) ロール紙のカール取り装置
JP2003094750A (ja) プリンタ
JP2000177856A (ja) 画像記録装置
JP2000198550A (ja) 印刷装置および用紙カ―トリッジ
JP3075845B2 (ja) インクジェットプリンタの用紙排出装置
JP2000335798A (ja) 紙ガイド装置
JP2023137430A (ja) プリント装置およびロール保持装置