JP2000312991A - 油圧作動装置 - Google Patents

油圧作動装置

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JP2000312991A
JP2000312991A JP11118526A JP11852699A JP2000312991A JP 2000312991 A JP2000312991 A JP 2000312991A JP 11118526 A JP11118526 A JP 11118526A JP 11852699 A JP11852699 A JP 11852699A JP 2000312991 A JP2000312991 A JP 2000312991A
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Eisuke Oide
出 栄 助 生
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Ogura KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体が入りにくい場所であっても、加工
部を挿入配置し、鉄筋切断等の作業を行なうことができ
るようにする。 【解決手段】 油圧作動装置1を、圧油を発生させる油
圧発生部2と、圧油により可動刃22を固定刃21に接
近させて鉄筋41を切断する加工部3と、油圧発生部2
と加工部3とを軸線方向に間隔をおいて接続する接続部
材4とで構成する。接続部材4の基端部を、基端リンク
ピン30を介して油圧発生部2に枢着し、油圧発生部2
が油圧発生部2の軸線Xに直交する回動軸線Yのまわり
を回動できるようにする。接続部材4の先端部を、先端
リンクピン32を介して加工部3に枢着し、加工部3が
油圧発生部2の軸線Xに直交する回動軸線Yのまわりを
回動できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧発生部で発生
した圧油により作動する加工部を用いて、鉄筋等の切
断、折曲げあるいは鉄板等の孔穿け等の各種加工を行な
う油圧作動装置に係り、特に装置全体が入りにくい場所
であっても作業を行なうことができる油圧作動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、油圧発生部で発生した圧油に
より作動する加工部を用いて、鉄筋等の切断、折曲げあ
るいは鉄板等の孔穿け等の各種加工を行なう油圧作動装
置は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の油圧作動装
置においては、油圧発生部と加工部とが一体構造となっ
ているため、装置全体が入る場所でなければ作業を行な
うことができず、例えば鉄筋が林立しているような場所
で、奥の方に位置する鉄筋を切断することができないと
いう問題がある。
【0004】そこで、このような問題を解決する方法と
して、油圧発生部と加工部とを分離し、これらの間を可
撓性ホースで接続することが考えられる。そしてこの場
合には、鉄筋が林立しているような場所でも、加工部の
みを鉄筋間を通して奥の方に入れることができるため、
奥の方に位置する鉄筋も切断することが可能となる。
【0005】ところで、加工部により鉄筋を切断する際
には、加工部を定位置に保持する必要があるが、前記分
離型の油圧作動装置においては、油圧発生部で加工部を
保持することができず、ために加工部の保持機構を別途
設ける必要があり、その設置、撤去が容易でないという
問題がある。
【0006】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、装置全体が入りにくい場所であっても作業を行なう
ことができ、しかも加工部の保持機構を別途設ける必要
がない油圧作動装置を提供することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、油圧発生部の構造を
簡素化して装置の軽量化を図ることができる油圧作動装
置を提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、加工部の保持を安定
させることができ、しかも作業に支障を来たすおそれが
少ない油圧作動装置を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、油圧発生部あるいは
加工物の内部での油路の加工が容易な油圧作動装置を提
供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、加工部での加工方向
が変わった場合であっても、加工部を支障なく軸廻りに
回転させることができる油圧作動装置を提供するにあ
る。
【0011】本発明の他の目的は、加工部の移動自由度
をより向上させ、極めて狭い場所にも加工部を挿入して
作業を行なうことができる油圧作動装置を提供するにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、回動位置の固定、固
定解除が容易で、構造も簡素化できる油圧作動装置を提
供するにある。
【0013】本発明の他の目的は、加工部に大きな移動
自由度が得られ、しかも加工部の保持を安定させること
ができ、また固定手段の構造を簡素化することができる
油圧作動装置を提供するにある。
【0014】本発明の他の目的は、加工部の移動自由度
を大きくすることができるとともに、加工部での加工方
向が変わった場合であっても、加工部を支障なく軸廻り
に回転させることができ、また固定手段の構造を簡素化
することができる油圧作動装置を提供するにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、圧油供給路あ
るいは油戻り路と油圧発生部側あるいは加工部側の油路
との接続が容易で、油圧発生部あるいは加工部がどのよ
うに回動しても、また固定用ねじ部の締付け力を変更し
ても、油路の接続状態を安定させることができる油圧作
動装置を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、油圧発生部と、油圧発生部で発生した圧油に
より作動する加工部と、油圧発生部と加工部とを軸線方
向に間隔をおいて接続し内部に圧油の油通路を有する接
続部材とを設け、前記接続部材の少なくともいずれか一
方端を、油圧発生部の軸線と直交する回動軸線を有する
回動機構を介し前記油圧発生部または加工部に前記回動
機構の回動軸線まわりに回動可能に接続し、かつ前記回
動機構に、回動位置を固定する固定手段を設けるように
したことを特徴とする。そしてこれにより、加工部の姿
勢を油圧発生部に対し変更することが可能となり、装置
全体が入りにくい場所であっても作業を行なうことが可
能となる。また、回動機構は固定手段を有しているの
で、変更後の姿勢で加工部を固定でき、保持機構を別途
設けることなく、油圧発生部側から加工部を保持するこ
とが可能となる。
【0017】本発明はまた、接続部材に、圧油供給路と
油戻り路とをそれぞれ設けるようにしたことを特徴とす
る。ところで、油圧発生部に切換弁を組込むようにすれ
ば、圧油供給路のみでの圧油供給と戻り油の回収とを行
なうことができるが、圧油供給路とは別に油戻り路を設
けることにより、油圧発生部の構造を簡素化して装置の
軽量化を図ることが可能となる。
【0018】本発明はまた、接続部材を、回動機構の回
動軸線方向に所定の間隔をおいて配設された2本の部材
で構成するようにしたことを特徴とする。そしてこれに
より、加工部の保持を安定させることが可能となり、し
かも2本の部材は、軸線方向に間隔を有して配されてい
るので、作業に支障を来たすおそれが少ない。
【0019】本発明はまた、2本の部材のうちのいずれ
か一方に圧油供給路を設け、かついずれか他方に油戻り
路を設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれに
より、油圧発生部あいるは加工部の内部での油路の加工
が容易となる。
【0020】本発明はまた、接続部材を1本の部材で構
成するようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、加工部での加工方向が変わった場合であっても、加
工部を支障なく軸廻りに回転させることが可能となる。
【0021】本発明はまた、回動機構を、接続部材の両
端に設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれに
より、加工部の移動自由度をより向上させ、極めて狭い
場所にも加工部を挿入して作業を行なうことが可能とな
る。
【0022】本発明はまた、固定手段を、回動機構を回
動軸線方向に締付ける固定用ねじ部で構成するようにし
たことを特徴とする。そしてこれにより、回動位置の固
定、固定解除が容易となり、また構造を簡素化すること
が可能となる。
【0023】本発明はまた、回動機構を、接続部材の両
端に設けるとともに、接続部材を、回動軸線を同一にし
て所定間隔で配した2本の部材で構成し、かつ固定手段
を、回動機構を回動軸線方向に締付ける固定用ねじ部で
構成するようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、加工部に大きな移動自由度が得られ、しかも加工部
の保持を安定させることが可能となり、また固定手段の
構造を簡素化することが可能となる。
【0024】本発明はまた、回動機構を、接続部材の両
端に設けるとともに、接続部材を1本の部材で構成し、
かつ固定手段を、回動機構を回動軸線方向に締付ける固
定用ねじ部で構成するようにしたことを特徴とする。そ
してこれにより、加工部の移動自由度を大きくすること
が可能となるとともに、加工部での加工方向が変わった
場合であっても、加工部を支障なく軸廻りに回転させる
ことが可能となり、また固定手段の構造を簡素化するこ
とが可能となる。
【0025】本発明はさらに、固定用ねじ部に、圧油供
給路または油戻り路と油圧発生部側または加工部側の油
路とを接続する接続油路を設け、この接続油路を、固定
用ねじ部の軸心部に設けられた軸方向油路と、軸方向油
路から径方向に延びて固定用ねじ部の外周面に開口する
径方向油路と、径方向油路に対応する固定用ねじ部の外
周面に設けられた環状油路とで構成し、かつ前記環状油
路を介し圧油供給路または油戻り路に接続するようにし
たことを特徴とする。そしてこれにより、圧油供給路あ
るいは油戻り路と油圧発生部側あるいは加工部側の油路
との接続が容易で、油圧発生部あるいは加工部がどのよ
うに回動しても、また固定用ねじ部の締付け力を変更し
ても、油路の接続状態を安定させることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。
【0027】図1ないし図3は、本発明の第1の実施の
形態に係る油圧作動装置を示すもので、この油圧作動装
置1は、圧油を発生させる油圧発生部2と、油圧発生部
2で発生した圧油により作動する加工部3と、油圧発生
部2と加工部3とを軸線方向に所定の間隔をおいた状態
で接続する棒状の接続部材4とを備えている。そして接
続部材4の両端部は、油圧発生部2の軸線Xと直交する
回動軸線Yを有する基端回動機構5および先端回動機構
6を介し前記各部2,3にそれぞれ接続されている。そ
してこれにより、油圧発生部2および加工部3が、前記
各回動機構5,6の回動軸線Yを回転中心として回動で
きるようになっている。
【0028】油圧発生部2は、基端にスイッチ8a付き
の把手8を有する電動モータ7を備えており、この電動
モータ7は、モータ軸9をポンプケース10に挿入した
状態で、旋回機構11を介しポンプ装置12の後端に油
圧発生部2の軸線Xのまわりに旋回可能に取付けられて
いる。
【0029】ポンプケース10内には、図3に示すよう
に、油槽13が設けられているとともに、シリンダ室1
4が形成されており、シリンダ室14内には、前記モー
タ軸9と一体のカム部15の回転により往復動するピス
トン16が配設されている。そしてこのピストン16の
往復動により発生した圧油は、圧油路17に吐出され、
後述するように前記接続部材4および各回動機構5,6
の内部を通って加工部3に送られるようになっている。
【0030】加工部3は、シリンダ室18内に摺動自在
に配されたピストンフランジ19およびこのピストンフ
ランジ19から前方に突出するピストンロッド20を備
え、ピストンロッド20は、シリンダ室18の前端壁を
貫通して前方に突出し、その先端部には、固定刃21と
の間で鉄筋等を切断する可動刃22が取付けられてい
る。
【0031】シリンダ室18の背面側には、油圧発生部
2からの圧油をシリンダ室18内に供給する圧油路23
が接続され、前記ピストンフランジ19は、圧油のシリ
ンダ室18内への供給により、図3において左方に前進
摺動するようになっている。そして、このピストンフラ
ンジ19の前進摺動により固定刃21と可動刃22との
間で鉄筋等の切断が行なわれる。
【0032】ピストンフランジ19には、その図3にお
ける左端までの摺動により開となる開放バルブ24が組
付けられ、ピストンフランジ19とシリンダ室18の前
端壁との間には戻しスプリング25が介装されている。
そして、シリンダ室18内に供給された圧油は、ピスト
ンフランジ19の前進端位置までの摺動による開放バル
ブ24の開動作により油排出路26に排出され、ピスト
ンフランジ19は、再び戻しスプリング25の付勢力に
より図3に示す初期位置まで戻される。そして、油排出
路26に排出された戻し油は、後述するように接続部材
4および各回動機構5,6の内部を通って、ポンプケー
ス10の戻し油路27に戻され、最終的には油槽13に
戻されるようになっている。
【0033】接続部材4は、図4に詳細に示すように、
回動軸線Yを同一にして所定間隔で配された上リンク部
材28と下リンク部材29とで構成されている。これら
各リンク部材28,29の基端部は、基端回動機構5を
介してポンプケース10に回動軸線Yのまわりを回動可
能に接続され、また各リンク部材28,29の先端部
は、先端回動機構6を介して加工部3に回動軸線Yのま
わりを回動可能に接続されている。
【0034】基端回動機構5は、上リンク部材28の基
端回動軸線Yの方向にねじ込み固定されて上リンク部材
28を枢着する先端にねじ部30aを備えた上基端リン
クピン30と、下リンク部材29の基端回動軸線Yの方
向にねじ込まれて下リンク部材29を枢着する先端にね
じ部31aを備えた下基端リンクピン31とで構成され
ている。また先端回動機構6は、上リンク部材28の先
端回動軸線Yの方向にねじ込み固定されて上リンク部材
を枢着する先端にねじ部32aを備えた上先端リンクピ
ン32と、下リンク部材29の先端回動軸線Yの方向に
ねじ込まれて下リンク部材29を枢着する先端にねじ部
33aを備えた下先端リンクピン33とで構成されてい
る。そして、油圧発生部2あるいは加工部3は、これら
各リンクピン30,31,32,33を中心として回動
軸線Yのまわりを回動可能となっている。また、リンク
ピン31,33の先端ねじ部31a,33aを緩着自在
とし、それぞれのリンクピン31,33をポンプケース
10および加工部3にそれぞれ締付けることにより、油
圧発生部2あるいは加工部3を任意の回動位置で固定す
ることができる。すなわち、前記各リンクピン30,3
1,32,33は、回動機構を構成しているとともに、
リンクピン31,33は固定手段も兼ねている。
【0035】上リンク部材28の内部には、圧油供給路
34が両リンクピン30,32間に亘って形成されてお
り、また下リンク部材29の内部には、油戻り路35が
両リンクピン31,33間に亘って形成されている。そ
して、前記圧油供給路34および油戻り路35は、各リ
ンクピン30,31,32,33に設けた接続油路36
を介し、圧油路17,23、油排出路26あるいは戻し
油路27にそれぞれ接続されている。
【0036】すなわち、前記各接続油路36は、各リン
クピン30,31,32,33の軸心部に設けられた軸
方向油路37と、軸方向油路37から径方向に延びて各
リンクピン30,31,32,33の外周面に開口する
径方向油路38と、径方向油路38に対応する各リンク
ピン30,31,32,33の外周面にリング状に設け
られた環状油路39とで構成されており、これら各接続
油路36は、前記環状油路39を介し、圧油供給路34
あるいは油戻り路35に接続されるようになっている。
また、各リンクピン30,31,32,33の摺動面に
は、前記環状油路39を間にして、その上下両側位置
に、シール用のOリング40が装着されている。
【0037】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0038】電動モータ7のスイッチ8aをONにする
と、モータ軸9の回転によりピストン16がシリンダ室
14内で往復動し、油槽13内の油がシリンダ室14内
に吸引されて加圧される。そして、これにより生じた圧
油は、圧油路17、上基端リンクピン30の接続油路3
6、上リンク部材28の圧油供給路34、上先端リンク
ピン32の接続油路36、および圧油路23を順次介し
て加工部3のシリンダ室18内に供給される。これによ
り、ピストンフランジ19およびピストンロッド20が
前進し、固定刃21と可動刃22との間で鉄筋等の切断
が行なわれる。
【0039】ピストンフランジ19が前進端まで摺動す
ると、開放バルブ24が開となってシリンダ室18内の
圧油が油排出路26に排出され、ピストンフランジ19
は、戻しスプリング25の付勢力により図3に示す初期
位置まで戻される。
【0040】油排出路26に排出された油は、下先端リ
ンクピン33の接続油路36、下リンク部材29の油戻
り路35、下基端リンクピン31の接続油路36、およ
び戻し油路27を順次介して油槽13に戻される。
【0041】ところで、油圧作動装置1を用いて鉄筋等
を切断する際に、図5に示すように、多数の鉄筋41が
林立している場所で、奥の方に位置する鉄筋41aを切
断することが必要となる場合がある。
【0042】このような場合従来装置では、手前の鉄筋
41が邪魔になって作業が不可能であったが、本実施の
形態に係る油圧作動装置1においては、油圧発生部2お
よび加工部3を、回動機構5,6により回動させること
により、加工部3を奥の方に位置する鉄筋41aの切断
位置に移動配置することができる。しかも、油圧発生部
2および加工部3は、各リンクピン31,33を締め付
けることにより、図5に示す回動位置で固定される。こ
れにより、油圧発生部2を把持すれば、加工部3を所定
の位置に安定に保持することができ、別途加工部3の保
持機構を設ける必要がない。
【0043】図6ないし図9は、油圧発生部2および加
工部3の回動位置を異にする代表的な例をそれぞれ示す
もので、図6の場合は、接続部材4に対し、油圧発生部
2を時計回りに90度回転させ、加工部3は回転させな
い状態を示している。また図7の場合は、接続部材4に
対し、油圧発生部2を反時計回りに45度回転させると
ともに、加工部を反時計回りに90度回転させた状態を
示している。また図8は、接続部材4に対し、油圧発生
部2を時計回りに45度回転させるとともに、加工部を
反時計回りに45度回転させた状態を示している。さら
に図9は、接続部材4に対し、油圧発生部2を反時計回
りに90度回転させるとともに、加工部3を反時計回り
に45度回転させた状態を示している。
【0044】このように、油圧発生部2と加工部3と
を、両端部に回動機構5,6を有する接続部材4を介し
て軸線方向に間隔をおいて接続するようにしているの
で、油圧作動装置1全体が入りにくい狭い場所であって
も、加工部3のみを挿入して作業を行なうことができ、
しかも加工部3の保持機構を別途設けることなく安定し
た状態で作業を行なうことができる。
【0045】図10および図11は、本発明の第2の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
接続部材4、基端回動機構5および先端回動機構6に代
え、接続部材44、基端回動機構45および先端回動機
構46を用いるようにしたものである。
【0046】すなわち、接続部材44は、1本のリンク
部材48で構成されており、このリンク部材48の基端
部は、油圧発生部2の軸線Xと直交する回動軸線Yを有
する基端回動機構45を介しポンプケース10に回動軸
線Yのまわりを回動可能に接続され、またリンク部材4
8の先端部は、油圧発生部2の軸線Xと直交する回動軸
線Yを有する先端回動機構46を介して加工部3に回動
軸線Yのまわりを回動可能に接続されている。
【0047】基端回動機構45は、図11に示すよう
に、リンク部材48の基端回動軸線Yの方向にねじ込ま
れてリンク部材48を枢着する先端にねじ部60aを備
えた基端リンクピン60で形成されている。また先端回
動機構46は、リンク部材48の先端回動軸線Yの方向
にねじ込まれてリンク部材48を枢着する先端にねじ部
62aを備えた先端リンクピン62で構成されている。
そして、油圧発生部2あるいは加工部3は、これら各リ
ンクピン60,62を中心として回動軸線Yのまわりを
回動可能となっている。また、各リンクピン60,62
の先端にねじ部60a,62aを締付けることにより、
油圧発生部2あるいは加工部3を任意の回動位置で固定
することができるようになっている。すなわち、各リン
クピン60,62は、回動機構を構成しているととも
に、固定手段も兼ねている。
【0048】リンク部材48の内部には、圧油供給路6
4と油戻り路65とが両リンクピン60,62間に亘っ
て形成され、これらの圧油供給路64および油戻り路6
5は、それぞれ各リンクピン60,62に設けた圧油接
続油路66および戻り油接続油路67を介し、圧油路1
7,23、油排出路26あるいは戻し油路27と接続さ
れている。
【0049】すなわち、前記各圧油接続油路66は、各
リンクピン60,62の上端から圧油供給路64に対応
する位置までの間の軸心部に設けられた軸方向油路68
と、軸方向油路68の下端から径方向に延びて各リンク
ピン60,62の外周面に開口する径方向油路69と、
径方向油路69に対応する各リンクピン60,62の外
周面にリング状に設けられた環状油路70とで構成さ
れ、これら各圧油接続油路66は、環状油路70を介
し、圧油供給路64に接続されている。
【0050】また、前記各戻り油接続油路67は、各リ
ンクピン60,62の下端から油戻り路65に対応する
位置までの間の軸心部に設けられた軸方向油路71と、
軸方向油路71の上端から径方向に延びて各リンクピン
60,62の外周面に開口する径方向油路72と、前記
軸方向油路71の油排出路26あるいは戻し油路27に
対応する位置から径方向に延びて外リンクピン60,6
2の外周面に開口する中間径方向油路73と、前記径方
向油路72に対応する各リンクピン60,62の外周面
にリング状に設けられた環状油路74と、前記中間径方
向油路73に対応する各リンクピン60,62の外周面
にリング状に設けられた中間環状油路75とで構成され
ている。そしてこれら各戻り油接続油路67は、前記環
状油路74を介し油戻り路65に接続されているととも
に、前記中間環状油路75を介し、油排出路26あるい
は戻し油路27に接続されている。
【0051】各リンクピン60,62にはまた、前記各
環状油路70,74,75を介しその上下両側位置に、
シール用のOリング76が装着されている。また前記各
軸方向油路71の下端部は、止め栓77で閉止されてい
る。
【0052】なお、その他の点については、前記第1の
実施の形態と同一構成となっており、作用も同一であ
る。
【0053】このように本実施の態様においては、接続
部材44が1本のリンク部材48で構成されているの
で、加工部3を回動して所定の加工位置に挿入する場
合、接続部材44が中心位置に配設されているので、接
続部材44が障害物に当たって加工部3を挿入配置する
ことができないといった不具合がない。
【0054】なお、前記各実施の形態においては、接続
部材4,44内に圧油供給路34,64と油戻り路3
5,65とを各別に設ける場合について説明したが、前
述のように、油圧発生部2に切換弁を組込むようにすれ
ば、1本の油路のみにより圧油供給と戻り油の回収とを
行なうことができる。
【0055】また、前記各実施の形態においては、鉄筋
41の切断を行なう加工部3を例に採って説明したが、
鉄筋の折曲げや鉄板の孔穿け等の各種加工を行なう加工
部にも同様に適用でき、同様の効果が期待できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、油圧発生
部と加工部とを接続部材で軸線方向に間隔をおいて接続
するとともに、接続部材の少なくともいずれか一方端
を、油圧発生部の軸線と直交する回動軸線を有する回動
機構を介し油圧発生部または加工部に前記回動機構の回
動軸線まわりに回動可能に接続し、かつ前記回動機構
に、回動位置を固定する固定手段を設けるようにしてい
るので、加工部の姿勢を油圧発生部に対し変更すること
ができ、装置全体が入りにくい場所であっても、加工部
を所定の位置に挿入配置して作業を行なうことができ
る。また、回動機構は固定手段を有しているので、変更
後の姿勢で加工部を固定でき、保持機構を別途設けるこ
となく、油圧発生部側から加工部を任意の位置に安定保
持することができる。
【0057】本発明はまた、接続部材に、圧油供給路と
油戻り路とをそれぞれ設けるようにしているので、油圧
発生部に切換弁を組込む必要がなく、油圧発生部の構造
を簡素化して装置の軽量化を図ることができる。
【0058】本発明はまた、接続部材を、回動機構の回
動軸線方向に所定間隔で配された2本の部材で構成する
ようにしているので、加工部の保持を安定させることが
でき、しかも2本の部材は、軸線方向に並設されている
ので、作業に支障を来たすおそれが少ない。
【0059】本発明はまた、2本の部材のうちのいずれ
か一方に圧油供給路を設け、かついずれか他方に油戻り
路を設けるようにしているので、油圧発生部あるいは加
工部の内部での油路の加工が容易であるとともに、2本
の部材を共通部品とすることができる。
【0060】本発明はまた、接続部材を1本の部材で構
成するようにしているので、加工部での加工方向が変わ
った場合であっても、加工部を支障なく軸廻りに回転さ
せることができる。
【0061】本発明はまた、回動機構を、接続部材の両
端に設けるようにしているので、加工部の移動自由度を
より向上させ、極めて狭い場所にも加工部を挿入して作
業を行なうことができる。
【0062】本発明はまた、固定手段を、回動機構を回
動軸線方向に締付ける固定用ねじ部で構成するようにし
ているので、回動位置の固定、固定解除が容易となり、
また構造を簡素化することができる。
【0063】本発明はまた、回動機構を、接続部材の両
端に設けるとともに、接続部材を、回動軸線を同一にし
て所定間隔で配した2本の部材で構成し、かつ固定手段
を、回動機構を回動軸線方向に締付ける固定用ねじ部で
構成するようにしているので、加工部に大きな移動自由
度が得られ、しかも加工部の保持を安定させることがで
き、また固定手段の構造を簡素化することができる。
【0064】本発明はまた、回動機構を、接続部材の両
端に設けるとともに、接続部材を1本の部材で構成し、
かつ固定手段を、回動機構を回動軸線方向に締付ける固
定用ねじ部で構成するようにしているので、加工部の移
動自由度を大きくすることができるとともに、加工部で
の加工方向が変わった場合であっても、加工部を支障な
く軸廻りに回転させることができ、また固定手段の構造
を簡素化することができる。
【0065】本発明はさらに、固定用ねじ部に、圧油供
給路または油戻り路と油圧発生部側または加工部側の油
路とを接続する接続油路を設け、この接続油路を、固定
用ねじ部の軸心部に設けられた軸方向油路と、軸方向油
路から径方向に延びて固定用ねじ部の外周面に開口する
径方向油路と、径方向油路に対応する固定用ねじ部の外
周面に設けられた環状油路とで構成し、かつ前記環状油
路を介し圧油供給路または油戻り路に接続するようにし
ているので、圧油供給路あるいは油戻り路と油圧発生部
側あるいは加工部側の油路との接続が容易で、油圧発生
部あるいは加工部がどのように回動しても、また固定用
ねじ部の締付け力を変更しても、油路の接続状態を安定
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る油圧作動装置
を示す全体構成図。
【図2】図1の平面図。
【図3】装置の内部構造を示す図1の部分破削拡大図。
【図4】図3の要部拡大図。
【図5】図1の装置の使用状態を示す説明図。
【図6】加工部を油圧発生部に対し90度回動した状態
を示す図5相当図。
【図7】加工部を油圧発生部に対し45度回動した状態
を示す図5相当図。
【図8】加工部を油圧発生部の前方で油圧発生部に対し
90度回動した状態を示す図5相当図。
【図9】加工部を油圧発生部に一部オーバラップさせ油
圧発生部に対し45度回動した状態を示す図5相当図。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示す図3相当
図。
【図11】図10の要部拡大図。
【符号の説明】
1 油圧作動装置 2 油圧発生部 3 加工部 4,44 接続部材 5,45 基端回動機構 6,46 先端回動機構 7 電動モータ 12 ポンプ装置 17,23 圧油路 18 シリンダ室 19 ピストンフランジ 20 ピストンロッド 21 固定刃 22 回動刃 24 開放バルブ 25 戻しスプリング 26 油排出路 27 戻し油路 28 上リンク部材 29 下リンク部材 30 上基端リンクピン 31 下基端リンクピン 32 上先端リンクピン 33 下先端リンクピン 34,64 圧油供給路 35,65 油戻り路 36 接続油路 37,68,71 軸方向油路 38,69,72 径方向油路 39,70,74 環状油路 41 鉄筋 48 リンク部材 60 基端リンクピン 62 先端リンクピン 66 圧油接続油路 67 戻り油接続油路 73 中間径方向油路 75 中間環状油路 X 油圧発生部の軸線 Y 回動機構の回動軸線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧発生部と、油圧発生部で発生した圧油
    により作動する加工部と、油圧発生部と加工部とを軸線
    方向に間隔をおいて接続し内部に圧油の油通路を有する
    接続部材とを備え、前記接続部材は、その少なくともい
    ずれか一方端が油圧発生部の軸線と直交する回動軸線を
    有する回動機構を介し前記油圧発生部または加工部に前
    記回動機構の回動軸線のまわりに回動可能に接続され、
    かつ前記回動機構は、回動位置を固定する固定手段を有
    していることを特徴とする油圧作動装置。
  2. 【請求項2】接続部材には、圧油供給路と油戻り路とが
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の油圧作
    動装置。
  3. 【請求項3】接続部材は、回動機構の回動軸線の方向に
    間隔をおいて配設された2本の部材を有していることを
    特徴とする請求項1または2記載の油圧作動装置。
  4. 【請求項4】2本の部材のうちのいずれか一方には圧油
    供給路が設けられ、かついずれか他方には油戻り路が設
    けられていることを特徴とする請求項3記載の油圧作動
    装置。
  5. 【請求項5】接続部材は、1本の部材で構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の油圧作動装
    置。
  6. 【請求項6】回動機構は、接続部材の両端に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の油圧作動装置。
  7. 【請求項7】固定手段は、回動機構を回動軸線の方向に
    締付ける固定用ねじ部を有していることを特徴とする請
    求項1記載の油圧作動装置。
  8. 【請求項8】回動機構は、接続部材の両端に設けられて
    いるとともに、接続部材は、回動軸線を同一にして回動
    軸線方向に間隔をおいて配設した2本の部材で構成さ
    れ、かつ固定手段は、回動機構を回動軸線の方向に締付
    ける固定用ねじ部を有していることを特徴とする請求項
    1記載の油圧作動装置。
  9. 【請求項9】回動機構は、接続部材の両端に設けられる
    とともに、接続部材は1本の部材で構成され、かつ固定
    手段は、回動機構を回動軸線の方向に締付ける固定用ね
    じ部を有していることを特徴とする請求項1記載の油圧
    作動装置。
  10. 【請求項10】固定用ねじ部は、圧油供給路または油戻
    り路と油圧発生部側または加工部側の油路とを接続する
    接続油路を備え、この接続油路は、固定用ねじ部の軸心
    部に設けられた軸方向油路と、軸方向油路から径方向に
    延びて固定用ねじ部の外周面に開口する径方向油路と、
    径方向油路に対応する固定用ねじ部の外周面に設けられ
    た環状油路とを有し、かつ前記環状油路を介し圧油供給
    路または油戻り路に接続されていることを特徴とする請
    求項7、8または9記載の油圧作動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR19990073464A (ko) * 1999-07-14 1999-10-05 김이태 철근절단기
JP2010105048A (ja) * 2008-11-03 2010-05-13 Tyco Electronics Corp 取り外し可能なホース組立体を備える電気油圧プレス装置
JP2018047528A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 株式会社オグラ 油圧作動装置
CN109175202A (zh) * 2018-08-16 2019-01-11 江阴市勤丰金属制品有限公司 一种液压铆接机的旋转组件

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