JP2000312875A - 発泡断熱材の発泡ガスの回収方法及び装置 - Google Patents

発泡断熱材の発泡ガスの回収方法及び装置

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JP2000312875A
JP2000312875A JP2000081788A JP2000081788A JP2000312875A JP 2000312875 A JP2000312875 A JP 2000312875A JP 2000081788 A JP2000081788 A JP 2000081788A JP 2000081788 A JP2000081788 A JP 2000081788A JP 2000312875 A JP2000312875 A JP 2000312875A
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gas
adsorption
insulating material
crushing
foamed
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JP2000081788A
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Hironobu Ueda
博信 上田
Nobuo Kimura
信夫 木村
Yoshiyuki Takamura
義之 高村
Kanji Fujimori
幹治 藤森
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Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Techno Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、発泡断熱材より分離した可燃
性の発泡ガス混入による燃焼又は爆発を防止し、可燃性
ガスを効率良く回収すると共に、回収時の安全性をも考
慮した装置を提供することにある。また、回収対象とな
る発泡断熱材中の発泡ガスが特定フロンから可燃性ガス
であるシクロペンタンに移行される期間においても、効
率良く両者を回収出来る装置を提供する。 【解決手段】上記目的は、廃棄すべき冷却装置1を破砕
する破砕装置(2、4)と、該破砕装置の空間内に発生
する発泡ガスを吸・脱着し液化回収する吸着液化装置2
4と、該破砕装置から取出された破砕片から発泡断熱材
を分別する風力分別装置10と、分別された発泡断熱材
中の各独立気泡を破壊することにより樹脂と気泡中の発
泡ガスを分離する微粉砕装置18と、該樹脂を気密容器
内で減容して排出する樹脂減容装置21と、該微粉砕装
置18内の発泡ガス濃度を外部から混入する空気でうす
める希釈装置25と、該希釈装置25でうすめられた混
合ガスを該吸着液化装置24へ供給する供給装置27よ
り達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却装置等に用い
られる不要な発泡断熱材の処理方法及び装置に関し、特
に前記発泡断熱材から発泡ガスを脱気して回収する方法
及び処理装置に関する物である。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡断熱材中に含有される可燃性
の発泡ガス回収技術は、特願平8−51305号のよう
な破砕時のガス種を検出し、ガス種に応じて破砕片の搬
送ルートを切替え、破砕片の処理方法を変更する事例
で、特に、可燃性ガスの混入による燃焼又は爆発を防止
し、安全に特定フロンガスを回収するシステムが記載さ
れている。また、特開平9−87415号公報には廃棄
物を破砕し、発泡成形材を回収し、発泡ガスを抜出して
液化回収するに当り、少なくとも破砕工程を飽和水蒸気
圧或は不活性ガス雰囲気のもとで実施して、シクロペン
タンの有無を検知する。シクロペンタンが検知されたな
らば以降の工程の雰囲気を破砕工程の雰囲気と同様にす
る例が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】可燃性の発泡ガスを含
有する発泡断熱材、或は発泡断熱材中より分離した可燃
性の発泡ガスを系統外へ排出し、特定フロンガスのみ回
収する設備では、破砕工程で破砕され、嵩が大きくなっ
た発泡断熱材の処理に対する埋立地への負担が懸念され
る。また、発泡断熱材より分離した可燃性の発泡ガスを
系統外へ排出する場合においては、例えば可燃性のガス
がシクロペンタン(C5H10)のような炭化水素系であ
ると、光化学反応により温室効果ガスの一種である対流
圏オゾンの発生原因となり、地球の温暖化を促進する可
能性がある。
【0004】一方、可燃性の発泡ガスを活性炭を吸着材
とする装置で回収する設備では、吸着中の吸着熱とシク
ロペンタン濃度の関係による燃焼又は爆発等に問題があ
る。
【0005】本発明の目的は、発泡断熱材より分離した
可燃性の発泡ガス混入による燃焼又は爆発を防止し、可
燃性ガスを効率良く回収すると共に、回収時の安全性を
も考慮した装置を提供することにある。また、回収対象
となる発泡断熱材中の発泡ガスが特定フロンから可燃性
ガスであるシクロペンタンに移行される期間において
も、効率良く両者を回収出来る装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、廃棄すべき
冷却装置を破砕する破砕装置と、該破砕装置の空間内に
発生する発泡ガスを吸・脱着し液化回収する吸着液化装
置と、該破砕装置から取出された破砕片から発泡断熱材
を分別する分別装置と、分別された発泡断熱材中の各独
立気泡を破壊することにより樹脂と気泡中の発泡ガスを
分離する微粉砕装置と、該樹脂を気密容器内で減容して
排出する樹脂減容装置と、該微粉砕装置内の発泡ガス濃
度を外部から混入する空気でうすめる希釈装置と、該希
釈装置でうすめられた混合ガスを該吸着液化装置へ供給
する供給装置より達成できる。
【0007】請求項3に規定された装置は、廃棄すべき
冷却装置を破砕する破砕装置と、該破砕装置の空間内に
発生する発泡ガスを吸着する吸着体を積載・収納する吸
着塔と吸着させた発泡ガスを脱着する脱着装置と脱着さ
れた発泡ガスを液化する液化装置を具備した吸着液化装
置と、該破砕装置から取出された破砕片から発泡断熱材
を分別する分別装置と、分別された発泡断熱材中の各独
立気泡を破壊することにより樹脂と気泡中の発泡ガスを
分離する微粉砕装置と、該樹脂を気密容器内で減容して
排出する樹脂減容装置と、該微粉砕装置で分離された発
泡ガスと微粉砕装置内或は外部から混入する空気との混
合ガスを圧縮・冷却し、液化する凝縮液化装置と、該発
泡ガスのガス種を検知する検知装置と、検知装置で検知
されたガス種が可燃性ガスである場合に該微粉砕装置内
の発泡ガス濃度を外部から混入する空気でうすめる希釈
装置と、該希釈装置でうすめられた混合ガスを該吸着液
化装置へ供給する供給切替装置により構成される。
【0008】請求項4に規定された装置は、該破砕装置
の空間内に発生する発泡ガスのガス種を検知する検知装
置と、該検知装置で検知されたガス種が可燃性ガスであ
る場合に該微粉砕装置で分離された発泡ガスと外部から
混入する空気との混合ガスの内、空気の混入量を増加さ
せ発泡ガスの濃度をうすめる希釈装置と、該希釈装置を
該微粉砕装置内の発泡ガス濃度により制御する濃度調整
器と、該濃度調整器により濃度調整された該混合ガスを
該吸着液化装置へ供給する供給切替装置により構成され
る。
【0009】請求項5に規定される装置は、上記吸着液
化装置の吸着塔温度をモニタする温度計測装置と、該温
度計測装置の温度がある所定の温度以上に上昇した場合
に信号を発生する冷却器作動装置と、該冷却器作動装置
の信号により該吸着液化装置へ回収されるガスを冷却す
る冷却器を請求項2または3の装置に加味する事により
構成される。
【0010】請求項6に規定される装置は、上記吸着液
化装置の吸着塔温度をモニタする温度計測装置と、該温
度計測装置の温度がある所定の温度以上に上昇した場合
に信号を発生する風量可変装置と、該風量可変装置の信
号により該吸着液化装置へ回収されるガスの風量を増加
させる送風機を請求項2または3の装置に加味する事に
より構成される。
【0011】請求項7に規定される装置は、上記吸着液
化装置の吸着塔温度をモニタする温度計測装置と、該温
度計測装置の温度がある所定の温度以上に上昇した場合
に信号を発生する加湿器作動装置と、該加湿器作動装置
の信号により吸着液化装置の吸着体を加湿する加湿器を
請求項2または3の装置に加味する事により構成され
る。
【0012】請求項8に規定される装置は、上記吸着液
化装置で脱着・液化された液比重の違う液体がn種ある
場合に該吸着液化装置の液分離器を(n−1)個具備す
る事により構成される。
【0013】請求項9に規定される装置は、上記吸着液
化装置の吸着塔がフロンガス用と可燃ガス用の少なくと
も2塔以上ある吸着液化装置と、上記破砕装置の空間内
に発生する発泡ガスのガス種を検知する検知装置と、該
検知装置で検知されたガス種に応じ、該発泡ガスが吸着
される塔を切替える切替装置を請求項2または3の装置
に加味する事により構成される。
【0014】請求項10に規定される装置は、上記吸着
液化装置がフロンガス用と可燃ガス用の少なくとも2基
以上ある吸着液化装置群と、上記破砕装置の空間内に発
生する発泡ガスのガス種を検知する検知装置と、該検知
装置で検知されたガス種に応じ、該発泡ガスが吸着され
る吸着液化装置を切替える切替装置を請求項2または3
に加味する事により構成される。
【0015】廃棄すべき冷却装置は破砕装置で破砕さ
れ、分別装置で金属、プラスチック、及び発泡断熱材等
に分別される。また、上記破砕装置で冷却装置が破砕さ
れる際、構成要素である発泡断熱材も破砕されるため、
発泡ガスが破砕装置内に発生する。そこで、上記発泡ガ
スと破砕装置の空間内及び外気の空気を同時に吸引する
事で破砕装置内部の発泡ガス濃度は比較的低濃度(pp
mオーダー)となり、その発泡ガスを吸着する吸着体
と、該吸着体に吸着させた発泡ガスを脱着する脱着装置
と、脱着された発泡ガスを液化する液化装置を具備した
吸着液化装置で回収する。次に分別された発泡断熱材
は、微粉砕装置にて粉砕する事で、発泡断熱材中の各独
立気泡を破壊し、樹脂と気泡中の発泡ガスを分離する。
分離された樹脂は微粉砕装置の下部に設置・気密された
樹脂圧縮装置内で減用して排出され、もう一方の発泡ガ
スは微粉砕装置内部で比較的高濃度(%オーダー)とな
るため、希釈装置により微粉砕装置内部を周辺及び外部
から混入する空気でうすめ低濃度にして、上記吸着液化
装置へ供給し、破砕装置内のガスと同時に回収する。こ
のため、上記発泡ガスが可燃性ガスの場合においても、
ガス濃度が低濃度のため爆発下限値(シクロペンタン:
1.4%)より低く、燃焼又は爆発の危険性が無い。ま
た、発泡ガスが特定フロン又は特定フロンを含む可燃性
ガスの場合では、可燃性ガス濃度は上記より低くなるの
で、燃焼又は爆発の危険性が更になくなる。
【0016】本装置は、発泡断熱材より分離した可燃性
の発泡ガス混入による燃焼又は爆発を防止し、可燃性ガ
スを効率良く回収でき、回収対象となる発泡断熱材中の
発泡ガスが特定フロンから可燃性ガスであるシクロペン
タンに移行される期間においても、効率良く両者を回収
できる。
【0017】請求項3の装置は発泡ガスの回収装置とし
て、破砕装置側を吸着液化装置で、微粉砕装置側を凝縮
液化装置で回収する。後者の発泡ガスは微粉砕装置内部
で比較的高濃度(%オーダー)にして、凝縮液化装置
で、混合ガスを圧縮・冷却し、発泡ガスを液化回収す
る。
【0018】一方、発泡ガスのガス種を検知する検知装
置で検知されたガス種が可燃性ガスである場合、希釈装
置により微粉砕装置内部を周辺及び外部から混入する空
気でうすめ低濃度にして、凝縮液化装置へ供給されてい
たガスを供給切替装置で切替え、吸着液化装置へ供給す
る。従って、回収対象となる発泡断熱材中の発泡ガスが
特定フロンから可燃性ガスであるシクロペンタンに移行
される期間においても、効率良く両者を回収できる。
【0019】請求項4の装置は発泡ガスのガス種を検知
する検知装置を破砕装置に取り付ける事で、可燃性ガス
を早期に検知し、微粉砕装置での燃焼又は爆発の防止を
図る。
【0020】請求項5の装置は温度計測装置で吸着液化
装置の吸着塔温度を常時モニタし、温度計測装置の温度
がある所定の温度以上に上昇した場合、冷却器作動装置
の信号により冷却器を作動させ、吸着液化装置へ回収さ
れるガスを冷却する。この事により、吸着塔温度は所定
温度以下で常時保持されるため、可燃性ガスによる燃焼
又は爆発が未然に防止出来る。
【0021】請求項6の装置は温度計測装置で吸着液化
装置の吸着塔温度を常時モニタし、温度計測装置の温度
がある所定の温度以上に上昇した場合、風量可変装置の
信号により送風機を作動させ、吸着液化装置へ回収され
るガス量を調整する。この事により、吸着塔温度は所定
温度以下で常時保持されるため、可燃性ガスによる燃焼
又は爆発が未然に防止出来る。
【0022】請求項7の装置は温度計測装置で吸着液化
装置の吸着塔温度を常時モニタし、温度計測装置の温度
がある所定の温度以上に上昇した場合、加湿器作動装置
の信号により加湿器を作動させ、吸着液化装置の吸着材
を加湿する。この事により、吸着塔温度は所定温度以下
で常時保持されるため、可燃性ガスによる燃焼又は爆発
が未然に防止出来る。
【0023】請求項8の装置は吸着液化装置で脱着・液
化される液比重の違う液体がn種ある場合に吸着液化装
置の液分離器を(n−1)個具備する物である。例え
ば、回収される発泡ガスが特定フロン(R−11)とシ
クロペンタンの場合、通常吸着液化装置の脱着に水蒸気
を用いるため液化される液体は特定フロン、水、及びシ
クロペンタンの3種類となる。それぞれの液比重は特定
フロン>水>シクロペンタンの関係にあり、回収された
液体は3層に分離する事になる。そこで、第1分離器で
はシクロペンタン及び水の2層と特定フロンを分離し、
第2分離器ではシクロペンタンと水を分離(分離器は3
−1の2器となる)し、3層を個別に回収する事ができ
る。従って、1つの吸着液化装置で複数の発泡ガスを回
収する事ができ、吸着液化装置の低コスト化が図れる。
【0024】請求項9の装置は吸着液化装置の吸着塔を
フロンガス用と可燃ガス用の少なくとも2塔以上ある吸
着液化装置とし、検知装置で破砕装置の空間内に発生す
る発泡ガスのガス種を検知することで、切替装置で吸着
液化装置の吸着塔をガス種に応じて切替える。この事に
より、各々の発泡ガスを吸着し易い材の選定が可能で、
吸着液化装置の吸着効率が良好になる。
【0025】請求項10の装置は吸着液化装置がフロン
ガス用と可燃ガス用の少なくとも2基以上ある吸着液化
装置群とし、検知装置で破砕装置の空間内に発生する発
泡ガスのガス種を検知することで、切替装置で吸着液化
装置をガス種に応じて切替える。この事により、各々の
発泡ガスに適した吸着装置の選定が可能で、吸着液化装
置の液化回収効率が良好になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による発泡断熱材の
発泡ガス回収装置の一実施例を図1により説明する。
【0027】廃棄すべき冷却装置1は2軸剪断式破砕機
2に投入されて予備破砕された後、粗破砕片3となり、
密閉されたベルトコンベア等(図示せず)で衝撃破砕機
4に投入される。ここで冷却装置1の構成材料である発
泡断熱材5は、付着したプラスチック6、金属7等から
完全に剥離され、破砕片群8はベルトコンベア9によ
り、次工程の風力分別装置10に送られる。風力分別装
置10は空気輸送管11、傾斜部12aとジグザグ部1
2bよりなる風力選別装置12により構成され、集塵機
13の吸引力で破砕片群8を分別する。まず、空気輸送
管11の入口部で比較的軽量な発泡断熱材5及びプラス
チック6aは上方へ、プラスチック6b及び金属7等の
重量物は下方の重量物回収タンク14に分別される。上
方へ導かれた発泡断熱材5及びプラスチック6aは、風
力選別装置12で発泡断熱材5を集塵機13側へ、プラ
スチック6aをプラスチック排出用ロータリーバルブ1
5を経由して重量物回収タンク14に分別する。集塵機
13に一時貯蔵された発泡断熱材5は集塵機13の下部
に設置されたロータリーバルブ16を経て、スクリュー
フィーダ17により微粉砕機18へ供給され、発泡断熱
材の樹脂19はタンク20に貯蔵される。また、貯蔵さ
れた樹脂19は、微粉砕機下部に設置され、かつタンク
20内のガスが外部へ漏洩されないよう気密された樹脂
圧縮装置21で、減容して排出され、圧縮成形品22と
なる。
【0028】一方、本動作において、発泡断熱材に含有
されている発泡ガスは以下のようにして回収される。廃
棄すべき冷却装置1が2軸剪断式破砕機2、衝撃破砕機
4で破砕される際、粗破砕片3(粗破砕片中の発泡断熱
材)及び発泡断熱材5より発泡ガスが破砕装置(2軸剪
断式破砕機2と衝撃破砕機4を含めた装置)内に発生す
る。そこで、上記発泡ガスと破砕装置の空間内及び外気
の空気を同時に吸着装置導入管23を経由して、吸着液
化装置24で吸引する事で、破砕装置内部の発泡ガス濃
度は比較的低濃度となる。尚、吸着液化装置24は発泡
ガスを吸着する吸着材と、該吸着材に吸着させた発泡ガ
スを脱着する脱着装置と、脱着された発泡ガスを液化す
る液化装置により構成される。また、発泡断熱材5を微
粉砕機18にて粉砕する事で、発泡断熱材5中の各独立
気泡を破壊し、樹脂19と気泡中の比較的高濃度の発泡
ガスを分離するため、希釈装置25によりタンク20内
部を外部から導入した空気でうすめ低濃度にして、吸着
装置供給管26及びブロワー27を介し、吸着液化装置
24へ供給し、破砕装置内のガスと同時に回収する。こ
のため、上記発泡ガスが可燃性ガスの場合においても、
ガス濃度が低濃度のため爆発下限値(シクロペンタン:
1.4%)より低く、燃焼又は爆発の危険性が無い。ま
た、発泡ガスが特定フロン又は特定フロンを含む可燃性
ガスの場合では、可燃性ガス濃度は上記より低くなるの
で、燃焼又は爆発の危険性が更になくなる。従って、本
装置は発泡断熱材より分離した可燃性の発泡ガス混入に
よる燃焼又は爆発を防止し、可燃性ガスを効率良く回収
でき、回収対象となる発泡断熱材中の発泡ガスが特定フ
ロンから可燃性ガスであるシクロペンタンに移行される
期間においても、効率良く両者を回収できる。
【0029】図2は本発明のその他の実施例である発泡
断熱材の発泡ガス回収装置で、基本的な動作、符号及び
効果は上記実施例とほぼ同様である。以下、図1との相
違点及び特筆する効果に対し説明する。
【0030】発泡断熱材5を微粉砕機18にて粉砕する
事で、発泡断熱材5中の各独立気泡を破壊し、樹脂19
と気泡中の比較的高濃度の発泡ガスを分離する。この
際、希釈装置25及び吸着液化装置24側への供給切替
弁28a、ブロワー27は停止或は閉まっており、凝縮
液化装置29側への供給切替弁28bは開いている(2
8a、28bは連動でも可)状態である。分離された高
濃度発泡ガスは周辺空気と混合され、圧縮機30で圧縮
され、凝縮機31で液化された後、捕集タンク32にて
貯蔵される。尚、圧縮機30、凝縮機31、捕集タンク
32はユニット化された凝縮液化装置29である。
【0031】一方、発泡ガスのガス種を検知する検知装
置33a〜33cで検知されたガス種が可燃性ガスであ
る場合、希釈装置25によりタンク20内部を外部から
混入する空気でうすめ低濃度にすると同時に、供給切替
弁28a、28bの開閉が逆転して、吸着装置供給管2
6及びブロワー27を介し、吸着液化装置24へ供給
し、破砕装置内のガスと同時に回収する。
【0032】従って、回収対象となる発泡断熱材中の発
泡ガスが特定フロンから可燃性ガスであるシクロペンタ
ンに移行される期間においても、効率良く両者を回収で
きる。また、供給切替弁28aのラインを吸着液化装置
24と連結せず、可燃ガス用の凝縮液化装置(図示せ
ず)とする事も可能である。
【0033】請求項4は図2において、発泡ガスのガス
種を検知する検知装置33を破砕装置に取り付けた33
aのみとした事で、切替操作の信頼性が向上する一方、
可燃性ガスを早期に検知し、微粉砕装置での燃焼又は爆
発の防止を図る。
【0034】図3は請求項5の実施例で、吸着液化装置
24の吸着塔温度を温度計測装置34で常時モニタし、
温度計測装置34の温度がある所定の温度以上に上昇し
た場合、冷却器作動装置35と連動し、吸着装置導入管
23に連結された冷却器36を作動させ、吸着液化装置
へ回収されるガスを冷却する。この事により、吸着塔温
度は所定温度以下で常時保持されるため、可燃性ガスに
よる燃焼又は爆発が未然に防止出来る。
【0035】請求項6は図3において、冷却器作動装置
35を風量可変装置に、冷却器36を送風機とする事
で、吸着液化装置へ回収されるガス量を調整する。この
事により、吸着塔温度は所定温度以下で常時保持される
ため、可燃性ガスによる燃焼又は爆発が未然に防止出来
る。
【0036】請求項7は図3において、冷却器作動装置
35を加湿器作動装置に、冷却器36を加湿器とする事
で、吸着液化装置の吸着材を加湿する。この事により、
吸着塔温度は所定温度以下で常時保持されるため、可燃
性ガスによる燃焼又は爆発が未然に防止出来る。
【0037】図4は請求項8の実施例である。例えば、
吸着液化装置24の吸着塔37に吸着された発泡ガスが
特定フロン(R−11)とシクロペンタンの場合につき
脱着液化工程を説明すると、ボイラ38によりスチーム
となった水が吸着塔37の下方より供給され、吸着材に
吸着された特定フロン及びシクロペンタンを置換する。
置換された特定フロン及びシクロペンタンとスチームの
一部は、液化装置39により液化され、それぞれ液体の
状態で第1分離器40に供給される。第1分離器40の
内部は比較的広い空間40bと狭い空間40aで構成さ
れており、供給された液体は比重差により図4の如く分
離する(この際、最下層に位置する液体が40a、b両
空間に存在するように第1分離器は設計されている)。
それぞれの液比重は特定フロン>水>シクロペンタンの
関係にあるため、狭い空間40aに存在する液体は特定
フロンのみとなり、液量の増加分フロン回収容器41に
特定フロンが回収される。また、広い空間40bのみに
存在する水及びシクロペンタンは第1分離器40に連結
された配管を経由して第2分離器42へ供給される。第
2分離器42の構造は基本的に第1分離器40と同様
で、最下層に位置する水が42a、b両空間に存在する
ように設計されている。このため、狭い空間42aに存
在する水は液量の増加分、系外へ排水され、広い空間4
2bのみに存在するシクロペンタンは液量の増加分、シ
クロペンタン回収容器43に回収される。
【0038】従って、1つの吸着液化装置で複数の発泡
ガスを回収する事ができ、吸着液化装置の低コスト化が
図れる。尚、吸着塔37内部に積載・収納されている吸
着材は特定フロン及びシクロペンタンの両者を吸着し易
い材、又は各々を個別に吸着する材を2種類混在させ、
1つの吸着塔にする事も可能である。
【0039】図5は請求項9の実施例で、吸着塔37を
フロンガス用37aと可燃ガス用37bの2塔ある吸着
液化装置24とし、検知装置33aで破砕装置の空間内
に発生する発泡ガスのガス種を検知することで、切替弁
38a、38bで吸着液化装置の吸着塔をガス種に応じ
て切替える。この事により、各々の発泡ガスを吸着し易
い材の選定が可能で、吸着液化装置の吸着効率が良好に
なる。
【0040】図6は請求項10の実施例で、吸着液化装
置24がフロンガス用24aと可燃ガス用24bの2基
ある吸着液化装置24群とし、検知装置33aで破砕装
置の空間内に発生する発泡ガスのガス種を検知すること
で、切替弁39a、39bで吸着液化装置24群をガス
種に応じて切替える。この事により、各々の発泡ガスに
適した吸着装置の選定が可能で、吸着液化装置の液化回
収効率が良好になる。
【0041】
【発明の効果】本発明の実施例によれば、本装置は発泡
断熱材より分離した可燃性の発泡ガス混入による燃焼又
は爆発を防止し、可燃性ガスを効率良く回収でき、回収
対象となる発泡断熱材中の発泡ガスが特定フロンから可
燃性ガスであるシクロペンタンに移行される期間におい
ても、効率良く両者を回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発泡断熱材の発泡ガス回収装置の
一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明による発泡断熱材の発泡ガス回収装置の
他の実施例を示す構成図である。
【図3】本発明に用いられる吸着液化装置の一例を示す
構成図である。
【図4】本発明に用いられる吸着液化装置の他の例を示
す構成図である。
【図5】本発明に用いられる吸着液化装置の他の例を示
す構成図である。
【図6】本発明に用いられる吸着液化装置の他の例を示
す構成図である。
【符号の説明】
1…冷却装置、2…2軸剪断式破砕機、3…粗破砕片、
4…衝撃破砕機、5…発泡断熱材、6…プラスチック、
7…金属、8…破砕片群、9…ベルトコンベア、10…
風力分別装置、13…集塵機、18…微粉砕機、20…
タンク、21…樹脂圧縮装置、24…吸着液化装置、2
5…希釈装置、27…供給装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 信夫 山口県下松市大字東豊井794番地株式会社 日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 高村 義之 山口県下松市大字東豊井794番地株式会社 日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 藤森 幹治 山口県下松市大字東豊井794番地日立テク ノエンジニアリング株式会社笠戸事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回収された冷却装置を破砕する破砕工程
    と、該破砕工程の空間内に発生する発泡ガスを吸・脱着
    し液化回収する吸着液化工程と、該破砕工程から取出さ
    れた破砕片から発泡断熱材を分別する分別工程と、分別
    された発泡断熱材中の各独立気泡を破壊することにより
    樹脂と気泡中の発泡ガスを分離する微粉砕工程と、該樹
    脂を気密容器内で減容して排出する樹脂減容工程と、該
    微粉砕工程内の発泡ガス濃度を外部から混入する空気で
    うすめる希釈工程と、該希釈工程でうすめられた混合ガ
    スを該吸着液化工程へ供給する供給工程とからなる発泡
    断熱材の発泡ガス回収方法。
  2. 【請求項2】回収された冷却装置を破砕する破砕装置
    と、該破砕装置の空間内に発生する発泡ガスを吸・脱着
    し液化回収する吸着液化装置と、該破砕装置から取出さ
    れた破砕片から発泡断熱材を分別する分別装置と、分別
    された発泡断熱材中の各独立気泡を破壊することにより
    樹脂と気泡中の発泡ガスを分離する微粉砕装置と、該樹
    脂を気密容器内で減容して排出する樹脂減容装置と、該
    微粉砕装置内の発泡ガス濃度を外部から混入する空気で
    うすめる希釈装置と、該希釈装置でうすめられた混合ガ
    スを該吸着液化装置へ供給する供給装置とからなる発泡
    断熱材の発泡ガス回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002277156A (ja) * 2001-01-15 2002-09-25 Matsushita Refrig Co Ltd 断熱箱体、原料製造方法、および冷蔵庫
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