JP2000311023A - 情報処理装置及びシステム及びその制御方法 - Google Patents

情報処理装置及びシステム及びその制御方法

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JP2000311023A
JP2000311023A JP11120711A JP12071199A JP2000311023A JP 2000311023 A JP2000311023 A JP 2000311023A JP 11120711 A JP11120711 A JP 11120711A JP 12071199 A JP12071199 A JP 12071199A JP 2000311023 A JP2000311023 A JP 2000311023A
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processing apparatus
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JP11120711A
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Akihiko Hamamoto
昭彦 濱本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ネットワークと接続時、或いは非接続時にレ
ジュームするとき、それぞれの状況に応じた前回の環境
に復帰する。 【解決手段】 クライアント101が、ネットワーク上
にある拡張ユニットに接続している場合にサスペンドす
ると、その時のメインメモリ104に存在するデータ及
びプログラムは拡張ユニット131もしくはネットワー
クサーバに格納される。クライアント101が単独で動
作している場合には、メインメモリ104の内容は自身
が有するハードディスク107に格納される。ネットワ
ークに接続されている状態でレジュームする場合にはネ
ットワークより情報を読み出し、メインメモリに展開す
ることで復帰する。また、単独使用でレジュームする場
合には自身のハードディスク107に格納された情報に
従って復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理機器、特
に、形態可能なノートパーソナルコンピュータ等の情報
処理機器及びシステム及びその制御方法及び記憶媒体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の技術革新によって、コンピュータ
は小型・高機能化が進んでいる。特に、ノート型パーソ
ナルコンピュータ(所謂、ノートパソコン)は、処理速
度の面ではデスクトップに匹敵してきており、また携帯
性や設置面積の面ではデスクトップより優位なため、ビ
ジネスユース・ホームユースを問わず、幅広く普及して
きている。
【0003】ノートパソコンは、室外でも使用するた
め、そのサイズと、電池駆動時間が重要な要素である。
【0004】先ず、電池駆動時間に関して説明する。一
回のフル充電でノートパソコンが動作する時間は、現状
では2〜3時間程度であり、十分なレベルには達してい
ない。このため、実際の使用環境における電池での駆動
時間を伸ばすために、以下に示すように様々な電源管理
方法が採用されている。 ・スタンドバイ:数分以上の間ユーザー操作がない場合
に、LCDのバックライトを消灯したり、CPUの動作
クロックをより遅くした省電力モードに入る。 ・サスペンド:さらに数十分以上放置した場合は、ビデ
オメモリやメインメモリ以外の全ての電源を停止した省
電力モードにはいる(電池からビデオメモリとメインメ
モリへの給電は継続しているから、この状態のままで十
数時間放置すると作業内容が失われてしまう)。最近の
機種では、サスペンド時には、さらにビデオメモリとメ
インメモリの内容等を内蔵ハードディスクに保存して、
完全に全ての電源をオフする処理(ハイバネーション)
を行うものが一般的になってきている。この場合の消費
電力は、パワーオフ状態と等価になる。
【0005】サスペンド状態からは、レジューム処理で
もとの状態に復帰する。サスペンド時の処理とは逆に、
内蔵ハードディスク内に保存しておいたデータを、ビデ
オメモリやメインメモリ等に再展開して、サスペンド移
行直前の作業状態に復帰する。
【0006】小型・経量化のニーズに対する一つの答え
としては、本体(コア)と拡張ユニット(ドッキングス
テーション=ドック)とを分離させた構成を採用するこ
とが有効である。
【0007】ドック側にはセカンドハードディスクやC
D−ROMドライブやプリンタ等の比較的室内で使用す
るデバイスを内蔵する。コア側は、携帯時に必要な最小
限度のデバイスのみになるから、コア側は今まで以上に
小型・軽量化することが可能になってきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、IEEE139
4に代表される次世代の高速BUSをベースにした家庭
でのネットワーク(ホームラン)が注目されてきてい
る。ホームランでは、ホームサーバを中心にして、各人
のパソコンやAV機器さらには家電製品がネットワーク
で接続される。また前述のような電力管理機能の強化に
よる電池駆動時間の延長や、コアとドックの構成による
小型・軽量化等を考慮すると、室外では単体によるMo
bilePCとして、室内ではドックと合体して従来の
デスクトップと同様の使われ方を、さらにはネットワー
クに接続してイントラネットやホームランにおける端末
として、などのように今後のノートPCは様々な接続形
態で使用されるようになってくる。
【0009】従って、接続形態に応じて、ユーザーが実
行するアプリケーションも変わってくる。例えば、ホー
ムランに接続時は、ホームサーバーに格納されている家
族の電子アルバムをベースにして画像の編集や加工等が
行われるかもしれない。出勤時間になると、コアをホー
ムランから切離し、通勤途中には、あらかじめ早朝にオ
ートパイロツトでダウンロードしておいた電子新聞や電
子ブックあるいは電子メールを読むかもしれない。勤務
先では、社内ランに接続して、社内サーバ上のアプリケ
ーションを実行して社内サーバー上に保存しておいた前
日の書類作成作業を継続する。帰宅途中は、朝中断して
いたところから再び電子新聞や電子ブックを読みはじめ
る。帰宅後は、朝やりのこした電子アルバムの編集を再
開する。全ては、1つのコアを単独や、あるいはドック
やホームランや社内ラン等と接続して、使用することに
なる。
【0010】しかしながら、これまでのこの種のシステ
ムでは、サスペンド時のハイバネーションにおけるメイ
ンメモリの格納先は、内蔵ハードディスクである。しか
も保存できる前回の作業データは一般的には直前の一つ
だけである。このため、上記のようにユーザーが頻繁に
接続形態を切り替える使用状況、つまり、使用するアプ
リケーションを切り換える状況にある場合には、せっか
くのハイバネーションデータエリア機能を有しているの
にもかかわらず、レジュームした後、一旦アプリケーシ
ョンを終了する必要があった。
【0011】換言すれば、先に説明したようなユーザー
の使用状況の場合を考えると、場面場面でハイバネーシ
ョンにおけるデータ格納先を切り替えられると非常に便
利であることになる。例えば、ホームラン接続時にはホ
ームサーバーに、通勤途中では内蔵ハードディスクに、
勤務先の社内ラン接続時には社内サーバーに、それぞれ
メインメモリの内容を保存する。これによって、例えば
出勤前に、やりのこした電子アルバムの編集作業を、帰
宅後にはスムーズに再開することが可能になる。
【0012】本発明は技術を実現するためのものであ
り、ネットワークと接続時、或いは非接続時にレジュー
ムするとき、それぞれの状況に応じた前回の環境に復帰
することを可能ならしめる。情報処理機器及びシステム
及びその制御方法及び記憶媒体を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、例えば本発明の情報処理装置は以下の構成を備え
る。すなわち、サスペンド時にハイバネーション機能に
よりメインメモリ上にある主情報を記憶手段に保存し、
レジューム時に前記記憶手段より情報をメインメモリ上
にロードし、サスペンド時の状態に復帰する機能を備
え、ネットワークに接続可能な情報処理装置であって、
サスペンドする場合、ネットワークへの接続状態を検出
する第1の検出手段と、該第1の検出手段で検出された
接続状態と主情報を格納する格納手段と、レジュームす
る場合において、ネットワークへの接続状態を検出する
第2の検出手段と、該第2の検出検出手段で検出された
接続状態に応じた主情報をメインメモリに復帰する復帰
手段とを備える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る実施形態を詳細に説明する。
【0015】<第1の実施形態>図1A,Bは第1の実
施形態の情報処理システムのブロック構成図である。
【0016】ここで、本システムは、クライアントとな
るノート型パーソナルコンピュータ本体101(以下、
単にクライアントという)、クライアントとドッキング
可能なI型拡張ユニット(Dock1)131、同じく
II型の拡張ユニット(Dock2)141、社内のLA
Nサーバー151、および家庭のLANサーバー(ホー
ムランサーバー)171の4つの装置で構成されている
ものとする。
【0017】クライアント101とホームサーバー17
1とは、それぞれ1394制御チップ(図示の符号12
2と177)を内蔵しており、400Mbpsの転送速
度を持つバスであるIEEE1394バス170を経由
して接続されている。
【0018】クライアントとDock1およびDock
2とは、ドッキングコネクタを経由しての接続・分離が
可能であり、また各Dockのコネクタ(132と14
2)には、クライアントに拡張ユニットの種類を通知す
る為の個別のIDが備え付けられており、クライアント
101側のCPU102は、レジューム時にドッキング
コネクタの接続状態を調べることで、Dockに接続さ
れているか否か、接続されている場合にはDock13
1、141のいずれであるのかを判別できるようになっ
ている。
【0019】各Dockは、社内LAN150に接続す
る為のネットワークカード(135と144)を内蔵し
ている。このカードは、ROM(134と143)が搭
載されており、後述するレジューム処理の再には、BI
OSROMからの呼び出しに応じて、サーバーと通信す
る為の初期設定を行うコード等が含まれている。Doc
k1には、このほかに、FDD133と不揮発性の2次
記憶手段であるハードディスク136が存在し、特にハ
ードディスク内にはクライアント用の35Mbyteの
ハイバネーションエリア(便宜上エリアNo.2と称
す)が確保されている。Dock2には、不揮発性2次
記憶手段としてDVD−RAM145が内蔵されおり、
Dock1と同様に35Mbyteのクライアント用の
ハイバネーションエリア(便宜上エリアNo.3と称
す)が確保されている。
【0020】なお、クライアント101内のハードディ
スクに確保されているものをハイバネーションエリアN
o.1と言う。
【0021】社内LANサーバー151には、CPU1
52、BIOSROM153、RTC/CMOS15
4、512Mbyteのメインメモリ155、ネットワ
ークカード157、および不揮発性2次記憶手段である
ハードディスク158が内蔵されている。ハードディス
ク158には、クライアントのメインメモリの内容を保
存する為の35Mbyte単位のハイバネーションエリ
ア(便宜上エリアNo.4,5と称す)がサーバーに接
続するクライアントの数に応じて複数ブロック確保され
ている。またメインメモリ155内には、後述するクラ
イアントからのハイバネーションデータの転送時にバッ
ファとして使用する35Mbyte単位のクライアント
シャドウメモリ156が複数ブロック確保されている。
【0022】ホームランサーバ171も基本的には、社
内LANサーバと同様の構成を持っている。但し、接続
するクライアント数は限られいるから、メインメモリ1
75のサイズは256M−byte、ハードディスク1
78上のハイバネーションエリア(便宜上エリアNo.
6と称す)のブロック数は、社内LANサーバーよりも
少ない(勿論多くても構わない)。
【0023】クライアント101内には、CPU10
2、揮発性の主記憶である32MbyteのDRAM、
およびCPUとDRAMと内部バスであるPCIバスの
間に位置し、割込み制御やメモリー管理やPCIバスの
管理およびI/O管理等の複数の機能を有するチップセ
ット103が含まれる。32MbyteのDRAMは、
128Kbyteのシステム管理メモリ(SM−RA
M)と残りのメインメモリ領域104に配分されてお
り、CPUからどちらのメモリへアクセスするかは、チ
ップセット内のメモリ管理機能によって制御されてい
る。SM−RAMには、電源ON時に、BIOSROM
105に圧縮格納されているコードのうち後述するSM
I処理用のコードが展開される。
【0024】内蔵ハードディスク107内は、後述する
サスペンド処理で使用するサスペンド管理情報群108
と、サスペンド時に前述のSM−RAM内容を保存する
為のSM−RAM内容格納部109と、サスペンド発生
直前のディスプレー画面状態を保存する為の2Mbyt
eのVRAM内容格納部110と、主にクライアント単
体で使用中でのサスペンド時に前記メインメモリ内容を
格納する為のハイバネーションエリア111(便宜上エ
リアNo.1と称す)に分割されている。
【0025】サスペンドおよびレジュームは、キーボー
ドコントローラ114が検出するSW117の押下をト
リガーにして実行される。サスペンドおよびレジューム
処理では、ユーザーが選択可能なハイバネーションエリ
アを、2MbyteのVideoRAM(VRAM)を
内蔵したVGA制御チップ112と800×600の解
像度を持つLCDパネル113で構成される表示系に必
要に応じて表示し、キーボードコントローラ(KBC)
114がハンドリングするキーボード115やマウス1
16からのユーザー指定情報を反映させる。
【0026】KBCはこのほかに、携帯時の電源である
バッテリー118とKBC以外へのシステムへの電源供
給をつかさどるDC/DC回路123の制御も行ってい
る。KBCは、ACアダプタあるいはバッテリーが接続
されていれば、基本的には常に、動作するような電源回
路構成になっている(不図示)。
【0027】外部I/Oとしては、前記IEEE139
4コネクタのほかに、USB121や1スロットのPC
MCIAソケット120を備えている。
【0028】以上のシステム構成による情報処理システ
ムにおける、サスペンドおよびレジューム時の制御シー
ケンスについて図2から説明していく。
【0029】<サスペンド時のソフトレイヤーと処理の
概略イメージ>図2にサスペンド時における処理の概略
イメージを示す。
【0030】まず、KBCが電源ON状態でのSW押下
を検出すると、ACPIOSに対してSCIを出力す
る。ACPIOSは、NameSpace内に記載され
た所定の手続きに基づき、KBCに対してコマンドを発
行し、その戻り値からSW押下を認識する。
【0031】ACPIOSは、OS(例えば米国マイク
ロソフト社が提供するWindows等)が担当するサスペン
ド処理を実効後、チップセット103内の所定アドレス
にI/Oライトを行うことで、ソフトSMIを発生させ
て、制御をACPIBIOSに引き渡す。
【0032】ACPIBIOSは、BIOSサスペンド
処理によって必要最小限度の待避処理を行ったあと、ハ
イバネーション先選択処理によって、複数のハイバネー
ションエリアから最適なエリアを選定し、クライアント
メインメモリ・VRAM・SM−RAMの内容を選定し
たエリアに転送するハイバネーション処理を実行する。
特に選定したエリアがサーバー等であり、複数のハイバ
ネーションエリアを有する物である場合は、サーバー上
で動作するクライアントメモリマネージャーから、レジ
ュームIDを取得する。このIDは、次回のレジューム
においてレジュームデータを特定する為のキーとして用
いられる。
【0033】最後に、KBCに対してパワーOFFコマ
ンドを送信し、KBCがシステム用DC/DC回路を停
止させて、KBC以外の電源が停止し、サスペンド処理
が完結する。
【0034】<レジューム時のソフトレイヤーと処理の
概略イメージ>図3にレジューム時における処理の概略
イメージ図を示す。
【0035】まず、KBCが電源OFF状態でのSW押
下を検出すると、システム用DC/DC回路の発振を開
始させ、KBC以外への電源供給も開始される。
【0036】BIOSはPCとして一般的な基本ハード
ウェア・デバイスのテストと初期化を実効後にBoot
/レジューム判別処理を行う。レジュームと判別された
場合は、レジューム元選択処理によって、複数のハイバ
ネーションデータエリアから現在の接続形態に最適なエ
リアを選定し、次にハイバネーションデータ再生処理に
よって、選定したエリアに格納されていた内容をクライ
アントのメインメモリ・VRAM・SM−RAMに再展
開していく。特に選定したエリアがサーバー等であり、
複数のハイバネーションエリアを有する物である場合
は、サスペンド時に取得しておいたレジュームID(D
ockのID)を送信して、サーバーOS上で動作して
いるクライアントメモリマネージャーから、このIDに
適合するレジュームデータを、送信してもらう。
【0037】最後に、レジュームノーティフィケーショ
ンをあげて、ACPIOSに処理を引き渡す。ACPI
OSでは、NameSpace内の所定の手続きに基づ
いて、デバイスやドライバ等に対するレジューム処理を
実行し、サスペンド移行前の状態に復帰する。
【0038】以上、サスペンドおよびレジューム処理の
概略を説明してきたが、この中でも本発明に最も関連深
い処理について、図4、図5のメモリーマップと図6以
降の制御フローを用いて説明していく。
【0039】<ACPIOSサスペンド処理・BIOS
サスペンド処理>図6にSMI前後における処理の制御
フローを示す。
【0040】ACPIOSでは、OS本体のコンフィグ
レーションマネージャーが、IRQやI/O等のシステ
ムリソースや、電池やACアダプタのパワーリソース等
に関して、デバイスツリー管理を行っている。つまり各
デバイスの分離・接続状態やパワーマネジメントレベル
等を、デバイス間の依存関係と連動させて管理してい
る。
【0041】また、OSは実効中のタスクに関する情報
(例えばどのハードディスクに存在するアプリケーショ
ンやデータか等)も把握している。
【0042】このような、OSが管理しているデバイス
の分離・接続状態や動作状態さらには、タスクの属性情
報を利用して、ACPIOSによるサスペンド処理が実
行される。この処理は、図4に示すNameSpace
内のPコードで実行されるが、このPコードはBIOS
のBoot処理時にメインメモリに展開したAMLコー
ドを、ACPIOSがBootする際に自身のAMLイ
ンタプリンタで解釈して構築するものである。
【0043】まず実効中のタスクの属性をチェックする
(S1)。実効プログラムは、どのハードディスクに属
するものか?、作成したFileは、どのハードディス
クに保存するものか?という属性である。
【0044】次に、全デバイスの接続状態および稼動状
態をチェックする(S2)。これによって、現在の接続
形態が決定され、同時に物理的にアクセス可能なハイバ
ネーションデータエリアが絞り込まれる。
【0045】この接続形態情報をもとに、ハイバネーシ
ョン先の優先順位をハイバネーション先基本優先順位表
(図7)からサーチする(S3)。基本優先順位表に対
応する情報はクライアントのハードディスクに格納され
ているものであり、図7に示すようにクライアントがと
りうる全ての接続形態における、ハイバネーションデー
タエリアの優先順位を定義している。数字が低いほど高
い優先順位を示している。サーバー1は社内LANサー
バーであり、サーバー2はホームランサーバーを示して
いる。例えば、表の一番下に示すようにクライアントと
ホームランサーバーが接続している場合には、図1Aの
ハイバネーションエリアNo.6が第一優先であり、エ
リアNo.1(クライアント内のハードディスクのハイ
バネーションエリア)が第2優先になる。
【0046】最後に、前述のステップS1のタスク属性
の情報を、ステップS3の基本優先順位に反映させる
(S4)。優先順位が低いハイバネーションエリアが存
在するハードディスクに属しているタスクを実効中であ
れば、その優先順位より低いエリアは推薦エリアから除
外するというシーケンスを実行する。例えば、前記のク
ライアントとホームランサーバが接続している場合で、
実効中のタスクにホームランサーバ上に属するタスクが
存在する場合は、この優先順位よりも低い順位、つまり
エリアNo.1の推薦エリアは除外され、No.6のみ
が推薦可能なハイバネーションデータエリアになる。
【0047】ACPIデバイスドライバ群にサスペンド
メッセージを出力し(S5)、デバイスドライバが管理
しているデバイスの待避処理を終わらせた後、チップセ
ット内のSMI発生ポートに、推薦ハイバネーションデ
ータエリアNo.を示す値をパラメータにして、サスペ
ンドコマンドをI/Oライトする(S6)。なお、前記
SMI発生用I/Oポートの内容は、SMI発生前後で
もその内容が保証されており、引き続き実行されるBI
OSのSMI処理中からも参照することが可能になって
いる。
【0048】CPUによるマイクロコードを説明する前
に、図4のメインメモリの構成図をつかって、SM−R
AMの構成を説明する。
【0049】SM−RAMは前述のように、DRAM中
のC0000hからの128Kbyteにマッピングさ
れているが、主にSMI処理が含まれる拡張BIOSコ
ードの部分と、各種格納領域とに大別できる。この中
で、拡張BIOSコードと、このコードへのポインタで
あるSMI実効アドレスは、BIOSによるBoot処
理時に、BIOSROM中に圧縮格納されていたコード
を解凍後に、SM−RAM中に展開されている。
【0050】SMIの発生によって、CPU内部のマイ
クロコードが実効されていく。まずDRAMのC000
0hからの128Kbyte領域にアサインされている
SM−RAMが有効になり(S7)、CPUの各レジス
タの内容をC0000hから順に格納していく(S
8)。次に、BIOSのBoot処理時に格納しておい
た、SMI実効アドレスを取得して、SMI実効処理に
分岐し(S9)、BIOSによるSMI処理に制御を引
き渡す。BIOSによるSMI処理は、サスペンドのほ
かに例えばSmartBattery等のようなSys
temManagementBusに接続されるデバイ
スの情報を取得する為のSMBBIOS処理等が含まれ
る。SMI処理の先頭では、前記SMI発生I/Oポー
トにかかれたコマンドを解釈して(S10)、何のSM
I処理であるかを判別する。コマンドがサスペンド要求
である場合に(S11)、BIOSサスペンド処理が実
行されていく。
【0051】まず、チップセットやVGA更にはKBC
等のBIOSが管理する各種I/Oデバイス群のステー
タスを取得して、SM−RAM中の所定領域に格納する
(S12)。次に、SM−RAMの内容を、図5に示す
クライアントハードディスク内のSM−RAM格納領域
に一旦格納する(S13)。さらに、2MbyteのV
RAMの内容を、同じくクライアントハードディスク内
のVRAM格納領域に格納し(S14)、最後にハイバ
ネーション先選択処理にへの入力パラメータとして、前
述のSMI発生I/Oポートに格納されている推薦ハイ
バネーションエリア情報を取得し(S15)、ハイバネ
ーション先選択処理に続いていく。
【0052】上記、SM−RAMおよびVRAMの内容
を、一旦内蔵HDに保存したのは、後述するハイバネー
ション先選択処理において、ユーザーに選択可能なハイ
バネーションデータエリア等の情報をLCDに表示する
為である。
【0053】<ハイバネーション先選択処理>図8にハ
イバネーション先選択処理の制御フローを示す。
【0054】前記ACPIOSによるサスペンド処理で
選定された推薦ハイバネーションエリア情報で(S2
1)、示されるハイバネーションエリアについて、図5
に示す内蔵ハードディスク上のサスペンド管理情報群を
参照し、フリーなエリアつまりはハイバネーションデー
タが格納されていないエリアをサーチする(S22)。
具体的には、図5に示すフラグが0のエリアをサーチす
ることになる。このフラグは、クライアントのハードデ
ィスクに格納されているものである。後述するハイバネ
ーション処理の最後に1がセットされ、また後述するレ
ジューム処理の最後に0にリセットされるものであり、
図5に示すように各ハイバネーションエリア毎に管理さ
れているフラグである。
【0055】推薦ハイバネーションエリアであり、なお
かつフリーなエリアの検索から、選択可能なハイバネー
ション先を決定する(S23)。
【0056】推薦ハイバネーションエリアが全てビジー
状態であれば(S24)、上書きによって前回のハイバ
ネーションデータが消えることを通知する警告表示とと
もに、前記サスペンド管理情報群内から推薦ハイバネー
ションエリアのサスペンド実行日時の情報を取得しディ
スプレイーに表示する(S25)。またこの表示には、
ユーザーに上書きするか、あるいは上書きを避ける為
に、一旦レジュームしてデータを保存するかの、選択も
促している(S26)。ユーザーがレジュームを選択し
た場合は、後述するBIOSレジューム処理に分岐する
(S27)。
【0057】上書きを選択した場合、あるいは推薦エリ
アがフリーである場合は、例えば1分タイマーを起動し
て(S28)、優先順にハイバネーション可能エリアを
ディスプレーに表示する(S29)。ユーザー選択がな
くて1分間経過した場合は優先順位が最も高いエリアを
(S30)、ユーザーが選択した場合はその選択したエ
リアを(S31)、最終的なハイバネーションエリアに
決定して、ハイバネーション処理に続いていく。
【0058】<ハイバネーション処理>図9にハイバネ
ーション処理の制御フローを示す。
【0059】まず前記ハイバネーション先選択処理で最
終的に決定したハイバネーションエリアNo.を取得す
る(S41)。図5に示すサスペンド管理情報群を参照
し、対応するハイバネーションエリアのアクセス方法を
取得する(S42)。図5は簡素化して記載してある
が、例えばホームサーバーに関していえば、クライアン
ト内の1394制御チップに到達するまでに関連するデ
バイス群(チップセット等)のハードウエア的な設定方
法や、接続に要するファームウエアプロトコル、さらに
は最終的にホームランに接続する為のパスワード等のソ
フトウエア的な情報も、上記アクセス方法に含まれる。
【0060】次に、S42で取得したアクセス方法を使
って、ターゲットハイバネーションエリアにアクセスす
るまでに必要なデバイス群への設定を実行していく(S
43)。
【0061】ターゲットエリアにアクセス可能になる
と、内蔵ハードディスク上のSM−RAM格納領域の内
容をターゲットエリアに転送する(S44)。同様に内
蔵ハードディスク上のVRAMの内容をターゲットエリ
アに転送する(S45)。最後にクライアントメインメ
モリの内容をターゲットエリアに転送していく(S4
6)。ターゲットエリアが内蔵ハードディスクやDoc
k内のハードディスクやDVD−RAM等の場合は、通
常のハイバネーションと同様の処理であるので、ここで
の説明を割愛する。
【0062】一方ターゲットエリアが、ネットワークサ
ーバーである場合の処理については、図2および図3に
示すようにサーバーOS上で動作するクライアントメモ
リマネージャーが司どっている。このマネージャーは、
サスペンド時には、クライアントから順時転送されてく
るSM−RAM・VRAM・メインメモリの内容である
ハイバネーションデータを一旦自身のメインメモリ中の
クライアントシャドウメモリにバッファリングして、こ
のデータを特定する為のレジュームIDをクライアント
に返却する。その後、必要に応じてクライアントシャド
ウメモリの内容を自身のハードディスク内にあらかじめ
定義されているハイバネーションデータエリアに転送す
る(クライアントシャドウメモリからハイバネーション
データエリアへのデータ転送は、ホームラン等の場合の
ようにメインメモリサイズに比較して接続するクライア
ント数が少ない場合などは省略される場合もありう
る)。
【0063】クライアント側では、メインメモリの内容
の転送が終了したら、格納したデータを取得する時に有
効に機能するレジュームデータIDを、必要に応じてタ
ーゲットエリアから取得する(S47)。(これは、主
にターゲットエリアがサーバー等であり、複数のハイバ
ネーションデータエリアを持つ場合に有効である。クラ
イアント側は、サーバー内のハードディスク上での具体
的なデータ格納場所について、特に意識する必要がなく
なる。)本実施形態では、SM−RAM/VRAM/メ
インメモリについて1つのIDを返却しているが、もち
ろんそれぞれのメモリ内容を転送するたびに、ことなる
IDを取得してもよい。
【0064】RTC/CMOSから現在の日時を取得し
(S48)、前述のレジュームデータIDと共に、前記
クライアントの内蔵ハードディスク内にあるサスペンド
管理情報群の対応ハイバネーションエリア情報を更新す
る(S49)。当然、前述のデータ格納中であることを
示すフラグも0から1に変わることになる。
【0065】最後に、KBCにパワーOFFコマンドを
送信し(S50)、このコマンドを受けたKBC側で、
システム用DC/DC回路を停止させて、KBC以外の
電源が停止し、ハイバネーションが終了する。
【0066】以上、サスペンド処理における、ACPI
OSサスペンド処理・BIOSサスペンド処理・ハイバ
ネーション先選択処理・ハイバネーション処理について
順に説明してきた。
【0067】<レジューム処理>次に、レジューム処理
について説明していく。
【0068】図10A,Bに実施形態におけるレジュー
ム処理の制御手順を示す。
【0069】まず、KBCがDC/DC停止状態におい
て一定時間(約500msec)異常の連続したSWの
押下を検出した場合、DC/DC回路の発振をスタート
させる(不図示)。電源回路の安定後、CPUのリセッ
ト信号が解除されて、CPUのPOST処理(Power ON
Selef Test)が開始される。
【0070】始めに、パーソナルコンピュータとして必
要最小限のデバイス群(CPU/ROMBIOS/CM
OS/DMA/KBC/64KのSystemRAM/
割込みコントローラ/タイマー等)に関するテストと初
期化処理を実行する(S61)。次に、拡張部分につい
てのテストと初期化処理を実行する(S62)。具体的
には、CMOSに保存されている構成情報(メモリーサ
イズ・ハードディスクの有無やサイズ・FDDの有無・
パラレル/シリアルの有無等)を取得し、これと実際の
ハードウエアの状態を比較する。さらに、CMOSから
各デバイスの設定情報を取得し、これに合わせて各デバ
イスの初期設定を実行する。
【0071】次に、SM−RAMのD0000h以降
に、主にSMI処理を実行する為のBIOSコードであ
る拡張BIOSコードを展開する(S63)。その後、
拡張BIOSコードの中に存在する、Boot/レジュ
ーム判別処理に分岐する。
【0072】まず、現在の接続形態を確認する(S6
4)。具体的には、クライアント単体であるか、ドッキ
ングしているか(どのドッキングユニットかの判別をも
含む)、ネットワークには接続しているか(ネットワー
ク上のサーバー名は何か等)、といった情報について確
認していく(この情報を便宜上αと称す)。
【0073】本実施形態では、図1A,Bに示すように
ROM付きのネットワークカードを使用している。この
ROMには、接続中のネットワークを流れているパケッ
ト情報からサーバー名を検出するプログラムが内蔵され
ており、前記拡張BIOSからこのファンクションを呼
び出すことが可能な構成になっている。
【0074】確認された接続形態情報αについて、図7
に示すハイバネーション先基本優先順位表をサーチし、
現在の接続形態で可能な限りのハイバネーションエリア
をリストアップする(S65)。リストアップされた全
てのハイバネーションエリアについて、図5に示すクラ
イアントハードディスク中のフラグが1であるもの(つ
まりはハイバネーションデータが存在するもの)をサー
チする(S66)。リストアップされたハイバネーショ
ンエリアでフラグが1のものが一つもない場合は、Bo
ot処理と判定して、拡張BIOSコードによる処理を
終了し、通常のPOST処理に復帰して、図4に示すA
CPINVSやReclaimエリアに所定のコードを
展開して、ACPIOSに制御を引き渡す(S67)。
なおReclaimエリアに展開したAMLコードの一
部は、OSのBoot処理の中で、図6に示すACPI
OSによるサスペンド処理(推薦ハイバネーションエリ
アの決定処理)を実行するPコードに変換されてNam
eSpaceの中に格納され、所定のトリガーが発生し
た場合に実効されることになる。
【0075】また、上記のステップS65およびS66
でサーチしたハイバネーションエリアが一つのみの場合
は、無条件にこのエリアを選定すればよい(不図示)。
【0076】複数エリアが存在する場合は、図5のサス
ペンド管理情報群から前回サスペンド時の接続形態を取
得し(この情報を便宜上βと称す)(S68)、現在の
接続形態情報と一致するハイバネーションデータエリア
を最優先に繰り上げる(S69)。
【0077】前述のハイバネーション選択処理と同様
に、1分タイマーを起動して(S70)、優先順にレジ
ューム元選択可能エリアをディスプレーに表示する(S
71)。ユーザー選択がなくて1分間経過した場合は優
先順位が最も高いエリアを(S72)、ユーザーが選択
した場合はその選択したエリアを(S73)、最終的な
レジューム元のハイバネーションデータエリアに決定し
て、レジューム処理に続いていく。
【0078】前述のハイバネーション処理時と同様に、
サスペンド管理情報群から選定したターゲットエリアへ
のアクセス方法を取得し(S74)、ターゲットエリア
にアクセスするまでに必要なデバイス群に対する設定を
行う(S75)。
【0079】サスペンド管理情報群にターゲットエリア
のハイバネーションデータIDが保存されている場合
は、このIDをターゲットに送信する(S76)。
【0080】ターゲットエリアから格納されているデー
タを取得して(S77)、順にクライアントのメインメ
モリ、クライアントのVRAM、クライアントのSM−
RAMに展開していく(S78,79,80)。
【0081】SM−RAMに保存していた、サスペンド
発生時のI/Oステータス情報に合わせて、各デバイス
の設定を実行する(S81)。
【0082】このエリアに対する、以後のハイバネーシ
ョンを有効にする為に、サスペンド管理情報群中のター
ゲットエリアのフラグをクリヤして(S82)、ACP
IOSにレジューム処理を要求する為のレジュームノー
ティフィケーションフラグをCMOSの所定のエリアに
設定し(S83)、拡張BIOSコードの実効をRTI
(Return From Interrupt)で終了する(S84)。
【0083】SM−RAM中からのRTIコードの実行
によって、CPU内部のマイクロコードは、まずSM−
RAMの所定エリアに保存しておいたSMI発生時のC
PUステートを再生し(S85)、同じく所定エリアに
保存しておいたSMI発生直前のプログラム実行アドレ
スに分岐して(S86)、制御をACPIOSに引き渡
す。
【0084】ACPIOSでは、BIOSがセットした
レジュームノーティフィケーションを検出し、Name
Spaceに格納されているPコードのWakeUpメ
ソッドを実行する(S87)。(これは、サスペンド中
に抜かれたり・挿されたりしたデバイスをサポートする
処理である。PコードによるWakeUpメソッドにつ
いては、割愛する。)以上の制御フローによって、現在
の接続形態に最適なレジューム元になるハイバネーショ
ンデータエリアを選定して、そこに格納されているデー
タを、クライアントのV−RAMやSM−RAMそして
メインメモリに再展開していくことで、レジューム処理
が終了する。
【0085】<優先順位先の変更>最後に、サスペンド
時およびレジューム時にサーチするハイバネーション先
基本優先順位について説明する。
【0086】前述のように、サスペンド時は、Name
Space内のPコードをACPIOSが実行して、あ
らかじめ定義してある基本優先順位をサーチした。また
レジューム時は、同様の処理をBIOSが司どった。こ
れらの基本優先順位内容は、前述の例では「ハイバネー
ションデータエリアNo.が高い方を優先とする」とい
うルールに基づいて構築したものである。
【0087】しかしながら、この表の内容をクライアン
トのCMOS/RTC内の不揮発性メモリ内に保持し
て、BIOSのセットアップ画面でユーザーが自由に変
更できる構成にすることもできる。
【0088】この構成において、ユーザーによって内容
が変更された場合は、BIOSは図4に示すAMLコー
ドの対応部分を変更して、ACPIOSに制御を渡せ
ば、サスペンド時にOSによって実行される優先順位の
サーチに対応できる。またBIOSによるレジューム時
の優先順位のサーチに関しては、直接CMOS/RTC
をサーチすればよい。
【0089】<第2の実施形態>上記第1の実施形態で
は、ハイバネーションデータエリアを接続先のハードデ
ィスクに配置した。またサスペンド管理情報群はクライ
アントの内蔵ハードディスクに配置した。
【0090】しかし、図11に示すように、ハイバネー
ションデータエリアを全てクライアントの内蔵ハードデ
ィスクに配置したり、あるいはサスペンド管理情報群を
クライアントのCMOS/RTC内に配置する構成にお
いても、本発明は適用できる。
【0091】これによって、ネットワークサーバー上へ
のネットワークハイバネーション時に発生するネットワ
ークトラフィックの増大を防止することが合わせて可能
になる。
【0092】また、上記実施形態では、レジューム時
に、接続形態、とくに、ホームランではIEEE139
4、会社ではドッキングコネクタ(もしくはドッキング
ステーション)を介してネットワーク接続する場合を説
明したが、実施形態で説明したクライアントは所謂ノー
トタイプのパーソナルコンピュータであり、普通備えて
いるPCMCIAスロットにイーサネットカードを挿入
し、それでいずれのネットワークに接続するようにして
も構わない。要は、レジューム時及びサスペンド時にど
のネットワークに接続されているかがわかれば良い。
【0093】また、実施形態では、クライアントとして
ノートパーソナルコンピュータを例にして説明したが、
ネットワーク接続でき、適当な不揮発性のメモリを有す
る情報処理装置であれば、如何なる物であっても良い
し、複数のデバイスで構成される場合であってもよい。
【0094】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0095】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0096】以上説明したように本実施形態によれば、
クライアントのサスペンド処理で実行されるハイバネー
ションにおいて、クライアントのメインメモリ内容の格
納先を、クライアントの接続形態に応じて切り替えると
ともに、レジューム時には、接続形態とサスペンド時の
情報から最適なデータ格納元を特定して、クライアント
のメインメモリに再展開することで、ユーザーの使用状
況に最適化したサスペンド・レジューム処理を実現する
ことができる。
【0097】以上説明したように本実施形態によれば、
クライアントのサスペンド処理で実行されるハイバネー
ションにおいて、クライアントのメインメモリ内容の格
納先を、クライアントの接続形態に応じて切り替えると
ともに、レジューム時には、接続形態とサスペンド時の
情報から最適なデータ格納元を特定して、クライアント
のメインメモリに再展開することで、ユーザーの使用状
況に最適化したサスペンド・レジューム処理を実現する
ことができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ネ
ットワークと接続時、或いは非接続時にレジュームする
とき、それぞれの状況に応じた前回の環境に復帰するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】第1の実施形態のシステム構成図である。
【図1B】第1の実施形態のシステム構成図である。
【図2】サスペンド時のソフトレイヤー図である。
【図3】レジューム時のソフトレイヤー図である。
【図4】クライアントのメインメモリの構成図である。
【図5】クライアントのハードディスクの構成図であ
る。
【図6】サスペンド時のSMI処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】ハイバネーション時の優先順位を示す図であ
る。
【図8】サスペンド時のハイバネーション先選択処理の
フローチャートである。
【図9】ハイバネーション処理手順を示すフローチャー
トである。
【図10A】レジューム時の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図10B】レジューム時の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図11】他の実施形態のシステム構成図である。
【符号の説明】
101 クライアントノートパソコン 104 クライアントのメインメモリ 107 クライアントのハードディスク 108 サスペンド管理情報格納エリア 109 V−RAM格納エリア 110 SM−RAM格納エリア 111 ハイバネーションエリアNo.1 131 タイプI型の拡張ユニット 136 ハードディスク 137 ハイバネーションエリアNo.2 141 タイプII型の拡張ユニット 145 DVD−RAM 146 ハイバネーションエリアNo.3 151 イントラネットサーバー 155 メインメモリ 156 クライアントシャドウメモリエリア 158 ハードディスク 159 ハイバネーションエリアNo.4/No.5 171 ホームランサーバー 175 メインメモリー 176 クライアントシャドウメモリ 178 ハードディスク 179 ハイバネーションエリアNo.6

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンド時にハイバネーション機能に
    よりメインメモリ上にある主情報を記憶手段に保存し、
    レジューム時に前記記憶手段より情報をメインメモリ上
    にロードし、サスペンド時の状態に復帰する機能を備
    え、ネットワークに接続可能な情報処理装置であって、 サスペンドする場合、ネットワークへの接続状態を検出
    する第1の検出手段と、 該第1の検出手段で検出された接続状態と主情報を格納
    する格納手段と、 レジュームする場合において、ネットワークへの接続状
    態を検出する第2の検出手段と、 該第2の検出検出手段で検出された接続状態に応じた主
    情報をメインメモリに復帰する復帰手段とを備えること
    を特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の検出手段によってネットワー
    クに非接続状態の単独使用であることが検出された場
    合、前記格納手段は、前記主情報については自信が有す
    る記憶手段に格納することを特徴とする請求項第1項に
    記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検出手段によってネットワー
    クに接続されていることを検出した場合、前記格納手段
    は、前記主情報については当該ネットワーク上の端末の
    記憶装置に格納し、当該格納した主情報の所在を示す情
    報については自信が有する記憶手段に格納することを特
    徴とする請求項第1項に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記主情報の所在を示す情報は、ネット
    ワークの種類毎に設けられることを特徴とする請求項第
    3項に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ネットワークの種類には、ネットワ
    ークインタフェース、ネットワークに設けられた仲介装
    置との接続及びその種別を示すIDを含むことを特徴と
    する請求項第4項に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記仲介装置には、ドッキングコネクタ
    を有する装置が含まれることを特徴とする請求項第5項
    に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 レジュームするときネットワークに接続
    されていることを前記第2の検出手段で検出し、当該ネ
    ットワークに主情報を格納したことを示す情報がない場
    合には、ネットワーク非接続の主情報に従って復帰する
    ことを特徴とする請求項第3項乃至第6項のいずれか1
    つに記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 レジュームするとき、復帰可能な主情報
    をリスト表示する表示手段と、 該表示手段で表示された1つを選択する選択手段を更に
    備え、 当該選択手段での選択に応じて主情報を読み出し復帰す
    ることを特徴とする請求項第1項乃至第7項のいずれか
    1つに記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記選択手段は、所定時間経過しても選
    択されない場合、デフォルトで選択されている主情報を
    選択し、当該デフォルトで選択される主情報はネットワ
    ークに格納された主情報とすることを特徴とする請求項
    第8項に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項第1項乃至第9項のいずれか1
    つに記載の情報処理装置を接続するネットワークと、 当該ネットワーク上にあって、前記情報処理装置からの
    格納要求に従って前記主情報を格納する格納手段及び前
    記情報処理装置から読み出し要求のあった主情報を前記
    情報処理装置に供給する供給手段を備えた装置とを備え
    ることを特徴とするシステム。
  11. 【請求項11】 サスペンド時にハイバネーション機能
    によりメインメモリ上にある主情報を記憶手段に保存
    し、レジューム時に前記記憶手段より情報をメインメモ
    リ上のロードし、サスペンド時の状態に復帰する機能を
    備え、ネットワークに接続可能な情報処理装置の制御方
    法であって、 サスペンド時において、ネットワークへの接続状態を検
    出する第1の検出工程と、 該第1の検出工程で検出された接続状態と主情報を格納
    する格納工程と、 レジューム時において、ネットワークへの接続状態を検
    出する第2の検出工程と、 該第2の検出検出工程で検出された接続状態に応じた主
    情報をメインメモリに復帰する復帰工程とを備えること
    を特徴とする情報処理装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 コンピュータが読込み実行すること
    で、サスペンド時にハイバネーション機能によりメイン
    メモリ上にある主情報を記憶手段に保存し、レジューム
    時に前記記憶手段より情報をメインメモリ上のロード
    し、サスペンド時の状態に復帰する機能を備え、ネット
    ワークに接続可能な情報処理装置として機能するプログ
    ラムコードを格納する記憶媒体であって、 サスペンド時において、ネットワークへの接続状態を検
    出する第1の検出手段と、 該第1の検出手段で検出された接続状態と主情報を格納
    する格納手段と、 レジューム時において、ネットワークへの接続状態を検
    出する第2の検出手段と、 該第2の検出検出手段で検出された接続状態に応じた主
    情報をメインメモリに復帰する復帰手段として機能する
    プログラムコードを格納する記憶媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003196096A (ja) * 2001-12-07 2003-07-11 Internatl Business Mach Corp <Ibm> コンピュータシステム、その起動制御方法及びプログラム
KR100724833B1 (ko) * 2001-09-04 2007-06-04 엘지전자 주식회사 배터리 잔여 용량에 따른 데이터 저장방법

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