JP2000310126A - 円弧状ピストン機関 - Google Patents
円弧状ピストン機関Info
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- JP2000310126A JP2000310126A JP17014699A JP17014699A JP2000310126A JP 2000310126 A JP2000310126 A JP 2000310126A JP 17014699 A JP17014699 A JP 17014699A JP 17014699 A JP17014699 A JP 17014699A JP 2000310126 A JP2000310126 A JP 2000310126A
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- rotor
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- shaped
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-
- Y02T10/17—
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動及び騒音がほとんど発生せず、摩擦損失
が少なくて機械効率がよく、しかも小型,軽量に構成で
きる往復動ピストン機関に利用可能な円弧状ピストン機
関を提供することを課題とする。 【解決手段】 断面円形の円弧状シリンダーを設け、そ
の内部において、ローター2に、釣り合いを保持して取
り付けた複数の円弧動円形ピストン1、1aを往復円弧
運動可能に保持させ、前記ローター2に2本のコネクテ
ィングロッド6、6aを設置してそれらに前記ローター
の揺動動力を均等に振り分け、この動力を更に2本のク
ランクシャフト10、10aに均等に振り分け伝動さ
せ、前記2本のクランクシャフト10、10aの回転動
力をギア機構を介して合成して出力回転軸から出力す
る。
が少なくて機械効率がよく、しかも小型,軽量に構成で
きる往復動ピストン機関に利用可能な円弧状ピストン機
関を提供することを課題とする。 【解決手段】 断面円形の円弧状シリンダーを設け、そ
の内部において、ローター2に、釣り合いを保持して取
り付けた複数の円弧動円形ピストン1、1aを往復円弧
運動可能に保持させ、前記ローター2に2本のコネクテ
ィングロッド6、6aを設置してそれらに前記ローター
の揺動動力を均等に振り分け、この動力を更に2本のク
ランクシャフト10、10aに均等に振り分け伝動さ
せ、前記2本のクランクシャフト10、10aの回転動
力をギア機構を介して合成して出力回転軸から出力す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明は円弧状ピストン機関、よ
り詳細には、往復動内燃機関、往復動外燃機関、往復動
圧縮機関等に利用可能な円弧状のシリンダーと往復円弧
運動をする円形ピストンを有する円弧状ピストン機関に
関するものである。
り詳細には、往復動内燃機関、往復動外燃機関、往復動
圧縮機関等に利用可能な円弧状のシリンダーと往復円弧
運動をする円形ピストンを有する円弧状ピストン機関に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ピストン機関の代表例として往復動内燃
機関を例にとると、これは、シリンダ内を直線的に往復
動する円筒形ピストンとピストンピンを介して一端が円
筒形ピストンに回動自在に取り付けられるコネクティン
グロッド(以後コンロッドと呼ぶ)と、コンロッドの他
端に回動自在に取り付けられるクランクシャフトとによ
ってすべり子クランク機構として構成され、コンロッド
を介して伝わる円筒形ピストンの直線的な往復運動を回
転運動に変換する。
機関を例にとると、これは、シリンダ内を直線的に往復
動する円筒形ピストンとピストンピンを介して一端が円
筒形ピストンに回動自在に取り付けられるコネクティン
グロッド(以後コンロッドと呼ぶ)と、コンロッドの他
端に回動自在に取り付けられるクランクシャフトとによ
ってすべり子クランク機構として構成され、コンロッド
を介して伝わる円筒形ピストンの直線的な往復運動を回
転運動に変換する。
【0003】この従来のピストン機関の場合は、円筒形
ピストンを上下動させるに際しコンロッドが円筒形ピス
トンの往復直線運動方向に対し傾斜するために、円筒形
ピストンに加わる力により、円筒形ピストンとシリンダ
の衝突ならびに摩擦(ピストンスラップ)が発生し、振
動及び騒音と摩擦損失の大きな要因となっている。
ピストンを上下動させるに際しコンロッドが円筒形ピス
トンの往復直線運動方向に対し傾斜するために、円筒形
ピストンに加わる力により、円筒形ピストンとシリンダ
の衝突ならびに摩擦(ピストンスラップ)が発生し、振
動及び騒音と摩擦損失の大きな要因となっている。
【0004】また、円筒形ピストン,ピストンピン,コ
ンロッドといった往復運動部分からの不釣り合い慣性力
により、振動及び騒音が発生する。
ンロッドといった往復運動部分からの不釣り合い慣性力
により、振動及び騒音が発生する。
【0005】そして、多気筒往復動内燃機関では、燃
焼,排気,吸入,圧縮の各行程による回転トルクの変動
により、クランクシャフトのねじり振動及び騒音が発生
し、円筒形ピストン,ピストンピン,コンロッド,クラ
ンクシャフト等の慣性偶力により、クランクシャフトの
偶力振動及び騒音が発生する。
焼,排気,吸入,圧縮の各行程による回転トルクの変動
により、クランクシャフトのねじり振動及び騒音が発生
し、円筒形ピストン,ピストンピン,コンロッド,クラ
ンクシャフト等の慣性偶力により、クランクシャフトの
偶力振動及び騒音が発生する。
【0006】このような欠点は、往復動内燃機関に限ら
ず、往復動外燃機関、往復動圧縮機関、並びに、各種ア
クチュエータについても指摘されることである。
ず、往復動外燃機関、往復動圧縮機関、並びに、各種ア
クチュエータについても指摘されることである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の往復動ピストン
機関には上述したような欠点があったので、本発明はそ
のような欠点のない、即ち、振動及び騒音がほとんど発
生せず、摩擦損失が少なくて機械効率がよく、しかも小
型,軽量に構成できる往復動ピストン機関に利用可能な
円弧状ピストン機関を提供することを課題とする。
機関には上述したような欠点があったので、本発明はそ
のような欠点のない、即ち、振動及び騒音がほとんど発
生せず、摩擦損失が少なくて機械効率がよく、しかも小
型,軽量に構成できる往復動ピストン機関に利用可能な
円弧状ピストン機関を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、断面円形の円
弧状シリンダーを設け、その内部において、ローター
に、釣り合いを保持して取り付けた複数の円弧動円形ピ
ストンを往復円弧運動可能に保持させ、前記ローターに
2本のコネクティングロッドを設置してそれらに前記ロ
ーターの揺動動力を均等に振り分け、この動力を更に2
本のクランクシャフトに均等に振り分け伝動させ、前記
2本のクランクシャフトの回転動力をギア機構を介して
合成して出力回転軸から出力することを特徴とする円弧
状ピストン機関、を以て上記課題を解決した。
弧状シリンダーを設け、その内部において、ローター
に、釣り合いを保持して取り付けた複数の円弧動円形ピ
ストンを往復円弧運動可能に保持させ、前記ローターに
2本のコネクティングロッドを設置してそれらに前記ロ
ーターの揺動動力を均等に振り分け、この動力を更に2
本のクランクシャフトに均等に振り分け伝動させ、前記
2本のクランクシャフトの回転動力をギア機構を介して
合成して出力回転軸から出力することを特徴とする円弧
状ピストン機関、を以て上記課題を解決した。
【0009】上記手段においては、円弧動円形ピストン
の往復円弧運動におけるピストン側圧がなくなり、ピス
トンスラップによる振動,騒音,摩擦損失がなくなる。
の往復円弧運動におけるピストン側圧がなくなり、ピス
トンスラップによる振動,騒音,摩擦損失がなくなる。
【0010】また、円弧動円形ピストンに取り付けたロ
ーターの揺動動力を、2本のコンロッドによって均等に
振り分けて、2本のクランクシャフトに回転動力を伝動
することにより、往復質量による慣性力が完全に釣り合
うので、慣性力による振動,騒音がなくなる。
ーターの揺動動力を、2本のコンロッドによって均等に
振り分けて、2本のクランクシャフトに回転動力を伝動
することにより、往復質量による慣性力が完全に釣り合
うので、慣性力による振動,騒音がなくなる。
【0011】そして、内燃機関の場合は燃焼、排気、吸
気、圧縮の各行程による作動トルクが同一平面上で作用
するので、ローターにねじりが発生せず、2本のコンロ
ッドから2本のクランクシャフトへの動力の伝達も同一
平面上で行われるので、クランクシャフトに偶力が発生
しない。
気、圧縮の各行程による作動トルクが同一平面上で作用
するので、ローターにねじりが発生せず、2本のコンロ
ッドから2本のクランクシャフトへの動力の伝達も同一
平面上で行われるので、クランクシャフトに偶力が発生
しない。
【0012】更に、クランクシャフトのクランク回転半
径が小径化されることにより、クランクピンとクランク
シャフトのオーバーラップ部分が増大して剛性が強化さ
れるため、クランクピン及びクランクシャフトを小径化
でき、また、コンロッドが2本(従来の4気筒単動往復
ピストン機関では、コンロッドは4本となる。)になる
ので、摩擦損失が大幅に低減することが可能となる。
径が小径化されることにより、クランクピンとクランク
シャフトのオーバーラップ部分が増大して剛性が強化さ
れるため、クランクピン及びクランクシャフトを小径化
でき、また、コンロッドが2本(従来の4気筒単動往復
ピストン機関では、コンロッドは4本となる。)になる
ので、摩擦損失が大幅に低減することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】先ず、図1乃至図11に示された
実施形態について説明する。この実施形態は円弧動円形
ピストン1,1aが往復円弧運動をするエンジンに関す
るもので、4サイクルで2気筒のエンジン(従来の4サ
イクル4気筒エンジンに相当する。)を示す。それは、
両側に対称的に燃焼室を備えるので複動式機関であっ
て、燃料供給方法及び点火方法は、従来技術の場合と同
様である。
実施形態について説明する。この実施形態は円弧動円形
ピストン1,1aが往復円弧運動をするエンジンに関す
るもので、4サイクルで2気筒のエンジン(従来の4サ
イクル4気筒エンジンに相当する。)を示す。それは、
両側に対称的に燃焼室を備えるので複動式機関であっ
て、燃料供給方法及び点火方法は、従来技術の場合と同
様である。
【0014】円弧動円形ピストン1,1aは、ローター
2に固定状態に取り付けられる。より詳細には、円弧動
円形ピストン1,1aのローター側端部は平面視におい
て楔形を呈していて、ローター2のピストン取付部に
は、その楔形部分56に対応する蟻溝57が形成され
る。かくして円弧動円形ピストン1,1aは、その楔形
部分56を上方又は下方から蟻溝57内に嵌入すること
によって、ローター2に取り付けられる(図5乃至図7
参照)。
2に固定状態に取り付けられる。より詳細には、円弧動
円形ピストン1,1aのローター側端部は平面視におい
て楔形を呈していて、ローター2のピストン取付部に
は、その楔形部分56に対応する蟻溝57が形成され
る。かくして円弧動円形ピストン1,1aは、その楔形
部分56を上方又は下方から蟻溝57内に嵌入すること
によって、ローター2に取り付けられる(図5乃至図7
参照)。
【0015】そして、円弧動円形ピストン1,1aは、
その楔形部分56の上面及び下面に形成された弧状壁5
8を、外方に押圧し得る状態にてローター2の上下面に
密嵌された押えリング59によって押さえ止められ、蟻
溝57からの抜けを防止される(図7及び図8参照)。
その楔形部分56の上面及び下面に形成された弧状壁5
8を、外方に押圧し得る状態にてローター2の上下面に
密嵌された押えリング59によって押さえ止められ、蟻
溝57からの抜けを防止される(図7及び図8参照)。
【0016】円弧動円形ピストン1,1aの上面から下
面にかけて、円弧状シリンダー部を有するシリンダーブ
ロック40の該円弧状シリンダー部41の内壁に摺接す
るピストンリング60が埋設される。ローター2の上面
及び下面には、弧状壁58に連なるように、弧状壁58
と同心円のフランジ61が形成される(図7参照)。
面にかけて、円弧状シリンダー部を有するシリンダーブ
ロック40の該円弧状シリンダー部41の内壁に摺接す
るピストンリング60が埋設される。ローター2の上面
及び下面には、弧状壁58に連なるように、弧状壁58
と同心円のフランジ61が形成される(図7参照)。
【0017】ローター2と円弧動円形ピストン1,1a
の対向面には、連通するオイル流路70、71がそれぞ
れ形成され、そこからのオイル漏れを防ぐために、ロー
ター2と円弧動円形ピストン1,1aとの対向面間に、
オイルシ−ル72が配装される(図8参照)。
の対向面には、連通するオイル流路70、71がそれぞ
れ形成され、そこからのオイル漏れを防ぐために、ロー
ター2と円弧動円形ピストン1,1aとの対向面間に、
オイルシ−ル72が配装される(図8参照)。
【0018】円弧動円形ピストン1,1a内には、オイ
ル流路71が開口するオイル室73が設けられ、また、
オイル室73内のオイルを流出させる流出口74と、流
出口74から出たオイルの帰路75と、帰路75内のオ
イルの一部を円形ピストン外に流出させる排出口76と
が形成される。
ル流路71が開口するオイル室73が設けられ、また、
オイル室73内のオイルを流出させる流出口74と、流
出口74から出たオイルの帰路75と、帰路75内のオ
イルの一部を円形ピストン外に流出させる排出口76と
が形成される。
【0019】円弧動円形ピストン1,1aは上記のよう
にしてローター2に取り付けられ、押えリング59によ
って強固に押さえ止められる。そのため、円弧動円形ピ
ストン1,1aに作用する応力、並びに、ローター2と
円弧動円形ピストン1,1aとに作用する熱応力の影響
が押えリング59によって吸収される。
にしてローター2に取り付けられ、押えリング59によ
って強固に押さえ止められる。そのため、円弧動円形ピ
ストン1,1aに作用する応力、並びに、ローター2と
円弧動円形ピストン1,1aとに作用する熱応力の影響
が押えリング59によって吸収される。
【0020】ローター2は、その中心部に設置された揺
動回転軸3によって軸支され、揺動回転軸3は、円弧動
円形ピストン1,1aの円弧状の動きに伴って、ロータ
ー2を介して揺動回転駆動される。ローター2及び揺動
回転軸3は、質量的にも形状的にも左右対称に構成され
る。
動回転軸3によって軸支され、揺動回転軸3は、円弧動
円形ピストン1,1aの円弧状の動きに伴って、ロータ
ー2を介して揺動回転駆動される。ローター2及び揺動
回転軸3は、質量的にも形状的にも左右対称に構成され
る。
【0021】揺動回転軸3には揺動回転アーム4,4a
が一体的且つ対称的に設けられ、揺動回転アーム4,4
aの端部には、揺動回転アームピン5,5aを介してコ
ンロッド6,6aの一端部が回動自在に取り付けられる
(図1、図2参照)。揺動回転アーム4と揺動回転アー
ム4aの揺動回転半径は等しく、また、コンロッド6と
コンロッド6aの質量及び形状もそれぞれ等しくする。
が一体的且つ対称的に設けられ、揺動回転アーム4,4
aの端部には、揺動回転アームピン5,5aを介してコ
ンロッド6,6aの一端部が回動自在に取り付けられる
(図1、図2参照)。揺動回転アーム4と揺動回転アー
ム4aの揺動回転半径は等しく、また、コンロッド6と
コンロッド6aの質量及び形状もそれぞれ等しくする。
【0022】コンロッド6,6aの他端は、クランクピ
ン7,7aに回動自在に取り付けられる。このクランク
ピン7,7aは、それを挾んで対称的に配置される円板
クランク8,8a及び円板クランクギア9,9aに偏心
的且つ回動自在に取り付けられる。かくして、コンロッ
ド6,6aの他端が、円板クランク8,8a及び円板ク
ランクギア9,9aに対し偏心的に連結されることにな
る。
ン7,7aに回動自在に取り付けられる。このクランク
ピン7,7aは、それを挾んで対称的に配置される円板
クランク8,8a及び円板クランクギア9,9aに偏心
的且つ回動自在に取り付けられる。かくして、コンロッ
ド6,6aの他端が、円板クランク8,8a及び円板ク
ランクギア9,9aに対し偏心的に連結されることにな
る。
【0023】円板クランク8,8a及び円板クランクギ
ア9,9aは、それらの中心部に取り付けられたクラン
クシャフト10,10aによって軸支され、クランクシ
ャフト10,10aを均等なトルクにて振分回転駆動す
る。クランクシャフト10,10aには駆動ギア11,
11aが取り付けられ、各駆動ギア11,11aは出力
回転軸13に設置された被動ギア12に噛合し、これを
回転駆動する(図1及び図3参照)。
ア9,9aは、それらの中心部に取り付けられたクラン
クシャフト10,10aによって軸支され、クランクシ
ャフト10,10aを均等なトルクにて振分回転駆動す
る。クランクシャフト10,10aには駆動ギア11,
11aが取り付けられ、各駆動ギア11,11aは出力
回転軸13に設置された被動ギア12に噛合し、これを
回転駆動する(図1及び図3参照)。
【0024】円弧動円形ピストン1,1aに設置される
ピストンリング60の両端部は完全に円弧動円形ピスト
ン1,1a内に埋入されて隠れていて、そこに埋設され
ている押圧バネ77によって常時押圧される(図9参
照)。その結果、ピストンリング60が、シリンダーブ
ロック40の円弧状シリンダ−部41の内壁に密着状態
に押し付けられる。また、シリンダーヘッド31,31
aの、各ローター2の曲面状に窪んだ側面に当接する部
分に、それぞれシリンダーヘッドリング79が1本又は
数本埋設される(図10、図11参照)。
ピストンリング60の両端部は完全に円弧動円形ピスト
ン1,1a内に埋入されて隠れていて、そこに埋設され
ている押圧バネ77によって常時押圧される(図9参
照)。その結果、ピストンリング60が、シリンダーブ
ロック40の円弧状シリンダ−部41の内壁に密着状態
に押し付けられる。また、シリンダーヘッド31,31
aの、各ローター2の曲面状に窪んだ側面に当接する部
分に、それぞれシリンダーヘッドリング79が1本又は
数本埋設される(図10、図11参照)。
【0025】そして、ピストンリング60と同様に、シ
リンダーヘッドリング79の両端部にも押圧バネ80が
埋設され、シリンダーヘッドリング79はこれに押圧さ
れることにより、ローター2の湾曲側面に密着する。か
くして、円弧動円形ピストン1,1aの両側の室間の気
密性が保持される。
リンダーヘッドリング79の両端部にも押圧バネ80が
埋設され、シリンダーヘッドリング79はこれに押圧さ
れることにより、ローター2の湾曲側面に密着する。か
くして、円弧動円形ピストン1,1aの両側の室間の気
密性が保持される。
【0026】ローター2のフランジ61と円弧動円形ピ
ストン1,1aの弧状壁58を取り囲むように、断面L
字形のローターリング81が取り付けられる。このロー
ターリング81とフランジ61並びに弧状壁58との間
に押さえバネ82が配装され、ローターリング81はこ
の押さえバネ82によってローター2に押し付けられる
と共に、自らの張力によってシリンダーブロック40の
内壁に密着状態となる。
ストン1,1aの弧状壁58を取り囲むように、断面L
字形のローターリング81が取り付けられる。このロー
ターリング81とフランジ61並びに弧状壁58との間
に押さえバネ82が配装され、ローターリング81はこ
の押さえバネ82によってローター2に押し付けられる
と共に、自らの張力によってシリンダーブロック40の
内壁に密着状態となる。
【0027】図8において記号aはピストンリング60
を潤滑するためのオイルの、記号bはシリンダーヘッド
リング79を潤滑するためのオイルの、そして記号cは
ローターリング81を潤滑するためのオイルのそれぞれ
の流路を示している。
を潤滑するためのオイルの、記号bはシリンダーヘッド
リング79を潤滑するためのオイルの、そして記号cは
ローターリング81を潤滑するためのオイルのそれぞれ
の流路を示している。
【0028】出力回転軸13の内部に圧送されたオイル
は、ローター2の内部からオイル流路70、71を経て
円弧動円形ピストン1,1aの内部に流入し、流出口7
4からオイル帰路75に出て回収され、その間にロータ
ー2と円弧動円形ピストン1,1aの熱が吸収されて冷
却される。
は、ローター2の内部からオイル流路70、71を経て
円弧動円形ピストン1,1aの内部に流入し、流出口7
4からオイル帰路75に出て回収され、その間にロータ
ー2と円弧動円形ピストン1,1aの熱が吸収されて冷
却される。
【0029】本発明に係るピストン機関を内燃機関に適
用した場合において、円板クランクギア9,9aは、そ
れぞれ2つの円板クランク被動ギア14,14a,14
b,14cに噛合させ、これらを回転駆動させる。円板
クランク被動ギア14〜14cは、それらの中心部に取
り付けられたカムリンクシャフト15,15a,15
b,15cによって軸支される。
用した場合において、円板クランクギア9,9aは、そ
れぞれ2つの円板クランク被動ギア14,14a,14
b,14cに噛合させ、これらを回転駆動させる。円板
クランク被動ギア14〜14cは、それらの中心部に取
り付けられたカムリンクシャフト15,15a,15
b,15cによって軸支される。
【0030】カムリンクシャフト15〜15cにはカム
シャフト駆動ギア16,16a,16b,16cが取り
付けられ、それらはカムシャフト18,18a,18
b,18cに設置されたカムシャフト被動ギア17,1
7a,17b,17cに噛合してこれらを回転駆動し、
以て吸気弁機構19,19a,19b,19c及び排気
弁機構20,20a,20b,20cを作動させる(図
5,図6参照)。その時、カムシャフト18〜18cの
回転速度は、出力回転軸13の半分となるように設定さ
れる。
シャフト駆動ギア16,16a,16b,16cが取り
付けられ、それらはカムシャフト18,18a,18
b,18cに設置されたカムシャフト被動ギア17,1
7a,17b,17cに噛合してこれらを回転駆動し、
以て吸気弁機構19,19a,19b,19c及び排気
弁機構20,20a,20b,20cを作動させる(図
5,図6参照)。その時、カムシャフト18〜18cの
回転速度は、出力回転軸13の半分となるように設定さ
れる。
【0031】上記構成は、シリンダーヘッド31,31
aとこれに連設されるクランクケース32並びにオイル
ケース33内に組み込まれる(特に図1参照)。シリン
ダーヘッド31,31aには、4つの吸気口34、34
a、34b、34cと4つの排気口35、35a、35
b、35cが穿設され、各吸気口34〜34c及び各排
気口35〜35cに、吸気弁機構19〜19c及び排気
弁機構20〜20cが設置される。吸気弁機構19〜1
9cと排気弁機構20〜20cは、上記カムシャフト1
8〜18cの回転に伴って同期的に動作し、吸気口34
〜34c並びに排気口35〜35cを開閉する。
aとこれに連設されるクランクケース32並びにオイル
ケース33内に組み込まれる(特に図1参照)。シリン
ダーヘッド31,31aには、4つの吸気口34、34
a、34b、34cと4つの排気口35、35a、35
b、35cが穿設され、各吸気口34〜34c及び各排
気口35〜35cに、吸気弁機構19〜19c及び排気
弁機構20〜20cが設置される。吸気弁機構19〜1
9cと排気弁機構20〜20cは、上記カムシャフト1
8〜18cの回転に伴って同期的に動作し、吸気口34
〜34c並びに排気口35〜35cを開閉する。
【0032】図5及び図6に示す状態においては、燃焼
室Aは吸気工程にあって吸気口34が開いて排気口35
が閉じ、燃焼室Bは圧縮工程にあって吸気口34b、排
気口35bが共に閉じ、燃焼室Cは燃焼工程にあって吸
気口34c、排気口35cが共に閉じ、燃焼室Dは排気
工程にあって吸気口34aが閉じて排気口35aが開い
ている。その結果、ローター2は実線矢視方向、換言す
れば、反時計回りに回転する。
室Aは吸気工程にあって吸気口34が開いて排気口35
が閉じ、燃焼室Bは圧縮工程にあって吸気口34b、排
気口35bが共に閉じ、燃焼室Cは燃焼工程にあって吸
気口34c、排気口35cが共に閉じ、燃焼室Dは排気
工程にあって吸気口34aが閉じて排気口35aが開い
ている。その結果、ローター2は実線矢視方向、換言す
れば、反時計回りに回転する。
【0033】なお、図1及び図4における符号37は出
力回転軸13に取り付けられたフライホイールを、符号
38はオイルケース33内のオイルを、また、符号39
はローター2を軸支するためのベアリングを示す。
力回転軸13に取り付けられたフライホイールを、符号
38はオイルケース33内のオイルを、また、符号39
はローター2を軸支するためのベアリングを示す。
【0034】上記構成の動作について説明すると、円弧
動円形ピストン1,1aが互いに反対方向に円弧動する
に伴い、ローター2が揺動回転軸3を軸にシーソー運動
をし、その結果、揺動回転軸3が揺動型回転運動をす
る。そして、この揺動回転軸3の揺動型回転運動は揺動
回転アーム4,4aを介してコンロッド6側とコンロッ
ド6a側とに均等に振分伝動され、それぞれ円板クラン
ク8,8aと円板クランクギア9,9aの回転運動に変
換される。更に、円板クランクギア9,9aの回転運動
は駆動ギア11,11aに伝達され、合成されて被動ギ
ア12並びにこれと一体となった出力回転軸13を回転
駆動する。
動円形ピストン1,1aが互いに反対方向に円弧動する
に伴い、ローター2が揺動回転軸3を軸にシーソー運動
をし、その結果、揺動回転軸3が揺動型回転運動をす
る。そして、この揺動回転軸3の揺動型回転運動は揺動
回転アーム4,4aを介してコンロッド6側とコンロッ
ド6a側とに均等に振分伝動され、それぞれ円板クラン
ク8,8aと円板クランクギア9,9aの回転運動に変
換される。更に、円板クランクギア9,9aの回転運動
は駆動ギア11,11aに伝達され、合成されて被動ギ
ア12並びにこれと一体となった出力回転軸13を回転
駆動する。
【0035】また、円板クランクギア9,9aは、円板
クランク被動ギア14,14a,14b,14cを回転
駆動し、それらのカムリンクシャフト15,15a,1
5b,15cに取り付けられたカムシャフト駆動ギア1
6,16a,16b,16cを回転させる。そして、カ
ムシャフト18,18a,18b,18cに設置された
カムシャフト被動ギア17,17a,17b,17cを
回転駆動して、吸気弁機構19,19a,19b,19
c及び排気弁機構20,20a,20b,20cを作動
させ、以て燃焼,排気,吸気,圧縮の各行程を制御す
る。
クランク被動ギア14,14a,14b,14cを回転
駆動し、それらのカムリンクシャフト15,15a,1
5b,15cに取り付けられたカムシャフト駆動ギア1
6,16a,16b,16cを回転させる。そして、カ
ムシャフト18,18a,18b,18cに設置された
カムシャフト被動ギア17,17a,17b,17cを
回転駆動して、吸気弁機構19,19a,19b,19
c及び排気弁機構20,20a,20b,20cを作動
させ、以て燃焼,排気,吸気,圧縮の各行程を制御す
る。
【0036】上記動作においては、円弧動円形ピストン
1,1aの往復円弧運動に際してのピストン側圧はなく
なり、ピストン側圧が大きいことに起因する振動及び騒
音と摩擦損失がなくなり、機械効率が大幅に向上する。
1,1aの往復円弧運動に際してのピストン側圧はなく
なり、ピストン側圧が大きいことに起因する振動及び騒
音と摩擦損失がなくなり、機械効率が大幅に向上する。
【0037】また、左右の円弧動円形ピストン1,1a
及びローター2の不釣り合い運動はなく、揺動回転運動
を回転運動に変換する機構の動作においては、揺動回転
軸3の動力がコンロッド6,6aによって均等にクラン
クシャフト10,10aに伝達され、駆動ギア11,1
1aと被動ギア12を介して出力回転軸13が回転駆動
されるので、慣性力が完全に釣り合い、慣性力の不釣合
いに起因する振動,騒音がなくなる。
及びローター2の不釣り合い運動はなく、揺動回転運動
を回転運動に変換する機構の動作においては、揺動回転
軸3の動力がコンロッド6,6aによって均等にクラン
クシャフト10,10aに伝達され、駆動ギア11,1
1aと被動ギア12を介して出力回転軸13が回転駆動
されるので、慣性力が完全に釣り合い、慣性力の不釣合
いに起因する振動,騒音がなくなる。
【0038】そして、燃焼,排気,吸気,圧縮の各行程
による作動トルクが同一平面上で作用するので、ロータ
ー2にねじりが発生せず、コンロッド6,6aからクラ
ンクシャフト10,10aへの動力の伝達も同一平面上
で行なわれるので、クランクシャフト10,10aに偶
力が発生しない。
による作動トルクが同一平面上で作用するので、ロータ
ー2にねじりが発生せず、コンロッド6,6aからクラ
ンクシャフト10,10aへの動力の伝達も同一平面上
で行なわれるので、クランクシャフト10,10aに偶
力が発生しない。
【0039】更に、クランクシャフト10,10aのク
ランク回転半径が小径化される結果、クランクピン7,
7aとクランクシャフト10,10aのオーバーラップ
部分が増大して剛性が強化されるので、クランクピン
7,7a及びクランクシャフト10,10aを小径化す
ることができ、また、コンロッド6,6aが2本になる
ことにより、摩擦損失を大幅に低減することができる。
ランク回転半径が小径化される結果、クランクピン7,
7aとクランクシャフト10,10aのオーバーラップ
部分が増大して剛性が強化されるので、クランクピン
7,7a及びクランクシャフト10,10aを小径化す
ることができ、また、コンロッド6,6aが2本になる
ことにより、摩擦損失を大幅に低減することができる。
【0040】本発明においては上記作用により、ピスト
ン側圧がなくなるのと、コンロッドが2本になり、クラ
ンクピン及びクランクシャフトの小径化とカウンターウ
エイト不要によるオイル攪拌損失がなくなるため、機械
効率が大幅に向上する。また、不釣り合い慣性力による
振動及び騒音と偶力による振動及び騒音がなくなり、ク
ランクシャフトのねじり振動が大幅に低減される。
ン側圧がなくなるのと、コンロッドが2本になり、クラ
ンクピン及びクランクシャフトの小径化とカウンターウ
エイト不要によるオイル攪拌損失がなくなるため、機械
効率が大幅に向上する。また、不釣り合い慣性力による
振動及び騒音と偶力による振動及び騒音がなくなり、ク
ランクシャフトのねじり振動が大幅に低減される。
【0041】そして、円弧動円形ピストンなどの往復質
量を従来の円筒形ピストンなどの往復質量の4分の1以
下に設計することができるので、出力性能が大幅に向上
する。更に、複動式により従来の往復動内燃機関の容積
の3分の1以下に設計することができるので、小型,軽
量,低コストになる。
量を従来の円筒形ピストンなどの往復質量の4分の1以
下に設計することができるので、出力性能が大幅に向上
する。更に、複動式により従来の往復動内燃機関の容積
の3分の1以下に設計することができるので、小型,軽
量,低コストになる。
【0042】次に図12に示された実施形態について説
明する。この実施形態は、図1乃至図11に示した実施
形態と大体同じであるが、出力部の機構を異にする。
明する。この実施形態は、図1乃至図11に示した実施
形態と大体同じであるが、出力部の機構を異にする。
【0043】即ち、この実施形態においては、クランク
シャフト10,10aに駆動ベベルギア21,21aが
取り付けられ、駆動ベベルギア21,21aは、オイル
ケース33において軸支される出力回転軸13に設置さ
れた被動ベベルギア22,22aに噛合し、以て出力回
転軸13が回転駆動されるという構造で、出力回転軸1
3の出力方法と位置及びフライホイールの取り付け位置
が上記実施形態と異なる。
シャフト10,10aに駆動ベベルギア21,21aが
取り付けられ、駆動ベベルギア21,21aは、オイル
ケース33において軸支される出力回転軸13に設置さ
れた被動ベベルギア22,22aに噛合し、以て出力回
転軸13が回転駆動されるという構造で、出力回転軸1
3の出力方法と位置及びフライホイールの取り付け位置
が上記実施形態と異なる。
【0044】本発明に係るピストン機関は上述したよう
な内燃機関に限らず、往復動外燃機関、往復動圧縮機関
その他、円弧動円形ピストン1,1aの両側に交互に油
圧又は空気圧を供給する、油圧アクチュエータ又は空気
圧アクチュエータにも適用できる。
な内燃機関に限らず、往復動外燃機関、往復動圧縮機関
その他、円弧動円形ピストン1,1aの両側に交互に油
圧又は空気圧を供給する、油圧アクチュエータ又は空気
圧アクチュエータにも適用できる。
【0045】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、本発明
に係るピストン機関によれば、ピストン側圧がなくなる
のと、コンロッドが2本になり、クランクピン及びクラ
ンクシャフトを小径化でき、また、カウンターウエイト
が不要となることによるオイル攪拌損失がなくなるため
に、機械効率が大幅に向上する。また、不釣り合い慣性
力による振動及び騒音と偶力による振動及び騒音がなく
なり、クランクシャフトのねじり振動が大幅に低減され
る。
に係るピストン機関によれば、ピストン側圧がなくなる
のと、コンロッドが2本になり、クランクピン及びクラ
ンクシャフトを小径化でき、また、カウンターウエイト
が不要となることによるオイル攪拌損失がなくなるため
に、機械効率が大幅に向上する。また、不釣り合い慣性
力による振動及び騒音と偶力による振動及び騒音がなく
なり、クランクシャフトのねじり振動が大幅に低減され
る。
【0046】そして、円弧動円形ピストンなどの往復質
量を従来の円筒形ピストンなどの往復質量の4分の1以
下に設計することができるので、出力性能が大幅に向上
する。更に、複動式であるため、従来のピストン機関の
容積の3分の1以下に設計することができるので、小型
化,軽量化,及び低コスト化が可能となる。そのため、
生産材料が少量になり、生産工場の電力消費を大幅に抑
制し、また、内燃機関の場合の燃料消費も大幅に抑制し
て、CO2 排出削減に多大に貢献し得るものである。
量を従来の円筒形ピストンなどの往復質量の4分の1以
下に設計することができるので、出力性能が大幅に向上
する。更に、複動式であるため、従来のピストン機関の
容積の3分の1以下に設計することができるので、小型
化,軽量化,及び低コスト化が可能となる。そのため、
生産材料が少量になり、生産工場の電力消費を大幅に抑
制し、また、内燃機関の場合の燃料消費も大幅に抑制し
て、CO2 排出削減に多大に貢献し得るものである。
【図1】 本発明に係る円弧状ピストン機関の部分断面
正面図である。
正面図である。
【図2】 本発明に係る円弧状ピストン機関のクランク
ケース部における縦断面図である。
ケース部における縦断面図である。
【図3】 本発明に係る円弧状ピストン機関のオイルケ
ース部における縦断面図である。
ース部における縦断面図である。
【図4】 図1におけるA−A線方向の断面図である。
【図5】 本発明に係る円弧状ピストン機関のシリンダ
ーヘッド部の吸気弁機構部分における縦断面図である。
ーヘッド部の吸気弁機構部分における縦断面図である。
【図6】 本発明に係る円弧状ピストン機関のシリンダ
ーヘッド部の排気弁機構部分における縦断面図である。
ーヘッド部の排気弁機構部分における縦断面図である。
【図7】 本発明に係る円弧状ピストン機関のローター
と円弧状円形ピストンを示す斜視図である。
と円弧状円形ピストンを示す斜視図である。
【図8】 本発明に係る円弧状ピストン機関におけるオ
イル流路を示す断面図である。
イル流路を示す断面図である。
【図9】 本発明に係る円弧状ピストン機関における、
主にピストンリング部を示す断面図である。
主にピストンリング部を示す断面図である。
【図10】 本発明に係る円弧状ピストン機関の気密方法
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図11】 本発明に係る円弧状ピストン機関における、
主にシリンダ−ヘッドリング部を示す断面図である。
主にシリンダ−ヘッドリング部を示す断面図である。
【図12】 本発明に係る円弧状ピストン機関の他の実施
形態の部分断面正面図である。
形態の部分断面正面図である。
1 円弧動円形ピストン 1a 円弧動円形ピストン 2 ローター 3 揺動回転軸 4 揺動回転アーム 4a 揺動回転アーム 6 コンロッド 6a コンロッド 10 クランクシャフト 10a クランクシャフト 11 駆動ギア 11a 駆動ギア 12 被動ギア 13 出力回転軸 14 円板クランク被動ギア 15 カムリンクシャフト 18 カムシャフト 21 駆動ベベルギア 22 被動ベベルギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 399045020 株式会社石原木材 茨城県古河市東4−19−30 (72)発明者 真下 速美 埼玉県日高市旭が丘25−3 (72)発明者 伊藤 左市 茨城県古河市大山1740−121
Claims (9)
- 【請求項1】 断面円形の円弧状シリンダーを設け、そ
の内部において、ローターに釣り合いを保持して取り付
けた複数の円弧動円形ピストンを往復円弧運動可能に保
持させ、前記ローターに2本のコネクティングロッドを
設置してそれらに前記ローターの揺動動力を均等に振り
分け、この動力を更に2本のクランクシャフトに均等に
振り分け伝動させ、前記2本のクランクシャフトの回転
動力をギア機構を介して合成して出力回転軸から出力す
ることを特徴とする円弧状ピストン機関。 - 【請求項2】 前記ギア機構が、前記2本のクランクシ
ャフトにそれぞれ取り付けられた平歯車と、前記出力回
転軸に固定されていて前記2つの平歯車に同時に噛合す
る平歯車とで構成される請求項1に記載の円弧状ピスト
ン機関。 - 【請求項3】 前記ギア機構が、前記2本のクランクシ
ャフトにそれぞれ取り付けられたベベルギアと、前記出
力回転軸に固定されていて前記2つのベベルギアに同時
に噛合するベベルギアとで構成される請求項1に記載の
円弧状ピストン機関。 - 【請求項4】 前記円弧動円形ピストンはローター取付
側端部が楔形であって、その楔形部が前記ローターに形
成した蟻溝に嵌合されることにより前記ローターに固定
される請求項1乃至3のいずれかに記載の円弧状ピスト
ン機関。 - 【請求項5】 前記円弧動円形ピストンの楔形部に弧状
壁を設け、前記弧状壁を外方に押圧する押さえリングを
前記弧状壁間に圧入した請求項1乃至4のいずれかに記
載の円弧状ピストン機関。 - 【請求項6】 前記円弧動円形ピストンのシリンダー内
壁対向曲面に複数本のピストンリングを埋設した請求項
1乃至5のいずれかに記載の円弧状ピストン機関。 - 【請求項7】 前記ローターの上面及び下面に、前記円
弧動円形ピストンの楔形部に設けた弧状壁と同心円にな
るようなフランジを設け、そのフランジと弧状壁を取り
囲むように上下にローターリングを取り付けた請求項1
乃至6のいずれかに記載の円弧状ピストン機関。 - 【請求項8】 前記ローターの内部に圧送したオイルを
前記円弧動円形ピストン内部に導入することにより、前
記ローター及び円弧動円形ピストンを冷却可能にした請
求項1乃至7のいずれかに記載の円弧状ピストン機関。 - 【請求項9】 前記ローターの内部に圧送したオイルを
前記円弧動円形ピストン内部に導入することにより、前
記ピストンリング及び前記ローターリングを潤滑可能に
した請求項1乃至8のいずれかに記載の円弧状ピストン
機関。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17014699A JP2000310126A (ja) | 1999-02-26 | 1999-06-16 | 円弧状ピストン機関 |
US09/431,777 US6349679B1 (en) | 1999-06-16 | 1999-11-02 | Circularly-curved piston engine |
EP99402882A EP1061232A3 (en) | 1999-06-16 | 1999-11-19 | Oscillating rotary piston engine |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-50613 | 1999-02-26 | ||
JP5061399 | 1999-02-26 | ||
JP17014699A JP2000310126A (ja) | 1999-02-26 | 1999-06-16 | 円弧状ピストン機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000310126A true JP2000310126A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=26391080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17014699A Pending JP2000310126A (ja) | 1999-02-26 | 1999-06-16 | 円弧状ピストン機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000310126A (ja) |
-
1999
- 1999-06-16 JP JP17014699A patent/JP2000310126A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040511 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040514 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040916 |