JP2000073778A - 円弧状円形ピストンによる内燃機関 - Google Patents
円弧状円形ピストンによる内燃機関Info
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動及び騒音がほとんど発生せず、摩擦損失
が少なくて機械効率がよく、しかも小型，軽量に構成で
きる往復動内燃機関に利用可能な円弧状円形ピストンに
よる内燃機関を提供することを課題とする。 【解決手段】 相関的に逆方向に移動する一対の円弧状
円形ピストン１，１ａの往復円弧運動を、質量，形状，
揺動回転半径の等しい左右部分を有するローター２を介
して揺動型回転運動に変換した後、その運動を２本のコ
ンロッド６，６ａによって二手に均等に分けて２本のク
ランクシャフト１０，１０ａの回転に変換して出力す
る。
が少なくて機械効率がよく、しかも小型，軽量に構成で
きる往復動内燃機関に利用可能な円弧状円形ピストンに
よる内燃機関を提供することを課題とする。 【解決手段】 相関的に逆方向に移動する一対の円弧状
円形ピストン１，１ａの往復円弧運動を、質量，形状，
揺動回転半径の等しい左右部分を有するローター２を介
して揺動型回転運動に変換した後、その運動を２本のコ
ンロッド６，６ａによって二手に均等に分けて２本のク
ランクシャフト１０，１０ａの回転に変換して出力す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復動内燃機関に
利用可能な円弧状円形ピストンによる内燃機関に関する
ものである。
利用可能な円弧状円形ピストンによる内燃機関に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】往復動内燃機関は一般に、シリンダ内を
直線的に往復動する円筒形ピストンとピストンピンを介
して一端が円筒形ピストンに回動自在に取り付けられる
コネクティングロッド（以後コンロッドと呼ぶ）と、コ
ンロッドの他端に回動自在に取り付けられるクランクシ
ャフトとによってすべり子クランク機構として構成さ
れ、コンロッドを介して伝わる円筒形ピストンの直線的
な往復運動を回転運動に変換する。
直線的に往復動する円筒形ピストンとピストンピンを介
して一端が円筒形ピストンに回動自在に取り付けられる
コネクティングロッド（以後コンロッドと呼ぶ）と、コ
ンロッドの他端に回動自在に取り付けられるクランクシ
ャフトとによってすべり子クランク機構として構成さ
れ、コンロッドを介して伝わる円筒形ピストンの直線的
な往復運動を回転運動に変換する。
【０００３】この従来の往復動内燃機関の場合は、円筒
形ピストンを上下動させるに際しコンロッドが円筒形ピ
ストンの往復直線運動方向に対し傾斜するために、円筒
形ピストンに加わる力により、円筒形ピストンとシリン
ダの衝突ならびに摩擦（ピストンスラップ）が発生し、
振動及び騒音と摩擦損失の大きな要因となっている。
形ピストンを上下動させるに際しコンロッドが円筒形ピ
ストンの往復直線運動方向に対し傾斜するために、円筒
形ピストンに加わる力により、円筒形ピストンとシリン
ダの衝突ならびに摩擦（ピストンスラップ）が発生し、
振動及び騒音と摩擦損失の大きな要因となっている。
【０００４】また、円筒形ピストン、ピストンピン、コ
ンロッドといった往復運動部分からの不釣り合い慣性力
により、振動及び騒音が発生する。
ンロッドといった往復運動部分からの不釣り合い慣性力
により、振動及び騒音が発生する。
【０００５】そして、多気筒往復動内燃機関では、燃
焼，排気，吸入，圧縮の各行程による回転トルクの変動
により、クランクシャフトのねじり振動及び騒音が発生
し、円筒形ピストン、ピストンピン、コンロッド、クラ
ンクシャフト等の慣性偶力により、クランクシャフトの
偶力振動及び騒音が発生する。
焼，排気，吸入，圧縮の各行程による回転トルクの変動
により、クランクシャフトのねじり振動及び騒音が発生
し、円筒形ピストン、ピストンピン、コンロッド、クラ
ンクシャフト等の慣性偶力により、クランクシャフトの
偶力振動及び騒音が発生する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来の往復動内燃機関
には上述したような欠点があったので、本発明はそのよ
うな欠点のない、即ち、振動及び騒音がほとんど発生せ
ず、摩擦損失が少なくて機械効率がよく、しかも小型，
軽量に構成できる往復動内燃機関に利用可能な円弧状円
形ピストンによる内燃機関を提供することを課題とす
る。
には上述したような欠点があったので、本発明はそのよ
うな欠点のない、即ち、振動及び騒音がほとんど発生せ
ず、摩擦損失が少なくて機械効率がよく、しかも小型，
軽量に構成できる往復動内燃機関に利用可能な円弧状円
形ピストンによる内燃機関を提供することを課題とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、相関的に逆方
向に移動する一対の円弧状円形ピストンの往復円弧運動
を、質量，形状，揺動回転半径の等しい左右部分を有す
るローターを介して揺動型回転運動に変換した後、その
運動を２本のコンロッドによって二手に均等に分けて２
本のクランクシャフトの回転に変換して出力することを
特徴とする円弧状円形ピストンによる内燃機関を以て上
記課題を解決した。
向に移動する一対の円弧状円形ピストンの往復円弧運動
を、質量，形状，揺動回転半径の等しい左右部分を有す
るローターを介して揺動型回転運動に変換した後、その
運動を２本のコンロッドによって二手に均等に分けて２
本のクランクシャフトの回転に変換して出力することを
特徴とする円弧状円形ピストンによる内燃機関を以て上
記課題を解決した。
【０００８】上記手段においては、円弧状円形ピストン
の往復円弧運動におけるピストン側圧がなくなり、ピス
トンスラップによる振動、騒音、及び摩擦損失がなくな
る。
の往復円弧運動におけるピストン側圧がなくなり、ピス
トンスラップによる振動、騒音、及び摩擦損失がなくな
る。
【０００９】また、円弧状円形ピストンに取り付けたロ
ーターの揺動動力を、２本のコンロッドによって均等に
振り分けて、２本のクランクシャフトに回転動力を伝動
することにより、往復質量による慣性力が完全に釣り合
うので、慣性力による振動、騒音がなくなる。
ーターの揺動動力を、２本のコンロッドによって均等に
振り分けて、２本のクランクシャフトに回転動力を伝動
することにより、往復質量による慣性力が完全に釣り合
うので、慣性力による振動、騒音がなくなる。
【００１０】そして、燃焼、排気、吸気、圧縮の各行程
による作動トルクが同一平面上で作用するので、ロータ
ーにねじりが発生せず、２本のコンロッドから２本のク
ランクシャフトへの動力の伝動も同一平面上で作用する
ので、クランクシャフトに偶力が発生しない。
による作動トルクが同一平面上で作用するので、ロータ
ーにねじりが発生せず、２本のコンロッドから２本のク
ランクシャフトへの動力の伝動も同一平面上で作用する
ので、クランクシャフトに偶力が発生しない。
【００１１】更に、クランクシャフトのクランク回転半
径小径化により、クランクピンとクランクシャフトのオ
ーバーラップ部分増大による剛性強化で、クランクピン
及びクランクシャフトの小径化とコンロッドが２本にな
るので、摩擦損失が大幅に低減される。
径小径化により、クランクピンとクランクシャフトのオ
ーバーラップ部分増大による剛性強化で、クランクピン
及びクランクシャフトの小径化とコンロッドが２本にな
るので、摩擦損失が大幅に低減される。
【００１２】
【発明の実施の形態】先ず、図１乃至図６に示された実
施形態について説明する。この実施形態は円弧状円形ピ
ストン１，１ａが往復円弧運動をするエンジンで、４サ
イクルで４気筒のエンジンを示す。それは、両側に燃焼
室があるので複動式機関であって、燃料供給方法及び点
火方法は、従来技術の場合と同様である。
施形態について説明する。この実施形態は円弧状円形ピ
ストン１，１ａが往復円弧運動をするエンジンで、４サ
イクルで４気筒のエンジンを示す。それは、両側に燃焼
室があるので複動式機関であって、燃料供給方法及び点
火方法は、従来技術の場合と同様である。
【００１３】円弧状円形ピストン１，１ａには、ロータ
ー２が固定状態に取り付けられ、その揺動回転中心部に
固定された揺動回転軸３によって軸支され、揺動回転軸
３は、円弧状円形ピストン１，１ａの円弧方向への動き
に伴って、ローター２を介して揺動回転駆動される。ロ
ーター２及び揺動回転軸３の左右部分は、質量及び形状
を等しくする。
ー２が固定状態に取り付けられ、その揺動回転中心部に
固定された揺動回転軸３によって軸支され、揺動回転軸
３は、円弧状円形ピストン１，１ａの円弧方向への動き
に伴って、ローター２を介して揺動回転駆動される。ロ
ーター２及び揺動回転軸３の左右部分は、質量及び形状
を等しくする。
【００１４】揺動回転軸３に揺動回転アーム４，４ａが
固定状態に取り付けられ（図４）、揺動回転アーム４，
４ａの両端部には、揺動回転アームピン５，５ａを介し
てコンロッド６，６ａが回動自在に取り付けられる。揺
動回転アーム４，４ａの揺動回転半径とコンロッド６，
６ａの質量及び形状を等しくする。コンロッド６，６ａ
の他端は、クランクピン７，７ａに回動自在に取り付け
られ、円板クランク８，８ａ及び円板クランクギア９，
９ａに対し偏心的に連結される（図１，図４参照）。
固定状態に取り付けられ（図４）、揺動回転アーム４，
４ａの両端部には、揺動回転アームピン５，５ａを介し
てコンロッド６，６ａが回動自在に取り付けられる。揺
動回転アーム４，４ａの揺動回転半径とコンロッド６，
６ａの質量及び形状を等しくする。コンロッド６，６ａ
の他端は、クランクピン７，７ａに回動自在に取り付け
られ、円板クランク８，８ａ及び円板クランクギア９，
９ａに対し偏心的に連結される（図１，図４参照）。
【００１５】円板クランク８，８ａ及び円板クランクギ
ア９，９ａは、円板クランク８，８ａ及び円板クランク
ギア９，９ａの中心部に取り付けられたクランクシャフ
ト１０，１０ａによって軸支され、クランクシャフト１
０，１０ａを均等なトルクにて振分回転駆動する。クラ
ンクシャフト１０，１０ａに駆動ギア１１，１１ａが取
り付けられ、各駆動ギア１１，１１ａは出力回転軸１３
に設置された被動ギア１２に噛合し、これを回転駆動す
る。
ア９，９ａは、円板クランク８，８ａ及び円板クランク
ギア９，９ａの中心部に取り付けられたクランクシャフ
ト１０，１０ａによって軸支され、クランクシャフト１
０，１０ａを均等なトルクにて振分回転駆動する。クラ
ンクシャフト１０，１０ａに駆動ギア１１，１１ａが取
り付けられ、各駆動ギア１１，１１ａは出力回転軸１３
に設置された被動ギア１２に噛合し、これを回転駆動す
る。
【００１６】円板クランクギア９，９ａは、円板クラン
ク被動ギア１４，１４ａ，１４ｂ，１４ｃに噛合し、こ
れを回転駆動する。円板クランク被動ギア１４，１４
ａ，１４ｂ，１４ｃは、それらの中心部に取り付けられ
たシャフト１５，１５ａ，１５ｂ，１５ｃによって軸支
される。更にシャフト１５，１５ａ，１５ｂ，１５ｃに
はカムシャフト駆動ギア１６，１６ａ，１６ｂ，１６ｃ
が取り付けられ、それらはカムシャフト１８，１８ａ，
１８ｂ，１８ｃに設置されたカムシャフト被動ギア１
７，１７ａ，１７ｂ，１７ｃに噛合してこれらを回転駆
動し、以て吸気弁機構１９，１９ａ，１９ｂ，１９ｃ及
び排気弁機構２０，２０ａ，２０ｂ，２０ｃを作動させ
る（図２，図３参照）。その時、カムシャフト１８，１
８ａ，１８ｂ，１８ｃの回転速度は、出力回転軸１３の
半分とする。
ク被動ギア１４，１４ａ，１４ｂ，１４ｃに噛合し、こ
れを回転駆動する。円板クランク被動ギア１４，１４
ａ，１４ｂ，１４ｃは、それらの中心部に取り付けられ
たシャフト１５，１５ａ，１５ｂ，１５ｃによって軸支
される。更にシャフト１５，１５ａ，１５ｂ，１５ｃに
はカムシャフト駆動ギア１６，１６ａ，１６ｂ，１６ｃ
が取り付けられ、それらはカムシャフト１８，１８ａ，
１８ｂ，１８ｃに設置されたカムシャフト被動ギア１
７，１７ａ，１７ｂ，１７ｃに噛合してこれらを回転駆
動し、以て吸気弁機構１９，１９ａ，１９ｂ，１９ｃ及
び排気弁機構２０，２０ａ，２０ｂ，２０ｃを作動させ
る（図２，図３参照）。その時、カムシャフト１８，１
８ａ，１８ｂ，１８ｃの回転速度は、出力回転軸１３の
半分とする。
【００１７】上記構成の動作について説明すると、円弧
状円形ピストン１，１ａが互いに反対方向に円弧動する
に伴い、ローター２が揺動回転軸３を軸にシーソー運動
をし、その結果、揺動回転軸３が揺動型回転運動をす
る。そして、揺動回転アーム４，４ａを介してコンロッ
ド６側とコンロッド６ａ側とに均等に振分伝動され、そ
れぞれ円板クランク８，８ａと円板クランクギア９，９
ａの回転運動に変換される。更に、円板クランクギア
９，９ａの回転運動は駆動ギア１１，１１ａに伝達さ
れ、合成されて被動ギア１２並びにこれと一体となった
出力回転軸１３を回転駆動する。
状円形ピストン１，１ａが互いに反対方向に円弧動する
に伴い、ローター２が揺動回転軸３を軸にシーソー運動
をし、その結果、揺動回転軸３が揺動型回転運動をす
る。そして、揺動回転アーム４，４ａを介してコンロッ
ド６側とコンロッド６ａ側とに均等に振分伝動され、そ
れぞれ円板クランク８，８ａと円板クランクギア９，９
ａの回転運動に変換される。更に、円板クランクギア
９，９ａの回転運動は駆動ギア１１，１１ａに伝達さ
れ、合成されて被動ギア１２並びにこれと一体となった
出力回転軸１３を回転駆動する。
【００１８】また、円板クランクギア９，９ａは、円板
クランク被動ギア１４，１４ａ，１４ｂ，１４ｃを回転
駆動し、その中心部に取り付けられたシャフト１５，１
５ａ，１５ｂ，１５ｃに取り付けられたカムシャフト駆
動ギア１６，１６ａ，１６ｂ，１６ｃを回転させる。そ
して、カムシャフト１８，１８ａ，１８ｂ，１８ｃに設
置されたカムシャフト被動ギア１７，１７ａ，１７ｂ，
１７ｃを回転駆動して、吸気弁機構１９，１９ａ，１９
ｂ，１９ｃ及び排気弁機構２０，２０ａ，２０ｂ，２０
ｃを作動させ、以て燃焼、排気、吸気、圧縮の各行程を
制御する。
クランク被動ギア１４，１４ａ，１４ｂ，１４ｃを回転
駆動し、その中心部に取り付けられたシャフト１５，１
５ａ，１５ｂ，１５ｃに取り付けられたカムシャフト駆
動ギア１６，１６ａ，１６ｂ，１６ｃを回転させる。そ
して、カムシャフト１８，１８ａ，１８ｂ，１８ｃに設
置されたカムシャフト被動ギア１７，１７ａ，１７ｂ，
１７ｃを回転駆動して、吸気弁機構１９，１９ａ，１９
ｂ，１９ｃ及び排気弁機構２０，２０ａ，２０ｂ，２０
ｃを作動させ、以て燃焼、排気、吸気、圧縮の各行程を
制御する。
【００１９】上記動作において、円弧状円形ピストン
１，１ａの往復円弧運動に際してのピストン側圧はなく
なり、ピストン側圧が大きいことに起因する振動及び騒
音と摩擦損失がなくなり、機械効率が大幅に向上する。
１，１ａの往復円弧運動に際してのピストン側圧はなく
なり、ピストン側圧が大きいことに起因する振動及び騒
音と摩擦損失がなくなり、機械効率が大幅に向上する。
【００２０】また、左右の円弧状円形ピストン１，１ａ
及びローター２の不釣り合い運動はなく、揺動回転運動
を回転運動に変換する機構の動作においては、揺動回転
軸３の動力がコンロッド６，６ａによって均等にクラン
クシャフト１０，１０ａに伝動され、駆動ギア１１，１
１ａと被動ギア１２により出力回転軸１３に回転駆動さ
れるので、慣性力が完全に釣り合い、慣性力による振
動、騒音がなくなる。
及びローター２の不釣り合い運動はなく、揺動回転運動
を回転運動に変換する機構の動作においては、揺動回転
軸３の動力がコンロッド６，６ａによって均等にクラン
クシャフト１０，１０ａに伝動され、駆動ギア１１，１
１ａと被動ギア１２により出力回転軸１３に回転駆動さ
れるので、慣性力が完全に釣り合い、慣性力による振
動、騒音がなくなる。
【００２１】そして、燃焼、排気、吸気、圧縮の各行程
による作動トルクが同一平面上で作用するので、ロータ
ー２にねじりが発生せず、コンロッド６，６ａからクラ
ンクシャフト１０，１０ａへの動力の伝動も同一平面上
で作用するので、クランクシャフト１０，１０ａに偶力
が発生しない。
による作動トルクが同一平面上で作用するので、ロータ
ー２にねじりが発生せず、コンロッド６，６ａからクラ
ンクシャフト１０，１０ａへの動力の伝動も同一平面上
で作用するので、クランクシャフト１０，１０ａに偶力
が発生しない。
【００２２】更に、クランクシャフト１０，１０ａのク
ランク回転半径の小径化により、クランクピン７，７ａ
とクランクシャフト１０，１０ａのオーバーラップ部分
の増大による剛性強化で、クランクピン７，７ａ及びク
ランクシャフト１０，１０ａの小径化とコンロッド６，
６ａが２本になることにより、摩擦損失を大幅に低減す
ることができる。
ランク回転半径の小径化により、クランクピン７，７ａ
とクランクシャフト１０，１０ａのオーバーラップ部分
の増大による剛性強化で、クランクピン７，７ａ及びク
ランクシャフト１０，１０ａの小径化とコンロッド６，
６ａが２本になることにより、摩擦損失を大幅に低減す
ることができる。
【００２３】本発明においては上記作用により、ピスト
ン側圧がなくなるのと、コンロッドが２本になり、クラ
ンクピン及びクランクシャフトの小径化とカウンターウ
エイトによるオイル攪拌損失がなくなるため、機械効率
が大幅に向上する。また、不釣り合い慣性力による振動
及び騒音と偶力による振動及び騒音がなくなり、クラン
クシャフトのねじり振動が大幅に低減される。そして、
円弧状円形ピストンなどの往復質量を従来の円筒形ピス
トンなどの往復質量の４分の１以下に設計することがで
きるので、出力性能が大幅に向上する。更に、複動式に
より従来の往復動内燃機関の容積の３分の１以下に設計
することができるので、小型，軽量，低コストになる。
ン側圧がなくなるのと、コンロッドが２本になり、クラ
ンクピン及びクランクシャフトの小径化とカウンターウ
エイトによるオイル攪拌損失がなくなるため、機械効率
が大幅に向上する。また、不釣り合い慣性力による振動
及び騒音と偶力による振動及び騒音がなくなり、クラン
クシャフトのねじり振動が大幅に低減される。そして、
円弧状円形ピストンなどの往復質量を従来の円筒形ピス
トンなどの往復質量の４分の１以下に設計することがで
きるので、出力性能が大幅に向上する。更に、複動式に
より従来の往復動内燃機関の容積の３分の１以下に設計
することができるので、小型，軽量，低コストになる。
【００２４】次に図７に示された実施形態について説明
する。この実施形態は、図１乃至図６に示した実施形態
と大体同じであるので、異なる点のみ説明する。
する。この実施形態は、図１乃至図６に示した実施形態
と大体同じであるので、異なる点のみ説明する。
【００２５】クランクシャフト１０，１０ａに駆動ベベ
ルギア２１，２１ａが取り付けられ、駆動ベベルギア２
１，２１ａは出力回転軸１３に設置された被動ベベルギ
ア２２，２２ａに噛合し、以て出力回転軸１３を回転駆
動するという構造で、出力回転軸１３の出力方法と位置
及びフライホイールの取り付け位置が異なる。
ルギア２１，２１ａが取り付けられ、駆動ベベルギア２
１，２１ａは出力回転軸１３に設置された被動ベベルギ
ア２２，２２ａに噛合し、以て出力回転軸１３を回転駆
動するという構造で、出力回転軸１３の出力方法と位置
及びフライホイールの取り付け位置が異なる。
【００２６】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、本発明
に係わる内燃機関によれば、ピストン側圧がなくなるの
と、コンロッドが２本になり、クランクピン及びクラン
クシャフトを小径化でき、また、カウンターウエイトに
よるオイル攪拌損失がなくなるために、機械効率が大幅
に向上する。また、不釣り合い慣性力による振動及び騒
音と偶力による振動及び騒音がなくなり、クランクシャ
フトのねじり振動が大幅に低減される。そして、円弧状
円形ピストンなどの往復質量を従来の円筒形ピストンな
どの往復質量の４分の１以下に設計することができるの
で、出力性能が大幅に向上する。更に、複動式により従
来の往復動内燃機関の容積の３分の１以下に設計するこ
とができるので、小型化、軽量化、及び低コスト化が可
能となる。
に係わる内燃機関によれば、ピストン側圧がなくなるの
と、コンロッドが２本になり、クランクピン及びクラン
クシャフトを小径化でき、また、カウンターウエイトに
よるオイル攪拌損失がなくなるために、機械効率が大幅
に向上する。また、不釣り合い慣性力による振動及び騒
音と偶力による振動及び騒音がなくなり、クランクシャ
フトのねじり振動が大幅に低減される。そして、円弧状
円形ピストンなどの往復質量を従来の円筒形ピストンな
どの往復質量の４分の１以下に設計することができるの
で、出力性能が大幅に向上する。更に、複動式により従
来の往復動内燃機関の容積の３分の１以下に設計するこ
とができるので、小型化、軽量化、及び低コスト化が可
能となる。
【００２７】ゆえに、生産材料が少量になり、生産工場
の電力消費を大幅に抑制し、また、内燃機関の燃料消費
も大幅に抑制して、ＣＯ2 排出削減に多大に貢献し得る
ものである。
の電力消費を大幅に抑制し、また、内燃機関の燃料消費
も大幅に抑制して、ＣＯ2 排出削減に多大に貢献し得る
ものである。
【図１】本発明に係る円弧状円形ピストン内燃機関（出
力軸縦方向）の正面図である。
力軸縦方向）の正面図である。
【図２】本発明に係る円弧状円形ピストン内燃機関（出
力軸縦方向）のシリンダーケース部及びシリンダーヘッ
ド部（吸気弁機構）の平面図である。
力軸縦方向）のシリンダーケース部及びシリンダーヘッ
ド部（吸気弁機構）の平面図である。
【図３】本発明に係る円弧状円形ピストン内燃機関（出
力軸縦方向）のシリンダーケース部及びシリンダーヘッ
ド部（排気弁機構）の平面図である。
力軸縦方向）のシリンダーケース部及びシリンダーヘッ
ド部（排気弁機構）の平面図である。
【図４】本発明に係る円弧状円形ピストン内燃機関（出
力軸縦方向）のクランクケース部の平面図である。
力軸縦方向）のクランクケース部の平面図である。
【図５】本発明に係る円弧状円形ピストン内燃機関（出
力軸縦方向）のオイルケース部の平面図である。
力軸縦方向）のオイルケース部の平面図である。
【図６】本発明に係る円弧状円形ピストン内燃機関（出
力軸縦方向）の横断面図である。
力軸縦方向）の横断面図である。
【図７】本発明に係る円弧状円形ピストン内燃機関（出
力軸横方向）の正面図である。
力軸横方向）の正面図である。
１ 円弧状円形ピストン １ａ 円弧状円形ピストン ２ ローター ３ 揺動回転軸 ４ 揺動回転アーム ４ａ 揺動回転アーム ５ 揺動回転アームピン ５ａ 揺動回転アームピン ６ コンロッド ６ａ コンロッド ７ クランクピン ７ａ クランクピン ８ 円板クランク ８ａ 円板クランク ９ 円板クランクギア ９ａ 円板クランクギア 10 クランクシャフト 10ａ クランクシャフト 11 駆動ギア 11ａ 駆動ギア 12 被動ギア 13 出力回転軸 21 駆動ベベルギア 21ａ 駆動ベベルギア 22 被動ベベルギア 22ａ 被動ベベルギア
Claims (2)
- 【請求項１】 円弧状円形シリンダーの内部において円
弧状円形ピストンを往復円弧運動可能に保持させて、前
記円弧状円形ピストンにローターを取り付けて、前記ロ
ーターに設置した２本のコネクティングロッドに前記ロ
ーターの揺動動力を均等に振り分け、この動力を更に２
本のクランクシャフトに均等に振り分け伝動させ、前記
２本のクランクシャフトにそれぞれ平歯車を取り付け、
それを出力回転軸に取り付けられた平歯車に噛合させる
ことにより回転動力を合成して出力することを特徴とす
る円弧状円形ピストンによる内燃機関。 - 【請求項２】 円弧状円形シリンダーの内部において円
弧状円形ピストンを往復円弧運動可能に保持させて、前
記円弧状円形ピストンにローターを取り付けて、前記ロ
ーターに設置した２本のコネクティングロッドに前記ロ
ーターの揺動動力を均等に振り分け、この動力を更に２
本のクランクシャフトに均等に振り分け伝動させ、前記
２本のクランクシャフトにそれぞれ傘歯車を取り付け、
それを出力回転軸に取り付けられた傘歯車に噛合させる
ことにより回転動力を合成して出力することを特徴とす
る円弧状円形ピストンによる内燃機関。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10247457A JP2000073778A (ja) | 1998-09-01 | 1998-09-01 | 円弧状円形ピストンによる内燃機関 |
| TW87121873A TW387035B (en) | 1998-06-02 | 1998-12-30 | Reciprocating piston engine and linking mechanism |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10247457A JP2000073778A (ja) | 1998-09-01 | 1998-09-01 | 円弧状円形ピストンによる内燃機関 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000073778A true JP2000073778A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17163742
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10247457A Pending JP2000073778A (ja) | 1998-06-02 | 1998-09-01 | 円弧状円形ピストンによる内燃機関 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000073778A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104727940A (zh) * | 2015-01-28 | 2015-06-24 | 杨复山 | 直轴内燃机 |
-
1998
- 1998-09-01 JP JP10247457A patent/JP2000073778A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104727940A (zh) * | 2015-01-28 | 2015-06-24 | 杨复山 | 直轴内燃机 |
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