JP2000309715A - 重合体微粒子及び導電性微粒子 - Google Patents

重合体微粒子及び導電性微粒子

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JP2000309715A
JP2000309715A JP11118196A JP11819699A JP2000309715A JP 2000309715 A JP2000309715 A JP 2000309715A JP 11118196 A JP11118196 A JP 11118196A JP 11819699 A JP11819699 A JP 11819699A JP 2000309715 A JP2000309715 A JP 2000309715A
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conductive
acrylate
meth
weight
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Hiroko Minamino
裕子 南野
Yasuhiko Nagai
康彦 永井
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた接続抵抗及び接続信頼性を有し、マイ
クロ素子実装用導電性接着剤、異方導電性接着剤、導電
接続構造体等における導電材料として用いられる柔軟な
重合体微粒子及びそれを用いた導電性微粒子を提供する
こと。 【解決手段】 粒子直径が10%変位したときの圧縮弾
性率(10%K値)10〜50kgf/mm2 、圧縮変
形回復率30%以上である重合体微粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性微粒子等に
利用される重合体微粒子に関する。詳しくは、マイクロ
素子実装用導電性接着剤、異方導電性接着剤、導電接続
構造体、等における導電材料として用いられる重合体微
粒子及び導電性微粒子に関する。
【0001】
【従来の技術】エレクトロニクスの実装分野では、一対
の微細電極を接続するために、金、銀、ニッケル等の金
属粒子とバインダー樹脂とを混合して導電性ペーストを
調製し、このペーストを一対の微細電極間に充填するこ
とにより微細電極間を接続させることが行われる。しか
し、このような金属粒子は形状が不均一であり、且つバ
インダー樹脂に比べて比重が大きいためにバインダー樹
脂中に均一に分散させることが困難であった。
【0002】特開昭59−2815号公報には、粒径が
比較的揃ったガラスビーズ、シリカビーズ、グラスファ
イバー等の粒子の表面に、金属メッキ層を設けて導電性
微粒子を製造することが開示されている。しかしなが
ら、上記公報に開示された導電性微粒子は、その中心部
分の粒子が硬過ぎるため圧縮変形しにくく、この導電性
微粒子を使用して電極間を接続しようとすると、導電性
微粒子と電極表面との接触面積が広がらず、接触抵抗を
低減させることが困難であった。
【0003】特開昭62−185749号公報及び特開
平1−225776号公報には、基材粒子としてポリフ
ェニレンスルフィド粒子やフェノール樹脂粒子等を用い
た導電性微粒子が開示されている。しかしながら、この
ような合成樹脂粒子を基材粒子として用いた導電性微粒
子は圧縮変形後の変形回復性に乏しいため、該導電性微
粒子を使用して電極間の接続を行う際に、両電極に作用
する圧縮荷重を取り除くと、該導電性微粒子と電極表面
との界面に僅かな隙間が形成され、その結果、接触不良
を起こすという問題があった。
【0004】また、特公平5−19241号公報には、
スチレンを主成分とする軟質な低密度架橋重合体を基材
粒子として、その表面に導電性材料を被覆した導電性微
粒子が開示されている。このような軟質基材の導電性微
粒子は、荷重を負荷して取り除いた後の圧縮変形回復率
が10%以下と小さく、時間経過と共に復元力が低下す
るため、接着剤に配合して導電性接着剤として使用する
場合には、時間経過と共に接続抵抗が大きくなり導電性
接着剤としての信頼性に欠けるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた接続
抵抗及び接続信頼性を有し、マイクロ素子実装用導電性
接着剤、異方導電性接着剤、導電接続構造体等における
導電材料として用いられる柔軟な重合体微粒子及びそれ
を用いた導電性微粒子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の重合体微粒子
は、粒子直径が10%変位したときの圧縮弾性率(10
%K値)10〜50kgf/mm2 、圧縮変形回復率3
0%以上のものである。
【0007】上記粒子直径が10%変位したときの圧縮
弾性率(10%K値)が、10kgf/mm2 未満にな
ると、重合体微粒子としての強度が低下し、50kgf
/mm2 を越えると重合体微粒子としての柔軟性が得ら
れないため、10〜50kgf/mm2 に限定される。
【0008】上記粒子直径が10%変位したときの圧縮
弾性率(以下、10%K値という)とは、微小圧縮試験
器(島津製作所製PCT−200)を用い、直径50μ
mのダイヤモンド製円柱の平滑端面で、圧縮硬度0.2
7g/秒、最大試験荷重10gにて得られた微粒子を圧
縮した際の荷重値、圧縮変位等を測定し、下記の式によ
り求められる値である。
【0009】K=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 F:微粒子の10%圧縮変形における荷重値(kg) S:微粒子の10%圧縮変形における圧縮変位(mm) R:微粒子の半径(mm)
【0010】上記10%K値は、微粒子の硬さを普遍的
且つ定量的に表すものであり、該10%K値を用いるこ
とにより、本発明の重合体微粒子の好適な硬さを定量的
且つ一義的に表すことが可能となる。
【0011】また、上記重合体微粒子は、荷重を負荷し
てから取り除いた後の圧縮変形回復率が30%以上であ
ることが必要である。ここで、圧縮変形回復率とは、上
記試験器にて微粒子を反転荷重値1.0gfまで圧縮し
た後、逆に荷重を減らして行く時の、荷重値と圧縮変位
との関係を測定して得られる値であり、荷重を除く際の
終点を原点荷重値0.1gf、負荷及び除負荷における
圧縮速度0.029gf/秒として測定され、反転の点
までの変位(L1)と反転の点から原点荷重値を取る点
までの変位(L2)との比(L2/L1)を%にて表さ
れる値である。
【0012】本発明の重合体微粒子の材質は特に限定さ
れず、例えば、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ
テトラフルオロエチレン、ブタジエン樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリメチルペンテ
ン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リスルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタ
ール等が挙げられる。
【0013】中でも、(メタ)アクリル酸エステル樹脂
を使用することが好ましい。該(メタ)アクリル酸エス
テル樹脂に用いられる架橋性単量体は特に限定されず、
例えば、1, 6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート等の
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート;プロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート;ポリテトラ
メチレングリコールジ(メタ)アクリレート;ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート;1, 3−ブチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート;2, 2−ビス
[4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン
ジ(メタ)アクリレート等の2, 2−ビス[4−(メタ
クリロキシポリエトキシ)フェニル]プロパンジ(メ
タ)アクリレート;2, 2−水添ビス[4−(アクリロ
キシポリエトキシ)フェニル]プロパンジ(メタ)アク
リレート、2, 2−ビス[4−(アクリロキシエトキシ
ポリプロポキシ)フェニル]プロパンジ(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。
【0014】上記架橋性単量体と併用される単量体とし
ては特に限定されず、例えば、上記架橋性単量体と共重
合可能な重合性不飽和単量体が挙げられる。その具体例
としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−クロロスチレン、クロロメチルスチレン
等のスチレン誘導体;塩化ビニル;酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル等のビニルエステル類;アクリロニトリル
等の不飽和ニトリル類;ブタジエン、イソプレン等の共
役ジエン類;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸2- エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステ
アリル、エチレングリコール(メタ)アクリレート、ト
リフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオ
ロプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル誘導
体;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジアリルフタレート及びその異性体;トリアリル
イソシアヌレート及びその誘導体;ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサ(メタ)アクリレート、などが挙げられる。
【0015】本発明の重合体微粒子の粒子径(直径)
は、0.1μm未満では重合体微粒子が凝集し易くな
り、5000μmを越える重合体微粒子が使用されるこ
とはまれであるため、0.1〜1000μmが好まし
い。
【0016】上記粒子径(直径)のCv値は、25%を
越えると得られる導電性微粒子の接続信頼性が低下する
ことがあるため、25%以下であることが好ましい。な
お、上記Cv値とは、下記計算式により求められる値の
ことをいう。 Cv値(%)=(粒子径の標準偏差/平均粒子径)×1
00
【0017】本発明において用いられる重合体微粒子の
製造方法は特に限定されず、例えば、懸濁重合法、シー
ド重合法等が好適に用いられる。シード重合法として
は、例えば、特公平1−32945号公報に記載されて
いる方法等が挙げられる。
【0018】上記重合体微粒子の製造において用いられ
るラジカル重合開始剤としては特に限定されず、例え
ば、有機過酸化物、アゾ系化合物、等が好適に用いられ
る。上記有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパ
ーオキサイド及びその誘導体、ラウロイルパーオキサイ
ド、アセチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キサイド、t−ブチルパーオキシビバレート、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシオク
トエート、t−ブチルパーオキシアセテート、t―ブチ
ルパーオキシイソブチレート、t−ブチルー2−エチル
ヘキサノエート等が挙げられる。
【0019】上記アゾ系化合物としては、例えば、アゾ
ビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサカルボ
ニトリル、アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)等のアゾ系化合物が挙げられる。上記ラジカル重合
開始剤の配合量は、通常、重合性単量体100重量部に
対して、0.1〜15重量部が好ましい。
【0020】上記重合体微粒子の重合に際しては、必要
に応じて、界面活性剤、分散安定剤等を用いることもで
きる。上記界面活性剤としては、例えば、アニオン系、
カチオン系、ノニオン系等の界面活性剤が使用される。
【0021】上記分散安定剤としては、通常、媒体に可
溶の高分子が用いられ、例えば、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチル
セルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポ
リエチレンオキシド、デンプン、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリメタクリル
酸ナトリウム等の水溶性高分子、硫酸バリウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸アルミニウム、炭酸カルシウム、リン酸
カルシウム、タルク、粘土、ケイソウ土、金属酸化物粉
末等が挙げられる。
【0022】上記分散安定剤の配合量は、重合性単量体
100重量部に対して0.01〜20重量部が好まし
い。これらは、単独で用いられてもよいし、2種類以上
併用されてもよい。
【0023】本発明の導電性微粒子は、上記重合体微粒
子を基材粒子として、その表面が導電材料で被覆され導
電層が形成されることにより得られる。上記導電層に使
用される金属としては特に限定されず、例えば、ニッケ
ル、金、銀、銅、コバルト、錫、インジウム、ITO、
及びこれらを主成分とする合金等が挙げられる。
【0024】上記基材粒子の表面に金属層を形成する方
法としては特に限定されず、例えば、無電解メッキによ
る方法、金属微粉を単独又はバインダーに混ぜ合わせて
得られるペーストをコーティングする方法、真空蒸着、
イオンプレーティング、イオンスパッタリング等の物理
的蒸着方法などが挙げられる。
【0025】上記無電解メッキ法としては、例えば、金
置換メッキ法が挙げられる。上記金置換メッキ法の作業
工程は、エッチング工程、アクチベーション工程、化学
ニッケルメッキ工程及び金置換メッキ工程に分けられ
る。上記エッチング工程は、基材粒子の表面に触媒を付
着させるための凹凸を形成させる工程であり、エッチン
グ液としては、例えば、カセイソーダ水溶液、濃塩酸、
濃硫酸、無水クロム酸等が挙げられる。
【0026】上記アクチベーション工程は、エッチング
された微粒子の表面に触媒層を形成させると共に、この
触媒層を活性化させるための工程である。即ち、微粒子
の表面のPd2+及びSn2+を含む触媒層を濃硫酸又は濃
塩酸で処理しPd2+の金属化を行い、金属化されたパラ
ジウムは、カセイソーダ濃厚溶液等のパラジウム活性剤
により活性化されて増感される。触媒層の活性化により
後述の化学ニッケルメッキ工程における金属ニッケルの
析出が促進される。
【0027】上記化学ニッケルメッキ工程は、触媒層が
形成された基材粒子の表面に、更に金属ニッケル層を形
成させる工程であり、例えば、塩化ニッケルを次亜リン
酸ナトリウムによって還元し、ニッケルを基材粒子の表
面に析出させる。
【0028】上記金置換メッキ工程は、上記ニッケルに
より被覆された微粒子を金シアン化カリウム溶液中に入
れ、昇温させながらニッケルを溶出させ、基材粒子表面
に金を析出させる工程である。
【0029】本発明の導電性微粒子における導電層の厚
みは0.02〜5μmが好ましい。導電層の厚みが0.
02μm未満であると、所望の導電性が得られにくく、
5μmを越えると導電性微粒子を一対の電極間に挟んで
両電極を加圧する際に、導電性微粒子の柔軟性が有効に
発現されにくくなり、導電性微粒子同士の凝集が起こり
易くなる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
【0031】実施例1 (シード粒子の合成)ポリビニルピロリドン(重量平均
分子量(Mw)3万)1.2重量部、エアロゾルOT
(和光純薬社製)0.57重量部及びアゾビスメチルバ
レロニトリル1.43重量部を、メタノール74重量部
及び水10重量部に溶解させた溶液を窒素気流下で攪拌
しながら、スチレン18.1重量部及びα−メチルスチ
レン1.9重量部を投入した後60℃に昇温して24時
間重合を行いシード粒子を得た。得られたシード粒子
は、重量平均分子量(Mw)15000、平均粒径2.
0μmであった。
【0032】(重合体微粒子の合成)上記シード粒子5
重量部にイオン交換水200重量部とラウリル硫酸ナト
リウム0.13重量部を加え均一に分散させた後、NK
エステルAPG700(新中村化学社製)100重量部
及びナイパーBMT(日本油脂社製)5重量部を混合し
てホモジナイザーで分散させ、0.2μmに微分散乳化
した。得られた乳化液をシード粒子の分散液に加え、2
5℃、100rpmの回転数で12時間攪拌してシード
粒子に吸収させた。この分散液にポリビニルアルコール
の3重量%水溶液を100重量部加えた後、窒素気流
下、80℃で12時間重合を行った。得られた分散液か
ら遠心分離により取り出し、熱水及びアセトンで分散剤
を完全に洗浄した後乾燥し、重合体微粒子を得た。
【0033】(導電性微粒子の製造)得られた重合体微
粒子の表面を水酸化ナトリウムによりエッチングし、無
電解ニッケルメッキを行った後、金置換反応によりニッ
ケル−金メッキ層が形成された導電性微粒子を得た。
【0034】(重合体微粒子及び導電性微粒子の評価)
上記得られた重合体微粒子について、10%K値及び圧
縮変形回復率を測定した。また、得られた導電性微粒子
をボールミルに入れ、6時間解砕後の金属層のはがれ状
態を走査電子顕微鏡(SEM)により観察した。得られ
た結果を表1に示した。
【0035】実施例2 重合体微粒子の合成において、NKエステルAPG70
0を100重量部用いる代わりに、NKエステルAPG
400(新中村化学社製)50重量部及びイソオクチル
アクリレート50重量部を用いた以外は実施例1と同様
にして重合体微粒子を得た。得られた重合体微粒子を用
い、実施例1と同様にして導電性微粒子を得た。得られ
た重合体微粒子及び導電性微粒子について、実施例1と
同様にして評価し、その結果を表1に示した。
【0036】実施例3 NKエステルA−BPE−10(新中村化学社製)20
重量部に重合開始剤としてナイパーBMT(日本油脂社
製)2.2重量部を均一に混合し、これにポリビニルア
ルコール(クラレ社製)の3重量%水溶液20重量部及
びドデシル硫酸ナトリウム0.5重量部を混合してよく
攪拌した後ホモジナイザーで粒子径2〜12μmに微分
散させたものをセパラブルフラスコに投入し、更に、イ
オン交換水140重量部を加え、この溶液を窒素気流下
80℃で15時間攪拌しながら反応させた。得られた微
粒子を熱水及びアセトンにて洗浄後、分級操作を行って
平均粒径5μmの重合体微粒子を得た。得られた重合体
微粒子を用い、実施例1と同様にして導電性微粒子を得
た。得られた重合体微粒子及び導電性微粒子について、
実施例1と同様にして評価し、その結果を表1に示し
た。
【0037】実施例4 重合体微粒子の合成において、NKエステルA−BPE
−10を20重量部用いる代わりに、NKエステルA−
BPE−20を16重量部、トリメチロールプロパント
リアクリレートを4重量部用いた以外は実施例3と同様
にして重合体微粒子を得た。得られた重合体微粒子を用
い、実施例1と同様にして導電性微粒子を得た。得られ
た重合体微粒子及び導電性微粒子について、実施例1と
同様にして評価し、その結果を表1に示した。
【0038】比較例1 重合体微粒子の合成において、NKエステルAPG70
0を100重量部用いる代わりに、ジビニルベンゼン1
00重量部を用いた以外は実施例1と同様にして重合体
微粒子を得た。得られた重合体微粒子を用い、実施例1
と同様にして導電性微粒子を得た。得られた重合体微粒
子及び導電性微粒子について、実施例1と同様にして評
価し、その結果を表1に示した。
【0039】比較例2 重合体微粒子の合成において、NKエステルAPG70
0を100重量部用いる代わりに、イソオクチルアクリ
レート100重量部を用い、洗浄液としてメタノールを
用いた以外は実施例1と同様にして重合体微粒子を得
た。得られた重合体微粒子について、実施例1と同様に
して評価しようとしたが、微粒子に割れが発生して評価
不能であった。また、得られた重合体微粒子を用いて実
施例1と同様にして導電性微粒子を作製したが、解砕工
程により殆どの微粒子に割れが発生した。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の重合体微粒子は、粒子直径が1
0%変位したときの圧縮弾性率(10%K値)10〜5
0kgf/mm2 、圧縮変形回復率30%以上であり、
柔軟で良好な圧縮変形回復率が付与されている重合体微
粒子であるため、それを用いた導電性微粒子は、接続信
頼性が高く、マイクロ素子実装用導電性接着剤、異方導
電性接着剤、導電接続構造体、等における導電材料とし
て好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 3/30 H01B 3/30 D 5G307 3/42 3/42 D C 3/44 3/44 F G K N 5/00 5/00 C D // C09J 9/02 C09J 9/02 Fターム(参考) 4F006 AA04 AA12 AA15 AA17 AA18 AA22 AA32 AA33 AA34 AA35 AA37 AA38 AA39 AA40 AB73 BA07 CA08 DA01 4J002 AA011 BC031 BG041 BG051 BG071 DA076 DA086 DA116 DC006 FD116 4J040 DB042 DF032 HA066 HA076 JB10 KA03 KA07 KA32 LA09 NA19 5G301 DA05 DA10 DA29 DD03 DE03 5G305 AA20 AB40 BA24 CA07 CA11 CA45 CA46 CA51 CA54 5G307 AA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子直径が10%変位したときの圧縮弾性
    率(10%K値)10〜50kgf/mm2 、圧縮変形
    回復率30%以上であることを特徴とする重合体微粒
    子。
  2. 【請求項2】平均粒子径0.1〜5000μm、粒子径
    のCv値25%以下であることを特徴とする請求項1記
    載の重合体微粒子。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の重合体微粒子の表面
    に導電層が形成されてなることを特徴とする導電性微粒
    子。
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