JP2000309500A - エアバランス式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置 - Google Patents
エアバランス式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置Info
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- JP2000309500A JP2000309500A JP11965699A JP11965699A JP2000309500A JP 2000309500 A JP2000309500 A JP 2000309500A JP 11965699 A JP11965699 A JP 11965699A JP 11965699 A JP11965699 A JP 11965699A JP 2000309500 A JP2000309500 A JP 2000309500A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 荷物の重量とバランスする支持力を空気圧で
付与する平衡荷役装置において、負荷が突然に解放され
たときに支持部材が瞬間的に上昇する飛跳ね現象をより
有効に防止する耐久性に優れた装置を得る。 【解決手段】 荷物の有無を検出している負荷検知器が
無負荷を検知したとき、大気開放弁を開いてバランス力
を付与している空気圧シリンダのバランス圧を大気開放
し、所定時間遅れで圧力制御弁を無負荷に対応する圧力
に切換える。大気開放弁とともに又は大気開放弁に代え
て背圧切換弁を設けて、空気圧シリンダの背圧室に圧力
制御弁の一次圧を供給してもよい。バランス圧が大気開
放されることにより、またバランス圧よりはるかに高い
一次圧が背圧として作用することにより、瞬間的に飛跳
ね方向と反対方向の力が作用する。
付与する平衡荷役装置において、負荷が突然に解放され
たときに支持部材が瞬間的に上昇する飛跳ね現象をより
有効に防止する耐久性に優れた装置を得る。 【解決手段】 荷物の有無を検出している負荷検知器が
無負荷を検知したとき、大気開放弁を開いてバランス力
を付与している空気圧シリンダのバランス圧を大気開放
し、所定時間遅れで圧力制御弁を無負荷に対応する圧力
に切換える。大気開放弁とともに又は大気開放弁に代え
て背圧切換弁を設けて、空気圧シリンダの背圧室に圧力
制御弁の一次圧を供給してもよい。バランス圧が大気開
放されることにより、またバランス圧よりはるかに高い
一次圧が背圧として作用することにより、瞬間的に飛跳
ね方向と反対方向の力が作用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搬送する荷物の
重量(負荷)とその支持力とをバランスさせた状態で、
荷物を三次元空間内で移動自在に保持する平衡荷役装置
に関するもので、特に負荷に対する支持力(バランス
力)を空気圧で付与する平衡荷役装置において、負荷が
突然に解放されたときに、フックやパレット、これらを
支持するアームなどの負荷支持部材が瞬間的に急激に上
昇する飛跳ね現象を防止する装置に関するものである。
重量(負荷)とその支持力とをバランスさせた状態で、
荷物を三次元空間内で移動自在に保持する平衡荷役装置
に関するもので、特に負荷に対する支持力(バランス
力)を空気圧で付与する平衡荷役装置において、負荷が
突然に解放されたときに、フックやパレット、これらを
支持するアームなどの負荷支持部材が瞬間的に急激に上
昇する飛跳ね現象を防止する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は最も一般的な平衡荷役装置の外観
の一例を示した図で、搬送しようとする荷物は、アーム
17の先端のフック15に懸吊される。懸吊された荷物
は、アーム17の屈伸、伏仰及びポスト22回りの旋回
により、三次元空間内で移動自在である。重い荷物を人
力などによって搬送可能にするためには、荷物の重量及
びアーム17の自重とバランスする支持力が必要で、図
示装置ではバランスシリンダ1に供給する空気圧を調節
することによって、荷物の負荷の変化に応じた支持力を
発生させている。
の一例を示した図で、搬送しようとする荷物は、アーム
17の先端のフック15に懸吊される。懸吊された荷物
は、アーム17の屈伸、伏仰及びポスト22回りの旋回
により、三次元空間内で移動自在である。重い荷物を人
力などによって搬送可能にするためには、荷物の重量及
びアーム17の自重とバランスする支持力が必要で、図
示装置ではバランスシリンダ1に供給する空気圧を調節
することによって、荷物の負荷の変化に応じた支持力を
発生させている。
【0003】なお、図の平衡荷役装置のアーム17は、
それぞれが平行リンク機構で形成されている先端側及び
基端側アーム23、24と、これらのアームと共同して
第3の平行リンク機構を形成する長短のリンク25、2
6とを備えている。このアーム17は、水平方向に移動
可能なスライド支点28と、上下方向に移動可能な昇降
支点29とによって支持されている。スライド支点28
は、旋回台に設けた水平ガイド30に沿って転動するロ
ーラを介して支持されており、昇降支点29は、旋回台
に装着したバランスシリンダ1の上下方向に移動するロ
ッド31に軸着されている。
それぞれが平行リンク機構で形成されている先端側及び
基端側アーム23、24と、これらのアームと共同して
第3の平行リンク機構を形成する長短のリンク25、2
6とを備えている。このアーム17は、水平方向に移動
可能なスライド支点28と、上下方向に移動可能な昇降
支点29とによって支持されている。スライド支点28
は、旋回台に設けた水平ガイド30に沿って転動するロ
ーラを介して支持されており、昇降支点29は、旋回台
に装着したバランスシリンダ1の上下方向に移動するロ
ッド31に軸着されている。
【0004】第3の平行リンク機構を形成する短リンク
26は、基端側アームの昇降支点29に近い位置に設け
た連結支点27とスライド支点28とを連結しており、
連結支点27とスライド支点28と昇降支点29とを頂
点とする三角形は、屈折点32とアーム先端33と昇降
支点29とを頂点とする三角形と相似である。先端側と
基端側のアーム23、24を平行リンクで形成すること
によって、アーム先端の吊上ブロック34の垂直状態を
常時保持している。
26は、基端側アームの昇降支点29に近い位置に設け
た連結支点27とスライド支点28とを連結しており、
連結支点27とスライド支点28と昇降支点29とを頂
点とする三角形は、屈折点32とアーム先端33と昇降
支点29とを頂点とする三角形と相似である。先端側と
基端側のアーム23、24を平行リンクで形成すること
によって、アーム先端の吊上ブロック34の垂直状態を
常時保持している。
【0005】図の装置では、バランスシリンダ1が昇降
支点29の下方に設けられており、バランス圧(バラン
ス用の空気圧)は、バランスシリンダのピストンのロッ
ド側に作用している。このバランス圧は、搬送する荷物
の重量に応じて調節する必要があり、また、荷物を吊っ
ていないときは、アーム17の自重に対応する圧力に設
定されなければならない。この圧力設定を行うために、
例えば図1に示すように、バランス圧供給回路12に圧
力制御弁4が設けられている。
支点29の下方に設けられており、バランス圧(バラン
ス用の空気圧)は、バランスシリンダのピストンのロッ
ド側に作用している。このバランス圧は、搬送する荷物
の重量に応じて調節する必要があり、また、荷物を吊っ
ていないときは、アーム17の自重に対応する圧力に設
定されなければならない。この圧力設定を行うために、
例えば図1に示すように、バランス圧供給回路12に圧
力制御弁4が設けられている。
【0006】図の例では、圧力制御弁4はパイロット圧
10aによって制御され、パイロット回路12には無負
荷時のバランス圧を設定する無負荷圧設定弁7と、負荷
に応じて調節された圧力を発生する負荷圧調節弁8とが
設けられている。無負荷圧設定弁7の二次圧と負荷圧調
節弁8の二次圧は、圧力選択弁10によっていずれか高
い方が選択されて圧力制御弁4にパイロット圧として供
給される。
10aによって制御され、パイロット回路12には無負
荷時のバランス圧を設定する無負荷圧設定弁7と、負荷
に応じて調節された圧力を発生する負荷圧調節弁8とが
設けられている。無負荷圧設定弁7の二次圧と負荷圧調
節弁8の二次圧は、圧力選択弁10によっていずれか高
い方が選択されて圧力制御弁4にパイロット圧として供
給される。
【0007】負荷圧調節弁8の二次回路には負荷無負荷
切換弁11によって切換えられる切換弁9が介装されて
おり、負荷無負荷切換弁11が無負荷側に切換えられて
いるときには、負荷圧調節弁8の二次圧は圧力選択弁1
0に作用せず、したがって圧力制御弁4には無負荷圧設
定弁7の二次圧がパイロット圧として供給されることと
なる。なお、このような負荷と無負荷との切換を行わな
いで、負荷を自動検出して無負荷の場合を含めて吊荷の
重量に応じたバランス圧を発生させるようにすることも
可能である。
切換弁11によって切換えられる切換弁9が介装されて
おり、負荷無負荷切換弁11が無負荷側に切換えられて
いるときには、負荷圧調節弁8の二次圧は圧力選択弁1
0に作用せず、したがって圧力制御弁4には無負荷圧設
定弁7の二次圧がパイロット圧として供給されることと
なる。なお、このような負荷と無負荷との切換を行わな
いで、負荷を自動検出して無負荷の場合を含めて吊荷の
重量に応じたバランス圧を発生させるようにすることも
可能である。
【0008】このようなエアバランス式の平衡荷役装置
では、搬送中に荷物が落下した場合のように、負荷が突
然解放されたとき、負荷によって圧縮されていたバラン
スシリンダ内の空気が急激に膨張して、アーム17の先
端やフック15などの負荷支持用の部材を急激に上昇さ
せるという現象が起る。
では、搬送中に荷物が落下した場合のように、負荷が突
然解放されたとき、負荷によって圧縮されていたバラン
スシリンダ内の空気が急激に膨張して、アーム17の先
端やフック15などの負荷支持用の部材を急激に上昇さ
せるという現象が起る。
【0009】この現象を防止する手段として、ピストン
にタぺット弁を設けた油圧ダンパのロッドを昇降支点2
9に連結する構造が公知である。負荷のアンバランスで
昇降支点29が急激に移動しようとしたとき、油圧ダン
パのピストンの前後の室に大きな圧力差が生じ、タぺッ
ト弁が両方の室を繋ぐ貫通孔を閉鎖してピストンをロッ
クし、これに連結されている昇降支点が移動するのを阻
止して、アーム先端の飛跳ねを防止するというものであ
る。
にタぺット弁を設けた油圧ダンパのロッドを昇降支点2
9に連結する構造が公知である。負荷のアンバランスで
昇降支点29が急激に移動しようとしたとき、油圧ダン
パのピストンの前後の室に大きな圧力差が生じ、タぺッ
ト弁が両方の室を繋ぐ貫通孔を閉鎖してピストンをロッ
クし、これに連結されている昇降支点が移動するのを阻
止して、アーム先端の飛跳ねを防止するというものであ
る。
【0010】なお、負荷が解放されたとき、圧力制御弁
4のパイロット圧を無負荷圧設定弁7の二次圧側に切換
えたり、圧力制御弁4の二次圧をバランスピストンに背
圧として作用させるなどの手段によって、無負荷でのバ
ランス状態に切換えることにより、飛跳ねが防止できる
ようにも考えられるが、実際にはこれらの動作には時間
遅れがあり、瞬間的に起る飛跳ね現象を防止することは
困難である。
4のパイロット圧を無負荷圧設定弁7の二次圧側に切換
えたり、圧力制御弁4の二次圧をバランスピストンに背
圧として作用させるなどの手段によって、無負荷でのバ
ランス状態に切換えることにより、飛跳ねが防止できる
ようにも考えられるが、実際にはこれらの動作には時間
遅れがあり、瞬間的に起る飛跳ね現象を防止することは
困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した油圧ダンパを
用いる構造は、負荷解放時の飛跳ね現象を抑えるのに有
効であるが、長年の使用によってピストンやタペット弁
に漏れなどが生ずると、飛跳ね防止作用が急激に低下す
るという欠点がある。また、この油圧ダンパを設ける構
造にしても、ピストンが急激に動いた時の圧力差によっ
て、ピストンを油圧的にロックするものであり、時間遅
れをゼロとすることができないうえ、ダンパのピストン
の移動が大きく拡大されてアーム先端に現れるため、あ
る程度の飛跳ねが生ずるのを避けることができない。
用いる構造は、負荷解放時の飛跳ね現象を抑えるのに有
効であるが、長年の使用によってピストンやタペット弁
に漏れなどが生ずると、飛跳ね防止作用が急激に低下す
るという欠点がある。また、この油圧ダンパを設ける構
造にしても、ピストンが急激に動いた時の圧力差によっ
て、ピストンを油圧的にロックするものであり、時間遅
れをゼロとすることができないうえ、ダンパのピストン
の移動が大きく拡大されてアーム先端に現れるため、あ
る程度の飛跳ねが生ずるのを避けることができない。
【0012】この発明は、上記問題に鑑み、ピストンや
弁のパッキンの経年変化などによる性能の低下を生ずる
ことがなく、かつ、上記従来装置より飛跳ね現象をより
少ない量に抑えることができる装置を得ることを課題と
している。
弁のパッキンの経年変化などによる性能の低下を生ずる
ことがなく、かつ、上記従来装置より飛跳ね現象をより
少ない量に抑えることができる装置を得ることを課題と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のエアバランス
式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置は、搬送する荷物の重
量を支える方向のバランス力を発生する空気圧シリンダ
1と、この空気圧シリンダに供給される空気圧を制御す
る圧力制御弁4と、この圧力制御弁の二次圧を荷物の重
量に対応して調節しかつ荷物がないときには無負荷に対
応する圧力に切換える圧力設定手段12とを備えたエア
バランス式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置において、負
荷検知器13と、この負荷検知器が無負荷を検知したと
きに前記空気圧シリンダのバランス圧室2の圧力を大気
開放する大気開放弁5と、この大気開放弁が動作してか
ら圧力制御弁4を無負荷に対応する圧力に切換えるまで
の時間遅れを与える遅延手段16とを備えている。
式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置は、搬送する荷物の重
量を支える方向のバランス力を発生する空気圧シリンダ
1と、この空気圧シリンダに供給される空気圧を制御す
る圧力制御弁4と、この圧力制御弁の二次圧を荷物の重
量に対応して調節しかつ荷物がないときには無負荷に対
応する圧力に切換える圧力設定手段12とを備えたエア
バランス式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置において、負
荷検知器13と、この負荷検知器が無負荷を検知したと
きに前記空気圧シリンダのバランス圧室2の圧力を大気
開放する大気開放弁5と、この大気開放弁が動作してか
ら圧力制御弁4を無負荷に対応する圧力に切換えるまで
の時間遅れを与える遅延手段16とを備えている。
【0014】上記大気開放弁5とともに、又は上記大気
開放弁5に代えて、前記空気圧シリンダ1またはこれに
併設した補助シリンダ20の背圧室19、21に圧力制
御弁4の一次圧を供給する背圧切換弁18を設けること
もできる。この場合にも、背圧切換弁18が動作してか
ら圧力制御弁4の二次圧を無負荷に対応する圧力に切換
えるまでの時間遅れを与える遅延手段16を設ける。
開放弁5に代えて、前記空気圧シリンダ1またはこれに
併設した補助シリンダ20の背圧室19、21に圧力制
御弁4の一次圧を供給する背圧切換弁18を設けること
もできる。この場合にも、背圧切換弁18が動作してか
ら圧力制御弁4の二次圧を無負荷に対応する圧力に切換
えるまでの時間遅れを与える遅延手段16を設ける。
【0015】負荷検知器13としては、フック15に荷
重が作用したときに伸長するコイルバネを設けて、この
コイルバネの伸縮を電気ないし空気圧動作のリミットス
イッチで検出する構造などが従来から公知である。ま
た、遅延手段としては、空気圧回路であれば絞り弁が使
用され、電気回路であればタイマが使用される。
重が作用したときに伸長するコイルバネを設けて、この
コイルバネの伸縮を電気ないし空気圧動作のリミットス
イッチで検出する構造などが従来から公知である。ま
た、遅延手段としては、空気圧回路であれば絞り弁が使
用され、電気回路であればタイマが使用される。
【0016】上記手段を備えた飛跳ね防止装置では、負
荷の解放が検知されたときにバランス圧が大気開放され
ることによって、瞬間的に飛跳ね方向と反対方向の力が
作用し、また、バランス圧よりもはるかに高い圧力制御
弁4の一次圧がバランスシリンダまたはこれに併設した
補助シリンダに背圧として作用することにより、同様に
瞬間的に飛跳ね方向と逆方向の力を作用させることによ
って、飛跳ねを防止している。大気開放弁5は、流路面
積の大きなものを使用することによって、バランス圧の
解放を速やかに行うことができる。また、背圧切換弁1
8によってバランスシリンダに流入する背圧は、圧力制
御弁4の一次側の高い圧力を圧力源としているため、大
きな背圧を急速に作用させることができる。
荷の解放が検知されたときにバランス圧が大気開放され
ることによって、瞬間的に飛跳ね方向と反対方向の力が
作用し、また、バランス圧よりもはるかに高い圧力制御
弁4の一次圧がバランスシリンダまたはこれに併設した
補助シリンダに背圧として作用することにより、同様に
瞬間的に飛跳ね方向と逆方向の力を作用させることによ
って、飛跳ねを防止している。大気開放弁5は、流路面
積の大きなものを使用することによって、バランス圧の
解放を速やかに行うことができる。また、背圧切換弁1
8によってバランスシリンダに流入する背圧は、圧力制
御弁4の一次側の高い圧力を圧力源としているため、大
きな背圧を急速に作用させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の飛跳ね防止装置
の一実施例を示す空気圧回路である。図1におけるバラ
ンスシリンダ1は、前述した図2に示す構造の平衡荷役
装置におけるバランスシリンダである。バランスシリン
ダ1のロッド側室2には、空気圧源3から圧力制御弁
(精密レギュレータ)4及び大気開放弁5を介してバラ
ンス圧が供給されている。大気開放弁5は、図に破線で
示す信号配管6に空気圧が作用していない通常状態にお
いては、圧力制御弁4の二次圧をバランスシリンダのバ
ランス圧室(ロッド側室)2に連通している。圧力制御
弁4は、空気圧源3の吐出圧(一次圧)を減圧して二次
圧として出力している。一次圧が4Kg/cm2程度の場合、
負荷時における二次圧は2ないし3Kg/cm2である。
の一実施例を示す空気圧回路である。図1におけるバラ
ンスシリンダ1は、前述した図2に示す構造の平衡荷役
装置におけるバランスシリンダである。バランスシリン
ダ1のロッド側室2には、空気圧源3から圧力制御弁
(精密レギュレータ)4及び大気開放弁5を介してバラ
ンス圧が供給されている。大気開放弁5は、図に破線で
示す信号配管6に空気圧が作用していない通常状態にお
いては、圧力制御弁4の二次圧をバランスシリンダのバ
ランス圧室(ロッド側室)2に連通している。圧力制御
弁4は、空気圧源3の吐出圧(一次圧)を減圧して二次
圧として出力している。一次圧が4Kg/cm2程度の場合、
負荷時における二次圧は2ないし3Kg/cm2である。
【0018】圧力制御弁4のパイロットポート4aに
は、無負荷圧設定弁7、負荷圧調節弁8、切換弁9及び
圧力選択弁10からなる圧力設定回路12が連結されて
いる。無負荷圧設定弁7には、平衡荷役装置に荷物が搭
載されていないときのバランス圧が設定されている。負
荷圧調節弁8は、搬送する荷物の重量に応じた圧力が設
定される。切換弁9は、負荷無負荷切換弁11が負荷側
に切換えられたとき、負荷圧調節弁8と圧力選択弁10
とを連通させる。圧力選択弁10は、2個の入力ポート
に作用する圧力の内の高い方の圧力を圧力制御弁4のパ
イロットポート4aに出力する。すなわち、負荷無負荷
切換弁11が無負荷側に切換えられているときには、無
負荷圧設定弁7に設定された圧力により圧力制御弁4の
二次圧が設定され、負荷無負荷切換弁11が負荷あり側
に切換えられているときには、負荷圧調節弁8の圧力に
よって圧力制御弁4の二次圧が設定される。
は、無負荷圧設定弁7、負荷圧調節弁8、切換弁9及び
圧力選択弁10からなる圧力設定回路12が連結されて
いる。無負荷圧設定弁7には、平衡荷役装置に荷物が搭
載されていないときのバランス圧が設定されている。負
荷圧調節弁8は、搬送する荷物の重量に応じた圧力が設
定される。切換弁9は、負荷無負荷切換弁11が負荷側
に切換えられたとき、負荷圧調節弁8と圧力選択弁10
とを連通させる。圧力選択弁10は、2個の入力ポート
に作用する圧力の内の高い方の圧力を圧力制御弁4のパ
イロットポート4aに出力する。すなわち、負荷無負荷
切換弁11が無負荷側に切換えられているときには、無
負荷圧設定弁7に設定された圧力により圧力制御弁4の
二次圧が設定され、負荷無負荷切換弁11が負荷あり側
に切換えられているときには、負荷圧調節弁8の圧力に
よって圧力制御弁4の二次圧が設定される。
【0019】大気開放弁5を切替える信号圧は、負荷検
知弁13及び信号遮断弁14を介して供給されている。
負荷検知弁13はフック15に荷物の重量が作用してい
るときに遮断され、無負荷となったときに連通する。信
号遮断弁14は、負荷無負荷切換弁11が負荷あり側に
切換えられているときに連通し、無負荷側に切換られた
ときに遮断する。信号遮断弁14の出力側の信号圧は、
大気開放弁5の操作ポートに供給されると共に、絞り弁
16を介して負荷無負荷切換弁11の復帰側ポート(無
負荷側に切換えるポート)に連通されている。
知弁13及び信号遮断弁14を介して供給されている。
負荷検知弁13はフック15に荷物の重量が作用してい
るときに遮断され、無負荷となったときに連通する。信
号遮断弁14は、負荷無負荷切換弁11が負荷あり側に
切換えられているときに連通し、無負荷側に切換られた
ときに遮断する。信号遮断弁14の出力側の信号圧は、
大気開放弁5の操作ポートに供給されると共に、絞り弁
16を介して負荷無負荷切換弁11の復帰側ポート(無
負荷側に切換えるポート)に連通されている。
【0020】上記の空気圧回路において、荷物を搬送す
るときは、負荷無負荷切換弁11が負荷あり側に切換え
られ、信号遮断弁14が連通し、負荷検知弁13が遮断
している状態で、バランスシリンダ1に荷物の重量に対
応するバランス圧が供給されている。この状態で荷物の
落下等によって無負荷状態になると、負荷検知弁13が
連通し、空気圧源3の吐出圧が大気開放弁5を切換え
て、バランスシリンダ1のバランス圧を大気開放する。
バランス圧が大気開放されるとアーム17は自重によっ
て下降しようとするが、絞り弁16の開度で規定される
時間遅れで負荷無負荷切換弁11が無負荷側に切換えら
れ、圧力選択弁10が無負荷圧設定弁7側に切換えら
れ、同時に信号遮断弁14が遮断されるので、無負荷状
態でのアーム17の静止状態が保持される。
るときは、負荷無負荷切換弁11が負荷あり側に切換え
られ、信号遮断弁14が連通し、負荷検知弁13が遮断
している状態で、バランスシリンダ1に荷物の重量に対
応するバランス圧が供給されている。この状態で荷物の
落下等によって無負荷状態になると、負荷検知弁13が
連通し、空気圧源3の吐出圧が大気開放弁5を切換え
て、バランスシリンダ1のバランス圧を大気開放する。
バランス圧が大気開放されるとアーム17は自重によっ
て下降しようとするが、絞り弁16の開度で規定される
時間遅れで負荷無負荷切換弁11が無負荷側に切換えら
れ、圧力選択弁10が無負荷圧設定弁7側に切換えら
れ、同時に信号遮断弁14が遮断されるので、無負荷状
態でのアーム17の静止状態が保持される。
【0021】図3はこの発明の第2実施例の空気圧回路
を示した図である。この第2実施例のものでは、第1実
施例の大気開放弁5の代りに背圧切換弁18が設けられ
ており、この背圧切換弁は空気圧源の吐出圧をバランス
シリンダの背圧室19に導く回路に設けられている。背
圧切換弁18は、負荷検知弁13及び信号遮断弁14を
介して供給される信号圧が作用したときに連通する。ま
た、信号圧が絞り弁16を介して負荷無負荷切換弁11
の復帰側ポートに連通される点も第1実施例と同様であ
る。
を示した図である。この第2実施例のものでは、第1実
施例の大気開放弁5の代りに背圧切換弁18が設けられ
ており、この背圧切換弁は空気圧源の吐出圧をバランス
シリンダの背圧室19に導く回路に設けられている。背
圧切換弁18は、負荷検知弁13及び信号遮断弁14を
介して供給される信号圧が作用したときに連通する。ま
た、信号圧が絞り弁16を介して負荷無負荷切換弁11
の復帰側ポートに連通される点も第1実施例と同様であ
る。
【0022】第2実施例の空気圧回路において、負荷無
負荷切換弁11が負荷あり側に切換えられて平衡荷役装
置で荷物を搬送しているときは、バランスシリンダのバ
ランス圧室2に荷物の重量に対応するバランス圧が作用
している。この状態で荷物の落下等により無負荷になる
と、負荷検知弁13が連通して信号圧が背圧切換弁18
に供給されて背圧切換弁18を連通させる。そこでバラ
ンスシリンダの背圧室19に空気圧源の吐出圧が供給さ
れ、アーム17を強制的に下降させようとする。その後
わずかの時間遅れで絞り弁16を通過した空気圧が負荷
無負荷切換弁11を切換え、信号遮断弁14が閉じ、圧
力制御弁4の二次圧を無負荷圧設定弁7で設定される圧
力に切換えるため、アーム17は無負荷での静止状態に
保持される。
負荷切換弁11が負荷あり側に切換えられて平衡荷役装
置で荷物を搬送しているときは、バランスシリンダのバ
ランス圧室2に荷物の重量に対応するバランス圧が作用
している。この状態で荷物の落下等により無負荷になる
と、負荷検知弁13が連通して信号圧が背圧切換弁18
に供給されて背圧切換弁18を連通させる。そこでバラ
ンスシリンダの背圧室19に空気圧源の吐出圧が供給さ
れ、アーム17を強制的に下降させようとする。その後
わずかの時間遅れで絞り弁16を通過した空気圧が負荷
無負荷切換弁11を切換え、信号遮断弁14が閉じ、圧
力制御弁4の二次圧を無負荷圧設定弁7で設定される圧
力に切換えるため、アーム17は無負荷での静止状態に
保持される。
【0023】図4に示す第3実施例は、第1実施例の大
気開放弁5と第2実施例の背圧切換弁18とを共に設け
た例を示したものである。大気開放弁5と背圧切換弁1
8とは、第1及び第2実施例と同様にして発生する信号
圧によって同時に動作し、搬送中の荷物の落下等によっ
て負荷が解放されたときに、バランスシリンダのバラン
ス圧室2を大気開放すると共に、背圧室19に空気圧源
3の吐出圧を供給して、アーム17を下方に移動させる
ように付勢し、ついで無負荷平衡状態に復帰させる。
気開放弁5と第2実施例の背圧切換弁18とを共に設け
た例を示したものである。大気開放弁5と背圧切換弁1
8とは、第1及び第2実施例と同様にして発生する信号
圧によって同時に動作し、搬送中の荷物の落下等によっ
て負荷が解放されたときに、バランスシリンダのバラン
ス圧室2を大気開放すると共に、背圧室19に空気圧源
3の吐出圧を供給して、アーム17を下方に移動させる
ように付勢し、ついで無負荷平衡状態に復帰させる。
【0024】図5に示す第4実施例は、背圧切換弁18
が連通したときの空気圧源の吐出圧を、バランスシリン
ダ1と平行に設けた補助シリンダ20に供給するように
したものである。この第4実施例ではバランスシリンダ
1と補助シリンダ20とを互いに向き合わせた方向で配
置し、背圧を補助シリンダ20のロッド側の室21に作
用させるようにしている。補助シリンダ20としてバラ
ンスシリンダ1より小径のものを用いれば、背圧の立ち
上がりを速くすることができ、したがって、飛跳ね防止
の応答時間を短くすることができる。
が連通したときの空気圧源の吐出圧を、バランスシリン
ダ1と平行に設けた補助シリンダ20に供給するように
したものである。この第4実施例ではバランスシリンダ
1と補助シリンダ20とを互いに向き合わせた方向で配
置し、背圧を補助シリンダ20のロッド側の室21に作
用させるようにしている。補助シリンダ20としてバラ
ンスシリンダ1より小径のものを用いれば、背圧の立ち
上がりを速くすることができ、したがって、飛跳ね防止
の応答時間を短くすることができる。
【図1】第1実施例の空気圧回路図
【図2】平衡荷役装置の一例を示す側面図
【図3】第2実施例の空気圧回路図
【図4】第3実施例の空気圧回路図
【図5】第4実施例の空気圧回路図
1 バランスシリンダ 2 ロッド側室 4 圧力制御弁 5 大気開放弁 12 圧力設定回路 13 負荷検知弁 16 絞り弁 18 背圧切換弁 19,21 背圧室 20 補助シリンダ
Claims (3)
- 【請求項1】 搬送する荷物の重量を支える方向のバラ
ンス力を発生する空気圧シリンダ(1)と、この空気圧シ
リンダに供給される空気圧を制御する圧力制御弁(4)
と、この圧力制御弁の二次圧を荷物の重量に対応して調
節しかつ荷物がないときには無負荷に対応する圧力に切
換える圧力設定手段(12)とを備えたエアバランス式平衡
荷役装置の飛跳ね防止装置において、負荷検知器(13)
と、この負荷検知器が無負荷を検知したときに前記空気
圧シリンダのバランス圧室(2)の圧力を大気開放する大
気開放弁(5)と、この大気開放弁が動作してから圧力制
御弁(4)を無負荷に対応する圧力に切換えるまでの時間
遅れを与える遅延手段(16)とを備えている、エアバラン
ス式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置。 - 【請求項2】 搬送する荷物の重量を支える方向のバラ
ンス力を発生する空気圧シリンダ(1)と、この空気圧シ
リンダに供給される空気圧を制御する圧力制御弁(4)
と、この圧力制御弁の二次圧を荷物の重量に対応して調
節しかつ荷物がないときには無負荷に対応する圧力に切
換える圧力設定手段(12)とを備えたエアバランス式平衡
荷役装置の飛跳ね防止装置において、負荷検知器(13)
と、この負荷検知器が無負荷を検知したときに前記空気
圧シリンダ(1)またはこれに併設した補助シリンダ(20)
の背圧室(19,21)に圧力制御弁(4)の一次圧を供給する背
圧切換弁(18)と、この背圧切換弁が動作してから圧力制
御弁4の二次圧を無負荷に対応する圧力に切換えるまで
の時間遅れを与える遅延手段(16)とを備えている、エア
バランス式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置。 - 【請求項3】 搬送する荷物の重量を支える方向のバラ
ンス力を発生する空気圧シリンダ(1)と、この空気圧シ
リンダに供給される空気圧を制御する圧力制御弁(4)
と、この圧力制御弁の二次圧を荷物の重量に対応して調
節しかつ荷物がないときには無負荷に対応する圧力に切
換える圧力設定手段(12)とを備えたエアバランス式平衡
荷役装置の飛跳ね防止装置において、負荷検知器(13)
と、この負荷検知器が無負荷を検知したときに前記空気
圧シリンダのバランス圧室を大気開放する大気開放弁
(5)と、前記負荷検知器が無負荷を検知したときに前記
空気圧シリンダ(1)またはこれに併設した補助シリンダ
(20)の背圧室(19,21)に圧力制御弁(4)の一次圧を供給す
る背圧切換弁(18)と、前記大気開放弁(5)及び背圧切換
弁(18)が動作してから圧力制御弁(4)の二次圧を無負荷
に対応する圧力に切換えるまでの時間遅れを与える遅延
手段(16)とを備えている、エアバランス式平衡荷役装置
の飛跳ね防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11965699A JP2000309500A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | エアバランス式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11965699A JP2000309500A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | エアバランス式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000309500A true JP2000309500A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14766837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11965699A Pending JP2000309500A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | エアバランス式平衡荷役装置の飛跳ね防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000309500A (ja) |
-
1999
- 1999-04-27 JP JP11965699A patent/JP2000309500A/ja active Pending
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