JP2000308973A - 締め付け工具用伝動装置 - Google Patents
締め付け工具用伝動装置Info
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- gear
- gears
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 締め付け工具用伝動装置において、特に締め
付け工具としてインパクトレンチを使用したときに、ケ
ース内の歯車列が損傷し易いという問題を解決する。 【解決手段】 ケース（１）内には複数の伝動歯車
（３）（５）（７）…を該伝動歯車間に遊び歯車を介在
させて連結してなる歯車列を配設し、各伝動歯車には締
め付け工具（２３）の駆動端（２３ａ）又はボルト、ナ
ット等の固着具（２５）用のソケット（２７）を取り外
し自在に挿嵌する挿嵌孔（２９）を備えさせてなる締め
付け工具用伝動装置において、各伝動歯車間に２個の遊
び歯車（１３ａ）（１３ｂ）（１５ａ）（１５ｂ）…を
配設したことを特徴とする締め付け工具用伝動装置。
付け工具としてインパクトレンチを使用したときに、ケ
ース内の歯車列が損傷し易いという問題を解決する。 【解決手段】 ケース（１）内には複数の伝動歯車
（３）（５）（７）…を該伝動歯車間に遊び歯車を介在
させて連結してなる歯車列を配設し、各伝動歯車には締
め付け工具（２３）の駆動端（２３ａ）又はボルト、ナ
ット等の固着具（２５）用のソケット（２７）を取り外
し自在に挿嵌する挿嵌孔（２９）を備えさせてなる締め
付け工具用伝動装置において、各伝動歯車間に２個の遊
び歯車（１３ａ）（１３ｂ）（１５ａ）（１５ｂ）…を
配設したことを特徴とする締め付け工具用伝動装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は締め付け工具用伝動
装置に関するものであり、更に詳しくは、ボルト、ナッ
ト等の固着具を回転させることにより該固着具を締め付
け又は緩めるためのインパクトレンチ、ラチェットレン
チ等の締め付け工具の回転を該ボルト、ナット等の固着
具に伝えるようにした伝動装置に係るものである。本発
明による締め付け工具用伝動装置は、例えば自動車のエ
ンジンルーム内の如き狭い場所又は障害物がある場所に
配設されているボルト、ナット等の固着具を締め付け又
は緩める場合のように、インパクトレンチ、ラチェット
レンチ等の締め付け工具を該固着具に直接嵌めて使用す
ることができない場合に用いられるものである。
装置に関するものであり、更に詳しくは、ボルト、ナッ
ト等の固着具を回転させることにより該固着具を締め付
け又は緩めるためのインパクトレンチ、ラチェットレン
チ等の締め付け工具の回転を該ボルト、ナット等の固着
具に伝えるようにした伝動装置に係るものである。本発
明による締め付け工具用伝動装置は、例えば自動車のエ
ンジンルーム内の如き狭い場所又は障害物がある場所に
配設されているボルト、ナット等の固着具を締め付け又
は緩める場合のように、インパクトレンチ、ラチェット
レンチ等の締め付け工具を該固着具に直接嵌めて使用す
ることができない場合に用いられるものである。
【０００２】
【従来の技術】このような締め付け工具用伝動装置とし
ては実開平２−１１４４７０号公報に示すものが知られ
ている。この締め付け工具用伝動装置は、ケース内には
複数の伝動歯車を該伝動歯車間に遊び歯車を介在させて
連結してなる歯車列を配設し、各伝動歯車には締め付け
工具の駆動端又はボルト、ナット等の固着具用のソケッ
トを取り外し自在に挿嵌する挿嵌孔を備えさせてなるも
のである。
ては実開平２−１１４４７０号公報に示すものが知られ
ている。この締め付け工具用伝動装置は、ケース内には
複数の伝動歯車を該伝動歯車間に遊び歯車を介在させて
連結してなる歯車列を配設し、各伝動歯車には締め付け
工具の駆動端又はボルト、ナット等の固着具用のソケッ
トを取り外し自在に挿嵌する挿嵌孔を備えさせてなるも
のである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
締め付け工具用伝動装置においては、特に締め付け工具
としてインパクトレンチを使用したときに、ケース内の
歯車列が損傷し易いという問題がある。本発明は上記従
来の締め付け工具用伝動装置におけるこのような問題を
解決しようとしてなされたものである。
締め付け工具用伝動装置においては、特に締め付け工具
としてインパクトレンチを使用したときに、ケース内の
歯車列が損傷し易いという問題がある。本発明は上記従
来の締め付け工具用伝動装置におけるこのような問題を
解決しようとしてなされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明者は種々検討を加えた結果、上記従来の締め付
け工具用伝動装置におけるケース内の歯車列が損傷し易
いのは、該歯車列が伝動歯車間に各１個の遊び歯車（間
歯車）を備えた「一列」状のものであるため、歯車列に
おける各歯車の歯に大きな力が加わることに起因すると
考え、各伝動歯車間に2個の遊び歯車を配設することに
想到した。
に本発明者は種々検討を加えた結果、上記従来の締め付
け工具用伝動装置におけるケース内の歯車列が損傷し易
いのは、該歯車列が伝動歯車間に各１個の遊び歯車（間
歯車）を備えた「一列」状のものであるため、歯車列に
おける各歯車の歯に大きな力が加わることに起因すると
考え、各伝動歯車間に2個の遊び歯車を配設することに
想到した。
【０００５】即ち、本発明は、ケース内には複数の伝動
歯車を該伝動歯車間に遊び歯車を介在させて連結してな
る歯車列を配設し、各伝動歯車には締め付け工具の駆動
端又はボルト、ナット等の固着具用のソケットを取り外
し自在に挿嵌する挿嵌孔を備えさせてなる締め付け工具
用伝動装置において、各伝動歯車間に２個の遊び歯車を
配設したことを特徴とする締め付け工具用伝動装置(請
求項１)を提供するものである。
歯車を該伝動歯車間に遊び歯車を介在させて連結してな
る歯車列を配設し、各伝動歯車には締め付け工具の駆動
端又はボルト、ナット等の固着具用のソケットを取り外
し自在に挿嵌する挿嵌孔を備えさせてなる締め付け工具
用伝動装置において、各伝動歯車間に２個の遊び歯車を
配設したことを特徴とする締め付け工具用伝動装置(請
求項１)を提供するものである。
【０００６】また、ケース内には２個の伝動歯車を配設
し、各伝動歯車には締め付け工具の駆動端又はボルト、
ナット等の固着具用のソケットを取り外し自在に挿嵌す
る挿嵌孔を備えさせ、該伝動歯車間には２列の遊び歯車
を配設し、一方の列の遊び歯車は他方の列の遊び歯車と
噛合しないようにしたことを特徴とする締め付け工具用
伝動装置(請求項２)によっても上記課題は解決される。
し、各伝動歯車には締め付け工具の駆動端又はボルト、
ナット等の固着具用のソケットを取り外し自在に挿嵌す
る挿嵌孔を備えさせ、該伝動歯車間には２列の遊び歯車
を配設し、一方の列の遊び歯車は他方の列の遊び歯車と
噛合しないようにしたことを特徴とする締め付け工具用
伝動装置(請求項２)によっても上記課題は解決される。
【０００７】特許請求の範囲を含む本明細書において
は、締め付け工具の駆動端又はボルト、ナット等の固着
具用のソケットを挿嵌孔に挿嵌する場合における「挿嵌」
には該駆動端又はソケットを直接挿嵌孔に嵌めることの
他、該駆動端又はソケットを適宜のアダプタ等の介在手
段を介して挿嵌孔に嵌めることも含まれるものとする。
は、締め付け工具の駆動端又はボルト、ナット等の固着
具用のソケットを挿嵌孔に挿嵌する場合における「挿嵌」
には該駆動端又はソケットを直接挿嵌孔に嵌めることの
他、該駆動端又はソケットを適宜のアダプタ等の介在手
段を介して挿嵌孔に嵌めることも含まれるものとする。
【０００８】
【作用】[請求項１の締め付け工具用伝動装置]請求項１
の締め付け工具用伝動装置を使用する際には、上記従来
の締め付け工具用伝動装置と同様に、いずれかの伝動歯
車の挿嵌孔にボルト、ナット等の固着具用のソケットを
挿嵌し、該ソケットに締め付け又は緩めるべきボルト、
ナット等の固着具を嵌めると共に別の伝動歯車の挿嵌孔
にインパクトレンチ、ラチェットレンチ等の締め付け工
具の駆動端を挿嵌した状態で、該締め付け工具の駆動端
を回転させるのである。図３参照。
の締め付け工具用伝動装置を使用する際には、上記従来
の締め付け工具用伝動装置と同様に、いずれかの伝動歯
車の挿嵌孔にボルト、ナット等の固着具用のソケットを
挿嵌し、該ソケットに締め付け又は緩めるべきボルト、
ナット等の固着具を嵌めると共に別の伝動歯車の挿嵌孔
にインパクトレンチ、ラチェットレンチ等の締め付け工
具の駆動端を挿嵌した状態で、該締め付け工具の駆動端
を回転させるのである。図３参照。
【０００９】しかるときは、該締め付け工具の駆動端の
回転は歯車列内の各伝動歯車と各遊び歯車とを介して順
次伝えられ、固着具用のソケットを挿嵌した伝動歯車が
回転する。該伝動歯車の回転はソケットを介してボル
ト、ナット等の当該固着具に伝えられ、該固着具は所定
の方向に回転する。即ち、該固着具は締め付けられ又は
緩められる。
回転は歯車列内の各伝動歯車と各遊び歯車とを介して順
次伝えられ、固着具用のソケットを挿嵌した伝動歯車が
回転する。該伝動歯車の回転はソケットを介してボル
ト、ナット等の当該固着具に伝えられ、該固着具は所定
の方向に回転する。即ち、該固着具は締め付けられ又は
緩められる。
【００１０】しかして、請求項１に係る発明において
は、各伝動歯車間に２個の遊び歯車が配設されているた
め、各伝動歯車の回転は２個の遊び歯車を介して次の伝
動歯車に伝えられる。従って、上記従来の締め付け工具
用伝動装置に比べ、請求項２に係る発明における各伝動
歯車と各遊び歯車とにおいて直接相手の歯車に接触して
力を伝える歯の数は２倍となる。換言すれば、各伝動歯
車の歯と各遊び歯車の歯に加えられる力が１／２とな
る。その結果、各伝動歯車と各遊び歯車の耐久性が向上
するのである。
は、各伝動歯車間に２個の遊び歯車が配設されているた
め、各伝動歯車の回転は２個の遊び歯車を介して次の伝
動歯車に伝えられる。従って、上記従来の締め付け工具
用伝動装置に比べ、請求項２に係る発明における各伝動
歯車と各遊び歯車とにおいて直接相手の歯車に接触して
力を伝える歯の数は２倍となる。換言すれば、各伝動歯
車の歯と各遊び歯車の歯に加えられる力が１／２とな
る。その結果、各伝動歯車と各遊び歯車の耐久性が向上
するのである。
【００１１】[請求項２の締め付け工具用伝動装置]請求
項２の締め付け工具用伝動装置を使用する際には、一方
の伝動歯車の挿嵌孔にボルト、ナット等の固着具用のソ
ケットを挿嵌し、該ソケットに締め付け又は緩めるべき
ボルト、ナット等の固着具を嵌めると共に他方の伝動歯
車の挿嵌孔にインパクトレンチ、ラチェットレンチ等の
締め付け工具の駆動端を挿嵌した状態で、該締め付け工
具の駆動端を回転させるのである。
項２の締め付け工具用伝動装置を使用する際には、一方
の伝動歯車の挿嵌孔にボルト、ナット等の固着具用のソ
ケットを挿嵌し、該ソケットに締め付け又は緩めるべき
ボルト、ナット等の固着具を嵌めると共に他方の伝動歯
車の挿嵌孔にインパクトレンチ、ラチェットレンチ等の
締め付け工具の駆動端を挿嵌した状態で、該締め付け工
具の駆動端を回転させるのである。
【００１２】しかるときは、該締め付け工具の駆動端の
回転は前記他方の各伝動歯車と２列の遊び歯車とを介し
て前記一方の伝動歯車に伝えられ、固着具用のソケット
を挿嵌した前記一方の伝動歯車が回転する。前記一方の
伝動歯車の回転はソケットを介してボルト、ナット等の
当該固着具に伝えられ、該固着具は所定の方向に回転す
る。即ち、該固着具は締め付けられ又は緩められる。
回転は前記他方の各伝動歯車と２列の遊び歯車とを介し
て前記一方の伝動歯車に伝えられ、固着具用のソケット
を挿嵌した前記一方の伝動歯車が回転する。前記一方の
伝動歯車の回転はソケットを介してボルト、ナット等の
当該固着具に伝えられ、該固着具は所定の方向に回転す
る。即ち、該固着具は締め付けられ又は緩められる。
【００１３】しかして、請求項２に係る発明において
は、伝動歯車間に２列の遊び歯車が配設され、一方の列
の遊び歯車は他方の列の遊び歯車と噛合しないようにし
ているため、前記他方の伝動歯車の回転は２列の遊び歯
車を介して各別に前記一方の伝動歯車に伝えられる。従
って、上記従来の締め付け工具用伝動装置に比べ、請求
項２に係る発明における各伝動歯車と各遊び歯車とにお
いて直接相手の歯車に接触して力を伝える歯の数は２倍
となる。換言すれば、各伝動歯車の歯と各遊び歯車の歯
に加えられる力が１／２となる。その結果、各伝動歯車
と各遊び歯車の耐久性が向上するのである。
は、伝動歯車間に２列の遊び歯車が配設され、一方の列
の遊び歯車は他方の列の遊び歯車と噛合しないようにし
ているため、前記他方の伝動歯車の回転は２列の遊び歯
車を介して各別に前記一方の伝動歯車に伝えられる。従
って、上記従来の締め付け工具用伝動装置に比べ、請求
項２に係る発明における各伝動歯車と各遊び歯車とにお
いて直接相手の歯車に接触して力を伝える歯の数は２倍
となる。換言すれば、各伝動歯車の歯と各遊び歯車の歯
に加えられる力が１／２となる。その結果、各伝動歯車
と各遊び歯車の耐久性が向上するのである。
【００１４】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。まず、図１〜図３に示す事例に
ついて説明する。符号１に示すものは締め付け工具用伝
動装置のケースである。ケース１内には複数の伝動歯車
３、５、７、９、１１を当該各伝動歯車間３、５、７、
９、１１に２個の遊び歯車１３ａ、１３ｂ、１５ａ、１
５ｂ、１７ａ、１７ｂ、１９ａ、１９ｂを介在させて連
結してなる歯車列２１を配設する。各伝動歯車３、５、
７、９、１１には締め付け工具２３の駆動端２３ａ又は
ボルト、ナット等の固着具２５用のソケット２７を取り
外し自在に挿嵌する挿嵌孔２９を備えさせる。挿嵌孔２
９は一例としてケース１を貫く透孔とする。符号３１に
示すものはアダプタである。なお、図３において符号３
３に示すものは固着具２５を取り付けるべき固着具被取
付体、符号３５に示すものは固着具２５を固着具取付体
３３に取り付ける際に障害となる障害物である。
図面に従って説明する。まず、図１〜図３に示す事例に
ついて説明する。符号１に示すものは締め付け工具用伝
動装置のケースである。ケース１内には複数の伝動歯車
３、５、７、９、１１を当該各伝動歯車間３、５、７、
９、１１に２個の遊び歯車１３ａ、１３ｂ、１５ａ、１
５ｂ、１７ａ、１７ｂ、１９ａ、１９ｂを介在させて連
結してなる歯車列２１を配設する。各伝動歯車３、５、
７、９、１１には締め付け工具２３の駆動端２３ａ又は
ボルト、ナット等の固着具２５用のソケット２７を取り
外し自在に挿嵌する挿嵌孔２９を備えさせる。挿嵌孔２
９は一例としてケース１を貫く透孔とする。符号３１に
示すものはアダプタである。なお、図３において符号３
３に示すものは固着具２５を取り付けるべき固着具被取
付体、符号３５に示すものは固着具２５を固着具取付体
３３に取り付ける際に障害となる障害物である。
【００１５】次に、図４に示す事例について説明する。
この事例においては、ケース１内には２個の伝動歯車４
１、４３を配設し、各伝動歯車４１、４３には締め付け
工具２３の駆動端２３ａ又はボルト、ナット等の固着具
２５用のソケット２７を取り外し自在に挿嵌する挿嵌孔
４５を備えさせ、該伝動歯車４１、４３間には２列の遊
び歯車４７ａ、４９ａ、５１ａ…、４７ｂ、４９ｂ、５
１ｂ…を配設し、一方の列の遊び歯車４７ａ、４９ａ、
５１ａ…は他方の列の遊び歯車４７ｂ、４９ｂ、５１ｂ
…と噛合しないようにしている。
この事例においては、ケース１内には２個の伝動歯車４
１、４３を配設し、各伝動歯車４１、４３には締め付け
工具２３の駆動端２３ａ又はボルト、ナット等の固着具
２５用のソケット２７を取り外し自在に挿嵌する挿嵌孔
４５を備えさせ、該伝動歯車４１、４３間には２列の遊
び歯車４７ａ、４９ａ、５１ａ…、４７ｂ、４９ｂ、５
１ｂ…を配設し、一方の列の遊び歯車４７ａ、４９ａ、
５１ａ…は他方の列の遊び歯車４７ｂ、４９ｂ、５１ｂ
…と噛合しないようにしている。
【００１６】なお、特許請求の範囲を含む本明細書にお
ける伝動歯車、遊び歯車はその大小、歯の数、材質等の
如何を問わない。例えば、伝動歯車と遊び歯車とに同じ
大きさの歯車を使用してもよいし、伝動歯車と遊び歯車
とに異なる大きさの歯車を使用してもよく、更には図１
に示す如く伝動歯車同士の大きさを異ならしめても差し
支えない。
ける伝動歯車、遊び歯車はその大小、歯の数、材質等の
如何を問わない。例えば、伝動歯車と遊び歯車とに同じ
大きさの歯車を使用してもよいし、伝動歯車と遊び歯車
とに異なる大きさの歯車を使用してもよく、更には図１
に示す如く伝動歯車同士の大きさを異ならしめても差し
支えない。
【００１７】
【発明の効果】[請求項１の締め付け工具用伝動装置]請
求項１に係る発明においては、各伝動歯車間に２個の遊
び歯車が配設されているため、各伝動歯車の回転は２個
の遊び歯車を介して次の伝動歯車に伝えられる。従っ
て、上記従来の締め付け工具用伝動装置に比べ、請求項
２に係る発明における各伝動歯車と各遊び歯車とにおい
て直接相手の歯車に接触して力を伝える歯の数は２倍と
なる。換言すれば、各伝動歯車の歯と各遊び歯車の歯に
加えられる力が１／２となる。その結果、各伝動歯車と
各遊び歯車の耐久性が向上するという優れた効果が得ら
れる。
求項１に係る発明においては、各伝動歯車間に２個の遊
び歯車が配設されているため、各伝動歯車の回転は２個
の遊び歯車を介して次の伝動歯車に伝えられる。従っ
て、上記従来の締め付け工具用伝動装置に比べ、請求項
２に係る発明における各伝動歯車と各遊び歯車とにおい
て直接相手の歯車に接触して力を伝える歯の数は２倍と
なる。換言すれば、各伝動歯車の歯と各遊び歯車の歯に
加えられる力が１／２となる。その結果、各伝動歯車と
各遊び歯車の耐久性が向上するという優れた効果が得ら
れる。
【００１８】[請求項２の締め付け工具用伝動装置]請求
項２に係る発明においては、伝動歯車間に２列の遊び歯
車が配設され、一方の列の遊び歯車は他方の列の遊び歯
車と噛合しないようにしているため、前記他方の伝動歯
車の回転は２列の遊び歯車を介して各別に前記一方の伝
動歯車に伝えられる。従って、上記従来の締め付け工具
用伝動装置に比べ、請求項２に係る発明における各伝動
歯車と各遊び歯車とにおいて直接相手の歯車に接触して
力を伝える歯の数は２倍となる。換言すれば、各伝動歯
車の歯と各遊び歯車の歯に加えられる力が１／２とな
る。その結果、各伝動歯車と各遊び歯車の耐久性が向上
するという優れた効果が得られる。
項２に係る発明においては、伝動歯車間に２列の遊び歯
車が配設され、一方の列の遊び歯車は他方の列の遊び歯
車と噛合しないようにしているため、前記他方の伝動歯
車の回転は２列の遊び歯車を介して各別に前記一方の伝
動歯車に伝えられる。従って、上記従来の締め付け工具
用伝動装置に比べ、請求項２に係る発明における各伝動
歯車と各遊び歯車とにおいて直接相手の歯車に接触して
力を伝える歯の数は２倍となる。換言すれば、各伝動歯
車の歯と各遊び歯車の歯に加えられる力が１／２とな
る。その結果、各伝動歯車と各遊び歯車の耐久性が向上
するという優れた効果が得られる。
【図１】本発明による締め付け工具用伝動装置の一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図２】同上締め付け工具用伝動装置の使用状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図３】同上締め付け工具用伝動装置の使用状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図４】本発明による別の締め付け工具用伝動装置を示
す断面図である。
す断面図である。
１ ケース ３ 伝動歯車 ５ 伝動歯車 ７ 伝動歯車 ９ 伝動歯車 １１ 伝動歯車 １３ａ 遊び歯車 １３ｂ 遊び歯車 １５ａ 遊び歯車 １５ｂ 遊び歯車 １７ａ 遊び歯車 １７ｂ 遊び歯車 １９ａ 遊び歯車 １９ｂ 遊び歯車 ２１ 歯車列 ２３ 締め付け工具 ２３ａ 駆動端 ２５ 固着具 ２７ ソケット ２９ 挿嵌孔 ３１ アダプタ ３３ 固着具被取付体 ３５ 障害物 ４１ 伝動歯車 ４３ 伝動歯車 ４５ 挿嵌孔 ４７ａ 遊び歯車 ４７ｂ 遊び歯車 ４９ａ 遊び歯車 ４９ｂ 遊び歯車 ５１ａ 遊び歯車 ５１ｂ 遊び歯車
Claims (2)
- 【請求項１】 ケース内には複数の伝動歯車を該伝動歯
車間に遊び歯車を介在させて連結してなる歯車列を配設
し、各伝動歯車には締め付け工具の駆動端又はボルト、
ナット等の固着具用のソケットを取り外し自在に挿嵌す
る挿嵌孔を備えさせてなる締め付け工具用伝動装置にお
いて、各伝動歯車間に２個の遊び歯車を配設したことを
特徴とする締め付け工具用伝動装置。 - 【請求項２】 ケース内には２個の伝動歯車を配設し、
各伝動歯車には締め付け工具の駆動端又はボルト、ナッ
ト等の固着具用のソケットを取り外し自在に挿嵌する挿
嵌孔を備えさせ、該伝動歯車間には２列の遊び歯車を配
設し、一方の列の遊び歯車は他方の列の遊び歯車と噛合
しないようにしたことを特徴とする締め付け工具用伝動
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11116300A JP2000308973A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 締め付け工具用伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11116300A JP2000308973A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 締め付け工具用伝動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000308973A true JP2000308973A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14683614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11116300A Pending JP2000308973A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 締め付け工具用伝動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000308973A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018523801A (ja) * | 2015-07-22 | 2018-08-23 | シュムエル スニール，シャミア | モジュール式マルチエンジンシステム |
| CN110039476A (zh) * | 2015-02-10 | 2019-07-23 | 施耐宝公司 | 一体式远程扳手 |
| CN110230664A (zh) * | 2018-03-06 | 2019-09-13 | 纳博特斯克有限公司 | 齿轮单元和减速机 |
-
1999
- 1999-04-23 JP JP11116300A patent/JP2000308973A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110039476A (zh) * | 2015-02-10 | 2019-07-23 | 施耐宝公司 | 一体式远程扳手 |
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