JP2000308915A - 高送り切削で、切削面粗さの低下なく、すぐれた耐摩耗性を発揮する正面フライス工具 - Google Patents

高送り切削で、切削面粗さの低下なく、すぐれた耐摩耗性を発揮する正面フライス工具

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JP2000308915A
JP2000308915A JP11801399A JP11801399A JP2000308915A JP 2000308915 A JP2000308915 A JP 2000308915A JP 11801399 A JP11801399 A JP 11801399A JP 11801399 A JP11801399 A JP 11801399A JP 2000308915 A JP2000308915 A JP 2000308915A
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隆史 藤沢
Hidemitsu Takaoka
秀充 高岡
Masashi Fukumura
昌史 福村
Hisashi Tsujisaki
久史 辻崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高送り切削で、切削面粗さの低下なく、すぐれ
た耐摩耗性を発揮する正面フライス工具を提供する。 【解決手段】カッタ−の正面に複数個のフライス被覆チ
ップを着脱自在に取り付けてなる正面フライス工具にお
いて、サーメット基体とこれの表面に0.5〜20μm
の平均層厚で化学蒸着および/または物理蒸着された硬
質被覆層で構成された上記フライス被覆チップにおける
前記サーメット基体を、その断面の顕微鏡組織観察で、
硬質相が75〜95面積%を占め、残りが結合相と不可
避不純物からなる組織を有する炭窒化チタン系サーメッ
トで構成し、かつ上記硬質相は、芯部および周辺部が実
質的にTiとMの複合炭窒化物(ただし、MはTa,N
b,V,W,およびZrのうちの1種または2種以上を
示す)からなる有芯構造を有し、上記結合相は、結合相
に占める重量割合で、 W:15〜35%、Ni:10
〜35%、Co:35〜70%、を含有するCo−Ni
−W系合金(ただし、W+Ni+Co=90%以上)か
らなり、さらに上記フライス被覆チップの主切刃および
さらい刃に形成されるホーニング量を、主切刃:0.1
0〜0.25mm、さらい刃:0.02〜0.08m
m、としてなる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高送り切削で
も、切削面粗さの低下なく、すぐれた耐摩耗性を長期に
亘って発揮する正面フライス工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、図1(a)に半部切欠き
正面図で、また図1(b)に半部縦断面拡大図で示され
る通り、カッターの正面に所定間隔をもって複数個の表
面被覆サーメット製フライススローアウエイチップ(以
下、単にフライス被覆チップと云う)を着脱自在に取り
付けてなる構造の正面フライス工具が知られている。ま
た、上記フライス被覆チップが、サーメット基体とこれ
の表面に0.5〜20μmの平均層厚で化学蒸着および
/または物理蒸着された硬質被覆層で構成され、前記サ
ーメット基体は、その断面の顕微鏡組織観察で、硬質相
が75〜95面積%を占め、残りが結合相と不可避不純
物からなる組織を有し、上記硬質相は、芯部および周辺
部が実質的にTiとmの複合炭窒化物(ただし、mは元
素周期律表の4a,5a,および6a族金属のうちの1
種または2種以上を示す)からなる有芯構造を有し、上
記結合相は、結合相に占める重量割合で、Ni:10〜
35%、Co:45〜70%、を含有するCo−Ni系
合金(ただし、Ni+Co=90%以上)からなり、一
方、上記硬質被覆層は、周期律表の4a、5a、および
6a族金属、さらにAlの炭化物、窒化物、および酸化
物、並びにこれらの2種以上の固溶体のうちの1種の単
層または2種以上の複層からなり、さらに上記フライス
被覆チップの主切刃およびさらい刃に形成されるチャン
ファホーニング量(以下、単にホーニング量と云う)
が、 主切刃:0.10〜0.25mm、 さらい刃:0.10〜0.25mm、 であることも知られている。さらに、上記の正面フライ
ス工具のフライス被覆チップを構成するサーメット基体
が、通常、硬質相芯部形成用原料粉末としてTiとmの
複合炭窒化物粉末(ただし、mは元素周期律表の4a,
5a,および6a族金属のうちの1種または2種以上を
示す)、硬質相周辺部形成用原料粉末として前記mの炭
化物粉末および窒化物粉末のうちの1種または2種以上
を用い、また結合相形成用原料粉末としてCo粉末およ
びNi粉末を用い、これら原料粉末を所定の配合組成に
配合し、湿式混合し、乾燥した後、圧粉体にプレス成形
し、この圧粉体を、減圧窒素雰囲気中、1420〜16
00℃の温度に所定時間保持後、炉冷の条件で燒結する
ことにより製造されることも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切削加工
の省力化および省エネ化、さらに低コスト化に対する要
求は強く、これに伴い、正面フライス切削加工の場合、
高送り条件での切削が望まれる傾向にあるが、上記の従
来正面フライス工具においては、これを高送り切削に用
いると、切削面粗さが著しく荒れるようになり、そこで
切削面粗さの低下を抑制する目的で、フライス被覆チッ
プのさらい刃のホーニング量を小さくする試みもなされ
たが、このようにさらい刃のホーニング量を小さくした
状態で、高送り切削を行うと、さらい刃部分が塑性変形
を起こし、この結果大きな偏摩耗が生じ、これが原因で
比較的短時間で使用寿命に至るのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、上記の従来正面フライス工具に
着目し、高送り切削を行っても切削面粗さを良好な状態
に保持したままで、長期に亘る切削を可能ならしめるフ
ライス被覆チップを開発すべく、研究を行った結果、正
面フライス工具のフライス被覆チップを構成するサーメ
ット基体における有芯構造を有する硬質相の芯部と周辺
部を、実質的にTiとMの複合炭窒化物(ただし、Mは
Ta,Nb,V,W,およびZrのうちの1種または2
種以上を示す)に特定し、かつ、同結合相を、結合相に
占める重量割合で、W:15〜35%、Ni:10〜3
5%、Co:35〜70%、を含有するCo−Ni−W
系合金(ただし、W+Ni+Co=90%以上)で構成
すると、この結果のサーメット基体で構成された被覆チ
ップにおいては、これのさらい刃のホーニング量を所定
の良好な面粗さを保持する目的で、0.02〜0.08
mmに小さくした状態で、高送り切削を行っても、さら
い刃はすぐれた耐塑性変形性を示し、偏摩耗の発生は皆
無となることから、所定の良好な切削面粗さで、長期に
亘ってすぐれた切削性能を発揮するようになるという研
究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果に基づいてな
されたものであって、カッタ−の正面に複数個のフライ
ス被覆チップを着脱自在に取り付けてなる正面フライス
工具において、サーメット基体とこれの表面に0.5〜
20μmの平均層厚で化学蒸着および/または物理蒸着
された硬質被覆層で構成された上記フライス被覆チップ
における前記サーメット基体を、その断面の顕微鏡組織
観察で、硬質相が75〜95面積%を占め、残りが結合
相と不可避不純物からなる組織を有する炭窒化チタン系
サーメットで構成し、かつ上記硬質相は、芯部および周
辺部が実質的にTiとMの複合炭窒化物(ただし、Mは
Ta,Nb,V,W,およびZrのうちの1種または2
種以上を示す)からなる有芯構造を有し、上記結合相
は、結合相に占める重量割合で、W:15〜35%、N
i:10〜35%、Co:35〜70%、を含有するC
o−Ni−W系合金(ただし、W+Ni+Co=90%
以上)からなり、さらに上記フライス被覆チップの主切
刃およびさらい刃に形成されるホーニング量を、 主切刃:0.10〜0.25mm、 さらい刃:0.02〜0.08mm、 としてなる、高送り切削で、切削面粗さの低下なく、す
ぐれた耐摩耗性を発揮する正面フライス工具に特徴を有
するものである。
【0006】つぎに、この発明の正面フライス工具のフ
ライス被覆チップにおいて、これを構成するサーメット
基体の組成およびホーニング量、さらに硬質被覆層の平
均層厚を上記の通りに限定した理由を説明する。 (a)サーメット基体の硬質相の割合 その割合が75面積%未満では、相対的に結合相の割合
が多くなりすぎて、所望の耐摩耗性を確保することがで
きず、一方その割合が95面積%を超えると、焼結性が低
下し、所望の強度を確保することができなくなることか
ら、その割合を75〜95%と定めた。
【0007】(b)サーメット基体の結合相の組成 W成分には、結合相の耐塑性変形性を著しく向上させ、
もって切刃部、特にさらい刃のホーニング量を0.08
mm以下に小さくした状態で高送り切削を行っても切刃
部に偏摩耗の原因となる塑性変形が起こらないようにす
る作用があるが、その割合が15重量%未満では、前記
作用に所望の効果が得られず、一方その割合が35重量
%を超えると、結合相の靭性が低下し、切刃部に欠けや
チッピング(微少欠け)が発生し易くなることから、そ
の割合を15〜35重量%と定めた。また、Ni成分に
は、硬質相とのぬれ性を向上させ、もって耐チッピング
性を向上させる作用があるが、その割合が10重量%未
満では、所望の耐チッピング性向上効果がえられず、一
方その割合が35重量%を超えると、結合相の強度およ
び耐塑性変形性が低下し、これが摩耗促進の原因となる
ことから、その割合を10〜35重量%と定めた。さら
に、Co成分には、焼結性を向上させ、もってサーメット
基体の強度を向上させる作用があるが、その割合が35
重量%未満では、所望の強度向上効果が得られず、一方
その割合が70重量%を超えると、耐塑性変形性に低下
傾向が現れるようになることから、その割合を35〜7
0重量%と定めた。なお、この場合W+Ni+Coが9
0重量%未満になると結合相の強度が急激に低下し、こ
の結果切刃部に欠けやチッピングが発生し易くなること
から、W+Ni+Coの割合を90重量%以上にしなけ
ればならない。
【0008】(c)硬質被覆層の平均層厚 その平均層厚が、0.5μm未満では所望の耐摩耗性を
確保することができず、一方その平均層厚が10μmを
超えると切刃に欠けやチッピングなどが発生し易くなる
ことから、その平均層厚が0.5〜20μmと定められ
ている。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の正面フライス
工具を実施例により具体的に説明する。まず、硬質相芯
部形成用原料粉末として、いずれも1〜2μmの範囲内
の所定の平均粒径を有し、かついずれも原子比で、(T
0.9Ta0.1)C0.70.3の組成もったTiとTaの複
合炭窒化物粉末、(Ti0.9Nb0.1)C0.70.3の組成
もったTiとNbの複合炭窒化物粉末、(Ti0.8Ta
0.1Zr0.1)C0.50.5の組成もったTiとTaとZr
の複合炭窒化物粉末、(Ti0.70.3)C0.50 .5の組
成もったTiとWの複合炭窒化物粉末、Ti0.70.2
0.1)C0.40. 6の組成もったTiとWとNbの複合
炭窒化物粉末、(Ti0.90.1)C0.60. 4の組成もっ
たTiとVの複合炭窒化物粉末、(Ti0.80.1Zr
0.1)C0.70 .3の組成もったTiとVとZrの複合炭
窒化物粉末、(Ti0.7Zr0.3)C0.50.5の組成もっ
たTiとZrの複合炭窒化物粉末、(Ti0.8Ta0.1
0.1)C0.70.3の組成もったTiとTaとNbの複
合炭窒化物粉末、および(Ti0. 7Ta0.10.10.1
0.60.4の組成もったTiとTaとVとWの複合炭窒
化物粉末を用意し、また、硬質相周辺部形成用原料粉末
として、同じくいずれも1〜2μmの範囲内の所定の平
均粒径を有する、TiN粉末、ZrC粉末、TaC粉
末、NbC粉末、およびWC粉末を用意し、さらに結合
相形成用原料粉末として、同じくいずれも1〜2μmの
範囲内の所定の平均粒径を有する、W粉末、Ni粉末、
およびCo粉末を用意し、これら原料粉末を表1,2に
示される配合組成に配合し、ボールミルで72時間湿式
混合し、乾燥した後、15kgf/mm2の圧力で圧粉
体にプレス成形し、この圧粉体を、1550℃まで真空
中、2℃/分の昇温速度で昇温、1550℃に昇温後、
雰囲気を5torrの減圧窒素雰囲気中に変えて1.5
時間保持して、炉冷の条件で燒結し、焼結後、切刃部の
主切刃およびさらい刃にそれぞれ同じく表3、4に示さ
れる量のホーニング(主切刃のホーニング量は通常の値
であるが、さらい刃のそれは通常の値より小さい値であ
る)を施すことにより、いずれもSEEN1203AF
TN1の形状をもった本発明正面フライス工具用サーメ
ット基体(以下、本発明サーメット基体と云う)A〜J
および比較正面フライス工具用サーメット基体(以下、
比較サーメット基体と云う)a〜jをそれぞれ製造し
た。なお、比較サーメット基体a〜jは、これの結合相
におけるW含有量が7重量%以下か、あるいは結合相が
W成分を含有しないものである。
【0010】この結果得られた各種のサーメット基体に
ついて、その任意断面を光学顕微鏡により組織観察し、
その組織から画像解析装置を用いて、いずれも有芯構造
を有する硬質相の割合を測定したところ、表3、4に示
される値を示した。また、同じくサーメット基体の結合
相について、湿式成分分析法を用いて、W、Ni、およ
びCoの含有量(結合相に占める重量割合)を測定した
ところ、同じく表3、4に示される値を示した。
【0011】ついで、上記の本発明サーメット基体A〜
Jおよび比較サーメット基体a〜jを、アセトン中で超
音波洗浄し、乾燥した状態で、物理蒸着装置の1種であ
るアークイオンプレーテイング装置に装入し、その表面
に表5、6に示される目標組成および目標層厚の硬質被
覆層をそれぞれ形成することにより本発明正面フライス
工具用被覆チップ(以下、本発明フライス被覆チップと
云う)1〜10および比較正面フライス工具用被覆チッ
プ(以下、比較フライス被覆チップと云う)1〜10を
それぞれ製造した。なお、上記の各種フライス被覆チッ
プについて、これの硬質被覆層の断面を走査型電子顕微
鏡により観察し、その組成および層厚を測定したとこ
ろ、表5、6に示される目標組成および目標層厚とほぼ
同じ組成および平均層厚を示した。
【0012】さらに、これら各種のフライス被覆チップ
を、図1に示される通り、正面直径:mmのカッターの
正面に試験の目的で1個取り付けて(ネジ止め)正面フ
ライス工具とし、この状態で、 被削材:JIS:SNCM439の板材、 切削速度:350m/min、 切り込み:1.5mm、 送り:0.5mm/刃、 の条件で合金鋼の乾式高送りフライス切削試験を行い、
使用寿命に至るまでの切削時間を測定した。なお、この
切削試験での被削材の表面粗さを切削開始後1分の時点
で測定したところ、いずれもRz1.9〜2.8を示
し、きわめて良好な仕上げ面粗さを示した。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】
【発明の効果】表1〜6に示される結果から、前記本発
明フライス被覆チップ1〜10を取り付けてなる正面フ
ライス工具においては、前記フライス被覆チップを構成
するサーメット基体の結合相がW成分を高い割合で含有
するので、さらい刃のホーニング量を切削面粗さ低下を
防止する目的で0.02〜0.08mmに小さくした状
態で高送り切削を行っても前期結合相中のW成分の作用
ですぐれた耐塑性変形性を示し、長期に亘ってすぐれた
切削性能を発揮するのに対して、前記比較フライス被覆
チップ1〜10を取り付けてなる正面フライス工具にお
いては、これを構成するサーメット基体の結合相にはW
成分の含有がなく、またあっても高々7重量%程度では
所望の耐塑性変形性を結合相に確保することはできず、
したがってさらい刃のホーニング量を小さくした状態で
高送り切削を行った場合には、いずれも耐塑性変形が原
因の偏摩耗を起こし、比較的短時間で使用寿命に至るこ
とが明らかである。上述のように、この発明の正面フラ
イス工具は、切削面粗さをきわめて良好な状態に保持し
たままでの高送り切削を可能とするものであり、したが
って切削加工の省力化および省エネ化、さらに低コスト
化に大いに寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面フライス工具の半部切欠き正面図(a)お
よび半部縦断面拡大図(b)である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月2日(2000.3.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】(c)硬質被覆層の平均層厚 その平均層厚が、0.5μm未満では所望の耐摩耗性を
確保することができず、一方その平均層厚が10μmを
超えると切刃に欠けやチッピングなどが発生し易くなる
ことから、その平均層厚が0.5〜10μmと定められ
ている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この結果得られた各種のサーメット基体に
ついて、その任意断面を走査型電子顕微鏡により組織観
察し、その組織から画像解析装置を用いて、いずれも有
芯構造を有する硬質相の割合を測定したところ、表3、
4に示される値を示した。また、同じくサーメット基体
の結合相について、湿式成分分析法を用いて、W、N
i、およびCoの含有量(結合相に占める重量割合)を
測定したところ、同じく表3、4に示される値を示し
た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】さらに、これら各種のフライス被覆チップ
を、図1に示される通り、正面直径:200mmのカッ
ターの正面に試験の目的で1個取り付けて(ネジ止め)
正面フライス工具とし、この状態で、 被削材:JIS:SNCM439の板材、 切削速度:350m/min、 切り込み:1.5mm、 送り:0.5mm/刃、 の条件で合金鋼の乾式高送りフライス切削試験を行い、
使用寿命に至るまでの切削時間を測定した。なお、この
切削試験での被削材の表面粗さを切削開始後1分の時点
で測定したところ、いずれもRz1.9〜2.8を示
し、きわめて良好な仕上げ面粗さを示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福村 昌史 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社筑波製作所内 (72)発明者 辻崎 久史 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社筑波製作所内 Fターム(参考) 3C022 HH01 LL00 3C046 FF05 FF10 FF11 FF19 FF22 FF25

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッターの正面に複数個の表面被覆サー
    メット製フライススローアウエイチップを着脱自在に取
    り付けてなる正面フライス工具において、 前記表面被覆サーメット製フライススローアウエイチッ
    プを構成するサーメット基体とこれの表面に0.5〜2
    0μmの平均層厚で化学蒸着および/または物理蒸着さ
    れる硬質被覆層のうちの前記サーメット基体を、その断
    面の顕微鏡組織観察で、硬質相が75〜95面積%を占
    め、残りが結合相と不可避不純物からなる組織を有する
    炭窒化チタン系サーメットで構成し、 かつ上記硬質相は、芯部および周辺部が実質的にTiと
    Mの複合炭窒化物(ただし、MはTa,Nb,V,W,
    およびZrのうちの1種または2種以上を示す)からな
    る有芯構造を有し、 上記結合相は、結合相に占める重量割合で、 W:15〜35%、 Ni:10〜35%、 Co:35〜70%、 を含有するCo−Ni−W系合金(ただし、W+Ni+
    Co=90%以上)からなり、 さらに上記表面被覆サーメット製フライススローアウエ
    イチップの主切刃およびさらい刃に形成されるチャンフ
    ァホーニング量を、 主切刃:0.10〜0.25mm、 さらい刃:0.02〜0.08mm、 としたことを特徴とする高送り切削で、切削面粗さの低
    下なく、すぐれた耐摩耗性を発揮する正面フライス工
    具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006348386A (ja) * 2000-12-19 2006-12-28 Honda Motor Co Ltd 複合材料の製造方法
CN113614403A (zh) * 2019-05-09 2021-11-05 舍弗勒技术股份两合公司 用于机加工轴承环和制造滚动轴承的方法

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