JP2000308511A - 鞄 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】キャリー部から取り外して使用する場合にも便
利な鞄の提供を目的とする。 【解決手段】主荷物収容部１に加えて天井部２と底壁部
３が開放可能な副収容部４を有し、天井部２と底壁部３
を開放させた状態においてキャリーバッグ、あるいはケ
ースキャリアの引き杆５を副収容部４内に挿通可能に構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は鞄に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】車輪付きのキャリーバッグの上部に保持
可能な鞄としては、キャリー部の引き杆への連結紐を外
壁面に固定したものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例においては、鞄をキャリーバッグから外して単独で使
用する場合には、連結紐が邪魔になり、かつ、見苦しい
という欠点がある。

【０００４】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たもので、キャリー部から取り外して使用する場合にも
便利な鞄の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、主荷物収容部１に加えて天井部２と底壁部３が開放
可能な副収容部４を有し、天井部２と底壁部３を開放さ
せた状態においてキャリーバッグ、あるいはケースキャ
リアの引き杆５を副収容部４内に挿通可能な鞄を提供す
ることにより達成される。

【０００６】本発明における鞄Ａは主荷物収容部１に加
えて副収容部４を備える。主荷物収容部１は通常の鞄の
ように、閉塞された底壁を有し、自由に荷物を出し入れ
することができ、所望により天井部には開放可能なスラ
イドファスナ等の閉塞部が形成される。副収容部４は天
井部２に加えて底壁部３も開放可能であり、天井部２と
底壁部３の双方を開放した状態で、キャリーバッグ等の
引き杆５を挿通させることができる。天井部２は図１に
示すように、閉塞できないものでもよい。

【０００７】したがって本発明において、副収容部４の
底壁部３を閉塞した状態では通常の鞄のように荷物を収
容することが可能で、天井部２、および底壁部３を開放
した状態では副収容部４に上記キャリーバッグ等の引き
杆５を挿通させ、キャリーバッグ等に連結できる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１ないし図４に示すように、本
発明による鞄Ａは、車輪付きキャリーバッグ６に装着し
て使用される。車輪付きキャリーバッグ６は、下端に車
輪６ａを回転自在に装着したキャリー部６ｂと、キャリ
ー部６ｂに固定されたバッグ部６ｃとからなる。バッグ
部６ｃ内には図示しない荷物収容部が形成され、スライ
ドファスナ６ｄを開閉することにより荷物を自由に出し
入れできる。キャリー部６ｂには、上端が握り部５ａに
より連結された２本の引き杆５、５が伸縮可能に装着さ
れており、運搬時には引き杆５を引き出すことにより、
バッグ部６ｃを持ち上げることなく搬送することができ
る。

【０００９】鞄Ａは、上記バッグ部６ｃの上部に載置す
ることにより該バッグとともに搬送することができ、図
４（ａ）に示すように、スライドファスナ１ａにより開
閉可能な主荷物収容部１の外壁面に副収容部４を形成し
て構成される。主荷物収容部１の外殻には硬質合成樹脂
等の硬質材や、布等の軟質材を使用することができ、主
荷物収容部１内部を仕切により仕切ることも自由であ
る。また、図３に示すように、所望により鞄Ａには手提
げ用取手７、あるいは肩掛け用の肩紐８を固定すること
ができる。

【００１０】副収容部４は例えば上記主荷物収容部１の
外壁面に布等を縫いつけることにより形成される。副収
容部４の天井部２と底壁部３にはスライドファスナ２
ａ、３ａが装着される。この副収容部４は上記主荷物収
容部１が予め底壁を有し、開口から自由に荷物を出し入
れすることができるのに対し、底壁部、すなわち、下端
縁が開放自在に形成され、開放可能距離Ｌは、少なくと
も上記引き杆５、５間の間隔より長く、これら引き杆
５、５を挿通させることができるようにされる。

【００１１】したがってこの実施の形態において、鞄Ａ
をキャリーバッグ６上に搭載する場合には、図１に示す
ように、副収容部４の上下端縁のスライドファスナ２
ａ、３ａを開放して２本の引き杆５、５を副収容部４内
に挿通させる。この状態で鞄Ａの底壁がキャリーバッグ
６のバッグ部６ｃに支承されて該バッグ部６ｃ上に保持
される。また、引き杆５、５が副収容部４を挿通してい
るために、引き杆５から脱離することもない。さらに、
鞄Ａを単体状態で使用する場合には、副収容部４の下端
縁のスライドファスナ３ａを閉じて該副収容部４の底壁
を構成すれば、小物等を収容しておくことができる。

【００１２】なお、上述した実施の形態においては、キ
ャリーバッグ６の引き杆５に挿通させる場合を示した
が、下端に車輪６ａを備えたケースキャリアに装着する
ことも可能であり、この場合、ケースキャリアの引き杆
５を副収容部４に挿通させ、該ケースキャリアに固定し
たバッグの上に載せればよい。

【００１３】また、副収容部４は図４（ｂ）に示すよう
に、天井部２を開放状に形成し、底壁部３のみをスライ
ドファスナ３ａにより開閉操作自在に形成することもで
きる。さらに、上述した実施の形態において、主荷物収
容部１、および副収容部４はスライドファスナ１ａ、３
ａによって閉塞可能とされているが、例えばボタンホッ
ク等を使用したり、あるいは閉塞部を設けなくともよ
い。

【００１４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、キャリー部から取り外して使用する場合にも
副収容部に荷物を収容できるために、使い勝手が向上す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を示す図で、引き杆に本発明に係る鞄を
連結させた状態を示す図である。

【図２】図１を反対方向から見た斜視図である。

【図３】本発明の鞄を示す斜視図である。

【図４】本発明の断面図で、（ａ）は図３の断面図、
（ｂ）は本発明の変形を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 主荷物収容部 ２ 天井部 ３ 底壁部 ４ 副収容部 ５ 引き杆

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】主荷物収容部に加えて天井部と底壁部が開
   放可能な副収容部を有し、 天井部と底壁部を開放させた状態においてキャリーバッ
   グ、あるいはケースキャリアの引き杆を副収容部内に挿
   通可能な鞄。