JP2000308304A - 立軸回転電機 - Google Patents

立軸回転電機

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JP2000308304A
JP2000308304A JP11112270A JP11227099A JP2000308304A JP 2000308304 A JP2000308304 A JP 2000308304A JP 11112270 A JP11112270 A JP 11112270A JP 11227099 A JP11227099 A JP 11227099A JP 2000308304 A JP2000308304 A JP 2000308304A
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JP
Japan
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bearing bracket
upper bearing
weight
stator frame
cooling fan
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JP11112270A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Makita
充弘 牧田
Keiji Ozaki
圭史 尾崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立軸回転電機を据付けた状態で固有振動数を
加振源周波数から容易に離調するようにする。 【解決手段】 固定子フレーム22の下端には下部軸受
ブラケット23が、また上端には上部軸受ブラケット2
4がそれぞれねじ止めにより取付けられ、固定子フレー
ム22の内部には固定子28が配設されている。下部軸
受ブラケット23及び上部軸受ブラケット24には、軸
受29、30を介して回転子31の回転子軸32が回転
可能に設けられ、回転子軸32の上部軸受ブラケット2
4から突出する端部には、冷却ファン35が取付けられ
ている。上部軸受ブラケット24には、軸受29近傍部
位に重り取付部である雌ねじ部39が複数箇所形成さ
れ、この雌ねじ部39には必要に応じた個数の重り40
がねじ41により着脱可能に取付けられるようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動の低減対策を
講じた立軸回転電機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図11には、従来にお
ける立軸回転電機たる立軸電動機の一例を示している。
この立軸電動機1は次のように構成されている。固定子
フレーム2の下端には下部軸受ブラケット3が取付けら
れており、また上端には上部軸受ブラケット4が取付け
られている。固定子フレーム2の内部には、固定子鉄心
5に固定子巻線6を装着した構成の固定子7が配設され
ている。
【0003】また、下部軸受ブラケット3及び上部軸受
ブラケット4には、軸受8、9を介して回転子10の回
転子軸11が回転可能に設けられている。回転子10
は、前記回転子軸11に、回転子導体12を装着した回
転子鉄心13を嵌合取付けて構成されている。さらに、
前記回転子軸11において上部軸受ブラケット4から突
出する端部には、冷却ファン14が一体回転し得るよう
に取付けられている。
【0004】また、この冷却ファン14を覆うようにフ
ァンケーシング15が上部軸受ブラケット4の取付アー
ム部4aに取付けられており、これには空気取入口15
a及び吸気口15bが形成されている。上記冷却ファン
14は、立軸電動機1の運転に伴い、回転子10と一体
回転して、矢印で示すように空気流を生成し、この電動
機1を空冷する。このような構成の立軸電動機1は、下
部軸受ブラケット3が据付ベース16に取付けられるよ
うになっている。
【0005】ここで、上記立軸電動機1がもつ固有振動
数fは、電動機1の質量M、電動機1の剛性、電動機1
と据付ベース16間の据付剛性により支配され、一般に
下記式により求めることができる。
【0006】
【数1】 ただし、Kは電動機1の剛性と、電動機1の据付ベース
16との据付剛性とを合わせた等価剛性を示す。
【0007】電動機1の加振源としては、回転周波数
や、電源周波数、さらにはこの電源周波数の2倍の周波
数等があり、その加振源周波数と固有振動数とが一致ま
たは近接すると共振現象が起こり振動が大きくなる。電
動機1の実使用状態での振動発生状況は、据付状況等の
変動要因があるため、電動機1を実際に据付てからしか
判らないことが多く、従って、上述の共振現象発生も据
付後に判明するものである。この場合には、電動機1を
取外して大幅に改造するか、あるいは電動機1を取外し
て据付ベースに大規模な改造が施すことが必要となるた
め、電動機1の取外し及び再取付けを行なわなければな
らず、その作業がきわめて面倒であると共に、電動機1
または据付部分の改造もきわめて面倒で、電動機1の納
期面でも不利を招く問題があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、立軸回転電機を据付けた状態で、つ
まり回転電機を取外すことなく、固有振動数を加振源周
波数から容易に離調することができ、ひいては振動・騒
音の低減を図ることができる立軸回転電機を提供するに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、両端
部にそれぞれ下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラケッ
トを取付けた固定子フレームと、この固定子フレームの
内部に取付けられた固定子と、前記下部軸受ブラケット
及び上部軸受ブラケットに軸受を介して回転可能に設け
られた回転子と、この回転子の回転軸のうち前記上部軸
受ブラケットから上方へ突出する部分に取付けられた冷
却ファンと、前記上部軸受ブラケットにおける前記軸受
近傍部位に設けられ、重りを着脱可能に取付けることが
可能な重り取付部とを含んで構成される。
【0010】この構成においては、上部軸受ブラケット
に重りを着脱可能に取付けることが可能な重り取付部を
設けているから、立軸回転電機の据付時の試運転あるい
は実使用運転において、共振現象が発生したとしても、
上記重り取付部に重りを必要に応じて取付けることによ
り、立軸回転電機の取外し及び再据付けや大幅な改造を
行なうことなく、立軸回転電機自体の固有振動数をきわ
めて容易に調整できて加振源周波数から離調させること
ができるようになる。この結果、振動・騒音の低減を図
ることができるようになる。しかも、重り取付部を上部
軸受ブラケットにおける前記軸受近傍部位に設けたか
ら、この重り取付部に重りを取付けたとしても、この重
りあるいは重り取付部が冷却空気流を阻害するようなこ
とは少なくなる。すなわち、冷却ファンが回転される
と、冷却空気流は上部軸受ブラケットにおける外周側へ
流れるものであり、軸受部分にはさほど流れない。従っ
て、この軸受近傍部位に重り取付部を設けている上記構
成においては、この冷却空気流の流れを阻害するもので
はない。
【0011】特に、冷却ファンを遠心ファンから構成
し、重り取付部を、この冷却ファンの裏側で且つ上部軸
受ブラケットにおける軸受近傍部位に設けるようにして
も良い(請求項2の発明)。この構成においては、冷却
ファンの裏面側が空気の流れに関係のないデッドスペー
スとなるから、重り取付部をこのデッドスペースに設け
ることになり、重りもデッドスペース部分に設け得るよ
うになり、全体の大形化を有効に防止できるようにな
る。
【0012】請求項3の発明は、両端部にそれぞれ下部
軸受ブラケット及び上部軸受ブラケットを取付けた固定
子フレームと、この固定子フレームの内部に取付けられ
た固定子と、前記下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラ
ケットに軸受を介して回転可能に設けられた回転子と、
この回転子の回転軸のうち前記上部軸受ブラケットから
上方へ突出する部分に取付けられた冷却ファンと、前記
上部軸受ブラケットに、前記冷却ファン外方において軸
方向に沿うように立設され、その上端部に重りを前記冷
却ファンから離間状態で取付けることが可能な複数の支
柱とを含んで構成される。
【0013】この構成においては、立軸回転電機の据付
け状態で、重りを支柱に取付けることができるから、立
軸回転電機の取外し及び再据付けや大幅な改造を行なう
ことなく、立軸回転電機自体の固有振動数をきわめて容
易に調整できて加振源周波数から離調させることができ
るようになる。この結果、振動・騒音の低減を図ること
ができるようになる。しかも、重り取付手段が支柱であ
るから、これが冷却ファンの外方に存するにもかかわら
ず、冷却空気流の流れを大きく阻害することはなく、ま
た、支柱に重りを取付けた場合でもこの重りが冷却ファ
ンから離間するから、この場合も冷却空気流の流れを大
きく阻害することはない。
【0014】請求項4の発明は、両端部にそれぞれ下部
軸受ブラケット及び上部軸受ブラケットを取付けた固定
子フレームと、この固定子フレームの内部に取付けられ
た固定子と、前記下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラ
ケットに軸受を介して回転可能に設けられた回転子と、
この回転子の回転軸のうち前記上部軸受ブラケットから
上方へ突出する部分に取付けられた冷却ファンと、を備
え、前記固定子フレームあるいは下部軸受ブラケットま
たは上部軸受ブラケットの少なくとも一つに、固体ある
いは粉体または液体からなる重りの収容配置が可能な凹
部を設けて構成される。
【0015】上記構成においては、立軸回転電機の据付
け状態で、重りを凹部に収容配置することができるか
ら、立軸回転電機の取外し及び再据付けや大幅な改造を
行なうことなく、立軸回転電機自体の固有振動数をきわ
めて容易に調整できて加振源周波数から離調させること
ができるようになる。この結果、振動・騒音の低減を図
ることができるようになる。しかも、凹部は、固体ある
いは粉体または液体からなる重りが収容配置可能である
から、重りとして粉体または液体を採用すれば、重量調
整がきわめて容易となる。
【0016】請求項5の発明は、両端部にそれぞれ下部
軸受ブラケット及び上部軸受ブラケットを取付けた固定
子フレームと、この固定子フレームの内部に取付けられ
た固定子と、前記下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラ
ケットに軸受を介して回転可能に設けられた回転子と、
この回転子の回転軸のうち前記上部軸受ブラケットから
上方へ突出する部分に取付けられた冷却ファンと、を備
え、前記固定子フレームあるいは下部軸受ブラケットま
たは上部軸受ブラケットの少なくとも一つに、重り嵌合
配置用の溝部を設けて構成される。
【0017】上記構成においては、立軸回転電機の据付
け状態で、重りを溝部に嵌合配置することができるか
ら、立軸回転電機の取外し及び再据付けや大幅な改造を
行なうことなく、立軸回転電機自体の固有振動数をきわ
めて容易に調整できて加振源周波数から離調させること
ができるようになる。この結果、振動・騒音の低減を図
ることができるようになる。
【0018】請求項6の発明は、両端部にそれぞれ下部
軸受ブラケット及び上部軸受ブラケットを取付けた固定
子フレームと、この固定子フレームの内部に取付けられ
た固定子と、前記下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラ
ケットに軸受を介して回転可能に設けられた回転子と、
この回転子の回転軸のうち前記上部軸受ブラケットから
上方へ突出する部分に取付けられた冷却ファンと、を備
え、前記固定子フレームのフィンに抜け止め部を設け、
このフィン間に重り嵌合配置用の溝部を形成してなる。
【0019】上記構成においては、立軸回転電機の据付
け状態で、重りを溝部に嵌合配置することができるか
ら、立軸回転電機の取外し及び再据付けや大幅な改造を
行なうことなく、立軸回転電機自体の固有振動数をきわ
めて容易に調整できて加振源周波数から離調させること
ができるようになる。この結果、振動・騒音の低減を図
ることができるようになる。しかも、この溝部は、固定
子フレームのフィンに抜け止め部を設けることにより形
成されているから、溝部をフィンを利用して形成するこ
とができ、もって、構成の簡単化に寄与できるようにな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1及び図2を参照しながら説明する。図2には立軸
電動機21の右半部を断面した全体構成を示している。
この立軸電動機21は次のように構成されている。固定
子フレーム22は、円筒形をなしており、その外周面に
は、軸方向に延びるフィン22aが多数形成されてい
る。固定子フレーム22の下端には下部軸受ブラケット
23がねじ止めにより取付けられており、また上端には
上部軸受ブラケット24がねじ止めにより取付けられて
いる。特に上部軸受ブラケット24のねじ止め構造につ
いて述べると、次の通りである。
【0021】すなわち、図1に示すように、上部軸受ブ
ラケット24のフランジ部24aにはねじ挿通孔24b
が形成され、一方、固定子フレーム22の上端部には雌
ねじ部22bが形成されいる。そして、ねじ挿通孔24
bを通したボルト25を雌ねじ部22bにねじ込み、も
って上部軸受ブラケット24をねじ止めしている。な
お、上記上部軸受ブラケット24のフランジ部24aに
は複数例えば4個の取付アーム部24cが突設されてい
る。
【0022】前記固定子フレーム22の内部には、固定
子鉄心26に固定子巻線27を装着した構成の固定子2
8が配設されている。また、下部軸受ブラケット23及
び上部軸受ブラケット24には、軸受29、30を介し
て回転子31の回転子軸32が回転可能に設けられてい
る。回転子31は、前記回転子軸32に、回転子導体3
3を装着した回転子鉄心34を嵌合取付けて構成されて
いる。さらに、前記回転子軸32において上部軸受ブラ
ケット24から突出する端部には、冷却ファン35が一
体回転し得るように取付けられている。この冷却ファン
35は遠心ファンから構成されている。
【0023】また、この冷却ファン35を覆うようにフ
ァンケーシング36が上部軸受ブラケット24の取付ア
ーム部24cにねじ止めにより取付けられており、これ
には空気取入口36a及び吸気口36bが形成されてい
る。そして、これら空気取入口36a及び吸気口36b
には、防塵用ネット37、38が装着されている。
【0024】上記冷却ファン35は、立軸電動機21の
運転に伴い、回転子31と一体回転して、矢印で示すよ
うに空気流を生成し、この電動機21を空冷する。さ
て、上部軸受ブラケット24には、軸受30近傍部位に
重り取付部である雌ねじ部39が複数箇所形成されてい
る。この雌ねじ部39には必要に応じて1個または複数
個の重り40がねじ41により着脱可能に取付けられる
ようになっている。
【0025】このような構成の立軸電動機21は、下部
軸受ブラケット23が据付ベース42に取付けられるよ
うになっている。
【0026】この構成においては、上部軸受ブラケット
24に重り40を着脱可能に取付けることが可能な重り
取付部である雌ねじ部39を設けているから、立軸回転
電機21の据付時の試運転あるいは実使用運転におい
て、共振現象が発生したとしても、上記雌ねじ部39に
重り40を必要に応じて取付けることにより、立軸回転
電機21の取外し及び再据付けや大幅な改造を行なうこ
となく、立軸回転電機21自体の固有振動数をきわめて
容易に調整できて加振源周波数から離調させることがで
き、ひいては、振動・騒音の低減を図ることができる。
【0027】しかも、雌ねじ部39を上部軸受ブラケッ
ト24における前記軸受30近傍部位に設けたから、こ
の雌ねじ部39に重り40を取付けたとしても、この重
り40が冷却空気流を阻害するようなことは少なくな
る。すなわち、冷却ファン35が回転されると、冷却空
気流は、矢印で示したように、上部軸受ブラケット24
における外周側へ流れるものであり、軸受29部分には
さほど流れない。従って、この軸受30近傍部位に雌ね
じ部39を設けている上記実施例においては、この冷却
空気流の流れを阻害するものではない。
【0028】特に、冷却ファン35を遠心ファンから構
成し、雌ねじ部39を、この冷却ファン35の裏側で且
つ上部軸受ブラケット24における軸受30近傍部位に
設けたから、冷却ファン35の裏面側が空気の流れに関
係のないデッドスペースとなるから、雌ねじ部39をこ
のデッドスペースに設けることになり、重り40もデッ
ドスペース部分に設け得るようになり、全体の大形化を
有効に防止できるようになる。
【0029】さらに本実施例では、重り40を比較的薄
く形成して複数備えた構成としており、このようにする
ことにより、重量調整を容易に行ない得て離調調整がさ
らに容易となる。この重り40は予めこの立軸電動機2
1が所要数備える構成としても差支えはないが、少なく
とも重り取付部を備えていれば重りは必要に応じて取付
けることが可能である。
【0030】図3は本発明の第2の実施例を示してお
り、この実施例においては、重り取付部としての凹部5
1を上部軸受ブラケット24に形成した点が第1の実施
例と異なる。すなわち、上部軸受ブラケット24におけ
る軸受30近傍部位に環状の凹部51が形成されてお
り、これは上面を開放している。この開放部には円環状
の蓋板52がねじ止めにより着脱可能に取付けられるよ
うになっている。そして、この凹部51の内部には必要
に応じて適宜数の重り53が収容配置されるようになっ
ている。この実施例においても、上述の第1の実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0031】図4は本発明の第3の実施例を示してお
り、この実施例においては、次の点が第1の実施例と異
なる。重り取付部としての支柱61は、ほぼ丸棒状をな
し、その下端部には雄ねじ部61aが形成され、上端部
には雌ねじ部61bが形成されている。この支柱61
は、その雄ねじ部61aを、上部軸受ブラケット24の
ねじ挿通孔24bを通して雌ねじ部22bにねじ込むこ
とによって、上部軸受ブラケット24に軸方向に沿うよ
うに立設状態に取付けられており、この支柱61は冷却
ファン35の外方に位置する。この場合、この支柱61
は上部軸受ブラケット24を固定子フレーム22に取付
けるためのねじ(第1の実施例におけるボルト25)と
しての機能しており、取付けねじの削減に寄与してい
る。
【0032】さらにこの支柱61の上端部の雌ねじ部6
1bには、必要に応じて適宜数の重り62がねじ63に
より取付けられるようになっており、この取付け状態で
重り62は冷却ファン35から離間するようになってい
る。
【0033】この構成においては、立軸回転電機21の
据付け状態で、重り62を支柱61に取付けることがで
きるから、立軸回転電機21の取外し及び再据付けや大
幅な改造を行なうことなく、立軸回転電機21自体の固
有振動数をきわめて容易に調整できて加振源周波数から
離調させることができるようになる。しかも、重り取付
手段が支柱61であるから、これが冷却ファン35の外
方に存するにもかかわらず、冷却空気流の流れを大きく
阻害することはなく、また、支柱61に重り62を取付
けた場合でもこの重り62が冷却ファンから離間するか
ら、この場合も冷却空気流の流れを大きく阻害すること
はない。
【0034】図5及び図6は本発明の第4の実施例を示
しており、この実施例においては、次の点が第1の実施
例と異なる。すなわち、固定子フレーム22の外面に軸
方向(上下方向)に長い上端開放形の凹部71が形成さ
れている。そして、その上端開放部には蓋板72がねじ
止めにより着脱可能に取付けられるようになっている。
そして、この凹部71の内部には必要に応じて重り73
が収容配置されるようになっている。この重り73とし
ては、固体あるいは粉体または液体のいずれでも良い。
この実施例においても、立軸回転電機21の据付け状態
で、重り73を凹部71に収容配置することができるか
ら、上述の第1の実施例と同様の効果を得ることができ
る。しかも、凹部71は、固体あるいは粉体または液体
のいずれかの重り73が収容配置可能であるから、重り
73として粉体または液体を採用すれば、重量調整がき
わめて容易となる。なお、上記凹部71は、固定子フレ
ーム22以外、下部軸受ブラケット23または上部軸受
ブラケット24の少なくとも一つに設ければ良い。
【0035】図7ないし図10は本発明の第5の実施例
を示しており、この実施例においては、次の点が第1の
実施例と異なる。すなわち、固定子フレーム22のフィ
ン22aの側面に軸方向に延びる抜け止め部81を例え
ば一体成形により形成し、もって、このフィン22間に
重り嵌合配置用の溝部82を形成している。この溝部8
2には、図8に示す形状(上記溝部82のほぼ合致する
形状)の重り83が必要に応じて嵌合配置されるように
なっている。
【0036】上記構成においては、立軸回転電機21の
据付け状態で、重り83を溝部82に嵌合配置すること
ができるから、第1の実施例と同様の効果を得ることが
できる。しかも、この溝部82は、固定子フレーム22
のフィン22aに抜け止め部81を設けることにより形
成されているから、溝部82をフィンを利用して形成す
ることができ、構成の簡単化に寄与できる。なお、上記
溝部82は、専用に形成しても良い。さらに溝部82
は、固定子フレーム22以外、下部軸受ブラケット23
または上部軸受ブラケット24の少なくとも一つに設け
れば良い。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、上部軸受ブラケットに重りを着脱可能に取付ける
ことが可能な重り取付部を設けているから、立軸回転電
機の据付け状態で重りを重り取付部に必要に応じて取付
けることができ、立軸回転電機の取外し及び再据付けや
大幅な改造を行なうことなく、立軸回転電機自体の固有
振動数をきわめて容易に調整できて加振源周波数から離
調させることができ、この結果、振動・騒音の低減を図
ることができる。しかも、重り取付部を上部軸受ブラケ
ットにおける前記軸受近傍部位に設けたから、この重り
あるいは重り取付部が冷却空気流を阻害するようなこと
はほとんどない。
【0038】請求項2の発明によれば、冷却ファンを遠
心ファンから構成し、重り取付部を、この冷却ファンの
裏側で且つ上部軸受ブラケットにおける軸受近傍部位に
設けたから、冷却ファンの裏面側が空気の流れに関係の
ないデッドスペースを利用でき、全体の大形化を有効に
防止できる。
【0039】請求項3の発明によれば、立軸回転電機の
据付け状態で重りを支柱に必要に応じて取付けることが
でき、立軸回転電機の取外し及び再据付けや大幅な改造
を行なうことなく、立軸回転電機自体の固有振動数をき
わめて容易に調整できて加振源周波数から離調させるこ
とができ、この結果、振動・騒音の低減を図ることがで
きる。しかも、重り取付手段が支柱であるから、これが
冷却ファンの外方に存するにもかかわらず、冷却空気流
の流れを大きく阻害することはなく、また、支柱に重り
を取付けた場合でもこの重りが冷却ファンから離間する
から、この場合も冷却空気流の流れを大きく阻害するこ
とはない。
【0040】請求項4の発明によれば、立軸回転電機の
据付け状態で、重りを凹部に収容配置することができる
から、立軸回転電機の取外し及び再据付けや大幅な改造
を行なうことなく、立軸回転電機自体の固有振動数をき
わめて容易に調整できて加振源周波数から離調させるこ
とができ、この結果、振動・騒音の低減を図ることがで
きる。しかも、凹部に対して固体あるいは粉体または液
体からなる重りが収容配置可能であるから、重りとして
粉体または液体を採用すれば、重量調整がきわめて容易
となる。
【0041】請求項5の発明によれば、立軸回転電機の
据付け状態で、重りを溝部に嵌合配置することができる
から、立軸回転電機の取外し及び再据付けや大幅な改造
を行なうことなく、立軸回転電機自体の固有振動数をき
わめて容易に調整できて加振源周波数から離調させるこ
とができ、この結果、振動・騒音の低減を図ることがで
きる。
【0042】請求項6の発明によれば、上記請求項5と
同様の効果を得ることができるのに加え、この溝部を、
固定子フレームのフィンに抜け止め部を設けることによ
り形成されているから、溝部をフィンを利用して形成す
ることができ、もって、構成の簡単化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す上部軸受ブラケッ
ト部分の一部外観を残した縦断側面図
【図2】左半部を外観とし右半部を縦断面とした全体の
側面図
【図3】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第4の実施例を示す固定子フレームの
凹部部分の横断平面図
【図6】固定子フレーム部分の凹部部分の縦断側面図
【図7】本発明の第5の実施例を示す固定子フレームの
溝部部分の横断平面図
【図8】重りの斜視図
【図9】溝部部分の拡大横断面図
【図10】図2相当図
【図11】従来例を示す図2相当図
【符号の説明】
21は立軸電動機(立軸回転電機)、22は固定子フレ
ーム、22aはフィン、23は下部軸受ブラケット、2
4は上部軸受ブラケット、28は固定子、29、30は
軸受、31は回転子、35は冷却ファン、39は雌ねじ
部(重り取付部)、40は重り、51は凹部、52は蓋
板、53は重り、61は支柱、62は重り、71は凹
部、72は蓋板、73は重り、81は抜け止め部、82
は溝部、83は重りを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H605 AA04 AA05 BB05 BB14 CC01 CC02 CC03 CC05 DD03 DD05 DD11 DD12 DD34 EA02 EA15 EA16 EB01 EB10 GG04 GG06 5H609 BB20 PP02 PP05 PP10 PP11 QQ02 QQ08 RR02 RR16 RR27 RR35 RR42 RR63 RR69 SS03 SS12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部にそれぞれ下部軸受ブラケット及
    び上部軸受ブラケットを取付けた固定子フレームと、 この固定子フレームの内部に取付けられた固定子と、 前記下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラケットに軸受
    を介して回転可能に設けられた回転子と、 この回転子の回転軸のうち前記上部軸受ブラケットから
    上方へ突出する部分に取付けられた冷却ファンと、 前記上部軸受ブラケットにおける前記軸受近傍部位に設
    けられ、重りを着脱可能に取付けることが可能な重り取
    付部とを備えてなる立軸回転電機。
  2. 【請求項2】 冷却ファンは遠心ファンからなり、 重り取付部は、この冷却ファンの裏側で且つ上部軸受ブ
    ラケットにおける軸受近傍部位に設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の立軸回転電機。
  3. 【請求項3】 両端部にそれぞれ下部軸受ブラケット及
    び上部軸受ブラケットを取付けた固定子フレームと、 この固定子フレームの内部に取付けられた固定子と、 前記下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラケットに軸受
    を介して回転可能に設けられた回転子と、 この回転子の回転軸のうち前記上部軸受ブラケットから
    上方へ突出する部分に取付けられた冷却ファンと、 前記上部軸受ブラケットに、前記冷却ファン外方におい
    て軸方向に沿うように立設され、その上端部に重りを前
    記冷却ファンから離間状態で取付けることが可能な複数
    の支柱とを備えてなる立軸回転電機。
  4. 【請求項4】 両端部にそれぞれ下部軸受ブラケット及
    び上部軸受ブラケットを取付けた固定子フレームと、 この固定子フレームの内部に取付けられた固定子と、 前記下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラケットに軸受
    を介して回転可能に設けられた回転子と、 この回転子の回転軸のうち前記上部軸受ブラケットから
    上方へ突出する部分に取付けられた冷却ファンと、 を備え、 前記固定子フレームあるいは下部軸受ブラケットまたは
    上部軸受ブラケットの少なくとも一つに、固体あるいは
    粉体または液体からなる重りの収容配置が可能な凹部を
    設けてなる立軸回転電機。
  5. 【請求項5】 両端部にそれぞれ下部軸受ブラケット及
    び上部軸受ブラケットを取付けた固定子フレームと、 この固定子フレームの内部に取付けられた固定子と、 前記下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラケットに軸受
    を介して回転可能に設けられた回転子と、 この回転子の回転軸のうち前記上部軸受ブラケットから
    上方へ突出する部分に取付けられた冷却ファンと、 を備え、 前記固定子フレームあるいは下部軸受ブラケットまたは
    上部軸受ブラケットの少なくとも一つに、重り嵌合配置
    用の溝部を設けてなる立軸回転電機。
  6. 【請求項6】 両端部にそれぞれ下部軸受ブラケット及
    び上部軸受ブラケットを取付けた固定子フレームと、 この固定子フレームの内部に取付けられた固定子と、 前記下部軸受ブラケット及び上部軸受ブラケットに軸受
    を介して回転可能に設けられた回転子と、 この回転子の回転軸のうち前記上部軸受ブラケットから
    上方へ突出する部分に取付けられた冷却ファンと、 を備え、 前記固定子フレームのフィンに抜け止め部を設け、この
    フィン間に重り嵌合配置用の溝部を形成してなる立軸回
    転電機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006094625A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Nikon Corp モータ駆動機構
JP2011015478A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 回転電機
JP2015056922A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 東芝三菱電機産業システム株式会社 回転電機
JP2016208619A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 東芝三菱電機産業システム株式会社 回転電機

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