JP2000308053A - 通信サービス品質制御方法及び装置 - Google Patents

通信サービス品質制御方法及び装置

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JP2000308053A
JP2000308053A JP22379899A JP22379899A JP2000308053A JP 2000308053 A JP2000308053 A JP 2000308053A JP 22379899 A JP22379899 A JP 22379899A JP 22379899 A JP22379899 A JP 22379899A JP 2000308053 A JP2000308053 A JP 2000308053A
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Yasuo Sakai
靖夫 酒井
Jun Matsuda
潤 松田
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ATR Adaptive Communications Research Laboratories
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ATR Adaptive Communications Research Laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信タイミングがずれた場合であっても、動
画像データの再生が容易に乱れて表示されることを防止
し、その乱れを最小限に抑制することができる通信サー
ビス品質制御方法及び装置を提供する。 【解決手段】 通信アプリケーションCAでは、1フレ
ームの画像データを受信しながら復号して表示する第1
の受信再生処理と、1フレームの画像データを受信し、
受信した画像データを中間バッファメモリ50に一旦格
納した後、読み出して復号して表示する第2の受信再生
処理とを実行する。リアルタイムフロー制御部32は、
検出したフレームずれ率に応じて第1の受信再生処理と
第2の受信再生処理とを、動的にかつ適応的に選択切り
換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばネットワー
クを介して接続された複数の端末装置間の通信サービス
の品質(以下、QoSという。)を制御する通信サービ
ス品質制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術文献1「河内谷清久仁,“マル
チメディア処理の動的QoS制御のためのフレームワー
ク”,電子情報通信学会論文誌,B-I,Vol.J80-B-I,N
o.6,pp.465-471,1997年6月」記載のQoSチケットモ
デル(以下、第1の従来例という。)では、QoSマネ
ージャが、複数の連続メディアセッションから通知され
るQoSファクタに基づいて、それらに対する資源の割
り振りと予約を行い、その情報を書き込んだ「QoSチ
ケット」を発行し、各連続メディアセッションが、Qo
Sファクタを通じて当該各連続メディアセッションの必
要とする資源量をQoSマネージャに通知する。また、
各連続メディアセッションは、QoSマネージャから当
該各連続メディアセッションに対して発行されたQoS
チケットに記載される資源の制限内で処理が行われるよ
うに動的にQoSを調整し、当該各連続メディアセッシ
ョンの処理内容を適応させる。オペレーティングシステ
ムは、資源使用の保証と監視を行う。第1の従来例で
は、このようにQoSチケットを通じて、オペレーティ
ングシステム、QoSマネージャ及び各連続メディアセ
ッションが協調してQoS制御を行うことにより、複数
の連続メディア処理に対するCPU資源の配分と動的な
QoS制御が可能である。
【0003】また、従来技術文献2「河内谷清久仁ほ
か,“MKngプロジェクトにおけるマルチメディア技
術:動的QoS制御のための資源交渉手法の提案”,情
報処理学会第55回全国大会論文集,2Z-4,1997年9
月」記載の「資源チケット」を用いた資源管理モデル
(以下、第2の従来例という。)は、第1の従来例を改
善したモデルである。第2の従来例では、各アプリケー
ションは、当該各アプリケーションがシステム資源の要
求を行ったり利用可能な資源量等の情報を得るための統
一的アブストラクション(抽象観念)である資源チケッ
トに、当該各アプリケーションの対応可能なQoSタイ
プ毎の資源要求を「資源要求表」として登録し、資源ア
ロケータに送信する。資源アロケータは各アプリケーシ
ョンの資源チケットの当該資源要求表に基づいて、でき
るだけ多くのアプリケーションが満足できるように各ア
プリケーションに対する資源配分を決定してその予約を
行い、その資源配分情報を各資源チケットに書き込む。
各アプリケーションは、指定されたQoSタイプで処理
を行うと共に、実際に消費した資源量の情報をもとに資
源要求表を較正する。第2の従来例は、このような資源
管理手法によって環境に依存せず、動的なQoS制御を
行うことができる。
【0004】しかしながら、第1及び第2の従来例で
は、各リソースのモジュールに対するQoSの分配は集
中管理されている。使用リソース量の変化が発生した場
合、QoSの再配分が集中的に行われるため、分配の対
象となるモジュールが多くなると、その負荷は非常に大
きくなり、分配処理に多くの時間が必要となる。第1の
従来例ではQoSマネージャ(QoS Manager)部、第2
の従来例では資源アロケータ(Resource Allocator)が
これに相当する。各モジュールのQoS調整はこの分配
結果に基づいて行われるために、QoS調整が迅速に行
なえないという問題があった。
【0005】この問題点を解決するために、本特許出願
人は、特願平10−279739号の特許出願におい
て、「ネットワークを介して接続された複数の端末装置
間で通信ストリームを用いて通信するときに、通信サー
ビスの品質を制御する端末装置の通信サービス品質制御
方法又は装置において、通信ストリームの通信サービス
の品質に基づいて決定された通信のためのリソース量が
所定の正常範囲外のときに、通信ストリームを用いて通
信するときの優先順位を表す優先度と、通信ストリーム
の通信サービスの品質を調整するか否かを決定するため
の基準値であるしきい値とを比較することにより、通信
ストリーム毎に通信サービスの品質を調整した後、通信
サービスの品質を調整した通信ストリームを含むすべて
の通信ストリームの優先度に基づいて上記しきい値を更
新する」こと(以下、第3の従来例という。)を提案し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来例において、動画像データを伝送したときに、1
フレーム分の動画像データを受信して復号した後、CR
Tディスプレイに表示する処理を、1フレームの動画像
データ毎に繰り返すように構成した場合、各フレームの
動画像データが所定の周期の受信タイミングで受信して
いるときは正常に表示することができるが、受信タイミ
ングがずれた場合、動画像データの再生が容易に乱れて
表示されるという問題点があった。
【0007】本発明の目的は以上の問題点を解決し、受
信タイミングがずれた場合であっても、動画像データの
再生が容易に乱れて表示されることを防止し、その乱れ
を最小限に抑制することができる通信サービス品質制御
方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の通信サービス品質制御方法は、ネットワークを介し
て接続された複数の端末装置間で通信ストリームを用い
て通信するときに、通信サービスの品質を制御する制御
手段を備えた端末装置の通信サービス品質制御方法にお
いて、1フレームの画像データを受信しながら復号して
表示する第1の受信再生処理のステップと、1フレーム
の画像データを受信し、受信した画像データを中間バッ
ファメモリに一旦格納した後、読み出して復号して表示
する第2の受信再生処理のステップと、画像データを受
信するときに、所定の時間当りのフレームずれ率を検出
し、第1の受信再生処理のステップを実行した後、フレ
ームずれ率が所定の第1のしきい値以上であるときに第
2の受信再生処理のステップを実行する一方、フレーム
ずれ率が上記第1のしきい値未満であるときに第1の受
信再生処理のステップを繰り返し、また、第2の受信再
生処理のステップを実行した後、フレームずれ率が第1
のしきい値よりも小さい所定の第2のしきい値以下であ
るときに第1の受信再生処理のステップを実行する一
方、フレームずれ率が上記第2のしきい値を超えるとき
に第2の受信再生処理のステップを繰り返すように制御
するステップとを含むことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る請求項2記載の通信サ
ービス品質制御装置は、ネットワークを介して接続され
た複数の端末装置間で通信ストリームを用いて通信する
ときに、通信サービスの品質を制御する制御手段を備え
た端末装置の通信サービス品質制御装置において、1フ
レームの画像データを受信しながら復号して表示する第
1の受信再生処理手段と、1フレームの画像データを受
信し、受信した画像データを中間バッファメモリに一旦
格納した後、読み出して復号して表示する第2の受信再
生処理手段とを備え、上記制御手段は、画像データを受
信するときに、所定の時間当りのフレームずれ率を検出
し、第1の受信再生処理手段の処理を実行した後、フレ
ームずれ率が所定の第1のしきい値以上であるときに第
2の受信再生処理手段の処理を実行する一方、フレーム
ずれ率が上記第1のしきい値未満であるときに第1の受
信再生処理手段の処理を繰り返し、また、第2の受信再
生処理手段の処理を実行した後、フレームずれ率が第1
のしきい値よりも小さい所定の第2のしきい値以下であ
るときに第1の受信再生処理手段の処理を実行する一
方、フレームずれ率が上記第2のしきい値を超えるとき
に第2の受信再生処理手段の処理を繰り返すように制御
することを特徴とする。
【0010】さらに、本発明に係る請求項3記載の端末
装置の通信サービス品質制御方法は、ネットワークを介
して接続された複数の端末装置間で通信ストリームを用
いて通信するときに、通信サービスの品質を制御する端
末装置の通信サービス品質制御方法において、1フレー
ムの画像データを受信しながら復号して表示する第1の
受信再生処理のステップと、1フレームの画像データを
受信し、受信した画像データを中間バッファメモリに一
旦格納した後、読み出して復号して表示する第2の受信
再生処理のステップと、上記第1の受信再生処理のステ
ップにより画像データを受信再生するときに、上記第1
の受信再生処理のステップにより画像データを受信再生
しながら再生画像のフレームずれ率を測定し、測定され
たフレームずれ率に基づいて上記端末装置のリソースの
使用量とユーザの満足度とを考慮した上記第1の受信再
生処理の適応度を計算するとともに、測定されたフレー
ムずれ率に基づいて上記端末装置のリソースの使用量と
ユーザの満足度とを考慮した上記第2の受信再生処理の
適応度を、予め決められたリソースの使用量を用いて類
推して計算する一方、上記第2の受信再生処理のステッ
プにより画像データを受信再生するときに、上記第2の
受信再生処理のステップにより画像データを受信再生し
ながら再生画像のフレームずれ率を測定し、測定された
フレームずれ率に基づいて上記端末装置のリソースの使
用量とユーザの満足度とを考慮した上記第2の受信再生
処理の適応度を計算するとともに、測定されたフレーム
ずれ率に基づいて上記端末装置のリソースの使用量とユ
ーザの満足度とを考慮した上記第1の受信再生処理の適
応度を、予め決められたリソースの使用量を用いて類推
して計算し、上記第1の受信再生処理の適応度が上記第
2の受信再生処理の適応度以上であるときは、上記第1
の受信再生処理のステップにより画像データを受信再生
するように制御する一方、上記第1の受信再生処理の適
応度が上記第2の受信再生処理の適応度未満であるとき
は、上記第2の受信再生処理のステップにより画像デー
タを受信再生するように制御するステップとを含むこと
を特徴とする。
【0011】またさらに、本発明に係る請求項4記載の
通信サービス品質制御装置は、ネットワークを介して接
続された複数の端末装置間で通信ストリームを用いて通
信するときに、通信サービスの品質を制御する制御手段
を備えた端末装置の通信サービス品質制御装置におい
て、1フレームの画像データを受信しながら復号して表
示する第1の受信再生処理手段と、1フレームの画像デ
ータを受信し、受信した画像データを中間バッファメモ
リに一旦格納した後、読み出して復号して表示する第2
の受信再生処理手段とを備え、上記制御手段は、上記第
1の受信再生処理手段を用いて画像データを受信再生す
るときに、上記第1の受信再生処理手段を用いて画像デ
ータを受信再生しながら再生画像のフレームずれ率を測
定し、測定されたフレームずれ率に基づいて上記端末装
置のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮した上
記第1の受信再生処理手段の適応度を計算するととも
に、測定されたフレームずれ率に基づいて上記端末装置
のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮した上記
第2の受信再生処理手段の適応度を、予め決められたリ
ソースの使用量を用いて類推して計算する一方、上記第
2の受信再生処理手段を用いて画像データを受信再生す
るときに、上記第2の受信再生処理手段を用いて画像デ
ータを受信再生しながら再生画像のフレームずれ率を測
定し、測定されたフレームずれ率に基づいて上記端末装
置のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮した上
記第2の受信再生処理手段の適応度を計算するととも
に、測定されたフレームずれ率に基づいて上記端末装置
のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮した上記
第1の受信再生処理手段の適応度を、予め決められたリ
ソースの使用量を用いて類推して計算し、上記第1の受
信再生処理手段の適応度が上記第2の受信再生処理手段
の適応度以上であるときは、上記第1の受信再生処理手
段を用いて画像データを受信再生するように制御する一
方、上記第1の受信再生処理手段の適応度が上記第2の
受信再生処理手段の適応度未満であるときは、上記第2
の受信再生処理手段を用いて画像データを受信再生する
ように制御することを特徴とする通信サービス品質制御
装置。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0013】図1は、本発明に係る一実施形態である通
信サービス品質(QoS)調整機能を備えた端末装置A
及びBを備えた通信システムの構成を示すブロック図で
ある。図1において、端末装置Aは、通信サービス品質
(QoS)調整機能を備え、パーソナルコンピュータA
1とモデム(変復調装置)A2とを備えて構成され、こ
こで、パーソナルコンピュータA1はモデムA2、並び
に、例えば電話回線、ISDN回線、インターネットな
どのネットワークNEを介して端末装置Bに接続され
る。端末装置Bは、端末装置Aと同様に、パーソナルコ
ンピュータB1及びモデムB2を備えて構成される。
【0014】まず、本発明に係る一実施形態の通信シス
テムの構成及び動作について図1を参照しながら説明す
る。図1の通信システムは、従来技術文献3「小菅ほ
か,“適応型情報通信アプリケーションのためのフレー
ムワークの一考察−エージェントに基づくシステムアー
キテクチャ−”,電子情報通信学会技術研究報告,CQ97
-66,pp53-60,1997年12月」記載のQoSによるリソー
スマネージメントのメカニズムを用いる。
【0015】図1において、パーソナルコンピュータA
1は、通信処理の動作を制御するハードウエアであるC
PU10と、端末装置Bとデータ通信を行う通信アプリ
ケーション(ソフトウエア)CAと、上記データ通信の
制御を行う通信制御部(ソフトウエア)CCと、ユーザ
要求に基づいてQoSとQoSマネジメントポリシー
(QoS管理ポリシー)を算出するアプリケーションエ
ージェントAAと、マルチメディア通信のストリーム毎
に生成され、かつアプリケーションエージェントAAに
よって算出されたQoSとQoSマネジメントポリシー
に基づいて従ってストリームを自律的に制御するストリ
ームエージェントSAと、QoSを調整する際にどのス
トリームのQoSを調整するかを決定するための基準値
であるしきい値を記憶する共有データメモリ14とを備
える。ここで、エージェントとは、外部からの入力に対
して自律的に動作の判断と制御を行うソフトウェアモジ
ュールのことである。アプリケーションエージェントA
Aは、QoSマッピング部11と、QoS交渉部(Qo
Sネゴシエーション部)12と、QoS許可部(QoS
アドミッション部)13とを備える。また、ストリーム
エージェントSAは、QoS管理部21と、QoSモニ
タリング部22とを備える。さらに、通信制御部CC
は、フローフィルタリング部31と、リアルタイムフロ
ー制御部32と、適応転送システム部33とを備える。
以下、パーソナルコンピュータA1の処理及び動作の詳
細について説明する。
【0016】まず、適応型情報通信アプリケーションに
ついて説明する。上述したように、今後の高度情報通信
社会においては、モバイル通信、マルチメディア通信、
及びパーソナル通信を利用する形態の情報通信アプリケ
ーションが普及し、日常生活の様々な場面で個人に密に
関わってくる。
【0017】誰もがこのようなアプリケーションを日常
的に気軽に利用できるようにするためには、極めて多様
で流動的な動作環境で適応的に通信コーディネーション
を行う機能がアプリケーションに求められる。すなわ
ち、使用するネットワークや、ときには端末までもがア
プリケーション利用の都度、異なることがあり、その結
果、使用できるリソース、性能がそのときどきで異なっ
てくる。さらに、マルチメディアストリームを取り扱う
場合には、そこで処理する負荷の特性も一定していな
い。この場合には、使用可能なリソース、性能、メディ
アストリームの負荷特性などに応じて受信処理できるQ
oSの選択などの通信コーディネーションが必要であ
る。とくに、携帯端末を使用してワイヤレスアクセスリ
ンク経由でモバイルマルチメディア通信を利用する場合
(例えば、図8参照。)には、相手側(例えば、高速広
帯域アクセスリンク経由で通信できる高性能ワークステ
ーション)との間の、使用可能リソース量や性能の差に
より、双方で扱えるメディアストリームのQoSに差が
生じることがある。この場合には、受信処理できるメデ
ィアストリームに変換するためのQoS調整などの通信
コーディネーションが必要である。
【0018】また、ワイヤレスアクセスリンクの不安定
な伝送環境や、ハンドオーバによる使用可能伝送帯域の
変更、携帯端末の電池残量の変化などにより、アプリケ
ーション利用中にも動作環境が変わり得る。この場合に
も、スムーズなメディアストリーム処理を可能にするた
めの動的なQoS調整が必要である。
【0019】また、これらの物理的な動作環境(ネット
ワーク環境、端末環境)のほかに、ユーザ個々人のTP
O、ニーズ、好みに応じた多様な利用形態が出現し得る
が、この場合には、そのときどきのユーザの状況に合っ
た通信形態の選択などの通信コーディネーションが必要
である。また、ユーザ相互の要求が相反する場合には、
お互いの要求を調整することも必要になってくる。前述
のメディアストリームのQoS調整についても、ユーザ
個々人の要求、好みに合わせてQoS調整が行われるこ
とが必要である。
【0020】このように、そのときどきの動作環境(ネ
ットワーク環境、端末環境、ユーザ環境)に即して、使
用リソース、メディアストリームのQoS、通信形態、
さらにはアプリケーション自身の機能及び構成までをも
自律的に調整して通信コーディネーションを行う適応型
情報通信アプリケーションを実現するためのシステムア
ーキテクチャについて以下に開示する。
【0021】まず、適応型情報通信アプリケーションの
ためのフレームワークについて説明する。図9は、図1
の通信システムで用いられるQoSアーキテクチャのた
めのフレームワークの基本構成を示すブロック図であ
る。このフレームワークは主として次の4つのモジュー
ル群から構成されている。 (a)パーソナルエージェント群、(b)アプリケーシ
ョンエージェント群、(c)ストリームエージェント
群、及び、(d)リソースマネージャ群。
【0022】ここで、通信アプリケーションCAを含む
パーソナルエージェントはユーザの好みや要求を把握
し、ユーザ要求の変更を受けつける。また、アプリケー
ションエージェントAAは各アプリケーション毎に生成
され、QoSの交渉とリソース予約の制御を行う。スト
リームエージェントSAは、各ストリーム毎に生成さ
れ、指定されたQoSに従ってストリームを自律的に制
御する。通信制御部CCを含むリソースマネージャはC
PU10やネットワークNEの伝送帯域等のリソースの
管理を行う。フレームワークにおけるエージェント群
は、QoSメカニズムの機能を利用もしくは実現し、ア
プリケーションに適応性を付与する。
【0023】次いで、QoSメカニズムとフレームワー
クについて説明する。ここで、リソース管理(マネジメ
ント)におけるQoSメカニズムは以下の3つに分類す
ることができる。 (a)QoS提供機構(QoS Provision Mechanisms)、
(b)QoS制御機構(QoS Control Mechanisms)、及
び、(c)QoS管理機構(QoS Management Mechanism
s)。
【0024】ここで、QoS提供機構は、フローの確立
とQoS交渉といった静的なリソース管理を行う。一
方、QoS制御機構とQoS管理機構は、メディア転送
時の動的なリソース管理を行う。QoS制御機構は、Q
oS管理機構より処理のタイムスケールが短い、リアル
タイムなフロー制御やフローのフィルタリング等を行
う。アプリケーションエージェントAAはQoSマッピ
ングや許可、テスト等のQoS提供機構を利用してQo
Sの交渉とリソース予約の制御を行い、フローを確立す
る。
【0025】ストリームエージェントSAはQoSの保
守管理やQoS適応制御等のQoS管理機構の機能を実
現し、ストリーム制御に適応性を付与する。またそれぞ
れのエージェントは、フローのリアルタイムな制御のた
めにQoS制御機構の機能を利用する。
【0026】次いで、フレームワーク内のアプリケーシ
ョンエージェントAAとストリームエージェントSAの
基本動作フローについて図1を参照しながら説明する。
【0027】まず、各アプリケーションエージェントA
Aは、例えば通信アプリケーションCAであるパーソナ
ルエージェントからのユーザ要求をもとにQoSとQo
Sマネジメントポリシーを算出する。通信アプリケーシ
ョンCAからストリームの生成要求が発生した場合、各
アプリケーションエージェントAAはネットワークや端
末のリソース環境を考慮し、ユーザ要求をもとにアプリ
ケーションに対して妥当なQoSをストリーム毎に算出
することにより、QoSのマッピングを行う。同時に、
複数のアプリケーションが存在する場合は、各アプリケ
ーションエージェントAA間で交渉を行い、許可及びテ
スト機能を利用して、実現可能なQoSを選択する。必
要な場合は、通信相手や通信コーディネーションサーバ
のアプリケーションエージェントAAと端末装置Aと端
末装置Bとの間で交渉を行う。このようにして選択した
1つ又は複数のQoSとQoSマネジメントポリシーを
それぞれのストリームエージェントSAに通知する。こ
の処理は、ユーザの品質要求が変化した場合にも行われ
る。また、リソースが不足した場合等にはストリームエ
ージェントSAからの要求を受けてQoSの再交渉も行
う。
【0028】次いで、ストリームエージェントSAは、
アプリケーションエージェントAA群によって割り出さ
れたQoSとQoSマネジメントポリシー(QoS管理
ポリシー)に従って、対応するストリームを自律的に制
御する。ストリームエージェントSAは端末装置A内の
ローカルな環境でストリームとストリームに関連するリ
ソースのモニタリングを行い、QoS制御機構の機能を
利用してストリームと使用リソースの調整を自律的に行
うことでQoS保守及びQoS適応制御機能を実現す
る。ストリームエージェントSAはまず最初に、アプリ
ケーションエージェントAAから与えられたQoSを維
持しようとする。しかしながら、端末装置A全体として
の使用リソース量が増加したり、ネットワークリソース
が変動してQoSの維持が困難になった場合、ストリー
ムエージェントSAはQoSマネジメントポリシーに従
って複数のQoSを自律的に切り替える。このとき、各
ストリームエージェントは、共有データメモリ14に記
憶されたしきい値と当該各ストリームエージェントが有
する優先度とを比較し、比較結果に従って対応するQo
Sを調整するか否かを決定し、QoSを調整することが
決定されればQoSを調整し、ストリームエージェント
SAを含むすべてのストリームエージェントの優先度に
従って、共有データメモリ14に記憶されたしきい値を
更新する。なお、ストリームエージェントSAでのQo
S調整が現在のQoSの範囲内では不可能になった場
合、アプリケーションエージェントAA群にQoSの再
交渉を要求する。
【0029】次いで、QoSとQoSマネジメントポリ
シーについて説明する。QoSマネジメントポリシー
は、与えられたQoSの範囲の中からユーザ要求を最大
に反映したリソース制御を行うための指針となり、アプ
リケーションエージェントAAによって算出される。Q
oSとQoSマネジメントポリシーは、(a)幅を有す
るQoSと、(b)アプリケーション、ストリーム、各
QoSパラメータ毎の優先度と、(c)複数のQoSパ
ラメータセットとユーティリティ(ユーザにとっての効
用、満足度)とに基づいて算出される。QoS調整にユ
ーザ要求を反映する仕組みとして、次式の数1で与えら
れる総合ユーティリティ関数Uを、次式の数2のリソー
ス制約条件の下で最大化することにより、ユーザ要求を
反映したメディアストリームのQoS調整を実現する。
【0030】
【数1】
【数2】
【0031】ここで、u(A,q)は、ストリームAの
QoSが品質qであるときの個別ユーティリティ(ユー
ザの効用値、ユーザの効用度、又はユーザの満足度をい
う。)であり、w(A)は、アプリケーションの優先度
を考慮した、ストリームAに対して予め決められた優先
度であり、端末装置A及びB間でストリームを用いて通
信するときの優先準位を表す。また、rm(A,q)
は、ストリームAをQoSqで処理するために必要とさ
れるリソースmのリソース量であり、ストリームAのQ
oSqによって決定される。リソースmは、本実施形態
ではCPU10とネットワークNEとを含む。リソース
量はCPU10の使用量とネットワークNEの伝送帯域
を含む。Rmは、リソースmの利用可能限度量又はリソ
ース量の最大値である。このようにして得られるQoS
をストリームエージェントSAに通知する際の指定方法
は、QoSの範囲を指定する方法や、テーブルで離散的
に指定する方法を用いることができる。ストリームエー
ジェントSAのリアクティブ性(又は反応性)を考慮し
た場合、後者の方法が有効である。
【0032】次いで、フレームワークのエージェントモ
デルについて説明する。複数のアプリケーションが存在
する場合、QoS交渉はアプリケーションエージェント
AAによるマルチエージェントシステムを構成すること
となる。フロー確立時のQoS交渉は、実時間性に対す
る要求はそれほど強くないため、分散人工知能の分野で
研究されている高度な分散問題解決手法が利用可能であ
る。同等な優先度やユーティリティを持つ可能性のある
QoS交渉では、譲り合いといった機能が必要となる。
また、常に変化する端末やネットワーク環境においては
長期的な戦略のような仕組みがなければ頻繁に再交渉が
発生する可能性が考えられる。これらを実現するため
に、エージェントによるQoS交渉方式に社会システム
や市場モデルを適用することができる。また、QoS交
渉のレベルでは準最適解を見つけだすことにとどめ、Q
oSマネジメントポリシーといった形で細かいQoS制
御を可能にし、よりリアクティブな(反応的な、又は応
答的な)エージェントによって環境の変動に応じて微調
整する方法が有効である。
【0033】上述のような通信システムにおいてマルチ
メディアストリームを扱う場合、QoS調整は瞬時に行
われることが望ましい。よって、このことを考慮したQ
oS管理部21の構成が必要となる。以下、本発明に係
る一実施形態の通信システムにおいて用いられる端末装
置AのストリームエージェントSAのQoS管理部21
について説明する。
【0034】本実施形態のストリームエージェントSA
のQoS管理部21は、アプリケーションエージェント
AAから与えられたQoSとQoSパラメータセットに
基づいて、対応するストリームを自律分散的に制御し、
また、当該QoSを維持できるように、システムとネッ
トワークのQoSモニタリング部22からのモニタリン
グ結果に基づいて、通信制御部CC内のリアルタイムフ
ロー制御部32と、フローフィルタリング部31と、適
応転送システム部33との処理を制御する。なお、各ス
トリームエージェントのQoS管理部21は、各ストリ
ームの優先度に対応した同一の優先度を有し、その優先
度を用いて対応するストリームのQoSの調整をそれぞ
れ行う。
【0035】ストリームエージェントSAのQoS管理
部21は、QoSモニタリング部22によるモニタリン
グ結果により、すべてのストリームを用いて通信すると
きに使用されているリソース状態に余裕があるか否かを
感知できる。これは、リソース状態が所定の正常範囲内
にあるか否かによって判断される。本実施形態では、好
ましくは、CPU10の使用量の正常範囲は70%〜1
00%であり、ネットワークNEの伝送帯域の正常範囲
は、例えばLANであれば、500kbps〜1Mbp
sである。QoS管理部21は、リソース量がこれらの
正常範囲の上限値を越えた場合と、正常範囲の下限値を
下回った場合とを区別してQoS調整を行う。
【0036】まず、モニタリング結果のリソース量が正
常範囲の上限値を越えた場合(使用リソース量を減少さ
せる場合)のQoS調整処理について説明する。まず、
ストリームエージェントSAのQoS管理部21は、共
有データメモリ14にアクセスし、そこに記憶されるし
きい値を取得し、当該しきい値とQoS管理部21の優
先度を比較することによって、QoS調整を行うか否か
を判断する。このQoS調整を行うか否かの判断は、上
記しきい値よりも当該QoS管理部21が有する優先度
が小さいか否かで判断される。優先度がしきい値より小
さければ、QoS調整処理が実行されて当該ストリーム
に使用されるリソース量を減少させる。ストリームエー
ジェントSAのQoS管理部21の優先度がしきい値よ
り小さくなければ、QoS管理部21はQoS調整処理
を実行しない。
【0037】次いで、モニタリング結果のリソース量が
正常範囲の下限値を下回った場合(使用リソース量を増
加させる場合)のQoS調整処理について説明する。ま
ず、ストリームエージェントSAのQoS管理部21
は、共有データメモリ14にアクセスし、そこに記憶さ
れるしきい値を取得し、当該しきい値と当該QoS管理
部21の優先度に基づいて、QoS調整を行うか否かを
判断する。このQoS調整を行うか否かの判断は、上記
しきい値よりも当該QoS管理部21が有する優先度が
大きいか否かで判断される。優先度がしきい値より大き
ければ、QoS調整処理が実行されて当該ストリームに
使用されるリソース量を増大させる。ストリームエージ
ェントSAのQoS管理部21の優先度がしきい値より
大きくなければ、QoS管理部21はQoS調整処理を
実行しない。
【0038】ストリームエージェントSAのQoS管理
部21がQoS調整を行うと、その行動内容に従って次
式を用いて共有データメモリ14に記憶されるしきい値
Cの更新を行う。例えば、使用リソース量を減少させる
処理では、しきい値を上昇させる。
【0039】
【数3】C←(C×n−D)/(n−1)
【0040】ここで、Cはしきい値であり、nはストリ
ーム数であり、DはQoS調整を行ったストリームエー
ジェントSAのQoS管理部21の優先度である。例え
ば、使用リソース量を減少させる操作では、しきい値C
が、QoS調整を行うストリームエージェントSAのQ
oS管理部21の優先度Dより大きいので、上記式によ
ってしきい値Cは増加する。そのことで、優先度に応じ
てQoS管理部21を非同期に行動させることが可能と
なる。
【0041】図7は、図1のQoS管理部21によって
QoSを調整するか否かを決定する基準値である共有デ
ータメモリ14に記憶されたしきい値と、各ストリーム
の優先度とに基づいたQoS調整を示す図であり、
(a)はしきい値と各ストリームの優先度との関係を示
すグラフであり、(b)は、(a)に示されるようにQ
oS調整によってしきい値が変化したときの使用リソー
ス量の変化を示すグラフである。
【0042】図7の(b)を参照すると、時刻t1のと
きのストリームa乃至cの総使用リソース量は、時刻t
2でのしきい値TH1によるQoS調整によって、時刻
t3では減少している。これは、図7の(a)を参照す
ると、当該しきい値TH1より小さい優先度のうちの最
小の優先度を有するストリームbのリソース量を減少さ
せるように、ストリームbのQoSを調整した結果、生
じる。また、ストリームbのQoSを調整した後、しき
い値は数3に基づいてTH1からTH2に更新される。
次いで、時刻t4においてしきい値TH2によってスト
リームcの使用リソース量を減少させるようにストリー
ムcのQoSを調整した結果、ストリームa乃至cの総
使用リソース量は、時刻t3のときの使用リソース量か
ら時刻t5のときの使用リソース量にまで減少し、しき
い値はTH2からTH3に増加するように更新される。
次いで、時刻t5のときのストリームa乃至cの総使用
リソース量は、時刻t6でのしきい値TH3によるスト
リームaのQoS調整によって、時刻t7では減少して
いる。
【0043】さらに、ストリームエージェントSAのQ
oS管理部21は、与えられたQoSパラメータセット
のQoSの範囲内で、各QoSパラメータの優先度に応
じてQoSを独立に調整する。また、QoS管理部21
は、同等のユーティリティ値を有するQoSパラメータ
セットへのQoSの切り替えも行うことができ、これに
より、総合ユーティリティ関数Uの値をほとんど変化さ
せることなく、QoS調整の自由度を上げることが可能
となる。また、QoS管理部21は、与えられたQoS
パラメータセット内でのQoS調整が不可能となった場
合は、アプリケーションエージェントAAのQoS交渉
部12にQoSの再交渉を要求する。これに応答して、
アプリケーションエージェントAAは、すべてのストリ
ームエージェントのQoS管理部21からQoSの再交
渉要求を受信すると、QoSの再交渉を行い、新しいQ
oSパラメータセットを選択し、QoS管理部21に出
力する。
【0044】このようにして、各ストリームに対応する
ストリームエージェントのQoS管理部21が、共有デ
ータメモリ14に記憶されたしきい値を用いてそれぞれ
独立に対応するストリームのQoSの調整を行うので、
通信システム全体ではQoS調整が迅速に行うことがで
きる。
【0045】次に、QoS調整機能を備えた図1のパー
ソナルコンピュータA1内のQoS管理部21以外の各
機能部の基本的な処理について説明する。まず、アプリ
ケーションエージェントAA内のQoSマッピング部1
1は、ユーザ指定のQoSをシステムやネットワークに
対応したQoSに変換してQoS交渉部12に出力す
る。また、QoS交渉部12は、相手端末装置BのQo
S交渉部12と通信を行い、アプリケーション毎に最適
なQoSと制御ポリシーを算出してQoS許可部13に
出力する。QoS許可部13は、リソース予約プロトコ
ル等を使ってQoSで指定されたリソース量が利用可能
かをテストする。
【0046】そして、通信制御部CC内のリアルタイム
フロー制御部32は、QoS管理部21から与えられた
QoSに従ってリアルタイムにフローの品質を制御す
る。また、フローフィルタリング部31は、QoS管理
部21から与えられたQoSに従ってフローのスケーリ
ングを行い、具体的には、動画の場合は、指定されたフ
レームレート以上のストリームが来た場合に、過剰なフ
レームを落とす処理を行う。さらに、適応転送システム
部33は、QoS管理部21から与えられたQoSに最
適な通信トランスポート機能を形成し、具体的には、品
質が非常に悪いネットワークに対してはFEC(前方エ
ラー訂正:Forward Error Correction)コードを付与し
たり、高速かつ高品質なネットワークにおいては、誤り
制御機能をはずしたりする。
【0047】QoSモニタリング部22は、CPU10
の動作をモニタリングしてCPU10の使用量を検出す
るとともに、通信制御部CCからの通信状況データに基
づいてストリームで占有する伝送帯域を検出することに
より、システム及びネットワークのモニタを行い、モニ
タリング結果を逐次QoS管理部21に送る。
【0048】次いで、本実施形態におけるQoS制御手
順の基本手順について説明する。 (1)ユーザが通信アプリケーションCA上で希望する
通信品質を指定して通信を要求する。 (2)通信アプリケーションCAからユーザの通信要求
が発生するとアプリケーションエージェントAAはユー
ザの要求する品質を取得し、QoSマッピング部11に
より実際のQoSに変換する。 (3)変換されたQoSに応答して、QoS交渉部12
はストリーム毎のQoSとQoS制御ポリシーを算出す
る。 (4)算出されたQoSが実現可能かをQoS許可部1
3がテストを行う。 (5)算出されたQoSが実現不可能の場合は、QoS
交渉部12に再計算を要求する。 (6)算出されたQoSが実現可能な場合、リアルタイ
ムフロー制御部32、フローフィルタリング部31及び
適応転送システム部33に渡され、各機能部31,3
2,33はQoSに従って通信制御のフローを制御す
る。 (7)算出されたQoSは、ストリームエージェントS
Aにも渡される。 (8)ストリームエージェントSAはQoSモニタリン
グ部22でネットワークNEのリソース(具体的には、
伝送帯域)と端末装置Aのリソース(具体的には、CP
U10の使用量)の状況をモニタしている。 (9)ストリームエージェントSAのQoS管理部21
は、QoSに従ってそのQoSが達成されるようにリア
ルタイムフロー制御部32、フローフィルタリング部3
1及び適応転送システム部33の処理を制御する。 (10)ストリームエージェントSAのQoS管理部2
1は、QoSモニタリング部22から得たモニタ値に基
づいて現在のリソース量が正常範囲外か否かについて判
断し、正常範囲外であれば、共有データメモリ14に記
憶されたしきい値と自身の優先度とを比較することによ
ってQoSを調整する。 (11)QoSを調整できないときは、周期的にアプリ
ケーションエージェントAAにQoSの再交渉を要求す
る。
【0049】図2乃至図6は、図1のパーソナルコンピ
ュータA1の各機能部である通信アプリケーションC
A、アプリケーションエージェントAA、ストリームエ
ージェントSAのQoS管理部21、QoSモニタリン
グ部22、共有データメモリ14及び通信制御部CCの
処理及び動作の詳細を示すフローチャートである。
【0050】図2において、通信アプリケーションCA
は、ステップS1においてストリームの作成要か否かを
判断し、YESのときはステップS2においてストリー
ムを作成してステップS3に進む一方、ステップS1で
NOであれば直接にステップS3に進む。ステップS3
においてユーザ要求有り又は変更有りか否かを判断し、
NOであればステップS1に戻る一方、YESであれば
ステップS4においてアプリケーションエージェントA
Aに対してユーザ要求する。すなわち、ユーザ要求があ
ったことを通知してステップS1に戻る。
【0051】図2のアプリケーションエージェントAA
のステップS10では、ユーザ要求があったか否かが判
断され、あるまでステップS10のループ処理を実行
し、ユーザ要求があったときは、ステップS11に進
む。ステップS11において、アプリケーションエージ
ェントAAのQoSマッピング部11は、ユーザ要求に
基づいて、通信アプリケーションCAに対して妥当なQ
oSとQoSマネージメントポリシー(QoS管理ポリ
シー)をストリーム毎に算出する。
【0052】ストリームエージェントSAのQoS管理
部21は、図2のステップS30において、すべてのス
トリームエージェントの優先度の平均値をしきい値の初
期値として共有データメモリ14に設定した後、図4の
ステップS31に進む。これに応答して、共有データメ
モリ14は、ステップS60においてQoS管理部21
からのしきい値の初期値を記憶した後、図6のステップ
S61に進む。
【0053】一方、アプリケーションエージェントAA
は、図3のステップS12では、複数のアプリケーショ
ンが存在するか否かを判断し、YESであればステップ
S13aにおいてQoS交渉部12は、各アプリケーシ
ョンのアプリケーションエージェント間で通信を行って
QoSの交渉を行い、アプリケーション毎に最適なQo
Sと制御ポリシーを算出してステップS14に進む。一
方、ステップS12でNOであれば、ステップS13b
で、1つのアプリケーションにおいて、当該アプリケー
ションのアプリケーションエージェント間で通信を行っ
てQoSの交渉を行い、最適なQoSと制御ポリシーを
算出してステップS14に進む。ステップS14におい
て相手端末装置Bと交渉が必要か否かを判断し、YES
であればステップS15においてQoS交渉部12は、
端末装置間でQoSの交渉を行ってステップS16に進
む。一方、ステップS14でNOであれば直接にステッ
プS16に進む。
【0054】ステップS16でQoS許可部13は、選
択されたQoSが実現可能か否かをテストする。具体的
には、リソース予約プロトコルを用いて、QoSで指定
されたリソース量が利用可能であるか否かをテストす
る。次いで、ステップS17において実現可能か否かを
判断し、NOであればステップS12に戻る一方、YE
SであればステップS18で上記得られたQoSを通信
制御部CCに対して出力して設定する。これに応答し
て、通信制御部CCは、ステップS70においてアプリ
ケーションエージェントAAからのQoSを設定する。
【0055】図4において、アプリケーションエージェ
ントAAは、ステップS19では、対応するストリーム
エージェントが存在するか否かを判断し、YESのとき
はそのままステップS21に進むが、NOであればステ
ップS20においてストリームエージェントSAを生成
してステップS21に進む。これに応答して、ストリー
ムエージェントSAのQoS管理部21は、ステップS
31でストリームエージェントを生成するか否かを判断
し、YESであればステップS32でモニタを起動し、
即ち、ストリームエージェントSAのQoSモニタリン
グ部22の処理を起動する。ステップS31でNOであ
れば、アプリケーションエージェントAAのステップS
20からの命令を受信するまでステップS31のループ
処理を継続し、ステップS33に進む。ステップS33
では、アプリケーションエージェントAAからQoSと
QoSマネージメントポリシーを受信するまで一定時間
待機し、受信すればステップS34に進む。
【0056】アプリケーションエージェントAAのステ
ップS21では、得られたQoSとQoSマネージメン
トポリシーをストリームエージェントSAのQoS管理
部21に対して通知する。これに応答して、ストリーム
エージェントSAのQoS管理部21はステップS34
において通知されたQoSでのモニタリングをQoSモ
ニタリング部22で設定した後、QoSモニタリング部
22からの現在のリソース量を受信するまでステップS
35で待機する。
【0057】アプリケーションエージェントAAは、ス
テップS21の後、所定の時間の待機(ステップS2
2)を行い、ステップS23で通信アプリケーションC
Aからのユーザ要求変更があるか否かを判断し、YES
であれば図2のステップS10に戻る一方、NOであれ
ば図6のステップS24に進む。
【0058】ストリームエージェントSAのQoSモニ
タリング部22は、まずQoS管理部21のステップS
34におけるモニタの設定に応答して、ステップS50
で現在のリソース量を取得し、ステップS51において
取得した現在のリソース量をQoS管理部21に通知し
た後、ステップS52において、所定の時間だけ待機
し、ステップS53においてモニタ終了か否かを判断
し、YESであれば終了する一方、NOであればステッ
プS50に戻りモニタリングを再度実行する。
【0059】QoSモニタリング部22がステップS5
1で現在のリソース量を通知したことに応答して、Qo
S管理部21は、図5のステップS36において、リソ
ース量が正常範囲の上限値を越えているか否かを判断
し、YESであればステップS39で共有データメモリ
14からしきい値を取得した後ステップS41に進み、
NOであればステップS37でリソース量は正常範囲の
下限値を下回るか否かを判断する。ステップS37でY
ESであれば、ステップS38で共有データメモリ14
からしきい値を取得した後、ステップS40に進む。ス
テップS37でNOであれば図4のステップS33に戻
り、再度リソース量をモニタリングするまで待機する。
ステップS40では、ストリームエージェントSAのQ
oS管理部21の優先度がしきい値より大きいか否かを
判断し、YESであればステップS42でストリームエ
ージェントSAに対応するストリームのリソース量を増
加させるようにQoSを調整した後、図6のステップS
44に進む。NOであれば図4のステップS33に戻
る。ステップS41において、ストリームエージェント
SAのQoS管理部21の優先度がしきい値より小さい
か否かを判断し、YESであればステップS43でスト
リームエージェントSAに対応するストリームのリソー
ス量を減少させるようにQoSを調整した後、図6のス
テップS44に進む。ステップS41でNOであればス
テップS33に戻る。
【0060】図6において、ストリームエージェントS
AのQoS管理部21は、ステップS44においてQo
Sを調整できたか否かを判断し、YESであればステッ
プS45において調整後の新しいQoSを通信制御部C
Cに設定する。これに応答して、通信制御部CCはステ
ップS71でストリームエージェントSAのQoS管理
部21からのQoSを設定する。ストリームエージェン
トSAのQoS管理部21は、ステップS45に次い
で、ステップS46で共有データメモリ14のしきい値
を数3に基づいて更新し、次いで、図4のステップS3
3に戻る。一方、ステップS44でQoS調整できずに
NOであれば、ステップS47においてアプリケーショ
ンエージェントAAに対して再交渉指示通知を出力した
後、図4のステップS31に戻る。
【0061】共有データメモリ14は、ストリームエー
ジェントSAのQoS管理部21の図6のステップS4
6での処理に応答して、ステップS61において新しい
しきい値を記憶した後、ステップS61に戻る。
【0062】一方、アプリケーションエージェントAA
のステップS24ではすべてのストリームエージェント
のQoS管理部21から再交渉指示通知があったか否か
を判断し、YESであれば図3のステップS12に戻る
一方、NOであれば図2のステップS10に戻る。
【0063】本発明に係る実施形態においては、通信ア
プリケーションCAは、例えば、相手方の端末装置Bか
ら送信され、ATM網、フレームリレー網、インターネ
ットなどのネットワークNEを介して端末装置Bで受信
するときに、動画像データを受信して復号してCRTデ
ィスプレイ40に表示する。この通信アプリケーション
CAの動作は、動画像データのフレームの受信タイミン
グを検出して、表示フレームのずれを示す指標である1
秒当りのフレームずれ率(すなわち、1秒間にフレーム
がずれるフレーム数を、1秒間のフレームの総数で除算
したものである。本実施形態では、表示フレームのずれ
を示す指標である1秒当りのフレームずれ率を用いてい
るが、本発明はこれに限らず、1秒間に限らず所定の時
間当りのフレームずれ率を用いてもよい。)を検出する
リアルタイムフロー制御部32により制御され、ここ
で、図10及び図11で示す第1及び第2の受信再生方
法の特徴(後述する表1参照。)を考慮して、受信環境
であるフレームずれ率に応じて、リアルタイムにタスク
(処理)、中間バッファメモリ50の生成及び廃棄を動
的に行い、第1及び第2の受信再生方法を選択的にかつ
適応的に切り換え、表示画像の乱れを最小限に抑制す
る。
【0064】図10は、本実施形態に係る第1の受信再
生方法の処理を示すタイミングチャートである。図10
から明らかなように、各フレームの動画像データが所定
の周期でタイミングチャートのずれなく受信されるとき
に、各受信タイミングで受信再生処理を実行する。
【0065】図11は、本実施形態に係る第2の受信再
生方法の処理を示すタイミングチャートである。図11
から明らかなように、各フレームの動画像データが受信
タイミングがずれて受信されるときに、CPU10に接
続されたRAM内で中間バッファメモリ50を確保し
て、各受信タイミングで一旦各フレームの動画像データ
を当該中間バッファメモリ50に格納した後、所定の周
期で再生処理を実行することにより表示画像の乱れを補
償する。
【0066】これら第1と第2の受信再生方法の特徴を
次の表に示す。
【0067】
【表1】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― メリット デメリット ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 第1の CPU、メモリの使用効率 受信タイミングのずれに 受信再生方法 が第2の方法より良い。 より表示が容易に乱れる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 第2の 受信タイミングのずれに強い。 CPU、メモリの使用効率 受信再生方法 が第1の方法よりも悪い。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0068】図12は、図1のリアルタイムフロー制御
部32によって実行されるフロー制御処理を示すフロー
チャートである。ここで、1秒間のフレーム数を10枚
とし、適正な受信タイミングの周期を100ミリ秒とし
ている。図12において、ステップS101で第1の受
信再生方法による受信再生処理(図13)を実行し、ス
テップS102において1秒当りのフレームずれ率が5
0%以上であるか否かを判断し、YESのときは表示画
像のずれが比較的大きいと判断してステップS103に
進んで、第2の受信再生方法による受信処理(図14)
及び再生処理(図15)を実行する。一方、ステップS
102でNOのときは表示画像のずれが比較的小さいと
判断してそのままステップS101の処理を繰り返す。
上記ステップS103の後、ステップS104で1秒当
りのフレームずれ率が20%以下であるか否かを判断
し、YESのときは表示画像のずれが比較的小さいと判
断してステップS101に進んで、第1の受信再生方法
による受信再生処理(図13)を実行する。一方、ステ
ップS104でNOであるときは表示画像のずれが比較
的大きいと判断してステップS103の処理を繰り返
す。なお、ステップS102及びS104におけるフレ
ームずれ率のしきい値は、一例を示しており、これに限
定されるものではないが、好ましくは、各ステップS1
02及びS104におけるしきい値を異ならせてヒステ
リシスをもたせる。
【0069】図13は、図12のステップS101で実
行される受信再生処理を示すフローチャートである。図
13において、ステップS111で1フレーム分の画像
データを受信し、ステップS112で受信した画像デー
タを復号し、ステップS113で復号した画像をCRT
ディスプレイ40に表示して当該受信再生処理を終了す
る。
【0070】図14は、図12のステップS103で実
行される受信処理を示すフローチャートである。図14
において、ステップS121で1フレーム分の画像デー
タを受信し、ステップS122で受信した画像データを
中間バッファメモリ50に書き込んで当該受信処理を終
了する。
【0071】図15は、図12のステップS103で実
行される再生処理を示すフローチャートである。図15
において、ステップS131で中間バッファメモリ50
から1フレーム分の画像データを読み出し、ステップS
132で読み出した画像データを復号し、ステップS1
33で復号した画像をCRTディスプレイ40に表示し
て当該再生処理を終了する。
【0072】以上説明したように本実施形態によれば、
第1及び第2の受信再生方法の特徴を考慮して、受信環
境であるフレームずれ率に応じて、リアルタイムにタス
ク(処理)、中間バッファメモリ50の生成及び廃棄を
動的に行い、第1及び第2の受信再生方法を選択的に、
動的かつ適応的に切り換え、表示画像の乱れを最小限に
抑制することができる。
【0073】図16は、別の実施形態に係る、図1のリ
アルタイムフロー制御部32によって実行されるフロー
制御処理を示すフローチャートであり、以下、当該別の
実施形態について説明する。
【0074】モバイル通信、マルチメディア通信、及び
パーソナル通信を利用する形態のアプリケーションで
は、その動作環境(端末やネットワークの性能、負荷状
況や、ユーザ毎の利用形態など)が動的に変化するため
に、そのときどきの動作環境に即した通信制御を行う機
能が求められる。この別の実施形態では、例えば無線通
信を行う機能を有するモバイル端末などリソースに制約
がある環境で受信映像を適応的に再生することができる
フロー制御処理について説明する。
【0075】図1の通信システムの端末装置Aにおい
て、QoSモニタリング部22は、映像データの適応度
を評価するために必要なリソース使用量、データ到着タ
イミング、再生フレームずれ率(所定の時間当りのずれ
率をいう。)などのデータを収集する。そして、通信制
御部CC内のリアルタイムフロー制御部32は、QoS
モニタリング部22からQoS管理部21を介して入力
されるデータに基づいて、現在の状況に対する適応度を
自己判定する。例えば上述の第1の受信再生方法のアプ
リケーションや上述の第2の受信再生方法のアプリケー
ションに対する適応度は、再生品質とその品質を実現す
るために使用されるリソース量のトレードオフになると
考え、次式で定義する。この適応度は、当該アプリケー
ションがリソースやユーザにとってどれだけ適応して受
容できるかを示す度合いである。言い換えれば、より低
いリソースの使用量でより高いユーザの満足度を得るこ
とができるように、画像データを受信再生するための指
標となるものである。
【0076】
【数4】適応度=(ユーザの再生満足度)−w1×(メモ
リ残余使用率)−w2×(単位時間当りのCPU残余時間
使用率)
【0077】ここで、メモリ残余使用率及び単位時間当
りのCPU残余時間使用率は次式で定義され、これらは
リソースの使用量を意味する。また、w1,w2は重み係
数であり、0を越える値に設定され、例えば、0.8乃
至1.5の範囲で設定される。
【0078】
【数5】メモリ残余使用率=(当該受信再生方法の使用
容量)/(メモリ残余容量)
【数6】単位時間当りのCPU残余時間使用率=(単位
時間当りの当該受信再生方法の使用時間)/(単位時間
当りのCPU残余時間)
【0079】また、数4におけるユーザの再生満足度
は、所定の主観的評価の実験に基づいて予め決められた
次表の評価テーブルを用いて、再生画像のフレームずれ
率に基づいて計算することができる。
【0080】
【表2】 評価テーブル ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 再生画像のフレームずれ率(%) ユーザの再生満足度(%) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 0 100 10 90 20 80 30 70 40 60 50 50 60 40 70 30 80 20 90 10 100 0 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
【0081】なお、第1の受信再生方法では、受信フレ
ームずれ率は再生画像のフレームずれ率に等しいが、第
2の受信再生方法では、再生画像のフレームずれ率は、
受信フレームずれ率にかかわらず、0乃至10%であ
り、図16のフローチャートでは0%と類推している。
【0082】次いで、図16を参照して、当該別の実施
形態に係るフロー制御処理について説明する。まず、ス
テップS201において第1の受信再生方法による受信
再生処理を実行しながら、受信フレームずれ率及び再生
画像のフレームずれ率を測定し、次いで、ステップS2
02において測定された再生フレームずれ率に基づい
て、ユーザ再生満足度テーブルを参照して数4を用いて
第1の受信再生方法の適応度a1を計算する。さらに、
ステップS203において数4を用いて第2の受信再生
方法の適応度a2を類推して計算する。ここで、再生フ
レームずれ率はステップS201で測定された受信フレ
ームずれ率から類推される値を用いるとともに、それぞ
れ予め決められた、第2の受信再生方法の使用容量及び
単位時間当りの使用時間を用いる。なお、ステップS2
03では、再生画像のフレームずれ率を0%としてい
る。従って、類推して適応度a2を計算する。
【0083】そして、ステップS204においてa1
2であるか否かが判断され、YESのときは第1の受
信再生方法が適切であると判断してステップS201に
戻り、第1の受信再生方法を用いて画像データを受信再
生する。一方、ステップS204においてNOであると
きは、ステップS205に進む。
【0084】ステップS205において第2の受信再生
方法による受信再生処理を実行しながら、受信フレーム
ずれ率及び再生画像のフレームずれ率を測定し、次い
で、ステップS206において測定された再生画像のフ
レームずれ率に基づいて、ユーザ再生満足度テーブルを
参照して数4を用いて第2の受信再生方法の適応度a2
を計算する。さらに、ステップS207において数4を
用いて第1の受信再生方法の適応度a1を類推して計算
する。ここで、再生フレームずれ率はステップS205
で測定された受信フレームずれ率から類推される値を用
いるとともに、それぞれ予め決められた、第1の受信再
生方法の使用容量及び単位時間当りの使用時間を用い
る。なお、ステップS207では、受信フレームずれ率
=再生画像のフレームずれ率としている。従って、類推
して適応度a1を計算する。そして、ステップS204
に進み、適応度の比較を行う。
【0085】以上説明したように、当該別の実施形態に
よれば、端末装置のアプリケーションの動作状況に応じ
て、リソースの使用量とユーザの満足度を考慮して、複
数の受信再生のアプリケーションを動的に切り換えるこ
とにより、リソースの使用量を抑えつつ表示画像の乱れ
を最小限にすることができる。
【0086】以上の実施形態において、ネットワークN
Eを介してモデムA2を用いて通信を行っているが、本
発明はこれに限らず、LAN又はATM網を介して通信
を行ってもよい。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、本願の第1の発明
に係る通信サービス品質制御方法又は装置によれば、ネ
ットワークを介して接続された複数の端末装置間で通信
ストリームを用いて通信するときに、通信サービスの品
質を制御する制御手段を備えた端末装置の通信サービス
品質制御方法又は装置において、1フレームの画像デー
タを受信しながら復号して表示する第1の受信再生処理
と、1フレームの画像データを受信し、受信した画像デ
ータを中間バッファメモリに一旦格納した後、読み出し
て復号して表示する第2の受信再生処理とを含み、画像
データを受信するときに、所定の時間当りのフレームず
れ率を検出し、第1の受信再生処理を実行した後、フレ
ームずれ率が所定の第1のしきい値以上であるときに第
2の受信再生処理を実行する一方、フレームずれ率が上
記第1のしきい値未満であるときに第1の受信再生処理
を繰り返し、また、第2の受信再生処理を実行した後、
フレームずれ率が第1のしきい値よりも小さい所定の第
2のしきい値以下であるときに第1の受信再生処理を実
行する一方、フレームずれ率が上記第2のしきい値を超
えるときに第2の受信再生処理を繰り返すように制御す
る。従って、本発明によれば、第1及び第2の受信再生
処理の特徴を考慮して、受信環境であるフレームずれ率
に応じて、第1及び第2の受信再生処理を選択的にかつ
適応的に切り換えることにより、CPUやメモリなどの
リソースの使用効率を高めることができ、表示画像の乱
れを最小限に抑制することができる。
【0088】また、本願の第2の発明に係る通信サービ
ス品質制御方法又は装置によれば、ネットワークを介し
て接続された複数の端末装置間で通信ストリームを用い
て通信するときに、通信サービスの品質を制御する端末
装置の通信サービス品質制御方法において、1フレーム
の画像データを受信しながら復号して表示する第1の受
信再生処理と、1フレームの画像データを受信し、受信
した画像データを中間バッファメモリに一旦格納した
後、読み出して復号して表示する第2の受信再生処理と
を含み、上記第1の受信再生処理により画像データを受
信再生するときに、上記第1の受信再生処理により画像
データを受信再生しながら再生画像のフレームずれ率を
測定し、測定されたフレームずれ率に基づいて上記端末
装置のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮した
上記第1の受信再生処理の適応度を計算するとともに、
測定されたフレームずれ率に基づいて上記端末装置のリ
ソースの使用量とユーザの満足度とを考慮した上記第2
の受信再生処理の適応度を、予め決められたリソースの
使用量を用いて類推して計算する一方、上記第2の受信
再生処理により画像データを受信再生するときに、上記
第2の受信再生処理により画像データを受信再生しなが
ら再生画像のフレームずれ率を測定し、測定されたフレ
ームずれ率に基づいて上記端末装置のリソースの使用量
とユーザの満足度とを考慮した上記第2の受信再生処理
の適応度を計算するとともに、測定されたフレームずれ
率に基づいて上記端末装置のリソースの使用量とユーザ
の満足度とを考慮した上記第1の受信再生処理の適応度
を、予め決められたリソースの使用量を用いて類推して
計算し、上記第1の受信再生処理の適応度が上記第2の
受信再生処理の適応度以上であるときは、上記第1の受
信再生処理により画像データを受信再生するように制御
する一方、上記第1の受信再生処理の適応度が上記第2
の受信再生処理の適応度未満であるときは、上記第2の
受信再生処理により画像データを受信再生するように制
御する。従って、本発明によれば、端末装置のアプリケ
ーションの動作状況に応じて、リソースの使用量とユー
ザの満足度を考慮して、複数の受信再生のアプリケーシ
ョンを動的に切り換えることにより、リソースの使用量
を抑えつつ表示画像の乱れを最小限にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態である通信サービス
品質(QoS)調整機能を備えた端末装置A及びBを備
えた通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のパーソナルコンピュータA1の各機能
部である通信アプリケーションCA、アプリケーション
エージェントAA、ストリームエージェントSAのQo
S管理部21、共有データメモリ14及び通信制御部C
Cの処理の詳細の第1の部分を示すフローチャートであ
る。
【図3】 図1のパーソナルコンピュータA1の各機能
部であるアプリケーションエージェントAA、ストリー
ムエージェントSAのQoS管理部21、共有データメ
モリ14及び通信制御部CCの処理の詳細の第2の部分
を示すフローチャートである。
【図4】 図1のパーソナルコンピュータA1の各機能
部であるアプリケーションエージェントAA、ストリー
ムエージェントSAのQoS管理部21、ストリームエ
ージェントSAのQoSモニタリング部22及び通信制
御部CCの処理の詳細の第3の部分を示すフローチャー
トである。
【図5】 図1のパーソナルコンピュータA1の各機能
部であるアプリケーションエージェントAA、ストリー
ムエージェントSAのQoS管理部21、共有データメ
モリ14及び通信制御部CCの処理の詳細の第4の部分
を示すフローチャートである。
【図6】 図1のパーソナルコンピュータA1の各機能
部であるアプリケーションエージェントAA、ストリー
ムエージェントSAのQoS管理部21、共有データメ
モリ14及び通信制御部CCの第5の部分を示すフロー
チャートである。
【図7】 図1のQoS管理部21によってQoSを調
整するか否かを決定する基準値である共有データメモリ
14に記憶されたしきい値と、各ストリームの優先度と
に基づいたQoS調整を示す図であり、(a)はしきい
値と各ストリームの優先度との関係を示すグラフであ
り、(b)は、(a)に示されるようにQoS調整によ
ってしきい値が変化したときの使用リソース量の変化を
示すグラフである。
【図8】 図1の通信システムで用いるアプリケーショ
ン動作環境の一例を示すブロック図である。
【図9】 図1の通信システムで用いられるQoSアー
キテクチャのためのフレームワークの基本構成を示すブ
ロック図である。
【図10】 本実施形態に係る第1の受信再生方法の処
理を示すタイミングチャートである。
【図11】 本実施形態に係る第2の受信再生方法の処
理を示すタイミングチャートである。
【図12】 図1のリアルタイムフロー制御部32によ
って実行されるフロー制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図13】 図12のステップS101で実行される受
信再生処理を示すフローチャートである。
【図14】 図12のステップS103で実行される受
信処理を示すフローチャートである。
【図15】 図12のステップS103で実行される再
生処理を示すフローチャートである。
【図16】 別の実施形態に係る、図1のリアルタイム
フロー制御部32によって実行されるフロー制御処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
A,B…端末装置、 A1,B1…パーソナルコンピュータ、 A2,B2…モデム、 NE…ネットワーク、 CC…通信制御部、 CA…通信アプリケーション、 AA…アプリケーションエージェント、 SA…ストリームエージェント、 10…CPU、 11…QoSマッピング部、 12…QoS交渉部、 13…QoS許可部、 14…共有データメモリ、 21…QoS管理部、 22…QoSモニタリング部、 31…フローフィルタリング部、 32…リアルタイムフロー制御部、 33…適応転送システム部、 40…CRTディスプレイ、 50…中間バッファメモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 潤 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール環境適 応通信研究所内 Fターム(参考) 5C059 KK33 SS06 TA00 TA71 TA75 TC00 TC19 TD12 UA05 UA32 5K030 GA18 HB02 HC01 JT09 JT10 KA01 KA03 KA19 LC01 LE01 MA09 MB04 5K051 AA02 BB02 CC02 DD13 EE02 JJ01 JJ09 JJ12 5K101 KK02 LL02 NN06 NN18 NN21 SS01 9A001 CC07 LL09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して接続された複数の
    端末装置間で通信ストリームを用いて通信するときに、
    通信サービスの品質を制御する制御手段を備えた端末装
    置の通信サービス品質制御方法において、 1フレームの画像データを受信しながら復号して表示す
    る第1の受信再生処理のステップと、 1フレームの画像データを受信し、受信した画像データ
    を中間バッファメモリに一旦格納した後、読み出して復
    号して表示する第2の受信再生処理のステップと、 画像データを受信するときに、所定の時間当りのフレー
    ムずれ率を検出し、第1の受信再生処理のステップを実
    行した後、フレームずれ率が所定の第1のしきい値以上
    であるときに第2の受信再生処理のステップを実行する
    一方、フレームずれ率が上記第1のしきい値未満である
    ときに第1の受信再生処理のステップを繰り返し、ま
    た、第2の受信再生処理のステップを実行した後、フレ
    ームずれ率が第1のしきい値よりも小さい所定の第2の
    しきい値以下であるときに第1の受信再生処理のステッ
    プを実行する一方、フレームずれ率が上記第2のしきい
    値を超えるときに第2の受信再生処理のステップを繰り
    返すように制御するステップとを含むことを特徴とする
    通信サービス品質制御方法。
  2. 【請求項2】 ネットワークを介して接続された複数の
    端末装置間で通信ストリームを用いて通信するときに、
    通信サービスの品質を制御する制御手段を備えた端末装
    置の通信サービス品質制御装置において、 1フレームの画像データを受信しながら復号して表示す
    る第1の受信再生処理手段と、 1フレームの画像データを受信し、受信した画像データ
    を中間バッファメモリに一旦格納した後、読み出して復
    号して表示する第2の受信再生処理手段とを備え、 上記制御手段は、画像データを受信するときに、所定の
    時間当りのフレームずれ率を検出し、第1の受信再生処
    理手段の処理を実行した後、フレームずれ率が所定の第
    1のしきい値以上であるときに第2の受信再生処理手段
    の処理を実行する一方、フレームずれ率が上記第1のし
    きい値未満であるときに第1の受信再生処理手段の処理
    を繰り返し、また、第2の受信再生処理手段の処理を実
    行した後、フレームずれ率が第1のしきい値よりも小さ
    い所定の第2のしきい値以下であるときに第1の受信再
    生処理手段の処理を実行する一方、フレームずれ率が上
    記第2のしきい値を超えるときに第2の受信再生処理手
    段の処理を繰り返すように制御することを特徴とする通
    信サービス品質制御装置。
  3. 【請求項3】 ネットワークを介して接続された複数の
    端末装置間で通信ストリームを用いて通信するときに、
    通信サービスの品質を制御する端末装置の通信サービス
    品質制御方法において、 1フレームの画像データを受信しながら復号して表示す
    る第1の受信再生処理のステップと、 1フレームの画像データを受信し、受信した画像データ
    を中間バッファメモリに一旦格納した後、読み出して復
    号して表示する第2の受信再生処理のステップと、 上記第1の受信再生処理のステップにより画像データを
    受信再生するときに、上記第1の受信再生処理のステッ
    プにより画像データを受信再生しながら再生画像のフレ
    ームずれ率を測定し、測定されたフレームずれ率に基づ
    いて上記端末装置のリソースの使用量とユーザの満足度
    とを考慮した上記第1の受信再生処理の適応度を計算す
    るとともに、測定されたフレームずれ率に基づいて上記
    端末装置のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮
    した上記第2の受信再生処理の適応度を、予め決められ
    たリソースの使用量を用いて類推して計算する一方、 上記第2の受信再生処理のステップにより画像データを
    受信再生するときに、上記第2の受信再生処理のステッ
    プにより画像データを受信再生しながら再生画像のフレ
    ームずれ率を測定し、測定されたフレームずれ率に基づ
    いて上記端末装置のリソースの使用量とユーザの満足度
    とを考慮した上記第2の受信再生処理の適応度を計算す
    るとともに、測定されたフレームずれ率に基づいて上記
    端末装置のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮
    した上記第1の受信再生処理の適応度を、予め決められ
    たリソースの使用量を用いて類推して計算し、 上記第1の受信再生処理の適応度が上記第2の受信再生
    処理の適応度以上であるときは、上記第1の受信再生処
    理のステップにより画像データを受信再生するように制
    御する一方、上記第1の受信再生処理の適応度が上記第
    2の受信再生処理の適応度未満であるときは、上記第2
    の受信再生処理のステップにより画像データを受信再生
    するように制御するステップとを含むことを特徴とする
    通信サービス品質制御方法。
  4. 【請求項4】 ネットワークを介して接続された複数の
    端末装置間で通信ストリームを用いて通信するときに、
    通信サービスの品質を制御する制御手段を備えた端末装
    置の通信サービス品質制御装置において、 1フレームの画像データを受信しながら復号して表示す
    る第1の受信再生処理手段と、 1フレームの画像データを受信し、受信した画像データ
    を中間バッファメモリに一旦格納した後、読み出して復
    号して表示する第2の受信再生処理手段とを備え、 上記制御手段は、 上記第1の受信再生処理手段を用いて画像データを受信
    再生するときに、上記第1の受信再生処理手段を用いて
    画像データを受信再生しながら再生画像のフレームずれ
    率を測定し、測定されたフレームずれ率に基づいて上記
    端末装置のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮
    した上記第1の受信再生処理手段の適応度を計算すると
    ともに、測定されたフレームずれ率に基づいて上記端末
    装置のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮した
    上記第2の受信再生処理手段の適応度を、予め決められ
    たリソースの使用量を用いて類推して計算する一方、 上記第2の受信再生処理手段を用いて画像データを受信
    再生するときに、上記第2の受信再生処理手段を用いて
    画像データを受信再生しながら再生画像のフレームずれ
    率を測定し、測定されたフレームずれ率に基づいて上記
    端末装置のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮
    した上記第2の受信再生処理手段の適応度を計算すると
    ともに、測定されたフレームずれ率に基づいて上記端末
    装置のリソースの使用量とユーザの満足度とを考慮した
    上記第1の受信再生処理手段の適応度を、予め決められ
    たリソースの使用量を用いて類推して計算し、 上記第1の受信再生処理手段の適応度が上記第2の受信
    再生処理手段の適応度以上であるときは、上記第1の受
    信再生処理手段を用いて画像データを受信再生するよう
    に制御する一方、上記第1の受信再生処理手段の適応度
    が上記第2の受信再生処理手段の適応度未満であるとき
    は、上記第2の受信再生処理手段を用いて画像データを
    受信再生するように制御することを特徴とする通信サー
    ビス品質制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003069568A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Hitachi Ltd 情報サービス提供/利用システム
JP2009500984A (ja) * 2005-07-11 2009-01-08 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線ネットワークにおけるサービス品質パラメータのネゴシエーションを管理すること
JP2010510760A (ja) * 2006-11-21 2010-04-02 ウェイポート,インコーポレーテッド インテリジェントなサービス品質管理

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JP4746099B2 (ja) * 2005-07-11 2011-08-10 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線ネットワークにおけるサービス品質パラメータのネゴシエーションを管理すること
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