JP2000305273A - 遠紫外線ドライフォトリソグラフィー - Google Patents

遠紫外線ドライフォトリソグラフィー

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JP2000305273A
JP2000305273A JP33002299A JP33002299A JP2000305273A JP 2000305273 A JP2000305273 A JP 2000305273A JP 33002299 A JP33002299 A JP 33002299A JP 33002299 A JP33002299 A JP 33002299A JP 2000305273 A JP2000305273 A JP 2000305273A
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layer
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chamber
etching
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Sugiaato Diane
スギアート ダイアン
Mui David
ムイ デイヴィッド
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Applied Materials Inc
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 有機シランプラズマ重合体のドライフォ
トリソグラフィープロセス。トリメチルシランやその他
の有機シラン前駆体により、密度の高い遠紫外線フォト
レジスト層を形成すること、また上記フォトレジスト層
のコントラストは、現像プラズマの酸素含有率により選
択されること、さらにまた上記トリメチルシランのプラ
ズマ重合体層は、フォトリソグラフィーの露光の前後に
おいて、空気中で安定であることを特徴とする遠紫外線
ドライフォトリソグラフィープロセス。 【効果】良好なエッジ出し性と、ライン間隔0.13ミ
クロン以下に画する場合に高いコントラストを備えたド
ライフォトリソグラフィープロセスの実現。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトリソグラフ
ィーによる半導体処理技術に関し、更に具体的には、フ
ォトレジスト膜を堆積し現像するための方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】フォトリソグラフィー技術を用いていろ
いろな層にパターニングを施す工程は、今日では集積回
路や電子デバイスの形成において共通の工程である。様
々なフォトリソグラフィーの技術が開発されてきた。通
常のフォトリソグラフィープロセスの多くでは、スピン
オンレジスト層が用いられる。液状のレジスト材料をウ
エハに塗布し、次いで制御環境下でウエハをスピンさ
せ、ウエハ上にレジスト材の薄い膜が残るようにする。
このスピンオンレジスト材は、光感応性の材料であり、
このためフォトレジストと呼ばれている。スピンのプロ
セス及び、ソフトベーキング等その他のプロセスを行っ
た後、所望のパターンで透過部分と不透過部分を有する
フォトマスク(単にマスクとして知られている)を通し
てフォトレジストの層を光に曝露する。マスクを光(例
えば紫外線(UV))に露光した場合、透過性の部分は
フォトレジストの対応する領域を露光させるが、マスク
が不透過の部分の領域を露光しない。光により、フォト
レジストの露光部分で化学反応が生じる。そして、適当
な化学溶液、化学気相やプラズマプロセスを用いて、フ
ォトレジストの反応部分か未反応部分のいずれかを選択
的に攻撃するが、このいずれとなるかは、フォトレジス
トプロセスのタイプによって決まり、即ち用いようとす
るものがポジティブがネガティブがによって決まる。フ
ォトレジスト層を部分的に選択して除去し基板上に或る
パターンのフォトレジスト層を残すこのようなプロセス
は、「現像(デベロッピング)」として知られている。
フォトレジストの残りの部分は、その下の層を更に処理
するためのパターンとして機能する。 例えば、フォト
レジストの上に材料を堆積しこれを次いでリフトオフし
てもよく、あるいは、この下の層にエッチングやその他
の処理を施してもよい。パターン形成したフォトレジス
トに従って基板を処理することは、「パターン転写」と
して知られている。
【0003】スピンオンレジスト層は、用途によって不
要な結果となったり不適当であるという制限がある。特
に、製造の対象であるデバイスのクリティカルディメン
ジョン(CD)が小さくなれば、表面形状のサイズをよ
り小さくするための新たなプロセスや技術が用いられ
る。例えば、パターン転写プロセスで通常用いられるプ
ラズマ処理に耐えうるに十分な厚さのスピンオンフォト
レジスト層では、所望のCDを得るために必要な波長を
用いて適正に露光を行うには、厚すぎるだろう。従来の
フォトリソグラフィープロセスで用いる長めの波長で適
切に露光(変化)するフォトレジスト材は、サブミクロ
ンのフォトリソグラフィーで予定する遠紫外線(DU
V)のような短めの波長では、適切に露光しないだろ
う。従来のフォトレジスト材の多くはDUV領域で光を
吸収してしまうので、レジスト層の下側の部分まで露光
する光を遮断してしまう。更に、単一の薄い有機物フォ
トレジスト層を基板上にスピンオンした場合、ピンホー
ル欠陥が発生することがあり、また、液体レジストのパ
ドリングと表面張力により液体レジストが基板のトポグ
ラフィーに共形となる能力を妨げ、その結果、局所的に
薄くなったり厚くなったりするようになり、露光と現像
のプロセスに影響を与える。
【0004】全て有機物の単一層によるレジストに対し
ての別のアプローチが幾つか開発されている。これらア
プローチの1つは、シリル化として知られているもので
あるが、特別のフォトレジストを必要とし、また比較的
複雑で長期のプロセスである。2つめのアプローチは、
バイレベル(2レベル)アプローチの例であるが、従来
のフォトレジストその他のポリマーを比較的厚い層にス
ピンオンし、次いで、シリコン−シリコンバックボンド
構造を有する特別なフォトレジストを比較的薄い層にス
ピンオンする。レジストの薄い方の層を露光し現像し、
次いでプロセスし、厚い方の層の上にシリコンリッチな
キャップを形成する。この上側層は、比較的無機物リッ
チであり、キャップ層のパターンをその下の厚い層に転
写するために用いることができるプラズマエッチングプ
ロセスに対しての耐性が高い。そして、従来の処理技術
を用いて、この多層レジストのパターンを基板に転写す
ることができる。
【0005】液体の有機物のスピンオンレジストに対す
る別のアプローチでは、化学気相堆積(CVD)技術を
用いて、光感応性の物質の層を基板上に堆積する。特
に、メチルシラン((CH3)SiH3)をプラズマ中で
重合し、DUV領域で光り感応性を有するメチルシラン
のプラズマ重合体(PPMS)を生成する。PPMS堆
積の技術は、Weidmanらの論文 "New Photodefinable Gl
ass Etch Masks for Entirely Dry Photolithography:
Plasma Deposited Organosilicon Hydride Polymers",
Applied Physics Letters, Vol. 62, No. 4, January 2
5, 1993, p372-374、Joshiらの米国特許第5,439,
780号、Weidmanらの論文 "All Dry Litography: App
lications of Plasma Polymerized Methylsilane as a
Single Layer Resist and Silico Dioxide Precursor",
Journal of Photopolymer Scienceand Technology, vo
l. 8, No. 4 (1995), p679-686 に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの文献に記載さ
れるように、メチルシランを含む前駆体ガスのプラズマ
重合により、有機珪素水素化物ネットワーク構造を有す
るPPMS膜を堆積する。大気中等、酸化剤の存在下
で、PPMS膜をDUVの放射に露光した場合、PPM
S膜の露出部分は光酸化を受けて、ガラス状のシロキサ
ンネットワーク物質を形成し、これはメチルシリコン酸
化物のプラズマ重合体(PPMSO)として知られてい
る。得られたパターンを現像して、ネガティブトーンパ
ターン又はポジティブトーンパターンのいずれかが与え
られる。 ネガティブトーンパターンは一般に、塩素ベ
ースのプラズマエッチングを用いて形成される。ポジテ
ィブトーンパターンは、HF気相又はバッファの酸化物
エッチングにより形成することができる。いずれの場合
も、現像したパターンを随意、更に酸化しあるいはアニ
ールして、残っている物質を酸化ハードマスクに変え
る。このようなPPMSフォトリソグラフィー技術は、
堆積、現像、パターニング及びエッチングの各ステップ
が全て気相で行われる場合に有効であり、即ちドライプ
ラズマ処理技術を用いて非常に高い解像度を与えるもの
である。
【0007】しかし、PPMS層は、安定性等の欠点が
あり、即ち露光の前と後の双方において空気中で通常は
酸化されてしまい、露光プロセスと現像プロセスに影響
する場合がある。従来のプロセスの中には、PPMS層
の光感応性と引き替えに膜の安定性を高めているものも
ある。従って、光感応性が高くまた安定性の高い膜を作
るドライフォトリソグラフィーが望まれる。更に、この
ような膜が、露光後にサブミクロンの表面形状を形成す
るように現像される性能を有することが望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、トリメチルシ
ランや、その他の炭素:珪素の比の高い化合物(とりわ
けトリエチルシランやジエチルシラン等)を前駆体とし
て用いることにより、安定した有機シランのプラズマ重
合体の層を実現する、向上したフォトリソグラフィープ
ロセスを提供する。これらの前駆体から、炭素対珪素の
比が約0.4〜0.6の層を形成することが可能であ
り、また係る層は安定性と光感応性の両方を有するよう
になる。このトリメチルシランのプラズマ重合体の層
は、空気中等の酸素含有雰囲気下で遠紫外線に露光され
れば、酸化される。係る層の露光に適した特有の遠紫外
線の例としては、157nm、193nm、248nm
の放射光が挙げられる。露光済みの層は、ハロゲンと酸
素を含んだプラズマ中で現像される。露光層と未露光層
のコントラストは、現像用プラズマの酸素含有率により
選択的に制御され、現像エッチングパラメータにより
1:1〜1:1000の間で変化する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、半導体基板上にパター
ン形成された少なくとも一部が無機物である層を形成す
るためのプロセスを提供する。このプロセスは、概略的
には、トリメチルシラン(「3MS」)ソースより有機
珪素のプラズマ重合体の膜を堆積するステップと、この
膜を光によりパターニングして酸化層を形成するステッ
プと、この光パターニングされた膜の酸化されていない
領域をプラズマにより選択的にエッチングすることによ
り、パターニング膜を現像するステップとを有してい
る。現像酸化膜は、バイア、トレンチ、あるいは基板上
にデバイスを構築するためのアパーチャや1つ以上の小
層をエッチングするためのハードマスクとして用いるた
めのアパーチャを含んでいてもよい。更なる具体例で
は、空気に対する安定性の高いプラズマ重合体膜より形
成された酸化領域のエッチング選択性が、現像プラズマ
の酸素濃度を選択することにより調節される。
【0010】ここでは、従来技術で知られるPPMS膜
からの膜と区別するため、3MSより形成された膜を
「PP3MS」膜と称することにする。本発明のPP3
MSの堆積及びその後の現像プロセスは、248nmと
193nmの双方のDUV露光に適合するものであり、
また、市場より入手可能な基板処理装置を用いて行うこ
とが可能である。例えば、PP3MS層は、米国加州サ
ンタクララのアプライドマテリアルズ社製造のプレシジ
ョン5000堆積システムやセンチュラ堆積システム
に、抵抗加熱DxZチャンバ(これもアプライドマテリ
アルズ社より入手可能)を組み合わせたもの等のクラス
タツールで堆積が可能である。パターニングの露光は、
248nmの露光についてはオランダ Veldhoven のA
SMリソグラフィー ホールディング社製造のASML
/300 DUV システムで、また193nmの露光に
ついてはインテグレーテッドソリューションズ社製のI
SIステッパにより、またその他の適当な露光装置によ
り行うことが可能であり、そしてパターニングした層の
現像は、アプライドマテリアルズ社製のDPSチャンバ
等のプラズマエッチングチャンバで行うことができる。
本発明のプロセスは、0.25μmよりも小さなデザイ
ンルールで製造するデバイスの表面形状サイズのパター
ニングに有用であり、また、ここに開示するPP3MS
プロセスは、解像度向上技術を用いて193nmDUV
ツールでパターニングする場合、0.10μm以下の表
面形状サイズのプリントに用いることが可能であると考
えられる。
【0011】本発明によれば、現像−エッチングの選択
率を選んで酸化物の重合物を与えることに加えて、ライ
ン粗さを改善し、酸化物の重合体の層を厚くし、空気中
での安定性を高くし、光感応性を高くし、酸化物の重合
体を現像−エッチングの選択率を大きくする。このよう
に向上した重合酸化物層によれば、既知のPPMSフォ
トリソグラフィー技術と比較して優れた限界寸法均一性
及び制御性を与える。更に、この酸化物重合体層で厚め
でエッジがスムーズなものは、優れたプロセスマスクと
して機能し、これは例えばエッチングプロセスのパター
ン転写用の単層レジストマスクや、2レベルプロセスの
上層マスク等である。
【0012】I.典型的な単層ドライフォトリソグラフ
ィープロセス 本発明を更に理解するために、図1A〜1Eを参照する
ことにするが、これらの図は、ポリシリコンゲートを形
成するための単層PP3MSのネガティブトーン現像に
適用した例の各ステップを例示する。このプロセスシー
ケンスは単なる一例であり、限定の目的ではないことは
理解されよう。例えば、PP3MS層の下には、別の物
質が配置されてもよく、この別の物質は例えば、メタル
ゲート用や相互接続部用のメタル層、インターメタル層
や、「低−k」(低誘電定数)物質等の誘電層等であ
る。図1Aでは、ゲート酸化物層10がシリコン基板の
上に形成されており、このゲート酸化物層の上にはポリ
シリコン層14が形成されている。図1Bには、プラズ
マ励起プロセスにおいてポリシリコン層の上に形成した
PP3MS層16が示されており、ここではDxZチャ
ンバであるが、欄ぷぁねつチャンバや、アプライドマテ
リアルズ社より入手可能なプロデューサーチャンバ等他
のタイプのチャンバを用いてもよい。
【0013】ここでは、RF電力が約100〜500ワ
ット、チャンバ圧力が約..5〜5トールで、DxZチ
ャンバで適切なPP3MS層を8インチシリコンウエハ
に形成する場合を説明する。ここで8インチウエハを用
いるのは、一例としてであり、6インチ、12インチ、
その他のタイプのウエハを代わりに用いてもよい。ウエ
ハは約50〜150℃の温度に加熱され、ガス散布マニ
ホールドより約200〜600 mil の距離をおいて配
置される。流量約0〜1000sccmのヘリウムに加
えて。3MSを流量約10〜500sccmで供給す
る。このヘリウムに代えて、あるいはヘリウムに加え
て、アルゴンやその他の不活性ガスや水素を用いてもよ
い。驚くべきことに、堆積プロセス中に水素ガスをチャ
ンバ内に流入させた場合、或る環境下ではPP3MS層
に取り込まれる水素の量が実際に減少しうることが見出
された。得られたPP3MS層の屈折率は、約1.58
〜1.66であった。
【0014】図1Cは、DUV光に露光されるPP3M
S層16を例示し、このDUVは、矢印18で示され、
空気や酸素含有混合ガス等の酸化剤の存在下でパターニ
ングマスクを透過する。マスクの不透過の領域22、2
4が、PP3MS層の所定の領域26、28に対してD
UVを遮蔽し、他方でPP3MS層の露光部分はトリメ
チルシリコン酸化物のプラズマ重合体(以後PP3MS
Oと称する)に変化する。PP3MSOは露光酸化PP
3MSと一般によばれ、酸化の程度と得られる物質構造
の一方又は双方が、(特に層の断面に沿って)変化しう
るため、特定の物質構造やストイキオメトリーに限定さ
れないものであることが理解されている。
【0015】図1Dは、現像−エッチングプロセスを例
示するものであり、ここでは、プラズマを用いて非露光
PP3MSを優先的にエッチングしてPP3MSOの残
留層31を残す。塩素含有プラズマは、PP3MSとP
P3MSOに対して選択性を有しており、即ち、このプ
ラズマは、PP3MS材をPP3MSOとは異なる速度
で(ここではPP3MSOよりも高速で)エッチングす
る。エッチレイトの差はエッチング選択率として知られ
ている。弗素や臭素等の他のハロゲンを塩素に代わりや
塩素に加えて用いてもよい。この手法で、露光したPP
3MS層を現像して、ネガティブトーンのパターン層を
作る。
【0016】概略的には、エッチング選択率(ネガティ
ブトーンに対しては塩素含有プラズマプロセス))が高
くなれば、PP3MS層が全て除去されたときに残るP
P3MSOが多くなるだろう。下で更に詳細に説明する
が、現像エッチングプラズマに酸素を加えてエッチング
選択率を高めてもよい。「ハイコントラスト」マスク層
では、現像前のエッチング層のもともとの厚さのうち現
像後に残る量が比較的多くなる。十分な厚さ及び密度を
有するパターニングされた(露光及び現像の済んだ)マ
スク層をプロセスマスクとして用いることができ、この
場合はポリシリコンゲート領域を画するエッチングマス
クとして用いることができる。
【0017】随意的な酸化のプロセス、例えば酸素プラ
ズマストリッピングプロセスやUVキュア等を、現像エ
ッチングの後に行って、残った物質をSiO2に変化さ
せてもよい。下で更に詳細に説明するが、現像工程の
間、露光したPP3MSOと未露光のPP3MSでの現
像エッチングの選択率を選んで制御することが可能であ
る。概略的には、現像プラズマの酸素濃度を高くし、H
Br:Cl2の比を高くし、チャンバ圧力を高くし、R
Fバイアス電力を高くすれば、選択率も高くなる。通常
は、選択率が高く酸化の度合いが高いPP3MSOであ
ることが望まれるが、正と負の表面形状の両方が非常に
近接して配置されている場合のように、状況によって
は、エッチングプロセスの間に選択率を制限することが
望ましく、何故なら、露光領域と未露光領域の間では酸
化の度合いの傾斜的な移り変わりがあり、これが、未露
光のフォトマスク材を除去する性能の妨げになりうるか
らである。更に、現像のステップに続き、酸素プラズマ
ストリッピングプロセスやUVキュアを用いて酸化工程
を行い、残りの材を二酸化珪素に変化させてもよい。こ
のプロセスは、例えばリモートマイクロ波プラズマジェ
ネレータを用いて基板に対するイオンダメージを防止す
るASPチャンバで行ってもよく、あるいはDxZチャ
ンバで行ってもよく(この2つはアプライドマテリアル
ズ社より入手可能)、又はその他のシステムと共に用い
るその他のチャンバで行ってもよい。
【0018】図1Eは、ポリシリコンゲート32をエッ
チングするためのプロセスマスクとして、重合体酸化物
3MS層31を用いた場合を例示する。従来技術におい
て知られるように、従来技術によるCl2/HBr/O2
ベースのプラズマが、このプロセスに用いられる。この
断面では、縮尺を適正にとっておらず、各層の厚さは例
示目的のためだけのものである。このプロセスであ、ゲ
ート誘電層10はパターン転写プロセス中にエッチング
されなかった。
【0019】図1Fは、パターン形成されたPP3MS
層を形成するためのプロセス300の簡略フローチャー
トである。基板を内包するチャンバに、トリエチルシラ
ンを供給する(ステップ302)。3MSよりプラズマ
を生成し(ステップ304)、PP3MS層を基板上に
形成する(ステップ306)。PP3MS層の一部を選
択し、そこを露光し(ステップ308)、PP3MS層
を少なくとも部分的に酸化する。露光したPP3MS層
をプラズマエッチングプロセスで現像し(ステップ31
0)、PP3MS層の一部を選択的に除去する。
【0020】II.例示的な2層(バイレイヤー)フォト
リソグラフィープロセス 図2A〜2Fは、基板の一部の断面図であり、PP3M
S前駆体を用いた2層レジストプロセスの各ステップを
例示するものである。酸化物層200を基板202の上
に形成しておいた。この酸化物層はシリコン酸化物層で
あり、熱による成長や堆積により形成してもよく、ある
いは他のタイプの層、例えばオキシナイトライドやその
他の誘電体の層や、メタル層や、インターメタル層や、
ポリシリコン等の半導体層等であってもよい。従来技術
に従い、従来の有機物液状フォトレジストやその他の有
機物をスピニングすることにより、フォトレジストの層
204を形成した。次いで、有機物の下層をハードベー
クしたが、これは有機物下層の光感応性がこの場合は関
係ないからであり、むしろハードベーク後の有機物下層
について知られている物性やプロセス整合性が望ましい
からである。
【0021】図2Bは、上述のようにフォトレジスト層
204の上にPP3MS層を堆積する様子が示される。
図2Cは、DUVに露光後のPP3MS層を示し、これ
は、少なくとも一部が酸化されてPP3MSOとなって
いる露光部分208と、未露光部分210とを有してい
る。図2Dは、現像エッチング及び酸素プラズマストリ
ッピング後のPP3MS層の露光部分を示す。
【0022】図2Eは、異方性プラズマエッチングを用
いてPP3MSO層212のパターンをハードベーク後
の有機物下層に転写した後の、パターンつきハードベー
ク済みフォトレジスト層214を示す。このパターン転
写エッチングの選択率は、有機物下層対PP3MSOで
>100:1である。図2Fは、第2のパターン転写エ
ッチング工程後のパターン付き酸化物層216を示す
が、この第2の工程はこの場合、ハードベーク済みフォ
トレジストや有機物下層マスクと共に用いるための従来
の酸化物エッチングである。この第2のパターン転写エ
ッチングでは、ハードベーク済みフォトレジストより
も、このハードベーク済みフォトレジストの下層の方を
選択してエッチングする。下層とPP3MSOの間の選
択率が低い場合は、下層と同時にPP3MSOもエッチ
ングされてしまうだろう。この場合、図2FではPP3
MSOがないように描かれ、酸化物層が基板からエッチ
ングにより取り去られる前にPP3MSO層がエッチン
グにより取り去られていることが示されるが、PP3M
SO層が完全に除去されたか否かは、第2のパターン転
写エッチング工程の選択率と、PP3MSO及び下層の
相対的な厚みに、とりわけ依存している。所望により、
従来の方法を用いてハードベーク後の有機物下層をスト
リッピングしてもよく、また基板に対して更なる処理を
施してもよい。
【0023】図2Gは、2レベル(バイレベル)レジス
トプロセスについてのプロセス220の簡略フローチャ
ートである。基板上にプロセス層を形成する(ステップ
222)。このプロセス層は、酸化物層、誘電層、メタ
ル層、半導体層や、その他のタイプの層や、これらの層
や物質の組み合わせであってもよい。フォトレジストや
その他の有機物を、例えばスピン、スプレー、ディップ
等によりこのプロセス層やハードベーク層に塗布する
(ステップ224)。ハードベーク済みフォトレジスト
層の上に、PP3MSの層を堆積し(ステップ22
6)、フォトマスクを介してこれをDUVで露光し(ス
テップ228)、上述のように現像エッチングプロセス
により現像する(ステップ230)。
【0024】第1のパターン転写エッチングの工程を用
いて、現像後のPP3MS層のパターンを、ハードベー
ク済みフォトレジスト層に転写する(ステップ23
2)。次いで、第2のパターン転写エッチング工程を用
いて、ハードベーク済みフォトレジスト層のパターン
を、プロセス層に転写する(ステップ234)。状況に
よっては、ある特定の物質とエッチング化学系を用いる
場合は第1のパターン転写と第2のパターン転写を一緒
に行ってもよい。ハードベーク済みフォトレジストと、
現像済みPP3MS層の残りを、所望により、従来の方
法を用いてストリッピングしてもよい。
【0025】III.例示的なPP3MS堆積システム 図3Aは、基板上にPP3MS層を形成するために適し
たCVDシステム36の簡略図である。このシステムは
処理チャンバ40を有しており、この処理チャンバはチ
ャンバ壁40aとチャンバリッド組立体40bを有して
いる。CVDシステムは、基板にプロセスガスを散布す
るためのガス散布マニホールド42を有しており、基板
はプロセスチャンバ内の加熱ペデスタル44の表面上に
置かれている。このペデスタルは、ポート43を介して
ウエハを出し入れできる下側の搬入出のポジション(図
示せず)と、ガス散布フェースプレート46と接近して
いる上側の処理のポジション(点線45で示す)の間
で、制御下で可動である。センターボード(図示せず)
は、ウエハのポジションの情報を伝えるためのセンサを
有している。
【0026】ガス散布板にたくさん開いた穴より、堆積
ガスとキャリアガスがチャンバ内に導入される。更に具
体的には、堆積プロセスガスは、インレットマニホール
ド42を通り、たくさん穴の開いたブロッカプレート4
8を通り、そしてガス散布フェースプレート46の中を
通って、チャンバに流入する。
【0027】図3Bは、CVDシステム36の追加的な
特徴を示す簡略図である。マニホールド42に到達する
前に、堆積ガス及びキャリアガスは、ガスソースからガ
ス供給ライン52を通り、混合システム54へと流入
し、ここでこれらが混合されてマニホールド42へと送
られる。概略的には、各プロセスガスの供給ラインは、
(i)自動又は手動によりプロセスガスのチャンバ流入を
遮断するために使用可能な数個の安全遮断弁(図示せ
ず)と、(ii)供給ライン内のガス流量を測定するマスフ
ローコントローラ(図示せず)を有している。プロセス
で毒性のあるガスを用いる場合は、従来の構成におい
て、各ガス供給ライン毎に数個の安全遮断弁を設置す
る。
【0028】このCVDシステムを用いて行う堆積プロ
セスは、熱プロセスであってもよく、あるいはプラズマ
励起プロセスであってもよい。プラズマ励起プロセスで
は、RF電力供給器56により、ガス散布フェースプレ
ート46とペデスタル48の間に電力を供給することに
より、混合プロセスガスを励起して、フェースプレート
とペデスタルの間にプラズマを生成するようにする(こ
こではこの領域を「反応領域」と称する)。プラズマの
構成成分が反応して、ペデスタル44上に指示された半
導体ウエハの表面上に所望の膜を堆積させる。RF電力
供給器56は、13.56MHzの高周波数(RF1)
と360kHzの低周波数(RF2)で電力を供給する
混合周波数RF電源で動作してもよく、あるいは単一周
波数(この場合は13.56MHz)で動作してもよ
い。根知プロセスでは、RF電力供給器を用いず、混合
プロセスガスを熱により反応させ、ペデスタル上に支持
された半導体ウエハの表面上に所望の膜を堆積させる
が、このペデスタルは抵抗加熱され、反応に必要な熱エ
ネルギーを与える。
【0029】プラズマ励起化学気相堆積(PECVD)
プロセス中は、排気通路小58と遮断弁60を取り囲む
チャンバ本体40aを含むプロセスチャンバ全体を、プ
ラズマが加熱する。例えば熱堆積プロセス中に、プロセ
スチャンバの壁の中で高温の液体を循環させることによ
り、チャンバの温度を高温に維持することが可能であ
る。チャンバ壁を加熱するために用いられる流体には、
水ベースのエチレングリコールやオイルベースの熱移動
流体等、典型的なタイプの流体が含まれる。この加熱に
より、不要な反応生成物の凝縮ないし液化を低減あるい
は防止することができる有利な効果があり、冷たい真空
通路の壁上に凝縮したりガスの流入がない間に処理チャ
ンバに戻った場合にプロセスを汚染するような、プロセ
スガスの揮発性生成物やその他の汚染物の除去性能を向
上する。
【0030】層に堆積しなかった、反応生成物を含む残
りの混合ガスは、真空ポンプ(図示せず)によりチャン
バより排出される。具体的には、ガスは、反応領域を取
り囲む環状でスロット状のオリフィス62を通って、環
状の排気プレナム64に排気される。環状スロット及び
プレナムは、チャンバの円筒側壁の頂部と円形チャンバ
リッド66の底部の間で画される。ウエハ上に均一な膜
を堆積するためにウエハの上方に均一なプロセスガス流
れを実現するためには、スロットオリフィスとプレナム
が360°の円の対象性と均一性を有していることが重
要である。
【0031】ガスは、排気プレナム64から、排気プレ
ナム64の横方向延長部分的に形成された68の下側を
流れ、覗きポート(図示せず)を通過し、真空遮断弁6
0(この本体はチャンバ壁の下側と一体である)を通過
し、排気出口70に流入するが、この排気出口は、フォ
アライン(図示せず)を介して外部の真空ポンプ(図示
せず)に接続されている。
【0032】典型的には、チャンバライニング、ガスイ
ンレットマニホールドフェースプレートやその他のリア
クタハードウェアのどれか又は全てが、アルミニウム、
陽極酸化アルミニウムやセラミック等の材料で作られて
いる。このようなCVD装置の例としては、アプライド
マテリアルズ社に譲渡済みの Zhao らの米国特許第55
58717号、標題 "CVD Processing Camber"に記載さ
れている。
【0033】CVDシステム36の様々な部品、例えば
遮断弁、流量コントローラ、スロットルバルブ、RF電
力供給器やチャンバ等や、基板加熱システムは全て、制
御ライン74上のシステムコントローラ72(一部のみ
図示)により制御される。コントローラは、光センサか
らのフィードバックにより、可動な機械組立体のポジシ
ョンを決定するが、この機械組立体には、コントローラ
の制御の下で適当なモータにより運動するスロットルバ
ルブやサセプタが含まれる。好ましい具体例では、コン
トローラは、ハードディスクドライブ、フロッピー(登
録商標)ディスクドライブやROMカード等のメモリ7
6と、プロセッサ78を有している。メモリには、独自
の方法でCVDシステムのコンフィグレーションを決め
るソフトウェアプログラムや、独自のプロセスを行うこ
とができるソフトウェアプログラムをロードすることが
できる。
【0034】上記のリアクタの説明は主に例示目的であ
り、電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマCVD
装置や、誘導結合RF高密度プラズマCVDデバイス
や、その他のプラズマCVD装置を用いてもよい。更
に、上述のシステムの変形例、例えばペデスタルのデザ
イン、ヒーターのデザイン、RF電力の周波数、RF電
力の接続やその他の変形は可能である。例えば、ウエハ
をサセプタで保持しクオーツランプで加熱することも可
能である。本発明の層及びこの層を形成するための方法
は、特定の装置や特定のプラズマ励起方法に限定されな
い。
【0035】IV.例示的な現像エッチングシステム 図4は、ドライフォトリソグラフィープロセスでの現像
エッチングのステップを行うために適したエッチングシ
ステム80の簡略図であり、これはパターン転写エッチ
ング等の他のエッチングステップにも同様に適してい
る。このシステムは、アーチ状の非伝導ないし誘電性を
有する天井部84を有するプロセスチャンバ82を有し
ており、この天井部はドームであってもよく、好ましく
は多半径のドームで、ウエハペデスタルに対して対面し
空間的にオーバーラップするような関係で支持される。
天井部の中央部は、コイル90に対して中心合わせがな
され、またウエハペデスタル86に対しても中心合わせ
がされているが、このウエハペデスタルは、半導体ウエ
ハやその他の基板92を支持するような構成が与えられ
ている。処理ガスソース94は、ガスインレット96を
介してチャンバにガスを供給する。ポンプ98が、処理
ガスソースに関する圧力を制御し、そしてチャンバをお
おまかに排気し、所定の圧力とする。更に、ポンプとガ
スソースを調節して、固定ないし可変の所定のチャンバ
圧力を選び、チャンバ内の所定の流量を選んで与えても
よい。
【0036】プラズマソース電力供給器100は、RF
整合回路網102を介してRFエネルギーをコイル90
に供給する。RF電力は、「ホット」タップ104でコ
イルに供給され、このコイルは接地タップ(単数)又は
複数の接地タップ106、108を介して接地され、こ
れで、接地110のあるプラズマソース電力供給器と回
路を形成する。ホットタップと接地タップの配置は、例
示としてのみ与えられているのであり、この配置や極性
は、チャンバ内のプラズマ密度分布をどのように所望す
るかに従って変えることが可能である。このコイル部分
を、接地シールドが取り囲んでいる。
【0037】ペデスタル86は、内部の導電部114を
有しており、この導電部は、チャンバのチャンバベース
120及びペデスタルの外部接地部116より電気的に
絶縁されている。RFバイアス供給器118が、ペデス
タルの内部導電部114にRFエネルギーを供給する。
【0038】コイル90に供給されるRFソース電力の
一部は、非導電性のチャンバ天井部84に結合し、比較
的高密度のプラズマをコイルの近隣に生成する。この高
密度のプラズマにより、コイルの近隣には、比較的高い
プラズマ密度勾配が生じるが、基板92の近隣のプラズ
マは、イオン拡散及びその他の要因により、密度の均一
性が更に高くなっている。更に、プラズマの生成は通
常、熱や、高エネルギー線の放射や、反応性の高いプラ
ズマ種や、その他のプロセスウエハにダメージを与える
不要な生じうる生成物を伴う。このチャンバ内では、プ
ラズマの生成は基板から離れるように生成し、このため
このプラズマはウエハに対し、プラズマ生成環境からの
必要不可欠的なバッファとなる。この種類のプラズマ
は、非結合プラズマないし分離プラズマ(デカップルド
プラズマ)と呼ばれる。
【0039】RFバイアスソース118は、基板92の
表面に対してほぼ直交する交流電界を形成する。この電
界は、イオン等の、ウエハ表面へ出入りするプラズマ種
を加速する。このような移動性のイオンは、基板表面を
物理的にスパッタし、あるいは基板表面と反応し、異方
性のプロセスを実現する。例えば、エッチング種を選択
してバイアスを与えることにより、RFバイアスなしで
得られるよりも高いアスペクト比のトレンチをエッチン
グにより形成することができる。
【0040】コイル90は、多半径形状で巻かれること
が好ましいが、他の形状に加えて、直円錐〜平面形状の
間の範囲にあってもよい。多半径コイルは、天井部84
の多半径曲率に対して共形であることが好ましいが、コ
イルは共形でなくてもよい。好ましい具体例では、コイ
ルの中央部122は非常に平坦に近く、また天井部の中
心に非常に近接している。
【0041】現像エッチングとパターン転写の一方又は
双方に適したチャンバの更に詳細な説明は、アプライド
マテリアルズ社に譲渡されている Hanawa らの1998
年5月19日の米国特許第5753044号にある。無
論、容量結合エッチングシステムや、リモートプラズマ
エッチングシステムで、バイアスありやバイアスなしの
ものや、ウェットエッチングシステムに至るまでの他の
タイプのエッチングシステムやプロセスを用いてもよ
い。
【0042】V.PPMSとPP3MSの実験結果の比
較 図5は、基板上の酸化物層126の上にあり、露光及び
現像を行った後のPPMSライン130の走査電子顕微
鏡写真(SEM)である。これらラインは、0.15μ
mの線間隔で形成されたものである。DxZチャンバに
よりPPMS層を厚さ約2000Åで堆積し、次いで現
像プロセスでは、40%オーバーエッチ時間でなされ、
即ち現像エッチング時間(t)の間に未露光領域からP
PMSを通常通り除去した後、更に現像エッチングを
「オーバーエッチ」時間(0.4*t)継続し、未露光
領域の残りのPPMSを取り去る。上述のように、露光
領域と未露光領域の間には通常、露光勾配が形成され、
このオーバーエッチ技術を用いることにより、所期のパ
ターンをある程度復元する。しかし、SEM写真で明ら
かなように、残ったPPMSO層の厚さは薄い。この原
因の一部はオーバーエッチによるものと思われるが、露
光やPPMS/PPMSO現像の選択率の低さも原因の
一部であると思われる。また、このSEM写真では、P
PMSOライン130のエッジ128が一様ではなく粒
状であることを示している。
【0043】プラズマ重合堆積プロセスにおいてMSの
水素含有率がPPMS膜の安定性に影響するという仮定
を置き、また、水素含有率を低くすることができるので
あれば安定性の高くなった膜を得ることができると仮定
した。第1の実験では、プラズマを水素ガスで希釈する
ことにより、PPMS膜中に取り込まれる水素を低減す
ることにより、重合プロセス中に、反応性の高い種であ
る水素を、MSから放たれた水素と結合させることをね
らった。実験の第2ラウンドでは、水素を根本的に追い
払い重合を促進させるよう、堆積温度を上昇させた。両
方の実験では、PPMS層の上に表面皮膜が形成された
が、材料は依然空気中で酸化されている。
【0044】そして、珪素ポリマーが水素原子ではなく
メチル基で停止するよう、MSよりもメチル基が相対的
に多い前駆体を試験し、これにより、メチル基は末端の
水素よりも酸素に対する反応性が低いと考えられるので
空気中での安定性が更に高くなることを企図した。トリ
メチルシランを前駆体として選び、PP3MS層を堆積
し安定性を測定した。しかし、トリエチルシラン等、他
の炭素の多いシラン前駆体を用いてもよいと思われる。
【0045】安定性測定の方法の1つに、珪素重合体の
屈折率(RI)を測定することが挙げられる。安定した
物質のRIは、ほぼ一定になるだろうが、不安定な物質
のRIは、層が酸化されるにつれ低下するだろう。図6
は、PPMSプロセス層132のRIをPP3MSプロ
セス層134のRIに対して比較したものである。
【0046】層の安定性は、ステップ露光プロセスやス
テップアンドスキャン露光プロセスで特に重要である。
ステップ露光プロセスでは、一時にウエハの一部だけを
露光し、ウエハの端から端までのマスクをステップ的に
移動させ、これをウエハ全体が露光されるまで行う。8
インチウエハの端から端までのステップ的で走査的な露
光は、ダイのサイズと各ダイに対して必要なドーズ量に
もよるが、1〜2分間かかる。これは、従来のスピンオ
ンフォトレジストでは、問題は生じない。しかし、PP
MSでは、前のステップで露光されたPPMSOは通
常、以後のステップでの各露光においても酸化が継続さ
れるが、これは、ステップ露光プロセス全体を行ってい
る間はウエハ全体が空気に曝露されているからである。
従って、最終のステップが露光される前に、第1の露光
ステップでは15分、あるいはそれ以上長く酸化がされ
るであろう。例示的なPPMS層に対しては、この空気
酸化の時間は、露光ドーズ量約20mJ/cm2に換算
したと等価である。換言すれば、直近のステップの露光
までの各ステップで60mJ/cm2のDUVに曝露さ
れた場合、第1のステップでの露光の程度は、80mJ
/cm2の露光に等しくなるだろう。同時に、未露光の
PPMSが、典型的に露光PPMSよりも高い速度で酸
化され、PPMS層の露光部分と未露光部分の間の最終
的なコントラストが小さくなってしまう。この有効露光
における差の少なくとも一部は、ウエハのステップに対
して露光ドーズ量を変えることにより埋め合わされる。
酸化の最終的な程度ないし所望の程度は、様々な因子に
より決まり、これには、標準露光ドーズ量、PPMS層
の重合の程度、PPMS堆積プロセスの温度、雰囲気へ
の曝露、露光波長、ステップ露光の全時間、PPMS層
の厚さが含まれ、とりわけ、用途により露光ドーズ量の
調節が代わることが認識されるだろう。
【0047】図6は、層を空気中に曝露した場合に、P
P3MS層134のRIが安定であり、他方でPPMS
層132のRIは経時的に低下することを示している。
特定の理論に限定されるわけではないのであるが、PP
3MS層のメチル基末端は空気雰囲気内で酸化されるだ
けではなく、PP3MS及びPP3MSOの両方の構造
が、ポリマー層への酸素の拡散の程度が低いと考えられ
る。対照的に、PPMSの空気中での酸化はPPMS層
への酸素の拡散をブロックせず、露光未露光を問わずP
PMS層全体に対して、酸化を継続せしめ、ポリマー層
の露光部分と未露光部分の間の選択率を低くする。
【0048】図7は、PP3MS層が空気中で安定であ
るだけでなく、特定の露光波長に対して光感応性が高い
ことを示す。安定性が高いということは、即ち酸化され
やすいと捉えるかもしれないが、層は露光プロセス中は
酸化されにくく、図7は、このことが、3MSより形成
された膜にはあてはまらないことを示す。図7は、19
3nmのドーズ量(138)に対しての、露光レジスト
の厚さ(%、露光により変化した後の厚さが、as-depo.
(堆積直後)の何%か)(136)を、3MSより形成
した膜の一連の露光(140)と、MSより形成した膜
の一連の露光(142)について示すが、これら両方の
膜は初期の厚さが約2000Åで堆積したものである。
PP3MSカーブ144の傾斜が急であることから、3
MS前駆体より形成した膜は、露光ドーズ量に対しての
感度が大変高く、その結果、PPMSカーブ146の低
い傾斜に比べて、コントラストが高いことが示される。
PPMSカーブの脚の部分148は原点と交差していな
い。これは、PPMS膜の所望の露光を得るために必要
なドーズ量は比較的高いことによるのだろう。
【0049】図7に例示されるPP3MS膜の別の特徴
は、露光レジストの厚さを所与の程度とするために要す
る露光は、PP3MS膜では大変小さくてよいというこ
とである。例えば、PP3MS膜の露光レジストの厚さ
を約40%とするためには、約20mJ/cm2を要す
るだけある。これに比べ、同じ露光レジストの厚さをを
得るためには約64mJ/cm2の露光がかかる。DU
Vソース、特にレンズは、エネルギーレベルが高い状況
で用いれば早く損なわれるため、必要な露光は小さくで
きる方が望ましい。また、露光の時間を短くすることに
より、プロセス時間を短くすることができ、とりわけ8
インチ、12インチといった大型ウエハにしばしば用い
るステップ露光に対して重要である。この場合、PP3
MS膜は安定性と光感応性が高いのみならず、PP3M
S膜はプロセス時間を低減し、また露光装置の寿命(故
障までのウエハ数)を向上させる。
【0050】VI.フーリエ変換赤外線分析 3MSより形成した層のメチル基が、MSより形成した
層のメチル基と比べて相対的に増加することが、図8及
び図9に例示される。図8及び図9は、各種の処理ステ
ップ後の、3MSより堆積した層とMSより堆積した層
に対して行ったフーリエ変換赤外線(FTIR)分析の
グラフである。グラフのx軸は波数であり、これは被分
析物中に存在する化学結合の結合強度を主に関連し、y
軸は比強度であり、この最も高いピークは特定のタイプ
の結合がかなり含まれていることを示す。
【0051】図8は、3つのカーブ151、153及び
155を示す。第1のカーブ151はas-depo.(堆積直
後)のPP3MS層を表し、高い炭素−水素ピーク15
2を示しており、これはメチル基の存在示すものであ
り、また高い珪素−炭素ピーク154は、層中にメチル
基が多数含まれることと一致する。第2のカーブ153
は、DUV露光後のPP3MS層を表す。炭素−水素ピ
ーク157と珪素−水素ピーク159は、as-depo.膜の
カーブ151と比べて低くなっている。更に、珪素−酸
素ピーク161の大きさが大きくなっている。これは、
膜の構造が、PP3MSで与えられる構造163から、
PP3MSOで与えられる構造165へと変化している
ことによると考えられる。第3のカーブ155は、AS
Pチャンバ内で酸素プラズマストリッピングプロセスを
行った後のPP3MSO膜を表す。O−Hピーク167
で示されるように、末端の一部はヒドロキシ基であると
考えられる。C−Hピークが顕著でないことから、末端
のメチル基のほとんどが、低密度酸化物169に対して
与えられる構造により示されるように、変化してしまっ
たと考えられる。この特定の例は3MS前駆体から生成
したものであるが、他の前駆体を用いても、安定で光感
応性の高い膜を形成することができ、この膜は現像エッ
チング条件に応じてコントラストを選択することが示さ
れるだろう。具体的には、as-depo.シラン重合体膜は珪
素−炭素比が約0.4〜0.6であり、好ましくは約
0.5であると考えられる。珪素の比が高い膜は、空気
中での安定性が低く、珪素の比が低い膜は、選択率が低
いという傾向がある。よって、上記の範囲は、DUV露
光を用いたフォトリソグラフィープロセスで有機シラン
重合体層を用いるに特に望ましく、また、堆積プロセス
条件に応じて、各前駆体や絶前駆体同士、希釈物同士又
は前駆体と希釈物の組み合わせに対して個別に得られる
ものである。
【0052】図9は、図8で与えられたと同様の処理を
行った後の、MSから形成された層を表す、3つのカー
ブ172、174及び176を示す。第1のカーブ17
2は、as-depo.膜を例示するが、低い炭素−水素ピーク
156を有しており、これは、膜中のメチル基の濃度が
低いことを示しており(図8の152と比較)、他方、
珪素−水素ピークは高くなっている。次のカーブ173
は、同じ膜を空気中で248nmで50mJ/cm2
露光したものを示す。珪素−酸素結合を示すピーク16
4は大きくなっており、珪素−水素ピーク166は小さ
くなっており、これは広いピーク168で示される酸素
又はヒドロキシル基が末端の水素原子に置換されたため
である。第3のカーブ174は、酸素プラズマストリッ
ピングプロセスを90秒間行った後の層を示す。このカ
ーブ174を図8の同様のカーブ155と比べるため、
図10には、基板の酸化物層178上の、露光及び現像
後のPP3MSのライン176のSEMを示す。これら
ラインは、ライン間隔が0.18μmで形成されてお
り、これは図5で示されるPPMSOと比較のためにほ
ぼ同じにしたものである。PP3MS層をDxZチャン
バ内で厚さ約2000Åで堆積し、次いで、DPSチャ
ンバ内で40%オーバーエッチ時間で現像した。図10
と図5を比較すれば、2つの驚くべき特徴がわかった。
第1に、現像後のPP3MSラインがスムーズなエッジ
を有するのに対し、現像後のPPMSラインは粒子度が
高いことである。第2に、現像後のPPMSラインの厚
さ(高さ)と比べたPP3MSラインの厚さである。
【0053】この結果を特定の理論に限定するものでは
ないが、PPMSが、現像後の層の粒子度が高くなる結
果となったのは、MSは重合により、Si−Si鎖がよ
り長くなりやすく、これはその後酸化されてクラスタに
なると考えられる。これに対して、3MSでは、形成さ
れる珪素−珪素結合の鎖が短くなり、現像及び酸化中に
おいてアモルファスの部分がより多く残っていると考え
られる。この場合、シラン重合体の露光部分と未露光部
分のコントラストを与えるためには或る程度の重合が望
ましいのであるが、驚くべきことは、3MSを用いれ
ば、Si−Si鎖が長くなるように重合しないと考えら
れるので、より良好なフォトリソグラフィー性が得られ
る。PP3MSのラインの厚さがより多く残っているの
は、コントラストの高い材料により選択率が高くなった
ためであると考えられる。
【0054】VII.メチルシラン重合体のための現像プ
ロセス 堆積のステップと露光のステップに加え、現像エッチン
グプロセスもドライフォトリソグラフィープロセスに対
して適正化することができる。特に、3MSより形成し
たシラン重合体層の露光部分と未露光部分の現像エッチ
ング選択率は、現像エッチングプラズマ中の酸素の存在
量を調節することにより、約1:1〜約1:1000の
間で変えることができることがわかった。チャンバ圧
力、プラズマソース電力、プラズマバイアス電力や、プ
ラズマ中の他の種の濃度といった、その他のパラメータ
も選択することができることが理解されるだろう。しか
し、選択率は、酸素ガス(O2)や、オゾン、水蒸気、
不活性ガス(HeやAr等)で希釈した酸素等その他の
酸素ソースガスのプラズマエッチングチャンバへの全流
量によって敏感に影響を受ける。酸素ガスの場合、或る
エッチング条件下で現像エッチングプラズマ中に酸素が
ない場合に選択率が1:1で得られることが見出され
た。
【0055】現像エッチングガスが、HBrが約0〜2
00sccm、Cl2が約0〜200sccm、O2が約
2〜20%でチャンバ内に流入することが特に望ましい
ことが見出された。具体例の1つでは、エッチングガス
の流れは、HBrが150sccm、Cl2が30sc
cm、O2が8sccmを含んでおり、これによりコン
トラストが約100を得る。チャンバ圧力が約4〜15
mTorr、8インチウエハに対するRFソース電力が
約100〜1000ワット、RFバイアス電力が約5〜
100ワット、 DPSチャンバ内でウエハが温度約5
〜50℃に加熱されていることが好ましい。このエッチ
ングプラズマは、3MS重合体層においてネガティブト
ーンプリントに現像するだけでなく、図1A〜1Eのシ
ーケンスで例示されるような下層ポリシリコン層をも有
効にエッチングする。
【0056】他の具体例では、Cl2とO2の混合物を用
いて、露光PP3MS層エッチングする。O2含有率
は、全流量の約0〜50%の間で変えることが可能であ
る。約20%のO2を流入させれば、コントラストは約
1:100となることが予想される。上述のように、2
分子酸素ガス以外の酸素ソースプラズマ前駆体、例えば
オゾンや水蒸気を用いて、現像プラズマの酸素濃度を高
めることができるが、これは、HClやF2等の他のハ
ロゲンソースを他のエッチングプロセスに用いることが
できることと同様である。
【0057】VIII.トリメチルシランポリマー2レベル
パターン転写層 図11は、2レベルパターン転写プロセスにおいて現像
後のPP3MS層を使用した場合を例示する。PP3M
SO層180は、有機材料182の層の上で現像された
ものである。この場合、有機材料は、厚さ約5000Å
のハードベーク済みフォトレジストであるが、ポリイミ
ド、ポリアクリルエーテル(PAE)、FLAREやS
LIKといった他の低誘電定数材料を用いてもよい。塩
素−臭素−酸素−含有プラズマ中でPP3MSOを現像
し、次いでこのプラズマを、有機物を基板までエッチン
グするために用いる。このパターンは、0.320μm
ピッチの間隔の0.10μmラインである。PP3MS
層の露光は、193nmで約28mJ/cm2で行われ
る。同じプロセスシーケンスで作った絶縁ラインは、3
シグマラインエッジ粗さ(LER)で約6nmであっ
た。
【0058】図12は、ハードベーク済みフォトレジス
ト層188の上のPP3MSO層186のSEM写真で
あり、これは0.32μmピッチの間隔の0.16μm
ラインである。この場合では、PP3MS層は、約32
mJ/cm2のドーズ量で露光された。この間隔の近い
ラインは、3シグマLERで6nmであった。PP3M
S層から有機物層、特にフォトレジスト層へ、パターン
を転写することにより、DUV露光技術を用いて、ウエ
ハにパターンを有する標準的なフォトレジスト層を形成
することが可能になる。高い露光波長でパターニングし
たフォトレジスト層を用い、この後に行うべき製造プロ
セスが数多く開発され、この場合、パターニングしたP
P3MSO層を用いて行う他のプロセスを開発すること
ができるにもかかわらず、上記のパターニング層を形成
することが好ましい場合もある。
【0059】図13は、ハードベーク済みフォトレジス
ト層192の上の、パターン形成したPP3MSO層の
SEMである。上述の方法に従い、PP3MSOを露光
して現像し、パターンをフォトレジストに転写する。続
いて、従来のドライエッチングプロセスを用いて、PP
3MSOとフォトレジストのパターンをポリシリコン層
194に転写する。このポリシリコンエッチングのプロ
セスは、酸化物層196のところで停止するが、この酸
化物層は、製造プロセスでゲート誘電層になる。酸化物
層は、基板198の上に形成されているが、この基板は
本例ではシリコンウエハである。
【0060】上記では本発明の代替可能な具体例や好ま
しい具体例を提供してきたが、該分野の通常の知識を有
する者には、本発明から離れることなく様々な変形をな
すことができよう。例えば、ここでの実施例は共通して
2つのDUV波長について与えられているが、他の波長
を用いてもよい。同様に、PP3MS層は、シリコンそ
の他の半導体ウエハ以外の基板上に塗布されてもよい。
よって、上述の説明は例示的であり、限定するものでは
ない。上記の各プロセスで挙げられたパラメータは、こ
の特許請求の範囲の解釈を限定するものではなく、何故
なら多くの場合パラメータの選択はどのような結果を望
むのかによるからであり、また場合によっては各パラメ
ータが相互に関連するからである。従って、本発明の範
囲は請求の範囲を参照し、これと等価な全範囲について
求められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A〜1Eは、被処理基板の一部の断面図で
あり、本発明の特徴の1つに従って或るパターンが形成
される様子である。図1Fは、トリメチルシラン重合体
層よりパターンを形成するプロセスを纏めたフローチャ
ートである。
【図2】図2A〜2Fは、被処理基板の一部の断面図で
あり、2レベルレジストプロセスを用いて或るパターン
が転写される様子である。図2Gは、パターン転写プロ
セスにおいてトリメチルシラン重合体層を用いた2レベ
ルレジストを用いるためのプロセスを纏めたフローチャ
ートである。
【図3】図3Aと図3Bは、プラズマ重合有機シラン層
の生成に用いることができる1つのタイプの堆積システ
ムの簡略図である。
【図4】重合ウエハ有機シラン層の現像に用いることが
できる1つのタイプのプラズマエッチングシステムの簡
略図である。
【図5】メチルシランを用いて基板上に形成したライン
の走査電子顕微鏡写真である。
【図6】メチルシランより形成した層とトリメチルシラ
ンより形成した層で安定性を比較したグラフである。
【図7】メチルシランより形成した層とトリメチルシラ
ンより形成した層で、露光ドーズ量に対するコントラス
トを比較したグラフである。
【図8】as-depo. (堆積直後の)のプラズマ重合トリ
メチルシランのフーリエ変換赤外赤外分析のグラフであ
る。
【図9】各種の処理ステージ後のプラズマ重合トリメチ
ルシランのフーリエ変換赤外赤外分析のグラフである。
【図10】PP3MS層より形成した現像ラインのSE
Mである。
【図11】ライン間隔よりも小さなライン幅でパターニ
ングしたPP3MSOキャップ層を用いた2レベルレジ
ストのSEMである。
【図12】2レベルでパターニングしたレジストのSE
Mである。
【図13】パターンが下層に転写した後の2レベルレジ
ストのSEMである。
【符号の説明】
10…ゲート酸化物層、14…ポリシリコン層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 569H 21/302 J (72)発明者 ダイアン スギアート アメリカ合衆国, カリフォルニア州, ユニオン シティ, ピッカレル ドライ ヴ 4230 (72)発明者 デイヴィッド ムイ アメリカ合衆国, カリフォルニア州 サ ン ノゼ, シェリ アン サークル 1848

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンを有するレジスト層を基板上に
    形成するプロセスであって、 a)基板を内包する処理チャンバの中に、トリメチルシ
    ランを流入させ、 b)トリメチルシランよりプラズマを生成し、トリメチ
    ルシランのプラズマ重合体を基板上に形成し、 c)トリメチルシランプラズマ重合体層の一部を選択し
    酸化雰囲気下で露光して該層の当該選択部分の少なくと
    も一部を酸化し、該層の露光部分と該層の未露光部分と
    を形成し、 d)エッチングプロセスを用いて該層を現像し、該露光
    部分又は該未露光部分を選択的に除去する各工程を有す
    るプロセス。
  2. 【請求項2】 該酸化雰囲気が空気である請求項1に記
    載のプロセス。
  3. 【請求項3】 該露光の光が約248nm以下の波長を
    有する請求項1に記載のプロセス。
  4. 【請求項4】 該エッチングプロセスがプラズマエッチ
    ングプロセスである請求項1に記載のプロセス。
  5. 【請求項5】 該プラズマエッチングプロセスが、酸素
    及びハロゲンを有するプラズマを用いる請求項4に記載
    のプロセス。
  6. 【請求項6】 該ハロゲンが塩素である請求項5に記載
    のプロセス。
  7. 【請求項7】 該プラズマエッチングプロセスがデカッ
    プルドプラズマプロセスである請求項4に記載のプロセ
    ス。
  8. 【請求項8】 トリメチルシランが約10〜500sc
    cmの流量で処理チャンバ内に流入し、工程b)のプラ
    ズマが約2〜10ワット/平方インチの電力で生成し、
    工程b)で処理チャンバの圧力が約0.5〜5トールに
    維持され、工程b)中に基板が温度約50〜150℃に
    維持される請求項1に記載のプロセス。
  9. 【請求項9】 パターンを有するレジスト層を基板上に
    形成するプロセスであって、 a)基板を内包する処理チャンバの中に、トリメチルシ
    ランを流量約10〜500sccmで流入させ、 b)RF電力レベル約2〜10ワット/平方インチでト
    リメチルシランよりプラズマを生成し、温度約50〜1
    50℃に維持した基板上に、トリメチルシランのプラズ
    マ重合体を形成し、 c)該基板を上記の第1の処理チャンバから取り出し、 d)トリメチルシランプラズマ重合体層の一部を選択し
    て、これを酸化雰囲気下で約248nm以下の光に露光
    し、 e)該基板を第2の処理チャンバに配し、 f)塩素プラズマ種と酸素プラズマ種を有する、基板と
    非結合のプラズマを、該第2の処理チャンバ内に生成
    し、 g)該層の未露光部分を該プラズマでエッチングし、基
    板上の該層の露光部分の少なくとも一部を残す各工程を
    有するプロセス。
  10. 【請求項10】 デバイス構造体の中間体であって、 基板と、 該基板上に配置された、珪素対炭素の原子比率が約0.
    4〜0.6である有機シランのプラズマ重合体の層とを
    有するデバイス構造体の中間体。
  11. 【請求項11】 珪素対炭素の該比率が約0.5である
    請求項10に記載のデバイス構造体の中間体。
  12. 【請求項12】 基板上の有機シランのプラズマ重合体
    の層の露光部分と未露光部分のコントラストを選択する
    方法であって、 a)プラズマ処理チャンバ内に基板を配し、 b)第1の選択流量で、塩素含有プラズマ前駆体をチャ
    ンバ内に流入し、 c)有機シランのプラズマ重合体の層の露光部分と未露
    光部分のコントラストを所望にするように選んだ第2の
    選択流量で、酸素含有プラズマ前駆体をチャンバ内に流
    入し、 d)該塩素含有前駆体及び該酸素含有前駆体よりプラズ
    マを生成し、 e)該プラズマで該有機シランプラズマ重合体層をエッ
    チングする各工程を有する方法。
  13. 【請求項13】 該有機シランプラズマ重合体の珪素対
    炭素の原子比率が約0.4〜0.6である請求項12に
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 該有機シランプラズマ重合体が、トリ
    メチルシランのプラズマ重合体である請求項12に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 該第2の選択流量が、チャンバへの全
    流量の約0〜50%である請求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 臭化水素の流入を更に有し、該第2の
    選択流量約0〜12sccm、該第1の選択流量が0〜
    200sccm、臭化水素の約0〜200sccmであ
    る請求項12に記載の方法。
  17. 【請求項17】 該所望のコントラストが約1:1〜約
    1:100である請求項12に記載の方法。
  18. 【請求項18】 エッチングを行う該工程e)が、圧力
    約2mTorr〜70mTorrで行われる請求項1に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 該プラズマ処理チャンバが、RF電力
    供給器とバイアス電力供給器を有し、エッチングを行う
    該工程e)が、ソースRF電力が約2〜20ワット/平
    方インチ、バイアスRF電力が約0.1〜2ワット/平
    方インチで行われる請求項12に記載の方法。
  20. 【請求項20】 基板上の有機シランのプラズマ重合体
    の層の露光部分と未露光部分のコントラストを選択する
    方法であって、 a)プラズマ処理チャンバ内に基板を配し、 b)約0〜200sccmの第1の選択流量で、塩素含
    有プラズマ前駆体をチャンバ内に流入し、 c)有機シランのプラズマ重合体の層の露光部分と未露
    光部分のコントラストを所望にするように選んだ、約0
    〜12sccmの第2の選択流量で、酸素ガスをチャン
    バ内に流入し、 d)約0〜200sccmの第3の選択流量で、臭化水
    素をチャンバ内に流入し、 e)基板を約5〜50℃に加熱し、 f)圧力が約2mTorr〜70mTorr、ソースRF電力が約
    2〜20ワット/平方インチ、バイアスRF電力が約
    0.1〜2ワット/平方インチで、チャンバ内にプラズ
    マを生成し、 g)該プラズマで該有機シランプラズマ重合体層をエッ
    チングする各工程を有する方法。
  21. 【請求項21】 基板上のメチルシランのプラズマ重合
    体の層を露光する方法であって、 a)酸素含有雰囲気下で、フォトマスクを介し、メチル
    シランプラズマ重合体層の第1の部分を、第1の選択ド
    ーズ量で遠紫外線に露光し b)フォトマスクを該メチルシランプラズマ重合体層の
    第2の部分にステップ移動させ、 c)酸素含有雰囲気下でのメチルシランプラズマ重合体
    層の安定性により選択した第2の選択ドーズ量で、該第
    2の部分を遠紫外線に露光する各工程を有する方法。
JP33002299A 1998-11-19 1999-11-19 遠紫外線ドライフォトリソグラフィー Pending JP2000305273A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007503728A (ja) * 2003-05-09 2007-02-22 ラム リサーチ コーポレーション 改良されたバイレイヤフォトレジストパターンを提供する方法
KR20200095542A (ko) 2018-01-15 2020-08-10 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 히트 싱크
JP2022538040A (ja) * 2019-06-26 2022-08-31 ラム リサーチ コーポレーション ハロゲン化化学物質によるフォトレジスト現像
US11921427B2 (en) 2018-11-14 2024-03-05 Lam Research Corporation Methods for making hard masks useful in next-generation lithography
US11988965B2 (en) 2020-01-15 2024-05-21 Lam Research Corporation Underlayer for photoresist adhesion and dose reduction

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