JP2000304851A - Fmcwレーダ装置 - Google Patents

Fmcwレーダ装置

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JP2000304851A
JP2000304851A JP11115240A JP11524099A JP2000304851A JP 2000304851 A JP2000304851 A JP 2000304851A JP 11115240 A JP11115240 A JP 11115240A JP 11524099 A JP11524099 A JP 11524099A JP 2000304851 A JP2000304851 A JP 2000304851A
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JP
Japan
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frequency
fmcw radar
signal
road traffic
transmission signal
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JP11115240A
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English (en)
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Takeshi Okada
毅 岡田
Masami Makino
将美 牧野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FMCWレーダ装置と車車間通信あるいは路
車間通信等の道路交通通信装置の一部あるいは全部を結
合して、装置点数、部品点数を減らし、コスト減少、容
積減少を図ることができるFMCWレーダ装置を提供す
る。 【解決手段】 FMリファレンス信号発生手段1と、F
MCWレーダ送信信号発生手段2と、送信信号分岐手段
3と、サーキュレータ4と、送受信アンテナ5と、受信
用信号混合手段6と、増幅・フィルタリング手段7と、
AD手段8と、DSP9と、高調波混合手段10と、周波
数計測手段11と、周波数安定化手段12と、道路交通通信
の搬送波信号発生手段13と、変調手段14とから構成され
ている。つまり、FMCWレーダ送信信号の安定化のた
めの基準信号と道路交通通信の搬送波信号とを、道路交
通通信の搬送波信号発生手段13の搬送波信号を用いて共
有化するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば円滑かつ安
全な交通を支援するために車載あるいは道路に設置され
て、目標物までの相対距離、相対速度を検出するFMC
Wレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のFMCWレーダ装置とその原理に
関しては、例えば、電子情報学会編「改訂 レーダ技
術」p.274〜276や、M.I.Skolnik「Introduction to Rad
ar Systems」にその詳細が記載されている。
【0003】また、精度改善されたFMCWレーダ装置
に関しても、例えば、文献「Electronic Product Desig
n」November 1992の「Low Cost Milimeter Wave Cruise
Control」に詳説されている。
【0004】以下、図面を参照しながら、従来のFMC
Wレーダ装置について説明する。
【0005】図5は、従来のFMCWレーダ装置のブロ
ック図を示すものである。図5においてFMCWレーダ
装置は、FMリファレンス信号発生手段51と、FMCW
レーダ送信信号発生手段52と、送信信号分岐手段53と、
サーキュレータ54と、送受信アンテナ55と、受信用信号
混合手段56と、増幅・フィルタリング手段57と、AD手
段58と、DSP59と、高調波混合手段60と、周波数計測
手段61と、周波数安定化手段62と、周波数安定化用信号
発生手段63とから構成されている。
【0006】代表的なFMCWレーダ装置(Frequency
Modulation Continuous Wave Radar)は、送信信号の周
波数を直線的に増加あるいは減少させて送信したとき
に、目標とレーダ装置との距離及び相対速度により、目
標から返ってきたエコーの周波数が変化することを利用
するレーダ装置である。
【0007】図6(a)の実線で示すように周波数を直
線的に増加、減少させる三角波型の周波数変調を施した
送信信号を送信すると、距離Rのところにある目標物で
反射して戻ってくるエコー(反射信号)は、時間的に2
R/c(cは光速)だけ送信信号に対して遅延するの
で、エコーと送信信号の周波数が同一ではなくなり、両
者を混合すると、ビート信号が生じる。そのビート信号
の周波数frは、 fr=2R/c*a … (1) となる。
【0008】ただし、aは単位時間当たりの周波数の変
化量である周波数変調度の絶対値で、三角波で上下に変
調する周波数差をdf、その周波数差だけ掃引するのに
費やす時間をdtとすると、 a=df/dt … (2) となる。一方、目標物がレーダに対し相対的に移動して
いるとき(レーダあるいは目標物が動いているとき)、
上記距離により周波数ずれと共に、ドップラー効果によ
り周波数シフトfvが生じ、 fv=2V/c*fc … (3) ただし、Vは相対速度、fcは送信信号の中心周波数で
ある。
【0009】よって、三角波で周波数変調された送信信
号とエコーとを混合することによって、上記式(1)及
び式(3)で示される距離と速度によるビート信号を生
じる。
【0010】三角波の上り勾配のときのビート信号周波
数fuは、 fu=fr−fv … (4) で表され、三角波の下り勾配のときのビート信号周波数
fdは、 fd=fr+fv … (5) で表される。
【0011】そこで、目標が存在することによって現れ
るビート信号を周波数解析してfu、fdを求め、上記
式(4)、(5)より、fr、fvを、上記式(1)、
(3)から距離R、速度Vを求めることができる。
【0012】図5において、FMリファレンス信号発生
手段51が周期ft*2の三角波として周波数変調のリフ
ァレンスとなるリファレンス信号を出力し、FMCWレ
ーダ送信信号発生手段52はリファレンスに基づき、上記
したような周波数を直線的に増加、減少させる三角波型
の周波数変調を施した送信信号を出力する。例えば、7
6.4GHzから74.7GHzの間で変化させる。
【0013】送信信号分岐手段53はその送信信号を分岐
させ、そのうちの一つはサーキュレータ54へ導かれる。
サーキュレータ54により送信信号のほとんど全てはさら
に送受信アンテナ55へと導かれ、外部の目標に向かって
送信される。
【0014】目標で反射して戻ってきたエコーは、送受
信アンテナ55、サーキュレータ54を通して、受信用信号
混合手段56へと導かれる。受信用信号混合手段56は、送
信信号分岐手段53から分岐されてきた送信信号と受信信
号であるエコーを混合し、ビート信号を得る。
【0015】増幅・フィルタリング手段57は、得られた
ビート信号を増幅し、また、余分な高周波や低周波ノイ
ズをカットする。その後、AD手段58はビート信号をデ
ィジタル化し、DSP59はディジタル化されたビート信
号を上記したように周波数解析して目標までの距離、速
度を出力する。
【0016】ここで、FMCWレーダ送信信号発生手段
52の線形性が悪いと、たとえFMリファレンス信号発生
手段51が出力するリファレンス信号が直線的に変化して
も、周波数が直線的に変化するとは限らない。すると、
上記した式(2)のaが想定する値と異なってしまい、
特にレーダ装置の出力である目標までの距離に誤差を生
んでしまうという問題点がある。
【0017】そこで、周波数安定化用信号発生手段63は
一定周波数の信号を比較的安定して出力できる手段であ
る。高調波混合手段60ではその信号の高調波とFMCW
レーダ送信信号は混合される。例えば、76.4GHzから74.
7GHzの間で変化させるFMCWレーダ送信信号と周波数
安定化用信号発生手段63で発生した10GHzの信号の高調
波80GHzとを混合し0.36GHz〜0.53GHzの信号を出力す
る。
【0018】この信号の周波数の変化はFMCWレーダ
送信信号の周波数変化に対応しているのでこの周波数を
モニタすればFMCWレーダ送信信号の実際の周波数変
化を知ることができ、所望の周波数変化を起こさせるよ
うにフィードバックすることができる。
【0019】そこで周波数計測手段61は高調波混合手段
60の出力である信号の周波数を計測し、周波数安定化手
段62はその信号の周波数をその周波数に相当するリファ
レンス信号電圧に変換し、それをリファレンス信号にフ
ィードバックすることでFMCWレーダ送信信号の出力
を所望の出力に安定化させる。
【0020】以上の構成により、従来のFMCWレーダ
装置は、三角波の周波数変調を安定に行ない正確に目標
までの距離、速度を求めることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の従来のFMCWレーダ装置では、FMCW
レーダ装置の精度向上や周波数安定化のために、わざわ
ざ周波数安定化用信号発生手段を用意しなければならな
いという問題点があった。
【0022】また、レーダ装置だけでなく、さらに道路
交通用途の車車間通信あるいは路車間通信等の道路交通
通信を行なうためには、別途通信装置を設けなければな
らず、その通信のための搬送波信号も別途発生させるこ
とになるので、さらに装置点数、部品点数が増えて、コ
スト増加、容積増加につながっていた。
【0023】また、別途通信装置を設けていたので、そ
の情報を積極的にレーダ装置に使用することも難しい場
合があった。
【0024】そこで本発明は、FMCWレーダ装置と車
車間通信あるいは路車間通信等の道路交通通信装置の一
部あるいは全部を結合して、装置点数、部品点数を減ら
し、コスト減少、容積減少を図ることができるFMCW
レーダ装置を提供することを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、道路に設置あるいは自動車に装備して道路
交通用途で用いるFMCWレーダ装置であって、車車間
あるいは路車間通信に用いる道路交通通信の搬送波信号
(搬送波)発生手段と、FMCWレーダ送信信号発生手
段と、FMCWレーダ送信信号発生手段の周波数変調の
リファレンスとなるリファレンス信号発生手段と、FM
CWレーダ送信信号と道路交通通信の搬送波信号あるい
はその高調波成分とを混合する混合手段と、その混合手
段出力の周波数を計測する周波数計測手段と、その周波
数計測手段の出力をFMCWレーダ送信信号発生手段に
フィードバックしてFMCWレーダ送信信号を安定化さ
せる周波数安定化手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、道路に設置あるいは自動車に装備して道路交通用途
で用いるFMCWレーダ装置であって、車車間あるいは
路車間通信に用いる道路交通通信の搬送波信号(搬送
波)発生手段と、FMCWレーダ送信信号発生手段と、
FMCWレーダ送信信号発生手段の周波数変調のリファ
レンスとなるリファレンス信号発生手段と、FMCWレ
ーダ送信信号と道路交通通信の搬送波信号あるいはその
高調波成分とを混合する混合手段と、その混合手段出力
の周波数を計測する周波数計測手段と、その周波数計測
手段の出力をFMCWレーダ送信信号発生手段にフィー
ドバックしてFMCWレーダ送信信号を安定化させる周
波数安定化手段とを備えたことを特徴とするFMCWレ
ーダ装置としたものであり、FMCWレーダ送信信号の
安定化のための基準信号と道路交通通信の搬送波信号と
を共有化し、部品点数を減らせること、コストを減らせ
ること及び容積を減らせることができるとういう作用を
有する。
【0027】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載された道路に設置あるいは自動車に装備して道路
交通用途で用いるFMCWレーダ装置であって、FMC
Wレーダ送信信号と道路交通通信の搬送波信号を混合す
る混合手段と、上記混合手段出力とレーダ受信信号を混
合して中間周波数帯信号を生成する受信用信号混合手段
と、中間周波数帯に落ちた受信信号に対して増幅し、か
つ、不要雑音を除去するフィルタリング処理を施す中間
周波数信号処理手段とを備えたことを特徴とするFMC
Wレーダ装置としたものであり、FMCWレーダ中間周
波数帯信号にも道路交通通信の搬送波信号を利用して、
部品を共有化して、コストを減らせること及び容積を減
らせることができると共に、FMCWレーダ装置の性能
を改善することができるという作用を有する。
【0028】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載された道路に設置あるいは自動車に装備して道路
交通用途で用いるFMCWレーダ装置であって、少なく
とも情報として道路交通通信で付近の他のレーダが使用
している周波数情報を取得する道路交通通信手段と、リ
ファレンス信号発生手段、あるいはFMCWレーダ送信
信号発生手段に直接指示を与え、他のレーダが使用され
ていない周波数にレーダ送信信号の周波数を変える周波
数変更手段とを備えたことを特徴とするFMCWレーダ
装置としたものであって、通信を利用して他のレーダ装
置との干渉を防ぐことができるという作用を有する。
【0029】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載された道路に設置あるいは自動車に装備して道路
交通用途で用いるFMCWレーダ装置であって、さらに
道路交通通信手段がFMCWレーダ送信信号を出力する
タイミングを通信情報内に含んだ情報をやり取りする道
路交通通信手段であって、上記タイミングをもとにリフ
ァレンス信号発生手段がリファレンス信号を発生させる
ことを特徴とするFMCWレーダ装置としたものであっ
て、その発生させるタイミングを他のレーダ装置と異な
らせることで、他のレーダ装置との干渉を防ぐことがで
きるという作用を有する。
【0030】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。
【0031】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施形態のFMCWレーダ装置の構成を示すブロッ
ク図である。図1においてFMCWレーダ装置は、FM
リファレンス信号発生手段1と、FMCWレーダ送信信
号発生手段2と、送信信号分岐手段3と、サーキュレー
タ4と、送受信アンテナ5と、受信用信号混合手段6
と、増幅・フィルタリング手段7と、AD手段8と、D
SP9と、高調波混合手段10と、周波数計測手段11と、
周波数安定化手段12と、道路交通通信の搬送波信号発生
手段13と、変調手段14とから構成されている。
【0032】次に、上記のように構成されたFMCWレ
ーダ装置について、その動作を説明する。ただし、FM
リファレンス信号発生手段1からDSP9までの動作に
ついては、従来の技術で触れたので、ここでは省略す
る。
【0033】本発明では、従来の周波数安定化用信号発
生手段で得られる一定周波数の信号の代わりに、道路交
通通信の搬送波信号発生手段13の搬送波信号を用いる。
例えば、道路交通通信としてETC等の路車間通信を想
定すれば、周波数としては5.8GHzがあげられる。
【0034】FMCWレーダ送信信号は76.4GHzから74.
7GHzの間で変化させるとすると、高調波混合手段10で道
路交通通信の搬送波信号発生手段13の搬送波信号の高調
波とFMCWレーダ送信信号が、すなわち、5.8GHzの信
号の高調波75.4GHz〜76.7GHzが混合されて、その後数GH
zカットオフの低域通過フィルタを通せば、1GHz〜1.3GH
zの信号が出力される。
【0035】この信号の周波数の変化はFMCWレーダ
送信信号の周波数変化に対応しているのでこの周波数を
モニタすればFMCWレーダ送信信号の実際の周波数変
化を知ることができ、所望の周波数変化を起こさせるよ
うにフィードバックすることができる。そこで周波数計
測手段11は高調波混合手段10の出力である信号の周波数
を計測し、周波数安定化手段12はその信号の周波数をそ
ま周波数に相当するリファレンス信号電圧に変換し、そ
れをリファレンス信号にフィードバックすることでFM
CWレーダ送信信号の出力を所望の出力に安定化させ
る。
【0036】一方、道路交通通信の搬送波信号は変調手
段14で変調され、情報が重畳され、外部との情報授受が
なされる。
【0037】以上の構成により、FMCWレーダ送信信
号の安定化のための基準信号と道路交通通信の搬送波信
号とを共有化し、部品点数を減らし、コスト減少、容積
減少の効果を有する優れたFMCWレーダ装置を提供す
ることができる。
【0038】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施形態のFMCWレーダ装置の構成を示すブロッ
ク図を示すものである。図2においてFMCWレーダ装
置は、FMリファレンス信号発生手段1と、FMCWレ
ーダ送信信号発生手段2と、送信信号分岐手段3と、サ
ーキュレータ4と、送受信アンテナ5と、受信用信号混
合手段6と、中間周波数信号処理手段15と、AD手段8
と、DSP9と、高調波混合手段10と、周波数計測手段
11と、周波数安定化手段12と、道路交通通信の搬送波信
号発生手段13と、変調手段14と、第2の受信用信号混合
手段16と、通信用搬送波信号混合手段17とから構成され
ている。
【0039】本発明の第2の実施形態のFMCWレーダ
装置では、送信信号分岐手段3で分岐した送信信号f1を
道路交通通信の搬送波信号f2と通信用搬送波信号混合手
段17で混合する。混合した出力としては、f1+f2とf1-f2
の2種があるが、例えば、所望周波数通過フィルタで片
方のみを通過させる。その出力とエコーを受信用信号混
合手段6で混合すると、出力はf2付近の中間周波数帯域
の信号となる。
【0040】従来例や本発明の第1の実施形態のFMC
Wレーダ装置ではこの受信用信号混合手段6での出力に
混合手段(ミキサ)の不完全性により例えば、混合の前の
信号であるFMCWレーダ送信信号も混入してしまう。
しかし、本発明の第2の実施形態のFMCWレーダ装置
では、道路交通通信の搬送波信号f2の周波数だけエコー
のビート周波数レベルが嵩上げされるため、FMCWレ
ーダ送信信号の混入の影響は、中間周波数信号処理手段
15で除去しながら、所望の信号(エコー)だけを増幅する
ことができ、不要ノイズを格段に減少させる。その後、
第2の受信用信号混合手段16で道路交通通信の搬送波信
号f2と再度混合して、ビート信号を得る。
【0041】以上の構成により、FMCWレーダ中間周
波数帯域信号に道路交通通信の搬送波信号を利用して、
部品を共通化し、コスト減少、容積減少の効果を有しな
がら、受信部へのFMCWレーダ送信信号の混入を極力
抑え、FMCWレーダ装置の性能改善を行なえる効果を
有する優れたFMCWレーダ装置を提供することができ
る。
【0042】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施形態のFMCWレーダ装置の構成を示すブロッ
ク図を示すものである。図3においてFMCWレーダ装
置は、FMリファレンス信号発生手段1と、FMCWレ
ーダ送信信号発生手段2と、送信信号分岐手段3と、サ
ーキュレータ4と、送受信アンテナ5と、受信用信号混
合手段6と、増幅・フィルタリング手段7と、AD手段
8と、DSP9と、高調波混合手段10と、周波数計測手
段11と、周波数安定化手段12と、道路交通通信の搬送波
信号発生手段13と、変調手段14と、道路交通通信手段18
と、周波数変更手段19とから構成されている。
【0043】FMリファレンス信号発生手段1から変調
手段14までの動作については、従来の技術で触れたの
で、ここでは省略する。
【0044】本発明では、道路交通通信手段18により、
少なくとも情報として道路交通で付近の他のレーダが使
用している周波数情報を取得する。例えば、路車間通信
により、付近数百メートルに存在する他車のレーダ及び
その進行方向の情報を得ながら、それらの周波数帯にな
るべく重ならない周波数帯を選択し、その周波数を選択
した旨の情報を再び道路交通通信手段18によりアップリ
ンクする。
【0045】周波数変更手段19は、FMリファレンス信
号発生手段1、あるいは直接FMCWレーダ送信信号の
周波数帯を変更する。
【0046】以上の構成により、道路交通通信を利用し
て他のレーダが使用していない周波数にレーダ送信信号
の周波数を変え、他のレーダ装置との干渉を防ぐことが
できるという効果を有する優れたFMCWレーダ装置を
提供することができる。
【0047】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施形態のFMCWレーダ装置の構成を示すブロッ
ク図である。図4においてFMCWレーダ装置は、FM
リファレンス信号発生手段1と、FMCWレーダ送信信
号発生手段2と、送信信号分岐手段3と、サーキュレー
タ4と、送受信アンテナ5と、受信用信号混合手段6
と、増幅・フィルタリング手段7と、AD手段8と、D
SP9と、高調波混合手段10と、周波数計測手段11と、
周波数安定化手段12と、道路交通通信の搬送波信号発生
手段13と、変調手段14と、道路交通通信手段18とから構
成されている。
【0048】本発明では、道路交通通信として例えば路
車間通信を想定し、複数の車のレーダ装置に対して時間
的にその出力タイミングがずれるように、道路交通通信
手段18で得られる通信情報に時刻情報や出力のタイミン
グとすることができるタイミング信号を加える。例え
ば、道路交通通信情報として、レーダ装置ごとのタイミ
ングを割り当てる情報とその後周期的に繰り返すタイミ
ング信号と指示すべき出力周期を入れておく。つまり第
1のレーダは2番目のタイミングで、第2のレーダは3
番目のタイミングで出力するように、また、その後の出
力周期は0.02secとするように指示しておく。
【0049】その後、情報として、タイミングを取れる
ような周期的な矩形信号が続き、第1のレーダはその2
番目の矩形信号の立ち上がりを出力タイミングとして、
FMリファレンス信号発生手段1がリファレンス信号を
発生させ、FMCWレーダ送信信号が送信される。
【0050】以上の構成により、道路交通通信を利用し
て、FMCWレーダ送信信号を発生させるタイミングを
他のレーダ装置と異ならせて、他のレーダ装置との干渉
を防ぐことができるという効果を有する優れたFMCW
レーダ装置を提供することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1記載の発
明は、FMCWレーダ送信信号の安定化のための基準信
号と道路交通通信の搬送波信号とを共有化し、部品点数
を減らし、コスト減少、容積減少の効果を有し、また本
発明の請求項2記載の発明は、FMCWレーダ中間周波
数帯信号に道路交通通信の搬送波信号を利用して、部品
を共有化し、コスト減少、容積減少の効果を有しなが
ら、受信部へのFMCWレーダ送信信号の混入を極力抑
え、FMCWレーダ装置の性能改善を行なえる効果を有
する。
【0052】また、本発明の請求項3記載の発明は、道
路交通通信を利用して他のレーダが使用していない周波
数にレーダ送信信号の周波数を変え、他のレーダ装置と
の干渉を防ぐことができるという効果を有し、また本発
明の請求項4記載の発明は、道路交通通信を利用して、
FMCWレーダ送信信号を発生させるタイミングを他の
レーダ装置と異ならせて、他のレーダ装置との干渉を防
ぐことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のFMCWレーダ装置
の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第2の実施形態のFMCWレーダ装置
の構成を示すブロック図、
【図3】本発明の第3の実施形態のFMCWレーダ装置
の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第4の実施の形態のFMCWレーダ装
置の構成を示すブロック図、
【図5】従来のFMCWレーダ装置の構成を示すブロッ
ク図、
【図6】FMCWレーダ装置の原理を説明するための、
送受信される電波の周波数対時間との関係を示したグラ
フである。
【符号の説明】
1、51 FMリファレンス信号発生手段 2、42 FMCWレーダ送信信号発生手段 3、53 送信信号分岐手段 4、54 サーキュレータ 5、55 送受信アンテナ 6、56 受信用信号混合手段 7、57 増幅・フィルタリング手段 8、58 AD手段 9、59 DSP 10、60 高調波混合手段 11、61 周波数計測手段 12、62 周波数安定化手段 13 道路交通通信の搬送波信号発生手段 14 変調手段 15 中間周波数信号処理手段 16 第2の受信用信号混合手段 17 通信用搬送波信号混合手段 18 道路交通通信手段 19 周波数変更手段 63 周波数安定化用信号発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H180 AA01 BB01 CC12 CC14 FF13 5J070 AB19 AD01 AE01 AE07 AF01 AF03 AH26 AH31 AH39 AK40 BA01 BF11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に設置あるいは自動車に装備して道
    路交通用途で用いるFMCWレーダ装置であって、車車
    間あるいは路車間通信に用いる道路交通通信の搬送波信
    号(搬送波)発生手段と、 FMCWレーダ送信信号発生手段と、 FMCWレーダ送信信号発生手段の周波数変調のリファ
    レンスとなるリファレンス信号発生手段と、 FMCWレーダ送信信号と道路交通通信の搬送波信号あ
    るいはその高調波成分とを混合する混合手段と、 その混合手段出力の周波数を計測する周波数計測手段
    と、 その周波数計測手段の出力をFMCWレーダ送信信号発
    生手段にフィードバックしてFMCWレーダ送信信号を
    安定化させる周波数安定化手段とを備えたことを特徴と
    するFMCWレーダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された道路に設置あるい
    は自動車に装備して道路交通用途で用いるFMCWレー
    ダ装置であって、 FMCWレーダ送信信号と道路交通通信の搬送波信号を
    混合する混合手段と、 上記混合手段出力とレーダ受信信号を混合して中間周波
    数帯信号を生成する受信用信号混合手段と、 中間周波数帯に落ちた受信信号に対して増幅し、かつ、
    不要雑音を除去するフィルタリング処理を施す中間周波
    数信号処理手段とを備えたことを特徴とするFMCWレ
    ーダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された道路に設置あるい
    は自動車に装備して道路交通用途で用いるFMCWレー
    ダ装置であって、 少なくとも情報として道路交通通信で付近の他のレーダ
    が使用している周波数情報を取得する道路交通通信手段
    と、 リファレンス信号発生手段、あるいはFMCWレーダ送
    信信号発生手段に直接指示を与え、他のレーダが使用さ
    れていない周波数にレーダ送信信号の周波数を変える周
    波数変更手段とを備えたことを特徴とするFMCWレー
    ダ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された道路に設置あるい
    は自動車に装備して道路交通用途で用いるFMCWレー
    ダ装置であって、 さらに道路交通通信手段がFMCWレーダ送信信号を出
    力するタイミングを通信情報内に含んだ情報をやり取り
    する道路交通通信手段であって、 上記タイミングをもとにリファレンス信号発生手段がリ
    ファレンス信号を発生させることを特徴とするFMCW
    レーダ装置。
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