JP2000304686A - 光学測定装置 - Google Patents

光学測定装置

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JP2000304686A
JP2000304686A JP11115093A JP11509399A JP2000304686A JP 2000304686 A JP2000304686 A JP 2000304686A JP 11115093 A JP11115093 A JP 11115093A JP 11509399 A JP11509399 A JP 11509399A JP 2000304686 A JP2000304686 A JP 2000304686A
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measurement
liquid
measured
measurement flow
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JP11115093A
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Hideo Enoki
英雄 榎
Akira Miyake
亮 三宅
Sadao Mori
貞雄 森
Tamio Ishihara
民雄 石原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定精度を向上した光学測定装置を提供す
る。 【解決手段】 直線状の測定流路1と、この測定流路1
の一方の端部に連結され、この測定流路1に被測定液を
導く導入流路3と、測定流路1の他方の端部に連結さ
れ、この測定流路1から被測定液を排出する排出流路5
とを同一平面上に備え、測定流路1の一方の端部に外部
から入射した光をこの測定流路1に沿う方向に反射する
反射面17と、この測定流路1の他方の端部にこの測定
流路に沿って進んだ光を外部へ向けて反射する反射面2
1とが形成されてなる光学測定装置において、測定流路
1と導入流路3及び排出流路5との各々の連結部23、
29の被測定液の流れの外側に位置するコーナー部2
5、31の内壁が少なくとも2つの鈍角で、または曲面
で曲げて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学測定装置に係
り、特に、液体または液体中の物質の分析を行なう分析
装置に好適な光学測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、被測定液に光を照射して
光学密度や光吸収などの吸光度を測定して被測定液や被
測定液中の物質の分析を行なうための分析装置の測定部
として用いる小型の光学測定装置を特開平9−2436
42号公報などに提案している。特開平9−24364
2号公報に記載の光学測定装置では、シリコンなどの基
板に溝を形成し、この基板に光透過性の板状部材を密着
させて接合することにより、導入流路、測定流路、そし
て排出流路からなる被測定液の流路を形成している。測
定流路の一方の端部には、外部から入射した光を測定流
路に沿う方向に反射する反射面が、測定流路の他方の端
部には、測定流路に沿って進んだ光を外部へ向けて反射
する反射面が形成されている。測定流路の両端部に形成
されたこれらの反射面間に光路を設定することで、小型
の光学測定装置であっても被測定液中での十分な光路長
が得られるようになっている。このように測定流路を直
線状に形成し、この測定流路の両端部に反射面を設けて
いるため、被測定液を測定流路に導く導入流路は、測定
流路の一方の反射面側方に連結され、また、測定流路か
ら被測定液を排出するための排出流路も、測定流路の他
方の反射面側方に連結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような光学測定装
置では、被測定液が、測定流路と導入流路との連結部
と、測定流路と排出流路との連結部とで曲がっているた
め、各々の連結部で曲がる被測定液の流れの外側に位置
するコーナー部、すなわち測定流路の両端部にあるコー
ナー部に、被測定液の流れから外れた淀みが生じ易い。
このため、被測定液となる試薬や試料液などと共に吸引
した気泡や、圧力や温度の変動などにより被測定液中に
発生した気泡などが測定流路のコーナー部に滞留し、滞
留した気泡が複数の気泡からなる気泡塊や、複数の気泡
が1つになってできた大きな気泡などになり、反射面の
近くに滞留するため、光を乱反射や屈折させてしまう場
合がある。さらに、淀みが生じると、前回の被測定液な
どが残留して異なる被測定液が混ざり合い、誤った測定
結果をもたらす場合がある。このように、測定流路のコ
ーナー部に淀みが生じることにより、光学測定装置の測
定精度が低下する。
【0004】このような問題を解決する手段として、光
の照射範囲を絞り、光がコーナー部の気泡または気泡塊
を通らないようにすることも考えられる。しかし、気泡
のでき方や大きさには多様性があり、光の照射範囲をど
の程度絞ればよいかが推定できない。さらに、前回測定
した被測定液の残留などによるコンタミネーションが起
きた場合は、光の照射範囲を絞ることでは対処できな
い。したがって、光の照射範囲を絞ることでは測定精度
を向上することは難しい。
【0005】本発明の課題は、測定精度を向上した光学
測定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光学測定装置
は、以下の手段により上記課題を解決する。直線状の測
定流路と、この測定流路の一方の端部に連結され、この
測定流路に被測定液を導く導入流路と、測定流路の他方
の端部に連結され、この測定流路から被測定液を排出す
る排出流路とを同一平面上に備え、測定流路の一方の端
部に外部から入射した光をこの測定流路に沿う方向に反
射する反射面と、測定流路の他方の端部にこの測定流路
に沿って進んだ光を外部へ向けて反射する反射面とが形
成されてなる光学測定装置において、測定流路と導入流
路及び排出流路との各々の連結部の被測定液の流れの外
側に位置するコーナー部の内壁が、少なくとも2つの鈍
角で、または曲面で曲げて形成されている。
【0007】このように、少なくとも2つの鈍角で、ま
たは曲面で曲げて形成されていれば、コーナー部の内壁
が、従来の光学測定装置のように1つの角のみで形成さ
れている場合よりも滑らかに曲がっているため、被測定
液がコーナー部の内壁に沿って流れ、流れから外れた淀
みが生じ難くなる。したがって、コーナー部での被測定
液中の気泡などの滞留や、前回の被測定液などの残留が
低減されるため、より正確な測定が行なえる。すなわ
ち、光学測定装置の測定精度を向上することができる。
【0008】測定流路と導入流路と排出流路とからなる
流路から分流される少なくとも一つの副流路を備え、測
定流路と導入流路及び排出流路との各々の連結部の被測
定液の流れの外側に位置する一方のコーナー部に被測定
液が副流路に流入する開口と、他方のコーナー部に、副
流路からこの他方のコーナー部に被測定液が流出する開
口とが形成されている。このようにすれば、コーナー部
の開口から副流路にる有入する流れ、また、副流路を通
流する被測定液がコーナー部の開口からコーナー部に流
出する流れによって、コーナー部に淀みが生じ難くな
り、コーナー部での被測定液中の気泡などの滞留や、前
回の被測定液などの残留が低減されるため、光学測定装
置の測定精度を向上することができる。
【0009】ところで、分析装置の小型化を図る上で
は、分析装置を構成する各装置類が小型化されることが
必要である。このため、分析装置の測定部として用いら
れる光学測定装置においてもさらに小型化できることが
望ましい。このような、光学測定装置をさらに小型化す
るという課題を解決する手段として、前記測定流路と前
記導入流路及び前記排出流路とが異なる層に形成され、
導入流路と測定流路とが測定流路の一方の端部で少なく
とも1つの孔からなる貫通部で連通され、排出流路と測
定流路とが測定流路の他方の端部で少なくとも1つの孔
からなる貫通部で連通されているように光学測定装置を
構成する。このようにすれば、測定流路と導入流路及び
排出流路とを互いに重なり合った状態で形成できるため
るため、光学測定装置を測定流路のみを形成するのに必
要な平面的な面積の中で形成できるようになり、光学測
定装置を小型化することができる。
【0010】さらに、貫通部は、中央部で面積が狭く、
両側部に向かって面積が漸次広く形成されていれば、貫
通部の両側部での被測定液の測定流路への流入量と、被
測定液の測定流路からの流出量が多くなるため、速度が
遅く淀み易い測定流路の両側壁側の被測定液の流速が上
がり、測定流路の両側側部での淀みが生じ難くなるので
好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる光学
測定装置の一実施形態を、図を参照して説明する。な
お、本発明を適用してなる光学測定装置は、被測定液ま
たは被測定液中の物質の吸光度分析、色素や酵素などの
発色を利用した被測定液中の物質の比色分析など、光学
密度または光吸収などの吸光度に基づいて分析を行なう
様々な分析装置、例えば、環境分野で上水、下水、湖
沼、河川などの水質管理などに用いる分析装置、医療分
野で臨床検査、薬物動体検査などに用いる分析装置、食
品分野で品質管理などに用いる分析装置、化学工業分野
で生産物などの組成管理や品質検査などに用いる分析装
置などの測定部として用いることができる。
【0012】(第1の実施形態)第1の実施形態を図1
乃至図3を参照して説明する。図1(a)は、本発明を
適用してなる光学測定装置の流路形状を示す概略平面
図、(b)は、その変形例である。図2は、光学測定装
置の斜視図である。図3は、従来の光学測定装置の流路
形状を示す概略平面図である。
【0013】本実施形態の光学測定装置は、図1(a)
に示すように、被測定液に光を照射するための測定流路
1、測定流路1に被測定液を導く導入流路3、測定流路
1から被測定液を排出する排出流路5などからなる被測
定液などが通流する一連の流路7を有している。測定流
路1、導入流路3、そして排出流路5は、図2に示すよ
うに、シリコン基板9に、底部に向かって漸次幅が狭く
なる台形状の断面を有する溝を異方性エッチングによっ
て形成し、このシリコン基板9に透明な光透過性のガラ
ス基板11をかぶせて陽極接合することにより形成され
ている。直線状の測定流路1の両側端部には、各々導入
流路3と排出流路5が、測定流路1に対して同一方向か
ら直角に連結されている。すなわち、光学測定装置の流
路7は、測定流路1と導入流路3とが連結される部分、
測定流路1と排出流路5とが連結される部分との2箇所
で直角に曲がっており、被測定液は、導入流路3から測
定流路1へ、測定流路1から排出流路5へ進行方向12
の方向に2箇所で曲がりながら流れる。
【0014】ここで、流路7となる溝は、例えば幅約1
mmから1.5mmで深さが約0.15mmから0.2m
mといった微細なものである。このように流路7の幅方
向や深さ方向に光15の光路を設定した場合、被測定液
中での十分な光路長が得られないため、測定精度が悪
い。したがって、被測定液中での十分な光路長が得られ
るように直線状の測定流路1を形成しており、この測定
流路1の両端部の長さ、すなわち光路長は、例えば約2
0mmに設定されている。
【0015】測定流路1の両端部の壁面は、光源部13
から照射され、ガラス基板11を横切って入射した光1
5を測定流路1に沿う方向に反射するための傾斜した反
射面17と、測定流路1を進んできた光を反射し、ガラ
ス基板11を横切って受光部19へ入射させるための反
射面21とになっている。本実施形態では、シリコン基
板9に異方性エッチングすることにより形成された台形
状の断面を有する溝の壁の傾斜を反射面17、21とし
て利用している。このため、反射面17、21の傾斜角
度は、シリコンの結晶面角度に応じて水平面に対して5
4.7度になっている。
【0016】測定流路1と導入流路3との連結部23の
被測定液の流れの外側に位置するコーナー部25は、図
1(a)に示すように、測定流路1の端部の壁である反
射面17と反射面17に連なる測定流路1の側壁27と
の間に、反射面17と側壁27とに対して鈍角をなして
形成された平面状の壁面を有している。すなわち、コー
ナー部25の壁面は、2つの鈍角で曲がり、反射面17
と側壁27とを連結している。同様に、測定流路1と排
出流路5との連結部29の被測定液の流れの外側に位置
するコーナー部31は、測定流路1の端部の壁である反
射面21と反射面21に連なる測定流路1の側壁27と
の間に、反射面17と側壁27とに対して鈍角をなして
形成された平面状の壁面を有している。すなわち、コー
ナー部31は、2つの鈍角で曲がり、側壁27と反射面
21とを連結している。流路7内側で鈍角である2つの
角を有している。なお、本実施形態では、コーナー部2
5、31の形状は、シリコン基板9を異方性エッチング
することにより形成されたものであるため、コーナー部
25、31の有する2つの鈍角の角度は、全てシリコン
の結晶面角度に応じて流路7内側で135度、すなわち
流路7の外側で45度になっている。
【0017】ところで、被測定液の流路7は、測定流路
1と導入流路3との連結部23と、測定流路1と排出流
路5との連結部29との2箇所で曲がっているため、図
3に示す従来の光学測定装置のように、測定流路1の両
側端部の被測定液の流れの外側に位置するコーナー部3
7、39の壁が直角に曲がっている場合、コーナー部3
7、39に、各々、被測定液の連結部23の屈曲する流
れ33と連結部29の屈曲する流れ35から外れて被測
定液の流れが淀む淀み領域41、43が生じる。このた
め、被測定液や気泡などがこの淀み領域41、43に滞
留し、複数の気泡が集まった気泡塊や、複数の気泡が一
つになった大きな気泡になり、光源部13からの光15
を乱反射や屈折させてしまう場合がある。さらに、前回
の被測定液などが淀み領域41、43に残留するため、
前回の被測定液などを光15が通過し前回の被測定液な
どの吸光度を測定したり、異なる被測定液が混ざり合っ
てしまう場合がある。このように淀み領域41、43が
生じることにより、正確な測定結果が得られなくなり、
測定精度が低下する。
【0018】しかし、本実施形態の光学測定装置では、
図1(a)に示すように、コーナー部25、31の壁
は、2つの鈍角で曲がっており、流れ33は、反射面1
7からコーナー部25の壁面、そして側壁27に沿って
流れ、同様に、流れ35は、側壁27からコーナー部3
1、そして反射面21に沿って流れるため、従来の分析
装置の光学測定装置のような淀み領域41、43が生じ
難い。したがって、反射面17、21付近での気泡など
の滞留が低減され、また、測定流路1内などでの前回の
被測定液などの残留が低減されるため、より正確な測定
が行なえるようになる。すなわち、測定精度を向上する
ことができる。
【0019】また、本実施形態では、シリコン基板9を
用いて流路7を形成したが、シリコン基板9に代えて、
ガラス製、樹脂製、金属製などの基板にエッチングや切
削加工により溝を形成することで流路を形成してもよ
く、光硬化性の樹脂に紫外線のスポット光をスキャンし
て作成する光造形技術を利用して流路を形成してもよ
い。
【0020】また、本実施形態では、コーナー部25、
31の壁は、2つの鈍角で曲げて形成されているが、コ
ーナー部25、31の壁をさらに多くの鈍角で曲げて形
成してもよく、また、コーナー部25、31の壁を曲面
に形成してもよい。さらに、コーナー部25、31の形
状は、実際の測定時の流量や温度などとほぼ同条件下に
おいて、流路7に色素液などを流すことで実際の流れを
可視化して解析した結果、または流体解析により流れを
計算により解析した結果に基づいて被測定液などの流れ
に淀みが生じなくなるような形状に形成するようにして
もよい。
【0021】また、本実施形態では、光源部13からの
光15がコーナー部25、31に当たると、側方反射さ
れ迷光になる恐れがあるので、光源部13からの光15
がスポット光ではない場合には、光ガラス基板11のコ
ーナー部25、31の位置に相当する部分に金属膜や塗
料膜などの光15を遮断する手段を設けることで光15
が反射面17、21内にのみ当たるようにしてもよい。
【0022】また、本実施形態では、導入流路3と排出
流路5が測定流路1に対して同一方向から連通するよう
に形成したが、図1(b)に示すように、導入流路3と
排出流路5が測定流路1に対して反対方向から連通する
ように形成してもよい。この場合、測定流路1の側壁2
7に相対する側壁45と反射面21とのコーナー部31
に流路7内側で鈍角である2つの角を形成する。但し、
同一方向から連通するように形成した方が、反対方向か
ら連通するように形成したときよりも反射面17、21
を広くできるため、測定精度を高くできる。
【0023】(第2の実施形態)第2の実施形態を、図
4を参照して説明する。図4(a)は、本発明を適用し
てなる光学測定装置の流路形状を示す概略平面図、
(b)は、その変形例である。なお、本実施形態では、
第1の実施形態と同一のものには同じ符号を付して説明
を省略し、第1の実施形態と相違する構成及び特徴部な
どについて説明する。
【0024】本実施形態と第1の実施形態の違いは、図
4(a)に示すように、測定流路1の連結部23のコー
ナー部25と連結部29のコーナー部31との間に測定
流路1と平行な副流路47を形成した点にある。副流路
47は、測定流路1に沿って延材する仕切り壁49を挟
んで測定流路1と平行に形成されておりコーナー部25
に設けられた開口51とコーナー部31に設けられた開
口53とで測定流路1に連通している。このため、連結
部23の屈曲する流れ33から外れた被測定液や被測定
液中の気泡などは、副流路47に流入する流れ55によ
り、コーナー部25の開口51から副流路47に流れ込
む。また、連結部29に至り、流れ35から外れた被測
定液や被測定液中の気泡などは、開口53から測定流路
1へ流出する流れ57により、コーナー部31から排出
流路5へ流される。
【0025】このように、本実施形態では、連結部23
のコーナー部25に設けられた開口51と、連結部29
のコーナー部31に設けられた開口53とを有する副流
路47を形成することにより、コーナー部25から副流
路47に流入する流れ55と、副流路47からコーナー
部31に流出する流れ57とが生じ、これらの流れ5
5、57により、コーナー部25、31での被測定液中
の気泡などの滞留や、前回の被測定液などの残留が低減
されるため、より正確な測定が行なえるようになる。す
なわち、測定精度を向上することができる。
【0026】また、本実施形態では、副流路47は、測
定流路1と平行に形成しているが、副流路47は、上流
側コーナー部25と下流側コーナー部31とに連通して
いれば、測定流路1と平行に形成されていなくてもよ
い。
【0027】さらに、副流路47にポンプなどの昇圧手
段を設け、副流路47の流速と測定流路1の流速との差
が大きくならないように副流路47の流速を調整するよ
うにしてもよい。
【0028】また、本実施形態では、導入流路3と排出
流路5が測定流路1に対して同一方向から連通するよう
に形成したが、図4(b)に示すように、導入流路3と
排出流路5が測定流路1に対して反対方向から連通する
ように形成してもよい。この場合、コーナー部25に設
けられた開口51と排出流路5に連通する開口59との
間に、測定流路1と仕切り壁61を挟んで平行に形成さ
れた副流路63を、導入流路3に連通する開口65とコ
ーナー部31に設けられた開口53との間に、測定流路
1と仕切り壁67を挟んで平行に形成された副流路69
を形成し、コーナー部25の開口51から副流路63に
流入する流れ55と、副流路69からコーナー部31に
流出する流れ57とにより、コーナー部25、31での
被測定液や気泡などの滞留をなくすようにすればよい。
【0029】(第3の実施形態)第3の実施形態を、図
5を参照して説明する。図5(a)は、本発明を適用し
てなる光学測定装置の流路形状を示す概略平面図、
(b)は、そのA−Aでの断面図、(c)は、変形例で
ある。なお、本実施形態では、前述の他の実施形態と同
一のものには同じ符号を付して説明を省略し、前述の他
の実施形態と相違する構成及び特徴部などについて説明
する。
【0030】本実施形態も、第2の実施形態と同様に、
連結部23のコーナー部25と連結部29のコーナー部
31との間に測定流路1と平行な副流路が形成されてい
るが、図5(a)、(b)に示すように、シリコン基板
9を、第1シリコン層69と第2シリコン層71とから
なる2層構造とし、第1シリコン層69に測定流路1や
導入流路3、排出流路5などを形成し、第2シリコン層
71に副流路73を形成した点が第2の実施形態と異な
っている。
【0031】副流路73は、連結部23のコーナー部2
5に設けられた開口75と、連結部29のコーナー部3
1に設けられた開口77とで測定流路1に連通してお
り、測定流路1の側壁27に沿って、測定流路1と平行
に重なるような形で第2シリコン層71に形成されてい
る。なお、第1シリコン層69と第2シリコン層71
は、金などのインサート材を介して接合している。
【0032】連結部23の屈曲する流れ33から外れた
被測定液や被測定液中の気泡などは、コーナー部25の
開口75から副流路73に流入する流れ79に乗って、
副流路73に流れ込む。また、測定流路1を通って連結
部29のコーナー部31に至り、屈曲する流れ35から
外れた被測定液や被測定液中の気泡などは、開口77か
らコーナー部31へ流出する流れ81により、コーナー
部31から排出流路5へ向けて流される。
【0033】このように、本実施形態では、連結部23
のコーナー部25に設けられた開口75と、連結部29
のコーナー部31に設けられた開口77との間に副流路
73を形成することにより、コーナー部25から開口7
5に流入する流れ79と、開口77からコーナー部31
に流出する流れ81とが生じ、これらの流れ79、81
により、コーナー部25、29での被測定液中の気泡な
どの滞留や、前回の被測定液などの残留などが低減する
ため、より正確な測定が行なえるようになる。すなわ
ち、測定精度を向上することができる。
【0034】また、本実施形態では、ガラス基板11を
上側にして用いる場合を示したが、被測定液中の気泡が
多い場合など、ガラス基板11の開口75、77の上方
部分に気泡が付着するような形で滞留する場合は、光学
測定装置をガラス基板11が下側に来るように反転させ
て用いればよい。つまり、貫通孔75、77、そして副
流路73が測定流路1の上側に来るため、気泡が、副流
路73に流れ込み易くなる。
【0035】さらに、副流路73にポンプなどの昇圧手
段を設け、副流路73の流速と測定流路1の流速との差
が大きくならないように副流路73の流速を調整するよ
うにしてもよい。
【0036】また、本実施形態では、導入流路3と排出
流路5が測定流路1に対して同一方向から連通するよう
に形成したが、図5(c)に示すように、導入流路3と
排出流路5が測定流路1に対して反対方向から連通する
ように形成してもよい。この場合、連結部23のコーナ
ー部25に設けられた開口75と、コーナー部25と対
角線状に位置する連結部29のコーナー部31に設けら
れた開口77との間に中央部などで屈曲する副流路83
を形成すればよい。
【0037】(第4の実施形態)第4の実施形態を、図
6を参照して説明する。図6(a)は、本発明を適用し
てなる光学測定装置の流路形状を示す概略平面図、
(b)は、その変形例である。なお、本実施形態では、
前述の他の実施形態と同一のものには同じ符号を付して
説明を省略し、前述の他の実施形態と相違する構成及び
特徴部などについて説明する。
【0038】本実施形態と前述の他の実施形態との違い
は、図6に示すように、導入流路3と連結部23のコー
ナー部25との間に副流路85を、連結部29のコーナ
ー部31と排出流路5との間に副流路87を形成した点
にある。副流路85は、導入流路3内での被測定液の流
れの方向に沿って導入流路3とコーナー部25との間に
延材する仕切り壁89により形成され、導入流路3側に
開口91を、コーナー部25に開口93を有している。
副流路87は、排出流路5内での被測定液の流れの方向
に沿ってコーナー部31と排出流路5との間に延材する
仕切り壁95により形成され、コーナー部31に開口9
7を、排出流路5側に開口99を有している。
【0039】流路7中の被測定液の流れは、導入流路3
で、連結部23の屈曲する流れ33と、開口91から入
り副流路85を通る流れ101とに分流される。コーナ
ー部25で屈曲する流れ33から外れた被測定液や被測
定液中の気泡などは、開口93からコーナー部25へ流
出する流れ101により、コーナー部25から測定流路
1へ向けて流される。連結部31の屈曲する流れ35か
ら外れた被測定液や被測定液中の気泡などは、コーナー
部31の開口97から副流路87に流入する流れ103
に乗って、副流路87に流れ込み、開口99から排出流
路5へ流される。なお、本実施形態では、反射面17、
21として、各々帯状突起85の測定流路1側の面と帯
状突起87の測定流路1側の面とを用いている。
【0040】このように、本実施形態では、導入流路3
とコーナー部25との間に副流路85を、コーナー部3
1と排出流路5との間に副流路87を形成することによ
り、開口93からコーナー部25に流出する流れ101
と、コーナー部31の開口97から副流路87に流入す
る流れ103とが生じ、これらの流れ101、103に
より、コーナー部25、31での被測定液中の気泡など
の滞留や、前回の被測定液などの残留が低減するため、
より正確な測定が行なえるようになる。すなわち、分析
装置の分析精度を向上することができる。さらに、本実
施形態では、第2及び第3の実施形態に比べ副流路が短
くなるので副流路での異物の詰まりなどが起こり難い。
【0041】また、本実施形態では、導入流路3と排出
流路5とが測定流路1に対して同一方向から連通するよ
うに形成したが、図6(b)に示すように、導入流路3
と排出流路5とが測定流路1に対して反対方向から連通
するように形成してもよい。
【0042】また、本実施形態では、副流路85、87
は、測定流路1と導入流路3及び排出流路5との中に各
々仕切り壁89、95を設けることによって形成してい
るが、副流路85、87は、このような構成に限らず、
例えば副流路85は、連結部23の被測定液の流れの外
側側方のシリコン基板9の面に、導入流路3の流れの外
側の側壁に設けられた開口と、コーナー部25の反射面
17に設けられた開口とを結ぶように形成してもよく、
同様に、副流路87は、連結部29の被測定液の流れの
外側側方のシリコン基板9の面に、コーナー部31の反
射面21に設けられた開口と、排出流路5の流れの外側
の側壁に設けられた開口とを結ぶように形成してもよ
い。
【0043】(第5の実施形態)第5の実施形態を、図
7を参照して説明する。図7(a)は、本発明を適用し
てなる光学測定装置の流路形状を示す概略平面図、
(b)は、そのB−Bでの断面図、(c)は、変形例で
ある。なお、本実施形態では、前述の他の実施形態と同
一のものには同じ符号を付して説明を省略し、前述の他
の実施形態と相違する構成及び特徴部などについて説明
する。
【0044】本実施形態は、第4の実施形態と同様に、
導入流路3と連結部23のコーナー部25との間に副流
路105を、連結部29のコーナー部31と排出流路5
との間に副流路107を形成しているが、図7(a)、
(b)に示すように、第3の実施形態と同じくシリコン
基板9を、第1シリコン層69と第2シリコン層71と
からなる2層構成とし、第1シリコン層69に測定流路
1や導入流路3、排出流路5などを形成し、第2シリコ
ン層71に副流路105と副流路107とを形成した点
が第4の実施形態と異なっている。
【0045】副流路105は、導入流路3の被測定液の
流れの外側に位置する側壁106に接して設けられた開
口109と、連結部23のコーナー部25のに設けられ
た開口111との間に、導入流路3の側壁106に沿っ
て、導入流路3と測定流路1とに重なるような形で第2
シリコン層71に形成されている。副流路107は、連
結部29のコーナー部31に設けられた開口113と、
排出流路5の被測定液の流れの外側の側壁114に接し
て設けられた開口115との間に、排出流路5の側壁1
14に沿って、排出流路5と測定流路1とに重なるよう
な形で第2シリコン層71に形成されている。このた
め、流路7を通流する被測定液は、導入流路3で、連結
部23で屈曲する流れ33と、開口109で副流路10
5に流れ込み、開口111からコーナー部25に流出す
る流れ117とに分流され、屈曲する流れ33から外れ
た被測定液や被測定液中の気泡などは、コーナー部25
の開口111から流出する流れ117によって、屈曲す
る流れ33に戻される。また、測定流路1を連結部29
に流れてきた被測定液は、連結部29で屈曲する流れ3
5と、開口113で副流路107に流れ込み、開口11
5で流出する流れ119とに分流され、屈曲する流れ3
5から外れた被測定液や被測定液中の気泡などは、コー
ナー部31の開口113から副流路107へ流入し、開
口115から流出されて排出流路5に流される。
【0046】このように、本実施形態では、導入流路3
とコーナー部25との間に副流路105を、コーナー部
31と排出流路5との間に副流路107を形成すること
により、開口111からコーナー部25に流出する流れ
117と、コーナー部31で開口113に流れ込む流れ
119とが生じ、これらの流れ117、119により、
コーナー部25、31での被測定液中の気泡などの滞留
や、前回の被測定液などの残留などが低減されるため、
より正確な測定が行なえるようになる。すなわち、測定
精度を向上することができる。さらに、本実施形態で
は、第4の実施形態と同様に、第2及び第3の実施形態
に比べ副流路が短くなるので副流路での異物の詰まりな
どが起こり難い。
【0047】また、本実施形態では、ガラス基板11を
上側にして用いる場合を示したが、被測定液中の気泡が
多い場合など、ガラス基板11の開口113の上方部分
に気泡が付着するような形で滞留する場合は、光学測定
装置をガラス基板11が下側に来るように反転させて用
いればよい。つまり、開口113、そして副流路107
が測定流路1や排出流路5の上側に来るため、気泡が、
副流路107に流れ込み易くなる。
【0048】また、本実施形態では、導入流路3と排出
流路5が測定流路1に対して同一方向から連通するよう
に形成したが、図7(c)に示すように、導入流路3と
排出流路5が測定流路1に対して反対方向から連通する
ように形成してもよい。
【0049】(第6の実施形態)第6の実施形態を、図
8を参照して説明する。図8(a)は、本発明を適用し
てなる光学測定装置の流路形状を示す概略平面図、
(b)は、そのC−Cでの断面図である。なお、本実施
形態では、前述の他の実施形態と同一のものには同じ符
号を付して説明を省略し、前述の他の実施形態と相違す
る構成及び特徴部などについて説明する。
【0050】本実施形態と他の実施形態との違いは、測
定流路1と導入流路3及び排出流路5とを異なる層に重
なるような形で形成した点にある。本実施形態の光学測
定装置は、試料液と、試料液中に含まれる特定の物質に
より発色する試薬とを混合した被測定液に、光15を照
射し、この物質の発色による光15の吸収度により試料
液に含まれる物質を定量する分析装置に対応するもので
ある。
【0051】本実施形態の光学測定装置121は、4つ
の層からなり、最上層は光を透過する透明なガラス基板
11、中間の2層はシリコン基板9を構成する第1シリ
コン層69と第2シリコン層71、そして最下層は硬質
材料であるガラス製支持部材123である。シリコン基
板9の第1シリコン層69には、ガラス基板11側の面
に異方性エッチングによる直線状の測定流路1となる溝
が形成されており、さらに、この測定流路1となる溝の
両端の底部に、上流側の貫通部125と下流側の貫通部
127とが異方性エッチングにより形成されている。貫
通部125、127は、マトリックス状の複数の微小孔
からなり、測定流路1の軸部に対応する中央部で面積が
狭く、測定流路1の両側壁側の側部に向けて面積が漸次
広くなる略凹形状に形成されている。すなわち、測定流
路1の軸部に対応する部分で微小孔の数が少なく、両側
壁側に向かうにつれて微小孔の数が多くなっている。
【0052】第2シリコン層71には、測定流路1と対
応する位置に、測定流路1より短い直線状の導入流路3
となる溝が、異方性エッチングにより、第1シリコン層
69側の面に形成されている。また、導入流路3となる
溝の底部には、導入流路3が測定流路1と貫通部125
で連通する側から順次、試薬129、試料液131、校
正液133、そして洗浄液135などを導入するための
導入口137、139、141、145が異方性エッチ
ングにより形成されている。一方、第2シリコン層71
の測定流路1の貫通孔127に対応する位置には、異方
性エッチングにより、排出流路5となる排出口147が
形成されている。
【0053】支持部材123には、第2シリコン層71
に形成された導入口137、139、141、145に
対応する導入穴149、151、153、155と、第
2シリコン層71に形成された排出口147に対応する
排出穴157が形成されている。なお、光学測定装置1
21を構成する部材において、ガラスとシリコンは陽極
接合、シリコンとシリコンは金などのインサート材を介
して接合されている。試薬129、試料液131、校正
液133、そして洗浄液135などは、図示していない
ポンプを備えた管路などにより、支持部材123に形成
された各々の導入穴149、151、153、155か
ら、第2シリコン層71の導入流路3に送り込まれる。
なお、第2シリコン層71の試薬129の導入口137
は、異方性エッチングにより形成されたマトリックス状
の複数の微小孔からなり、試薬129が試料液131中
にマトリックス状の複数の微小孔から噴出することによ
り、試薬129と試料液131とを迅速に混合すること
ができる。したがって、本実施形態の導入流路3は、試
料液131と試薬129を混合して被測定液を調整する
ための混合器としての役割も果たす。試料液131と試
薬129とからなる被測定液は、測定流路1の上流側の
貫通部125の微小孔から測定流路1に流出し、測定流
路1を下流側の貫通部127に向けて流れ、貫通部12
7の微小孔から排出流路5に流れ込む。
【0054】試料液131中に含まれている特定の物質
の定量は、測定流路1が校正液で満たされているときの
吸光度を0とし、被測定液が測定流路1を満たした状態
で測定した吸光度に基づいて行なわれる。吸光度の測定
は、流路の外部にある光源部13からの光15を反射面
17に照射して測定流路1に沿う方向に反射し、測定流
路1内の被測定液中を進んだ光15を、反射面21で反
射して受光部19に入射させることで行なわれる。な
お、試料液が変わる場合や、校正液の測定と被測定液の
測定とを切り換えるときなどは、適宜、導入穴155と
導入口145から洗浄液135を導入流路3、測定流路
1、そして排出流路5に通流させ流路内の洗浄を行な
う。
【0055】このように、本実施形態では、測定流路1
と導入流路3及び排出流路5とが重なり合うように形成
されているため、光学測定装置121を測定流路1のみ
を形成するのに必要な平面的な面積の中で形成できるよ
うになり、光学測定装置121を小型化することができ
る。また、導入流路3となる溝の底部には、試薬12
9、試料液131などを導入するための導入口137、
139が形成され、導入口137は、マトリックス状の
複数の微小孔からなるため、導入流路3は、試薬129
と試料液131とを混合するための混合器としての役割
も果たす。したがって、分析装置に試薬と試料液とを混
合するための混合器を設ける必要がなくなるため、分析
装置をより小型化することができる。さらに、貫通部1
25では、微小孔の数が少ない中央部よりも微小孔の数
が多い両側部のほうが、被測定液が測定流路1に多く流
出し、また、貫通部127では、微小孔の数が少ない中
央部よりも微小孔の数が多い両側部の方が排出流路5に
被測定液が多く流入する。したがって、流速が遅く淀み
易い測定流路1の両側壁側の被測定液の流速が上がるこ
とにより、測定流路1の両側壁側での淀みが生じ難くな
り、被測定液中の気泡などの滞留や、前回の被測定液な
どの残留を低減できるため、測定精度を向上することが
できる。
【0056】また、本実施形態では、ガラス基板11を
上側にして用いる場合を示したが、被測定液中の気泡が
多い場合など、ガラス基板11と反射面17、21の角
部に気泡が滞留して測定に影響するような場合には、光
学測定装置121をガラス基板11が下側に来るように
反転させて用いればよい。
【0057】また、本実施形態では、貫通部125、1
27を複数の微小孔で形成しているが、各々1つの穴で
形成してもよい。さらに、本実施形態では、貫通部12
5、127を略凹形状に形成しているが、この形状に限
らず様々な形状にすることができる。但し、貫通部12
5、127を略凹形状に形成した方が測定流路1の両側
壁に沿う被測定液の流れの淀みなどを抑えることができ
るので好ましい。
【0058】また、本実施形態では、導入流路3に試薬
129、試料液131、校正液133、そして洗浄液1
35などを導入するための導入口137、139、14
1、145を形成したが、導入流路3に形成する導入口
は、測定装置外で混合された被測定液を導入する導入口
を少なくとも1つ形成するようにしてもよい。さらに、
導入口137は、マトリックス状の複数の微小孔からな
るものでなくてもよい。但し、本実施形態のように、導
入流路3に、測定に用いる液体の種類に応じた数の導入
口を形成し、さらに、導入口の少なくとも一つがマトリ
ックス状の複数の微小孔からなるものであれば、測定装
置が、試薬と試料液などの混合装置などを兼ねるので、
分析装置をより小型化することができる。
【0059】また、本実施形態では、導入流路3と排出
流路5は、完全に測定流路1と重なり合うように形成さ
れているが、測定流路1と導入流路3及び排出流路5
は、完全に重なり合っていなくてもよい。但し、本実施
形態のように測定流路1と導入流路3及び排出流路5が
完全に重なり合うように形成されている方が光学測定装
置を小さくできる。
【0060】また、第1乃至第6の実施形態において、
光源部13と受光部19の配置は、逆であってもよい。
すなわち、被測定液の流れの方向に対する光15の進行
方向が逆になっていてもよい。
【0061】また、第1乃至第6の実施形態では、ガラ
ス基板11、シリコン基板9、ガラス製支持部材123
などを用いて、光学測定装置を構成したが、ガラス基板
11に代えて、アクリル製の基板などの光を透過する部
材を、シリコン基板9に代えて、ガラス製、樹脂製、金
属製の基板など、流路7となる溝を形成できる部材を、
ガラス製支持部材123に代えて、樹脂製、金属製など
の硬質材料から成る部材を用いてもよい。
【0062】また、第1乃至第6の実施形態では、光を
測定流路1の端部の反射面17で反射させて測定流路1
内を進ませたが、ガラス基板11の、測定流路1の両端
部付近を除いた測定流路1に面する部分にクロム(C
r)、チタン(Ti)、白金(Pt)などの金属膜を蒸
着して測定流路1内の光を反射する反射膜を形成し、測
定流路1の一方の端部に入射した光を測定流路1の底面
とガラス基板11に形成した反射膜との間で反射させ、
測定流路1内を進ませるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、光学測定装置の測定精
度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明を適用してなる光学測定装置
の第1の実施形態の流路形状を示す概略平面図、(b)
は、その変形例である。
【図2】本発明を適用してなる光学測定装置の第1の実
施形態の斜視図である。図である。
【図3】従来の光学測定装置の流路形状を示す概略平面
図である。
【図4】(a)は、本発明を適用してなる光学測定装置
の第2の実施形態の流路形状を示す概略平面図、(b)
は、その変形例である。
【図5】(a)は、本発明を適用してなる光学測定装置
の第3の実施形態の流路形状を示す概略平面図、(b)
は、そのA−Aでの断面図、(c)は、変形例である。
【図6】(a)は、本発明を適用してなる光学測定装置
の第4の実施形態の流路形状を示す概略平面図、(b)
は、その変形例である。
【図7】(a)は、本発明を適用してなる光学測定装置
の第5の実施形態の流路形状を示す概略平面図、(b)
は、そのB−Bでの断面図、(c)は、変形例である。
【図8】(a)は、本発明を適用してなる光学測定装置
の第6の実施形態の流路形状を示す概略平面図、(b)
は、そのC−Cでの断面図である。
【符号の説明】
1 測定流路 3 導入流路 5 排出流路 7 流路 15 光 17,21 反射面 23,29 連結部 25,31 コーナー部 47,63,69,73,83,85,87,105,
107 副流路 51,53,75,77,93,97,111,113
開口 69 第1シリコン層 71 第2シリコン層 125,127 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 35/08 G01N 35/08 D (72)発明者 森 貞雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 石原 民雄 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内 Fターム(参考) 2G054 AA02 CE01 EA04 FA08 FA20 FB02 FB03 2G057 AA01 AB06 AC01 AD17 BA01 BB01 CA07 CB03 DC06 JA02 2G058 AA01 DA07 GA06 2G059 AA01 AA05 BB04 BB05 CC20 DD02 EE01 FF06 FF12 GG00 JJ13 JJ14 KK01 LL03 NN06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状の測定流路と、該測定流路の一方
    の端部に連結され、該測定流路に被測定液を導く導入流
    路と、前記測定流路の他方の端部に連結され、該測定流
    路から前記被測定液を排出する排出流路とを同一平面上
    に備え、前記測定流路の一方の前記端部に外部から入射
    した光を該測定流路に沿う方向に反射する反射面と、前
    記測定流路の他方の前記端部に該測定流路に沿って進ん
    だ前記光を外部へ向けて反射する反射面とが形成されて
    なる光学測定装置において、 前記測定流路と前記導入流路及び前記排出流路との各々
    の連結部の前記被測定液の流れの外側に位置するコーナ
    ー部の内壁が、少なくとも2つの鈍角で、または曲面で
    曲げて形成されていることを特徴とする光学測定装置。
  2. 【請求項2】 直線状の測定流路と、該測定流路の一方
    の端部に連結され、該測定流路に被測定液を導く導入流
    路と、前記測定流路の他方の端部に連結され、該測定流
    路から前記被測定液を排出する排出流路とを備え、前記
    測定流路の一方の前記端部に外部から入射した光を該測
    定流路に沿う方向に反射する反射面と、前記測定流路の
    他方の前記端部に該測定流路に沿って進んだ前記光を外
    部へ向けて反射する反射面とが形成されてなる光学測定
    装置において、 前記測定流路と前記導入流路と前記排出流路とからなる
    流路から分流される少なくとも一つの副流路を備え、前
    記測定流路と前記導入流路及び前記排出流路との各々の
    連結部の前記被測定液の流れの外側に位置する一方のコ
    ーナー部に前記被測定液が前記副流路に流入する開口
    と、他方のコーナー部に、前記副流路から該他方のコー
    ナー部に前記被測定液が流出する開口とが形成されてい
    ることを特徴とする光学測定装置。
  3. 【請求項3】 直線状の測定流路と、該測定流路の一方
    の端部に連結され、該測定流路に被測定液を導く導入流
    路と、前記測定流路の他方の端部に連結され、該測定流
    路から前記被測定液を排出する排出流路とを備え、前記
    測定流路の一方の前記端部に外部から入射した光を該測
    定流路に沿う方向に反射する反射面と、前記測定流路の
    他方の前記端部に該測定流路に沿って進んだ前記光を外
    部へ向けて反射する反射面とが形成されてなる光学測定
    装置において、 前記測定流路と前記導入流路及び前記排出流路とが異な
    る層に形成され、前記導入流路と前記測定流路とが該測
    定流路の一方の前記端部で少なくとも1つの孔からなる
    貫通部で連通され、前記排出流路と前記測定流路とが該
    測定流路の他方の前記端部で少なくとも1つの孔からな
    る貫通部で連通されていることを特徴とする光学測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記貫通部は、中央部で面積が狭く、両
    側部に向かって面積が漸次広く形成されていることを特
    徴とする請求項3に記載の光学測定装置。
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