JP2000303855A - ガス化複合発電プラントの制御装置 - Google Patents

ガス化複合発電プラントの制御装置

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JP2000303855A
JP2000303855A JP11214399A JP11214399A JP2000303855A JP 2000303855 A JP2000303855 A JP 2000303855A JP 11214399 A JP11214399 A JP 11214399A JP 11214399 A JP11214399 A JP 11214399A JP 2000303855 A JP2000303855 A JP 2000303855A
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fuel
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gas turbine
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Takehiko Hirase
岳彦 平瀬
Mutsuro Ashihara
睦郎 足原
Kazue Nagata
一衛 永田
Hiroyuki Inubushi
裕之 犬伏
Shiro Hino
史郎 日野
Masashi Nakamoto
政志 中本
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス化プラントの停止時等に混焼運転を行い
つつ、負荷制御ができる。 【解決手段】 統括負荷制御装置30は、負荷設定値aと
ガス化複合発電プラントの総出力信号eとに基づいて、
補助燃料の割合を含む制御するための負荷制御信号h-1,
h-2を各ガスタービン制御装置50-1,50-2へ出力すると共
に、圧力設定値fとガス圧力gに基づいて、ガスタービン
9への燃料供給流量を制御する圧力制御信号nを各ガスタ
ービン制御装置50-1,50-2に出力する。ガスタービン制
御装置50-1,50-2は、統括負荷制御装置30からの負荷制
御信号h-1,h-2と、圧力制御信号nに基づいて、燃料流
量制御弁8の開度を制御する制御信号uと補助燃料流量制
御弁7の開度を制御する制御信号tをガスタービン装置80
-1,80-2に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス化プラントと
複合発電プラントとを組み合わせたガス化複合発電プラ
ントの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エネルギー資源の有効利用・多様化を背
景に、特に資源量供給の安定性、経済性の観点から、石
炭を燃料とする火力発電に大きな期待が寄せられてい
る。中でも、近年、複合発電プラントと組み合わせたガ
ス化複合発電プラント(以下、従来の技術の項の説明で
「IGCC」と呼ぶ)が、その高い発電効率、環境適合
性の面から注目され、近い将来の実用化を目指して開発
中である。IGCCの特徴はその環境適合性と広範囲の
炭種適合性であるが、最近のガスタービンの高温化によ
る発電効率の向上により、更に現実性を帯びてきてお
り、将来の石炭利用発電の最も有望な発電形態として期
待されている。
【0003】IGCCは、石炭ガス化、ガス精製、複合
発電プラント(ガスタービン・HRSG・蒸気タービン
から構成される)から構成される大規模かつ複雑なシス
テムであるが、ミドル火力運用として高速、かつ、確実
な負荷応答性が要求されている。
【0004】IGCCは、使用されるガス化炉の形式、
脱塵装置と脱硫装置から成るガス精製システムの方式に
より、様々なシステムが考えられるが、ここではその一
例として、石炭スラリまたは残さ油等の液体のガス化燃
料供給を取り上げ、ガス化剤としては酸素を使用した、
中カロリーガス化を行うガス化炉のものについて纏め
た。
【0005】図19は、IGCCの一般的な系統全体構
成の一例を示すものであって、大別してガス化設備28
と複合発電設備25となっている。ガス化炉1はガス化
ガス(精製ガスに対して粗ガスと呼ばれる)を発生する
設備である。ガス化炉1では、ガス化炉燃料制御弁2
(可変速の燃料チャージポンプの場合もあるが説明の簡
略化のために「制御弁」として以下記載している)を経
てガス化燃料が投入され、又、酸素流量制御弁3を経て
ガス化剤である酸素ガスが投入されガス化炉1内での水
性ガス化反応により、可燃性ガスであるCO,Hを含
む高温の粗ガス(約1000度C)が生成される。
【0006】ガス化炉1で生成された粗ガスは、スクラ
バー等で構成される脱塵装置4に入り、ここでガス中に
含まれる灰等の微粒子が取り除かれ、次に後段の脱硫装
置6の入口許容温度迄、ガスクーラ5で冷却され、脱硫装
置6に送り込まれる。ガス化燃料には、多いもので約数
%の硫黄が含まれ、この粗ガス中の硫黄分は脱硫装置6
で脱硫される。この脱硫後のガス化ガスは、きれいな精
製されたガス(精製ガス)として、複合発電設備25へ
送られる。
【0007】複合発電設備25へは、燃料流量制御弁8
を経てガスタービン設備の燃焼器10に送られる。ここ
でガスタービンの圧縮機11で大気から昇圧された空気
により燃焼し、この燃焼ガスはガスタービン9に送り込
まれ、ガスタービン9の駆動により発電機22で発電す
る。
【0008】ガスタービン9を駆動後の燃焼ガスは、高
温(約600度C)であるため、排熱回収ボイラ(以下
「HRSG」と呼ぶ)15に送り出され、ここで熱回収
され、煙突24から低温の排ガス(約100度C)とし
て大気に放出される。排熱回収ボイラ15は、排ガスの
流れに従って、スーパヒータ16、リヒータ26、エバ
ポレータ18、エコノマイザ17と呼ばれる水または蒸
気の熱交換器が順次配置され、ガスタービン9の排ガス
エネルギの熱回収がなされる。
【0009】エバポレータ18によって熱回収により発
生した蒸気は蒸気ドラム19からスーパヒータ16を介し
て、過熱蒸気(乾き蒸気の状態で)となって、蒸気ター
ビン21に送られる。この乾き蒸気は、蒸気加減弁20
を介して蒸気タービン21に入り、蒸気タービン21を
駆動し発電機22を駆動する。
【0010】一方、蒸気タービン21で仕事をした低圧
の湿り蒸気は、復水器23で水となり、前述のエコノマ
イザ17に送られ、再度蒸気となるサイクルを繰り返
す。
【0011】以上の様なIGCCにおいて、発電はガス
タービン9と蒸気タービン21で駆動される発電機22
によって行われ、この出力調整はガスタービン9の燃料
流量制御弁8及び蒸気タービン21の蒸気加減弁20で
行われる。更に、ガス化炉1のガス化燃料制御弁2の調
節によってガス発生量を調節して、ガス圧力を上昇さ
せ、2次的にガスタービン9への燃料流量を増加させて
もガスタービン9の出力を加減することもできる。
【0012】これら3つの操作端の内、蒸気タービン2
1の蒸気加減弁20は、排熱回収ボイラ15でのエネル
ギ伝達の応答遅れが大きいこと、蒸気加減弁20を全開
にして変圧運用とした方が全体効率も良いことから開度
一定の運用が行なわれ、全体の負荷運用は、ガスタービ
ン9の燃料流量制御弁8とガス化炉1のガス化燃料制御
弁2の2つが主たるプラント全体負荷制御の操作端とな
る。尚、酸素流量制御弁3は、ガス化燃料制御弁2への
指令に対応して自動制御されている。
【0013】プラント全体としての負荷運用の良否は、
負荷応答をいかに高速に、かつ安定に、更に、大きな負
荷変化巾でも安定に負荷追従ができることである。この
負荷変化の過程で、機器の制限にかからない様にプラン
トのパラメータを適正範囲内に納めながら負荷変化を行
うことが極めて重要である。
【0014】即ち、プラント全体の負荷変化は、ガスタ
ービン9の燃料流量制御弁8とガス化炉1のガス化燃料
制御弁2を操作端として制御を行なう。制御目標は発電
電力とガス圧力である。ガス圧力の安定とは、ガス化炉
1からの発生ガス量とガスタービン設備での消費ガス量
とがアンバランスとなった際に生ずる圧力の上昇または
下降を制限内に抑えること、即ちガス圧力を一定に制御
することである。この様にIGCCの制御においては負
荷指令に基ずきガスタービン9の燃料流量、またはガス
化炉1のガス発生量をガス圧力(図19に示すガス圧力
検出器27での検出圧力)の変動を許容範囲内に抑えな
がら制御することが重要となる。
【0015】ガス圧力には上限と下限の制限があり、制
御不調時、あるいは、過大な負荷変化要求等によりガス
圧力が制御し切れなくなった場合は、次の様に処置され
ている。
【0016】ガスタービン9の入口部には、ガス圧力の
異常上昇時の保護用として、圧力逃しラインがある。ガ
ス圧力検出器27の圧力検出信号がフレア圧力上限設定
値をオーバするときは、フレア圧力コントローラ14に
より、フレア弁13を介してフレアスタック12へ余剰
のガスを逃がし、ガス圧力の上昇を防止し、機器の保護
をする。
【0017】上記とは逆に、ガス圧力が低下した時は、
ガスタービン9側に制限がある。ガスタービン9の燃焼
器10には、補助燃料ラインが接続されており、ガス圧
力がガスタービン9の燃料切り替え下限値を下回る場合
には、ガスタービン9への燃料供給が燃料流量制御弁8
による精製ガスから補助燃料流量制御弁7の補助燃料に
自動的に切り替えられ、補助燃料でのガスタービン運転
となる。この時は、燃料流量制御弁8は全閉とする。
【0018】このような圧力過大、過小は、負荷制御に
より圧力を最適に制御することにより防止することがで
き、これが円滑な負荷運用には重要なことである。
【0019】一般の火力発電所の場合には、発電電力と
蒸気圧力が主要な被制御量として制御されており、蒸気
タービンの加減弁及びボイラへの燃料投入量へのフィー
ドバックの掛け方で、タービンフォロ方式とタービンリ
ードの方式がある。IGCCの場合にも、被制御量であ
る発電出力とガス圧力を操作量であるガス化炉1へのガ
ス化燃料流量(ガス化燃料に伴い酸素流量が制御され
る)とガスタービン9への燃料流量へどの様にフィード
バックするかにより、図20乃至図22に示す基本的な
制御方式が提案されている。なお、図20乃至図22の
ガス化設備28と複合発電設備25は、図19とほぼ同
様となっている。
【0020】図20は、ガス化炉リード方式と呼ばれ、
一般火力のタービンフォロ方式に対応して、図19に示
すと同様の発電機出力31によってガス化炉燃料制御弁
2を制御してガス化炉1へ燃料投入量を操作する。そし
て、これに伴い変化するガス圧力をガス圧力検出器27
によって検出して、図19に示すと同様のガスタービン
9の燃料流量制御弁8によってガスタービン9でのガス
消費量を調節して行なう方式である。
【0021】図21は、ガスタービンリード方式と呼ば
れ、一般火力のタービンリード方式に対応しており、発
電機出力31によって燃料流量制御弁8を制御しガスタ
ービン9の燃料消費量を調節する。一方、ガス圧力をガ
ス圧力検出器27によって検出し、ガス化炉燃料制御弁
2を制御してガス化炉1へのガス化燃料流量の供給量指
令値の調節で行う方式である。
【0022】これらの制御方式には、それぞれ特徴があ
る。即ち、図20のガス化炉リード方式は出力指令の変
化によりガス化炉1への燃料の投入量が増えるため、系
内のガス圧力は上昇するが、ガスタービン入口での圧力
の変化には大きな遅れがあり、このため出力指令に対す
る追従は遅い。しかし、ガス化炉燃料制御弁2の動作が
速いため、ガス圧力は、安定に(ほぼ目標値通りに)制
御される。
【0023】一方、図21のガスタービンリード方式
は、出力指令の変化により、まず、ガスタービン9での
ガス消費量を増やし、出力は出力指令に対して高速で追
従する。しかし、系内のガス圧力は大きく変動する。ガ
ス化炉1への燃料の増加に対して、ガス化、ガス精製系
の大きな体積による遅れにより、ガス圧力の変化は出力
指令の負荷変化巾に比例して大きくなる。
【0024】更に、上記ガスタービンリード方式とガス
化炉リード方式に加えて協調制御方式というモードがあ
る。
【0025】これは図22に示された制御方式であっ
て、この方式は、ガスタービンリード方式に加えて、ガ
ス化炉制御へ負荷目標値をもとにして作成したフィード
フォワード信号を与えて、ガス化炉1の応答を早めるこ
とにより、ガスタービンリード方式の欠点である、圧力
の応答性の悪さを改善したものである。この協調制御方
式は、現在最も優れたIGCCの負荷制御方式として、
今後のIGCCでの通常運転時の制御方式として使われ
て行くものと思われる。
【0026】さて、以上、従来技術のIGCCの構成と
基本的な制御方式について説明したが、これまでのIG
CCは、ガス化炉1、脱硫装置6、複合発電設備25、
それぞれが、1設備で構成されたIGCCであるが、近
年、1プラントの出力の増大要求により複数台の複合発
電プラントで1つのプラントを構成することが一般化し
てきている。
【0027】一方、ガス化炉1、脱硫装置6は単機容量
の限界、又は、1基で大量のガス精製が可能な場合があ
る等で必ずしも1つの複合発電設備に対して、1基のガ
ス化炉1、1基の脱硫装置6の組み合わせではなくなっ
てきている。すなわち、プラントの全体コストの最適化
の観点から、たとえば、脱硫装置6のみを経済性の観点
から一系列または二系列として、残りのガス化炉1、ガ
スタービン9等を複数系列で構成して、脱硫装置6の入
り口をガスヘッダーで合流させ、又、脱硫装置6の出口
で複数台のガスタービン9にガス経路を分岐する、等の
多系列のIGCCで一つのプラントを構成するものが計
画される様になってきた。
【0028】このような多系列のIGCCは、ガス化炉
1、脱硫装置6等の各構成設備の一設備の故障で系列全
体が使用不能となってしまうという従来の一系列のIG
CCの不具合も解消できる利点がある。即ち、ヘッダー
で接続しているため、故障した設備を切り離して、残さ
れた設備でプラントとしての電気出力は低下するが運転
を継続することができる。
【0029】図23は、ガス化炉1を有するガス化設備
28を3基、脱硫装置6を2基、複合発電設備25が2
基から成る多系列のIGCCの例を示している。
【0030】この多系列のガス化発電プラントにおい
て、例えば、通常運転中に3基のガス化炉1のうち1基
がトリップする等のガス生成能力の喪失等、定格出力を
得るのに十分なガス化燃料をガス化設備28より確保で
きなくなった場合、複合発電設備25への燃料としてガ
ス化燃料から補助燃料に自動的に切り替える、又は、不
足の燃料を補助燃料でまかなう混焼運転に切り替えるこ
とによって、定格出力の発電を継続する必要がある。
【0031】3基のガス化炉1のうち1基がトリップす
ると、ガス化設備28の性能が2/3になるため、ガス
化設備28からのガス化燃料のみでは、最高出力が通常
運転時の2/3までしか対応できないが、残りの燃料の
不足分を補助燃料を用いて、混焼運転をすることによ
り、総発電出力を維持する必要がある。
【0032】また、例えば、2系列のガス化炉1の1系
列が保守点検に入った場合など、ガス化燃料のみで要求
される発電出力が確保できない場合は、補助燃料との混
焼により総発電出力を維持する必要がある。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス化複合発電プラントは、ガス化設備28が何らかの
理由でトリップすると、ガス圧力検出器27で検出され
るガス圧力低下により、自動的に補助燃料に切り替わっ
てしまい、かつ、コントロールできないため、出力の低
下と、負荷運転の継続が望めないという不具合がある。
【0034】または、ガス化炉1が1台保守点検等で、
通常のガス発生能力以下の状態で、ガスタービンを混焼
運転にしながら、かつ、負荷運転を行うということが困
難であった。
【0035】具体的には、協調制御方式のガス化複合発
電プラントにおいて、1軸ガス化プラントが停止し、2
軸ガス化プラント、3軸ガス化プラントが運転可能で、
75%の負荷設定値である場合に、ガス化プラントから
のガス化燃料だけでは、約67%の負荷までしか対応で
きないため、ガス化プラントの総出力を増やそうとガス
化燃料制御弁8を開方向に動作させる。しかし、ガス化
プラントからのガス化燃料をさらに増加させることはで
きないため、ガス圧力検出器で検出されるガス圧力は低
下する。制御装置内の運転方法の切り替え機能が、この
ガス圧力低下により、自動的に補助燃料運転に移行させ
る。このときに、ガス化複合発電プラントの総出力信号
によって、ガス化燃料と補助燃料の比率を決定すること
が困難で、できなかった。そのため、混合燃焼運転をし
ながら、かつ、負荷運転を行うことが困難であった。
【0036】そこで、本発明の第1の目的は、ガス発生
能力の低下やガス化系の一系列保守点検等の場合でもプ
ラントの運転状態に応じた混焼比率で効率よく安定した
ガス化複合発電プラントの負荷を得ることにある。ま
た、ガス化燃料のみで負荷運転中にガス化炉のトリップ
などのガス発生能力低下の事象をとらえ、ガスタービン
を自動的に混焼運転とし、負荷運転を安全かつ安定に継
続させることにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃料
をガス化したガス化燃料をガス化炉燃料流量制御手段を
介して取り込み前記ガス化燃料を燃焼させてガス化ガス
を生成するガス化炉を有するガス化プラントとこのガス
化プラントによって生成されたガス化ガスを取り込み脱
硫する脱硫装置と、この脱硫装置によって脱硫された精
製ガスを燃料流量制御弁を介して取り込み、前記精製ガ
スの燃焼による燃焼ガスによってタービン軸を回転させ
る一方、必要に応じて補助燃料を補助燃料制御弁を介し
て取り込み前記精製ガスと前記補助燃料を混合燃焼させ
て前記タービン軸を回転させるガスタービン装置と、前
記燃焼ガスの排ガスによって蒸気を発生させる排熱回収
ボイラと、この排熱回収ボイラによって発生した蒸気に
よって前記タービン軸を回転させて発電機の出力を得る
蒸気タービンとからなる複合発電プラントの前記ガス化
プラント、前記脱硫装置、前記複合発電プラントを一以
上適宜組み合わせてなるガス化複合発電プラントの前記
混合燃焼運転を制御可能とするガス化複合発電プラント
の制御装置において、前記ガス化燃料の圧力とプラント
の出力とを協調させて必要時に前記ガスタービン装置の
混合燃焼の運転を行いつつ、負荷制御を行うための統括
負荷制御信号及び圧力制御信号を出力する統括負荷制御
装置と、この統括負荷制御装置に出力される統括負荷制
御信号及び圧力制御信号によって、前記燃料流量制御弁
及び前記補助燃料流量制御弁とを協調して開閉させ制御
する1以上のガスタービン装置に対応させて設けるガス
タービン制御装置とを備えることを特徴とする。この手
段によれば、ガス化燃料の圧力とプラントの出力とが協
調させた制御を行って、ガス化プラントの異常等の必要
時に各ガスタービン装置において、ガス化燃料とガス化
燃料の不足を補う補助燃料との混合燃焼が行われると共
に、負荷制御が継続される。従って、従来のようにガス
化プラントの異常等の必要時にガス化燃料から一括して
補助燃料へ切替わってしまい、負荷制御の継続が停止す
るという事態が回避できる。
【0038】請求項2の発明は、請求項1記載のガス化
複合発電プラントの制御装置において、前記統括負荷制
御装置は、ガス化燃料の圧力が所定の圧力設定値となる
ように圧力制御信号を出力する統括圧力制御部と、発電
プラントの総出力が負荷設定値となるように統括負荷制
御信号を出力する統括負荷制御部とを備えることを特徴
とする。この手段によれば、ガス化炉等が異常や停止中
でガス化燃料のみでプラント出力を確保できない場合に
も、混焼率を上げるための統括負荷制御信号を出力する
ことができる。また、発電プラントの総出力に変動が発
生し、ガス圧力変動が生じても、圧力制御信号を増減さ
せて燃料供給流量を調節してガス圧力を所定値に保つこ
とができる。
【0039】請求項3の発明は、請求項1記載のガス化
複合発電プラントの制御装置において、前記ガスタービ
ン制御装置は、ガスタービン装置に対応するタービン出
力が前記圧力制御信号となるように燃料供給流量を信号
を出力するガスタービン制御部と、前記統括負荷制御信
号と前記燃料供給流量信号とに基づいて前記ガス化燃料
と補助燃料との供給比率である混焼率を演算して前記燃
料流量制御弁の開度を制御信号及び前記補助燃料流量制
御弁の開度を制御する制御信号を出力する混焼率制御部
とを備えることを特徴とする。この手段によれば、各ガ
スタービン出力がガス圧力に基づいて圧力制御信号とな
るように燃料供給流量信号が出力されるので、ガス圧力
が低下した場合、燃料供給流量を減少させガス圧力の低
下を抑止できる。また、各ガスタービン出力が低下した
場合、燃料供給流量を増加させ、各ガスタービンの出力
の低下を阻止し、出力を確保することができる。また、
統括負荷制御信号に基づいて混焼率が演算され、この混
焼率に基づいて燃料流量制御弁及び補助燃料流量制御弁
の各制御信号が出力されるので、ガス化プラント等の異
常や停止時にガス化燃料の不足分に応じて補助燃料を増
減させることによって混合燃焼を円滑に行うことができ
る。
【0040】請求項4の発明は、請求項2記載のガス化
複合発電プラントの制御装置において、前記統括負荷制
御装置は、前記統括負荷制御信号に基づいて、ガス化プ
ラントの運転台数に応じて予め定める混合率制御関数に
従って演算して各負荷制御信号を出力する一方、前記統
括負荷制御信号に基づいて、前記ガス化プラントの運転
台数に応じて予め定めるガス化炉制御関数に従って演算
して、各ガス化炉制御信号を出力するように切り替える
切替制御部を備えることを特徴とする。この手段によれ
ば、運転中のガス化炉へ台数に応じてガス化炉制御信号
が予め定める関数に従って演算出力されるので、ガス化
燃料のみでプラントの総出力が確保できる場合の低負荷
の運転にきめ細かに対応できる。
【0041】請求項5の発明は、請求項3記載のガス化
複合発電プラントの制御装置において、前記混焼率制御
部は、前記統括負荷制御信号に基づいてガス化炉プラン
トの運転台数に応じて予め定める混焼率の関数に従って
演算して得られる前記運転台数に応じた混焼率を演算出
力する手段と、この手段から出力される混焼率と前記燃
料流量供給信号とに基づいて、前記燃料流量制御弁を開
閉させる第1制御信号を演算出力する一方、前記補助燃
料流量制御弁を開閉させる第2制御信号を演算出力する
手段とを備えることを特徴とする。この手段によれば、
ガス化炉プラントの運転台数に応じた混焼率が演算出力
され、燃料供給流量信号と混焼率とに基づいて得られた
各制御信号によって燃料流量制御弁と補助燃料流量制御
弁とが開閉制御される。これにより、ガス化プラントの
運転状況に応じた的確なガス化燃料と補助燃料との割合
が定められ、効率的な運転ができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0043】図1は、本発明の第1実施の形態を示すガ
ス化複合発電プラントの構成図である。
【0044】図1において、ガス化複合発電プラント
は、ガス化炉を備えた2台のガス化プラント28−1,
28−2と2台の混焼可能なガスタービン装置80−
1,80−2と1台の蒸気タービン21とガス化プラン
ト28−1,28−2とガスタービン装置80−1,8
0−2の間にガス圧力検出器27とを備えると共に、さ
らに、2台のガス化炉制御装置70−1,70−2と2
台のガスタービン制御装置50−1,50−2と1台の
統括負荷制御装置30とを備えている。
【0045】ここで、統括負荷制御装置30は、負荷設
定値aとガス化複合発電プラントの総出力信号eとに基
づいて、補助燃料の割合を含む制御するための負荷制御
信号h−1,h−2を各ガスタービン制御装置50−
1,50−2へ出力すると共に、圧力設定値fとガス圧
力gに基づいて、ガスタービン9への燃料供給流量を制
御する圧力制御信号nを各ガスタービン制御装置50−
1,50−2に出力するものである。
【0046】また、ガスタービン制御装置50−1,5
0−2は、統括負荷制御装置30からの負荷制御信号h
−1,h−2と、圧力制御信号nに基づいて、燃料流量
制御弁8の開度を制御する制御信号uと補助燃料流量制
御弁7の開度を制御する制御信号tをガスタービン装置
80−1,80−2に出力するものである。
【0047】以上の構成で、混焼運転時にガス化複合発
電プラントの総出力信号eが低下した場合、統括負荷制
御装置30によって各ガスタービン制御装置50−1,
50−2への負荷制御信号h−1,h−2を増加させ、
補助燃料の割合を多くする。
【0048】一方、混焼運転時にガス化炉1が停止し
て、例えば、ガス化プラント28−1(図示×印)が故
障して、ガス圧力gが低下した場合には、圧力設定値f
よりも小さくなるので、各ガスタービン制御装置50−
1,50−2への圧力制御信号nを減少させ、各ガスタ
ービン制御装置50−1,50−2において燃料供給流
量を減少させ、燃料流量制御弁8、補助燃料流量制御弁
7を閉方向へ動作させて、ガス圧力gを上昇させる。
【0049】このように本発明の第1実施の形態によれ
ば、ガス化炉の異常時やガス化炉保守点検等で停止した
場合にガス化燃料と補助燃料との混焼運転を行うことに
よって、ガス化燃料の不足分を補うことにより発電を継
続し、プラント全体の負荷を統括的に制御することによ
り、混焼運転をしながら、かつ、負荷運転を行うことが
できる。
【0050】図2は、本発明の第2実施の形態を示すガ
ス化複合発電プラントの構成図である。
【0051】図2のガス化複合発電プラントは、ガス化
炉を備えた2台のガス化プラント28−1,28−2と
2台の混焼可能なガスタービン装置80−1,80−2
と1台の蒸気タービン21とガス化プラント28−1,
28−2とガスタービン装置80−1,80−2の間に
ガス圧力検出器27とを備えると共に、2台の図示しな
いガス化炉制御装置70−1,70−2と2台のガスタ
ービン制御装置50−1,50−2と1台の統括負荷制
御装置30とを備えて構成している。
【0052】統括負荷制御装置30は、負荷設定値aに
基づいてガス化複合発電プラントの総出力を制御する機
能として、統括負荷制御部32を備え、この統括負荷制
御部32は、各ガスタービン出力信号b,cと、蒸気タ
ービン出力信号dとをフィードバック信号として与え、
統括負荷制御部32は、負荷設定値aと各ガスタービン
出力信号b,c、蒸気タービン出力信号dより、ガス化
燃料と補助燃料の比率である混焼率を制御するための統
括負荷制御信号hを演算し、各ガスタービン制御装置5
0−1,50−2へ負荷制御信号h−1,h−2として
出力するものである。
【0053】また、統括負荷制御装置30は、圧力設定
値fに基づいてガス圧力を制御する機能として、統括圧
力制御部31を備え、統括圧力制御部31は圧力設定値
fとガス圧力gとより圧力制御信号nを演算し、各ガス
タービン制御装置50−1,50−2に出力するもので
ある。
【0054】以上の構成で、混焼運転時に各ガスタービ
ン出力信号b,cや蒸気タービン出力dが低下した場
合、例えば、図2のガス化プラント28−1が故障した
場合、(図示×印は故障を意味する)負荷設定値aにま
でプラントの出力を上げるために、統括負荷制御信号h
を増加させ、各ガスタービン制御装置50−1,50−
2へ出力される負荷制御信号h−1,h−2が増加す
る。燃料供給流量のうち補助燃料の割合が大きくなるこ
とによって、各ガスタービン出力b,cの低下を防ぎ、
さらには、蒸気タービン出力dの低下を防ぎ、負荷設定
値aの出力を維持することができる。
【0055】このように第2実施の形態によれば、1プ
ラントとして与えられる負荷設定値に対して複数台のガ
スタービン装置がそれぞれ相応の出力を受け持つことが
できる。また、ガス圧力を圧力設定値に従い一定した値
に保ち、、総出力信号を負荷設定値に保つことが可能と
なる。
【0056】図3は、本発明の第2実施の形態の他の実
施の形態を示す統括負荷制御装置の構成図である。
【0057】図3において、統括負荷制御装置30の統
括圧力制御部31は、減算器35と統括圧力コントロー
ラ34を備えている。減算器35は、圧力設定値fとガ
ス圧力gとの偏差を演算し、統括圧力コントローラ34
は、その偏差が零となるように圧力制御信号nを各ガス
タービン制御装置50−1,50−2に出力する。
【0058】以上の構成で、混焼運転時にガス化複合発
電プラントのガス圧力gが低下した場合、減算器35で
出力されるガス圧力gと圧力設定値fの差が負になり、
統括圧力コントローラ34から出力される圧力制御信号
nが減少する。これに応じて、図2に示すガスタービン
制御部51−1,50−2において、燃料供給流量Dが
減少し、燃料流量制御弁8と補助燃料流量制御弁7の両
方が閉方向へ動作する。これにより、ガス圧力gが上昇
する。
【0059】また、図3において統括負荷制御装置30
の統括負荷制御部32は、加算器38と減算器37と統
括負荷コントローラ36を備えている。
【0060】加算器38は、各ガスタービン出力b,c
と蒸気タービン出力dとを入力し、ガス化複合発電プラ
ントの総出力信号eを出力する。減算器37は、負荷設
定値aとガス化複合発電プラントの総出力信号eとを入
力し、その偏差を出力する。統括負荷コントローラ36
は、前記偏差を入力し、その偏差を零とするように統括
負荷制御信号hを出力する。
【0061】以上の構成で、混焼運転時に各ガスタービ
ン出力b,cや蒸気タービン出力dが低下した場合、加
算器38からの出力であるガス化複合発電プラントの総
出力信号eが減少するため、減算器37から出力される
負荷設定値aとの偏差は増加する。前記偏差が増加する
と、統括負荷制御コントローラ36において、前記偏差
を零にしようと、出力される統括負荷制御信号hを増加
させる。
【0062】統括負荷制御信号hが各ガスタービン制御
装置50−1,50−2へ負荷制御信号h−1,h−2
として出力され、各ガスタービン制御装置50−1,5
0−2において、入力される負荷制御信号h−1,h−
2が増加するので、燃料供給流量のうち補助燃料の割合
を増加させる。
【0063】この結果、燃料流量制御弁8の開度が閉方
向に動作するので、ガス圧力gが増加する。ガス圧力g
が増加すると、圧力制御信号nが増加するので、燃料供
給流量Dが増加する。これにより、各ガスタービン出力
b,cが増加し、さらに蒸気タービン出力dも増加し、
加算器38からの出力であるガス化複合発電プラントの
総出力信号eも増加する。最終的には、ガス化複合発電
プラントの総出力信号eが負荷設定値aに等しくなった
ところで、静定する。
【0064】図4は、本発明の第3実施の形態を示すガ
ス化複合発電プラントの構成図である。
【0065】図4のガス化複合発電プラントは、ガス化
炉を備えた2台のガス化プラント28−1,28−2と
2台の混焼可能なガスタービン装置80−1,80−2
と1台の蒸気タービン21とガス化プラント28−1,
28−2とガスタービン装置80−1,80−2の間に
ガス圧力検出器27とを備え、2台のガス化炉制御装置
70−1,70−2と2台のガスタービン制御装置50
−1,50−2、1台の統括負荷制御装置30とを備え
て構成している。
【0066】図4においてガスタービン制御装置50の
ガスタービン制御部51では、ガスタービン出力bをフ
ィードバック信号として入力して、ガスタービンの燃料
供給流量Dを出力する。
【0067】また、ガスタービン制御装置50の混焼率
制御部52は、統括負荷制御装置30の統括負荷制御部
32からの負荷制御信号h−1,h−2と燃料供給流量
Dに基づいて、燃料流量制御弁8の開度を制御する制御
信号uと、補助燃料流量制御弁7の開度を制御する制御
信号tを制御するもので、この混焼率制御部52は、負
荷制御信号h−1、またはh−2と、燃料供給流量Dを
入力し、補助燃料流量制御弁7の開度を制御する制御信
号tと燃料流量制御弁8の開度を制御する制御信号uを
出力し負荷制御信号h−1,h−2が増加すると、補助
燃料の割合を多くなるような制御信号u,tを出力し、
負荷制御信号h−1,h−2が減少すると、ガス化燃料
の割合が多くなるような制御信号u,tを出力する。
【0068】以上の構成で、混焼運転時にガス化複合発
電プラントの総出力が低下した場合、ガス化複合発電プ
ラントの総出力を上げようとして、統括負荷制御装置3
0からの負荷制御信号h−1,h−2が増加する。これ
に伴って、混焼率制御部52において、補助燃料の割合
を増加させて、補助燃料流量制御弁7の開度を制御する
制御信号tを増加させ、燃料流量制御弁8の開度を制御
する制御信号uを減少させる。この場合、燃料流量制御
弁8が閉方向に動作すると、ガス圧力検出器27で検出
されるガス圧力が上昇するため、統括負荷制御装置30
へのフィードバック信号のガス圧力gが上昇する。
【0069】これにより、ガスタービン制御部51の入
力である圧力制御信号nが増加するので、ガスタービン
制御部51からの出力である燃料供給流量Dが増加す
る。燃料供給流量Dが増加すると、燃料流量制御弁8の
開度を制御する制御信号uと補助燃料流量制御弁7の開
度を制御する制御信号tが増加するので、燃料流量制御
弁8の開度も補助燃料流量制御弁7の開度も開方向に動
作し、ガス圧力は下降する。このようにして、最終的に
は、ガス化複合発電プラントの総出力が負荷設定値aに
等しくなったところで静定する。
【0070】図5は、本発明の第3実施の形態の他の実
施の形態を示すガスタービン制御装置50の詳細を示し
たものである。
【0071】図5において、ガスタービン制御装置50
はガスタービン制御部51を備え、ガスタービン制御部
51は減算器54とガスタービンコントローラ53と低
値優先回路55を備えている。
【0072】減算器54は、統括負荷制御装置30から
の圧力制御信号nと各ガスタービン出力b、またはcと
を入力し、その偏差を出力する。ガスタービンコントロ
ーラ53は、前記偏差を入力し、この偏差を零とする制
御信号の速度負荷制御信号pを出力する。低値優先回路
55は、前記速度負荷制御信号pと、温度制御や起動停
止制御等の他の制御系からの信号q,r,sを入力し、
これらを比較し、最も小さな値を燃料供給流量信号Dと
して混焼率制御部52へ出力する。
【0073】以上の構成で、混焼運転時にガス化複合発
電プラントのガス圧力gが低下した場合、統括負荷制御
装置30からの圧力制御信号nが減少し、各タービン出
力b,cを引いた減算器54からの出力、すなわち速度
負荷制御信号pが減少する。速度負荷制御信号pが減少
すると、低値優先回路55において最も低い値として速
度負荷制御信号pが選択され、ガスタービン制御部51
から出力される燃料供給流量Dが減少する。
【0074】次に、燃料供給流量Dが減少すると、燃料
流量制御弁8の開度を制御する制御信号uと補助燃料流
量制御弁7の開度を制御する制御信号tが減少するた
め、ガス圧力検出器27で検出されるガス圧力gが上昇
する。この結果、燃料供給流量Dが減少すると、各ガス
タービン出力b,cや蒸気タービン出力dが低下するの
で、負荷を増加させるために負荷制御信号h−1,h−
2が増加する。負荷制御信号h−1,h−2が増加する
と、混焼率制御部52において補助燃料の割合を増加さ
せる。
【0075】このように燃料流量制御弁8の開度を制御
する制御信号uを減少させ、補助燃料流量制御弁7の開
度を制御する制御信号tを増加させる。燃料流量制御弁
8が閉方向に動作することにより、ガス圧力検出器27
で検出されるガス圧力gがさらに上昇する。最終的に
は、ガス圧力gが圧力設定値fに等しくなったところ
で、静定する。
【0076】図6は、本発明の第3実施の形態の他の実
施の形態を示すガスタービン制御装置の詳細を示したも
のである。
【0077】図6において、ガスタービン制御装置50
は混焼率制御部52を備え、混焼率制御部52は変化率
制限器56、積分器57、乗算器58、減算器59、乗
算器60を備えている。
【0078】変化率制限器56は、統括負荷制御装置3
0からの負荷制御信号h−1またはh−2を入力し、そ
の出力を積分器57に入力する。積分器57は混焼率k
を出力する。乗算器58は混焼率kとガスタービン制御
部51からの燃料供給流量Dを入力し、補助燃料流量制
御弁7の開度を制御する制御信号tを出力する。減算器
59は定数1.0と混焼率kとを入力し、燃料供給流量
Dにおけるガス化燃料の比率(1.0−k)を出力す
る。乗算器60は、ガス化燃料の比率(1.0−k)と
燃料供給流量Dを入力し、燃料流量制御弁8の開度を制
御する制御信号uを出力する。
【0079】以上の構成で、混焼運転時に各ガスタービ
ン出力b,cや蒸気タービン出力dが低下した場合、統
括負荷制御装置30からの負荷制御信号h−1,h−2
が増加するので、変化率制限器56の変化率制限以下に
おいては積分器57への入力が増加する。これに応じて
積分器57の出力である混焼率kが増加する。乗算器5
8において補助燃料流量制御弁7の開度を制御する制御
信号tが増加する。また、混焼率kが増加するので、減
算器59から出力されるガス化燃料の比率(1.0−
k)が減少する。このため、乗算器60において燃料流
量制御弁8を制御する制御信号uが減少する。
【0080】これにより、補助燃料流量制御弁7が開方
向に動作し、燃料流量制御弁8が閉方向に動作する。燃
料流量制御弁8が閉方向に動作するので、ガス圧力検出
器27で検出されるガス圧力gが上昇し、統括負荷制御
装置30において、圧力制御信号nが増加する。
【0081】続いて、ガスタービン制御部51へ入力さ
れる圧力制御信号nが増加するので、燃料供給流量Dが
増加する。燃料供給流量Dが増加すると、乗算器58に
おいて補助燃料流量制御弁7の開度を制御する制御信号
tが増加し、乗算器60において燃料流量制御弁8の開
度を制御する制御信号uが増加する。つまり、補助燃料
流量制御弁7も燃料流量制御弁8も開方向に動作する。
この結果、各ガスタービン出力b,cと蒸気タービン出
力dが増加する。最終的には、各ガスタービン出力b,
cと蒸気タービン出力dの和が負荷設定値aに等しくな
ったところで、静定する。
【0082】図7は、本発明の第4実施の形態を示すガ
ス化複合発電プラントの構成図である。
【0083】図7において、ガス化複合発電プラント
は、ガス化炉を備えた2台のガス化プラント28−1,
28−2と2台の混焼可能なガスタービン装置80−
1,80−2と1台の蒸気タービン21とガス化プラン
ト28−1,28−2とガスタービン装置80−1,8
0−2の間にガス圧力検出器27を備え、2台のガス化
炉制御装置70−1,70−2と2台のガスタービン制
御装置50−1,50−2と1台の統括負荷制御装置3
0とを備え構成している。
【0084】統括負荷制御装置30は、切替制御部33
を備え、切替制御部33は、複数台のガス化炉の運転台
数に応じて、ガス化燃料と補助燃料のガスタービンへの
供給比率である混焼率を決定する負荷制御信号h−1,
h−2と、ガス化炉燃料制御弁2の開度を制御する制御
信号の演算方法の切り替えるための制御信号l−1.l
−2を出力し、また、切替制御部33は、統括負荷制御
信号hを入力し、各ガスタービン制御装置50−1,5
0−2へ負荷制御信号h−1,h−2を出力する。
【0085】以上の構成で、通常運転中には切替制御部
33において、統括負荷制御信号hに基づいて、通常運
転用の演算を行い、各ガスタービン制御装置50−1,
50−2へ負荷制御信号h−1,h−2を出力し、各ガ
ス化炉制御装置70−1,70−2へガス化炉制御弁2
を制御する制御信号l−1,l−2を出力する。
【0086】ここで、2台のガス化プラント28−1,
28−2のうち1台のガス化プラント28−1がトリッ
プした場合(図示×印)、切替制御部33において、統
括負荷制御信号hに基づいて、ガス化プラントの1系が
停止した場合の演算を行い、各ガスタービン制御装置5
0−1,50−2へ負荷制御信号h−1,h−2を出力
し、ガス化炉制御装置70−2へガス化炉制御弁2を制
御する制御信号l−2を出力する。これにより、ガス化
プラント28−1,28−2が異常や保守等で停止した
場合でも、圧力と負荷の変動を小さくすることができ
る。
【0087】図8は、本発明の第4実施の形態の他の実
施の形態を示す統括負荷制御装置の詳細を示したもので
ある。
【0088】図8において、統括負荷制御装置30は切
替制御部33を備え、切替制御部33は統括負荷制御部
32からの統括負荷制御信号hに基づいて、負荷制御信
号h−1,h−2と、ガス化炉燃料制御弁2の開度を制
御する制御信号l−1,l−2を制御する機能として、
混焼率制御関数・ガス化炉制御関数を発生する関数発生
器39を備えている。また、切替制御部33は、ガス化
プラント28−1,28−2の運転状況によって、前記
混焼率制御関数・ガス化炉制御関数の関数発生器39を
切り替える機能として、スイッチ機能40を備えてい
る。
【0089】スイッチ機能40は、1系ガス化プラント
28−1が通常運転中にはA−1にオフを入力し、停止
中にはオンを入力する。スイッチ機能40は、同様に2
系ガス化プラント28−2が通常運転中にはA−2にオ
フを入力し、停止中にはオンを入力する。スイッチ機能
40は、ガス化プラント28−1,28−2の運転状況
によってスイッチSW1〜SW4のどれか一つをオン
し、関数発生器39は、スイッチ機能40の識別子によ
って、関数を選択する。関数発生器39は統括負荷制御
信号hを入力し、各ガスタービン制御装置50−1,5
0−2へ負荷制御信号h−1,h−2を出力し、各ガス
化炉制御装置70−1,70−2へガス化炉燃料制御弁
2の開度を制御するガス化炉制御信号l−1,l−2を
出力する。
【0090】以上の構成で、2基のガス化プラント28
−1,28−2が通常運転中であるとき、スイッチ機能
40のA−1、A−2ともにオフが入力されている。こ
のとき、スイッチ機能40のSW1のみオンとなり、こ
のSW1オンにより、混焼率制御関数・ガス化炉制御関
数を発生する関数発生器39において、図9の(A)の
場合のようにF(x)1−1,F(x)1−2,F
(x)1−3,F(x)1−4が選択される。統括負荷
制御部32からの統括負荷制御信号hは出力が0で一定
の関数F(x)1−1へ入力され、1軸ガスタービン制
御装置50−1へ負荷制御信号h−1=0を出力する。
【0091】これにより、1軸のガスタービン制御装置
50−1では補助燃料流量制御弁7を全閉にし、燃料流
量制御弁8のみを開くようになる。さらに、統括負荷制
御信号hが出力が0で一定の関数F(x)1−2へ入力
され、、2軸ガスタービン制御装置50−2へ負荷制御
信号h−2=0を出力する。
【0092】次に、統括負荷制御信号hが入力=出力の
関数F(x)1−3へ入力され、1軸ガス化炉制御装置
70−1へガス化炉制御信号l−1を出力する。さら
に、統括負荷制御信号hが入力=出力の関数F(x)1
−4へ入力され、2系のガス化炉制御装置70−2へガ
ス化炉制御信号l−2を出力する。この状態において
は、発電運転をガス化燃料のみで行い、補助燃料を使用
しない運転をする。
【0093】ここで、1系のガス化プラント28−1が
停止すると、A−1にオンが入力され、A−2にはオフ
のままで入力は変化しない。これにより、スイッチ機能
40において、SW2がオンとなり、このSW2オンに
より、混焼率制御関数・ガス化炉制御関数を発生する関
数発生器39において、図10の(B)のようにF
(x)2−1,F(x)2−2,F(x)2−4が選択
される。この結果、統括負荷制御部32からの統括負荷
制御信号hがF(x)2−1に入力され、1軸ガスター
ビン制御装置50−1へ負荷制御信号h−1を出力す
る。ここで、F(x)2−1は統括負荷制御信号hが0
%〜50%のときには0を出力し、50%〜100%の
ときにはh−50を出力する。また、統括負荷制御信号
hがF(x)2−2に入力され、2軸のガスタービン制
御装置50−2へ負荷制御信号h−2を出力する。ここ
で、F(x)2−2は統括負荷制御信号hが0%〜50
%のときには0を出力し、50%〜100%のときには
h−50を出力する。
【0094】さらに、統括負荷制御信号hがF(x)2
−4へ入力され、2軸のガス化炉制御装置70−2へガ
ス化炉制御信号l−2を出力する。ここで、F(x)2
−4は統括負荷制御信号hが0%〜50%のときには2
×hを出力し、50%〜100%のときには100%を
出力する。これにより、0%〜50%の低負荷運転時に
はガス化燃料のみで運転を行い、50%〜100%の負
荷運転時にはガス化燃料と補助燃料の両方で混焼運転を
行う。なお、図9の(C)は、2系のガス化プラント2
8−2か停止した場合、図9の(D)は、1系のガス化
プラント28−1と2系のガス化プラント28−2の双
方が停止した場合に選択する信号を示している。
【0095】図10は、本発明の第5実施の形態を示す
ガス化複合発電プラントの構成図である。
【0096】図10において、ガス化複合発電プラント
は、ガス化炉1を備えた2台のガス化プラント28−
1,28−2と2台の混焼可能なガスタービン装置80
−1,80−2と1台の蒸気タービン21とガス化プラ
ント28−1,28−2とガスタービン装置80−1,
80−2の間にガス圧力検出器27とを備え、2台の図
示しないガス化炉制御装置70−1,70−2と2台の
ガスタービン制御装置50−1,50−2と1台の統括
負荷制御装置30とを備えて構成している。
【0097】ガスタービン制御装置50−1,50−2
は、混焼率制御部61を備え、この混焼率制御部61
は、負荷制御信号h−1、またはh−2と、燃料供給流
量Dを入力し、補助燃料流量制御弁7の開度を制御する
制御信号tと燃料流量制御弁8の開度を制御する制御信
号uを出力し、負荷制御信号h−1,h−2が増加する
と、補助燃料の割合を多くなるような制御信号u,tを
出力し、負荷制御信号h−1,h−2が減少すると、ガ
ス化燃料の割合が多くするような制御信号u,tを出力
する。
【0098】具体的には、混焼率制御部61は、図11
に示すように構成され、混焼率制御部61は混焼率関数
発生器62を備え、この混焼率関数発生器62は、ガス
化プラント28−1,28−2の運転状況に応じて、負
荷制御信号h−1,h−2を後述する記関数F(x)
a,F(x)b,F(x)cのいずれかに入力し、後述
する記乗算器58と減算器59へ混焼率kを出力する。
【0099】また、混焼率制御部61は乗算器58、減
算器59、乗算器60を備えている。乗算器58はガス
タービン制御部51からの燃料供給流量Dと前記混焼率
関数発生器62からの混焼率kを入力し、補助燃料流量
制御弁7の開度を制御する制御信号tを出力する。減算
器59は1.0と混焼率kを入力し、後述する乗算器6
0へガス化燃料の比率(1.0−k)を出力する。乗算
器60は前記ガス化燃料の比率(1.0−k)とガスタ
ービン制御部51からの燃料供給流量Dとを入力し、燃
料流量制御弁8を制御する制御信号uを出力する。
【0100】図12乃至図18は、混焼率関数発生器6
2内の関数F(x)a,F(x)b,F(x)cの詳細
を示している。
【0101】図12及び図13に示すF1とF2の関数
F(x)aは、2基のガス化プラント28が通常運転を
行っている場合に選択され、負荷制御信号h−1または
h−2の入力に対して、定数0を出力する。
【0102】図14及び図15に示すF3とF4の関数
F(x)bは、2基のガス化プラント28のうち1基が
停止中の場合に選択される。ここで、負荷制御信号h−
1またはh−2とガス化燃料・補助燃料の2種類の燃料
の関係は図18に示すスプリット関数となるように求め
ると負荷制御信号−混焼率kの関数が図15に示すF4
の関数F(x)bとなる。この関数F(x)bは、負荷
制御信号h−1またはh−2の入力が0%〜50%の場
合には、ガス化燃料が入力に等しく0%〜50%とな
り、補助燃料が0%一定となるように、混焼率kを計算
し、出力する。負荷制御信号h−1またはh−2の入力
が50%〜100%の場合にはガス化燃料が50%一定
となり、補助燃料が入力に等しく0%〜50%となるよ
うに、混焼率kを計算し、出力する。
【0103】図16及び図17に示すF5とF6の関数
F(x)cは、2基のガス化プラント28のうち2基と
も停止中の場合に選択され、負荷制御信号h−1または
h−2の入力0%〜100%に対して、定数1.0を出
力する。
【0104】以上の構成で、負荷設定値aが75%で、
2基のガス化プラント28が通常運転中であるときに1
基が停止した場合について述べる。
【0105】まず、図11に示す混焼率関数発生器62
において、図13及び図14のF1とF2の関数F
(x)aが選択され、この関数F(x)aに統括負荷制
御装置30からの負荷制御信号h−1またはh−2が入
力される。関数F(x)aからの出力は0なので、混焼
率関数関数発生器62からの出力である混焼率kが0と
なる。この結果、ガスタービン制御部51から出力され
る燃料供給流量Dと前記混焼率k=0が乗算器58に入
力され、補助燃料流量制御弁7の開度を制御する制御信
号tが0となって出力される。
【0106】また、混焼率k=0は減算器59において
ガス化燃料の比率(1−k)が1となり、積分器60に
出力される。ガスタービン制御部51からの燃料供給流
量信号Dと混焼率k=1が積分器60に入力され、燃料
流量制御弁8を制御する制御信号uがDとなって出力さ
れる。2基のガス化プラント28が通常運転中の場合、
ガス化燃料のみで発電運転を行い、ガスタービン制御部
51からの燃料供給流量Dによってガス化燃料の流量が
制御され、補助燃料はガスタービン装置80へ供給され
ない。
【0107】次に、2基のガス化プラント28のうち1
基が停止したとすると、図11に示す混焼率関数発生器
62において、関数F(x)bが選択され、統括負荷制
御装置30からの負荷制御信号h−1またはh−2が入
力される。負荷制御信号h−1またはh−2は約75%
なので、関数F(x)bからの出力は図15のグラフか
ら求まる値となり、これが混焼率kとして、混焼率関数
発生器62から出力される。混焼率kは0より大きい値
となるので、乗算器58から出力される補助燃料流量制
御弁7を制御する制御信号tは0より大きな値となる。
【0108】また、減算器59から出力されるガス化燃
料の比率(1−k)は1より小さな値となり、乗算器6
0から出力される燃料流量制御弁8を制御する制御信号
uはそれまでの通常運転中の値よりも小さくなる。
【0109】これにより、ガス化燃料と補助燃料の両方
を使用して、発電運転を行う。以上のようにして、2基
のガス化プラント28が通常運転中に1基が停止する
と、それまでのガス化燃料のみによる発電運転が、ガス
化燃料と補助燃料の両方を使用する混焼運転に自動的に
切り替わる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ラントの総出力により混焼率を決定し、燃料供給流量を
ガス圧力によって決定し、それら燃料供給流量と混焼率
により燃料流量制御弁と補助燃料流量制御弁の開度を求
めるので、ガス化プラントの停止時等において混焼運転
を行いつつ、負荷制御ができる。また、運転状況に応じ
て、自動的に混焼運転に切り替えることができ、さら
に、低負荷設定時の発電運転にも対応した制御ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すガス化複合発電
プラントの制御装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示すガス化複合発電
プラントの制御装置のブロック図である。
【図3】本発明の第2実施の形態の他実施の形態を示す
ガス化複合発電プラントの制御装置のブロック図であ
る。
【図4】本発明の第3実施の形態を示すガス化複合発電
プラントの制御装置のブロック図である。
【図5】本発明の第3実施の形態の他実施の形態を示す
ガスタービン制御装置のブロック図である。
【図6】本発明の第3実施の形態のさらに別の実施の形
態を示すガスタービン制御装置のブロック図である。
【図7】本発明の第4実施の形態を示すガス化複合発電
プラントの制御装置のブロック図である。
【図8】本発明の第4実施の形態の他実施の形態を示す
統括負荷制御装置のブロック図である。
【図9】図8の混焼率関数・ガス化炉制御関数の関数発
生器の詳細を示す図である。
【図10】本発明の第5実施の形態を示すガス化複合発
電プラントの制御装置のブロック図である。
【図11】図10の混焼率制御部の詳細を示す図であ
る。
【図12】図11の関数F(x)aの詳細を示す第1の
説明図である。
【図13】図11の関数F(x)aの詳細を示す第2の
説明図である。
【図14】図11の関数F(x)bの詳細を示す第1の
説明図である。
【図15】図11の関数F(x)bの詳細を示す第2の
説明図である。
【図16】図11の関数F(x)cの詳細を示す第1の
説明図である。
【図17】図11の関数F(x)cの詳細を示す第2の
説明図である。
【図18】図15の関数F(x)bが選択される場合の
MW要求と2種類の燃料の関係を示す図である。
【図19】一般的なガス化複合発電プラントの全体構成
例を示すブロック図である。
【図20】ガス化複合発電プラントのガス化炉リード方
式を示すブロック図である。
【図21】ガス化複合発電プラントのガスタービンリー
ド方式を示すブロック図である。
【図22】ガス化複合発電プラントの協調制御方式を示
すブロック図である。
【図23】従来技術の多系列ガス化複合発電プラントの
系統構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ガス化炉 2 ガス化炉燃料制御弁 3 酸素流量制御弁 4 脱塵装置 5 ガスクーラ 6 脱硫装置 7 補助燃料流量制御弁 8 燃料流量制御弁 9 ガスタービン 10 燃焼器 11 ガスタービンの圧縮機 12 レアスタック 13 フレア弁 14 フレア圧力コントローラ 15 排熱回収ボイラ 16 スーパヒータ 17 エコノマイザ 18 エバポレータ 19 蒸気ドラム 20 蒸気加減弁 21 蒸気タービン 22 発電機 23 復水器 24 煙突 25 複合発電設備 26 リヒータ 27 ガス圧力検出器 28 ガス化設備 28−1 1軸ガス化プラント 28−2 2軸ガス化プラント 29 発電機出力 30 統括負荷制御装置 31 統括圧力制御部 32 統括負荷制御部 33 切替制御部 34 統括圧力コントローラ 35 減算器 36 統括負荷コントローラ 37 減算器 38 加算器 39 関数発生器 40 スイッチ機能 50 ガスタービン制御装置 50−1 1軸ガスタービン制御装置 50−2 2軸ガスタービン制御装置 51 ガスタービン制御部 52 混焼率制御部 53 ガスタービンコントローラ 54 減算器 55 低値優先回路 56 変化率制限器 57 積分器 58 乗算器 59 減算器 60 乗算器 61 混焼率制御部 62 混焼率関数発生器 70−1 1軸ガス化炉制御装置 70−2 2軸ガス化炉制御装置 80−1 1軸ガスタービン装置 80−2 2軸ガスタービン装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02C 9/40 F02C 9/40 A (72)発明者 永田 一衛 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 犬伏 裕之 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 日野 史郎 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 中本 政志 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 3G081 BA13 BB00 BC07 BD00 DA22 DA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料をガス化したガス化燃料をガス化炉
    燃料流量制御手段を介して取り込み前記ガス化燃料を燃
    焼させてガス化ガスを生成するガス化炉を有するガス化
    プラントとこのガス化プラントによって生成されたガス
    化ガスを取り込み脱硫する脱硫装置と、この脱硫装置に
    よって脱硫された精製ガスを燃料流量制御弁を介して取
    り込み、前記精製ガスの燃焼による燃焼ガスによってタ
    ービン軸を回転させる一方、必要に応じて補助燃料を補
    助燃料制御弁を介して取り込み前記精製ガスと前記補助
    燃料を混合燃焼させて前記タービン軸を回転させるガス
    タービン装置と、前記燃焼ガスの排ガスによって蒸気を
    発生させる排熱回収ボイラと、この排熱回収ボイラによ
    って発生した蒸気によって前記タービン軸を回転させて
    発電機の出力を得る蒸気タービンとからなる複合発電プ
    ラントの前記ガス化プラント、前記脱硫装置、前記複合
    発電プラントを一以上適宜組み合わせてなるガス化複合
    発電プラントの前記混合燃焼運転を制御可能とするガス
    化複合発電プラントの制御装置において、 前記ガス化燃料の圧力とプラントの出力とを協調させて
    必要時に前記ガスタービン装置の混合燃焼の運転を行い
    つつ、負荷制御を行うための統括負荷制御信号及び圧力
    制御信号を出力する統括負荷制御装置と、 この統括負荷制御装置に出力される統括負荷制御信号及
    び圧力制御信号によって、前記燃料流量制御弁及び前記
    補助燃料流量制御弁とを協調して開閉させ制御する1以
    上のガスタービン装置に対応させて設けるガスタービン
    制御装置とを備えることを特徴とするガス化複合発電プ
    ラントの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記統括負荷制御装置は、ガス化燃料の
    圧力が所定の圧力設定値となるように圧力制御信号を出
    力する統括圧力制御部と、 発電プラントの総出力が負荷設定値となるように統括負
    荷制御信号を出力する統括負荷制御部とを備えることを
    特徴とする請求項1記載のガス化複合発電プラントの制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記ガスタービン制御装置は、ガスター
    ビン装置に対応するタービン出力が前記圧力制御信号と
    なるように燃料供給流量を信号を出力するガスタービン
    制御部と、 前記統括負荷制御信号と前記燃料供給流量信号とに基づ
    いて前記ガス化燃料と補助燃料との供給比率である混焼
    率を演算して前記燃料流量制御弁の開度を制御する制御
    信号及び前記補助燃料流量制御弁の開度を制御する制御
    信号を出力する混焼率制御部とを備えることを特徴とす
    る請求項1記載のガス化複合発電プラントの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記統括負荷制御装置は、前記統括負荷
    制御信号に基づいて、ガス化プラントの運転台数に応じ
    て予め定める混合率制御関数に従って演算して各負荷制
    御信号を出力する一方、前記統括負荷制御信号に基づい
    て、前記ガス化プラントの運転台数に応じて予め定める
    ガス化炉制御関数に従って演算して、各ガス化炉制御信
    号を出力するように切り替える切替制御部を備えること
    を特徴とする請求項2記載のガス化複合発電プラントの
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記混焼率制御部は、前記統括負荷制御
    信号に基づいてガス化炉プラントの運転台数に応じて予
    め定める混焼率の関数に従って演算して得られる前記運
    転台数に応じた混焼率を演算出力する手段と、 この手段から出力される混焼率と前記燃料流量供給信号
    とに基づいて、前記燃料流量制御弁を開閉させる第1制
    御信号を演算出力する一方、前記補助燃料流量制御弁を
    開閉させる第2制御信号を演算出力する手段とを備える
    ことを特徴とする請求項3記載のガス化複合発電プラン
    トの制御装置。
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