JP2000303841A - エンジンの冷却制御装置 - Google Patents

エンジンの冷却制御装置

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JP2000303841A
JP2000303841A JP11112794A JP11279499A JP2000303841A JP 2000303841 A JP2000303841 A JP 2000303841A JP 11112794 A JP11112794 A JP 11112794A JP 11279499 A JP11279499 A JP 11279499A JP 2000303841 A JP2000303841 A JP 2000303841A
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temperature
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water pump
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Yuichi Shimazaki
勇一 島崎
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンに設けられた電動ウオータポンプお
よび電動サーモスタットの制御をより適切に行って冷却
水による暖房能力を充分に発揮させる。 【解決手段】 エンジンEのウオータジャケットJおよ
びラジエータRを接続する閉じた冷却水回路に、開弁時
に前記冷却水回路を構成して閉弁時にラジエータRを通
過しないバイパス回路を構成する電動サーモスタットT
と、冷却水を循環させる電動ウオータポンプPとを設け
る。ヒータコアHを通過する冷却水温度であるヒータ温
度Thが低くて暖房能力が不充分なときには、電動サー
モスタットTを全閉にした状態で電動ウオータポンプP
の回転数を次第に増加させて冷却水温度Thの上昇を図
り、その結果ヒータ温度Thが上昇して暖房能力が充分
になれば、電動サーモスタットTの開度を次第に増加さ
せて冷却水温度Twの過剰な上昇を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動サーモスタッ
トの開度および電動ウオータポンプの回転数を制御手段
で制御するエンジンの冷却制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンのウオータジャケット
およびラジエータを接続する閉じた冷却水回路に冷却水
を循環させるウオータポンプは、エンジンのクランクシ
ャフトに接続されて駆動されるようになっており、また
エンジンの冷間時に暖機を促進すべくラジエータを迂回
するバイパス回路を構成するサーモスタットは、冷却水
温度に反応するサーモワックスを駆動源としている。
【0003】かかる従来のウオータポンプおよびサーモ
スタットを備えたエンジンの冷却制御装置では、ウオー
タポンプの回転数がエンジン回転数によって一義的に決
定されてしまい、かつサーモスタットの開度が冷却水温
度によって一義的に決定されてしまうため、ウオータポ
ンプの回転数およびサーモスタットの開度をきめ細かく
制御することができなかった。
【0004】それに対して、ウオータポンプを電気モー
タで駆動して回転数を任意に制御することを可能にし、
かつサーモスタットの開度を電気的に変化させてラジエ
ータを通過する冷却水の流量を任意に制御することを可
能にしたエンジンの冷却制御装置が、特開平5−231
148号公報、特開平5−231149号公報により公
知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記公報に記
載されたものは、冷却水による暖房能力を表すヒータ温
度、即ち空気との間で熱交換を行うヒータコア内を通過
する冷却水の温度、あるいはヒータコアを通過して車室
内に吹き出す温風の温度を考慮せずに電動ウオータポン
プおよび電動サーモスタットを制御しているので、冷却
水温度が充分に上昇せずに必要な暖房能力が得られない
場合があった。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エンジンに設けられた電動ウオータポンプおよび電
動サーモスタットの制御をより適切に行って冷却水によ
る暖房能力を充分に発揮させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンのウ
オータジャケットおよびラジエータを接続する閉じた冷
却水回路に、開弁時に前記冷却水回路を構成して閉弁時
にラジエータを通過しないバイパス回路を構成する電動
サーモスタットと、冷却水を循環させる電動ウオータポ
ンプとを設け、制御手段が冷却水温度およびヒータコア
を通過する冷却水による暖房能力を表すヒータ温度に基
づいて電動サーモスタットの開度および電動ウオータポ
ンプの回転数を制御するエンジンの冷却制御装置におい
て、前記制御手段は、冷却水温度が第1閾値未満のとき
には、電動サーモスタットの開度をゼロにするとともに
電動ウオータポンプの回転数をゼロにし、冷却水温度が
前記第1閾値以上であり、かつヒータ温度が第2閾値未
満のときには、電動サーモスタットの開度をゼロに保持
したまま電動ウオータポンプの回転数を冷却水温度の上
昇に応じてゼロから増加させ、ヒータ温度が前記第2閾
値以上であり、かつヒータ温度が第3閾値未満のときに
は、電動サーモスタットの開度をヒータ温度の上昇に応
じてゼロから全開状態に向けて増加させるとともに電動
ウオータポンプの回転数を冷却水温度の上昇に応じて更
に増加させることを特徴とするエンジンの冷却制御装置
が提案される。
【0008】上記構成によれば、冷却水温度が第1閾値
未満のときには、電動サーモスタットの開度をゼロにす
るとともに電動ウオータポンプの回転数をゼロにするの
で、ウオータジャケット内の冷却水の循環を停止してエ
ンジンの暖機を効果的に促進することができるだけでな
く、電動ウオータポンプの電力消費量を最小限に抑える
ことができる。
【0009】また冷却水温度が前記第1閾値以上であ
り、かつヒータ温度が第2閾値未満のときには、電動サ
ーモスタットの開度をゼロに保持したまま電動ウオータ
ポンプの回転数を冷却水温度の上昇に応じてゼロから増
加させるので、暖房能力が不足しているときにヒータコ
アを流れる冷却水の温度上昇を促進し、かつ冷却水の流
量を増加させて暖房能力を高めることができるだけでな
く、冷却水の局部的過熱を防止して信頼性を向上させる
ことができる。
【0010】更にヒータ温度が前記第2閾値以上であ
り、かつヒータ温度が第3閾値未満のときには、電動サ
ーモスタットの開度をヒータ温度の上昇に応じてゼロか
ら全開状態に向けて増加させるとともに電動ウオータポ
ンプの回転数を冷却水温度の上昇に応じて更に増加させ
るので、暖房能力がやや不足している状態から充分な状
態まで冷却水の温度上昇を無段階に調整することが可能
になり、精度の高い暖房能力制御を可能にするととも
に、冷却水温度の過剰な上昇を回避してエンジンのオー
バーヒートを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はエンジンの冷却系の全体構造を説明する図、
図2は図1に対応する冷間時の作用説明図、図3は電動
サーモスタットの縦断面図、図4は電動ウオータポン
プ、電動サーモスタット制御ルーチンのフローチャート
である。
【0013】先ず、図1の模式図に基づいてエンジンE
の冷却系の全体構造を説明する。
【0014】エンジンEは、シリンダブロックに形成し
たシリンダボアの外周とシリンダヘッドに形成した燃焼
室の外周とを囲むウオータジャケットJを備えており、
このウオータジャケットJを通過して温度上昇した冷却
水を冷却すべくラジエータRが設けられる。ウオータジ
ャケットJの下流端とラジエータRの上部とがラジエー
タアッパーホースh1 で接続されるとともに、ラジエー
タRの下部とウオータジャケットJの上流端とがラジエ
ータロアホースh2 で接続され、このラジエータロアホ
ースh2 に電動サーモスタットTおよび電動ウオータポ
ンプPが設けられる。電動サーモスタットTとウオータ
ジャケットJの下流端とがバイパスホースh3 で接続さ
れる。ラジエータロアホースh2 とウオータジャケット
Jの下流端とを接続するヒータホースh4 に、暖房用の
ヒータコアHおよび開閉弁Vが設けられる。
【0015】電動サーモスタットTは、サーモワックス
を駆動源とする一般のサーモスタットと異なってリニア
ソレノイド11を駆動源とするもので、その開度を連続
的に変化させることができる。電動ウオータポンプP
は、エンジンEのクランクシャフトを駆動源とする一般
のウオータポンプと異なって電気モータ12を駆動源と
してインペラ13を回転駆動するもので、その回転数を
連続的に変化させることができる。
【0016】電子制御ユニットUには、ウオータジャケ
ットJに設けられて該ウオータジャケットJ内の冷却水
温度Twを検出する冷却水温度センサS1 からの信号
と、ヒータコアHに設けられて該ヒータコアH内の冷却
水温度であるヒータ温度Thを検出するヒータ温度セン
サS2 からの信号とが入力される。電子制御ユニットU
は、前記冷却水温度Twおよびヒータ温度Thに基づい
て電動サーモスタットTの開度および電動ウオータポン
プPの回転数を制御するとともにオーバーヒートの発生
を検出し、オーバーヒートの発生時には警告灯14を点
灯させて警告を行うとともに、オーバーヒートを抑制す
べく燃料噴射制御装置15を介してエンジンEの燃料噴
射量をリッチ化する。
【0017】次に、図3に基づいて電動サーモスタット
Tの構造を説明する。
【0018】電動サーモスタットTは、ラジエータロア
ホースh2 の上流側半部を介してラジエータRの下部に
連なる第1ハウジング16と、ラジエータロアホースh
2 の下流側半部を介して電動ウオータポンプPに連なる
とともにバイパスホースh3を介してウオータジャケッ
トJの下流端に連なる第2ハウジング17とを備える。
第1ハウジング16には第1弁座18が形成されてお
り、第1弁座18の周囲から第1ハウジング16の内部
に向かって円錐状に延びる複数本の支持腕19…の先端
に、第1弁座18の中央を貫通して第2ハウジング17
の内部に突出するガイドロッド20が固定される。第2
ハウジング17に開口するバイパスホースh3 の入口に
は、前記ガイドロッド20の同軸上に位置するように第
2弁座21が形成される。
【0019】ガイドロッド20にはリニアソレノイド1
1が摺動自在に支持されており、このリニアソレノイド
11を内部に保持するホルダー22に第1弁体23およ
び第2弁体24が一体に設けられる。第1弁座18と、
それに着座可能な第1弁体23とは併せて冷却水流量制
御弁25を構成し、また第2弁座21と、それに着座可
能な第2弁体24とは併せてバイパス弁26を構成す
る。第2ハウジング17の内部に固定されたばね座27
と第1弁体23との間に、圧縮された弁ばね28が装着
されており、この弁ばね28の弾発力で冷却水流量制御
弁25の第1弁体23は第1弁座18に着座する方向に
付勢され、バイパス弁26の第2弁体24は第2弁座2
1から離反する方向に付勢される。
【0020】従って、リニアソレノイド11が非励磁状
態にあるとき、弁ばね28の弾発力でホルダー22が図
中左方向に移動し、第1弁体23が第1弁座18に着座
して冷却水流量制御弁25が閉弁し、第2弁体24が第
2弁座21から離反してバイパス弁26が開弁する。逆
に、リニアソレノイド11が励磁状態にあるとき、鎖線
で示すようにホルダー22が弁ばね28の弾発力に抗し
てホルダー22が図中右方向に移動し、第1弁体23が
第1弁座18から離反して冷却水流量制御弁25が開弁
し、第2弁体24が第2弁座21に着座してバイパス弁
26が閉弁する。
【0021】而して、冷却水温度センサS1 で検出した
冷却水温度Twが低いとき、例えばエンジンEの始動直
後の冷間時には、電子制御ユニットUからの指令で電動
サーモスタットTのリニアソレノイド11が図3に示す
非励磁状態になり、冷却水流量制御弁25が閉弁してバ
イパス弁26が開弁する。その結果、図2に示すよう
に、ラジエータRの出口に連なるラジエータロアホース
2 が閉鎖され、冷却水がラジエータRを通過する回路
が遮断される。従って、電動ウオータポンプPからエン
ジンEのウオータジャケットJに供給された冷却水は、
ラジエータアッパーホースh1 を経てラジエータRに流
入することなく、ウオータジャケットJの下流端からバ
イパスホースh3 、開弁したバイパス弁26およびラジ
エータロアホースh2 を経て電動ウオータポンプPに還
流する。このように、ウオータジャケットJを通過して
温度上昇した冷却水をラジエータRを通過させずに循環
させることにより、エンジンEの暖機運転を促進するこ
とができる。また、冷却水温度が特に低い間は電動ウオ
ータポンプPの運転も停止され、ウオータジャケットJ
内に冷却水を滞留させることにより、エンジンEの暖機
運転が更に効果的に促進される。
【0022】エンジンEの暖機運転完了後の熱間時に
は、電子制御ユニットUからの指令で電動サーモスタッ
トTのリニアソレノイド11が励磁状態になり、それま
で閉弁していた冷却水流量制御弁25が開弁し、それま
で開弁していたバイパス弁26が閉弁する。その結果、
図1に示すように、ラジエータRの出口に連なるラジエ
ータロアホースh2 が開放され、冷却水がラジエータR
を通過する回路が形成される。従って、電動ウオータポ
ンプPからエンジンEのウオータジャケットJに供給さ
れた冷却水は、バイパスホースh3 に流入することな
く、ウオータジャケットJの下流端からラジエータアッ
パーホースh1 、ラジエータR、ラジエータロアホース
2 、開弁した冷却水流量制御弁25およびラジエータ
ロアホースh 2 を介して電動ウオータポンプPに還流す
る。このようにウオータジャケットJを通過して温度上
昇した冷却水をラジエータRを通過させて冷却すること
により、エンジンEの温度を適切に保って安定した運転
を可能にすることができる。
【0023】次に、電子制御ユニットUによる電動サー
モスタットTの制御および電動ウオータポンプPの制御
を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0024】先ず、ステップS1で冷却水温度センサS
1 でウオータジャケットJ内の冷却水温度Twを検出す
るとともに、ステップS2でヒータ温度センサS2 でヒ
ータコアH内の冷却水温度であるヒータ温度Thを検出
する。続くステップS3で冷却水温度Twを設定温度A
と比較し、冷却水温度Twが設定温度A未満であれば、
ステップS4で電気モータ12の電流をゼロにして電動
ウオータポンプPの駆動を停止するとともに、ステップ
S5でリニアソレノイド11のデューティ比を0%にし
て電動サーモスタットTの冷却水流量制御弁25を全閉
(バイパス弁26を全開)状態にする。この状態では電
動ウオータポンプPによる冷却水の循環が停止してウオ
ータジャケットJ内に冷却水が滞留したままになるた
め、エンジンEの暖機が急速に進行する。しかも電動ウ
オータポンプPが停止するので、その消費電力を最小限
に抑えることができる。
【0025】エンジンEの暖機が進行し、前記ステップ
S3で冷却水温度Twが設定温度A以上になると、ステ
ップS6で電動ウオータポンプPの回転数を冷却水温度
Twの増加に応じてゼロから次第に増加させる。そして
ステップS7でヒータ温度Thが設定温度B未満であっ
てヒータコアHの暖房能力で不足していれば、冷却水温
度Twを高めて暖房能力を確保すべく、ステップS8で
電動サーモスタットTの冷却水流量制御弁25を全閉状
態に保持し、冷却水がラジエータRを通過しないように
して冷却水温度Twの上昇を促進する。
【0026】その結果、電動ウオータポンプPにより加
圧された冷却水は、図2に矢印で示すように電動ウオー
タポンプP→ウオータジャケットJ→バイパスホースh
3 →電動サーモスタットT→ラジエータロアホースh2
→電動ウオータポンプPよりなる閉回路を循環する。こ
の閉回路にはラジエータRが介在しないため、エンジン
Eの暖機を効果的に促進させながら冷却水温度Twが局
所的に上昇するのを抑制することができ、しかも電動ウ
オータポンプPの回転数を徐々に増加させて必要・充分
な量の冷却水だけを循環させるので、電動モータ12の
電力消費量を最小限に抑えることができる。
【0027】前記ステップS7でヒータ温度Thが設定
温度B以上であり、かつステップS9でヒータ温度Th
が設定温度C未満であれば(B≦Th<C)、ヒータコ
アHの暖房能力が未だ不足していると判断し、ステップ
S10で電動サーモスタットTの冷却水流量制御弁25
を全閉状態に保持したまま、ステップS11で電動ウオ
ータポンプPの回転数を冷却水温度Twの増加に応じて
更に増加させる。その結果、冷却水がラジエータRを通
過しないようにして冷却水温度Twの上昇を促進すると
ともに、ヒータコアHを通過する冷却水の流量を増加さ
せて暖房能力を更に高めることができる。
【0028】ステップS12でヒータ温度Thが設定温
度C以上、設定温度D未満であれば(C≦Th<D)、
ヒータコアHの暖房能力が充分な状態に近づいたと判断
し、ステップS13で電動サーモスタットTの冷却水流
量制御弁25をヒータ温度Thの増加に応じて次第に増
加させるとともに、ステップS14で電動ウオータポン
プPの回転数を冷却水温度Twの増加に応じて更に増加
させる。その結果、電動ウオータポンプPにより加圧さ
れた冷却水は、図1に矢印で示すように電動ウオータポ
ンプP→ウオータジャケットJ→ラジエータアッパーホ
ースh1 →ラジエータR→ラジエータロアホースh2
電動サーモスタットT→ラジエータロアホースh2 →電
動ウオータポンプPよりなる閉回路を循環し、温度上昇
した冷却水をラジエータRで冷却してエンジンEの温度
を安定させ、冷却水温度の過剰な上昇を回避してオーバ
ーヒートを防止することができる。このように電動サー
モスタットTの冷却水流量制御弁25の開度および電動
ウオータポンプPの回転数の両方を制御することによ
り、冷却水の温度上昇を無段階に調整して暖房能力を高
い精度で制御することが可能になる。
【0029】そして前記ステップS12でヒータ温度T
hが設定温度D以上になると(Th≧D)、ステップS
15で電動サーモスタットTの冷却水流量制御弁25を
全開状態にしてラジエータRの冷却能力を最大限に発揮
させ、エンジンEのオーバーヒートを防止することがで
きる。
【0030】尚、前記設定温度Aは本発明の第1閾値に
相当し、前記設定温度Cは本発明の第2閾値に相当し、
前記設定温度Dは本発明の第3閾値に相当する。
【0031】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0032】例えば、実施例では電動ウオータポンプP
および電動サーモスタットTを冷却水温度Twおよびヒ
ータ温度Thに基づいて制御しているが、それに加えて
エンジン回転数やスロットル開度を考慮して制御を行う
ことも可能である。また実施例ではヒータ温度Thをヒ
ータコアH内の冷却水温度として定義しているが、ヒー
タコアを通過して車室内に吹き出す温風の温度をヒータ
温度Thとして定義することも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、冷却水温度が第1閾値未満のときには、電動
サーモスタットの開度をゼロにするとともに電動ウオー
タポンプの回転数をゼロにするので、ウオータジャケッ
ト内の冷却水の循環を停止してエンジンの暖機を効果的
に促進することができるだけでなく、電動ウオータポン
プの電力消費量を最小限に抑えることができる。
【0034】また冷却水温度が前記第1閾値以上であ
り、かつヒータ温度が第2閾値未満のときには、電動サ
ーモスタットの開度をゼロに保持したまま電動ウオータ
ポンプの回転数を冷却水温度の上昇に応じてゼロから増
加させるので、暖房能力が不足しているときにヒータコ
アを流れる冷却水の温度上昇を促進し、かつ冷却水の流
量を増加させて暖房能力を高めることができるだけでな
く、冷却水の局部的過熱を防止して信頼性を向上させる
ことができる。
【0035】更にヒータ温度が前記第2閾値以上であ
り、かつヒータ温度が第3閾値未満のときには、電動サ
ーモスタットの開度をヒータ温度の上昇に応じてゼロか
ら全開状態に向けて増加させるとともに電動ウオータポ
ンプの回転数を冷却水温度の上昇に応じて更に増加させ
るので、暖房能力がやや不足している状態から充分な状
態まで冷却水の温度上昇を無段階に調整することが可能
になり、精度の高い暖房能力制御を可能にするととも
に、冷却水温度の過剰な上昇を回避してエンジンのオー
バーヒートを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの冷却系の全体構造を説明する図
【図2】図1に対応する冷間時の作用説明図
【図3】電動サーモスタットの縦断面図
【図4】電動ウオータポンプ、電動サーモスタット制御
ルーチンのフローチャート
【符号の説明】
A 設定値(第1閾値) C 設定値(第2閾値) D 設定値(第3閾値) E エンジン H ヒータコア J ウオータジャケット T 電動サーモスタット P 電動ウオータポンプ R ラジエータ Th ヒータ温度 Tw 冷却水温度 U 電子制御ユニット(制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)のウオータジャケット
    (J)およびラジエータ(R)を接続する閉じた冷却水
    回路に、開弁時に前記冷却水回路を構成して閉弁時にラ
    ジエータ(R)を通過しないバイパス回路を構成する電
    動サーモスタット(T)と、冷却水を循環させる電動ウ
    オータポンプ(P)とを設け、制御手段(U)が冷却水
    温度(Tw)およびヒータコア(H)を通過する冷却水
    による暖房能力を表すヒータ温度(Th)に基づいて電
    動サーモスタット(T)の開度および電動ウオータポン
    プ(P)の回転数を制御するエンジンの冷却制御装置に
    おいて、 前記制御手段(U)は、 冷却水温度(Tw)が第1閾値(A)未満のときには、
    電動サーモスタット(T)の開度をゼロにするとともに
    電動ウオータポンプ(P)の回転数をゼロにし、 冷却水温度(Tw)が前記第1閾値(A)以上であり、
    かつヒータ温度(Th)が第2閾値(C)未満のときに
    は、電動サーモスタット(T)の開度をゼロに保持した
    まま電動ウオータポンプ(P)の回転数を冷却水温度
    (Tw)の上昇に応じてゼロから増加させ、 ヒータ温度(Th)が前記第2閾値(C)以上であり、
    かつヒータ温度(Th)が第3閾値(D)未満のときに
    は、電動サーモスタット(T)の開度をヒータ温度(T
    h)の上昇に応じてゼロから全開状態に向けて増加させ
    るとともに電動ウオータポンプ(P)の回転数を冷却水
    温度(Tw)の上昇に応じて更に増加させることを特徴
    とするエンジンの冷却制御装置。
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