JP2000303707A - 大屋根を備えたイベント広場 - Google Patents

大屋根を備えたイベント広場

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JP2000303707A
JP2000303707A JP11111212A JP11121299A JP2000303707A JP 2000303707 A JP2000303707 A JP 2000303707A JP 11111212 A JP11111212 A JP 11111212A JP 11121299 A JP11121299 A JP 11121299A JP 2000303707 A JP2000303707 A JP 2000303707A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外広場としての雰囲気を保ちつつ直射日光
を和らげるとともに、天候の影響を低減し、かつ陽光の
影によって趣のある空間を醸し出すことができるイベン
ト広場を提供する。 【解決手段】 透光底面22の池18を配すとともに、
この池18の縁部に沿って歩行ゾーン20を巡らして大
屋根14を構成する。大屋根14を脚部16によって上
方に支持するとともに、その下方部分に広場スペース1
2を設ける。これによって、池18に溜められた水およ
び透光底面22を透過した光が、池18の水の波紋によ
るゆらぎを伴って広場スペース12に投影される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外に設けられる
イベント広場、とりわけ、大屋根を備えたイベント広場
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋外にイベント広場を設けて、シ
ョーやコンサートなどの各種イベントを屋外で開催する
場合がある。このようにイベント広場を屋外に設けるこ
とにより、大人数を収容できるスペースを容易かつ安価
に確保できるとともに、開放感を伴ってホールなどの屋
内とは異なった雰囲気を醸し出すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の屋外に設けられるイベント広場では、単に露天状
態で日中では陽光が直接に当たるようになっている。こ
のため、露天状態で開放感が大きく得られるがイベント
広場としておもしろみが少なく、また夏期などでは直射
日光により高温化されて悪影響が出るとともに、雨天が
直接降り込むためイベントの開催が天候に大きく左右さ
れてしまうという課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、屋外広場としての雰囲気を保ちつつ
直射日光を和らげるとともに、天候の影響を低減し、か
つ陽光の影によって趣のある空間を醸し出すことができ
る、大屋根を備えたイベント広場を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す大屋根を備えたイベント広
場は、透光底面の池を配すとともに、この池の縁部に沿
って歩行ゾーンを巡らして大屋根を構成し、この大屋根
を脚部によって上方に支持するとともに、その下方部分
に広場スペースを設け、前記池に溜められた水および前
記透光底面を透過した光が、池の水の波紋によるゆらぎ
を伴って広場スペースに投影されることを特徴とする。
【0006】この構成によれば、イベント広場となる広
場スペースは大屋根によって覆われることになり、この
広場スペースに雨水が降り込むのを避けることができる
が、この大屋根には透光底面の池が配されるため、陽光
はこの透光底面および池に溜められた水を通して下方の
広場スペースに注がれることになる。従って、自然光を
大屋根を通して取り込むことができるため、広場スペー
スに屋外としての雰囲気を保つことができる。このと
き、透光底面および池の水を通して取り入れられる陽光
は、紫外線などの皮膚に悪影響を及ぼす波長域が効果的
に除去されるため柔らかい光となり、また、池の水面に
風などによって発生する波紋により陽光の影がゆらぎと
なって広場スペースに投影される。この波紋の影による
ゆらぎはあたかも広場スペースが海底のような雰囲気を
醸しだし、趣のある空間を作り出すことができる。更
に、大屋根には池の縁部に沿って歩行ゾーンが巡らされ
るため、この歩行ゾーンを遊歩道として池の周りを散歩
することができる。
【0007】また、本発明の請求項2に示す大屋根を備
えたイベント広場は、前記池に、水面に波紋を任意に作
り出す波紋発生装置を設けることが望ましい。
【0008】この構成によれば、波紋発生装置により水
面に波紋を作ることができるため、風が凪ぎ状態にあっ
て水面に変化が無い場合にあっても、波紋発生装置を作
動することにより人工的に波紋を作り出して、陽光が注
がれている場合は広場スペースにいかなる時もゆらぎの
影を投影することができる。
【0009】更に、本発明の請求項3に示す大屋根を備
えたイベント広場は、前記透光底面を、相互に接続され
る多数の透光板を用い、各透光板の端部を、隣接される
それぞれの端縁間に隙間を設けた状態で固定部材を介し
て屋根構造材に支持するとともに、透光板の端縁間の隙
間を防水シールで埋め、この防水シールの下側に沿って
前記屋根構造材の上下投影面内に収まるガスケットを配
置し、このガスケット上面には漏水を受ける樋状凹部を
連続して形成し、この連続した樋状凹部の下流側端を外
方に開放する。
【0010】この構成によれば、池の透光底面が多数の
透光板を相互に接続して構成されるようになっており、
これら透光板は固定部材を介して屋根構造材に支持され
ることにより透光板を大屋根に一体化することができ
る。そして、互いに結合された透光板間は防水シールに
よって液密性が保持されるが、該防水シールの下側には
更にガスケットが配置されて二重の防水機能を得ること
ができる。このとき、前記防水シールに不良個所が存在
して漏水した場合に、この漏水はガスケット上面に形成
した連続する樋状凹部を伝って流下し、そして、この樋
状凹部の下流側端から外方に排出されるため、広場スペ
ースに水滴が落下されることはない。そして、前記ガス
ケットは屋根構造材の上下投影面内に収まるため、池の
水を通して下方を見た場合や広場スペースから上方を見
上げた場合に、屋根構造材の側方から余分な突出部分が
無くなり、構造体としての美観性を高めることができ
る。また、樋状凹部をガスケットに設けたことにより余
分に樋を設ける必要が無く、部品点数や施工手間を削減
して大幅なコストダウンおよび施工時の省力化を達成す
ることができる。
【0011】更にまた、本発明の請求項4に示す大屋根
を備えたイベント広場は、前記広場スペースを、前記大
屋根の下方部分の地面を所定深さだけ掘削した部分に設
ける。
【0012】この構成によれば、イベント広場となる広
場スペースが掘削されているため、この広場スペースと
周囲の地上部分との区別を明確にすることができるとと
もに、大屋根は広場スペースから一定の高さに設置すれ
ばよいことから、この大屋根と周囲の地上部分との高低
差を小さくすることができる。このため、大屋根に設け
た池および歩行ゾーンと周囲の地上部分との一体化を図
ることができ、この大屋根を周囲の環境の一部として融
和させることができる。
【0013】また、本発明の請求項5に示す大屋根を備
えたイベント広場は、前記歩行ゾーンを、半透明板を敷
設して構成することが望ましい。
【0014】この構成によれば、歩行ゾーンの半透明板
を通して陽光を広場スペースに取り入れることができる
ため、広場スペースをより明るく保つことができるとと
もに、広場スペースに歩行ゾーンの明瞭な影ができるの
を避けて、広場スペース全体を略均一な明るさにするこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図6は本発明の
大屋根を備えたイベント広場の一実施形態を示し、図1
はイベント広場の周縁部を含めた全体の斜視図、図2は
大屋根部分の拡大正面図、図3は大屋根に設けられる池
の底面を構成する透光板の敷設状態を部分的に示す平面
図、図4は透光板の接続端部を部分的に示す拡大図、図
5は図4中A−A線断面図、図6は波紋発生装置として
の噴水を配置した池の部分断面図である。
【0016】本発明の大屋根を備えたイベント広場の基
本構成は、透光底面22の池18を配すとともに、この
池18の縁部に沿って歩行ゾーン20を巡らして大屋根
14を構成し、この大屋根14を脚部16によって上方
に支持するとともに、その下方部分に広場スペース12
を設け、前記池18に溜められた水および前記透光底面
22を透過した太陽光などの光が、池18の水の波紋に
よるゆらぎを伴って広場スペース12に投影されるよう
になっている。また、前記池18には、水面に波紋を任
意に作り出す波紋発生装置38を設けてある。更に、前
記透光底面22は、相互に接続される多数の透光板24
を用い、各透光板24の端部を、隣接されるそれぞれの
端縁間に隙間δを設けた状態で固定部材28を介して屋
根構造材26に支持するとともに、透光板24の端縁間
の隙間δを防水シール30で埋め、この防水シール30
の下側に沿って前記屋根構造材26の上下投影面内に収
まるガスケット34を配置し、このガスケット34上面
には漏水を受ける樋状凹部36を連続して形成し、この
連続した樋状凹部36の下流側端を外方に開放してあ
る。更にまた、前記広場スペース12は、前記大屋根1
4の下方部分の地面Gを所定深さだけ掘削した部分に設
けてある。また、前記歩行ゾーン20は、半透明板44
を敷設して構成してある。また、図中40は、エレベー
ターを備えた階段室である。
【0017】即ち、本実施形態の大屋根を備えたイベン
ト広場10は、図1に示すように公園などの広大な敷地
を利用して設けられ、イベント広場10となる広場スペ
ース12は大屋根14の下方に設けられる。大屋根14
はその平面形状が大きな楕円形となり、図2に示すよう
にテーパが付いた4本の円柱脚部16によって一定の高
さに支持される。この大屋根14の中央部には、この大
屋根14と同形状の池18が配され、この池18に陽光
が十分に透過される程度の深さをもって溜められるとと
もに、この池18の周縁部に歩行ゾーン20が巡らされ
る。
【0018】池18はその全面に亘って透光底面22と
なり、この透光底面22は図3に示すように多数の透光
板24が敷設されることにより構成される。透光板24
としては矩形状の透明な強化ガラス板が用いられ、これ
ら透光板24は図4に示すようにそれぞれ隣接されるも
のどうしの間に隙間δを設けて屋根構造材26に支持さ
れる。この屋根構造材26としては図5に示すようにH
型鋼が用いられ、透光板24の端部がこのH型鋼からな
る屋根構造材26の上方フランジ26a上面に固定部材
28を介して支持される。この透光板24端部の支持
は、SSG(ストラクチャルシーラントグレーシング)
工法およびDPG(ドットポイントグレーシング)工法
を用いて施工される。
【0019】SSG工法は、透光板24端部をサッシで
はなく、シーリング材で保持する方法で、本実施形態で
は隣接される透光板24の端縁間に所定の隙間δを設
け、この隙間δ部分に防水シール30を埋めるようにな
っている。また、DPG工法はガラスを点で支持する方
法で、本実施形態では透光板24の各隅部に穿設したホ
ール32に固定部材28の先端鍔部28aを固定すると
ともに、この固定部材28の下端部を前記屋根構造材2
6の上方フランジ26aの両側部に固定するようになっ
ている。
【0020】前記透光板24の接続端部間はガスケット
34を介して上方フランジ26aの中央部に支持され
る。このガスケット34は、防水シール30の下側に沿
って連続し、かつ屋根構造材26の上下投影面内に収ま
るようになっている。また、ガスケット34の上面に
は、防水シール30の両側に位置してガスケット34の
長さ方向に延びる1対の樋状凹部36が形成される。こ
のとき、ガスケット34は屋根構造材26とともに各透
光板24の接続端部に沿って連続した格子状として池1
8の下側全体に配置されるが、前記樋状凹部36は格子
状に配置されたガスケット34全体に連続する。また、
前記屋根構造材26は池18の中央部から外周方向に行
くに従って、小さな傾斜度をもって徐々に下方傾斜する
ようになっており、これに沿って配置される前記樋状凹
部36は外周縁部の下流側端が外方に開放される。この
開放部分に図外の樋を巡らして漏水を集合し、下方の広
場スペース12に落下しないようにしてある。
【0021】前記池18には波紋発生装置としての噴水
38が設けられる。この噴水38は、図6に示すように
鉛直方向に噴水する垂直ノズル38aと斜めに噴水する
傾斜ノズル38bとを1組として構成され、これら噴水
38は複数基が設けられる。各基の噴水38には、周知
のポンプによって、池18に溜められた水が循環供給さ
れる。噴水38は本来の視覚的に鑑賞されるのみなら
ず、本実施形態では池18の水面に効果的に波紋を発生
させることを目的としている。
【0022】前記歩行ゾーン20は池18の外周に沿っ
て所定幅をもって環状に設けられ、この歩行ゾーン20
の外周縁部には手摺り42が取り付けられて遊歩道とし
て構成される。歩行ゾーン20の小道部分は半透明板4
4を敷設して構成される。この半透明板44は、図示は
省略したが前記池18の透光底面22と同様に多数の半
透明の強化ガラス板が用いられ、これら半透明板44を
前記DPG工法によって屋根構造材26に支持される。
【0023】前記広場スペース12は、イベント広場1
0を取り巻く周囲の地面Gより所定深さだけ掘り下げて
形成してある。この広場スペース12は大屋根14の形
状に沿った楕円形状に形成され、その周囲は垂直な壁面
46で囲まれており、地面Gと広場スペース12との間
の昇降に階段48が用いられる。そして、このように広
場スペース12が掘り下げられるため、この広場スペー
ス12上に設置される前記大屋根14は地面Gに対して
その高低差が少なくなる。また、広場スペース12の周
縁部の地面Gには、植樹をしたり芝生を植生したり自由
に造園することができる。
【0024】以上の構成により本実施形態の大屋根を備
えたイベント広場にあっては、広場スペース12が周縁
の地面Gより掘り下げられて、その上方が池18を設け
た大屋根14によって覆われる。池18は透光底面22
となっており、陽光はこの透光底面22および池18に
溜められた水を通して下方の広場スペース12に注がれ
る。従って、自然光を大屋根14を通して取り込むとと
もに、側方から風を取り入れることができるため、広場
スペース12に屋外としての雰囲気を保つことができ
る。一方、大屋根14によって広場スペース12に雨水
が降り込むのを避けることができるため、天候にかかわ
りなく広場スペース12で各種イベントを開催すること
ができる。
【0025】ところで、池18を通して取り入れられる
陽光は、池18の水面に発生する波紋により陽光の影が
ゆらぎとなって広場スペース12に投影される。この波
紋の影によるゆらぎはあたかも広場スペース12が海底
のような雰囲気を醸しだし、趣のある空間を作り出すこ
とができる。また、前記池18を通過した陽光はガラス
板で構成される透光底面22および水を通過するので、
紫外線の波長域が効果的に除去されるため柔らかい光と
なり、盛夏の日中にあっても皮膚に悪影響を及ぼすのを
低減することができる。このとき、本実施形態では池1
8に噴水38を設けて、この噴水38の作動により噴出
した水が落下する際に水面に波紋を発生させることがで
きるようになっているため、風が凪ぎ状態にあって池1
8の水面が鏡面状態となって変化が無い場合にあって
も、前記噴水38によって人工的に波紋を作り出して、
陽光が注がれている場合はいかなる時も広場スペース1
2にゆらぎの影を投影することができる。
【0026】また、大屋根14には池18の縁部に沿っ
て歩行ゾーン20が巡らされるため、この歩行ゾーン2
0を遊歩道として池の周りを散歩することができるよう
になっており、大屋根14の利用価値を高めるととも
に、池18を波紋発生用のみならず観賞用としても利用
することができる。このとき、歩行ゾーン20は、半透
明板44を敷設して構成したので、歩行ゾーン20にあ
っても半透明板44を通して陽光を広場スペース12に
取り入れることができるため、広場スペース12をより
明るく保つことができる。また、広場スペース12に歩
行ゾーンの明瞭な影ができるのを避けることができるた
め、広場スペース12全体が略均一な明るさとなって、
ゆらぎの影を含めた全体の調和を良好に保つことができ
る。
【0027】更に、前記広場スペース12は、大屋根1
4の下方部分の地面Gをこの大屋根14の形状に沿って
所定深さだけ掘削した部分に設けたので、掘り下げられ
た広場スペース12を周囲の地上G部分と明確に区別し
て、イベント広場10としての価値観や厳格性を高める
ことができる。更に、大屋根14は広場スペース12か
ら一定の高さに設置すればよいことから、この大屋根1
4と周囲の地上G部分との高低差を小さくすることがで
きるため、大屋根14に設けた池18および歩行ゾーン
20と周囲の地上G部分との一体化を図ることができ、
この大屋根14を公園の一部として融和させることがで
きる。
【0028】ところで、本実施形態では前記池18は透
光底面22となっているが、この透光底面22は多数の
透光板24を相互に接続して構成されるようになってお
り、各透光板24の端部は、隣接されるそれぞれの端縁
間に隙間δを設けた状態で固定部材28を介して屋根構
造材26に支持され、双方を一体化させることができ
る。このとき、透光板24の端縁間の隙間δを防水シー
ル30で埋めて、それぞれの透光板24間の接続部分で
漏水するのを防止できるようになっており、更にはこの
防水シール30の下側に沿って配置されるガスケット3
4によって二重の防水機能が得られるようになってい
る。即ち、ガスケット34には防水シール30の両側に
位置する1対の樋状凹部36が形成されているので、防
水シール30に不良個所が存在して漏水した場合にも、
この漏水は前記樋状凹部36を伝って流下し、そして、
この樋状凹部36の下流側端から外方に排出されるた
め、広場スペース12に水滴が落下するのを防止するこ
とができる。また、前記ガスケット34は透光板24の
端部間と屋根構造材26との間に配置されて、クッショ
ン材としても機能する。
【0029】更に、前記ガスケット34は屋根構造材2
6の上下投影面内に収まるようになっているため、池1
8の水を通して下方を見た場合や広場スペース12から
上方を見上げた場合に、屋根構造材26の側方から余分
な突出部分が無くなり、構造体としての美観性を高める
ことができる。また、樋状凹部36をガスケット34に
設けたことにより余分に樋を設ける必要が無く、部品点
数や施工手間を削減して大幅なコストダウンおよび施工
時の省力化を達成することができるとともに、上部から
ガスケット34の不良個所を発見できるため、修理を簡
単かつ迅速に行うことができる。
【0030】ところで、本実施形態では波紋発生装置と
して噴水38を用いた場合を開示したが、これに限るこ
となく他の手段を用いて水面に波紋を発生させるように
しても良く、例えば、送風機や上下動装置または振動を
用いることもできる。また、大屋根14は楕円形状とす
ることなく、周囲の雰囲気に合わせて円形や多角形また
は雲形などの任意な形状に形成することができ、かつ広
場スペース12も任意な形状とすることができる。更
に、池18の透光底面22を構成する多数の透光板24
は、矩形状に限ることなく屋根構造材26の力学的構造
と相俟って三角形やハニカム構造となる六角形などの他
の多角形状とすることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す大屋根を備えたイベント広場は、イベント広場とな
る広場スペースを大屋根によって覆い、この大屋根に透
光底面の池を配したので、自然光をこの透光底面および
池に溜められた水を通して下方の広場スペースに取り込
むことができるため、広場スペースを屋外としての雰囲
気に保つことができるとともに、池の水面に風などによ
って発生する波紋により陽光の影がゆらぎとなって広場
スペースに投影され、この波紋の影によるゆらぎはあた
かも広場スペースが海底のような雰囲気を醸しだし、趣
のある空間を作り出すことができる。また、大屋根によ
り広場スペースに雨水が降り込むのを避けることができ
るため、屋外の雰囲気を残しつつ天候に左右されること
なく各種イベントを開催できる。更に、透光底面および
池の水を通して取り入れられる陽光は、皮膚に悪影響を
及ぼす紫外線が効果的に除去されるため柔らかい光とす
ることができる。更にまた、大屋根には池の縁部に沿っ
て歩行ゾーンが巡らされるため、この歩行ゾーンを遊歩
道として池の周りを散歩することができ、大屋根の利用
価値を高めるとともに、この池を波紋発生用のみならず
観賞用としても利用することができる。
【0032】また、本発明の請求項2に示す大屋根を備
えたイベント広場は、前記池に、水面に波紋を任意に作
り出す波紋発生装置を設けたので、風が凪ぎ状態にあっ
て水面に変化が無い場合にあっても、波紋発生装置を作
動することにより人工的に波紋を作り出して、広場スペ
ースにゆらぎの影を投影することができる。
【0033】更に、本発明の請求項3に示す大屋根を備
えたイベント広場は、池の透光底面を構成する多数の透
光板が固定部材を介して屋根構造材に支持されて一体化
されるようになっており、互いに結合された透光板間は
防水シールとガスケットとにより二重の防水機能を得る
ことができるようになっている。また、防水シールに不
良個所が存在して漏水した場合に、この漏水はガスケッ
ト上面に形成した連続する樋状凹部を伝って流下し、そ
して、この樋状凹部の下流側端から外方に排出すること
ができるため、広場スペースに水滴が落下されるのを確
実に防止できる。更に、前記ガスケットは屋根構造材の
上下投影面内に収まるため、池の水を通して下方を見た
場合や広場スペースから上方を見上げた場合に、屋根構
造材の側方から余分な突出部分が無くなり、構造体とし
ての美観性を高めることができる。更にまた、樋状凹部
をガスケットに設けたことにより余分に樋を設ける必要
が無く、部品点数や施工手間を削減して大幅なコストダ
ウンおよび施工時の省力化を達成することができる。
【0034】更にまた、本発明の請求項4に示す大屋根
を備えたイベント広場は、前記広場スペースを、前記大
屋根の下方部分の地面を所定深さだけ掘削した部分に設
けたので、この広場スペースと周囲の地上部分との区別
を明確にすることができるとともに、大屋根と周囲の地
上部分との高低差を小さくすることができるため、大屋
根に設けた池および歩行ゾーンと周囲の地上部分との一
体化を図ることができ、この大屋根を周囲の環境の一部
として融和させることができる。
【0035】また、本発明の請求項5に示す大屋根を備
えたイベント広場は、前記歩行ゾーンを、半透明板を敷
設して構成したので、この半透明板を通して歩行ゾーン
からも陽光を広場スペースに取り入れることができるた
め、広場スペースをより明るく保つことができるととも
に、広場スペースに歩行ゾーンの明瞭な影ができるのを
避けて、広場スペース全体を略均一な明るさとして、ゆ
らぎの影を含めた全体の調和を良好に保つことができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すイベント広場の周縁
部を含めた全体の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す大屋根部分の拡大正
面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す大屋根に設けられる
池の底面を構成する透光板の敷設状態の部分的な平面図
である。
【図4】本発明の一実施形態を示す透光板の接続端部の
部分的な拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態を示す図4中A−A線断面
図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す波紋発生装置として
の噴水を配置した池の部分断面図である。
【符号の説明】
10 イベント広場 12 広場スペース 14 大屋根 16 脚部 18 池 20 歩行ゾーン 22 透光底面 24 透光板 26 屋根構造材 28 固定部材 30 防水シール 34 ガスケット 36 樋状凹部 44 半透明板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光底面の池を配すとともに、この池の
    縁部に沿って歩行ゾーンを巡らして大屋根を構成し、こ
    の大屋根を脚部によって上方に支持するとともに、その
    下方部分に広場スペースを設け、前記池に溜められた水
    および前記透光底面を透過した光が、池の水の波紋によ
    るゆらぎを伴って広場スペースに投影されることを特徴
    とする大屋根を備えたイベント広場。
  2. 【請求項2】 前記池に、水面に波紋を任意に作り出す
    波紋発生装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の大屋根を備えたイベント広場。
  3. 【請求項3】 前記透光底面は、相互に接続される多数
    の透光板を用い、各透光板の端部を、隣接されるそれぞ
    れの端縁間に隙間を設けた状態で固定部材を介して屋根
    構造材に支持するとともに、透光板の端縁間の隙間を防
    水シールで埋め、この防水シールの下側に沿って前記屋
    根構造材の上下投影面内に収まるガスケットを配置し、
    このガスケット上面には漏水を受ける樋状凹部を連続し
    て形成し、この連続した樋状凹部の下流側端を外方に開
    放したことを特徴とする請求項1または2に記載の大屋
    根を備えたイベント広場。
  4. 【請求項4】 前記広場スペースは、前記大屋根の下方
    部分の地面を所定深さだけ掘削した部分に設けたことを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の大屋根を
    備えたイベント広場。
  5. 【請求項5】 前記歩行ゾーンは、半透明板を敷設して
    構成したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに
    記載の大屋根を備えたイベント広場。
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