JP2000303450A - セメント系硬化材の注入方法及び注入装置 - Google Patents

セメント系硬化材の注入方法及び注入装置

Info

Publication number
JP2000303450A
JP2000303450A JP11117042A JP11704299A JP2000303450A JP 2000303450 A JP2000303450 A JP 2000303450A JP 11117042 A JP11117042 A JP 11117042A JP 11704299 A JP11704299 A JP 11704299A JP 2000303450 A JP2000303450 A JP 2000303450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
hardening material
based hardening
injection
pulsation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11117042A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4097005B2 (ja
Inventor
Nobuo Munemori
信雄 宗守
Satoshi Kobayashi
聰 小林
Akihisa Shindo
彰久 進藤
Hitoshi Takeda
均 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP11704299A priority Critical patent/JP4097005B2/ja
Publication of JP2000303450A publication Critical patent/JP2000303450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4097005B2 publication Critical patent/JP4097005B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、軟岩のような、水を通すがセメン
ト粒子が通過しにくい岩盤においても、セメントミルク
の注入を良好に行なえるセメント系硬化材の注入方法及
び注入装置を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
めの手段として、本発明はセメント系硬化材に脈動を与
えながら注入することを特徴とした、セメント系硬化材
の注入技術を提供する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセメント系硬化材の
注入方法及び注入装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来のセメントミルク
の注入方法では、軟岩のような、水を通すがセメント粒
子が通過しにくい岩盤においては、流速が低下すると急
激に閉塞してしまう場合がある。流速の低下によって、
セメントミルク内のセメント粒子が注入経路内に沈降し
て経路を開塞するからである。
【0003】
【発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、軟岩のような、水を通すがセ
メント粒子が通過しにくい岩盤においても、セメントミ
ルクの注入を良好に行なえるセメント系硬化材の注入方
法及び注入装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は請求項1として、セメント系硬
化材の注入方法において、セメント系硬化材に脈動を与
えながら注入することを特徴とした、セメント系硬化材
の注入方法を提供する
【0005】請求項2として、セメント系硬化材の注入
方法において、グラウトポンプと注入ノズルとの間の配
管途中に脈動発生装置を設置し、この脈動発生装置によ
り配管内のセメント系硬化材に脈動を与えながら注入す
ることを特徴とした、セメント系硬化材の注入方法を提
供する。
【0006】請求項3として、セメント系硬化材の注入
装置において、グラウトポンプと注入ノズルとの間の配
管途中に設置され、配管内のセメント系硬化材に脈動を
与える脈動発生装置を具備することを特徴とした、セメ
ント系硬化材の注入装置を提供する。
【0007】請求項4として、上記請求項3に記載のセ
メント系硬化材の注入装置において、脈動発生装置は、
チャンバ内の密封油室内にセメント系硬化材が通過する
可撓性通路を設け、ピストンの往復動による打撃力を油
室内の油を介して可撓性通路に伝達し、可撓性通路を周
期的に圧縮、膨張させることによって、可撓性通路内の
セメント系硬化材に脈動を与えるよう構成したことを特
徴とする、セメント系硬化材の注入装置を提供する。
【0008】請求項5として、セメント系硬化材の注入
装置において、グラウトポンプと注入ノズルとの間の配
管に振動を与えて、配管内のセメント系硬化材に脈動を
与える加振装置を具備することを特徴とした、セメント
系硬化材の注入装置を提供する。以下、図面を参照しな
がら、本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
【発明の実施の形態1】<イ>注入装置 本発明の注入装置は以下の構成部材よりなる。
【0010】(1)装置全体の構造 図1に示すよう
に、アジテータ1によってセメントと水を混合し、グラ
ウトポンプ2によって加圧し、制御装置3を介して注入
ノズル4から地盤に注入するよう構成されている。さら
に本発明では、グラウトポンプ2と注入ノズル4との間
に、セメントミルク等のセメント系硬化材を周期的に加
圧して脈動を与える脈動発生装置5を介在させる。
【0011】(2)脈動発生装置 脈動発生装置5は、図2に示すように、チャンバ51内
の密封油室52内にセメント系硬化材が通過する可撓性
通路53を設け、ピストン54の往復動による打撃力を
油室52内の油を介して可撓性通路53に伝達し、可撓
性通路53を周期的に圧縮、膨張させることによって、
可撓性通路53内のセメント系硬化材に脈動を与えるよ
う構成されている。
【0012】チャンバ51の両端部には、内部に収納し
た可撓性通路53の両端と連通させて、セメント系硬化
材の入口55と出口56を設ける。入口55はグラウト
ポンプ2側の配管と、出口56は注入ノズル4側の配管
と連通する。
【0013】可撓性通路53は、ピストン54の打撃力
を、内部を通過するセメント系硬化材に伝達できる構造
であればよいが、例えば、ゴムパイプをジャバラ状に形
成したものなどが考えられる。
【0014】ピストン54は、油室52と連通するシリ
ンダ内に摺動自在に収納されている。制御装置3で発生
させた所定のパルスを電磁弁でエアーパルスに変換して
ノッカー57を叩き、ノッカー57の打撃力をピストン
54に伝達して、ピストン54が摺動する。ピストン5
4の往復運動は例えば毎分100回程度の回数を採用す
る。なお、ピストン54の摺動させるための機構は、そ
の他の公知の機構を用いることができる。
【0015】<ロ>注入方法 従来のセメントミルクの注入方法では軟岩のような、水
を通すがセメント粒子が通過しにくい岩盤においては流
速が低下すると急激に閉塞してしまう場合がある。流速
の低下によって、セメントミルク内のセメント粒子が注
入経路内に沈降して経路を開塞するからである。
【0016】そこで、本発明は、上記のように構成され
た注入装置を用いて、脈動発生装置5を作動させ、セメ
ントミルクに脈動を与えながら注入を行なう。セメント
ミルクに脈動が与えられると、沈降しようとするセメン
ト粒子を強制的に励起させることができる。そして、こ
の脈動は先端の注入ノズル4から、さらに岩盤内まで伝
達する。そのために、岩盤内の注入経路で生じる閉塞を
阻止することができる。
【0017】<ハ>実験結果 図3は、脈動を与えないで注入した場合のセメント系硬
化材の積算流出量を示す。図4は、脈動を与えながら注
入した場合の積算流出量を示す。これらのグラフから明
らかなように、脈動を与えた方が積算流出量が大きく、
注入経路の閉塞が小さいことが分かる。
【0018】図5は、脈動を与えないで注入した場合の
セメント系硬化材の流出速度を示す。図6は、脈動を与
えながら注入した場合の流出速度を示す。これらのグラ
フから明らかなように、脈動を与えた方が流出速度が速
く、このことからも注入経路の閉塞が小さいことが分か
る。
【0019】
【発明の実施の形態2】注入装置のその他の構造とし
て、上記の脈動発生装置5の代わりに、グラウトポンプ
2と注入ノズル4との間の配管に振動を与えて、配管内
のセメント系硬化材に脈動を与える加振装置を具備する
ものが考えられる。加振装置としては、例えば、配管を
搭載可能な振動台等が考えられる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるため、
次のような効果を得ることができる。 <イ>注入中に注入量が低下する場合に脈動発生装置又
は加振装置を作動させると、注入量の回復がみられる。
その結果、良好の注入量を継続して長時間維持すること
ができる。
【0021】<ロ>注入量が低下した場合に限らず、常
時脈動を与え続けることによって、より良い注入効果を
期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のセメント系硬化材の注入方法の説明
【図2】 本発明の脈動発生装置の説明図
【図3】 脈動を与えないで注入した場合のセメント系
硬化材の積算流出量を示す説明図
【図4】 脈動を与えながら注入した場合のセメント系
硬化材の積算流出量を示す説明図
【図5】 脈動を与えないで注入した場合のセメント系
硬化材の流出速度を示す説明図
【図6】 脈動を与えながら注入した場合のセメント系
硬化材の流出速度を示す説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進藤 彰久 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 武田 均 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D040 AB01 AC01 CA01 CB03 CD03 DA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント系硬化材の注入方法において、 セメント系硬化材に脈動を与えながら注入することを特
    徴とした、 セメント系硬化材の注入方法。
  2. 【請求項2】 セメント系硬化材の注入方法において、 グラウトポンプと注入ノズルとの間の配管途中に脈動発
    生装置を設置し、 この脈動発生装置により配管内のセメント系硬化材に脈
    動を与えながら注入することを特徴とした、 セメント系硬化材の注入方法。
  3. 【請求項3】 セメント系硬化材の注入装置において、 グラウトポンプと注入ノズルとの間の配管途中に設置さ
    れ、配管内のセメント系硬化材に脈動を与える脈動発生
    装置を具備することを特徴とした、 セメント系硬化材の注入装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のセメント系硬化材の注
    入装置において、 脈動発生装置は、 チャンバ内の密封油室内にセメント系硬化材が通過する
    可撓性通路を設け、 ピストンの往復動による打撃力を油室内の油を介して可
    撓性通路に伝達し、可撓性通路を周期的に圧縮、膨張さ
    せることによって、 可撓性通路内のセメント系硬化材に脈動を与えるよう構
    成したことを特徴とする、 セメント系硬化材の注入装置。
  5. 【請求項5】 セメント系硬化材の注入装置において、 グラウトポンプと注入ノズルとの間の配管に振動を与え
    て、 配管内のセメント系硬化材に脈動を与える加振装置を具
    備することを特徴とした、 セメント系硬化材の注入装置。
JP11704299A 1999-04-23 1999-04-23 セメント系硬化材の注入装置 Expired - Fee Related JP4097005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11704299A JP4097005B2 (ja) 1999-04-23 1999-04-23 セメント系硬化材の注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11704299A JP4097005B2 (ja) 1999-04-23 1999-04-23 セメント系硬化材の注入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000303450A true JP2000303450A (ja) 2000-10-31
JP4097005B2 JP4097005B2 (ja) 2008-06-04

Family

ID=14702006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11704299A Expired - Fee Related JP4097005B2 (ja) 1999-04-23 1999-04-23 セメント系硬化材の注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4097005B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2866207A1 (fr) * 2004-02-16 2005-08-19 Gervais Danone Sa Procede de preparation de produit laitier
JP2007217997A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Shimizu Corp 流体圧変動送給装置及びグラウト材動的注入装置
JP2009144453A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Nittoc Constr Co Ltd 注入工法
KR101098846B1 (ko) 2011-04-25 2011-12-26 주식회사 지승구조건설 가진 장치 및 이를 이용한 약액주입 시공방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2866207A1 (fr) * 2004-02-16 2005-08-19 Gervais Danone Sa Procede de preparation de produit laitier
WO2005087021A1 (fr) * 2004-02-16 2005-09-22 Compagnie Gervais Danone Procede de preparation de produit laitier
US8007843B2 (en) 2004-02-16 2011-08-30 Compagnie Gervais Danone Method for preparing a dairy product
US8512775B2 (en) 2004-02-16 2013-08-20 Compagnie Gervais Danone Method for preparing a dairy product
JP2007217997A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Shimizu Corp 流体圧変動送給装置及びグラウト材動的注入装置
JP2009144453A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Nittoc Constr Co Ltd 注入工法
KR101098846B1 (ko) 2011-04-25 2011-12-26 주식회사 지승구조건설 가진 장치 및 이를 이용한 약액주입 시공방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4097005B2 (ja) 2008-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100326475A1 (en) Pipe cleaning apparatus and method
CA2195219C (en) Ejection apparatus for high-pressure ejection of a liquid
US3973558A (en) Swept jet oral irrigator
JPS60184124A (ja) 地盤の中にアンカ−を打込みセメントで固める方法及び装置
WO2008145269A1 (de) MEDIZINISCHES GERÄT ZUR BEHANDLUNG DES MENSCHLICHEN ODER TIERISCHEN KÖRPERS MIT DRUCK- ODER STOßWELLEN
ES2358919T3 (es) Método degeneración de pulsaciones de chorros de líquido y aparato para la implementación de este método.
JP2638302B2 (ja) 圧縮空気用噴射器
WO1997038775A1 (en) Apparatus for degassing liquids
US20080256947A1 (en) System for Generating High Pressure Pulses
JP2000303450A (ja) セメント系硬化材の注入方法及び注入装置
US5626016A (en) Water hammer driven vibrator having deformable vibrating elements
US5549252A (en) Water-hammer actuated crusher
US20060157259A1 (en) Impact device and method for generating stress pulse therein
JP4733386B2 (ja) 弾性エネルギー貯蔵材料を圧縮する伝達要素を有する衝撃装置
JP3827394B2 (ja) セメントミルクの注入方法
JP4898780B2 (ja) 打撃装置
KR101585198B1 (ko) 그라우팅장치
JP4098614B2 (ja) グラウト施工システムにおける脈動圧力振幅制御機構及び脈動圧力の振幅制御方法並びにその脈動発生装置
JP2010248877A (ja) 衛生洗浄装置
JP3731870B2 (ja) 流動性材料の注入方法および装置
WO2008054256A1 (fr) Installation permettant de stimuler une zone de fond de puits
RU2005135582A (ru) Способ гидрокавитационной обработки продуктивных пластов и фильтров и устройство для его осуществления
JP6573212B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP3701507B2 (ja) 往復動加振装置
JP6894800B2 (ja) 注入工法及びそれに用いる振動付加装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4097005

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140321

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees