JP2000303380A - 耐熱性不織布およびその製造方法 - Google Patents
耐熱性不織布およびその製造方法Info
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- JP2000303380A JP2000303380A JP11674799A JP11674799A JP2000303380A JP 2000303380 A JP2000303380 A JP 2000303380A JP 11674799 A JP11674799 A JP 11674799A JP 11674799 A JP11674799 A JP 11674799A JP 2000303380 A JP2000303380 A JP 2000303380A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】融点または熱分解温度が250℃以上である耐
熱性繊維からなる機械的強度が強く、均一性の高い耐熱
性不織布およびその製造方法を提供することにある。 【解決手段】融点または熱分解温度が250℃以上であ
る耐熱性繊維からなる耐熱性不織布を湿式抄紙法により
製造する工程において、乾燥前の湿潤シートが水流交絡
処理されてなる耐熱性不織布およびその製造方法。カナ
ダ標準形濾水度が500ml以上に叩解されてなる耐熱
性繊維が10重量%以上含有されてなることが好まし
い。耐熱性繊維が全芳香族ポリエステル繊維であること
が好ましい。
熱性繊維からなる機械的強度が強く、均一性の高い耐熱
性不織布およびその製造方法を提供することにある。 【解決手段】融点または熱分解温度が250℃以上であ
る耐熱性繊維からなる耐熱性不織布を湿式抄紙法により
製造する工程において、乾燥前の湿潤シートが水流交絡
処理されてなる耐熱性不織布およびその製造方法。カナ
ダ標準形濾水度が500ml以上に叩解されてなる耐熱
性繊維が10重量%以上含有されてなることが好まし
い。耐熱性繊維が全芳香族ポリエステル繊維であること
が好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融点または熱分解
温度が250℃以上である耐熱性繊維からなる耐熱性不
織布およびその製造方法に関する。
温度が250℃以上である耐熱性繊維からなる耐熱性不
織布およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】融点または熱分解温度が250℃以上で
ある耐熱性繊維からなる耐熱性不織布を湿式抄紙法によ
り製造する場合には、一般的に耐熱性繊維が疎水性であ
るため、耐熱性繊維同士の結着力がなく、シート化する
ことが困難であった。そのため、パルプ状に叩解した耐
熱性繊維を混抄して物理的に繊維同士を絡ませてシート
化したり、低融点の樹脂成分を含む熱融着性繊維を混抄
して熱融着性繊維だけを融着させてシート化する方法が
とられる。しかし、パルプ状の耐熱性繊維による物理的
な絡みだけではシート強度が弱く、さらに、抄紙機に付
属しているドライヤー温度が耐熱性繊維の融点以上にな
らない場合には、安定して巻き取れるシート強度が得ら
れない問題があった。また、繊維同士の絡み合いを良く
するために用いられるパルプ状耐熱性繊維のカナダ標準
形濾水度が500ml未満の場合には、該繊維が細かす
ぎて、特に配合量が多くなると抄紙ワイヤーの目詰まり
を生じたり、抄紙ワイヤーから脱落しやすく、均一な耐
熱性不織布を作製することが困難であった。また、一般
に耐熱性繊維は高弾性、高強度のものが多く、パルプ状
にする際の叩解条件が厳しく、叩解機の金属刃の刃こぼ
れが生じ、これが生成物に混入して耐熱性不織布の性能
に悪影響を及ぼす問題があった。一方、熱融着性繊維を
混抄した場合には、寸法安定性や吸湿性などで問題が生
じる場合があった。
ある耐熱性繊維からなる耐熱性不織布を湿式抄紙法によ
り製造する場合には、一般的に耐熱性繊維が疎水性であ
るため、耐熱性繊維同士の結着力がなく、シート化する
ことが困難であった。そのため、パルプ状に叩解した耐
熱性繊維を混抄して物理的に繊維同士を絡ませてシート
化したり、低融点の樹脂成分を含む熱融着性繊維を混抄
して熱融着性繊維だけを融着させてシート化する方法が
とられる。しかし、パルプ状の耐熱性繊維による物理的
な絡みだけではシート強度が弱く、さらに、抄紙機に付
属しているドライヤー温度が耐熱性繊維の融点以上にな
らない場合には、安定して巻き取れるシート強度が得ら
れない問題があった。また、繊維同士の絡み合いを良く
するために用いられるパルプ状耐熱性繊維のカナダ標準
形濾水度が500ml未満の場合には、該繊維が細かす
ぎて、特に配合量が多くなると抄紙ワイヤーの目詰まり
を生じたり、抄紙ワイヤーから脱落しやすく、均一な耐
熱性不織布を作製することが困難であった。また、一般
に耐熱性繊維は高弾性、高強度のものが多く、パルプ状
にする際の叩解条件が厳しく、叩解機の金属刃の刃こぼ
れが生じ、これが生成物に混入して耐熱性不織布の性能
に悪影響を及ぼす問題があった。一方、熱融着性繊維を
混抄した場合には、寸法安定性や吸湿性などで問題が生
じる場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に見
られる上記問題点を解決するものである。即ち本発明の
の目的は、湿式抄紙法において、耐熱性繊維からなる機
械的強度の強い、均一性の高い耐熱性不織布およびその
製造方法を提供することにある。
られる上記問題点を解決するものである。即ち本発明の
の目的は、湿式抄紙法において、耐熱性繊維からなる機
械的強度の強い、均一性の高い耐熱性不織布およびその
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、耐熱性繊維同士の絡み合いを持たせる
方法について鋭意検討した結果、以下の発明を見出し
た。
を解決するため、耐熱性繊維同士の絡み合いを持たせる
方法について鋭意検討した結果、以下の発明を見出し
た。
【0005】融点または熱分解温度が250℃以上の耐
熱性繊維からなる耐熱性不織布が湿式抄紙法により製造
される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流交絡処
理されてなる耐熱性不織布。
熱性繊維からなる耐熱性不織布が湿式抄紙法により製造
される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流交絡処
理されてなる耐熱性不織布。
【0006】耐熱性不織布がカナダ標準形濾水度500
ml以上に叩解されてなる耐熱性繊維を10重量%以上
含有してなることを特徴とする。
ml以上に叩解されてなる耐熱性繊維を10重量%以上
含有してなることを特徴とする。
【0007】耐熱性繊維が全芳香族ポリエステル繊維で
あることを特徴とする。
あることを特徴とする。
【0008】融点または熱分解温度が250℃以上であ
る耐熱性繊維からなる耐熱性不織布が湿式抄紙法により
製造される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流交
絡処理される耐熱性不織布の製造方法。
る耐熱性繊維からなる耐熱性不織布が湿式抄紙法により
製造される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流交
絡処理される耐熱性不織布の製造方法。
【0009】乾燥前の湿潤シートに5〜60kgf/c
m2の水流が噴射されて水流交絡処理されることを特徴
とする耐熱性不織布およびその製造方法の提供である。
m2の水流が噴射されて水流交絡処理されることを特徴
とする耐熱性不織布およびその製造方法の提供である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明における融点または熱分解温度が2
50℃以上である耐熱性繊維とは、250℃でも溶融、
分解せず、200℃の高温雰囲気下で1ヶ月以上保存し
ても劣化が少ない繊維のことをいう。具体的には、全芳
香族ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリイミド繊
維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリエーテルケ
トン繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリアミドイミド
繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリエーテル
サルホン繊維などが挙げられるが、これらの中でも特に
吸湿性がほとんどなく寸法安定性に優れる全芳香族ポリ
エステル繊維が好ましい。
50℃以上である耐熱性繊維とは、250℃でも溶融、
分解せず、200℃の高温雰囲気下で1ヶ月以上保存し
ても劣化が少ない繊維のことをいう。具体的には、全芳
香族ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリイミド繊
維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリエーテルケ
トン繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリアミドイミド
繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリエーテル
サルホン繊維などが挙げられるが、これらの中でも特に
吸湿性がほとんどなく寸法安定性に優れる全芳香族ポリ
エステル繊維が好ましい。
【0012】本発明における耐熱性繊維の繊維長として
は0.5〜30mmが好ましく、1mm〜10mmがよ
り好ましい。繊維長が0.5mmより短いと、繊維同士
の絡み合いが少なく、抄紙ワイヤーの目詰まりを生じた
り、抄紙ワイヤーから脱落しやすくなる。一方、30m
mより長くなると、繊維同士がよれて厚みむらを生じた
り地合が不均一になりやすい。
は0.5〜30mmが好ましく、1mm〜10mmがよ
り好ましい。繊維長が0.5mmより短いと、繊維同士
の絡み合いが少なく、抄紙ワイヤーの目詰まりを生じた
り、抄紙ワイヤーから脱落しやすくなる。一方、30m
mより長くなると、繊維同士がよれて厚みむらを生じた
り地合が不均一になりやすい。
【0013】本発明における耐熱性繊維の繊維径として
は5デニール以下が好ましく、3デニール以下がより好
ましい。繊維径が5デニールより太くなると、繊維同士
が絡みにくくなりシート強度が弱くなりやすく、地合も
不均一になりやすい。
は5デニール以下が好ましく、3デニール以下がより好
ましい。繊維径が5デニールより太くなると、繊維同士
が絡みにくくなりシート強度が弱くなりやすく、地合も
不均一になりやすい。
【0014】本発明の耐熱性不織布は、カナダ標準形濾
水度が500ml以上に叩解されてなる耐熱性繊維を1
0重量%以上含有してなることが好ましい。該繊維の含
有量が10重量%未満の場合には、シート強度が弱くな
りやすく、地合が不均一になる傾向がある。カナダ標準
形濾水度が500ml未満の耐熱性繊維の場合には配合
量が多くなると抄紙ワイヤーの目詰まりが生じたり、ス
ラリーの濾水度が低くなりすぎて抄紙しにくくなる問題
があるが、カナダ標準形濾水度が500ml以上の耐熱
性繊維の場合には100%でも問題なく抄紙することが
できる。
水度が500ml以上に叩解されてなる耐熱性繊維を1
0重量%以上含有してなることが好ましい。該繊維の含
有量が10重量%未満の場合には、シート強度が弱くな
りやすく、地合が不均一になる傾向がある。カナダ標準
形濾水度が500ml未満の耐熱性繊維の場合には配合
量が多くなると抄紙ワイヤーの目詰まりが生じたり、ス
ラリーの濾水度が低くなりすぎて抄紙しにくくなる問題
があるが、カナダ標準形濾水度が500ml以上の耐熱
性繊維の場合には100%でも問題なく抄紙することが
できる。
【0015】一般に、耐熱性繊維に限らず有機繊維を叩
解する場合には、ディスクリファイナー、ビーター、ミ
ルなどの叩解機が用いられる。耐熱性繊維は高弾性、高
強度のものが多く、カナダ標準形濾水度を500ml未
満にするには、クリアランスを狭めにし、多数回繰り返
し処理するなどかなり厳しい条件で叩解する必要があ
る。その場合は非常に強いシェアが繊維にかかることに
なる。そのため、叩解機の金属刃同士の接触による刃こ
ぼれが生じ、これが生成物に混入して、耐熱性不織布と
しての性能に悪影響を及ぼす場合が多い。これに対し、
カナダ標準形濾水度が500ml以上になるような穏や
かな条件で叩解した場合には、金属刃の刃こぼれが生じ
にくくなるため、耐熱性不織布として安定した性能が得
られる利点がある。
解する場合には、ディスクリファイナー、ビーター、ミ
ルなどの叩解機が用いられる。耐熱性繊維は高弾性、高
強度のものが多く、カナダ標準形濾水度を500ml未
満にするには、クリアランスを狭めにし、多数回繰り返
し処理するなどかなり厳しい条件で叩解する必要があ
る。その場合は非常に強いシェアが繊維にかかることに
なる。そのため、叩解機の金属刃同士の接触による刃こ
ぼれが生じ、これが生成物に混入して、耐熱性不織布と
しての性能に悪影響を及ぼす場合が多い。これに対し、
カナダ標準形濾水度が500ml以上になるような穏や
かな条件で叩解した場合には、金属刃の刃こぼれが生じ
にくくなるため、耐熱性不織布として安定した性能が得
られる利点がある。
【0016】本発明の耐熱性不織布は湿式抄紙法により
製造される。湿式抄紙法とは、通常、繊維を固形分濃度
が0.1〜5重量%程度になるように、分散助剤、増粘
剤等を用いて水中に均一に分散させてスラリーとし、さ
らに水を加えて固形分濃度を0.1〜0.001重量%
に希釈して希薄水性スラリーとし、これを抄紙機を用い
てシート化するものである。
製造される。湿式抄紙法とは、通常、繊維を固形分濃度
が0.1〜5重量%程度になるように、分散助剤、増粘
剤等を用いて水中に均一に分散させてスラリーとし、さ
らに水を加えて固形分濃度を0.1〜0.001重量%
に希釈して希薄水性スラリーとし、これを抄紙機を用い
てシート化するものである。
【0017】湿式抄紙法で用いられる抄紙機としては、
円網抄紙機、長網抄紙機、傾斜型抄紙機、これらの組み
合わせからなるコンビネーションマシン等が挙げられ
る。
円網抄紙機、長網抄紙機、傾斜型抄紙機、これらの組み
合わせからなるコンビネーションマシン等が挙げられ
る。
【0018】本発明の耐熱性不織布は、湿式抄紙法によ
り製造される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流
交絡処理されて製造される。湿潤シートが水流交絡処理
されることによって本来は結着力のない繊維同士が絡み
合い、不織布が安定して製造されるようになる。
り製造される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流
交絡処理されて製造される。湿潤シートが水流交絡処理
されることによって本来は結着力のない繊維同士が絡み
合い、不織布が安定して製造されるようになる。
【0019】本発明における乾燥前の湿潤シートとは、
乾燥工程前の湿潤状態であれば良く、抄紙ワイヤー上の
スラリー、ウェットプレス後のシートなどを指す。湿潤
シートの強度は水流交絡処理時の圧力によって制御され
る。圧力は5〜60kgf/cm2の範囲が好ましい。
圧力が5kgf/cm2未満では、繊維同士の絡みが不
十分になりやすく、60kgf/cm2より強いと、繊
維が飛散したり、ワイヤーの目詰まりを生じる場合があ
る。
乾燥工程前の湿潤状態であれば良く、抄紙ワイヤー上の
スラリー、ウェットプレス後のシートなどを指す。湿潤
シートの強度は水流交絡処理時の圧力によって制御され
る。圧力は5〜60kgf/cm2の範囲が好ましい。
圧力が5kgf/cm2未満では、繊維同士の絡みが不
十分になりやすく、60kgf/cm2より強いと、繊
維が飛散したり、ワイヤーの目詰まりを生じる場合があ
る。
【0020】水流を噴射するためのノズルの直径は10
〜500μmの範囲が好ましい。ノズルの間隔は10〜
1500μmが好ましい。ノズルプレートは、搬送方向
に対する直交方向では、搬送中のスラリーの幅をカバー
する範囲が必要である。搬送方向では、繊維の種類、坪
量、抄紙速度、水圧を考慮して、ノズルヘッドの数を変
えて用いることができる。
〜500μmの範囲が好ましい。ノズルの間隔は10〜
1500μmが好ましい。ノズルプレートは、搬送方向
に対する直交方向では、搬送中のスラリーの幅をカバー
する範囲が必要である。搬送方向では、繊維の種類、坪
量、抄紙速度、水圧を考慮して、ノズルヘッドの数を変
えて用いることができる。
【0021】本発明の耐熱性不織布の製造方法の一例を
示すと、抄紙機の抄紙ワイヤー上に移送されたスラリー
が水流交絡処理されたあと、余分な水分を吸引あるいは
ウェットプレスなどの方法で取り除かれ、エアードライ
ヤー、エアースルードライヤー、サクションドラムドラ
イヤー等を用いた乾燥処理を経ることによって耐熱性不
織布が製造される。このとき、スラリーを水流交絡処理
する時機としては、スラリーの水分をサクションで吸引
する前後のどちらでも良い。
示すと、抄紙機の抄紙ワイヤー上に移送されたスラリー
が水流交絡処理されたあと、余分な水分を吸引あるいは
ウェットプレスなどの方法で取り除かれ、エアードライ
ヤー、エアースルードライヤー、サクションドラムドラ
イヤー等を用いた乾燥処理を経ることによって耐熱性不
織布が製造される。このとき、スラリーを水流交絡処理
する時機としては、スラリーの水分をサクションで吸引
する前後のどちらでも良い。
【0022】スラリーが一旦毛布へ転写されてウェット
プレスされた後、ワイヤ上で水流交絡処理され、エアー
ドライヤー、エアースルードライヤー、サクションドラ
ムドライヤー等を用いた乾燥処理を経ることによっても
耐熱性不織布が製造される。
プレスされた後、ワイヤ上で水流交絡処理され、エアー
ドライヤー、エアースルードライヤー、サクションドラ
ムドライヤー等を用いた乾燥処理を経ることによっても
耐熱性不織布が製造される。
【0023】本発明の耐熱性不織布は、湿式抄紙法で作
製したシートを加圧熱処理することによって、さらに高
強度化することができる。加圧熱処理は、熱カレンダ
ー、熱ソフトカレンダー、ホットプレスなどを用いて行
うことができる。
製したシートを加圧熱処理することによって、さらに高
強度化することができる。加圧熱処理は、熱カレンダ
ー、熱ソフトカレンダー、ホットプレスなどを用いて行
うことができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて詳説する。本
発明の内容は本実施例に限定されるものではない。尚、
%とは重量%を意味する。
発明の内容は本実施例に限定されるものではない。尚、
%とは重量%を意味する。
【0025】実施例1 ポリアミド繊維(ケブラーチョップドファイバー、繊維
長6mm)100%を分散助剤とともにパルパーを用い
て水中に分散させ、さらに増粘剤を添加して均一なスラ
リーを調製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。抄
紙ワイヤー上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ
0.6mmのノズルを有するノズルプレートから3kg
f/cm2の水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキ
ードライヤーで乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不
織布を作製した。
長6mm)100%を分散助剤とともにパルパーを用い
て水中に分散させ、さらに増粘剤を添加して均一なスラ
リーを調製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。抄
紙ワイヤー上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ
0.6mmのノズルを有するノズルプレートから3kg
f/cm2の水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキ
ードライヤーで乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不
織布を作製した。
【0026】実施例2 実施例1と同様にして作製したスラリーを直径0.13
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡処
理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/m
2の耐熱性不織布を作製した。
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡処
理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/m
2の耐熱性不織布を作製した。
【0027】実施例3 実施例1と同様にして作製したスラリーを直径0.13
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0028】実施例4 実施例1と同様にして作製したスラリーを直径0.13
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0029】実施例5 実施例1と同様にして作製したスラリーを直径0.13
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0030】実施例6 全芳香族ポリエステル繊維(繊維径2.5デニール、繊
維長5mm)100%を分散助剤とともにパルパーを用
いて水中に分散させ、さらに増粘剤を添加して均一なス
ラリーを調製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。
抄紙ワイヤー上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ
0.6mmのノズルを有するノズルプレートから3kg
f/cm2の水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキ
ードライヤーで乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不
織布を作製した。
維長5mm)100%を分散助剤とともにパルパーを用
いて水中に分散させ、さらに増粘剤を添加して均一なス
ラリーを調製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。
抄紙ワイヤー上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ
0.6mmのノズルを有するノズルプレートから3kg
f/cm2の水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキ
ードライヤーで乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不
織布を作製した。
【0031】実施例7 実施例6と同様にして作製したスラリーを直径0.13
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡処
理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/m
2の耐熱性不織布を作製した。
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡処
理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/m
2の耐熱性不織布を作製した。
【0032】実施例8 実施例6と同様にして作製したスラリーを直径0.13
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0033】実施例9 実施例6と同様にして作製したスラリーを直径0.13
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0034】実施例10 実施例6と同様にして作製したスラリーを直径0.13
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレー
トから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0035】実施例11 実施例6で用いた全芳香族ポリエステル繊維をシングル
ディスクリファイナーを用いて叩解し、カナダ標準形濾
水度が510mlのパルプ状全芳香族ポリエステル繊維
を作製した。該繊維10%、実施例6で用いた全芳香族
ポリエステル繊維90%を分散助剤とともにパルパーを
用いて水中に分散させ、さらに増粘剤を添加して均一な
スラリーを調製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙し
た。抄紙ワイヤー上のスラリーを直径0.13mm、ピ
ッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレートから3
kg/cm2の水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤン
キードライヤーで乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性
不織布を作製した。
ディスクリファイナーを用いて叩解し、カナダ標準形濾
水度が510mlのパルプ状全芳香族ポリエステル繊維
を作製した。該繊維10%、実施例6で用いた全芳香族
ポリエステル繊維90%を分散助剤とともにパルパーを
用いて水中に分散させ、さらに増粘剤を添加して均一な
スラリーを調製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙し
た。抄紙ワイヤー上のスラリーを直径0.13mm、ピ
ッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレートから3
kg/cm2の水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤン
キードライヤーで乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性
不織布を作製した。
【0036】実施例12 実施例11と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0037】実施例13 実施例11と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
【0038】実施例14 実施例11と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
【0039】実施例15 実施例11と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
【0040】実施例16 実施例6で用いた全芳香族ポリエステル繊維50%、実
施例11で作製したパルプ状全芳香族ポリエステル繊維
50%を分散助剤とともにパルパーを用いて水中に分散
させ、さらに増粘剤を添加して均一なスラリーを調製
し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。抄紙ワイヤー
上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ0.6mmの
ノズルを有するノズルプレートから3kg/cm2の水
流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキードライヤーで
乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不織布を作製し
た。
施例11で作製したパルプ状全芳香族ポリエステル繊維
50%を分散助剤とともにパルパーを用いて水中に分散
させ、さらに増粘剤を添加して均一なスラリーを調製
し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。抄紙ワイヤー
上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ0.6mmの
ノズルを有するノズルプレートから3kg/cm2の水
流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキードライヤーで
乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不織布を作製し
た。
【0041】実施例17 実施例16と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0042】実施例18 実施例16と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
【0043】実施例19 実施例16と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
【0044】実施例20 実施例16と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
【0045】実施例21 実施例11で作製したパルプ状全芳香族ポリエステル繊
維100%を分散助剤とともにパルパーを用いて水中に
分散させ、さらに増粘剤を添加して均一なスラリーを調
製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。抄紙ワイヤ
ー上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ0.6mm
のノズルを有するノズルプレートから3kg/cm2の
水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキードライヤー
で乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不織布を作製し
た。
維100%を分散助剤とともにパルパーを用いて水中に
分散させ、さらに増粘剤を添加して均一なスラリーを調
製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。抄紙ワイヤ
ー上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ0.6mm
のノズルを有するノズルプレートから3kg/cm2の
水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキードライヤー
で乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不織布を作製し
た。
【0046】実施例22 実施例21と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから5kgf/cm2の水流を噴射させて水流交絡
処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0047】実施例23 実施例21と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから30kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
【0048】実施例24 実施例21と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから60kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
【0049】実施例25 実施例21と同様にして作製したスラリーを直径0.1
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
3mm、ピッチ0.6mmのノズルを有するノズルプレ
ートから70kgf/cm2の水流を噴射させて水流交
絡処理し、ヤンキードライヤーで乾燥させて坪量50g
/m2の耐熱性不織布を作製した。
【0050】実施例26 実施例6で用いた全芳香族ポリエステル繊維をダブルデ
ィスクリファイナーを用いて叩解し、カナダ標準形濾水
度が450mlのパルプ状全芳香族ポリエステル繊維を
作製した。該繊維50%、実施例6で用いた全芳香族ポ
リエステル繊維50%を分散助剤とともにパルパーを用
いて水中に分散させ、さらに増粘剤を添加して均一なス
ラリーを調製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。
抄紙ワイヤー上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ
0.6mmのノズルを有するノズルプレートから30k
g/cm2の水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキ
ードライヤーで乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不
織布を作製した。
ィスクリファイナーを用いて叩解し、カナダ標準形濾水
度が450mlのパルプ状全芳香族ポリエステル繊維を
作製した。該繊維50%、実施例6で用いた全芳香族ポ
リエステル繊維50%を分散助剤とともにパルパーを用
いて水中に分散させ、さらに増粘剤を添加して均一なス
ラリーを調製し、傾斜型抄紙機を用いて湿式抄紙した。
抄紙ワイヤー上のスラリーを直径0.13mm、ピッチ
0.6mmのノズルを有するノズルプレートから30k
g/cm2の水流を噴射させて水流交絡処理し、ヤンキ
ードライヤーで乾燥させて坪量50g/m2の耐熱性不
織布を作製した。
【0051】比較例1 抄紙ワイヤー上のスラリーを水流交絡処理しなかった以
外は実施例1と同様にして湿式抄紙し、坪量50g/m
2の耐熱性不織布を作製した。
外は実施例1と同様にして湿式抄紙し、坪量50g/m
2の耐熱性不織布を作製した。
【0052】比較例2 抄紙ワイヤー上のスラリーを水流交絡処理しなかった以
外は実施例6と同様にして湿式抄紙し、坪量50g/m
2の耐熱性不織布を作製した。
外は実施例6と同様にして湿式抄紙し、坪量50g/m
2の耐熱性不織布を作製した。
【0053】比較例3 抄紙ワイヤー上のスラリーを水流交絡処理しなかった以
外は実施例11と同様にして湿式抄紙し、坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
外は実施例11と同様にして湿式抄紙し、坪量50g/
m2の耐熱性不織布を作製した。
【0054】上記実施例1〜26および比較例1〜3で
作製した耐熱性不織布について、下記の試験方法により
測定し、その結果を表1〜表に示した。
作製した耐熱性不織布について、下記の試験方法により
測定し、その結果を表1〜表に示した。
【0055】<地合>実施例1〜26および比較例1〜
3で作製した耐熱性不織布の地合を目視で評価した。均
一性が非常に高いものを◎、◎よりも劣るが均一性が良
好なものを○、やや劣るものを△、不均一で性能上問題
が生じる可能性が高いものを×とした。
3で作製した耐熱性不織布の地合を目視で評価した。均
一性が非常に高いものを◎、◎よりも劣るが均一性が良
好なものを○、やや劣るものを△、不均一で性能上問題
が生じる可能性が高いものを×とした。
【0056】<引張強度>実施例1〜26および比較例
1〜3で作製した耐熱性不織布を抄紙方向に平行になる
ように50mm幅の短冊状に10本切りそろえ、引張試
験機を用いて引張強度を測定し、平均値を求めた。
1〜3で作製した耐熱性不織布を抄紙方向に平行になる
ように50mm幅の短冊状に10本切りそろえ、引張試
験機を用いて引張強度を測定し、平均値を求めた。
【0057】<吸湿率>実施例1〜26および比較例1
〜3で作製した耐熱性不織布を10cm×10cmに切
りそろえ、40℃、90%RHの雰囲気に10日間放置
し、耐熱性不織布の重量を測定し、予め測定しておいた
絶乾重量を減じて水分量を求め、全重量に対する水分の
割合を吸湿率(%)として評価した。
〜3で作製した耐熱性不織布を10cm×10cmに切
りそろえ、40℃、90%RHの雰囲気に10日間放置
し、耐熱性不織布の重量を測定し、予め測定しておいた
絶乾重量を減じて水分量を求め、全重量に対する水分の
割合を吸湿率(%)として評価した。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】評価:表1の結果から明らかなように、実
施例1〜5で作製した耐熱性不織布は、ポリアミド繊維
100%からなるため、吸湿率が40%以上と高めであ
った。
施例1〜5で作製した耐熱性不織布は、ポリアミド繊維
100%からなるため、吸湿率が40%以上と高めであ
った。
【0061】実施例6〜25で作製した耐熱性不織布
は、全芳香族ポリエステル繊維100%からなるため吸
湿率が低かった。
は、全芳香族ポリエステル繊維100%からなるため吸
湿率が低かった。
【0062】実施例1、6、11、16、21で作製し
た耐熱性不織布は、水流交絡処理時の圧力が3kgf/
cm2と低めだったため繊維の絡み合いが少なく、耐熱
性不織布の引張強度がやや弱めであった。
た耐熱性不織布は、水流交絡処理時の圧力が3kgf/
cm2と低めだったため繊維の絡み合いが少なく、耐熱
性不織布の引張強度がやや弱めであった。
【0063】実施例2〜5、7〜10、17〜20、2
2〜25で作製した耐熱性不織布は、5kgf/cm2
以上の圧力で水流交絡処理されているため繊維の絡み合
いが適度または充分になされ、耐熱性不織布の引張強度
が強くなった。しかし、70kgf/cm2の場合に
は、繊維が飛散したり、水流交絡痕が強く残り地合に影
響を及ぼす場合があった。
2〜25で作製した耐熱性不織布は、5kgf/cm2
以上の圧力で水流交絡処理されているため繊維の絡み合
いが適度または充分になされ、耐熱性不織布の引張強度
が強くなった。しかし、70kgf/cm2の場合に
は、繊維が飛散したり、水流交絡痕が強く残り地合に影
響を及ぼす場合があった。
【0064】特に実施例11〜25で作製した耐熱性不
織布は、カナダ標準形濾水度が500ml以上に叩解さ
れてなるパルプ状耐熱性繊維を含有してなるため、繊維
の絡み合いが充分なされ強度が強く地合が良好であっ
た。
織布は、カナダ標準形濾水度が500ml以上に叩解さ
れてなるパルプ状耐熱性繊維を含有してなるため、繊維
の絡み合いが充分なされ強度が強く地合が良好であっ
た。
【0065】実施例26で作製した耐熱性不織布は、カ
ナダ標準形濾水度が500ml未満のパルプ状耐熱性繊
維を含有するため、水流交絡処理の際にワイヤーの目詰
まりやワイヤーからの脱落が生じ、地合が不均一であっ
た。
ナダ標準形濾水度が500ml未満のパルプ状耐熱性繊
維を含有するため、水流交絡処理の際にワイヤーの目詰
まりやワイヤーからの脱落が生じ、地合が不均一であっ
た。
【0066】一方、表2の結果から明らかなように、比
較例1〜3で作製した耐熱性不織布は、乾燥前の湿潤シ
ートが水流交絡処理されていないため、繊維の絡み合い
が不充分でシート化が困難であったり、シート化できた
としても耐熱性不織布の引張強度が著しく弱いものであ
った。
較例1〜3で作製した耐熱性不織布は、乾燥前の湿潤シ
ートが水流交絡処理されていないため、繊維の絡み合い
が不充分でシート化が困難であったり、シート化できた
としても耐熱性不織布の引張強度が著しく弱いものであ
った。
【0067】
【発明の効果】融点または熱分解温度が250℃以上で
ある耐熱性繊維からなる耐熱性不織布を湿式抄紙法によ
り製造される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流
交絡処理されることにより、繊維同士の絡み合いが生
じ、耐熱性繊維100%からなる耐熱性不織布が得られ
る。特に水流交絡処理時の圧力が5〜60kgf/cm
2の場合には、繊維同士の絡み合いが適度または充分に
なされ、機械的強度の強い耐熱性不織布が得られる。本
発明の耐熱性不織布が、カナダ標準形濾水度500ml
以上に叩解されてなる耐熱性繊維を10%以上含有して
なる場合には、水流交絡処理の効果と相まって繊維同士
の絡み合いが充分なされ、機械的強度が強く、均一性の
高い耐熱性不織布が得られる。本発明で用いられる耐熱
性繊維が全芳香族ポリエステル繊維の場合には、吸湿性
がほとんどなく優れた耐熱性不織布が得られる。
ある耐熱性繊維からなる耐熱性不織布を湿式抄紙法によ
り製造される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流
交絡処理されることにより、繊維同士の絡み合いが生
じ、耐熱性繊維100%からなる耐熱性不織布が得られ
る。特に水流交絡処理時の圧力が5〜60kgf/cm
2の場合には、繊維同士の絡み合いが適度または充分に
なされ、機械的強度の強い耐熱性不織布が得られる。本
発明の耐熱性不織布が、カナダ標準形濾水度500ml
以上に叩解されてなる耐熱性繊維を10%以上含有して
なる場合には、水流交絡処理の効果と相まって繊維同士
の絡み合いが充分なされ、機械的強度が強く、均一性の
高い耐熱性不織布が得られる。本発明で用いられる耐熱
性繊維が全芳香族ポリエステル繊維の場合には、吸湿性
がほとんどなく優れた耐熱性不織布が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L047 AA22 AA28 AB02 BA04 BA21 CB01 CB04 CB05 4L055 AF33 BD20 EA04 EA05 EA20 EA23 FA13 FA19 FA23 GA37 GA39
Claims (5)
- 【請求項1】 融点または熱分解温度が250℃以上で
ある耐熱性繊維からなる耐熱性不織布が湿式抄紙法によ
り製造される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流
交絡処理されてなる耐熱性不織布。 - 【請求項2】 カナダ標準形濾水度500ml以上に叩
解されてなる耐熱性繊維が10重量%以上含有されてな
る請求項1記載の耐熱性不織布。 - 【請求項3】 耐熱性繊維が全芳香族ポリエステル繊維
である請求項1記載の耐熱性不織布。 - 【請求項4】 融点または熱分解温度が250℃以上で
ある耐熱性繊維からなる耐熱性不織布が湿式抄紙法によ
り製造される工程において、乾燥前の湿潤シートが水流
交絡処理される耐熱性不織布の製造方法。 - 【請求項5】 5〜60kgf/cm2の水流が噴射さ
れて水流交絡処理される請求項4記載の耐熱性不織布の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11674799A JP2000303380A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 耐熱性不織布およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11674799A JP2000303380A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 耐熱性不織布およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000303380A true JP2000303380A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14694775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11674799A Pending JP2000303380A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 耐熱性不織布およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000303380A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016079553A (ja) * | 2014-10-20 | 2016-05-16 | 王子ホールディングス株式会社 | 不織布、不織布の製造方法および繊維強化プラスチック成形体 |
US12049267B2 (en) * | 2010-12-14 | 2024-07-30 | Camso Inc. | Endless track for traction of a vehicle |
-
1999
- 1999-04-23 JP JP11674799A patent/JP2000303380A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12049267B2 (en) * | 2010-12-14 | 2024-07-30 | Camso Inc. | Endless track for traction of a vehicle |
JP2016079553A (ja) * | 2014-10-20 | 2016-05-16 | 王子ホールディングス株式会社 | 不織布、不織布の製造方法および繊維強化プラスチック成形体 |
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