JP2000302864A - アミドエステルアルコール、ポリアミド組成物及びその製造方法 - Google Patents
アミドエステルアルコール、ポリアミド組成物及びその製造方法Info
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- JP2000302864A JP2000302864A JP2000043687A JP2000043687A JP2000302864A JP 2000302864 A JP2000302864 A JP 2000302864A JP 2000043687 A JP2000043687 A JP 2000043687A JP 2000043687 A JP2000043687 A JP 2000043687A JP 2000302864 A JP2000302864 A JP 2000302864A
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Abstract
ミド基特有の特性を保持したまま、ゴム弾性に優れ、し
かも、できるだけ穏やかな条件で反応で製造することが
でき、反応の仕込量で構造が決定でき、実質的に無溶媒
でも反応することができるポリアミドエステルアルコー
ル及びポリアミド組成物を提供する。 【解決手段】 活性水素を有する一級又は二級アミン化
合物にラクトンを少なくとも1モル付加して形成したア
ミド結合含有セグメントを含むものとする。
Description
エラストマーの原料となるアミドエステルアルコール及
びこれを用いたポリアミド組成物及びその製造方法に関
する。
ストマーとして、ナイロン6,66,11,12などを
ハードセグメントとし、ポリエーテル又はポリエステル
をソフトセグメントとしたものが知られている。
エラストマーは、いわゆるポリアミドをハードセグメン
トとする、熱可塑性エラストマーの代表であり、硬度が
高く、クリープが大きいという問題がある。
性、耐熱性、耐摩耗性、高強度などのアミド基特有の特
性を保持したまま、ゴム弾性に優れ、しかも、できるだ
け穏やかな条件で反応で製造することができ、反応の仕
込量で構造が決定でき、実質的に無溶媒でも反応するこ
とができるポリアミドエステルアルコール及びポリアミ
ド組成物を提供することを課題とする。
明の第1の態様は、ポリアミド組成物の原料であって、
活性水素を有する一級又は二級アミン化合物にラクトン
を少なくとも1モル付加して形成され、下記一般式
(1)又は(2)で示されることを特徴とするアミドエ
ステルアルコールにある。
アミン化合物に由来し、R2は前記ラクトンに由来し、
p、qは1以上の実数である。
ン化合物に由来し、R2は前記ラクトンに由来し、rは
1以上の実数である。
て、前記ラクトンが3〜8モル付加したことを特徴とす
るアミドエステルアルコールにある。
において、前記ラクトンを付加する際に又は付加した後
に多塩基酸からなる鎖長延長剤を添加して下記一般式
(3)で示される構造を有することを特徴とするアミド
エステルアルコールにある。
セグメントを示す。また、R1、X、Yは炭素数20以
下のアミン化合物に由来し、R2は前記ラクトンに由来
し、p、q、p´、q´は1以上の実数である。
の態様において、前記ラクトンがε−カプロラクトンで
あり、前記R2が(CH2)5であることを特徴とするア
ミドエステルアルコールにある。
一級又は二級アミン化合物にラクトンを少なくとも1モ
ル付加して形成したアミド結合含有セグメントを含むこ
とを特徴とするポリアミド組成物にある。
て、前記ラクトンが3〜8モル付加したアミド結合含有
セグメントを含むことを特徴とするポリアミド組成物に
ある。
において、前記アミド結合含有セグメントが、活性水素
を有する一級又は二級アミン化合物にラクトンを少なく
とも1モル付加して形成された下記一般式(4)で表さ
れる構造を有することを特徴とするポリアミド組成物に
ある。
す。また、R1、X、Yは炭素数20以下のアミン化合
物に由来し、R2は前記ラクトンに由来し、p、qは1
以上の実数である。
て、前記アミン化合物セグメントが末端にあり、下記一
般式(5)で表されることを特徴とするポリアミド組成
物にある。
す。また、R3、Zは炭素数20以下のアミン化合物に
由来し、R2は前記ラクトンに由来し、rは1以上の実
数である。
において、前記アミド結合含有セグメントが、前記アミ
ン化合物に前記ラクトンを3〜8モル付加して形成され
たことを特徴とするポリアミド組成物にある。
かの態様において、前記ラクトンがε−カプロラクトン
であり、前記アミド結合含有セグメント中のR2が(C
H2) 5であることを特徴とするポリアミド組成物にあ
る。
れかの態様のゴム状弾性体が、熱可塑性エラストマー、
熱硬化性エラストマー及び混練型エラストマーから選択
される少なくとも一種であることを特徴とするポリアミ
ド組成物にある。
れかの態様において、前記一般式(3)又は(4)で表
されるQ1又はQ2のアミド結合含有セグメント側の端部
の結合は、エステル結合、カーボネート結合、及びウレ
タン結合から選択されることを特徴とするポリアミド組
成物にある。
れかの態様において、無伸長状態では前記アミド結合含
有セグメントが結晶していないことを特徴とするポリア
ミド組成物にある。
る一級又は二級アミン化合物にラクトンを少なくとも1
モル付加してアミド結合含有セグメントを含むアミドエ
ステルアルコールを生成する工程と、アルコール末端を
所定の結合を介して分子鎖に組み込む工程とを具備する
ことを特徴とするポリアミド組成物の製造方法にある。
おいて、前記アミドエステルアルコールが上記一般式
(1)で表される構造を有することを特徴とするポリア
ミド組成物の製造方法にある。
の態様において、前記アミドエステルアルコールが上記
一般式(2)で表されることを特徴とするポリアミド組
成物の製造方法にある。
何れかの態様において、前記アミン化合物にラクトンが
3〜8モル付加したことを特徴とするポリアミド組成物
の製造方法にある。
何れかの態様において、前記アミン化合物にラクトンを
付加する際又は付加した後、多塩基酸からなる鎖長延長
剤を添加して下記一般式(3)に示すアミドエステルア
ルコールとすることを特徴とするポリアミド組成物の製
造方法にある。
何れかの態様において、前記ラクトンがε−カプロラク
トンであり、前記アミドエステルアルコール中のR2が
(CH2)5であることを特徴とするポリアミド組成物の
製造方法にある。
何れかの態様のゴム状弾性体が、熱可塑性エラストマ
ー、熱硬化性エラストマー及び混練型エラストマーから
選択される少なくとも一種であることを特徴とするポリ
アミド組成物の製造方法にある。
何れかの態様において、前記一般式(4)又は(5)で
表されるアミド結合含有セグメントの端部に結合する結
合は、エステル結合、カーボネート結合、及びウレタン
結合から選択されることを特徴とするポリアミド組成物
の製造方法にある。
ミドエステルアルコールは、アミン化合物にラクトンを
付加した化合物であるため、穏やかな反応で反応させる
ことができ、且つ仕込量で構造を制御することができ
る。
ン化合物にラクトンを付加したアミドアルコールを出発
原料とするため、穏やかな反応で反応させることがで
き、且つ仕込量で構造を制御することができ、耐油性、
耐熱性、耐摩耗性、高強度というアミド基特有の特性を
保持したまま、各種特性を有し、ゴム状弾性体とした場
合には、ゴム弾性に優れ、低圧縮ひずみという特性を保
持する。
は、アミド基を含有する、熱可塑性エラストマー、熱硬
化性エラストマー、混練型エラストマーなどのエラスト
マーの他、ソフトセグメントなどのエラストマー前駆
体、さらには可塑剤等も含まれる。なお、ソフトセグメ
ントなどのエラストマー前駆体は、ハードセグメントで
相互に連結されることにより、又は架橋されることによ
りエラストマーとなる。
る一級又は二級のアミン化合物をいい、好ましくは、炭
素数が20以下の化合物であり、モノアミンでもジアミ
ンでも、トリアミン以上のポリアミンでもよい。具体的
には、4,4´−ジアミノジフェニルメタン(DA
M)、4,4´−ジアミノジシクロヘキシルメタン(H
−DAM)、ヘキサメチレンジアミン(HMD)、エチ
レンジアミン(EDA)、ブチレンジアミン(BD
A)、p−フェニレンジアミン(p−PDA)、アニリ
ン、ジフェニルアミン、N,N−ジフェニレン−p−フ
ェニレンジアミンなどを挙げることができる。なお、ア
ミン化合物として一級アミン化合物を用いた場合には、
特に、エラストマーとして優れた特性を示し、二級アミ
ン化合物を用いた場合には柔軟性に優れる。これらは目
的に合わせて組み合わせて使用することができる。
開環付加するものであれば特に限定されない。具体的に
は、β-プロピオラクトン、γ-ブチロラクトン、δ-バ
レロラクトン等を挙げることができ、これから一種又は
二種以上を選択して用いることができるが、特に、ε−
カプロラクトンを用いるとゴム弾性が向上してエラスト
マー用途に好適である。
一級アミン化合物を用いた場合を例にとって本発明を詳
細に説明する。
合、アミン化合物の両端にラクトンが付加し、下記一般
式(6)のようなジオールが形成される。なお、R1は
アミン化合物由来の部位である。
いた場合には、下記一般式(7)のモノオールが形成さ
れる。なお、R3はアミン化合物由来の部位である。
環付加反応は、穏やかな条件で進み、仕込量により生成
物の構造が制御できる。すなわち、アミン化合物へのラ
クトンの付加モル数である一般式(1)及び(2)の
p、q、rは、仕込量により容易に制御できる。
時に又は付加後、多塩基酸などの鎖長延長剤を添加する
ことにより、鎖長延長セグメントを取り込んだポリアミ
ドエステルアルコールを形成できる。
(平均連鎖の数)は、1を越え、一般的には2以上にな
るのが好ましいが、これは、高分子鎖の特性に密に関連
する。例えば、結晶性が強いε−カプロラクトンを用い
た場合、付加モル数が大きいとその結晶性が発現し易く
なるが、それを限定された範囲に限定した場合には付加
モル数とその両端の結合の影響とによって結晶性が阻害
され、通常の状態では結晶性が発現しないが過度に変形
した状態で結晶性が発現するというような特性が生じ
る。すなわち、ラクトン連鎖の数を、3〜8に制御する
ことにより、結晶性の高いラクトンを用いても、安定な
ゴム状弾性体が得られるという利点がある。なお、連鎖
の数がこの範囲より大きくなると、多少のストレスを受
けた状態、低温下で保存された状態で結晶化しやすくな
る。また、連鎖の数が小さいと、エラストマーとしての
良好なゴム弾性が発現し難くなる。
数に制御する場合には、その分子量分布(Mw/Mn)
を1.0〜1.5、好ましくは、1.0〜1.3に制御
するのが好ましい。これは、ラクトン連鎖の数が所定範
囲を大きい方に外れるものの量を制限するためである。
また、これにより、低温下での結晶化が防止され、低温
特性の良いエラストマーを得ることができる。なお、低
温結晶化は、エラストマーとして要求される粘弾性的性
質や摩擦係数等の機能の維持に対して重大な欠陥の原因
となり、使用環境及び保管環境が大幅に制限されるとい
う不都合が生じる。
結晶性であるが、さらに、種々の反応により複数連結す
ることにより、アモルファスな高分子鎖を形成すること
ができる。これらを連結する方法は特に限定されない
が、例えば、エステル結合、カーボネート結合、ウレタ
ン結合等により相互に連結できればよい。
シアネートとを反応させることによりウレタン結合によ
り相互に連結でき、下記一般式(9)で示されるような
ポリアミドウレタンが製造できる。ここで、p、qが2
以上の場合には、ポリアミドエステルウレタンとなり、
さらに、p、qが3〜8の場合には優れたエラストマー
としての性質を示す。なお、一般式中R4はイソシアネ
ート由来の部位である。
ポリイソシアネートとしては、2,6−トルエンジイソ
シアネート(TDI)、4,4´−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシア
ネート(PPDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネ
ート(NDI)、3,3−ジメチルジフェニル−4,4
´−ジイソシアネート(TODI)等を挙げることがで
きる。特に4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MDI)を含むポリイソシアネートを用いた場合、
過酸化物架橋の架橋点として作用することが知られてい
るため好適である。
ルカーボネートと反応させることにより、カーボネート
結合により相互に連結され、下記一般式(10)で示す
ようなポリアミドエステルカーボネートエラストマーを
製造できる。また、アジピン酸などのジカルボン酸と反
応させることによりエステル結合で相互に連結できる。
なお、何れの結合で連結するかにより合成される高分子
鎖の特性が異なり、例えば、耐熱性の面ではカーボネー
ト結合が最も有利である。
旨に反しない限り、他の化合物を高分子鎖の中に組み込
むようにしてもよい。
子鎖は、上述した一般式(3)又は(4)で示されるア
ミド結合含有セグメントを含むので、アミド結合に起因
する特性を有するが、これに起因する結晶化を生じるこ
となく、全体がアモルファスとすることができるという
特長を有する。
トセグメントとして用い、ハードセグメントで構造的に
固定してエラストマーとすることができる。すなわち、
ポリアミド組成物をハードセグメントを構成する化合
物、あるいは、3官能以上の分岐構造を構成するトリオ
ール等の化合物とさらに反応させてエラストマーとして
もよいし、上述した一般式(7)のジオールを相互に連
結する際にハードセグメントを構成する化合物と一緒に
反応させて一気にエラストマーとしてもよい。
によりエラストマーとすることもできる。すなわち、ポ
リアミド組成物を合成する際に、過酸化物架橋されるか
又はイオウ架橋される部位を高分子鎖中に組み込んでお
き、これを架橋するようにする。この場合、エラストマ
ーは、例えば、混練型エラストマーとなり、通常のゴム
練り装置を用いて加工することができる。
タイプの熱硬化性エラストマーとすることもできる。
ールは、一般式(5)又はその他のジオールと共に反応
させてポリアミド組成物を合成することができる。この
場合、モノオールはターミネーターとして作用し、高分
子鎖の末端に結合される。
した一般式(4)で示されるアミド結合含有セグメント
が高分子鎖の末端に組み込まれ、アミド基に起因する特
性を発揮する。
物にラクトンを付加したポリオールも同様に用いること
ができる。かかるポリオールを用いた場合、網状の高分
子鎖となり、主に、熱硬化型エラストマーの原料として
用いることができる。
ラクトンの付加モル数が1の場合には、ハードセグメン
トとして用いることができ、ハードセグメント中にポリ
アミド結合を含むエラストマーを得ることができる。
に起因する特性を保持し、穏やかな条件で反応で製造す
ることができ、反応の仕込量で構造が決定でき、実質的
に無溶媒でも反応することができ、各種エラストマーの
原料として用いることができる。
て説明する。
4´−ジアミノジフェニルメタン(DAM)、4,4´
−ジアミノジシクロヘキシルメタン(H−DAM)、ヘ
キサメチレンジアミン(HMD)、エチレンジアミン
(EDA)、ブチレンジアミン(BDA)、p−フェニ
レンジアミン(p−PDA)の各種アミン化合物を用
い、これとε−カプロラクトンとを反応させた。具体的
には、触媒としてオクチル酸第一錫50ppmを用い、
アミノ基1モルに対し、6モルのε−カプロラクトンを
N2気流下、170℃で6時間反応させた。これによ
り、ε−カプロラクトンの平均連鎖の数が約6の各種ア
ミド基含有ポリ−ε−カプロラクトンジオールを得た。
レングリコールについて、水酸基価、平均分子量、ε−
カプロラクトンの平均連鎖の数(計算値)分子量分布
(Mw/Mn)、融点(℃)をそれぞれ表1示す。
価をJIS K1557の6.4に準じて測定し、次式
により求めた値である。
価 N:開始剤の官能基数 また、分子量分布は、以下の条件により、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)により求めた。
用い、昇温速度10℃/minにより得られたサーモグ
ラムに観察される融解ピーク温度を示した。
基含有ポリ−ε−カプロラクトンジオールと、水酸基に
対して0.95モル当量に相当する4,4´−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)とを100℃で5
時間反応させ、ミラブルウレタンタイプのポリアミドエ
ステルウレタンを得た。
0重量部に、ジクミルパーオキサイド2.0重量部を添
加し、160℃で25分間、所定の金型で熱プレスして
ポリアミドエステルエラストマーを得た。
リコールを用いた以外は実施例7〜12と同様に操作
し、ミラブルポリエステルウレタンエラストマーを得
た。
較例2のエラストマーの成形物を用い、JIS K62
51(ISO37に準拠)に準じて、引張強さ(MP
a)および伸び(%)、JIS K6253に準じて、
硬度(JIS Aスケール)、JIS K6255(I
SO4662に準拠)に準じて、反発弾性(%)、およ
びJIS K6262(ISO2285準拠)に準じ
て、圧縮永久ひずみ(%)、並びにガラス転移点(℃)
を測定した。これらの結果は下記表2に示す。
でゴム弾性に優れたアミドエラストマーが得られること
が確認された。
εカプロラクトンジオールと、実施例6のジオールをM
DIで鎖長延長させて得られた実施例12のポリアミド
エステルウレタンとについて、広角X線回折パターンを
測定した。この結果を図1に示す。この結果は、アミド
ジオール(実施例6)では結晶性を示しているが、MD
I鎖長延長物(実施例12)ではアモルファスであるこ
とを示している。
耐油性、耐熱性、耐摩耗性、高強度などのアミド基特有
の特性を保持したまま、ゴム弾性に優れ、しかも、でき
るだけ穏やかな条件で反応で製造することができ、反応
の仕込量で構造が決定でき、実質的に無溶媒でも反応す
ることができるポリアミドエラストマー及びその製造方
法を提供することができる。
ーンを示す図である。
Claims (21)
- 【請求項1】ポリアミド組成物の原料であって、活性水
素を有する一級又は二級アミン化合物にラクトンを少な
くとも1モル付加して形成され、下記一般式(1)又は
(2)で示されることを特徴とするアミドエステルアル
コール。 【化1】 ここで、R1、X、Yは炭素数20以下のアミン化合物
に由来し、R2は前記ラクトンに由来し、p、qは1以
上の実数である。 【化2】 ここで、R3、Zは炭素数20以下のアミン化合物に由
来し、R2は前記ラクトンに由来し、rは1以上の実数
である。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ラクトンが3〜
8モル付加したことを特徴とするアミドエステルアルコ
ール。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ラクトン
を付加する際に又は付加した後に多塩基酸からなる鎖長
延長剤を添加して下記一般式(3)で示される構造を有
することを特徴とするアミドエステルアルコール。 【化3】 ここで、Q1は鎖長延長剤由来の鎖長延長セグメントを
示す。また、R1、X、Yは炭素数20以下のアミン化
合物に由来し、R2は前記ラクトンに由来し、p、q、
p´、q´は1以上の実数である。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ラ
クトンがε−カプロラクトンであり、前記R2が(C
H2)5であることを特徴とするアミドエステルアルコー
ル。 - 【請求項5】 活性水素を有する一級又は二級アミン化
合物にラクトンを少なくとも1モル付加して形成したア
ミド結合含有セグメントを含むことを特徴とするポリア
ミド組成物。 - 【請求項6】 請求項5において、前記ラクトンが3〜
8モル付加したアミド結合含有セグメントを含むことを
特徴とするポリアミド組成物。 - 【請求項7】 請求項5又は6において、前記アミド結
合含有セグメントが、活性水素を有する一級又は二級ア
ミン化合物にラクトンを少なくとも1モル付加して形成
された下記一般式(4)で表される構造を有することを
特徴とするポリアミド組成物。 【化4】 ここで、Q1は鎖長延長セグメントを示す。また、R1、
X、Yは炭素数20以下のアミン化合物に由来し、R2
は前記ラクトンに由来し、p、qは1以上の実数であ
る。 - 【請求項8】 請求項7において、前記アミン化合物セ
グメントが末端にあり、下記一般式(5)で表されるこ
とを特徴とするポリアミド組成物。 【化5】 ここで、Q2は鎖長延長セグメントを示す。また、R3、
Zは炭素数20以下のアミン化合物に由来し、R2は前
記ラクトンに由来し、rは1以上の実数である。 - 【請求項9】 請求項7又は8において、前記アミド結
合含有セグメントが、前記アミン化合物に前記ラクトン
を3〜8モル付加して形成されたことを特徴とするポリ
アミド組成物。 - 【請求項10】 請求項7〜9の何れかにおいて、前記
ラクトンがε−カプロラクトンであり、前記アミド結合
含有セグメント中のR2が(CH2)5であることを特徴
とするポリアミド組成物。 - 【請求項11】 請求項5〜10の何れかのゴム状弾性
体が、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー及
び混練型エラストマーから選択される少なくとも一種で
あることを特徴とするポリアミド組成物。 - 【請求項12】 請求項7〜11の何れかにおいて、前
記一般式(3)又は(4)で表されるQ1又はQ2のアミ
ド結合含有セグメント側の端部の結合は、エステル結
合、カーボネート結合、及びウレタン結合から選択され
ることを特徴とするポリアミド組成物。 - 【請求項13】 請求項5〜12の何れかにおいて、無
伸長状態では前記アミド結合含有セグメントが結晶して
いないことを特徴とするポリアミド組成物。 - 【請求項14】 活性水素を有する一級又は二級アミン
化合物にラクトンを少なくとも1モル付加してアミド結
合含有セグメントを含むアミドエステルアルコールを生
成する工程と、アルコール末端を所定の結合を介して分
子鎖に組み込む工程とを具備することを特徴とするポリ
アミド組成物の製造方法。 - 【請求項15】 請求項14において、前記アミドエス
テルアルコールが下記一般式(1)で表される構造を有
することを特徴とするポリアミド組成物の製造方法。 【化6】 ここで、R1、X、Yは炭素数20以下のアミン化合物
に由来し、R2は前記ラクトンに由来し、p、qは1以
上の実数である。 - 【請求項16】 請求項14又は15において、前記ア
ミドエステルアルコールが下記一般式(2)で表される
ことを特徴とするポリアミド組成物の製造方法。 【化7】 ここで、R3、Zは前記アミン化合物に由来し、R2は前
記ラクトンに由来し、rは1以上の実数である。 - 【請求項17】 請求項14〜16の何れかにおいて、
前記アミン化合物にラクトンが3〜8モル付加したこと
を特徴とするポリアミド組成物の製造方法。 - 【請求項18】 請求項14〜17の何れかにおいて、
前記アミン化合物にラクトンを付加する際又は付加した
後、多塩基酸からなる鎖長延長剤を添加して下記一般式
(3)に示すアミドエステルアルコールとすることを特
徴とするポリアミド組成物の製造方法。 【化8】 ここで、Q1は鎖長延長剤由来の鎖長延長セグメントを
示す。また、R1、X、Yは炭素数20以下のアミン化
合物に由来し、R2は前記ラクトンに由来し、p、q、
p´、q´は1以上の実数である。 - 【請求項19】 請求項14〜18の何れかにおいて、
前記ラクトンがε−カプロラクトンであり、前記アミド
エステルアルコール中のR2が(CH2)5であることを
特徴とするポリアミド組成物の製造方法。 - 【請求項20】 請求項14〜19の何れかのゴム状弾
性体が、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー
及び混練型エラストマーから選択される少なくとも一種
であることを特徴とするポリアミド組成物の製造方法。 - 【請求項21】 請求項14〜20の何れかにおいて、
下記一般式(4)又は(5)で表されるアミド結合含有
セグメントの端部に結合する結合は、エステル結合、カ
ーボネート結合、及びウレタン結合から選択されること
を特徴とするポリアミド組成物の製造方法。 【化9】 ここで、R1、X、Yは炭素数20以下のアミン化合物
に由来し、R2は前記ラクトンに由来し、p、qは1以
上の実数である。 【化10】 ここで、R3、Zは前記アミン化合物に由来し、R2は前
記ラクトンに由来し、rは1以上の実数である。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006523256A (ja) * | 2003-03-21 | 2006-10-12 | エンゾン ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド | ヘテロ二官能性重合体生物複合体 |
JP2007063472A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 顔料の高分子分散剤およびカラーフィルター用着色組成物 |
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2000
- 2000-02-21 JP JP2000043687A patent/JP2000302864A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006523256A (ja) * | 2003-03-21 | 2006-10-12 | エンゾン ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド | ヘテロ二官能性重合体生物複合体 |
US8618124B2 (en) | 2003-03-21 | 2013-12-31 | Belrose Pharma, Inc. | Heterobifunctional polymeric bioconjugates |
JP2007063472A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 顔料の高分子分散剤およびカラーフィルター用着色組成物 |
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