JP2000302769A - 5−ニトロアミノテトラゾール類の製造法 - Google Patents
5−ニトロアミノテトラゾール類の製造法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 純度の高い5−ニトロアミノテトラゾール類
を簡便な方法で、しかも効率よく製造する方法を提供す
ること。 【解決手段】 酸性条件下で5−アミノテトラゾールと
硝酸または硝酸塩を反応させた後、中和して5−ニトロ
アミノテトラゾールジアンモニウム塩を得、次いで該5
−ニトロアミノテトラゾールジアンモニウム塩をアルカ
リ金属の弱酸塩と反応させ5−ニトロアミノテトラゾー
ルジアルカリ金属塩を得た後、該5−ニトロアミノテト
ラゾールジアルカリ金属塩に無機酸を作用させることを
特徴とする5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ
金属塩の製造法;酸性条件下で5−アミノテトラゾール
と硝酸または硝酸塩を反応させ、反応生成物を非水溶性
の有機溶媒で抽出することを特徴とする5−ニトロアミ
ノテトラゾールの製造法並びに5−ニトロアミノテトラ
ゾールにアルカリ金属の弱酸塩または有機塩基を反応さ
せることを特徴とする5−ニトロアミノテトラゾールの
アルカリ金属塩または有機塩の製造法。
を簡便な方法で、しかも効率よく製造する方法を提供す
ること。 【解決手段】 酸性条件下で5−アミノテトラゾールと
硝酸または硝酸塩を反応させた後、中和して5−ニトロ
アミノテトラゾールジアンモニウム塩を得、次いで該5
−ニトロアミノテトラゾールジアンモニウム塩をアルカ
リ金属の弱酸塩と反応させ5−ニトロアミノテトラゾー
ルジアルカリ金属塩を得た後、該5−ニトロアミノテト
ラゾールジアルカリ金属塩に無機酸を作用させることを
特徴とする5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ
金属塩の製造法;酸性条件下で5−アミノテトラゾール
と硝酸または硝酸塩を反応させ、反応生成物を非水溶性
の有機溶媒で抽出することを特徴とする5−ニトロアミ
ノテトラゾールの製造法並びに5−ニトロアミノテトラ
ゾールにアルカリ金属の弱酸塩または有機塩基を反応さ
せることを特徴とする5−ニトロアミノテトラゾールの
アルカリ金属塩または有機塩の製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、5−ニトロアミ
ノテトラゾール類の製造法に関し、詳しくは当該物質を
簡便な方法で効率よく製造する方法に関する。5−ニト
ロアミノテトラゾール類は熱分解させたとき、窒素を主
とするガスを大量に発生する。また、反応速度が速く、
瞬時にガスを発生するという特性がある。そのため、エ
アバッグ等に用いられるガス発生剤として使用される。
その上、分解が起きる温度が適当であるため、発泡剤と
して使用することができる。さらに、この物質は分子に
酸素を含むため、使用時に酸化剤を混合する必要がな
い。しかも、5−ニトロアミノテトラゾール類は無害の
化合物であり、反応時に発生するCO、NOx、HCN
などの有害ガスの量も少ない。
ノテトラゾール類の製造法に関し、詳しくは当該物質を
簡便な方法で効率よく製造する方法に関する。5−ニト
ロアミノテトラゾール類は熱分解させたとき、窒素を主
とするガスを大量に発生する。また、反応速度が速く、
瞬時にガスを発生するという特性がある。そのため、エ
アバッグ等に用いられるガス発生剤として使用される。
その上、分解が起きる温度が適当であるため、発泡剤と
して使用することができる。さらに、この物質は分子に
酸素を含むため、使用時に酸化剤を混合する必要がな
い。しかも、5−ニトロアミノテトラゾール類は無害の
化合物であり、反応時に発生するCO、NOx、HCN
などの有害ガスの量も少ない。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る5−ニトロアミノテトラゾ
ール類は、ガス発生剤として用いられており、現在は自
動車の衝突時などに乗員の衝撃を和らげるためのエアバ
ッグの膨張圧力源として用いられている。これまで、こ
のガス発生剤は、主にアジ化ナトリウムが用いられてお
り、これに促進剤、酸化剤等を混合し、起爆剤で燃焼反
応させている。しかし、このアジ化ナトリウムは、人体
に対して強い毒性を有していることが明らかとなり、製
造者に対して重大な危険性が伴うばかりでなく、燃焼時
に有害ガスを発生する等の問題もあることから、代替ガ
ス発生剤の早急な開発が望まれている。また、現状では
ガス発生剤によるガスの発生は、燃焼反応であるため、
反応時の発生温度が高く、クーラントを通しても、乗員
に火傷を負わせる等の事故が発生している。一方、5−
ニトロアミノテトラゾール類を発泡剤として使用するこ
とについては未だ知られていない。
ール類は、ガス発生剤として用いられており、現在は自
動車の衝突時などに乗員の衝撃を和らげるためのエアバ
ッグの膨張圧力源として用いられている。これまで、こ
のガス発生剤は、主にアジ化ナトリウムが用いられてお
り、これに促進剤、酸化剤等を混合し、起爆剤で燃焼反
応させている。しかし、このアジ化ナトリウムは、人体
に対して強い毒性を有していることが明らかとなり、製
造者に対して重大な危険性が伴うばかりでなく、燃焼時
に有害ガスを発生する等の問題もあることから、代替ガ
ス発生剤の早急な開発が望まれている。また、現状では
ガス発生剤によるガスの発生は、燃焼反応であるため、
反応時の発生温度が高く、クーラントを通しても、乗員
に火傷を負わせる等の事故が発生している。一方、5−
ニトロアミノテトラゾール類を発泡剤として使用するこ
とについては未だ知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような理由から、
アジ化ナトリウムに代わって5−ニトロアミノテトラゾ
ール類をガス発生剤として用いることが提案されてい
る。しかし、これら物質の製造法は極めて複雑な工程を
必要とする上に、純度や収率が低いものであった。その
ため、5−ニトロアミノテトラゾール類の効率的な製造
法の確立が強く求められていた。
アジ化ナトリウムに代わって5−ニトロアミノテトラゾ
ール類をガス発生剤として用いることが提案されてい
る。しかし、これら物質の製造法は極めて複雑な工程を
必要とする上に、純度や収率が低いものであった。その
ため、5−ニトロアミノテトラゾール類の効率的な製造
法の確立が強く求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、酸性条件下で5−アミノテトラゾールと硝酸または
硝酸塩を反応させた後、中和して5−ニトロアミノテト
ラゾールジアンモニウム塩を得、次いで該5−ニトロア
ミノテトラゾールジアンモニウム塩をアルカリ金属の弱
酸塩と反応させ5−ニトロアミノテトラゾールジアルカ
リ金属塩を得た後、該5−ニトロアミノテトラゾールジ
アルカリ金属塩に無機酸を作用させることを特徴とする
5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ金属塩の製
造法である。
は、酸性条件下で5−アミノテトラゾールと硝酸または
硝酸塩を反応させた後、中和して5−ニトロアミノテト
ラゾールジアンモニウム塩を得、次いで該5−ニトロア
ミノテトラゾールジアンモニウム塩をアルカリ金属の弱
酸塩と反応させ5−ニトロアミノテトラゾールジアルカ
リ金属塩を得た後、該5−ニトロアミノテトラゾールジ
アルカリ金属塩に無機酸を作用させることを特徴とする
5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ金属塩の製
造法である。
【0005】請求項2記載の本発明は、酸性条件下で5
−アミノテトラゾールと硝酸または硝酸塩を反応させ、
反応生成物を非水溶性の有機溶媒で抽出することを特徴
とする5−ニトロアミノテトラゾールの製造法である。
−アミノテトラゾールと硝酸または硝酸塩を反応させ、
反応生成物を非水溶性の有機溶媒で抽出することを特徴
とする5−ニトロアミノテトラゾールの製造法である。
【0006】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
5−ニトロアミノテトラゾールにアルカリ金属の弱酸塩
または有機塩基を反応させることを特徴とする5−ニト
ロアミノテトラゾールのモノアルカリ金属塩または有機
塩の製造法である。
5−ニトロアミノテトラゾールにアルカリ金属の弱酸塩
または有機塩基を反応させることを特徴とする5−ニト
ロアミノテトラゾールのモノアルカリ金属塩または有機
塩の製造法である。
【0007】請求項4記載の本発明は、非水溶性の有機
溶媒が、酢酸エチルである請求項2記載の製造法であ
る。
溶媒が、酢酸エチルである請求項2記載の製造法であ
る。
【0008】請求項5記載の本発明は、5−ニトロアミ
ノテトラゾール類を有効成分として含むことを特徴とす
る発泡剤である。
ノテトラゾール類を有効成分として含むことを特徴とす
る発泡剤である。
【0009】請求項6記載の本発明は、5−ニトロアミ
ノテトラゾール類が、5−ニトロアミノテトラゾール、
5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ金属塩およ
び5−ニトロアミノテトラゾール有機塩の中から選ばれ
た少なくとも1種のものである請求項5記載の発泡剤で
ある。
ノテトラゾール類が、5−ニトロアミノテトラゾール、
5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ金属塩およ
び5−ニトロアミノテトラゾール有機塩の中から選ばれ
た少なくとも1種のものである請求項5記載の発泡剤で
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、5−ニトロアミ
ノテトラゾール類とは、上記請求項に記載された化合物
を意味する。テトラゾールは、4個の窒素原子と1個の
炭素原子からなり、2つの二重結合を有する5員環化合
物であり、窒素原子の一つはイミノ基で、その位置によ
り、1,2,3および4−テトラゾールと、その互変異
性体である1,2,3および5−テトラゾールがある。
本発明に用いる5−アミノテトラゾールは、テトラゾー
ルの炭素原子にアミノ基が導入された化合物である。
ノテトラゾール類とは、上記請求項に記載された化合物
を意味する。テトラゾールは、4個の窒素原子と1個の
炭素原子からなり、2つの二重結合を有する5員環化合
物であり、窒素原子の一つはイミノ基で、その位置によ
り、1,2,3および4−テトラゾールと、その互変異
性体である1,2,3および5−テトラゾールがある。
本発明に用いる5−アミノテトラゾールは、テトラゾー
ルの炭素原子にアミノ基が導入された化合物である。
【0011】以下に、本発明による5−ニトロアミノテ
トラゾール類の製造方法について説明する。はじめに、
請求項1記載の本発明について説明する。5−アミノテ
トラゾールと硝酸または硝酸塩の反応は、酸性条件下に
行う。ここで用いる酸としては、濃硫酸のように酸性度
が高いものが好ましい。まず、濃硫酸のような酸に5−
アミノテトラゾールを0〜70℃、好ましくは20〜3
0℃で撹拌しながら加える。完全に溶解させた後、温度
を0〜70℃、好ましくは20〜30℃程度に保持しな
がら硝酸または硝酸塩を徐々に加える。ここで用いられ
る硝酸または硝酸塩は、硝酸、硝酸アンモニウム、硝酸
カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硝酸バリ
ウムなどが挙げられるが、好ましいものは硝酸と硝酸ア
ンモニウムであり、最も好ましくは硝酸アンモニウムが
用いられる。この場合、5−アミノテトラゾール1モル
に対して1〜1.5モル程度の硝酸または硝酸塩を加え
てニトロ化させる。反応が完結した後、これ以上の反応
を進行させないため、0〜30℃、好ましくは0〜5℃
の冷水を加えて反応系の温度を下げる。
トラゾール類の製造方法について説明する。はじめに、
請求項1記載の本発明について説明する。5−アミノテ
トラゾールと硝酸または硝酸塩の反応は、酸性条件下に
行う。ここで用いる酸としては、濃硫酸のように酸性度
が高いものが好ましい。まず、濃硫酸のような酸に5−
アミノテトラゾールを0〜70℃、好ましくは20〜3
0℃で撹拌しながら加える。完全に溶解させた後、温度
を0〜70℃、好ましくは20〜30℃程度に保持しな
がら硝酸または硝酸塩を徐々に加える。ここで用いられ
る硝酸または硝酸塩は、硝酸、硝酸アンモニウム、硝酸
カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硝酸バリ
ウムなどが挙げられるが、好ましいものは硝酸と硝酸ア
ンモニウムであり、最も好ましくは硝酸アンモニウムが
用いられる。この場合、5−アミノテトラゾール1モル
に対して1〜1.5モル程度の硝酸または硝酸塩を加え
てニトロ化させる。反応が完結した後、これ以上の反応
を進行させないため、0〜30℃、好ましくは0〜5℃
の冷水を加えて反応系の温度を下げる。
【0012】次に、反応系に塩基性物質を添加して中和
する。ここで用いる塩基性物質としては、特に制限はな
いが、アンモニア水などが好適である。塩基性物質の添
加量は、反応系のpHを7〜8にするのに十分な量であ
ればよい。なお、塩基性物質の溶液は、温度70℃以
下、好ましくは30℃以下で添加するのが好ましい。溶
液の温度が高くなると、合成物質を分解するおそれがあ
る。中和後、−5℃〜30℃、好ましくは約0〜5℃程
度の低温下で1〜5時間、好ましくは2〜3時間放置す
ると、白色結晶物が析出する。この場合、温度が低いほ
ど効果的に結晶化する。この結晶を濾過した後、水にて
再結晶して5−ニトロアミノテトラゾールジアンモニウ
ム塩を得る。
する。ここで用いる塩基性物質としては、特に制限はな
いが、アンモニア水などが好適である。塩基性物質の添
加量は、反応系のpHを7〜8にするのに十分な量であ
ればよい。なお、塩基性物質の溶液は、温度70℃以
下、好ましくは30℃以下で添加するのが好ましい。溶
液の温度が高くなると、合成物質を分解するおそれがあ
る。中和後、−5℃〜30℃、好ましくは約0〜5℃程
度の低温下で1〜5時間、好ましくは2〜3時間放置す
ると、白色結晶物が析出する。この場合、温度が低いほ
ど効果的に結晶化する。この結晶を濾過した後、水にて
再結晶して5−ニトロアミノテトラゾールジアンモニウ
ム塩を得る。
【0013】次いで、5−ニトロアミノテトラゾールジ
アンモニウム塩をアルカリ金属の弱酸塩、例えばアルカ
リ金属水酸化物と反応させて5−ニトロアミノテトラゾ
ールジアルカリ金属塩を製造する。ここで、アルカリ金
属の弱酸塩としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化リチウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、炭
酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸リチウム、酢酸リ
チウムなどが用いられるが、これらの中では水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムのようなアル
カリ金属の水酸化物が好ましい。まず、アルカリ金属の
弱酸塩を水に溶解し、これに5−ニトロアミノテトラゾ
ールジアンモニウム塩を70℃以下、好ましくは30℃
以下で徐々に添加する。その後、温度を70℃以下、好
ましくは30℃以下に保ちながら30分程撹拌して溶解
させる。これにエタノール等の溶媒を加えると、5−ニ
トロアミノテトラゾールジアルカリ金属塩が析出する。
濾別後、分離された5−ニトロアミノテトラゾールジア
ルカリ金属塩を水とエタノールの混合溶媒で再結晶する
ことにより、精製された5−ニトロアミノテトラゾール
ジアルカリ金属塩が得られる。
アンモニウム塩をアルカリ金属の弱酸塩、例えばアルカ
リ金属水酸化物と反応させて5−ニトロアミノテトラゾ
ールジアルカリ金属塩を製造する。ここで、アルカリ金
属の弱酸塩としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化リチウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、炭
酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸リチウム、酢酸リ
チウムなどが用いられるが、これらの中では水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムのようなアル
カリ金属の水酸化物が好ましい。まず、アルカリ金属の
弱酸塩を水に溶解し、これに5−ニトロアミノテトラゾ
ールジアンモニウム塩を70℃以下、好ましくは30℃
以下で徐々に添加する。その後、温度を70℃以下、好
ましくは30℃以下に保ちながら30分程撹拌して溶解
させる。これにエタノール等の溶媒を加えると、5−ニ
トロアミノテトラゾールジアルカリ金属塩が析出する。
濾別後、分離された5−ニトロアミノテトラゾールジア
ルカリ金属塩を水とエタノールの混合溶媒で再結晶する
ことにより、精製された5−ニトロアミノテトラゾール
ジアルカリ金属塩が得られる。
【0014】次に、5−ニトロアミノテトラゾールジア
ルカリ金属塩を無機酸と反応させて5−ニトロアミノテ
トラゾールモノアルカリ金属塩を製造する。このとき用
いられる無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸などがある
が、希酸が好ましく、特に希塩酸が好適である。塩酸を
用いる場合は、6N程度のものが適当である。5−ニト
ロアミノテトラゾールジアルカリ金属塩を水に溶解し、
撹拌しながら40℃以下、好ましくは10℃以下で等量
の無機酸を滴下すると、5−ニトロアミノテトラゾール
モノアルカリ金属塩の結晶が析出する。滴下終了後も温
度40℃以下、好ましくは10℃以下で撹拌を10分〜
2時間、好ましくは30分程度続ける。得られた結晶を
少量の冷水で洗浄した後、水で再結晶することにより、
精製された5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ
金属塩が得られる。
ルカリ金属塩を無機酸と反応させて5−ニトロアミノテ
トラゾールモノアルカリ金属塩を製造する。このとき用
いられる無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸などがある
が、希酸が好ましく、特に希塩酸が好適である。塩酸を
用いる場合は、6N程度のものが適当である。5−ニト
ロアミノテトラゾールジアルカリ金属塩を水に溶解し、
撹拌しながら40℃以下、好ましくは10℃以下で等量
の無機酸を滴下すると、5−ニトロアミノテトラゾール
モノアルカリ金属塩の結晶が析出する。滴下終了後も温
度40℃以下、好ましくは10℃以下で撹拌を10分〜
2時間、好ましくは30分程度続ける。得られた結晶を
少量の冷水で洗浄した後、水で再結晶することにより、
精製された5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ
金属塩が得られる。
【0015】次に、請求項2記載の本発明について説明
する。まず、濃硫酸のような酸に5−アミノテトラゾー
ルを0〜70℃、好ましくは20〜30℃で撹拌しなが
ら加える。完全に溶解させた後、温度を0〜70℃、好
ましくは20〜30℃程度に保持しながら硝酸または硝
酸塩を徐々に加える。ここで用いられる硝酸塩としては
前記したものがある。硝酸または硝酸塩としては、硝酸
や硝酸アンモニウムが好ましく、さらに好ましくは硝酸
アンモニウムが用いられる。硝酸または硝酸塩は、5−
アミノテトラゾール1モルに対して1〜1.5モル程度
の割合で使用してニトロ化させる。反応が完結した後、
これ以上の反応を進行させないため、30℃以下、好ま
しくは5℃以下の冷水を加える。冷水の添加は、次の抽
出工程での抽出効率を高める効果もある。
する。まず、濃硫酸のような酸に5−アミノテトラゾー
ルを0〜70℃、好ましくは20〜30℃で撹拌しなが
ら加える。完全に溶解させた後、温度を0〜70℃、好
ましくは20〜30℃程度に保持しながら硝酸または硝
酸塩を徐々に加える。ここで用いられる硝酸塩としては
前記したものがある。硝酸または硝酸塩としては、硝酸
や硝酸アンモニウムが好ましく、さらに好ましくは硝酸
アンモニウムが用いられる。硝酸または硝酸塩は、5−
アミノテトラゾール1モルに対して1〜1.5モル程度
の割合で使用してニトロ化させる。反応が完結した後、
これ以上の反応を進行させないため、30℃以下、好ま
しくは5℃以下の冷水を加える。冷水の添加は、次の抽
出工程での抽出効率を高める効果もある。
【0016】次に、反応液を非水溶性の有機溶媒によっ
て抽出する。このとき用いる有機溶媒としては、5−ニ
トロアミノテトラゾールが溶解する非水溶性の有機溶媒
であれば何でも良いが、酢酸エチルやエーテルが好適で
あり、特に酢酸エチルが好ましい。その後、抽出液を飽
和塩化ナトリウム水溶液などで洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムなどで乾燥させ、濃縮することにより、目的と
する5−ニトロアミノテトラゾールが得られる。得られ
た5−ニトロアミノテトラゾールをジオキサンとベンゼ
ンの混合溶液で再結晶すると、精製された5−ニトロア
ミノテトラゾールが得られる。
て抽出する。このとき用いる有機溶媒としては、5−ニ
トロアミノテトラゾールが溶解する非水溶性の有機溶媒
であれば何でも良いが、酢酸エチルやエーテルが好適で
あり、特に酢酸エチルが好ましい。その後、抽出液を飽
和塩化ナトリウム水溶液などで洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムなどで乾燥させ、濃縮することにより、目的と
する5−ニトロアミノテトラゾールが得られる。得られ
た5−ニトロアミノテトラゾールをジオキサンとベンゼ
ンの混合溶液で再結晶すると、精製された5−ニトロア
ミノテトラゾールが得られる。
【0017】以下に、請求項3記載の本発明について述
べる。5−ニトロアミノテトラゾールをアルカリ金属の
弱酸塩、または有機塩基と反応させて目的とする5−ニ
トロアミノテトラゾール塩を製造する。ここで、アルカ
リ金属の弱酸塩としては、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化リチウム、炭酸カリウム、酢酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸リチウム酢
酸リチウムなどが用いられるが、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属の
水酸化物が好ましい。一方、有機塩基としては、4−ア
ミノ1,2,4トリアゾール、3−アミノ1,2,4ト
リアゾール、モルホリン、ピラゾール、ピリジン、イミ
ダゾールなどが用いられる。まず、アルカリ金属の弱酸
塩、または有機塩基を水またはエーテルやアルコール等
の有機溶媒に溶解し、5−ニトロアミノテトラゾールを
徐々に添加する。その後、低温で10分〜2時間、好ま
しくは30分程度撹拌すると、5−ニトロアミノテトラ
ゾールモノアルカリ金属塩または有機塩が析出する。濾
別後、分離された結晶を水またはエーテル、アルコー
ル、テトラヒドロフラン等の有機溶媒もしくは水と有機
溶媒との混合溶媒で再結晶することにより、精製された
5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ金属塩また
は5−ニトロアミノテトラゾール有機塩が得られる。
べる。5−ニトロアミノテトラゾールをアルカリ金属の
弱酸塩、または有機塩基と反応させて目的とする5−ニ
トロアミノテトラゾール塩を製造する。ここで、アルカ
リ金属の弱酸塩としては、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化リチウム、炭酸カリウム、酢酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸リチウム酢
酸リチウムなどが用いられるが、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属の
水酸化物が好ましい。一方、有機塩基としては、4−ア
ミノ1,2,4トリアゾール、3−アミノ1,2,4ト
リアゾール、モルホリン、ピラゾール、ピリジン、イミ
ダゾールなどが用いられる。まず、アルカリ金属の弱酸
塩、または有機塩基を水またはエーテルやアルコール等
の有機溶媒に溶解し、5−ニトロアミノテトラゾールを
徐々に添加する。その後、低温で10分〜2時間、好ま
しくは30分程度撹拌すると、5−ニトロアミノテトラ
ゾールモノアルカリ金属塩または有機塩が析出する。濾
別後、分離された結晶を水またはエーテル、アルコー
ル、テトラヒドロフラン等の有機溶媒もしくは水と有機
溶媒との混合溶媒で再結晶することにより、精製された
5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ金属塩また
は5−ニトロアミノテトラゾール有機塩が得られる。
【0018】上記のようにして得られる本発明に係る5
−ニトロアミノテトラゾールおよび5−ニトロアミノテ
トラゾール塩類は、従来法と比べて収率や純度が高く、
製造過程での危険性も低い。これら5−ニトロアミノテ
トラゾール類は、ガス発生剤としてエアバックの膨張圧
力源などとして利用される。その場合、主に熱分解反応
により窒素ガスや二酸化炭素等の人体に無害なガスが生
じ、有害ガスは極めて低濃度であり、安全性に優れてい
る。さらに、5−ニトロアミノテトラゾール類は、前記
したように、ガスの発生量が多く、適当な温度で分解が
起きるため、発泡剤としての利用が期待される。
−ニトロアミノテトラゾールおよび5−ニトロアミノテ
トラゾール塩類は、従来法と比べて収率や純度が高く、
製造過程での危険性も低い。これら5−ニトロアミノテ
トラゾール類は、ガス発生剤としてエアバックの膨張圧
力源などとして利用される。その場合、主に熱分解反応
により窒素ガスや二酸化炭素等の人体に無害なガスが生
じ、有害ガスは極めて低濃度であり、安全性に優れてい
る。さらに、5−ニトロアミノテトラゾール類は、前記
したように、ガスの発生量が多く、適当な温度で分解が
起きるため、発泡剤としての利用が期待される。
【0019】
【実施例】以下に、実施例等により本発明を詳しく説明
するが、本発明はこれらによって制限されるものではな
い。 実施例1 5−ニトロアミノテトラゾールモノカリウム塩の製造 (1)5−ニトロアミノテトラゾールジアンモニウム塩
の製造 濃硫酸200mLに対し、5−アミノテトラゾール4
2.5g(0.5mol)を温度20〜30℃にて撹拌
しながら添加した。完全に溶解した後、系の温度を25
〜35℃に保持しながら硝酸アンモニウム50g(0.
625mol)を徐々に加え、25℃〜35℃を保ちな
がら撹拌し、反応を完結させた。反応完結後、1000
mLの氷水を加えた。次に、温度40℃以下でアンモニ
ア水約600mLを添加し、系のpHが7〜8となるよ
うに中和した。その後、0〜5℃の温度で約2時間放置
すると、白色の結晶物が析出した。これを濾過し、水に
て再結晶したところ、精製された5−ニトロアミノテト
ラゾールジアンモニウム塩67.3g(0.41mo
l)が得られた(収率82%)。
するが、本発明はこれらによって制限されるものではな
い。 実施例1 5−ニトロアミノテトラゾールモノカリウム塩の製造 (1)5−ニトロアミノテトラゾールジアンモニウム塩
の製造 濃硫酸200mLに対し、5−アミノテトラゾール4
2.5g(0.5mol)を温度20〜30℃にて撹拌
しながら添加した。完全に溶解した後、系の温度を25
〜35℃に保持しながら硝酸アンモニウム50g(0.
625mol)を徐々に加え、25℃〜35℃を保ちな
がら撹拌し、反応を完結させた。反応完結後、1000
mLの氷水を加えた。次に、温度40℃以下でアンモニ
ア水約600mLを添加し、系のpHが7〜8となるよ
うに中和した。その後、0〜5℃の温度で約2時間放置
すると、白色の結晶物が析出した。これを濾過し、水に
て再結晶したところ、精製された5−ニトロアミノテト
ラゾールジアンモニウム塩67.3g(0.41mo
l)が得られた(収率82%)。
【0020】(2)5−ニトロアミノテトラゾールジカ
リウム塩の製造 水酸化カリウム57.3g(1.02mol)を蒸留水
200mLに溶解させ、その溶液に5−ニトロアミノテ
トラゾールジアンモニウム塩82.1g(0.5mo
l)を30℃以下で加えて撹拌し、完全に溶解させた。
さらに撹拌を10分間続けた後、エタノール1000m
Lを加えたところ、5−ニトロアミノテトラゾールジカ
リウム塩が結晶析出した。濾別後、分離された5−ニト
ロアミノテトラゾールジカリウム塩を水とエタノールの
混合溶媒で再結晶した。このときの生成物の収量は9
4.9g(0.46mol)、収率は92%であった。
リウム塩の製造 水酸化カリウム57.3g(1.02mol)を蒸留水
200mLに溶解させ、その溶液に5−ニトロアミノテ
トラゾールジアンモニウム塩82.1g(0.5mo
l)を30℃以下で加えて撹拌し、完全に溶解させた。
さらに撹拌を10分間続けた後、エタノール1000m
Lを加えたところ、5−ニトロアミノテトラゾールジカ
リウム塩が結晶析出した。濾別後、分離された5−ニト
ロアミノテトラゾールジカリウム塩を水とエタノールの
混合溶媒で再結晶した。このときの生成物の収量は9
4.9g(0.46mol)、収率は92%であった。
【0021】(3)5−ニトロアミノテトラゾールモノ
カリウム塩の製造 5−ニトロアミノテトラゾールジカリウム塩82.5g
(0.4mol)を蒸留水290mLに溶解させ、その
溶液を撹拌しながら20℃以下で、0.42molの塩
化水素を含む塩酸72mLを注意しながら滴下したとこ
ろ、直ちに5−ニトロアミノテトラゾールモノカリウム
塩の結晶が析出した。滴下終了後も温度10℃以下で撹
拌を約30分続けた。水にて再結晶して精製された5−
ニトロアミノテトラゾールモノカリウム塩54.5g
(0.324mol)を得た(収率81%)。5−アミ
ノテトラゾールからの5−ニトロアミノテトラゾールモ
ノカリウム塩の収率は61%であった。
カリウム塩の製造 5−ニトロアミノテトラゾールジカリウム塩82.5g
(0.4mol)を蒸留水290mLに溶解させ、その
溶液を撹拌しながら20℃以下で、0.42molの塩
化水素を含む塩酸72mLを注意しながら滴下したとこ
ろ、直ちに5−ニトロアミノテトラゾールモノカリウム
塩の結晶が析出した。滴下終了後も温度10℃以下で撹
拌を約30分続けた。水にて再結晶して精製された5−
ニトロアミノテトラゾールモノカリウム塩54.5g
(0.324mol)を得た(収率81%)。5−アミ
ノテトラゾールからの5−ニトロアミノテトラゾールモ
ノカリウム塩の収率は61%であった。
【0022】実施例2 5−ニトロアミノテトラゾールの製造 濃硫酸200mlに対し、5−アミノテトラゾール4
2.5g(0.5mol温度20〜30℃にて撹拌しな
がら添加した。完全に溶解した後、系の温度を25〜3
5℃に保持しながら硝酸アンモニウム50g(0.62
5mol)を徐々に加え、25〜35℃の温度を保ちな
がら撹拌し、反応を完結させた。反応完結後、1000
mLの氷水を加えたのち、反応液を500mLの酢酸エ
チルで5回抽出した。その後、抽出液を飽和塩化ナトリ
ウム水溶液1.5Lで洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥させた。乾燥した抽出液を濃縮し、ジオキサン5
0mLに溶解させたのち、ベンゼン100mLを加えて
再結晶すると、5−ニトロアミノテトラゾールが53.
3g(0.41mol) 得られた(収率82%)。
2.5g(0.5mol温度20〜30℃にて撹拌しな
がら添加した。完全に溶解した後、系の温度を25〜3
5℃に保持しながら硝酸アンモニウム50g(0.62
5mol)を徐々に加え、25〜35℃の温度を保ちな
がら撹拌し、反応を完結させた。反応完結後、1000
mLの氷水を加えたのち、反応液を500mLの酢酸エ
チルで5回抽出した。その後、抽出液を飽和塩化ナトリ
ウム水溶液1.5Lで洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥させた。乾燥した抽出液を濃縮し、ジオキサン5
0mLに溶解させたのち、ベンゼン100mLを加えて
再結晶すると、5−ニトロアミノテトラゾールが53.
3g(0.41mol) 得られた(収率82%)。
【0023】実施例3 5−ニトロアミノテトラゾールモノカリウム塩の製造 水50mLに水酸化カリウム11.2g(0.2mo
l) を溶解させ、温度0〜5℃で撹拌し、これに5−ニ
トロアミノテトラゾール26g(0.2mol)を加え
ると、白色結晶が析出した。得られた結晶を濾過し、水
50mLで再結晶すると、5−ニトロアミノテトラゾー
ルモノカリウム塩が29.9g(0.18mol)得ら
れた(収率89%)。
l) を溶解させ、温度0〜5℃で撹拌し、これに5−ニ
トロアミノテトラゾール26g(0.2mol)を加え
ると、白色結晶が析出した。得られた結晶を濾過し、水
50mLで再結晶すると、5−ニトロアミノテトラゾー
ルモノカリウム塩が29.9g(0.18mol)得ら
れた(収率89%)。
【0024】実施例4 5−ニトロアミノテトラゾールモルホリン塩の製造 エタノール30mLに5−ニトロアミノテトラゾール
2.60gを完全に溶解させ、氷水で冷やしながら等量
のモルホリン1.70mLを加えたところ、すぐに白色
結晶が析出した。そのまま約30分間撹拌を続けた。得
られた結晶を熱水に溶かし、テトラヒドロフランを加え
て再結晶すると、5−ニトロアミノテトラゾールモルホ
リン塩が1.3g得られた(収率31%)。
2.60gを完全に溶解させ、氷水で冷やしながら等量
のモルホリン1.70mLを加えたところ、すぐに白色
結晶が析出した。そのまま約30分間撹拌を続けた。得
られた結晶を熱水に溶かし、テトラヒドロフランを加え
て再結晶すると、5−ニトロアミノテトラゾールモルホ
リン塩が1.3g得られた(収率31%)。
【0025】比較例1 5−ニトロアミノテトラゾールの製造 (1)5−ニトロアミノテトラゾールジアンモニウム塩
の製造 濃硫酸90mLに対し、5−アミノテトラゾール水和物
20.6g(0.2mol)を温度20〜30℃で攪拌
しながら添加した。完全に溶解した後、温度30℃を保
持しながら硝酸アンモニウム21.2g(0 .26mo
l)を徐々に加えて反応させた。反応完結後、反応の進
行を抑えるため、400mLの冷水(0〜5℃)を加え
た。次に、20〜30℃の温度で濃アンモニア水約27
0mLを加え、pH値を7〜8となるように中和した。
その後、0℃の温度で約2時間放置したところ、白色結
晶物が析出した。これを濾過した後、水にて再結晶する
と、19.6g(収率67%)の精製された5−ニトロ
アミノテトラゾールジアンモニウム塩が得られた。
の製造 濃硫酸90mLに対し、5−アミノテトラゾール水和物
20.6g(0.2mol)を温度20〜30℃で攪拌
しながら添加した。完全に溶解した後、温度30℃を保
持しながら硝酸アンモニウム21.2g(0 .26mo
l)を徐々に加えて反応させた。反応完結後、反応の進
行を抑えるため、400mLの冷水(0〜5℃)を加え
た。次に、20〜30℃の温度で濃アンモニア水約27
0mLを加え、pH値を7〜8となるように中和した。
その後、0℃の温度で約2時間放置したところ、白色結
晶物が析出した。これを濾過した後、水にて再結晶する
と、19.6g(収率67%)の精製された5−ニトロ
アミノテトラゾールジアンモニウム塩が得られた。
【0026】(2)5−ニトロアミノテトラゾールの製
造 温度15〜20℃の6N塩酸50mLに対し、5−ニト
ロアミノテトラゾールジアンモニウム塩14.7gを温
度上昇に注意しながら加えて、完全に溶解するまで攪拌
した。反応を完結させるため、攪拌を約30分継続して
から、水50mLを加えた。水溶液中の反応物質を18
0mLのエーテルで5回抽出した後、無水硫酸ナトリウ
ムで放置乾燥させた。乾燥したエーテル抽出液を濃縮し
て、粗5−ニトロアミノテトラゾールを析出させた。こ
れをベンゼン−ジオキサン混合溶媒で再結晶して、7.
7g(収率60%)の精製された5−ニトロアミノテト
ラゾールを得た。5−アミノテトラゾールからの5−ニ
トロアミノテトラゾールの収率は40%であった。
造 温度15〜20℃の6N塩酸50mLに対し、5−ニト
ロアミノテトラゾールジアンモニウム塩14.7gを温
度上昇に注意しながら加えて、完全に溶解するまで攪拌
した。反応を完結させるため、攪拌を約30分継続して
から、水50mLを加えた。水溶液中の反応物質を18
0mLのエーテルで5回抽出した後、無水硫酸ナトリウ
ムで放置乾燥させた。乾燥したエーテル抽出液を濃縮し
て、粗5−ニトロアミノテトラゾールを析出させた。こ
れをベンゼン−ジオキサン混合溶媒で再結晶して、7.
7g(収率60%)の精製された5−ニトロアミノテト
ラゾールを得た。5−アミノテトラゾールからの5−ニ
トロアミノテトラゾールの収率は40%であった。
【0027】(3)5−ニトロアミノテトラゾールモノ
カリウム塩の製造 水30mLに水酸化カリウムを7g添加した後、中和反
応を起こさせると同時に結晶化させるために、0 〜5℃
で攪拌し、5−ニトロアミノテトラゾール16gを徐々
に添加したところ、白色結晶の粗5−ニトロアミノテト
ラゾールモノカリウム塩が析出した。これを少量の冷水
で洗浄後、水で再結晶して、精製された5−ニトロアミ
ノテトラゾールモノカリウム塩17.3g(84%)を
得た。5−アミノテトラゾールからの5−ニトロアミノ
テトラゾールモノカリウム塩の収率は33%であった。
カリウム塩の製造 水30mLに水酸化カリウムを7g添加した後、中和反
応を起こさせると同時に結晶化させるために、0 〜5℃
で攪拌し、5−ニトロアミノテトラゾール16gを徐々
に添加したところ、白色結晶の粗5−ニトロアミノテト
ラゾールモノカリウム塩が析出した。これを少量の冷水
で洗浄後、水で再結晶して、精製された5−ニトロアミ
ノテトラゾールモノカリウム塩17.3g(84%)を
得た。5−アミノテトラゾールからの5−ニトロアミノ
テトラゾールモノカリウム塩の収率は33%であった。
【0028】試験例1 実施例1〜3で得た各化合物並びに比較例1で得た各化
合物のIRスペクトルを測定し、比較した。その結果、
実施例1および3で得られた5−ニトロアミノテトラゾ
ールモノカリウム塩と比較例1(3)で得られた5−ニ
トロアミノテトラゾールモノカリウム塩は同一の物質で
あることが分かった。同様に、実施例2で得られた5−
ニトロアミノテトラゾールは比較例1(2)で得られた
5−ニトロアミノテトラゾールと同一の物質であること
が分かった。各化合物のIRスペクトルを図1〜5に示
す。図1は実施例1により得られた5−ニトロアミノテ
トラゾールモノカリウム塩のIRスペクトルである。図
2は実施例3により得られた5−ニトロアミノテトラゾ
ールモノカリウム塩のIRスペクトルである。図3は比
較例1(3)により得られた5−ニトロアミノテトラゾ
ールモノカリウム塩のIRスペクトルである。図4は実
施例2により得られた5−ニトロアミノテトラゾールの
IRスペクトルである。図5は比較例1(2)により得
られた5−ニトロアミノテトラゾールのIRスペクトル
である。
合物のIRスペクトルを測定し、比較した。その結果、
実施例1および3で得られた5−ニトロアミノテトラゾ
ールモノカリウム塩と比較例1(3)で得られた5−ニ
トロアミノテトラゾールモノカリウム塩は同一の物質で
あることが分かった。同様に、実施例2で得られた5−
ニトロアミノテトラゾールは比較例1(2)で得られた
5−ニトロアミノテトラゾールと同一の物質であること
が分かった。各化合物のIRスペクトルを図1〜5に示
す。図1は実施例1により得られた5−ニトロアミノテ
トラゾールモノカリウム塩のIRスペクトルである。図
2は実施例3により得られた5−ニトロアミノテトラゾ
ールモノカリウム塩のIRスペクトルである。図3は比
較例1(3)により得られた5−ニトロアミノテトラゾ
ールモノカリウム塩のIRスペクトルである。図4は実
施例2により得られた5−ニトロアミノテトラゾールの
IRスペクトルである。図5は比較例1(2)により得
られた5−ニトロアミノテトラゾールのIRスペクトル
である。
【0029】試験例2 実施例1〜3で得た各化合物並びに比較例1(2)およ
び(3)で得た各化合物の分解温度を測定し、比較し
た。その結果、実施例1および3で得られた5−ニトロ
アミノテトラゾールモノカリウム塩と比較例1(3)で
得られた5−ニトロアミノテトラゾールモノカリウム塩
は同一の物質であることが分かった。同様に、実施例2
で得られた5−ニトロアミノテトラゾールは比較例1
(2)で得られた5−ニトロアミノテトラゾールと同一
の物質であることが分かった。各化合物の分解温度を第
1表に示す。
び(3)で得た各化合物の分解温度を測定し、比較し
た。その結果、実施例1および3で得られた5−ニトロ
アミノテトラゾールモノカリウム塩と比較例1(3)で
得られた5−ニトロアミノテトラゾールモノカリウム塩
は同一の物質であることが分かった。同様に、実施例2
で得られた5−ニトロアミノテトラゾールは比較例1
(2)で得られた5−ニトロアミノテトラゾールと同一
の物質であることが分かった。各化合物の分解温度を第
1表に示す。
【0030】
【表1】第 1 表
【0031】試験例3 実施例1および3で得られた5−ニトロアミノテトラゾ
ールモノカリウム塩が1価の塩であること並びに実施例
1(2)で得られた中間生成物である5−ニトロアミノ
テトラゾールジカリウム塩が2価の塩であることを確認
するため、中和滴定を行った。中和には0.1Nの水酸
化ナトリウムを用い、また5−ニトロアミノテトラゾー
ルジカリウム塩の滴定の際に、初期pH値を酸性にする
ため、1Nの塩酸を用いた。なお、滴定による分析にお
ける計算式として、下記の式が知られており、この式に
より計算した。
ールモノカリウム塩が1価の塩であること並びに実施例
1(2)で得られた中間生成物である5−ニトロアミノ
テトラゾールジカリウム塩が2価の塩であることを確認
するため、中和滴定を行った。中和には0.1Nの水酸
化ナトリウムを用い、また5−ニトロアミノテトラゾー
ルジカリウム塩の滴定の際に、初期pH値を酸性にする
ため、1Nの塩酸を用いた。なお、滴定による分析にお
ける計算式として、下記の式が知られており、この式に
より計算した。
【0032】
【数1】
【0033】ここで、Nは水酸化ナトリウムの濃度(m
ol/l)、Vは水酸化ナトリウムの量(L)、nは塩
酸の濃度(mol/L)、vは塩酸の量(L)である。
xは塩由来の水素の量である。そのため、xが0に近け
れば2価の塩、添加した塩の量に近ければ1価の塩であ
ると判定される。
ol/l)、Vは水酸化ナトリウムの量(L)、nは塩
酸の濃度(mol/L)、vは塩酸の量(L)である。
xは塩由来の水素の量である。そのため、xが0に近け
れば2価の塩、添加した塩の量に近ければ1価の塩であ
ると判定される。
【0034】(1)5−ニトロアミノテトラゾールモノ
カリウム塩の滴定 0.05043gの5−ニトロアミノテトラゾールモノ
カリウム塩を水に溶解させ、1Nの塩酸1mLを加え、
0.1Nの水酸化ナトリウムを0.5mlずつ滴下し、
そのつどpHメーターを用いてpH値を読み、プロット
した。これにより滴定曲線が得られ、その終点から1価
の塩であることが明らかになった。このとき得られた滴
定曲線を図6に示す。
カリウム塩の滴定 0.05043gの5−ニトロアミノテトラゾールモノ
カリウム塩を水に溶解させ、1Nの塩酸1mLを加え、
0.1Nの水酸化ナトリウムを0.5mlずつ滴下し、
そのつどpHメーターを用いてpH値を読み、プロット
した。これにより滴定曲線が得られ、その終点から1価
の塩であることが明らかになった。このとき得られた滴
定曲線を図6に示す。
【0035】(2)5−ニトロアミノテトラゾールジカ
リウム塩の滴定 0.06186gの5−ニトロアミノテトラゾールジカ
リウム塩を水に溶解させ、1Nの塩酸0.6mLを加
え、0.1Nの水酸化ナトリウムを0.5mLずつ滴下
し、そのつどpHメーターを用いてpH値を読み、プロ
ットした。これにより滴定曲線が得られ、その終点から
2価の塩であることが明らかになった。このとき得られ
た滴定曲線を図7に示す。
リウム塩の滴定 0.06186gの5−ニトロアミノテトラゾールジカ
リウム塩を水に溶解させ、1Nの塩酸0.6mLを加
え、0.1Nの水酸化ナトリウムを0.5mLずつ滴下
し、そのつどpHメーターを用いてpH値を読み、プロ
ットした。これにより滴定曲線が得られ、その終点から
2価の塩であることが明らかになった。このとき得られ
た滴定曲線を図7に示す。
【0036】試験例4 実施例1および3で得られた5−ニトロアミノテトラゾ
ールモノカリウム塩並びに実施例2で得られた5−ニト
ロアミノテトラゾールをチャンバー内にて反応させ、そ
の時の圧力と時間の関係を測定し、残留物の有無を調べ
た。すなわち、容積1Lのチャンバー内で1gの各化合
物をニクロム線による加熱で分解し、そのときの発生ピ
ーク圧力および保持圧力を圧力センサーにて測定し、時
間との関係をレコーダーで出力した。その結果、これら
の化合物は、高速反応性を有し、残留物が少ないことが
分かった。また、チャンバー内の圧力より発生ガス量を
計算した。それらの結果を第2表に示す。なお、対照と
して、発泡剤として用いられている各種化合物について
の測定値(出典:化学工業日報社、「13398の化学
商品」、p1059〜1063)を示した。
ールモノカリウム塩並びに実施例2で得られた5−ニト
ロアミノテトラゾールをチャンバー内にて反応させ、そ
の時の圧力と時間の関係を測定し、残留物の有無を調べ
た。すなわち、容積1Lのチャンバー内で1gの各化合
物をニクロム線による加熱で分解し、そのときの発生ピ
ーク圧力および保持圧力を圧力センサーにて測定し、時
間との関係をレコーダーで出力した。その結果、これら
の化合物は、高速反応性を有し、残留物が少ないことが
分かった。また、チャンバー内の圧力より発生ガス量を
計算した。それらの結果を第2表に示す。なお、対照と
して、発泡剤として用いられている各種化合物について
の測定値(出典:化学工業日報社、「13398の化学
商品」、p1059〜1063)を示した。
【0037】
【表2】第 2 表
【0038】試験例5 実施例1および3で得られた5−ニトロアミノテトラゾ
ールモノカリウム塩並びに実施例2で得られた5−ニト
ロアミノテトラゾールの落つい感度試験、摩擦感度試
験、MkIII 弾動臼砲試験および圧力容器試験を行っ
た。なお、落つい感度試験、摩擦感度試験、MkIII 弾
動臼砲試験はJIS−K4810の方法に準じて行っ
た。また、圧力容器試験は危険物の規制に関する政令、
第1条の7に記載の方法に準じて行った。その結果を第
3表に示す。表から明らかなように、、5−ニトロアミ
ノテトラゾールモノカリウム塩は衝撃や摩擦に対して高
い感度を持ち、威力が大きいことが分かった。また、5
−ニトロアミノテトラゾールの場合も威力が大きいこと
が判明した。
ールモノカリウム塩並びに実施例2で得られた5−ニト
ロアミノテトラゾールの落つい感度試験、摩擦感度試
験、MkIII 弾動臼砲試験および圧力容器試験を行っ
た。なお、落つい感度試験、摩擦感度試験、MkIII 弾
動臼砲試験はJIS−K4810の方法に準じて行っ
た。また、圧力容器試験は危険物の規制に関する政令、
第1条の7に記載の方法に準じて行った。その結果を第
3表に示す。表から明らかなように、、5−ニトロアミ
ノテトラゾールモノカリウム塩は衝撃や摩擦に対して高
い感度を持ち、威力が大きいことが分かった。また、5
−ニトロアミノテトラゾールの場合も威力が大きいこと
が判明した。
【0039】
【第3表】第 3 表 注)MkIII 弾動臼砲試験はTNTとの相対値(%)を
示す。
示す。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、5−ニトロアミノテト
ラゾール、5−ニトロアミノテトラゾールのモノアルカ
リ金属塩または有機塩を、従来の合成法よりも効率よ
く、しかも簡便な方法で製造することができる。また、
本発明により得られる5−ニトロアミノテトラゾール類
は高収率で得られ、純度も高い。さらに、本発明の方法
は従来の合成法に比べ安全性が高い。これら5−ニトロ
アミノテトラゾール類は、ガス発生剤や発泡剤として有
用である。
ラゾール、5−ニトロアミノテトラゾールのモノアルカ
リ金属塩または有機塩を、従来の合成法よりも効率よ
く、しかも簡便な方法で製造することができる。また、
本発明により得られる5−ニトロアミノテトラゾール類
は高収率で得られ、純度も高い。さらに、本発明の方法
は従来の合成法に比べ安全性が高い。これら5−ニトロ
アミノテトラゾール類は、ガス発生剤や発泡剤として有
用である。
【図1】 実施例1により得られた5−ニトロアミノテ
トラゾールモノカリウム塩のIRスペクトルである。
トラゾールモノカリウム塩のIRスペクトルである。
【図2】 実施例3により得られた5−ニトロアミノテ
トラゾールモノカリウム塩のIRスペクトルである。
トラゾールモノカリウム塩のIRスペクトルである。
【図3】 比較例1(3)により得られた5−ニトロア
ミノテトラゾールモノカリウム塩のIRスペクトルであ
る。
ミノテトラゾールモノカリウム塩のIRスペクトルであ
る。
【図4】 実施例2により得られた5−ニトロアミノテ
トラゾールのIRスペクトルである。
トラゾールのIRスペクトルである。
【図5】 比較例1(2)により得られた5−ニトロア
ミノテトラゾールのIRスペクトルである。
ミノテトラゾールのIRスペクトルである。
【図6】 5−ニトロアミノテトラゾールモノカリウム
塩の滴定曲線である。
塩の滴定曲線である。
【図7】 5−ニトロアミノテトラゾールジカリウム塩
の滴定曲線である。
の滴定曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 慎一 神奈川県川崎市多摩区登戸3816−1 リバ ーハイム406
Claims (6)
- 【請求項1】 酸性条件下で5−アミノテトラゾールと
硝酸または硝酸塩を反応させた後、中和して5−ニトロ
アミノテトラゾールジアンモニウム塩を得、次いで該5
−ニトロアミノテトラゾールジアンモニウム塩をアルカ
リ金属の弱酸塩と反応させ5−ニトロアミノテトラゾー
ルジアルカリ金属塩を得た後、該5−ニトロアミノテト
ラゾールジアルカリ金属塩に無機酸を作用させることを
特徴とする5−ニトロアミノテトラゾールモノアルカリ
金属塩の製造法。 - 【請求項2】 酸性条件下で5−アミノテトラゾールと
硝酸または硝酸塩を反応させ、反応生成物を非水溶性の
有機溶媒で抽出することを特徴とする5−ニトロアミノ
テトラゾールの製造法。 - 【請求項3】 請求項2記載の5−ニトロアミノテトラ
ゾールにアルカリ金属の弱酸塩または有機塩基を反応さ
せることを特徴とする5−ニトロアミノテトラゾールの
モノアルカリ金属塩または有機塩の製造法。 - 【請求項4】 非水溶性の有機溶媒が、酢酸エチルであ
る請求項2記載の製造法。 - 【請求項5】 5−ニトロアミノテトラゾール類を有効
成分として含むことを特徴とする発泡剤。 - 【請求項6】 5−ニトロアミノテトラゾール類が、5
−ニトロアミノテトラゾール、5−ニトロアミノテトラ
ゾールモノアルカリ金属塩および5−ニトロアミノテト
ラゾール有機塩の中から選ばれた少なくとも1種のもの
である請求項5記載の発泡剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11117466A JP2000302769A (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 5−ニトロアミノテトラゾール類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11117466A JP2000302769A (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 5−ニトロアミノテトラゾール類の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000302769A true JP2000302769A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14712391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11117466A Withdrawn JP2000302769A (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 5−ニトロアミノテトラゾール類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000302769A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002100800A1 (fr) * | 2001-06-06 | 2002-12-19 | Nippon Kayaku Kabushiki-Kaisha | Composition d'agent d'allumage, et outil d'allumage utilisant ladite composition |
CN117229226A (zh) * | 2023-07-27 | 2023-12-15 | 北京理工大学 | 1-硝氨基-3-氨基-5-硝基-1,2,4-三唑羟胺-氨氧化合物共晶及其制备方法 |
-
1999
- 1999-04-26 JP JP11117466A patent/JP2000302769A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002100800A1 (fr) * | 2001-06-06 | 2002-12-19 | Nippon Kayaku Kabushiki-Kaisha | Composition d'agent d'allumage, et outil d'allumage utilisant ladite composition |
CN117229226A (zh) * | 2023-07-27 | 2023-12-15 | 北京理工大学 | 1-硝氨基-3-氨基-5-硝基-1,2,4-三唑羟胺-氨氧化合物共晶及其制备方法 |
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