JP2000301310A - 鋳造用金型 - Google Patents

鋳造用金型

Info

Publication number
JP2000301310A
JP2000301310A JP11115223A JP11522399A JP2000301310A JP 2000301310 A JP2000301310 A JP 2000301310A JP 11115223 A JP11115223 A JP 11115223A JP 11522399 A JP11522399 A JP 11522399A JP 2000301310 A JP2000301310 A JP 2000301310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert member
mold
insert
holding
casting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11115223A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Ishikawa
勉 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP11115223A priority Critical patent/JP2000301310A/ja
Publication of JP2000301310A publication Critical patent/JP2000301310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサート部材の密着性に優れ、品質に優れ
た鋳造製品を製造する。 【解決手段】 鋳造品にインサートするインサート部材
1を保持するインサート部材保持手段14と、このイン
サート部材保持手段14を前後に可動させるインサート
部材駆動手段16と、インサート部材保持手段14が後
退したときに前記インサート部材1を収納する収納手段
20と、金型を閉じたのちに離型剤を金型のキャビティ
部9に塗布する離型剤塗布手段を備えていることを特徴
とする鋳造用金型

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋳造用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイカストにおける離型剤の塗布
は、金型を開いた状態でキャビティ部に離型剤をスプレ
ーするスプレー式によるものが用いられてきた。しかし
ながら、この方法では離型剤が周囲に飛び散り周囲が汚
れる問題があった。また、離型に十分な量を塗布するた
めには多くの離型剤が必要となりコスト面でも問題があ
った。
【0003】近年、生産性の向上もしくは環境改善のた
めに金型を閉じた状態で粉末、ミスト、泡、水溶性など
の離型剤をキャビティ部に塗布する方法が検討され、一
部実用化されている。その一例として従来技術特開平5
−285622号公報には、金型を閉じた状態で離型剤
を金型にスプレーする鋳造用金型が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インサ
ート部材を鋳ぐるんだ製品の場合、金型を閉じた状態で
離型剤を塗布するとインサート部材と鋳造品との密着性
が低下するなどの問題が生ずる。
【0005】すなわち、粉体離型剤の場合はインサート
部材の外周に離型剤が付着し、インサート部材と鋳造品
の密着性が低下する。ミスト離型剤の場合はインサート
部材表面に付着したミストが金属溶湯充填前にガス化
し、鋳造品の品質の悪化とともにインサート部材と鋳造
品の密着性が低下する。泡および水溶性離型剤の場合は
水分が気化してガス化し、インサート部材と鋳造品の密
着性が低下する。
【0006】いずれの場合においても、インサート部材
のある製品では金型を閉じたあとの離型剤塗布によりイ
ンサート部材の密着性および鋳造品の品質に対し悪影響
を及ぼす。このためインサート部材のある製品の金型を
閉じたあとの離型剤塗布は非常に困難であった。
【0007】本発明は上記課題を解決したもので、イン
サート部材の密着性に優れ、品質に優れた鋳造製品を製
造できる鋳造用金型を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
(以下、第1の技術的手段と称する。)は、鋳造品にイ
ンサートするインサート部材を保持するインサート部材
インサート部材保持手段と、このインサート部材インサ
ート部材保持手段を前後に可動させるインサート部材駆
動手段と、インサート部材インサート部材保持手段が後
退したときに前記インサート部材を収納する収納手段
と、金型を閉じたのちに離型剤を金型のキャビティ部に
塗布する離型剤塗布手段を備えていることを特徴とする
鋳造用金型である。
【0009】上記第1の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0010】すなわち、離型剤を塗布するときにインサ
ート部材を収納手段に収納できるので、インサート部材
に付着する離型剤を非常に少なくでき、インサート部材
の密着性に優れ、品質に優れた鋳造製品を製造できる。
【0011】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項2において講じた技術的手段(以下、第2の技
術的手段と称する。)は、前記インサート部材保持手段
とインサート部材駆動手段と収納手段を一体で保持する
インサート部保持手段と、このインサート部保持手段を
金型にセットするために可動させるインサート部駆動手
段を備えていることを特徴とする請求項1記載の鋳造用
金型である。
【0012】上記第2の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0013】すなわち、鋳造後、インサート保持手段を
動かして鋳造製品からインサート保持手段をはずすこと
ができるので、鋳造製品の離型が簡単にできる。
【0014】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項3において講じた技術的手段(以下、第3の技
術的手段と称する。)は、前記インサート部保持手段が
移動中子を保持する移動中子保持手段を備えていること
を特徴とする請求項2記載の鋳造用金型である。
【0015】上記第3の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0016】すなわち、インサート保持手段と移動中子
保持手段を同時に兼ねることができるので、小型化・低
コスト化できる。
【0017】
【発明の実施の形態】従来技術の問題点は、インサート
部材を用いる鋳造製品を製造するときに、金型内の正規
の位置にインサート部材を保持した状態で金型を閉じて
離型剤を塗布していることに原因がある。すなわち、金
型を閉じた状態で離型に十分な離型剤を塗布すると、イ
ンサート部材にも大量の離型剤が付着することに原因が
ある。また金型が閉じられているので、ガス化成分も蒸
発せずに残留することに原因がある。
【0018】本発明者は、金型を閉じた状態で離型剤を
塗布することによる生産性の向上、環境改善をインサー
ト部材を用いる鋳造製品でも実現するため、上記の原因
を考察して本発明を完成させた。
【0019】以下、本発明の実施例について、図面に基
づいて説明する。図1は本発明の実施例の鋳造用金型を
概略図である。この図は、鋳造用金型を開いた状態の移
動型を、この移動型に対向して設けられている固定型方
向から見た図である。この金型は、自動車のアルミニウ
ム製オイルポンプカバーを製造するものである。もちろ
ん、本発明を用いる鋳造金属はアルミニウムに限定され
ず、マグネシウム、亜鉛などの金属の鋳造用金型として
広く適用できる。
【0020】外枠13に、製造する製品により取り替え
可能な中子12が挿入されている。この中子12には、
溶湯金属が流入して製品を形成するキャビティ部9と、
このキャビティ部9に溶湯金属を流入させる通路である
ランナー10が設けられている。このランナー10は、
金型に溶湯金属を流入させる入口である湯口11と連結
している。前記外枠13にはインサート部材ホルダ2が
イケール8により連結されている。
【0021】図2は、本発明の実施例のインサート部材
ホルダ2の概略断面図である。図3(a)はインサート
部材1の断面図である。図3(b)はインサート部材1
の正面図である。本実施例では、インサート部材1はカ
ップ状であるが、この形状に限定されない。また本実施
例では、インサート部材1は鉄系材料の燒結金属である
が、この材料に限定されず、鋳鉄などいろいろな材料に
適用できる。一般に、鋳造する金属と異なる材料を鋳ぐ
るむためにインサート鋳造が行われる。
【0022】このインサート部材1は、インサート部材
を保持するインサート部材インサート部材保持手段であ
るインサート部材保持ピン14の先端部14aにクリア
ランス0.1〜0.3mmで挿入される。インサート部
材保持ピン14は連結ロッド15を介して、インサート
部材駆動手段であるインサート部材駆動部16のピスト
ン16aと連結している。このピストン16aはシリン
ダ16bの内部を摺動可能であり、このシリンダ16b
のキャビティ部9側に駆動油出入口18が設けられ、そ
の反対側に駆動油出入口17が設けられている。以後、
インサート部材1やピストン16aなどの動く方向を表
すのに、キャビティ部9側を前方、その反対側を後方と
称する。
【0023】前記インサート部材駆動部16は移動中子
ブロック5の内部に設けられている。前記インサート部
材保持ピン14は、移動中子ブロック5と連結されてい
る移動中子ホルダ4内部に摺動可能に設けられている。
この移動中子ホルダ4のインサート部材保持ピン14が
摺動する部分がインサート部材を収納する収納手段であ
るインサート部材収納部20となっている。
【0024】前記移動中子ブロック5と移動中子ホルダ
4により、インサート部材保持ピン14(インサート部
材保持手段)、インサート部材駆動部16(インサート
部材駆動手段)、インサート部材収納部20(収納手
段)を一体で保持するインサート部保持手段であるイン
サート部保持部19を構成している。前記インサート部
保持部19はロッド6を介してインサート部駆動手段で
あるインサート部駆動部7と連結している。
【0025】前記移動中子ホルダ4には中子ピン3が挿
入され、前記移動中子ブロック5により保持されてい
る。前記インサート部保持部19が移動中子保持手段を
兼ねている。これにより、インサート部保持手段と移動
中子保持手段を別々に構成しなくてもよいので、小型化
でき、かつ低コストになる。
【0026】金型が開いた状態においては、図示してい
ない油圧供給源により駆動油出入口18から駆動油が供
給され、インサート部材保持ピン14は後方へ移動した
位置にある。また、インサート部駆動部7によりインサ
ート部保持部19も後方へ移動した位置にある。図4は
インサート部材保持ピン14が後方に移動した状態を表
すインサート部保持部19の概略部分断面図である。こ
の金型が開いた状態でインサート部材挿入装置または作
業者によりインサート部材1をインサート部材収納部2
0の中にあるインサート部材保持ピン14の先端部14
aに挿入する。
【0027】次に、図示しない起動装置により鋳造装置
が起動すると、インサート部駆動部7によりロッド6を
介してインサート部保持部19が前方に移動し、金型の
所定位置にセットされる。その後、移動型が動作し固定
型と当接して金型が閉じ、図示していない離型剤供給装
置により離型剤をキャビティ部9に塗布する。必要に応
じて塗布された離型剤の回収動作を行う場合がある。
【0028】この離型剤を塗布するときにはインサート
部材1は移動中子ホルダ4のインサート部材収納部20
の中に端面1aを残して隠れている状態である。離型剤
の塗布が完了すると、図示していない油圧供給源により
駆動油出入口17から駆動油が供給され、インサート部
材保持ピン14は前方へ移動し、金型の所定の位置に保
持される。その状態で図示していない射出装置により湯
口11からランナー10を通ってキャビティ部9内に金
属溶湯が供給される。
【0029】溶湯金属が十分に凝固したのち金型が開か
れ、駆動油出入口18から駆動油が供給されてインサー
ト部材保持ピン14は後方へ移動し、インサート部駆動
部7によりインサート部保持部19も後方へ移動する。
この後、鋳造製品が金型から分離され、インサート部材
1を鋳ぐるんだ製品が完成する。以上の動作を繰り返す
ことにより、連続して鋳造製品を製造する。
【0030】この一連の動作により以下の効果が生ず
る。粉体離型剤の場合、インサート部材1の外周に粉体
が付着しないので、インサート部材1と溶湯の密着性が
低下する問題は生じない。またミスト離型剤の場合はイ
ンサート部材1の外周に油分が付着しないので、インサ
ート部材1と溶湯の密着性が低下する問題は生ずること
はなく、かつ油分のガス化により生ずる品質上の問題も
生じない。さらに泡離型剤、水溶性離型剤の場合にもイ
ンサート部材1の外周に水分が付着しないので、インサ
ート部材1と溶湯の密着性が低下する問題は生ずること
はなく、かつ油分のガス化により生ずる品質上の問題も
生じない。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明は、鋳造品にイン
サートするインサート部材を保持するインサート部材イ
ンサート部材保持手段と、このインサート部材インサー
ト部材保持手段を前後に可動させるインサート部材駆動
手段と、インサート部材保持手段が後退したときに前記
インサート部材を収納する収納手段と、金型を閉じたの
ちに離型剤を金型のキャビティ部に塗布する離型剤塗布
手段を備えていることを特徴とする鋳造用金型であるの
で、インサート部材の密着性に優れ、品質に優れた鋳造
製品ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の鋳造用金型を概略図
【図2】本発明の実施例のインサート部材ホルダの概略
断面図
【図3】インサート部材の図で、(a)はその断面図、
(b)はその正面図
【図4】インサート部材保持ピンが後方に移動した状態
を表すインサート部保持部の概略部分断面図
【符号の説明】
1…インサート部材 2…インサート部材ホルダ 3…中子ピン 4…移動中子ホルダ 5…移動中子ブロック 7…移動中子ブロック駆動部 9…キャビティ部 12…中子 13…外枠 14…インサート部材保持ピン(インサート部材保持手
段) 16…インサート部材駆動部(インサート部材駆動手
段) 20…インサート部材収納部(収納手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造品にインサートするインサート部材
    を保持するインサート部材保持手段と、このインサート
    部材保持手段を前後に可動させるインサート部材駆動手
    段と、インサート部材インサート部材保持手段が後退し
    たときに前記インサート部材を収納する収納手段と、金
    型を閉じたのちに離型剤を金型のキャビティ部に塗布す
    る離型剤塗布手段を備えていることを特徴とする鋳造用
    金型。
  2. 【請求項2】 前記インサート部材保持手段とインサー
    ト部材駆動手段と収納手段を一体で保持するインサート
    部保持手段と、このインサート部保持手段を金型にセッ
    トするために可動させるインサート部駆動手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1記載の鋳造用金型。
  3. 【請求項3】 前記インサート部保持手段が移動中子を
    保持する移動中子保持手段を備えていることを特徴とす
    る請求項2記載の鋳造用金型。
JP11115223A 1999-04-22 1999-04-22 鋳造用金型 Pending JP2000301310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11115223A JP2000301310A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 鋳造用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11115223A JP2000301310A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 鋳造用金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000301310A true JP2000301310A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14657417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11115223A Pending JP2000301310A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 鋳造用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000301310A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3101618B1 (ja) 粉体離型剤の塗布方法
GB2264661A (en) Injection casting
JP3477124B2 (ja) 金属射出成形機における離型剤の塗布方法および金属射出成形用金型
JP2007136809A (ja) 樹脂成形金型
JPS62151258A (ja) 金型のガス抜き装置
JP2000301310A (ja) 鋳造用金型
JP3480875B2 (ja) ダイカスト鋳造装置
DE19530254A1 (de) Verfahren zur Erzeugung von Hohlräumen in Gußteilen und Form (Teil II)
JP2956488B2 (ja) ダイカスト鋳造装置及びダイカスト鋳造方法
JP2862166B2 (ja) ダイカスト用射出スリーブ
JPH09300057A (ja) 金型用ガス抜き装置および金型用ガス抜き装置を用いた鋳造方法
JP3185633B2 (ja) 成形品局部加圧装置
JPH02192869A (ja) 金型鋳造法
JP3725791B2 (ja) 粉体離型剤塗布方法及び金型
JPH1057118A (ja) スライドファスナー用スライダーの胴体成形方法及びその成形金型
JP4193834B2 (ja) マグネシウム合金用成形金型への離型剤の付着方法
JP2009297727A (ja) 金属製品成形用金型における離型剤の塗布方法および金属製品成形用金型
JP2004167574A (ja) 無孔性ダイカストの金型構造および無孔性ダイカスト部品の製造方法
JP2002263815A (ja) 金属製品成形用金型における粉体離型剤の塗布方法および金属製品成形用金型
JP4682612B2 (ja) 金型と金型のシール方法
JPS6120654A (ja) ダイカスト方法及びダイカスト装置
JP3036673B2 (ja) ダイカスト用射出スリーブ
JP3502585B2 (ja) 粉体離型剤塗布方法および金型
JPH08117950A (ja) 離型剤の塗布装置
JPH03456A (ja) 鋳造装置