JP2000300917A - 静電気除去フィルター装置 - Google Patents

静電気除去フィルター装置

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JP2000300917A
JP2000300917A JP11116128A JP11612899A JP2000300917A JP 2000300917 A JP2000300917 A JP 2000300917A JP 11116128 A JP11116128 A JP 11116128A JP 11612899 A JP11612899 A JP 11612899A JP 2000300917 A JP2000300917 A JP 2000300917A
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優 高松
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被濾過流体(潤滑油等)だけでなく、フィル
ターエレメント(ぺーパ濾紙エレメント等)に発生した
静電気も確実に除去する構造とし、フィルターエレメン
トの本数を低減してフィルター装置の小型化やコスト低
減等を図る。 【解決手段】 フィルターエレメント3は導通品とし、
且つ、アース爪付きのエレメント押え43とスプリング
44とを介して上部ケーシング蓋5(フィルターケーシ
ング2)に導通させる。アース棒51は基端側をガイド
パイプ41の一端側に固定してガイドパイプの軸心に位
置させ、先端側が二次側室17のケーシング底板14と
の間に僅かな隙間dを有するように設ける。また、アー
ス棒は先端部を絶縁材を介してケーシング底板に固定
し、外周面に多数の突起を設ける。或いは、アース棒に
代えて格子状等のアース体を二次側室内に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電気除去フィルタ
ー装置に関し、ガスタービン用の潤滑油フィルター装置
等に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン等の軸受に供給される潤滑
油は、潤滑油中にゴミが混入していると軸受の焼付きを
招くため、フィルター装置により濾過してゴミを除去す
る必要がある。
【0003】ところが、この潤滑油フィルター装置で
は、潤滑油がフィルターエレメントを通過するときの摩
擦力により静電気が発生して、潤滑油とフィルターエレ
メントとが帯電する。したがって、このままでは静電気
がスパーク(火花放電)し、フィルターケーシング内に
おいてポンポンという異音が発生したり、当該スパーク
部分が侵食されたり、油が劣化したりする虞がある。
【0004】そこで、従来はフィルターケーシング内を
流れる潤滑油の流路にアース棒等を設置し、このアース
棒等によって、潤滑油に生じた静電気をできるだけ除去
する工夫がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特に、ガス
タービン用潤滑油システムの潤滑油フィルター装置にお
いては、潤滑油の濾過性能を上げてより高純度の潤滑油
を得るために、目の粗い金網製のフィルターエレメント
に代えて、目の細かなぺーパ濾紙製のフィルターエレメ
ントが採用されている。即ち、API規定にしたがった
5〜10μmサイズのぺーパ濾紙エレメントが採用され
ている。
【0006】このようなぺーパ濾紙エレメントは目が細
かいことから潤滑油に対する摩擦抵抗が大きいため、潤
滑油が通過する際に大きな摩擦力が発生して、潤滑油だ
けでなく、ぺーパ濾紙エレメントにも多量の静電気が発
生する。このため、ガスケットなどによってぺーパ濾紙
エレメントとフィルターケーシングとが電気的に絶縁さ
れていると、ぺーパ濾紙エレメントに多量の静電気が蓄
積され、この静電気がぺーパ濾紙エレメントの金具部分
と押え金具との間などでスパークしてしまう。
【0007】そこで、フィルターケーシング内に設置す
るぺーパ濾紙エレメントの本数を増やしてぺーパ濾紙エ
レメント1本当たりの潤滑油流量(即ち潤滑油の流速)
を低減させることにより、潤滑油がぺーパ濾紙エレメン
トを通過するときの摩擦力を低減して、各ぺーパ濾紙エ
レメントに発生する静電気の量を低減する必要があっ
た。
【0008】しかしながら、ぺーパ濾紙エレメントの数
を増やせば、それだけ装置が大型化し、且つ、コストも
かかる。つまり、装置の小型化やコストの低減を図るに
はぺーパ濾紙エレメントの増加を極力抑える必要がある
が、ぺーパ濾紙エレメントの数を少なくすれば、それだ
けぺーパ濾紙エレメント1本当たりの潤滑油流量が増加
して各ぺーパ濾紙エレメントに発生する静電気の量が増
加することになり、ぺーパ濾紙エレメントにおいても静
電気がスパークする虞がある。
【0009】従って本発明は上記従来技術に鑑み、被濾
過流体(潤滑油等)に発生した静電気だけでなく、フィ
ルターエレメント(ぺーパ濾紙エレメント等)に発生し
た静電気も確実に除去する構造とすることにより、フィ
ルターエレメントの本数を低減してフィルター装置の小
型化やコスト低減を図ること等が可能な静電気除去フィ
ルター装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の静電気除去フィルター装置は、被濾過流体入口を
設けた一次側室と被濾過流体出口を設けた二次側室とを
有するフィルターケーシングと、前記一次側室内に設け
られたガイドパイプと、このガイドパイプに案内されて
同ガイドパイプを囲むように装着されるとともに、導通
品であり、且つ、前記フィルターケーシングに導通させ
たフィルタエレメントと、前記ガイドパイプ内に挿通さ
れ、先端側が前記二次側室内に突出し、且つ、前記フィ
ルターケーシングに導通させたアース棒とを有すること
を特徴とする。
【0011】また、第2発明の静電気除去フィルター装
置は、第1発明の静電気除去フィルター装置において、
前記フィルターエレメントは、円筒状のぺーパ濾紙の外
周面と内周面とに導電性の多孔板からなる外筒と内筒と
を設け、これらの外筒と内筒の軸方向両端に導電性のエ
ンドプレートを装着してなるものであることを特徴とす
る。
【0012】また、第3発明の静電気除去フィルター装
置は、第1又は第2発明の静電気除去フィルター装置に
おいて、前記フィルターエレメントはアース爪付きのエ
レメント押えを介して前記フィルターケーシングのケー
シング蓋に導通されていることを特徴とする。
【0013】また、第4発明の静電気除去フィルター装
置は、第3発明の静電気除去フィルター装置において、
前記エレメント押えと前記ケーシング蓋との間に導電性
のスプリングを介設したことを特徴とする。
【0014】また、第5発明の静電気除去フィルター装
置は、第1,第2,第3又は第4発明の静電気除去フィ
ルター装置において、前記アース棒は基端側が前記ガイ
ドパイプの一端側に固定されて前記ガイドパイプの軸心
に位置するとともに、先端側が前記二次側室の端面との
間に僅かな隙間を有するように設けられていることを特
徴とする。
【0015】また、第6発明の静電気除去フィルター装
置は、第5発明の静電気除去フィルター装置において、
前記アース棒の先端部は絶縁材を介して前記二次側室の
端面に固定されていることを特徴とする。
【0016】また、第7発明の静電気除去フィルター装
置は、第1,第2,第3,第4,第5又は第6発明の静
電気除去フィルター装置において、前記アース棒の外周
面には多数の突起を有することを特徴とする。
【0017】また、第8発明の静電気除去フィルター装
置は、被濾過流体入口を設けた一次側室と被濾過流体出
口を設けた二次側室とを有するフィルターケーシング
と、前記一次側室内に設けられたガイドパイプと、この
ガイドパイプに案内されて同ガイドパイプを囲むように
装着されるとともに、導通品であり、且つ、前記フィル
ターケーシングに導通させたフィルタエレメントと、前
記二次側室内に設けられ、且つ、前記フィルターケーシ
ングに導通させたアース体とを有することを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0019】[実施の形態1]図1は本発明の実施の形
態1に係る静電気除去フィルター装置の断面図、図2は
図1の一部を拡大して示す断面図、図3(a)は前記静
電気除去フィルター装置に備えたフィルターエレメント
の構成を一部破断して示す拡大側面図、図3(b)は図
3(a)のC−C線矢視図である。また、図4(a)は
前記フィルターエレメントに備えたエレメント押えの断
面図、図4(b)は前記エレメント押えの下面図、図4
(c)は前記エレメント押えに備えたアース爪の拡大側
面図、図5(a)は前記フィルターエレメントに備えた
中間リングの断面図、図5(b)は前記中間リングの平
面図、図6(a)は図2のA部拡大図、図6(b)は図
2のB部拡大図である。
【0020】<構成>図1に示すように、本実施の形態
1の静電気除去フィルター装置1は、フィルターケーシ
ング2内に複数本のぺーパ濾紙製のフィルターエレメン
ト3等を備えたものである。なお、図1では3本のフィ
ルターエレメント3を図示しており、左右のフィルター
エレメント2は断面を表している。
【0021】フィルターケーシング2は円筒状の胴部4
を有しており、この胴部4の上下両端は上部ケーシング
蓋5と下部ケーシング蓋6とによって塞がれている。下
部ケーシング蓋6は、胴部4に溶接され、ボルト12に
よって設置台板13に固定されている。上部ケーシング
蓋5は、胴部4の上端部外周面に設けられたフランジ部
7にボルト8によって取り付けられており、着脱可能と
なっている。上部ケーシング蓋5の上面にはネジ軸9が
取り付けられており、このネジ軸9は支持部材11に支
持されたハンドル10と螺合している。従って、ボルト
8を外した状態でハンドル10を回すことにより、上部
ケーシング蓋5を上方へと持ち上げることができるよう
になっている。
【0022】また、胴部4内の下部にはケーシング底板
14が溶接されている。胴部4内の中間部には仕切り板
15が溶接されており、この仕切り板15によって、フ
ィルターケーシング2内を上下に一次側室16と二次側
室17とに仕切っている。一次側室16には潤滑油の入
口18が設けられており、二次側室17には潤滑油の出
口19が設けられている。なお、二次側室17には点検
用のマンホール54も設けられている。
【0023】そして、一次側室16内には複数本のフィ
ルターエレメント3が設けられている。フィルターエレ
メント3の本数は、要求される潤滑油の全流量と、静電
気のスパークを発生させることなくフィルターエレメン
ト1本当たりに流すことができる潤滑油の流量とによっ
て決まる。本発明者は実験の結果により、フィルターエ
レメント1本当たりに流すことのできる潤滑油の流量を
約220■/minとした。なお、このフィルターエレ
メント1本当たりに流すことのできる潤滑油流量は潤滑
油の種類(特性)等の条件によって異なってくる。
【0024】また、一次側室16内の入口18付近に
は、胴部4の内面に固定されたジャマ板20を備えてい
る。このジャマ板20は平面視がT字状のものであり、
入口18から一次側室16内に流入する潤滑油を一次側
室16内全体に分散させて、各フィルターエレメント3
に均等に潤滑油が流れるようにするために設けられてい
る。
【0025】図2に示すように、フィルターエレメント
3は上部エレメント21と下部エレメント22との2段
構成となっている。上部エレメント21と下部エレメン
ト22との間には中間リング31が介設されている。こ
れらの上部エレメント21と下部エレメント22は何れ
も図3に示すような構成となっている。
【0026】即ち、円筒状の5〜10μmサイズのぺー
パ濾紙23を有し、このぺーパ濾紙23の外周面と内周
面とに外筒24と内筒25とがそれぞれ設けられてい
る。これらの外筒24と内筒25は、何れも、全面に多
数の孔24a,25aを有する多孔板からなるものであ
る。外筒24と内筒25の軸方向両端には、エレメント
保護枠であるリング状の上部エンドプレート26と下部
エンドプレート27とが、外筒24と内筒25とを跨ぐ
ように装着されて固定されている。
【0027】そして、内外筒24,25や上下のエンド
プレート26,27等は鋼製のもの(導電性のもの)で
あり、内外筒24,25と上下のエンドプレート26,
27とは電気的に導通している。つまり、上部エレメン
ト21と下部エレメント22は、何れも、全長に亘って
導通しており、完全な導通品となっている。更に、詳細
は後述するが、上部エレメント21と下部エレメント2
2はアース爪付きの中間リング31によって導通されて
おり、フィルターエレメント3全体も完全に導通してい
る。
【0028】なお、図3中の28は上部エンドプレート
26の内側に設けられたクリップ、29は内筒25の内
側に設けられたエレメント補強リング、30は上下のエ
ンドプレート26,27に貼り付けられたリング状のガ
スケットである。
【0029】また、図2に示すように、一次側室16内
では、複数本のガイドパイプ41が仕切り板15に立設
されている(図1参照)。ガイドパイプ41の側面には
多数の孔41aがあけられている。ガイドパイプ41の
下端部は仕切り板15の孔15aに嵌合され、且つ、孔
15aの周縁部に溶接されている。フィルターエレメン
ト3は、ガイドパイプ41に案内されてガイドパイプ4
1を囲むように装着されている。
【0030】フィルターエレメント3の下端側は、ガス
ケット30を介して、鋼製のエレメント受け42により
支持されている。このエレメント受け42はガイドパイ
プ41の下部外周面に溶接されている。一方、フィルタ
ーエレメント3の上端側は、ガスケット30を介して、
鋼製のエレメント押え43により押えられている。
【0031】また、エレメント押え43と上部ケーシン
グ蓋5との間にはスプリング44が介設されている。こ
のスプリング44は上部ケーシング蓋5でフィルターケ
ーシング2を塞いだときに、この上部ケーシング蓋5に
よって圧縮されるようになっており、このときのバネ力
によって、フィルターエレメント3を下方に付勢してい
る。
【0032】即ち、スプリング44のバネ力により、エ
レメント押え43とエレメント受け42とが上下から上
部エレメント21と下部エレメント22とを押さえ付け
るようになっており、このことによって、上部エレメン
ト21と下部エレメント22とが中間リング31を介し
て圧着され、相互に動くことなく安定するようになって
いる。しかも、スプリング44は鋼製のものであり、エ
レメント押え43と上部ケーシング蓋5を導通させてい
る。
【0033】図4(a),(b)に示すように、エレメ
ント押え43の下面の周縁部には、鋼製のアース爪45
が設けられている。このアース爪45は、図4(c)に
示すように、くの字状のものであり、一端側がエレメン
ト押え43の下面に溶接され、他端側が同下面から浮き
上がっている。
【0034】このため、図6(a)に示すように、アー
ス爪45が、ガスケット30をバイパスして、エレメン
ト押え43と、上部エレメント21の上部エンドプレー
ト26とを導通させている。しかも、このときアース爪
45には撓みが生じており、この撓みによって生じるバ
ネ力により、エレメント押え43と上部エンドプレート
26とを確実に導通するようになっている。
【0035】また、図5(a),(b)に示すように、
中間リング31の上下面の周縁部にもアース爪45が設
けられている。このため、図6(b)に示すように、上
側のアース爪45が、ガスケット30をバイパスして、
中間リング31と、上部エレメント21の下部エンドプ
レート27とを導通させ、且つ、下側のアース爪45
が、ガスケット30をバイパスして、中間リング31
と、下部エレメント22の上部エンドプレート26とを
導通させている。しかも、これらの導通も、アース爪4
5の撓みによって生じるバネ力により確実に行われてい
る。
【0036】このように、上部エレメント21と下部エ
レメント22は、アース爪付きの中間リング31によっ
て互いに導通されている。つまり、フィルターエレメン
ト3は全長に亘って導通している。しかも、このフィル
ターエレメント3は、アース爪付きのエレメント押え4
3とスプリング44とによって、上部ケーシング蓋5
(即ちフィルターケーシング2)に導通されている。
【0037】一方、図2に示すように、ガイドパイプ4
1には鋼製のアース棒51が挿通されている。このアー
ス棒51は、基端側(上端側)がガイドパイプ41の一
端側に固定されてガイドパイプ41の軸心に位置すると
ともに、先端側(下端側)が二次側室17内に突出し、
且つ、二次側室17の端面であるケーシング底板14と
の間に僅かな隙間dを有するように配設されている。な
お、アース棒51の上端部は板52に溶接され、この板
52がガイドパイプ41の上端に溶接されている。
【0038】また、アース棒51には鋼製のアース棒補
強リブ55が溶接されており、この補強リブ55が仕切
り板15に溶接されている。即ち、アース棒51は、補
強リブ55介して、仕切り板15に強固に固定されると
ともに仕切り板(即ちフィルターケーシング2)に導通
されている。なお、板52及びガイドパイプ41も鋼製
であるため、アース棒51は、これらの部材を介して
も、フィルターケーシング2に導通されている。また、
補強リブ55によってアース棒51を強固に固定し且つ
アース棒51の径を十分に大きくすることにより、アー
ス棒51が折損して潤滑油と共に流出するのを防止して
いる。
【0039】なお、図7に示すように、アース棒51の
外周面には多数の突起51aを設けてもよい。これらの
突起51aはアース棒51の中心から放射状に延びてお
り、アース棒51の軸方向全体に亘って設けられてい
る。また、図8に示すように、アース棒51は先尖にし
てもよい。また、図9に示すように、アース棒51の下
端部は、セラミックス等の絶縁材53を介してケーシン
グ底板14に固定してもよい。
【0040】<作用・効果>上記構成の静電気除去フィ
ルター装置1では、入口18から一次側室16内に流入
した潤滑油は、ジャマ板20によって二次側室16全体
に拡散された後、図2中に矢印(実線)で示すように、
フィルターエレメント13を通過してゴミが除去(濾
過)される。
【0041】このとき、潤滑油とフィルターエレメント
3(ぺーパ濾紙23)との摩擦力により、潤滑油とフィ
ルターエレメント3とに静電気が発生する。しかも、フ
ィルターエレメント3のぺーパ濾紙23は金網製のフィ
ルターエレメント等に比べて非常に目が細かく、潤滑油
が通過するときの摩擦力が大きいため、潤滑油とフィル
ターエレメント3とに多量の静電気が発生する。
【0042】従って、フィルターエレメント3とエレメ
ント押え43とがガスケット30によって絶縁されてい
ると、フィルターエレメント3の上端部とエレメント押
え43との間で静電気がスパークする虞がある。しか
し、本実施の形態1のフィルターエレメント3は導通品
であるとともに、アース爪45が付いたエレメント押え
43とスプリング44とを介して上部ケーシング蓋5
(即ちフィルターケーシング2)に導通されているた
め、図2中に矢印(点線)で示すように、フィルターエ
レメント3に発生した静電気をフィルターケーシング2
に確実に流すことができる。このため、前記静電気はフ
ィルターケーシング2に分散され、更には設置台板13
へも分散されて、フィルターエレメント3に蓄積される
ことがないため、フィルターエレメント3におけるスパ
ークの発生を防止することができる。
【0043】一方、フィルターエレメント13のぺーパ
濾紙23を通過して帯電した潤滑油は、その後、図2中
に矢印(実線)で示すように、ガイドパイプ41内に流
入し、ガイドパイプ41内を下方へと流れて二次側室1
7内へと流出し、出口19からフィルター装置外部へと
流出する。
【0044】このとき、潤滑油の静電気は、フィルター
エレメント3の内筒25においてある程度集電されエレ
メント押え43及びスプリング44を通って上部ケーシ
ング蓋5へと流れるとともに、ガイドパイプ41内にお
いてアース棒51に集電され、更に、二次側室17内に
おいてもアース棒51に集電されて、図2中に矢印(点
線)で示すように、補強リブ55を介して或いはガイド
パイプ41を介して仕切り板15(即ちフィルターケー
シング2)に流れる。なお、潤滑油の静電気は潤滑油の
流速が遅いときのほうがよく集電される。従って、ガイ
ドパイプ41内に比べて二次側室17内のほうが潤滑油
の流速が遅いため、二次側室17内においてより多くの
静電気が集電されることになる。
【0045】このように、潤滑油の静電気もフィルター
ケーシング2及び設置台板13へ分散されて潤滑油に蓄
積されることがないため、潤滑油におけるスパークの発
生も防止することができる。
【0046】そして、上記のように、潤滑油の静電気だ
けでなくフィルターエレメント3の静電気も確実に除去
することができることから、フィルターエレメント1本
当たりの潤滑油流量を増やすことができる。このため、
フィルターエレメント3の本数を低減してフィルター装
置1の小型化やコスト低減を図ることができる。
【0047】また、フィルターエレメント3は、円筒状
のぺーパ濾紙23の外周面と内周面とに導電性の多孔板
からなる外筒24と内筒25とを設け、これらの外筒2
4と内筒25の軸方向両端に導電性のエンドプレート2
6,27を装着した構成であるため、軸方向全長に亘っ
て確実に導通し、ぺーパ濾紙23において発生した静電
気を外筒24と内筒25とによって確実に集電すること
ができる。
【0048】また、アース爪45を付けたエレメント押
え43を用いたことにより、アース爪45によってフィ
ルターエレメント3とフィルターケーシング2とを確実
に導通させることができる。更には、エレメント押え4
3とフィルターエレメント3とがアース爪45によって
接離可能に接しているため、フィルターエレメント3の
交換やメンテナンスを行う際には、エレメント押え43
をフィルターエレメント3から容易に取り外すことがで
きる。
【0049】また、エレメント押え43と上部ケーシン
グ蓋5との間に導電性のスプリング44を介設したた
め、このスプリング44によって、フィルターエレメン
ト3を固定することとフィルターケーシング2に導通さ
せることとを同時に行うことができる。
【0050】また、アース棒51は基端側がガイドパイ
プ41の一端側に固定されてガイドパイプ41の軸心に
位置する(即ち潤滑油の噴流の中心部に位置する)とと
もに、先端側が二次側室17のケーシング底板14と間
に僅かな隙間を有するように設けられているため、潤滑
油の静電気をスパークさせることなく確実に集電するこ
とができる。しかも、ガイドパイプ41の一端側にアー
ス棒51の基端側を固定する構成であることから、例え
ば二次側室の底部にアース棒を立設し、このアース棒を
一次側室の底部に立設したガイドパイプに挿通するよう
な構成に比べて、アース棒51をガイドパイプ41の軸
心に位置させることが容易である。
【0051】また、アース棒51の先端部を絶縁材53
を介してケーシング底板14に固定した場合には、アー
ス棒51をより確実に固定することができるため、アー
ス棒51が折損して潤滑油と共に流出するのをより確実
に防止することができる。
【0052】また、アース棒51の外周面に多数の突起
51aを設けた場合には、アース棒51の集電能力が更
に向上する。
【0053】なお、アース棒51に関する構成は図10
〜図13に示すような実験に基づいて決定されたもので
ある。
【0054】図10に示すようにケーシング底板14上
に潤滑油の噴流を横切るようにブラシ状電極61を配置
すると、このブラシ状電極61の前記噴流の当たる部分
において青白く光るコロナ放電62が生じ、スパークす
ることなく、潤滑油の静電気を除去することが観察され
た。
【0055】図11に示すように潤滑油の噴流の側方に
電極63を配置すると、この電極63と前記噴流の中心
部との間で激しくスパークした。
【0056】図12に示すようにアース棒51の先端を
二次側室16の中間に位置させると、前記先端の下方で
スパークが発生した。
【0057】図13に示すようにアース棒51の先端を
ケーシング底板14の近くに位置させると、スパークは
発生しない。なお、前記先端をケーシング底板14に接
触させた場合よりも、前記先端とケーシング底板14と
の間に僅かな隙間を保持した場合のほうが、潤滑油の静
電気をよく除去することができた。
【0058】また、図示は省略するが、アース棒51の
外周面に突起51aを設けると、この突起部分がコロナ
放電で青白く光り、スパークすることなく、よく潤滑油
の静電気を除去することが観察された。
【0059】以上のことから、次の3点を考慮したアー
ス棒が有効であると考えられ、上記のような構成のアー
ス棒51を備えることとした。 アース棒はガイドパイプの軸心に位置させて、潤滑
油の噴流の中心部に位置するように設置する。 アース棒の先端は二次側室のケーシング底板にでき
るだけ近づけたほうがよい。 アース棒の外周面にはできるだけ多くの突起を設け
たほうがよい。
【0060】[実施の形態2]本発明の実施の形態2に
係る静電気除去フィルター装置は、上記のようにブラシ
状電極61を二次側室16の底に置いた場合(図10参
照)、青白いコロナ放電62が見られただけでスパーク
は発生したかったことに着目して構成されたものであ
る。図14には本発明の実施の形態2に係る静電気除去
フィルター装置の断面図を示す。
【0061】<構成>図14に示すように、本実施の形
態2の静電気除去フィルター装置101は、上記実施の
形態1の静電気除去フィルター装置1(図1参照)にお
けるアース棒51に代えて、格子状のアース体102を
二次側室17内に配置したものである。
【0062】このアース体102は、下端部がケーシン
グ底板14に固定され、上端部が鋼製の支持部材103
に固定されている。支持部材103は仕切り板15に溶
接されている。即ち、アース体102は、ケーシング底
板14を介してフィルターケーシング2に導通され、ま
た、支持部材103及び仕切り板15を介しても、フィ
ルターケーシング2に導通されている。なお、アース体
102は格子状であるため、二次側室17内の潤滑油流
路を狭くすることはない。
【0063】静電気除去フィルター装置101のその他
の構成については、上記実施の形態1の静電気除去フィ
ルター装置1と同様であるため、ここでの説明は省略す
る。
【0064】<作用・効果>上記構成の静電気除去フィ
ルター装置101によれば、潤滑油に発生した静電気
を、二次側室16内に設けたアース体102により、ス
パークさせることなく集電して、フィルターケーシング
2へと流すことができる。
【0065】また、アース体102を二次側室17内に
設置することは、上記のようにアース棒51を設置する
ことに比べて容易であり、自由度が高い。
【0066】なお、上記実施の形態2では格子状のアー
ス体102を二次側室17内に設けたが、二次側室17
内に設けるアース体の形状は格子状に限定するものでは
なく、二次側室17内の潤滑油流路を狭くしないもので
あれば、平板や曲板等に多数の枝を設けたものなど、色
々な形状のものが考えられる。
【0067】また、本発明の静電気除去フィルター装置
はガスタービン用潤滑油システムの潤滑油フィルター装
置に好適であるが、必ずしもこれに限定するものではな
く、蒸気タービンや各種エンジン等の潤滑油フィルター
装置にも適用可能である。更には、潤滑油に限らず作動
油等、他の油のフィルター装置にも適用可能であり、ま
た、油用のフィルター装置に限らず、その他の被濾過流
体(液体又は気体)のフィルター装置にも広く適用可能
であると考えられる。
【0068】また、本発明の静電気除去フィルター装置
は、必ずしも上記実施の形態1,2のようなぺーパ濾紙
製のフィルターエレメント3を用いたフィルター装置に
限定するもものではなく、金網製のフィルターエレメン
トを用いたフィルター装置にも適用可能であり、更に
は、セラミックス製のフィルターエレメント等、その他
のフィルターエレメントを用いたフィルター装置にも広
く適用可能であると考えられる。
【0069】また、上記実施の形態1,2ではフィルタ
ーエレメント3(下部エレメント22)とエレメント受
け42はガスケット30によって絶縁されているが、エ
レメント受け42もアース爪付きとすることにより、フ
ィルターエレメント3の静電気が、フィルターエレメン
ト3の下側からも、エレメント受け42及びガイドパイ
プ41を介して、フィルターケーシング2に流れるよう
にしてもよい。
【0070】また、上記実施の形態1,2ではフィルタ
ーエレメント3を2段構成としているが、これに限定す
るものではなく、フィルターエレメント3は一段構成で
もよく、また、3段以上の構成としてもよい。
【0071】また、上記実施の形態1,2の静電気除去
フィルター装置1,101によって、このフィルター装
置内でのスパークの発生を防止することができるが、更
に多量の静電気が発生する場合などには、フィルターケ
ーシング2の底部にアース端子を設け、このアース端子
を、静電気除去フィルター装置1,101が設置される
プラントシステムにおいて布設されたアース設備に接続
してもよい。
【0072】また、上記実施の形態1,2の静電気除去
フィルター装置1,101は縦型のものであるが、本発
明の静電気除去フィルター装置は、必ずしもこれに限定
するものではなく、静電気除去フィルター装置1,10
1を横にして左右に一次側室16と二次側室17とが位
置するような横型のものであってもよい。更には、縦型
の場合でも、アース棒51を上方に突出させたような構
成のもの、即ち、下側に一次側室16が位置し上側に二
次側室17が位置して、潤滑油を下から上へ流すような
構成のものであってもよい。但し、この場合には、フィ
ルターエレメント3の交換やメンテナンスを行う際にフ
ィルターエレメント3を下方に引き出さなければならな
いため、そのためのスペース等をフィルター装置の下方
に確保する必要がある。これに対して、上記実施の形態
1,2のような構成の場合には、フィルターエレメント
3を上方に引き出すため、フィルター装置の上方の空間
を有効に活用することができる。従って、このようなこ
となどから、静電気除去フィルター装置は上記実施の形
態1,2のように上側に一次側室16が位置し下側に二
次側室17が位置するような縦型構成のものが望まし
い。
【0073】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明の静電気除去フィルター装置
は、被濾過流体入口を設けた一次側室と被濾過流体出口
を設けた二次側室とを有するフィルターケーシングと、
前記一次側室内に設けられたガイドパイプと、このガイ
ドパイプに案内されて同ガイドパイプを囲むように装着
されるとともに、導通品であり、且つ、前記フィルター
ケーシングに導通させたフィルタエレメントと、前記ガ
イドパイプ内に挿通され、先端側が前記二次側室内に突
出し、且つ、前記フィルターケーシングに導通させたア
ース棒とを有することを特徴とする。
【0074】従って、この第1発明の静電気除去フィル
ター装置によれば、入口から一次側室内に流入した被濾
過流体がフィルターエレメントを通過するときに、被濾
過流体とフィルターエレメントとに多量の静電気が発生
しても、フィルターエレメントの静電気をフィルターケ
ーシングに確実に流して分散させることができ、フィル
ターエレメントに静電気が蓄積されることがないため、
フィルターエレメントにおけるスパークの発生を防止す
ることができる。また、被濾過流体の静電気もアース棒
により集電し、フィルターケーシングに流して分散させ
ることができるため、被濾過流体におけるスパークの発
生も防止できる。
【0075】そして、上記のように、被濾過流体の静電
気だけでなくフィルターエレメントの静電気も確実に除
去することができることから、フィルターエレメント1
本当たりの被濾過流体流量を増やすことができるため、
フィルターエレメントの本数を低減してフィルター装置
の小型化やコスト低減を図ることができる。
【0076】また、第2発明の静電気除去フィルター装
置は、第1発明の静電気除去フィルター装置において、
前記フィルターエレメントは、円筒状のぺーパ濾紙の外
周面と内周面とに導電性の多孔板からなる外筒と内筒と
を設け、これらの外筒と内筒の軸方向両端に導電性のエ
ンドプレートを装着してなるものであることを特徴とす
る。
【0077】従って、この第2発明の静電気除去フィル
ター装置によれば、フィルターエレメントは軸方向全長
に亘って確実に導通し、ぺーパ濾紙において発生した静
電気を外筒と内筒とによって確実に集電することができ
る。
【0078】また、第3発明の静電気除去フィルター装
置は、第1又は第2発明の静電気除去フィルター装置に
おいて、前記フィルターエレメントはアース爪付きのエ
レメント押えを介して前記フィルターケーシングのケー
シング蓋に導通されていることを特徴とする。
【0079】従って、この第3発明の静電気除去フィル
ター装置によれば、アース爪によってフィルターエレメ
ントとフィルターケーシングとを確実に導通させること
ができる。更には、エレメント押えとフィルターエレメ
ントとがアース爪によって接離可能に接しているため、
フィルターエレメントの交換やメンテナンスを行う際に
は、エレメント押えをフィルターエレメントから容易に
取り外すことができる。
【0080】また、第4発明の静電気除去フィルター装
置は、第3発明の静電気除去フィルター装置において、
前記エレメント押えと前記ケーシング蓋との間に導電性
のスプリングを介設したことを特徴とする。
【0081】従って、この第4発明の静電気除去フィル
ター装置によれば、スプリングによって、フィルターエ
レメントを固定することとフィルターケーシングに導通
させることとを同時に行うことができる。
【0082】また、第5発明の静電気除去フィルター装
置は、第1,第2,第3又は第4発明の静電気除去フィ
ルター装置において、前記アース棒は基端側が前記ガイ
ドパイプの一端側に固定されて前記ガイドパイプの軸心
に位置するとともに、先端側が前記二次側室の端面との
間に僅かな隙間を有するように設けられていることを特
徴とする。
【0083】従って、この第5発明の静電気除去フィル
ター装置によれば、被濾過流体の静電気をスパークさせ
ることなく確実に集電することができ、しかも、ガイド
パイプの一端側にアース棒の基端側を固定する構成であ
ることから、アース棒をガイドパイプの軸心に位置させ
ることが容易である。
【0084】また、第6発明の静電気除去フィルター装
置は、第5発明の静電気除去フィルター装置において、
前記アース棒の先端部は絶縁材を介して前記二次側室の
端面に固定されていることを特徴とする。
【0085】従って、この第6発明の静電気除去フィル
ター装置によれば、アース棒をより確実に固定すること
ができるため、アース棒が折損して被濾過流体と共に流
出するのをより確実に防止することができる。
【0086】また、第7発明の静電気除去フィルター装
置は、第1,第2,第3,第4,第5又は第6発明の静
電気除去フィルター装置において、前記アース棒の外周
面には多数の突起を有することを特徴とする。
【0087】従って、この第7発明の静電気除去フィル
ター装置によれば、突起を設けたことによって、アース
棒の集電能力が更に向上する。
【0088】また、第8発明の静電気除去フィルター装
置は、被濾過流体入口を設けた一次側室と被濾過流体出
口を設けた二次側室とを有するフィルターケーシング
と、前記一次側室内に設けられたガイドパイプと、この
ガイドパイプに案内されて同ガイドパイプを囲むように
装着されるとともに、導通品であり、且つ、前記フィル
ターケーシングに導通させたフィルタエレメントと、前
記二次側室内に設けられ、且つ、前記フィルターケーシ
ングに導通させたアース体とを有することを特徴とす
る。
【0089】従って、この第8発明の静電気除去フィル
ター装置によれば、被濾過流体に発生した静電気を、二
次側室内に設けたアース体により、スパークさせること
なく集電して、フィルターケーシングへと流すことがで
きる。また、アース体を二次側室内に設置することは、
上記のようにアース棒を設置することに比べて容易であ
り、自由度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る静電気除去フィル
ター装置の断面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す断面図である。
【図3】(a)は前記静電気除去フィルター装置に備え
たフィルターエレメントの構成を一部破断して示す拡大
側面図、(b)は図3(a)のC−C線矢視図である。
【図4】(a)は前記フィルターエレメントに備えたエ
レメント押えの断面図、(b)は前記エレメント押えの
下面図、(c)は前記エレメント押えに備えたアース爪
の拡大側面図である。
【図5】(a)は前記フィルターエレメントに備えた中
間リングの断面図、(b)は前記中間リングの平面図で
ある。
【図6】(a)は図2のA部拡大図、(b)は図2のB
部拡大図である。
【図7】アース棒の他の構成を示す側面図である。
【図8】アース棒の他の構成を示す側面図である。
【図9】アース棒の他の固定構造を示す断面図である。
【図10】アース棒に関する実験の説明図である。
【図11】アース棒に関する実験の説明図である。
【図12】アース棒に関する実験の説明図である。
【図13】アース棒に関する実験の説明図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係る静電気除去フィ
ルター装置の断面図である。
【符号の説明】
1,101 静電気除去フィルター装置 2 フィルターケーシング 3 フィルターエレメント 4 胴部 5 上部ケーシング蓋 6 下部ケーシング蓋 7 フランジ部 8,12 ボルト 9 ネジ軸 10 ハンドル 11 支持部材 13 設置台板 14 ケーシング底板 15 仕切り板 15a 孔 16 一次側室 17 二次側室 18 潤滑油入口 19 潤滑油出口 20 ジャマ板 21 上部エレメント 22 下部エレメント 23 ぺーパ濾紙 24 外筒 24a 孔 25 内筒 25a 孔 26 上部エンドプレート 27 下部エンドプレート 28 クリップ 29 エレメント補強リング 30 ガスケット 31 中間リング 41 ガイドパイプ 41a 孔 42 エレメント受け 43 エレメント押え 44 スプリング 45 アース爪 51 アース棒 52 板 53 絶縁材 54 点検用マンホール 55 補強リブ 102 アース体 103 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 29/10 510E 510G 520Z 530A 530B 29/24 C (72)発明者 佐藤 三千秋 大阪府大阪市西淀川区御幣島3丁目6番29 号 みすず精工株式会社内 Fターム(参考) 4D064 AA23 BM03 BM13 BM22 BM28 BM31 BM34 BM40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被濾過流体入口を設けた一次側室と被濾
    過流体出口を設けた二次側室とを有するフィルターケー
    シングと、 前記一次側室内に設けられたガイドパイプと、 このガイドパイプに案内されて同ガイドパイプを囲むよ
    うに装着されるとともに、導通品であり、且つ、前記フ
    ィルターケーシングに導通させたフィルタエレメント
    と、 前記ガイドパイプ内に挿通され、先端側が前記二次側室
    内に突出し、且つ、前記フィルターケーシングに導通さ
    せたアース棒とを有することを特徴とする静電気除去フ
    ィルター装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する静電気除去フィルタ
    ー装置において、 前記フィルターエレメントは、円筒状のぺーパ濾紙の外
    周面と内周面とに導電性の多孔板からなる外筒と内筒と
    を設け、これらの外筒と内筒の軸方向両端に導電性のエ
    ンドプレートを装着してなるものであることを特徴とす
    る静電気除去フィルター装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載する静電気除去フ
    ィルター装置において、 前記フィルターエレメントはアース爪付きのエレメント
    押えを介して前記フィルターケーシングのケーシング蓋
    に導通されていることを特徴とする静電気除去フィルタ
    ー装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する静電気除去フィルタ
    ー装置において、 前記エレメント押えと前記ケーシング蓋との間に導電性
    のスプリングを介設したことを特徴とする静電気除去フ
    ィルター装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4に記載する静電
    気除去フィルター装置において、 前記アース棒は基端側が前記ガイドパイプの一端側に固
    定されて前記ガイドパイプの軸心に位置するとともに、
    先端側が前記二次側室の端面との間に僅かな隙間を有す
    るように設けられていることを特徴とする静電気除去フ
    ィルター装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載する静電気除去フィルタ
    ー装置において、 前記アース棒の先端部は絶縁材を介して前記二次側室の
    端面に固定されていることを特徴とする静電気除去フィ
    ルター装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6に記載
    する静電気除去フィルター装置において、 前記アース棒の外周面には多数の突起を有することを特
    徴とする静電気除去フィルター装置。
  8. 【請求項8】 被濾過流体入口を設けた一次側室と被濾
    過流体出口を設けた二次側室とを有するフィルターケー
    シングと、 前記一次側室内に設けられたガイドパイプと、 このガイドパイプに案内されて同ガイドパイプを囲むよ
    うに装着されるとともに、導通品であり、且つ、前記フ
    ィルターケーシングに導通させたフィルタエレメント
    と、 前記二次側室内に設けられ、且つ、前記フィルターケー
    シングに導通させたアース体とを有することを特徴とす
    る静電気除去フィルター装置。
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