JP2000300676A - リラクゼイションシステム - Google Patents

リラクゼイションシステム

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JP2000300676A
JP2000300676A JP11113628A JP11362899A JP2000300676A JP 2000300676 A JP2000300676 A JP 2000300676A JP 11113628 A JP11113628 A JP 11113628A JP 11362899 A JP11362899 A JP 11362899A JP 2000300676 A JP2000300676 A JP 2000300676A
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JP
Japan
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fragrance
user
head
diaphragm
relaxation system
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JP11113628A
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English (en)
Inventor
Chiyoshige Nakazawa
千代茂 中澤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 職場生活や家庭生活におけるストレスを、短
時間に効率よく解消できる機器を提供すること。 【解決手段】 使用者の頭部を覆い外部の光を遮断する
可動式のフードと、使用者の耳付近に音響を発生する音
響発生装置と、複数種類の香料をその割合をリアルタイ
ムに変更して噴射可能な芳香発生部と、使用者のストレ
ス度をリアルタイムに検知する手段を有し、使用者のス
トレス度合いに応じて発生する芳香をダイナミックに変
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視覚、聴覚、臭覚
に対する刺激を組み合わせて、精神的な疲労を回復させ
るリラクゼイションシステムに関するものであり、例え
ば、連続的なVDT作業や高度な知的作業を必要とする
ハイテクオフィスにおいて、ストレスを蓄積させずに早
期に解消する用途に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、職場生活や家庭生活におけるスト
レスが増大してきており、これを解消する様々な機器が
商品化されると共に、方法も論じられている。ストレス
を解消する方法としては、アロマテラピーやフォトテラ
ピーが医学的見地からも論じられている。またストレス
を解消する機器としては、例えば特開平5−28522
1号公報に開示されている機器がある。この機器は音場
再生装置であり、背もたれ付きの椅子等の使用者指示体
に、音響再生用の複数個のスピーカを設けたものであ
り、複数個のスピーカが作り出す音像を使用者指示体の
使用者を支持する面よりも使用者側で、且つ、頭部相当
位置よりも脚部側に、複数個のスピーカを設置したもの
である。
【0003】このようにリラックス装置を構成すること
により、使用者が脅迫観念に襲われることが無く、安心
感と落ち着きを得ることができ、よって使用者のリラッ
クス状態を促進することができるようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術は、音
響効果のみで使用者のリラックス状態を促進するもので
あり、その促進効果が小さいという問題点があった。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、音響効果、すなわち聴覚的効果の
みでなく、臭覚的効果、言い換えればアロマテラピー効
果も合わせ持たせることにより、よりリラックス状態を
促進できるリラックス装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のリラクゼイショ
ンシステムは、使用者の頭部を覆い外部の光を遮断する
可動式のフードと、使用者の耳付近に音響を発生する音
響発生装置と、複数種類の香料をその割合を適時変更し
て噴射可能な芳香発生部と、上記の音響発生装置と芳香
発生部を制御するコントロール装置とを有することを特
徴とする。
【0007】リラックス装置をこのように構成すること
により、外部の光を遮断することで使用者は瞑想状態に
入り易くなり、更にストレスを解消させる音響とその音
に合わせた芳香により、使用者はリラックス状態に容易
に達する。特にストレスを与える影響は様々であり、そ
の結果ストレスの状態も様々であるが、複数種類の香料
のうち最適な芳香を醸し出す香料を噴射することによ
り、音響効果と相まって、リラックス効果が増大する。
【0008】この場合において、使用者のストレス度を
リアルタイムに検知する手段を更に有することができ
る。リラックス装置をこのように構成することにより、
使用者のストレスの緩和状態、言い換えればリラックス
状態に応じて発生する芳香をリアルタイムに変更し、速
くリラックス効果を増大することが可能となる。
【0009】またリラックス装置は、温度、湿度、気圧
等の外部環境条件を測定する手段を更に有することもで
きる。この場合には、その時の気候や天気状況に応じ
て、発生する芳香をリアルタイムに変更し、同じく、速
くリラックス効果を増大することが可能となる。
【0010】この場合において、使用者の頭部から頸部
にかけて冷風が当たるように配置された送風口を有する
送風機を更に有するようにしても良い。このようにする
ことで、使用者の頭部から頸部に冷風が当たり、ストレ
ス状態から回復した使用者が、速やかに感覚を呼び覚ま
し、次の行動に移れる覚醒レベルになる。
【0011】ここで本発明のリラクゼイションシステム
に付設した香料噴射装置は、複数種類の液体香料を個別
に保持する複数の容器と、該複数の容器に個別に連通す
る複数の流路と、該複数の流路に個別に連通する複数の
ノズルと、該複数のノズルに対応して該複数のノズル内
の複数種類の香料に個別に圧力を印加する複数の圧力発
生手段と、該複数の圧力発生手段を制御する制御手段と
からなり、該制御手段から発せられる駆動信号に従って
前記複数の圧力発生手段を個別に駆動し、前記複数のノ
ズルから異なる種類の液滴状態の香料を噴射し、この香
料滴の重量が、数ミリgから数ナノgの範囲内であるこ
とを特徴とする。
【0012】リラックス装置の香料噴射装置をこのよう
な構成にすることにより、香料は瞬時に蒸発し芳香と変
わり、リアルタイムに芳香を変更可能となる。よって、
使用者のストレス解消状況や瞑想状態によって、発生す
る芳香を変更可能である。
【0013】ここで、前記圧力発生手段が、前記流路の
一部に設けられた電気機械変換素子の変位力を用いたも
のであっても、前記流路の一部に設けられた振動板と、
該振動板に空隙をもって対向する電極とを有し、前記振
動板と前記電極間に電気パルスを印加し、発生する静電
気力によって前記振動板を変形させた後、前記電気パル
スを解除することにより発生する前記振動板の復元力を
用いたものであってもよい。
【0014】これらの圧力発生手段では、香料滴の噴射
に熱を用いないため、香料が変質することがない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の内容を以下の実施の形態
に従い詳細に説明する。
【0016】(リラックス装置の全体構成)図1は本発
明のリラックス装置30の一実施の形態を示す概略構成
図であり、図2はその制御回路図である。
【0017】リラックス装置30の本体は椅子1であ
り、その背もたれ部2が後方に倒れるリクライニング式
となっており、使用者の足を載せる足載せ部3が付属し
ている。また、使用者の頭部を覆い、外部の光を遮断す
るフード4が椅子の頭部部分に取り付けてある。
【0018】5はセンサー部であり、例えば、使用者の
指先の2箇所に装着するために用いる。6はセンサー部
に微弱電圧を印加する電圧印加回路であり、7は微弱電
圧を印加することにより発生する微弱電流値を測定する
電流測定回路である。21はセンサー部5と電圧印加回
路6と電流測定回路7により構成されるストレス度検知
手段であり、使用者の指先の2箇所に装着したセンサー
部5の2点間の皮膚電気抵抗値を測定することが可能で
ある。これにより、使用者の自律神経の活性度を知り、
使用者のストレス度を推定することが可能である。
【0019】8は公知のコンパクトディスク装置であ
り、15枚のコンパクトディスクを任意に選択して演奏
可能な公知のCDチェンジャー付きのものである。9は
コンパクトディスク装置からの音を出力するスピーカで
ある。CDチェンジャーには15枚のコンパクトディス
クがセットされている。それらのコンパクトディスクに
は、心身のリラックス効果が大きい、例えば波などの音
や、気分を和らげるイージーリスニングなどの音楽が録
音されている。1つの音、または音楽の録音時間は、1
0分程度である。1枚のコンパクトディスクには、8曲
または8種類の音が録音されている。
【0020】29はリラックス効果が最大になる芳香と
なる複数種類の香料を適当な割合で噴射可能な香料噴射
ヘッドである。43は複数種類の液体香料を保持する香
料保持タンクであり、37a〜37dは香料保持タンク
43に保持している香料を香料噴射ヘッド29に供給す
る香料供給チューブである。これら香料噴射ヘッド2
9,香料供給チューブ37a〜37d、香料保持タンク
43により、後に説明する香料噴射装置28が構成され
る。
【0021】10は送風機である。11は送風口であり
使用者の頭部から頸部かけて冷風刺激を与えるために椅
子1の頭部付近に配されている。12は送風機10から
の冷風を送風口11に送るためのエア配管である。
【0022】13は操作部であり、14はコントロール
装置である。操作部13にはこのリラックス装置を駆動
させるためのスタートボタン15、その時の温度を測定
可能な温度測定部16、その時の湿度を測定可能な湿度
測定部17、その時の気圧を測定可能な気圧測定部18
が配置されている。コントロール装置14は、電圧印加
回路6、電流測定回路7、コンパクトディスク装置8、
送風機10、温度測定部16、湿度測定部17、気圧測
定部18を制御可能なものである。この測定から制御の
操作は、操作部13のスタートボタン15を使用者が押
すことで開始される。
【0023】電圧印加回路6、電流測定回路7、コンパ
クトディスク装置8、送風機10、香料保持タンク4
3、コントロール装置14は、椅子1の下部に配置され
ている。また、エア配管12と香料供給チューブ37a
〜37dは、背もたれ部2に沿って収納されている。ス
ピーカ9と送風口11は、椅子1のヘッドレスト部に、
香料噴射ヘッド29はフードに備え付けられている。
【0024】以上、リラックス装置30に設けられる各
種の構成について説明したが、電圧印加回路6、電流測
定回路7、コンパクトディスク装置8、送風機10、香
料噴射ヘッド29は、コントロール装置14によって制
御される。この制御回路を図2に示す。図2において、
22は電源回路であり、コントロール装置14に駆動電
圧を印加する。19はマイクロコンピュータであり、コ
ントロール装置14の制御中枢としての働きを行う。2
0はROMであり、処理手順を示したプログラムデータ
と、使用者のストレス度やその時の環境条件(温度、湿
度、気圧、天候等)に最適な音、曲、芳香のデータを格
納している。62は香料選択回路であり、複数個の基本
香料のうちのどの香料をどれだけ噴射するかを選択す
る。64はヘッド駆動回路であり、香料選択回路62に
接続され、香料選択回路62からの選択信号により、ど
の香料噴射ヘッドを何回駆動するかを演算する。65は
ドライバであり、ヘッド駆動回路64からの信号に基づ
き香料噴射ヘッド29をダイナミック駆動する。
【0025】使用者が、操作部13のスタートボタン1
5を押すと、センサー部5に微弱電圧を印加するよう
に、マイクロコンピュータ19が、電圧印加回路6に指
示する。すると電流測定回路7は、使用者の身体の2箇
所間に流れる微弱電流を測定して、マイクロコンピュー
タ50に出力する。また、操作部13のスタートボタン
15が押されると、温度測定部16、湿度測定部17、
気圧測定部18はそれぞれ、その時の温度、湿度、気圧
を測定し、マイクロコンピュータ50に出力する。マイ
クロコンピュータ50は、微弱電流値から、使用者の自
律神経の活性度すなわちストレス度を演算算出する。併
せて、温度データ、湿度データ、気圧データからその時
の気候を演算算出する。これらの算出データを、ROM
に格納したデータと対比して、使用者のストレスを解消
させる最適な音、曲、芳香を決定する。
【0026】この決定結果に基づき、マイクロコンピュ
ータ50は、CDチェンジャーにセットした15枚のコ
ンパクトディスクに収納された曲や音の中から、最適な
音か曲を演奏するようにコンパクトディスク装置を駆動
する。
【0027】マイクロコンピュータ50からの情報に基
づき、香料選択回路62は、複数個の基本香料のうちの
どの香料をどれだけ噴射するかを選択する。香料選択回
路62にはヘッド駆動回路64が接続され、更にドライ
バ65が接続されており、この選択信号により、どの香
料噴射ヘッドを何回駆動するかをヘッド駆動回路64が
演算して、ドライバ65に伝達する。この信号に基づき
ドライバ65は香料噴射ヘッド29をダイナミック駆動
する。
【0028】併せてマイクロコンピュータ50は、送風
機10の駆動も指示する。
【0029】(香料噴射装置の構成)次に、図3を参照
して本発明のリラックス装置の基幹部分である香料噴射
装置28の構造を説明する。
【0030】香料噴射装置28は、香料を噴射する噴射
ヘッド29と、香料を保持する香料保持タンク43と、
噴射ヘッド29と香料保持タンク43とを連結する香料
供給チューブからなる。本実施の形態においては、基本
的な芳香を有する4種類の香料をそれぞれ個別に充填し
た香料サブタンク43a〜43dと、噴射ヘッド29に
設けた4個の香料供給口36a〜36dを、シリコンゴ
ム製の香料供給チューブ37a〜37dで、個別に連結
している。香料保持タンク43は、4個の香料サブタン
ク43a〜43dからなるが、これらを分離不可能な1
個の容器にしても、4個に分離可能なように構成しても
構わない。分離可能な構成にすることで、香料の消費具
合によって、早く無くなった香料を充填した香料サブタ
ンクのみを交換できるというメリットを有する。噴射ヘ
ッド29の前面のノズル形成面34には、4個のノズル
孔35a〜35dが形成されており、4個の香料供給口
36a〜36dと個別に連結されている。また噴射ヘッ
ド29の後部には、接続ケーブル42を接続するための
個別電極端子44が設けられている。
【0031】図4は図3におけるA−A断面を示す噴射
ヘッド29の断面略図である。図3と図4を用いて本発
明の噴射ヘッド29の構造と香料噴射装置28による香
料滴の噴射原理を説明する。102はノズル基板、10
3はキャビティ基板である。ノズル基板102とキャビ
ティ基板103はそれぞれ単結晶の半導体基板よりな
る。104は電極ガラス基板で、ホウ珪酸ガラスよりな
る。噴射ヘッド29は、3枚の基板102,103,1
04を積層してなる。ノズル基板102は4個のノズル
孔35a〜35dと、4個の独立した細溝110と4個
の独立した香料取り入れ口112が形成されている。ノ
ズル孔35a〜35dは噴射ヘッド29の端面に三角形
形状をして開口しており、香料を液滴状態で噴射可能で
ある。キャビティ基板103にはノズル孔35a〜35
dにそれぞれ個別に連通する4個の独立した吐出室10
6と4個の独立した香料受け入れ室111を区画形成す
ると共に、各吐出室106の底壁を面外方向に振動可能
な4個の振動板107としてある。113はキャビティ
基板103表面に設けられた白金による共通電極であ
る。共通電極113と各振動板107は電気的に導通さ
れ、各振動板107は共通電極113と同電位となって
機能する。振動板107に対峙する下側の電極ガラス基
板104によって規定される対向板108の部分に個別
電極109を形成してある。共通電極113と個別電極
109の間に駆動電圧を印加することによって発生する
静電気力を利用して、振動板107を吸引して撓ませる
ことができるようになっている。
【0032】各吐出室106は細溝110により香料受
け入れ室111に連通し、更に香料取り入れ口112に
連通している。香料取り入れ口112には香料供給口3
6a〜36dが接着剤等で固着されて接続されている。
これにより、4個の香料サブタンク43a〜43dか
ら、香料供給チューブ37a〜37d、香料供給口36
a〜36d、香料取り入れ口112、香料受け入れ室1
11、細溝110、吐出室106、ノズル孔35a〜3
5dまで、4個の個別の香料液流路が形成される。
【0033】114は振動板107を駆動制御するため
の電圧発生器であり、共通電極113と個別電極109
とに電気的に接続されている。
【0034】ここで電圧発生器114からパルス状の電
圧が発せられたときの電気的接続と振動板107の駆動
について説明する。
【0035】キャビティ基板103にP形シリコンを用
い、キャビティ基板103(振動板107)側、すなわ
ち共通電極113をプラス極性、個別電極109をマイ
ナス極性になるように電圧発生器114に接続し、パル
ス電圧を印加する。
【0036】相対峙する振動板107がプラス電荷に帯
電され、個別電極109がマイナス電荷が帯電されるた
め、印加したパルス電圧が、振動板107を撓ませるに
充分な静電気による吸引力を発生する。したがって、振
動板107は個別電極109側へ撓むことになる。
【0037】ここでパルス電圧を解除すると、個別電極
109側に撓んでいた振動板107が吐出室106側に
復元し、吐出室106の体積が小さくなることにより圧
力が発生し、この圧力により液体香料は液滴となりノズ
ル孔35a〜35dから飛翔する。本実施の形態におい
ては、振動板107と個別電極109と吐出室106
が、香料に圧力を印加する圧力発生手段を構成してい
る。
【0038】本実施の形態において、噴射される香料滴
の重量は、ノズル孔35a〜35dの面積と長さ、吐出
室106の面積と深さ等の流路の形状や、振動板107
の厚み等の圧力発生手段の性能、印加電圧などにより決
定できる。本実施の形態の場合、1マイクロgに設定し
た。1滴の香料の重量を1マイクロgに設定することに
より、香料は瞬時に蒸発し芳香と変わり、リアルタイム
に芳香を変更可能となる。更にノズル形成面34から数
10cm離れた位置にある使用者の顔にかかったり、服
装を濡らすこともない。
【0039】4個の香料サブタンクに、基本的な芳香を
有する4種類の液体香料を充填し、4個の圧力発生手段
を任意に駆動することで、様々な芳香を作り出すことが
できる。たとえば仮に、4個の香料サブタンク43a〜
43dに4種類の液体香料p、q、r、sを充填し、そ
れぞれの香料1マイクロgが作り出す芳香をP、Q、
R、Sとするとき、ノズル孔43aから1滴の香料を、
ノズル孔43bから2滴の香料を、ノズル孔43cから
1滴の香料を噴射すると、P+2Q+Rの芳香が作り出
せる。次に、ノズル孔43aから2滴の香料を、ノズル
孔43bから1滴の香料を、ノズル孔43cから1滴の
香料を、ノズル孔43dから3滴の香料を噴射すると、
2P+Q+R+3Sの芳香が作り出せる。噴射ヘッド2
9を構成する圧力発生手段は、上述の制御方法によるた
めダイナミックに制御可能であり、香料噴射装置28は
リアルタイムに芳香を変えることができる。
【0040】本実施の形態においては、4個の香料サブ
タンクに4種類の基本香料を充填した場合を説明した
が、この個数に限定されることはなく、基本香料の数は
いくつでも構わない。基本香料の数が少ないと香料噴射
装置の構成は単純になるが、表現できる芳香の種類も限
定される。逆に基本香料の数が多いと表現できる芳香の
数が増えるものの、香料噴射装置の構成が複雑になる。
【0041】(圧力発生手段の第2の実施例)図5は、
別の実施の形態における香料噴射ヘッド29の圧力発生
手段を説明するための断面図である。
【0042】201は第1の基板、202は第2の基
板、203は香料を液滴状態で噴射させるノズル孔、2
04は細溝、205は振動板、206は圧電素子、20
8は香料受け入れ室、209は吐出室、210は香料取
り入れ口、211は香料供給口、212は香料供給チュ
ーブ、213は電圧発生器である。
【0043】ノズル孔203、吐出室209、細溝20
4、香料受け入れ室208は連通した溝状の流路を構成
し、香料取り入れ口210を介して香料供給口211、
香料供給チューブ212へと連通している。ノズル孔2
03、吐出室209は第1の基板201上に一体となっ
て形成されている。第1の基板201はポリカーボネイ
トやポリエーテルサルフォン、ポリイミド等のプラスチ
ックやガラスあるいは紫外線硬化樹脂等の感光性樹脂よ
りなり、射出成型、エッチング、レーザ加工、光硬化樹
脂によるリソグラフィ等により形成される。
【0044】第2の基板202は可撓性のある材質から
なり、自由に曲げ・伸ばしが可能となっている。第2の
基板202は第1の基板201の表面に溶着または接着
されている。
【0045】振動板205は、ステンレス、圧延銅又は
電解銅やその他の金属または導電性部材で作られ、第2
の基板202上の流路上方部表面に接着層207aを介
して接着され、圧電素子206に電圧を印加する際に共
通電極としても作用している。
【0046】圧電素子206は、チタン酸バリウムやジ
ルコン酸鉛等の圧電性を示す材料を焼結して作られてい
る。圧電素子206は分極処理されており、厚み方向に
電圧を印加することにより電荷を保持して長さ方向に収
縮する性質を有する。このような圧電素子206は接着
層207bを介して振動板205上で、吐出室209の
上部に接着されている。圧電素子206および振動板2
05は互いの表面粗さにより接着層207bを介しても
接触しており、導通性は保たれている。圧電素子206
は電圧を印加することにより長さ方向に収縮しようとす
るが、前述のように振動板205に拘束されるように構
成されているので、曲げモーメントが作用して圧電素子
206と振動板205は撓む。圧電素子206の厚みを
薄くした場合、圧電素子206内部に生ずる電界は厚い
場合よりも大きくなるので、同一の電界を生じさせて駆
動する場合には、圧電素子206の厚みに反比例してよ
り低い電圧で駆動させることができる。
【0047】電圧発生器213により、個別電極として
の圧電素子206と共通電極としての振動板205に電
圧を印加すると、圧電素子206及び振動板205は吐
出室209の容積を縮小する方向に撓み、吐出室209
内の液体香料に圧力を生じさせる。この圧力により、液
体香料は液滴となって、ノズル孔203から吐出され
る。すなわち圧電素子206と振動板205及び吐出室
209により、香料に圧力を印加する圧力発生手段を構
成している。
【0048】本実施例において、噴射される香料滴の重
量は、ノズル孔203の面積と長さ、吐出室209の面
積と深さ等の流路の形状や、圧電素子206の圧電特性
と振動板205の剛性等の圧力発生手段の性能、印加電
圧などにより決定できる。本実施例の場合、20ナノg
に設定した。
【0049】以上、香料噴射装置28を構成する香料噴
射ヘッド29の圧力発生手段として2つの構造を説明し
たが、本発明はこれらに限定されることはなく、たとえ
ば、液体香料の流路内に設けた発熱素子に通電して、液
体香料に高温をかけ、膜沸騰させ、気泡を発生し、かか
る気泡により液体香料を液滴として吐出させるものもあ
る。また、香料噴射装置28は香料噴射ヘッド29を有
しなくてもよく、複数種類の基本香料の発生をダイナミ
ックに制御可能な手段を有すればよく、たとえば、電磁
波による発熱を利用して液体香料をガス化するものでも
良い。
【0050】(リラックス装置の使用方法)以下、本実
施の形態におけるリラックス装置30の使用方法につい
て説明する。まず、使用者は、指先にストレス度検知手
段21のセンサー部5を取り付けて、リクライニング式
の椅子1に腰掛けて、操作部13のスタートボタン15
を押す。その後、使用者は頭をフードの中に入れる。す
ると顔全体がフードに覆われて、外界の光や音から遮断
される。また椅子1の背もたれ部2は約150度に倒れ
る。
【0051】ストレス度検知手段21は、使用者の皮膚
電気抵抗値を測定することで、使用者のストレス度を推
定する。併せて温度測定部16、湿度測定部17、気圧
測定部18がその時の環境条件を測定する。これらの結
果を基に、マイクロコンピュータ50は、現在の使用者
に最適な音楽と芳香を決定し、使用者の耳元にその音楽
を流し、顔付近にその芳香を漂わす。使用者の皮膚電気
抵抗値は、一定時間間隔(例えば、10秒毎)に測定さ
れ、ストレス度が逐次推定される。そのストレス度合い
(言い換えれば、リラックス度合い)に応じて、マイク
ロコンピュータ50は最適な芳香をリアルタイムに演算
して求め、香料噴射装置28は、発生する香料の割合を
リアルタイムに変える。このように変更される最適な芳
香を嗅ぎ、心安らぐ音楽を聴くことで、使用者は数分間
でリラックス状態に誘導され、約10分間、その状態が
維持される。このリラックス期間中に、使用者が軽い睡
眠状態になることもある。
【0052】約10分間のリラックス期間が経過した
後、音楽と芳香の発生がやみ、椅子1の背もたれ部2は
約90度に起きあがる。それと同時に、使用者の頭部か
ら頸部にかけて、送風口11から約3分間にわたり冷風
刺激が与えられる。また、香料噴射ヘッドからは、感覚
を呼び覚ますような芳香となる香料が噴射される。これ
によって、使用者の覚醒レベルはすぐに次の行動に移れ
る程度に上昇する。従って、使用者は、約13分間でス
トレスを解消でき、次の作業に移れるものである。
【0053】本実施の形態においては、音響発生装置と
してコンパクトディスク装置とスピーカの組み合わせを
用いたが、本発明はこれに限定されることはなく、一般
的に公知な他の音響発生装置でも構わない。
【0054】また装置の本体は椅子に限定されることは
ないし、椅子である場合においてもリクライニング式に
なっていなくても良い。
【0055】またストレス度検知手段や、温度測定部、
湿度測定部、気圧測定部を有していなくても構わない。
この場合には、ROMに予め記憶されたプログラムに基
づいて、音響発生部と香料噴射装置を制御すればよい。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、音響発生装置により心地よい音
を流し、芳香発生部からストレスを解消するのに最適な
芳香が漂うため、使用者は短時間でリラックス状態にな
るという効果を有する。
【0057】更に、使用者のストレス度をリアルタイム
に検知する手段や、周囲の環境条件を測定する手段を設
け、最適な芳香となるようにリアルタイムに芳香を変化
可能にしたため、リラックス効果をより大きくできると
いう効果を有する。
【0058】また、芳香発生部は、複数種類の液体香料
を個別に保持する複数の容器と、これに連通する複数の
流路と複数のノズルと、各ノズルに対応して設けた複数
の圧力発生手段と、その制御手段とから構成しているた
め、リラックス装置を小型にできるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るリラックス装置の
概略構成図である。
【図2】図1のリラックス装置の制御回路のブロック図
である。
【図3】本発明の実施の形態に係る香料噴射装置の構造
を示す斜視図である。
【図4】図3におけるA−A断面を示す本発明の実施の
形態に係る噴射ヘッドの断面略図である。
【図5】本発明の別の実施の形態に係る噴射ヘッドの断
面略図である。
【符号の説明】
1 椅子 2 背もたれ部 4 フード 5 センサー部 6 電圧印加回路 7 電流測定回路 8 コンパクトディスク装置 9 スピーカ 13 操作部 14 コントロール装置 15 スタートボタン 16 温度測定部 17 湿度測定部 18 気圧測定部 19 マイクロコンピュータ 20 ROM 21 ストレス度検知手段 28 香料噴射装置 29 香料噴射ヘッド 30 リフレッシュ装置 37a〜37d 香料供給チューブ 43 香料保持タンク 62 香料選択回路 64 ヘッド駆動回路 65 ドライバ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の頭部を覆い外部の光を遮断する
    可動式のフードと、使用者の耳付近に音響を発生する音
    響発生装置と、複数種類の香料をその割合を適時変更し
    て噴射可能な芳香発生部と、前記音響発生装置と前記芳
    香発生部を制御するコントロール装置とを有することを
    特徴とするリラクゼイションシステム。
  2. 【請求項2】 使用者のストレス度をリアルタイムに検
    知する手段を更に有することを特徴とする請求項1記載
    のリラクゼイションシステム。
  3. 【請求項3】 温度、湿度、気圧等の外部環境条件を測
    定する手段を更に有することを特徴とする請求項1また
    は2記載のリラクゼイションシステム。
  4. 【請求項4】 使用者の頭部から頸部にかけて冷風が当
    たるように配置された送風口を有する送風機を更に有す
    ることを特徴とする請求項1ないし3記載のリラクゼイ
    ションシステム。
  5. 【請求項5】 複数種類の液体香料を個別に保持する複
    数の容器と、該複数の容器に個別に連通する複数の流路
    と、該複数の流路に個別に連通する複数のノズルと、該
    複数のノズルに対応して該複数のノズル内の複数種類の
    香料に個別に圧力を印加する複数の圧力発生手段と、該
    複数の圧力発生手段を制御する制御手段とからなり、該
    制御手段から発せられる駆動信号に従って前記複数の圧
    力発生手段を個別に駆動し、前記複数のノズルから異な
    る種類の液滴状態の香料を噴射することを特徴とする請
    求項1ないし4記載のリラクゼイションシステム。
  6. 【請求項6】 前記香料滴の重量が、数ミリgから数ナ
    ノgの範囲内であることを特徴とする請求項5記載のリ
    ラクゼイションシステム。
  7. 【請求項7】 前記圧力発生手段が、前記流路の一部に
    設けられた電気機械変換素子の変位力を用いたものであ
    ることを特徴とする請求項5または6記載のリラクゼイ
    ションシステム。
  8. 【請求項8】 前記圧力発生手段が、前記流路の一部に
    設けられた振動板と、該振動板に空隙をもって対向する
    電極とを有し、前記振動板と前記電極間に電気パルスを
    印加し、発生する静電気力によって前記振動板を変形さ
    せた後、前記電気パルスを解除することにより発生する
    前記振動板の復元力を用いたものであることを特徴とす
    る請求項5または6記載のリラクゼイションシステム。
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