JP2000300432A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2000300432A
JP2000300432A JP11113158A JP11315899A JP2000300432A JP 2000300432 A JP2000300432 A JP 2000300432A JP 11113158 A JP11113158 A JP 11113158A JP 11315899 A JP11315899 A JP 11315899A JP 2000300432 A JP2000300432 A JP 2000300432A
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Japan
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rice cooker
temperature
valve
gas
flow rate
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JP11113158A
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English (en)
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Yutaka Aoki
豊 青木
明人 ▲高▼橋
Akito Takahashi
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Paloma Kogyo KK
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Paloma Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯釜の周囲温度の変化に応じて保温通路の
ガス流量を簡易な機械的機構により自動的に調整し、炊
飯釜の実質的な保温条件を一定に保持する。 【解決手段】 炊飯釜11の保温加熱を行う保温バーナ
13にガスを供給する保温通路23に、周囲温度変化に
応じて変位する形状記憶合金製のバネ45を用いた流量
調整弁40を介装させる。保温状態においては、炊飯釜
の周囲温度が低いときは、形状記憶バネ45が収縮し、
弁体47が弁座49から大きく離れるため、ガス通路4
8が大きく開放される。その結果、保温バーナにインプ
ットされるガス量が増加することにより、保温バーナに
よる加熱量が増加するため、周囲温度の低い状態を補完
でき炊飯釜の適正な保温状態が確保される。また、炊飯
釜の周囲温度が低いときは、逆に形状記憶バネが伸張
し、弁体が弁座に接近することにより、ガス通路の開放
が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスを熱源とする
炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器は、炊飯の終了後
には、保温通路の開閉弁が開放された状態で保温運転を
行うようになっている。この場合、開閉弁は、開弁と閉
弁の2つの動作態様を有するのみであり、従って、開閉
弁の開弁時に保温通路を通過して保温バーナに供給され
るガスインプット量は一定であり、保温バーナによる燃
焼熱も一定となる。そのため、炊飯釜の周囲の温度が常
に一定であれば、保温バーナによる加熱が一定であるた
め、炊飯釜の保温動作が常に一定の条件で行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、炊飯釜の周囲
の温度については、季節によりあるいは使用環境により
変動するものであり、かかる炊飯釜の周囲温度の変化に
応じて、炊飯釜自体の温度が変化することになる。従っ
て、保温バーナによる加熱が一定であると、このような
周囲温度の変動により、炊飯釜の実質的な保温温度条件
が変動することになり、その結果、保温が不足したり過
剰になったりと保温状態がばらついてしまうという問題
があった。これに対し、保温通路の開閉弁の開度を電気
的制御手段により制御してガスのインプット量を調節す
ることが考えられるが、これにより制御構成が複雑にな
るため、炊飯器が高価になると共に保守の手間が増える
という問題がある。本発明は、上記した問題を解決しよ
うとするもので、炊飯釜周囲温度の変化に応じて、又は
炊飯釜自体の温度変化に応じて保温通路のガス流量を簡
易な機械的機構により自動的に調整し、炊飯釜の実質的
な保温条件を一定に保持できる炊飯器を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、炊飯釜の
保温加熱を行う保温バーナに保温通路を通してガスを供
給する炊飯器において、 炊飯釜の周囲温度を検知し、
周囲温度が高いときにはガス流量を減少させ、周囲温度
が低いときにはガス流量を増加させる機械的なガス流量
調整機構を備えた流量調整弁を保温通路に介装させたこ
とにある。
【0005】上記のように請求項1に係る発明を構成し
たことにより、炊飯釜の周囲温度が高いときは、流量調
整弁のガス流量調整機構がこれを検知して保温通路のガ
ス流量を減少させるので、保温バーナの燃焼熱量が減少
し、その結果、加熱温度が下降して、保温温度が相対的
に適正温度に是正される。また、炊飯釜の周囲温度が低
いときは、流量調整弁のガス流量調整機構がこれを検知
して保温通路のガス流量を増加させるので、保温バーナ
の燃焼熱量が増加し、その結果、加熱温度が上昇して、
保温温度が相対的に適正温度にされる。また、ガス流量
調整機構は、電気的制御手段を用いない機械的な簡易な
構成になっている。
【0006】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の炊飯器において、流量調
整弁のガス流量調整機構として、周囲温度変化に応じて
変位する形状記憶合金製のバネを用いたものであること
にある。これにより、周囲温度変化に応じて形状記憶合
金製のバネが変位することにより、流量調整弁の開度を
調整でき、その結果、保温通路におけるガス流量を調整
できる。
【0007】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の炊飯器において、流量調
整弁のガス流量調整機構として、周囲温度変化に応じて
作動軸が変位するサーモエレメントを用いたものである
ことにある。流量調整弁のガス流量調整機構として、サ
ーモエレメントを用いても、炊飯釜の周囲温度の変化に
対応してその作動軸が変位することにより流量調整弁の
開度を調整でき、その結果、保温通路におけるガス流量
を調整できる。
【0008】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、炊飯釜の保温加熱を行う保温バーナに保温通路
を通してガスを供給する炊飯器において、炊飯釜の温度
を検知し、釜温度が高いときにはガス流量を減少させ、
釜温度が低いときにはガス流量を増加させる機械的なガ
ス流量調整機構を備えた流量調整弁を保温通路に介装さ
せたことにある。
【0009】上記のように請求項4に係る発明を構成し
たことにより、炊飯釜の周囲温度に影響されて相対的に
変動する釜温度を流量調整弁のガス流量調整機構が検知
し、釜温度が高いときは保温通路のガス流量を減少させ
るので、保温バーナの燃焼熱量が減少し、その結果、温
度が下降して、保温温度が相対的に適正温度に是正され
る。また、釜温度が低いときは、流量調整弁が保温通路
のガス流量を増加させるので、保温バーナの燃焼熱量が
増加し、その結果、温度が上昇して、保温温度が相対的
に適正温度にされる。また、ガス流量調整機構は、電気
的制御手段を用いない機械的な簡易な構成になってい
る。
【0010】また、上記請求項5に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項4に記載の炊飯器において、流量調
整弁のガス流量調整機構として、釜温度の変化に応じて
変位する形状記憶合金製のバネを用いたものであること
にある。これにより、周囲温度変化に影響されて相対的
に変動する釜温度変化を検知し、その温度変化に応じて
形状記憶合金製のバネが変位することにより、流量調整
弁の開度を調整でき、その結果、保温通路におけるガス
流量を適正量に調整できる。
【0011】また、上記請求項6に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項4に記載の炊飯器において、流量調
整弁のガス流量調整機構として、釜温度の変化に応じて
作動軸が変位するサーモエレメントを用いたものである
ことにある。これにより、流量調整弁として、サーモエ
レメントを用いても、炊飯釜自体の温度の変化に対応し
てその作動軸が変位することにより流量調整弁の開度を
調整でき、その結果、保温通路におけるガス流量を調整
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明すると、図1は、第1の実施形態に係るガ
ス炊飯器を概略的に示す構成図である。ガス炊飯器は、
米と水を収容する炊飯釜11と、炊飯釜11を加熱して
炊飯動作を行う環状のメインバーナ12と、メインバー
ナ12に比べて燃焼量の小さい保温バーナ13を備えて
いる。一方、図示しないガス供給源に接続された主ガス
通路21は、途中で炊飯通路22と保温通路23の2本
の通路に分岐され、炊飯通路22は、メインバーナ12
に接続され、保温通路23は、保温バーナ13に接続さ
れる。
【0013】主ガス通路21には、開弁動作を内部電源
である蓄電池(図示しない)からの給電による電磁力で
プッシュソレノイドを駆動することにより行い、開弁保
持動作を後述する熱電対17からの給電による電磁力で
行う元弁25が介装されている。炊飯通路22には、感
温フェライトセンサを用いた感温式開閉弁30が介装さ
れている。また、保温通路23には、本実施形態の要部
である炊飯釜11の周囲に設けられて炊飯釜11周囲の
温度に応じて弁の開度を調節できる流量調整弁40と、
上記元弁25と同一構成の保温弁26が直列に介装され
ている。ただし、元弁25及び保温弁26については、
通常の電磁弁あるいは自己保持型の電磁弁等の類似の開
閉弁であってもよい。
【0014】感温式開閉弁30は、図2に示すように、
炊飯釜11の温度を検出する検出部31と炊飯通路22
を開閉する弁本体36とを備えている。検出部31は、
炊飯釜11の底にバネ32aにより押し付けられて固定
される非磁性体のカバー32を設けており、カバー32
の内部上面には感温フェライト33が固定されている。
感温フェライト33は、炊飯釜11の規定の炊飯温度が
キューリー点になるように調整されており、炊飯温度に
なるまでは強磁性を示すが、炊飯温度に達するとキュー
リー点を越えて常磁性になるものである。カバー32内
には、感温フェライト33に対向して磁石34が設けら
れており、磁石34にはカバー32底面を貫通して下方
に延びるロッド35が固定されている。ロッド35に
は、カバー32内においてロッド35を下方に付勢する
戻しバネ35aが取り付けられている。炊飯通路22に
介装された弁本体36は、ガス通路38の弁座39部分
に上記ロッド35が壁面を貫通して挿入されており、そ
の先端には弁座39に着離可能な弁体37が取り付けら
れている。
【0015】感温式開閉弁30は、炊飯釜11が炊飯温
度より低いときは、磁石34が戻しバネ35aの付勢力
に抗して、強磁性体である感温フェライト33に強固に
吸着されており、弁体37が弁座39から離れる。その
ため、弁本体36は開弁状態にされる。また、炊飯釜1
1が炊飯温度になると、感温フェライト33が常磁性体
となるため磁石34を吸着する力が低下する。そのた
め、ロッド35が戻しバネ35aに引っ張られることに
より磁石34が感温フェライト33から離脱して下方に
移動する。その結果、弁体37が弁座39に密着して閉
弁状態となる。このように、感温式開閉弁30の駆動は
機械的に行われるものであり、内部電源である蓄電池か
らの給電を必要としない。
【0016】流量調整弁40は、図3に示すように、炊
飯釜周囲の温度を検出してそれに応じた変位を発生する
検出部41と、検出部41の変位に応じてガス通路48
の開度を調節する弁本体46とを備えている。検出部4
1は、炊飯器に固定されて炊飯釜11の周囲に配置され
た箱型で底部に貫通孔を有するカバー42を設けてい
る。カバー42内には移動可能な取付板43aが設けら
れており、取付板43aは、カバー42底面を貫通して
下方に延びるロッド43に固定されている。取付板43
aの下面には、コイルバネであるバイアスバネ44がカ
バー42の底面との間に配設され、また取付板43aの
上面には、カバー42内の上面との間に形状記憶合金製
のコイルバネである形状記憶バネ45が設けられてい
る。
【0017】この形状記憶バネ45は、周囲温度の変化
によりそのバネ定数が変化し、それに応じてバネ荷重が
変化するものである。バイアスバネ44は、形状記憶バ
ネ45のバネ荷重とバランスさせるもので、形状記憶バ
ネ45のバネ定数の変化に応じた変位を確保するもので
ある。保温通路23に介装された弁本体46は、ガス通
路48の弁座49部分に上記ロッド43が壁面を貫通し
て挿入されており、その先端には弁座49に対向して弁
体47が取り付けられている。
【0018】流量調整弁40は、炊飯釜11の周囲温度
が低いときは、形状記憶バネ45のバネ定数が小さくバ
イアスバネ44に押されてバネ45が収縮しており、弁
体47が弁座49から離れるため、ガス通路48が大き
く開放される。その結果、弁本体46を通過するガス流
量が増加し、保温バーナ13にインプットされるガス量
が増加する。また、炊飯釜11の周囲温度が高くなる
と、形状記憶バネ45が温度に応じて伸張し、弁体47
が弁座49に接近するため、ガス通路48の開放が抑制
される。その結果、弁本体46を通過するガス流量が減
少し、保温バーナ13にインプットされるガス量が減少
する。なお、流量調整弁40は、周囲温度に応じて開度
が調整されるものであり、完全に閉弁されるものではな
い。
【0019】メインバーナ12の外側近傍位置には、バ
ーナ12,13の燃焼熱により発電する熱発電素子15
が設けられており、熱発電素子15は、発電力を蓄電す
る蓄電池(図示しない)に接続される。さらに、保温バ
ーナ13の外側近傍位置には、イグナイタ16及び電極
を備えると共に、保温バーナ13の燃焼熱により発電す
る熱電対17が設けられている。熱電対17の出力端子
は、給電線Lによって上記元弁25及び保温弁26の電
磁石にそれぞれ接続されている。また、炊飯器には、元
弁25、保温弁26、イグナイタ16等を制御すること
により炊飯器の動作を電気的に制御するコントローラ
(図示しない)が設けられており、コントローラは上記
蓄電池等からの給電により動作するようになっている。
【0020】つぎに、上記のように構成した実施形態の
動作を説明する。炊飯器の炊飯スイッチ(図示しない)
をオンすると、蓄電池からの給電により元弁25及び保
温弁26が開弁され、流量調整弁40を通して保温バー
ナ13にガスが供給される。感温式開閉弁30は、炊飯
釜11が炊飯温度より低いので、磁石34が戻しバネ3
5aの付勢力に抗して、感温フェライト33に強固に吸
着されており、弁体37が弁座39から離れるため開弁
され、メインバーナ12にもガスが供給される。同時
に、イグナイタ16が作動し電極がスパークして保温バ
ーナ13に点火し、保温バーナ13の炎が火移りするこ
とによりメインバーナ12に点火され、メインバーナ1
2及び保温バーナ13の燃焼により炊飯釜11が加熱さ
れ、炊飯が行われる。一方、熱発電素子15がメインバ
ーナ12及び保温バーナ13により加熱されて発生した
熱起電力は、電源である蓄電池を充電する。
【0021】ここで、保温バーナ13の熱により熱電対
17が起電力を発生すると、元弁25及び保温弁26の
電磁石への通電が、コントローラの制御により、蓄電池
から熱電対17に切り替えられる。すなわち、元弁25
及び保温弁26は、短時間の開弁動作のみが蓄電池から
の給電により行われ、その後の長時間の保温状態での開
弁保持動作は熱電対17からの熱起電力により行われる
ので、蓄電池の電力消費を低く抑えることができる。
【0022】そして、炊飯釜11の温度が予め設定され
た炊飯終了温度になると、感温フェライト33が常磁性
体となるため磁石34を吸着する力が低下し、そのため
ロッド35が戻しバネ35aに引っ張られることにより
磁石34が感温フェライト33から離脱して下方に移動
する。その結果、弁体37が弁座39に密着して閉弁状
態となり、炊飯動作が終了し、炊飯器は保温状態に移行
する。
【0023】保温状態においては、炊飯釜11の周囲温
度が低いときは、流量調整弁40の形状記憶バネ45が
収縮し、弁体47が弁座49から大きく離れるため、ガ
ス通路48が大きく開放される。そのため、保温通路2
3を通過するガス流量が増加し、保温バーナ13にイン
プットされるガス量が増加することにより、保温バーナ
13による加熱量が増加する。その結果、周囲温度の低
い状態を補完でき炊飯釜11の適正な保温状態が確保さ
れる。また、炊飯釜11の周囲温度が高いときは、形状
記憶バネ45が伸張し、弁体47が弁座49に接近する
ことにより、ガス通路48の開放が抑えられる。そのた
め、保温通路23を通過するガス流量が減少し、保温バ
ーナ13にインプットされるガス量が減少することによ
り、保温バーナ13による加熱量が減少する。その結
果、周囲温度の高い状態を補完でき炊飯釜11の適正な
保温状態が確保される。そして、保温時間が終了する
と、コントローラの制御により、元弁25及び保温弁2
6が閉弁される。
【0024】以上に説明したように、本実施形態の炊飯
器によれば、炊飯釜11の周囲温度の変化に応じて流量
調整弁40の形状記憶バネ45により保温通路23のガ
ス流量を増減できるので、保温バーナ13の燃焼熱量を
適正に調整でき、その結果、周囲温度によらず、炊飯釜
11の保温温度を適正温度に維持することができる。ま
た、流量調整弁40の流量調整機構が、形状記憶バネ4
5等を用いた機械的な簡易な構成であるため、複雑な電
気制御装置を用いる場合に比べて安価に提供される。さ
らに、構成が簡易であるために、故障も少なくその保守
も簡易になる。
【0025】つぎに、上記第1の実施の形態の変形例に
ついて図面を用いて説明する。変形例においては、流量
調整弁50の検出部51を、形状記憶バネ45を用いて
構成する代わりに、図4に示すように、サーモエレメン
トを用いたものである。サーモエレメントは、炊飯釜1
1の周囲温度に応じてワックスの体積が変化し、それに
応じた作動軸の変位を発生するものである。なお、流量
調整弁の弁本体については第1の実施形態で用いた弁本
体46と同一構成であり、その説明を省略する。
【0026】検出部51は、円筒形の容器であるケース
52を設けており、その開放端(図示下端)には、中心
に貫通孔を設けた蓋体53が被せられている。ケース5
2は、開放端側近傍位置を境界として、開放端側がわず
かに拡径された大径部52aになっておリ、他の小径部
52bと分けられている。両者の境界位置には、ゴム製
の容器形状のスリーブ54が取り付けられて小径部52
b側に延びて設けられている。スリーブ54と小径部5
2b内壁間の空間部にはパラフィン55が封入されてい
る。スリーブ54内には作動軸であるロッド56が挿嵌
されており、かつロッド56は蓋体53の貫通孔を挿通
して外部に突出している。そして、スリーブ54の開口
位置には、ロッド56とスリーブ54をシールするシー
ル部材57が固着されている。ロッド56は、図示しな
い弁本体の弁体に固定される。
【0027】この検出部51は、周囲温度によってパラ
フィン55の膨張量が変動することにより、ロッド56
が蓋体53から突出する突出量が変化するものである。
そのロッド56の突出量に応じて、弁本体の弁体と弁座
間の距離が変化し、保温通路23を通過するガス流量が
調節される。このように、検出部51にサーモエレメン
トを用いた流量調整弁を採用することによっても、上記
第1の実施形態に示したと同様の効果を得ることができ
る。
【0028】つぎに、第2の実施の形態を図面を用いて
説明すると、図5は、同実施形態に係るガス炊飯器の要
部の概略構成を模式図により示したものである。本実施
形態においては、炊飯釜11の周囲温度の検出に代え
て、炊飯釜11自体の温度を直接検出し、その検出結果
に応じて流量調整弁の開度を調整することにより保温通
路23のガス流量を調節し、周囲温度の変化によらず炊
飯釜11の保温状態を均一に保持しようとするものであ
る。
【0029】流量調整弁60の検出部61は、図5に示
すように、炊飯釜11の底部に密着して固定された上記
感温式開閉弁30(ロッド部分の構成がわずかに異な
る)の周囲を囲んで配置されている。図5において、感
温式開閉弁30については、ケース等を省略した概略形
状で記載されている。検出部61は、炊飯釜11に固定
された箱型で底部が開放されたカバー62を設けてい
る。カバー62内には移動可能な取付板63aが設けら
れており、取付板63aには、カバー62の下方に延び
るロッド63が固定されている。取付板63aの上面と
カバー62内の上面間には、コイルバネであるバイアス
バネ64と、形状記憶合金製のコイルバネである形状記
憶バネ65がそれぞれ固定されている。また、保温通路
23に介装された弁本体66は、ガス通路68の弁座6
9部分に上記ロッド63が上壁面を貫通して挿入されて
おり、その先端には弁座69に対向して弁体67が取り
付けられている。この流量調整弁60の機構について
は、上記第1の実施形態に示した流量調整弁40と同様
であり、その説明については省略する。
【0030】上記のように構成した第2の実施形態にお
いては、炊飯釜11の温度を直接検出し、その温度変化
に応じて流量調整弁40の形状記憶バネ45により保温
通路23のガス流量を増減できるので、保温バーナ13
の燃焼熱量を適正に調整できる。その結果、周囲温度の
変化によって変動する炊飯釜11の温度変化を調整し、
炊飯釜11の保温温度を適正温度に維持することができ
る。また、流量調整弁40の流量調整機構が、形状記憶
バネ等を用いた機械的な簡易な構成であるため、複雑な
電気制御装置を用いる場合に比べて安価に提供される。
さらに、構成が簡易であるために、故障も少なくその保
守も簡易になる。
【0031】なお、第2の実施形態においては、流量調
整弁60の配置を、感温式開閉弁30を囲まず単独で炊
飯釜に接触させるようにしても良い。また、流量調整弁
60の検出部を、形状記憶バネを用いたものに代えて、
上記サーモエレメントを用いたものにしても良い。
【0032】なお、上記各実施形態においては、内部電
源として熱発電を電源として蓄電池を用いているが、こ
れに代えて乾電池を用いてもよく、さらに蓄電池と乾電
池を併用してもよい。また、上記各実施形態に示した炊
飯器については、一例であり、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲においては、種々の形態で実施することができ
る。
【0033】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、炊飯釜の
周囲温度の高低に応じて、流量調整弁のガス流量調整機
構により保温通路のガス流量を増減できるので、保温バ
ーナの燃焼熱量を適正に調整できる。その結果、周囲温
度によらず、炊飯釜の保温温度を適正温度に維持するこ
とができる。また、ガス流量調整機構が、機械的な簡易
な構成であるため、安価であると共にその保守も簡単で
ある。
【0034】形状記憶合金製のバネを用いることによ
り、機械的なガス流量調整機構を容易に形成することが
でき、また、サーモエレメントを用いることによって
も、機械的なガス流量調整機構を容易に形成することが
できる(請求項2、3の発明の効果)。
【0035】また、上記請求項4の発明によれば、炊飯
釜温度の高低に応じて、流量調整弁のガス流量調整機構
により保温通路のガス流量を増減できるので、保温バー
ナの燃焼熱量を適正に調整できる。その結果、周囲温度
の変化により影響されて変動する炊飯釜の保温温度を適
正温度に維持することができる。また、ガス流量調整機
構が、機械的な構成であるため、安価であると共にその
保守も簡単である。
【0036】形状記憶合金製のバネを用いることによ
り、機械的なガス流量調整機構を容易に形成することが
でき、また、サーモエレメントを用いても機械的なガス
流量調整機構を容易に形成することができる(請求項
5、6の発明の効果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である炊飯器の概略構
成を示す構成図である。
【図2】感温式開閉弁の構造を示す断面図である。
【図3】流量調整弁の構造を示す断面図である。
【図4】変形例である流量調整弁を構成するサーモエレ
メントの構造を示す一部断面図である。
【図5】第2の実施形態である炊飯器の要部の概略構成
を示す構成図である。
【符号の説明】
11…炊飯釜、12…メインバーナ、13…保温バー
ナ、21…主ガス通路、22…炊飯通路、23…保温通
路、25…元弁、26…保温弁、30…感温式開閉弁、
31…検出部、36…弁本体、40…流量調整弁、41
…検出部、43…ロッド、43a…取付板、44…バイ
アスバネ、45…形状記憶バネ、46…弁本体、47…
弁体、48…ガス通路、49…弁座、50…流量調整
弁、51…検出部、60…流量調整弁、61…検出部、
63…ロッド、63a…取付板、64…バイアスバネ、
65…形状記憶バネ、66…弁本体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K068 FA03 FB02 FB14 FC01 FC06 FD05 GA01 HA08 4B055 AA04 BA23 CA01 CA64 CA71 CC28 CC33 CD05 DA02 DB08 FA16 FB01 FC03 GA13 GB02 GC31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯釜の保温加熱を行う保温バーナに保
    温通路を通してガスを供給する炊飯器において、 前記炊飯釜の周囲温度を検知し、該周囲温度が高いとき
    にはガス流量を減少させ、該周囲温度が低いときにはガ
    ス流量を増加させる機械的なガス流量調整機構を備えた
    流量調整弁を前記保温通路に介装させたことを特徴とす
    る炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記流量調整弁のガス流量調整機構とし
    て、周囲温度変化に応じて変位する形状記憶合金製のバ
    ネを用いたものであることを特徴とする前記請求項1に
    記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記流量調整弁のガス流量調整機構とし
    て、周囲温度変化に応じて作動軸が変位するサーモエレ
    メントを用いたものであることを特徴とする前記請求項
    1に記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 炊飯釜の保温加熱を行う保温バーナに保
    温通路を通してガスを供給する炊飯器において、 前記炊飯釜の温度を検知し、釜温度が高いときにはガス
    流量を減少させ、釜温度が低いときにはガス流量を増加
    させる機械的なガス流量調整機構を備えた流量調整弁を
    前記保温通路に介装させたことを特徴とする炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記流量調整弁のガス流量調整機構とし
    て、釜温度の変化に応じて変位する形状記憶合金製のバ
    ネを用いたものであることを特徴とする前記請求項4に
    記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記流量調整弁のガス流量調整機構とし
    て、釜温度の変化に応じて作動軸が変位するサーモエレ
    メントを用いたものであることを特徴とする前記請求項
    4に記載の炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110960105A (zh) * 2019-11-25 2020-04-07 郑州三骏能源科技有限公司 一种节能环保型烧烤设备

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