JP2000299200A - 周波数変調器及びそれを備えたサイクロトロン - Google Patents

周波数変調器及びそれを備えたサイクロトロン

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JP2000299200A
JP2000299200A JP11109084A JP10908499A JP2000299200A JP 2000299200 A JP2000299200 A JP 2000299200A JP 11109084 A JP11109084 A JP 11109084A JP 10908499 A JP10908499 A JP 10908499A JP 2000299200 A JP2000299200 A JP 2000299200A
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cavity
wall
stem
rigid body
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Akira Makita
陽 牧田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波の共振周波数を調整すると、電界強度
の分布が崩れるという課題があった。 【解決手段】 周波数変調器で7は、上側ディー電極3
aの外周端3c及び下側ディー電極の外周端3dと対向
して周方向Rに延在する剛体8と、剛体8の周方向Rに
設けられた2つの駆動手段9とを備えて成る。各駆動手
段9は剛体支持部9aと剛体駆動部9bとから構成され
ている。各駆動手段9は剛体8を互いに独立に駆動し
て、加速空洞4の外周壁を構成する上側空洞4aの外周
壁と下側空洞4bの外周壁との間から剛体8を加速空洞
4内に出入りさせ、剛体8の配置を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加速空洞の共振
周波数を変調する周波数変調器及びそれを備えたサイク
ロトロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5から図7は、例えば、『「陽子線治
療施設の研究開発」(課題番号:03304035)、
平成3、4、5年科学研究費用補助金(総合研究A)
研究成果報告書、研究代表者 稲田哲夫』に示された従
来の周波数変調器及びその周辺、すなわち荷電粒子加速
部を示す概略的な構成図である。図5は上面図、図6は
図5中のI−I線に沿った断面図、図7は図5中のII
−II線に沿った断面図である。ただし、図5では周波
数変調器は省略して図示していない。図において、10
1は荷電粒子を加速する荷電粒子加速部、102は荷電
粒子軌道平面、103は荷電粒子軌道平面102を挟ん
で対向して設けられた上側ディー電極103aと下側デ
ィー電極103bとから成るディー電極、104は上側
ディー電極103aを覆う上側空洞104aと下側ディ
ー電極103bを覆う下側空洞104bとから成る加速
空洞、105aは加速空洞104の上壁を構成する上側
空洞104aの上壁104cと上側ディー電極103a
との間に配置された上側ステム、105bは加速空洞1
04の下壁を構成する下側空洞104bの下壁104d
と下側ディー電極103bとの間に配置された下側ステ
ム、106は上側ディー電極103aと同じ高さ位置に
おいて加速空洞104の外側に配置された上側ダミーデ
ィー電極106aと下側ディー電極103bと同じ高さ
位置において加速空洞104の外側に配置された下側ダ
ミーディー電極106bとから成るダミーディー電極で
ある。
【0003】また、107は周波数変調器であり、上側
ディー電極103aの外周端103c及び下側ディー電
極103bの外周端103dと対向して周方向Rに延在
する剛体107aと、剛体107aを駆動して加速空洞
104の外周壁を構成する上側空洞104aの外周壁1
04eと下側空洞104bの外周壁104fとの間から
剛体107aを加速空洞104内に出入させる駆動手段
107bとを備えて成る。
【0004】この従来の荷電粒子加速手段101では、
加速空洞104はいわゆるスパイラル形である。すなわ
ち、上側空洞104aは上壁104c、外周壁104
e、外側から見て凸状の凸状側壁104g及び外側から
見て凹状の凹状側壁104iから成り、中心側から外周
側に向かうに従って凸状側壁104gと凹状側壁104
iとの間隔は広がっている。同様に、下側空洞104b
は下壁104d、外周壁104f、外側から見て凸状の
凸状側壁104h及び外側から見て凹状の凹状側壁10
4jから成り、中心側から外周側に向かうに従って凸状
側壁104hと凹状側壁104jとの間隔は広がってい
る。従って、加速空洞104の上壁が上側空洞104a
の上壁104cで構成され、下壁が下側空洞104bの
下壁104dで構成され、外周壁が上側空洞104aの
外周壁104e及び下側空洞104bの外周壁104f
で構成され、凸状側壁が上側空洞104aの凸状側壁1
04g及び下側空洞104bの凸状側壁104hで構成
され、凹状側壁が上側空洞104aの凹状側壁104i
及び下側空洞104bの凹状側壁104jで構成され
る。
【0005】また、この従来の荷電粒子加速手段101
では、上側ステム105a及び下側ステム105bは加
速空洞104内にそれぞれ2本ずつ配置されている。そ
して、上側ディー電極103aは2本の上側ステム10
5aにそれらの下端で接続され、下側ディー電極103
bは2本の下側ステム105bにそれらの上端で接続さ
れている。また、各上側ステム105aの上端は上側空
洞104aの上壁104cに接続され、各下側ステム1
05bの下端は下側空洞104bの下壁104dに接続
されている。
【0006】また、この従来の荷電粒子加速手段101
では、上側ダミーディー電極106a及び下側ダミーデ
ィー電極106bは加速空洞104の外側にそれぞれ2
個ずつ配置されている。そして、上側ダミーディー電極
106aの一方は上側空洞104aの凸状側壁104g
に接続され、他方は上側空洞104aの凹状側壁104
iに接続され、下側ダミーディー電極106bの一方は
下側空洞104bの凸状側壁104hに接続され、他方
は下側空洞104bの凹状側壁104jに接続されてい
る。
【0007】また、この従来の荷電粒子加速手段101
では、周波数変調器107を構成する駆動手段107b
は、剛体107aの周方向Rの中心に1つ設けられてお
り、上側ディー電極103aの外周端103c及び下側
ディー電極103bの外周端103dと平行に剛体10
7aを移動させる。
【0008】このような従来の荷電粒子加速手段101
では、上側ディー電極103aと下側ディー電極103
bは荷電粒子軌道平面102を挟んで対称に配置され、
上側空洞104aと下側空洞104b、上側ステム10
5aと下側ステム105b、及び上側ダミーディー電極
106aと下側ダミーディー電極106bもそれぞれ荷
電粒子軌道平面102を挟んで対称に配置されている。
また、周波数変調器107を構成する剛体107aも荷
電粒子軌道平面102を挟んで対称に位置するように配
置されている。
【0009】図8は一般的なサイクロトロンを示す概略
的な構成図である。図において、111はサイクロトロ
ン、112は荷電粒子を加速する荷電粒子加速部、11
3は隣接する荷電粒子加速部112の上側空洞間及び下
側空洞間に配置された磁極、114は荷電粒子軌道平面
を周回する荷電粒子を外部に取出すための静電デフレク
タ、115は荷電粒子軌道平面を周回する荷電粒子の軌
道である。
【0010】次に動作について説明する。サイクロトロ
ンの中心から入射した荷電粒子は、荷電粒子軌道平面1
02を周回する。荷電粒子は、加速空洞104を通過す
るとき加速空洞104内に発生する高周波の電界により
加速され、図8に示すような螺旋状の軌道を描く。そし
て、最終的に、静電デフレクタにより外部に取出され
る。ここで、荷電粒子を加速するために加速空洞104
内に発生させる高周波の共振周波数は、周波数変調器1
07を構成する剛体107aと上側ディー電極103a
の外周端103cとの間の距離及び剛体107aと下側
ディー電極103bの外周端103dとの間の距離を変
え、加速空洞104の容量成分Cを変えることにより調
整する。これらの距離を短くすると、高周波の共振周波
数は高くなる。
【0011】なお、このような荷電粒子加速手段101
では、上側ディー電極103a、上側空洞104a、上
側ステム105a、上側ダミーディー電極106a及び
剛体107aで1つの1/4波長型同軸共振器が構成さ
れ、下側ディー電極103b、下側空洞104b、下側
ステム105b、下側ダミーディー電極106b及び剛
体107aでもう1つの1/4波長型同軸共振器が構成
される。
【0012】図9は1/4波長型同軸共振器の一般的な
構成を示す模式図である。図9(A)は1/4波長型同
軸共振器の外観を示す斜視図、図9(B)は1/4波長
型同軸共振器の長軸方向に沿った断面図、図9(C)は
1/4波長型同軸共振器の長軸に垂直な平面における断
面図である。図において、121は1/4波長型同軸共
振器、すなわちその中に発生する高周波の波長の1/4
の長さを持つ同軸共振器、122は中心導体、123は
周囲導体、124は中心導体122及び周囲導体123
の一端をふさぐ底面導体、125は開放端である。ま
た、dは1/4波長型同軸共振器121の長さである。
なお、図9(B)中には1/4波長型同軸共振器内での
電界の様子が示され、図9(C)中には1/4波長型同
軸共振器内での磁界の様子が示されている。
【0013】図10は図9に示す1/4波長型同軸共振
器内の電界強度及び磁界強度の分布図である。図10の
縦軸は電界強度及び磁界強度を示し、横軸は開放端から
の距離を示している。図10に示すように、1/4波長
型同軸共振器121内の電界強度Eは、開放端125の
位置で最大となり、開放端125から離れるに従って徐
々に小さくなり、底面導体124の位置でゼロとなる。
一方、1/4波長型同軸共振器121内の磁界強度H
は、底面導体124の位置で最大となり、底面導体12
4から離れるに従って徐々に小さくなり、開放端125
の位置でゼロとなる。
【0014】このような1/4波長型同軸共振器121
では、電界強度Eの高いところが容量成分Cの働きを
し、磁界強度Hの高いところが誘導成分Lの働きをする
LとCの共振回路にたとえることができ、その共振周波
数fは(1)式で表わされる。
【0015】
【数1】
【0016】例えば、上側ディー電極103a、上側空
洞104a、上側ステム105a、上側ダミーディー電
極106a及び剛体107aで構成される1/4波長型
同軸共振器では、上側ディー電極103a及び上側ステ
ム105aが図9中の中心導体122に対応し、上側空
洞104a、上側ダミーディー電極106a及び剛体1
08aが図9中の周囲導体123に対応し、上側ダミー
ディー電極106aが接続されている上側空洞104a
の凸状側壁104gの部分及び凹状側壁104iの部分
と上側ディー電極103aとの間の空間及び剛体107
aと上側ディー電極103aとの間の空間が図9中の開
放端125に対応し、上側ステム105aの高さhと上
側ステム105aの基端部から上側ディー電極103a
の周囲までの長さlの和が1/4波長型同軸共振器12
1の長さdに対応する。同様に、下側ディー電極103
b、下側空洞104b、下側ステム105b、下側ダミ
ーディー電極106b及び剛体107aで構成される1
/4波長型同軸共振器では、下側ディー電極103b及
び下側ステム105bが図9中の中心導体122に対応
し、上側空洞104b、下側ダミーディー電極106b
及び剛体107aが図9中の周囲導体123に対応し、
下側ダミーディー電極106bが接続されている下側空
洞104bの凸状側壁104hの部分及び凹状側壁10
4iの部分と下側ディー電極103bとの間の空間及び
剛体107aと下側ディー電極103bとの間の空間が
図9中の開放端125に対応し、下側ステム105bの
高さhと下側ステム105bの基端部から下側ディー電
極103bの周囲までの長さlの和が1/4波長型同軸
共振器121の長さdに対応する。
【0017】従って、上側ダミーディー電極106aが
接続している上側空洞104aの凸状側壁104gの部
分及び凹状側壁104iの部分と上側ディー電極103
aとの間の空間及び剛体107aと上側ディー電極10
3aとの間の空間に大きな電界が発生し、同様に、下側
ダミーディー電極106bが接続している下側空洞10
4bの凸状側壁104hの部分及び凹状側壁104jの
部分と下側ディー電極103bとの間の空間及び剛体1
07aと下側ディー電極103bとの間の空間に大きな
電界が発生する。また、上側空洞104a内の上壁10
4c側の空間に大きな磁界が発生し、同様に、下側空洞
104b内の下壁104d側の空間に大きな磁界が発生
する。図11は加速空洞内に発生する電界及び磁界の様
子を上側空洞について示している。図11(A)は図5
中のII−II線の沿った断面での様子を示し、図11
(B)は上側空洞内を上から見たときの様子を示してい
る。ただし、図11(A)及び(B)では上側ダミー電
極は省略して図示していない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の周波数変調器は
以上のように構成されているので、加速空洞104内に
発生させる高周波の共振周波数は、周波数変調器107
を構成する剛体107aの周方向Rの中心に設けられた
1つの駆動手段107bにより剛体107aを駆動して
剛体107aを上側ディー電極103aの外周端103
c及び下側ディー電極103bの外周端103dと平行
に移動することにより調整するが、このような調整方法
では、凸側での中心側から外周側に至るディー電極10
3及びダミーディー電極106が接続している加速空洞
の側壁部分間の電界強度の分布と凹側での中心側から外
周側に至るディー電極103及びダミーディー電極10
6が接続している加速空洞の側壁部分間の電界強度の分
布が異なることとなるという課題があった。
【0019】具体的には、剛体107aと上側ディー電
極103aの外周端103cとの間の距離及び剛体10
7aと下側ディー電極103bの外周端103dとの間
の距離を短くすると、中心側でのディー電極103及び
側壁部分間の電界強度と外周側でのディー電極103及
び側壁部分間の電界強度の差が大きくなるが、その差は
凹側より凸側ほど大きくなる。
【0020】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、電界強度の分布を崩すことなく、
加速空洞の共振周波数を変調することができる周波数変
調器を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る周波数変
調器は、上側ディー電極の外周端及び下側ディー電極の
外周端と対向して周方向に延在する剛体と、剛体の周方
向に設けられた複数の駆動手段とを備えて成り、各駆動
手段が剛体を互いに独立に駆動して剛体の配置を変化さ
せるものである。
【0022】この発明に係る周波数変調器は、剛体が周
方向において複数の剛体片に分割され、駆動手段が各剛
体片に設けられているものである。
【0023】この発明に係る周波数変調器は、複数の壁
片に分割された上側空洞の上壁及び下壁空洞の下壁と、
各壁片に設けられた駆動手段とを備えて成り、各駆動手
段がそれが設けられた壁片を互いに独立に駆動して上側
空洞の上壁及び下側空洞の下壁の配置を変化させるもの
である。
【0024】この発明に係る周波数変調器は、可動式の
上側ステム及び下側ステムを備えて成るものである。
【0025】この発明に係るサイクロトロンは、上側デ
ィー電極の外周端及び下側ディー電極の外周端と対向し
て周方向に延在する剛体と、剛体の周方向に設けられた
複数の駆動手段とを備えて成り、各駆動手段が剛体を互
いに独立に駆動して剛体の配置を変化させる周波数変調
器を備えたものである。
【0026】この発明に係るサイクロトロンは、複数の
壁面片に分割された上側空洞の上壁及び下側空洞の下壁
と、各壁片に設けられた駆動手段とを備えて成り、各駆
動手段がそれが接続する壁片を互いに独立に駆動して上
側空洞の上壁及び下側空洞の下壁の配置を変化させる周
波数変調器を備えたものである。
【0027】この発明に係るサイクロトロンは、可動式
の上側ステム及び下側ステムを備えて成る周波数変調器
を備えたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による周
波数変調器及びその周辺、すなわち荷電粒子加速部を示
す斜視図である。ただし、図1では加速空洞を透明なも
のとしてその位置を破線で表した場合について示してい
る。また、図1では主に上側空洞側を示している。図に
おいて、1は荷電粒子を加速する荷電粒子加速部、3は
荷電粒子軌道平面を挟んで対向して設けられた上側ディ
ー電極3aと下側ディー電極3bとから成るディー電
極、4は上側ディー電極3aを覆う上側空洞4aと下側
ディー電極3bを覆う下側空洞4bとから成る加速空
洞、5aは加速空洞4の上壁を構成する上側空洞4aの
上壁と上側ディー電極3aとの間に配置された上側ステ
ム、5bは加速空洞4の下壁を構成する下側空洞4bの
下壁と下側ディー電極3bとの間に配置された下側ステ
ム、6は上側ディー電極3aと同じ高さ位置において加
速空洞4の外側に配置された上側ダミーディー電極6a
と下側ディー電極3bと同じ高さ位置において加速空洞
4の外側に配置された下側ダミーディー電極6bとから
成るダミーディー電極である。
【0029】また、7は周波数変調器であり、上側ディ
ー電極3aの外周端3c及び下側ディー電極の外周端3
dと対向して周方向Rに延在する剛体8と、剛体8の周
方向Rに設けられた2つの駆動手段9とを備えて成る。
【0030】この実施の形態1の荷電粒子加速部1で
は、各駆動手段9は剛体支持部9aと剛体駆動部9bと
から構成されている。そして、各駆動手段9は剛体8を
互いに独立に駆動して、加速空洞4の外周壁を構成する
上側空洞4aの外周壁と下側空洞4bの外周壁との間か
ら剛体8を加速空洞4内に出入りさせ、剛体8の配置を
変化させる。また、周波数変調器7を構成する剛体8は
荷電粒子軌道平面を挟んで対称に位置するように配置さ
れている。
【0031】なお、この実施の形態1の荷電粒子加速部
1では、ディー電極3、加速空洞4、上側ステム5a、
下側ステム5b及びダミー電極6の構成の詳細は、従来
と同様である。
【0032】次に動作について説明する。荷電粒子を加
速するために加速空洞4内に発生させる高周波の共振周
波数を調整する場合、周波数変調器7を構成する剛体8
と上側ディー電極3aの外周端3cとの間の距離及び剛
体8と下側ディー電極3bの外周端3dとの間の距離を
変え、加速空洞の容量成分Cを変える。
【0033】その際、この実施の形態1の周波数変調器
7は、上述した構成であるので、剛体8の周方向Rに設
けられた2つの駆動手段9により剛体8を互いに独立に
駆動して、剛体8を上側ディー電極3aの外周端3c及
び下側ディー電極3bの外周端3dに対して任意の角度
を取るように移動することにより、凸側での中心側から
外周側に至るディー電極3及びダミーディー電極6が接
続している加速空洞4の側壁部分間の電界強度の分布と
凹側での中心側から外周側に至るディー電極3及びダミ
ーディー電極6が接続している加速空洞4の側壁部分間
の電界強度の分布を崩すことなく、高周波の共振周波数
を調整することができる。具体的には、剛体8と上側デ
ィー電極3aの外周端3cとの間の距離及び剛体8と下
側ディー電極3bの外周端3dとの間の距離を短くする
と、凸側は凹側より中心側と外周側での電界強度の差が
大きくなるので、凸側での剛体8と上側ディー電極3a
の外周端3cとの間の距離及び剛体8と下側ディー電極
3bの外周端3dとの間の距離を凹側より長くなるよう
にする。
【0034】また、この実施の形態1の荷電粒子加速部
1は、上述した構成であるので、剛体8の周方向Rに設
けられた2つの駆動手段9により剛体8を互いに独立に
駆動して、剛体8を上側ディー電極3aの外周端3c及
び下側ディー電極3bの外周端3dに対して任意の角度
を取るように移動することにより、加速空洞4の容量成
分Cを変えずに、すなわち高周波の共振周波数を変える
ことなく、電界強度の分布、すなわち荷電粒子の加速電
圧の分布を調整することもできる。
【0035】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、周波数変調器7は上側ディー電極3aの外周端3c
及び下側ディー電極3bの外周端3dと対向して周方向
Rに延在する剛体8と、剛体8の周方向Rに設けられた
2つの駆動手段9とを備えて成るものであるので、電界
強度の分布を崩すことなく、高周波の共振周波数を調整
することができる効果が得られる。また、高周波の共振
周波数を変えることなく、荷電粒子の加速電圧の分布を
調整することができる効果が得られる。
【0036】また、このような周波数変調器7をサイク
ロトロンに設けた場合、電界強度の分布を崩すことな
く、高周波の共振周波数を調整することにより、荷電粒
子の整合のとれた加速が可能となる効果が得られる。ま
た、高周波の共振周波数を変えることなく、荷電粒子の
加速電圧の分布を調整することにより、荷電粒子のター
ンセパレーションの調整が可能となる効果が得られる。
【0037】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2による周波数変調器及びその周辺、すなわち荷電粒
子加速部を示す斜視図である。ただし、図2では加速空
洞を透明なものとしてその位置を破線で表わした場合に
ついて示している。また、図2では主に上側空洞側を示
している。図において、11は荷電粒子を加速する荷電
粒子加速部である。また、12は周波数変調器であり、
上側ディー電極3aの外周端3c及び下側ディー電極の
外周端3dと対向して周方向Rに延在し、周方向Rにお
いて6つの剛体片13aに分割された剛体13と、各剛
体片13aに設けられた駆動手段14(図2では一部の
駆動手段にのみ符号14を付している。)とを備えて成
る。
【0038】この実施の形態2の荷電粒子加速部11で
は、各駆動手段14は剛体支持部14a(図2では一部
の剛体支持部にのみ符号14aを付している。)と剛体
駆動部14b(図2では一部の剛体駆動部にのみ符号1
4bを付している。)とから構成されている。そして、
各駆動手段14はそれが設けられた剛体片13aを互い
に独立に駆動して、加速空洞4の外周壁を構成する上側
空洞4aの外周壁と下側空洞4bの外周壁との間から剛
体13を加速空洞4内に出入りさせ、剛体13の配置を
変化させる。また、周波数変調器12を構成する剛体1
3は荷電粒子軌道平面を挟んで対称に位置するように配
置されている。
【0039】なお、その他の構成要素は、図1で同一符
号を付して示したものと同一あるいは同等であるため、
その詳細な説明は省略する。
【0040】次に動作について説明する。荷電粒子を加
速するために加速空洞4内に発生させる高周波の共振周
波数を調整する場合、周波数変調器12を構成する剛体
13と上側ディー電極3aの外周端3cとの間の距離及
び剛体13と下側ディー電極3bの外周端3dとの間の
距離を変え、加速空洞の容量成分Cを変える。
【0041】その際、この実施の形態2の周波数変調器
12は、上述した構成であるので、各駆動手段14によ
りそれが設けられた剛体片13aを互いに独立に駆動し
て、剛体13を上側ディー電極3aの外周端3c及び下
側ディー電極3bの外周端3dに対して任意の配置を取
るように移動することにより、凸側での電界強度の分布
と凹側での電界強度の分布を崩すことなく、高周波の共
振周波数を調整することができる。具体的には、剛体1
3と上側ディー電極3aの外周端3cとの間の距離及び
剛体13と下側ディー電極3bの外周端3dとの間の距
離を短くすると、凸側は凹側より中心側と外周側での電
界強度の差が大きくなるので、凸側での剛体13と上側
ディー電極3aの外周端3cとの間の距離及び剛体13
と下側ディー電極3bの外周端3dとの間の距離を凹側
より長くなるようにする。
【0042】また、この実施の形態2の荷電粒子加速部
11は、上述した構成であるので、各駆動手段14によ
りそれが設けられた剛体片13aを互いに独立に駆動し
て、剛体13を上側ディー電極3aの外周端3c及び下
側ディー電極3bの外周端3dに対して任意の配置を取
るように移動することにより、高周波の共振周波数を変
えることなく、荷電粒子の加速電圧の分布を調整するこ
ともできる。
【0043】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、周波数変調器12は上側ディー電極3aの外周端3
c及び下側ディー電極3bの外周端3dと対向して周方
向Rに延在し、周方向Rにおいて6つの剛体片13aに
分割された剛体13と、各剛体片13aに設けられた駆
動手段14とを備えて成るものであるので、電界強度の
分布を崩すことなく、実施の形態1の場合より精密に、
高周波の共振周波数を調整することができる効果が得ら
れる。また、高周波の共振周波数を変えることなく、実
施の形態1の場合より精密に、荷電粒子の加速電圧の分
布を調整することができる効果が得られる。
【0044】また、このような周波数変調器12をサイ
クロトロンに設けた場合、電界強度の分布を崩すことな
く、高周波の共振周波数を調整することにより、荷電粒
子の整合のとれた加速が可能となる効果が得られる。ま
た、高周波の共振周波数を変えることなく、荷電粒子の
加速電圧の分布を調整することにより、荷電粒子のター
ンセパレーションの調整が可能となる効果が得られる。
【0045】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3による周波数変調器及びその周辺、すなわち荷電粒
子加速部を示す斜視図である。ただし、図3では加速空
洞の側壁を透明なものとしてその位置を破線で表わした
場合について示している。また、図3では主に上側空洞
側を示している。図において、21は荷電粒子を加速す
る荷電粒子加速部である。また、22は周波数変調器で
あり、複数の壁片23aに分割された上側空洞4aの上
壁23と、複数の壁片に分割された下側空洞4bの図示
しない下壁と、上側空洞4aの上壁23を構成する各壁
片23aに設けられた駆動手段24(図3では、一部の
駆動手段にのみ符号24を付している。)と、下側空洞
4bの下壁を構成する各壁片に設けられた図示しない駆
動手段とを備えて成る。
【0046】この実施の形態3の荷電粒子加速部21で
は、各駆動手段24は剛体支持部24a(図3では、一
部の剛体支持部にのみ符号24aを付している。)と剛
体駆動部24b(図3では、一部の剛体駆動部のみを図
示している。)とから構成されている。そして、各駆動
手段24はそれが設けられた壁片23aを互いに独立に
駆動して、上側空洞4aの上壁23の配置を変化させ
る。また、下側空洞4bの下壁を構成する各壁片に設け
られた図示しない駆動手段も同様に構成であり同様に動
作をする。図3では壁片23aが互いに独立に移動する
様子を破線で示している。
【0047】なお、その他の構成要素は、図1で同一符
号を付して示したものと同一あるいは同等であるため、
その詳細な説明は省略する。
【0048】次に動作について説明する。荷電粒子を加
速するために加速空洞4内に発生させる高周波の共振周
波数を調整する場合、加速空洞4内の容積を変え、加速
空洞4の誘導成分Lを変える。
【0049】この実施の形態3の周波数変調器22は、
上述した構成であるので、上側空洞4aの上壁23と上
側ディー電極3aとの間の距離及び下側空洞4bの下壁
と下側ディー電極3bとの間の距離が十分大きく電界強
度の分布に影響を与えない範囲で、各駆動手段24によ
りそれが設けられた壁片23aを互いに独立に駆動し
て、上側空洞4aの上壁23を任意の配置を取るように
移動するとともに、下側空洞4bの下壁を任意の配置を
取るように移動することにより、電界強度の分布を崩す
ことなく、高周波の共振周波数を調整することができ
る。具体的には、上側空洞4aの上壁23と上側ディー
電極3aとの間の間隔及び下側空洞4bの下壁と下側デ
ィー電極3bとの間の間隔が小さくなるほど高周波の共
振周波数は高くなる。
【0050】また、この実施の形態3の荷電粒子加速部
21は、上述した構成であるので、上側空洞4aの上壁
23及び下側空洞4bの下壁を電界強度の分布に影響を
与える程度まで移動し上側空洞4aの上壁23及び下側
空洞4bの下壁を適当に配置することにより、高周波の
共振周波数を変えることなく、荷電粒子の加速電圧の分
布を調整することもできる。
【0051】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、周波数変調器22は複数の壁片23aに分割された
上側空洞4aの上壁23と、複数の壁片に分割された下
側空洞4bの下壁と、上側空洞4aの上壁23を構成す
る各壁片23aに設けられた駆動手段24と、下側空洞
4bの下壁を構成する各壁片に設けられた駆動手段とを
備えて成るものであるので、電界強度の分布を崩すこと
なく、高周波の共振周波数を調整することができる効果
が得られる。また、高周波の共振周波数を変えることな
く、荷電粒子の加速電圧の分布を調整することができる
効果が得られる。
【0052】また、このような周波数変調器22をサイ
クロトロンに設けた場合、電界強度の分布を崩すことな
く、高周波の共振周波数を調整することにより、荷電粒
子の整合のとれた加速が可能となる効果が得られる。ま
た、高周波の共振周波数を変えることなく、荷電粒子の
加速電圧の分布を調整することにより、荷電粒子のター
ンセパレーションを調整が可能となる効果が得られる。
【0053】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4による周波数変調器及びその周辺、すなわち荷電粒
子加速部の一部分を示す構成図である。図において、3
1は周波数変調器であり、可動式の上側ステム32と、
図示しない可動式の下側ステムとを備えて成る。また、
33は可動式の上側ステム32と連結するための開口3
3aを備えた内部が中空の二層構造をした上側ディー電
極であり、可動式の上側ステム32と接続しそれを支持
する図示しない支持板を中空部分に移動可能に備えるこ
とにより可動式の上側ステム32と連結している。
【0054】なお、その他の構成要素は、図1で同一符
号を付して示したものと同一あるいは同等であるため、
その詳細な説明は省略する。また、この実施の形態4の
荷電粒子加速部は、その他、図示しない上側空洞、上側
ダミーディー電極、下側空洞、下側ディー電極、下側ダ
ミーディー電極を備えている。ただし、可動式の上側ス
テム32の他端を上述した方法と同様な方法で上側空洞
の上壁に連結し、可動式の下側ステムを上述した方法と
同様な方法で下側ディー電極と下側空洞の下壁に連結す
るため、上側空洞の上壁、下側ディー電極及び下側空洞
の下壁は、上側ディー電極33と同様に内部が中空の二
層構造である。
【0055】次に動作について説明する。可動式の上側
ステム32及び可動式の下側ステムの位置を変えると、
それらステムの周りに発生する磁界が変化するため、加
速空洞の容量成分が変化する。また、可動式の上側ステ
ム32及び可動式の下側ステムの位置を変えると、それ
らの基端部から上側ディー電極33あるいは下側ディー
電極の周囲までの長さlが変化するため、上側ディー電
極33と上側空洞との間の電界分布あるいは下側ディー
電極と下側空洞との間の電界の分布が変化する。
【0056】従って、可動式の上側ステム32及び可動
式の下側ステムの位置を調整することにより、電界強度
の分布を崩すことなく高周波の共振周波数を調整するこ
とや、高周波の共振周波数を変えることなく荷電粒子の
加速電圧の分布を調整することが可能となる。
【0057】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、周波数変調器31は可動式の上側ステム32と可動
式の下側ステムとを備えて成るものであるので、電界強
度の分布を崩すことなく、高周波の共振周波数を調整す
ることができる効果が得られる。また、高周波の共振周
波数を変えることなく、荷電粒子の加速電圧の分布を調
整することができる効果が得られる。
【0058】また、このような周波数変調器31をサイ
クロトロンに設けた場合、電界強度の分布を崩すことな
く、高周波の共振周波数を調整することにより、荷電粒
子の整合のとれた加速が可能となる効果が得られる。ま
た、高周波の共振周波数を変えることなく、荷電粒子の
加速電圧の分布を調整することにより、荷電粒子のター
ンセパレーションを調整が可能となる効果が得られる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、上側
ディー電極の外周端及び下側ディー電極の外周端と対向
して周方向に延在する剛体と、剛体の周方向に設けられ
た複数の駆動手段とを備えて成り、各駆動手段が剛体を
互いに独立に駆動して剛体の配置を変化させるように周
波数変調器を構成したので、電界強度の分布を崩すこと
なく高周波の共振周波数を調整することができる効果や
高周波の共振周波数を変えることなく荷電粒子の加速電
圧の分布を調整することができる効果がある。
【0060】この発明によれば、剛体を周方向において
複数の剛体片に分割し、駆動手段を各剛体片に設けるよ
うに周波数変調器を構成したので、電界強度の分布を崩
すことなく高周波の共振周波数を調整することができる
効果や高周波の共振周波数を変えることなく荷電粒子の
加速電圧の分布を調整することができる効果がある。
【0061】この発明によれば、複数の壁片に分割され
た上側空洞の上壁及び下壁空洞の下壁と、各壁片に設け
られた駆動手段とを備えて成り、各駆動手段がそれが設
けられた壁片を互いに独立に駆動して上側空洞の上壁及
び下側空洞の下壁の配置を変化させるように周波数変調
器を構成したので、電界強度の分布を崩すことなく高周
波の共振周波数を調整することができる効果や高周波の
共振周波数を変えることなく荷電粒子の加速電圧の分布
を調整することができる効果がある。
【0062】この発明によれば、可動式の上側ステム及
び下側ステムを備えて成るように周波数変調器を構成し
たので、電界強度の分布を崩すことなく高周波の共振周
波数を調整することができる効果や高周波の共振周波数
を変えることなく荷電粒子の加速電圧の分布を調整する
ことができる効果がある。
【0063】この発明によれば、上側ディー電極の外周
端及び下側ディー電極の外周端と対向して周方向に延在
する剛体と、剛体の周方向に設けられた複数の駆動手段
とを備えて成り、各駆動手段が剛体を互いに独立に駆動
して剛体の配置を変化させる周波数変調器を備えるよう
にサイクロトロンを構成したので、荷電粒子の整合のと
れた加速が可能となる効果や荷電粒子のターンセパレー
ションを調整が可能となる効果がある。
【0064】この発明によれば、複数の壁面片に分割さ
れた上側空洞の上壁及び下側空洞の下壁と、各壁片に設
けられた駆動手段とを備えて成り、各駆動手段がそれが
接続する壁片を互いに独立に駆動して上側空洞の上壁及
び下側空洞の下壁の配置を変化させる周波数変調器を備
えるようにサイクロトロンを構成したので、荷電粒子の
整合のとれた加速が可能となる効果や荷電粒子のターン
セパレーションを調整が可能となる効果がある。
【0065】この発明によれば、可動式の上側ステム及
び下側ステムを備えて成る周波数変調器を備えるように
サイクロトロンを構成したので、荷電粒子の整合のとれ
た加速が可能となる効果や荷電粒子のターンセパレーシ
ョンを調整が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による周波数変調器
およびその周辺を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による周波数変調器
およびその周辺を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による周波数変調器
およびその周辺を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による周波数変調器
およびその周辺を示す斜視図である。
【図5】 従来の周波数変調器及びその周辺を示す上面
図である。
【図6】 図5中のI−I線に沿った断面図である。
【図7】 図5中のII−II線に沿った断面図であ
る。
【図8】 一般的なサイクロトロンを示す概略的な構成
図である。
【図9】 1/4長型同軸共振器の一般的な構成を示す
模式図であり、(A)は斜視図、(B)は長軸方向に沿
った断面図、(C)は長軸に垂直な平面における断面図
である。
【図10】 1/4波長型同軸共振器内の電界強度及び
磁界強度の分布図である。
【図11】 加速空洞内に発生する電界及び磁界の様子
を示す概略図である。
【符号の説明】
3 ディー電極、3a 上側ディー電極、3b 下側デ
ィー電極、3c 上側ディー電極の外周端、3d 下側
ディー電極の外周端、4 加速空洞、4a 上側空洞、
4b 下側空洞、5a 上側ステム、5b 下側ステ
ム、7,12,22,31 周波数変調器、8,13
剛体、9,14 駆動手段、13a 剛体片、23 加
速空洞の上壁、23a 壁片、24 駆動手段、32
可動式の上側ステム。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子軌道平面を挟んで対向して配置
    された上側ディー電極と下側ディー電極とから成るディ
    ー電極と、上記上側ディー電極を覆う上側空洞と上記下
    側ディー電極を覆う下側空洞とから成る加速空洞と、該
    加速空洞の上壁を構成する上記上側空洞の上壁と上記上
    側ディー電極との間に配置された上側ステムと、上記加
    速空洞の下壁を構成する上記下側空洞の下壁と上記下側
    ディー電極との間に配置された下側ステムとを備えたサ
    イクロトロンに適用する周波数変調器において、 当該周波数変調器は、上記上側ディー電極の外周端及び
    上記下側ディー電極の外周端と対向して周方向に延在す
    る剛体と、該剛体の周方向に設けられた複数の駆動手段
    とを備えて成り、各駆動手段は上記剛体を互いに独立に
    駆動して上記剛体の配置を変化させることを特徴とする
    周波数変調器。
  2. 【請求項2】 剛体が周方向において複数の剛体片に分
    割され、駆動手段が各剛体片に設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の周波数変調器。
  3. 【請求項3】 荷電粒子軌道平面を挟んで対向して配置
    された上側ディー電極と下側ディー電極とから成るディ
    ー電極と、上記上側ディー電極を覆う上側空洞と上記下
    側ディー電極を覆う下側空洞とから成る加速空洞と、該
    加速空洞の上壁を構成する上記上側空洞の上壁と上記上
    側ディー電極との間に配置された上側ステムと、上記加
    速空洞の下壁を構成する上記下側空洞の下壁と上記下側
    ディー電極との間に配置された下側ステムとを備えたサ
    イクロトロンに適用する周波数変調器において、 当該周波数変調器は、複数の壁片に分割された上記上側
    空洞の上壁及び上記下壁空洞の下壁と、各壁片に設けら
    れた駆動手段とを備えて成り、各駆動手段はそれが設け
    られた壁片を互いに独立に駆動して上記上側空洞の上壁
    及び上記下側空洞の下壁の配置を変化させることを特徴
    とする周波数変調器。
  4. 【請求項4】 荷電粒子軌道平面を挟んで対向して配置
    された上側ディー電極と下側ディー電極とから成るディ
    ー電極と、上記上側ディー電極を覆う上側空洞と上記下
    側ディー電極を覆う下側空洞とから成る加速空洞と、該
    加速空洞の上壁を構成する上記上側空洞の上壁と上記上
    側ディー電極との間に配置された上側ステムと、上記加
    速空洞の下壁を構成する上記下側空洞の下壁と上記下側
    ディー電極との間に配置された下側ステムとを備えたサ
    イクロトロンに適用する周波数変調器において、 当該周波数変調器は、可動式の上側ステム及び下側ステ
    ムを備えて成ることを特徴とする周波数変調器。
  5. 【請求項5】 荷電粒子軌道平面を挟んで対向して配置
    された上側ディー電極と下側ディー電極とから成るディ
    ー電極と、上記上側ディー電極を覆う上側空洞と上記下
    側ディー電極を覆う下側空洞とから成る加速空洞と、該
    加速空洞の上壁を構成する上記上側空洞の上壁と上記上
    側ディー電極との間に配置された上側ステムと、上記加
    速空洞の下壁を構成する上記下側空洞の下壁と上記下側
    ディー電極との間に配置された下側ステムと、 上記上側ディー電極の外周端及び上記下側ディー電極の
    外周端と対向して周方向に延在する剛体と、該剛体の周
    方向に設けられた複数の駆動手段とを備えて成り、各駆
    動手段が上記剛体を互いに独立に駆動して上記剛体の配
    置を変化させる周波数変調器とを備えたサイクロトロ
    ン。
  6. 【請求項6】 荷電粒子軌道平面を挟んで対向して配置
    された上側ディー電極と下側ディー電極とから成るディ
    ー電極と、上記上側ディー電極を覆う上側空洞と上記下
    側ディー電極を覆う下側空洞とから成る加速空洞と、該
    加速空洞の上壁を構成する上記上側空洞の上壁と上記上
    側ディー電極との間に配置された上側ステムと、上記加
    速空洞の下壁を構成する上記下側空洞の下壁と上記下側
    ディー電極との間に配置された下側ステムと、 複数の壁面片に分割された上記上側空洞の上壁及び上記
    下側空洞の下壁と、各壁片に設けられた駆動手段とを備
    えて成り、各駆動手段がそれが接続する壁片を互いに独
    立に駆動して上記上側空洞の上壁及び上記下側空洞の下
    壁の配置を変化させる周波数変調器とを備えたサイクロ
    トロン。
  7. 【請求項7】 荷電粒子軌道平面を挟んで対向して配置
    された上側ディー電極と下側ディー電極とから成るディ
    ー電極と、上記上側ディー電極を覆う上側空洞と上記下
    側ディー電極を覆う下側空洞とから成る加速空洞と、該
    加速空洞の上壁を構成する上記上側空洞の上壁と上記上
    側ディー電極との間に配置された上側ステムと、上記加
    速空洞の下壁を構成する上記下側空洞の下壁と上記下側
    ディー電極との間に配置された下側ステムと、 可動式の上側ステム及び下側ステムを備えて成る周波数
    変調器とを備えたサイクロトロン。
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