JP2000297969A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

Info

Publication number
JP2000297969A
JP2000297969A JP11106536A JP10653699A JP2000297969A JP 2000297969 A JP2000297969 A JP 2000297969A JP 11106536 A JP11106536 A JP 11106536A JP 10653699 A JP10653699 A JP 10653699A JP 2000297969 A JP2000297969 A JP 2000297969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
room
moisture
air conditioner
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11106536A
Other languages
English (en)
Inventor
Harushige Boku
春成 朴
Ryuichi Sakamoto
隆一 坂本
Yuji Watabe
裕司 渡部
Manabu Yoshimi
学 吉見
Kazuo Yonemoto
和生 米本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP11106536A priority Critical patent/JP2000297969A/ja
Publication of JP2000297969A publication Critical patent/JP2000297969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F3/1411Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant
    • F24F3/1423Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant with a moving bed of solid desiccants, e.g. a rotary wheel supporting solid desiccants
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2203/00Devices or apparatus used for air treatment
    • F24F2203/10Rotary wheel
    • F24F2203/1032Desiccant wheel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2203/00Devices or apparatus used for air treatment
    • F24F2203/10Rotary wheel
    • F24F2203/1056Rotary wheel comprising a reheater
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2203/00Devices or apparatus used for air treatment
    • F24F2203/10Rotary wheel
    • F24F2203/1068Rotary wheel comprising one rotor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2203/00Devices or apparatus used for air treatment
    • F24F2203/10Rotary wheel
    • F24F2203/1084Rotary wheel comprising two flow rotor segments

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気サイクルを行う空気調和装置について、
快適性の向上とCOPの向上とを図る。 【解決手段】 膨張機(22)と熱交換器(30)と圧縮機
(21)とを順に接続して第1系統(20)を構成する。第
1系統(20)は、室内空気を取り込んで第1出口ダクト
(24)から室外に排出する。熱交換器(30)の両端にダ
クト(43,44)を接続して第2系統(40)を構成する。
第2系統(40)は、室外空気及び室内空気を取り込んで
第2出口ダクト(44)から室内に供給する。除湿機構
(60)の吸湿部(62)を第2入口ダクト(43)に設け、
放湿部(63)を第1入口ダクト(23)に設ける。固体吸
着剤を有するロータ部材(61)が、吸湿部(62)と放湿
部(63)との間を回転移動する。そして、吸湿部(62)
で除湿した空気を熱交換器(30)に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気サイクルを用
いた空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平5−238489号公
報に開示されているように、空気サイクルを行う空気調
和装置が知られている。この種の空気調和装置によれ
ば、フロン冷媒をはじめとする人工合成冷媒を使用する
ことなく空気調和が可能となるため、近年、地球環境へ
の関心が高まる中で注目を集めている。
【0003】具体的に、上記公報の空気調和装置は、膨
張機と熱交換器と圧縮機とが順に接続されて空気サイク
ルを行う回路を備えている。この回路には第1の空気が
取り込まれ、膨張機で大気圧以下に減圧されて低温とな
る。低温となった第1の空気は、熱交換器において第2
の空気と熱交換を行う。これによって第2の空気が冷却
され、冷却された第2の空気を室内に供給して冷房を行
うようにしている。また、熱交換器からの第1の空気
は、圧縮機で大気圧まで圧縮されて上記回路から排出さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、室内を快適な
状態とするためには、温度と湿度の両方を適切な状態に
保持する必要がある。しかしながら、上記従来の空気調
和装置で直接に操作できるのは、空気の温度だけであ
る。従って、空気を除湿する場合には、空気を露点温度
以下に冷却して空気中の水分を凝縮させる必要があっ
た。このため、上記従来の空気調和装置では温度と湿度
とを独立して調節することができず、室内の快適性を充
分に維持することができないという問題があった。具体
的には、空気の温度を適正にしようとすると空気の除湿
量が不足し、空気の湿度を適正にしようとすると温度が
低下しすぎるおそれがあった。
【0005】また、上記従来の空気調和装置では、空気
を冷却することによって除湿を行う必要があることか
ら、上記空気サイクルを行う回路では、減圧によって第
1の空気の温度を室内に供給される第2の空気の露点温
度以下にまで低下させる必要がある。このため、第1空
気の減圧に要する動力が増大し、COP(成績係数)の
低下を招くという問題があった。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、空気サイクルを行う
空気調和装置について、快適性の向上とCOPの向上と
を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気サイクル
を用いた空気調和装置に対し、空気の湿度を直接に操作
しうる手段を設けるものである。
【0008】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、第1空気及び第2空気を取り込み、第1空気を減圧
して第2空気と熱交換させた後に圧縮する空気サイクル
部(11)と、第2空気を除湿して上記空気サイクル部
(11)へ供給する除湿手段(60)とを設けるものであ
る。
【0009】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
第1空気を減圧する膨張機(22)と、膨張機(22)から
の第1空気と第2空気とを熱交換させる熱交換器(30)
と、熱交換器(30)からの第1空気を圧縮する圧縮機
(21)とを有する空気サイクル部(11)と、第2空気を
除湿して上記空気サイクル部(11)の熱交換器(30)へ
供給する除湿手段(60)とを設けるものである。
【0010】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第1又は第2の解決手段において、除湿手段(60)
が、空気との接触により吸湿と放湿とを行う湿度媒体を
有し、第2空気中の水分を湿度媒体に吸湿させて、湿度
媒体の水分を空気サイクル部(11)からの第1空気に放
湿させるように構成されるものである。
【0011】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第3の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒
体には、水分を吸着する固体吸着剤を設けるものであ
る。
【0012】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第4の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒
体は、円板状で厚さ方向に空気が通過可能に形成されて
通過する空気と固体吸着剤とを接触させるロータ部材
(61)により構成される一方、除湿手段(60)には、上
記ロータ部材(61)が第2空気と接触して第2空気中の
水分を吸湿する吸湿部(62)と、上記ロータ部材(61)
が第1空気と接触して第1空気に対して放湿する放湿部
(63)と、上記ロータ部材(61)が吸湿部(62)と放湿
部(63)との間で移動するように該ロータ部材(61)を
回転駆動する駆動機構とを設けるものである。
【0013】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
上記第3の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒
体は、水分を吸収する液体吸収剤により構成されるもの
である。
【0014】また、本発明が講じた第7の解決手段は、
上記第6の解決手段において、除湿手段(60)は、液体
吸収剤を空気サイクル部(11)からの第1空気により加
熱し、液体吸収剤が第2空気から吸湿した水分を該第1
空気に放湿させるように構成されるものである。
【0015】また、本発明が講じた第8の解決手段は、
上記第6の解決手段において、除湿手段(60)は、液体
吸収剤と第2空気とを接触させる吸湿部(65)と、液体
吸収剤と第1空気とを接触させる放湿部(66)とを有し
て上記吸湿部(65)と放湿部(66)の間で液体吸収剤を
循環させる循環回路(64)より構成されるものである。
【0016】また、本発明が講じた第9の解決手段は、
上記第1又は第2の解決手段において、空気サイクル部
(11)からの第2空気を加湿により冷却する加湿冷却手
段(90)を設けるものである。
【0017】また、本発明が講じた第10の解決手段
は、上記第1又は第2の解決手段において、空気サイク
ル部(11)で第2空気と熱交換を行う第1空気に対し、
第2空気の冷却に水の蒸発潜熱を利用するために水分を
供給する水分供給手段(42)を設けるものである。
【0018】また、本発明が講じた第11の解決手段
は、上記第3の解決手段において、空気サイクル部(1
1)の減圧された第1空気の全部又は一部を、空気サイ
クル部(11)で圧縮された後の第1空気と熱交換させる
予熱手段(33)を設けるものである。
【0019】また、本発明が講じた第12の解決手段
は、上記第1又は第2の解決手段において、空気サイク
ル部(11)からの第2空気を室内に供給して冷房を行う
ように構成されるものである。
【0020】また、本発明が講じた第13の解決手段
は、上記第12の解決手段において、空気サイクル部
(11)からの第2空気を室内空気と混合してから室内に
供給するように構成されるものである。
【0021】また、本発明が講じた第14の解決手段
は、上記第12の解決手段において、少なくとも室内空
気を第1空気として取り込んで該第1空気を室外へ排出
する一方、少なくとも室外空気を第2空気として取り込
んで該第2空気を室内に供給するように構成されるもの
である。
【0022】また、本発明が講じた第15の解決手段
は、上記第14の解決手段において、室外空気と室内空
気とを第2空気として取り込むように構成されるもので
ある。
【0023】また、本発明が講じた第16の解決手段
は、上記第1又は第2の解決手段において、空気サイク
ル部(11)からの第1空気を室内に供給して暖房を行う
ように構成されるものである。
【0024】また、本発明が講じた第17の解決手段
は、上記第16の解決手段において、空気サイクル部
(11)からの第1空気を室内空気と混合してから室内に
供給するように構成されるものである。
【0025】また、本発明が講じた第18の解決手段
は、上記第16の解決手段において、少なくとも室外空
気を第1空気として取り込んで該第1空気を室内に供給
する一方、少なくとも室内空気を第2空気として取り込
んで該第2空気を室外へ排出するように構成されるもの
である。
【0026】また、本発明が講じた第19の解決手段
は、上記第18の解決手段において、室外空気のみを第
1空気として取り込むように構成されるものである。
【0027】また、本発明が講じた第20の解決手段
は、上記第1又は第2の解決手段において、冷房運転と
暖房運転とを行うように、冷房運転と暖房運転とで異な
る空気を第1空気及び第2空気として取り込む一方、空
気サイクル部(11)からの第1空気と第2空気とを室内
に切り換えて供給する切換手段(71,72)を設けるもの
である。
【0028】また、本発明が講じた第21の解決手段
は、上記第20の解決手段において、空気サイクル部
(11)の減圧された第1空気の全部又は一部を、空気サ
イクル部(11)で圧縮された後の第1空気と熱交換させ
る予熱手段(33)と、暖房運転時には予熱手段(33)を
バイパスして空気サイクル部(11)からの第1空気を除
湿手段(60)へ供給するバイパス手段(73)とを設ける
ものである。
【0029】また、本発明が講じた第22の解決手段
は、上記第1又は第2の解決手段において、空気サイク
ル部(11)からの第1空気によって水を加熱して温水を
生成する温水生成手段(95)を設けるものである。
【0030】−作用− 上記第1の解決手段では、空気サイクル部(11)は第1
空気を取り込み、この第1空気を作動流体として空気サ
イクルを行う。また、空気サイクル部(11)へは、除湿
手段(60)によって除湿された第2空気が供給される。
空気サイクル部(11)では、減圧されて温度低下した第
1空気と、除湿された第2空気とが熱交換を行う。この
熱交換によって、第2空気が冷却される。また、第2空
気と熱交換した第1空気は、圧縮されて温度上昇する。
そして、除湿して冷却した第2空気を室内に供給すれば
冷房ができ、空気サイクル部(11)からの第1空気を室
内に供給すれば暖房ができる。
【0031】上記第2の解決手段では、空気サイクル部
(11)は第1空気を取り込み、この第1空気を作動流体
として空気サイクルを行う。一方、空気サイクル部(1
1)の熱交換器(30)へは、除湿手段(60)で除湿され
た第2空気が供給される。具体的に、空気サイクル部
(11)に取り込まれた第1空気は、膨張機(22)で減圧
されて温度低下する。この低温の第1空気は、熱交換器
(30)で第2空気と熱交換を行う。これによって、第1
空気が加熱され、第2空気が冷却される。熱交換器(3
0)からの第1空気は、圧縮機(21)で圧縮されて更に
温度上昇する。そして、熱交換器(30)で冷却された第
2空気を室内に供給すれば冷房ができ、圧縮機(21)か
らの第1空気を室内に供給すれば暖房ができる。
【0032】上記第3の解決手段では、除湿手段(60)
の湿度媒体が第2空気中の水分を吸湿し、吸湿した水分
を空気サイクル部(11)からの第1空気に対して放湿す
る。つまり、第2空気中の水分は、湿度媒体を介して空
気サイクル部(11)からの第1空気中へ移動する。
【0033】上記第4の解決手段では、水分が固体吸着
剤に吸着されることによって湿度媒体は吸湿を行う。ま
た、水分が固体吸着剤から脱着することによって湿度媒
体は放湿を行う。
【0034】上記第5の解決手段では、円板状のロータ
部材(61)によって湿度媒体が構成される。ロータ部材
(61)の一部が吸湿部(62)で第2空気と接触して水分
を吸湿する。ロータ部材(61)は駆動機構に回転駆動さ
れ、ロータ部材(61)の吸湿した部分が放湿部(63)に
移動する。放湿部(63)ではロータ部材(61)が第1空
気と接触して水分を放湿する。これによって、湿度媒体
であるロータ部材(61)が再生される。その後、ロータ
部材(61)の再生された部分が再び吸湿部(62)に移動
し、この動作を繰り返す。
【0035】上記第6の解決手段では、水分が液体吸収
剤に吸収されることによって湿度媒体は吸湿を行う。ま
た水分が液体吸収剤から脱着することによって湿度媒体
は放湿を行う。
【0036】上記第7の解決手段では、空気サイクル部
(11)に供給される前の第2空気から液体吸収剤が水分
を吸収する。この液体吸収剤は、空気サイクル部(11)
から流出する温度の高い第1空気によって加熱され、放
湿しやすい状態とされて第1空気に放湿する。この放湿
によって液体吸収剤が再生される。
【0037】上記第8の解決手段では、液体吸収剤が吸
湿部(65)で第2空気の水分を吸収し、これによって第
2空気が除湿される。この液体吸収剤は、循環回路(6
4)内を流れて放湿部(66)に至る。放湿部(66)で
は、液体吸収剤が第1空気に対して放湿し、これによっ
て液体吸収剤が再生される。再生された液体吸収剤は、
循環回路(64)内を流れて再び吸湿部(65)に至り、こ
の循環を繰り返す。
【0038】上記第9の解決手段では、加湿冷却手段
(90)によって水分が第2空気に供給され、この水分が
蒸発することによって第2空気が冷却される。つまり、
空気サイクル部(11)からの第2空気を室内に供給して
冷房を行う場合、空気サイクル部(11)で冷却された第
2空気は、加湿冷却手段(90)で更に冷却された後に室
内に供給される。
【0039】上記第10の解決手段では、空気サイクル
部(11)で第1空気と第2空気とが熱交換を行う。その
際、水分供給手段(42)が、第2空気と熱交換を行う空
気サイクル部(11)の第1空気に対して水分を供給す
る。この供給された水分は、第1空気中で蒸発する。つ
まり、空気サイクル部(11)では、第1空気が第2空気
と熱交換を行うと同時に、第1空気中で水分が蒸発す
る。これによって、水の蒸発潜熱が空気サイクル部(1
1)での第2空気の冷却に利用される。
【0040】上記第11の解決手段では、減圧された第
1空気の全部又は一部と、圧縮されて温度上昇した第1
空気とが予熱手段(33)において熱交換を行う。このた
め、予熱手段(33)を設けない場合に比して、空気サイ
クル部(11)における圧縮前の第1空気の温度が上昇
し、圧縮後の第1空気の温度も上昇する。そして、より
温度の高い第1空気が除湿手段(60)へ流れ、該第1空
気に対して除湿手段(60)の湿度媒体が放湿する。
【0041】上記第12の解決手段では、除湿手段(6
0)で除湿され、更に空気サイクル部(11)での第1空
気との熱交換により冷却された第2空気を室内に供給
し、冷房を行う。
【0042】上記第13の解決手段では、除湿されて冷
却された第2空気が室内空気と混合されてから室内に供
給される。つまり、運転状態によっては第2空気がかな
りの低温となる場合もあり、このような場合に第2空気
をそのまま室内に供給すると却って不快感を与えるおそ
れがある。これに対し、本解決手段では、第2空気は室
内空気と混合されて適当な温度とされてから室内に供給
される。
【0043】上記第14の解決手段では、少なくとも室
内空気を第1空気として取り込み、少なくとも室外空気
を第2空気として取り込む。空気サイクル部(11)で
は、取り込んだ第1空気を作動流体として空気サイクル
を行う。また、空気サイクル部(11)では、第1空気と
第2空気とが熱交換を行う。つまり、室内へ供給される
室外空気と、室外へ排出される室内空気とが熱交換す
る。その後、空気サイクル部(11)からの第1空気は室
外へ排出され、第2空気は室内に供給される。
【0044】上記第15の解決手段では、室外空気と室
内空気の混合空気が第2空気として取り込まれ、該第2
空気は冷却された後に室内へ供給される。
【0045】上記第16の解決手段では、空気サイクル
部(11)で減圧後に第2空気と熱交換し、更に圧縮され
て温度上昇した第1空気を室内に供給し、暖房を行う。
【0046】上記第17の解決手段では、空気サイクル
部(11)からの第1空気が室内空気と混合されてから室
内に供給される。つまり、運転状態によっては第1空気
がかなりの高温となる場合もあり、このような場合に第
1空気をそのまま室内に供給すると却って不快感を与え
るおそれがある。これに対し、本解決手段では、第1空
気は室内空気と混合されて適当な温度とされてから室内
に供給される。
【0047】上記第18の解決手段では、少なくとも室
外空気を第1空気として取り込み、少なくとも室内空気
を第2空気として取り込む。空気サイクル部(11)で
は、取り込んだ第1空気を作動流体として空気サイクル
を行う。その際、空気サイクル部(11)で減圧された打
1空気は、第2空気と熱交換を行う。つまり、室内へ供
給される室外空気と、室外へ排出される室内空気とが熱
交換する。その後、空気サイクル部(11)からの第1空
気は室内に供給され、第2空気は室外へ排出される。
【0048】上記第19の解決手段では、室外空気のみ
が第1空気として取り込まれ、該第1空気は空気サイク
ル部(11)での空気サイクルによって温度上昇した後に
室内へ供給される。
【0049】上記第20の解決手段では、切換手段(7
1,72)によって第1空気と第2空気とに切り換えて室内
に供給する。そして、空気サイクル部(11)で冷却され
た低温の第2空気を室内に供給して冷房を行い、空気サ
イクルにより温度上昇した第1空気を室内に供給して暖
房を行う。また、切換手段(71,72)は、冷房と暖房に
対応して異なる空気を第1空気及び第2空気として空気
サイクル部(11)へ供給する。
【0050】上記第21の解決手段では、冷房運転時に
おいて、減圧された第1空気の全部又は一部と、圧縮さ
れて温度上昇した第1空気とが予熱手段(33)で熱交換
を行う。このため、予熱手段(33)を設けない場合に比
して、空気サイクル部(11)における圧縮前の第1空気
の温度が上昇し、圧縮後の第1空気の温度も上昇する。
そして、より温度の高い第1空気が除湿手段(60)へ流
れ、該第1空気に対して除湿手段(60)の湿度媒体が放
湿する。一方、暖房運転時には、空気サイクル部(11)
で圧縮された第1空気がバイパス手段(73)によって予
熱手段(33)をバイパスし、直接に除湿手段(60)へと
供給される。
【0051】上記第22の解決手段では、空気サイクル
部(11)で圧縮されて温度上昇した第1空気が温水生成
手段(95)で水と熱交換する。この熱交換によって水が
加熱される。つまり、第1空気の有するエネルギが温水
の生成に利用される。
【0052】
【発明の効果】上記の解決手段では、除湿手段(60)で
第2空気の除湿が行われ、空気サイクル部(11)で第2
空気の冷却が行われる。従って、第2空気を室内に供給
して冷房を行う場合には、第2空気の湿度と温度とを独
立して調節することができる。このため、室内の温度と
湿度の双方を適正な値とすることができ、室内の快適性
の向上を図ることができる。また、除湿手段(60)を設
けているため、除湿のために第2空気を露点温度以下に
まで冷却する必要がなくなる。従って、空気サイクル部
(11)における第1空気の減圧量を削減することがで
き、第1空気の減圧及び圧縮に要する動力を削減してC
OPの向上を図ることができる。
【0053】また、上記第3の解決手段では、湿度媒体
の水分を空気サイクル部(11)からの第1空気に放湿さ
せるようにしている。従って、暖房を行う場合には、空
気サイクル部(11)からの第1空気を加湿してから室内
に供給することができる。このため、暖房運転時にも室
内の湿度を適正に保つことができ、快適性を向上させる
ことができる。
【0054】また、上記第4〜第8の解決手段によれ
ば、固体吸着剤や液体吸収剤などの湿度媒体を用いるこ
とによって除湿手段(60)の構成を具体化することがで
きる。その際、湿度媒体の水分を空気サイクル部(11)
からの第1空気に放湿させるようにしている。
【0055】また、上記第9の解決手段によれば、熱交
換器(30)での第1空気との熱交換だけでなく、加湿冷
却手段(90)によっても第2空気を冷却することができ
る。このため、熱交換器(30)における熱交換量を削減
することができ、膨張機(22)における第1空気の減圧
量を削減することができる。この結果、第1空気の減圧
に要する動力を削減でき、COPの向上を図ることがで
きる。
【0056】また、上記第10の解決手段によれば、水
の蒸発潜熱を利用して空気サイクル部(11)における第
2空気の冷却を行うことができる。このため、膨張機
(22)における第1空気の減圧量を削減しても、冷却能
力を維持することができる。この結果、第1空気の減圧
に要する動力を削減でき、COPの向上を図ることがで
きる。
【0057】また、上記第11の解決手段によれば、空
気サイクル部(11)から除湿手段(60)へ送られる第1
空気の温度を高くすることができる。このため、除湿手
段(60)の湿度媒体をより高温の第1空気に対して放湿
させることができ、該湿度媒体からの放湿を確実に行う
ことができる。
【0058】また、上記第12〜第15の解決手段によ
れば、空気サイクル部(11)で冷却された第2空気を室
内に供給して冷房運転を行うことができる。特に、上記
第13の解決手段によれば、第2空気を室内空気と混合
した後に室内へ供給できる。このため、第2空気がかな
りの低温となる場合であっても、室内に吹き出される際
の空気の温度を一定以上に保持でき、快適性を維持する
ことができる。
【0059】更に、上記第14,第15の解決手段で
は、室外空気を取り込んで室内に供給すると同時に、室
内空気を取り込んで室外に排出するようにしている。こ
のため、本解決手段によれば、冷房に加えて換気を行う
ことができる。更に、空気サイクル部(11)では第1空
気である室内空気と第2空気である室外空気とが熱交換
を行うため、換気のために排出される室内空気から冷熱
を回収でき、換気に伴うエネルギのロスを削減できる。
【0060】また、上記第16〜第19の解決手段によ
れば、空気サイクル部(11)での熱交換と圧縮によって
温度上昇した第1空気を室内に供給して暖房運転を行う
ことができる。特に、上記第17の解決手段によれば、
第1空気を室内空気と混合した後に室内へ供給できる。
このため、第1空気がかなりの高温となる場合であって
も、室内に吹き出される際の空気の温度を一定以下に保
持でき、快適性を維持することができる。
【0061】更に、上記第18,第19の解決手段で
は、室外空気を取り込んで室内に供給すると同時に、室
内空気を取り込んで室外に排出するようにしている。こ
のため、本解決手段によれば、暖房に加えて換気を行う
ことができる。更に、空気サイクル部(11)では第1空
気である室内空気と第2空気である室外空気とが熱交換
を行うため、換気のために排出される室内空気から温熱
を回収でき、換気に伴うエネルギのロスを削減できる。
【0062】また、上記第20,第21の解決手段によ
れば、冷房運転と暖房運転とを切り換えて行うことがで
きる。
【0063】また、上記第22の解決手段によれば、空
気サイクル部(11)で温度上昇した第1空気をそのまま
排出するのではなく、該第1空気により温水を生成して
エネルギを有効に利用することができる。
【0064】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0065】図1に示すように、本実施形態の空気調和
装置(10)は、空気サイクル部(11)と、除湿手段であ
る除湿機構(60)とを備え、冷房を行うように構成され
ている。また、空気サイクル部(11)は、第1系統(2
0)と第2系統(40)とより構成されている。
【0066】上記第1系統(20)は、膨張機(22)と、
熱交換器(30)と、圧縮機(21)とを順にダクト接続し
て成り、第1空気が流れて空気サイクル動作を行うよう
に構成されている。この第1系統(20)は、膨張機(2
2)の入口側に接続される第1入口ダクト(23)と、圧
縮機(21)の出口側に接続される第1出口ダクト(24)
とを備えている。第1入口ダクト(23)は、一端が室内
に開口して室内空気を第1空気として取り込み、取り込
んだ第1空気を膨張機(22)へ供給する。第1出口ダク
ト(24)は、一端が室外に開口して圧縮機(21)からの
第1空気を室外へ排出する。
【0067】上記第2系統(40)は、熱交換器(30)の
入口側に第2入口ダクト(43)を、出口側に第2出口ダ
クト(44)をそれぞれ接続して構成されている。第2入
口ダクト(43)は、一端側で室外分岐ダクト(45)と室
内分岐ダクト(46)とに分岐されている。この室外分岐
ダクト(45)は室外に開口し、室内分岐ダクト(46)は
室内に開口している。そして、第2入口ダクト(43)
は、室外分岐ダクト(45)からの室外空気と室内分岐ダ
クト(46)からの室内空気とを第2空気として取り入れ
る。第2出口ダクト(44)は、一端が室内に開口して熱
交換器(30)からの低温の第2空気を室内へ導く。
【0068】上記圧縮機(21)と膨張機(22)は、互い
に回転軸(36)によって連結されている。この回転軸
(36)には、モータ(35)が連結されている。そして、
圧縮機(21)及び膨張機(22)は、モータ(35)によっ
て回転駆動される。
【0069】上記熱交換器(30)には、放熱側通路(3
1)と吸熱側通路(32)とが区画形成されている。吸熱
側通路(32)は、一端が上記膨張機(22)と、他端が圧
縮機(21)とそれぞれダクト接続され、内部を第1空気
が流れる。放熱側通路(31)は、一端に第2入口ダクト
(43)が、他端に第2出口ダクト(44)がそれぞれ接続
され、内部を第2空気が流れる。そして、この熱交換器
(30)は、吸熱側通路(32)の第1空気と放熱側通路
(31)の第2空気とを熱交換させるように構成されてい
る。
【0070】上記除湿機構(60)は、第1出口ダクト
(24)及び第2入口ダクト(43)の途中に設けられてい
る。この除湿機構(60)は、ロータ部材(61)、吸湿部
(62)及び放湿部(63)を備えて、いわゆるロータリ式
の除湿器と同様に構成されている。
【0071】上記ロータ部材(61)は、円板状で且つ厚
さ方向に空気を通過させるように形成される。このロー
タ部材(61)は、水分を吸着する固体吸着剤を備え、通
過する空気を固体吸着剤とを接触させる湿度媒体を構成
している。また、ロータ部材(61)には、図示しない
が、駆動機構である駆動モータが連結され、駆動モータ
で回転駆動されて吸湿部(62)と放湿部(63)との間を
移動する。ロータ部材(61)の固体吸着剤は、多孔性の
無機化合物を主成分として構成される。該無機化合物
は、細孔径が0.1〜20nm程度で水分を吸着するも
のが選ばれる。
【0072】上記吸湿部(62)は、第2入口ダクト(4
3)の途中に配置されている。吸湿部(62)では、第2
入口ダクト(43)内の第2空気がロータ部材(61)を通
過し、該第2空気中の水分がロータ部材(61)の固体吸
着剤に吸着される。これによって、第2空気が除湿され
る。
【0073】上記放湿部(63)は、第1出口ダクト(2
4)の途中に配置されている。放湿部(63)では、第1
出口ダクト(24)内の第1空気がロータ部材(61)を通
過し、ロータ部材(61)の固体吸着剤に吸着された水分
が脱着して該第1空気中に放湿される。これによって、
固体吸着剤が再生される。
【0074】上述のように、ロータ部材(61)は、駆動
モータで駆動されて吸湿部(62)と放湿部(63)との間
を移動する。そして、吸湿部(62)で第2空気から吸湿
したロータ部材(61)の部分は、ロータ部材(61)の回
転に伴って放湿部(63)に移動する。放湿部(63)では
ロータ部材(61)の固体吸着剤から水分が脱着されて再
生される。つまり、ロータ部材(61)が第1空気に対し
て放湿する。その後、ロータ部材(61)の再生された部
分は、再び吸湿部(62)に移動する。以上の動作を繰り
返すことによって、除湿機構(60)が連続的に第2空気
の除湿を行う。
【0075】−運転動作− 次に、上記空気調和装置(10)の運転動作について説明
する。
【0076】第1系統(20)では、第1入口ダクト(2
3)から室内空気が第1空気として取り込まれる。この
第1空気は、膨張機(22)に供給されて膨張し、温度及
び圧力が低下する。低温となった第1空気は、熱交換器
(30)へ入って吸熱側通路(32)を流れ、その間に第2
空気と熱交換を行って該第2空気から吸熱する。次に、
第1空気は圧縮機(21)へ供給され、圧縮されて温度及
び圧力が上昇する。圧縮された第1空気は、第1出口ダ
クト(24)内を流れ、除湿機構(60)の放湿部(63)で
ロータ部材(61)と接触して放湿された後に室外へ排出
される。
【0077】第2系統(40)では、室外空気が室外分岐
ダクト(45)から取り込まれ、室内空気が室内分岐ダク
ト(46)から取り込まれる。室外空気と室内空気とは第
2入口ダクト(43)内で合流し、この混合空気が第2空
気として第2系統(40)に取り込まれる。この第2空気
は、除湿機構(60)の吸湿部(62)へ流れ、ロータ部材
(61)と接触して除湿される。除湿された第2空気は、
熱交換器(30)へ入って放熱側通路(31)を流れ、その
間に第1空気と熱交換を行って冷却される。冷却された
第2空気は、第2出口ダクト(44)を通って室内に供給
される。
【0078】除湿機構(60)では、ロータ部材(61)が
回転駆動される。そして、このロータ部材(61)が吸湿
部(62)と放湿部(63)との間を移動し、吸湿部(62)
での吸湿と放湿部(63)での放湿とを繰り返す。これに
よって、第2空気の除湿が連続して行われる。
【0079】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、除湿機構(60)で第2空気を除
湿し、空気サイクル部(11)で第2空気を冷却すること
により、第2空気の湿度と温度とを独立して調節するこ
とができる。このため、室内の温度と湿度の双方を適正
な値とすることができ、室内の快適性の向上を図ること
ができる。また、除湿機構(60)を設けているため、除
湿のために第2空気を露点温度以下にまで冷却する必要
がなくなる。従って、圧縮機(21)及び膨張機(22)を
駆動するモータ(35)への入力を削減してCOPの向上
を図ることができる。
【0080】また、本実施形態では、室外空気を取り込
んで室内に供給すると同時に、室内空気を取り込んで室
外に排出するようにしている。このため、室内の冷房だ
けではなく、換気をも行うことができる。更に、空気サ
イクル部(11)の熱交換器(30)では第1空気である室
内空気と第2空気である室外空気とが熱交換を行うこと
となる。従って、換気のために排出される室内空気から
冷熱を回収することができ、換気に伴うエネルギのロス
を削減できる。
【0081】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、上記実
施形態1において、加湿冷却器(90)と水導入部(42)
とを設けるものである。その他の構成は実施形態1と同
様であり、以下では実施形態1と異なる構成について、
図2を参照しながら説明する。
【0082】上記加湿冷却器(90)は、第2出口ダクト
(44)の途中、即ち、第2系統(40)における熱交換器
(30)の下流側に設けられている。加湿冷却器(90)に
は、水分が透過可能な透湿膜が設けられ、この透湿膜に
よって隔てられて空気側空間と水側空間とが区画形成さ
れている。空気側空間には第2出口ダクト(44)が接続
されて、その内部を第2空気が流れる。水側空間には水
配管(50)が接続されて、その内部に水道水等が供給さ
れる。そして、加湿冷却器(90)は、水側空間の水分が
透湿膜を透過して空気側空間の第2空気へ供給し、供給
された水分が第2空気中で蒸発することによって第2空
気を冷却する加湿冷却手段を構成している。
【0083】上記水導入部(42)は、熱交換器(30)の
吸熱側通路(32)に設けられている。水導入部(42)に
は、水分が透過可能な透湿膜が設けられ、透湿膜の一方
に水側空間が形成されると共に、透湿膜を隔てて水側空
間の反対側は熱交換器(30)の吸熱側通路(32)に構成
されている。この水側空間には水配管(50)が接続さ
れ、その内部に水道水等が供給される。そして、加湿冷
却器(90)では、水側空間の水分が透湿膜を透過して吸
熱側通路(32)の第1空気へ供給される。
【0084】上述のように、水導入部(42)は、吸熱側
通路(32)の第1空気に水分を供給する。従って、吸熱
側通路(32)では、第1空気が第2空気と熱交換して吸
熱すると同時に、第1空気中で水分が蒸発する。これに
よって第1空気の温度上昇が抑制され、第1空気と第2
空気との温度差が確保される。つまり、上記水導入部
(42)は、第2空気の冷却に蒸発潜熱を利用するために
吸熱側通路(32)の第1空気へ水分を供給する水分供給
手段を構成している。
【0085】−運転動作− 次に、上記空気調和装置(10)の運転動作について、図
3の空気線図を参照しながら説明する。
【0086】第1系統(20)では、点Aの状態の室内空
気が第1入口ダクト(23)から第1空気として取り込ま
れる。この第1空気は、膨張機(22)で膨張し、絶対湿
度は一定のまま温度及び圧力が低下して点Bの状態とな
る。点Bの状態の第1空気は、熱交換器(30)へ入って
吸熱側通路(32)を流れ、放熱側通路(31)の第2空気
と熱交換を行う。その間、熱交換器(30)の水導入部
(42)では第1空気に水分が供給され、供給された水分
が第1空気中で蒸発する。そして、第1空気は、絶対湿
度及び温度が上昇し、点Bの状態から点Cの状態とな
る。点Cの状態の第1空気は、圧縮機(21)で圧縮さ
れ、絶対湿度は一定のまま温度及び圧力が上昇し、点D
の状態となる。
【0087】点Dの状態の第1空気は、第1出口ダクト
(24)を通って除湿機構(60)の放湿部(63)へ流れ
る。放湿部(63)では第1空気とロータ部材(61)とが
接触し、ロータ部材(61)が第1空気に対して放湿す
る。これによって、第1空気は、等エンタルピ変化によ
って絶対湿度が上昇して温度が低下し、点Dの状態から
点えの状態となる。点Eの状態の第1空気は、再び第1
出口ダクト(24)を通って室外に排出される。
【0088】第2系統(40)では、点Jの状態の室外空
気が室外分岐ダクト(45)から取り込まれ、点Aの状態
の室内空気が室内分岐ダクト(46)から取り込まれる。
室外空気と室内空気とは第2入口ダクト(43)内で合流
して点Fの状態の混合空気となる。つまり、第2系統
(40)では、室外空気と室内空気からなる点Fの状態の
混合空気が第2空気として取り込まれる。この第2空気
は、除湿機構(60)の吸湿部(62)でロータ部材(61)
と接触して除湿され、等エンタルピ変化によって絶対湿
度が低下して温度が上昇し、点Fの状態から点Gの状態
となる。
【0089】点Gの状態の第2空気は、熱交換器(30)
へ入って放熱側通路(31)を流れ、吸熱側通路(32)の
第1空気と熱交換を行って冷却されて点Hの状態とな
る。点Hの状態の第2空気は、加湿冷却器(90)へ流入
する。加湿冷却器(90)では第2空気に水分が供給さ
れ、供給された水分が第2空気中で蒸発する。そして、
第2空気は、等エンタルピ変化によって絶対湿度が上昇
して温度が低下し、点Hの状態から点Iの状態となる。
その後、点Iの状態の第2空気が第2出口ダクト(44)
を通って室内に供給される。
【0090】除湿機構(60)では、ロータ部材(61)が
回転駆動される。そして、このロータ部材(61)が吸湿
部(62)と放湿部(63)との間を移動し、吸湿部(62)
での吸湿と放湿部(63)での放湿とを繰り返す。これに
よって、第2空気の除湿が連続して行われる。
【0091】−実施形態2の効果− 本実施形態2によれば、実施形態1の効果に加えて以下
の効果を得ることができる。
【0092】つまり、本実施形態では、室内空気と室外
空気の混合空気を第2空気としている。ここで、換気の
際には、室外から室内へ供給される空気量と、室内から
室外へ排出される空気量とが等しくなければならない。
これに対し、本実施形態では、室外空気と室内空気の混
合空気を第1空気とし、室外に排出される第1空気の流
量よりも室内に供給される第2空気の流量が多くなるよ
うに設定している。そして、この第2空気の流量増加に
よって空調能力の増大を図っている。
【0093】しかしながら、上述のように第2空気の流
量を第1空気の流量よりも多くすると、第1空気の熱容
量が不足し、熱交換器(30)での第2空気の冷却が不充
分となるおそれがある。これに対し、本実施形態では、
水導入部(42)を設けて熱交換器(30)内の第1空気に
水分を供給するようにしている。このため、第2空気の
熱容量の不足を水の蒸発潜熱で補うことが可能となる。
また、本実施形態では加湿冷却器(90)を設け、この加
湿冷却器(90)でも第2空気の冷却を行うようにしてい
る。従って、本実施形態によれば、第2空気の流量を第
1空気の流量よりも多くした場合であっても、第2空気
を十分低温にまで冷却することができ、空調能力を確実
に増大させることができる。
【0094】また、本実施形態2によれば、上述の場合
だけでなく、第2空気への室内空気の混入量が少なくて
第1空気と第2空気の流量差が小さい場合であっても以
下の効果を得ることができる。つまり、水導入部(42)
や加湿冷却器(90)の設置によって、室内に供給される
際の第2空気の温度(点I)を維持しつつ、膨張機(2
2)出口での第1空気の温度(点B)を上昇させること
ができる。このため、膨張機(22)における第1空気の
減圧量を少なくすることができる。従って、空調能力を
維持しつつ、第1空気の減圧に要する動力、即ちモータ
(35)への入力を削減してCOPの向上を図ることがで
きる。
【0095】
【発明の実施の形態3】本発明の実施形態3は、上記実
施形態2において、予熱手段である予熱器(33)を設け
るものである。その他の構成は実施形態2と同様であ
り、以下では実施形態2と異なる構成について説明す
る。
【0096】図4に示すように、上記予熱器(33)は、
第1系統(20)における熱交換器(30)と圧縮機(21)
の間に設けられている。また、予熱器(33)の両端に
は、圧縮機(21)から除湿機構(60)に至る第1出口ダ
クト(24)が接続されている。そして、予熱器(33)
は、熱交換器(30)から圧縮機(21)へ送られる第1空
気を、圧縮機(21)で圧縮されて高温となった第1空気
との熱交換によって加熱するように構成されている。
【0097】−運転動作− 本実施形態では、上記実施形態2とほぼ同様に動作して
冷房運転を行う。ただし、本実施形態では、予熱器(3
3)で加熱された第1空気が圧縮機(21)に供給され
る。
【0098】具体的に、熱交換器(30)で第2空気と熱
交換した第1空気は、予熱器(33)へ流入する。予熱器
(33)では、該第1空気が第1出口ダクト(24)の第1
空気と熱交換して加熱される。予熱器(33)で予め加熱
された第1空気は、圧縮機(21)で圧縮されて温度及び
圧力が上昇する。その際、予熱された第1空気が圧縮機
(21)へ供給されるため、圧縮機(21)出口での第1空
気の温度は、予熱器(33)を設けない場合に比して高く
なる。
【0099】圧縮機(21)からの第1空気は、第1出口
ダクト(24)を通って予熱器(33)に流入する。該第1
空気は、圧縮される前の第1空気と予熱器(33)におい
て熱交換を行い、やや温度が低下する。この場合であっ
ても、予熱器(33)下流の第1出口ダクト(24)におけ
る第1空気の温度は、予熱器(33)を設けない場合より
も高く維持される。その後、第1空気は、第1出口ダク
ト(24)を通って除湿機構(60)の放湿部(63)に流入
する。放湿部(63)では、第1空気とロータ部材(61)
とが接触する。つまり、放湿部(63)では、より高温の
第2空気に対してロータ部材(61)が放湿する。
【0100】−実施形態3の効果− 本実施形態3によれば、実施形態2の効果に加えて以下
の効果が得られる。つまり、より高温の第1空気をロー
タ部材(61)の固体吸着剤と接触させることができ、該
固体吸着剤の再生を確実に行うことができる。また、本
実施形態のように第1空気の流量が第2空気の流量より
も少ない場合であっても、第1空気を高温とすることに
よって固体吸着剤を確実に再生することができる。
【0101】−実施形態3の変形例1− 本実施形態では、予熱器(33)を以下のように配置して
もよい。
【0102】図5に示すように、本変形例では、予熱器
(33)の両端に圧縮機(21)から除湿機構(60)へ至る
第1出口ダクト(24)を接続する。この点は、上記実施
形態と同様である。一方、本変形例では、熱交換器(3
0)内の第1空気を吸熱側通路(32)の途中で分流し、
該第1空気の一部を予熱器(33)へ送るようにしてい
る。そして、予熱器(33)では、圧縮される前の第1空
気の一部が圧縮された第1空気と熱交換して加熱され
る。
【0103】予熱器(33)で加熱された第1空気の一部
は、熱交換器(30)からの残りの第1空気と合流する。
従って、圧縮機(21)へ流入する第1空気の温度は、予
熱器(33)を設けない場合に比して高くなる。この合流
後の第1空気が圧縮機(21)へ供給される。
【0104】−実施形態3の変形例2− 本実施形態では、圧縮機(21)と除湿機構(60)の間に
おける第1出口ダクト(24)を予熱器(33)に接続し、
圧縮機(21)から流出した直後の第1空気を予熱器(3
3)へ送るようにしている。これに対して、除湿機構(6
0)の下流側における第1出口ダクト(24)を予熱器(3
3)に接続し、圧縮機(21)で圧縮され、更に除湿機構
(60)でロータ部材(61)から放湿された第1空気を予
熱器(33)へ送るようにしてもよい。
【0105】
【発明の実施の形態4】本実施形態4の空気調和装置
(10)は、暖房を行うように構成されている。
【0106】図6に示すように、上記空気調和装置(1
0)は、実施形態1とほぼ同様に構成されているが、以
下の点で相違する。つまり、第1系統(20)において、
第1入口ダクト(23)は、一端が室外に開口して室外空
気を第1空気として取り入れる。また、第1出口ダクト
(24)は、一端が室内に開口して圧縮機(21)からの高
温の第1空気を室内に供給する。一方、第2系統(40)
において、第2入口ダクト(43)は一端側で分岐されず
に室内に開口し、室内空気を第2空気として取り入れ
る。また、第2出口ダクト(44)は、一端が室外に開口
して熱交換器(30)からの低温の第2空気を室外に排出
する。その他の構成は、実施形態1と同様である。
【0107】−運転動作− 次に、上記空気調和装置(10)の運転動作について、図
7の空気線図を参照しながら説明する。
【0108】第1系統(20)では、点Aの状態の室外空
気が第1入口ダクト(23)から第1空気として取り入れ
られる。この第1空気は、膨張機(22)で膨張し、温度
が低下すると共に第1空気中の水分が凝縮する。そし
て、点Aの状態の第1空気は、温度及び絶対湿度が低下
して点Bの状態となる。点Bの状態の第1空気は、熱交
換器(30)へ入って吸熱側通路(32)を流れ、放熱側通
路(31)の第2空気と熱交換を行う。この熱交換によっ
て、第1空気は加熱されて温度上昇すると共に、膨張の
際に第1空気中で凝縮した水分が再び蒸発する。そし
て、点Bの状態の第1空気は、温度及び絶対湿度が上昇
して点Cの状態となる。点Cの状態の第1空気は、圧縮
機(21)で圧縮され、絶対湿度は一定のまま温度及び圧
力が上昇し、点Dの状態となる。
【0109】点Dの状態の第1空気は、第1出口ダクト
(24)を通って除湿機構(60)の放湿部(63)に入る。
放湿部(63)では第1空気とロータ部材(61)とが接触
し、ロータ部材(61)が第1空気に対して放湿する。つ
まり、第1空気は、放湿部(63)において加湿される。
これによって、第1空気は、等エンタルピ変化によって
絶対湿度が上昇して温度が低下し、点Dの状態から点E
の状態となる。点Eの状態の第1空気は、再び第1出口
ダクト(24)を通って室内に供給される。
【0110】第2系統(40)では、点Fの状態の室内空
気が第2入口ダクト(43)から第2空気として取り入れ
られる。この第2空気は、除湿機構(60)の吸湿部(6
2)でロータ部材(61)と接触して除湿され、等エンタ
ルピ変化によって絶対湿度が低下して温度が上昇し、点
Fの状態から点Gの状態となる。
【0111】点Gの状態の第2空気は、熱交換器(30)
へ入って放熱側通路(31)を流れ、吸熱側通路(32)の
第1空気と熱交換を行う。この熱交換によって、第2空
気は絶対湿度一定で温度が低下して点Hの状態となる。
そして、点Hの状態の第2空気が、第2出口ダクト(4
4)を通って室外に排出される。
【0112】除湿機構(60)では、ロータ部材(61)が
回転駆動される。そして、このロータ部材(61)が吸湿
部(62)と放湿部(63)との間を移動し、吸湿部(62)
での吸湿と放湿部(63)での放湿とを繰り返す。これに
よって、第1空気の加湿及び第2空気の除湿が連続して
行われる。
【0113】−実施形態4の効果− 本実施形態4によれば、除湿機構(60)で第1空気を加
湿し、空気サイクル部(11)で第1空気を加熱すること
により、第1空気の湿度と温度とを独立して調節するこ
とができる。このため、室内の温度と湿度の双方を適正
な値とすることができ、室内の快適性の向上を図ること
ができる。
【0114】また、第1空気を室外空気として第2空気
を室内空気としているため、暖房だけでなく換気をも行
うことができる。一方、熱交換器(30)では、室外に排
出される第2空気と、室内に供給される第1空気とが熱
交換を行う。このため、換気のために排出される室内空
気から温熱を回収することができる。更に、除湿機構
(60)では、ロータ部材(61)が第2空気から吸湿し、
第1空気に対して放湿する。つまり、室内空気である第
2空気から除去した水分によって、室内に供給する第1
空気を加湿できる。このため、室外へ排出される内気に
含まれる水分を回収することができる。この結果、排出
される室内空気が有するエネルギを該室内空気中の水分
が有するエネルギも含めて回収することができ、換気に
伴うエネルギのロスを一層削減することができる。
【0115】
【発明の実施の形態5】本発明の実施形態5は、上記実
施形態2において、切換手段として第1四路切換弁(7
1)及び第2四路切換弁(72)を設け、冷房運転と暖房
運転との双方を可能に構成したものである。以下、実施
形態2と異なる構成について説明する。
【0116】図8に示すように、第1系統(20)の第1
入口ダクト(23)は、一端が第1四路切換弁(71)に接
続されている。第2系統(40)の第2入口ダクト(43)
もまた、一端が第1四路切換弁(71)に接続されてい
る。一方、第1四路切換弁(71)には、内気ダクト(8
5)と外気ダクト(86)とが接続されている。内気ダク
ト(85)は、一端が室内に開口して内気を取り込む。外
気ダクト(86)は、一端が室外に開口して外気を取り込
む。
【0117】尚、本実施形態の第2入口ダクト(43)に
は、上記実施形態2の室外分岐ダクト(45)及び室内分
岐ダクト(46)に代えて、図示しないが、開閉弁を有す
る内気導入ダクトが接続されている。そして、内気導入
ダクトは、冷房運転時には開閉弁を開く一方、暖房運転
時には開閉弁を閉鎖し、冷房運転時のみに第2入口ダク
ト(43)内へ室内空気を供給するように構成されてい
る。
【0118】第1系統(20)の第1出口ダクト(24)
は、一端が第2四路切換弁(72)に接続されている。第
2系統(40)の第2出口ダクト(44)もまた、一端が第
2四路切換弁(72)に接続されている。一方、第2四路
切換弁(72)には、供給ダクト(87)と排出ダクト(8
8)とが接続されている。供給ダクト(87)は、一端が
室内に開口して室内に空気を供給する。排出ダクト(8
8)は、一端が室外に開口して室外に空気を排出する。
【0119】−運転動作− 冷房運転時には、第1四路切換弁(71)及び第2四路切
換弁(72)が図8に実線で示すように切り換えられる。
そして、内気ダクト(85)と第1入口ダクト(23)とが
連通し、外気ダクト(86)と第2入口ダクト(43)とが
連通する。また、第1出口ダクト(24)と排出ダクト
(88)とが連通し、第2出口ダクト(44)と供給ダクト
(87)とが連通する。この状態で実施形態2と同様に動
作して冷房運転を行う。
【0120】つまり、第1系統(20)では、内気ダクト
(85)を通じて第1入口ダクト(23)が室内空気を第1
空気として取り込む。この第1空気は、順に膨張機(2
2)、熱交換器(30)、圧縮機(21)、除湿機構(60)
と流れ、第1出口ダクト(24)から排出ダクト(88)を
通じて室外に排出される。
【0121】一方、第2系統(40)では、外気ダクト
(86)から室外空気が、図外の内気導入ダクトから室内
空気が取り込まれる。即ち、室外空気と室内空気の混合
空気が第2空気として第2入口ダクト(43)に取り込ま
れる。取り込まれた第2空気は、順に除湿機構(60)、
熱交換器(30)、加湿冷却器(90)と流れ、第2出口ダ
クト(44)から供給ダクト(87)を通じて室内に供給さ
れる。
【0122】暖房運転時には、第1四路切換弁(71)及
び第2四路切換弁(72)が図8に破線で示すように切り
換えられる。そして、外気ダクト(86)と第1入口ダク
ト(23)とが連通し、内気ダクト(85)と第2入口ダク
ト(43)とが連通する。また、第1出口ダクト(24)と
供給ダクト(87)とが連通し、第2出口ダクト(44)と
排出ダクト(88)とが連通する。尚、暖房運転時には、
加湿冷却器(90)及び水導入部(42)から第2空気への
水分の供給は行わない。このため、本実施形態では、実
施形態4と同様に動作して暖房運転を行う。
【0123】つまり、第1系統(20)では、外気ダクト
(86)を通じて第1入口ダクト(23)が室外空気を第
1空気として取り込む。この第1空気は、順に膨張機
(22)、熱交換器(30)、圧縮機(21)、除湿機構
(60)と流れ、第1出口ダクト(24)から供給ダクト
(87)を通じて室内に供給される。
【0124】一方、第2系統(40)では、内気ダクト
(85)を通じて第2入口ダクト(43)が室内空気を第2
空気として取り込む。この第2空気は、順に除湿機構
(60)、熱交換器(30)、加湿冷却器(90)と流れ、第
2出口ダクト(44)から排出ダクト(88)を通じて室外
に排出される。
【0125】
【発明の実施の形態6】本発明の実施形態6は、上記実
施形態3において、切換手段としての第1四路切換弁
(71)及び第2四路切換弁(72)と、バイパス手段とし
ての第3四路切換弁(73)とを設け、冷房運転と暖房運
転との双方を可能に構成したものである。
【0126】図9に示すように、本実施形態では、上記
実施形態5と同様に、第1四路切換弁(71)には内気ダ
クト(85)、外気ダクト(86)、第1入口ダクト(23)
及び第2入口ダクト(43)が接続されている。また、第
2四路切換弁(72)には供給ダクト(87)、排出ダクト
(88)、第1出口ダクト(24)及び第2出口ダクト(4
4)が接続されている。更に、内気ダクト(85)、外気
ダクト(86)、供給ダクト(87)及び排出ダクト(88)
の構成も実施形態5と同様である。
【0127】一方、本実施形態では、圧縮機(21)と除
湿機構(60)の間において、第1出口ダクト(24)第1
〜第4の部分(81,82,83,84)によって構成される。第
1部分(81)は、一端が圧縮機(21)に、他端が第3四
路切換弁(73)に接続されている。第2部分(82)は、
一端が第3四路切換弁(73)に、他端が予熱器(33)の
入口側に接続されている。第3部分(83)は、一端が予
熱器(33)の出口側に、他端が第3四路切換弁(73)に
接続されている。第4部分(84)は、一端が第3四路切
換弁(73)に、他端が除湿機構(60)の吸湿部(62)に
接続されている。
【0128】尚、本実施形態の第2入口ダクト(43)に
は、上記実施形態3の室外分岐ダクト(45)及び室内分
岐ダクト(46)に代えて、図示しないが、開閉弁を有す
る内気導入ダクトが接続されている。そして、内気導入
ダクトは、冷房運転時には開閉弁を開く一方、暖房運転
時には開閉弁を閉鎖し、冷房運転時のみに第2入口ダク
ト(43)内へ室内空気を供給するように構成されてい
る。
【0129】−運転動作− 冷房運転時には、第1〜第3の各四路切換弁(71,72,7
3)が図9に実線で示すように切り換えられる。そし
て、第1四路切換弁(71)及び第2四路切換弁(72)は
実施形態5の冷房運転時と同様の状態となる。一方、第
3四路切換弁(73)は、第1部分(81)と第2部分(8
2)を連通させると共に、第3部分(83)と第4部分(8
4)とを連通させる。この状態で実施形態3と同様に動
作して冷房運転を行う。
【0130】つまり、第1系統(20)では、内気ダクト
(85)を通じて第1入口ダクト(23)が室内空気を第1
空気として取り込む。この第1空気は、順に膨張機(2
2)、熱交換器(30)、圧縮機(21)と流れ、第1通路
及び第2通路通って予熱器(33)に流入する。その後、
第1空気は、第3通路及び第4通路を通って除湿機構
(60)へ流入し、第1出口ダクト(24)から排出ダクト
(88)を通じて室外に排出される。
【0131】一方、第2系統(40)では、外気ダクト
(86)から室外空気が、図外の内気導入ダクトから室内
空気が取り込まれる。即ち、室外空気と室内空気の混合
空気が第2空気として第2入口ダクト(43)に取り込ま
れる。取り込まれた第2空気は、順に除湿機構(60)、
熱交換器(30)、加湿冷却器(90)と流れ、第2出口ダ
クト(44)から供給ダクト(87)を通じて室内に供給さ
れる。
【0132】暖房運転時には、第1〜第3の各四路切換
弁(71,72,73)が図9に破線で示すように切り換えられ
る。そして、第1四路切換弁(71)及び第2四路切換弁
(72)は実施形態5の暖房運転時と同様の状態となる。
一方、第3四路切換弁(73)は、第1部分(81)と第4
部分(84)とを連通させる。従って、圧縮機(21)から
出た第1空気は、予熱器(33)をバイパスして除湿機構
(60)へ直接供給される。また、加湿冷却器(90)及び
水導入部(42)から第2空気への水分の供給は行わな
い。このため、本実施形態では、実施形態4と同様に動
作して暖房運転を行う。
【0133】つまり、第1系統(20)では、外気ダクト
(86)を通じて第1入口ダクト(23)が室外空気を第1
空気として取り込む。この第1空気は、順に膨張機(2
2)、熱交換器(30)、圧縮機(21)、除湿機構(60)
と流れ、第1出口ダクト(24)から供給ダクト(87)を
通じて室内に供給される。
【0134】一方、第2系統(40)では、内気ダクト
(85)を通じて第2入口ダクト(43)が室内空気を第2
空気として取り込む。この第2空気は、順に除湿機構
(60)、熱交換器(30)、加湿冷却器(90)と流れ、第
2出口ダクト(44)から排出ダクト(88)を通じて室外
に排出される。
【0135】−実施形態6の変形例− 図10に示すように、上記実施形態3の変形例について
も、切換手段としての第1四路切換弁(71)及び第2四
路切換弁(72)と、バイパス手段としての第3四路切換
弁(73)とを設け、冷房運転と暖房運転との双方を可能
に構成することができる。
【0136】ただし、この場合には、吸熱側通路(32)
の途中で分流された第1空気が流れる経路に開閉弁(7
4)を設ける。
【0137】そして、冷房運転時には開閉弁(74)を開
いて上記分流された第1空気を予熱器(33)に導く一
方、暖房運転時には開閉弁(74)を閉じて吸熱側通路
(32)からの第1空気の分流は行わないようにする。
【0138】
【発明のその他の実施の形態】−第1の変形例− 上記実施形態1,2,3,5,6では、第2出口ダクト
(44)を通じて第2空気のみを室内に供給するようにし
ているが、これに代えて、除湿され冷却された第2空気
を室内空気と混合した後に室内に供給するようにしても
よい。
【0139】つまり、運転状態によっては第2空気がか
なりの低温となる場合もあり、このような場合に第2空
気をそのまま室内に供給すると却って在室者に不快感を
与えるおそれがある。これに対し、本変形例では、除湿
され冷却された第2空気と室内空気とを、室内へ供給す
る前に混合している。従って、第2空気がかなりの低温
となる場合であっても、室内に吹き出される際の空気の
温度を調節することができ、快適性を維持することがで
きる。
【0140】また、上記実施形態4,5,6では、第1
出口ダクト(24)を通じて第1空気のみを室内に供給す
るようにしているが、これに代えて、加熱され加湿され
た第1空気を室内空気と混合した後に室内に供給するよ
うにしてもよい。
【0141】つまり、運転状態によっては第1空気がか
なりの高温となる場合もあり、このような場合に第1空
気をそのまま室内に供給すると却って在室者に不快感を
与えるおそれがある。これに対し、本変形例では、加熱
され加湿された第1空気と室内空気とを、室内へ供給す
る前に混合している。従って、第1空気がかなりの高温
となる場合であっても、室内に吹き出される際の空気の
温度を調節することができ、快適性を維持することがで
きる。
【0142】−第2の変形例− 上記の各実施形態では固体吸着剤を用いて除湿機構(6
0)を構成するようにしたが、これに代えて、液体吸収
剤を用いて除湿機構(60)を構成するようにしてもよ
い。以下、液体吸収剤を用いた除湿機構(60)につい
て、上記実施形態1に適用した場合を例に説明する。
【0143】図11に示すように、本変形例の除湿機構
(60)は、吸湿部(65)と放湿部(66)とポンプ(67)
とを順に液配管(68)で接続して成る循環回路(64)に
よって構成されている。この循環回路(64)には、液体
吸収剤として金属ハロゲン化物の水溶液が充填されてい
る。この種の金属ハロゲン化物としては、LiCl、LiBr、
CaCl2等が例示される。尚、この液体吸収剤を親水性の
有機化合物の水溶液としてもよい。この種の有機化合物
としては、エチレングリコール、グリセリン、吸水性樹
脂等が例示される。
【0144】上記吸湿部(65)は、第2入口ダクト(4
3)の途中に配置されている。吸湿部(65)には、水分
が透過可能な疎水性多孔膜が設けられ、この疎水性多孔
膜によって隔てられて空気側空間と液側空間とが区画形
成されている。空気側空間には第2入口ダクト(43)が
接続され、その内部を第2空気が流れる。液側空間には
液配管(68)が接続され、その内部を液体吸収剤が流れ
る。そして、吸湿部(65)では、空気側空間の第2空気
と液側空間の液体吸収剤とが疎水性多孔膜を介して間接
的に接触し、該第2空気に含まれる水分が疎水性多孔膜
を透過して該液体吸収剤に吸収される。つまり、吸湿部
(65)では、第2空気の除湿が行われる。
【0145】上記放湿部(66)は、吸湿部(65)と同様
に構成されて第1出口ダクト(24)の途中に配置されて
いる。つまり、放湿部(66)は、疎水性多孔膜を備える
と共に、空気側空間と液側空間とが区画形成されてい
る。空気側空間には第1出口ダクト(24)が接続され、
その内部を第1空気が流れる。液側空間には液配管(6
8)が接続され、その内部を液体吸収剤が流れる。そし
て、放湿部(66)では、空気側空間の第1空気と液側空
間の液体吸収剤とが疎水性多孔膜を介して間接的に接触
し、第1空気との熱交換によって液体吸収剤が加熱され
る。そして、この加熱によって液体吸収剤の水分が脱着
し、脱着した水分が第1空気へと移動する。つまり、放
湿部(66)では、液体吸収剤の再生が行われる。
【0146】上記循環回路(64)ではポンプ(67)によ
って内部を液体吸収剤が循環し、これによって、第1空
気の除湿が連続して行われる。つまり、吸湿部(65)で
第2空気中の水分を吸収した液体吸収剤は、液配管(6
8)を流れて放湿部(66)に入る。放湿部(66)では、
液体吸収剤は、加熱されると共に第1空気に対して放湿
する。これによって、液体吸収剤が再生される。再生さ
れた液体吸収剤は、液配管(68)を流れて再び吸湿部
(65)に入り、この循環を繰り返す。
【0147】−第3の変形例− 上記の各実施形態では、第1出口ダクト(24)を通じて
第1空気をそのまま室内に供給、又は室外に排出するよ
うにしたが、温水生成手段である温水熱交換器(95)を
設け、該第1空気によって水を加熱して温水を生成する
ようにしてもよい。
【0148】図12又は図13に示すように、上記温水
熱交換器(95)は、第1出口ダクト(24)における除湿
機構(60)の下流側に設けられている。ここで、図12
は上記実施形態1において温水熱交換器(95)を設けた
場合を示し、図13は上記実施形態5において温水熱交
換器(95)を設けた場合を示している。
【0149】温水熱交換器(95)には、内部を水が流通
する給湯配管(55)が接続されている。そして、温水熱
交換器(95)は、第1出口ダクト(24)からの第1空気
と給湯配管(55)からの水とを熱交換させ、該第1空気
によって水を加熱するように構成されている。温水熱交
換器(95)から出た第1空気は再び第1出口ダクト(2
4)内を流れ、冷房運転時には室外に排出され、暖房運
転時には室内に供給される。また、温水熱交換器(95)
で加熱された水は、給湯配管(55)を通って給湯され
る。尚、温水熱交換器(95)での加熱量が不足する場合
は、ボイラ等で追い焚きするようにしても良い。
【0150】つまり、冷房運転時においては、温水熱交
換器(95)を設けない場合には比較的温度の高い第2空
気がそのまま室外へ排出されていたが、温水熱交換器
(95)を設けることによって該第2空気が有するエネル
ギを給湯のために利用することが可能となる。
【0151】−第4の変形例− 上記実施形態1,2,3,5,6では、室内空気を第1
空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に
排出する一方、室外空気と室内空気の混合空気を第2空
気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供
給して冷房運転を行うようにしている。これに対し、以
下のようにして冷房運転を行うようにしてもよい。
【0152】先ず、室内空気を第1空気として取り込ん
で第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、室外
空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)
から室内に供給するようにしてもよい。
【0153】また、室外空気を第1空気として取り込ん
で第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、室外
空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)
から室内に供給するようにしてもよい。
【0154】また、室内空気を第1空気として取り込ん
で第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、室内
空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)
から室内に供給するようにしてもよい。
【0155】また、室外空気を第1空気として取り込ん
で第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、室内
空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)
から室内に供給するようにしてもよい。
【0156】また、室外空気を第1空気として取り込ん
で第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、室外
空気と室内空気の混合空気を第2空気として取り込んで
第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしても
よい。
【0157】また、室外空気と室内空気の混合空気を第
1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外
に排出する一方、室外空気と室内空気の混合空気を第2
空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に
供給するようにしてもよい。
【0158】−第5の変形例− 上記実施形態4,5,6では、室外空気を第1空気とし
て取り込んで第1出口ダクト(24)から室内に供給する
一方、室内空気を第2空気として取り込んで第2出口ダ
クト(44)から室外に排出して暖房運転を行うようにし
ている。これに対し、以下のようにして暖房運転を行う
ようにしてもよい。
【0159】先ず、室外空気を第1空気として取り込ん
で第1出口ダクト(24)から室内に供給する一方、室外
空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)
から室外に排出するようにしてもよい。
【0160】また、室内空気を第1空気として取り込ん
で第1出口ダクト(24)から室内に供給する一方、室内
空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)
から室外に排出するようにしてもよい。
【0161】また、室内空気を第1空気として取り込ん
で第1出口ダクト(24)から室内に供給する一方、室外
空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)
から室外に排出するようにしてもよい。
【0162】また、室外空気と室内空気の混合空気を第
1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室内
に供給する一方、室内空気を第2空気として取り込んで
第2出口ダクト(44)から室外に排出するようにしても
よい。
【0163】また、室外空気と室内空気の混合空気を第
1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室内
に供給する一方、室外空気を第2空気として取り込んで
第2出口ダクト(44)から室外に排出するようにしても
よい。
【0164】また、室外空気と室内空気の混合空気を第
1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室内
に供給する一方、室外空気と室内空気の混合空気を第2
空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室外に
排出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の構成を示す概
略構成図である。
【図2】実施形態2に係る空気調和装置の構成を示す概
略構成図である。
【図3】実施形態2に係る空気調和装置の動作を示す空
気線図である。
【図4】実施形態3に係る空気調和装置の構成を示す概
略構成図である。
【図5】実施形態3の変形例に係る空気調和装置の構成
を示す概略構成図である。
【図6】実施形態4に係る空気調和装置の構成を示す概
略構成図である。
【図7】実施形態4に係る空気調和装置の動作を示す空
気線図である。
【図8】実施形態5に係る空気調和装置の構成を示す概
略構成図である。
【図9】実施形態6に係る空気調和装置の構成を示す概
略構成図である。
【図10】実施形態6の変形例に係る空気調和装置の構
成を示す概略構成図である。
【図11】その他の実施形態(第2の変形例)に係る空
気調和装置の構成を示す概略構成図である。
【図12】その他の実施形態(第3の変形例)に係る空
気調和装置の構成を示す図1相当図である。
【図13】その他の実施形態(第3の変形例)に係る空
気調和装置の構成を示す図8相当図である。
【符号の説明】
(11) 空気サイクル部 (21) 圧縮機 (22) 膨張機 (30) 熱交換器 (33) 予熱器(予熱手段) (42) 水導入部(水分供給手段) (60) 除湿機構(除湿手段) (61) ロータ部材 (62) 吸湿部 (63) 放湿部 (64) 循環回路 (65) 吸湿部 (66) 放湿部 (71) 第1四路切換弁(切換手段) (72) 第2四路切換弁(切換手段) (73) 第3四路切換弁(バイパス手段) (90) 加湿冷却器(加湿冷却手段) (95) 温水熱交換器(温水生成手段)
フロントページの続き (72)発明者 渡部 裕司 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 吉見 学 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 米本 和生 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1空気及び第2空気を取り込み、第1
    空気を減圧して第2空気と熱交換させた後に圧縮する空
    気サイクル部(11)と、 第2空気を除湿して上記空気サイクル部(11)へ供給す
    る除湿手段(60)とを備えている空気調和装置。
  2. 【請求項2】 第1空気を減圧する膨張機(22)と、膨
    張機(22)からの第1空気と第2空気とを熱交換させる
    熱交換器(30)と、熱交換器(30)からの第1空気を圧
    縮する圧縮機(21)とを有する空気サイクル部(11)
    と、 第2空気を除湿して上記空気サイクル部(11)の熱交換
    器(30)へ供給する除湿手段(60)とを備えている空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の空気調和装置にお
    いて、 除湿手段(60)は、空気との接触により吸湿と放湿とを
    行う湿度媒体を有し、第2空気中の水分を湿度媒体に吸
    湿させて、湿度媒体の水分を空気サイクル部(11)から
    の第1空気に放湿させるように構成されている空気調和
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置において、 除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸着する固体吸着
    剤を備えている空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の空気調和装置において、 除湿手段(60)の湿度媒体は、円板状で厚さ方向に空気
    が通過可能に形成されて通過する空気と固体吸着剤とを
    接触させるロータ部材(61)により構成される一方、 除湿手段(60)は、上記ロータ部材(61)が第2空気と
    接触して第2空気中の水分を吸湿する吸湿部(62)と、
    上記ロータ部材(61)が第1空気と接触して第1空気に
    対して放湿する放湿部(63)と、上記ロータ部材(61)
    が吸湿部(62)と放湿部(63)との間で移動するように
    該ロータ部材(61)を回転駆動する駆動機構とを備えて
    いる空気調和装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の空気調和装置において、 除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸収する液体吸収
    剤により構成されている空気調和装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の空気調和装置において、 除湿手段(60)は、液体吸収剤を空気サイクル部(11)
    からの第1空気により加熱し、液体吸収剤が第2空気か
    ら吸湿した水分を該第1空気に放湿させるように構成さ
    れている空気調和装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の空気調和装置において、 除湿手段(60)は、液体吸収剤と第2空気とを接触させ
    る吸湿部(65)と、液体吸収剤と第1空気とを接触させ
    る放湿部(66)とを有して上記吸湿部(65)と放湿部
    (66)の間で液体吸収剤を循環させる循環回路(64)よ
    り構成されている空気調和装置。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2記載の空気調和装置にお
    いて、 空気サイクル部(11)からの第2空気を加湿により冷却
    する加湿冷却手段(90)を備えている空気調和装置。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2記載の空気調和装置に
    おいて、 空気サイクル部(11)で第2空気と熱交換を行う第1空
    気に対し、第2空気の冷却に水の蒸発潜熱を利用するた
    めに水分を供給する水分供給手段(42)を備えている空
    気調和装置。
  11. 【請求項11】 請求項3記載の空気調和装置におい
    て、 空気サイクル部(11)の減圧された第1空気の全部又は
    一部を、空気サイクル部(11)で圧縮された後の第1空
    気と熱交換させる予熱手段(33)を備えている空気調和
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項1又は2記載の空気調和装置に
    おいて、 空気サイクル部(11)からの第2空気を室内に供給して
    冷房を行うように構成されている空気調和装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の空気調和装置におい
    て、 空気サイクル部(11)からの第2空気を室内空気と混合
    してから室内に供給するように構成されている空気調和
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の空気調和装置におい
    て、 少なくとも室内空気を第1空気として取り込んで該第1
    空気を室外へ排出する一方、少なくとも室外空気を第2
    空気として取り込んで該第2空気を室内に供給するよう
    に構成されている空気調和装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の空気調和装置におい
    て、 室外空気と室内空気とを第2空気として取り込むように
    構成されている空気調和装置。
  16. 【請求項16】 請求項1又は2記載の空気調和装置に
    おいて、 空気サイクル部(11)からの第1空気を室内に供給して
    暖房を行うように構成されている空気調和装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の空気調和装置におい
    て、 空気サイクル部(11)からの第1空気を室内空気と混合
    してから室内に供給するように構成されている空気調和
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の空気調和装置におい
    て、 少なくとも室外空気を第1空気として取り込んで該第1
    空気を室内に供給する一方、少なくとも室内空気を第2
    空気として取り込んで該第2空気を室外へ排出するよう
    に構成されている空気調和装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の空気調和装置におい
    て、 室外空気のみを第1空気として取り込むように構成され
    ている空気調和装置。
  20. 【請求項20】 請求項1又は2記載の空気調和装置に
    おいて、 冷房運転と暖房運転とを行うように、冷房運転と暖房運
    転とで異なる空気を第1空気及び第2空気として取り込
    む一方、空気サイクル部(11)からの第1空気と第2空
    気とを室内に切り換えて供給する切換手段(71,72)を
    備えている空気調和装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の空気調和装置におい
    て、 空気サイクル部(11)の減圧された第1空気の全部又は
    一部を、空気サイクル部(11)で圧縮された後の第1空
    気と熱交換させる予熱手段(33)と、 暖房運転時には予熱手段(33)をバイパスして空気サイ
    クル部(11)からの第1空気を除湿手段(60)へ供給す
    るバイパス手段(73)とを備えている空気調和装置。
  22. 【請求項22】 請求項1又は2記載の空気調和装置に
    おいて、 空気サイクル部(11)からの第1空気によって水を加熱
    して温水を生成する温水生成手段(95)を備えている空
    気調和装置。
JP11106536A 1999-04-14 1999-04-14 空気調和装置 Pending JP2000297969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11106536A JP2000297969A (ja) 1999-04-14 1999-04-14 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11106536A JP2000297969A (ja) 1999-04-14 1999-04-14 空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000297969A true JP2000297969A (ja) 2000-10-24

Family

ID=14436123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11106536A Pending JP2000297969A (ja) 1999-04-14 1999-04-14 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000297969A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003042481A (ja) * 2001-07-25 2003-02-13 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2009510386A (ja) * 2005-10-04 2009-03-12 アーセー−スン アンパーツゼルスカブ 空調及びヒートポンプ用冷却装置
JP2016056991A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 川崎重工業株式会社 高温熱風乾燥装置
CN105716212A (zh) * 2016-03-17 2016-06-29 青岛海尔空调器有限总公司 带干湿自控功能的空气调节系统
CN105737287A (zh) * 2016-03-17 2016-07-06 青岛海尔空调器有限总公司 一种增强除湿功能的空调系统及其单独除湿温控方法
CN114370673A (zh) * 2022-01-10 2022-04-19 珠海格力电器股份有限公司 风管机

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003042481A (ja) * 2001-07-25 2003-02-13 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2009510386A (ja) * 2005-10-04 2009-03-12 アーセー−スン アンパーツゼルスカブ 空調及びヒートポンプ用冷却装置
JP2016056991A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 川崎重工業株式会社 高温熱風乾燥装置
CN105716212A (zh) * 2016-03-17 2016-06-29 青岛海尔空调器有限总公司 带干湿自控功能的空气调节系统
CN105737287A (zh) * 2016-03-17 2016-07-06 青岛海尔空调器有限总公司 一种增强除湿功能的空调系统及其单独除湿温控方法
CN105737287B (zh) * 2016-03-17 2019-12-31 青岛海尔空调器有限总公司 一种增强除湿功能的空调系统及其单独除湿温控方法
CN114370673A (zh) * 2022-01-10 2022-04-19 珠海格力电器股份有限公司 风管机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1164339B1 (en) Air conditioner
JP2968232B2 (ja) 空調システム及びその運転方法
JP2968241B2 (ja) 除湿空調システム及びその運転方法
US7428821B2 (en) Dehumidifying system
JP4066553B2 (ja) 空気調和装置
JP2001241693A (ja) 空気調和装置
JP4172088B2 (ja) 冷凍装置
JP2007315694A (ja) デシカント空調システム及びその運転方法
WO2008015981A1 (fr) Appareil de climatisation
JPH0842938A (ja) 空気調和機の除湿装置及び方法
JPH1144439A (ja) 空気調和装置
JP2002022291A (ja) 空気調和装置
JP2009287911A (ja) 切替方式液体デシカント装置
JP2000297969A (ja) 空気調和装置
JPH1137514A (ja) 空気調和装置
JP2001056132A (ja) 空気調和装置
JPH10288487A (ja) 空調システム及びその運転方法
JPH1151421A (ja) 外気処理装置
JP2000320864A (ja) 空気調和装置
JP5714946B2 (ja) 空調システム
JP2000291980A (ja) 空気調和装置
JP2003139425A (ja) 空気調和装置
JP4032980B2 (ja) 空気調和システム
JP2008304113A (ja) 調湿空調システム
JP4665767B2 (ja) 除湿装置