JP2001056132A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2001056132A
JP2001056132A JP11229694A JP22969499A JP2001056132A JP 2001056132 A JP2001056132 A JP 2001056132A JP 11229694 A JP11229694 A JP 11229694A JP 22969499 A JP22969499 A JP 22969499A JP 2001056132 A JP2001056132 A JP 2001056132A
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supply
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duct
conditioned
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Manabu Yoshimi
学 吉見
Harushige Boku
春成 朴
Ryuichi Sakamoto
隆一 坂本
Yuji Watabe
裕司 渡部
Kazuo Yonemoto
和生 米本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の温調、調湿及び換気を行う空気調和装
置において、構成を簡素化すると共に、設置工事を簡略
化する。 【解決手段】 建物(80)の屋上に本体ユニット(10)
を設置する。本体ユニット(10)と各階の室内空間(8
1)との間を、給気ダクト(50)及び排気ダクト(55)
により接続する。給気ダクト(50)は、複数の吹出口
(53)に接続され、本体ユニット(10)の調和空気(S
A)を室内に導く。排気ダクト(55)は、各室内空間(8
1)の吸込口(58)に接続され、室内空気(RA)を本体
ユニットに導く。本体ユニットは、導入外気(OA)を取
り込み、その温度及び湿度を調節して調和空気(SA)を
生成する。また、本体ユニットは、排気ダクト(55)か
らの室内空気を排出内気(EA)とし、調和空気の生成に
利用してから室外に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の温調、調湿
及び換気を行う空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル等の比較的気密性の高い建物を空調
する場合には、室内の温度や湿度の調節だけでなく、換
気を行う必要がある。このため、従来は、温度や湿度の
調節を行うための空調機を設置し、その上で換気のため
の給排気ダクト等を別途設置するようにしていた。
【0003】また、換気の際、単に室内空気を排出して
室外空気を導入したのでは、室内外での温度及び湿度の
相違から空調負荷の増大を招いてしまう。この問題に対
しては、特開平9−329371号公報に開示されてい
るように、外調機と空調機とを併用して換気による空調
負荷の増大を抑制するものが提案されている。つまり、
室内空気を循環させて処理する空調機と、室内に導入す
る室外空気の処理を行う外調機とを組み合わせて空気調
和装置を構成している。この種の外調機としては、全熱
交換器を備えて潜熱及び顕熱の交換、即ちエンタルピの
交換を行うものがある。また、デシカントロータと顕熱
熱交換器とを組み合わせたものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、従来は温度等の調節のための空調機と換気のた
めの構成とを別個に設けていたため、空気調和のために
要する構成が複雑化し、施工工事も煩雑化するという問
題があった。
【0005】この問題は、大規模なビル等に多く適用さ
れる、いわゆるセントラル方式を採用する場合に特に顕
著となる。つまり、セントラル方式では、一箇所に能力
の大きな空調機を設け、生成した調和空気を各フロアに
分配することにより空調を行うため、空調機と各フロア
との間をダクトで接続する必要がある。その上、換気の
ためのダクト系統を更に設置する必要がある。つまり、
比較的大径の空気用ダクトを空調系統と換気系統の2系
統設置しなければならず、設置工事等の複雑化を招いて
いた。また、空調系統と換気系統とでは空気流量が相違
するため、各ダクト系統には異なる径のダクトを使用し
なければならない等、設置工事の更なる煩雑化を招いて
いた。
【0006】上述の問題は、上記公報の外調機及び空調
機を有する空気調和装置を採用する場合も同様である。
即ち、この種の空気調和装置では、別個に形成された外
調機と空調機とをそれぞれ設置しなければならず、それ
ぞれに対してダクト配管が必要となる。従って、空気用
のダクト系統を2つ設けなければならず、構成が複雑化
すると共に、設置工事の煩雑化を招いていた。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、室内の温調、調湿及
び換気を行う空気調和装置において、構成を簡素化する
と共に、設置工事を簡略化するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】−解決手段− 本発明が講じた第1の解決手段は、空気調和装置を対象
とし、室外から取り込んだ導入外気より成る供給空気の
温度及び湿度を調節して調和空気を生成する本体ユニッ
ト(10)と、上記本体ユニット(10)が生成する調和空
気を区画された複数の室内空間(81)に導く給気ダクト
(50)とを設け、上記調和空気の供給によって室内空間
(81)の空気調和と換気とを行うように構成するもので
ある。
【0009】本発明が講じた第2の解決手段は、空気調
和装置を対象とし、調和空気を生成する本体ユニット
(10)と、上記本体ユニット(10)の調和空気を区画さ
れた複数の室内空間(81)に導く給気ダクト(50)と、
室内空気を上記本体ユニット(10)に導く排気ダクト
(55)とを設ける一方、上記本体ユニット(10)が、室
外から取り込んだ導入外気と排気ダクト(55)で導かれ
た室内空気の一部とより成る供給空気の温度及び湿度を
調節して調和空気を生成し、その後に排出内気を室外へ
排出して換気を行うように構成されるものである。
【0010】本発明が講じた第3の解決手段は、調和空
気を生成する本体ユニット(10)と、上記本体ユニット
(10)の調和空気を区画された複数の室内空間(81)に
導く給気ダクト(50)と、室内空気を上記本体ユニット
(10)に導く排気ダクト(55)とを備える空気調和装置
を対象とする。そして、上記本体ユニット(10)が、室
外から取り込んだ導入外気より成る供給空気の温度及び
湿度を調節して調和空気を生成すると共に、該調和空気
の生成に上記排気ダクト(55)で導かれた室内空気から
成る排出内気を利用し、その後に排出内気を室外へ排出
して換気を行うように構成されるものである。
【0011】本発明が講じた第4の解決手段は、調和空
気を生成する本体ユニット(10)と、上記本体ユニット
(10)の調和空気を区画された複数の室内空間(81)に
導く給気ダクト(50)と、室内空気を上記本体ユニット
(10)に導く排気ダクト(55)とを備える空気調和装置
を対象とする。そして、上記本体ユニット(10)が、室
外から取り込んだ導入外気と排気ダクト(55)で導かれ
た室内空気の一部とより成る供給空気の温度及び湿度を
調節して調和空気を生成すると共に、該調和空気の生成
に上記排気ダクト(55)で導かれた室内空気の残りから
成る排出内気を利用し、その後に排出内気を室外へ排出
して換気を行うように構成されるものである。
【0012】本発明が講じた第5の解決手段は、上記第
3又は第4の解決手段において、本体ユニット(10)
が、導入外気と排出内気との間で顕熱及び潜熱の交換を
行わせるように構成されるものである。
【0013】本発明が講じた第6の解決手段は、上記第
5の解決手段において、本体ユニット(10)は、導入外
気と排出内気とを熱交換させる熱交換器(30)と、導入
外気から吸湿して排出内気へ放湿する湿度媒体(61)と
を備え、供給空気の冷却と減湿とを行って調和空気を生
成するように構成されるものである。
【0014】本発明が講じた第7の解決手段は、上記第
5の解決手段において、本体ユニット(10)は、導入外
気と排出内気とを熱交換させる熱交換器(30)と、排出
内気から吸湿して導入外気へ放湿する湿度媒体(61)と
を備え、供給空気の加熱と加湿とを行って調和空気を生
成するように構成されるものである。
【0015】本発明が講じた第8の解決手段は、上記第
6又は第7の解決手段において、湿度媒体(61)は、吸
着剤を備え、該吸着剤への水分の吸着によって吸湿を行
い、加熱による該吸着剤からの水分の脱着によって放湿
を行うように構成されるものである。
【0016】本発明が講じた第9の解決手段は、上記第
8の解決手段において、湿度媒体(61)が、加熱により
活性化して臭気物質を分解する熱酸化触媒を備えるもの
である。
【0017】本発明が講じた第10の解決手段は、上記
第1〜第5の何れか1の解決手段において、本体ユニッ
ト(10)は、供給空気の冷却を行うと共に、調和空気の
絶対湿度が複数の室内空間(81)における潜熱負荷の平
均値に対応した絶対湿度となるように供給空気の減湿を
行うように構成されるものである。
【0018】本発明が講じた第11の解決手段は、上記
第1〜第5の何れか1の解決手段において、本体ユニッ
ト(10)は、供給空気の冷却を行うと共に、調和空気の
絶対湿度が複数の室内空間(81)における潜熱負荷の最
大値に対応した絶対湿度以下となるように供給空気の減
湿を行うように構成され、その一方、各室内空間(81)
における潜熱負荷に対応するために加湿を行う加湿手段
(74)が設けられるものである。
【0019】本発明が講じた第12の解決手段は、上記
第1〜第5の何れか1の解決手段において、本体ユニッ
ト(10)は、供給空気の加熱を行うと共に、調和空気の
絶対湿度が複数の室内空間(81)における潜熱負荷の平
均値に対応した絶対湿度となるように供給空気の加湿を
行うように構成されるものである。
【0020】本発明が講じた第13の解決手段は、上記
第1〜第5の何れか1の解決手段において、本体ユニッ
ト(10)は、供給空気の加熱を行うと共に、調和空気の
絶対湿度が複数の室内空間(81)における潜熱負荷の最
小値に対応した絶対湿度以下となるように供給空気の加
湿を行うように構成され、その一方、各室内空間(81)
における潜熱負荷に対応するために加湿を行う加湿手段
(74)が設けられるものである。
【0021】本発明が講じた第14の解決手段は、上記
第1〜第5の何れか1のの解決手段において、換気に伴
う顕熱負荷及び潜熱負荷と、室内空間(81)のインテリ
アゾーンにおける潜熱負荷とを少なくとも処理するよう
に構成されるものである。
【0022】本発明が講じた第15の解決手段は、上記
第1〜第5の何れか1の解決手段において、本体ユニッ
ト(10)が、空気サイクルを行うサイクル部(11)を備
え、該サイクル部(11)で供給空気の温度を調節するよ
うに構成されるものである。
【0023】本発明が講じた第16の解決手段は、上記
第3,第4,第5の解決手段において、本体ユニット
(10)は、供給空気を圧縮した後に排出内気と熱交換さ
せてから膨張させて空気サイクルを行うサイクル部(1
1)を備え、該サイクル部(11)で膨張させた供給空気
を調和空気として給気ダクト(50)へ送り込むように構
成されるものである。
【0024】本発明が講じた第17の解決手段は、上記
第3,第4,第5の解決手段において、本体ユニット
(10)は、排出内気を圧縮した後に供給空気と熱交換さ
せてから膨張させて空気サイクルを行うサイクル部(1
1)を備え、該サイクル部(11)で排出内気と熱交換さ
せた供給空気を調和空気として給気ダクト(50)へ送り
込むように構成されるものである。
【0025】本発明が講じた第18の解決手段は、上記
第15,第16又は第17の解決手段において、本体ユ
ニット(10)が、サイクル部(11)を複数備え、運転す
るサイクル部(11)の数を変更して空調能力を制御する
ように構成されるものである。
【0026】本発明が講じた第19の解決手段は、上記
第1〜第18の何れか1の解決手段において、室内空気
を浄化した後に排気ダクト(55)へ送り込む空気浄化手
段(77)を設けるものである。
【0027】本発明が講じた第20の解決手段は、上記
第1〜第19の何れか1の解決手段において、本体ユニ
ット(10)が、建物(80)の屋上に設置される一方、給
気ダクト(50)が各階の室内空間(81)に調和空気を供
給し、排気ダクト(55)が各階の室内空間(81)の室内
空気を取り込むように構成されるものである。
【0028】−作用− 上記第1の解決手段では、本体ユニット(10)が調和空
気を生成する。調和空気は、給気ダクト(50)を流れて
複数の室内空間(81)に分配される。各室内空間(81)
から取り込まれた室内空気は、排気ダクト(55)を通じ
て本体ユニット(10)に導かれる。上記調和空気は、本
体ユニット(10)において、室外から取り込んだ導入外
気の温度及び湿度を調節して生成され、その後、室内に
供給される。従って、この調和空気の供給によって、室
内空間(81)の空気調和と換気とが行われる。
【0029】上記第2の解決手段では、本体ユニット
(10)が調和空気を生成する。この本体ユニット(10)
は、導入外気と排気ダクト(55)からの室内空気の一部
とより成る供給空気の温度及び湿度を調節し、調和空気
を生成する。生成した調和空気は、給気ダクト(50)を
通じて複数の室内空間(81)に分配される。また、排気
ダクト(55)で送られた室内空気の残りは、室外に排出
される。
【0030】上記第3,第4の解決手段では、本体ユニ
ット(10)が調和空気を生成する。調和空気は、給気ダ
クト(50)を流れて複数の室内空間(81)に分配され
る。各室内空間(81)から取り込まれた室内空気は、排
気ダクト(55)を通じて本体ユニット(10)に導かれ
る。
【0031】本体ユニット(10)は、供給空気の温度及
び湿度を調節して調和空気を生成する。この供給空気
は、第3の解決手段では導入外気により構成され、第4
の解決手段では導入外気と排気ダクト(55)からの室内
空気の一部とにより構成される。
【0032】また、本体ユニット(10)では、調和空気
を生成する際に排出内気を利用する。例えば、冷房時に
は供給空気を排出内気で予冷した後に更に冷却したり、
暖房時には給空気を排出内気で予熱した後に更に加熱す
ること等によって排出内気を調和空気の生成に利用す
る。排出内気は、その後、室外へ排出される。この排出
内気は、第3の解決手段では排気ダクト(55)からの室
内空気により構成され、第4の解決手段では排気ダクト
(55)からの室内空気の残りにより構成される。そし
て、本体ユニット(10)が導入外気の導入と排出内気の
排出とを行い、室内空間(81)の換気が行われる。
【0033】上記第5の解決手段では、室外から室内に
導入される導入外気と室内から室外に排出される排出内
気との間で顕熱及び潜熱の交換が行われ、排出内気が調
和空気の生成に利用される。例えば、暖房時には、導入
外気は低温かつ低湿度で排出内気は高温かつ高湿度であ
る。このため、両者の顕熱交換によって排出内気の熱が
導入空気へ移動し、導入空気が加熱される。また、潜熱
交換によって排出内気の水分が導入空気へ移動し、導入
空気が加湿される。一方、冷房時には、導入外気は高温
かつ高湿度で排出内気は低温かつ低湿度である。従っ
て、顕熱及び潜熱の交換によって導入外気が冷却され、
減湿される。
【0034】上記第6の解決手段では、供給空気の冷却
と減湿とによって調和空気を生成し、この調和空気を給
気ダクト(50)から室内に供給して冷房を行う。熱交換
器(30)では、供給空気を構成する導入外気と排出内気
とが顕熱交換を行い、導入外気が冷却される。つまり、
排出内気の冷熱が導入外気に回収される。一方、湿度媒
体(61)は、導入外気から吸湿して排出内気へ放湿す
る。つまり、導入外気の水分が湿度媒体(61)を介して
排出内気へ移動し、導入外気と排出内気とが潜熱交換を
行う。
【0035】上記第7の解決手段では、供給空気の加熱
と加湿とによって調和空気を生成し、この調和空気を給
気ダクト(50)から室内に供給して暖房を行う。熱交換
器(30)では、供給空気を構成する導入外気と排出内気
とが顕熱交換を行い、導入外気が加熱される。つまり、
排出内気の温熱が導入外気に回収される。一方、湿度媒
体(61)は、排出内気から吸湿して導入外気へ放湿す
る。つまり、排出内気の水分が湿度媒体(61)を介して
導入外気へ移動し、導入外気と排出内気とが潜熱交換を
行って排出内気の潜熱が導入外気に回収される。
【0036】上記第8の解決手段では、吸着剤が空気中
の水分を吸着する。この吸着剤による吸着によって、湿
度媒体(61)が吸湿を行う。一方、吸着剤を加熱する
と、該吸着剤から水分が脱着する。この吸着剤による脱
着によって、湿度媒体(61)が放湿を行う。
【0037】上記第9の解決手段では、湿度媒体(61)
に熱酸化触媒が設けられる。ここで、湿度媒体(61)の
吸着剤には、空気中の水分だけでなく臭気物質も吸着さ
れる。この臭気物質は吸着剤に蓄積され、また、放湿の
際に吸着剤から水分と共に脱着する。放湿の際には吸着
剤を加熱するが、この加熱により熱酸化触媒が活性化す
る。従って、吸着剤に吸着された臭気物質は、熱酸化触
媒によって分解されて無臭化される。
【0038】上記第10,第11の解決手段では、供給
空気の冷却と減湿とによって調和空気を生成し、この調
和空気を給気ダクト(50)から室内に供給して冷房を行
う。ここで、複数の室内空間(81)における潜熱負荷が
異なる場合、本体ユニット(10)は所定の減湿動作を行
う。
【0039】先ず、上記第10の解決手段では、本体ユ
ニット(10)は、各室内空間(81)における潜熱負荷の
平均値に対応して供給空気の減湿を行う。つまり、全て
の室内空間(81)における潜熱負荷が上記平均値である
とした場合に必要となる除湿量を確保すべく、供給空気
から所定量の水分を奪って調和空気の絶対湿度を所定値
とする。
【0040】次に、上記第11の解決手段では、本体ユ
ニット(10)は、各室内空間(81)における潜熱負荷の
最大値に対応して供給空気の減湿を行う。つまり、全て
の室内空間(81)における潜熱負荷が上記最大値である
とした場合に必要となる除湿量を確保すべく、供給空気
から所定量の水分を奪って調和空気の絶対湿度を所定値
とする。この場合、本体ユニット(10)が上記潜熱負荷
の最大値に対応して減湿を行うため、室内空間(81)に
よっては除湿量が過大となって室内空気が過度に乾燥す
るおそれがある。これに対し、加湿手段(74)が所定量
の加湿を行い、個々の室内空間(81)における潜熱負荷
に対応して室内空気の湿度を適当に維持する。
【0041】上記第12,第13の解決手段では、供給
空気の加熱と加湿とによって調和空気を生成し、この調
和空気を給気ダクト(50)から室内に供給して暖房を行
う。ここで、複数の室内空間(81)における潜熱負荷が
異なる場合、本体ユニット(10)は所定の減湿動作を行
う。
【0042】先ず、上記第12の解決手段では、本体ユ
ニット(10)は、各室内空間(81)における潜熱負荷の
平均値に対応して供給空気の加湿を行う。つまり、全て
の室内空間(81)における潜熱負荷が上記平均値である
とした場合に必要となる加湿量を確保すべく、供給空気
に所定量の水分を供給して調和空気の絶対湿度を所定値
とする。
【0043】次に、上記第13の解決手段では、本体ユ
ニット(10)は、各室内空間(81)における潜熱負荷の
最小値に対応して供給空気の加湿を行う。つまり、全て
の室内空間(81)における潜熱負荷が上記最小値である
とした場合に必要となる加湿量を確保すべく、供給空気
に所定量の水分を供給して調和空気の絶対湿度を所定値
とする。この場合、本体ユニット(10)が上記潜熱負荷
の最小値に対応して減湿を行うため、室内空間(81)に
よっては加湿量が過小となって室内空気が過度に乾燥す
るおそれがある。これに対し、加湿手段(74)が所定量
の加湿を行い、個々の室内空間(81)における潜熱負荷
に対応して室内空気の湿度を適当に維持する。
【0044】上記第14の解決手段では、換気に伴う顕
熱負荷及び潜熱負荷を処理する。つまり、換気用に室外
空気をそのまま室内に導入すると室内空気の温度及び湿
度が変動するため、室外空気から成る導入外気の温度及
び湿度を調節し、換気を行いつつ室内空気の温度及び湿
度を維持する。また、室内空間(81)の湿度を維持すべ
く、インテリアゾーンの潜熱負荷に対応して本体ユニッ
ト(10)で供給空気の湿度調節を行う。つまり、ペリメ
ータ負荷に比べて負荷変動の小さいインテリアゾーンの
潜熱負荷を、本解決手段に係る空気調和装置により一括
して処理する。
【0045】上記第15〜第18の解決手段では、サイ
クル部(11)の空気サイクル動作によって供給空気の温
度調節を行う。
【0046】先ず、上記第16の解決手段では、サイク
ル部(11)が供給空気を動作流体として空気サイクルを
行い、低温の調和空気を得る。サイクル部(11)では、
圧縮した供給空気の冷却を排出内気との熱交換により行
い、調和空気の生成に排出内気を利用する。
【0047】次に、上記第17の解決手段では、サイク
ル部(11)が排出内気を動作流体として空気サイクルを
行い、圧縮した排出内気と供給空気とを熱交換させる。
この熱交換によって供給空気を加熱し、高温の調和空気
を得る。また、熱交換の際には、サイクル部(11)への
導入前から排出内気の保有する温熱が供給空気に回収さ
れ、排出内気が調和空気の生成に利用される。
【0048】上記第18の解決手段では、複数のサイク
ル部(11)のうち運転するサイクル部(11)の数、即ち
サイクル部(11)の運転台数を変更することによって、
空調能力を調節する。
【0049】上記第19の解決手段では、空気浄化手段
(77)により浄化された室内空気が排気ダクト(55)に
流入する。浄化された室内空気は、排気ダクト(55)を
流れて本体ユニット(10)に導入される。
【0050】上記第20の解決手段では、複数の室内空
間(81)を有する建物(80)において、屋上の本体ユニ
ット(10)と各室内空間(81)との間に給気ダクト(5
0)及び排気ダクト(55)を設けることによって、空気
調和装置が設置される。
【0051】
【発明の効果】上記の解決手段によれば、本体ユニット
(10)と各室内空間(81)との間をダクト接続すること
によって、室内空間(81)の温度及び湿度の調節と換気
とを全て行うことができる。つまり、ダクト配管を1系
統だけ設ければよく、従来のように換気用のダクトを別
途設ける必要がなくなって構成を簡素化できると共に、
設置工事の簡素化を図ることができる。
【0052】特に、上記第5の解決手段では、導入外気
と排出内気との間で顕熱及び潜熱の交換を行うようにし
ている。このため、換気に伴う空調負荷の増大を抑制
し、エネルギ効率を向上させることができる。
【0053】上記第6〜第9の解決手段によれば、熱交
換器(30)での顕熱交換と湿度媒体(61)による潜熱交
換とによって、排出内気を調和空気の生成に確実に利用
することが可能となる。特に、上記第9の解決手段によ
れば、吸着剤に吸着された臭気物質を熱酸化触媒により
分解できる。このため、湿度媒体(61)の汚染を防止で
き、また、吸着剤から脱着した臭気物質による調和空気
や排出内気の汚染を防止することができる。
【0054】上記第10,第12の解決手段では、本体
ユニット(10)における供給空気の湿度調節を、潜熱負
荷の平均値に対応して行うようにしている。ここで、室
内空気の湿度に対する在室者の許容範囲は比較的広いた
め、室内の湿度をさほど厳密に最適値に維持できなくて
も在室者に不快感を与えるおそれは少ない。従って、複
数の室内空間(81)における潜熱負荷が異なる際にも、
一律に該潜熱負荷の平均値に対応した湿度調節によって
快適性を確保することができる。このため、簡素な構成
や運転制御によって快適性を確保することができる。
【0055】上記第11,第13の解決手段では、本体
ユニット(10)における供給空気の湿度調節を、潜熱負
荷の最大値又は最小値に対応して行うようにしている。
このため、本体ユニット(10)の調和空気を供給するの
みでは、室内空間(81)によっては湿度が過小となるお
それがある。これに対し、上記両解決手段では、加湿手
段(74)によって加湿量の不足を補うことができる。こ
の結果、本体ユニット(10)における湿度の調節量をほ
ぼ一定として運転の簡素化を図ることができ、加湿手段
(74)によって室内の湿度を的確に制御することが可能
となる。
【0056】上記第14の解決手段によれば、室内空間
(81)の空調負荷のうち変動が少ないものを一括して効
率よく処理することができる。
【0057】上記第15〜第18の解決手段によれば、
空気サイクルによって供給空気の温度調節を行うことが
できる。つまり、フロン冷媒をはじめとする人工冷媒
や、アンモニアやプロパン等の自然冷媒を一切使用する
ことなく、調和空気を生成することができる。このた
め、冷媒の漏洩による環境への悪影響や空調能力の低下
といった問題を全く生じることなく、空気調和装置を構
成することが可能となる。
【0058】上記第19の解決手段によれば、室内空気
を空気浄化手段(77)により予め浄化してから排気ダク
ト(55)へ導入することができる。このため、室内空気
の汚れに起因する排気ダクト(55)の汚染を防止でき、
保守作業を簡素化することができる。
【0059】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0060】図1に示すように、本実施形態1に係る空
気調和装置は、本体ユニット(10)と、該本体ユニット
(10)に接続された給気ダクト(50)及び排気ダクト
(55)とを備え、冷房を行うように構成されている。上
記本体ユニット(10)は、建物(80)の屋上に設置され
ている。この本体ユニット(10)は、室外から導入外気
(OA)を取り込んで調和空気(SA)を生成し、排気ダク
ト(55)からの排出内気(EA)を室外へ排出するように
構成されている。本体ユニット(10)の詳細は、後述す
る。
【0061】上記給気ダクト(50)は、本体ユニット
(10)に接続され、本体ユニット(10)の調和空気(S
A)を室内空間(81)に供給するように構成されてい
る。この給気ダクト(50)は、メインダクト(51)と分
岐ダクト(52)とより構成されている。メインダクト
(51)は、入口端が本体ユニット(10)に接続され、屋
上から下方に向かってほぼ鉛直姿勢で配置されている。
分岐ダクト(52)は、建物(80)の各階に対応して一つ
ずつ設けられている。この分岐ダクト(52)は、入口端
がメインダクト(51)に接続され、各階における天井裏
(82)にほぼ水平姿勢で配置されている。
【0062】各階の天井(83)には、複数の吹出口(5
3)が設けられている。各吹出口(53)には、それぞれ
給気ダクト(50)の分岐ダクト(52)が接続されてい
る。吹出口(53)は、各階の室内空間(81)に開口して
いる。本体ユニット(10)からの調和空気(SA)は、吹
出口(53)から室内空間(81)に供給される。また、分
岐ダクト(52)における吹出口(53)の上流には、VA
Vユニット(72)が設けられている。VAVユニット
(72)は、分岐ダクト(52)における風量を調節するよ
うに構成されている。
【0063】上記排気ダクト(55)は、本体ユニット
(10)に接続され、室内空気(RA)を本体ユニット(1
0)に導くように構成されている。この排気ダクト(5
5)は、メインダクト(56)と分岐ダクト(57)とより
構成されている。メインダクト(56)は、出口端が本体
ユニット(10)に接続され、屋上から下方に向かってほ
ぼ鉛直姿勢で配置されている。分岐ダクト(57)は、建
物(80)の各階に対応して一つずつ設けられ、一端でメ
インダクト(56)に接続されている。
【0064】一方各階の天井(83)には、複数の吸込口
(58)が設けられている。各吸込口(58)には、それぞ
れ排気ダクト(55)の分岐ダクト(57)が接続されてい
る。室内空気(RA)は、各吸込口(58)から排気ダクト
(55)へ流入して本体ユニット(10)へ導かれる。
【0065】図2に示すように、上記本体ユニット(1
0)は、サイクル部(11)と調湿機構(60)とを備えて
いる。サイクル部(11)は、第1系統(20)と第2系統
(40)とを備え、空気サイクルを行うように構成されて
いる。
【0066】上記第1系統(20)は、入口端が室外に開
口し、出口端が上記給気ダクト(50)に接続されてい
る。この第1系統(20)は、室外から取り込んだ導入外
気(OA)を供給空気とし、供給空気の圧縮、冷却、膨張
を順に行って低温の調和空気(SA)を生成し、該調和空
気(SA)を給気ダクト(50)に送り込む。
【0067】具体的に、上記第1系統(20)は、圧縮機
(21)と、熱交換器(30)と、膨張機(22)とを順にダ
クト接続して形成されている。この第1系統(20)は、
圧縮機(21)の入口側に接続される第1入口ダクト(2
3)と、膨張機(22)の出口側に接続される第1出口ダ
クト(24)とを備えている。第1入口ダクト(23)は、
一端が室外に開口して導入外気(OA)として取り込み、
該導入外気(OA)を供給空気として圧縮機(21)へ送り
込む。第1出口ダクト(24)は、一端が上記給気ダクト
(50)に接続され、膨張機(22)からの低温の供給空気
を調和空気(SA)として給気ダクト(50)へ送り込む。
【0068】上記第2系統(40)は、入口端が上記排気
ダクト(55)に接続され、出口端が室外に開口してい
る。第2系統(40)は、排気ダクト(55)により導かれ
た室内空気(RA)を排出内気(EA)とし、該排出内気
(EA)を上記熱交換器(30)へ供給する。
【0069】具体的に、上記第2系統(40)は、熱交換
器(30)の入口側に第2入口ダクト(43)を、出口側に
第2出口ダクト(44)をそれぞれ接続して形成されてい
る。第2入口ダクト(43)は、一端が上記排気ダクト
(55)に接続され、排気ダクト(55)で導かれた室内空
気(RA)を排気内気として熱交換器(30)へ送り込む。
第2出口ダクト(44)は、一端が室外に開口して熱交換
器(30)からの排出内気(EA)を室外へ排出する。
【0070】上記圧縮機(21)と膨張機(22)は、互い
に回転軸(36)によって連結されている。回転軸(36)
には、モータ(35)が連結されている。このモータ(3
5)は、回転軸(36)に回転駆動力を付与し、圧縮機(2
1)を駆動する。また、モータ(35)は、回転数が可変
に構成されている。
【0071】上記熱交換器(30)には、放熱側通路(3
1)と吸熱側通路(32)とが区画形成されている。放熱
側通路(31)は、一端が上記圧縮機(21)と、他端が膨
張機(22)とそれぞれダクト接続され、圧縮後の供給空
気が流れる。吸熱側通路(32)は、一端に第2入口ダク
ト(43)が、他端に第2出口ダクト(44)がそれぞれ接
続され、内部を排出内気(EA)が流れる。そして、この
熱交換器(30)は、放熱側通路(31)の供給空気と吸熱
側通路(32)の排出内気(EA)とを熱交換させ、排出内
気(EA)によって供給空気を冷却するように構成されて
いる。
【0072】第2系統(40)における第2入口ダクト
(43)の途中には、加湿予冷器(41)が設けられてい
る。加湿予冷器(41)には、水分が透過可能な透湿膜が
設けられ、この透湿膜によって隔てられて空気側空間と
水側空間とが区画形成されている。空気側空間には第2
入口ダクト(43)が接続されて、その内部を排出内気
(EA)が流れる。水側空間には水配管(15)が接続さ
れ、その内部に水道水等が供給される。そして、加湿予
冷器(41)は、透湿膜を透過させて水側空間の水分を空
気側空間の排出内気(EA)へ供給し、加湿することによ
って排出内気(EA)を冷却するように構成されている。
【0073】上記調湿機構(60)は、第1入口ダクト
(23)及び第2出口ダクト(44)の途中に設けられてい
る。この調湿機構(60)は、デシカントロータ(61)、
吸湿部(62)及び放湿部(63)を備えて、いわゆるロー
タリ式の除湿器と同様に構成されている。
【0074】上記デシカントロータ(61)は、吸着材を
備えて吸湿と放湿とを行う湿度媒体を構成している。ま
た、デシカントロータ(61)には、図外の駆動モータが
連結され、駆動モータで回転駆動されて吸湿部(62)と
放湿部(63)との間を移動する。デシカントロータ(6
1)の吸着剤は、多孔性の無機化合物を主成分として構
成される。該無機化合物は、細孔径が0.1〜20nm
程度で水分を吸着するものが選ばれる。
【0075】上記吸湿部(62)は、第1入口ダクト(2
3)の途中に配置されている。吸湿部(62)では、第1
入口ダクト(23)内の供給空気がデシカントロータ(6
1)と接触し、該供給空気中の水分がデシカントロータ
(61)の吸着剤に吸着される。つまり、デシカントロー
タ(61)が供給空気から吸湿し、供給空気が除湿され
る。
【0076】上記放湿部(63)は、第2出口ダクト(4
4)の途中に配置されている。放湿部(63)では、第2
出口ダクト(44)内の排出内気(EA)がデシカントロー
タ(61)と接触する。この排出内気(EA)によってデシ
カントロータ(61)の吸着剤が加熱され、該吸着剤から
水分が脱着する。つまり、デシカントロータ(61)が排
出内気(EA)に対して放湿し、再生される。
【0077】上記デシカントロータ(61)は、駆動モー
タで駆動されて回転し、吸湿部(62)と放湿部(63)と
の間を移動する。先ず、デシカントロータ(61)のうち
吸湿部(62)で供給空気から吸湿した部分が放湿部(6
3)に移動する。放湿部(63)では、デシカントロータ
(61)が供給空気から吸湿した水分を排出内気(EA)に
対して放湿し、再生される。その後、デシカントロータ
(61)の再生された部分は、再び吸湿部(62)に移動す
る。以上の動作を繰り返すことによって、供給空気から
排出内気(EA)への水分が連続的に移動し、供給空気と
排出内気(EA)との間で顕熱交換が行われる。
【0078】また、上記調湿機構(60)は、各室内空間
(81)における潜熱負荷の平均値に対応して供給空気の
減湿を行うように構成されている。つまり、各室内空間
(81)における潜熱負荷が異なる場合であっても、全て
の室内空間(81)における潜熱負荷が上記平均値である
とした場合に必要となる除湿量を確保するように、デシ
カントロータ(61)によって供給空気から所定量の水分
を奪うように構成されている。
【0079】−運転動作− 上記空気調和装置は、本体ユニット(10)に導入外気
(OA)を取り込んで供給空気とし、該供給空気を調湿機
構(60)で除湿し、サイクル部(11)で冷却して調和空
気(SA)を生成する。この調和空気(SA)は、本体ユニ
ット(10)から給気ダクト(50)を通じて室内に供給さ
れる。また、本体ユニット(10)のサイクル部(11)で
は、排気ダクト(55)からの排出内気(EA)を利用して
供給空気の冷却が行われる。以下、上記の動作を詳細に
説明する。
【0080】本体ユニット(10)に取り込まれた導入外
気(OA)は、サイクル部(11)における第1系統(20)
の第1入口ダクト(23)に供給空気として送り込まれ
る。この供給空気は、調湿機構(60)の吸湿部(62)で
デシカントロータ(61)と接触して除湿される。この状
態で、供給空気の絶対湿度が、各室内空間(81)におけ
る潜熱負荷の平均値に対応した値となる。その後、除湿
された供給空気は、圧縮機(21)へ送られる。
【0081】圧縮機(21)では供給空気が圧縮され、供
給空気の温度及び圧力が上昇する。圧縮された供給空気
は、熱交換器(30)へ入って放熱側通路(31)を流れ、
その間に排出内気(EA)と熱交換して冷却される。冷却
された供給空気は膨張機(22)で膨張し、供給空気の温
度及び圧力が低下する。以上の空気サイクル動作によっ
て、供給空気の温度が低下する。その後、供給空気は、
第1出口ダクト(24)を通じて、給気ダクト(50)に調
和空気(SA)として送り込まれる。つまり、サイクル部
(11)と調湿機構(60)とによって供給空気の冷却と除
湿とが行われ、低温で低湿度の調和空気(SA)が生成す
る。
【0082】生成した調和空気(SA)は、給気ダクト
(50)のメインダクト(51)を流れ、各分岐ダクト(5
2)に分流される。その際、各分岐ダクト(52)への調
和空気(SA)の流入量は、VAVユニット(72)によっ
て調節される。分岐ダクト(52)へ流入した調和空気
(SA)は、複数の吹出口(53)から室内空間(81)に供
給される。
【0083】一方、各室内空間(81)に開口する吸込口
(58)から、室内空気(RA)が排気ダクト(55)に取り
込まれる。排気ダクト(55)に取り込まれた室内空気
(RA)は、分岐ダクト(57)からメインダクト(56)を
通って本体ユニット(10)に導入される。
【0084】本体ユニット(10)に導入された室内空気
(RA)は、サイクル部(11)における第2系統(40)の
第2入口ダクト(43)に送り込まれる。その後、排出内
気(EA)は、加湿予冷器(41)へ流入し、該加湿予冷器
(41)において加湿される。その間、排出内気(EA)
は、エンタルピ一定で絶対湿度が上昇して温度が低下す
る。加湿予冷器(41)で冷却された排出内気(EA)は、
その後、熱交換器(30)の吸熱側通路(32)へ流入す
る。この排出内気(EA)は、吸熱側通路(32)を流れる
間に供給空気と熱交換を行う。つまり、熱交換器(30)
では、排出内気(EA)が供給空気の冷却に利用され、排
出内気(EA)の冷熱が供給空気に回収される。
【0085】熱交換器(30)から出た排出内気(EA)
は、第2出口ダクト(44)を通って調湿機構(60)の放
湿部(63)に入る。放湿部(63)では排出内気(EA)と
デシカントロータ(61)とが接触し、デシカントロータ
(61)の吸着剤が排出内気(EA)により加熱される。加
熱された固体吸着剤からは水分が脱着し、デシカントロ
ータ(61)が再生される。デシカントロータ(61)から
の水分を受けた排出内気(EA)は、第2出口ダクト(4
4)を通じて室外に排出される。
【0086】調湿機構(60)では、デシカントロータ
(61)が回転駆動されて吸湿部(62)と放湿部(63)と
の間を移動する。吸湿部(62)では、デシカントロータ
(61)が供給空気から吸湿する。一方、放湿部(63)で
は、デシカントロータ(61)が排出内気(EA)に対して
放湿する。つまり、デシカントロータ(61)を介して供
給空気の水分が排出内気(EA)へ移動し、供給空気と排
出内気(EA)との間で潜熱交換が行われ、供給空気が除
湿される。
【0087】上述のように、本体ユニット(10)は、室
外から取り込んだ導入外気(OA)の温度及び湿度を調節
することによって調和空気(SA)を生成する。また、サ
イクル部(11)での供給空気の冷却、及び調湿機構(6
0)での供給空気の除湿に排出内気(EA)を利用し、そ
の後、排出内気(EA)を室外に排出する。従って、本実
施形態に係る空気調和装置によって、室内の冷房と換気
とが同時に行われる。
【0088】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、本体ユニット(10)と各室内空
間(81)との間を給気ダクト(50)と排気ダクト(55)
で接続することによって、室内空間(81)の温度及び湿
度の調節と換気とを全て行うことができる。つまり、給
気ダクト(50)と排気ダクト(55)から成る一対のダク
トを設ければよく、従来のように換気用のダクトを別途
設ける必要がなくなって構成の簡素化を図ることができ
る。また、設置時においても、本体ユニット(10)と各
室内空間(81)との間には上記一対のダクトを設けるの
みでよいことから、設置工事の簡素化を図ることができ
る。
【0089】また、本実施形態1では、サイクル部(1
1)での空気サイクルによって供給空気の温度調節を行
うようにしている。従って、フロン冷媒をはじめとする
人工冷媒や、アンモニアやプロパン等の自然冷媒を一切
使用することなく、調和空気(SA)を生成することがで
きる。このため、冷媒の漏洩による環境への悪影響や空
調能力の低下といった問題を回避することができる。
【0090】また、サイクル部(11)の熱交換器(30)
における供給空気の冷却を、排出内気(EA)との熱交換
により行っている。このため、室外に排出される排出内
気(EA)が有する冷熱を室内に供給される供給空気に回
収することができ、換気に伴う空調負荷の増大を抑制し
てエネルギ効率の向上を図ることができる。
【0091】吸着剤への水分の吸着と脱着によって吸湿
と放湿とを行うデシカントロータ(61)を用い、このデ
シカントロータ(61)を介して供給空気から排出内気
(EA)へ水分を移動させている。このため、特殊な紙等
を透過させて水分の移動を行ういわゆる透過型の全熱交
換器に比べ、潜熱交換を高効率で行うことが可能とな
る。更に、サイクル部(11)の熱交換器(30)で供給空
気から吸熱した排出内気(EA)を用いてデシカントロー
タ(61)の再生を行っている。このため、サイクル部
(11)での空気サイクルに伴う廃熱を利用してデシカン
トロータ(61)を再生することができ、エネルギ効率を
高めることができる。
【0092】また、本実施形態1では、排出内気(EA)
を加湿予冷器(41)で冷却してから熱交換器(30)へ供
給している。このため、熱交換器(30)において、より
低温の排出内気(EA)によって供給空気の冷却を行うこ
とができ、供給空気を一層低温にまで冷却することがで
きる。このため、膨張機(22)入口での供給空気の温度
を低下させることができ、冷凍能力一定で空気サイクル
の圧縮比を低減させてCOPの向上を図ることができ
る。
【0093】また、本体ユニット(10)の調湿機構(6
0)では、各室内空間(81)における潜熱負荷の平均値
に対応して供給空気の湿度調節を行うようにしている。
ここで、室内空気(RA)の湿度に対する在室者の許容範
囲は比較的広いため、室内の湿度をさほど厳密に最適値
に維持しなくても在室者に不快感を与えることはない。
従って、複数の室内空間(81)における潜熱負荷が異な
る際にも、一律に該潜熱負荷の平均値に対応した湿度調
節によって快適性を確保することができる。このため、
構成や運転制御を複雑化させることなく、充分な快適性
を確保することができる。
【0094】−実施形態1の変形例− 第1の変形例は、図3に示すように、本体ユニット(1
0)に複数のサイクル部(11)を並列に設けるものであ
る。この場合、各サイクル部(11)の第1出口ダクト
(24)は、出口側で給気ダクト(50)に接続されてい
る。また、各サイクル部(11)の第2入口ダクト(43)
は、入口側で排気ダクト(55)に接続されている。尚、
図3では、例示的に2つのサイクル部(11)を設けると
共に、各サイクル部(11)に対応して調湿機構(60)も
2つ設置するようにしている。
【0095】第2の変形例は、デシカントロータ(61)
に熱酸化触媒を追加するものである。この熱酸化触媒
は、ある程度の温度にまで加熱されると活性化し、臭気
物質を分解して無臭化する。
【0096】ここで、デシカントロータ(61)の吸着剤
には、空気中の水分だけでなく臭気物質も吸着される。
吸着された臭気物質のほとんどは、デシカントロータ
(61)の再生時に水分と共に吸着剤から脱着するが、長
期間の使用により次第にデシカントロータ(61)に臭気
物質が蓄積される。そして、デシカントロータ(61)が
汚染されると、除湿能力の低下等の弊害を招く。これに
対し、第2の変形例では、デシカントロータ(61)の再
生時に熱酸化触媒も加熱されて活性化する。このため、
デシカントロータ(61)に吸着された臭気物質を分解す
ることができ、デシカントロータ(61)を清浄な状態に
維持することができる。
【0097】また、レストランやペットショップ等の空
調を行う場合には、排出内気(EA)に多量の臭気物質が
含まれていることがあり、このような排出内気(EA)を
そのまま室外に排出するのは問題である。しかしなが
ら、第2の変形例では、デシカントロータ(61)の熱酸
化触媒によって、排出内気(EA)に含まれる臭気物質を
も分解できる。このため、上述のような場合であって
も、排出内気(EA)を浄化してから排出することができ
る。
【0098】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、上記実
施形態1において、サイクル部(11)の構成を変更した
ものであって、廃熱源(100)がある場合に該廃熱源(1
00)からの廃熱を利用するものである。以下、サイクル
部(11)の構成のうち実施形態1と異なる構成につい
て、図4を参照しながら説明する。
【0099】第1系統(20)の第1入口ダクト(23)
は、入口端側で室外分岐ダクト(25)と室内分岐ダクト
(26)とに分岐されている。室外分岐ダクト(25)は、
室外に開口して導入外気(OA)を取り込む。室内分岐ダ
クト(26)は、排気ダクト(55)に接続され、排気ダク
ト(55)により導かれた室内空気(RA)の一部を第1入
口ダクト(23)へ送り込む。つまり、本実施形態では、
室外分岐ダクト(25)からの導入外気(OA)と室内分岐
ダクト(26)からの室内空気(RA)との混合空気が供給
空気とされ、該供給空気を動作流体としてサイクル部
(11)が空気サイクルを行う。
【0100】第2系統(40)の第2入口ダクト(43)に
は、排気ダクト(55)により導かれた室内空気(RA)の
残りが排出内気(EA)として送り込まれる。また、第2
出口ダクト(44)には、熱交換器(30)と調湿機構(6
0)との間に加熱熱交換器(101)が設けられている。
【0101】加熱熱交換器(101)には、冷却水配管(1
02)が接続されている。冷却水配管(102)は、両端が
廃熱源(100)に接続され、冷却水が流通している。こ
の廃熱源(100)としては、コージェネレーション装置
の内燃機関等が例示される。加熱熱交換器(101)は、
第2出口ダクト(44)内の排出内気(EA)と冷却水配管
(102)内の冷却水とを熱交換させ、廃熱源(100)から
の廃熱を該排出内気(EA)に供給するように構成されて
いる。そして、加熱熱交換器(101)で加熱された排出
内気(EA)が調湿機構(60)の放湿部(63)へ流れ、廃
熱源(100)からの廃熱がデシカントロータ(61)を再
生するために利用される。
【0102】熱交換器(30)には、水導入部(42)が設
けられている。水導入部(42)には、水分が透過可能な
透湿膜が設けられ、透湿膜の一方に水側空間が形成され
ると共に、透湿膜を隔てて水側空間の反対側は熱交換器
(30)の吸熱側通路(32)に構成されている。この水側
空間には水配管(15)が接続され、その内部に水道水等
が供給される。そして、水導入部(42)では、水側空間
の水分が透湿膜を透過して吸熱側通路(32)の排出内気
(EA)へ供給される。供給された水分は吸熱側通路(3
2)を流れる排出内気(EA)中で蒸発し、熱交換器(3
0)での供給空気の冷却に水の蒸発潜熱が利用される。
【0103】−運転動作− 本実施形態の空気調和装置は、上記実施形態1とほぼ同
様にして運転を行う。以下、実施形態1と異なる動作に
ついて説明する。
【0104】本実施形態2では、室外分岐ダクト(25)
からの導入外気(OA)と室内分岐ダクト(26)からの室
内空気(RA)との混合空気が供給空気とされる。この供
給空気が調湿機構(60)で除湿され、サイクル部(11)
で冷却されて調和空気(SA)が生成する。
【0105】第2系統(40)では、排出内気(EA)が加
湿予冷器(41)で冷却された後に熱交換器(30)の吸熱
側通路(32)へ流入する。熱交換器(30)では、吸熱側
通路(32)の排出内気(EA)と放熱側通路(31)の供給
空気とが熱交換を行うと同時に、水導入部(42)におい
て吸熱側通路(32)の排出内気(EA)に水分が供給され
る。そして、該水分が排出内気中で蒸発することによ
り、蒸発潜熱を利用して供給空気の冷却が行われる。本
実施形態では、供給空気の流量が排出内気(EA)の流量
よりも多く設定されているが、熱交換器(30)での供給
空気の冷却に蒸発潜熱を利用できるため、供給空気の冷
却は充分に行われる。
【0106】熱交換器(30)の吸熱側通路(32)から出
た排出内気(EA)は、加熱熱交換器(101)に流入して
廃熱源(100)からの冷却水と熱交換を行う。加熱熱交
換器(101)で更に加熱された排出内気(EA)は、調湿
機構(60)の放湿部(63)に入る。放湿部(63)では、
排出内気(EA)によりデシカントロータ(61)が加熱さ
れて再生される。つまり、廃熱源(100)からの廃熱が
デシカントロータ(61)の再生に利用される。
【0107】−実施形態2の効果− 本実施形態2によれば、熱交換器(30)に水導入部(4
2)を設けているため、供給空気の流量が排出内気(E
A)の流量よりも多く設定した場合であっても、供給空
気の冷却を充分に行うことができる。このため、調和空
気(SA)の流量を増大させることができ、冷房能力の増
大を図ることができる。また、廃熱源(100)からの廃
熱をデシカントロータ(61)の再生に利用できるため、
デシカントロータ(61)を充分に再生できると共に、エ
ネルギの有効利用を図ることができる。
【0108】
【発明の実施の形態3】本発明の実施形態3は、上記実
施形態1が冷房を行うのに対し、暖房を行うようにした
ものである。本実施形態3は、本体ユニット(10)のサ
イクル部(11)を除いて、上記実施形態1と同様に構成
されている。また、サイクル部(11)も上記実施形態1
とほぼ同様の構成となっており、以下では実施形態1と
異なる構成について説明する。
【0109】図5に示すように、本実施形態のサイクル
部(11)は、排出内気(EA)を動作流体として空気サイ
クルを行い、供給空気を加熱するように構成されてい
る。具体的に、第1系統(20)では、第1入口ダクト
(23)が入口側で排気ダクト(55)に接続され、第1出
口ダクト(24)が出口側で室外に開口している。一方、
第2系統(40)では、第2入口ダクト(43)が入口側で
室外に開口し、第2出口ダクト(44)が出口側で給気ダ
クト(50)に接続されている。また、本実施形態の第2
系統(40)には、加湿予冷器(41)は設けられていな
い。
【0110】また、本実施形態の調湿機構(60)は、各
室内空間(81)における潜熱負荷の平均値に対応して供
給空気の加湿を行うように構成されている。つまり、各
室内空間(81)における潜熱負荷が異なる場合であって
も、全ての室内空間(81)における潜熱負荷が上記平均
値であるとした場合に必要となる加湿量を確保するよう
に、デシカントロータ(61)によって供給空気へ所定量
の水分を供給するように構成されている。
【0111】−運転動作− 本実施形態3に係る空気調和装置は、本体ユニット(1
0)に導入外気(OA)を取り込んで供給空気とし、該供
給空気をサイクル部(11)で加熱し、調湿機構(60)で
加湿して調和空気(SA)を生成する。この調和空気(S
A)は、本体ユニット(10)から給気ダクト(50)を通
じて室内に供給される。また、本体ユニット(10)のサ
イクル部(11)では、排気ダクト(55)からの排出内気
(EA)を利用して供給空気の加熱が行われる。以下、上
記の動作を詳細に説明する。
【0112】各室内空間(81)からは、室内空気(RA)
が吸込口(58)を通じて排気ダクト(55)に取り込まれ
る。排気ダクト(55)に取り込まれた室内空気(RA)
は、分岐ダクト(57)からメインダクト(56)を通って
本体ユニット(10)に導入される。
【0113】本体ユニット(10)に取り込まれた室内空
気(RA)は、サイクル部(11)における第1系統(20)
の第1入口ダクト(23)に排出内気(EA)として送り込
まれる。この排出内気(EA)は、調湿機構(60)の吸湿
部(62)へ送られてデシカントロータ(61)と接触す
る。吸湿部(62)では、デシカントロータ(61)が排出
内気(EA)から吸湿する。その後、排出内気(EA)は、
圧縮機(21)へ供給される。
【0114】圧縮機(21)では排出内気(EA)が圧縮さ
れ、排出内気(EA)の温度及び圧力が上昇する。圧縮さ
れた排出内気(EA)は、熱交換器(30)の放熱側通路
(31)へ流入する。放熱側通路(31)を流れる間に、排
出内気(EA)は吸熱側通路(32)の供給空気と熱交換を
行い、該供給空気に対して放熱する。放熱した排出内気
(EA)は、膨張機(22)で膨張し、その温度及び圧力が
低下する。その後、排出内気(EA)は、第1出口ダクト
(24)を通じて室外に排出される。
【0115】一方、本体ユニット(10)に取り込まれた
導入外気(OA)は、第2系統(40)の第2入口ダクト
(43)に、供給空気として送り込まれる。その後、排出
内気(EA)は、熱交換器(30)の吸熱側通路(32)へ流
入する。吸熱側通路(32)を流れる間に、供給空気は放
熱側通路(31)の排出内気(EA)と熱交換を行い、加熱
される。つまり、熱交換器(30)では、排出内気(EA)
が供給空気の加熱に利用され、排出内気(EA)の温熱が
供給空気に回収される。
【0116】熱交換器(30)から出た供給空気は、第2
出口ダクト(44)を通って調湿機構(60)の放湿部(6
3)に入る。放湿部(63)では供給空気とデシカントロ
ータ(61)とが接触し、デシカントロータ(61)の吸着
剤が供給空気により加熱される。加熱された固体吸着剤
からは水分が脱着し、デシカントロータ(61)が再生さ
れると共に、供給空気が加湿される。この状態で、供給
空気の絶対湿度が、各室内空間(81)における潜熱負荷
の平均値に対応した値となる。その後、供給空気は、第
2出口ダクト(44)を通じて、給気ダクト(50)に調和
空気(SA)として送り込まれる。つまり、サイクル部
(11)と調湿機構(60)とによって供給空気の加熱と加
湿とが行われ、調和空気(SA)が生成する。
【0117】生成した調和空気(SA)は、給気ダクト
(50)のメインダクト(51)を流れ、各分岐ダクト(5
2)に分流される。その際、各分岐ダクト(52)への調
和空気(SA)の流入量は、VAVユニット(72)によっ
て調節される。分岐ダクト(52)へ流入した調和空気
(SA)は、複数の吹出口(53)から室内空間(81)に供
給される。
【0118】調湿機構(60)では、デシカントロータ
(61)が回転駆動されて吸湿部(62)と放湿部(63)と
の間を移動する。吸湿部(62)では、デシカントロータ
(61)が排出内気(EA)から吸湿する。一方、放湿部
(63)では、デシカントロータ(61)が供給空気に対し
て放湿する。つまり、デシカントロータ(61)を介して
排出内気(EA)の水分が供給空気へ移動し、排出内気
(EA)と供給空気との間で潜熱交換が行われ、供給空気
が加湿される。
【0119】上述のように、本体ユニット(10)は、室
外から取り込んだ導入外気(OA)の温度及び湿度を調節
することによって調和空気(SA)を生成する。また、サ
イクル部(11)での供給空気の加熱、及び調湿機構(6
0)での供給空気の加湿に排出内気(EA)を利用し、そ
の後、排出内気(EA)を室外に排出する。従って、本実
施形態に係る空気調和装置によって、室内の暖房と換気
とが同時に行われる。
【0120】−実施形態3の効果− 本実施形態3によれば、上記実施形態1とほぼ同様の効
果が得られる。
【0121】つまり、本体ユニット(10)と各室内空間
(81)とを給気ダクト(50)及び排気ダクト(55)で接
続すれば、室内空間(81)の温度及び湿度の調節と換気
とを全て行うことができる。このため、空気調和装置の
構成を簡略化でき、更には設置工事の簡素化を図ること
もできる。
【0122】また、サイクル部(11)での空気サイクル
によって供給空気の温度調節を行うため、冷媒の漏洩に
よる環境への悪影響や空調能力の低下といった問題を回
避することができる。また、サイクル部(11)の熱交換
器(30)で供給空気と排出内気(EA)とを熱交換させて
いるため、排出内気(EA)の温熱を供給空気に回収で
き、換気に伴う空調負荷の増大を抑制してエネルギ効率
の向上を図ることができる。また、供給空気と排出内気
(EA)との潜熱交換をデシカントロータ(61)により行
っているため、潜熱交換を高効率で行うことができる。
また、調湿機構(60)では各室内空間(81)における
潜熱負荷の平均値に対応して供給空気を加湿するように
しているため、構成や運転制御を複雑化させることな
く、快適性を充分に確保することができる。
【0123】−実施形態3の変形例− 上記実施形態3では、デシカントロータ(61)に吸着剤
のみを設けているが、上記実施形態1の変形例と同様
に、デシカントロータ(61)に熱酸化触媒を追加しても
よい。
【0124】上述のように、デシカントロータ(61)の
吸着剤は、水分だけでなく臭気物質も吸着する一方、吸
着剤を加熱すると水分と共に臭気物質も吸着剤から脱着
する。従って、上記実施形態3のように、デシカントロ
ータ(61)の吸着剤から脱着する水分で調和空気(SA)
の加湿を行う場合、吸着剤から脱着した臭気物質が調和
空気(SA)と共に室内に送られてしまう。これに対し、
本変形例では、デシカントロータ(61)の吸着剤を加熱
する際に、熱酸化触媒も加熱されて活性化する。このた
め、デシカントロータ(61)に吸着された臭気物質を分
解することができ、脱着した臭気物質による調和空気
(SA)の汚染を確実に防止することができる。また、デ
シカントロータ(61)を清浄な状態に維持して、その性
能を充分に発揮させることができる。
【0125】
【発明の実施の形態4】本発明の実施形態4は、上記実
施形態1において、切換手段として第1四路切換弁(6
5)及び第2四路切換弁(66)を設け、冷房運転と暖房
運転との双方を可能に構成したものである。以下、実施
形態1と異なる構成について説明する。
【0126】図6に示すように、第1系統(20)の第1
入口ダクト(23)は、一端が第1四路切換弁(65)に接
続されている。第2系統(40)の第2入口ダクト(43)
もまた、一端が第1四路切換弁(65)に接続されてい
る。第1四路切換弁(65)には、排気ダクト(55)と導
入ダクト(67)とが接続されている。第1四路切換弁
(65)は、導入ダクト(67)と第1入口ダクト(23)と
が連通し、且つ排気ダクト(55)と第2入口ダクト(4
3)とが連通する状態(図6に実線で示す状態)と、導
入ダクト(67)と第2入口ダクト(43)とが連通し、且
つ排気ダクト(55)と第1入口ダクト(23)とが連通連
通する状態(図6に破線で示す状態)とに切り換わるよ
うに構成される。導入ダクト(67)は、一端が室外に開
口して導入外気(OA)を取り入れるように構成される。
【0127】第1系統(20)の第1出口ダクト(24)
は、一端が第2四路切換弁(66)に接続されている。第
2系統(40)の第2出口ダクト(44)もまた、一端が第
2四路切換弁(66)に接続されている。第2四路切換弁
(66)には、給気ダクト(50)と排出ダクト(68)とが
接続されている。第2四路切換弁(66)は、第1出口ダ
クト(24)と給気ダクト(50)とが連通し、且つ第2出
口ダクト(44)と排出ダクト(68)とが連通する状態
(図6に実線で示す状態)と、第1出口ダクト(24)と
排出ダクト(68)とが連通し、且つ第2出口ダクト(4
4)と給気ダクト(50)とが連通する状態(図6に破線
で示す状態)とに切り換わるように構成される。排出ダ
クト(68)は、一端が室外に開口して排出内気(EA)を
室外に排出するように構成される。
【0128】−運転動作− 冷房運転時には、第1四路切換弁(65)及び第2四路切
換弁(66)が図6に実線で示すように切り換えられる。
この状態で実施形態1と同様に動作して冷房運転を行
う。
【0129】つまり、導入ダクト(67)を通じて本体ユ
ニット(10)に取り込まれた導入外気(OA)は、と第1
入口ダクト(23)に送り込まれる。その後、導入外気
(OA)は、調湿機構(60)での除湿とサイクル部(11)
での冷却とにより調和空気(SA)となり、第1出口ダク
ト(24)から給気ダクト(50)を通じて室内空間(81)
に供給される。一方、排気ダクト(55)からの室内空気
(RA)は、排出内気(EA)として第2入口ダクト(43)
に送り込まれる。その後、排出内気(EA)は、サイクル
部(11)での供給空気の冷却と調湿機構(60)でのデシ
カントロータ(61)の再生とに利用されて、第2出口ダ
クト(44)及び排出ダクト(68)を通じて室外に排出さ
れる。
【0130】暖房運転時には、第1四路切換弁(65)及
び第2四路切換弁(66)が図6に破線で示すように切り
換えられる。この状態で実施形態3と同様に動作して暖
房運転を行う。
【0131】つまり、導入ダクト(67)を通じて本体ユ
ニット(10)に取り込まれた導入外気(OA)は、と第2
入口ダクト(43)に送り込まれる。その後、導入外気
(OA)は、サイクル部(11)での加熱と調湿機構(60)
での加湿とにより調和空気(SA)となり、第2出口ダク
ト(44)から給気ダクト(50)を通じて室内空間(81)
に供給される。一方、排気ダクト(55)からの室内空気
(RA)は、排出内気(EA)として第1入口ダクト(23)
に送り込まれる。その後、排出内気(EA)は、調湿機構
(60)でデシカントロータ(61)により吸湿され、サイ
クル部(11)での供給空気の加熱に利用されて、第1出
口ダクト(24)及び排出ダクト(68)を通じて室外に排
出される。
【0132】
【発明の実施の形態5】本発明の実施形態5は、上記実
施形態1において、排気ダクト(55)の構成を変更する
ものである。尚、本実施形態5は、実施形態1だけでな
く、実施形態2〜4についてもそれぞれ適用することが
できる。以下、実施形態1と異なる構成について説明す
る。
【0133】図7に示すように、排気ダクト(55)の各
分岐ダクト(57)は、各階の天井裏(82)に開口してい
る。また、各階の天井(83)には、開口部(84)が複数
形成されている。そして、各室内空間(81)の室内空気
(RA)は、天井(83)の開口部(84)から天井裏(82)
に入り、天井裏(82)を通じて排気ダクト(55)の分岐
ダクト(57)に送り込まれる。このため、上記実施形態
1のように複数の吸込口(58)を別途設ける必要がな
く、構成を簡素化することができる。
【0134】
【発明の実施の形態6】本発明の実施形態6は、上記実
施形態5において、サブユニット(70)を設けるもので
ある。尚、上記実施形態5を上記実施形態1〜4の何れ
の実施形態に適用した場合であっても、本実施形態6の
適用が可能である。
【0135】図8に示すように、上記サブユニット(7
0)は、各階の天井裏(82)に設置されている。サブユ
ニット(70)のケーシング(71)には、VAVユニット
(72)と内気ファン(73)とが収納されている。VAV
ユニット(72)の構成は、上記実施形態1と同様であ
る。内気ファン(73)は、室内空気(RA)をケーシング
(71)内に取り込み、取り込んだ室内空気(RA)を給気
ダクト(50)の分岐ダクト(52)へ送り込むように構成
されている。
【0136】本体ユニット(10)の調和空気(SA)は、
給気ダクト(50)内を流れ、メインダクトから分岐ダク
ト(52)に流入する。その際、分岐ダクト(52)への流
入量がサブユニット(70)内のVAVユニット(72)に
より調節される。また、サブユニット(70)内では、分
岐ダクト(52)の調和空気(SA)に内気ファン(73)か
らの室内空気(RA)が混入される。
【0137】また、本実施形態の本体ユニット(10)で
は、調和空気(SA)を生成する際に、該調和空気(SA)
のエンタルピが室内空間(81)の空調負荷の顕熱比によ
って定まるエンタルピよりも低くなるようにする。つま
り、調和空気(SA)と室内空間(81)の室内空気とのエ
ンタルピ差を大きく設定し、空調能力を維持しつつ調和
空気(SA)を低減するようにしている。特に、本実施形
態のように導入外気(OA)のみで調和空気(SA)を構成
し、且つ排気ダクト(55)からの室内空気(RA)を全て
排出するとした場合、調和空気(SA)の風量を極力少な
く設定するのが望ましい。
【0138】ところが、上述のように調和空気(SA)と
室内空気のエンタルピ差を大きく設定すると、冷房時に
調和空気(SA)がかなりの低温となり、同様に暖房時に
調和空気(SA)がかなりの高温となる。そして、この様
な場合に調和空気(SA)をそのまま吹出口(53)から吹
き出すと、却って在室者に不快感を与えてしまう。これ
に対し、本実施形態では、サブユニット(70)内で調和
空気(SA)に室内空気(RA)を混入し、適当な温度とし
てから吹出口(53)より吹き出すようにしている。
【0139】−実施形態6の変形例− 本実施形態6では、サブユニット(70)を以下のように
構成してもよい。
【0140】図9に示すように、本変形例では、サブユ
ニット(70)は吹出口(53)と一体に形成される。従っ
て、サブユニット(70)は、吹出口(53)に対応して各
階に複数ずつ設置される。具体的に、サブユニット(7
0)のケーシング(71)は、吹出口(53)と一体に形成
されている。該ケーシング(71)には、内気ファン(7
3)が収納されている。内気ファン(73)は、室内空気
(RA)をケーシング(71)内に取り込み、取り込んだ室
内空気(RA)を吹出口(53)から吹き出される直前の調
和空気(SA)に混入するように構成されている。本変形
例によれば、上記実施形態6と同様に、吹出口(53)か
らの吹出風温を適正化することができる。更に、本変形
例では、各吹出口(53)からの吹出風温を個別に設定す
ることも可能である。
【0141】
【発明の実施の形態7】本発明の実施形態7は、上記実
施形態5において、加湿手段である加湿器(74)を設け
ると共に、調湿機構(60)の構成を変更するものであ
る。尚、上記実施形態5を上記実施形態1〜4の何れの
実施形態に適用した場合であっても、本実施形態7の適
用が可能である。
【0142】本実施形態の調湿機構(60)は、上記実施
形態1とほぼ同様に構成されているが、以下の点で異な
る。この調湿機構(60)は、冷房時において、各室内空
間(81)における潜熱負荷の最大値に対応して供給空気
の減湿を行うように構成されている。つまり、各室内空
間(81)における潜熱負荷が異なる場合であっても、全
ての室内空間(81)における潜熱負荷が上記最大値であ
るとした場合に必要となる除湿量を確保するように、デ
シカントロータ(61)によって供給空気から所定量の水
分を奪うように構成されている。
【0143】また、上記調湿機構(60)は、暖房時にお
いて、各室内空間(81)における潜熱負荷の最小値に対
応して供給空気の加湿を行うように構成されている。つ
まり、各室内空間(81)における潜熱負荷が異なる場合
であっても、全ての室内空間(81)における潜熱負荷が
上記最小値であるとした場合に必要となる加湿量を確保
するように、デシカントロータ(61)によって供給空気
へ所定量の水分を供給するように構成されている。
【0144】尚、上記実施形態1及び実施形態2のよう
に冷房運転のみを行う場合には、上記調湿機構(60)に
ついて、上述の冷房時における所定の除湿のみを行うよ
うに構成すればよい。また、上記実施形態3のように暖
房運転のみを行う場合には、上記調湿機構(60)につい
て、上述の暖房時における所定の加湿のみを行うように
構成すればよい。一方、上記実施形態4のように冷暖房
運転の両方を行う場合には、冷房時における所定の除湿
と暖房時における所定の加湿との両方を行うように構成
する必要がある。
【0145】図10に示すように、上記加湿器(74)は
各階の天井(83)に設置されている。この加湿器(74)
は、室内空間(81)から室内空気(RA)を取り込み、加
湿した後に再び室内空間(81)に供給するように構成さ
れている。ここで、本実施形態では、調湿機構(60)に
おいて、冷房時には潜熱負荷の最大値に対応した除湿を
行い、暖房時には潜熱負荷の最小値に対応した加湿を行
う。従って、冷房時と暖房時の何れにおいても、調和空
気(SA)を室内に供給するのみでは、室内空間(81)に
よって室内空気(RA)の湿度が過度に低下するおそれが
ある。これに対し、本実施形態の加湿器(74)は、上述
の湿度の低下を回避するため、各室内空間(81)の潜熱
負荷に対応して加湿を行うように構成されている。
【0146】図11に示すように、上記加湿器(74)
は、直方体状のハウジング(75)と、多数の透湿チュー
ブ(76)とを備えている。透湿チューブ(76)は、水分
を透過する透湿膜をチューブ状に形成したものである。
透湿チューブ(76)は、その軸方向がハウジング(75)
の長手方向に一致する姿勢で、ハウジング(75)の一端
から他端に亘って設けられている。この透湿チューブ
(76)の内部には、室内空気(RA)が送り込まれる。一
方、ハウジング(75)の内部は水で満たされ、透湿チュ
ーブ(76)の外側面が水と接触する。そして、透湿チュ
ーブ(76)内を流れる間に室内空気(RA)が加湿され、
その後、室内空間(81)に供給される。
【0147】−実施形態7の効果− 本実施形態7では、調湿機構(60)において、冷房時に
潜熱負荷の最大値に対応した除湿を行い、暖房時に潜熱
負荷の最小値に対応した加湿を行う一方、個々の室内空
間(81)における潜熱負荷に対応するように加湿器(7
4)による加湿を行う。このため、調湿機構(60)にお
ける湿度の調節量をほぼ一定として運転の簡素化を図る
ことができ、加湿器(74)によって室内の湿度を的確に
制御することが可能となる。
【0148】−実施形態7の変形例− 上記実施形態7では、加湿器(74)を別体に形成して天
井(83)に設置するようにしたが、これに代えて、加湿
器(74)の配置を以下のようにしてもよい。
【0149】先ず、図12に示すように、加湿器(74)
を給気ダクト(50)の分岐ダクト(52)に設け、VAV
ユニット(72)と共にサブユニット(70)を形成するよ
うにしてもよい。この場合、加湿器(74)は、分岐ダク
ト(52)内の調和空気(SA)を加湿するように構成され
る。そして、加湿器(74)で加湿された調和空気(SA)
が、各吹出口(53)から室内空間(81)に供給される。
【0150】また、図13に示すように、上記実施形態
6(図8参照)に係るサブユニット(70)内に加湿器
(74)を設置するようにしてもよい。この場合も、加湿
器(74)は給気ダクト(50)の分岐ダクト(52)に設け
られ、該分岐ダクト(52)内の調和空気(SA)を加湿す
る。
【0151】また、図14に示すように、上記実施形態
6の変形例(図9参照)に係るサブユニット(70)内に
加湿器(74)を設置するようにしてもよい。この場合、
加湿器(74)は、吹出口(53)から吹き出される直前の
調和空気(SA)を加湿する。
【0152】
【発明の実施の形態8】本発明の実施形態8は、上記実
施形態5に係る空気調和装置を建物(80)に設置すると
共に、ペリメータ負荷の処理を行うペリメータ用空調機
(95)を別途追加するものである。以下、本実施形態8
について、図15を参照しながら説明する。
【0153】本実施形態の空気調和装置は、上記実施形
態1とほぼ同様に構成され、本体ユニット(10)が所定
の空調能力を発揮するように構成されている。具体的
に、上記空気調和装置は、換気に伴う顕熱負荷及び潜熱
負荷とインテリアゾーンの顕熱負荷及び潜熱負荷とを処
理できるだけの空調能力を発揮し得るように構成されて
いる。
【0154】上記ペリメータ用空調機(95)は、窓(8
5)の付近の壁際に設置されたファンコイルユニット(9
6)により構成されている。該ファンコイルユニット(9
6)には、配管を通じて冷水又は温水が供給される。そ
して、ファンコイルユニット(96)は、冷水又は温水と
室内空気(RA)とを熱交換させ、ペリメータゾーンにお
ける室内空気(RA)を冷却し又は加熱して、外部から侵
入する熱負荷であるペリメータ負荷を処理するように構
成されている。
【0155】−運転動作− 上記空気調和装置は、換気に伴う顕熱負荷及び潜熱負荷
を処理する。つまり、換気用に室外空気をそのまま室内
に導入すると室内空気(RA)の温度及び湿度が変動す
る。このため、室外空気から成る導入外気(OA)の温度
及び湿度を調節し、換気を行いつつ室内空気(RA)の温
度及び湿度を維持する。また、インテリアゾーンの顕熱
負荷及び潜熱負荷に対応して本体ユニット(10)で供給
空気の温度及び湿度の調節を行う。つまり、ペリメータ
負荷に比べて負荷変動の小さいインテリアゾーンの空調
負荷を、本解決手段に係る空気調和装置により一括して
処理する。
【0156】一方、上記ペリメータ用空調機(95)は、
ペリメータ負荷の処理を行う。つまり、夏期における窓
(85)からの日射等による熱侵入が多い場合には、室内
空気(RA)の冷却を行う。また、冬期におけるコールド
ドラフトを防止するため、室内空気(RA)の加熱を行
う。
【0157】−実施形態8の効果− 本実施形態8によれば、室内空間(81)の空調負荷のう
ち変動が少ないものである換気による空調負荷とインテ
リアゾーンにおける空調負荷とを、上記空気調和装置に
より一括して効率よく処理することができる。また、負
荷変動の大きなペリメータ負荷は、能力制御の容易なフ
ァンコイルユニット(96)から成るペリメータ用空調機
(95)により効率的に処理することができる。
【0158】−実施形態8の変形例− 上記実施形態8では、ペリメータ用空調機(95)をファ
ンコイルユニット(96)により構成したが、これに代え
て、冷水又は温水が流通する伝熱管を建物(80)の壁に
埋め込むようにしてもよい。
【0159】
【発明の実施の形態9】本発明の実施形態9は、上記実
施形態8に係る空気調和装置において本体ユニット(1
0)の構成を変更し、該空気調和装置がペリメータ用空
調機(95)をも兼ねるようにするものである。以下、本
実施形態9について、図16を参照しながら説明する。
【0160】本実施形態の本体ユニット(10)には、サ
イクル部(11)に代えて、図外の水チラー(ウォーター
チリングユニット)が設けられている。この水チラー
は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行い、冷凍動作による冷
水の生成と、ヒートポンプ動作による温水の生成とを切
り換えて行うように構成されている。そして、本体ユニ
ット(10)は、供給空気を上記水チラーで生成した冷水
又は温水と熱交換させて、供給空気の温度調節を行って
調和空気(SA)を生成するように構成されている。尚、
本実施形態の本体ユニット(10)は、実施形態8のもの
と同様に、所定の空調能力を発揮するように構成されて
いる。
【0161】上記ペリメータ用空調機(95)は、窓(8
5)の付近の壁際に設置されたファンコイルユニット(9
6)により構成されている。この点は、上記実施形態8
と同様である。各階のファンコイルユニット(96)は、
冷温水回路(97)によって本体ユニット(10)と接続さ
れている。この冷温水回路(97)は、本体ユニット(1
0)の水チラーで生成した冷水又は温水の一部をファン
コイルユニット(96)との間で循環させるように構成さ
れている。
【0162】そして、本実施形態では、本体ユニット
(10)で生成した調和空気(SA)を供給して冷房又は暖
房が行われると共に、ファンコイルユニット(96)へ冷
水又は温水を供給してペリメータ負荷の処理が行われ
る。
【0163】
【発明のその他の実施の形態】本発明は、上記の各実施
形態について、以下のような構成としてもよい。
【0164】−第1の変形例− 第1の変形例は、建物(80)の床(87)に形成した吹出
開口(88)から調和空気(SA)を吹き出すものである。
以下、図17を参照しながら説明する。尚、図17は、
上記実施形態6(図8参照)に本変形例を適用したもの
であるが、本変形例を実施形態6以外に適用することも
可能である。
【0165】建物(80)の床(87)には、複数の吹出開
口(88)と一つの吸込開口(89)とが形成されている。
サブユニット(70)は、床下(86)に設置されている。
サブユニット(70)の内気ファン(73)は、吸込開口
(89)から室内空気(RA)を吸い込む。給気ダクト(5
0)の分岐ダクト(52)は、床下(86)に開口してい
る。そして、給気ダクト(50)を通じて送られる調和空
気(SA)は、床下(86)を流れて各吹出開口(88)から
室内空間(81)に吹き出される。一方、建物(80)の天
井(83)には、開口部(84)が形成されている。排気ダ
クト(55)の分岐ダクト(57)は、天井裏(82)に開口
している。そして、室内空間(81)の室内空気(RA)
は、天井(83)の開口部(84)から天井裏(82)に入
り、天井裏(82)を通じて排気ダクト(55)の分岐ダク
ト(57)に送り込まれる。
【0166】−第2の変形例− 第2の変形例は、空気浄化手段(77)である空気清浄機
(77)を設け、該空気清浄機(77)によって浄化した室
内空気(RA)を排気ダクト(55)に送り込むものであ
る。以下、図18を参照しながら説明する。尚、図18
は、上記実施形態5(図7参照)に本変形例を適用した
ものであるが、本変形例を実施形態5以外に適用するこ
とも可能である。
【0167】上記空気清浄機(77)は、建物(80)の天
井(83)に設置されている。空気清浄機(77)は、エア
フィルタとオイルミスト分離器とにより構成され、取り
込んだ室内空気(RA)を浄化して天井裏(82)に吹き出
すように構成されている。尚、浄化した室内空気(RA)
の全てを天井裏(82)に吹き出すのではなく、その一部
を室内空間(81)に戻すようにしてもよい。
【0168】室内空気(RA)は、空気清浄機(77)によ
って浄化された後に、天井裏(82)を通って排気ダクト
(55)に送り込まれる。このため、汚れた室内空気(R
A)による排気ダクト(55)の汚染を防止することがで
き、ダクト内部の洗浄等の保守作業を軽減することがで
きる。
【0169】−第3の変形例− 第3の変形例は、夜間に蓄熱動作を行うものである。以
下、図19を参照しながら説明する。尚、図19は、上
記実施形態6(図8参照)に本変形例を適用したもので
あるが、本変形例を実施形態6以外に適用することも可
能である。
【0170】本変形例では、吹出口(53)が、吹出し方
向を変更できるように構成される。昼間には、吹出口
(53)から室内空間(81)に向けて調和空気(SA)が吹
き出され、室内空間(81)の冷房又は暖房が行われる。
一方、夜間には、吹出口(53)から天井裏(82)に向け
て調和空気(SA)が吹き出され、調和空気(SA)の冷熱
又は温熱が建物(80)の構造体(90)に蓄えられる。こ
の蓄熱動作によって、いわゆる躯体蓄熱を行う。
【0171】夜間の蓄熱動作により蓄えられた冷熱又は
温熱は、昼間の空調運転時に利用される。冷房運転時を
例に説明すると、天井(83)の開口部(84)から天井裏
(82)に入った室内空気(RA)は、構造体(90)との接
触により冷熱を付与されて冷却される。冷却された室内
空気(RA)は、排出ダクトを通って本体ユニット(10)
に送られ、サイクル部(11)の熱交換器(30)で供給空
気と熱交換する。従って、構造体(90)に蓄えられた冷
熱は、室内空気(RA)を介して供給空気に付与され、調
和空気(SA)の生成に利用される。また、暖房時には、
構造体(90)に蓄えられた温熱が室内空気(RA)を介し
て供給空気に付与され、調和空気(SA)の生成に利用さ
れる。
【0172】−第4の変形例− 上記の実施形態1〜8では、本体ユニット(10)にサイ
クル部(11)を設け、サイクル部(11)の空気サイクル
動作によって供給空気の温度調節を行うようにしてい
る。これに対し、本体ユニット(10)に冷媒回路を設
け、蒸気圧縮式冷凍サイクルによって供給空気の温度調
節を行うようにしてもよい。また、同様に、吸収式冷凍
サイクルや吸着式冷凍サイクルによって供給空気の温度
調節を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の建物における
配置を示す全体配置図である。
【図2】実施形態1に係る本体ユニットの構成を示す概
略構成図である。
【図3】実施形態1の変形例に係る本体ユニットの構成
を示す概略構成図である。
【図4】実施形態2に係る本体ユニットの構成を示す概
略構成図である。
【図5】実施形態3に係る本体ユニットの構成を示す概
略構成図である。
【図6】実施形態4に係る本体ユニットの構成を示す概
略構成図である。
【図7】実施形態5に係る空気調和装置の構成を示す要
部拡大図である。
【図8】実施形態6に係る空気調和装置の構成を示す要
部拡大図である。
【図9】実施形態6の変形例に係る空気調和装置の構成
を示す要部拡大図である。
【図10】実施形態7に係る空気調和装置の構成を示す
要部拡大図である。
【図11】実施形態7に係る加湿器の構成を示す概略構
成図である。
【図12】実施形態7の変形例に係る空気調和装置の構
成を示す要部拡大図である。
【図13】実施形態7の変形例に係る空気調和装置の構
成を示す要部拡大図である。
【図14】実施形態7の変形例に係る空気調和装置の構
成を示す要部拡大図である。
【図15】実施形態8に係る空気調和装置の構成を示す
要部拡大図である。
【図16】実施形態9に係る空気調和装置の建物におけ
る配置を示す全体配置図である。
【図17】その他の実施形態(第1の変形例)に係る空
気調和装置の構成を示す要部拡大図である。
【図18】その他の実施形態(第2の変形例)に係る空
気調和装置の構成を示す要部拡大図である。
【図19】その他の実施形態(第3の変形例)に係る空
気調和装置の構成を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
(10)本体ユニット (11)サイクル部 (30)熱交換器 (50)給気ダクト (55)排気ダクト (61)デシカントロータ(湿度媒体) (74)加湿器(加湿手段) (77)空気清浄機(空気浄化手段) (80)建物 (81)室内空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/08 F24F 1/00 371Z (72)発明者 坂本 隆一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 渡部 裕司 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 米本 和生 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L051 BC07 BC10 3L053 BB06 BC04 BD03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外から取り込んだ導入外気より成る供
    給空気の温度及び湿度を調節して調和空気を生成する本
    体ユニット(10)と、 上記本体ユニット(10)が生成する調和空気を区画され
    た複数の室内空間(81)に導く給気ダクト(50)とを備
    え、上記調和空気の供給によって室内空間(81)の空気
    調和と換気とを行う空気調和装置。
  2. 【請求項2】 調和空気を生成する本体ユニット(10)
    と、 上記本体ユニット(10)の調和空気を区画された複数の
    室内空間(81)に導く給気ダクト(50)と、 室内空気を上記本体ユニット(10)に導く排気ダクト
    (55)とを備える一方、上記本体ユニット(10)は、室
    外から取り込んだ導入外気と排気ダクト(55)で導かれ
    た室内空気の一部とより成る供給空気の温度及び湿度を
    調節して調和空気を生成し、その後に排出内気を室外へ
    排出して換気を行うように構成されている空気調和装
    置。
  3. 【請求項3】 調和空気を生成する本体ユニット(10)
    と、 上記本体ユニット(10)の調和空気を区画された複数の
    室内空間(81)に導く給気ダクト(50)と、 室内空気を上記本体ユニット(10)に導く排気ダクト
    (55)とを備える一方、 上記本体ユニット(10)は、室外から取り込んだ導入外
    気より成る供給空気の温度及び湿度を調節して調和空気
    を生成すると共に、該調和空気の生成に上記排気ダクト
    (55)で導かれた室内空気から成る排出内気を利用し、
    その後に排出内気を室外へ排出して換気を行うように構
    成されている空気調和装置。
  4. 【請求項4】 調和空気を生成する本体ユニット(10)
    と、 上記本体ユニット(10)の調和空気を区画された複数の
    室内空間(81)に導く給気ダクト(50)と、 室内空気を上記本体ユニット(10)に導く排気ダクト
    (55)とを備える一方、 上記本体ユニット(10)は、室外から取り込んだ導入外
    気と排気ダクト(55)で導かれた室内空気の一部とより
    成る供給空気の温度及び湿度を調節して調和空気を生成
    すると共に、該調和空気の生成に上記排気ダクト(55)
    で導かれた室内空気の残りから成る排出内気を利用し、
    その後に排出内気を室外へ排出して換気を行うように構
    成されている空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の空気調和装置にお
    いて、 本体ユニット(10)は、導入外気と排出内気との間で顕
    熱及び潜熱の交換を行わせるように構成されている空気
    調和装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の空気調和装置において、 本体ユニット(10)は、導入外気と排出内気とを熱交換
    させる熱交換器(30)と、導入外気から吸湿して排出内
    気へ放湿する湿度媒体(61)とを備え、供給空気の冷却
    と減湿とを行って調和空気を生成するように構成されて
    いる空気調和装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の空気調和装置において、 本体ユニット(10)は、導入外気と排出内気とを熱交換
    させる熱交換器(30)と、排出内気から吸湿して導入外
    気へ放湿する湿度媒体(61)とを備え、供給空気の加熱
    と加湿とを行って調和空気を生成するように構成されて
    いる空気調和装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の空気調和装置にお
    いて、 湿度媒体(61)は、吸着剤を備え、該吸着剤への水分の
    吸着によって吸湿を行い、加熱による該吸着剤からの水
    分の脱着によって放湿を行うように構成されている空気
    調和装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の空気調和装置において、 湿度媒体(61)は、加熱により活性化して臭気物質を分
    解する熱酸化触媒を備えている空気調和装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至5の何れか1記載の空気
    調和装置において、 本体ユニット(10)は、供給空気の冷却を行うと共に、
    調和空気の絶対湿度が複数の室内空間(81)における潜
    熱負荷の平均値に対応した絶対湿度となるように供給空
    気の減湿を行うように構成されている空気調和装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至5の何れか1記載の空気
    調和装置において、 本体ユニット(10)は、供給空気の冷却を行うと共に、
    調和空気の絶対湿度が複数の室内空間(81)における潜
    熱負荷の最大値に対応した絶対湿度以下となるように供
    給空気の減湿を行うように構成される一方、 各室内空間(81)における潜熱負荷に対応するために加
    湿を行う加湿手段(74)が設けられている空気調和装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至5の何れか1記載の空気
    調和装置において、 本体ユニット(10)は、供給空気の加熱を行うと共に、
    調和空気の絶対湿度が複数の室内空間(81)における潜
    熱負荷の平均値に対応した絶対湿度となるように供給空
    気の加湿を行うように構成されている空気調和装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至5の何れか1記載の空気
    調和装置において、 本体ユニット(10)は、供給空気の加熱を行うと共に、
    調和空気の絶対湿度が複数の室内空間(81)における潜
    熱負荷の最小値に対応した絶対湿度以下となるように供
    給空気の加湿を行うように構成される一方、 各室内空間(81)における潜熱負荷に対応するために加
    湿を行う加湿手段(74)が設けられている空気調和装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至5の何れか1記載の空気
    調和装置において、 換気に伴う顕熱負荷及び潜熱負荷と、室内空間(81)の
    インテリアゾーンにおける潜熱負荷とを少なくとも処理
    するように構成されている空気調和装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至5の何れか1記載の空気
    調和装置において、 本体ユニット(10)は、空気サイクルを行うサイクル部
    (11)を備え、該サイクル部(11)で供給空気の温度を
    調節するように構成されている空気調和装置。
  16. 【請求項16】 請求項3,4又は5記載の空気調和装
    置において、 本体ユニット(10)は、供給空気を圧縮した後に排出内
    気と熱交換させてから膨張させて空気サイクルを行うサ
    イクル部(11)を備え、該サイクル部(11)で膨張させ
    た供給空気を調和空気として給気ダクト(50)へ送り込
    むように構成されている空気調和装置。
  17. 【請求項17】 請求項3,4又は5記載の空気調和装
    置において、 本体ユニット(10)は、排出内気を圧縮した後に供給空
    気と熱交換させてから膨張させて空気サイクルを行うサ
    イクル部(11)を備え、該サイクル部(11)で排出内気
    と熱交換させた供給空気を調和空気として給気ダクト
    (50)へ送り込むように構成されている空気調和装置。
  18. 【請求項18】 請求項15,16又は17記載の空気
    調和装置において、 本体ユニット(10)は、サイクル部(11)を複数備え、
    運転するサイクル部(11)の数を変更して空調能力を制
    御するように構成されている空気調和装置。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18の何れか1記載の空
    気調和装置において、 室内空気を浄化した後に排気ダクト(55)へ送り込む空
    気浄化手段(77)を備えている空気調和装置。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19の何れか1記載の空
    気調和装置において、 本体ユニット(10)は、建物(80)の屋上に設置される
    一方、 給気ダクト(50)は各階の室内空間(81)に調和空気を
    供給し、排気ダクト(55)は各階の室内空間(81)の室
    内空気を取り込むように構成されている空気調和装置。
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