JP2000297032A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JP2000297032A
JP2000297032A JP10698499A JP10698499A JP2000297032A JP 2000297032 A JP2000297032 A JP 2000297032A JP 10698499 A JP10698499 A JP 10698499A JP 10698499 A JP10698499 A JP 10698499A JP 2000297032 A JP2000297032 A JP 2000297032A
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pressure
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modulus
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JP10698499A
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Inventor
Shigeo Ota
重雄 太田
Koji Tanaka
幸司 田中
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼着部位の動きに対する追従性に優れ、貼付
時の剥がれが十分に防止された貼付剤を提供すること。 【解決手段】 支持体と該支持体上に積層された感圧性
接着剤層とを備えた貼付剤であって、せん断粘着力が
0.5N/cm2〜15N/cm2でありかつ50%モジ
ュラスが0.1N/cm〜20N/cmであるという条
件を満たすことを特徴とする貼付剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体と感圧性接
着剤層とを備えた貼付剤に関し、より詳しくは、貼着部
位の動きに対する追従性に優れ、貼付時の剥がれが十分
に防止された貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスター剤などの貼付剤を
関節やその他の皮膚などの特に動きが激しい部分に貼付
した場合に人体の動きに貼付剤が追従できずに、使用時
に脱落したり剥がれるといった現象が見られていた。そ
こで、このような現象を回避すべく支持体や感圧性接着
剤についてそれぞれ独立に物性面を検討した貼付剤が特
公平7−116023号、特許第2571400号、特
開平7−126155号、特開平8−206151号、
特開平10−279472号などに開示されている。
【0003】しかしながら、上記従来の貼付剤であって
も、肘、膝、顔面などの動きが大きく皮膚の伸縮が激し
い場所に貼付する場合は貼付剤が剥がれるといった現象
は回避されず、未だ十分なものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する課題に鑑みてなされたものであり、貼着部位
の動きに対する追従性に優れ、貼付時の剥がれが十分に
防止された貼付剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、従来のように貼付
剤の剥がれにくさや使用感を検討する際に支持体や感圧
性接着剤それぞれについて独立して物性面を検討してい
たのでは、たとえ支持体が貼付に適していても感圧性接
着剤を積層して貼付剤としたときには貼付に適している
とは限らず、結果として特に動きが大きく伸縮が激しい
場所に貼付する場合は未だ脱落や剥がれがおこり、また
使用感が悪くなるということを見出した。そして、人体
に貼付した貼付剤が剥がれる原因としては、皮膚の伸縮
性に対して貼付剤のせん断方向の接着力及び追従性が重
要であり、支持体と感圧性接着剤層により構成されて一
体化された貼付剤自体のせん断粘着力が一定条件を満た
しかつ50%モジュラスが一定条件を満たす場合に、関
節や顔などの動きが激しく皮膚の伸縮が激しい部分に貼
付してもその動きに対する追従性がよく、剥がれが十分
に防止される貼付剤が得られることを見出した。
【0006】すなわち、本発明の貼付剤は、支持体と該
支持体上に積層された感圧性接着剤層(薬物を含んでも
含まなくてもよい)とを備えたものであって、下記の
a)及びb)の条件: a)前記貼付剤を幅25mm×長さ100mmの試験片
としてその感圧性接着剤層の幅25mm×長さ20mm
の部分をJIS Z 0237-1991 8.2.2規定の試験板上に貼り
合わせ、貼り合わせた部分を5kgfの力で15分間圧
着した後、引張試験機にて、前記試験片の中心線と前記
引張試験機のつかみの中心線が一直線上にあり、試験片
にかかる力が該試験片の中心線と平行にかかるようにし
て該試験片を引張速度300±30mm/分で引っ張
り、貼り合わせた部分が剥がれたとき又は試験片が切断
したときのせん断粘着力が0.5N/cm2〜15N/
cm2であること; b)50%モジュラスが0.1N/cm〜20N/cm
であること;を満たすことを特徴とするものである。
【0007】なお、ここでいうせん断粘着力とは、JIS
Z 0237-1991において参考3.として記載されている
「せん断粘着力試験」にしたがって下記条件下で測定し
た値をいう。すなわち、本発明にかかるせん断粘着力と
は、幅25mm、長さ100mmの貼付剤を試験片と
し、JIS Z 0237-1991 8.2.2規定の試験板上に貼り合わ
せ部分の面積が25mm(幅W)×20mm(長さL)
となるように貼り合わせ、貼り合わせた部分を5kgf
の力で15分間圧着し、圧着後直ちにJIS Z 0237-1991
6.2規定の引張試験機を用い、試験片の中心線と引張試
験機のつかみの中心線が一直線上にあり、試験片にかか
る力が試験片の中心線と平行にかかるようにして試験片
を毎分300±30mmの速さで引っ張り、貼り合わせ
た部分が剥がれたとき又は試験片が切断したときの単位
面積当たりの力[N/{幅W(cm)×長さL(c
m)}=N/5.0(cm2)]をいう。
【0008】また、ここでいう50%モジュラスとは、
JIS Z 0237-1991.6に記載されている「引張強さ及び
伸び」をもとに下記条件下で測定した値をいう。すなわ
ち、本発明にかかる50%モジュラスとは、幅25m
m、長さ80mmの貼付剤を試験片とし、JIS Z 0237
-1991.6.2規定の引張試験機を用い、試験長50mm、
引っ張り速度300mm/分で75mmまで引き伸ば
し、そのときの単位幅当たりの力[N/幅(cm)=N
/2.5(cm)]N/cm{kgf/cm}をいう。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついてさらに詳しく説明する。
【0010】図1は本発明の貼付剤の好適な実施形態を
示す模式断面図であり、貼付剤1は支持体2の表面に感
圧性接着剤層3を積層してなるものであり、使用時には
剥がされる離型フィルム4が更に積層されていてもよ
い。そして、本発明の貼付剤1は、前述のせん断粘着力
が0.5N/cm2〜15N/cm2でありかつ前述の5
0%モジュラスが0.1N/cm〜20N/cmのもの
である。せん断粘着力が0.5N/cm2〜15N/c
2でありかつ前述の50%モジュラスが0.1N/c
m〜20N/cmであることにより、貼着部位に対する
追従性が十分に向上し、関節や顔などの動きが激しく皮
膚の伸縮が激しい部分に貼付しても貼付剤が剥がれなく
なる。
【0011】すなわち、上記の2条件を同時に満たせ
ば、肘、膝などの動きが大きな関節や非常に細かな動き
が連続して起こる顔面などに貼付しても、貼付剤を構成
する感圧性接着剤と支持体が共に皮膚の動きに対して適
度に伸びて十分に皮膚に追従でき、しかも貼付剤に平行
方向にかかる力に対しても十分な粘着力が発揮されるた
め、剥がれが十分に防止されると共にひきつれ感なく貼
付される。
【0012】本発明の貼付剤自体のせん断粘着力は、前
述の通り0.5N/cm2〜15N/cm2であり、好ま
しくは1N/cm2〜10N/cm2であり、さらに好ま
しくは1.5N/cm2〜8N/cm2である。せん断粘
着力が強いほど皮膚の動きに対して十分に追従でき、剥
がれが防止される傾向にあるが、15N/cm2を超え
ると剥がれの防止効果はさほど向上せず、却って貼付時
に引きつれ感が発生するようになる。他方、貼付剤のせ
ん断粘着力が0.5N/cm2未満では、貼付部分(関
節等)の動き(曲げ伸ばし)に対して密着性が悪くな
り、少しの動きに対しても剥がれやすくなる。
【0013】また、貼付剤のせん断粘着力は、貼付剤の
製造時においても重要な要素となる。すなわち、通常貼
付剤を製造する場合は、支持体に感圧性接着剤を塗工し
てフィルムシートとした後、ラミネーターによりフィル
ムシートと感圧性接着剤とを保護する離型フィルム(剥
離フィルム)をラミネートして裁断するのであるが、せ
ん断粘着力が0.5N/cm2未満であると裁断時にフ
ィルムシートと離型フィルムにずれが生じ、切れ残りが
発生して不良品発生率増加の原因となる傾向にある。
【0014】また、本発明の貼付剤自体の50%モジュ
ラスは、前述の通り0.1N/cm〜20N/cmであ
り、好ましくは0.3N/cm〜15N/cmであり、
さらに好ましくは0.5N/cm〜10N/cmであ
る。貼付剤の50%モジュラスが0.1N/cm未満で
あると、貼付剤にこしが無くなり患部に貼付しにくくな
る。他方、貼付剤の50%モジュラスが20N/cmを
超える場合は、皮膚の動きに対して貼付剤が追従しにく
くなる。
【0015】更に、本発明の貼付剤においては、そのせ
ん断粘着力と50%モジュラスとの比率が1:10〜1
0:1の範囲内にあることが好ましく、1:5〜10:
1の範囲内にあることがより好ましい。この比率が前記
下限未満では貼付時に貼付剤が剥がれ落ち易くなる傾向
にあり、他方、前記上限を超えると貼付剤を剥離する際
に剥ぎにくく、痛みを伴い易くなる傾向にある。
【0016】本発明の貼付剤に使用する支持体は、貼付
剤を構成した場合にそのせん断粘着力が0.5N/cm
2〜15N/cm2及び50%モジュラスが0.1N/c
m〜20N/cmとなるものであればよく、特に限定さ
れないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン
またはスチレン−イソプレンを主体とするブロック共重
合樹脂、ブタジエン−スチレン−メタクリル酸メチル共
重合樹脂、ナイロン、ポリウレタン、アルコキシアルキ
ル(メタ)アクリレート共重合体、ポリビニルアセター
ル、ポリアミド、レイヨン、織布、編布、不織布、また
はこれらの積層体が好ましく使用される。また、本発明
にかかる支持体は、それ自体の50%モジュラスが0.
03N/cm〜10N/cmのものが好ましい。支持体
は自体の50%モジュラスが前記下限未満では低応力で
容易に伸びるため、腰がなく、取り扱いにくくなる傾向
にあり、他方、前記上限を超えると必要範囲における伸
縮性が満たされず、皮膚に違和感が生じる傾向にある。
【0017】また、本発明の貼付剤の支持体の厚みは
0.01〜5mmが好ましい。支持体の厚みが0.01m
m未満となるとハンドリングが悪くなり、シワが生じ易
くなる傾向にあり、他方、5mmを超えると柔軟性が低
下し、貼付時に違和感が生じ、また物理的な刺激が付与
され易くなる傾向にある。
【0018】本発明の貼付剤に使用する感圧性接着剤
は、貼付剤を構成した場合にそのせん断粘着力が0.5
N/cm2〜15N/cm2及び50%モジュラスが0.
1N/cm〜20N/cmとなるものであればよく、特
に限定されないが、常温で薬物を皮膚表面に長時間固定
し得る粘着力を有するものが好ましく、例えば、アクリ
ル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤等が挙げ
られる。中でも粘着物性および薬物の放出性がよいとい
う観点からゴム系粘着剤が好ましく用いられ、特に、天
然ゴム、合成イソプレンゴム、ポリイソブチレン、ポリ
ビニルエーテル、ポリウレタン、ポリイソプレン、ポリ
ブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
−イソプレン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック(SIS)共重合体等がより好ましく用いら
れる。
【0019】さらに、SIS共重合体を用いる場合は、
シェル化学社製のSIS基剤(商品名:カリフレックス
TR−1107、カリフレックスTR−1111、カリ
フレックスTR−1112、カリフレックスTR−11
17)、日本合成ゴム社製のSIS基剤(商品名:JS
R5000、JSR5002、JSR5100)、日本
ゼオン社製のSIS基剤(商品名:クインタック357
0C)等の、SIS基剤そのものの300%モジュラス
(ASTMD412)が3〜15kg/cm2以下のも
のが最も好ましく用いられる。SIS基剤そのものの3
00%モジュラスが前記下限未満では基剤が柔らかすぎ
て腰がなく、皮膚への感圧性接着剤残りが生じる傾向に
あり、他方、前記上限を超えると基剤が硬くなり、皮膚
に追従しにくくなって剥離し易くなる傾向にある。
【0020】本発明の貼付剤に使用する感圧性接着剤中
には、必要に応じて粘着付与剤、軟化剤、充填剤、老化
防止剤、吸収促進剤などの配合剤を添加してもよい。こ
のような配合剤としては、例えば、脂環族飽和炭化水素
樹脂(荒川化学工業社製、商品名:アルコンP−100
等)、ロジンエステル(荒川化学工業社製、商品名:K
E−311、KE−100等)、水素添加ロジンエステ
ル(ハーキュレス社製、商品名:フォーラル105、フ
ォーラル85等)、水素化脂環族系炭化水素(エクソン
化学社製、商品名:エスコレッツ5300等)、ポリテ
ルペン樹脂、石油樹脂、フェノール樹脂の粘着付与剤;
流動パラフィン、ポリブテン、液状ポリイソブチレン、
動植物油などの軟化剤;その他充填剤;老化防止剤など
が挙げられる。また必要に応じて、薬剤の皮膚透過性を
向上させるために感圧性接着剤中に吸収促進剤を含有し
てもよく、このような吸収促進剤としては、例えば、ミ
リスチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、、ソル
ビタンモノラウレート、オレイルリン酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、オクチルフェニルエーテル、ラ
ウリルエーテル、ソルビタンモノラウレート、ラウロイ
ルジエタノールアミド、ラウロイルサルコシン、オレオ
イルサルコシンシュガーエステル、レシチン、グリチル
レチン、尿素、サリチル酸、チオグリコール酸カルシウ
ム、乳酸、乳酸エステル、オリーブ油、スクワレン、ラ
ノリン、流動パラフィン、グリセリン等が挙げられる。
その他、色素、香料、紫外線吸収剤、界面活性剤、pH
調整剤なども貼付剤の目的に応じて感圧性接着剤中に適
宜配合してもよい。
【0021】本発明の貼付剤に薬剤を保持させる場合に
は、前記の感圧性接着剤に配合すればよい。このような
薬剤としては、例えば、全身麻酔剤、睡眠、鎮痛剤、解
熱消炎鎮痛剤、ステロイドホルモン剤、興奮・覚醒剤、
精神神経用剤、局所麻酔剤、骨格筋弛緩剤、自立神経用
剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、強心剤、不整脈
用剤、利尿剤、血圧降下剤、血管収縮剤、血管拡張剤、
カルシウム拮抗剤、抗殺菌剤、寄生性皮膚疾患用剤、皮
膚軟化剤、抗生物質、解毒剤、鎮咳剤、鎮痒剤、催眠
剤、精神活力剤、ぜんそく剤、ホルモン分泌促進剤、抗
潰瘍剤、制癌剤、ビタミン剤、などが挙げられる。
【0022】本発明の貼付剤において支持体上に積層す
る感圧性接着剤層の厚み(塗工厚)は、10〜400μ
mが好ましい。感圧性接着剤層の厚みが400μmを超え
ると感圧性接着剤に含まれる薬剤の放出性が悪くなる傾
向にあり、他方、10μm未満では皮膚への接着性が劣
り、剥がれの原因となる傾向にある。
【0023】なお、本発明の貼付剤においてはその感圧
性接着剤層の表面に離型フィルムが更に積層されていて
もよいが、このような離型フィルムは特に制限されず、
剥離処理が施された樹脂フィルム、紙などが適宜選択さ
れる。
【0024】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内
容を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に
何ら限定されるものではない。
【0025】(実施例1)支持体としてポリエチレンテ
レフタレートフィルム(50%モジュラス:5N/c
m、厚み:100μm)を使用した。また、SIS基剤
(シェル化学社製、カリフレックスTR−1107、3
00%モジュラス:7kgf/cm2)を100重量
部、粘着付与剤(荒川化学社製、アルコンP−100)
を150重量部、軟化剤(流動パラフィン)を150重
量部、老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス
1010)を10重量部、薬剤としてケトプロフェンを
1重量部それぞれ配合し、混合したものを感圧性接着剤
として使用した。そして、この支持体上に塗工厚30μ
mとなるように感圧性接着剤を塗布して貼付剤を作製し
た。
【0026】得られた貼付剤のせん断粘着力及び50%
モジュラスを測定したところ、せん断粘着力は6N/c
2、50%モジュラスは4N/cmであった。
【0027】(実施例2)支持体としてポリエステル繊
維からなる織布(50%モジュラス:0.05N/c
m、厚み:500μm)を使用した。また、SIS基剤
(シェル化学社製、カリフレックスTR−1112、3
00%モジュラス:5kgf/cm2)を100重量
部、粘着付与剤(荒川化学社製、アルコンP−100)
を120重量部、軟化剤(流動パラフィン)を200重
量部、老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス
1010)を10重量部、薬剤としてリドカインを1重
量部それぞれ配合し、混合したものを感圧性接着剤とし
て使用した。そして、この支持体上に塗工厚30μmと
なるように感圧性接着剤を塗布して貼付剤を作製した。
【0028】得られた貼付剤のせん断粘着力及び50%
モジュラスを測定したところ、せん断粘着力は0.52
N/cm2、50%モジュラスは0.11N/cmであっ
た。
【0029】(実施例3)支持体として塩化ビニルフィ
ルム(50%モジュラス:9.0N/cm、厚み:80
μm)を使用した。また、SIS基剤(シェル化学社
製、カリフレックスTR−1111、300%モジュラ
ス:14kgf/cm2)を100重量部、粘着付与剤
(荒川化学社製、アルコンP−100)を200重量
部、軟化剤(流動パラフィン)を120重量部、老化防
止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1010)を
10重量部、薬剤としてフルルビプロフェンを1重量部
それぞれ配合し、混合したものを感圧性接着剤として使
用した。そして、この支持体上に塗工厚30μmとなる
ように感圧性接着剤を塗布して貼付剤を作製した。
【0030】得られた貼付剤のせん断粘着力及び50%
モジュラスを測定したところ、せん断粘着力は14.8
N/cm2、50%モジュラスは18.5N/cmであっ
た。
【0031】(比較例1)支持体としてポリエステル繊
維からなる織布(50%モジュラス:0.05N/c
m、厚み:500μm)を使用した。また、SIS基剤
(シェル化学社製、カリフレックスTR−1112、3
00%モジュラス:5kgf/cm2)を100重量
部、粘着付与剤(荒川化学社製、アルコンP−100)
を80重量部、軟化剤(流動パラフィン)を200重量
部、老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス1
010)を10重量部、薬剤としてケトプロフェンを1
重量部それぞれ配合し、混合したものを感圧性接着剤と
して使用した。そして、この支持体上に塗工厚30μm
となるように感圧性接着剤を塗布して貼付剤を作製し
た。
【0032】得られた貼付剤のせん断粘着力及び50%
モジュラスを測定したところ、せん断粘着力は0.3N
/cm2、50%モジュラスは0.08N/cmであっ
た。
【0033】(比較例2)支持体としてポリエチレンテ
レフタレートフィルム(50%モジュラス:18N/c
m、厚み:150μm)を使用した。また、SIS基剤
(日本ゼオン社製、クインタック3460C、300%
モジュラス:18kgf/cm2)を100重量部、粘
着付与剤(荒川化学社製、アルコンP−100)を20
0重量部、軟化剤(流動パラフィン)を150重量部、
老化防止剤(チバガイギー社製、イルガノックス101
0)を10重量部、薬剤としてインドメタシンを1重量
部それぞれ配合し、混合したものを感圧性接着剤として
使用した。そして、この支持体上に塗工厚30μmとな
るように感圧性接着剤を塗布して貼付剤を作製した。
【0034】得られた貼付剤のせん断粘着力及び50%
モジュラスを測定したところ、せん断粘着力は18N/
cm2、50%モジュラスは22N/cmであった。
【0035】(剥がれ試験)上記の実施例1〜3及び比
較例1〜2で得られた貼付剤をそれぞれ、長片が10c
m、短片が7cmの長方形に裁断し、各例について裁断
された貼付剤を20枚ずつ用意した。そして、各例の貼
付剤をおのおの20人の膝に貼付し、通常通りの生活を
してもらい、貼付後6時間後に剥がれの状態を観察し
た。得られた結果を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示した結果から明らかなように、せ
ん断粘着力が0.5N/cm2〜15N/cm2でありか
つ50%モジュラスが0.1N/cm〜20N/cmで
あるという2つの条件を同時に満たす本発明の貼付剤に
よれば、貼着部位の動きに対する追従性に優れ、貼付時
の剥がれが十分に防止されるという特性が達成されるこ
とが確認された。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の貼付剤に
よれば、貼着部位の動きに対する追従性に優れ、貼付時
の剥がれが十分に防止されるという特性が達成される。
したがって、本発明によって、関節や顔などの動きが激
しく皮膚の伸縮が激しい部分に貼付する場合であっても
その動きに対して十分に追従し、剥がれを十分に防止す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貼付剤の好適な実施形態を示す模式断
面図である。
【符号の説明】
1…貼付剤、2…支持体、3…感圧性接着剤層、4…離
型フィルム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と該支持体上に積層された感圧性
    接着剤層とを備えた貼付剤であって、下記のa)及び
    b)の条件を満たすことを特徴とする貼付剤。 a)前記貼付剤を幅25mm×長さ100mmの試験片
    としてその感圧性接着剤層の幅25mm×長さ20mm
    の部分をJIS Z 0237-1991 8.2.2規定の試験板上に貼り
    合わせ、貼り合わせた部分を5kgfの力で15分間圧
    着した後、引張試験機にて、前記試験片の中心線と前記
    引張試験機のつかみの中心線が一直線上にあり、試験片
    にかかる力が該試験片の中心線と平行にかかるようにし
    て該試験片を引張速度300±30mm/分で引っ張
    り、貼り合わせた部分が剥がれたとき又は試験片が切断
    したときのせん断粘着力が0.5N/cm2〜15N/
    cm2であること。 b)50%モジュラスが0.1N/cm〜20N/cm
    であること。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007015963A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 貼付剤
US7501358B2 (en) 2005-04-13 2009-03-10 Nitto Denko Corporation Adhesive preparation

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