JP2000296486A - 部品装着装置及びこれに用いられる装着機構 - Google Patents

部品装着装置及びこれに用いられる装着機構

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JP2000296486A
JP2000296486A JP11108508A JP10850899A JP2000296486A JP 2000296486 A JP2000296486 A JP 2000296486A JP 11108508 A JP11108508 A JP 11108508A JP 10850899 A JP10850899 A JP 10850899A JP 2000296486 A JP2000296486 A JP 2000296486A
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Yoshiyuki Yanagisawa
喜行 柳澤
Mikio Horie
三喜男 堀江
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Sony Corp
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/04Mounting of components, e.g. of leadless components

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を小型化にして部品装着作業時間の短縮
化及び部品装着作業の効率化を図る。 【解決手段】 所定の配列方向に配列された複数の装着
機構5、5、・・・に対して相対的に所定の移動方向へ
移動する被装着物4、4、・・・に該複数の装着機構に
よって部品を装着する部品装着装置1において、装着機
構を所定の平面内で動作される平面機構として設け、複
数の装着機構が配列された上記所定の配列方向を上記移
動方向に沿う方向とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品装着装置及びこ
れに用いられる装着機構に関する。詳しくは、回路基板
等の被装着物に電子部品等の部品を装着する部品装着装
置及びこれに用いられる装着機構に関する技術分野であ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、回路基板等を製造するために基
板に電子部品を装着する部品装着装置がある。
【0003】このような部品装着装置の従来のものの一
例を図31に示す。
【0004】部品装着装置aは支持台bの隅部から立設
された支柱c、c、・・・にXテーブルdとYテーブル
eとが設けられ、YテーブルeがXテーブルdに対して
Y方向に移動自在に支持されている。そして、Yテーブ
ルeにはヘッドfがX方向に移動自在に支持されると共
にヘッドfの下端部に設けられたノズルgがヘッドfに
対してZ方向に移動自在に支持されている。
【0005】支持台b上には基板配置部hと部品収納部
iとが設けられ、基板配置部hに基板j、j、jが配置
されている。そして、部品収納部iには所要の電子部品
が収納されている。
【0006】しかして、YテーブルeがXテーブルdに
対してY方向へ移動されると共にヘッドfがYテーブル
eに対してX方向に移動されヘッドfが部品収納部iの
上方における所定の位置で停止されると、ヘッドfが下
降されてノズルgによって部品収納部iに収納された所
望の電子部品が吸着されて取り出される。そして、ヘッ
ドfが上昇しYテーブルeがXテーブルdに対して移動
されると共にヘッドfがYテーブルeに対して移動され
ることにより、ヘッドfが基板jの上方における所定の
位置で停止され、次いで、ノズルgが下降されることに
より基板jの所定の装着位置にノズルgに吸着されてい
た電子部品が装着される。
【0007】そして、上記したYテーブルeの移動、ヘ
ッドfの移動、ノズルgによる電子部品の吸着による取
出及び基板jへの電子部品の装着が繰り返し為され、一
の基板jへの所要の電子部品の装着が全て為されること
により、別の基板jへの電子部品の装着が開始される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話に
代表されるような近年の電子機器の急速な普及に伴い、
これらの電子機器に組み込まれる回路基板の生産性の向
上が急務の問題とされている。従って、回路基板の生産
性の向上を図るために、部品装着装置の一層の高速化を
図る必要がある。
【0009】そこで、一のヘッドfを3次元方向へ移動
させて電子部品を装着する従来の部品装着装置aのよう
な場合には、高速化を実現するために高い機構剛性を確
保する観点から装置の大型化が図られている。
【0010】ところが、装置を大型化すると、慣性力の
上昇に伴って動作時間が長くなってしまうため、装置の
大型化によるこれ以上の高速化を実現することが不可能
な状況となっている。
【0011】そこで、本発明部品装着装置及びこれに用
いられる装着機構は、上記した問題点を克服し、装置の
小型化による部品装着作業時間の短縮化及び部品装着作
業の効率化を図ることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明部品装着装置は、
上記した課題を解決するために、所定の配列方向に配列
された複数の装着機構に対して相対的に所定の移動方向
へ移動される被装着物に該複数の装着機構によって部品
を装着する部品装着装置において、装着機構を所定の平
面内で動作する平面機構として設け、複数の装着機構が
配列された上記所定の配列方向を上記移動方向に沿う方
向としたものである。
【0013】従って、本発明部品装着装置にあっては、
当該部品装着装置の小型化が図られる。
【0014】また、別の本発明部品装着装置は、上記し
た課題を解決するために、装着機構を所定の平面内で動
作される平面機構として設け、各装着機構を、該複数の
装着機構によって被装着物の全ての被装着部への部品の
装着が為される位置に配置したものである。
【0015】従って、別の本発明部品装着装置にあって
は、部品装着作業の高速化が図られる。
【0016】さらに、本発明装着機構は、所定の平面内
で動作される平面機構として設けられた装着機構におい
て、平面機構として4つの略直線状のリンクが4つの連
結点を介して枠状を為すように連結された部分を有する
平行四節機構を用いたものである。
【0017】従って、本発明装着機構にあっては、機構
の小型化、動作の適正化及び高速化が図られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明部品装着装置の実
施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0019】尚、以下に示した実施の形態は、本発明を
基板に電子部品を装着する部品装着装置及び該部品装着
装置に用いられる装着機構に適用したものである。ま
た、本明細書において方向を示すときは、各図における
XYZの3方向によって説明する。
【0020】部品装着装置1は部品実装機構2と搬送機
構3とを備え(図1参照)、部品実装機構2は電子部品
を被装着物である基板4の所定の装着位置に装着するた
めの機構であり、また、搬送機構3は基板4をY方向
(移動方向)へ搬送するための機構である。
【0021】部品実装機構2はY方向に一定の間隔を以
って配列された複数の装着機構5、5、・・・と該装着
機構5、5、・・・をそれぞれ動作させるための第1の
アクチュエータ6、6、・・・及び第2のアクチュエー
タ7、7、・・・とを有している(図1及び図2参
照)。
【0022】装着機構5はXZ平面内で動作される平面
機構として設けられ、4つの節点を有する平行四節機構
としての機能を有する。尚、一般に、直線状の4つのリ
ンクが4つの節点を介して平行四辺形状に連結された部
分を平行四節連鎖と言い、該平行四節連鎖を利用した平
行クランク形機構及びパンタグラフ機構を平行四節形ロ
ボット機構(平行四節機構)と称する。そして、装着機
構5は、例えば、ポリプロピレン材料で射出成形によっ
て一体に形成されている(図2参照)。
【0023】一般に、高分子材料の中でもポリプロピレ
ンは、大きな歪みを得られると共に成形性が良好である
ため、装着機構5の材料としてポリプロピレンを用いる
ことにより、装着機構5の良好な動作状態の確保及び成
形性の向上を図ることができる。
【0024】装着機構5は、略直線状の4つのリンク
8、9、10、11が各節点として機能する薄肉ヒンジ
12、13、14、15を介して連結されている。そし
て、薄肉ヒンジ12、13、14、15は、それぞれ弾
性域を越える歪を生じさせることで大きな角度変位を得
ることのできる所謂大変形ヒンジとして形成されてい
る。
【0025】第1のリンク8と第2のリンク9とはZ1
方向へ凸の2等辺三角形の各斜辺を形成するように薄肉
ヒンジ12を介して連結されている。第1のリンク8の
第2のリンク9と連結されていない側の端部8aはZ2
方向へ延びるように屈曲され、第1のアクチュエータ6
と連結され該第1のアクチュエータ6によってX方向へ
の変位入力が付与される変位入力部として形成されてい
る。また、第2のリンク9の第1のリンク8と連結され
ていない側の端部9aはZ2方向へ延びるように屈曲さ
れ、該端部9aに部品取出部16が取り付けられている
(図1参照)。
【0026】第1のリンク8と平行に位置する第3のリ
ンク10と第2のリンク9と平行に位置する第4のリン
ク11とは薄肉ヒンジ14を介して連結されている。そ
して、薄肉ヒンジ14は第2のアクチュエータ7と連結
され、該第2のアクチュエータ7によって薄肉ヒンジ1
4へZ方向への変位入力が付与される。
【0027】薄肉ヒンジ14は他の薄肉ヒンジ12、1
3、15と異なり、第1のヒンジ部14aと第2のヒン
ジ部14bとから成る(図2に拡大して示す。)。第1
のヒンジ部14aは第4のリンク11の一端部と第2の
アクチュエータ7の先端部とを連結し、第2のヒンジ部
14bは第3のリンク10の一端部と第2のアクチュエ
ータ7の先端部とを連結している。
【0028】第3のリンク10の第4のリンク11と連
結されていない側の端部は、薄肉ヒンジ13を介して第
2のリンク9の薄肉ヒンジ12寄りの部分に連結され、
第1のリンク8と第3のリンク10とは常に平行な状態
で動作される。また、第4のリンク11の第3のリンク
10と連結されていない側の端部は、薄肉ヒンジ15を
介して第1のリンク8の変位入力部8a寄りの部分に連
結され、第2のリンク9と第4のリンク11とは常に平
行な状態で動作される。従って、第1のリンク8と第2
のリンク9の各一部及び第3のリンク10と第4のリン
ク11とによって平行四辺形(平行四節連鎖)が形成さ
れ、装着機構5は常時この平行四辺形を保持した状態で
第1のアクチュエータ6、第2のアクチュエータ7によ
って動作される。
【0029】薄肉ヒンジ12、13、15及び薄肉ヒン
ジ14の第1のヒンジ部14a、第2のヒンジ部14b
は、図3に示すように、各リンク8、9、10、11の
厚み方向における一方に寄った状態で形成され、例え
ば、図3に示す長さlが200μmとされ、厚さtが1
80μmとされている。従って、t/lで表されるアス
ペクト比は180/200=0.9と非常に大きくされ
ている。このようにアスペクト比を大きくすることによ
り、薄肉ヒンジ12、13、14、15が屈曲されたと
きの回動中心(節点)の変位誤差を小さくすることがで
き、図2に示す点A又は点Fへの入力変位に対する点E
への出力変位の誤差を小さくすることができる。
【0030】第1のアクチュエータ6及び第2のアクチ
ュエータ7はそれぞれ支持壁17にX方向、Z方向へ移
動自在に支持され、第1のアクチュエータ6はX方向へ
移動して変位入力部8aにX方向への変位入力を付与
し、第2のアクチュエータ7はZ方向へ移動して薄肉ヒ
ンジ14にZ方向への変位入力を付与する役割を果た
す。従って、薄肉ヒンジ14は、変位入力部としての機
能をも有する。
【0031】第2のアクチュエータ7が固定された状態
で第1のアクチュエータ6がX1方向へ移動されると、
薄肉ヒンジ12及び薄肉ヒンジ14が屈曲され、端部9
aがX2方向へ変位する(図4参照)。また、第2のア
クチュエータ7が固定された状態で第1のアクチュエー
タ6がX2方向へ移動されると、薄肉ヒンジ13及び薄
肉ヒンジ15が屈曲され、端部9aがX1方向へ変位す
る(図5参照)。
【0032】一方、第1のアクチュエータ6が固定され
た状態で第2のアクチュエータ7がZ1方向へ移動され
ると、薄肉ヒンジ13及び薄肉ヒンジ15が屈曲され、
端部9aがZ1方向へ変位する(図6参照)。また、第
1のアクチュエータ6が固定された状態で第2のアクチ
ュエータ7がZ2方向へ移動されると、薄肉ヒンジ14
及び薄肉ヒンジ16が屈曲され、端部9aがZ2方向へ
変位する(図7参照)。
【0033】搬送機構3は支持壁17よりX1側に配置
され、搬送ベルト18と搬送ローラ19、19、・・・
とを備えている(図1参照)。そして、搬送ベルト18
上の所定の位置に基板4、4、・・・が配置され、搬送
ローラ19、19、・・・が回転することにより搬送ベ
ルト18が送られ基板4、4、・・・がY方向へ移動さ
れるようになっている。
【0034】上記のように、装着機構5が第1のアクチ
ュエータ6及び第2のアクチュエータ7によってXZ平
面内において動作される。従って、第1のアクチュエー
タ6及び第2のアクチュエータ7から装着機構5に適宜
に変位入力を付与することにより、該装着機構5がXZ
平面内において動作されて端部9aが変位され、該端部
9aに取り付けられた部品取出部16が所要の位置に移
動される。そして、部品取出部16を所要の位置に移動
させることにより、部品取出部16によって図示しない
部品収納部から電子部品を吸着等により取り出し、搬送
ベルト18によってY方向へ送られる基板4の所定の装
着位置に取り出した電子部品を装着する。尚、部品取出
部16による部品収納部からの電子部品の取出は、吸着
に限らず、例えば、電子部品を把持するようにしてもよ
い。
【0035】この電子部品の取り出し及び基板4への装
着を各装着機構5、5、・・・によって所定のプログラ
ムに基づいて行うことにより、送られる全ての基板4、
4、・・・の各装着位置に電子部品の装着が為される。
【0036】上記したように、部品装着装置1にあって
は、第1のアクチュエータ6によって部品取出部16を
X方向へ移動させると共に第2のアクチュエータ7によ
って部品取出部をZ方向へ移動させるようにしている。
【0037】従って、第1のアクチュエータ6と第2の
アクチュエータ7によって装着機構5がそれぞれ異なる
方向へ動作されるため、装着機構5の動作制御が複雑と
ならず該装着機構5の動作の適正化を図ることができ
る。
【0038】また、第1のアクチュエータ6と第2のア
クチュエータ7からの変位出力が、それぞれ装着機構5
の異なる部分に付与されるため、第1のアクチュエータ
6と第2のアクチュエータ7とを異なる位置に配置する
ことにより第1のアクチュエータ6と第2のアクチュエ
ータ7との干渉を防止することができる、また、配置ス
ペースの自由度の向上により、用い得るアクチュエータ
の選択の自由度の向上を図ることができる。
【0039】以下に、本発明者が行った試験の内容及び
結果について説明する(図8乃至図26参照)。尚、試
験に用いた装着機構についての各条件は以下の(1)乃
至(5)の通りである。
【0040】(1)動作領域(図2に点線で示す領域)
をX方向Sx50mm、Z方向Sz40mmと定め、動
作領域の境界における薄肉ヒンジの角度変位が45°と
なるように各部の寸法を決定した。
【0041】(2)変位拡大率(入力変位の量に対する
出力変位の量)は、X方向が4倍、Z方向が5倍であ
る。
【0042】(3)薄肉ヒンジは、長さlが200μ
m、厚さtが60μmから260μmまでのものを用い
た。
【0043】(4)各リンクの厚さ及び幅は5mmであ
り、装着機構の寸法は、図2に示すL1=100mm、
L2=20mm、H=50mmとした。
【0044】(5)装着機構の材料は、高分子材料の中
でも特に大きな歪を得ることができ、成形の容易なポリ
プロピレン材料を用いた。
【0045】先ず、装着機構(平行四節機構)の疲労試
験について説明する。尚、以下の説明における点A乃至
点Fは図2の各点を示し、点AはX方向の変位入力が付
与されるX方向入力点、点B、C、D、Fはそれぞれ薄
肉ヒンジの屈曲支点、点Eは変位入力が為され変位され
る出力点(第2のリンクの先端)、また、点FはZ方向
の変位入力が為されるZ方向入力点、点F1は第4のリ
ンクとZ方向への変位入力を付与するアクチュエータと
の連結点、点F2は第3のリンクとZ方向への変位入力
を付与するアクチュエータとの連結点である。
【0046】疲労試験は、振動発生機により点Aに振幅
7.5mmの正弦波状の変位入力(振動)を与え、点
A、点E、点Fの変位をレーザ変位計により測定して行
った。また、入力した加振周波数と各点(ヒンジ部)が
破断するまでの繰り返し数との関係を求めた。尚、加振
周波数の設定は、入力変位の波形をオシロスコープで観
察し、振動発生機のモータへの入力電圧を調節すること
により行った。
【0047】加振周波数と各点が破断するまでの繰り返
し数との関係を図8乃至図10に示す。図8乃至図10
は、ヒンジ部の厚さによってGroupをA、B、Cの
3Groupに分け、No.1からNo.17までのヒ
ンジ部の厚みの異なる17種類の装着機構について測定
した結果を示している。
【0048】尚、図8乃至図10中、破断繰り返し数1
00とあるのは、高い加振周波数で測定を行ったためヒ
ンジ部の破断が短い時間で発生し正確な測定ができず、
破断したと推定される数として100としたものであ
る。また、図8乃至図10中、破断繰り返し数及び破断
ヒンジ部の欄で「−」とされているのは、10の6乗回
の繰り返しにおいても破断しなかったことを示してい
る。
【0049】図11乃至図14は入出力変位の応答波形
を示すものである。
【0050】図11及び図12は、図10に示すNo.
16(ヒンジ厚さ225μm)の装着機構について測定
した結果であり、繰り返し数10の6乗回においてもヒ
ンジ部の破断は生じず、繰り返し数10回と10の6乗
回とで入出力波形に変化が見られなかった。
【0051】一方、図13及び図14は、図9に示すN
o.8(ヒンジ厚さ115μm)の装着機構について測
定した結果であり、繰り返し数30000回において出
力波形に乱れが生じ、30600回の繰り返し数で点D
が破断した。この破断は、繰り返しの振動により、ヒン
ジ部(点D)が伸びたことによるものと考察される。
【0052】尚、ヒンジ部が破断した装着機構(NO.
1、3、4、5、7、8、11、12、13、14)に
おいては、全て上記したような出力波形の乱れが確認さ
れた。
【0053】図15乃至図17は、入力変位の加振周波
数と破断までの繰り返し数との関係を示す。
【0054】図15、図16及び図17は、それぞれG
roupA、GroupB、GroupCについて測定
した結果を示すものである。尚、図中、「→」で示すプ
ロットは、10の6乗回の繰り返し数においてもヒンジ
部に破断が生じなかったことを示している。
【0055】図15乃至図17に示す測定結果から、各
Groupについて10の6乗回の繰り返し数の使用に
耐え得る加振周波数を求めた。この使用に耐え得る加振
周波数は、GroupAでは15Hz、GroupBで
は17.5Hz、GroupCでは、20Hzであった
(各図に点線で示す周波数の値)。従って、ヒンジ部の
厚さが大きくなれば、高速での使用に耐え得るという結
果が得られた。
【0056】上記の測定結果により、ヒンジ部の破断
は、各リンクの慣性力によってヒンジ部に生じる繰り返
し応力による疲労破壊であると考察される。
【0057】図18は、No.1からNo.16の各装
着機構の点Dについて、疲労限度と破断までの繰り返し
数との関係を示す。
【0058】このように図18は、各装着機構の点Dに
ついて、疲労限度と破断までの繰り返し数との関係を示
しているが、図8乃至図10に示すように、ヒンジ部の
破断はNo.13を除いて全て点Dで生じていることか
ら、リンクの慣性力により点Dに生じる応力の最大値
(疲労限度)と破断に至るまでの繰り返し数との関係を
求めることとしたものである。尚、リンクの慣性力によ
り点Dに生じる応力は、回転対偶から成る同じ装着機構
(平行四節機構)を同じ条件で動作させるときに、対偶
部(点D)に伝達される力をヒンジ部の断面積で除する
ことにより算出した。図中、「→」で示すプロットは、
10の6乗回の繰り返し数においてもヒンジ部(点D)
に破断が生じなかったことを示している。
【0059】図18に示す測定結果より、疲労限度は
2.1MPaであった。ポリプロピレンの引張強さを3
3MPaとすれば、測定結果により算出される疲労限度
比は6.4%である。通常、高分子材料の疲労限度比が
10%乃至50%であることから考えると、この疲労試
験におけるヒンジ部の破断は、曲げによりクラックが発
生したときに繰り返し応力が作用したことによるもので
あると考察される。
【0060】次に、装着機構(平行四節機構)の入出力
変位特性の測定試験について説明する。尚、この測定試
験においては、各ヒンジ部について、長さlを200μ
m、厚さtを180μmに形成した装着機構を用いた。
【0061】入出力変位特性の測定試験は、2つのリニ
アステッピングモータによりX方向、Z方向それぞれに
変位入力を付与し、点EをCCDカメラで撮影して画像
処理装置により点Eの出力変位を測定することにより行
った。尚、変位入力のために用いたステッピングモータ
は、ステップ分解能10.2μmのものであり、出力変
位の測定分解能は10μmである。そして、ステッピン
グモータによる入力変位は、図19に示すように、X軸
上、Z軸上及び動作領域(図2に示すSx−Szの範
囲)の境界上に沿って1mm間隔で付与した。
【0062】図20乃至図22は、点Fを固定し点Aに
のみ変位入力を付与した場合の出力変位誤差(点Eの変
位誤差)を示す。
【0063】図20は点FのZ方向における位置が0m
m(基準点)の場合、図21は点FのZ方向における位
置が基準点からZ1側4mm(+4mm)である場合、
図22は点FのZ方向における位置が基準点からZ2側
4mm(−4mm)である場合についての測定結果を示
すものである。
【0064】一方、図23乃至図25は、点Aを固定し
点Fにのみ変位入力を付与した場合の出力変位誤差(点
Eの変位誤差)を示す。
【0065】図23は点AのX方向における位置が0m
m(基準点)の場合、図24は点AのX方向における位
置が基準点からX1側6.25mm(+6.25mm)
である場合、図25は点AのX方向における位置が基準
点からX2側6.25mm(−6.25mm)である場
合についての測定結果を示すものである。
【0066】尚、変位誤差は、装着機構を理想的な機構
として考えた場合に出力変位を付与した場合の点Eの位
置、即ち、点Eの位置の理論値からのずれである。図
中、「●」で示す誤差の絶対値は、X方向における誤差
「○」とZ方向における誤差「△」との差を絶対値で表
わしたものである。
【0067】また、図20乃至図25中、各変位(横
軸)に対してそれぞれX方向における変位誤差「○」と
Z方向における変位誤差「△」とを2つづつ測定してい
るが、これは基準位置(各図の横軸の変位0mmの位
置)から「+」方向又は「−」方向へ順に測定を行い境
界領域まで達した後、再び基準位置に向かって「−」方
向又は「+」方向へ順に測定を行っていることによる。
そして、この「+」方向と「−」方向の各変位における
2つの測定点の差がヒステリシス誤差として算出され
る。
【0068】図20乃至図25に示す測定値より、X方
向、Z方向とも変位拡大率(入力変位の量に対する出力
変位の量)が設計値より僅かに低いこと、変位誤差はヒ
ンジ部における角度変位が大きくなる動作領域の境界付
近で大きくなること等の結果が得られた。また、出力変
位誤差は最大340μmであり、ヒステリシス誤差は最
大130μmであった。
【0069】図26は、部品の装着作業を想定してリン
クを基準点(点EがX方向、Z方向とも0mmの位置)
を中心にして繰り返し往復させ、点Eの移動軌跡を表わ
した図であり(図中、太線が移動軌跡を表わす。)、繰
り返しの往復によって点Eの位置繰り返し精度を測定し
た。測定は、15回行い、−側の端点である点E1の位
置繰り返し精度は±9μm、+側の端点である点E2の
位置繰り返し精度は±11μmであった。
【0070】従来から用いられている部品装着装置にお
いては、通常、位置決め精度(位置繰り返し精度)が±
100μmであることを考えると、今回の測定結果であ
る位置繰り返し精度±9μm、±11μmという値は、
極めて精度が高いという結果が得られた。
【0071】また、試験に用いた装着機構を実際の装着
作業に使用する場合を考察すると、例えば、装着する電
子部品が0.5gfであると仮定すると、ヒンジ部の疲
労限度から算出して装着機構で保持した電子部品を基板
上に搬送するまでの時間は約0.1秒となる。そして、
電子部品の検出、認識、保持、回転、装着、不良品の排
出等に必要とされる時間をそれぞれ従来の部品装着装置
と同じ約0.1秒とすると、当該装着機構によって電子
部品を装着するために必要とされる時間は約0.8秒と
なる。
【0072】従って、装着機構を8台以上配列して同時
作業を行うことにより現状の高速の部品装着装置と同等
以上の生産量を確保することが可能である。
【0073】さらに、試験に用いた装着機構は、現状の
部品装着装置のヘッド(ロータリーヘッド)に対して
0.1%以下の空間しか占有せず、複数の装着機構を配
列した場合でも現状の部品装着装置に比し十分に小型化
された部品装着装置を提供することが可能である。
【0074】以上に記載した通り、部品装着装置1にあ
っては、装着機構5、5、・・・が平面機構として設け
られ基板4、4、・・・の移動方向に沿って配列されて
いるため、各装着機構5、5、・・・が非常に小型であ
ることから部品装着装置1全体の小型化を図ることがで
きると共に装置の小型化による部品装着作業時間の短縮
化及び部品装着作業の効率化を図ることができる。ま
た、装置の小型化によるスペース効率の向上をも図るこ
とができる。
【0075】また、装着機構5、5、・・・の動作がX
Z平面内であり、その面方向が基板4、4、・・・の移
動方向(Y方向)と直交する。従って、装着機構5、
5、・・・の制御が行い易いと共に装着機構5、5、・
・・の配置スペースが小さく、部品装着作業の適正化及
び効率化を図ることができると共に部品装着装置1の一
層の小型化を図ることができる。
【0076】さらに、装着機構5、5、・・・が平行四
節機構として設けられているため、装着機構5、5、・
・・の制御が非常に容易であると共に動作精度が高いこ
とから、部品装着作業の一層の適正化及び効率化を図る
ことができる。
【0077】加えて、平行四節機構を一体に形成したそ
の連結点として薄肉ヒンジ12、13、14、15を形
成しているため、部品点数の低減を図ることができると
共に機構の簡素化を図ることができる。また、連結点に
ベアリング等の騒音を発生する部材を用いないため、動
作時の騒音の防止をも図ることができる。
【0078】尚、一般に、大変形ヒンジは、上記したよ
うに、弾性域を越える歪を生じさせることで大きな角度
変位を得ることができ、また、アスペクト比が大きいた
め動作中の回動中心の位置精度が高い。従って、薄肉ヒ
ンジ12、13、14、15を大変形ヒンジとして形成
することにより、動作の適正化及び動作の安定性の向上
を図ることができる。
【0079】図27乃至図30は装着機構5、5、・・
・の姿勢又は配置位置を変更した各部品装着装置1A、
1B、1C、1Dを示すものである。尚、図27乃至図
30に示す各部品装着装置1A、1B、1C、1Dにつ
いては、上記した部品装着装置1の装着機構5が用いら
れているため、各部品装着装置1A、1B、1C、1D
についての装着機構5の説明については省略する。
【0080】図27は、部品装着装置1と異なり、第1
のリンク8がX軸方向に延びると共に第2のリンク9が
Z軸方向に延びるようにして設けられた部品装着装置1
Aを示すものである。そして、部品装着装置1Aは、装
着機構5、5、・・・が基板4、4、・・・の移動方向
であるY方向に沿って配列されている。
【0081】図28は、基板が円周方向に移動される場
合に用いられる部品装着装置1Aを示すものである。部
品装着装置1Bは、装着機構5、5、・・・が基板の移
動方向に沿って円周方向に配列され、放射方向に延びる
ようにして配置されている。尚、図中の矢印は、基板の
移動する方向を示している。
【0082】図29は、部品装着装置1Bと同様に基板
が円周方向に移動される場合に用いられる部品装着装置
1Cを示すものである。部品装着装置1Bは、装着機構
5、5、・・・が基板の移動方向に沿って円周方向に配
列され、基板の移動方向における接線方向に延びるよう
にして配置されている。
【0083】図30は、移動されてくる基板4の全ての
被装着部への部品の装着が可能なように複数の装着機構
5、5、・・・が配置された部品装着装置1Dを示すも
のである。部品装着装置1Dは、移動されてくる基板4
をXZ平面内で動作される複数の装着機構5、5、・・
・が周りから取り囲むようにして配置されている。
【0084】従って、部品装着装置1Dにあっては、装
着機構5、5、・・・がXZ平面内で動作される平面機
構として設けられているため、各装着機構5、5、・・
・が非常に小型であり部品装着装置1D全体の小型化を
図ることができると共に装置の小型化によるスペース効
率の向上を図ることができる。また、複数の装着機構
5、5、・・・の同時作業により、部品装着作業時間の
短縮化及び部品装着作業の効率化を図ることができる。
【0085】尚、上記した部品装着装置1、1A、1
B、1C、1Dにあっては、平行四節機構である装着機
構を用いているが、例えば、装着機構は、直線状の4つ
のリンクによって形成された部分が平行四辺形状でな
く、任意の形状を有する多角形であるような機構を用い
ることも可能である。
【0086】また、節点の数も4つに限られることな
く、異なる数の節点を有する機構を用いることも可能で
ある。
【0087】尚、上記した実施の形態において示した各
部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明の実施を行
うに際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎ
ず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈
されることがあってはならないものである。
【0088】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明部品装着装置は、所定の配列方向に配列され
た複数の装着機構に対して相対的に所定の移動方向へ移
動する被装着物に該複数の装着機構によって部品を装着
する部品装着装置であって、装着機構が所定の平面内で
動作される平面機構として設けられ、複数の装着機構が
配列された上記所定の配列方向が上記移動方向に沿う方
向であることを特徴とする。
【0089】従って、装着機構が平面機構として設けら
れ被装着物の移動方向に沿って配列されているため、各
装着機構が非常に小型であることから部品装着装置全体
の小型化を図ることができると共に装置の小型化による
部品装着作業時間の短縮化及び部品装着作業の効率化を
図ることができる。
【0090】また、装置の小型化によるスペース効率の
向上をも図ることができる。
【0091】請求項2に記載した発明にあっては、上記
所定の平面の面方向が上記移動方向と直交する方向であ
るので、装着機構の制御が行い易いと共に装着機構の配
置スペースが小さく、部品装着作業の適正化及び効率化
を図ることができると共に部品装着装置の一層の小型化
を図ることができる。
【0092】請求項3及び請求項4に記載した発明にあ
っては、上記装着機構として、4つの略直線状のリンク
が4つの連結点を介して枠状を為すように連結された部
分を有する平行四節機構を用いたので、装着機構の制御
が非常に容易であると共に動作精度が高いことから、部
品装着作業の一層の適正化及び効率化を図ることができ
る。
【0093】請求項5及び請求項6に記載した発明にあ
っては、上記平行四節機構を一体に形成し上記連結点と
して薄肉ヒンジを形成したので、部品点数の低減を図る
ことができると共に機構の簡素化を図ることができる。
【0094】また、連結点にベアリング等の騒音を発生
する部材を用いないため、動作時の騒音の防止をも図る
ことができる。
【0095】請求項7及び請求項8に記載した発明にあ
っては、上記薄肉ヒンジが大変形ヒンジであるので、動
作の適正化及び動作の安定性の向上を図ることができ
る。
【0096】請求項9乃至請求項11に記載した発明に
あっては、上記平面機構をポリプロピレン材料によって
形成したので、平面機構の良好な動作状態の確保及び成
形性の向上を図ることができる。
【0097】また、別の本発明部品装着装置は、複数の
装着機構によって被装着物に部品を装着する部品装着装
置であって、装着機構が所定の平面内で動作される平面
機構として設けられ、各装着機構が、該複数の装着機構
によって被装着物の全ての被装着部への部品の装着が為
される位置に配置されたことを特徴とする。
【0098】従って、装着機構が平面機構として設けら
れているため、各装着機構が非常に小型化となると共に
装置の小型化による配置スペースの効率の向上を図るこ
とができる。
【0099】また、複数の装着機構の同時作業により、
部品装着作業時間の短縮化及び部品装着作業の効率化を
図ることができる。
【0100】請求項13に記載した発明にあっては、上
記部品が被装着物の被装着面に装着され、上記所定の平
面の面方向が被装着面の面方向と直交する方向であり、
複数の装着機構を被装着面の面方向に沿って配列したの
で、装着機構の制御が行いと共に装着機構の配置スペー
スが小さく、部品装着作業の適正化及び効率化を図るこ
とができると共に部品装着装置の一層の小型化を図るこ
とができる。
【0101】請求項14及び請求項15に記載した発明
にあっては、上記装着機構として、4つの略直線状のリ
ンクが4つの連結点を介して枠状を為すように連結され
た部分を有する平行四節機構を用いたので、装着機構の
制御が非常に容易であると共に動作精度が高いことか
ら、部品装着作業の一層の適正化及び効率化を図ること
ができる。
【0102】請求項16及び請求項17に記載した発明
にあっては、上記平行四節機構を所定の方向に延び連結
点を介して連結された略直線状の複数のリンクによって
一体に形成し、上記連結点として薄肉ヒンジを形成した
ので、部品点数の低減を図ることができると共に機構の
簡素化を図ることができる。
【0103】また、連結点にベアリング等の騒音を発生
する部材を用いないため、動作時の騒音の防止をも図る
ことができる。
【0104】請求項18及び請求項19に記載した発明
にあっては、上記薄肉ヒンジが大変形ヒンジであるの
で、動作の適正化及び動作の安定性の向上を図ることが
できる。
【0105】請求項20乃至請求項22に記載した発明
にあっては、上記平面機構をポリプロピレン材料によっ
て形成したので、平面機構の良好な動作状態の確保及び
成形性の向上を図ることができる。
【0106】さらに、本発明装着機構は、所定の平面内
で動作される平面機構として設けられると共に被装着物
に部品を装着する部品装着装置に用いられる装着機構で
あって、上記平面機構として4つの略直線状のリンクが
4つの連結点を介して枠状を為すように連結された部分
を有する平行四節機構を用いたので、制御が非常に容易
であると共に動作精度が高いことから、部品装着作業の
適正化及び効率化を図ることができる。
【0107】請求項24に記載した発明にあっては、上
記平行四節機構を一体に形成し上記連結点として薄肉ヒ
ンジを形成したので、部品点数の低減を図ることができ
ると共に機構の簡素化を図ることができる。
【0108】また、連結点にベアリング等の騒音を発生
する部材を用いないため、動作時の騒音の防止をも図る
ことができる。
【0109】請求項25に記載した発明にあっては、上
記薄肉ヒンジが大変形ヒンジであるので、動作の適正化
及び動作の安定性の向上を図ることができる。
【0110】請求項26及び請求項27に記載した発明
にあっては、上記平行四節機構をポリプロピレン材料に
よって形成したので、良好な動作状態の確保及び成形性
の向上を図ることができる。
【0111】請求項28乃至請求項31に記載した発明
にあっては、上記平行四節機構は被装着物に装着する部
品を保持するための保持部を有すると共に第1のアクチ
ュエータと第2のアクチュエータとによって動作され、
第1のアクチュエータによって保持部を上記所定の平面
内における第1の方向へ移動させると共に第2のアクチ
ュエータによって保持部を所定の平面内における第1の
方向と直交する第2の方向へ移動させるようにしたの
で、平行四節機構が第1のアクチュエータ6と第2のア
クチュエータ7によってそれぞれ異なる方向へ動作され
るため、平行四節機構の動作制御が複雑とならず該平行
四節機構の動作の適正化を図ることができる。
【0112】請求項32及び請求項33に記載した発明
にあっては、上記第1のアクチュエータと第2のアクチ
ュエータからの出力が、それぞれ平行四節機構の異なる
部分に為されるようにしたので、第1のアクチュエータ
と第2のアクチュエータとの干渉を防止することができ
ると共に配置スペースの自由度の向上により用い得るア
クチュエータの選択の自由度の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明部品装着装置の実施の形態を示す概略斜
視図である。
【図2】装着機構とアクチュエータを示す側面図であ
る。
【図3】薄肉ヒンジを示す拡大側面図である。
【図4】図5乃至図7と共に装着機構の動作を説明する
ための図であり、本図は第1のアクチュエータからX1
方向への出力変位が付与された状態を示す概念図であ
る。
【図5】第1のアクチュエータからX2方向への出力変
位が付与された状態を示す概念図である。
【図6】第2のアクチュエータからZ1方向への出力変
位が付与された状態を示す概念図である。
【図7】第2のアクチュエータからZ2方向への出力変
位が付与された状態を示す概念図である。
【図8】図9乃至図26と共に試験データを示すもので
あり、本図はGroupAにおける加振周波数と破断繰
り返し数との関係を示す図表である。
【図9】GroupBにおける加振周波数と破断繰り返
し数との関係を示す図表である。
【図10】GroupCにおける加振周波数と破断繰り
返し数との関係を示す図表である。
【図11】No.16の装着機構について、繰り返し数
10回/秒における入出力変位の応答波形を示すグラフ
図である。
【図12】No.16の装着機構について、繰り返し数
10の6乗回/秒における入出力変位の応答波形を示す
グラフ図である。
【図13】No.8の装着機構について、繰り返し数1
0回/秒における入出力変位の応答波形を示すグラフ図
である。
【図14】No.8の装着機構について、繰り返し数3
0000回/秒における入出力変位の応答波形を示すグ
ラフ図である。
【図15】GroupAにおける加振周波数と破断繰り
返し数との関係を示すグラフ図である。
【図16】GroupBにおける加振周波数と破断繰り
返し数との関係を示すグラフ図である。
【図17】GroupCにおける加振周波数と破断繰り
返し数との関係を示すグラフ図である。
【図18】疲労限度と点Dの破断までの繰り返し数との
関係を示すグラフ図である。
【図19】ステッピングモータによる入力変位を示すグ
ラフ図である。
【図20】点FのZ方向における位置が0mmの場合の
点Eの変位誤差を示すグラフ図である。
【図21】点FのZ方向における位置が+4mmの場合
の点Eの変位誤差を示すグラフ図である。
【図22】点FのZ方向における位置が−4mmの場合
の点Eの変位誤差を示すグラフ図である。
【図23】点AのX方向における位置が0mmの場合の
点Eの変位誤差を示すグラフ図である。
【図24】点AのX方向における位置が+6.25mm
の場合の点Eの変位誤差を示すグラフ図である。
【図25】点AのX方向における位置が−6.25mm
の場合の点Eの変位誤差を示すグラフ図である。
【図26】リンクを基準点を中心にして繰り返し往復さ
せ、点Eの移動軌跡を表わした図である。
【図27】装着機構の姿勢を変化させた状態で配置した
部品装着装置を示す概念図である。
【図28】複数の装着機構を円周方向に配列し放射方向
に延びるようにして配置した部品装着装置を示す概念図
である。
【図29】複数の装着機構を円周方向に配列し接線方向
に延びるようにして配置した部品装着装置を示す概念図
である。
【図30】複数の装着機構を移動されてくる基板に対し
て周りから取り囲むようにして配置した部品装着装置を
示す概念図である。
【図31】従来の部品装着装置を示す概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…部品装着装置、4…基板(被装着物)、5…装着機
構(平面機構、平行四節機構)、6…第1のアクチュエ
ータ、7…第2のアクチュエータ、8…第1のリンク
(リンク)、9…第2のリンク(リンク)、9a…端部
(保持部)、10…第3のリンク(リンク)、11…第
4のリンク(リンク)、12…薄肉ヒンジ、13…薄肉
ヒンジ、14…薄肉ヒンジ、15…薄肉ヒンジ、1A…
部品装着装置、1B…部品装着装置、1C…部品装着装
置、1D…部品装着装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月2日(1999.6.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項18
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F060 AA07 EA01 EA05 EB13 EC13 GC00 3F061 CA01 DB06 5E313 AA01 AA11 CC09 CD06 DD12 EE01 EE02 EE23 EE24 FF24 FF28 FG02

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の配列方向に配列された複数の装着
    機構に対して相対的に所定の移動方向へ移動する被装着
    物に該複数の装着機構によって部品を装着する部品装着
    装置であって、 装着機構が所定の平面内で動作される平面機構として設
    けられ、 複数の装着機構が配列された上記所定の配列方向が上記
    移動方向に沿う方向であることを特徴とする部品装着装
    置。
  2. 【請求項2】 上記所定の平面の面方向が上記移動方向
    と直交する方向であることを特徴とする請求項1に記載
    の部品装着装置。
  3. 【請求項3】 上記装着機構として、4つの略直線状の
    リンクが4つの連結点を介して枠状を為すように連結さ
    れた部分を有する平行四節機構を用いたことを特徴とす
    る請求項1に記載の部品装着装置。
  4. 【請求項4】 上記装着機構として、4つの略直線状の
    リンクが4つの連結点を介して枠状を為すように連結さ
    れた部分を有する平行四節機構を用いたことを特徴とす
    る請求項2に記載の部品装着装置。
  5. 【請求項5】 上記平行四節機構を一体に形成し上記連
    結点として薄肉ヒンジを形成したことを特徴とする請求
    項3に記載の部品装着装置。
  6. 【請求項6】 上記平行四節機構を一体に形成し上記連
    結点として薄肉ヒンジを形成したことを特徴とする請求
    項4に記載の部品装着装置。
  7. 【請求項7】 上記薄肉ヒンジが大変形ヒンジであるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の部品装着装置。
  8. 【請求項8】 上記薄肉ヒンジが大変形ヒンジであるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の部品装着装置。
  9. 【請求項9】 上記平面機構をポリプロピレン材料によ
    って形成したことを特徴とする請求項1に記載の部品装
    着装置。
  10. 【請求項10】 上記平面機構をポリプロピレン材料に
    よって形成したことを特徴とする請求項7に記載の部品
    装着装置。
  11. 【請求項11】 上記平面機構をポリプロピレン材料に
    よって形成したことを特徴とする請求項8に記載の部品
    装着装置。
  12. 【請求項12】 複数の装着機構によって被装着物に部
    品を装着する部品装着装置であって、 装着機構が所定の平面内で動作される平面機構として設
    けられ、 各装着機構が、該複数の装着機構によって被装着物の全
    ての被装着部への部品の装着が為される位置に配置され
    たことを特徴とする部品装着装置。
  13. 【請求項13】 上記部品が被装着物の被装着面に装着
    され、 上記所定の平面の面方向が被装着面の面方向と直交する
    方向であり、 複数の装着機構を被装着面の面方向に沿って配列したこ
    とを特徴とする請求項12に記載の部品装着装置。
  14. 【請求項14】 上記装着機構として、4つの略直線状
    のリンクが4つの連結点を介して枠状を為すように連結
    された部分を有する平行四節機構を用いたことを特徴と
    する請求項12に記載の部品装着装置。
  15. 【請求項15】 上記装着機構として、4つの略直線状
    のリンクが4つの連結点を介して枠状を為すように連結
    された部分を有する平行四節機構を用いたことを特徴と
    する請求項13に記載の部品装着装置。
  16. 【請求項16】 上記平行四節機構を所定の方向に延び
    連結点を介して連結された略直線状の複数のリンクによ
    って一体に形成し、 上記連結点として薄肉ヒンジを形成したことを特徴とす
    る請求項14に記載の部品装着装置。
  17. 【請求項17】 上記平行四節機構を所定の方向に延び
    連結点を介して連結された略直線状の複数のリンクによ
    って一体に形成し、 上記連結点に薄肉ヒンジを形成したことを特徴とする請
    求項15に記載の部品装着装置。
  18. 【請求項18】 上記薄肉ヒンジが大変形ヒンジである
    ことを特徴と4る請求項16に記載の部品装着装置。
  19. 【請求項19】 上記薄肉ヒンジが大変形ヒンジである
    ことを特徴とする請求項17に記載の部品装着装置。
  20. 【請求項20】 上記平面機構をポリプロピレン材料に
    よって形成したことを特徴とする請求項12に記載の部
    品装着装置。
  21. 【請求項21】 上記平面機構をポリプロピレン材料に
    よって形成したことを特徴とする請求項18に記載の部
    品装着装置。
  22. 【請求項22】 上記平面機構をポリプロピレン材料に
    よって形成したことを特徴とする請求項19に記載の部
    品装着装置。
  23. 【請求項23】 所定の平面内で動作される平面機構と
    して設けられると共に被装着物に部品を装着する部品装
    着装置に用いられる装着機構であって、 上記平面機構として4つの略直線状のリンクが4つの連
    結点を介して枠状を為すように連結された部分を有する
    平行四節機構を用いたことを特徴とする装着機構。
  24. 【請求項24】 上記平行四節機構を一体に形成し上記
    連結点として薄肉ヒンジを形成したことを特徴とする請
    求項23に記載の装着機構。
  25. 【請求項25】 上記薄肉ヒンジが大変形ヒンジである
    ことを特徴とする請求項24に記載の装着機構。
  26. 【請求項26】 上記平行四節機構をポリプロピレン材
    料によって形成したことを特徴とする請求項23に記載
    の装着機構。
  27. 【請求項27】 上記平行四節機構をポリプロピレン材
    料によって形成したことを特徴とする請求項25に記載
    の装着機構。
  28. 【請求項28】 上記平行四節機構は被装着物に装着す
    る部品を保持するための保持部を有すると共に第1のア
    クチュエータと第2のアクチュエータとによって動作さ
    れ、 第1のアクチュエータによって保持部を上記所定の平面
    内における第1の方向へ移動させると共に第2のアクチ
    ュエータによって保持部を所定の平面内における第1の
    方向と直交する第2の方向へ移動させるようにしたこと
    を特徴とする請求項23に記載の装着機構。
  29. 【請求項29】 上記平行四節機構は被装着物に装着す
    る部品を保持するための保持部を有すると共に第1のア
    クチュエータと第2のアクチュエータとによって動作さ
    れ、 第1のアクチュエータによって保持部を上記所定の平面
    内における第1の方向へ移動させると共に第2のアクチ
    ュエータによって保持部を所定の平面内における第1の
    方向と直交する第2の方向へ移動させるようにしたこと
    を特徴とする請求項24に記載の装着機構。
  30. 【請求項30】 上記平行四節機構は被装着物に装着す
    る部品を保持するための保持部を有すると共に第1のア
    クチュエータと第2のアクチュエータとによって動作さ
    れ、 第1のアクチュエータによって保持部を上記所定の平面
    内における第1の方向へ移動させると共に第2のアクチ
    ュエータによって保持部を所定の平面内における第1の
    方向と直交する第2の方向へ移動させるようにしたこと
    を特徴とする請求項26に記載の装着機構。
  31. 【請求項31】 上記平行四節機構は被装着物に装着す
    る部品を保持するための保持部を有すると共に第1のア
    クチュエータと第2のアクチュエータとによって動作さ
    れ、 第1のアクチュエータによって保持部を上記所定の平面
    内における第1の方向へ移動させると共に第2のアクチ
    ュエータによって保持部を所定の平面内における第1の
    方向と直交する第2の方向へ移動させるようにしたこと
    を特徴とする請求項27に記載の装着機構。
  32. 【請求項32】 上記第1のアクチュエータと第2のア
    クチュエータからの出力が、それぞれ平行四節機構の異
    なる部分に為されるようにしたことを特徴とする請求項
    28に記載の装着機構。
  33. 【請求項33】 上記第1のアクチュエータと第2のア
    クチュエータからの出力が、それぞれ平行四節機構の異
    なる部分に為されるようにしたことを特徴とする請求項
    29に記載の装着機構。
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