JP2000295793A - 供給用変圧器室信号伝送装置 - Google Patents
供給用変圧器室信号伝送装置Info
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Abstract
回線等の信号伝送手段の確保が困難な場合であっても信
号伝送手段の新たな設置工事を回避し、既存設備で供給
用変圧器室と遠隔地にある監視センタとを通信回線で結
ぶための供給用変圧器室信号伝送装置を提供する。 【解決手段】各種検出信号を収集して監視信号を出力す
る装置であって供給用変圧器室内に設置される監視装置
3と、通信回線を介して入力される監視センタからの指
令信号を出力する装置であって供給用変圧器室外に設置
される第1通信装置9とを備え、監視装置4と第1通信
装置9とは、供給用変圧器室内に設置される供給用の変
圧器1の2次側配電線を介して監視信号または指令信号
の送受信を行う。
Description
電設備が設置された供給用変圧器室と遠隔地にある監視
センタとの間を、通信回線を介して送受信するための供
給用変圧器室信号伝送装置に関する。
等が入ったビル(以下、単に建物という。)では、電源
用に供給用変圧器等の受電設備を設置できるように、電
力会社により供給用変圧器室が設けられている。このよ
うな供給用変圧器室の受電設備および内部環境は、電力
会社の検査員により巡視・点検作業が行なわれていた
が、検査員を常駐させることは不可能であり、異常発生
時に迅速に対処できないものであった。
が、建物の供給用変圧器室を常時監視できる監視装置が
開発されている。このような監視装置を用いることによ
り、供給用変圧器室内で発生した異常をすぐに発見し、
迅速な対処を可能とする。本出願人も、このような監視
装置に係る発明を特願平8−267316号として特許
出願している。そして、その特許出願は、特開平10−
117256号として出願公開されている。
開された借室設備遠方監視システムは、供給用変圧器室
内において、変圧器の過熱、変圧器分岐端子台ケーブル
口元部の過熱、室内浸水、または不法侵入等を監視する
ため、供給用変圧器室内各所に設けられた環境センサ、
および、変圧器に設けられた計測装置からの出力を供給
用変圧器室側の監視装置に一旦収集し、遠方にある電力
会社の監視センタへ公衆電話回線を介して送信するもの
である。
変圧器室には、有線の公衆電話回線が用意されていない
ことが多く、供給用変圧器室内に公衆電話回線を敷設す
る必要があった。また、携帯電話等の移動体通信回線を
利用しようとしても、供給用変圧器室が、例えば建物の
地下など、移動体通信の受信範囲から外れる場所に位置
していることが多く、移動体通信回線の利用が困難であ
った。このような状況のため、監視装置が収集した情報
を監視センタへ送信するには、供給用変圧器室内へ信号
伝送手段としてケーブル敷設や中継機器等の設置という
大規模な工事を新たに行わなければならないという問題
点があった。
されたものであり、供給用変圧器室内に公衆電話回線や
移動体通信回線等の信号伝送手段の確保が困難な場合で
あっても信号伝送手段の新たな設置工事を回避し、既存
設備で供給用変圧器室と遠隔地にある監視センタとを通
信回線で結ぶための供給用変圧器室信号伝送装置を提供
することを目的とする。
に、請求項1記載の供給用変圧器室信号伝送装置は、供
給用変圧器室内を監視する環境センサ、供給用変圧器室
内の受電設備を監視する計測装置、またはITVカメラ
から出力される各種検出信号を収集して監視信号を出力
する装置であって供給用変圧器室内に設置される監視装
置と、通信回線を介して入力される監視センタからの指
令信号を出力する装置であって供給用変圧器室外に設置
される通信装置と、を備える供給用変圧器室信号伝送装
置において、前記監視装置と前記通信装置とは、供給用
変圧器室内に設置される供給用変圧器の2次側配電線を
介して監視信号または指令信号の送受信を行うことを特
徴とする。
室内から通信回線の利用可能な供給用変圧器室外の場所
まで伝送手段を確保するために、建物内に敷設されてい
る既存の2次側配電線を伝送手段として利用する。そし
て、2次側配電線と通信回線を接続し、監視センタの監
視装置用制御端末と供給用変圧器室の監視装置との間で
送受信を可能にする。このような供給用変圧器室信号伝
送装置とすれば、供給用変圧器室から通信回線の利用可
能な場所までケーブル敷設や中継器の設置等の工事を必
要とせず、安価かつ容易に伝送手段を確保することがで
きる。
伝送装置は、請求項1に記載の供給用変圧器室信号伝送
装置において、入力された監視信号または指令信号を2
次側配電線を介して送信するための配電線搬送信号に変
換し、かつ、2次側配電線を介して受信した配電線搬送
信号を監視信号または指令信号に変換して出力するモデ
ム装置を複数台備え、前記モデム装置は、供給用変圧器
室内に1台が、かつ、供給用変圧器室外に少なくとも1
台以上が2次側配電線を介して接続され、供給用変圧器
室内外で前記配電線搬送信号の送受信を行うことを特徴
とする。
側配電線の電力信号に影響されないような配電線搬送信
号に変換して送受信するモデム装置とするので、2次側
配電線を用いても正確な送受信を行う。
伝送装置は、請求項2に記載の供給用変圧器室信号伝送
装置において、供給用変圧器室外に設置された前記モデ
ム装置は、前記2次側配電線に接続されたコンセントの
差込口から前記配電線搬送信号を得ることを特徴とす
る。
込口から配電線搬送信号を得ることができるので、管理
人室などのように、供給用変圧器室外であり、かつ、コ
ンセントのある場所であれば、容易に配電線搬送信号を
得ることができる。
伝送装置は、請求項2または請求項3に記載の供給用変
圧器室信号伝送装置において、前記モデム装置は、外部
から監視信号または指令信号が入力されるインターフェ
ースと、前記インターフェースから出力される監視信号
または指令信号を配電線搬送信号に変調する変調部と、
前記変調部から出力された配電線搬送信号を所定出力ま
で増幅する送信用増幅器と、前記送信用増幅器から出力
された配電線搬送信号を2次側配電線を介して外部へ送
信する送信用結合器と、を備えることを特徴とする。
伝送装置は、請求項2または請求項3に記載の供給用変
圧器室信号伝送装置において、前記モデム装置は、2次
側配電線を通じて配電線搬送信号を受信する受信用結合
器と、前記受信用結合器から出力される配電線搬送信号
を復調して監視信号または指令信号を出力する復調部
と、前記復調部から出力される監視信号または指令信号
を外部へ出力するインターフェースと、を備えることを
特徴とする。
な配電線搬送信号に変換し、かつ、電力信号と配電線搬
送信号との間で相互に影響されることなく送受信を行う
モデム装置を提供することができる。
伝送装置は、請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の
供給用変圧器室信号伝送装置において、前記配電線搬送
信号は、周波数遷移変調(Frequency Shift Keying:F
SK)信号であることを特徴とする。
に用いる配電線搬送信号として、FSK信号を用いる。
ディジタル形式の情報である監視信号または指令信号を
アナログ形式のFSK信号に変調してモデム装置間で送
信し、受信後に復調してもとのディジタル形式の監視信
号または指令信号を得ることができるので安定した送受
信を行うことができる。
器室信号伝送装置について説明する。図1は、本発明の
一実施形態の供給用変圧器室信号伝送装置を用いる供給
用変圧器室監視システムについての説明図、図2は、本
実施形態における第1モデム装置及び第2モデム装置の
構成を説明する説明図である。以下、図に沿って本発明
の一実施形態について説明する。
を用いる供給用変圧器室監視システムは、図1に示すよ
うに、供給用変圧器室100、管理人室200、監視セ
ンタ300という3箇所に跨って構成されるシステムと
なる。これら3箇所は、それぞれ離れた場所に位置して
いる。
は、同じ建物内にあって離れた場所に位置している。本
実施形態では、供給用変圧器室100は地階にあって、
管理人室200は1階入口近くにあるとして説明する。
監視センタ300は、電力会社の支社、支店、営業所等
に設けられており、監視対象の受電設備が設置された供
給用変圧器室100と管理人室200とがある建物から
離れた場所に位置している。
1モデム装置2、監視装置3、環境センサ4、計測装置
5、およびITVカメラ6が設置されている。管理人室
200には、コンセント7、第2モデム装置8、および
第1通信装置9が設置されている。監視センタ300に
は、第2通信装置10、および監視装置用制御端末11
が設置されている。
200との間は、建物内に予め設けられた2次側配電線
12を伝送手段とし、管理人室200と監視センタ30
0との間は、通信回線13を伝送手段としている。この
通信回線13については、各種考えられる。具体的に
は、通信回線13は、公衆電話回線、ISDN回線、携
帯電話やPHS(Personal Handy-Phone System)電話
等の移動体通信回線、または光ファイバ等や事業専用に
設けられた特別な通信回線などが挙げられる。第1通信
装置9および第2通信装置10は、各通信回線に対応す
る機器である。
インターフェース14a、変調部15a、送信用増幅器
16a、送信用結合器17a、受信用結合器18a、復
調部19aを備えている。また、第2モデム装置8は、
図2に示すように、インターフェース14b、変調部1
5b、送信用増幅器16b、送信用結合器17b、受信
用結合器18b、復調部19bを備えている。
の流れとを併せて説明する。図1において、供給用変圧
器室100の変圧器1の1次側は、建物外部にある送電
線へ図示しないケーブルを介して接続されており、電力
信号が供給されている。変圧器1は、供給される電力信
号を所定電圧に変圧し、変圧器1の2次側へ出力する。
変圧器1の2次側は、図示しない配電盤と2次側配電線
12とを介し、建物内に複数設けられるコンセントに接
続されている。2次側へ出力された電力信号は、各階の
コンセントを通じて各種電気機器へ供給される。そし
て、2次側配電線12と管理人室200にあるコンセン
ト7とも接続されており、供給用変圧器室100と管理
人室200との間は、建物内に予め設けられた2次側配
電線12により結ばれる。
各種環境状況を検出するものであり、具体的には、室内
の火事による災の有無を検知する火炎センサ、同じく煙
の有無を検知する煙センサ、室内化学消化器等の動作の
有無を検知する消化器センサ、小動物の室内への侵入を
検知する小動物検知センサ、ドアの開閉を検知するドア
センサ、室内浸水の有無を検知する浸水センサ、変圧器
の異常過熱を検知する変圧器過熱検知センサ、室温を検
知する室温度センサ等である。これらセンサは供給用変
圧器室内の各所に設置されており、常時検出信号を出力
している。
るために設けられており、具体的には、変圧器の過熱を
調べる変圧器温度計測センサ、2次側に接続された負荷
に流れる電流を調べる負荷電流計測センサ、同じく負荷
にかかる電圧を調べる負荷電圧計測センサ、変圧器の筐
体等に流れる電流の有無を調べる漏洩電流計測センサ等
である。図示しないものの、実際には変圧器1の各所
に、これらセンサが設けられており、常時検出信号を出
力している。
視装置用制御端末11に接続された図示しないディスプ
レイ装置に供給用変圧器室100の内部状態を画像とし
て映し出すための撮像カメラ装置であり、静止画像や動
画像の画像信号を出力する。なお、説明のため、環境セ
ンサ4、計測装置5、ITVカメラ6が出力する信号を
一括して検出信号として説明する。
装置5、およびITVカメラ6から出力される検出信号
を収集している。監視装置3は、図示しない内部中央演
算処理部のプログラム処理や監視装置用制御端末11か
ら出力される指令信号に応じて、この収集した検出信号
を、所定のデータ構造を有する送信用ディジタルデータ
である監視信号に変換し、RS−232Cの規格に準拠
した通信ケーブルを介して、第1モデム装置2へ出力す
る。
配電線搬送信号であるFSK信号に変換する。FSK信
号は、周波数遷移変調によりディジタル信号をアナログ
信号で表した信号であり、ωから変移量ωaだけ差し引
いた周波数を持つ第1搬送波と、ωから変移量ωaだけ
加えた周波数を持つ第2搬送波を用い、FSK信号が第
1搬送波のみ含む場合をディジタルデータの1(High)
に対応させ、第2搬送波のみ含む場合をディジタルデー
タの0(Low)に対応させる。
信号の周波数50Hzまたは60Hzより十分に高い周
波数である。また、FSK信号の出力は、電力信号より
十分に小さい出力とする。具体的には、10kHz〜4
50kHz帯域で出力が100mW以下となるような周
波数と出力が選択される。
ている電気機器は、一般にLPF(Low-pass Filter)
によりノイズ等の高周波数成分を除去した電力信号から
電源を得ている。十分に高い周波数であるFSK信号
は、高周波成分として除去される。電力信号はFSK信
号が除去された上で電気機器の電源として使用される。
また、FSK信号の出力は、電力信号の出力よりはるか
に小さい。このため、FSK信号がコンセントを通じて
電気機器に入力されたとしても、電気機器に与えられる
影響は極めて少ない。
1モデム装置2は、2次側配電線12に出力し、電力信
号にFSK信号を加算し、多重化する。したがって、2
次側配電線12が接続された建物内の全てのコンセント
からFSK信号を取り出すことが可能になる。
セントからもFSK信号を取り出すことが可能となる
が、本実施形態では建物内の管理人室200にあるコン
セント7からFSK信号を取り出すとして説明する。第
2モデム装置8は、管理人室200のコンセント7に接
続される。第2モデム装置8は、コンセント7から入力
される信号にHPF(High-Pass Filter)またはBPF
(Band-pass Filter)等を用いて電力信号を取り除い
て、建物内の2次側配電線12を流れるFSK信号を抽
出する。
る2次側配電線上に搬送させるためにディジタル信号を
アナログ信号として搬送でき、また、電力信号とFSK
信号とを容易に分離抽出できるという機能を備えるた
め、2次側配電線を用いる配電線搬送信号として適して
いる。
を復調して、もとの送信用ディジタルデータである監視
信号に変換して第1通信装置9へ出力する。第1通信装
置9は、通信回線13を介して、遠隔地の監視センタ3
00にある第2通信装置10と接続されており、第1通
信装置9は、入力された監視信号を、さらに通信回線1
3に適する通信信号に変換して出力する。
をPHS電話用の移動体通信回線とし、また、第1通信
装置9は、アンテナ付属のPHSモデムとし、PHSモ
デムが出力する通信信号を建物周辺にある無線基地局が
受信するものとする。無線基地局が受信した通信信号
は、通信回線13を介して、第2通信装置10へ出力さ
れる。
監視信号に戻されて、監視装置用制御端末11へ出力さ
れる。この、監視装置用制御端末11は、例えば、パー
ソナルコンピュータや、供給用変圧器室100の監視専
用に開発された専用制御卓などである。監視装置用制御
端末11は、送られてきた監視信号に基づいて、図示し
ないディスプレイ装置等に、環境センサ4により検出さ
れた供給用変圧器室100の状態、計測装置5により検
出された変圧器1の各種計測値、またはITVカメラ6
による供給用変圧器室100内部の画像が表示される。
は、図示しないディスプレイ装置等に映し出される状
態、計測値、画像等の各種情報を監視を続ける。このよ
うに各種情報に基づいて理解・判断・処置を行う専門知
識を有する監視員により常時監視され、異常時には適切
な判断がなされるため、適切な処置を迅速に行える。ま
た、少人数の監視員が多数の建物を一括して監視するこ
とができる。
0の監視装置3を制御する必要が生じたとき、監視員
は、監視装置用制御端末11のキーボード等の入力装置
を操作する。監視装置用制御端末11は、この入力に基
づいて、第2通信装置10へ指令信号を送信する。第2
通信装置10は、この指令信号を通信信号に変換し、通
信回線13を介して、第1通信装置9へ出力する。
号に変換して第2モデム装置8へ出力する。第2モデム
装置8は、この指令信号をFSK信号に変換し、コンセ
ント7を介して接続される2次側配電線12を流れる電
力信号にFSK信号を加算し、多重化して出力する。
デム装置2は、HPFまたはBPF等を用いて、2次側
配電線12から電力信号を取り除いてFSK信号のみを
抽出する。第1モデム装置2は、抽出したFSK信号を
復調して、もとの指令信号に変換して監視装置3へ出力
する。監視装置3は、入力された指令信号に基づいて、
各種の制御を行う。例えば、ITVカメラ6を所望位置
に向けるような指令を実現する。このようにして、供給
用変圧機器100と監視センタ300とが結ばれ、供給
用変圧器室監視システムを構築することができる。
機能としては、現状監視、トレンド監視、定例監視、映
像監視、警報、データメンテナンス、照明、ITVカメ
ラの動作制御、データ・履歴の記憶、マンマシンインタ
ーフェース、システム診断等がある。供給用変圧器室監
視システムはこのように構成される。
2と第2モデム装置8とについて説明する。第1モデム
装置2と第2モデム装置8とは、同一の構成を備えてお
り、図2を用いて第1モデム装置2についてのみ説明
し、第2モデム8については、構成および機能が同一で
あるとし、説明を省略する。
入力されたとき、監視信号はインターフェース14aへ
入力される。インターフェース14aは、監視装置3の
図示しないインターフェースとの間を通信ケーブルで結
び、RS−232C規格に準拠した通信を行うために設
けられている。インターフェース14aはこの監視信号
を変調部15aへ出力する。
号をアナログのFSK信号に変換して送信用増幅器16
aへ出力する。送信用増幅器16aは、FSK信号の伝
送損失や電力信号とのかねあい等を考慮して、最適な信
号レベルまで増幅し、送信用結合器17aへ出力する。
信号を2次側配電線に加算する。この送信用結合器17
aは、2次側配電線12の電力信号を入力しないように
バッファ回路が含まれ、2次側配電線へは出力できるが
2次側配電線から入力されないように構成される。な
お、FSK信号は側帯波やノイズ成分を有しているた
め、必要な信号のみ出力するようにHPFやBPFによ
り整形された信号を出力するようにしてもよい。監視装
置3から2次側配電線12までのモデム動作はこのよう
に行われる。
取り出すため、受信用結合器18aは、FSK信号のみ
抽出するためのHPFやBPFなどのフィルタ回路を備
えている。受信用結合器18aは、FSK信号を抽出し
て、復調部19aへ出力する。復調部19aは、入力さ
れたFSK信号を指令信号に変換し、インターフェース
14aへ出力する。インターフェース14aは、この指
令信号を通信ケーブルを介して監視装置3へ出力する。
第1モデム装置2は、このように受信機能と送信機能を
備えており、第2モデム装置8も同様に構成されてい
る。第1モデム装置2と第2モデム装置8とを用いるこ
とで、2次側配電線を用いて、配電線搬送信号の一例で
あるFSK信号の送受信を可能とする。
を建物の地下室にあるとし、また、管理人室200を建
物の1階にあるとし、管理人室200のコンセント7か
らFSK信号を抽出するとして説明した。しかしなが
ら、管理人室200も移動体通信の利用範囲外であるよ
うな場合もある。この場合、管理人室200以外でも、
コンセントが利用可能であって、かつ、通信回線が利用
できる場所を代替場所とすることができる。例えば、地
下や屋上に特別に設備を設けるようにしてもよい。建物
の最上階等のコンセントからFSK信号を得て、PHS
モデムにより送受信するように構成しておけば、移動体
通信回線を用いて良好な送受信を可能にする。このよう
にコンセントの利用場所や利用する通信回線は、適宜決
定される。
変圧器室信号伝送装置は、監視装置3、第1モデム装置
2、第2モデム装置8、および第1通信装置9を備え、
第1モデム装置2と第2モデム装置8との間は、2次側
配電線12、コンセント7、および図示しないコードを
介して送受信が行われる場合について説明した。しかし
ながら、監視装置3および第1モデム装置2を、また、
第1通信装置9および第2モデム装置8を、一体として
構成することも可能である。このような場合であっても
本発明の実施は可能である。
装置によれば、供給用変圧器室内に公衆電話回線や移動
体通信回線等の信号伝送手段の確保が困難な場合であっ
ても信号伝送手段の新たな設置工事を回避し、既存設備
で供給用変圧器室と遠隔地にある監視センタとを通信回
線で結ぶことができる。
装置を用いる供給用変圧器室監視システムについての説
明図である。
1モデム装置及び第2モデム装置の構成を説明する説明
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】供給用変圧器室内を監視する環境センサ、
供給用変圧器室内の受電設備を監視する計測装置、また
はITVカメラから出力される各種検出信号を収集して
監視信号を出力する装置であって供給用変圧器室内に設
置される監視装置と、 通信回線を介して入力される監視センタからの指令信号
を出力する装置であって供給用変圧器室外に設置される
通信装置と、 を備える供給用変圧器室信号伝送装置において、 前記監視装置と前記通信装置とは、供給用変圧器室内に
設置される供給用変圧器の2次側配電線を介して監視信
号または指令信号の送受信を行うことを特徴とする供給
用変圧器室信号伝送装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の供給用変圧器室信号伝送
装置において、 入力された監視信号または指令信号を2次側配電線を介
して送信するための配電線搬送信号に変換し、かつ、2
次側配電線を介して受信した配電線搬送信号を監視信号
または指令信号に変換して出力するモデム装置を複数台
備え、 前記モデム装置は、供給用変圧器室内に1台が、かつ、
供給用変圧器室外に少なくとも1台以上が2次側配電線
を介して接続され、供給用変圧器室内外で前記配電線搬
送信号の送受信を行うことを特徴とする供給用変圧器室
信号伝送装置。 - 【請求項3】請求項2に記載の供給用変圧器室信号伝送
装置において、 供給用変圧器室外に設置された前記モデム装置は、前記
2次側配電線に接続されたコンセントの差込口から前記
配電線搬送信号を得ることを特徴とする供給用変圧器室
信号伝送装置。 - 【請求項4】請求項2または請求項3に記載の供給用変
圧器室信号伝送装置において、 前記モデム装置は、 外部から監視信号または指令信号が入力されるインター
フェースと、 前記インターフェースから出力される監視信号または指
令信号を配電線搬送信号に変調する変調部と、 前記変調部から出力された配電線搬送信号を所定出力ま
で増幅する送信用増幅器と、 前記送信用増幅器から出力された配電線搬送信号を2次
側配電線を介して外部へ送信する送信用結合器と、 を備えることを特徴とする供給用変圧器室信号伝送装
置。 - 【請求項5】請求項2または請求項3に記載の供給用変
圧器室信号伝送装置において、 前記モデム装置は、 2次側配電線を通じて配電線搬送信号を受信する受信用
結合器と、 前記受信用結合器から出力される配電線搬送信号を復調
して監視信号または指令信号を出力する復調部と、 前記復調部から出力される監視信号または指令信号を外
部へ出力するインターフェースと、 を備えることを特徴とする供給用変圧器室信号伝送装
置。 - 【請求項6】請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の
供給用変圧器室信号伝送装置において、 前記配電線搬送信号は、周波数遷移変調信号であること
を特徴とする供給用変圧器室信号伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11099845A JP2000295793A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 供給用変圧器室信号伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11099845A JP2000295793A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 供給用変圧器室信号伝送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000295793A true JP2000295793A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14258152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11099845A Pending JP2000295793A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 供給用変圧器室信号伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000295793A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014067172A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Fujitsu Fsas Inc | 浸水検知装置および浸水検知システム |
JP2021064384A (ja) * | 2019-02-21 | 2021-04-22 | 日本テクノ株式会社 | キュービクル(高圧受電設備)自動保安点検システム |
-
1999
- 1999-04-07 JP JP11099845A patent/JP2000295793A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014067172A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Fujitsu Fsas Inc | 浸水検知装置および浸水検知システム |
JP2021064384A (ja) * | 2019-02-21 | 2021-04-22 | 日本テクノ株式会社 | キュービクル(高圧受電設備)自動保安点検システム |
JP7015627B2 (ja) | 2019-02-21 | 2022-02-03 | 日本テクノ株式会社 | キュービクル(高圧受電設備)自動保安点検システム |
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