JP2000294063A - 接触子装置 - Google Patents

接触子装置

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JP2000294063A
JP2000294063A JP11096402A JP9640299A JP2000294063A JP 2000294063 A JP2000294063 A JP 2000294063A JP 11096402 A JP11096402 A JP 11096402A JP 9640299 A JP9640299 A JP 9640299A JP 2000294063 A JP2000294063 A JP 2000294063A
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contact
conductor
groove
conductors
force
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JP11096402A
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English (en)
Inventor
Nobutaka Maemura
宜孝 前村
Kimiaki Matsukawa
公映 松川
Taketo Yanai
健人 柳井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通電接触部の接触電気抵抗を低減し、装置の
大型化をすることなく通電容量の増加ができる接触子装
置を得る。 【解決手段】 導電体の外周部と、接触片の接触部のい
ずれか一方に突出部を、他方に溝部を設け、前記突出部
を前記溝に嵌めてその溝内の両側面で接触させる構成と
なし、この2点の接触によって生ずる接触力の分力によ
り、当初の接触力よりも大きな接触力を得る。接触力の
増加は、電気抵抗を減少させ、通電容量の増大につなが
る。特に前記2つの接点における、導電体の軸と直交す
る面上の2つの接線でできる交点のなす角を60度以下
とすることにより、接触力を倍増以上にすることがで
き、通電容量の大幅な増加が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の通電部
に用いる接触子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】接触子装置は、電気機器の通電部におい
て、2つの導電体との間を接触片と呼ばれる導電体によ
って電気的に接続し、例えば熱膨張、収縮などに伴う導
電体の伸び・縮みをこの接触子装置内で吸収するために
設けられるものである。
【0003】図12は、実用新案公開公報昭61−82
367号に開示された従来技術による接触子装置を示す
断面図である。図12において、1はこの従来技術によ
る接触子装置で、この接触子装置1は、3の第1導電体
と、それに対向する5の第2導電体とを接続して通電す
るために、第1導電体3の端部には4の小径部を、第2
導電体5には6の小径部をそれぞれ設け、この両者を8
の複数個の接触片を用いて結ぶことをその基本構造とし
ている。
【0004】ここで前記複数個の接触片8は、前記両小
径部4,6の外周を放射状に覆うようして設けられてお
り、この複数個の接触片8と各小径部4,6の間の接触
圧を得るために接触片8の外周部にはその放射状に配列
された全接触片8の外周部をつなぐ外径よりも短い自然
長を有する複数のガータスプリング10を設けて、各接
触片8をその外周部から小径部4,6の軸方向へと押圧
している。一方接触部8の内周側には、そのガータスプ
リング10の押圧力による接触片8の倒れを規制してそ
の放射状配列を維持するために、12の押さえ板が設け
られている。この複数個の接触片8、ガータスプリング
10、押さえ板12からなる構成はチューリップ・コン
タクトと呼ばれ、符号14で示されている。
【0005】更に図において、16は押さえ板12を小
径部4に固定するボルト、18は前記チューリップ・コ
ンタクト14を覆うように配置され電解を緩和するシー
ルド、20はシールド18の内側に配置されて所定の接
触片8を押接する板ばね、22はシールド18の内側に
所定の接触片8の間に介在するように配置された案内
板、をそれぞれ表している。
【0006】このように構成された接触子装置1は、第
1導電体3と第2導電体5のお互いに対向する各小径部
4、6間を、複数個の接触片8、ガータースプリング1
0、押さえ板12からなるチューリップ・コンタクト1
4が接続しており、このとき複数の接触片8と各小径部
4、6との間にそれぞれ形成される接触部には、ガータ
ースプリング6の収縮力によって前者を後者へ押し付け
る力、すなわち接触力が作用している。このようなチュ
ーリップ・コンタクト14は、ガス絶縁開閉装置の導電
体の接続箇所、および遮断器や断路器などの可動接触子
の通電部にも用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の接触子装置は以
上のように構成されているので、大電流用の接触子装置
が必要となった場合、前記接触部の接触抵抗を低くし発
熱を抑えるため、接触片8の通電断面積や各導電体の小
径部4,6との接触面積を増大させたり、接触片8の枚
数を増加させる等の対応が必要となる。そのためにはガ
ータースプリング10の本数も増加させる必要があり、
接触子装置全体が大型化し、高価になるという問題点が
あった。
【0008】したがって本発明は、上記のような問題点
を解決するためになされたもので、具体的には装置を大
型化することなく大電流を流すことができる、安価な接
触子装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明は、電路を形成する固定側の第1導電体と、この第
1導電体と間隔をおいて対向する可動側の第2導電体
と、その第1及び第2導電体の間に跨がりばね力で付勢
されて両導電体外周部にそれぞれ接触して通電接触部を
形成する前記両導電体外周部で放射状に配列された複数
の接触片と、からなる接触子装置において、少なくとも
一方の前記導電体の外周部にはその導電体の軸に沿って
複数の溝が設けられ、前記複数の接触片の各々がその各
溝内に嵌り、その各溝内の両側面と接触することにより
通電接触部が形成されることを特徴としている。このよ
うに前記溝に接触片が嵌ることによって接触力の分力が
生じ、接触力を高め、電気抵抗を低減させるものであ
る。
【0010】請求項2に記載された本発明は、同じく電
路を形成する固定側の第1導電体と、これと間隔をおい
て対向する可動側の第2導電体と、その第1及び第2導
電体間に跨がりばね力で付勢されて両導電体外周部とそ
れぞれ接触して通電接触部を形成する前記両導電体外周
部で放射状に配列された複数の接触片と、からなる接触
子装置において、少なくとも一方の前記導電体の外周部
には導電体の軸方向に沿った突起部が複数設けられ、他
方前記複数の接触片の前記導電体と接触する部分にはそ
の接触片の長手方向に溝が設けられ、各々の接触片の溝
が前記各突起部に被さって嵌り、その各溝の両側面で前
記突起部と接触することにより通電接触部が形成される
ことを特徴としている。同じくこのような構成にするこ
とにより、分力によって接触力を高め、電気抵抗を低減
させるものである。
【0011】請求項3に記載された本発明にかかる接触
子装置は、前記導電体と前記接触片とが接触する2点に
おいて、前記導電体の軸に垂直な面上の引いた2つの接
線の交わる角が、60度以下であることを特徴としてい
る。このように構成することで、接触力を2倍以上に高
め、電気抵抗を半減以下にするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明にかかる第1の実施の形態
による接触子装置を、添付図面を参照に説明する。図1
は、本実施の形態による接触子装置30の構成を示す断
面図、図2は、図1の接触子装置30のA―A矢視断面
図、図3は、図2の換触子装置30の通電接触部を示す
拡大図である。
【0013】図1において、この接触子装置30は、3
3の第1導電体に設けられた小径部34と、それに対向
する35の第2導電体に設けられた小径部36とを、複
数の接触片38、複数のガータスプリング40、押さえ
板42からなるチューリップ・コンタクト44により接
続することをその基本構成としている。
【0014】この構成の下で各接触片38には、ガータ
ースプリング40の収縮力によって、その接触部を各導
電体33,35の小径部34および36に押し付ける力
(接触力)が働いており、この接触力によって各接触片
38は、第1と第2の導電体33,35間に接続され、
第1導電体33と第2導電体35間の通電路が形成され
る。
【0015】更に図において、45は押さえ板42を小
径部34に固定するボルト、46は前記チューリップ・
コンタクト44を覆うように配置され電解を緩和するシ
ールド、47は第1導電体33に固着されてそのシール
ド46支持するシールド支え、をそれぞれ示している。
【0016】図1において、第1導電体33の小径部3
4の外周には、その軸方向に沿って溝48が設けられて
おり、その溝48に接触片38の通電接触部(突出部)
49が嵌って接触し、通電通路を形成している。その状
況は図2の正面図によって、より明確に把握することが
できる。すなわち、図2において、小径部34の外周に
は、配備される接触片38の数に応じた溝48がその軸
に沿った方向に設けられ、その各溝48に表面が円弧状
に形成された複数の接触片38の通電接触部49が嵌っ
て通電路を構成し、その外周をガータスプリング40が
覆い、放射状に配列した接触片38を外周部から小径部
34の軸に向けて押圧している。
【0017】更に、上記接触部の詳細を示したのが図3
の拡大図で、図3は、前記小径部34に設けられた溝4
8と、これに接触する接触片38の通電接触部49との
関係を示している。図3は断面図であるが、説明用の符
号を見易くするためハッチングは省略している。図にお
いて、溝48は、第1導電体の小径部34上で、拡開す
る角度がγとなるようなV字状の断面形状でその軸方向
に沿って形成されており、この拡開した溝48の中に円
弧状に形成された接触片38の通電接触部49が嵌り、
その円弧状の表面が溝48の両側面に接触する構成とな
っている。
【0018】ここで通電接触部49の円弧状の表面と溝
48とが接触する2点と、この通電接触部49の円弧の
中心とを結んでできる2つの直線(接点における法線)
のなす角をθとすると、図から明らかなようにγ+θ=
180度の関係が成り立つ。
【0019】次に、接触部49が溝48と接触するとき
の接触力の分力について、図3を用いて説明する。図3
において、矢印Fはガータスプリング40のばね力によ
って接触片38の接触部49が小径部34の溝48の方
向に押圧される力で、今突出部49の先端が小径部34
の外周面に直接接しているならばこのFが接触力とな
る。
【0020】しかし図3においては、前述のようにこの
突出部49は溝48の両側面2点で接しているため、前
記接触力Fはその接点における2つの分力、すなわち図
面上でベクトルFlとF2とに分解される。この両ベク
トルF1,F2は、各接触力の大きき及び方向を示した
もので、このベクトルの中心と、先の接触力Fを含む各
ベクトルの先端を結べば、図示のような点線を含む平行
四辺形が形成される。
【0021】ここで図3において、例えば2つの接点に
おける接線の交点のなす角度(溝48の拡開する角度)
γを60度(すなわち、θが120度)とすると、図面
から明らかなように前記平行四辺形は2つの正三角形で
構成されることから、F=F1=F2となり、各分力は
元の接触力Fと等しいことが分る。すなわち、溝手段を
設けていない従来の接触手段に比べ、このような溝手段
を設けることによって接点は1点から2点に増え、かつ
各点における接触力は1点のときと同じ値となり、接触
片38全体としては同一条件の接点の数を倍増したのと
同じ効果となる。したがって、理論的にはこの位置にお
ける接触片38と小径部34との間の接触による電気抵
抗を半減させることができる。
【0022】次に図4においては、先の2接線のなす角
γを60度よりも小さく(すなわちθを120度よりも
大きく)したもので、図面からも明らかな通り、各分力
F1,F2が元の接触力Fよりも大きくなり、したがっ
てこの接触部分における全体の接触力は2倍以上とな
る。
【0023】すなわち、2接点における2つの接線が交
わってできる角γを60度以下(θを120度以上、1
80度未満)にセットすれば、上記のような導電体の溝
内で接触片を接触させる手段を用いることにより、従来
手段に比べで電気抵抗を半減以下とすることができ、ガ
ータスプリング40のばね力を増大させること無く通電
容量を大幅に増加させることができる。
【0024】次に、前記角度γを60度よりも大きく
(すなわちθを120度より小さく)した場合には、図
5に示すように各分力F1,F2の値は元の値Fよりも
それぞれ小さなものとなる。しかしこの場合においても
両分力の和をとって比較すれば元の接触力Fよりも大き
くなり、例えばγが90度(θが90度)とすると、F
1+F2≒1.4F、つまりこの場合においても接触力
は40%改善されることとなる。
【0025】図5において、ベクトルで構成される平行
四辺形を図面にある2つの三角形に分解して考えると、
一般にθをいくら小さくしても、接点が前記溝48の両
側面に形成され、その結果接触力の分力が構成される限
りにおいて、その各分力F1、F2は上記三角形の2辺
に相当し、その2辺の和F1+F2は他の一片であるF
よりも常に大きいことがわかる。これは、図6のよう
に、拡開する溝48の対称軸が小径部34の軸芯を外れ
て構成されていても同様である。
【0026】すなわち、本発明の構成にあるように、導
電体33の小径部34に溝48を設け、その溝の両側面
で接触片38との接点を設けることにより、その接触部
における電気抵抗を低減する効果が生まれ、とくに両接
点の接線のなす角γが60度以下にすると、電気抵抗を
半減以下にすることができる。
【0027】なお、説明の都合上、上記説明では接触片
38の突出部49断面を円弧とし、溝48の断面をV字
形(両側面が平面)としてきたが、図7にあるように、
突出部49は長円状などであってもよく、又図8に示す
ように突出部はそのまま角部を残し、あるいは楔状に面
を落とした平面とし、溝48の壁面を曲面状とすること
も、更には両者ともに曲面状とすることなど、組み合わ
せは各種考えられる。
【0028】また、小径部34外周部に設ける溝48
は、小径部34の軸に沿って設けるものとしているが、
少なくとも固定側の第1導電体33の小径部34におい
ては、接触片38と小径部34との摺動が無いため、接
触片38の接触部49が小径部34の外周部分と接触す
る部分にのみ前記のような溝形状の断面を切り込んだも
のであってもよい。
【0029】本発明にかかる第2の実施の形態による接
触子装置を、添付図面を参照して説明する。図9は、本
実施の形態による接触子装置50の構成を示す断面図、
図10は、図9の接触子装置50のB―B矢視断面図、
図11は、図10の換触子装置50の通電接触部を示す
拡大図である。
【0030】図9において、この接触子装置50は、第
1導電体53に設けられた小径部54と、それに対向す
る第2導電体35に設けられた小径部36とを、複数の
接触片58、複数のガータスプリング40、押さえ板4
2からなる64のチューリップ・コンタクトにより接続
することをその基本構成としている。
【0031】この構成の下で各接触片58には、ガータ
ースプリング40の収縮力によって、その接触部を各導
電体53,35の小径部54および36に押し付ける力
(接触力)が働いており、この接触力によって各接触片
58は第1と第2の導電体53,35間に接続され、第
1導電体53と第2導電体35間の通電路を形成する。
図において、第1の実施の形態で示したものと同じもの
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0032】図9において、第1導電体53の小径部5
4外周には、その軸方向に沿って断面形状が円弧状に突
出して形成された通電接続部68が設けられており、前
記接触片58の接触部に設けられた長手方向の溝69が
その突出した通電接続部68に嵌って接触し、通電経路
を形成している。
【0033】その状況は、図10において、小径部54
の外周面には、配備される接触片58の数に応じた円弧
状の突出部68がその軸に沿って設けられ、その各突出
部68に、溝状に形成された複数の接触片58の通電接
触部69が嵌って通電部を構成し、その外周をガータス
プリング40が覆い、放射状に配列した接触片58を外
周部から小径部54の軸に向けて押圧している。
【0034】更に、上記接触部の詳細を示したのが図1
0の拡大図であり、図10は、前記小径部54に設けら
れた突出部68と、これに接触する接触片58の溝69
との関係を示している。本図においても断面用のハッチ
ングは省略してある。前記突出部68は、第1導電体の
小径部54上でその軸方向に円弧状断面に形成されてお
り、その突出部68を跨ぐようにして、拡開する角度が
γとなるような断面形状に形成された接触片58の溝6
9が被さるように嵌り、前記突出部68が溝69内の両
側面と接触する構成となっている。
【0035】ここで小径部54の円弧状断面の突出部6
8と溝69の両側面とが接触する2点と、この突出部6
8の円弧の中心とを結んでできる2つの直線(接点の法
線)のなす角をθとすると、前記拡開する角度γとθと
の間には、γ+θ=180度の関係が成立する。
【0036】図11の接触子装置50において、第1導
電体の小径部54に設けられた突出部68と接触片58
の溝69とが接触する場合、円弧状の突出部68は溝6
9の両側面の各1点で接触することになり、この接点に
おいてガータースプリング40による接触力が働く。図
面上では説明の都合上、この接触力に対応する突出部6
8の抗力Fを示している。実際の接触力は図面に示す抗
力Fと大きさが同じで向きが反対のものである。
【0037】接触力に対応する抗力Fは、接点が突出部
68の両面にあるため、その接点の法線方向に向く分力
となり、図面上でF1とF2に分解される。各ベクトル
の中心とベクトルの先端を結べば図面上の点線を含めた
平行四辺形が形成される。接触片58の溝69の両側面
には、このF1、F2と大きさが同じで方向が反対の接
触力が働くことになる。
【0038】以下は、前記第1の実施の形態と同様で、
この抗力(すなわち接触力)の両分力F1,F2は、2
つの接触点における接線の交点がなす角(接触片の拡開
する角度)γが60度(すなわちθが120度)のと
き、Fと同一の大きさとなり、すなわちガータスプリン
グ40のばね力を増大させること無く2倍の接触力を得
ることができ、理論的にはこの部分での電気抵抗を半減
させることができる。
【0039】γの値を60度以下(θを120度以上1
80度未満)にすれば、従来技術に対して接触力を2倍
以上に更に高めることができ、また60度よりも大きく
した場合(同120度より小さい場合)には、2倍まで
には至らない範囲で、接触力にはその角度に応じて一定
の改善を得ることができる。
【0040】上記溝69、突出部68の断面の形状も、
第1の実施の形態と同様それぞれ平面、曲面などの組み
合わせが、各種考えられる。又、突出部68は、円弧状
断面の突出部として小径部54の軸方向に沿って設ける
ものとしているが、すくなくとも固定側の第1導電体に
おいては、前記接触片58が小径部54の外周を摺動す
ることが無いため、小径部54の外周部で接触部69が
接触する部分にのみ突出部を設けることでもよい。
【0041】上記第1、第2の実施の形態においては、
第1導電体側の小径部の外周と接触片との間で、一方に
溝、他方に突出部を設けることによって電気抵抗を低減
し、通電容量を改善する手段を述べてきたが、第2導電
体の小径部の外周部とそれに対応する接触片の接触部に
上記のような構成を施しても、上記各実施例の形態と同
様の効果を得ることは言うまでもない。むしろ、第2導
体側も含めて、上記改善を施すことが、接触子装置全体
としての通電容量改善につながるものとなる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、両導電体の少なくとも一方の外周に所定の角度で
拡開された溝を形成し、接触片の接触部をその溝内の両
側面の2点で接触させることにより、接触力を増大させ
て接触電気抵抗を低減することができ、装置全体を大型
化することなく通電容量の増加が可能な接触子装置を得
ることができる。
【0043】また、この発明の請求項2によれば、両導
電体の少なくとも一方の外周に突出部を形成し、接触片
の接触部には所定の角度で拡開された溝を形成して、そ
の溝の両側面の2点で前記突出部と接触させることによ
り、接触力を増大させて接触電気抵抗を低減することが
でき、装置全体を大型化することなく通電容量の増加が
可能な接触子装置を得ることができる。
【0044】また,この発明の請求項3によれば、導電
体小径部の外周と各接触片の接触部との間で構成される
2つの接点における接線の交わる角度を60度以下にす
ることにより、前記接触力を倍増以上として電気抵抗を
半減以下にでき、通電容量の大幅な増加が可能な接触子
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる接触子装置の実施の形態にお
ける構成を示す断面図である。
【図2】 図1の接触子装置のA−A矢視断面図であ
る。
【図3】 図2の接触子装置の通電接触部を示す拡大図
である。
【図4】 図2の接触子装置の通電接触部を示す拡大図
である。
【図5】 図2の接触子装置の通電接触部を示す拡大図
である。
【図6】 図2の接触子装置の通電接触部を示す拡大図
である。
【図7】 図2の接触子装置の通電接触部を示す拡大図
である。
【図8】 図2の接触子装置の通電接触部を示す拡大図
である。
【図9】 本発明にかかる接触子装置の他の実施の形態
における構成を示す断面図である。
【図10】 図9の接触子装置のB−B矢視断面図であ
る。
【図11】 図10の接触子装置の通電接触部を示す拡
大図である。
【図12】 従来の接触子装置を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
33 第1導電体、 34 第1導電体小径部、 35
第2導電体、 36第2導電体小径部、 38 接触
片、 40 ガータスプリング、 48 溝(接触
部)、 49 突出部(接触部)、 53 第1導電
体、 54 第1導電体小径部、 58 接触片、 6
8 突出部(接触部)、 69 溝(接触部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳井 健人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G027 AA26 5G051 KA03 KA09 KA17 5G365 AC02 DH03 DH05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電路を形成する固定側の第1導電体と、
    この第1導電体と所定の間隔をおいて対向する可動側の
    第2導電体と、前記第1及び第2導電体間に跨がりばね
    力で付勢されて両導電体外周部にそれぞれ接触して通電
    接触部を形成する前記両導電体外周部に放射状に配列さ
    れた複数の接触片と、からなる接触子装置において、 少なくとも一方の前記導電体の外周部には導電体の軸方
    向に複数の溝が設けられ、前記複数の接触片の各々がそ
    の各溝内に嵌って前記各溝内の両側面で接触することに
    より通電接触部が形成されることを特徴とする接触子装
    置。
  2. 【請求項2】 電路を形成する固定側の第1導電体と、
    この第1導電体と所定の間隔をおいて対向する可動側の
    第2導電体と、前記第1及び第2導電体間に跨がりばね
    力で付勢されて両導電体外周部とそれぞれ接触して通電
    接触部を形成する前記両導電体外周部に放射状に配列さ
    れた複数の接触片と、からなる接触子装置において、 少なくとも一方の前記導電体の外周部には導電体の軸方
    向に沿った突起部が複数設けられ、前記複数の接触片の
    各々にはその接触部に接触子の長手方向に溝が設けら
    れ、この溝が前記各突起部に被さって嵌り、前記突起部
    が前記各溝内の両側面で接触することにより通電接触部
    が形成されることを特徴とする接触子装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも一方の導電体の外周部と
    前記各接触片の接触部が接触する2つの接点における、
    前記導電体の軸に垂直な面上の2つの接線が交わってで
    きる角が、60度以下であることを特徴とする、請求項
    1もしくは2にかかる接触子装置。
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