JP2000293988A - 半導体装置及びその駆動方法 - Google Patents

半導体装置及びその駆動方法

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JP2000293988A
JP2000293988A JP11097901A JP9790199A JP2000293988A JP 2000293988 A JP2000293988 A JP 2000293988A JP 11097901 A JP11097901 A JP 11097901A JP 9790199 A JP9790199 A JP 9790199A JP 2000293988 A JP2000293988 A JP 2000293988A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留分極量が減少した場合においても正確に
データを読み出す。 【解決手段】 記憶素子に対して所定の読み出し電圧を
印加して記憶素子からデータを読み出し(点Eまたは点
F)、次に、記憶素子に対して読み出し電圧とは逆極性
の電圧を印加して“1”を書き込み(点K)、次に、記
憶素子に対して、記憶素子の分極量が記憶素子に“0”
が書き込まれた場合の半分以上であり、かつ“1”が書
き込まれた場合の半分以下となるような電圧を印加し
(点G)、それにより、記憶素子の分極状態をほとんど
分極されていない状態とする(点H)。そして、この分
極状態の記憶素子に対して読み出し電圧を印加して記憶
素子からデータを読み出し(点I)、該データを参照電
圧として該参照電圧と読み出されたデータとを比較し、
該比較結果に基づいて記憶素子に書き込まれたデータを
判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の駆動方法に関し、特に、ヒステリシス特性をデータ記
憶に用いた半導体装置及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図22は、従来の半導体装置の一構成例
を示す回路図であり、2行2列のメモリアレイを示して
いる。
【0003】本従来例は図22に示すように、不揮発性
半導体メモリを構成するために用いられるものであり、
強誘電体容量素子101a〜101dと、ドレインが強
誘電体容量素子101a〜101dの一方の電極とそれ
ぞれ接続されたスイッチングトランジスタ102a〜1
02dとからなる複数のメモリセル100a〜100d
がアレイ状に配置されて構成されている。
【0004】また、アレイ状に配置されたメモリセル1
00a〜100dのそれぞれは、ワード線WL1,WL
2、ビット線BL1,BL2及びプレート線PL1,P
L2によってそれぞれ接続されている。
【0005】また、周辺回路として、複数のメモリセル
100a〜100dのうち操作を行うメモリセルを選択
するためにワード線WL1,WL2を選択する回路(不
図示)と、メモリセル100a〜100d内のデータを
ビット線BL1,BL2に読み出す回路(不図示)と、
ビット線BL1,BL2に読み出されたデータを判別す
る回路とが設けられている。
【0006】また、ワード線WL1はスイッチングトラ
ンジスタ102a,102bのゲートに、ワード線WL
2はスイッチングトランジスタ102c,102dのゲ
ートに、ビット線BL1はスイッチングトランジスタ1
02a,102cのソースに、ビット線BL2はスイッ
チングトランジスタ102b,102dのソースに、プ
レート線PL1は強誘電体容量101a,101bのス
イッチングトランジスタ102a,102bが接続され
ていない側の電極に、プレート線PL2は強誘電体容量
101c,101dのスイッチングトランジスタ102
c,102dが接続されていない側の電極にそれぞれ接
続されている。
【0007】また、ビット線BL1,BL2の一端に
は、ゲートに外部からの制御信号が入力される制御線B
Cが接続されたビット線制御トランジスタ103a,1
03bがそれぞれ接続されており、制御線BCを用いて
ビット線制御トランジスタ103a,103bがON/
OFF制御されることにより、ビット線BL1,BL2
をフローティング状態とすることが可能となっている。
【0008】また、ビット線BL1,BL2に読み出さ
れたデータを判別する回路においては、一般的に2入力
の差動センスアンプ104a,104bが用いられる。
差動センスアンプ104a,104bは、各ビット線B
L1,BL2の終端にそれぞれ設けられ、一方の入力端
子にはビット線BL1,BL2がそれぞれ接続され、他
方の入力端子には、ビット線BL1,BL2に読み出さ
れたデータが“0”か“1”かを判別するための参照電
圧Vrefを与えるための配線REFがそれぞれ接続され
ている。
【0009】以下に、上記のように構成された半導体装
置の駆動方法について説明する。
【0010】まず、メモリセル100a〜100dに対
するデータの書き込み方法について、ワード線WL1に
接続されたメモリセル100a,100bにデータを書
き込む場合を例に挙げて説明する。
【0011】まず、プレート線PL1を電源電圧の半分
に設定する。例えば、電源電圧が5Vであれば2.5V
に設定する。
【0012】次に、各ビット線BL1,BL2のそれぞ
れに対して、メモリセル100a,00bに書き込むデ
ータに相当する電圧、例えば、“0”であれば0V、
“1”であれば5Vを印加する。
【0013】次に、ワード線WL1のみを操作し、それ
により、スイッチングトランジスタ102a,102b
をON状態にする。
【0014】すると、メモリセル100a,100b内
の強誘電体容量素子101a,101bに+2.5Vま
たは−2.5Vの電圧がかかり、それにより、該強誘電
体容量素子101a,101bが書き込むデータに応じ
て異なる方向に分極する。
【0015】その後、ビット線BL1,BL2の電位を
2.5Vに設定するとともに、ワード線WL1によりス
イッチングトランジスタ102a,102bをOFF状
態にして書き込みが完了する。
【0016】次に、メモリセル100a〜100dから
のデータの読み出し方法について、ワード線WL1に接
続されたメモリセル100a,100bからデータを読
み出す場合を例に挙げて説明する。
【0017】まず、ビット線BL1,BL2を0Vにプ
リチャージし、その後、制御線BCによりビット線制御
トランジスタ103a,103bをOFF状態にし、そ
れにより、ビット線BL1,BL2をフローティング状
態にする。
【0018】次に、プレート線PL1を2.5Vとした
まま、ワード線WL1を操作し、それにより、スイッチ
ングトランジスタ102a,102bをON状態にす
る。
【0019】すると、強誘電体容量101a,101b
とビット線BL1,BL2との容量の直列構造にそれぞ
れ2.5Vの電位がかかり、強誘電体容量素子101
a,101bの分極方向により異なる値となるデータが
ビット線BL1,BL2に読み出される。
【0020】参照電圧Vrefとして、ビット線BL1,
BL2に読み出されたデータが“0”の場合のビット線
BL1,BL2の電位と“1”の場合のビット線BL
1,BL2の電位との中間となる電圧を配線REFに与
えておき、その後、差動センスアンプ104a,104
bを動作させることにより、差動センスアンプ104
a,104bにおいて、該参照電圧Vrefとビット線B
L1,BL2の電位とが比較され、データが判別され
る。
【0021】ここで、上述したような従来の半導体装置
においては、強誘電体容量101a〜101dにおい
て、“1”と“0”とのいずれか一方のデータが書き込
まれ続けた場合にヒステリシス特性がシフトするインプ
リントと呼ばれる特性変化が生じる。
【0022】図23は、図22に示した半導体装置の特
性変化を示す図であり、データ“1”と“0”の出力信
号の経時変化を示している。なお、図中実線は、メモリ
セルに書き込まれたデータが適度に“1”と“0”とに
ばらついている場合のメモリセルから出力される信号
(出力電圧)の経時変化を示しており、図中破線は、メ
モリセルに書き込まれたデータが“1”と“0”とのい
ずれか一方に偏っている場合のメモリセルから出力され
る信号(出力電圧)の経時変化を示している。
【0023】図23に示すように、メモリセルに書き込
まれたデータが適度に“1”と“0”とにばらついてい
る場合は、該メモリセルから読み出されたデータは
“1”,“0”にそれぞれ対応した電圧となり、時間と
ともに変化することはないが、メモリセルに書き込まれ
るデータが“1”と“0”とのいずれか一方に偏ってい
る場合は、該メモリセルから読み出されたデータは、
“1”,“0”のいずれの場合においてもその出力電圧
が時間とともに低下してしまう。
【0024】そのため、参照電圧Vrefを固定して与え
た場合、データ“1”の出力電圧が時間とともに低下し
て参照電圧Vrefよりも低くなってしまう虞れがあり、
その場合、メモリセルに書き込まれたデータを読み出す
ことができなくなってしまう。
【0025】そこで、メモリセル毎に参照電圧Vrefを
作成し、それにより、データ“1”を読み出す際の出力
電圧が参照電圧Vrefよりも低くなってしまうことを防
ぐ半導体装置が考えられている。
【0026】図24は、従来の半導体装置の他の構成例
を示す回路図であり、米国特許第5086412号にて
提案されたデータ判別回路を示している。
【0027】本従来例は図24に示すように、ソースが
ビット線BL1に接続されたトランジスタ201a,2
01bと、トランジスタ201a,201bのドレイン
にそれぞれ接続され、トランジスタ201a,201b
のドレインに出力された電位を保持出力するサンプリン
グホールド回路202a,202bと、ソースがサンプ
リングホールド回路202a,202bにそれぞれ接続
されたトランジスタ203a,203bと、トランジス
タ203a,203bのドレインが2つの入力にそれぞ
れ接続された差動センスアンプ204とから構成されて
いる。
【0028】また、付加回路として、ドレインがビット
線BL1接続され、ソースが接地されたトランジスタ2
05と、差動センスアンプ204の出力とビット線BL
1との間に接続され、差動センスアンプ204から出力
されたデータをメモリセル(不図示)に書き込む再書き
込み回路206とが設けられている。
【0029】以下に、上記のように構成されたデータ判
別回路を図22に示した半導体回路に用いた場合のデー
タの読み出し動作について、図22に示したメモリセル
100aからデータを読み出す場合を例に挙げて説明す
る。
【0030】初期状態としては、全てのトランジスタ2
01a,201b,203a,203b,205をOF
F状態とするとともに、再書き込み回路206を停止状
態とする。また、プレート線PL1電位を0Vとする。
【0031】まず、トランジスタ205をON状態に
し、それにより、ビット線BL1を0Vに設定した後、
トランジスタ205をOFF状態にし、それにより、ビ
ット線BL1をフローティング状態とする。
【0032】次に、トランジスタ201aをON状態に
するとともに、ワード線WL1を操作してメモリセル1
00aのスイッチングトランジスタ102aをON状態
にする。
【0033】その後、プレート線PL1にパルス電圧を
印加すると、ビット線BL1は、メモリセル100aか
ら読み出されたデータに基づいた電位となる。
【0034】ある時間経過後、トランジスタ201aを
OFF状態にし、サンプリングホールド回路202aを
動作させ、それにより、ビット線BL1の電位をサンプ
リングホールド回路202aに保持する。
【0035】次に、トランジスタ205を再度ON状態
にし、それにより、ビット線BL1を0Vに設定し、そ
の後、トランジスタ205をOFF状態に戻す。
【0036】次に、トランジスタ201bをON状態に
するとともに、メモリセル100aスイッチングトラン
ジスタ102aをON状態にする。
【0037】次に、プレート線PL1にパルス電圧を印
加し、ある時間経過後、トランジスタ201bをOFF
状態にし、サンプリングホールド回路202bを動作さ
せ、それにより、ビット線BL1の電位をサンプリング
ホールド回路202bに取り込む。
【0038】ここで、2回目の読み出し時のデータ、す
なわち、サンプリングホールド回路202bに取り込ま
れる電位においては、元のデータがいかなる値であって
も、強誘電体容量101aが1回目の読み出し動作によ
ってプレート線PL1側に電圧がかかる方向に分極され
ているため、データ“0”に相当する電位となる。
【0039】次に、トランジスタ203a,203bを
ON状態にし、それにより、サンプリングホールド回路
202a,202bに取り込まれたデータを差動センス
アンプ204に対して出力する。
【0040】その後、差動センスアンプ204を動作さ
せる場合、差動センスアンプ204において、サンプリ
ングホールド回路202aから出力されたデータとサン
プリングホールド回路202bから出力されたデータと
の差に基づいて、メモリセル100aから読み出された
データが判別され、判別結果が出力される。
【0041】このとき、メモリセル100aから読み出
されたデータが“1”の場合は、1回目の読み出し電圧
が2回目の読み出し電圧に対して大きく異なるのでデー
タを判別することができるが、メモリセル100aから
読み出されたデータが“0”の場合は、1回目の読み出
し電圧が2回目の読み出しとほぼ同じ値となってしま
う。
【0042】そこで、1回目に読み出されたデータが2
回目に読み出されたデータに対してあるスレッショルド
以上の差を有する場合を“1”と判断し、それ以外の場
合を“0”と判断する。
【0043】なお、スレッショルドの設定においては、
差動センスアンプ204の一方の入力に容量を接続する
方法や、差動センスアンプ204を構成するトランジス
タを2つの入力でサイズを変える方法等が考えられてい
る。
【0044】また、他の方法として、1回目の読み出し
時においてプレート線PL1に読み出しパルスが入力さ
れてからトランジスタ201aをOFF状態にするまで
の時間を、2回目の読み出し時においてプレート線PL
1に読み出しパルスが入力されてからトランジスタ20
1bをOFF状態にするまでの時間よりも長く設定し、
これにより、読み出されたデータが“0”の場合におい
ても、1回目の読み出し電位を2回目の読み出し電位よ
りも低くする方法が考えられている。
【0045】図25は、従来の半導体装置の他の構成例
を示す回路図であり、特願平9−360074号公報に
開示されたものを示している。
【0046】図25に示すように本従来例においては、
隣接する2本のビット線BL1,BL2の一端には、信
号TG1〜TG4によって制御される4つのMOSトラ
ンジスタ301a〜301dを介して、ビット線BL1
1、BL21の電位及びビット線BL11,BL21の
電位差を増幅してデータを検出するセンスアンプ302
が接続されている。
【0047】また、センスアンプ302に接続されたビ
ット線BL21は、長さLだけビット線BL11よりも
長くなっている。また、ビット線BL1,BL2はビッ
ト線プリチャージ信号PBLG1によって、また、ビッ
ト線BL11,BL21はPBLG0によって接地電位
にそれぞれプリチャージされる。
【0048】また、メモリセル310a,310bはそ
れぞれ、一方の電極がプレート線PL1,PL2と接続
された強誘電体容量311a,311bと、ソースまた
はドレインが強誘電体容量311a,311bの他方の
電極に接続され、ソースまたはドレインの強誘電体容量
311a,311bが接続されていない側がビット線B
L2,BL1に接続され、ゲートがワード線WL1,W
L2に接続されたセルトランジスタ312a,312b
とから構成されている。
【0049】以下に、上記のように構成された半導体装
置における読み出し動作について、メモリセル310a
からデータを読み出す場合を例に挙げて説明する。
【0050】図26は、図25に示した半導体装置にお
けるデータの読み出し動作を説明するための図であり、
強誘電体容量311a,311bのヒステリシス特性を
示している。
【0051】ここで、強誘電体容量311a,311b
の分極状態は、“1”が書き込まれている場合は図26
に示すAの状態にあり、“0”が書き込まれている場合
は図26に示すBの状態にある。
【0052】まず、PBLG0及びPBLG1を“H”
レベルに設定し、それにより、ビット線BL1,BL
2,BL11,BL21を接地電位にプリチャージす
る。
【0053】次に、ワード線WL1を“H”に設定して
メモリセル310aを選択し、プレート線PL1を
“H”に設定して維持し、TG2を“H”としてMOS
トランジスタ301bをON状態とすることにより、メ
モリセル310a内のデータがビット線BL2、BL2
1に読み出される。
【0054】ここで、メモリセル310aから読み出さ
れるデータが“1”の場合は、強誘電体容量311aの
分極状態は、図26に示す点Aから点Cに移り、ビット
線BL2,BL21の電位はVBL1になる。また、メ
モリセル310aから読み出されるデータが“0”の場
合は、強誘電体容量311aの分極状態は、図26に示
すBからDに移り、ビット線BL2,BL21の電位は
VBL0になる。
【0055】なお、図26に示す直線A及び直線Bの傾
きは、ビット線BL2の容量CBL1とビット線BL2
1の容量(CBL2+CL)とを加えた値に基づいて決
定する。
【0056】そのため、点AからX軸方向に平行な直線
と読み出し電圧VRによる直線との交点からこの傾きを
有する直線Aをひいた場合に直線Aと強誘電対容量31
1aに“1”が書き込まれている場合のヒステリシス曲
線との交点Cにおける電位がVBL1となり、また、点
BからX軸方向に平行な直線と読み出し電圧VRによる
直線との交点からこの傾きを有する直線Bをひいた場合
に直線Bと強誘電対容量311aに“0”が書き込まれ
ている場合のヒステリシス曲線との交点Dにおける電位
がVBL0となる。
【0057】次に、TG2を“L”としてMOSトラン
ジスタ301bをOFF状態とし、PBLG1を“H”
にしてビット線BL1,BL2を再度接地電位にプリチ
ャージする。
【0058】このとき、プレート線PL1が“H”のま
まであるため、メモリセル310aには“0”が書き込
まれる。このとき、ビット線BL1,BL2は接地電位
となっているため、ビット線BL2の容量が0となる。
そのため、強誘電体容量311aの分極状態は、読み出
し電圧VRによる直線とヒステリシス曲線との交点であ
る点Eに移る。
【0059】次に、プレート線PL1を“L”にし、そ
の後、PBLG1を“L”にし、それにより、強誘電体
容量311aの分極状態が図26に示す点Bに移る。
【0060】次に、プレート線PL1を“H”にし、ま
た、TG3を“H”にしてMOSトランジスタ301a
をON状態とし、それにより、メモリセル310a内の
データがビット線BL2,BL11に読み出される。
【0061】ここで、ビット線BL11はビット線BL
21に比べて長さLだけ短いため、ビット線BL11の
容量はBL21よりもCLだけ小さくなる。
【0062】そのため、ビット線BL2の容量CBL1
とビット線BL11の容量CBL2とを加えた値に基づ
く傾きを有する直線Cを、点BからX軸方向に平行な直
線と読み出し電圧VRによる直線との交点からひいた場
合に直線Cと強誘電対容量311aに“0”が書き込ま
れている場合のヒステリシス曲線との交点Fにおける電
位がビット線BL2,BL11に読み出される。
【0063】次に、TG3を“L”としてMOSトラン
ジスタ301cをOFF状態とする。
【0064】その後、センスアンプ302を動作させて
データの判別が行われる。センスアンプ302において
は、ビット線BL11に読み出された電位Vrefを参照
電圧とし、ビット線BL21に読み出された電位を参照
電圧Vrefと比較することによりデータの判別が行われ
る。
【0065】次に、TG2を“H”としてMOSトラン
ジスタ301bをON状態とし、また、プレート線PL
1を“L”とし、それにより、メモリセル310aにデ
ータが再び書き込まれる。
【0066】次に、センスアンプ302の動作を停止す
る。
【0067】次に、PBLG0,PBLG1を“H”と
してビット線BL1,BL2,BL11,BL21をデ
ィスチャージし、最後に、ワード線WL1を“L”とし
て読み出しが終了する。
【0068】上述した半導体装置におけるデータの読み
出し方法においては、メモリセル毎に参照電圧を作成し
ているため、メモリセル毎の書き込み状態(“1”と
“0”とにばらついている場合や、“1”と“0”との
いずれか一方に偏っている場合)によって参照電圧が作
成され、データを正確に判別することができる。
【0069】そのため、図23に示したような強誘電体
特性変化が生じた場合においても、参照電圧が各メモリ
セルの特性シフトに追随し、データを読み出せなくなる
ことはなくなる。
【0070】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
半導体装置の駆動方法においては、1回の読み出し動作
後にデータ“0”を書き込み、その後、そのデータ
“0”を読み出して参照電圧として用いているため、参
照電圧は図26中点F近辺の値となるが、点F近辺にお
いては、残留分極量が少しでも変化した場合、読み出さ
れる電圧をが大きく異なってしまう。
【0071】ここで、一般に、強誘電体容量において
は、時間の経過に伴って残留分極量が減少してしまうと
いう特性がある。図26において、残留分極量が減少し
た場合、強誘電体容量の状態は、“1”が書き込まれて
いる場合は点Hの状態となり、“0”が書き込まれてい
る場合は点Iの状態となり、ヒステリシス曲線も異なる
ものとなる。
【0072】そのため、上述したような従来の半導体装
置の駆動方法においては、メモリセルの残留分極量が減
少している場合、メモリセルから読み出される電圧が大
きく異なり、点Fが点Dよりも負の電圧側となってしま
い、データを正確に判別することができなくなる虞れが
ある。
【0073】また、1回目の読み出しと2回目の読み出
しとの間において、他の配線とのカップリングノイズ等
によって読み出し電圧がばらついた場合、出力電圧もば
らついてしまう。
【0074】このため、データ“0”を判別するための
スレッショルド量においては、差動センスアンプの判別
限界電圧に加えて読み出し電圧ノイズによる出力電圧の
ばらつきも考慮しなければならない。また、変化させる
ビット線容量においても、出力電圧のばらつきをマージ
ンとして考慮しなければならない。
【0075】また、図24に示した半導体装置において
は、読み出し時におけるビット線容量の影響が考慮され
ておらず、書き込まれていたデータや読み出し直前の残
留分極の劣化状態によって、参照電圧とする2回目の読
み出し結果が変化してしまい、このためのマージンも考
慮しなければならない。
【0076】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、残留分極量
が減少した場合においても正確にデータを読み出すこと
ができる半導体装置及びその駆動方法を提供することを
目的とする。
【0077】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、分極状態にヒステリシス特性を有する記憶
素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作により
判別する半導体装置の駆動方法であって、前記記憶素子
に対して所定の読み出し電圧を印加して前記記憶素子か
らデータを読み出す第1の処理と、前記記憶素子に対し
て前記読み出し電圧とは逆極性の電圧を印加する第2の
処理と、前記記憶素子に対して、前記記憶素子の分極量
が前記記憶素子に“0”が書き込まれた場合の半分以上
であり、かつ“1”が書き込まれた場合の半分以下とな
るような電圧を印加する第3の処理と、前記記憶素子に
対して前記読み出し電圧を印加して前記記憶素子からデ
ータを読み出す第4の処理と、前記第1の処理にて読み
出されたデータと前記第4の処理にて読み出されたデー
タとに基づいて前記記憶素子に書き込まれたデータを判
別する第5の処理とを順次行うことを特徴とする。
【0078】また、分極状態にヒステリシス特性を有す
る記憶素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作
により判別する半導体装置の駆動方法であって、前記記
憶素子に対して所定の読み出し電圧を印加して前記記憶
素子からデータを読み出す第1の処理と、前記記憶素子
に対して前記読み出し電圧とは逆極性の電圧を印加する
第2の処理と、前記記憶素子に対して、前記記憶素子の
分極量が前記記憶素子に“0”が書き込まれた場合の半
分以上であり、かつ“1”が書き込まれた場合の半分以
下となるような電圧を印加する第3の処理と、前記記憶
素子に対して、前記読み出し電圧とは絶対値が等しく、
かつ逆極性の電圧を印加して前記記憶素子からデータを
読み出す第4の処理と、前記第1の処理にて読み出され
たデータと前記第4の処理にて読み出されたデータとに
基づいて前記記憶素子に書き込まれたデータを判別する
第5の処理とを順次行うことを特徴とする。
【0079】また、分極状態にヒステリシス特性を有す
る記憶素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作
により判別する半導体装置の駆動方法であって、前記記
憶素子に対して所定の読み出し電圧を印加して前記記憶
素子からデータを読み出す第1の処理と、前記記憶素子
に対して前記読み出し電圧とは逆極性の電圧を印加する
第2の処理と、前記記憶素子に対して前記読み出し電圧
を印加して前記記憶素子からデータを読み出す第3の処
理と、前記第1の処理にて読み出されたデータと前記第
3の処理にて読み出されたデータとに基づいて前記記憶
素子に書き込まれたデータを判別する第4の処理とを順
次行うことを特徴とする。
【0080】また、前記第1の処理または前記第3の処
理にて読み出されたデータを、予め決められたオフセッ
ト量に基づいてその電圧をオフセットさせることを特徴
とする。
【0081】また、分極状態にヒステリシス特性を有す
る記憶素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作
により判別する半導体装置の駆動方法であって、前記記
憶素子に対して所定の読み出し電圧を印加して前記記憶
素子からデータを読み出す第1の処理と、前記記憶素子
に対して前記読み出し電圧とは逆極性の電圧を印加する
第2の処理と、前記記憶素子に対して前記読み出し電圧
を印加して前記記憶素子からデータを読み出す第3の処
理と、前記記憶素子に対して前記読み出し電圧と同極性
の電圧を印加する第4の処理と、前記記憶素子に対して
前記読み出し電圧を印加して前記記憶素子からデータを
読み出す第5の処理と、前記第1の処理にて読み出され
たデータと前記第3の処理にて読み出されたデータと前
記第5の処理にて読み出されたデータとに基づいて前記
記憶素子に書き込まれたデータを判別する第6の処理と
を順次行うことを特徴とする。
【0082】また、前記第3の処理にて読み出されたデ
ータと前記第5の処理にて読み出されたデータとを所定
の比率によって重み付けして積算し、該積算されたデー
タと前記第1の処理にて読み出されたデータとに基づい
て前記記憶素子に書き込まれたデータを判別することを
特徴とする。
【0083】また、分極状態にヒステリシス特性を有す
る記憶素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作
により判別する半導体装置の駆動方法であって、前記記
憶素子に対して所定の読み出し電圧を印加して前記記憶
素子からデータを読み出す第1の処理と、前記記憶素子
に対して前記読み出し電圧とは逆極性の電圧を印加する
第2の処理と、前記記憶素子に対して、前記読み出し電
圧とは絶対値が等しく、かつ逆極性の電圧を印加して前
記記憶素子からデータを読み出す第3の処理と、前記記
憶素子に対して前記読み出し電圧を印加して前記記憶素
子からデータを読み出す第4の処理と、前記第1の処理
にて読み出されたデータと前記第3の処理にて読み出さ
れたデータと前記第4の処理にて読み出されたデータと
に基づいて前記記憶素子に書き込まれたデータを判別す
る第5の処理とを順次行うことを特徴とする。
【0084】また、前記第3の処理にて読み出されたデ
ータと前記第4の処理にて読み出されたデータとを所定
の比率によって重み付けして積算し、該積算されたデー
タと前記第1の処理にて読み出されたデータとに基づい
て前記記憶素子に書き込まれたデータを判別することを
特徴とする。
【0085】また、分極状態にヒステリシス特性を具備
し、データが書き込まれる記憶素子と、該記憶素子から
読み出されたデータを複数の端子に出力するスイッチン
グ素子と、該スイッチング素子から出力されたデータに
基づいて記憶素子に書き込まれたデータを判別する判別
機能素子とを有し、前記記憶素子に対して複数回の読み
出し動作が行われ、前記判別機能素子は、該複数の読み
出し動作によって読み出された複数のデータに基づいて
前記記憶素子に書き込まれたデータを判別する半導体装
置において、前記記憶素子から読み出され前記スイッチ
ング素子を介して出力された複数のデータのうち、2つ
以上のデータが入力され、該2つ以上のデータを予め決
められた比率によって重み付けして積算し、1つのデー
タとして出力する重み付け電圧積算素子を有し、前記判
別機能素子は、前記重み付け電圧積算素子から出力され
たデータと前記スイッチング素子から出力され、前記重
み付け電圧積算素子に入力されないデータとに基づい
て、前記記憶素子に書き込まれたデータを判別すること
を特徴とする。
【0086】また、前記重み付け電圧積算素子は、複数
の入力端子を有し、該複数の端子のそれぞれに入力され
たデータを重み付けして積算することを特徴とする。
【0087】また、前記重み付け電圧積算素子は、1つ
の入力端子を有し、該1つの入力端子に異なるタイミン
グで入力されたデータを重み付けして積算することを特
徴とする。
【0088】また、前記比率は、入力されたデータのう
ち読み出しにより変化する分極状態の変化量が最大とな
るデータに対する重み付け量が最も大きくなるように設
定されていることを特徴とする。
【0089】また、前記記憶素子は、強誘電体容量を有
することを特徴とする。
【0090】また、前記記憶素子は、強誘電体容量と少
なくとも1つのトランジスタとからなることを特徴とす
る。
【0091】また、前記強誘電体容量は、前記トランジ
スタのソースに接続されていることを特徴とする。
【0092】また、前記強誘電体容量は、前記トランジ
スタのドレインに接続されていることを特徴とする。
【0093】また、前記強誘電体容量は、前記トランジ
スタのゲートに接続されていることを特徴とする。
【0094】また、前記記憶素子は、ゲート絶縁膜の一
部もしくは全部が強誘電体材料であるトランジスタを有
することを特徴とする。
【0095】また、前記スイッチング素子は、少なくと
も1つのトランジスタからなることを特徴とする。
【0096】また、前記判別機能素子は、2入力差動セ
ンスアンプであることを特徴とする。
【0097】また、前記重み付け電圧積算素子は、複数
のトランジスタを有し、該複数のトランジスタを用いた
容量の組合せによって前記比率が決められていることを
特徴とする。
【0098】また、前記記憶素子からデータが読み出さ
れるビット線の容量は、前記記憶素子に“1”が書き込
まれた場合の前記記憶素子の残留分極量をQr、前記記
憶素子の抗電圧をVcとした場合、Qr/Vc/1.5以
上であることを特徴とする。
【0099】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、まず、記憶素子に対して所定の読み出し電圧
を印加して記憶素子からデータを読み出し、次に、記憶
素子に対して読み出し電圧とは逆極性の電圧を印加して
“1”を書き込み、次に、記憶素子に対して、記憶素子
の分極量が記憶素子に“0”が書き込まれた場合の半分
以上であり、かつ“1”が書き込まれた場合の半分以下
となるような電圧を印加し、それにより、記憶素子の分
極状態をほとんど分極されていない状態とする。そし
て、この分極状態の記憶素子に対して読み出し電圧を印
加して記憶素子からデータを読み出し、該データを参照
電圧として該参照電圧と読み出されたデータとを比較
し、該比較結果に基づいて記憶素子に書き込まれたデー
タを判別する。
【0100】このように、記憶素子からデータを読み出
す場合に、記憶素子がほとんど分極されていない状態を
生成し、その状態の記憶素子から読み出されたデータを
参照電圧とするので、記憶素子の残留分極量が減少した
場合においても正確にデータが読み出される。
【0101】また、記憶素子に対して所定の読み出し電
圧を印加して記憶素子からデータを読み出し、次に、記
憶素子に対して読み出し電圧とは逆極性の電圧を印加し
て“1”を書き込み、次に、記憶素子に対して読み出し
電圧を印加して記憶素子からデータを読み出し、該デー
タを参照電圧として該参照電圧と読み出されたデータと
を比較し、該比較結果に基づいて記憶素子に書き込まれ
たデータを判別する。
【0102】このように、記憶素子からデータを読み出
す際に用いる参照電圧を、記憶素子の分極状態のヒステ
リシス曲線の傾きが急峻な部分の電圧とするので、記憶
素子の残留分極量が変動した場合においても、参照電圧
の変動が大きくなることはなく、正確にデータが読み出
される。
【0103】また、参照電圧に予め決められたオフセッ
ト量を付加した場合は、読み出されたデータと参照電圧
の差異が大きくなり、さらに正確にデータが読み出され
る。
【0104】また、記憶素子に対して所定の読み出し電
圧を印加して記憶素子からデータを読み出し、次に、記
憶素子に対して読み出し電圧とは逆極性の電圧を印加
し、次に、記憶素子に対して読み出し電圧を印加して記
憶素子からデータを読み出し、次に、記憶素子に対して
読み出し電圧と同極性の電圧を印加し、次に、記憶素子
に対して読み出し電圧を印加して記憶素子からデータを
読み出し、その後、2回目に読み出したデータと3回目
に読み出したデータとを所定の比率によって重み付けし
て積算して参照電圧とし、該参照電圧と1回目に読み出
したデータとを比較し、該比較結果に基づいて記憶素子
に書き込まれたデータを判別する。
【0105】このように、記憶素子に実際に書き込まれ
るデータに基づいて参照電圧を生成し、さらに、データ
の重み付けにより、読み出されたデータと参照電圧の差
異が大きくなるので、記憶素子の残留分極量が減少した
場合においても正確にデータが読み出される。
【0106】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0107】(第1の実施の形態)図1は、本発明の半
導体装置の駆動方法の第1の実施の形態を説明するため
の図であり、図2は、図1を用いて説明する駆動方法を
実現するための半導体装置の構成例を示す回路図であ
る。
【0108】本構成例は図2に示すように、少なくとも
2つの端子5,6を有し、端子5に制御電圧が印加され
ることにより端子6を介してデータの書き込みまたは読
み出しが行われる記憶素子1と、記憶素子1にデータが
書き込まれる場合に記憶素子1に書き込まれるデータに
基づいた電圧が印加され、記憶素子1からデータが読み
出される場合に読み出し行うための電圧が印加され、該
電圧を外部から印加される制御電圧に基づいて出力する
スイッチング素子2と、記憶素子1から読み出されたデ
ータが入力され、該データを外部から印加される制御電
圧に基づいて2つのデータとして出力するスイッチング
素子3と、スイッチング素子3を介して出力された2つ
のデータの差に基づいて記憶素子1から読み出されたデ
ータを判別し、判別結果を出力する判別機能素子4と、
判別機能素子4から出力された判別結果を外部から印加
される制御電圧に基づいて記憶素子1に書き込むスイッ
チング素子18とから構成されており、記憶素子1とス
イッチング素子2とスイッチング素子3とが接続部17
にて接続されている。
【0109】なお、記憶素子1においては、データの書
き込みまたは読み出しが行われる端子6と、端子6を介
してのデータの書き込みまたは読み出しを制御するため
の制御電圧が印加される端子5とが設けられており、さ
らに、書き込みを行うかどうかの選択を行う端子(不図
示)が設けられている場合もある。
【0110】また、スイッチング素子2においては、記
憶素子1にデータが書き込まれる場合に記憶素子1に書
き込まれるデータに基づいた電圧が印加され、記憶素子
1からデータが読み出される場合に読み出し行うための
電圧が印加される端子7と、端子7に印加された電圧を
出力する端子8と、端子7に印加された電圧の端子8か
らの出力を制御するための制御電圧が印加される端子9
とが設けられている。
【0111】また、スイッチング素子3においては、記
憶素子1から読み出されたデータが入力される端子10
と、端子10に入力されたデータを出力する端子11,
12と、端子10に入力されたデータの端子11,12
からの出力を制御するための制御電圧が印加される端子
13とが設けられており、端子13に印加される制御電
圧に基づいて、端子10と端子11,12との接続ある
いは切断が個別に制御される。
【0112】また、判別機能素子4においては、スイッ
チング素子3の端子11から出力されたデータが入力さ
れる端子14と、スイッチング素子3の端子12から出
力されたデータが入力される端子15と、端子14に入
力されたデータと端子15に入力されたデータとの差に
基づいた判別結果を出力する端子16とが設けられてお
り、さらに、判別の実行を制御するための制御電圧が印
加される端子(不図示)が設けられている場合もある。
【0113】また、スイッチング素子18においては、
判別機能素子4から出力された判別結果が入力される端
子19と、端子19に入力された判別結果を出力する端
子21と、端子19に入力された判別結果の端子21か
らの出力を制御するための制御電圧が印加される端子2
0とが設けられている。
【0114】なお、端子6,8,10,21は、互いに
接続部17を介して接続されている。
【0115】以下に、上記のように構成された半導体装
置を用いたデータの書き込み及び読み出し方法について
図1を参照して説明する。
【0116】まず、記憶素子1に対するデータの書き込
み方法について説明する。
【0117】まず、スイッチング素子2の端子9に制御
電圧を印加してスイッチング素子2をON状態にし、そ
の後、スイッチング素子2の端子7に記憶素子1に書き
込むデータに基づく電圧を印加するとともに記憶素子1
の端子5に制御電圧を印加する。なお、記憶素子1の端
子5に制御電圧を印加した後にスイッチング素子2の端
子9に制御電圧を印加してスイッチング素子2をON状
態にする方法や、スイッチング素子2をON状態にして
スイッチング素子2の端子7に記憶素子1に書き込むデ
ータに基づく電圧を印加し、端子7に印加された電圧が
端子8に出力された後、スイッチング素子2をOFF状
態にし、その後、記憶素子1の端子5に制御電圧を印加
する方法もある。
【0118】また、記憶素子1に、データの書き込みを
行うかどうかの選択を行う端子が設けられている場合
は、該選択端子により書き込みを許可状態にする。
【0119】これにより、スイッチング素子2の端子7
に印加された電圧が端子6を介して記憶素子1に印加さ
れ、データとして書き込まれる。
【0120】ここで、データ“1”が書き込まれる場合
に記憶素子1に印加される電圧はVW1となり、記憶素子
1の分極状態は点Kとなる。また、データ“0”が書き
込まれる場合に記憶素子1に印加される電圧はVW0とな
り、記憶素子1の分極状態は点Lとなる。
【0121】その後、記憶素子1にかかる電圧を0Vと
すると、記憶素子1の分極状態は、データ“1”が書き
込まれた状態では点Aの状態となり、データ“0”が書
き込まれた状態では点Bの状態となる。
【0122】次に、記憶素子1からのデータの読み出し
方法について説明する。なお、本形態においては、記憶
素子1からのデータの読み出しを2回行い、2回目の読
み出し電圧を参照電圧として用い、1回目の読み出し電
圧を参照電圧と比較することによりデータの判別を行
う。
【0123】また、本形態においては、時間の経過とと
もに記憶素子1に残留劣化が生じ、書き込まれたデータ
が“1”の場合の記憶素子1の分極状態は点Aの状態か
ら点Cの状態に移っており、書き込まれたデータが
“0”の場合の記憶素子1の分極状態は点Bの状態から
点Dの状態に移っているものとする。
【0124】1回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
の電圧VRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印加
することによりスイッチング素子2をON状態にし、そ
れにより、接続部17における電位を端子7に印加され
た電位とする。
【0125】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
する。
【0126】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1に書き込まれたデー
タが“1”の場合は、記憶素子1の分極状態が点Eの状
態となり、接続部17にV1が読み出される。また、記
憶素子1に書き込まれたデータが“0”の場合は、記憶
素子1の分極状態が点Fの状態となり、接続部17にV
0が読み出される。
【0127】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0128】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において、端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0129】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0130】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0131】次に、スイッチング素子3の端子13に、
スイッチング素子3の端子10と端子11とを電気的に
接続するための制御電圧を印加する。それにより、接続
部17に読み出されたデータがスイッチング素子3の端
子11を介して端子14から判別機能素子4に入力され
る。なお、スイッチング素子3内の端子10と端子11
との接続制御においては、スイッチング素子2をON状
態にする前や、記憶素子1内のデータを接続部17に出
力させる前に行う方法もある。
【0132】次に、スイッチング素子3をOFF状態と
し、その後、上述した書き込み方法によって、記憶素子
1に“1”を書き込む。すなわち、記憶素子1には、読
み出し電圧とは逆向きとなる電圧VW1が印加され、それ
により、記憶素子1の分極状態は点Kの状態となり、そ
の後、点Aの状態となる。
【0133】2回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に所定の電圧VBを印加し、その後、端
子9に制御電圧を印加することによりスイッチング素子
2をON状態にし、それにより、接続部17における電
位を端子7に印加された電位とする。
【0134】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
する。
【0135】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には端子7に印加された
電圧VBが印加され、記憶素子1の分極状態が点Gの状
態となる。なお、このとき、記憶素子1にデータ“1”
が書き込まれてからあまり時間が経過していないため、
記憶素子1の残留分極は少ない。
【0136】その後、記憶素子1にかかる電圧が0Vと
なるような電圧を端子7に印加し、スイッチング素子2
をON状態にしてからOFF状態に戻すと、記憶素子1
の分極状態は点Hの状態となり、記憶素子1の残留分極
が極めて小さなものとなる。
【0137】ここで、端子7に印加する電圧VBにおい
ては、点Hが点Aの半分の値から点Bの半分の値までと
なるようにヒステリシス特性曲線上の点Gを算出し、点
Gからひいた、読み出し電圧印加時における傾きを有す
る直線と、点Aを通りX軸に平行にひかれた直線との交
点における電圧とする。
【0138】別の方法として、まず、スイッチング素子
2の端子7に端子5との電位差が所定の電圧VB’とな
る電圧を印加し、その後、端子9に制御電圧を印加する
ことによりスイッチング素子2をON状態とし、それに
より、接続部17における電位を端子7に印加された電
位とする。
【0139】それにより、記憶素子1には端子7に印加
された電圧VB’が印加され、記憶素子1の分極状態が
点Gの状態となる。なお、このとき、記憶素子1にデー
タ“1”が書き込まれてからあまり時間が経過していな
いため、記憶素子1の残留分極は少ない。
【0140】その後、端子7の電圧を端子5の電圧と等
しくすると、記憶素子1にかかる電圧が0Vとなり、記
憶素子1の分極状態は点Hの状態となり、記憶素子1の
残留分極が極めて小さなものとなる。
【0141】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
する。
【0142】ここで、端子7に印加する電圧VB’にお
いては、点Hが点Aの半分の値から点Bの半分の値まで
となるようにヒステリシス曲線上の点Gを算出し、この
点Gの電圧とする。
【0143】次に、スイッチング素子2の端子7に記憶
素子1からデータを読み出すための電圧VRを印加し、
その後、端子9に制御電圧を印加することによりスイッ
チング素子2をON状態にし、それにより、接続部17
における電位を端子7に印加された電位とする。
【0144】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
する。
【0145】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1の分極状態は点Hか
ら点Iに移り、接続部17に読み出される電位はVref
となる。
【0146】また、スイッチング素子2をOFF状態と
して、それにより接続部17をフローティング状態と
し、端子5に読み出し電圧VRを印加してもよい。
【0147】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0148】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。
【0149】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0150】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0151】次に、スイッチング素子3の端子13に、
スイッチング素子3の端子10と端子12とを電気的に
接続するための制御電圧を印加する。それにより、接続
部17に読み出されたデータがスイッチング素子3の端
子12を介して端子15から判別機能素子4に入力され
る。なお、スイッチング素子3内の端子10と端子12
との接続制御においては、スイッチング素子2をON状
態にする前や、記憶素子1内のデータを接続部17に出
力させる前に行う方法もある。
【0152】上述した2回の読み出しによって、判別機
能素子4に2つのデータが入力され、判別機能素子4に
おいて、入力された2つのデータの差に基づいてデータ
の判別結果が出力される。なお、判別機能素子4に、判
別の実行を制御するための制御電圧が印加される制御端
子が設けられている場合は、該制御端子に、判別の実行
を制御するための制御電圧を印加し、それにより判別を
開始し、結果を出力する。
【0153】次に、スイッチング素子3をOFF状態に
する。なお、判別機能素子4に上述したような制御端子
が設けられている場合は、該制御端子に制御信号を印加
する前にスイッチング素子3をOFF状態にしてもよ
い。
【0154】その後、スイッチング素子18が設けられ
た場合においては、判別機能素子4から出力された判別
結果が接続部17にフィードバックされ、記憶素子1に
対して再書き込みが行われる。
【0155】上述したような一連の半導体装置の駆動方
法においては、2回目の読み出し処理においてデータ
“1”と“0”との中間の電圧が接続部17に出力され
るため、オフセットを発生させる回路が必要ない。
【0156】そのため、適切な参照電圧が得られるとと
もに、回路面積を縮小することができる。
【0157】以下に、図2に示した半導体装置を用いた
他のデータの書き込み方法及び読み出し方法について図
3を参照して説明する。
【0158】図3は、図2に示した半導体装置を用いた
他のデータの書き込み方法及び読み出し方法を説明する
ための図である。
【0159】まず、記憶素子1に対するデータの書き込
み方法について説明する。
【0160】まず、スイッチング素子2の端子9に制御
電圧を印加してスイッチング素子2をON状態にし、そ
の後、スイッチング素子2の端子7に記憶素子1に書き
込むデータに基づく電圧を印加するとともに記憶素子1
の端子5に制御電圧を印加する。なお、スイッチング素
子2の端子7に記憶素子1に電圧を印加した後にスイッ
チング素子2をON状態にする方法や、スイッチング素
子2をON状態にしてスイッチング素子の端子7に電圧
を印加し、端子7に印加された電圧が端子8に出力され
た後、スイッチング素子2をOFF状態にし、記憶素子
1の端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0161】また、記憶素子1に、データの書き込みを
行うかどうかの選択を行う端子が設けられている場合
は、該選択端子により書き込みを許可状態にする。
【0162】これにより、スイッチング素子2の端子7
に印加された電圧が端子6を介して記憶素子1に印加さ
れ、データとして書き込まれる。
【0163】ここで、データ“1”が書き込まれる場合
に記憶素子1に印加される電圧はVW1となり、記憶素子
1の分極状態は点Kとなる。また、データ“0”が書き
込まれる場合に記憶素子1に印加される電圧はVW0とな
り、記憶素子1の分極状態は点Lとなる。
【0164】その後、記憶素子1にかかる電圧を0Vと
すると、記憶素子1の分極状態は、データ“1”が書き
込まれた状態では点Aの状態となり、データ“0”が書
き込まれた状態では点Bの状態となる。
【0165】次に、記憶素子1からのデータの読み出し
方法について説明する。なお、本形態においては、記憶
素子1からのデータの読み出しを2回行い、2回目の読
み出し電圧を参照電圧として用い、1回目の読み出し電
圧を参照電圧と比較することによりデータの判別を行
う。
【0166】また、本形態においては、時間の経過とと
もに記憶素子1に残留劣化が生じ、書き込まれたデータ
が“1”の場合の記憶素子1の分極状態は点Aの状態か
ら点Cの状態に移っており、書き込まれたデータが
“0”の場合の記憶素子1の分極状態は点Bの状態から
点Dの状態に移っているものとする。
【0167】1回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
の電圧VRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印加
することによりスイッチング素子2をON状態にし、そ
れにより、接続部17における電位を端子7に印加され
た電位とする。
【0168】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
設定する。
【0169】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1に書き込まれたデー
タが“1”の場合は、記憶素子1の分極状態が点Eの状
態となり、接続部17にV1が読み出される、また、記
憶素子1に書き込まれたデータが“0”の場合は、記憶
素子1の分極状態が点Fの状態となり、接続部17にV
0が読み出される。
【0170】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0171】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において、端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0172】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0173】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0174】次に、スイッチング素子3の端子13に、
スイッチング素子3の端子10と端子11とを電気的に
接続するための制御電圧を印加する。それにより、接続
部17に読み出されたデータがスイッチング素子3の端
子11を介して端子14から判別機能素子4に入力され
る。なお、スイッチング素子3内の端子10と端子11
との接続制御においては、スイッチング素子2をON状
態にする前や、記憶素子1内のデータを出力させる前に
行う方法もある。
【0175】次に、スイッチング素子3をOFF状態と
し、その後、上述した書き込み方法によって、記憶素子
1に“1”を書き込む。すなわち、記憶素子1には、読
み出し電圧とは逆向きとなる電圧VW1が印加され、それ
により、記憶素子1の分極状態は点Kの状態となり、そ
の後、点Aの状態となる。
【0176】2回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に所定の電圧VBを印加し、その後、端
子9に制御電圧を印加することによりスイッチング素子
2をON状態にし、それにより、接続部17における電
位を端子7に印加された電位とする。
【0177】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
する。
【0178】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には端子7に印加された
電圧VBが印加され、記憶素子1の分極状態が点Gの状
態となる。なお、このとき、記憶素子1にデータ“1”
が書き込まれてからあまり時間が経過していないため、
記憶素子1の残留分極は少ない。
【0179】その後、記憶素子1にかかる電圧が0Vと
なるような電圧を端子5に印加して元の電圧に戻し、端
子7に端子5の電圧と同じ電圧を与えてスイッチング素
子2をON状態にして、その後、OFF状態に戻すと、
記憶素子1の分極状態は点Jを経由して点Hの状態とな
り、記憶素子1の残留分極が極めて小さなものとなる。
【0180】ここで、端子7に印加する電圧VBにおい
ては、点Hが点Aの半分の値から点Bの半分の値までと
なるようにヒステリシス特性曲線上の点Gを算出し、点
Gからひいた、読み出し電圧印加時における傾きを有す
る直線と、点Aを通りX軸に平行にひかれた直線との交
点における電圧とする。
【0181】次に、スイッチング素子2の端子7に記憶
素子1からデータを読み出すための電圧−VRを印加
し、その後、端子9に制御電圧を印加することによりス
イッチング素子2をON状態にし、それにより、接続部
17における電位を端子7に印加された電位とする。
【0182】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
する。
【0183】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧−VR
が印加される。このとき、記憶素子1の分極状態は点H
から点Iに移り、接続部17に読み出される電位はVre
fとなる。
【0184】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0185】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0186】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0187】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0188】ここで、記憶素子1からデータを読み出す
ために印加される電圧−VRは、VBとは逆向きの電圧で
ある。
【0189】次に、スイッチング素子3の端子13に、
スイッチング素子3の端子10と端子12とを電気的に
接続するための制御電圧を印加する。それにより、接続
部17に読み出されたデータがスイッチング素子3の端
子12を介して端子15から判別機能素子4に入力され
る。なお、スイッチング素子3内の端子10と端子12
との接続制御においては、2回目の読み出し動作時にお
けるスイッチング素子2をON状態にする前や、記憶素
子1内のデータを接続部17に出力させる前に行う方法
もある。
【0190】上述した2回の読み出しによって、判別機
能素子4に2つのデータが入力され、判別機能素子4に
おいて、入力された2つのデータの差に基づいてデータ
の判別結果が出力される。なお、判別機能素子4に、判
別の実行を制御するための制御電圧が印加される制御端
子が設けられている場合は、該制御端子に、判別の実行
を制御するための制御電圧を印加し、それにより、判別
を開始し、結果を出力する。
【0191】次に、スイッチング素子3をOFF状態に
する。なお、判別機能素子4に上述したような制御端子
が設けられている場合は、該制御端子に制御信号を印加
する前にスイッチング素子3をOFF状態にしてもよ
い。
【0192】その後、スイッチング素子18が設けられ
た場合においては、判別機能素子4から出力された判別
結果が接続部17にフィードバックされ、記憶素子1に
対して再書き込みが行われる。
【0193】上述したような一連の半導体装置の動作方
法においては、2回目の読み出し処理においてデータ
“1”と“0”との中間の電圧が接続部17に出力され
るため、オフセットを発生させる回路が必要ない。
【0194】そのため、適切な参照電圧が得られるとと
もに、回路面積を縮小することができる。
【0195】以下に、上述した半導体装置を用いたメモ
リアレイについて説明する。
【0196】図4は、図2に示した半導体装置を用いた
メモリアレイの一構成例を示す図であり、2行2列のメ
モリアレイを示している。
【0197】本形態は図4に示すように、記憶素子1の
端子5がワード線W1,W2に、端子6がビット線B
1,B2にそれぞれ接続されている。また、スイッチン
グ素子2の端子8が各ビット線B1,B2の一端に接続
されている。また、スイッチング素子3の端子10が各
ビット線B1,B2の他端に接続されている。また、ス
イッチング素子3からの2つの出力が判別機能素子4の
2つの入力にそれぞれ接続されている。また、スイッチ
ング素子2の端子9がビット制御線BCに、スイッチン
グ素子3の端子13が出力制御線OCにそれぞれ接続さ
れている。
【0198】上記のように構成されたメモリアレイにお
いては、ワード線W1,W2、ビット線B1,B2、ビ
ット制御線BC及び出力制御線OCの電位を操作するこ
とにより、上述したような記憶素子1に対するデータの
書き込み及び読み出し動作が可能である。
【0199】(第2の実施の形態)上述した第1の実施
の形態において説明したものに対して、読み出し時にビ
ット線の容量を変える機構、または、判別機能素子4の
2つの入力にオフセットを付加する機構を追加すること
もできる。または、判別機能素子4内に、2つの入力の
容量が異なる機構、または、2つの入力にオフセットを
付加してデータの判別を行う機構を追加することもでき
る。
【0200】図5は、本発明の半導体装置の駆動方法の
第2の実施の形態を説明するための図である。
【0201】以下に、図5に示す半導体装置の駆動方法
について図2に示した半導体装置を用いて説明する。
【0202】本形態におけるデータの書き込み方法は、
第1の実施の形態にて説明した方法と同様であるため、
ここでの説明は省略する。
【0203】なお、本形態においても、記憶素子1から
のデータの読み出しを2回行い、2回目の読み出し電圧
を参照電圧として用い、1回目の読み出し電圧を参照電
圧と比較することによりデータの判別を行う。
【0204】また、本形態においては、時間の経過とと
もに記憶素子1に残留劣化が生じ、書き込まれたデータ
が“1”の場合の記憶素子1の分極状態は点Aの状態か
ら点Cの状態に移っており、書き込まれたデータが
“0”の場合の記憶素子1の分極状態は点Bの状態から
点Dの状態に移っているものとする。
【0205】1回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
の電圧VRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印加
することによりスイッチング素子2をON状態にし、そ
れにより、接続部17における電位を端子7に印加され
た電位とする。
【0206】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
設定する。
【0207】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1に書き込まれたデー
タが“1”の場合は、記憶素子1の分極状態が点Cの状
態から点Eの状態に移り、接続部17にV1が読み出さ
れる。また、記憶素子1に書き込まれたデータが“0”
の場合は、記憶素子1の分極状態が点Dの状態から点F
の状態に移り、接続部17にV0が読み出される。
【0208】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0209】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0210】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0211】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0212】次に、スイッチング素子3の端子13に、
スイッチング素子3の端子10と端子11とを電気的に
接続するための制御電圧を印加する。それにより、接続
部17に読み出されたデータがスイッチング素子3の端
子11を介して端子14から判別機能素子4に入力され
る。なお、スイッチング素子3内の端子10と端子11
との接続制御においては、スイッチング素子2をON状
態に設定する前や、記憶素子1内のデータを接続部17
に出力させる前に行う方法もある。
【0213】次に、スイッチング素子3をOFF状態と
し、その後、上述した書き込み方法によって、記憶素子
1に“1”を書き込む。すなわち、記憶素子1には、読
み出し電圧とは逆向きとなる電圧VW1が印加され、それ
により、記憶素子1の分極状態は点Kの状態となり、そ
の後、点Aの状態となる。
【0214】2回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
の電圧VRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印加
することによりスイッチング素子2をON状態にし、そ
れにより、接続部17における電位を端子7に印加され
た電位とする。
【0215】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
設定する。
【0216】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1の分極状態は点Gと
なり、接続部17に読み出される電位はVrefとなる。
【0217】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0218】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0219】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0220】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0221】次に、スイッチング素子3の端子13に、
スイッチング素子3の端子10と端子12とを電気的に
接続するための制御電圧を印加する。それにより、接続
部17に読み出されたデータがスイッチング素子3の端
子12を介して端子15から判別機能素子4に入力され
る。なお、スイッチング素子3内の端子10と端子12
との接続制御においては、2回目の読み出し時における
スイッチング素子2をON状態に設定する前や、記憶素
子1内のデータを接続部17に出力させる前に行う方法
もある。
【0222】ここで、2回目の読み出しデータは、予め
決められたオフセット値に基づいてオフセットされた電
圧として判別機能素子4に入力される。
【0223】上述した2回の読み出しによって、判別機
能素子4に2つのデータが入力され、判別機能素子4に
おいて、入力された2つのデータの差に基づいてデータ
の判別結果が出力される。なお、判別機能素子4に、判
別の実行を制御するための制御電圧が印加される制御端
子が設けられている場合は、該制御端子に、判別の実行
を制御するための制御電圧を印加し、それにより判別を
開始し、結果を出力する。
【0224】次に、スイッチング素子3をOFF状態に
する。なお、判別機能素子4に上述したような制御端子
が設けられている場合は、該制御端子に制御信号を印加
する前にスイッチング素子3をOFF状態にしてもよ
い。
【0225】なお、判別機能素子4に入力される2回目
の読み出しデータに付加されるオフセット量において
は、判別機能素子4に入力される1回目の読み出しデー
タが“1”の場合であっても、“1”を正確に判別でき
るような量とする。
【0226】その後、スイッチング素子18が設けられ
た場合においては、判別機能素子4から出力された判別
結果が接続部17にフィードバックされ、記憶素子1に
対して再書き込みが行われる。
【0227】上述したような一連の半導体装置の駆動方
法においては、2回目の読み出し動作時における記憶素
子1の分極状態がヒステリシス曲線の傾きが急峻な部分
となるため、記憶素子1の残留分極量の変動に対して、
接続部17の出力電圧の変動が小さくなる。そのため、
従来に比べてオフセット電圧を決める際のマージンを小
さくすることができる。
【0228】それにより、データの読み出しができなく
なるまでの寿命を延ばすことができる。
【0229】また、本形態においても、第1の実施の形
態で説明した動作方法が適用可能であり、オフセットを
用いた判別処理を行うことができる。
【0230】(第3の実施の形態)図6は、本発明の半
導体装置の駆動方法の第3の実施の形態を説明するため
の図であり、図7は、図6を用いて説明する駆動方法を
実現するための半導体装置の一構成例を示す回路図であ
る。
【0231】本構成例は図7に示すように、少なくとも
2つの端子5,6を有し、端子5に制御電圧が印加され
ることにより端子6を介してデータの書き込みまたは読
み出しが行われる記憶素子1と、記憶素子1にデータが
書き込まれる場合に記憶素子1に書き込まれるデータに
基づいた電圧が印加され、記憶素子1からデータが読み
出される場合に読み出し行うための電圧が印加され、該
電圧を外部から印加される制御電圧に基づいて出力する
スイッチング素子2と、記憶素子1から読み出されたデ
ータが入力され、該データを外部から印加される制御電
圧に基づいて3つのデータとして出力するスイッチング
素子22と、スイッチング素子22から出力されたデー
タうち1つ以上のデータが入力され、該データを重み付
けした上で積算し、該積算値を出力する重み付け積算素
子23と、スイッチング素子22から出力されたデータ
と重み付け積算素子23から出力されたデータとの差に
基づいて記憶素子1から読み出されたデータを判別し、
判別結果を出力する判別機能素子4と、判別機能素子4
から出力された判別結果を外部から印加される制御電圧
に基づいて記憶素子1に書き込むスイッチング素子18
とから構成されており、記憶素子1とスイッチング素子
2とスイッチング素子22とが接続部17にて接続され
ている。
【0232】なお、記憶素子1においては、データの書
き込みまたは読み出しが行われる端子6と、端子6を介
してのデータの書き込みまたは読み出しを制御するため
の制御電圧が印加される端子5とが設けられており、さ
らに、書き込みを行うかどうかの選択を行う端子(不図
示)が設けられている場合もある。
【0233】また、スイッチング素子2においては、記
憶素子1にデータが書き込まれる場合に記憶素子1に書
き込まれるデータに基づいた電圧が印加され、記憶素子
1からデータが読み出される場合に読み出し行うための
電圧が印加される端子7と、端子7に印加された電圧を
出力する端子8と、端子7に印加された電圧の端子8か
らの出力を制御するための制御電圧が印加される端子9
とが設けられている。
【0234】また、スイッチング素子22においては、
記憶素子1から読み出されたデータが入力される端子2
4と、端子24に入力されたデータを出力する端子26
〜28と、端子24に入力されたデータの端子26〜2
8からの出力を制御するための制御電圧が印加される端
子25とが設けられており、端子25に印加される制御
電圧に基づいて、端子24と端子26〜28との接続あ
るいは切断が個別に制御される。
【0235】また、重み付け電圧積算素子23において
は、スイッチング素子22の端子27から出力されたデ
ータが入力される端子29と、スイッチング素子22の
端子28から出力されたデータが入力される端子30
と、端子29,30に入力されたデータまたは異なるタ
イミングで入力されたデータが重み付けされた上で積算
された積算値を出力する端子31とが設けられており、
さらに、積算処理の実行を制御するための制御電圧が印
加される端子(不図示)が設けられている場合もある。
【0236】また、判別機能素子4においては、スイッ
チング素子22の端子26から出力されたデータが入力
される端子14と、重み付け電圧積算素子23の端子3
1から出力されたデータが入力される端子15と、端子
14に入力されたデータと端子15に入力されたデータ
との差に基づいた判別結果を出力する端子16とが設け
られており、さらに、判別の実行を制御するための制御
電圧が印加される端子(不図示)が設けられている場合
もある。
【0237】また、スイッチング素子18においては、
判別機能素子4から出力された判別結果が入力される端
子19と、端子19に入力された判別結果を出力する端
子21と、端子19に入力された判別結果の端子21か
らの出力を制御するための制御電圧が印加される端子2
0とが設けられている。
【0238】なお、端子6,8,21,24は、互いに
接続部17を介して接続されている。
【0239】以下に、上記のように構成された半導体装
置を用いたデータの書き込み及び読み出し方法について
図6を参照して説明する。
【0240】本形態におけるデータの書き込み方法は、
第1の実施の形態にて説明した方法と同様であるため、
ここでの説明は省略する。
【0241】以下に、本形態におけるデータの読み出し
方法について説明する。なお、本形態においては、記憶
素子1からのデータの読み出しを3回行う。
【0242】また、本形態においては、時間の経過とと
もに記憶素子1に残留劣化が生じ、書き込まれたデータ
が“1”の場合の記憶素子1の分極状態は点Aの状態か
ら点Cの状態に移っており、書き込まれたデータが
“0”の場合の記憶素子1の分極状態は点Bの状態から
点Dの状態に移っているものとする。
【0243】1回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
の電圧VRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印加
することによりスイッチング素子2をON状態にし、そ
れにより、接続部17における電位を端子7に印加され
た電位とする。
【0244】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
する。
【0245】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1に書き込まれたデー
タが“1”の場合は、記憶素子1の分極状態が点Cの状
態から点Eの状態に移り、接続部17にV1が読み出さ
れる。また、記憶素子1に書き込まれたデータは“0”
の場合は、記憶素子1の分極状態が点Dの状態から点F
の状態に移り、接続部17にV0が読み出される。
【0246】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0247】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0248】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0249】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0250】次に、スイッチング素子22の端子25
に、スイッチング素子22の端子24と端子26とを接
続するための制御電圧を印加する。それにより、接続部
17に読み出されたデータがスイッチング素子22の端
子26を介して端子14から判別機能素子4に入力され
る。なお、スイッチング素子22内の端子24と端子2
6との接続制御においては、スイッチング素子2をON
状態に設定する前や、記憶素子1内のデータを接続部1
7に出力させる前に行う方法もある。
【0251】次に、スイッチング素子22をOFF状態
とし、その後、上述した書き込み方法によって、記憶素
子1にデータ“1”を書き込む。すなわち、記憶素子1
には、読み出し電圧とは逆向きとなる電圧VW1が印加さ
れ、それにより、記憶素子1の分極状態は点Kの状態と
なり、その後、点Aの状態となる。
【0252】2回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
の電圧VRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印加
することによりスイッチング素子2をON状態にし、そ
れにより、接続部17における電位を端子7に印加され
た電位とする。
【0253】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
設定する。
【0254】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1の分極状態は点Aの
状態から点Gの状態に移り、接続部17にVref1が読み
出される。
【0255】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0256】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0257】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0258】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0259】次に、スイッチング素子22の端子25
に、スイッチング素子22の端子24と端子27とを接
続するための制御電圧を印加する。それにより、接続部
17に読み出されたデータがスイッチング素子22の端
子27を介して端子29から重み付け電圧積算素子23
に入力される。なお、スイッチング素子22内の端子2
4と端子27との接続制御においては、2回目の読み出
し時にてスイッチング素子2をON状態に設定する前
や、記憶素子1内のデータを接続部17に出力させる前
に行う方法もある。
【0260】次に、スイッチング素子2をOFF状態と
し、その後、上述した書き込み方法によって、記憶素子
1にデータ“0”を書き込む。すなわち、記憶素子1に
は、読み出し電圧とは同じ向きとなる電圧VW0が印加さ
れ、それにより、記憶素子1の分極状態は点Lの状態と
なり、その後、点Bの状態となる。
【0261】3回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
の電圧VRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印加
することによりスイッチング素子2をON状態にし、そ
れにより、接続部17における電位を端子7に印加され
た電位とする。
【0262】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
設定する。
【0263】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1の分極状態は点Bの
状態から点Hの状態に移り、接続部17にVref0が読み
出される。
【0264】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0265】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0266】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0267】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0268】次に、スイッチング素子22の端子25
に、スイッチング素子22の端子24と端子28とを接
続するための制御電圧を印加する。それにより、接続部
17に読み出されたデータがスイッチング素子22の端
子28を介して端子30から重み付け電圧積算素子23
に入力される。なお、スイッチング素子22内の端子2
4と端子28との接続制御においては、3回目の読み出
し時にてスイッチング素子2をON状態に設定する前
や、記憶素子1内のデータを接続部17に出力させる前
に行う方法もある。
【0269】次に、重み付け電圧積算素子23におい
て、端子29を介して入力された2回目の読み出し結果
と端子30を介して入力された3回目の読み出し結果と
が重み付けされた上で積算され、積算結果が端子31か
ら出力される。
【0270】ここで、重み付け電圧積算素子23におけ
る重み付けにおいては、例えば、スイッチング素子22
の端子26から判別機能素子4の端子14までの容量値
とスイッチング素子22の端子27から重み付け電圧積
算素子23を介して判別機能素子4までの容量値とを等
しくし、かつ、該容量値に対してスイッチング素子22
の端子28から重み付け電圧積算素子23の端子30ま
での容量値が4倍となるように設定する。それにより、
重み付け積算素子23から出力される電圧は、(4Vre
f1+Vref0)/5となり、Vref0よりもVref1に近付く
こととなる。
【0271】その後、判別機能素子4において、端子1
4に入力された1回目の読み出し結果と、重み付け積算
素子23から出力され、端子15に入力された積算結果
との差に基づいて、記憶素子1から読み出されたデータ
が判別され、端子16から出力される。なお、判別機能
素子4に、判別の実行を制御するための制御電圧が印加
される制御端子が設けられている場合は、該制御端子
に、判別の実行を制御するための制御電圧を印加し、そ
れにより判別を開始し、結果を出力する。
【0272】次に、スイッチング素子3をOFF状態に
する。なお、判別機能素子4に上述したような制御端子
が設けられている場合は、該制御端子に制御信号を印加
する前にスイッチング素子3をOFF状態にしてもよ
い。
【0273】その後、スイッチング素子18が設けられ
た場合においては、判別機能素子4から出力された判別
結果が接続部17にフィードバックされ、記憶素子1に
対して再書き込みが行われる。
【0274】上述したような一連の半導体装置の動作方
法においては、データ“1”と“0”とで実際に出力さ
れる電圧を用いて参照電圧が発生されるので、従来のよ
うに決まったオフセット電圧を設けるよりも適切な参照
電圧を発生させることができる。
【0275】それにより、データの読み出しができなく
なるまでの寿命を延ばすことができる。
【0276】以下に、図7に示した半導体装置を用いた
他のデータの読み出し方法について図8を参照して説明
する。
【0277】図8は、図7に示した半導体装置を用いた
他のデータの読み出し方法を説明するための図である。
【0278】本形態におけるデータの書き込み方法は、
第1の実施の形態にて説明した方法と同様であるため、
ここでの説明は省略する。
【0279】なお、本形態においては、記憶素子1から
のデータの読み出しを3回行う。
【0280】また、本形態においては、時間の経過とと
もに記憶素子1に残留劣化が生じ、書き込まれたデータ
が“1”の場合の記憶素子1の分極状態は点Aの状態か
ら点Cの状態に移っており、書き込まれたデータが
“0”の場合の記憶素子1の分極状態は点Bの状態から
点Dの状態に移っているものとする。
【0281】1回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
のVRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印加する
ことによりスイッチング素子2をON状態にし、それに
より、接続部17における電位を端子7に印加された電
位とする。
【0282】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
する。
【0283】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1に書き込まれたデー
タが“1”の場合は、記憶素子1の分極状態が点Cの状
態から点Eの状態に移り、接続部17にV1が読み出さ
れる。また、記憶素子1に書き込まれたデータは“0”
の場合は、記憶素子1の分極状態が点Dの状態から点F
の状態に移り、接続部17にV0が読み出される。
【0284】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0285】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0286】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0287】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0288】次に、スイッチング素子22の制御端子2
5に、スイッチング素子22の端子24と端子26とを
接続するための制御電圧を印加する。それにより、接続
部17に読み出されたデータがスイッチング素子22の
端子26を介して端子14から判別機能素子4に入力さ
れる。なお、スイッチング素子22内の端子24と端子
26との接続制御においては、スイッチング素子2をO
N状態にする前や、記憶素子1内のデータを接続部17
に出力させる前に行う方法もある。
【0289】次に、スイッチング素子22をOFF状態
とし、その後、上述した書き込み方法によって、記憶素
子1にデータ“1”を書き込む。すなわち、記憶素子1
には、読み出し電圧とは逆向きとなる電圧VW1が印加さ
れ、それにより、記憶素子1の分極状態は点Kの状態と
なり、その後、点Aの状態となる。
【0290】2回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
の電圧−VRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印
加することによりスイッチング素子2をON状態にし、
それにより、接続部17における電位を端子7に印加さ
れた電位とする。
【0291】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
設定する。
【0292】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧−VR
が印加される。このとき、記憶素子1の分極状態は点A
の状態から点Hの状態に移り、接続部17にVref0が読
み出される。
【0293】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0294】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0295】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0296】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0297】ここで、2回目の読み出しで記憶素子1に
印加する電圧は、1回目の読み出しで記憶素子1に印加
する電圧とは逆向きとする。
【0298】次に、スイッチング素子22の端子25
に、スイッチング素子22の端子24と端子27とを接
続するための制御電圧を印加する。それにより、接続部
17に読み出されたデータがスイッチング素子22の端
子27を介して端子29から重み付け電圧積算素子23
に入力される。なお、スイッチング素子22内の端子2
4と端子27との接続制御においては、2回目の読み出
し時にてスイッチング素子2をON状態に設定する前
や、記憶素子1内のデータを接続部17に出力させる前
に行う方法もある。
【0299】次に、スイッチング素子2をOFF状態と
し、記憶素子1の分極状態を点Aの状態とする。
【0300】3回目の読み出しは、まず、スイッチング
素子2の端子7に記憶素子1からデータを読み出すため
の電圧VRを印加し、その後、端子9に制御電圧を印加
することによりスイッチング素子2をON状態にし、そ
れにより、接続部17における電位を端子7に印加され
た電位とする。
【0301】次に、スイッチング素子2をOFF状態に
設定する。
【0302】次に、記憶素子1の端子5に制御電圧を印
加し、それにより、記憶素子1には読み出し電圧VRが
印加される。このとき、記憶素子1の分極状態は点Aの
状態から点Gの状態に移り、接続部17にVref1が読み
出される。
【0303】また、記憶素子1の端子5をフローティン
グ状態の接続部17と同じ電位に保持しておき、その
後、端子5に印加する電圧を変化させ、端子5と接続部
17との電位差を読み出し電圧として記憶素子1に印加
することにより、記憶素子1からデータを読み出すこと
もできる。
【0304】また、記憶素子1に選択端子が設けられて
いる場合は、該選択端子により記憶素子1内のデータを
接続部17に出力できる状態にし、記憶素子1内のデー
タが接続部17に出力された後、選択端子により記憶素
子1からの出力をOFF状態にする。また、出力可能状
態において端子5に制御電圧を印加する方法もある。
【0305】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータを接続部17に出力できる状態にした後、記憶素子
1の端子5をフローティング状態の接続部17と同じ電
位に保持しておき、その後、端子5に印加する電圧を変
化させ、端子5と接続部17との電位差を読み出し電圧
として記憶素子1に印加することにより、記憶素子1か
らのデータを接続部17に読み出すこともできる。
【0306】また、該選択端子により記憶素子1内のデ
ータが接続部17に出力されない状態にしておき、端子
5に制御電圧を印加し、その後、該選択端子により記憶
素子1内のデータを接続部17に出力することができる
状態にすることにより、記憶素子1内のデータをフロー
ティング状態にある接続部17に読み出すことができ
る。
【0307】次に、スイッチング素子22の端子25
に、スイッチング素子22の端子24と端子28とを接
続するための制御電圧を印加する。それにより、接続部
17に読み出されたデータがスイッチング素子22の端
子28を介して端子30から重み付け電圧積算素子23
に入力される。なお、スイッチング素子22内の端子2
4と端子28との接続制御においては、3回目の読み出
し時にてスイッチング素子2をON状態に設定する前
や、記憶素子1内のデータを接続部17に出力させる前
に行う方法もある。
【0308】次に、重み付け電圧積算素子23におい
て、端子29を介して入力された2回目の読み出し結果
と端子30を介して入力された3回目の読み出し結果と
が重み付けされた上で積算され、積算結果が端子31か
ら出力される。
【0309】ここで、重み付け電圧積算素子23におけ
る重み付けにおいては、例えば、スイッチング素子22
の端子26から判別機能素子4の端子14までの容量値
とスイッチング素子22の端子27から重み付け電圧積
算素子23を介して判別機能素子4までの容量値とを等
しくし、かつ、該容量値に対してスイッチング素子22
の端子28から重み付け電圧積算素子23の端子30ま
での容量値が4倍となるように設定する。それにより、
重み付け積算素子23から出力される電圧は、(4Vre
f1+Vref0)/5となり、Vref0よりもVref1に近付く
こととなる。
【0310】その後、判別機能素子4において、端子1
4に入力された1回目の読み出し結果と、重み付け積算
素子23から出力され、端子15に入力された積算結果
との差に基づいて、記憶素子1から読み出されたデータ
が判別され、端子16から出力される。なお、判別機能
素子4に、判別の実行を制御するための制御電圧が印加
される制御端子が設けられている場合は、該制御端子
に、判別の実行を制御するための制御電圧を印加し、そ
れにより判別を開始し、結果を出力する。
【0311】次に、スイッチング素子3をOFF状態に
する。なお、判別機能素子4に上述したような制御端子
が設けられている場合は、該制御端子に制御信号を印加
する前にスイッチング素子3をOFF状態にしてもよ
い。
【0312】その後、スイッチング素子18が設けられ
た場合においては、判別機能素子4から出力された判別
結果が接続部17にフィードバックされ、記憶素子1に
対して再書き込みが行われる。
【0313】上述したような一連の半導体装置の動作方
法においては、データ“1”と“0”とで実際に出力さ
れる電圧を用いて参照電圧が発生されるので、従来のよ
うに決まったオフセット電圧を設けるよりも適切な参照
電圧を発生させることができる。
【0314】それにより、データの読み出しができなく
なるまでの寿命を延ばすことができる。
【0315】
【実施例】以下に、上述した実施の形態を用いた具体的
な実施例について説明する。
【0316】(第1の実施例)図9は、図2に示した半
導体装置の一実施例を示す図であり、2行2列のメモリ
アレイを示している。
【0317】図9に示すように本実施例においては、ワ
ード線W1,W2、ビット線BL1,BL2及びプレー
ト線PL1,PL2によって互いに接続された複数のメ
モリセル100a〜100dがアレイ状に配置されてい
る。なお、本実施例においては、メモリセル100a〜
100dのうち、メモリセル100aを用いた構成及び
動作について説明するが、他のメモリセル100b〜1
00dの構成及び動作はメモリセル100aのものと同
様である。
【0318】本実施例は図9に示すように、図2に示し
た記憶素子1として設けられたトランジスタ33及び強
誘電体容量32と、図2に示したスイッチング素子2と
して設けられたトランジスタ34と、図2に示したスイ
ッチング素子3として設けられたトランジスタ35,3
6と、図2に示した判別機能素子4として設けられた差
動センスアンプ37とから構成されている。
【0319】なお、強誘電体容量32の一方の電極はプ
レート線PL1に接続され、他方の電極はトランジスタ
33のソースに接続されている。
【0320】また、トランジスタ33のゲート端子T2
にはワード線W1が接続されており、トランジスタ33
のドレイン端子にはビット線38が接続されている。
【0321】また、トランジスタ34はビット線38の
一端に設けられ、ゲート端子T4はビット制御線BCに
接続されている。
【0322】また、トランジスタ35,36のソースは
ビット線38の他端に接続され、トランジスタ35,3
6のドレインは差動センスアンプ37の互いに異なる入
力にそれぞれ接続され、トランジスタ35,36のゲー
ト端子T5,T6はそれぞれ、出力制御線OC1,OC
2に接続されている。
【0323】また、差動センスアンプ37の動作を制御
するための制御端子T7は出力制御線OC3に接続され
ている。
【0324】以下に、上記のように構成された半導体装
置の駆動方法について図1、図9及び図10を用いて説
明する。
【0325】図10は、図9に示した半導体装置の駆動
方法を説明するための各端子における電位を示すタイミ
ングチャートである。
【0326】ここで、プレート線PL1の電位、すなわ
ち端子T1に印加される電圧は常に2.5V一定とす
る。
【0327】まず,強誘電体容量32に対するデータの
書き込み方法について説明する。
【0328】まず、ビット制御線BCによって端子T4
に制御電圧を印加し(t1)、それにより、トランジス
タ34をON状態とする。
【0329】また、端子3に強誘電体容量32に書き込
むデータに基づく電圧を印加する。強誘電体容量32に
書き込むデータが“1”の場合は5V、“0”の場合は
0Vを印加する。
【0330】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t2)、それにより、トランジスタ
33をON状態にする。
【0331】これにより、端子3に印加された電圧が強
誘電体容量32にかかり、強誘電体33が、該電圧によ
って分極する。
【0332】ここで、データ“1”が書き込まれる場合
に強誘電体容量32にかかる電圧はVW1となり、強誘電
体容量32の分極状態は点Kの状態となる。また、デー
タ“0”が書き込まれる場合に強誘電体容量32にかか
る電圧はVW0となり、強誘電体容量32の分極状態は点
Lの状態となる。
【0333】次に、端子T3における電位を2.5Vに
設定する(t3)。
【0334】その後、トランジスタ33,34をOFF
状態にすることで(t4)、強誘電体容量32へのデー
タの書き込みが完了する。なお、このとき、強誘電体容
量32の分極状態は、書き込まれたデータが“1”の場
合は点Aの状態になり、また、書き込まれたデータが
“0”の場合は点Bの状態になる。
【0335】次に、強誘電体容量32からのデータの読
み出し方法について説明する。なお、本実施例において
は、強誘電体容量32からのデータの読み出しを2回行
い、2回目の読み出し電圧を参照電圧として用い、1回
目の読み出し電圧を参照電圧と比較することによりデー
タの判別を行う。
【0336】また、本実施例においては、時間の経過と
ともに強誘電体容量32に残留劣化が生じ、書き込まれ
たデータが“1”の場合の分極状態は点Aから点Cの状
態に移っており、書き込まれたデータが“0”の場合の
分極状態は点Bから点Dの状態に移っているものとす
る。
【0337】1回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し(t5)、その後、ビット制御線BCによっ
て端子T4に制御電圧を印加し(t6)、それにより、
トランジスタ34をON状態にし、ビット線38を0V
に設定する。
【0338】次に、トランジスタ34をOFF状態にし
て(t7)、ビット線38をフローティング状態にす
る。
【0339】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t8)、それにより、トランジスタ
33をON状態にする。これにより、強誘電体容量32
には2.5Vの読み出し電圧VRが印加されることにな
り、分極の方向によりビット線38の電位が異なる値と
なる。すなわち、強誘電体容量32から読み出されるデ
ータが“1”の場合は、強誘電体容量32の分極状態が
点Eの状態となり、ビット線38にV1が読み出され
る。また、強誘電体容量32から読み出されるデータが
“0”の場合は、強誘電体容量32の分極状態が点Fの
状態となり、ビット線38にV0が読み出される。
【0340】次に、出力制御線OC1によって端子T5
に制御電圧を印加し(t9)、トランジスタ35をON
状態とする。それにより、強誘電体容量32からビット
線38に読み出された電圧が差動センスアンプ37の一
方の入力に印加される。
【0341】次に、トランジスタ35をOFF状態にす
る(t10)。
【0342】その後、データが読み出された強誘電体容
量32に、上述した方法によってデータ“1”を書き込
む(t11〜t14)。それにより、強誘電体容量32
の分極状態は点Kの状態となり、その後、点Aの状態と
なる。
【0343】2回目の読み出しは、まず、端子T3に1
Vを印加し(t15)、その後、ビット制御線BCによ
って端子T4に制御電圧を印加してトランジスタ34を
ON状態にし、それにより、ビット線38を1Vに設定
する。
【0344】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る。
【0345】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t18)、トランジスタ33をON
状態にする。それにより、強誘電体容量32に1.5V
の電圧VBが印加され、強誘電体容量32の分極状態は
点Aから点Gの状態に移る。なお、このとき、強誘電体
容量32にデータ“1”が書き込まれてからあまり時間
が経過していないため、強誘電体容量32の残留分極の
劣化は少ない。
【0346】次に、端子T3に2.5Vを印加し、その
後、ビット制御線BCによって端子T4に制御電圧を印
加して(t19)、トランジスタ34をON状態にし、
それにより、ビット線38を2.5Vに設定する。これ
により、強誘電体容量32にかかる電圧は0Vとなり、
強誘電体容量32の分極状態は点Hの状態となって、強
誘電体容量32の残留分極はとても小さくなる。
【0347】一般的に、強誘電体は残留分極が小さな領
域では電圧が変化しても分極量の変化は小さいため、電
圧VBが変動したり、ヒステリシスが変形した場合にお
いても小さな分極量が得られる。
【0348】次に、トランジスタ33をOFF状態にし
(t20)、その後、端子T3に0Vを印加し(t2
1)、それにより、ビット線38を0Vに設定する。
【0349】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る(t22)。
【0350】その後、ワード線W1を操作して端子T2
に制御電圧を印加し(t23)、それにより、トランジ
スタ33をON状態にする。それにより、強誘電体容量
32に2.5Vが印加される。このとき、強誘電体容量
32の分極状態は点Iの状態となり、ビット線38に読
み出される電位はVrefとなる。なお、VrefはV1とV0
との間の電圧であるため、参照電圧Vrefとして使用で
きる。
【0351】次に、出力制御線OC3によって端子T6
に制御電圧を印加し(t24)、トランジスタ36をO
N状態とする。それにより、2回目の読み出し動作によ
って強誘電体容量32からビット線上に読み出された電
圧が差動センスアンプ37の他方の入力に印加される。
【0352】次に、トランジスタ36をOFF状態にす
る(t25)。
【0353】その後、出力制御線OC3によって端子T
7に制御電圧を印加することにより(t26)、差動セ
ンスアンプ37を動作させる。すると、差動センスアン
プ37において、2つの入力の大小に基づいて、強誘電
体容量32から読み出されたデータが判別され、判別結
果が端子T8から“Hi”あるいは“Low”として出
力される。
【0354】なお、本実施例においては、VBを強誘電
体容量32とビット線38容量の直列構造に印加してい
るが、トランジスタ34をON状態としておき、端子T
1と端子T3とに電圧を印加し、強誘電体容量32にの
み電圧を印加することも考えられる。
【0355】(第2の実施例)以下に、図9に示した半
導体装置の他の駆動方法について図3、図9及び図11
を参照して説明する。
【0356】図11は、図9に示した半導体装置の駆動
方法を説明するための各端子における電位を示すタイミ
ングチャートである。
【0357】まず、強誘電体容量32に対するデータの
書き込み方法について説明する。
【0358】まず、ビット制御線BCによって端子T4
に制御電圧を印加し(t1)、それにより、トランジス
タ34をON状態とする。
【0359】また、端子3に強誘電体容量32に書き込
むデータに基づく電圧を印加する。強誘電体容量32に
書き込むデータが“1”の場合は5V、“0”の場合は
0Vを印加する。
【0360】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t2)、それにより、トランジスタ
33をON状態にする。
【0361】次に、プレート線PL1によって端子T1
に印加する電圧を5Vから0Vに変化させる(t3)。
これにより、強誘電体容量32にはデータにより異なる
向きに電圧がかかり、2方向に分極する。
【0362】ここで、データ“1”が書き込まれる場合
に強誘電体容量32にかかる電圧はVW1となり、強誘電
体容量32の分極状態は点Kの状態となる。また、デー
タ“0”が書き込まれる場合に強誘電体容量32にかか
る電圧はVW0となり、強誘電体容量32の分極状態は点
Lの状態となる。
【0363】次に、端子T3における電位を0Vとする
(t4)。
【0364】その後、トランジスタ33,34をOFF
状態にすることで(t5)、強誘電体容量32へのデー
タの書き込みが完了する。なお、このとき、強誘電体容
量32の分極状態は、書き込まれたデータが“1”の場
合は点Aの状態になり、また、書き込まれたデータが
“0”の場合は点Bの状態になる。
【0365】次に、強誘電体容量32からのデータの読
み出し方法について説明する。なお、本実施例において
は、強誘電体容量32からのデータの読み出しを2回行
い、2回目の読み出し電圧を参照電圧として用い、1回
目の読み出し電圧を参照電圧と比較することによりデー
タの判別を行う。
【0366】また、本実施例においては、時間の経過と
ともに強誘電体容量32に残留劣化が生じ、書き込まれ
たデータが“1”の場合の分極状態は点Aから点Cの状
態に移っており、書き込まれたデータが“0”の場合の
分極状態は点Bから点Dの状態に移っているものとす
る。
【0367】1回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し、その後、ビット制御線BCによって端子T
4に制御電圧を印加し(t6)、それにより、トランジ
スタ34をON状態にし、ビット線38を0Vに設定す
る。
【0368】次に、トランジスタ34をOFF状態にし
て(t7)、ビット線38をフローティング状態にす
る。
【0369】次に、プレート線PLによって端子T1に
5Vを印加する(t8)。
【0370】また、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し、それにより、トランジスタ33をO
N状態にする。これにより、強誘電体容量32とビット
線38の容量CBLに5Vの電圧がかかることになり、分
極の方向によりビット線38の電位が異なる値となる。
すなわち、強誘電体容量32から読み出されるデータが
“1”の場合は、強誘電体容量32の分極状態が点Eの
状態となり、ビット線38にV1が読み出される。ま
た、強誘電体容量32から読み出されるデータが“0”
の場合は、強誘電体容量32の分極状態は点Fの状態と
なり、ビット線38にV0が読み出される。
【0371】次に、出力制御線OC1によって端子T5
に制御電圧を印加し(t9)、トランジスタ35をON
状態とする。それにより、強誘電体容量32からビット
線38に読み出した電圧が差動センスアンプ37の一方
の入力に印加される。
【0372】次に、トランジスタ35をOFF状態とす
る(t10)。
【0373】次に、プレート線PLによって端子T1の
電位を0Vとし(t11)、その後、上述した方法によ
ってデータ“1”を書き込む(t12〜t15)。それ
により、強誘電体容量32の分極状態は点Kの状態とな
り、その後、点Aの状態となる。
【0374】2回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し、その後、ビット制御線BCによって端子4
に制御電圧を印加して(t16)、トランジスタ34を
ON状態にし、それにより、ビット線38を0Vに設定
する。
【0375】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る(t17)。
【0376】次に、ワード線WL1を操作して端子2に
制御電圧を印加し(t18)、トランジスタ33をON
状態にする。
【0377】また、プレート線PL1によって端子T1
に1.5Vを印加する。それにより、強誘電体容量32
に1.5Vの電圧が印加され、強誘電体容量32の分極
状態は点Aの状態から点Gの状態に移る。なお、このと
き、強誘電体容量32にデータ“1”が書き込まれてか
らあまり時間が経過していないため、強誘電体容量32
の残留分極の劣化は少ない。
【0378】次に、プレート線PL1によって端子T1
の電位を0Vとするとともに(t19)、端子T3に0
Vを印加し、さらに、ビット制御線BCを操作して端子
4に制御電圧を印加して(t20)、トランジスタ34
をON状態にし、それにより、ビット線38を0Vに設
定する。すると、強誘電体容量32の分極状態は点Gの
状態から点Jの状態となり、その後、トランジシタ3
3,34をOFF状態にすると(t21)、強誘電体容
量32の分極状態は点Hの状態となり、強誘電体容量3
2の残留分極が極めて小さなものとなる。
【0379】次に、端子T3に5Vを印加するととも
に、ビット制御線BCによって端子T4に制御電圧を印
加して(t22)。トランジスタ34をON状態とする
ことにより、ビット線38を5Vに設定し、その後、ト
ランジスタ34をOFF状態にする(t23)。
【0380】次に、トランジスタ33をON状態にする
とともに、プレート線PL1によって端子T1に0Vを
印加すると(t24)、強誘電体容量32に−5Vの電
圧がかかる。このとき、強誘電体容量32の分極状態は
点Hの状態から点Iの状態に移り、ビット線38に読み
出される電位はVrefとなる。なお、VrefはV1とV0と
の間の電圧であるため、参照電圧として使用できる。
【0381】次に、出力制御線OC3によって端子T6
に制御電圧を印加し(t25)、トランジスタ36をO
N状態とする。それにより、2回目の読み出し動作によ
って強誘電体容量32からビット線上に読み出された電
圧が差動センスアンプ37の他方の入力に印加される。
【0382】次に、トランジスタ36をOFF状態にす
(t26)る。
【0383】その後、出力制御線OC3によって端子T
7に制御電圧を印加することにより(t27)、差動セ
ンスアンプ37を動作させる。すると、差動センスアン
プ37において、2つの入力の大小に基づいて、強誘電
体容量32から読み出されたデータが判別され、判別結
果が端子T8から“Hi”あるいは“Low”として出
力される。
【0384】なお、点Jの位置が図中右方向に移動する
と点Hにおける残留分極量が大きくなってしまう。この
ため、ビット線容量CBL(F)は、点Aにおける残留分
極量をQr(C)、強誘電体容量の抗電圧をVc(V)
とすると、Qr/Vc/1.5以上であることが望まし
い。
【0385】また、本実施例においては、VBを強誘電
体容量32とビット線38容量の直列構造に印加してい
るが、トランジスタ34をON状態としておき、端子T
1と端子T3とに電圧を印加し、強誘電体容量32にの
み電圧を印加することも考えられる。
【0386】(第3の実施例)上述した第1の実施例に
示した2回目の読み出しにオフセット機構を追加するこ
ともできる。
【0387】図12は、図9に示した半導体装置にオフ
セット機構を設けた例を示す回路図である。
【0388】本実施例は図12に示すように、図9に示
した回路に対して、ゲート端子T9がビット制御線BC
2に接続され、ソースがトランジスタ36のドレインに
接続されたトランジスタ39と、一方の電極が接地さ
れ、他方の電極がトランジスタ39のドレインに接続さ
れた容量40とが設けられて構成されている。
【0389】以下に、上記のように構成された半導体装
置の駆動方法について図5、図12及び図13を参照し
て説明する。
【0390】図13は、図12に示した半導体装置の駆
動方法を説明するための各端子における電位を示すタイ
ミングチャートである。
【0391】ここで、プレート線PL1の電位、すなわ
ち、端子T1に印加される電位は2.5V一定とする。
【0392】まず、強誘電体容量32に対するデータの
書き込み方法について説明する。
【0393】まず、ビット制御線BCによって端子T4
に制御電圧を印加し(t1)、それにより、トランジス
タ34をON状態とする。
【0394】また、端子3に強誘電体容量32に書き込
むデータに基づく電圧を印加する。強誘電体容量32に
書き込むデータが“1”の場合は5V、“0”の場合は
0Vを印加する。
【0395】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t2)、それにより、トランジスタ
33をON状態にする。
【0396】これにより、端子3に印加された電圧が強
誘電体容量32にかかり、強誘電体33が、該電圧によ
って分極する。
【0397】ここで、データ“1”が書き込まれる場合
に強誘電体容量32にかかる電圧はVW1となり、強誘電
体容量32の分極状態は点Kの状態となる。また、デー
タ“0”が書き込まれる場合に強誘電体容量32にかか
る電圧はVW0となり、強誘電体容量32の分極状態は点
Lの状態となる。
【0398】次に、端子T3における電位を2.5Vに
設定する(t3)。
【0399】その後、トランジスタ33,34をOFF
状態にすることで(t4)、強誘電体容量32へのデー
タの書き込みが完了する。なお、このとき、強誘電体容
量32の分極状態は、書き込まれたデータが“1”の場
合は点Aの状態になり、また、書き込まれたデータが
“0”の場合は点Bの状態になる。
【0400】次に、強誘電体容量32からのデータの読
み出し方法について説明する。なお、本実施例において
は、強誘電体容量32からのデータの読み出しを2回行
い、2回目の読み出し電圧を参照電圧として用い、1回
目の読み出し電圧を参照電圧と比較することによりデー
タの判別を行う。
【0401】また、本実施例においては、時間の経過と
ともに強誘電体容量32に残留劣化が生じ、書き込まれ
たデータが“1”の場合の分極状態は点Aから点Cの状
態に移っており、書き込まれたデータが“0”の場合の
分極状態は点Bから点Dの状態に移っているものとす
る。
【0402】1回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し(t5)、その後、ビット制御線BCによっ
て端子T4に制御電圧を印加し(t6)、それにより、
トランジスタ34をON状態にし、ビット線38を0V
に設定する。
【0403】次に、トランジスタ34をOFF状態にし
て(t7)、ビット線38をフローティング状態にす
る。
【0404】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t8)、それにより、トランジスタ
33をON状態にする。これにより、強誘電体容量32
には2.5Vの読み出し電圧VRが印加されることにな
り、分極の方向によりビット線38の電位が異なる値と
なる。すなわち、強誘電体容量32から読み出されるデ
ータが“1”の場合は、強誘電体容量32の分極状態が
点Eの状態となり、ビット線38にV1が読み出され
る。また、強誘電体容量32から読み出されるデータが
“0”の場合は、強誘電体容量32の分極状態が点Fの
状態となり、ビット線38にV0が読み出される。
【0405】次に、出力制御線OC1によって端子T5
に制御電圧を印加し(t9)、トランジスタ35をON
状態とする。それにより、強誘電体容量32からビット
線38に読み出された電圧が差動センスアンプ37の一
方の入力に印加される。
【0406】次に、トランジスタ35をOFF状態にす
る(t10)。
【0407】その後、データが読み出された強誘電体容
量32に、上述した方法によってデータ“1”を書き込
む(t11〜t14)。それにより、強誘電体容量32
の分極状態は点Kの状態となり、その後、点Aの状態と
なる。
【0408】2回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し(t15)、その後、ビット制御線BCによ
って端子T4に制御電圧を印加して(t16)、トラン
ジスタ34をON状態にし、それにより、ビット線38
を0Vに設定する。
【0409】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る(t17)。
【0410】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t18)、トランジスタ33をON
状態にする。それにより、強誘電体容量32には2.5
Vの読み出し電圧VRが印加される。このとき、強誘電
体容量32の分極状態は点Gとなり、ビット線38に読
み出される電位はVrefとなる。なお、このとき、強誘
電体容量32にデータ“1”が書き込まれてからあまり
時間が経過していないため、強誘電体容量32の残留分
極の劣化は少ない。
【0411】次に、出力制御線OC2によって端子T6
に制御電圧を印加し(t19)、トランジスタ36をO
N状態にする。同時に、ビット制御線BC2によって端
子T9に制御電圧を印加し、トランジスタ39をON状
態にする。
【0412】それにより、2回目の読み出し動作によっ
て強誘電体容量32からビット線38に読み出された電
圧が差動センスアンプ37の他方の入力に印加される。
【0413】次に、トランジスタ36,39をOFF状
態にする(t20)。
【0414】ここで、差動センスアンプ37に入力され
る2回目の読み出し電圧においては、トランジスタ39
を介して容量40が付加されることにより電位が低下し
ており、それにより、差動センスアンプ37に印加され
る2つの入力にオフセットをつけることになる。このオ
フセットにより“1”を正しく判断する。
【0415】その後、出力制御線OC3によって端子T
7に制御電圧を印加することにより(t21)、差動セ
ンスアンプ37を動作させる。すると、差動センスアン
プ37において、2つの入力の大小に基づいて、強誘電
体容量32から読み出されたデータが判別され、判別結
果が端子T8から“Hi”あるいは“Low”として出
力される。
【0416】なお、オフセットの発生方法としては、セ
ンスアンプを構成するトランジスタの特性をそれぞれの
入力に対し異なるようにする方法、センスアンプ内の配
線容量をそれぞれに入力で異ならせる方法、センスアン
プの入力用量をそれぞれの入力端子で異ならせる方法が
ある。また、ビット線にデータを読み出す際にビット線
容量を1回目と2回目で変更することでビット線容量に
よる動作線をずらして出力電位を変化させる方法もあ
る。
【0417】図5に示すように、点Gはヒステリシス上
で読み出し電圧VRが変動した場合においても出力電圧
の変動が小さくなる領域にあり、また、このため残留分
極が劣化して動作点がずれても出力電圧の変動が小さ
い。
【0418】よって、本実施例を用いることにより従来
例に比べオフセット電圧の内、電圧変動によるマージン
を小さく見積もることができる。
【0419】(第4の実施例)図14は、図7に示した
半導体装置の一実施例を示す図であり、2行2列のメモ
リアレイを示している。
【0420】図14に示すように本実施例においては、
ワード線W1,W2、ビット線BL1,BL2及びプレ
ート線PL1,PL2によって互いに接続された複数の
メモリセル100a〜100dがアレイ状に配置されて
いる。なお、本実施例においては、メモリセル100a
〜100dのうち、メモリセル100aを用いた構成及
び動作について説明するが、他のメモリセル100b〜
100dの構成及び動作はメモリセル100aのものと
同様である。
【0421】本実施例は図14に示すように、図7に示
した記憶素子1として設けられたトランジスタ33及び
強誘電体容量32と、図7に示したスイッチング素子2
として設けられたトランジスタ34と、図7に示したス
イッチング素子22として設けられたトランジスタ3
5,36,41と、図7に示した重み付け電圧積算素子
23として設けられたトランジスタ42と、図7に示し
た判別機能素子4として設けられた差動センスアンプ3
7とから構成されている。
【0422】なお、強誘電体容量32の一方の電極はプ
レート線PL1に接続され、他方の電極はトランジスタ
33のソースに接続されている。
【0423】また、トランジスタ33のゲート端子T2
にはワード線W1が接続されており、トランジスタ33
のドレイン端子にはビット線38が接続されている。
【0424】また、トランジスタ34はビット線38の
一端に設けられ、ゲート端子T4はビット制御線BCに
接続されている。
【0425】また、トランジスタ35,36,41のソ
ースはビット線38の他端に接続され、トランジスタ3
5,36のドレインは差動センスアンプ37の互いに異
なる入力にそれぞれ接続され、トランジスタ35,3
6,41のゲート端子T5,T6,T11はそれぞれ、
出力制御線OC1,OC2,OC4に接続され、トラン
ジスタ41のドレインはトランジスタ42のソースに接
続されている。
【0426】また、トランジスタ42のゲート端子T1
2は出力制御線OC5に接続され、トランジスタ42の
ドレインはトランジスタ36のドレインに接続されてい
る。
【0427】また、差動センスアンプ37の動作を制御
するための制御端子T7は出力制御線OC3に接続され
ている。
【0428】以下に、上記のように構成された半導体装
置の駆動方法について図6、図14及び図15を用いて
説明する。
【0429】図15は、図14に示した半導体装置の駆
動方法を説明するための各端子における電位を示すタイ
ミングチャートである。
【0430】ここで、プレート線PL1の電位、すなわ
ち端子T1に印加される電圧は常に2.5V一定とす
る。
【0431】まず、強誘電体容量32に対するデータの
書き込み方法について説明する。
【0432】まず、ビット制御線BCによって端子T4
に制御電圧を印加し(t1)、それにより、トランジス
タ34をON状態とする。
【0433】また、端子3に強誘電体容量32に書き込
むデータに基づく電圧を印加する。強誘電体容量32に
書き込むデータが“1”の場合は5V、“0”の場合は
0Vを印加する。
【0434】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t2)、それにより、トランジスタ
33をON状態にする。
【0435】これにより、端子3に印加された電圧が強
誘電体容量32にかかり、強誘電体33が、該電圧によ
って分極する。
【0436】ここで、データ“1”が書き込まれる場合
に強誘電体容量32にかかる電圧はVW1となり、強誘電
体容量32の分極状態は点Kの状態となる。また、デー
タ“0”が書き込まれる場合に強誘電体容量32にかか
る電圧はVW0となり、強誘電体容量32の分極状態は点
Lの状態となる。
【0437】次に、端子T3における電位を2.5Vに
設定する(t3)。
【0438】その後、トランジスタ33,34をOFF
状態にすることで(t4)、強誘電体容量32へのデー
タの書き込みが完了する。なお、このとき、強誘電体容
量32の分極状態は、書き込まれたデータが“1”の場
合は点Aの状態になり、また、書き込まれたデータが
“0”の場合は点Bの状態になる。
【0439】次に、強誘電体容量32からのデータの読
み出し方法について説明する。なお、本実施例において
は、強誘電体容量32からのデータの読み出しを3回行
う。
【0440】また、本実施例においては、時間の経過と
ともに強誘電体容量32に残留劣化が生じ、書き込まれ
たデータが“1”の場合の分極状態は点Aから点Cの状
態に移っており、書き込まれたデータが“0”の場合の
分極状態は点Bから点Dの状態に移っているものとす
る。
【0441】1回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し(t5)、その後、ビット制御線BCによっ
て端子T4に制御電圧を印加し(t6)、それにより、
トランジスタ34をON状態にし、ビット線38を0V
に設定する。
【0442】次に、トランジスタ34をOFF状態にし
て(t7)、ビット線38をフローティング状態にす
る。
【0443】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t8)、それにより、トランジスタ
33をON状態にする。これにより、強誘電体容量32
には2.5Vの読み出し電圧VRが印加されることにな
り、分極の方向によりビット線38の電位が異なる値と
なる。すなわち、強誘電体容量32から読み出されるデ
ータが“1”の場合は、強誘電体容量32の分極状態が
点Eの状態となり、ビット線38にV1が読み出され
る。また、強誘電体容量32から読み出されるデータが
“0”の場合は、強誘電体容量32の分極状態が点Fの
状態となり、ビット線38にV0が読み出される。
【0444】次に、出力制御線OC1によって端子T5
に制御電圧を印加し(t9)、トランジスタ35をON
状態とする。それにより、強誘電体容量32からビット
線38に読み出された電圧が差動センスアンプ37の一
方の入力に印加される。
【0445】次に、トランジスタ35をOFF状態にす
る(t10)。
【0446】その後、データが読み出された強誘電体容
量32に、上述した方法によってデータ“1”を書き込
む(t11〜t14)。それにより、強誘電体容量32
の分極状態は点Kの状態となり、その後、点Aの状態と
なる。
【0447】2回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し(t15)、その後、ビット制御線BCによ
って端子4に制御電圧を印加して(t16)、トランジ
スタ34をON状態にし、それにより、ビット線38を
0Vに設定する。
【0448】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る(t17)。
【0449】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t18)、トランジスタ33をON
状態にする。それにより、強誘電体容量32に2.5V
の電圧VBが印加され、強誘電体容量32の分極状態は
点Aから点Gの状態に移り、ビット線38にはVref1が
読み出される。なお、このとき、強誘電体容量32にデ
ータ“1”が書き込まれてからあまり時間が経過してい
ないため、強誘電体容量32の残留分極の劣化は少な
い。
【0450】次に、出力制御線OC2により端子T6に
制御電圧を印加して(t19)、トランジスタ36をO
N状態にし、それにより、2回目の読み出し電圧Vref1
をトランジスタ36のドレイン容量に蓄積する。
【0451】次に、トランジスタ36をOFF状態にす
る(t20)。
【0452】その後、データが読み出された強誘電体容
量32に、上述した方法によってデータ“0”を書き込
む(t21〜t24)。それにより、強誘電体容量32
の分極状態は点Lの状態となり、その後、点Bの状態と
なる。
【0453】3回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し(t25)、その後、ビット制御線BCによ
り端子T4に制御電圧を印加して(t26)、トランジ
スタ34をON状態にし、それにより、ビット線38を
0Vに設定する。
【0454】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る(t27)。
【0455】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t28)、トランジスタ33をON
状態にする。それにより、強誘電体容量32に2.5V
の電圧VBが印加され、強誘電体容量32の分極状態は
点Bから点Hの状態に移り、ビット線38にはVref0が
読み出される。なお、このとき、強誘電体容量32にデ
ータ“0”が書き込まれてからあまり時間が経過してい
ないため、強誘電体容量32の残留分極の劣化は少な
い。
【0456】次に、出力制御線OC4により端子T11
に制御電圧を印加して(t29)トランジスタ41をO
N状態にし、それにより、3回目の読み出し電圧Vref0
をトランジスタ41のドレイン容量に蓄積する。
【0457】次に、トランジスタ41をOFF状態にす
る(t30)。
【0458】次に、出力制御線OC5により端子T12
に制御電圧を印加して(t31)、トランジスタ42を
ON状態にする。すると、トランジスタ36のドレイン
容量とトランジスタ41のドレイン容量との比によりそ
れぞれのドレイン容量の電圧が重み付けされ積算された
電圧になり、該電圧が参照電圧として差動センスアンプ
37の他方の入力に印加される。
【0459】次に、トランジスタ42をOFF状態にす
る(t32)。
【0460】その後、出力制御線OC3によって端子T
7に制御電圧を印加することにより(t33)、差動セ
ンスアンプ37を動作させる。すると、差動センスアン
プ37において、2つの入力の大小に基づいて、強誘電
体容量32から読み出されたデータが判別され、判別結
果が端子T8から“Hi”あるいは“Low”として出
力される。
【0461】なお、重み付けについては、V1とVref1
との差と、V0とVref0との差を比べると、前者の方が
差が小さいため、Vref1の割合を大きくすることが望ま
しい。
【0462】本実施例によれば、参照電圧は実際のデー
タ“1”と“0”の出力結果を用いて発生させるため、
従来のように一方のデータを用いる方法に比べ読み出し
の寿命を延ばすことができる。
【0463】(第5の実施例)以下に、図14に示した
半導体装置の他の駆動方法について図8、図14及び図
16を参照して説明する。
【0464】図16は、図14に示した半導体装置の駆
動方法を説明するための各端子における電位を示すタイ
ミングチャートである。
【0465】まず,強誘電体容量32に対するデータの
書き込み方法について説明する。
【0466】まず、ビット制御線BCによって端子T4
に制御電圧を印加し(t1)、それにより、トランジス
タ34をON状態とする。
【0467】また、端子3に強誘電体容量32に書き込
むデータに基づく電圧を印加する。強誘電体容量32に
書き込むデータが“1”の場合は5V、“0”の場合は
0Vを印加する。
【0468】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t2)、それにより、トランジスタ
33をON状態にする。
【0469】これにより、端子3に印加された電圧が強
誘電体容量32にかかり、強誘電体33が、該電圧によ
って分極する。
【0470】ここで、データ“1”が書き込まれる場合
に強誘電体容量32にかかる電圧はVW1となり、強誘電
体容量32の分極状態は点Kの状態となる。また、デー
タ“0”が書き込まれる場合に強誘電体容量32にかか
る電圧はVW0となり、強誘電体容量32の分極状態は点
Lの状態となる。
【0471】次に、端子T3における電位を2.5Vに
設定する(t3)。
【0472】その後、トランジスタ33,34をOFF
状態にすることで(t4)、強誘電体容量32へのデー
タの書き込みが完了する。なお、このとき、強誘電体容
量32の分極状態は、書き込まれたデータが“1”の場
合は点Aの状態になり、また、書き込まれたデータが
“0”の場合は点Bの状態になる。
【0473】次に、強誘電体容量32からのデータの読
み出し方法について説明する。なお、本実施例において
は、強誘電体容量32からのデータの読み出しを3回行
う。
【0474】また、本実施例においては、時間の経過と
ともに強誘電体容量32に残留劣化が生じ、書き込まれ
たデータが“1”の場合の分極状態は点Aから点Cの状
態に移っており、書き込まれたデータが“0”の場合の
分極状態は点Bから点Dの状態に移っているものとす
る。
【0475】1回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し(t5)、その後、ビット制御線BCにより
端子T4に制御電圧を印加し(t6)、それにより、ト
ランジスタ34をON状態にし、ビット線38を0Vに
設定する。
【0476】その後、トランジスタ34をOFF状態に
してビット線38をフローティング状態にする(t
7)。
【0477】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t8)、それにより、トランジスタ
33をON状態にする。これにより、強誘電体容量32
には2.5Vの読み出し電圧VBが印加されることにな
り、分極の方向により、ビット線38電位が異なる値と
なる。すなわち、強誘電体容量32から読み出されるデ
ータが“1”の場合は、強誘電体容量32の分極状態は
点Eの状態になり、ビット線38にV1が読み出され
る。また、強誘電体容量32から読み出されるデータが
“0”の場合は、強誘電体容量32の分極状態が点Fの
状態となり、ビット線38にV0が読み出される。
【0478】次に、出力制御電OC1によって端子T5
に制御電圧を印加し(t9)、トランジスタ35をON
状態とする。それにより、強誘電体容量32からビット
線38に読み出された電圧が差動センスアンプ37の一
方の入力に印加される。
【0479】次に、トランジスタ35をOFF状態とす
る(t10)。
【0480】次に、データが読み出された強誘電体容量
32に、上述した方法によってデータ“1”を書き込む
(t11〜t14)。それにより、強誘電体容量32の
分極状態は点Kの状態となり、その後、点Aの状態とな
る。
【0481】2回目の読み出しは、まず、端子T3に5
Vを印加し(t15)、その後、ビット制御線BCによ
って端子T4に制御電圧を印加して(t16)、トラン
ジスタ34をON状態にし、それにより、ビット線38
を5Vに設定する。
【0482】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る(t17)。
【0483】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t18)、トランジスタ33をON
状態にする。それにより、強誘電体容量32に−2.5
Vの電圧が印加され、強誘電体容量32の分極状態は点
Aの状態から点Hの状態に移り、ビット線38にはVre
f0が読み出される。なお、このとき、強誘電体容量32
にデータ“1”が書き込まれてからあまり時間が経過し
ていないため、強誘電体容量32に残留分極の劣化が少
ない。
【0484】次に、出力制御線OC2により端子T6に
制御電圧を印加して(t19)、トランジスタ36をO
N状態にし、それにより、2回目の読み出し電圧Vref0
をトランジスタ36のドレイン容量に蓄積する。
【0485】次に、トランジスタ36をOFF状態にす
る(t20)。
【0486】次に、端子T3に2.5Vを印加するとと
もに、トランジスタ33をOFF状態とし(t21)、
その後、ビット制御線BCにより端子T4に制御電圧を
印加して(t22)、トランジスタ34をON状態に
し、それにより、ビット線38を2.5Vに設定する。
これにより、強誘電体容量32の分極状態は点Aの状態
となる。
【0487】3回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加するとともに、ビット制御線BCにより端子T
4に制御電圧を印加して(t23)、トランジスタ34
をON状態にし、それにより、ビット線38を0Vに設
定する。
【0488】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る(t24)。
【0489】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t25)、トランジスタ33をON
状態にする。それにより、強誘電体容量32に2.5V
の電圧VBが印加され、強誘電体容量32の分極状態は
点Aから点Gの状態に移り、ビット線38にはVref1が
読み出される。なお、このとき、強誘電体容量32にデ
ータ“1”が書き込まれてからあまり時間が経過してい
ないため、強誘電体容量32の残留分極の劣化は少な
い。
【0490】次に、トランジスタ33をOFF状態とす
る(t26)。
【0491】次に、出力制御線OC4により端子T11
に制御電圧を印加して(t27)、トランジスタ41を
ON状態にし、それにより、3回目の読み出し電圧Vre
f1をトランジスタ41のドレイン容量に蓄積する。
【0492】次に、トランジスタ41をOFF状態にす
る(t28)。
【0493】次に、出力制御線OC5により端子T12
に制御電圧を印加して(t29)、トランジスタ42を
ON状態にする。すると、トランジスタ36のドレイン
容量とトランジスタ41のドレイン容量との比によりそ
れぞれのドレイン容量の電圧が重み付けされ積算された
電圧になり、該電圧が参照電圧として差動センスアンプ
37の他方の入力に印加される。
【0494】次に、トランジスタ42をOFF状態にす
る(t30)。
【0495】その後、出力制御線OC3によって端子T
7に制御電圧を印加することにより(t31)差動セン
スアンプ37を動作させる。すると、差動センスアンプ
37において、2つの入力の大小に基づいて、強誘電体
容量32から読み出されたデータが判別され、判別結果
が端子T8から“Hi”あるいは“Low”として出力
される。
【0496】本実施例によれば、参照電圧は実際のデー
タ“1”と“0”の出力結果を用いて発生させるため、
従来のように一方のデータを用いる方法に比べ読み出し
の寿命を延ばすことができる。
【0497】(第6の実施例)図14に示したトランジ
スタ36,41を直列構造にすることも考えられる。
【0498】図17は、本発明の半導体装置の第6の実
施例を示す図である。
【0499】本実施例は図17に示すように、図14に
示したトランジスタ36,41が直列に接続された構造
となっており、すなわち、図9に示したものに対して、
トランジスタ36のドレインと差動センスアンプ37の
入力との間にトランジスタ41がトランジスタ36側を
ソースとして直列に接続されており、ゲート端子T11
は出力制御線OC4に接続されている。
【0500】以下に、上記のように構成された半導体装
置の駆動方法について図6、図17及び図18を参照し
て説明する。
【0501】図18は、図17に示した半導体装置の駆
動方法を説明するための各端子における電位を示すタイ
ミングチャートである。
【0502】強誘電体容量32に対するデータの書き込
み方法は第4の実施例において説明したものと同様であ
るため、ここでの説明は省略する。
【0503】次に、強誘電体容量32からのデータの読
み出し方法について説明する。なお、本実施例において
は、強誘電体容量32からのデータの読み出しを3回行
う。
【0504】また、本実施例においては、時間の経過と
ともに強誘電体容量32に残留劣化が生じ、書き込まれ
たデータが“1”の場合の分極状態は点Aから点Cの状
態に移っており、書き込まれたデータが“0”の場合の
分極状態は点Bから点Dの状態に移っているものとす
る。
【0505】1回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加する(t5)。
【0506】次に、ビット制御線BCにより端子T4に
制御電圧を印加し、それにより、トランジスタ34をO
N状態にしてビット線38を0Vに設定し、また、出力
制御線OC1により端子T5に制御電圧を印加し、それ
により、トランジスタ35をON状態にし、また、制御
線OC2により端子T6に制御電圧を印加し、それによ
り、トランジスタ36をON状態にし、また、制御線O
C4により端子T11に制御電圧を印加し、それによ
り、トランジスタ41をON状態にする(t6)。
【0507】次に、トランジスタ34〜36,41をO
FF状態にして(t7)、ビット線38をフローティン
グ状態にする。
【0508】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し、それにより、トランジスタ33をO
N状態にする(t8)。これにより、強誘電体容量32
には2.5Vの電圧VRが印加されることになり、分極
の方向により、ビット線38の電位が異なる値となる。
すなわち、強誘電体容量32から読み出されるデータが
“1”の場合は、強誘電体容量32の分極状態が点Eの
状態となり、ビット線38にV1が読み出される。ま
た、強誘電体容量32から読み出されるデータが“0”
の場合は、強誘電体容量32の分極状態が点Fの状態と
なり、ビット線38にV0が読み出される。
【0509】次に、出力制御線OC1によって端子T5
に制御電圧を印加し(t9)、トランジスタ35をON
状態とする。それにより、強誘電体容量32からビット
線38に読み出された電圧が差動センスアンプ37の一
方の入力に印加される。
【0510】次に、トランジスタ35をOFF状態にす
る(t10)。
【0511】その後、データが読み出された強誘電体容
量32に、上述した方法によってデータ“1”を書き込
む(t11〜t14)。それにより、強誘電体容量32
の分極状態は点Kの状態となり、その後、点Aの状態と
なる。
【0512】2回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し(t15)、その後、ビット制御線BCによ
って端子T4に制御電圧を印加して(t16)、トラン
ジスタ34をON状態にし、それにより、ビット線38
を0Vに設定する。
【0513】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る(t17)。
【0514】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t18)、トランジスタ33をON
状態にする。それにより、強誘電体容量32に2.5V
の電圧VBが印加され、強誘電体容量32の分極状態は
点Aの状態から点Gの状態に移り、ビット線38にはV
ref1が読み出される。なお、このとき、強誘電体容量3
2にデータ“1”が書き込まれてからあまり時間が経過
していないため、強誘電体容量32の残留分極の劣化は
少ない。
【0515】次に、出力制御線OC2により端子T6に
制御電圧を印加してトランジスタ36をON状態にする
とともに、出力制御線OC4により端子T11に制御電
圧を印加してトランジスタ41をON状態にし、それに
より、2回目の読み出し電圧Vref1をトランジスタ41
のドレイン容量に蓄積する(t19)。
【0516】次に、トランジスタ36,41をOFF状
態にする(t20)。
【0517】その後、データが読み出された強誘電体容
量32に、上述した方法によってデータ“0”を書き込
む(t21〜t24)。それにより、強誘電体容量32
の分極状態は点Lの状態となり、その後、点Bの状態と
なる。
【0518】3回目の読み出しは、まず、端子T3に0
Vを印加し(t25)、その後、ビット制御線BCによ
り端子T4に制御電圧を印加して(t26)、トランジ
スタ34をON状態にし、それにより、ビット線38を
0Vに設定する。
【0519】次に、トランジスタ34をOFF状態にす
る(t27)。
【0520】次に、ワード線W1を操作して端子T2に
制御電圧を印加し(t28)、トランジスタ33をON
状態にする。それにより、強誘電体容量32に2.5V
の電圧VBが印加され、強誘電体容量32の分極状態は
点Bの状態から点Hの状態に移り、ビット線38にはV
ref0が読み出される。なお、このとき、強誘電体容量3
2にデータ“0”が書き込まれてからあまり時間が経過
していないため、強誘電体容量32の残留分極の劣化は
少ない。
【0521】次に、出力制御線OC2により端子T6に
制御電圧を印加して(t29)、トランジスタ36をO
N状態にし、それにより、3回目の読み出し電圧Vref0
をトランジスタ36のドレイン容量に蓄積する。
【0522】次に、トランジスタ36をOFF状態にす
る(t30)。なお、トランジスタ33をON状態にす
る前にトランジスタ36をON状態にすることもでき
る。
【0523】次に、出力制御線OC4により端子11に
制御電圧を印加して(t31)、トランジスタ41をO
N状態にする。すると、トランジスタ36のドレイン容
量とトランジスタ41のドレイン容量との比によりそれ
ぞれのドレイン容量の電圧が重み付けされ積算された電
圧になり、該電圧が参照電圧として差動センスアンプ3
7の他方の入力に印加される。
【0524】その後、出力制御線OC3によって端子T
7に制御電圧を印加することにより(t32)、差動セ
ンスアンプ37を動作させる。すると、差動センスアン
プ37において、2つの入力の大小に基づいて、強誘電
体容量32から読み出されたデータが判別され、判別結
果が端子T8から“Hi”あるいは“Low”として出
力される。
【0525】なお、重み付けについては、V1とVref1
との差と、V0とVref0との差を比べると、前者の方が
差が小さいため、Vref1の割合を大きくすることが望ま
しい。
【0526】本実施例によれば、第4の実施例に比べて
トランジスタを1つ少なくできるという利点がある。
【0527】(第7の実施例)本発明は、上述したよう
な強誘電体容量がトランジスタ内に組み込まれた一体型
構造の半導体装置についても適用することができる。
【0528】図19は、本発明の第7の実施例を示す回
路図である。また、図20は、図19に示す強誘電体容
量32とトランジスタ43の構造を示す図であり、
(a)は上面図、(b)は(a)に示したB−B’断面
図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
【0529】本実施例は図19に示すように、図14に
示したものに対して、メモリセル毎に強誘電体容量32
と一体構造となるトランジスタ43が設けられて構成さ
れており、トランジスタ43のゲートが強誘電体容量3
2及びトランジスタ33のソースに接続され、トランジ
スタ43のソースがビット線47に接続されている。
【0530】また、ビット線47の一端には、ゲート端
子T15がビット制御線BC2に接続されたトランジス
タ44が設けられ、ビット線47の他端には、他方の入
力に参照電圧が印加される差動センスアンプ45が接続
されている。
【0531】また、差動センスアンプ37の出力端子T
8とビット線38との間には、ゲート端子T19がビッ
ト制御線BC3に接続されたトランジスタ46が設けら
れている。
【0532】また、強誘電体容量32及びトランジスタ
43の構造は図20に示すように、p型シリコンウェル
501のチャネル領域510上に、高誘電体膜502、
白金層503、強誘電体膜504及びゲート白金層50
5が順次積層されて構成され、p型シリコンウェル50
1のチャネル領域510の両側にn+型ソース領域とn+
型ドレイン領域507とが形成されている。
【0533】また、ゲート白金層505及び白金層50
3にはアルミ配線508が接続されている。
【0534】以下に、上記のように構成された半導体装
置の駆動方法について説明する。
【0535】まず、強誘電体容量32に対するデータの
書き込み方法について説明する。
【0536】まず、トランジスタ33をOFF状態に
し、端子T14とトランジスタ43のウェル、またはソ
ース・ドレインとの間に電圧を印加し、強誘電体容量3
2を分極させる。例えば、強誘電体容量23に書き込む
データが“1”の場合は、端子T14に5V、“0”の
場合は、端子T14に0Vを印加し、トランジスタ43
のウェルを2.5Vとする。これにより、強誘電体容量
32にはデータにより異なる向きに電圧がかかり、2方
向に分極する。
【0537】その後、端子T14に2.5Vを印加し、
それにより、強誘電体容量32へのデータの書き込みが
完了する。
【0538】別の書き込み方法としては、トランジスタ
33,34をON状態とし、端子T3と端子T14との
間に電圧を印加し、強誘電体容量32を分極させ、電圧
がかかった状態でトランジスタ33をOFF状態にする
方法もある。
【0539】次に、通常動作中における強誘電体容量3
2からのデータの読み出し方法について説明する。
【0540】データの書き込みによりトランジスタ43
のしきい値電圧は変化し、データによりトランジスタ4
3のソース・ドレイン間抵抗が異なっている。
【0541】端子T13に電圧を印加したとき、データ
によってビット線47の充電速度が異なるため、ある時
間経過後に差動センスアンプ45を動作させ、端子T1
6に印加された参照電圧と比較することで、データを判
別し、端子T18に結果を出力することができる。この
とき、端子T14に読み出し電圧を印加する場合もあ
る。
【0542】次に、データのリフレッシュ処理について
説明する。
【0543】トランジスタ43のゲートに蓄えられた電
荷が漏れて減少してしまうような場合、電荷を補償する
リフレッシュ処理が必要となる。この場合、設定された
時間内に前述のデータを読み出す手順と、読み出された
データを当該セルに再度書き込むことで電荷を補償す
る。
【0544】次に、電源立ち上げ時のデータ復帰処理に
ついて説明する。
【0545】図21は、図19に示した半導体装置にお
ける電源立ち上げ時のデータ復帰処理を説明するための
各端子における電位を示すタイミングチャートである。
【0546】1回目の読み出しは、まず端子T3に0V
を印加し(t1)、その後、ビット制御線BCにより端
子T4に制御電圧を印加してトランジスタ34をON状
態にし、ビット線38を0Vに設定とするとともに、ワ
ード線W1を操作して端子T2の制御電圧を印加し、そ
れにより、トランジスタ33をON状態にする(t
2)。
【0547】次に、トランジスタ34をOFF状態にし
て(t3)、ビット線38をフローティング状態にす
る。
【0548】次に、端子T14に電圧を印加し(t
4)、それにより、強誘電体容量32とビット線38容
量に電圧をかける。強誘電体容量32の分極量により、
ビット線38の電位は異なる値となる。
【0549】次に、出力制御線OC1により端子T5に
制御電圧を印加して(t5)、トランジスタ35をON
状態とし、それにより、ビット線38に読み出された電
圧が差動センスアンプ37の一方の入力に印加される。
【0550】次に、トランジスタ35をOFF状態とす
る(t6)。
【0551】次に、上述した方法により強誘電体容量2
3にデータ“1”を書き込む(t8〜t11)。
【0552】2回目の読み出しは、まず端子T3に0V
を印加し(t12)、その後、ビット制御線BCにより
端子T4に制御電圧を印加してトランジスタ34をON
状態にし、ビット線38を0Vに設定とするとともに、
ワード線W1を操作して端子T2の制御電圧を印加し、
それにより、トランジスタ33をON状態にする(t1
3)。
【0553】次に、トランジスタ34をOFF状態にし
て(t14)、ビット線38をフローティング状態にす
る。
【0554】次に、端子T14に電圧を印加し(t1
5)、それにより、強誘電体容量32とビット線38容
量に電圧をかける。このとき、書き込みからあまり時間
がたっていないため残留分極の劣化は少ない。
【0555】次に、出力制御線OC2により端子T6に
制御電圧を印加して(t16)、トランジスタ36をO
N状態にし、それにより、2回目の読み出し電圧をトラ
ンジスタ36のドレイン容量に蓄積する。
【0556】次に、トランジスタ36をOFF状態にす
る(t17)。
【0557】その後、上述した方法で強誘電体容量23
にデータ“0”を書き込む(t18〜t23)。
【0558】3回目の読み出しは、まず端子T3に0V
を印加し(t24)、その後、ビット制御線BCにより
端子T4に制御電圧を印加してトランジスタ34をON
状態にし、ビット線38を0Vに設定とするとともに、
ワード線W1を操作して端子T2の制御電圧を印加し、
それにより、トランジスタ33をON状態にする(t2
5)。
【0559】次に、トランジスタ34をOFF状態にし
て(t26)、ビット線38をフローティング状態にす
る。
【0560】次に、端子T14に電圧を印加し(t2
7)、それにより、強誘電体容量32とビット線38容
量に電圧をかける。このとき、書き込みからあまり時間
がたっていないため残留分極の劣化は少ない。
【0561】次に、出力制御線OC4により端子T11
に制御電圧を印加して(t28)、トランジスタ41を
ON状態にし、それにより、3回目の読み出し電圧をト
ランジスタ41のドレイン容量に蓄積する。
【0562】次に、トランジスタ41をOFF状態にす
る(t29)。
【0563】次に、出力制御線OC5により端子T12
に制御電圧を印加して(t30)、トランジスタ42を
ON状態にする。すると、トランジスタ36のドレイン
容量とトランジスタ41のドレイン容量との比によりそ
れぞれのドレイン容量の電圧が重み付けされ積算された
電圧になり、該電圧が参照電圧として差動センスアンプ
37の他方の入力に印加される。
【0564】次に、トランジスタ42をOFF状態にす
る(t31)。
【0565】その後、出力制御線OC3によって端子T
7に制御電圧を印加することにより(t32)、差動セ
ンスアンプ37を動作させる。すると、差動センスアン
プ37において、2つの入力の大小に基づいて、強誘電
体容量32から読み出されたデータが判別され、判別結
果が端子T8から“Hi”あるいは“Low”として出
力される。
【0566】このデータを強誘電体容量32に再度書き
込むことにより、データ復帰処理が完了する。
【0567】なお、書き込み電圧が出力電圧と同じ場合
は、ビット制御線BC3により端子T19に制御電圧を
印加してトランジスタ46をON状態にし、ビット線3
8に出力電圧を与え、書き込み処理を行うことも可能で
ある。
【0568】また、スイッチング素子を用いてビット線
38,47のいずれか一方が入力されるようにすること
で2つの差動センスアンプを1つにすることも可能であ
る。また、電源立ち上げ時のデータ復帰処理方法につい
ては、第1の実施例から第6の実施例で説明した構造、
読み出し方法も適用可能である。
【0569】本実施例によれば、参照電圧を実際のデー
タ“1”と“0”の出力結果を用いて発生させるため、
従来のように一方のデータを用いる方法に比べ読み出し
の寿命を延ばすことができる。
【0570】なお、本発明は上記各実施例に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適
宜変更され得ることは言うまでもない。
【0571】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
記憶素子からデータを読み出す場合に、記憶素子がほと
んど分極されていない状態を生成し、その状態の記憶素
子から読み出されたデータを参照電圧とするため、参照
電圧のマージンが小さくなり、記憶素子の残留分極量が
減少した場合においても正確にデータを読み出すことが
できる。
【0572】また、記憶素子からデータを読み出す際に
用いる参照電圧を、記憶素子の分極状態のヒステリシス
曲線の傾きが急峻な部分の電圧とするため、上記同様の
効果を奏する。
【0573】また、参照電圧に予め決められたオフセッ
ト量を付加した場合は、読み出されたデータと参照電圧
の差異が大きくなり、さらに正確にデータを読み出すこ
とができる。
【0574】また、複数の読み出し動作によって記憶素
子から読み出された複数のデータを、予め決められた比
率によって重み付けして積算して参照電圧とした場合に
おいても、読み出されたデータと参照電圧の差異が大き
くなるため、上記同様の効果を奏する。
【0575】これにより、長期間使用されている記憶素
子に対しても正確にデータの読み出しを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の駆動方法の第1の実施の
形態を説明するための図である。
【図2】図1を用いて説明する駆動方法を実現するため
の半導体装置の構成例を示す回路図である。
【図3】図2に示した半導体装置を用いた他のデータの
書き込み方法及び読み出し方法を説明するための図であ
る。
【図4】図2に示した半導体装置を用いたメモリアレイ
の一構成例を示す図である。
【図5】本発明の半導体装置の駆動方法の第2の実施の
形態を説明するための図である。
【図6】本発明の半導体装置の駆動方法の第3の実施の
形態を説明するための図である。
【図7】図6を用いて説明する駆動方法を実現するため
の半導体装置の一構成例を示す回路図である。
【図8】図7に示した半導体装置を用いた他のデータの
読み出し方法を説明するための図である。
【図9】図2に示した半導体装置の一実施例を示す図で
ある。
【図10】図9に示した半導体装置の駆動方法を説明す
るための各端子における電位を示すタイミングチャート
である。
【図11】図9に示した半導体装置の駆動方法を説明す
るための各端子における電位を示すタイミングチャート
である。
【図12】図9に示した半導体装置にオフセット機構を
設けた例を示す回路図である。
【図13】図12に示した半導体装置の駆動方法を説明
するための各端子における電位を示すタイミングチャー
トである。
【図14】図7に示した半導体装置の一実施例を示す図
である。
【図15】図14に示した半導体装置の駆動方法を説明
するための各端子における電位を示すタイミングチャー
トである。
【図16】図14に示した半導体装置の駆動方法を説明
するための各端子における電位を示すタイミングチャー
トである。
【図17】本発明の半導体装置の第6の実施例を示す図
である。
【図18】図17に示した半導体装置の駆動方法を説明
するための各端子における電位を示すタイミングチャー
トである。
【図19】本発明の第7の実施例を示す回路図である。
【図20】図19に示す強誘電体容量32とトランジス
タ43の構造を示す図であり、(a)は上面図、(b)
は(a)に示したB−B’断面図、(c)は(a)に示
したA−A’断面図である。
【図21】図19に示した半導体装置における電源立ち
上げ時のデータ復帰処理を説明するための各端子におけ
る電位を示すタイミングチャートである。
【図22】従来の半導体装置の一構成例を示す回路図で
ある。
【図23】図22に示した半導体装置の特性変化を示す
図である。
【図24】従来の半導体装置の他の構成例を示す回路図
である。
【図25】従来の半導体装置の他の構成例を示す回路図
である。
【図26】図25に示した半導体装置におけるデータの
読み出し動作を説明するための図である。
【符号の説明】 1 記憶素子 2,3,18,22 スイッチング素子 4 判別機能素子 5〜16,18〜21,24〜31 端子 17 接続部 23 重み付け電圧積算素子 32 強誘電体容量 33〜36,39,41〜44,46 トランジスタ 37,45 差動センスアンプ 38,47 ビット線 40 容量 100a〜100d メモリセル 501 p型シリコンウェル 502 高誘電体膜 503 白金層 504 強誘電体膜 505 ゲート白金層 506 n+型ソース領域 507 n+型ドレイン領域 508 アルミ配線 509 シリコン酸化膜 510 チャネル領域

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分極状態にヒステリシス特性を有する記
    憶素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作によ
    り判別する半導体装置の駆動方法であって、 前記記憶素子に対して所定の読み出し電圧を印加して前
    記記憶素子からデータを読み出す第1の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧とは逆極性の電
    圧を印加する第2の処理と、 前記記憶素子に対して、前記記憶素子の分極量が前記記
    憶素子に“0”が書き込まれた場合の半分以上であり、
    かつ“1”が書き込まれた場合の半分以下となるような
    電圧を印加する第3の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧を印加して前記
    記憶素子からデータを読み出す第4の処理と、 前記第1の処理にて読み出されたデータと前記第4の処
    理にて読み出されたデータとに基づいて前記記憶素子に
    書き込まれたデータを判別する第5の処理とを順次行う
    ことを特徴とする半導体装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 分極状態にヒステリシス特性を有する記
    憶素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作によ
    り判別する半導体装置の駆動方法であって、 前記記憶素子に対して所定の読み出し電圧を印加して前
    記記憶素子からデータを読み出す第1の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧とは逆極性の電
    圧を印加する第2の処理と、 前記記憶素子に対して、前記記憶素子の分極量が前記記
    憶素子に“0”が書き込まれた場合の半分以上であり、
    かつ“1”が書き込まれた場合の半分以下となるような
    電圧を印加する第3の処理と、 前記記憶素子に対して、前記読み出し電圧とは絶対値が
    等しく、かつ逆極性の電圧を印加して前記記憶素子から
    データを読み出す第4の処理と、 前記第1の処理にて読み出されたデータと前記第4の処
    理にて読み出されたデータとに基づいて前記記憶素子に
    書き込まれたデータを判別する第5の処理とを順次行う
    ことを特徴とする半導体装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 分極状態にヒステリシス特性を有する記
    憶素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作によ
    り判別する半導体装置の駆動方法であって、 前記記憶素子に対して所定の読み出し電圧を印加して前
    記記憶素子からデータを読み出す第1の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧とは逆極性の電
    圧を印加する第2の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧を印加して前記
    記憶素子からデータを読み出す第3の処理と、 前記第1の処理にて読み出されたデータと前記第3の処
    理にて読み出されたデータとに基づいて前記記憶素子に
    書き込まれたデータを判別する第4の処理とを順次行う
    ことを特徴とする半導体装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の半導体装置の駆動方法
    において、 前記第1の処理または前記第3の処理にて読み出された
    データを、予め決められたオフセット量に基づいてその
    電圧をオフセットさせることを特徴とする半導体装置の
    駆動方法。
  5. 【請求項5】 分極状態にヒステリシス特性を有する記
    憶素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作によ
    り判別する半導体装置の駆動方法であって、 前記記憶素子に対して所定の読み出し電圧を印加して前
    記記憶素子からデータを読み出す第1の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧とは逆極性の電
    圧を印加する第2の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧を印加して前記
    記憶素子からデータを読み出す第3の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧と同極性の電圧
    を印加する第4の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧を印加して前記
    記憶素子からデータを読み出す第5の処理と、 前記第1の処理にて読み出されたデータと前記第3の処
    理にて読み出されたデータと前記第5の処理にて読み出
    されたデータとに基づいて前記記憶素子に書き込まれた
    データを判別する第6の処理とを順次行うことを特徴と
    する半導体装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体装置の駆動方法
    において、 前記第3の処理にて読み出されたデータと前記第5の処
    理にて読み出されたデータとを所定の比率によって重み
    付けして積算し、該積算されたデータと前記第1の処理
    にて読み出されたデータとに基づいて前記記憶素子に書
    き込まれたデータを判別することを特徴とする半導体装
    置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 分極状態にヒステリシス特性を有する記
    憶素子に書き込まれたデータを複数の読み出し動作によ
    り判別する半導体装置の駆動方法であって、 前記記憶素子に対して所定の読み出し電圧を印加して前
    記記憶素子からデータを読み出す第1の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧とは逆極性の電
    圧を印加する第2の処理と、 前記記憶素子に対して、前記読み出し電圧とは絶対値が
    等しく、かつ逆極性の電圧を印加して前記記憶素子から
    データを読み出す第3の処理と、 前記記憶素子に対して前記読み出し電圧を印加して前記
    記憶素子からデータを読み出す第4の処理と、 前記第1の処理にて読み出されたデータと前記第3の処
    理にて読み出されたデータと前記第4の処理にて読み出
    されたデータとに基づいて前記記憶素子に書き込まれた
    データを判別する第5の処理とを順次行うことを特徴と
    する半導体装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体装置の駆動方法
    において、 前記第3の処理にて読み出されたデータと前記第4の処
    理にて読み出されたデータとを所定の比率によって重み
    付けして積算し、該積算されたデータと前記第1の処理
    にて読み出されたデータとに基づいて前記記憶素子に書
    き込まれたデータを判別することを特徴とする半導体装
    置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 分極状態にヒステリシス特性を具備し、
    データが書き込まれる記憶素子と、該記憶素子から読み
    出されたデータを複数の端子に出力するスイッチング素
    子と、該スイッチング素子から出力されたデータに基づ
    いて記憶素子に書き込まれたデータを判別する判別機能
    素子とを有し、前記記憶素子に対して複数回の読み出し
    動作が行われ、前記判別機能素子は、該複数の読み出し
    動作によって読み出された複数のデータに基づいて前記
    記憶素子に書き込まれたデータを判別する半導体装置に
    おいて、 前記記憶素子から読み出され前記スイッチング素子を介
    して出力された複数のデータのうち、2つ以上のデータ
    が入力され、該2つ以上のデータを予め決められた比率
    によって重み付けして積算し、1つのデータとして出力
    する重み付け電圧積算素子を有し、 前記判別機能素子は、前記重み付け電圧積算素子から出
    力されたデータと前記スイッチング素子から出力され、
    前記重み付け電圧積算素子に入力されないデータとに基
    づいて、前記記憶素子に書き込まれたデータを判別する
    ことを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体装置におい
    て、 前記重み付け電圧積算素子は、複数の入力端子を有し、
    該複数の端子のそれぞれに入力されたデータを重み付け
    して積算することを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の半導体装置におい
    て、 前記重み付け電圧積算素子は、1つの入力端子を有し、
    該1つの入力端子に異なるタイミングで入力されたデー
    タを重み付けして積算することを特徴とする半導体装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11のいずれか1項に記
    載の半導体装置において、 前記比率は、入力されたデータのうち読み出しにより変
    化する分極状態の変化量が最大となるデータに対する重
    み付け量が最も大きくなるように設定されていることを
    特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12のいずれか1項に記
    載の半導体装置において、 前記記憶素子は、強誘電体容量を有することを特徴とす
    る半導体装置。
  14. 【請求項14】 請求項9乃至12のいずれか1項に記
    載の半導体装置において、 前記記憶素子は、強誘電体容量と少なくとも1つのトラ
    ンジスタとからなることを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の半導体装置におい
    て、 前記強誘電体容量は、前記トランジスタのソースに接続
    されていることを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の半導体装置におい
    て、 前記強誘電体容量は、前記トランジスタのドレインに接
    続されていることを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の半導体装置におい
    て、 前記強誘電体容量は、前記トランジスタのゲートに接続
    されていることを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 請求項9乃至12のいずれか1項に記
    載の半導体装置において、 前記記憶素子は、ゲート絶縁膜の一部もしくは全部が強
    誘電体材料であるトランジスタを有することを特徴とす
    る半導体装置。
  19. 【請求項19】 請求項9乃至18のいずれか1項に記
    載の半導体装置において、 前記スイッチング素子は、少なくとも1つのトランジス
    タからなることを特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 請求項9乃至19のいずれか1項に記
    載の半導体装置において、 前記判別機能素子は、2入力差動センスアンプであるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  21. 【請求項21】 請求項9乃至20のいずれか1項に記
    載の半導体装置において、 前記重み付け電圧積算素子は、複数のトランジスタを有
    し、該複数のトランジスタを用いた容量の組合せによっ
    て前記比率が決められていることを特徴とする半導体装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項9乃至21のいずれか1項に記
    載の半導体装置において、 前記記憶素子からデータが読み出されるビット線の容量
    は、前記記憶素子に“1”が書き込まれた場合の前記記
    憶素子の残留分極量をQr、前記記憶素子の抗電圧をVc
    とした場合、Qr/Vc/1.5以上であることを特徴と
    する半導体装置。
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