JP2000293480A - Dma転送装置 - Google Patents

Dma転送装置

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JP2000293480A
JP2000293480A JP11104051A JP10405199A JP2000293480A JP 2000293480 A JP2000293480 A JP 2000293480A JP 11104051 A JP11104051 A JP 11104051A JP 10405199 A JP10405199 A JP 10405199A JP 2000293480 A JP2000293480 A JP 2000293480A
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JP
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dma
transfer
dma transfer
memory
control unit
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JP11104051A
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Takayuki Endo
隆幸 遠藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データのオーバーライトを防ぎ、信頼性の高
いデータ転送を実現することができるDMA転送装置を
提供する。 【解決手段】 DMA転送装置は、バーストモードでD
MA転送を行った際にDMA要求信号を取り下げた後に
実行されるDMA転送のサイクル数を設定するオフセッ
ト用レジスタ20と、オフセット用レジスタ20の設定
値と書込みアドレスカウンタ部13のカウント値を加算
する加算器21とを備え、あらかじめバーストモードの
DMA転送時にDMA要求信号が取り下げられた後に実
行されるDMA転送回数をオフセット用レジスタ20に
設定し、その設定値と書込みアドレスカウンタ部13の
値とを加算器21により加算し、その加算された値を読
出しアドレスカウンタ部14の値と比較することで、所
望のDMA転送回数よりも前記設定手段により設定され
たDMA転送回数分だけ前にDMA転送要求信号を取り
下げる制御を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DMA(Direct M
emory Access)転送装置に係り、特に、バーストモード
のDMA転送サービスを受ける側のI/O装置のDMA
転送要求の制御の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】DMA転送は、CPUを介さずに直接メ
インメモリとI/O装置(例えば、FIFO(First In
First Out)メモリ)などの周辺機器間でデータ転送を
行うものである。これにより高速・大容量のデータ転送
がCPUのオーバヘッドを伴わずに可能となる。DMA
転送は、一般にDMAコントローラ(DMA制御部)が
バスを管理して転送を制御する。
【0003】DMA転送を行う際のバスモードとして
は、大別してサイクルスチールモードとバーストモード
がある。ここでいうバスモードとは、CPUとDMA制
御部という2つのバスマスタの間でどのようにバスを使
用するか、その割り振り方法のことである。
【0004】サイクルスチールモードとは、DMA制御
部が1転送単位の転送が終了する度にバス権を他のバス
マスタに渡すモードである。その後転送要求があると、
再度バス権を獲得し1転送単位の転送を行い、その転送
が終了するとまたバス権を他のバスマスタに渡す。これ
を転送終了条件が満たされるまで繰り返す。転送終了条
件としては、DMA要求の取り下げ、DMA制御部に設
定した転送回数分のDMA転送の終了、アクセスエラー
発生時などがある。サイクルスチールモードは、CPU
の命令実行時間に影響を与えずデータ転送が行われるの
でシステムのスループットが上がる。
【0005】バーストモードとは、DMA転送優先方式
の一つであり、DMA制御部が一度バス権を獲得する
と、そのDMA転送の転送終了条件が満たされるまでバ
ス権を解放せずにDMA転送を続けるモードである。バ
ーストモードは、サイクルスチールモードに比べてバス
使用権制御に要する時間が少なくて済む、メモリがDR
AMの場合は高速ページモードを使える場合があるなど
高速で効率の良いデータ転送が可能である。
【0006】図7は従来のDMA転送装置の構成を示す
ブロック図であり、メモリとFIFOメモリ間のDMA
転送を例としたものである。
【0007】図7において、11はDMA制御部(DM
Aコントローラ)、12は中央処理装置(以下、CPU
という)、1はDMA制御部11とCPU12を一つの
LSIチップとしたCPUチップであり、CPUとその
他のI/O装置、例えばDMA制御部、タイマ、割込制
御部などを一つのLSIチップとしたものである。この
CPUチップ1には、CPU12とDMA制御部11間
のバス権の調停を行うバス調停制御部(bus arbiter)
(図示略)が含まれている。
【0008】また、2はメモリ、3はFIFO用のメモ
リ、4はI/O装置、5はFIFOメモリ3をFIFO
として使用するためのFIFO制御部であり、FIFO
制御部5は、メモリ2とFIFOメモリ3、及びFIF
Oメモリ3とI/O装置4との間のデータ転送を制御す
る。I/O装置4は、データ入出力用の周辺装置を接続
するインターフェースとしての各種I/Oであり、例え
ば電子写真印刷部や通信制御部である。
【0009】また、13はFIFOメモリ3への書込み
アドレスを発生する書込みアドレスカウンタ部、14は
FIFOメモリ3への読出しアドレスを発生する読出し
アドレスカウンタ部、15はFIFOメモリ3への書込
みアドレスと読出しアドレスを比較するアドレス比較
部、16は後述する書込み/読出し制御部18からの信
号により、FIFOメモリ3へのアドレスを選択するア
ドレスセレクタ、17はアドレス比較部15からの情報
によりDMA要求信号を制御するDMA転送要求制御
部、18はDMA制御部11からのDMA応答信号によ
りFIFOメモリ3への書き込み制御を行い、またI/
O装置4からのデータ要求信号によりFIFOメモり3
からデータを取り出し、データ応答信号と共にI/O装
置4にデータを転送する制御を行う書込み/読出し制御
部、19は書込み/読出し制御部18からの信号により
データバスの切替を行うデータフロー制御部である。
【0010】次に動作について説明する。データ転送方
向は、メモリ2からI/O装置4への転送とする。この
場合、メモリ2からI/O装置4へ直接データ転送する
こともできるが、ここでは、メモリ2とI/O装置4と
の間にFIFOメモリ3を設け、FIFOメモリ3をF
IFO制御部5で制御してバーストモードDMA転送を
行う動作例を説明する。
【0011】I/O装置4へのデータ転送を行うために
は、まずメモリ2からFIFOメモリ3へのデータ転送
が必要である。そこで、最初にDMA転送によりメモリ
2からFIFOメモリ3ヘFIFOメモリ3の容量一杯
までデータを転送する。この最初のDMA転送の起動
は、CPU12からDMA転送要求制御部17へのコマ
ンドによる。DMA転送要求制御部17は、そのコマン
ドによりDMA要求信号をDMA制御部11に出力す
る。
【0012】DMA制御部11では、上記DMA要求信
号を受け付けると、CPUチップ1内部のバス調停制御
部にバス権を要求する。バス調停制御部によりバス権が
獲得できると、DMA制御部11は、DMA転送を開始
する。
【0013】DMA制御部11は、DMA応答信号を出
力するとともに、メモリ2からデータをFIFO制御部
5にデータを転送する。
【0014】書込み/読出し制御部18は、DMA制御
部11からのDMA応答信号によりメモリ2から転送さ
れてきたデータをFIFOメモリ3に転送する。転送終
了後、書込みアドレスカウンタ部14のカウント値を1
アドレスだけインクリメントする。以後、この動作を繰
り返す。
【0015】アドレス比較部15は、書込みアドレスカ
ウンタ部13と読出しアドレスカウンタ部14の値を比
較し、これらの値が一致すると一致したという情報をD
MA転送要求制御部17に通知する。
【0016】DMA転送要求制御部17では、このアド
レスが一致したという情報によりDMA要求信号の出力
を停止する。このようにして、FIFOメモリ3の容量
一杯になるまでメモリ2からFIFOメモリ3ヘデータ
が転送される。
【0017】FIFOメモリ3の容量一杯にデータが格
納されると、FIFOメモリ3からI/O装置4へのデ
ータ転送が可能になる。I/O装置4からデータ要求信
号が来ると、書込み/読出し制御部18は、1転送単位
分だけFIFOメモリ3からI/O装置4にデータを転
送する。この1転送単位分だけの転送終了後、読出しア
ドレスカウンタ部14を1アドレスだけインクリメント
する。この動作を繰り返し、データはFIFOメモリ3
からI/O装置4ヘ転送される。
【0018】アドレス比較部15は、書込みアドレスカ
ウンタ部13と読出しアドレスカウンタ部14の値を比
較し、FIFOメモリ3の容量の半分のアドレス差があ
ったらその情報をDMA転送要求制御部17に通知す
る。
【0019】DMA転送要求制御部17では、この情報
によりメモリ2からFIFOメモリ3へのデータ転送が
必要と判断し、DMA要求信号をDMA制御部11に出
力する。DMA制御部11は、DMA要求信号を受け付
けると、DMA転送を開始する。
【0020】DMA転送要求制御部17は、アドレス比
較部15から書込みアドレスと読出しアドレスが一致し
たという情報を受け取るまでDMA要求信号を出力す
る。これにより、再度FIFOメモリ3の容量一杯にま
でデータが転送される。以下、同じ動作が繰り返され
る。このようにして、メモリ2からFIFOメモリ3へ
のDMA転送を再開した時、FIFOメモリ3からI/
O装置4へのデータ転送も同時に行われる。
【0021】ここで、メモリ2からFIFOメモリ3へ
のDMA転送の処理速度は、FIFOメモリ3からI/
O装置4へのデータ転送の速度よりも速いことが前提と
なっている。
【0022】以上のように、メモリ2からFIFOメモ
リ3へのDMA転送、FIFOメモリ3からI/O装置
4へのデータ転送が行われる。
【0023】上記DMA転送装置のDMA転送動作をタ
イミングチャートを用いて詳細に説明する。
【0024】図8は上記DMA転送装置のメモリ2から
FIFOメモリ3へのDMA転送がサイクルスチールモ
ードで行われた場合のDMA転送動作を示すタイミング
チャート、図9はDMA転送がバーストモードで行われ
た場合のDMA転送動作を示すタイミングチャートであ
る。図8及び図9のタイミングチャートは、書込みアド
レスと読出しアドレスが一致してDMA転送が停止する
状況を示している。なお、図中、○印はDMA制御部1
1がDMA要求信号をサンプルするタイミングを表し、
番号(1)〜(8)は動作タイミングを説明するための符号で
ある。
【0025】図8の(1)に示すように、システムクロッ
クの立ち上がり毎にDMA制御部11がDMA要求信号
をサンプリングしている。DMA要求信号は、アクティ
ブ“L”(“L”レベルでアクティブな信号)である
が、ここでは“H”なのでDMA転送はされない。
【0026】いま、図8の(2)でDMA要求信号がアク
ティブになったことがサンプリングされる。この例では
CPUは内部の処理をパイプライン処理により行ってい
るため、図8の(3)に示すようにDMA要求信号がサン
プリングされても何回かCPUサイクルが挿入される。
【0027】サンプリングされたDMA要求信号により
DMA転送が行われる(図8の(4)参照)。
【0028】DMA転送要求制御部17は、DMA応答
信号がアクティブになったことにより、DMA要求信号
を取り下げる(図8の(5)参照)。書込み/読出し制御
部18は、DMA応答信号により書込アドレスカウンタ
部13を1アドレス分インクリメントする(図8の(6)
参照)。
【0029】DMA制御部11は、DMA転送サイクル
終了後のシステムクロックの立ち上がりからDMA要求
信号をサンプリングする(図8の(1)参照)。
【0030】以下この動作を繰り返す。
【0031】DMA転送が繰り返し行われ、書込みアド
レスと読出しアドレスが一致すると、アドレス比較部1
5からアドレスが一致したという信号がDMA転送要求
制御部17に送られてDMA転送は停止する(図8の
(7)参照)。
【0032】一方、DMA転送をバーストモードで行っ
た場合のタイミングチャートを図9に示す。ここでも書
込みアドレスと読出しアドレスが一致してDMA転送が
停止する際の状況を説明する。
【0033】図9の(1)に示すように、システムクロッ
クの立ち上がり毎にDMA要求信号をサンプリングして
いる。
【0034】DMA要求信号はアクティブ“L”の信号
であるが、ここでは“H”なのでDMA要求信号はまだ
サンプリングされない。
【0035】いま、図9の(2)でDMA要求信号がアク
ティブになったことがサンプリングされる。この例では
CPUは内部の処理をパイプライン処理にて行っている
ため、図9の(3)に示すように何回かCPUサイクルが
挿入され、そのCPUサイクルの先頭のシステムクロッ
クの立ち上がりでもDMA要求信号はサンプリングされ
る。
【0036】サンプリングされたDMA要求信号により
DMA転送が行われ、またその先頭のシステムクロック
の立ち上がりでもDMA要求信号はサンプリングされる
(図9の(4)参照)。
【0037】サンプリングされたDMA要求信号により
DMA転送が行われる(図9の(5)参照)。
【0038】書込み/読出し制御部18は、DMA応答
信号により書込みアドレスカウンタ部13を1アドレス
分インクリメントする(図9の(6)参照)。DMA転送
が行われ、書込みアドレスと読出しアドレスが一致する
と、アドレス比較部15からアドレスが一致したという
信号がDMA転送要求制御部17に送られてDMA要求
信号は取り下げられる(図9の(7)参照)。
【0039】ところが、DMA要求信号は取り下げられ
ても(図9の(7)参照)、上記(4)でサンプリングされた
DMA要求によりDMA転送は行われる(図9の(8)参
照)。そのため書込みアドレスが読出しアドレスを追い
越してオーバーライトしてしまい正常なデータ転送が行
われない。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のDMA転送方法にあっては、バーストモード
のDMA転送は、高速でかつ効率の良い転送が可能であ
るという長所がある反面、パイプライン処理を行うよう
なCPUにおいてバーストモードのDMA転送を行った
場合には、DMA制御部がDMA転送の実行に先行して
数回分のDMA要求信号のサンプルを行うため、I/O
装置が要求するDMA転送回数終了後にDMA要求信号
を取り下げてもその先行してサンプルしたDMA要求信
号の数だけさらにDMA転送を実行してしまうという問
題点があった。
【0041】特に、I/O装置がFIFOなどの場合に
は、オーバーライトしてしまうことにより正常なデータ
転送が行われないことになってしまう欠点がある。
【0042】本発明は、データのオーバーライトを防
ぎ、信頼性の高いデータ転送を実現することができるD
MA転送装置を提供することを目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】本発明に係るDMA転送
装置は、CPUの動作と独立に、メモリと入出力装置間
で直接データを転送するDMA転送制御を行うDMA制
御部を備え、DMA制御部が一度バス権を獲得すると、
そのDMA転送の転送終了条件が満たされるまでバス権
を解放せずにDMA転送を続けるバーストモードのDM
A転送を行うDMA転送装置において、DMA要求信号
を取り下げた後に実行されるDMA転送の回数を設定す
る設定手段と、所望のDMA転送回数よりも設定手段に
より設定されたDMA転送回数分だけ前にDMA転送要
求信号を取り下げる制御を行う制御手段とを備え、バー
ストモードのDMA転送を行った際に、所望のDMA転
送回数よりも多くDMA転送してしまうことを防止する
ことを特徴とする。
【0044】本発明に係るDMA転送装置は、DMA要
求信号を取り下げた後に実行されるDMA転送の回数を
計数する計数手段をさらに備え、計数手段は、装置の電
源投入直後から所望のDMA転送を行うまでの間のDM
A転送の回数を計数し、制御手段は、計数結果に基づく
DMA転送回数を設定手段に設定するものであってもよ
い。
【0045】本発明に係るDMA転送装置は、設定手段
に設定されたDMA転送回数と計数手段により計数され
たDMA転送回数とを比較する比較手段をさらに備え、
比較手段は、計数手段により計数されたDMA転送回数
が、設定手段に設定されたDMA転送回数を超えたとき
オーバーラン信号をCPUに通知するものであってもよ
い。
【0046】本発明に係るDMA転送装置は、メモリと
入出力装置間に設置されたFIFOメモリと、メモリと
FIFOメモリ、及びFIFOメモリと入出力装置との
間のデータ転送を制御するFIFO制御部とを備え、バ
ーストモードのDMA転送時、FIFO制御部は、メモ
リからFIFOメモリにDMA転送を行うように制御す
るとともに、FIFOメモリから入出力装置にデータ転
送を行うものであってもよい。また、逆方向の転送、す
なわち入出力装置からFIFOメモリにデータ転送する
とともに、FIFOメモリからメモリにDMA転送を行
うように制御してもよい。
【0047】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は本発明の第1の実施形態に係るDMA転送装置の
構成を示すブロック図である。本実施形態は、メモリと
FIFOメモリ間のDMA転送を例としたものである。
本実施形態に係るDMA転送装置の説明にあたり前記図
7と同一構成部分には同一符号を付している。
【0048】図1において、11はDMA制御部(DM
Aコントローラ)、12は中央処理装置(CPU)、1
はDMA制御部11とCPU12を一つのLSIチップ
としたCPUチップであり、CPUとその他のI/O装
置、例えばDMA制御部、タイマ、割込制御部などを一
つのLSIチップとしたものである。このCPUチップ
1には、CPU12とDMA制御部11間のバス権の調
停を行うバス調停制御部(bus arbiter)(図示略)が
含まれている。
【0049】また、2はメモリ、3はFIFO用のメモ
リ、4はI/O装置(入出力装置)、30はFIFOメ
モリ3をFIFOとして使用するためのFIFO制御部
であり、FIFO制御部30は、メモリ2とFIFOメ
モリ3、及びFIFOメモリ3とI/O装置4との間の
データ転送を制御する。
【0050】I/O装置4は、データ入出力用の周辺装
置を接続するインターフェースとしての各種I/Oであ
り、例えば電子写真印刷部や通信制御部である。
【0051】FIFO制御部30は、バーストモードの
DMA転送を行った際に、所望のDMA転送回数よりも
多くDMA転送してしまうことを防ぐ機能を備え、FI
FOメモリ3への書込みアドレスを発生する書込みアド
レスカウンタ部13、FIFOメモリ3への読出しアド
レスを発生する読出しアドレスカウンタ部14、FIF
Oメモリ3への書込みアドレスにオフセット用レジスタ
20の値を加算器21にて加算した値と読出しアドレス
を比較するアドレス比較部15、書込み/読出し制御部
18からの信号により、FIFOメモリ3へのアドレス
を選択するアドレスセレクタ16、アドレス比較部15
からの情報によりDMA要求信号を制御するDMA転送
要求制御部17、DMA制御部11からのDMA応答信
号によりFIFOメモリ3への書き込み制御を行い、ま
たI/O装置4からのデータ要求信号によりFIFOメ
モり3からデータを取り出し、データ応答信号と共にI
/O装置4にデータを転送する制御を行う書込み/読出
し制御部18、書込み/読出し制御部18からの信号に
よりデータバスの切替を行うデータフロー制御部19、
バーストモードでDMA転送を行った際にDMA要求信
号がインアクティブになってから実行されるDMA転送
のサイクル数を設定するオフセット用レジスタ20、及
びオフセット用レジスタ20の設定値と書込みアドレス
カウンタ部13のカウント値を加算する加算器21から
構成される。
【0052】また、加算器21により加算された値がア
ドレス比較部15に入力され、読出しアドレスカウンタ
部14のアドレスと比較される。
【0053】書込みアドレスカウンタ部13及び読出し
アドレスカウンタ部14には、例えば0から16までカ
ウント(0→1→…→16→0)するカウンタを用いる
が、任意のものが使用可能である。また、書込みアドレ
スカウンタ部13及び読出しアドレスカウンタ部14の
初期値は、“0”とする。
【0054】オフセット用レジスタ20は、DMA要求
信号を取り下げた後に実行されるDMA転送の回数を設
定する設定手段を構成する。
【0055】加算器21は、所望のDMA転送回数より
も前記設定手段により設定されたDMA転送回数分だけ
前にDMA転送要求信号を取り下げる値を出力するもの
である。また、加算器21は、読出しアドレスカウンタ
部14及びアドレス比較部15と共に、全体として、設
定されたDMA転送回数分だけ前にDMA転送要求信号
を取り下げる制御を行う制御手段を構成する。
【0056】以下、上述のように構成されたDMA転送
装置の動作を説明する。 〔DMA転送装置の全体動作〕本DMA転送装置の全体
動作は、図7の従来例と基本的に同様であり、データ転
送方向はメモリ2からI/O装置4への転送とし、FI
FOメモリ3をFIFO制御部30で制御してバースト
モードDMA転送を行う。
【0057】I/O装置4へのデータ転送を行うために
は、まずメモリ2からFIFOメモリ3へのデータ転送
が必要である。そこで、最初にDMA転送によりメモリ
2からFIFOメモリ3ヘFIFOメモリ3の容量一杯
までデータを転送する。この最初のDMA転送の起動
は、CPU12からDMA転送要求制御部17へのコマ
ンドによる。DMA転送要求制御部17は、そのコマン
ドによりDMA要求信号をDMA制御部11に出力す
る。
【0058】DMA制御部11では、上記DMA要求信
号を受け付けると、CPUチップ1内部のバス調停制御
部にバス権を要求する。バス調停制御部によりバス権が
獲得できると、DMA制御部11は、DMA転送を開始
する。
【0059】DMA制御部11は、DMA応答信号を出
力するとともに、メモリ2からデータをFIFO制御部
5にデータを転送する。
【0060】書込み/読出し制御部18は、DMA制御
部11からのDMA応答信号によりメモリ2から転送さ
れてきたデータをFIFOメモリ3に転送する。転送終
了後、書込みアドレスカウンタ部14のカウント値を1
アドレスだけインクリメントする。以後、この動作を繰
り返す。
【0061】アドレス比較部15は、書込みアドレスカ
ウンタ部13にオフセット用レジスタ20の値を加算器
21にて加算した値と読出しアドレスカウンタ部14の
値を比較し、これらの値が一致すると一致したという情
報をDMA転送要求制御部17に通知する。
【0062】DMA転送要求制御部17では、このアド
レスが一致したという情報によりDMA要求信号の出力
を停止する。このようにして、FIFOメモリ3の容量
一杯になるまでメモリ2からFIFOメモリ3ヘデータ
が転送される。
【0063】FIFOメモリ3の容量一杯にデータが格
納されると、FIFOメモリ3からI/O装置4へのデ
ータ転送が可能になる。I/O装置4からデータ要求信
号が来ると、書込み/読出し制御部18は、1転送単位
分だけFIFOメモリ3からI/O装置4にデータを転
送する。この1転送単位分だけの転送終了後、読出しア
ドレスカウンタ部14を1アドレスだけインクリメント
する。この動作を繰り返し、データはFIFOメモリ3
からI/O装置4ヘ転送される。
【0064】アドレス比較部15は、書込みアドレスカ
ウンタ部13にオフセット用レジスタ20の値を加算器
21にて加算した値と読出しアドレスカウンタ部14の
値を比較し、FIFOメモリ3の容量の半分のアドレス
差があったらその情報をDMA転送要求制御部17に通
知する。
【0065】DMA転送要求制御部17では、この情報
によりメモリ2からFIFOメモリ3へのデータ転送が
必要と判断し、DMA要求信号をDMA制御部11に出
力する。DMA制御部11は、DMA要求信号を受け付
けると、DMA転送を開始する。
【0066】DMA転送要求制御部17は、アドレス比
較部15から書込みアドレスにオフセット用レジスタ2
0の値を加算器21にて加算した値と読出しアドレスが
一致したという情報を受け取るまでDMA要求信号を出
力する。これにより、再度FIFOメモリ3の容量一杯
にまでデータが転送される。以下、同じ動作が繰り返さ
れる。このようにして、メモリ2からFIFOメモリ3
へのDMA転送を再開した時、FIFOメモリ3からI
/O装置4へのデータ転送も同時に行われる。
【0067】ここで、メモリ2からFIFOメモリ3へ
のDMA転送の処理速度は、FIFOメモリ3からI/
O装置4へのデータ転送の速度よりも速いことが前提と
なっている。
【0068】以上のように、メモリ2からFIFOメモ
リ3へのDMA転送、FIFOメモリ3からI/O装置
4へのデータ転送が行われる。
【0069】特に、本DMA転送装置は、バーストモー
ドのDMA転送動作において、所望のDMA転送回数よ
りもあらかじめ設定された回数分だけ前にDMA転送要
求信号を取り下げる制御を行うことにより、バーストモ
ードのDMA転送を行った際に、所望のDMA転送回数
よりも多くDMA転送してしまうことを防ぐようにす
る。
【0070】次に、本実施形態の特徴部分であるDMA
転送要求の制御についてタイミングチャートを用いて詳
細に説明する。
【0071】図2は上記DMA転送装置のDMA転送動
作を示すタイミングチャートである。図2のタイミング
チャートは、アドレス比較部15からの信号によりDM
A転送が停止する状況を示している。なお、図中、○印
はDMA制御部11がDMA要求信号をサンプルするタ
イミングを表し、番号(1)〜(11)は動作タイミングを説
明するための符号である。
【0072】まず、オフセット用レジスタ20には、あ
らかじめCPU12により値を設定しておく。この値は
バーストモードでDMA転送を行った際にDMA要求信
号を取り下げた後に行われるDMA転送の回数を設定す
るものである。この値は装置の評価段階などて実測値を
調査しておいてその値を設定する。本実施形態では
“3”に設定している(図2の(1)参照)。
【0073】図2の(2)に示すように、DMA要求信号
がサンプリングされ、バーストモードのDMA転送が開
始される(図2の(3)参照)。DMA応答信号により書
込みアドレスが1アドレス分インクリメントされ“N−
5”から“N−4”になる(図2の(4)参照)。
【0074】アドレス比較部15では、書込みアドレス
カウンタ部13の値(ここでは“N−4”)とオフセッ
ト用レジスタ20の値“3”を加算器21により加算し
た値、すなわち“N−1”が読出しアドレス“N”と比
較される(図2の(5)参照)。
【0075】図2の(6)に示すように、次のDMA転送
が行われるとそのDMA応答信号により書込みアドレス
が1アドレスだけインクリメントされ“N−4”から
“N−3”になる(図2の(7)参照)。
【0076】書込みアドレスカウンタ部13の値“N−
3”とオフセット用レジスタ20の値“3”は、加算器
21により加算されて“N”となり、アドレス比較部1
5により読出しアドレス“N”と比較され、アドレス比
較一致信号がDMA転送要求制御部17に送られる(図
2の(8)参照)。
【0077】DMA転送要求制御部17は、このアドレ
ス比較一致信号の受信によりDMA要求信号を取り下げ
る(図2の(9)参照)。
【0078】DMA制御部11は、先行してサンプルし
ているDMA要求信号があるため、そのサンプル数分D
MA転送を実行する(図2の(10)参照)。この一連のバ
ーストモードDMA転送が終了した時点で、書込みアド
レスは“N”になり、読出しアドレス“N”と等しくな
った時点でDMA転送が終了することになる(図2の(1
1)参照)。
【0079】以上説明したように、第1の実施形態に係
るDMA転送装置は、バーストモードでDMA転送を行
った際にDMA要求信号を取り下げた後に実行されるD
MA転送のサイクル数を設定するオフセット用レジスタ
20と、オフセット用レジスタ20の設定値と書込みア
ドレスカウンタ部13のカウント値を加算する加算器2
1とを備え、あらかじめバーストモードのDMA転送時
にDMA要求信号が取り下げられた後に実行されるDM
A転送回数をオフセット用レジスタ20に設定し、その
設定値と書込みアドレスカウンタ部13の値とを加算器
21により加算し、その加算された値を読出しアドレス
カウンタ部14の値と比較することで、所望のDMA転
送回数よりも前記設定手段により設定されたDMA転送
回数分だけ前にDMA転送要求信号を取り下げる制御を
行うように構成したので、バーストモードのDMA転送
により、高速でかつ効率の良い転送を可能にしつつ、パ
イプライン処理を行うようなCPUにおいてバーストモ
ードのDMA転送を行った場合であってもデータのオー
バーライトを防ぎ、信頼性の高いデータ転送を実現する
ことができる。
【0080】また、CPU側の構成には一切変更がない
ため、既存のCPUシステムの変更なしにシステム全体
のスループットの向上及び信頼性の向上を図ることがで
きる。また、レジスタ及び加算器という簡単な部品の追
加で実現できるので、低コストで実施できる。 第2の実施形態 図3は本発明の第2の実施形態に係るDMA転送装置の
構成を示すブロック図である。本実施形態に係るDMA
転送装置の説明にあたり前記図1と同一構成部分には同
一符号を付している。
【0081】図3において、1はDMA制御部11とC
PU12を一つのLSIチップとしたCPUチップ、2
はメモリ、3はFIFO用のメモリ、4はI/O装置、
40はFIFOメモリ3をFIFOとして使用するため
のFIFO制御部であり、FIFO制御部40は、メモ
リ2とFIFOメモリ3、及びFIFOメモリ3とI/
O装置4との間のデータ転送を制御する。
【0082】FIFO制御部40は、FIFOメモリ3
への書込みアドレスを発生する書込みアドレスカウンタ
部13、FIFOメモリ3への読出しアドレスを発生す
る読出しアドレスカウンタ部14、FIFOメモリ3へ
の書込みアドレスにオフセット用レジスタ20の値を加
算器21にて加算した値と読出しアドレスを比較するア
ドレス比較部15、書込み/読出し制御部18からの信
号により、FIFOメモリ3へのアドレスを選択するア
ドレスセレクタ16、アドレス比較部15からの情報に
よりDMA要求信号を制御するDMA転送要求制御部1
7、DMA制御部11からのDMA応答信号によりFI
FOメモリ3への書き込み制御を行い、またI/O装置
4からのデータ要求信号によりFIFOメモり3からデ
ータを取り出し、データ応答信号と共にI/O装置4に
データを転送する制御を行う書込み/読出し制御部1
8、書込み/読出し制御部18からの信号によりデータ
バスの切替を行うデータフロー制御部19、バーストモ
ードでDMA転送を行った際にDMA要求信号がインア
クティブになってから実行されるDMA転送のサイクル
数を設定するオフセット用レジスタ20、オフセット用
レジスタ20の設定値と書込みアドレスカウンタ部13
のカウント値を加算する加算器21、及びDMA要求信
号が取り下げられた後のDMA転送回数を計数し、計数
結果をCPU12の制御などによりオフセット用レジス
タ20に設定するオーバーライトカウンタ部22(計数
手段)から構成される。
【0083】以下、上述のように構成されたDMA転送
装置の動作を説明する。
【0084】本DMA転送装置の全体動作については、
第1の実施形態と同様であり、特徴部分であるオーバー
ライトカウンタ部22の動作についてタイミングチャー
トを用いて詳細に説明する。
【0085】図4は上記オーバーライトカウンタ部22
の動作を説明するためのタイミングチャートである。な
お、図中、○印はDMA制御部11がDMA要求信号を
サンプルするタイミングを表し、番号(1)〜(5)は動作タ
イミングを説明するための符号である。
【0086】図4の(1)において、DMA要求信号がサ
ンプリングされDMA転送が開始される。
【0087】図4の(2)でDMA要求信号が取り下げら
れるが、それまでに先行してサンプリングされたDMA
要求信号によりその後も数回のDMA転送が行われる
(図4の(3)参照)。すなわち、ここでは第1の実施形
態と同様に、DMA制御部11は、先行してサンプルし
ているDMA要求信号があるため、そのサンプル数分D
MA転送を実行する(前記図2の(10)参照)。
【0088】ここで、オーバーライトカウンタ部22
は、DMA要求信号が取り下げられた後のDMA応答信
号を計数する。したがって、図4の(4)ではDMA応答
信号が出力されていてもDMA要求信号も出力されてい
る(DMA要求信号が取り下げられていない)ため計数
は行われない。
【0089】図4の(5)では、DMA要求信号が取り下
げられているので、オーバーライトカウンタ部22によ
りDMA応答信号毎に計数が行われ1づつインクリメン
トしていく。図4の例では、計数結果は“3”となって
いる。この計数は、例えば装置の電源が投入された際な
どに試験的に数回のDMA転送を行うようにCPU12
により制御される。またこの計数結果は、この計数が実
行された後、本来のデータ転送が行われる前までにCP
Uの制御などによりオフセット用レジスタ20にローデ
ィングされる。
【0090】このようにして、自動的にオフセット用レ
ジスタ20に値が設定され、バーストモードのDMA転
送を行った際に所望のDMA転送回数よりも多くDMA
転送してしまうことが防止される。
【0091】なお、DMA要求信号が取り下げられた
後、オフセット用レジスタ20に格納されるDMA転送
回数には、適当なマージン(例えば、“2”)を持たせ
るようにしてもよい。この場合には、アドレス比較部1
5では、書込みアドレスにオフセット及びマージンを加
算した値と読出しアドレスとを比較するようにする。
【0092】以上説明したように、第2の実施形態に係
るDMA転送装置は、DMA要求信号が取り下げられた
後のDMA転送回数を計数し、計数結果をCPU12の
制御などによりオフセット用レジスタ20に設定するオ
ーバーライトカウンタ部22を備えて構成したので、装
置の電源投入時に自動的にオフセント用レジスタ20に
適正な値が設定されることになるため、あらかじめ装置
の評価の段階で値を調査しプログラムデータとしてその
値を格納する必要はない。したがって、より簡便に、信
頼性の高いデータ転送を実現することができる。 第3の実施形態 図5は本発明の第3の実施形態に係るDMA転送装置の
構成を示すブロック図である。本実施形態に係るDMA
転送装置の説明にあたり前記図3と同一構成部分には同
一符号を付している。
【0093】図5において、1はDMA制御部11とC
PU12を一つのLSIチップとしたCPUチップ、2
はメモリ、3はFIFO用のメモリ、4はI/O装置、
50はFIFOメモリ3をFIFOとして使用するため
のFIFO制御部であり、FIFO制御部50は、メモ
リ2とFIFOメモリ3、及びFIFOメモリ3とI/
O装置4との間のデータ転送を制御する。
【0094】FIFO制御部50は、FIFOメモリ3
への書込みアドレスを発生する書込みアドレスカウンタ
部13、FIFOメモリ3への読出しアドレスを発生す
る読出しアドレスカウンタ部14、FIFOメモリ3へ
の書込みアドレスにオフセット用レジスタ20の値を加
算器21にて加算した値と読出しアドレスを比較するア
ドレス比較部15、書込み/読出し制御部18からの信
号により、FIFOメモリ3へのアドレスを選択するア
ドレスセレクタ16、アドレス比較部15からの情報に
よりDMA要求信号を制御するDMA転送要求制御部1
7、DMA制御部11からのDMA応答信号によりFI
FOメモリ3への書き込み制御を行い、またI/O装置
4からのデータ要求信号によりFIFOメモり3からデ
ータを取り出し、データ応答信号と共にI/O装置4に
データを転送する制御を行う書込み/読出し制御部1
8、書込み/読出し制御部18からの信号によりデータ
バスの切替を行うデータフロー制御部19、バーストモ
ードでDMA転送を行った際にDMA要求信号がインア
クティブになってから実行されるDMA転送のサイクル
数を設定するオフセット用レジスタ20、オフセット用
レジスタ20の設定値と書込みアドレスカウンタ部13
のカウント値を加算する加算器21、DMA要求信号が
取り下げられた後のDMA転送回数を計数し、計数結果
をCPU12の制御などによりオフセット用レジスタ2
0に設定するオーバーライトカウンタ部22、オーバー
ライトカウンタ部22の値とオフセット用レジスタ20
の値とを比較し、オーバーライトカウンタ部22の値が
大きい場合にオーバーラン割込信号をCPUチップ1に
送出する比較部23(比較手段)から構成される。
【0095】以下、上述のように構成されたDMA転送
装置の動作を説明する。
【0096】本DMA転送装置のオーバーライトカウン
タ部22の動作については第2の実施形態と同様であ
り、特徴部分である比較部23の動作についてタイミン
グチャートを用いて詳細に説明する。
【0097】図6は上記オーバーライトカウンタ部22
及び比較部23の動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。なお、図中、○印はDMA制御部11がD
MA要求信号をサンプルするタイミングを表し、番号
(1)〜(5)は動作タイミングを説明するための符号であ
る。
【0098】この例ではオフセット用レジスタ20の値
は“2”に設定されている(図6の(1)参照)。
【0099】図6の(2)において、DMA要求信号がサ
ンプリングされDMA転送が開始される。図6の(3)で
DMA要求信号が取り下げられるが、それまでに先行し
てサンプリングされたDMA要求信号によりその後も数
回のDMA転送が行われる(図6の(4)参照)。
【0100】オーバーライトカウンタ部22は、DMA
要求信号が取り下げられた後のDMA応答信号を計数す
る(図6の(5)参照)。
【0101】また、比較部23では、オーバーライトカ
ウンタ部22の計数した値とオフセント用レシスタ20
の値を比較し、オーバーライトカウンタ部22の計数し
た値がオフセット用レジスタ20の値を超えてしまった
場合には、比較部23はオーバーライト割込信号をCP
Uチップ1に出力する(図6の(6)参照)。
【0102】CPUチップ1は、このオーバーライト割
込信号の受信によりFIFOメモリ3からのデータ読出
しがまだ終了していないアドレスにデータの書込みが行
われてしまったと判断し、一連のDMA転送を再度やり
直す。
【0103】DMA転送をやり直す際は、CPUはオフ
セット用レジスタの値を“1”だけインクリメントして
設定する。この例では、オフセット用レジスタの値は
“3”に設定される。読出しアドレスカウンタ部14及
び書込みアドレスカウンタ部13は、この例では再設定
できないのでFIFO制御部50をリセットし、一番最
初のDMA転送からやり直す。
【0104】以上説明したように、第3の実施形態に係
るDMA転送装置は、オーバーライトカウンタ部22の
値とオフセット用レジスタ20の値とを比較し、オーバ
ーライトカウンタ部22の値が大きい場合にオーバーラ
ン割込信号をCPUチップ1に送出する比較部23を備
えて構成したので、比較部23は、オーバーライトカウ
ンタ部22とオフセット用レジスタ20の値を比較し、
オーバーライトカウンタ部22の値が大きい場合はオー
バーライト割込み信号をCPUチップ1に通知するた
め、CPUチップ1は一連のDMA転送がエラー(オー
バーライトエラー)となってしまったことを認識するこ
とができ、再度DMA転送をやり直すことが可能とな
る。したがって、より信頼性の高いデータ転送を実現で
き、スループット低下も最小限に抑えることができる。
【0105】なお、上記各実施形態では、本発明に係る
DMA転送装置を、プリンタなどに代表されるようなP
C(パーソナルコンピュータ)周辺機器間のDMA転送
装置に適用して好適であるが、CPUを中心としたDM
Aによるデータ転送を含むすべてのシステムにおいて利
用可能である。
【0106】また、上記各実施形態では、メモリからF
IFOメモリへのDMA転送、FIFOメモリからI/
O装置への転送としているが、逆方向の転送でもよい。
【0107】また、上記各実施形態では、FIFO制御
部40内にオフセット用レジスタ20及び加算器21等
を設置するようにしているが、FIFO制御部40外部
に設置するものでもよい。
【0108】また、上記各実施形態では、メモリとI/
O装置間にFIFOメモリ及びFIFO制御部を備えた
装置に適用しているが、バーストモードのDMA転送サ
ービスを受けるI/O装置のDMA転送要求の制御部で
あればどのような制御部に設置してもよい。
【0109】また、上記各実施形態では、DMA制御部
11とCPU12を一つのLSIチップとしたCPUチ
ップ1を用いているが、個別の部品であってもよいこと
は勿論である。また、DMA制御部11は、専用のDM
Aコントローラでも汎用のDMAコントローラでもよ
く、特に、高速性が要求されるときにはカウンタ及びバ
ッファ等の個別部品を用いて構成するものでもよい。
【0110】さらに、上記DMA転送装置を構成するレ
ジスタ、カウンタ、各種制御回路等の種類、数などは上
述した実施形態に限られないことは言うまでもない。
【0111】
【発明の効果】本発明に係るDMA転送装置では、DM
A要求信号を取り下げた後に実行されるDMA転送の回
数を設定する設定手段と、所望のDMA転送回数よりも
設定手段により設定されたDMA転送回数分だけ前にD
MA転送要求信号を取り下げる制御を行う制御手段とを
備えて構成したので、パイプライン処理を行うようなC
PUにおいてバーストモードのDMA転送を行った場合
であってもデータのオーバーライトを防ぎ、信頼性の高
いデータ転送を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態に係るDMA
転送装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記DMA転送装置のDMA転送動作を示すタ
イミングチャートである。
【図3】本発明を適用した第2の実施形態に係るDMA
転送装置の構成を示すブロック図である。
【図4】上記DMA転送装置のDMA転送動作を示すタ
イミングチャートである。
【図5】本発明を適用した第3の実施形態に係るDMA
転送装置の構成を示すブロック図である。
【図6】上記DMA転送装置のDMA転送動作を示すタ
イミングチャートである。
【図7】従来のDMA転送装置の構成を示すブロック図
である。
【図8】従来のDMA転送装置のDMA転送がサイクル
スチールモードで行われた場合のDMA転送動作を示す
タイミングチャートである。
【図9】従来のDMA転送装置のDMA転送がバースト
モードで行われた場合のDMA転送動作を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 CPUチップ、2 メモリ、3 FIFO用メモ
リ、4 I/O装置(入出力装置)、11 DMA制御
部(DMAコントローラ)、12 中央処理装置(CP
U)、13 書込みアドレスカウンタ部、14 読出し
アドレスカウンタ部、15 アドレス比較部、16 ア
ドレスセレクタ、17 DMA転送要求制御部、18
書込み/読出し制御部、19 データフロー制御部、2
0 オフセット用レジスタ(設定手段)、21 加算
器、22 オーバーライトカウンタ部(計数手段)、2
3 比較部(比較手段)、30,40,50 FIFO
制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUの動作と独立に、メモリと入出力
    装置間で直接データを転送するDMA転送制御を行うD
    MA制御部を備え、 DMA制御部が一度バス権を獲得すると、そのDMA転
    送の転送終了条件が満たされるまでバス権を解放せずに
    DMA転送を続けるバーストモードのDMA転送を行う
    DMA転送装置において、 DMA要求信号を取り下げた後に実行されるDMA転送
    の回数を設定する設定手段と、 所望のDMA転送回数よりも前記設定手段により設定さ
    れたDMA転送回数分だけ前にDMA転送要求信号を取
    り下げる制御を行う制御手段とを備え、 バーストモードのDMA転送を行った際に、所望のDM
    A転送回数よりも多くDMA転送してしまうことを防止
    することを特徴とするDMA転送装置。
  2. 【請求項2】 DMA要求信号を取り下げた後に実行さ
    れるDMA転送の回数を計数する計数手段をさらに備
    え、 前記計数手段は、装置の電源投入直後から所望のDMA
    転送を行うまでの間のDMA転送の回数を計数し、 前記制御手段は、前記計数結果に基づくDMA転送回数
    を前記設定手段に設定することを特徴とする請求項1記
    載のDMA転送装置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段に設定されたDMA転送回
    数と前記計数手段により計数されたDMA転送回数とを
    比較する比較手段をさらに備え、 前記比較手段は、 前記計数手段により計数されたDMA転送回数が、前記
    設定手段に設定されたDMA転送回数を超えたときオー
    バーラン信号を前記CPUに通知することを特徴とする
    請求項1又は2の何れかに記載のDMA転送装置。
  4. 【請求項4】 メモリと入出力装置間に設置されたFI
    FOメモリと、 前記メモリと前記FIFOメモリ、及び前記FIFOメ
    モリと前記入出力装置との間のデータ転送を制御するF
    IFO制御部とを備え、 バーストモードのDMA転送時、前記FIFO制御部
    は、前記メモリから前記FIFOメモリにDMA転送を
    行うように制御するとともに、前記FIFOメモリから
    前記入出力装置にデータ転送を行うことを特徴とする請
    求項1記載のDMA転送装置。
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