JP2000293173A - 楽音発生装置及び楽音発生処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

楽音発生装置及び楽音発生処理プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP2000293173A
JP2000293173A JP11100858A JP10085899A JP2000293173A JP 2000293173 A JP2000293173 A JP 2000293173A JP 11100858 A JP11100858 A JP 11100858A JP 10085899 A JP10085899 A JP 10085899A JP 2000293173 A JP2000293173 A JP 2000293173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oscillators
oscillator
voice
tone
maximum number
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11100858A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Komata
直幸 小股
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP11100858A priority Critical patent/JP2000293173A/ja
Publication of JP2000293173A publication Critical patent/JP2000293173A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフト音源を生成するCPUの許容負荷を超
えることなく、最大同時発音数を多く採ることができる
ようにする。 【解決手段】 CPU1は、各ヴォイスにおけるヴォイ
スオシレータ最大数及び各音色における音色オシレータ
最大数を設定するとともに、MIDIインタフェース8
を介して入力されたMIDIデータをメモリ7にストア
する。このMIDIデータが、異なる音高の複数の楽音
を同時に発音するノートオンデータである場合におい
て、各ヴォイスの同時発音のオシレータ数がヴォイスオ
シレータ最大数を超えたときは、そのヴォイスにおける
優先順位の最も低いオシレータを消音させ、各音色の同
時発音のオシレータ数が音色オシレータ最大数を超えた
ときは、その音色における優先順位の最も低いオシレー
タを消音させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音発生装置及び
楽音発生処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】それぞれ楽音信号を発生する複数のオシ
レータを用いて、複数のヴォイスで1つの音色の発音を
構成する楽音発生装置がある。この場合において、コン
ピュータのCPUが実行するソフトウェアにより構成さ
れた音源、すなわち、ソフト音源を用いるシステムにお
いては、CPUの許容負荷を超えるような発音処理を行
うと、音が途切れたりノイズが発生する問題がある。こ
のため、音色ごとに同時発音数を制限するか、又は、音
色ごとに使用するオシレータ数を制限する方法が採られ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、同時発音数を制限した場合には、
CPUの許容負荷を超えないときでも、制限した同時発
音数を超えた音が途切れてしまうという問題があった。
一方、使用するオシレータ数を制限した場合には、制限
したオシレータ数を超えない場合でも、CPUの許容負
荷を超えてしまい、音が途切れてしまうという問題があ
った。
【0004】例えば、CPUの許容負荷が100であ
り、楽音発生時に負荷が100を超えたときには、音が
途切れてしまうとする。この場合において、1音で2つ
のオシレータを使用する2つのヴォイス構成におけるC
PUの負荷率が、1番目のヴォイス(dcoA)は1
0、2番目のヴォイス(dcoB)は5であるとする。
同時発音数が6音である場合の負荷は、 dcoA×6+dcoB×6=10×6+5×6=90 となり、12オシレータまで同時発音できる。したがっ
て、音色ごとに同時発音数を制限した場合には6音で制
限することになる。一方、音色ごとに使用するオシレー
タ数を制限した場合には12オシレータで制限すること
になる。この場合において、2番目のヴォイスがアタッ
ク部のみで終わるような音色であるとすると、ダンパー
ペダルで音を伸ばしたときの負荷は、 dcoA×6+dcoB×0=10×6+0=60 となり、負荷に40(2音分以上)の余裕がある。
【0005】しかし、同時発音数が6音で制限されてい
る場合には、7音目、8音目のノートオンの発音を行う
ことはできない。一方、使用するオシレータ数が12で
制限されている場合には、6音発音後にダンパーペダル
で音を伸ばした状態から、さらに3音の発音を行うと、
CPUの負荷は、 dcoA×9+dcoB×3=10×9+5×3=10
5 となり、CPUの許容負荷を超えてしまう。
【0006】本発明の課題は、ソフト音源を生成するC
PUの許容負荷を超えることなく、最大同時発音数を多
く採ることができるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の楽音発
生装置は、複数のオシレータのそれぞれに対して発音を
指示する発音指示手段と、1つの音色を複数のヴォイス
で構成する際に各ヴォイスにおける発音のオシレータの
最大数を示すヴォイスオシレータ最大数及び各音色にお
ける発音のオシレータの最大数を示す音色オシレータ最
大数を設定するオシレータ設定手段と、異なる音高の複
数の楽音を同時に発音する発音指示データの入力に応じ
て前記各ヴォイスに発音のオシレータを割り当てるオシ
レータ割当手段と、このオシレータ割当手段によって割
り当てられたヴォイスの同時発音のオシレータ数が前記
ヴォイスオシレータ最大数を超えたときは当該ヴォイス
における優先順位の最も低いオシレータを消音させ、前
記オシレータ割当手段によって割り当てられた音色の同
時発音のオシレータ数が前記音色オシレータ最大数を超
えたときは当該音色における優先順位の最も低いオシレ
ータを消音させるオシレータ制限手段と、を備えた構成
になっている。
【0008】請求項2に記載の記録媒体は、複数のオシ
レータのそれぞれに対して発音を指示する発音指示手順
と、1つの音色を複数のヴォイスで構成する際に各ヴォ
イスにおける発音のオシレータの最大数を示すヴォイス
オシレータ最大数及び各音色における発音のオシレータ
の最大数を示す音色オシレータ最大数を設定するオシレ
ータ設定手順と、異なる音高の複数の楽音を同時に発音
する発音指示データの入力に応じて前記各ヴォイスに発
音のオシレータを割り当てるオシレータ割当手順と、こ
のオシレータ割当手段によって割り当てられたヴォイス
の同時発音のオシレータ数が前記ヴォイスオシレータ最
大数を超えたときは当該ヴォイスにおける優先順位の最
も低いオシレータを消音させ、前記オシレータ割当手段
によって割り当てられた音色の同時発音のオシレータ数
が前記音色オシレータ最大数を超えたときは当該音色に
おける優先順位の最も低いオシレータを消音させるオシ
レータ制限手順と、を実行する楽音発生処理プログラム
を記録している。
【0009】請求項1及び請求項2に記載の発明によれ
ば、1つの音色を複数のヴォイスで構成する際に、異な
る音高の複数の楽音を同時に発音する発音指示データの
入力があった場合において、各ヴォイスの同時発音のオ
シレータ数がヴォイスオシレータ最大数を超えたとき
は、そのヴォイスにおける優先順位の最も低いオシレー
タを消音させ、各音色の同時発音のオシレータ数が音色
オシレータ最大数を超えたときは、その音色における優
先順位の最も低いオシレータを消音させる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
楽音発生装置について、図を参照して説明する。この楽
音発生装置はコンピュータシステムで構成され、種々の
カードすなわち回路基板を装着するスロットが設けられ
ている。
【0011】図1は、実施形態における楽音発生装置の
システム構成を示すブロック図である。CPU1は、バ
ス2に接続されたビデオカード3、I/Oカード4、サ
ウンドカード5、ディスクコントローラ6、メモリ7、
MIDIインターフェース8との間において、コマンド
及びデータを授受して、この装置全体を制御する。
【0012】ビデオカード3は、ディスプレイ装置9に
接続され、CPU1の表示コマンドに応じて、楽音発生
の操作に必要なメニュー画面を表示する。I/Oカード
4は、演奏操作に応じて音高その他の楽音データを入力
するキーボード10、及び、操作に応じてアイコンを指
定するマウス11に接続され、これらの操作に応じたコ
マンド及びデータをCPU1に入力する。サウンドカー
ド5は、D/Aコンバータで構成され、CPU1によっ
て生成されてメモリ7から読み出されたデジタル信号の
波形データを所定のサンプリング周期でアナログ信号に
変換(D/A処理)して、外部のサウンドシステムに出
力する。ディスクコントローラ6は、ハードディスク1
2を制御し、CPU1のプログラムロードコマンドに応
じて、楽音発生処理プログラムをメモリ7のプログラム
エリアに転送する。
【0013】MIDIインターフェース8は、楽音デー
タを生成する他の電子機器13に接続され、送信される
MIDIデータをCPU1に入力する。したがって、指
定するモードにより、キーボード10から入力される楽
音データに応じて波形データを生成することも、他の電
子機器13からのMIDIデータに応じて波形データを
生成することも可能である。なお、この実施形態では、
他の電子機器13からのMIDIデータに応じて波形デ
ータを生成する。
【0014】図2は、メモリ7における各種レジスタの
内容を示している。nは、ヴォイスを指定するポインタ
であり、iは、オシレータを指定するポインタである。
chnoは、現在使用しているチャンネル番号である。
t noは、ch noのチャンネルで使用している音
色の番号である。v numは、t noの音色におけ
るヴォイス数をストアする。t maxdcoは、t
noの音色の最大使用オシレータ数(音色オシレータ最
大数)をストアする。v maxdco[n]は、t
noの音色のn番目のヴォイスの最大使用オシレータ数
(ヴォイスオシレータ最大数)をストアする。nは0〜
v num−1の値を採るので、vmaxdco[n]
は、v maxdco[0]〜v maxdco[v
num−1]のエリアで構成されている。
【0015】t dcoは、t noの音色の現在使用
しているオシレータ数をストアする。v dco[n]
は、t noの音色のn番目のヴォイスの現在使用して
いるオシレータ数をストアする。MAXDCOは、最大
オシレータ数をストアする。dco v[i]は、iで
指定されたオシレータが使用しているヴォイス番号をス
トアし、iの値である0〜MAXDCO−1に応じたエ
リアで構成されている。使用していない場合すなわち発
音中でない場合には、そのエリアには−1の値がストア
されている。dco note[i]は、iで指定され
たオシレータが発音している音高番号をストアし、iの
値である0〜MAXDCO−1に応じたエリアで構成さ
れている。発音中でない場合には、そのエリアには−1
の値がストアされている。
【0016】次に、実施形態の動作について図1のCP
U1が実行するフローチャートに基づいて説明する。図
3は、メインフローである。まず、イニシャライズを行
って、メモリのデータエリア、レジスタ、フラグ等をク
リアし(ステップA1)、以下のループ処理を繰り返
す。モードが設定モードであるか生成モードであるかを
判別し(ステップA2)、設定モードである場合には設
定処理を実行し(ステップA3)、生成モードである場
合には生成処理を実行する(ステップA4)。
【0017】図4は、メインフローにおける設定処理の
フローである。この処理では、発音制限数の入力がある
か否かを判別し(ステップB1)、入力があったとき
は、入力された音色オシレータ数をt maxdcoに
ストアする(ステップB2)。次に、ヴォイスを指定す
るポインタnを0にセットして(ステップB3)、nを
インクリメントしながら以下のループ処理を実行する。
すなわち、nがv num(t noの音色におけるヴ
ォイス数)より小さいか否かを判別する(ステップB
4)。nがv numより小さい場合には、n番目のヴ
ォイスの入力オシレータ数をv maxdco[n]に
ストアする(ステップB5)。次に、nをインクリメン
トして(ステップB6)、ステップB4に移行してnと
v numとを比較する。nがv numに達したとき
は、設定モードから生成モードにモード変更して(ステ
ップB7)、メインフローに戻る。
【0018】したがって、CPU1は、図4の設定処理
において、1つの音色を複数のヴォイスで構成する際に
各ヴォイスにおける発音のオシレータの最大数を示すヴ
ォイスオシレータ最大数、及び、各音色における発音の
オシレータの最大数を示す音色オシレータ最大数を設定
するオシレータ設定手段を構成している。
【0019】図5は、メインフローにおける生成処理の
フローである。この処理では、MIDI入力処理(ステ
ップC1)を行った後、オシレータ番号を指定するポイ
ンタiを0にセットして(ステップC2)、iをインク
リメントしながら、以下のループ処理を実行する。すな
わち、iがMAXDCO(最大オシレータ数)より小さ
いか否かを判別し(ステップC3)、iがMAXDCO
より小さい場合には、dco note[i]が−1で
ないか否か、すなわち発音中であるか否かを判別する
(ステップC4)。
【0020】dco note[i]が−1でなく発音
中である場合には、そのi番目のオシレータの楽音生成
継続処理を行う(ステップC5)。次に、i番目のオシ
レータにおいてアンプエンベロープを最後まで処理した
か否かを判別する(ステップC6)。最後まで処理した
ときは、アンプエンベロープデータが0になったか否か
を判別する(ステップC7)。0になったときは、i番
目のオシレータのオシレータ消音処理を行う(ステップ
C8)。
【0021】消音処理の後、又は、ステップC4におい
てdco note[i]が−1で消音中である場合、
ステップC6においてアンプエンベロープを最後まで処
理していない場合、若しくは、ステップC7においてア
ンプエンベロープデータがまだ0になっていない場合に
は、いずれもiをインクリメントして(ステップC
9)、ステップC3に移行してiとMAXDCOとを比
較する。iがMAXDCOに達したときは、メインフロ
ーに戻る。
【0022】図6は、図5の生成処理のステップC1に
おけるMIDI入力処理のフローである。この処理で
は、MIDI入力があるか否かを判別し(ステップD
1)、MIDI入力がない場合にはこのフローを終了す
るが、MIDI入力があったときは、MIDIメッセー
ジのチャンネルがch noのチャンネルと同じである
か否かを判別する(ステップD2)。MIDIメッセー
ジのチャンネルがch noのチャンネルと異なる場合
にはこのフローを終了する。
【0023】MIDIメッセージのチャンネルがch
noのチャンネルと同じである場合には、MIDIデー
タのイベントがオンイベントであるか否かを判別する
(ステップD3)。オンイベントである場合には、ノー
トオン処理を実行して(ステップD4)、このフローを
終了する。MIDIデータのイベントがオンイベントで
ない場合には、オフイベントであるか否かを判別する
(ステップD5)。オフイベントである場合には、ノー
トオフ処理を実行して(ステップD6)、このフローを
終了する。MIDIデータのイベントがオンイベントで
もオフイベントでもない場合には、そのイベントに応じ
た処理を実行して(ステップD7)、このフローを終了
する。
【0024】図7は、図6のステップにおけるノートオ
ン処理のフローである。この処理では、オシレータ制限
処理(ステップE1)を行った後、ヴォイス番号を指定
するポインタnを0にセットして(ステップE2)、n
をインクリメントしながら以下のループ処理を繰り返
す。nがv num(t noの音色におけるヴォイス
数)より小さいか否かを判別し(ステップE3)、nが
v numより小さい場合には、オシレータ番号を指定
するポインタiを0にセットして(ステップE4)、i
をインクリメントしながら以下のループ処理を繰り返
す。
【0025】dco note[i]が−1であるか否
かを判別し(ステップE5)、−1でなく発音中である
場合には、iをインクリメントして(ステップE6)、
ステップE5に移行して、dco note[i]が−
1であるか否かを判別する。dco note[i]が
−1で消音中である場合には、i番目のオシレータの発
音開始処理を行う(ステップE7)。次に、dco v
[i]にヴォイス番号nをストアするとともに、dco
note[i]に発音する音高番号をストアする(ス
テップE8)。次に、t dcoの値をインクリメント
し、v dco[n]の値をインクリメントする(ステ
ップE9)。次に、nをインクリメントして(ステップ
E10)、ステップE3に移行して、nとv numと
を比較する。nがv numに達したときは、このフロ
ーを終了する。
【0026】したがって、CPU1は、ステップE2〜
ステップE10の処理において、異なる音高の複数の楽
音を同時に発音する発音指示データの入力に応じて、各
ヴォイスに発音のオシレータを割り当てるオシレータ割
当手段を構成している。その中で、テップE7の処理
は、複数のオシレータのそれぞれに対して発音を指示す
る発音指示手段を構成している。
【0027】図8は、図6のステップD6におけるノー
トオフ処理のフローである。この処理では、オシレータ
番号を指定するポインタiを0にセットして(ステップ
F1)、iをインクリメントしながら、以下のループ処
理を実行する。iがMAXDCO(最大オシレータ数)
より小さいか否かを判別し(ステップF2)、iがMA
XDCOより小さい場合には、dco note[i]
の音高番号とMIDIデータのoffnote(消音指
示)の音高番号とが同じであるか否かを判別する(ステ
ップF3)。音高番号が異なる場合には、iをインクリ
メントして次のオシレータ番号を指定し(ステップF
4)、ステップF2に移行してiとMAXDCOとを比
較する。ステップF3において、dco note
[i]の音高番号とoffnoteの音高番号とが同じ
である場合には、i番目のオシレータのオシレータ消音
処理を行う(ステップF5)。消音処理の後、又は、ス
テップF2においてiがMAXDCOに達したときは、
このフローを終了する。
【0028】図9は、図7のノートオン処理のステップ
E1におけるオシレータ制限処理のフローである。この
処理では、t dco(t noの音色における発音中
のオシレータ数)にv num(t noの音色におけ
るヴォイス数)を加算した値が、t maxdco(t
noの音色における最大オシレータ数)より大きいか
否かを判別する(ステップG1)。t dcoとv n
umの加算値がt maxdcoの値より大きい場合に
は、発音しているオシレータの中で、発音優先順位の1
番低いオシレータの番号をポインタiにセットする(ス
テップG2)。そして、i番目のオシレータのオシレー
タ消音処理を行う(ステップG3)。次に、ステップG
1に移行して、t dcoとv numの加算値とt
maxdcoの値とを比較する。
【0029】ステップG1において、t dcoとv
numの加算値がt maxdcoの値以下である場合
には、t noの音色のヴォイス番号を指定するポイン
タnを0にセットして(ステップG4)、nをインクリ
メントしながら以下のループ処理を実行する。nがv
num(t noの音色におけるヴォイス数)より小さ
いか否かを判別し(ステップG5)、nがv numに
達した場合にはこのフローを終了する。nがv num
より小さい場合には、v dco[n](n番目のヴォ
イスの発音オシレータ数)に1を加算した値が、v m
acdco[n](n番目のヴォイスの最大発音オシレ
ータ数)より大きいか否かを判別する(ステップG
6)。
【0030】v dco[n]+1の値がmacdco
[n]の値以下である場合には、n番目のヴォイスは発
音可能であるので、nをインクリメントして次のヴォイ
ス番号を指定する(ステップG7)。そして、ステップ
G5に移行して、nの値とvnumの値とを比較する。
ステップG6において、v dco[n]+1の値がm
acdco[n]の値より大きい場合には、n番目のヴ
ォイスは発音することができない。この場合には、発音
しているオシレータの中で、発音優先順位の1番低いオ
シレータの番号をポインタiにセットする(ステップG
8)。そして、i番目のオシレータのオシレータ消音処
理を行う(ステップG9)。次に、ステップG6に移行
して、v dco[n]+1の値とmacdco[n]
の値とを比較する。
【0031】したがって、CPU1は、図9のオシレー
タ制限処理において、図7のノートオン処理のステップ
E2〜ステップE10の処理(オシレータ割当手段)に
よって割り当てられたヴォイスの同時発音のオシレータ
数が、ヴォイスオシレータ最大数を超えたときは、その
ヴォイスにおける優先順位の最も低いオシレータを消音
させ、ステップE2〜ステップE10の処理によって割
り当てられた音色の同時発音のオシレータ数が、音色オ
シレータ最大数を超えたときは、その音色における優先
順位の最も低いオシレータを消音させるオシレータ制限
手段を構成している。
【0032】図10は、図5のステップC8、図8のス
テップF5、並びに、図9のステップG3及びステップ
G9におけるオシレータ消音処理のフローである。この
処理では、i番目のオシレータの消音処理を行い(ステ
ップH1)、ヴォイス番号を指定するポインタnにdc
o v[i]のヴォイス番号をストアする(ステップH
2)。次に、t dco(t noで使用するオシレー
タ数)をデクリメントし、v dco[n](n番目の
ヴォイスで使用するオシレータ数)をデクリメントする
(ステップH3)。次に、dco v[i](i番目の
オシレータが使用しているヴォイス番号)に−1(消
音)をセットし、dco note[i](i番目のオ
シレータが発音している音高番号)に−1(消音)をセ
ットする(ステップH4)。そして、このフローを終了
する。
【0033】このように、上記実施形態においては、1
つの音色を複数のヴォイスで構成する際に、異なる音高
の複数の楽音を同時に発音する発音指示データの入力が
あった場合において、各ヴォイスの同時発音のオシレー
タ数がヴォイスオシレータ最大数を超えたときは、その
ヴォイスにおける優先順位の最も低いオシレータを消音
させ、各音色の同時発音のオシレータ数が音色オシレー
タ最大数を超えたときは、その音色における優先順位の
最も低いオシレータを消音させる。したがって、ソフト
音源を生成するCPUの許容負荷を超えることなく、最
大同時発音数を多く採ることができる。
【0034】例えば、各音色ごとに使用するオシレータ
数を12で制限し、1音を2つのヴォイスで構成し、各
ヴォイスごとのオシレータ数を8で制限する。この場合
において、6音(12オシレータ)発音後にダンパーペ
ダルで音を伸ばした状態から、さらに3音(6オシレー
タ)の発音を行うと、CPU1の負荷は、 dcoA×8+dcoB×3=10×8+5×3=95 となり、CPU1の許容負荷100を超えない。
【0035】なお、上記実施形態においては、楽音発生
処理プログラムをハードディスク12から読み出してC
PU1が実行する専用の楽音発生装置について説明した
が、フロッピーディスク、CD、MD等の汎用の記録媒
体に、上記実施形態のフローチャートに記載した楽音発
生処理プログラムを記録して、この記録媒体を汎用のパ
ソコンによって駆動させ、楽音発生処理プログラムを読
み出して実行させる構成にしてもよい。この場合には、
請求項2に記載した記録媒体の発明を実現することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、1つの音色を複数のヴ
ォイスで構成する際に、異なる音高の複数の楽音を同時
に発音する発音指示データの入力があった場合におい
て、各ヴォイスの同時発音のオシレータ数がヴォイスオ
シレータ最大数を超えたときは、そのヴォイスにおける
優先順位の最も低いオシレータを消音させ、各音色の同
時発音のオシレータ数が音色オシレータ最大数を超えた
ときは、その音色における優先順位の最も低いオシレー
タを消音させる。したがって、ソフト音源を生成するC
PUの許容負荷を超えることなく、最大同時発音数を多
く採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における楽音発生装置のシステム構成
を示すブロック図。
【図2】図1のメモリにおけるレジスタの内容を示す
図。
【図3】図1のCPUのメインフローチャート。
【図4】図3における設定処理のフローチャート。
【図5】図3における生成処理のフローチャート。
【図6】図5におけるMIDI入力処理のフローチャー
ト。
【図7】図6におけるノートオン処理のフローチャー
ト。
【図8】図6におけるノートオフ処理のフローチャー
ト。
【図9】図7におけるオシレータ制限処理のフローチャ
ート。
【図10】図5、図8及び図9におけるオシレータ消音
処理のフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU 7 メモリ 8 MIDIインターフェース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のオシレータのそれぞれに対して発
    音を指示する発音指示手段と、 1つの音色を複数のヴォイスで構成する際に各ヴォイス
    における発音のオシレータの最大数を示すヴォイスオシ
    レータ最大数及び各音色における発音のオシレータの最
    大数を示す音色オシレータ最大数を設定するオシレータ
    設定手段と、 異なる音高の複数の楽音を同時に発音する発音指示デー
    タの入力に応じて前記各ヴォイスに発音のオシレータを
    割り当てるオシレータ割当手段と、 このオシレータ割当手段によって割り当てられたヴォイ
    スの同時発音のオシレータ数が前記ヴォイスオシレータ
    最大数を超えたときは当該ヴォイスにおける優先順位の
    最も低いオシレータを消音させ、前記オシレータ割当手
    段によって割り当てられた音色の同時発音のオシレータ
    数が前記音色オシレータ最大数を超えたときは当該音色
    における優先順位の最も低いオシレータを消音させるオ
    シレータ制限手段と、 を備えたことを特徴とする楽音発生装置。
  2. 【請求項2】 複数のオシレータのそれぞれに対して発
    音を指示する発音指示手順と、 1つの音色を複数のヴォイスで構成する際に各ヴォイス
    における発音のオシレータの最大数を示すヴォイスオシ
    レータ最大数及び各音色における発音のオシレータの最
    大数を示す音色オシレータ最大数を設定するオシレータ
    設定手順と、 異なる音高の複数の楽音を同時に発音する発音指示デー
    タの入力に応じて前記各ヴォイスに発音のオシレータを
    割り当てるオシレータ割当手順と、 このオシレータ割当手段によって割り当てられたヴォイ
    スの同時発音のオシレータ数が前記ヴォイスオシレータ
    最大数を超えたときは当該ヴォイスにおける優先順位の
    最も低いオシレータを消音させ、前記オシレータ割当手
    段によって割り当てられた音色の同時発音のオシレータ
    数が前記音色オシレータ最大数を超えたときは当該音色
    における優先順位の最も低いオシレータを消音させるオ
    シレータ制限手順と、 を実行する楽音発生処理プログラムを記録した記録媒
    体。
JP11100858A 1999-04-08 1999-04-08 楽音発生装置及び楽音発生処理プログラムを記録した記録媒体 Pending JP2000293173A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11100858A JP2000293173A (ja) 1999-04-08 1999-04-08 楽音発生装置及び楽音発生処理プログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11100858A JP2000293173A (ja) 1999-04-08 1999-04-08 楽音発生装置及び楽音発生処理プログラムを記録した記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000293173A true JP2000293173A (ja) 2000-10-20

Family

ID=14285021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11100858A Pending JP2000293173A (ja) 1999-04-08 1999-04-08 楽音発生装置及び楽音発生処理プログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000293173A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4513625B2 (ja) 楽音発生装置および楽音発生処理のプログラム
JPH09244650A (ja) 楽音合成装置及び方法
JP3152198B2 (ja) 楽音発生方法および楽音発生装置
JP2000293173A (ja) 楽音発生装置及び楽音発生処理プログラムを記録した記録媒体
JP3572847B2 (ja) コンピュータソフトウェアを用いた音源システム及び方法
JP3518716B2 (ja) 楽音合成装置
JP3003559B2 (ja) 楽音生成方法
JPH096343A (ja) 楽音信号発生装置
JP7332002B2 (ja) 電子楽器、方法及びプログラム
JP7124370B2 (ja) 電子楽器、方法及びプログラム
JP5470728B2 (ja) 演奏制御装置及び演奏制御処理のプログラム
WO2022054517A1 (ja) 電子楽器、方法、プログラム
JPH10207465A (ja) 楽音発生方法および楽音発生装置
JP5318460B2 (ja) 共鳴音発生装置
JP5453966B2 (ja) 楽音発生装置および楽音発生プログラム
JP3223827B2 (ja) 音源波形データ生成方法および装置
JP2003044050A (ja) 楽音発生装置及び楽音発生処理のプログラム
JPH09106284A (ja) 和音発生指示装置
JP2570945B2 (ja) 楽音発生装置
JP3508139B2 (ja) デジタル信号処理プロセッサ
JP4306138B2 (ja) 楽音発生装置及び楽音発生処理のプログラム
JP3622558B2 (ja) 楽音編集装置及び楽音編集処理プログラムを記録した記録媒体
JP2939098B2 (ja) 電子楽器
JP2004361528A (ja) 楽音信号発生装置及びレガート処理プログラム
JPH10340081A (ja) 電子楽器