JP2000293113A - ディスプレイ用光線選択反射フィルム - Google Patents
ディスプレイ用光線選択反射フィルムInfo
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Abstract
となく、色純度を高める機能を持ち、安価で、加工の容
易な光線選択透過膜性の光線選択反射フィルムを提供す
る。 【解決手段】 平均粒径が0.01〜2μmの不活性粒
子を0.001〜0.5重量%含有するポリエチレン−
2,6−ナフタレートを主とする層(A層)と、熱可塑
性樹脂を主とする層(B層)を交互に総数11層以上積
層し、かつ少なくとも1方向に延伸され、しかも反射ピ
ーク波長が540〜600nmであるかあるいは450
〜510nmである多層積層延伸フィルムを用いること
を特徴とする、層間の光干渉により特定波長の光線を反
射させるディスプレイ用光線選択反射フィルム。
Description
選択反射フィルムに関する。さらに詳しくはCRTディ
スプレイ等の映像表示パネル面に好適に使用できる光線
選択反射フィルムに関する。
コンピュータ(以下パソコンと略する)に代表される映
像機器においては、映し出される映像の高精細化と大画
面化という市場要求により、従来のCRT(陰極線管、
ブラウン管)を用いた直視型テレビジョンに加えて、プ
ラズマディスプレイ等を用いた発光型パネル方式、液晶
ディスプレイ等を用いた非発光型パネル方式、映像プロ
ジェクターが内蔵されたリアプロジェクション方式等の
テレビジョンが進出しつつある。
輝度、広視野角、低価格等の要求に対し、最も対応性が
あるのは依然としてCRTディスプレイである。CRT
ディスプレイの今後の課題の一つに更なる画質の改良が
挙げられる。カラーCRTディスプレイの画質を決定す
る特性の一つに色純度がある。色純度を確保する手段と
して、ゾル−ゲル法による選択吸収フィルター膜が提案
されている。選択吸収フィルター膜は、膜の形成に多く
の技術的要素を必要とし、製造が容易ではなく、また有
機色素を使用するため画面が着色したり光の透過率が下
がり、画面が暗くなる欠点がある。
スプレイの前面パネル用として、ディスプレイの表示面
の映像の輝度を損うことなく、色純度を高める機能を持
ち、安価で、加工の容易な光線選択透過膜性の光線選択
反射フィルムを提供することである。
果、映像機器の表示面の映像の輝度を損うことなく、色
純度を高める手段として、多層積層延伸フィルムの使用
により、CRTからの特定波長範囲の光線を選択反射で
き、結果として光線選択透過膜としての効果を奏するこ
とを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は平
均粒径が0.01〜2μmの不活性粒子を0.001〜
0.5重量%含有するポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートを主とする層(A層)と、熱可塑性樹脂を主とする
層(B層)を交互に総数11層以上積層し、かつ少なく
とも1方向に延伸され、しかも反射ピーク波長が540
〜600nmであるかあるいは450〜510nmであ
る多層積層延伸フィルムを用いることを特徴とする、層
間の光干渉により特定波長の光線を反射させるディスプ
レイ用光線選択反射フィルムである。
ルムとは、相対的に屈折率の低い層と高い層を交互に規
則的に配置させ、層間の構造的な干渉によって光を選択
反射させるフィルムである。このような多層積層延伸フ
ィルムとは、平均粒径が0.01〜2μmの不活性粒子
を0.001〜0.5重量%含有するポリエチレン−
2,6−ナフタレートを主とする層(A層)と、熱可塑
性樹脂を主とする層(B層)を交互に総数11層以上積
層し、少なくとも1方向に延伸された積層フィルムであ
る。
るポリエチレン−2,6−ナフタレートは、フィルムに
滑り性を付与するため不活性粒子を含有する。不活性粒
子の平均粒径は、0.01〜2μmの範囲であり、好ま
しくは0.05〜1μm、さらに好ましくは0.1〜
0.3μmの範囲である。不活性粒子の平均粒径が0.
01μm未満ではフィルムの滑り性が不充分であり、巻
取り性の向上が不充分である。一方2μmを超えると粒
子による光学特性の悪化が顕著になり、光線透過率が減
少する。光線透過率は70%以上あることが好ましく、
70%未満では光学用途として不充分である。また、不
活性粒子の含有量は、0.001〜0.5重量%の範囲
であり、好ましくは0.005〜0.2重量%の範囲で
ある。含有量が0.001重量%未満では巻取り性の向
上の効果が不十分であり、0.5重量%を超えると光学
特性の悪化が顕著となる。本発明における不活性粒子と
しては、例えば、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、
燐酸カルシウム、カオリン、タルクのような無機不活性
粒子、シリコーン、架橋ポリスチレン、スチレン−ジビ
ニルベンゼン共重合体のような有機不活性粒子を挙げる
ことができる。不活性粒子はその長径と短径の比が1.
2以下である真球状粒子であることが滑り性と光学特性
をバランスさせる点から好ましい。また不活性粒子の粒
度分布としては、その相対標準偏差が0.3未満が好ま
しい。相対標準偏差が大きい粒子を使用すると粗大粒子
の頻度が大きくなり、光学的な欠陥を生ずる場合があ
る。ここで、不活性粒子の平均粒径および粒径比は、粒
子表面に導電性付与のための金属を極く薄くスパッター
し、電子顕微鏡にて1万〜3万倍に拡大した像から、長
径、短径および面積円相当径を求め、これらから算出さ
れる値である。なお不活性粒子としては、酸化チタンや
硫化亜鉛の如き顔料として作用する粒子や着色している
粒子は、光学的な特性を劣化させるので好ましくない。
成する層は、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(以
下PENと略することがある)を主とする層(A層)
と、熱可塑性樹脂を主とする層(B層)からなる。
またはそのエステル形成性誘導体とエチレングリコール
またはそのエステル形成性誘導体とを重縮合して得られ
るPENを主とする層である。
る」とはA層を構成する樹脂に対してPENが85モル
%以上、好ましくは98モル%以上を占めることを表わ
し、具体的には、A層を構成する樹脂がPEN共重合体
である場合共重合成分が全酸成分あるいは全グリコール
成分に対して15モル%以下、好ましくは2モル%以下
であることを表わし、A層を構成する樹脂がPENを含
む組成物の場合組成物に対するPENの割合が85モル
%以上、好ましくは98モル%以上を占めることを表わ
す。
PEN、または全酸成分あるいは全グリコール成分に対
して高々2モル%の共重合成分を共重合した共重合PE
Nが特に好ましい。
果的にA層を構成する樹脂と屈折率が異なる樹脂である
ことが必要であり、具体的にはポリエチレンテレフタレ
ート(以下PETと略することがある)、共重合PE
T、PENとPETを含む組成物(混合物)、PENと
共重合PETを含む組成物(混合物)、あるいはシンジ
オタクティックポリスチレンなどが好ましく例示され
る。
245℃のものが配向結晶性を低くできるので好まし
い。融点が210℃未満では、結晶性が低くなりすぎ、
製膜が難しくなるし、B層の耐熱性が悪くなり、フィル
ム全体の耐熱性に悪影響を与える。他方融点が245℃
を超えるとB層の結晶性が高くなり、B層のガラス転移
温度(Tg)に対して相対的に高い延伸温度で配向結晶
化が進み、連続製膜性が悪くなる上にA層とB層の屈折
率差が小さくなり、光線の選択反射性が得難くなる。な
お、共重合PETの融点や後述のガラス転移温度(T
g)は、共重合成分の種類および共重合割合を選択する
ことにより調整することができる。共重合成分は、ジカ
ルボン酸成分であってもグリコール成分であってもよ
く、ジカルボン酸成分としては例えばイソフタル酸、フ
タル酸、ナフタレンジカルボン酸等の如き芳香族ジカル
ボン酸;アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカ
ンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸;シクロヘ
キサンジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸等を挙げ
ることができ、グリコール成分としては例えばブタンジ
オール、へキサンジオール等の如き脂肪族ジオール;シ
クロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール等を挙
げることができる。特に共重合成分として、イソフタル
酸を用いることが、融点やガラス転移温度(Tg)を調
整する上で好ましい。これらの共重合成分は単独または
二種以上を使用することができる。イソフタル酸の共重
合量としては、好ましくは4〜18モル%、更に好まし
くは8〜15モル%である。B層は、不活性粒子を実質
的に含まないことが好ましいが、光学的な特性が悪化し
ない範囲であれば、添加されていても支障はない。
B層のガラス転移温度(TgB)の差(TgA−TgB)
は40℃以上、さらに30℃以上あることが好ましい。
ガラス転移温度差をこの範囲とすることで、積層フィル
ムの延伸工程において、A層のガラス転移温度(T
gA)〜TgA+50℃の範囲で延伸する場合、A層より
低いガラス転移温度のB層は流動性を奏する状態にな
り、延伸による配向が抑えられる。したがって、A層は
延伸により配向し、屈折率が増大するが、B層の配向は
抑えられてその屈折率の増大は少なく、屈折率差が大き
くなる。屈折率差が大きくなると、層間干渉が生じ、本
発明の目的である特定波長範囲の選択反射効果が向上す
る。
ENとPETを含む組成物(混合物)も用いることがで
きる。かかる組成物としては、PENおよびPETを含
む組成物、もしくはPENおよびイソフタル酸共重合P
ETを含む組成物が例示される。これらの組成物も、そ
の融点は210〜245℃の範囲にあることが好まし
い。なお、前述のとおりB層を構成する熱可塑性樹脂は
低結晶性のものが配向を抑制する点で好ましい反面、低
結晶性の樹脂は一般的に延伸工程において樹脂を押出機
で溶融混練する直前に専用の設備で乾燥する必要があ
る。しかし、上記組成物の場合、無乾燥のまま押出機で
溶融混練させ、PENとPETまたは共重合PETとの
間で共重合化させることにより低結晶化させることがで
きるので、乾燥設備の設置が不要になる利点がある。
点が220〜270℃のシンジオタクティックポリスチ
レンを主とする層を用いることもできる。シンジオタク
ティックポリスチレンとは、立体構造がシンジオタクテ
ィック構造、すなわち炭素−炭素結合から形成される主
鎖に対して、側鎖であるフェニル基や置換フェニル基が
交互に反対方向に位置する立体構造を有するものであ
り、そのタクティシティーは、同位体炭素による核磁気
共鳴法により定量される。この方法で測定されるタクテ
ィシティーは、連続する複数個の構成単位の存在割合、
例えば2個の場合はダイアッド、3個の場合はトリアッ
ド、5個の場合はペンタッドによって示すことができる
が、本発明でいうシンジオタクティックポリスチレンと
しては、通常は、ラセミダイアッドで75%以上、好ま
しくは85%以上、若しくはラセミペンタッドで30%
以上、好ましくは50%以上のシンジオタクティシティ
ーを有するポリスチレン、ポリアルキルスチレン、ポリ
ハロゲン化スチレン、ポリアルコキシスチレン、ポリビ
ニル安息香酸、あるいはこれらの水素化重合体およびこ
れらの共重合体を挙げることができる。これらの中で好
ましいシンジオタクティックポリスチレンとしては、融
点が220〜270℃の範囲にあるものである。特に好
ましくは、ポリスチレンとp−メチルスチレンとの共重
合体である。この共重合体の融点を上記範囲とするに
は、p−メチルスチレンの共重合量を調整する。p−メ
チルスチレンが多いと融点は低下し結晶性も低下する。
共重合量としては、0〜15%が好ましい。ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートは、延伸により延伸方向の屈
折率は増加するが、シンジオタクティックポリスチレン
は、延伸方向の屈折率が増大しにくく、両層の屈折率差
が大きくさせることができる。
記A層およびB層を交互に総数11層以上、好ましくは
31層以上、さらに好ましくは31〜501層積層した
ものである。積層数が11層未満では多重干渉による選
択反射効果が低くなるので好ましくない。多層積層延伸
フィルムはその最外層をA層とすることが好ましい。ガ
ラス転移温度がA層より低いB層を最外層とすると、延
伸のためロール等で加熱する際に、A層を延伸するのに
必要な延伸温度に上げることができず、A層を延伸する
ことが出来ない。
に延伸され、好ましくは2軸延伸されている。延伸温度
はA層の樹脂のガラス転移温度(TgA)から(TgA+
50)℃の範囲で行うことが好ましい。延伸倍率として
は、1軸延伸の場合、2〜10倍で、延伸方向は、縦方
向であっても横方向であっても構わない。2軸延伸の場
合は、面積倍率として5〜25倍である。延伸倍率が大
きい程、延伸前の厚みを厚くすることができる。延伸前
の厚みが厚いと、延伸による薄層化により層厚みの層間
のバラツキが均一化されるので絶対的な厚みのバラツキ
が小さくなり、各層での光干渉が大きくなり、反射率が
増大するので好ましい。延伸方法としては、逐次2軸延
伸、同時2軸延伸、チューブラー延伸、インフレーショ
ン延伸等の公知の延伸方法が可能であるが、好ましくは
逐次2軸延伸が、生産性、品質の面で有利である。ま
た、延伸されたフィルムは、熱的な安定化のために、熱
処理により安定化されるのが好ましい。熱処理の温度と
しては、(B層の融点−30℃)より高く、(A層の融
点−30℃)より低いのが好ましい。ただし、あまり高
いとB層の融解が始まるため、厚み斑が悪化し、連続製
膜性が低下する。
の1層の厚みが0.05〜0.3μmであり、各層の厚
みのバラツキは、その相対標準偏差が0.15以下であ
ることが好ましい。相対標準偏差が、0.15を超える
と、各層での干渉が弱くなり、反射率が低下する。層厚
を調整することにより反射しようとする波長を調整する
ことが容易にできる。
のピークは540〜600nmの範囲あるいは450〜
510nmの範囲にある必要がある。540〜600n
mの波長範囲はCRTの赤色発色用蛍光体のサブバンド
が存在する領域であり、色純度を低下させる原因とな
る。この波長範囲の光線を選択的に反射し、外部に出さ
ないようにし、そして主波長の627nmを透過させる
ことにより、色純度が低下しがちな赤色の色純度を向上
させることができる。一方、上記波長範囲の外光は画面
を白けさせ、コントラストを劣化させる作用が強く、こ
れを選択反射することはデメリットがあるので、別途反
射防止層を設けて外光反射を防止することが好ましい。
反射防止層については後述する。また、波長450〜5
10nmの光線は緑色と青色の発光の谷間に位置し、こ
の領域の光線を選択反射して外部に出さないことは緑色
と青色の色純度の向上に寄与する。よって、ディスプレ
イ用光線選択反射フィルムは、反射ピーク波長がこの領
域の光線選択フィルムと、前記赤色色純度向上用の光線
選択フィルムと重ねた構成も用いることができる。
するポリエチレン−2,6−ナフタレートを主とするA
層を形成するポリマーと、B層を形成するポリマーをフ
ィードブロックを用いた同時多層押し出し法により2層
が交互に、そして両表面にA層が形成されるように積層
され、ダイに展開される。この時、フィードブロックで
積層されたポリマーは、積層された形態を維持してい
る。ダイより押し出されたシートは、キャスティングド
ラムで冷却固化され、未延伸フィルムとなる。未延伸フ
ィルムは、所定の温度に加熱され、縦かつまたは横方向
に延伸され、所定の温度で熱処理され、巻き取られる。
透明樹脂フィルムと積層させても良い。他の透明樹脂フ
ィルムとは、光の散乱や拡散による光量損失が小さく、
JIS K−7105に準じて測定した曇り度が10%
以下で屈折率の大きいフィルムが好ましい。フィルムを
構成する樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステ
ル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、ポリ
メチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル
等が適当な例として好ましく挙げられ、特にポリエチレ
ンテレフタレートが好ましい。透明樹脂フィルムの厚み
は、100〜250μmが好ましく、125〜200μ
mがさらに好ましい。透明樹脂フィルムの厚みが100
μm未満では強度が不足し、250μmを超えるとフィ
ルムの剛性が高くなり映像機器のディスプレイ表面への
2次加工性に劣り好ましくない。また、積層の方法とし
ては、押出し時での共押し出しや接着剤によるラミネー
ト等が用いられる。積層は、透明樹脂フィルムの片面ま
たは両面または中間に施される。
は、透明樹脂フィルムに多層積層延伸フィルムを積層し
た構成に反射防止層を設けた積層体が望ましい。積層体
の構成としては、透明樹脂フィルムの一方の面に反射防
止層を形成し、該透明樹脂フィルムの他の面に多層積層
延伸フィルムを積層した構成、透明樹脂フィルムの一方
の面に多層積層延伸フィルム、反射防止層の順で積層し
た構成が挙げられる。
任意の加工法を選択することができ、特に制限はない。
外光を乱反射させることにより視感反射率を低減させる
方法、例えば上述の透明樹脂フィルムの片面に粒子径が
可視光の波長以下の超微粒子である二酸化ケイ素等を塗
布して光の乱反射が生じる反射防止膜を形成する方法、
または透明樹脂フィルムの片面に硬化膜を形成し、その
上にフッ化マグネシウム層を蒸着法により反射防止層を
形成する方法、もしくは透明樹脂フィルムの片面または
両面に薄膜の屈折率層を形成する方法等が知られてお
り、これらの方法は適宜利用できる。それらの中、薄膜
の屈折率層を形成し、薄膜層の表面反射光と界面におけ
る屈折反射光との光の干渉により反射率を低減する方法
が簡便で効果的である。すなわち、透明樹脂フィルムの
最外層に透明樹脂フィルム基材よりも低屈折率の薄膜を
反射防止層として可視光波長の1/4の薄膜で形成する
と、その上面反射光と下面反射光が打ち消し合う干渉効
果により表面反射が低減する。この反射防止層としての
薄膜の屈折率は、透明樹脂フィルムの屈折率より低いこ
とが好ましく、非結晶性の透明含フッ素系重合体が好ま
しい。非結晶性の透明含フッ素系重合体よりなる薄膜反
射防止層は、屈折率1.28〜1.44の透明含フッ素
系重合体を0.05〜0.25μmの厚さで形成して得
られ、その全光線反射率が7%未満のものが好ましい。
このような非結晶性の透明含フッ素重合体を反射防止層
とする低屈折率透明樹脂としては、例えばパーフルオク
タン、CF3(CF2)nCH=CH2 (n:5〜1
1)、CF3(CF2)mCH2CH3(m:5〜11)等
の特定のフッ素系溶剤に可溶な重合体、アクリル酸含フ
ッ素アルキルエステル重合体、メタクリル酸含フッ素ア
ルキルエステル重合体、商品名「サイトップ」(旭硝子
社製)、および商品名「テフロンAF」(デュポン社
製)が知られる。これらは、スプレーコート法、スピン
コート法、デイップコート法、ロールコート法、グラビ
アコート法、ダイコート法等により透明樹脂フィルム基
材にコーテイングされる。これらのコート法は連続加工
が可能であり、バッチ式の蒸着法等に比べて生産性に優
れる。なお、反射防止膜層の透明樹脂フィルム面への密
着性を高めるためにコロナ放電処理または紫外線処理等
の活性エネルギー線処理を施したり、プライマー処理を
施してもよい。
に帯電防止層を設けるとさらにデイスプレイ用として好
適に用いられる。すなわち、帯電防止剤として酸化錫な
どの金属酸化物、界面活性剤を用い、これらにより得ら
れる透明性導電剤層の表面抵抗値が1010Ω以下になる
ことが望ましい。
層延伸フィルムを透明樹脂フィルムの反射防止層を形成
した面と反対面に積層させる。あるいは透明樹脂フィル
ムの一方の面に多層積層延伸フィルムを積層し、その上
に反射防止層を設けた構成であってもよい。積層体の製
造およびCRTへの貼り付けは光学的特性を損なわない
範囲の粘着剤、粘着シート等公知の方法を用いて行えば
よい。
ディスプレイの表示面の形状が平面であるかまたは湾曲
した平面、すなわち円柱形の側面の一部に類似した形状
のものに限定して適用できる。CRTディスプレイの表
示面の形状が球面状のものには、シワ無く貼り付けるこ
とが困難であるので注意を要する。このことは適用範囲
が狭く一見不利にみえるが、近年防眩、防爆、帯電防止
等の機能を備えたフィルムを前面に貼り付けたCRTデ
ィスプレイは一般的になっており、このフィルムに本発
明の光線選択反射フィルムを付加した形態ののものが代
表的な使用法である。
これに限定されるものではない。すなわち外側から順に
下記層を積層した積層体である。 (1)トップコート層:埃を吸着しないように帯電防止
作用を有する保護層。 (2)反射防止層:上述のサイトップまたはテフロンA
F。 (3)ハードコート層:表面を乾拭きしたとき傷つかな
いよう鉛筆硬度3H以上、好ましくは5H以上の表面硬
度をもつ保護コート層。 (4)透明樹脂フィルム:基材の役割を持つ。ポリエチ
レンテレフタレートからなる透明グレード100〜25
0μm厚みのフィルム。 (5)本発明の光線選択反射フィルム:反射ピーク波長
540〜600nm、厚み5〜30μm。 (6)感圧接着剤層:透明性のあるもの。 (7)離型層付き保護シート。
裁断し、保護シートを剥離して空気を排除しつつCRT
表示部に貼付し、必要に応じて加熱、加圧または紫外線
照射等行い、必要に応じてエージングする。
像は、画質が優れている上に、光の反射が少なく、埃が
付きにくく、表面傷がつきにくく、更に不慮の爆縮に際
してガラスの飛散が無く安全性が高いという特長を有す
る。また、CRTの表示面の加工工程が簡略化できるこ
とも大きな長所である。
明する。本実施例における特性値、評価方法は、それぞ
れ次の測定法にて測定したものである。
g) 試料樹脂を20mgサンプリングし、TAインスツルメ
ンツ社製DSC(DSC2920)を用い、20℃/分
の昇温速度で、ガラス転移温度(Tg)および融点(T
m)を測定した。
エポキシ樹脂にて包埋する。これをミクロトーム(UL
TRACUT−S)で縦方向に平行な断面を50nm厚
の薄膜切片にし、透過型電子顕微鏡を用い、加速電圧1
00kvにて観察、写真撮影し、その写真から各層の厚
みを測定し、平均厚み、相対標準偏差を求めた。
長でのアルミ蒸着したミラーとの相対鏡面反射率を波長
350nmから2100nmの範囲で測定した。その反
射率がピークとなる波長をピーク波長とし、その反射率
を測定した。
0を用い、各波長での光線透過率を波長350nmから
2100nmの範囲で測定し、そのピーク波長と透過率
を測定した。
00nm)での平均光線透過率を全光線透過率とした。
過率を求めた。
フィルムをCRTに粘着剤で貼付し、色再現域を測定し
た。なお、外光は700 lxとし試料フィルムの外側
に反射防止層付き透明フィルムを重ねた。赤色光の再現
域の拡大を%表示で表し、次の区分で評価した。 ◎:赤色光の再現可能域の拡大が10%以上 ○:赤色光の再現可能域の拡大が5%以上10%未満 △:赤色光の再現可能域の拡大が5%未満 ×:赤色光の再現可能域の拡大が0%または減少
けした。 ◎:巻取りに問題ない ○:速度を落としたり、条件調節をして巻き取れる △:ブツ(小突起)、シワ等が発生するが、何とか巻き
取れる ×:巻き姿不良で巻き取れない
の採取は可能 △:連続製膜する上で、切断等の問題があり、長尺のロ
ールの採取が難しい ×:連続製膜性に劣り、極短時間しか製膜できない
短径の比が1.05、粒径の相対標準偏差が0.15の
球状シリカ粒子を0.1wt%添加したポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN)をA層の樹脂として調
製し、不活性粒子を含まないイソフタル酸を12モル%
共重合したポリエチレンテレフタレート(IA12)をB
層の樹脂として調整した。A層の樹脂のガラス転移点
(Tg)は121℃、B層の樹脂のガラス転移温度(T
g)は74℃であった。それぞれの樹脂を160℃で3
時間乾燥後、押し出し機に供給して、溶融させ、A層が
30層、B層が29層に分岐させた後、A層とB層を交
互に積層させるような多層フィードブロック装置を使用
して合流させ、その積層状態を保持したままダイへと導
き、キャスティングドラム上にキャストしてA層とB層
が交互に積層された総数59層の未延伸シートを作成し
た。このとき、A層とB層の樹脂の押し出し量比が、
1.4:1になるように調整し、両表面層が、A層とな
るように積層させた。未延伸シートを140℃の温度で
縦方向に3.6倍延伸し、さらに150℃の延伸温度で
横方向に5.7倍に延伸し、210℃で3秒間熱処理を
行った。得られた多層積層延伸フィルムは全体厚み7.
1μm、A層の平均厚みは0.14μm、厚みの相対標
準偏差は0.1、B層の平均厚みは0.10μm、厚み
の相対標準偏差は0.1であった。反射ピーク波長は5
75nm、反射率は96%、透過率15%、全光線透過
率83%であった。また、このフィルムを反射防止層を
片面に持つポリエチレンテレフタレートフィルム(18
8μm厚)のもう一方の面に貼り、15インチのカラー
CRTに本発明のフィルムが接するように貼り、色純度
の改善効果を測定した。この結果を表2に示す。
にして、表1に示すような条件で製膜し、測定した。測
定結果は表2に示す。
に示すような条件で製膜した。なお、色純度の評価は実
施例1のフィルムと重ね合わせて実施した。この結果を
表2に示す。
表1に示すような条件で製膜し、測定した。ただし、比
較例2の縦延伸温度は、100℃、横延伸温度は、11
0℃とした。測定結果は表2に示す。
となく、層間の構造的な干渉によって光を選択反射させ
る多層積層延伸ポリエステルフィルムを用いて、映像機
器の表示面、特にカラーCRTの画像特性を改善し、鮮
やかな発光色を提供することができる。また、防爆、反
射防止、汚れ防止の機能を付加することができ、工業的
価値の高いものである。
Claims (9)
- 【請求項1】 平均粒径が0.01〜2μmの不活性粒
子を0.001〜0.5重量%含有するポリエチレン−
2,6−ナフタレートを主とする層(A層)と、熱可塑
性樹脂を主とする層(B層)を交互に総数11層以上積
層し、かつ少なくとも1方向に延伸され、しかも反射ピ
ーク波長が540〜600nmであるかあるいは450
〜510nmである多層積層延伸フィルムを用いること
を特徴とする、層間の光干渉により特定波長の光線を反
射させるディスプレイ用光線選択反射フィルム。 - 【請求項2】 B層を構成する熱可塑性樹脂が、融点が
210〜245℃の共重合ポリエチレンテレフタレート
である請求項1記載のディスプレイ用光線選択反射フィ
ルム。 - 【請求項3】 共重合ポリエチレンテレフタレートがイ
ソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレートであり、
A層とB層のガラス転移温度(Tg)差が40℃以上で
あり、かつ二軸配向されている請求項2記載のディスプ
レイ用光線選択反射フィルム。 - 【請求項4】 B層を構成する熱可塑性樹脂が、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレートおよびポリエチレンテレ
フタレートを含む組成物、もしくはポリエチレン−2,
6−ナフタレートおよびイソフタル酸共重合ポリエチレ
ンテレフタレートを含む組成物である請求項1記載のデ
ィスプレイ用光線選択反射フィルム。 - 【請求項5】 B層を構成する熱可塑性樹脂が、融点が
220〜270℃のシンジオタクティックポリスチレン
である請求項1記載のディスプレイ用光線選択反射フィ
ルム。 - 【請求項6】 透明樹脂フィルムの一方もしくは両方の
面に請求項1〜5のいずれかに記載の多層積層延伸フィ
ルムを積層してなることを特徴とするディスプレイ用光
線選択反射フィルム。 - 【請求項7】 透明樹脂フィルムの一方の面に反射防止
層を形成し、かつ該透明樹脂フィルムの他の面に請求項
1〜5のいずれかに記載の多層積層延伸フィルムを積層
してなることを特徴とするディスプレイ用光線選択反射
フィルム。 - 【請求項8】 透明樹脂フィルムの一方の面に請求項1
〜5のいずれかに記載の多層積層延伸フィルムを積層
し、さらにその上に反射防止層を形成してなることを特
徴とするディスプレイ用光線選択反射フィルム。 - 【請求項9】 透明樹脂フィルムが、0.01重量%以
下の不活性粒子を含む、厚み100〜250μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルムである請求項6〜8の
いずれかに記載のディスプレイ用光線選択反射フィル
ム。
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-
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