JP2000292926A - 遠紫外線露光用ポジ型フォトレジスト組成物 - Google Patents

遠紫外線露光用ポジ型フォトレジスト組成物

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JP2000292926A
JP2000292926A JP9537499A JP9537499A JP2000292926A JP 2000292926 A JP2000292926 A JP 2000292926A JP 9537499 A JP9537499 A JP 9537499A JP 9537499 A JP9537499 A JP 9537499A JP 2000292926 A JP2000292926 A JP 2000292926A
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Kenichiro Sato
健一郎 佐藤
Kunihiko Kodama
邦彦 児玉
Toshiaki Aoso
利明 青合
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠紫外光を使用するミクロフォトファブリケ
−ション本来の性能向上技術の課題を解決することで、
詳しくは現像の際の現像欠陥発生及びスカムの発生の問
題を解消し、更に線幅再現性に優れたポジ型フォトレジ
スト組成物を提供すること。 【解決手段】 活性光線または放射線の照射により酸を
発生する化合物、特定の環状構造を有し、かつ酸の作用
により分解する基を有する樹脂、及び酸の作用により分
解し、スルホン酸を発生する化合物を含有する遠紫外線
露光用ポジ型フォトレジスト組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超LSIや高容量
マイクロチップの製造などの超マイクロリソグラフィプ
ロセスやその他のフォトファブリケ−ションプロセスに
使用するポジ型フォトレジスト組成物に関するものであ
る。更に詳しくは、エキシマレ−ザ−光を含む遠紫外線
領域、特に250nm以下の波長の光を使用して高精細
化したパターンを形成しうるポジ型フォトレジスト組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路はその集積度を益々高め
ており、超LSIなどの半導体基板の製造に於いてはハ
ーフミクロン以下の線幅から成る超微細パターンの加工
が必要とされるようになってきた。その必要性を満たす
ためにフォトリソグラフィーに用いられる露光装置の使
用波長は益々短波化し、今では、遠紫外線の中でも短波
長のエキシマレーザー光(XeCl、KrF、ArFな
ど)を用いることが検討されるまでになってきている。
この波長領域におけるリソグラフィーのパターン形成に
用いられるものとして、化学増幅系レジストがある。
【0003】一般に化学増幅系レジストは、通称2成分
系、2.5成分系、3成分系の3種類に大別することが
できる。2成分系は、光分解により酸を発生する化合物
(以後、光酸発生剤という)とバインダー樹脂とを組み
合わせている。該バインダー樹脂は、酸の作用により分
解して、樹脂のアルカリ現像液中での溶解性を増加させ
る基(酸分解性基ともいう)を分子内に有する樹脂であ
る。2.5成分系はこうした2成分系に更に酸分解性基
を有する低分子化合物を含有する。3成分系は光酸発生
剤とアルカリ可溶性樹脂と上記低分子化合物を含有する
ものである。
【0004】上記化学増幅系レジストは紫外線や遠紫外
線照射用のフォトレジストに適しているが、その中でさ
らに使用上の要求特性に対応する必要がある。ArF光
源用のフォトレジスト組成物としては、ドライエッチン
グ耐性付与の目的で脂環式炭化水素部位が導入された樹
脂が提案されているが、脂環式炭化水素部位導入の弊害
として系が極めて疎水的になるがために、従来レジスト
現像液として幅広く用いられてきたテトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド(以下TMAH)水溶液での現像が
困難となったり、現像中に基板からレジストが剥がれて
しまうなどの現象が見られる。このようなレジストの疎
水化に対応して、現像液にイソプロピルアルコールなど
の有機溶媒を混ぜるなどの対応が検討され、一応の成果
が見られるものの、レジスト膜の膨潤の懸念やプロセス
が煩雑になるなど必ずしも問題が解決されたとは言えな
い。レジストの改良というアプローチでは親水基の導入
により疎水的な種々の脂環式炭化水素部位を補うという
施策も数多くなされている。
【0005】以上のように、遠紫外線露光用フォトレジ
ストに用いられる、酸分解性基を含有する樹脂は、分子
内に同時に脂肪族の環状炭化水素基を含有することが一
般的である。このため樹脂が疎水性になり、それに起因
する問題点が存在した。それを改良する上記のような種
々の手段が種々検討されたが、上記の技術では未だ不十
分な点が多く(特に現像性について)、改善が望まれて
いる。
【0006】一方、特開平8−248561号公報には
光酸発生剤と、該光酸発生剤から発生した酸により新た
に酸を発生する酸増殖剤とからなる光反応性組成物が開
示されている。SPIE.,vol.3049.,76〜8
2p.には、193nmリソグラフィー用化学増幅系レ
ジストにおいて、酸発生剤、部分保護脂環式ポリマーと
酸増殖剤を含有するものを開示している。
【0007】しかしながら、上記の遠紫外光線、短波長
の光源、例えばArFエキシマレーザー(193nm)
を露光光源とする技術においても、いまだ現像性におい
て改良の余地があった。具体的には、現像欠陥の発生
や、スカム(現像残さ)の発生という問題があった。更
に、パターン形成ごとに線幅が変動してしまうという線
幅再現性の問題においても改善の余地があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、遠紫外光、とくにArFエキシマレーザー光を使用
する上記ミクロフォトファブリケ−ション本来の性能向
上技術の課題を解決することであり、具体的には、現像
の際の現像欠陥発生及びスカムの発生の問題を解消した
ポジ型フォトレジスト組成物を提供することにある。本
発明の更なる目的は、線幅再現性に優れた遠紫外線露光
用ポジ型フォトレジスト組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ポジ型化
学増幅系におけるレジスト組成物の構成材料を鋭意検討
した結果、特定の酸分解性樹脂と特定の添加剤を用いる
ことにより、本発明の目的が達成されることを知り、本
発明に至った。即ち、上記目的は下記構成によって達成
される。
【0010】(1)(A)活性光線又は放射線の照射に
より酸を発生する化合物、(B)下記一般式(I)及び
一般式(II)で表される繰り返し単位のうち少なくとも
1種を含み、酸の作用により分解しアルカリに対する溶
解性が増加する樹脂、及び(C)酸の作用により分解
し、スルホン酸を発生する化合物を含有することを特徴
とする遠紫外線露光用ポジ型フォトレジスト組成物。
【0011】
【化3】
【0012】式中:R1 〜R8は、同じでも異なっても
よく、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよい環状炭化水素基、ハロゲ
ン原子、シアノ基、−COOH基、酸の作用により分解
する基、又は−C(=O)−X−A−R 9 を表す。X
は、酸素原子、硫黄原子、−NH−、−NHSO2−、
−NHSO2NH−から選ばれる2価の結合基を表す。
Aは、単結合、アルキレン基、置換アルキレン基、エー
テル基、チオエーテル基、カルボニル基、エステル基、
アミド基、スルフォンアミド基、ウレタン基、及びウレ
ア基よりなる群から選択される1種あるいは2種以上の
基を組み合わせた2価の基を表す。R9 は、置換基を有
していてもよい、アルキル基、環状炭化水素基あるいは
アルコキシ基、−COOH、−COOR10'(R10'はR
10の定義と同じものあるいは下記ラクトン構造を表
す)、−CN、水酸基、−CO−NH−R10、−CO−
NH−SO2−R10又は下記式で示される基を表す。
【0013】
【化4】
【0014】R10は、置換基を有していてもよいアルキ
ル基、又は置換基を有していてもよい環状アルキル基を
表す。R11〜R20は、各々、水素原子又は置換基を有し
ていてもよいアルキル基を表す。a、bは1又は2であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に使用する化合物に
ついて詳細に説明する。 (A)活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化
合物(光酸発生剤)本発明で用いられる光酸発生剤は、
活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物で
ある。本発明で使用される活性光線又は放射線の照射に
より分解して酸を発生する化合物としては、光カチオン
重合の光開始剤、光ラジカル重合の光開始剤、色素類の
光消色剤、光変色剤、あるいはマイクロレジスト等に使
用されている公知の光(400〜200nmの紫外線、
遠紫外線、特に好ましくは、g線、h線、i線、KrF
エキシマレーザー光)、ArFエキシマレーザー光、電
子線、X線、分子線又はイオンビームにより酸を発生す
る化合物及びそれらの混合物を適宜に選択して使用する
ことができる。
【0016】また、その他の本発明に用いられる活性光
線又は放射線の照射により酸を発生する化合物として
は、たとえば S.I.Schlesinger,Photogr.Sci.Eng.,18,3
87(1974)、T.S.Bal etal,Polymer,21,423(1980)等に記
載のジアゾニウム塩、米国特許第4,069,055号、同4,06
9,056号、同 Re 27,992号、特開平3-140140号等に記載
のアンモニウム塩、D.C.Necker etal,Macromolecules,1
7,2468(1984)、C.S.Wen etal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curin
g ASIA,p478 Tokyo,Oct(1988)、米国特許第4,069,055
号、同4,069,056号等に記載のホスホニウム塩、J.V.Cri
vello etal,Macromorecules,10(6),1307(1977) 、Chem.
&Eng.News,Nov.28,p31(1988)、欧州特許第104,143 号、
米国特許第339,049号、同第410,201号、特開平2-150,84
8号、特開平2-296,514 号等に記載のヨードニウム塩、
J.V.Crivello etal,Polymer J.17,73 (1985)、J.V.Criv
ello etal.J.Org.Chem.,43,3055(1978)、W.R.Watt eta
l,J.PolymerSci.,Polymer Chem.Ed.,22,1789(1984)、J.
V.Crivello etal,Polymer Bull.,14,279(1985)、J.V.Cr
ivello etal,Macromorecules,14(5),1141(1981)、J.V.C
rivello etal,J.PolymerSci.,Polymer Chem.Ed.,17,287
7(1979)、欧州特許第370,693号、同161,811号、同410,2
01号、同339,049号、同233,567号、同297,443号、同29
7,442号、米国特許第3,902,114号同4,933,377号、同4,7
60,013号、同4,734,444号、同2,833,827号、獨国特許第
2,904,626号、同3,604,580号、同3,604,581号、特開平
7−28237号、同8−27102号等に記載のスル
ホニウム塩、J.V.Crivello etal,Macromorecules,10
(6),1307(1977)、J.V.Crivello etal,J.PolymerSci.,Po
lymer Chem.Ed., 17,1047(1979)等に記載のセレノニウ
ム塩、C.S.Wen etal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing ASIA,p
478 Tokyo,Oct(1988)等に記載のアルソニウム塩等のオ
ニウム塩、米国特許第3,905,815号、特公昭46-4605号、
特開昭48-36281号、特開昭55-32070号、特開昭60-23973
6号、特開昭61-169835号、特開昭61-169837号、特開昭6
2-58241号、特開昭62-212401号、特開昭63-70243号、特
開昭63-298339号等に記載の有機ハロゲン化合物、K.Mei
er et al,J.Rad.Curing,13(4),26(1986) 、T.P.Gill et
al,Inorg.Chem.,19,3007(1980)、D.Astruc,Acc.Chem.R
es.,19(12),377(1896)、特開平2-161445号等に記載の有
機金属/有機ハロゲン化物、S.Hayase etal,J.Polymer
Sci.,25,753(1987)、E.Reichmanis etal,J.Pholymer Sc
i.,Polymer Chem.Ed.,23,1(1985)、Q.Q.Zhu etal,J.Pho
tochem.,36,85,39,317(1987)、 B.Amit etal,Tetrahedr
on Lett.,(24)2205(1973)、D.H.R.Barton etal,J.Chem
Soc.,3571(1965)、P.M.Collins etal, J.Chem.SoC.,Per
kinI,1695(1975)、M.Rudinstein etal,Tetrahedron Let
t.,(17),1445(1975)、J.W.Walker etalJ.Am.Chem.Soc.,
110,7170(1988)、S.C.Busman etal,J.Imaging Techno
l.,11(4),191(1985)、H.M.Houlihan etal,Macormolecul
es,21,2001(1988)、 P.M.Collins etal,J.Chem.Soc.,Ch
em.Commun.,532(1972)、S.Hayase etal,Macromolecule
s,18,1799(1985)、E.Reichman etal,J.Electrochem.So
c.,Solid State Sci.Technol.,130(6)、F.M.Houlihan e
tal,Macromolcules,21,2001(1988)、 欧州特許第0290,7
50号、同046,083号、同156,535号、同271,851号、同0,3
88,343号、米国特許第3,901,710号、同4,181,531号、特
開昭60-198538号、特開昭53-133022号等に記載の0−ニ
トロベンジル型保護基を有する光酸発生剤、M.TUNOOKA
etal,Polymer Preprints Japan,35(8)、G.Berner etal,
J.Rad.Curing,13(4)、 W.J.Mijs etal,Coating Techno
l.,55(697),45(1983),Akzo、H.Adachi etal,Polymer Pr
eprints,Japan,37(3)、欧州特許第0199,672号、同84515
号、同044,115号、同618,564号、同0101,122号、米国特
許第4,371,605号、同4,431,774 号、特開昭64-18143
号、特開平2-245756号、特開平3-140109号等に記載のイ
ミノスルフォネ−ト等に代表される光分解してスルホン
酸を発生する化合物、特開昭61-166544 号、特開平2−
71270号等に記載のジスルホン化合物、特開平3−
103854号、同3−103856号、同4−210
960号等に記載のジアゾケトスルホン、ジアゾジスル
ホン化合物を挙げることができる。
【0017】また、これらの光により酸を発生する基、
あるいは化合物をポリマーの主鎖又は側鎖に導入した化
合物、たとえば、M.E.Woodhouse etal,J.Am.Chem.Soc.,
104,5586(1982)、S.P.Pappas etal,J.Imaging Sci.,30
(5),218(1986)、S.Kondo etal,Makromol.Chem.,Rapid C
ommun.,9,625(1988)、Y.Yamadaetal,Makromol.Chem.,15
2,153,163(1972)、J.V.Crivello etal,J.PolymerSci.,P
olymer Chem.Ed.,17,3845(1979)、米国特許第3,849,137
号、獨国特許第3914407、特開昭63-26653号、特開昭55-
164824号、特開昭62-69263号、特開昭63-146038 、特開
昭63-163452号、特開昭62-153853号、特開昭63-146029
号等に記載の化合物を用いることができる。
【0018】さらにV.N.R.Pillai, Synthesis,(1),1(19
80)、A.Abad et al, Tetrahedron Lett.,(47)4555(197
1)、D.H.R.Barton et al, J.Chem.Soc.,(C),329(197
0)、米国特許第3,779,778号、欧州特許第126,712号等に
記載の光により酸を発生する化合物も使用することがで
きる。
【0019】上記活性光線又は放射線の照射により分解
して酸を発生する化合物の中で、特に有効に用いられる
ものについて以下に説明する。 (1)トリハロメチル基が置換した下記一般式(PAG
1)で表されるオキサゾール誘導体又は一般式(PAG
2)で表されるS−トリアジン誘導体。
【0020】
【化5】
【0021】式中、R201は置換もしくは未置換のアリ
ール基、アルケニル基、R202は置換もしくは未置換の
アリール基、アルケニル基、アルキル基、−C(Y)3
をしめす。Yは塩素原子又は臭素原子を示す。具体的に
は以下の化合物を挙げることができるがこれらに限定さ
れるものではない。
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】(2)下記の一般式(PAG3)で表され
るヨードニウム塩、又は一般式(PAG4)で表される
スルホニウム塩。
【0026】
【化9】
【0027】ここで式Ar1、Ar2は、同一又は異なっ
て、置換もしくは未置換のアリール基を示す。好ましい
置換基としては、アルキル基、ハロアルキル基、シクロ
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ニトロ基、カ
ルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ヒロドキシ
基、メルカプト基及びハロゲン原子が挙げられる。
【0028】R203、R204、R205は、同一又は異なっ
て、置換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示
す。好ましくは、炭素数6〜14のアリール基、炭素数
1〜8のアルキル基及びそれらの置換誘導体である。好
ましい置換基としては、アリール基に対しては炭素数1
〜8のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、アル
コキシカルボニル基、アシロキシ基、ニトロ基、カルボ
キシル基、ヒロドキシ基及びハロゲン原子であり、アル
キル基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ基、カルボ
キシル基、アルコシキカルボニル基である。
【0029】Z-は対アニオンを示し、例えばBF4 -
AsF6 -、PF6 -、SbF6 -、SiF6 2-、ClO4-
CF3SO3 -等のパーフルオロアルカンスルホン酸アニ
オン、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸アニオン、ナ
フタレン−1−スルホン酸アニオン等の縮合多核芳香族
スルホン酸アニオン、アントラキノンスルホン酸 アニ
オン、スルホン酸基含有染料等を挙げることができるが
これらに限定されるものではない。
【0030】またR203、R204、R205のうちの2つ及
びAr1、Ar2はそれぞれの単結合又は置換基を介して
結合してもよい。
【0031】具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】
【化13】
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】
【化18】
【0041】
【化19】
【0042】
【化20】
【0043】
【化21】
【0044】
【化22】
【0045】一般式(PAG3)、(PAG4)で示さ
れる上記オニウム塩は公知であり、例えばJ.W.Knapczyk
etal,J.Am.Chem.Soc.,91,145(1969)、A.L.Maycok eta
l, J.Org.Chem.,35,2532,(1970)、E.Goethas etal ,Bul
l.Soc.Chem.Belg.,73,546,(1964) 、H.M.Leicester、J.
Ame.Chem.Soc.,51,3587(1929)、J.V.Crivello etal,J.P
olym.Chem.Ed.,18,2677(1980)、米国特許第2,807,648
号及び同4,247,473号、特開昭53-101,331号等に記載の
方法により合成することができる。
【0046】(3)下記一般式(PAG5)で表される
ジスルホン誘導体又は一般式(PAG6)で表されるイ
ミノスルホネート誘導体。
【0047】
【化23】
【0048】式中、Ar3、Ar4は、同一又は異なっ
て、置換もしくは未置換のアリール基を示す。R206
置換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。
Aは置換もしくは未置換のアルキレン基、アルケニレン
基、アリーレン基を示す。具体例としては以下に示す化
合物が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0049】
【化24】
【0050】
【化25】
【0051】
【化26】
【0052】
【化27】
【0053】
【化28】
【0054】
【化29】
【0055】これらの活性光線又は放射線の照射により
分解して酸を発生する化合物の添加量は、レジスト組成
物の全重量(塗布溶媒を除く)を基準として通常0.0
01〜40重量%の範囲で用いられ、好ましくは0.0
1〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%の範
囲で使用される。活性光線又は放射線の照射により分解
して酸を発生する化合物の添加量が、0.001重量%
より少ないと感度が低くなり、また添加量が40重量%
より多いとレジストの光吸収が高くなりすぎ、プロファ
イルの悪化や、プロセス(特にベーク)マージンが狭く
なり好ましくない。
【0056】(C)酸の作用により分解し、スルホン酸
を発生する化合物(以下、スルホン酸発生化合物ともい
う) 本発明において、スルホン酸発生化合物は、酸が存在し
ない場合には安定であるが、露光により光酸発生剤から
発生した酸の作用により分解して、スルホン酸を生成す
るものである。ここで、スルホン酸発生化合物から生成
する酸は、その酸の強度が大きいものが好ましく、具体
的にはその酸の解離定数(pKa)として3以下が好まし
く、より好ましくは2以下である。スルホン酸発生化合
物から発生する酸としては、アルキル基、環状アルキル
基、アリール基又はアラルキル基を有するスルホン酸が
好ましい。スルホン酸発生化合物としては、下記一般式
(1)〜(5)で表される化合物が好ましい。
【0057】
【化30】
【0058】上記一般式(1)〜(5)において、R
は、アルキル基、環状アルキル基、アリール基又はアラ
ルキル基を表す。R0は、−COOR0で酸の作用により
分解する基を構成する基を表す。R1は、アルキル基、
環状アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキ
シ基、又はアリーロキシ基を表す。R2は、アルキル基
又はアラルキル基を表す。R3は、アルキル基、環状ア
ルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。R4
5は、同一又は異なって、アルキル基を表し、R4とR
5が互いに結合して環を形成してもよい。R6は、水素原
子又はアルキル基を表す。R7は、水素原子、アルキル
基、環状アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表
す。R8は、アルキル基、環状アルキル基、アリール基
又はアラルキル基を表す。R9は、水素原子、アルキル
基、環状アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表
す。但し、R9は、R7と結合して環を形成しても良い。
10は、アルキル基、環状アルキル基、アルコキシ基、
アリール基、アラルキル基、アリーロキシ基又はアルケ
ニルオキシ基を表す。R11は、アルキル基、環状アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基、アリ
ーロキシ基又はアルケニル基を表す。R10とR11は、互
いに結合して環を形成してもよい。
【0059】上記式(1)から(5)において、アルキ
ル基としては、炭素数1〜8個のアルキル基が挙げら
れ、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、オクチル基等が挙げられる 環状アルキル基としては、炭素数4〜10個の環状アル
キル基が挙げられ、具体的には、シクロプロピル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル
基、アダマンチル基、ボロニル基、イソボロニル基、ト
リシクロデカニル基、ジシクロペンテニル基、ノボルナ
ンエポキシ基、メンチル基、イソメンチル基、ネオメン
チル基、テトラシクロドデカニル基等基等が挙げられ
る。
【0060】アリール基としては、炭素数6〜14個の
アリール基が挙げられ、具体的には、フェニル基、ナフ
チル基、トリル基等が挙げられる。アラルキル基として
は、炭素数7〜20個のアラルキル基が挙げられ、具体
的にはベンジル基、フェネチル基、ナフチルエチル基等
が挙げられる。アルコキシ基としては、炭素数1〜8個
のアルコキシ基が挙げられ、具体的にはメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
アルケニル基としては、炭素2〜6個のアルケニル基が
挙げられ、具体的にはビニル基、プロペニル基、アリル
基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、シクロ
ヘキセニル基等が挙げられる。
【0061】アリーロキシ基としては、炭素数6〜14
個のアリーロキシ基が挙げられ、具体的にはフェノキシ
基、ナフトキシ基等が挙げられる。アルケニルオキシ基
としては、炭素数2〜8個のアルケニルオキシ基が挙げ
られ、具体的にはビニルオキシ基、アリルオキシ基等が
挙げられる。
【0062】上記各置換基にはさらに置換基を有しても
よく、置換基としてはたとえば次のようなものを例示で
きる。すなわち、Cl、Br、Fなどのハロゲン原子、
−CN基、−OH基、炭素数1〜4個のアルキル基、炭
素数3〜8個のシクロアルキル基、炭素数1〜4個のア
ルコキシ基、アセチルアミノ基などのアシルアミノ基、
ベンジル基、フェネチル基などのアラルキル基、フェノ
キシエチル基などのアリロキシアルキル基、炭素数2〜
5個のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜5個のアシ
ルオキシ基等を挙げることができる。しかも、置換基の
範囲はこれらに限定されるものではない。
【0063】R4とR5が互いに結合して形成する環とし
ては、1,3−ジオキソラン環、1,3−ジオキサン環
等が挙げられる。R7とR9が互いに結合して形成する環
としては、シクロペンチル環、シクロヘキシル環等が挙
げられる。R10とR11が互いに結合して形成する環とし
ては、環内に酸素原子を含んでいてもよい、3−オキソ
シクロヘキセニル環、3−オキソインデニル環等が挙げ
られる。酸分解性基としては、R0としてt−ブチル
基、t−アミル基等の3級アルキル基、イソボロニル
基、1−エトキシエチル基、1−ブトキシエチル基、1
−イソブトキシエチル基、1−シクロヘキシロキシエチ
ル基等の1−アルコキシエチル基、1−メトキシメチル
基、1−エトキシメチル基等のアルコキシメチル基、テ
トラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、トリ
アルキルシリル基、3−オキソシクロヘキシル基等を表
すものを挙げることができる。
【0064】上記R、R0、R1〜R11の各々の好ましい
ものとして以下のものが挙げられる。 R;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オク
チル基、トリフルオロメチル基、ノナフルオロブチル
基、ヘプタデカフルオロオクチル基、2,2,2−トリ
フルオロエチル基、フェニル基、ペンタフルオロフェニ
ル基、メトキシフェニル基、トルイル基、メシチル基、
フルオロフェニル基、ナフチル基、シクロヘキシル基、
樟脳基 R0;t−ブチル基、メトキシメチル基、エトキシメチ
ル基、1−エトキシエチル基、テトラヒドロピラニル基 R1;メチル基、エチル基、プロピル基、シクロプロピ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル
基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、フェノキシ基、ナフト
キシ基 R2;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ベ
ンジル基 R3;メチル基、エチル基、プロピル基、シクロプロピ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル
基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基、ナフチル
メチル基 R4、R5;メチル基、エチル基、プロピル基、互いに結
合してエチレン基、プロピレン基を形成したもの R6;水素原子、メチル基、エチル基
【0065】R7、R9;水素原子、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、シクロプロピ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル
基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基、互いに結
合してシクロペンチル環、シクロヘキシル環を形成した
もの R8;メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチ
ル基、ネオペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル
基、ベンジル基 R10;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、シクロプロピル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、メトキシ基、エトキ
シ基、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基、フェノキ
シ基、ナフトキシ基、ビニロキシ基、メチルビニロキシ
基、互いに結合して酸素原子をふくんでよい、3−オキ
ソシクロヘキセニル環、3−オキソインデニル環を形成
したもの R11;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、シクロプロピル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、メトキシ基、エトキ
シ基、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基、フェノキ
シ基、ナフトキシ基、ビニル基、アリル基、互いに結合
して酸素原子をふくんでよい、3−オキソシクロヘキセ
ニル環、3−オキソインデニル環を形成したもの 以下、一般式(1)〜(5)で表される化合物の具体例
を例示するが、本発明の内容がこれらに限定されるもの
ではない。
【0066】
【化31】
【0067】
【化32】
【0068】
【化33】
【0069】
【化34】
【0070】
【化35】
【0071】本発明においては、スルホン酸発生化合物
として上記一般式(4)で示される化合物が特に好まし
い。本発明において、上記スルホン酸発生化合物の組成
物中の添加量としては、組成物の全固形分に対して、
0.01〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.
05〜5重量%である。
【0072】(B)酸の作用により分解しアルカリに対
する溶解性が増加する樹脂 酸の作用により分解し、アルカリ現像液中での溶解性が
増加する樹脂、すなわち一般式(I)又は一般式(II)
で表される繰り返し単位のうち少なくとも1つを含む重
合体を含有する樹脂について説明する。
【0073】上記一般式(I)、一般式(II)におい
て、R1 〜R8 における酸の作用により分解する基(酸
分解性基ともいう)としては、−C(=O)−X1 −R
0 で表される基が挙げられる。ここで、R0 としては、
t−ブチル基、t−アミル基等の3級アルキル基、イソ
ボロニル基、1−エトキシエチル基、1−ブトキシエチ
ル基、1−イソブトキシエチル基、1−シクロヘキシロ
キシエチル基等の1−アルコキシエチル基、1−メトキ
シメチル基、1−エトキシメチル基等のアルコキシメチ
ル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル
基、トリアルキルシリルエステル基、3−オキソシクロ
ヘキシルエステル基、2−メチル−2−アダマンチル
基、メバロニックラクトン残基、2−(γ−ブチロラク
トニルオキシカルボニル)−2−プロピル基等を挙げる
ことができる。X1 は、前記一般式〔I〕おけるR1
8 のXと同義である。
【0074】R1 〜R8、R9、R10、R11〜R20におけ
るアルキル基としては、炭素数1〜10個の直鎖状ある
いは分岐状アルキル基が好ましく、より好ましくは炭素
数1〜6個の直鎖状あるいは分岐状アルキル基であり、
更に好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブ
チル基、t−ブチル基である。
【0075】R1 〜R8、R9 における環状炭化水素基
としては、例えば環状アルキル基、有橋式炭化水素であ
り、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、アダマンチル基、2−メチル−2−アダマンチ
ル基、ノルボルニル基、ボロニル基、イソボロニル基、
トリシクロデカニル基、ジシクロペンテニル基、ノボル
ナンエポキシ基、メンチル基、イソメンチル基、ネオメ
ンチル基、テトラシクロドデカニル基等を挙げることが
できる。
【0076】R9 におけるアルコキシ基としては、メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭
素数1〜4個のものが挙げることができる。
【0077】R10における環状アルキル基としては、シ
クロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、アダマンチル基、2−メチル−2−アダマンチル
基、ノルボルニル基、ボロニル基、イソボロニル基、ト
リシクロデカニル基、ジシクロペンテニル基、ノボルナ
ンエポキシ基、メンチル基、イソメンチル基、ネオメン
チル基、テトラシクロドデカニル基等を挙げることがで
きる。
【0078】上記アルキル基、環状炭化水素基、環状ア
ルキル基、アルコキシ基における更なる置換基として
は、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アルコキ
シ基、アシル基、シアノ基、アシルオキシ基等を挙げる
ことができる。ここで、アルコキシ基としては、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素
数1〜4個のものが挙げることができ、アシル基として
はホルミル基、アセチル基等を挙げることができ、アシ
ルオキシ基としてはアセトキシ基等を挙げることができ
る。
【0079】Aにおけるアルキレン基、置換アルキレン
基としては、下記で示される基を挙げることができる。 −〔C(Ra )(Rb )〕r − 式中、 Ra 、Rb :水素原子、アルキル基、置換アルキル基、
ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基を表し、両者は同
一でも異なっていてもよく、アルキル基としてはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基
等の低級アルキル基が好ましく、更に好ましくはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基よりなる群
から選択された置換基を表す。置換アルキル基の置換基
としては、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基を挙げ
ることができる。アルコキシ基としてはメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素数1〜4
個のものを挙げることができる。rは1〜10の整数を
表す。
【0080】上記一般式(I)又は(II)において、ハ
ロゲン原子としては塩素原子、臭素原子、フッ素原子、
沃素原子等を挙げることができる。
【0081】上記(B)の樹脂においては、上記酸分解
性基は、一般式(I)又は一般式(II)で表される繰り
返し単位に含まれてもよいし、別の繰り返し単位(共重
合成分)に含まれてもよい。
【0082】本発明の(B)の樹脂は、ノルボルネン骨
格を有する単量体を重合、必要ならポリマー反応するこ
とにより得られる。重合反応に関してはアゾ系開始剤等
の一般的なラジカル開始剤を用いたラジカル重合によっ
ても得ることができるが、より好ましくはPd触媒等に
よる付加重合により合成される。
【0083】本発明における上記樹脂は、一般式(I)
又は一般式(II)の繰り返し単位を1種あるいは複数含
む以外に、ドライエッチング耐性や標準現像液適性、基
板密着性、レジストプロファイル、さらにレジストの一
般的な必要要件である解像力、耐熱性、感度等を調節す
る目的で様々な繰り返し単位を含む共重合体として使用
することができる。好ましい共重合成分(繰り返し単
位)としては下記一般式〔V]〜〔VI〕(非開環重合
型)で表される繰り返し単位を挙げることができる。
【0084】
【化36】
【0085】ここで、Zは酸素原子、−NH−、−N
(−R50)−、−N(−OSO2R50)−を表す。
ここで、R50は、前記一般式(I)又は一般式(II)
のところで例示した(置換)アルキル基又は(置換)環
状アルキル基を表す。
【0086】本発明における上記(B)樹脂において、
各繰り返し単位の含有モル比はレジストのドライエッチ
ング耐性や標準現像液適性、基板密着性、レジストプロ
ファイル、さらにはレジストの一般的な必要特性である
解像力、耐熱性、感度等を調節するために適宜設定され
る。
【0087】但し、本発明における(B)樹脂中、一般
式(I)及び/又は一般式(II)で表される繰り返し単
位の含有量は、全単量体繰り返し単位中10モル%以上
であり、好ましくは20モル%以上、更に好ましくは3
0モル%以上である。また、本発明における樹脂中、酸
分解性基を含有する繰り返し単位の含有量は、全単量体
繰り返し単位中10〜90モル%であり、好ましくは1
5〜85モル%、更に好ましくは20〜80モル%であ
る。密着性を付与するカルボキシル基の含有量は、樹脂
中0.05〜2.0ミリ当量/gであり、好ましくは
0.1〜1.8ミリ当量/g、更に好ましくは0.3〜
1.5ミリ当量/gである。
【0088】本発明の(B)樹脂を構成する一般式
(I)、一般式(II)で表される繰り返し単位、及び好
ましい共重合成分としての上記一般式〔V]及び〔VI〕
で示される繰り返し単位の例([I-1] 〜[I-40]、[II-
1]〜[II-40]、[III-1] 〜[III-37] 、[IV-1]〜[IV
-34]、[V-1]〜[V-16] )を以下に示すが、本発明
の内容が決してこれらに限られるものではない。
【0089】
【化37】
【0090】
【化38】
【0091】
【化39】
【0092】
【化40】
【0093】
【化41】
【0094】
【化42】
【0095】
【化43】
【0096】
【化44】
【0097】
【化45】
【0098】
【化46】
【0099】
【化47】
【0100】
【化48】
【0101】
【化49】
【0102】
【化50】
【0103】
【化51】
【0104】
【化52】
【0105】
【化53】
【0106】
【化54】
【0107】
【化55】
【0108】このような樹脂は、本発明の効果が有効に
得られる範囲内で、更に以下のような単量体を繰り返し
単位として共重合させることができるが、これらに限定
されるものではない。これにより、前記樹脂に要求され
る性能、特に(1)塗布溶剤に対する溶解性、(2)製
膜性(ガラス転移点)、(3)アルカリ現像性、(4)
膜べり(親疎水性、アルカリ可溶性基選択)、(5)未
露光部の基板への密着性、(6)ドライエッチング耐
性、の微調整が可能となる。このような共重合単量体と
しては、例えば、アクリル酸エステル類、メタクリル酸
エステル類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、
アリル化合物、ビニルエーテル類、ビニルエステル類等
から選ばれる付加重合性不飽和結合を1個有する化合物
などを挙げることができる。
【0109】具体的には、例えばアクリル酸エステル
類、例えばアルキル(アルキル基の炭素原子数は1〜1
0のものが好ましい)アクリレート(例えば、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸アミル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル
酸エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−
t−オクチル、クロルエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート2,2−ジメチルヒドロキシプ
ロピルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリレ
ート、トリメチロールプロパンモノアクリレート、ペン
タエリスリトールモノアクリレート、ベンジルアクリレ
ート、メトキシベンジルアクリレート、フルフリルアク
リレート、テトラヒドロフルフリルアクリレートな
ど);
【0110】メタクリル酸エステル類、例えばアルキル
(アルキル基の炭素原子数は1〜10のものが好まし
い。)メタクリレート(例えばメチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソ
プロピルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘキ
シルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、
ベンジルメタクリレート、クロルベンジルメタクリレー
ト、オクチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、
5−ヒドロキシペンチルメタクリレート、2,2−ジメ
チル−3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、トリメ
チロールプロパンモノメタクリレート、ペンタエリスリ
トールモノメタクリレート、フルフリルメタクリレー
ト、テトラヒドロフルフリルメタクリレートなど);
【0111】アクリルアミド類、例えばアクリルアミ
ド、N−アルキルアクリルアミド、(アルキル基として
は炭素原子数1〜10のもの、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ヘプチル
基、オクチル基、シクロヘキシル基、ヒドロキシエチル
基などがある。)、N,N−ジアルキルアクリルアミド
(アルキル基としては炭素原子数1〜10のもの、例え
ばメチル基、エチル基、ブチル基、イソブチル基、エチ
ルヘキシル基、シクロヘキシル基などがある。)、N−
ヒドロキシエチル−N−メチルアクリルアミド、N−2
−アセトアミドエチル−N−アセチルアクリルアミドな
ど;
【0112】メタクリルアミド類、例えばメタクリルア
ミド、N−アルキルメタクリルアミド(アルキル基とし
ては炭素原子数1〜10のもの、例えばメチル基、エチ
ル基、t−ブチル基、エチルヘキシル基、ヒドロキシエ
チル基、シクロヘキシル基などがある。)、N,N−ジ
アルキルメタクリルアミド(アルキル基としてはエチル
基、プロピル基、ブチル基などがある。)、N−ヒドロ
キシエチル−N−メチルメタクリルアミドなど;
【0113】アリル化合物、例えばアリルエステル類
(例えば酢酸アリル、カプロン酸アリル、カプリル酸ア
リル、ラウリン酸アリル、パルミチン酸アリル、ステア
リン酸アリル、安息香酸アリル、アセト酢酸アリル、乳
酸アリルなど)、アリルオキシエタノールなど;
【0114】ビニルエーテル類、例えばアルキルビニル
エーテル(例えばヘキシルビニルエーテル、オクチルビ
ニルエーテル、デシルビニルエーテル、エチルヘキシル
ビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル、エト
キシエチルビニルエーテル、クロルエチルビニルエーテ
ル、1−メチル−2,2−ジメチルプロピルビニルエー
テル、2−エチルブチルビニルエーテル、ヒドロキシエ
チルビニルエーテル、ジエチレングリコールビニルエー
テル、ジメチルアミノエチルビニルエーテル、ジエチル
アミノエチルビニルエーテル、ブチルアミノエチルビニ
ルエーテル、ベンジルビニルエーテル、テトラヒドロフ
ルフリルビニルエーテルなど);
【0115】ビニルエステル類、例えばビニルブチレー
ト、ビニルイソブチレート、ビニルトリメチルアセテー
ト、ビニルジエチルアセテート、ビニルバレート、ビニ
ルカプロエート、ビニルクロルアセテート、ビニルジク
ロルアセテート、ビニルメトキシアセテート、ビニルブ
トキシアセテート、ビニルアセトアセテート、ビニルラ
クテート、ビニル−β−フェニルブチレート、ビニルシ
クロヘキシルカルボキシレートなど;
【0116】イタコン酸ジアルキル類(例えばイタコン
酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジブチル
など);アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタ
コン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等があ
る。
【0117】その他にも、一般式(I)、一般式(II)
で表される繰り返し単位と共重合可能である付加重合性
の不飽和化合物であればよい。上記のような更なる単量
体に基づく繰り返し単位の樹脂中の含有量は、一般式
(I)又は一般式(II)で示される繰り返し構造単位の
総モル数に対して50モル%以下が好ましく、より好ま
しくは40モル%以下、さらに好ましくは30モル%以
下である。50モル%を越えると本発明の効果が十分に
発現しないため好ましくない。
【0118】上記本発明に係わる(B)樹脂の重量平均
分子量は、GPC法で測定されたポリスチレン換算値と
して、好ましくは2,000〜200,000である。
重量平均分子量が2,000未満では耐熱性やドライエ
ッチング耐性の劣化が見られるため余り好ましくなく、
200,000を越えると現像性が劣化したり、粘度が
極めて高くなるため製膜性が劣化するなど余り好ましく
ない結果を生じる。
【0119】本発明の遠紫外線露光用ポジ型フォトレジ
スト組成物に含まれる(B)樹脂の組成物への配合量
は、全レジスト固形分中40〜99重量%が好ましく、
より好ましくは50〜97重量%である。
【0120】本発明の遠紫外線露光用ポジ型フォトレジ
スト組成物は、フッ素系界面活性剤、シリコン系界面活
性剤及びフッ素原子と珪素原子の両方を含有する界面活
性剤の少なくとも1種の界面活性剤を含有することが好
ましい。本発明の遠紫外線露光用ポジ型フォトレジスト
組成物が上記酸分解性樹脂と上記界面活性剤とを含有す
ることにより、250nm以下、特に220nm以下の
露光光源の使用時に、現像欠陥とスカムの少ないレジス
トパターンが得られるばかりでなく、線幅再現性にも優
れるようになる。これらの界面活性剤として、例えば特
開昭62-36663号、特開昭61-226746号、特開昭61-226745
号、特開昭62-170950号、特開昭63-34540号、特開平7-2
30165号、特開平8-62834号、特開平9-54432号、特開平9
-5988号記載の界面活性剤を挙げることができ、下記市
販の界面活性剤をそのまま用いることもできる。使用で
きる市販の界面活性剤として、例えばエフトップEF30
1、EF303、(新秋田化成(株)製)、フロラードFC430、431
(住友スリーエム(株)製)、メガファックF171、F173、F1
76、F189、R08(大日本インキ(株)製)、サーフロンS
−382、SC101、102、103、104、105、106(旭硝子
(株)製)等のフッ素系界面活性剤又はシリコン系界面
活性剤を挙げることができる。またポリシロキサンポリ
マーKP−341(信越化学工業(株)製)もシリコン系界
面活性剤として用いることができる。
【0121】界面活性剤の配合量は、本発明の組成物中
の固形分を基準として、通常0.001重量%〜2重量
%、好ましくは0.01重量%〜1重量%である。これ
らの界面活性剤は1種単独であるいは2種以上を組み合
わせて用いることができる。
【0122】本発明のポジ型フォトレジスト組成物に
は、必要に応じて更に酸分解性溶解阻止化合物、染料、
可塑剤、上記以外の界面活性剤、光増感剤、有機塩基性
化合物、及び現像液に対する溶解性を促進させる化合物
等を含有させることができる。
【0123】本発明の感光性組成物は、上記各成分を溶
解する溶媒に溶かして支持体上に塗布する。ここで使用
する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘキ
サノン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン、γ−ブチ
ロラクトン、メチルエチルケトン、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、2−メトキシエチルアセテート、エチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、トルエン、酢酸エチル、乳
酸メチル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、
エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピル
ビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロ
リドン、テトラヒドロフラン等が好ましく、これらの溶
媒を単独あるいは混合して使用する。
【0124】上記の中でも、好ましい溶媒としては2−
ヘプタノン、γ−ブチロラクトン、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、乳酸メチル、乳
酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロ
ピオン酸エチル、N−メチルピロリドン、テトラヒドロ
フランを挙げることができる。
【0125】上記他の界面活性剤としては、具体的に
は、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等の
ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエ
チレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレ
ンノニルフェノールエーテル等のポリオキシエチレンア
ルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオ
キシプロピレンブロックコポリマー類、ソルビタンモノ
ラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタン
モノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビ
タントリオレエート、ソルビタントリステアレート等の
ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノパルミテ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレ
エート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレー
ト等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類
等のノニオン系界面活性剤等を挙げることができる。こ
れらの界面活性剤の配合量は、本発明の組成物中の固形
分100重量部当たり、通常、2重量部以下、好ましく
は1重量部以下である。これらの界面活性剤は単独で添
加してもよいし、また、いくつかの組み合わせで添加す
ることもできる。
【0126】本発明の遠紫外線露光用ポジ型フォトレジ
スト組成物は、基板上に塗布され、薄膜を形成する。こ
の塗膜の膜厚は0.4〜1.5μmが好ましい。上記組
成物を精密集積回路素子の製造に使用されるような基板
(例:シリコン/二酸化シリコン被覆)上にスピナー、
コーター等の適当な塗布方法により塗布後、所定のマス
クを通して露光し、ベークを行い現像することにより良
好なレジストパターンを得ることができる。ここで露光
光としては、好ましくは250nm以下、より好ましく
は220nm以下の波長の遠紫外線である。具体的に
は、KrFエキシマレーザー(248nm)、ArFエ
キシマレーザー(193nm)、F2エキシマレーザー
(157nm)、X線、電子ビーム等が挙げられ、特に
ArFエキシマレーザー(193nm)が好ましい。
【0127】本発明の遠紫外線露光用ポジ型フォトレジ
スト組成物の現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタ
ケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、
エチルアミン、n−プロピルアミン等の第一アミン類、
ジエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン等の第二アミン
類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の第三
アミン類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノール
アミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキ
シド等の第四級アンモニウム塩、ピロール、ピヘリジン
等の環状アミン類等のアルカリ性水溶液を使用すること
ができる。更に、上記アルカリ性水溶液にアルコール
類、界面活性剤を適当量添加して使用することもでき
る。
【0128】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0129】合成例1(光酸発生剤(PAG4−36)
の合成) ジフェニルスルフォキシド50gをメシチレン800m
Lに溶解させ、ここに塩化アルミニウム200gを添加
し、これを24時間80℃で攪拌した。反応終了後、反
応液を氷2Lにゆっくりとそそぎ込んだ。ここに濃塩酸
400mLを加え70℃で10分加熱した。反応液を室
温まで冷却後、酢酸エチルで洗浄し、濾過した。濾液
に、ヨウ化アンモニウム200gを蒸留水400mLに
溶かしたものを加えた。析出した粉体を濾取、水洗、酢
酸エチルで洗浄、乾燥し、スルフォニウムヨージド72
gを得た。得られたスルフォニウムヨージド50gをメ
タノール300mLに溶解し、これに酸化銀31gを加
えて、4時間攪拌した。反応液を濾過した後、ナノフル
オロブタンスルフォン酸カリウム塩と塩交換し、目的物
である(PAG4−36)40gを回収した。
【0130】合成例2(樹脂(1)〜(7)の合成例) <樹脂(1)の合成>置換基としてカルボキシル基、ヒ
ドロキシ−γ−ブチロラクトンエステル、3−オキソ−
1,1−ジメチルブタノールエステルを有する3種類の
ノルボルネンを10/45/45の割合で仕込み、SP
IE vol.3049 p92(1997)を参考に、
[Pd(CH3CN)4](BF4)2を触媒として使用し重合
させた。得られた樹脂(1)のGPCによる分子量分析
を実施した結果、ポリスチレン換算で18000であっ
た。同様にして樹脂(2)〜(7)を合成した。合成し
た樹脂の構造、分子量は以下の通りである。繰り返し単
位(1)〜(4)は樹脂の構造式の左からの配列に相当
し、その欄の数値はモル%である。
【0131】
【化56】
【0132】
【表1】
【0133】合成例3(スルホン酸発生化合物の合成) 化合物(1−1) アセト酢酸t−ブチルエステル32gをテトラヒドロフ
ランに溶解し、窒素気流下0℃に冷却した。次にナトリ
ウムヒドリドを1.2当量加え、さらにヨウ化メチル4
0gを滴下しながら加えた。滴下終了後、反応液を室温
まで昇温し3時間攪拌した。反応終了後、反応液を蒸留
水に投入し、酢酸エチルで目的物を抽出し、濃縮した。
得られた化合物17gと37%ホルマリン水溶液13
g、ジオキサン6mLを混合攪拌し、反応温度を10℃
〜20℃にコントロールしながらゆっくりと炭酸カリウ
ム7gを加えた。炭酸カリウム添加終了後、そのまま反
応温度を保ちながら8時間攪拌した。反応終了後反応液
に重曹水を滴下し、酢酸エチルで目的物を含む混合物を
抽出した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製、目的物(メチロール体)20gを回
収した。最後に2−ナフタレンスルフォニルクロリド8
gと上で得たメチロール体6gをTHFに溶解し、窒素
気流下0℃に冷却、ピリジン5gを滴下。滴下終了後、
反応液を室温まで昇温し10時間攪拌した。反応終了
後、反応液を中和し、酢酸エチル/水抽出後、有機層を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し目的物で
ある化合物(1−1)8gを得た。
【0134】化合物(1−6) ナフタレンスルフォニルクロリドの代わりにペンタフル
オロベンゼンスルフォニルクロリドを使用した他は上記
と同様にして化合物(1−6)を合成した。
【0135】化合物(2−3) アセト酢酸エチルエステルをエチレングリコールを使用
し、常法に従って環状ケタール化した後、水素化リチウ
ムハイドライドで還元、アセトエタノールのケタール体
を得た。これとカンファースルフォニルクロリドをTH
Fに溶解し、窒素気流下0℃に冷却、過剰のピリジンを
滴下、滴下終了後、反応液を室温まで昇温し10時間攪
拌した。反応終了後、反応液を中和し、酢酸エチル/水
抽出後、有機層をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し目的物である化合物(2−3)を得た。
【0136】化合物(3−2) フェニルシクロヘキセンを酸化オスミウム存在下で酸化
し、シスジオールを合成した後、2−ナフタレンスルフ
ォニルクロリドとTHFに溶解し、窒素気流下0℃に冷
却、過剰のピリジンを滴下。滴下終了後、反応液を室温
まで昇温し10時間攪拌した。反応終了後、反応液を中
和し、酢酸エチル/水抽出後、有機層をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し目的物である化合物(3
−2)を得た。
【0137】化合物(4−1) ジメドンと1.2当量のナフタレンスルフォニルクロリ
ドピリジンをアセトニトリルに溶解し、窒素気流下0℃
に冷却、2当量のピリジンを滴下した。滴下終了後、反
応液を室温まで昇温し8時間攪拌した。反終了後、反応
液を中和し、酢酸エチル/水抽出後、有機層をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し目的物である化合
物(4−1)を得た。
【0138】化合物(4−3) ジメドンの代わりにメルドラム酸を使用した他は、化合
物(4−1)の合成と同様にして化合物(4−3)を合
成した。
【0139】化合物(5−2) Journal of Photopolymer Science and Technologies V
ol. 11 No3 (1998)p505-6記載の方法に準じて化合物
(5−2)を合成した。
【0140】〔実施例〕上記合成例で合成した下記表2
に示す樹脂をそれぞれ1.4gと、光酸発生剤0.18
g、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−5−ノネ
ン(DBN)10mg、界面活性剤(添加量は、組成物
の全固形分に対して1重量%)及びスルホン酸発生化合
物(添加量は、組成物の全固形分に対して2重量%)と
して、表2に示す各化合物を配合し、それぞれ固形分1
4重量%の割合でプロピレングリコールモノエチルエー
テルアセテートに溶解した後、0.1μmのミクロフィ
ルターで濾過し、実施例1〜10のポジ型フォトレジス
ト組成物溶液を調製した。
【0141】表2において、PAG−1はトリフェニル
スルホニウムトリフレートを表し、PAG−2は、上記
で合成した(PAG4−36)を表す。また、表2中の
比較例に用いた樹脂R1は、下記構造のものである。
【0142】
【化57】
【0143】また、界面活性剤は、下記の通りである。 W−1:メガファックF176(大日本インキ(株)
製)(フッ素系) W−2:メガファックR08(大日本インキ(株)製)
(フッ素及びシリコーン系) W−3:ポリシロキサンポリマーKP−341(信越化
学工業(株)製) W−4:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
【0144】(評価試験)得られたポジ型フォトレジス
ト組成物溶液をスピンコータを利用してシリコンウエハ
ー上に塗布し、145℃で90秒間乾燥、約0.5μm
のポジ型フォトレジスト膜を作成し、それにArFエキ
シマレーザー(193nm)で露光した。露光後の加熱
処理を145℃で90秒間行い、2.38%のテトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド水溶液で現像、蒸留水で
リンスし、レジストパターンプロファイルを得た。
【0145】〔現像欠陥数〕:6インチのBare S
i基板上に各レジスト膜を0.5μmに塗布し、真空吸
着式ホットプレートで145℃、60秒間乾燥した。次
に、0.35μmコンタクトホールパターン(Hole
Duty比=1:3)のテストマスクを介してNik
on ステッパーNSR−1505EXにより露光した
後、露光後加熱を145℃で90秒間行った。引き続き
2.38%TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド水溶液)で60秒間のパドル現像後、純水で30
秒間水洗しスピン乾燥した。こうして得られたサンプル
をケーエルエー・テンコール(株)製KLA−2112
機により現像欠陥数を測定し、得られた1次データ値を
現像欠陥数とした。
【0146】〔現像残さ(スカム)の発生〕線幅0.2
2μmのレジストパターンにおける現像残さの残り具合
で評価し、残さが観察されなかったものを○とし、かな
りの量観察されたものを×とした。
【0147】〔線幅再現性〕線幅再現性(線幅変動率)
は、目標の線幅に対する変動率で表わす。即ち、上記の
ように、目標の線幅0.20μmのレジストパターンプ
ロファイルを5回繰り返し作成し、走査型電子顕微鏡で
それらの実測線幅を測定し、それを基に下記式で各回の
線幅変動率を計算し、その線幅変動率の5回の総和を線
幅再現性として評価した。 線幅変動率=|実測線幅−目標の線幅|×100/目標
の線幅 上記評価結果を表2に示す。
【0148】
【表2】
【0149】表2の結果から明らかなように、比較例
は、現像欠陥数、スカムの発生の点で問題を含む。一
方、本発明の遠紫外線露光用ポジ型フォトレジスト組成
物は現像欠陥発生、スカム発生の防止について満足がい
くレベルにある。すなわち、ArFエキシマレーザー露
光を始めとする遠紫外線を用いたリソグラフィーに好適
である。また、特定の界面活性剤を含む本発明のレジス
ト組成物は、現像欠陥ばかりでなく、線幅再現性にも優
れる。
【0150】
【発明の効果】本発明の遠紫外線露光用ポジ型フォトレ
ジスト組成物は、特に170nm〜220nmの範囲の遠
紫外の波長領域の光に対して好適に適用され、現像欠陥
やスカムの発生の防止が実現し、良好なレジストパター
ンプロファイルが得られ、更に線幅再現性にも優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 502R (72)発明者 青合 利明 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA04 AB16 AC04 AC08 AD03 BE00 BE10 BG00 CC20 FA01 FA03 FA12 FA17 4J002 BK001 EB106 EU186 EU216 EV176 EV216 EV237 EV247 EV296 FD206 FD207 GP03 4J100 AK31P AK31Q AM41P AM42P AM42Q AR02Q AR11P BA03P BA03Q BA04P BA04Q BA05P BA05Q BA06P BA06Q BA11P BA11Q BA12P BA12Q BA15P BA15Q BA16P BA16Q BA20P BA20Q BA29P BA29Q BA34P BA34Q BA40P BA40Q BA55P BA59P BA59Q BB18P BC04P BC04Q BC08P BC08Q BC09P BC09Q BC12P BC12Q BC52P BC52Q CA01 CA04 JA38

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)活性光線又は放射線の照射により
    酸を発生する化合物、(B)下記一般式(I)及び一般
    式(II)で表される繰り返し単位のうち少なくとも1種
    を含み、酸の作用により分解しアルカリに対する溶解性
    が増加する樹脂、及び(C)酸の作用により分解し、ス
    ルホン酸を発生する化合物を含有することを特徴とする
    遠紫外線露光用ポジ型フォトレジスト組成物。 【化1】 式中:R1 〜R8は、同じでも異なってもよく、水素原
    子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有
    していてもよい環状炭化水素基、ハロゲン原子、シアノ
    基、−COOH基、酸の作用により分解する基、又は−
    C(=O)−X−A−R 9 を表す。Xは、酸素原子、硫
    黄原子、−NH−、−NHSO2−、−NHSO2NH−
    から選ばれる2価の結合基を表す。Aは、単結合、アル
    キレン基、置換アルキレン基、エーテル基、チオエーテ
    ル基、カルボニル基、エステル基、アミド基、スルフォ
    ンアミド基、ウレタン基、及びウレア基よりなる群から
    選択される1種あるいは2種以上の基を組み合わせた2
    価の基を表す。R9 は、置換基を有していてもよい、ア
    ルキル基、環状炭化水素基あるいはアルコキシ基、−C
    OOH、−COOR10'(R10'はR10の定義と同じもの
    あるいは下記ラクトン構造を表す)、−CN、水酸基、
    −CO−NH−R10、−CO−NH−SO2−R10又は
    下記式で示される基を表す。 【化2】 10は、置換基を有していてもよいアルキル基、又は置
    換基を有していてもよい環状アルキル基を表す。R11
    20は、各々、水素原子又は置換基を有していてもよい
    アルキル基を表す。a、bは1又は2である。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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