JP2000292600A - 荷電粒子ビーム照射方法及び装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム照射方法及び装置

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JP2000292600A
JP2000292600A JP10486699A JP10486699A JP2000292600A JP 2000292600 A JP2000292600 A JP 2000292600A JP 10486699 A JP10486699 A JP 10486699A JP 10486699 A JP10486699 A JP 10486699A JP 2000292600 A JP2000292600 A JP 2000292600A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】照射対象における照射線量の制御精度の低下を
防ぐことができる荷電粒子ビーム照射方法及び装置を提
供することにある。 【解決手段】荷電粒子ビームを円形に走査するための複
数のウォブラー電磁石53,54に磁場検出コイル53
1,541を設け、磁場検出コイル531,541によ
り検出された電圧信号に基づいて、信号処理部41がウ
ォブラー電磁石53,54により走査される荷電粒子ビ
ームの軌道が円形になっているか判定し、軌道が円形に
なっていない場合には荷電粒子ビームの照射を停止させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビームを
照射対象に照射する荷電粒子ビーム照射方法及び装置に
係り、特に、荷電粒子ビームを円形に走査することによ
り均一な照射線量分布を得る荷電粒子ビーム照射方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】照射対象に荷電粒子ビーム(以下、ビー
ムという)を照射する荷電粒子ビーム照射方法として
は、均一な照射線量分布を得るために、複数のウォブラ
ー電磁石を用いてビームを円形に走査するウォブラー法
が知られている。
【0003】特開平10−33697 号公報に記載されている
ように、ウォブラー法では、互いに直交する方向にビー
ムを偏向する2つのウォブラー電磁石に位相が90°ず
れた正弦波波形を有する交流電流を供給することによ
り、ビームを2つのウォブラー電磁石で偏向して円形に
走査している。また、ウォブラー電磁石によって偏向さ
れたビームを散乱体で散乱させることによりビームの照
射線量分布をガウス分布とし、そのビームを円形に走査
することで均一な照射線量分布を得ている。つまり、ガ
ウス分布の重ね合わせにより均一な照射線量分布を得て
いる。
【0004】なお、ウォブラー電磁石に供給される交流
電流の振幅を調節することによって、走査されるビーム
の軌道やその大きさを調節することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したウォブラー法
では、2つのウォブラー電磁石が発する磁場の位相差が
90°になっていない場合や磁場の最大値(振幅)が変
動する場合に、ビームが円形に走査されなくなり、その
結果、均一な照射線量分布が得られなくなる。このよう
に均一な照射線量分布が得られなくなると、照射対象に
おける照射線量の制御精度が低下してしまうという問題
が生じるが、従来技術ではこの照射線量の制御精度の低
下については対策がなされていなかった。
【0006】本発明の目的は、照射対象における照射線
量の制御精度の低下を防ぐことができる荷電粒子ビーム
照射方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、散乱体により荷電粒子ビームを散乱させる
と共に、複数のウォブラー電磁石を用いて荷電粒子ビー
ムを円形に走査しながら照射対象に照射する荷電粒子ビ
ーム照射方法において、前記複数のウォブラー電磁石に
より走査される荷電粒子ビームの軌道が円形になってい
ない場合に、前記照射対象に対する荷電粒子ビームの照
射を停止することにある。
【0008】本発明の特徴によれば、走査される荷電粒
子ビームの軌道が円形になっていない場合には照射対象
への照射を停止するため、照射線量分布が均一な状態で
のみ荷電粒子ビームが照射され、よって、照射対象にお
ける照射線量の制御精度の低下を防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の好適な一実施例である荷
電粒子ビーム照射装置におけるウォブラー電磁石と信号
処理手段を示す。また、図2は、荷電粒子ビーム照射装
置と、荷電粒子ビーム照射装置に荷電粒子ビーム(以
下、ビームという)を供給するシンクロトロンとを備え
た医療用システムを示す。なお、本実施例の医療用シス
テムは、照射対象である患者体内の患部(癌細胞)にビ
ームを照射することにより、患部を治療するためのシス
テムである。
【0011】図2において、前段加速器1は低エネルギ
ー(例えば10MeV)のビームを出射する。前段加速
器1から出射されたビームは、ビーム輸送系2を構成す
る四極電磁石21a〜21d及び偏向電磁石22により
軌道が調節されて、シンクロトロン3の入射器31に導
かれる。シンクロトロン3の入射器31に導かれたビー
ムは、入射器31によりシンクロトロン3に入射され
る。
【0012】入射器31によりシンクロトロン3に入射
されたビームは、偏向電磁石32a〜32dが発する磁
場により軌道が曲げられると共に、四極電磁石33a〜33
hが発する磁場によりベータトロン振動が調節されるこ
とにより、シンクロトロン3の周回軌道に沿って安定に
周回する。高周波加速空胴34は、周回中のビームに電
場を印加することによって、ビームを予め設定されたエ
ネルギーまで加速する。なお、偏向電磁石32a〜32
dと四極電磁石33a〜33hが発する磁場、及び高周
波加速空胴34が発する電場は、図示しない電源から供
給される電流の大きさに応じて変化し、電源から供給さ
れる電流の大きさは制御装置4により制御される。
【0013】出射用電源36は、制御装置4から出力さ
れる高周波信号に応じた高周波電圧を出射用電極35に
印加する。出射用電極35は、印加された高周波電圧に
応じた高周波電磁場を発し、予め設定されたエネルギー
まで加速されたビームに高周波電磁場を印加することに
よって、ビームのベータトロン振動振幅を増加させる。
ベータトロン振動振幅が増加したビームは、共鳴の安定
限界内から安定限界外へと移動する。六極電磁石37
a,37bは、制御装置4により制御される電源(図示
せず)から供給される電流に応じた磁場を発生し、ビー
ムに印加する。安定限界外へと移動したビームは、六極
電磁石37a,37bにより印加される磁場によって共
鳴を起こし、周回する毎にベータトロン振動振幅が増加
する。ベータトロン振動振幅が増加したビームは出射器
38に導かれ、出射器38によりシンクロトロン3から
出射される。
【0014】シンクロトロン3から出射されたビーム
は、照射装置5に導かれる。照射装置5において、四極
電磁石51a〜51f及び偏向電磁石52は、制御装置
4により制御される電源(図示せず)から供給される電
流に応じた磁場を発生する。照射装置5に導かれたビー
ムは、四極電磁石51a〜51fが発する磁場によりベ
ータトロン振動が調節されると共に、偏向電磁石52が
発する磁場により軌道が曲げられて、ウォブラー電磁石
53に導かれる。
【0015】ウォブラー電磁石53は、制御装置4によ
り制御される電源55から出力された正弦波波形を有す
る交流電流(図3の301)に応じて、強度が正弦波的
に変化する磁場を発生する。一方、ウォブラー電磁石5
4にも電源55から正弦波波形を有する交流電流(図3
の302)が供給されるので、ウォブラー電磁石54も
供給された交流電流に応じて強度が正弦波的に変化する
磁場を発生するが、図3に示すように、ウォブラー電磁
石54に供給される交流電流302はウォブラー電磁石
53に供給される交流電流301と位相が90°ずれて
いるため、ウォブラー電磁石53とウォブラー電磁石5
4は位相が90°ずれた磁場を発生する。ウォブラー電
磁石53に導かれたビームは、ウォブラー電磁石53が
発する磁場により偏向された後、ウォブラー電磁石54
が発する磁場により偏向される。前述のように、ウォブ
ラー電磁石53が発する磁場とウォブラー電磁石54が
発する磁場とは位相が90°ずれているので、ウォブラ
ー電磁石53,54が発する磁場により偏向されたビー
ムは円形に走査される。なお、ウォブラー電磁石53,
54に供給される交流電流の振幅は、ウォブラー電磁石
53,54各々の磁極間隔等を考慮した上で、ビームが
円形に走査されるように設定される。
【0016】ウォブラー電磁石53,54により偏向さ
れたビームは、照射ノズル56に入力される。照射ノズ
ル56は、散乱体561,リッジフィルタ562,ボー
ラス563及びコリメータ564を有する。散乱体56
1は、照射ノズル56に入力されたビームを散乱させ
る。散乱体561により散乱させられたビームの照射線
量分布はガウス分布となるので、前述のようにウォブラ
ー電磁石53,54によりビームが円形に走査されるこ
とにより、照射線量分布を均一化することができる。リ
ッジフィルタ562は、散乱体561を通過したビーム
の荷電粒子のエネルギーを減衰して、ビームのエネルギ
ーに幅を持たせる。そのことにより、照射対象である患
者体内におけるビーム進行方向に対する照射範囲を広げ
ることができ、患部全体を同時にかつ均一に照射するこ
とができる。ボーラス563は、リッジフィルター56
2を通過したビームのエネルギーを患部の下部形状に合
わせて調節する。また、コリメータ564は、ビーム進
行方向に対して垂直な方向における患部の形状に合わせ
てビームを成形する。コリメータ564を通過したビー
ムは、照射ノズル56から出力され、患者体内の患部に
照射される。
【0017】ウォブラー電磁石53,54には、ウォブ
ラー電磁石53,54が発する磁場の強度を測定するた
めの磁場検出コイルがそれぞれに設けられており、磁場
検出コイルで検出されたウォブラー電磁石53,54の
各々の磁場強度は、電圧信号として制御装置4に入力さ
れる。制御装置4は、入力された電圧信号に基づいて、
ウォブラー電磁石53,54が発している磁場の位相差
が90°になっているか否か、また磁場強度の最大値
(振幅)がビームを円形に走査するために予め設定され
た値に一致しているか否かを判定する。なお、判定の具
体的手法については後述する。制御装置4は、磁場の位
相差が90°になっていないと判定した場合、或いは磁
場の最大値が予め設定された値に一致していないと判定
した場合に、シャッターコントローラ57にシャッター
閉指令信号を出力すると共に、出射用電源36に対する
高周波信号の出力を停止する。制御装置4からシャッタ
ー閉指令信号が出力されると、シャッターコントローラ
57はシャッター58を閉じ、シンクロトロン3から出
射されるビームを遮断する。一方、制御装置4からの高
周波信号の出力が停止されると、出射用電源36は出射
用電極35に対する高周波電圧の印加を停止するので、
シンクロトロン3からのビームの出射が停止される。
【0018】次に、ウォブラー電磁石53,54が発し
ている磁場の位相差が90°になっているか否か、また
磁場強度の最大値(振幅)が予め設定された値になって
いるか否かの判定の具体的手法について、図1を用いて
説明する。
【0019】図1は、鉄心532と励磁コイル533か
らなるウォブラー電磁石53,鉄心542と励磁コイル
543からなるウォブラー電磁石54,ウォブラー電磁
石53に設けられた磁場検出コイル531,ウォブラー
電磁石54に設けられた磁場検出コイル541、及び制
御装置4の信号処理部41を示し、信号処理部41にお
いて、ウォブラー電磁石53,54が発している磁場の
位相差が90°になっているか否か、また磁場強度の最
大値(振幅)が予め設定された値になっているか否かの
判定が行われる。まずは、ウォブラー電磁石53,54
が発している磁場の位相差が90°で、かつ磁場強度の
最大値が予め設定された値(ビームを円形に走査するた
めに必要とされる値)になっている場合について説明す
る。
【0020】図1において、磁場検出コイル531には
ウォブラー電磁石53が発する磁場に比例した電圧Ev
が誘起される。また、磁場検出コイル541にもウォブ
ラー電磁石54が発する磁場に比例した電圧Ehが誘起
される。本実施例のウォブラー電磁石53,54は、正
弦波的に変化する磁場を発生するので、磁場検出コイル
531,541に誘起される電圧Ev,Ehも、正弦波
波形を有する交流電圧となる。図4の401は磁場検出
コイル531に誘起される電圧Evの波形を示し、図4
の402は磁場検出コイル541に誘起される電圧Eh
の波形を示す。また、磁場検出コイル531に誘起され
る交流電圧Ev、及び磁場検出コイル541に誘起され
る交流電圧Ehは、ぞれぞれ(数1)及び(数2)で表
わされる。
【0021】
【数1】 Ev=Vv・sin(ωt+φ1) …(数1)
【0022】
【数2】 Eh=Vh・sin(ωt+φ2) …(数2) ここで、Vv:Evの振幅、Vh:Ehの振幅、ω:ウ
ォブラー周波数、t:時間、φ1:Evの位相、φ2:E
hの位相である。
【0023】磁場検出コイル531,541に誘起され
た交流電圧Ev,Ehは、電圧信号として信号処理部4
1に入力される。信号処理部41において、電圧信号E
vは振幅調整器411に入力され、電圧信号Ehは振幅
調整器412に入力される。振幅調整器411,412
は、入力された電圧信号Ev,Ehに予め設定された定
数k1,k2を乗算することにより、電圧信号Ev,E
hの振幅を調整する。なお、振幅調整器411に設定さ
れた定数k1は(数3)で表わされ、振幅調整器412
に設定された定数k2は(数4)で表わされる。
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】なお、Aはビームを円形に走査するために
必要とされるウォブラー電磁石53の磁場強度の最大値
(振幅)に対応する電圧値として予め設定された値、B
はビームを円形に走査するために必要とされるウォブラ
ー電磁石54の磁場強度の最大値(振幅)に対応する電
圧値として予め設定された値、kは定数である。
【0027】前述したように、磁場強度の最大値は予め
設定した値(ビームを円形に走査するために必要とされ
る値)になっているので、Vv=A,Vh=Bである。
よって(数1)〜(数4)より、振幅調整器411,4
12により定数k1,k2が乗算された交流信号Ev,
Ehは、それぞれ(数5)及び(数6)で表わされるよ
うに、振幅の等しい電圧信号となる。なお、定数k1が
乗算された交流信号Evの波形を図5の501に示し、
定数k2が乗算された交流信号Ehの波形を図5の50
2に示す。
【0028】
【数5】 Ev=k・sin(ωt+φ1) …(数5)
【0029】
【数6】 Eh=k・sin(ωt+φ2) …(数
6) 振幅調整器411,412で振幅が調整された電圧信号
Ev,Ehは、次に乗算器413,414にそれぞれ入
力される。乗算器413は、入力された電圧信号Evを
2乗し、乗算器414は、入力された電圧信号Ehを2
乗する。乗算器413,414において電圧信号Ev,
Ehを2乗した結果得られる信号は、(数7)及び(数
8)で示される。
【0030】
【数7】 Ev2=k2・sin2(ωt+φ1) …(数7)
【0031】
【数8】 Eh2=k2・sin2(ωt+φ2) …(数8) 乗算器413,414により得られた信号は、加算器4
15に入力される。加算器415は、入力された2つの
信号を加算して、その加算結果である信号Eaを出力す
る。加算器415から出力される信号Eaは(数9)で
示される。
【0032】
【数9】 Ea=Ev2+Eh2=k2・sin2(ωt+φ1)+k2・sin2(ωt+φ2) =k2{sin2(ωt+φ1)+sin2(ωt+φ2)} …(数9) 前述のように、ウォブラー電磁石53,54から発生し
ている磁場の位相差は90°であるので、電圧信号Ev
と電圧信号Ehの位相差も90°であり、よって、φ2
=φ1+90である。従って、加算器415から出力さ
れる信号Eaは(数10)で示すように直流の信号とな
る。
【0033】
【数10】 Ea=k2{sin2(ωt+φ1)+sin2(ωt+φ1+90°)} =k2{sin2(ωt+φ1)+cos2(ωt+φ1)} =k2 …(数10) 加算器415から出力される信号Eaは、比較器41
6,417の各々に入力される。比較器416には予め
2+α の値が設定値として設定されており、比較器4
16は入力された信号Eaと設定値k2+α とを比較す
る。比較器416は、比較の結果、入力信号Eaが設定
値k2+α を超えている場合に“1”を出力し、入力信
号Eaが設定値k2+α 以下である場合に“0”を出力
する。今、入力信号Ea=k2 なので、比較器416か
らは“0”が出力される。一方の比較器417には予め
2−β の値が設定値として設定されており、比較器4
17は入力された信号Eaと設定値k2−β とを比較す
る。比較器417は、比較の結果、入力信号Eaが設定
値k2−β を下回っている場合に“1”を出力し、入力
信号Eaが設定値以上である場合に“0”を出力する。
今、入力信号Ea=k2 なので、比較器417からは
“0”が出力される。なお、k2+α及びk2−βとして
は、ビームが走査されることによって描く軌道(以下、
ビーム走査軌道という)の円形の歪みが許容される限界
の状態における信号Eaの値が設定される。つまり、信
号Eaがk2+α〜k2−βの範囲から外れるような場合
は、ビーム走査軌道の円形の歪みが大きすぎるために照
射線量分布の均一性が低下し、ビームを照射には使用で
きないことを示す。k2+α及びk2−βは、実験により
求められる。
【0034】比較器416,417より出力された信号
は、論理和回路418に入力され、論理和回路418
は、入力された信号のうちの少なくとも一方が“1”で
あった場合に、シャッター閉指令信号をシャッターコン
トローラ57に、また出射停止指令信号を高周波信号発
生部42にそれぞれ出力する。今、論理和回路418に
入力される信号は、2つとも“0”なので、シャッター
閉指令信号及び出射停止指令信号は出力されない。この
ように、ウォブラー電磁石53,54から発生している
磁場の位相差が90°で、かつ磁場強度の最大値が予め
設定された値になっている場合には、ビームの照射が継
続される。すなわち、ビームが円形に走査されていて均
一な照射線量分布が得られているときには、照射対象に
対するビームの照射を継続することになる。
【0035】次に、ウォブラー電磁石53,54が発し
ている磁場の最大値(振幅)が予め設定された値(ビー
ムを円形に走査するために必要とされる値)になってい
ない場合について説明する。
【0036】この場合、電圧信号Evの振幅Vv≠A、
電圧信号Ehの振幅Vh≠Bであるので、振幅調整器4
11,412から出力される電圧信号Ev,Ehはそれ
ぞれ(数11)及び(数12)となり、その結果、加算
器415から出力される信号Eaは(数13)となる。
【0037】
【数11】
【0038】
【数12】
【0039】
【数13】
【0040】(数13)より分かるように、信号Eaは
時間と共にその値が変動する。つまり信号Eaは交流信
号である。その変動幅は、振幅VvとAとの差或いは振
幅VhとBとの差が大きいほど大きくなる。そして、振
幅VvとAとの差或いは振幅VhとBとの差が大きく、
信号Eaがk2+αを超えるか若しくはk2−βを下回る
ような場合には比較器416或いは比較器417から
“1”が出力される。よって、論理和回路418は、シ
ャッター閉指令信号をシャッターコントローラ57に出
力すると共に、出射停止指令信号を高周波信号発生部4
2に出力する。シャッター閉指令信号が入力されたシャ
ッターコントローラ57は、シャッター58を閉じる。
シャッター58が閉じられることにより、シンクロトロ
ン3から出射されるビームはシャッター58により遮断
される。一方、出射停止指令信号が入力された高周波信
号発生部42は高周波信号の発生を停止し、制御装置4
からの出射用電源36に対する高周波信号の出力が停止
される。高周波信号が入力されなくなった出射用電源3
6は出射用電極35に対する高周波電圧の印加を停止す
るため、ビームに対する出射用電極35からの高周波電
磁場の印加も停止され、シンクロトロン3からのビーム
の出射が停止される。
【0041】このように、ウォブラー電磁石53,54
が発している磁場の最大値(振幅)が予め設定された値
(ビームを円形に走査するために必要とされる値)にな
っておらず、その結果として信号Eaがk2+αを超え
るか若しくはk2−βを下回るような場合には、シンク
ロトロン3からのビームの出射が停止され、患者の患部
に対するビームの照射が停止される。すなわち、ウォブ
ラー電磁石53,54が発している磁場の最大値が予め
設定された値になっていないために、ビーム走査軌道の
円形が歪んで、均一な照射線量分布が得られない場合に
は、患者の患部に対するビームの照射が停止される。
【0042】次に、ウォブラー電磁石53,54が発し
ている磁場の位相差が90°になっていない場合につい
て説明する。
【0043】この場合、φ2≠φ1+90であるので、加
算器415から出力される信号Eaは(数14)に示す
通り、時間と共にその値が変動する交流信号となる。
【0044】
【数14】 Ea=k2{sin2(ωt+φ1)+sin2(ωt+φ2)} …(数14) 信号Eaの変動幅は、位相φ1と位相φ2との位相差が、
90°から離れるほど大きくなる。そして、位相φ1
位相φ2との位相差が90°から大きく離れ、信号Ea
がk2+αを超えるか若しくはk2−βを下回るような場
合には、比較器416或いは比較器417から“1”が
出力される。よって、論理和回路418は、シャッター
閉指令信号をシャッターコントローラ57に、また出射
停止指令信号を高周波信号発生部42にそれぞれ出力す
る。
【0045】ウォブラー電磁石53,54が発している
磁場の最大値(振幅)が予め設定された値になっていな
い場合と同様に、シャッター閉指令信号が入力されたシ
ャッターコントローラ57は、シャッター58を閉じ、
シンクロトロン3から出射されるビームはシャッター5
8により遮断される。一方、出射停止指令信号が入力さ
れた高周波信号発生部42は高周波信号の発生を停止
し、制御装置4からの出射用電源36に対する高周波信
号の出力が停止されるので、シンクロトロン3からのビ
ームの出射が停止される。
【0046】このように、ウォブラー電磁石53,54
が発している磁場の位相差が90°になっておらず、そ
の結果として信号Eaがk2+αを超えるか若しくはk2
−βを下回るような場合には、シンクロトロン3からの
ビームの出射が停止され、患者の患部に対するビームの
照射が停止される。すなわち、ウォブラー電磁石53,
54が発している磁場の位相差が90°になっていない
ために、ビーム走査軌道の円形が歪んで均一な照射線量
分布が得られない場合には、患者の患部に対するビーム
の照射が停止される。
【0047】なお、本実施例では、ウォブラー電磁石5
3,54が発している磁場の最大値が予め設定された値
になっていないためにビーム走査軌道の円形が歪む場合
と、ウォブラー電磁石53,54が発している磁場の位
相差が90°になっていないためにビーム走査軌道の円
形が歪む場合とを区別して説明したが、実際には磁場の
最大値が予め設定された値になっていないことと磁場の
位相差が90°になっていないことの両方の影響により
ビーム走査軌道の円形が歪む場合もあり、その場合でも
制御装置4によりシンクロトロン3からのビームの出射
を停止することができる。
【0048】以上説明したように、本実施例によれば、
ビームが円形に走査されて均一な照射線量分布が得られ
ている場合には、照射対象に対するビームの照射を継続
し、ビーム走査軌道の円形が予め定められた許容範囲以
上に歪んで均一な照射線量分布が得られない場合には、
照射対象に対するビームの照射を停止する。よって、照
射対象における照射線量の制御精度の低下を防ぐことが
できる。
【0049】なお、本実施例では、磁場検出コイルに誘
起される交流電圧に基づいて、磁場の最大値が予め設定
された値になっていないことと磁場の位相差が90°に
なっていないことの判定を行ったが、ウォブラー電磁石
53,54に供給される交流電流を検出して、その交流
電流に基づいて上記判定を行うことも可能である。しか
し、本実施例のように実際に発生した磁場に基づいて判
定を行うことにより、ウォブラー電磁石53,54の不
具合が原因である場合にも対応することができる。つま
り、ウォブラー電磁石53,54に供給される交流電流
に基づいて判定を行う場合には、交流電流が正しく供給
されているにもかかわらずウォブラー電磁石53,54
の不具合により磁場の位相や振幅が変動してしまうとき
に、位相や振幅の変動を検出することはできない。
【0050】また、本実施例では、シャッター58によ
るビームの遮断とシンクロトロン3からのビームの出射
の停止の両方を行っているため、どちらか一方を行う場
合に比べて、より安全性が高くなる。更に、この2つの
方法に加えて、シンクロトロン3における共鳴の安定限
界を大きくすることによりビームの出射を停止する方法
も併用すれば、更に安全性を高めることができる。
【0051】なお、本実施例では、シンクロトロン3か
ら出射されるビームを照射対象である患者の患部(癌細
胞)に照射する医療用システムについて説明したが、ビ
ームを加速する加速器としてサイクロトロンを用いた医
療用システムにも適用できる。また、照射対象が癌患者
に限られるものでないことは言うまでもない。
【0052】更に、本実施例では、磁場検出コイル53
1,541の出力信号を制御装置4の信号処理部41に
て処理しているが、信号処理部41に相当する信号処理
回路を制御装置4と別に設けても良い。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、照射線量分布が均一な
状態でのみ荷電粒子ビームが照射されるので、照射対象
における照射線量の制御精度の低下を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である荷電粒子ビーム
照射装置におけるウォブラー電磁石と信号処理手段の構
成図である。
【図2】本発明の好適な一実施例である荷電粒子ビーム
照射装置を用いた医療用システムの構成図である。
【図3】図2のウォブラー電磁石53,54に供給され
る交流電流の波形を示す図である。
【図4】図1の磁場検出コイル531,541から出力
される電圧信号の波形を示す図である。
【図5】図1の振幅調整器411,412から出力され
る電圧信号の波形を示す図である。
【符号の説明】
1…前段加速器、2…ビーム輸送系、3…シンクロトロ
ン、4…制御装置、5…照射装置、41…信号処理部、
53,54…ウォブラー電磁石、531,541…磁場検
出コイル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】散乱体により荷電粒子ビームを散乱させる
    と共に、複数のウォブラー電磁石を用いて荷電粒子ビー
    ムを円形に走査しながら照射対象に照射する荷電粒子ビ
    ーム照射方法において、 前記複数のウォブラー電磁石により走査される荷電粒子
    ビームの軌道が円形になっていない場合に、前記照射対
    象に対する荷電粒子ビームの照射を停止することを特徴
    とする荷電粒子ビーム照射方法。
  2. 【請求項2】散乱体により荷電粒子ビームを散乱させる
    と共に、正弦波波形を有する第1の交流電流が供給され
    る第1のウォブラー電磁石が発する磁場、及び正弦波波
    形を有しかつ前記第1の交流電流との位相差が90°で
    ある第2の交流電流が供給される第2のウォブラー電磁
    石が発する磁場により荷電粒子ビームを円形に走査しな
    がら照射対象に照射する荷電粒子ビーム照射方法におい
    て、 前記第1のウォブラー電磁石が発する磁場と前記第2の
    ウォブラー電磁石が発する磁場との位相差が90°にな
    っていない場合に、前記照射対象に対する荷電粒子ビー
    ムの照射を停止することを特徴とする荷電粒子ビーム照
    射方法。
  3. 【請求項3】散乱体により荷電粒子ビームを散乱させる
    と共に、磁場により荷電粒子ビームを偏向する第1のウ
    ォブラー電磁石及び第2のウォブラー電磁石に荷電粒子
    ビームが円形に走査されるように振幅が設定された交流
    電流を供給して、前記第1のウォブラー電磁石及び第2
    のウォブラー電磁石が発する磁場により荷電粒子ビーム
    を円形に走査しながら照射対象に照射する荷電粒子ビー
    ム照射方法において、 前記第1のウォブラー電磁石が発する磁場の強度、或い
    は前記第2のウォブラー電磁石が発する磁場の強度が、
    予め設定された磁場強度になっていない場合に、前記照
    射対象に対する荷電粒子ビームの照射を停止することを
    特徴とする荷電粒子ビーム照射方法。
  4. 【請求項4】荷電粒子ビームを散乱させる散乱体と、荷
    電粒子ビームを円形に走査するための複数のウォブラー
    電磁石とを有し、前記複数のウォブラー電磁石により円
    形に走査される荷電粒子ビームを出力する荷電粒子ビー
    ム照射装置において、 前記複数のウォブラー電磁石毎に設けられた複数の磁場
    検出コイルと、前記複数の磁場検出コイルにより検出さ
    れた前記複数のウォブラー電磁石が発する磁場に基づい
    て、前記複数のウォブラー電磁石により走査される荷電
    粒子ビームの軌道が円形になっているか判定し、前記軌
    道が円形になっていない場合に荷電粒子ビームの出力を
    停止させる制御装置とを備えたことを特徴とする荷電粒
    子ビーム照射装置。
  5. 【請求項5】荷電粒子ビームを散乱させる散乱体と、正
    弦波波形を有する第1の交流電流が供給される第1のウ
    ォブラー電磁石と、正弦波波形を有しかつ前記第1の交
    流電流との位相差が90°である第2の交流電流が供給
    される第2のウォブラー電磁石とを有し、前記第1のウ
    ォブラー電磁石及び前記第2のウォブラー電磁石により
    円形に走査される荷電粒子ビームを出力する荷電粒子ビ
    ーム照射装置において、 前記第1のウォブラー電磁石及び前記第2のウォブラー
    電磁石に設けられた磁場検出コイルと、前記磁場検出コ
    イルにより検出された前記第1のウォブラー電磁石が発
    する磁場及び前記第2のウォブラー電磁石が発する磁場
    に基づいて、前記第1のウォブラー電磁石が発する磁場
    と前記第2のウォブラー電磁石が発する磁場との位相差
    が90°になっているか判定し、前記位相差が90°に
    なっていない場合に荷電粒子ビームの出力を停止させる
    制御装置とを備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム照
    射装置。
  6. 【請求項6】荷電粒子ビームを散乱させる散乱体と、荷
    電粒子ビームが円形に走査されるように振幅が設定され
    た交流電流が供給される第1のウォブラー電磁石及び第
    2のウォブラー電磁石とを有し、前記第1のウォブラー
    電磁石及び前記第2のウォブラー電磁石により円形に走
    査される荷電粒子ビームを出力する荷電粒子ビーム照射
    装置において、 前記第1のウォブラー電磁石及び前記第2のウォブラー
    電磁石に設けられた磁場検出コイルと、前記磁場検出コ
    イルにより検出された前記第1のウォブラー電磁石が発
    する磁場及び前記第2のウォブラー電磁石が発する磁場
    に基づいて、前記第1のウォブラー電磁石が発する磁場
    の強度及び前記第2のウォブラー電磁石が発する磁場の
    強度が予め設定された磁場強度になっているか判定し、
    前記磁場の強度が予め設定された磁場強度になっていな
    い場合に荷電粒子ビームの出力を停止させる制御装置と
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム照射装置。
  7. 【請求項7】荷電粒子ビームを加速した後、出射する加
    速器と、 前記加速器から出射された荷電粒子ビームを散乱させる
    散乱体と、前記加速器から出射された荷電粒子ビームを
    円形に走査するための複数のウォブラー電磁石とを有
    し、前記複数のウォブラー電磁石により円形に走査され
    る荷電粒子ビームを出力する荷電粒子ビーム照射装置と
    を有する医療用システムにおいて、 前記複数のウォブラー電磁石毎に設けられた複数の磁場
    検出コイルと、 前記複数の磁場検出コイルにより検出された前記複数の
    ウォブラー電磁石が発する磁場に基づいて、前記複数の
    ウォブラー電磁石により走査される荷電粒子ビームの軌
    道が円形になっているか判定し、前記軌道が円形になっ
    ていない場合に前記加速器からの荷電粒子ビームの出射
    を停止させることにより前記荷電粒子ビーム照射装置か
    らの荷電粒子ビームの出力を停止させる制御装置とを備
    えたことを特徴とする医療用システム。
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