JP2000292364A - 疵目向き判別システム - Google Patents

疵目向き判別システム

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JP2000292364A
JP2000292364A JP11101625A JP10162599A JP2000292364A JP 2000292364 A JP2000292364 A JP 2000292364A JP 11101625 A JP11101625 A JP 11101625A JP 10162599 A JP10162599 A JP 10162599A JP 2000292364 A JP2000292364 A JP 2000292364A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バフ傷などの疵状部の疵目の向きを、信頼性
高く安定して判定でき、かつシステム自体の正常/異常
を検知しながら稼働できる。 【解決手段】 被検査物品Wを、鉛直線Xに対して略対
称な2つの向きから照光する第1、第2の照明具2L、
2Rと、この第1、第2の照明具2L、2Rによって照
光された第1、第2の照明面3L、3Rを撮影して夫々
の画像をうるカメラ4と、各画像データを取り込んで2
値化画像5L、5Rをうるとともに、その走査により各
2値化画像5L、5Rにおける画像線6、6間の画像ピ
ッチPを計数し、予め設定したピッチ長さの区間G内に
入る画像ピッチPの度数(ピッチ度数)をうる走査計数
手段7と、各第1、2の照明面3L、3Rからのピッチ
度数KL、KRの差を演算してその差(KL−KR)か
ら疵目の向きを検定する判別手段9とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばゴムローラ
表面におけるバフ目の向きなど、被検査物品の表面で小
間隔でのびる疵状部の疵目の向きを、精度よく判別する
疵目向き判別システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4(A)に示すように、紙送
り用として複写機やファクシミリ機等の精密事務機器に
用いられるゴムローラAでは、一般に、所定の寸法精度
に仕上げることを主目的としてバフ処理が施されてい
る。そのために、ローラ表面には、小間隔を隔てて軸心
方向Jにのびる疵状の複数のバフ傷B(疵状部)が形成
されている。
【0003】このバフ傷Bは、その断面を図4(B)に
誇張して示すように、V字が傾斜した如く、一方側のエ
ッジE1が他方側のエッジE2に比して鋭角となる鋸歯
状の凹部をなす。従って、ゴムローラAでは、前記エッ
ジE1が立つ向きF、すなわちバフ目の向きによって、
紙との摩擦力が大きく相違するなど紙送り性能に著しく
影響することとなる。そのため、このバフ目の向きを正
確に検査判定することが、製品品質を保証する上で極め
て重要になっている。
【0004】従来、前記バフ目の向きの検査手段とし
て、例えば前記図4(B)の如く、ゴムローラAに照光
する際の照光の向きによってバフ傷Bの影bが出やすい
ことを利用したものがある。このものは、図5に示すよ
うに、影bが出やすい方向f1から照光した時のローラ
表面の画像、および前記f1とは対称な方向f2(出に
くい方向)から照光した時のローラ表面の画像を撮影し
て2値化処理し、それぞれの2値化画像c1、c2上に
写った影bの総面積を比較することにより、バフ目の向
きを判別している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記手
段では、光源の劣化による光量変化や、人為的要因によ
る光量変化などによって、影の出方(影の面積の大き
さ)がローラ表面上で直接変化したり、また前記光量変
化と2値化の敷居値との影響で、2値化画像上での影の
面積が不規則に変化したりすることがある。
【0006】従って、判定精度を維持することが難し
く、不安定であり判定の信頼性に劣るものであった。
【0007】そこで本発明は、2値化画像における影の
面積を算出して比較するのではなく、2値化画像におけ
る影(画像線)間の画像ピッチを計数し、予め設定した
ピッチ長さの区間内に入る画像ピッチの度数(ピッチ度
数)を求めるとともにこのピッチ度数を比較することを
基本として、人の目では判別しがたい微妙なバフ傷など
の疵状部の疵目の向きを、信頼性高く安定して判定で
き、かつシステム自体の正常/異常を検知しながら稼働
しうる疵目向き判別システムの提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の請求項1の発明は、被検査物品の表面で小間
隔でのびる疵状部の疵目の向きを判別する疵目向き判別
システムであって、前記疵目の影が明瞭に出現するよう
に被検査物品を照光し第1の照明面を形成する第1の照
明具と、第1の照明具の照光とは前記表面に対する鉛直
線に対して略対称な異なる向きから照光して前記第1の
照明面とは重ならない第2の照明面を形成する第2の照
明具と、第1の照明面、第2の照明面を撮影し画像をう
るカメラと、画像データを取り込んで画像を2値化した
2値化画像をうるとともに、2値化画像を走査すること
により、2値化画像における画像線間の画像ピッチが予
め設定した区間内である度数を計数したピッチ度数をう
る走査計数手段と、前記第1の照明面からの前記ピッチ
度数と第2の照明面からのピッチ度数との差を演算する
とともに、このピッチ度数の差から疵目の向きを検定す
る判別手段とからなることを特徴としている。
【0009】また請求項2の発明では、前記走査計数手
段は、複数の区間が予め設定され、かつ2値化画像の走
査による前記画像ピッチが前記区間内である度数を計数
したピッチ度数を区間毎に計数し、区間・ピッチ度数デ
ータをうるとともに、前記判別手段は、前記第1の照明
面からの前記区間・ピッチ度数データの所定区間の全ピ
ッチ度数、第2の照明面からの区間・ピッチ度数データ
の前記所定区間の全ピッチ度数、およびその差を演算す
るとともに、この全ピッチ度数の差から疵目の向きを検
定することを特徴としている。
【0010】また請求項3の発明では、前記判別手段
は、前記区間のピッチ度数、又は前記全ピッチ度数を数
の大小により少数レンジにランク分けすることにより前
記判別を容易とすることを特徴としている。
【0011】また請求項4の発明では、前記判別手段
は、標準被検査物品の区間・ピッチ度数データをを予め
記憶するとともに、第1の照明面から得られる区間・ピ
ッチ度数データと対比して判別することを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1において、本発明の疵目向
き判別システム1(以下システム1という)は、被検査
物品Wの表面における疵目の向きを判別するものであっ
て、 ・前記被検査物品Wを、鉛直線Xに対して略対称な2つ
の向きから照光する第1、第2の照明具2L、2Rと、 ・この第1、第2の照明具2L、2Rによって照光され
た第1、第2の照明面3L、3Rを撮影して夫々の画像
をうるカメラ4と、 ・各画像データを取り込んで2値化画像5L、5Rをう
るとともに、その走査により各2値化画像5L、5Rに
おける画像線6、6間の画像ピッチPを計数し、予め設
定したピッチ長さの区間G内に入る画像ピッチPの度数
(ピッチ度数)をうる走査計数手段7と、 ・各第1、2の照明面3L、3Rからのピッチ度数K
L、KRの差を演算してその差(KL−KR)から疵目
の向きを検定する判別手段9と、を具えている。
【0013】ここで本例では、前記システム1が、例え
ば前記図4(A)、(B)に示すように、精密事務機器
に用いられる紙送り用のゴムローラAの表面に生じるバ
フ傷Bである疵状部Bの疵目、即ちバフ目の向きを判別
するのに用いられる場合を例示する。この疵状部Bは、
小間隔を隔てて軸方向Jにのびる疵状をなし、その断面
は、V字が傾斜した如く一方側のエッジE1が他方側の
エッジE2に比して鋭角となる鋸歯状をなす。
【0014】なお、前記被検査物品Wとして、前記ゴム
ローラA自体を採用することができるが、図1では、芯
金A1に装着されることにより前記ゴムローラAの表面
をなすバフ処理済みのゴムチューブA2を、被検査物品
Wとした場合を例示している。
【0015】次に、前記システム1で用いる第1、第2
の照明具2L、2Rとして、本例では、ちらつきなく安
定して照明できかつ光量を自在に調整しうる、例えばL
EDランプが好適に使用しうるが、被検査物品Wの種
類、サイズ等に応じて種々なタイプのものを用いうる。
なお蛍光ランプ、ナトリウムランプ、ネオンランプ等の
2極放電型のものは、周波数によるちらつき状の点滅が
あるため、撮影画像に悪影響を及ぼす恐れがあり好まし
くない。
【0016】前記第1の照明具2Lは、疵目の影bが明
瞭に出現しうるような最適な光軸角度αで設置され、前
記被検査物品Wを照光することにより、第1の照明面3
Lを形成する。また第2の照明具2Rは、前記第1の照
明面3Lの中心に立てた鉛直線Xに対し、第1の照明具
Lの照光と略対称な向きから照光しうる位置に設置さ
れ、第2の照明面3Rを形成する。この第1、第2の照
明面3L、3Rは互いに重ならないように、例えば軸心
方向Jに距離を隔てて形成される。
【0017】またこの第1、第2の照明面3L、3R
は、カメラ4によって撮影される。前記カメラ4として
は、例えば白黒のCCDカメラが好適に採用でき、前記
鉛直線X上に略位置し、本例では、第1、第2の照明面
3L、3Rを一度に撮影し画像をえる場合を例示してい
る。なお2台のカメラ4を用いて第1、第2の照明面3
L、3Rを個別に撮影することもでき、さらには1台の
カメラ4を移動して第1、第2の照明面3L、3Rを個
別に撮影することもできる。
【0018】次に、走査計数手段7では、前記カメラ4
から取込んだ画像データを周知の2値化処理によって白
黒の2値化信号に変換して2値化画像5L、5Rをうる
とともに、この2値化画像5L、5R(総称するとき2
値化画像5という)を走査することにより、各2値化画
像5における画像線6、6間の画像ピッチPを計測す
る。なお2値化画像5には、図2に示すように、疵状部
Bやその他の傷によって生じる影bの映像を2値化して
なる画像線6・・・ が小間隔を隔てて写っており、この画
像線6、6間の画像ピッチP(ピッチ長さ)を、例えば
画素数に変換して計測する。
【0019】この計測では、まず2値化画像5からサン
プリングした走査領域Yを、前記軸心方向Jとは直角な
向きにのびる複数本(N本)の走査線Lに沿って走査
し、各走査線L上における画像線6、6間の画像ピッチ
Pを夫々計測し、その全計測値を画像ピッチデータとし
て記憶する。
【0020】また表1に示すように、ピッチ長さを、例
えば、 ・区間G1=ピッチ長さ1〜3、 ・区間G2=ピッチ長さ4〜6、・・・ ・区間Gn=ピッチ長さ3n−2〜3n、 というように、複数(本例ではn=10)の区間G1〜
Gnに予め区分する。そして、前記画像ピッチデータを
各区間G1〜Gnに振り分け、各区間G1〜Gnに入る
画像ピッチPの度数である区間毎のピッチ度数を計測
し、そのデータである区間・ピッチ度数データを求め
る。
【0021】
【表1】
【0022】ここで、ピッチ長を前記区間G1〜Gnに
区分するのは、画像ピッチPがある程度ばらつくからで
あり、複数の区間に区分することにより、度数分布の特
性がより明瞭に現れてくる。
【0023】次に、判別手段9では、前記2値化画像5
Lからのピッチ度数KLと、2値化画像5Rからのピッ
チ度数KRとの差KL−KRとを演算し、この差KL−
KRを基に疵目の向きを検定する。
【0024】なお表1を用い、判別手段9の第1例、第
2例を具体的に説明する。判別手段9の第1例では、ま
ず前記区間G1〜Gnのうち、例えば所定区間G4〜G
nを判別用区間として設定する。そして、2値化画像5
L、5Rにおいてそれぞれ、判別用区間G4〜Gn内の
全ピッチ度数KL(30+60+76+109+48+
48+18=389)と、全ピッチ度数KR(40+3
6+38+58+27+6+12=217)とを求め、
この差KL−KR(=+172)を演算する。
【0025】そして、この差KL−KRの「絶対値」お
よび「正負(+−)」によって、疵目の向きを判別す
る。「正負」は疵目の向きの判断のパラメータであり、
「絶対値」はその信頼度のパラメータである。従って、
例えば「絶対値」が50以上の時判別可能、それ未満の
時判別不能とする。表1では、差KL−KR(=+17
2)であり、疵目の向きは「正」と判定される。
【0026】ここで、前記判別用区間G4〜Gn以外の
初めの区間G1〜G3は、測定時のノイズである可能性
が高く、従って判定をより正確化するために、この区間
を判別用区間から排除している。なお判別用区間の取り
方としては、最大のピッチ度数を有する区間(最大度数
区間とよぶ場合がある)、表1ではG7を中心とした、
複数の区間G6〜G8、区間G5〜G9等を判別用区間
として採用することができる。
【0027】また判別手段9の第2例では、判別用区間
として一つの区間のみを特定し、この一つの判別用区間
におけるピッチ度数KL、KRの差を演算して判定す
る。判別用区間としては、前記最大度数区間G7を採用
することが好ましく、表1では、差KL−KR(109
−58=+51)であり、疵目の向きは「正」と判定さ
れる。このときも「正負」は疵目の向きの判断のパラメ
ータであり、「絶対値」はその信頼度のパラメータとな
る。
【0028】なお本例では、前記走査計数手段7におい
て、表1に示すように、全区間G1〜Gnにおいてピッ
チ度数データを求める場合を例示したが、例えば判定に
必要な前記判別用区間に対してのみピッチ度数を計数し
てもよく、これによって演算処理速度を向上させること
ができる。
【0029】また前記第1、2例の判別手段9では、前
記判別用区間で計数した前記ピッチ度数(又は全ピッチ
度数)の値KL、KRを直接演算して判定していが、こ
れ以外に、前記ピッチ度数(又は全ピッチ度数)の値K
L、KRを、数の大小により少数レンジにランク分けす
ることにより前記判別を容易とし、多数の被検査物品W
を迅速に処理することができる。この例(第3例)を、
例えば表2を用いて説明する。
【0030】
【表2】
【0031】表2では、9本の被検査物品W(No.1
〜No.9)における各判別結果が示されており、各被
検査物品Wにおいて、例えば最大度数区間(判別用区
間)でのピッチ度数KL、KRを、例えば「多い」、
「中位」、「少ない」の3つのレンジにランク分けして
判定している。また差KL−KRにおいても、その「絶
対値(信頼度)」を以下の如く「多い」、「中位」、
「少ない」の3つレンジにランク分けしている。 (1)同じレンジ間の差の時; ・(多い−多い)、(中位−中位)、(少ない−少な
い)の場合は「少ない」; (2)隣り合うレンジ間の差の時; ・(多い−中位)、(中位−少ない)、(中位−多
い)、(少ない−中位)の場合は「中位」; (3)それ以外の時; ・(多い−少ない)、(少ない−多い)の場合は「多
い」;
【0032】そして、本例では、この「絶対値(信頼
度)」が、「少ない」とき判定不能、「中位」のとき信
頼性不足、とし「多い」ときのみ疵目の向きを判別して
いる。しかし、「中位」のときにも判別させることもで
きる。
【0033】他方、本発明者の研究によると、バフ傷
は、例えばバフロールの種類、回転数等のバフ処理の条
件によって特有の深さやピッチ配列を有し、従って、図
3(A)、(B)に示すように、前記画像ピッチPの度
数分布にも特性があることが判明した。図3(A)、
(B)は、バフ処理を条件を違えて行い、その時のロッ
ト別サンプルにおけるバフ傷の区間・ピッチ度数データ
を、前記走査計数手段7を用いて計数して得た度数分布
曲線である。
【0034】同図ではピッチ長さを5画素(本例では
0.25mmに相当)毎の区間G1〜G6に区分して、
区間・ピッチ度数を計数しており、ロット毎に、即ちサ
ンプル毎に度数分布の特性が異なっているのが確認でき
る。即ち、区間G3を最大度数区間としているものの、
区間G2と区間G4とにおけるピッチ度数K2、K4の
比率K4/K2に大きな特色があり、この比率K4/K
2が大きくなる(サンプル番号が大きくなる)につれ
て、バフ粗さが荒くなっている。
【0035】このように、バフ処理ではロット毎に画像
ピッチPの度数分布に特性が見られる。従って、ロット
毎に標準被検査物品Wを選出し、その区間・ピッチ度数
データ(標準度数データという場合がある)を予め記憶
させ、この標準度数データと、判定すべき被検査物品W
の2値化画像5L、5Rからそれぞれ得られる区間・ピ
ッチ度数データとを対比させることによって、被検査物
品Wがロット品であるかどうか、及び前記システム1に
異常がないかどうかを、判別前に判断することができ
る。
【0036】詳しくは、2値化画像5Lから得られる区
間・ピッチ度数データ、或いは2値化画像5Rから得ら
れる区間・ピッチ度数データの何れか一方のみが、前記
標準度数データの特性と一致する場合にのみ、被検査物
品Wがロット品であり、かつシステム異常がないと認識
し、判別手段9による判別を行う。従って、判別ミスを
予防でき、その信頼性を高く維持することが可能とな
る。
【0037】なおシステム異常とは、被検査物品Wに対
して、第1、第2の照明具3L、3Rの設置位置、光軸
角度、光量などの撮影条件が、検査作業中に変化するこ
とを意味する。
【0038】また特性が一致する条件とは、特に規定し
ないが、例えば (1)最大度数区間が一致している; (2)最大度数区間の度数と、この最大度数区間に隣合
う区間の度数との比率が近似している; (3)隣合う区間の度数同士の比率が近似している; (4)ノイズの可能性が高い初めの区間G1〜G3での
度数の合計と全度数との比率が近似している; 等があり、これらを組み合わせて設定することができ
る。
【0039】また本発明では、前述の如く、バフ処理に
よって画像ピッチPの度数分布に特性が見られるため、
この特性が顕著に現れる区間Gを判別用区間として採用
することにより、特に判別の信頼性、及び精度が高く保
証されるのである。
【0040】なお本発明は、バフ処理によって生じるバ
フ目の向きの判定以外に、人の目では判別しがたい微妙
な疵状の疵目の向きの判定に採用することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
人の目では判別しがたい微妙なバフ傷などの疵状部の疵
目の向きを、信頼性高く安定して判定でき、かつシステ
ム自体の正常/異常を検知しながら稼働できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】画像ピッチを説明する線図である。
【図3】(A)、(B)バフ処理におけるロット別の画
像ピッチPの度数分布を示す線図である。
【図4】(A)はゴムローラAの表面に生じるバフ傷を
示す斜視図、(B)はバフ傷を誇張して示す断面図であ
る。
【図5】従来技術を説明する線図である。
【符号の説明】
3L 第1の照明面 3R 第2の照明面 4L 第1の照明具 4R 第2の照明具 4 カメラ 5L、5R 2値化画像 6 画像線 7 走査計数手段 9 判別手段 B 疵状部 b 疵目の影 G1〜Gn 区間 KL、KR ピッチ度数 P 画像ピッチ W 被検査物品 X 鉛直線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査物品の表面で小間隔でのびる疵状部
    の疵目の向きを判別する疵目向き判別システムであっ
    て、 前記疵目の影が明瞭に出現するように被検査物品を照光
    し第1の照明面を形成する第1の照明具と、第1の照明
    具の照光とは前記表面に対する鉛直線に対して略対称な
    異なる向きから照光して前記第1の照明面とは重ならな
    い第2の照明面を形成する第2の照明具と、 第1の照明面、第2の照明面を撮影し画像をうるカメラ
    と、 画像データを取り込んで画像を2値化した2値化画像を
    うるとともに、2値化画像を走査することにより、2値
    化画像における画像線間の画像ピッチが予め設定した区
    間内である度数を計数したピッチ度数をうる走査計数手
    段と、前記第1の照明面からの前記ピッチ度数と第2の
    照明面からのピッチ度数との 差を演算するとともに、このピッチ度数の差から疵目の
    向きを検定する判別手段とからなることを特徴とする疵
    目向き判別システム。
  2. 【請求項2】前記走査計数手段は、複数の区間が予め設
    定され、かつ2値化画像の走査による前記画像ピッチが
    前記区間内である度数を計数したピッチ度数を区間毎に
    計数し、区間・ピッチ度数データをうるとともに、 前記判別手段は、前記第1の照明面からの前記区間・ピ
    ッチ度数データの所定区間の全ピッチ度数、第2の照明
    面からの区間・ピッチ度数データの前記所定区間の全ピ
    ッチ度数、およびその差を演算するとともに、この全ピ
    ッチ度数の差から疵目の向きを検定することを特徴とす
    る請求項1記載の疵目向き判別システム。
  3. 【請求項3】前記判別手段は、前記区間のピッチ度数、
    又は前記全ピッチ度数を数の大小により少数レンジにラ
    ンク分けすることにより前記判別を容易とすることを特
    徴とする請求項1又は2記載の疵目向き判別システム。
  4. 【請求項4】前記判別手段は、標準被検査物品の区間・
    ピッチ度数データをを予め記憶するとともに、第1の照
    明面から得られる区間・ピッチ度数データと対比して判
    別することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の疵目向き判別システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061511A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの研削方法及び研削装置
JP2017173272A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 住友ゴム工業株式会社 円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法

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