JP2017173272A - 円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法 - Google Patents

円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017173272A
JP2017173272A JP2016062668A JP2016062668A JP2017173272A JP 2017173272 A JP2017173272 A JP 2017173272A JP 2016062668 A JP2016062668 A JP 2016062668A JP 2016062668 A JP2016062668 A JP 2016062668A JP 2017173272 A JP2017173272 A JP 2017173272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical member
circumferential direction
outer peripheral
peripheral surface
paper feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016062668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6634920B2 (ja
Inventor
勇一 佐藤
Yuichi Sato
勇一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2016062668A priority Critical patent/JP6634920B2/ja
Publication of JP2017173272A publication Critical patent/JP2017173272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6634920B2 publication Critical patent/JP6634920B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

【課題】円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法を提供する。【解決手段】外周面に複数の突起部を有する円筒状部材であり、当該複数の突起部が周方向に沿うように延びている、円筒状部材を検査する検査方法は、(1)前記円筒状部材の外周面に、光照射装置により光束を照射するステップと、(2)前記円筒状部材の前記外周面に照射される光束の中心軸と交差するレンズ中心軸を有する撮像装置により、前記円筒状部材の外周面の少なくとも一部を撮影するステップと、(3)前記撮像装置が取得した画像のうち、少なくとも一部の画像について前記外周面に沿って輝度を算出し、輝度変化を取得するステップと、(4)前記輝度変化に基づいて、前記突起部が延びる周方向を判別するステップと、を備える。【選択図】図13

Description

本発明は、円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法に関する。
複写機等には、紙それぞれを別個に給紙及び排紙等できるように、紙送りローラが設けられている。紙送りローラは、紙を別個に搬送するために、紙との間に所望の摩擦力を有する必要がある。そのため、紙送りローラの製造工程には研磨工程が設けられており、紙送りローラの外周面には、研磨加工によって所定方向に沿って突起部が形成されている。製造された紙送りローラは、その回転中心に軸が挿入されて複写機等に取り付けられる。このとき、紙送りローラは、突起部の方向が紙を搬送可能となる方向に正しく装着される必要がある。
これに対して、特許文献1では、突起部の方向を示すマークが外周面に付されている紙送りローラが開示されている。作業者は、複写機等に紙送りローラを装着する場合には、このマークを目視で確認して紙送りローラを所定の向きに装着する。
特許文献2では、紙送りローラの内周面に突起部の方向に対応した突出部材を備える構成が開示されている。作業者は、複写機等に紙送りローラを装着する場合には、この突出部材を目視で確認して紙送りローラを所定の向きに装着する。
特開2003−267582号公報 特開2015−59026号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2のいずれにおいても紙送りローラの突起部の方向を示すマーク及び突出部材等の確認は、作業者の目視によって行われている。よって、作業者が誤判断した場合には、複写機等において紙送りローラが誤った方向で取り付けられる可能性を避けられない。
そこで、本発明は、円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る検査方法は、外周面に複数の突起部を有する円筒状部材であり、当該複数の突起部が周方向に沿うように延びている、円筒状部材を検査する検査方法であり、以下のステップを備える。
(1)前記円筒状部材の外周面に、光照射装置により光束を照射するステップ。
(2)前記円筒状部材の前記外周面に照射される光束の中心軸と交差するレンズ中心軸を有する撮像装置により、前記円筒状部材の外周面の少なくとも一部を撮影するステップ。
(3)前記撮像装置が取得した画像のうち、少なくとも一部の画像について前記外周面に沿って輝度を算出し、輝度変化を取得するステップ。
(4)前記輝度変化に基づいて、前記突起部が延びる周方向を判別するステップ.
本発明の第2観点に係る検査方法は、第1観点に係る検査方法であって、前記光照射装置から前記円筒状部材に照射される光束の中心軸と、前記レンズ中心軸とが交差する領域に前記円筒状部材の少なくとも一部が位置する。前記円筒状部材には、前記光照射装置及び前記撮像装置に面している側の領域のうち、外周面の少なくとも一部に光束が照射される。
本発明の第3観点に係る検査方法は、第2観点に係る検査方法であって、前記円筒状部材に照射される光束の中心軸と、前記レンズ中心軸とが直交している。
本発明の第4観点に係る検査方法は、第3観点に係る検査方法であって、前記レンズ中心軸と平行であり、前記撮像装置側の前記円筒状部材の半径において、前記半径の半分の位置において、前記半径と前記光束の中心軸とが直交する。
本発明の第5観点に係る検査方法は、第1〜第4観点のいずれかに係る検査方法であって、前記円筒状部材を基準にして、前記撮像装置は、前記光照射装置から時計回り方向の下流に位置する。前記突起部が延びる周方向を判別するステップでは、前記輝度変化の幅が所定の第1閾値以下である場合には、前記突起部が延びる周方向は、前記時計回り方向に沿っていると判別する。
本発明の第6観点に係る検査方法は、第1〜第5観点のいずれかに係る検査方法であって、前記円筒状部材を基準にして、前記撮像装置は、前記光照射装置から時計回り方向の下流に位置する。前記突起部が延びる周方向を判別するステップでは、前記輝度変化の幅が所定の第2閾値以上である場合には、前記突起部が延びる周方向は、反時計回り方向に沿っていると判別する。
本発明の第7観点に係る検査方法は、第1〜第6観点のいずれかに係る検査方法であって、前記円筒状部材の外周面に照射される光束は、平行光である。
本発明の第8観点に係る検査方法は、第1〜第7観点のいずれかに係る検査方法であって、所定範囲に亘って前記輝度変化の幅が所定の第3閾値以下である場合には、前記所定範囲に亘って前記突起部が破損していると判別するステップをさらに備える.
本発明の第9観点に係る検査方法は、第8観点に係る検査方法であって、前記円筒状部材を回転させるステップをさらに備える。前記光束を照射するステップでは、回転する前記円筒状部材に光束を照射する。
本発明の第10観点に係る検査装置は、外周面に複数の突起部を有する円筒状部材であり、当該複数の突起部が周方向に沿うように延びている、円筒状部材を検査する検査装置である。検査装置は、光照射装置と、撮像装置と、検査部とを備える。光照射装置は、前記円筒状部材の外周面に、光束を照射する。撮像装置は、レンズのレンズ中心軸が、前記円筒状部材の前記外周面に照射される光束の中心軸と交差しており、前記円筒状部材の外周面の少なくとも一部を撮影する。検査部は、前記撮像装置が取得した画像に基づいて、前記前記突起部を検査する。検査部は、輝度変化取得部と、判別部とを含む。輝度変化取得部は、前記撮像装置が取得した画像のうち、少なくとも一部の画像について前記外周面に沿って輝度を算出し、輝度変化を取得する。判別部は、前記輝度変化に基づいて、前記突起部が延びる周方向を判別する。
本発明の第11観点に係る製造方法は、以下のステップを備える。
(1)外周面に複数の突起部を有する円筒状部材であり、当該複数の突起部が周方向に沿うように延びている、円筒状部材を形成するステップ。
(2)前記円筒状部材の外周面に、光照射装置により光束を照射するステップ。
(3)前記円筒状部材の前記外周面に照射される光束の中心軸と交差するレンズ中心軸を有する撮像装置により、前記円筒状部材の外周面の少なくとも一部を撮影するステップ。
(4)前記撮像装置が取得した画像のうち、少なくとも一部の画像について前記外周面に沿って輝度を算出し、輝度変化を取得するステップ。
(5)前記輝度変化に基づいて、前記突起部が延びる周方向を判別するステップ。
本発明の第12観点に係る製造方法は、第11観点に係る製造方法であって、前記突起部が延びる周方向を判別するステップにおいて判別された突起部が延びる周方向に基づいて、前記円筒状部材の上下の向きを調整するステップをさらに備える。
本発明の第13観点に係る製造方法は、第12観点に係る製造方法であって、前記調整するステップを経た後の円筒状部材の回転中心に、前記円筒状部材の回転を支持するための支持棒を挿入するステップをさらに備える。
本発明によれば、円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法を提供できる。
紙送りローラ10の斜視図。 図1のI−I断面であり、複数の突起部12が第1周方向Aに延びている場合の紙送りローラ10の断面図。 図1のI−I断面であり、複数の突起部12が第2周方向Bに延びている場合の紙送りローラ10の断面図。 本実施形態に係る紙送りローラ10を検査する検査装置100を示す模式図。 検査装置100の光照射装置31、撮像装置32及び搬送装置33の上面図。 検査装置100のブロック図。 光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の配置を示す上面図。 撮像装置32が撮影した紙送りローラ10の画像60を示す模式図。 図1のI−I断面であり、突起部12の延びる周方向が第1周方向Aである紙送りローラ10において、特定領域の外周面14に光束70が照射される様子を示す説明図。 図9において、撮像装置32が撮影した画像60について、線分La上の輝度変化を示すグラフ。 図1のI−I断面であり、突起部12の延びる周方向が第2周方向Bである紙送りローラ10において、特定領域の外周面14に光束70が照射される様子を示す説明図。 図11において、撮像装置32が撮影した画像60について、線分La上の輝度変化を示すグラフ。 紙送りローラ10の検査方法を示すフローチャートの一例。 紙送りローラ10の製造方法を示すフローチャートの一例。 紙送りローラ10の外周面14に研磨スレ80が発生している状態を示す画像60。 図15Aにおいて、撮像装置32が撮影した画像60について、線分La上の輝度変化を示すグラフ。 光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の別の配置を示す上面図。 光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の別の配置を示す上面図。 複数の線分上において輝度変化を取得する判別方法を説明するための模式図。 図18の各線分において輝度変化を取得した様子を示すグラフ。 突起部12の立ち上がり角度が大きい紙送りローラ10について、突起部12の延びる周方向が第1周方向Aに沿っている場合について撮影した画像。 図20Aの画像の線分Laにおける輝度変化の結果。 突起部12の立ち上がり角度が大きい紙送りローラ10について、突起部12の延びる周方向が第2周方向Bに沿っている場合について撮影した画像。 図21Aの画像の線分Laにおける輝度変化の結果。 突起部12の立ち上がり角度が小さい紙送りローラ10について、突起部12の延びる周方向が第1周方向Aに沿っている場合について撮影した画像。 図22Aの画像の線分Laにおける輝度変化の結果。 突起部12の立ち上がり角度が小さい紙送りローラ10について、突起部12の延びる周方向が第2周方向Bに沿っている場合について撮影した画像。 図23Aの画像の線分Laにおける輝度変化の結果。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る円筒状部材の突起部の検査方法及び検査装置について説明する。また、同検査方法を用いた円筒状部材の製造方法についても説明する。以下では、まず、本実施形態での検査対象である円筒状部材について説明し、その後、検査装置について説明する。
<1.円筒状部材>
以下の実施形態では、円筒状部材として紙送りローラ10を例に挙げて説明する。紙送りローラ10は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の機器に用いられている。紙送りローラ10としては、紙を機器内に給紙する給紙ローラ、紙を機器内において搬送する搬送ローラ及び紙を機器から排紙する排紙ローラ等が挙げられるが、これに限定されない。また、円筒状部材は紙送りローラ10に限定されない。
図1は、紙送りローラ10の斜視図である。図2は、図1のI−I断面であり、複数の突起部12が第1周方向Aに延びている場合の紙送りローラ10の断面図である。第1周方向Aは、紙送りローラ10の円筒状面11aに沿う一方の周方向である。図3は、図1のI−I断面であり、複数の突起部12が第1周方向とは反対側を向く第2周方向Bに延びている場合の紙送りローラ10の断面図である。
図1に示すように、紙送りローラ10は、円筒状本体11と、複数の突起部12とを含む。円筒状本体11は、円筒状の構造物であり、側面に円筒状面11aを有し、軸心13a方向の両端部に円形平面状の第1平坦面11b及び第2平坦面11cを有する。円筒状本体11には、軸心13aに沿って円筒状本体11を貫通する円筒状孔13が形成されている。そして、上述した各機器で用いられるときには、この円筒状孔13に支持棒19が挿入され、この支持棒19により、紙送りローラ10の回転が支持される。
複数の突起部12は、後述するように、紙送りローラ10の製造時に形成されるものであり、円筒状本体11の円筒状面11aから突出するように形成されている。より具体的には、突起部12は、紙送りローラ10の内方から外方に向かって円筒状面11aから突出し、かつ円筒状面11aの周方向に沿うように延びている。この複数の突起部12が形成されていることで、紙送りローラ10と紙との間に所定の摩擦力が生じ、紙を一枚ずつ送ることができる。なお、以下では、紙送りローラ10の外周面14というときは、円筒状面11aと突起部12との総称とする。
このような紙送りローラ10は、同じローラであっても、両端の第1及び第2平坦面11b、11cのうち、いずれを下にして載置するかによって、突起部12が延びる周方向が異なるように見える。そこで、図2及び図3を用いて、突起部12が延びる周方向が異なる例を説明する。
図2では、紙送りローラ10では、例えば第1平坦面11bを下にして載置されており、第1周方向Aに沿って複数の突起部12が延びている。より具体的には、図2の突起部12は、紙送りローラ10の径方向外方に向かって、円筒状面11aから突出するように形成されている。さらに、図2の突起部12は、第1周方向Aに向いて円筒状面11aに沿って延びるように、傾斜している。
一方、図3では、紙送りローラ10は、第2平坦面11cを下にして載置されており、第2周方向Bに沿って複数の突起部12が延びている。より具体的には、図3の突起部12は、紙送りローラ10の径方向外方に向かって、円筒状面11aから突出するように形成されている。さらに、図3の突起部12は、第2周方向Bに向いて円筒状面11aに沿って延びるように傾斜している。なお、紙送りローラ10の両端の第1及び第2平坦面11b、11cには、突起部12は形成されていない。
なお、紙送りローラ10は、例えば弾性を有するゴム組成物から構成されている。例えば、紙送りローラ10は、天然ゴム、エチレン‐プロピレン‐ジエン共重合体、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリノルボルネン等で形成されている。その製造方法は、特には限定されないが、例えば、ゴム組成物を押出機でチューブ状に押し出して円筒状体を成形し、その外周面を研磨することで形成される。そして、上記突起部12は、円筒状体を研磨する過程で形成されるものである。
<2.検査装置>
次に、本実施形態に係る紙送りローラ10を検査する検査装置100について説明する。この検査装置100では、紙送りローラ10の突起部12の向きを検出する。まず、検査装置100の外観構成について説明する。
(1)検査装置100の外観構成
図4は、本実施形態に係る紙送りローラ10を検査する検査装置100を示す模式図である。図5は、検査装置100の光照射装置31、撮像装置32及び搬送装置33の上面図である。図6は、検査装置100のブロック図である。
図4〜図6に示すように、検査装置100は、制御装置20、光照射装置31、撮像装置32、搬送装置33、ロボットアーム34及び製造機器35を含む。制御装置20は、光照射装置31、撮像装置32、搬送装置33、ロボットアーム34及び製造機器35を制御する。以下、各装置について説明する。
搬送装置33は、ベルトコンベアなどで構成され、複数の紙送りローラ10を所定の位置まで搬送する。搬送装置33上には、第1平坦面11b又は第2平坦面11cを下にした複数の紙送りローラ10が概ね一直線上に並んでおり、所定の搬送方向Cに沿って搬送される。
そして、搬送装置33の下流側の端部まで搬送された紙送りローラ10は、突起部12の検査のために光照射装置31により光を照射され、撮像装置32により撮影される。その後、紙送りローラ10は、図4において図示を省略するロボットアーム34により、搬送装置33から取り除かられる。
本実施形態では、図4及び図5に示すように、搬送装置33の下流側の端部には、搬送方向Cの延長上に光照射装置31が配置されている。一方、撮像装置32は、搬送装置33の搬送方向Cと概ね直交する方向Dにおいて、搬送装置33の最終端の紙送りローラ10に対応して配置されている。光照射装置31と撮像装置32とは、紙送りローラ10を基準として概ね90°の角度を成すように配置されている。よって、後述の光束の中心軸Fと、レンズ中心軸Eとは直交する。光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の配置の詳細については後述する。
そして、光照射装置31は、搬送装置33の下流側の端部に搬送された紙送りローラ10の外周面14に対し、光束を照射する。一方、撮像装置32は、光束が照射された紙送りローラ10の外周面14を撮影する。紙送りローラ10に照射される光束は、例えば入射光軸が互いに平行な平行光である。また、撮像装置32は、カラー画像撮像装置であってもよいし、モノクロ画像撮像装置であってもよい。
製造機器35は、紙送りローラを製造する機器全般を含み、上記搬送装置の上流側で紙送りローラを製造する機器のほか、検査後の紙送りローラの円筒状孔13に、支持棒19を挿入する機器も含む。
次に、図7を用いて、光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の配置の詳細と、光束の照射範囲及び撮影範囲とを説明する。図7は、光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の配置を示す上面図である。
図7では、上面視において、光照射装置31は、円筒状の紙送りローラ10の外周面14のうち概ね1/4の部分に光束を照射する。図7によれば、光束の照射範囲は、外周面14上の点Raから点Rbで示される概ね1/4の円弧の範囲である。ここで、点Ra及び軸心13aを両端にする直線を半径RIとする。また、半径RIと直交し、点Rb及び軸心13aを両端に有する直線を半径RIIとする。光束の中心軸Fは、光束の照射範囲の中心に位置する。そして、光束の中心軸Fは、半径RIの半分の位置である点Rcにおいて、半径RIと直交する。よって、半径RIの長さをrとすると、軸心13aから点Rcまでの長さはr/2であり、点Rcから点Raまでの長さはr/2である。
また、撮像装置32は、紙送りローラ10の外周面14のうち、光束が照射された概ね1/4の部分を撮影する。図7によれば、撮影範囲は、点Raから点Rbで示される概ね1/4の円弧の範囲である。撮像装置32のレンズ中心軸Eは、撮影範囲の中心に位置する。なお、レンズ中心軸Eは、撮像装置32が撮影を行う際に用いるレンズの中心を通る線分である。このレンズ中心軸Eは、半径RIIの半分の位置である点Rdにおいて、半径RIIと直交する。よって、半径RIIの長さをrとすると、軸心13aから点Rdまでの長さはr/2であり、点Rdから点Rbまでの長さはr/2である。
なお、点Raは、照射範囲の一端であり、かつ撮影範囲の一端である。点Rbは、照射範囲の他端であり、かつ撮影範囲の他端である。紙送りローラ10において、点Raを通る半径RIと点Rbを通る半径RIIとで囲まれる領域は、図7に示すように、光照射装置31と撮像装置32との両方に対向する右下の概ね1/4の領域である。
上記のように、半径RIと光束の中心軸Fとの直交位置を、半径RIの半分の位置の点Rcとすることで、光束の照射範囲及び撮影範囲を小さくしながらも、後述の輝度変化取得部41において画像60の輝度変化を効率良く取得できる。また、光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の位置関係が明確であり、これらの配置の調整が容易である。特に、光照射装置31と撮像装置32とが紙送りローラ10を中心として90°の関係で配置されているため、光照射装置31及び撮像装置32の配置が容易である。
なお、上記において、「直交」には「完全に直交する」及び「概ね直交する」が含まれる。また、「平行」には「完全に平行」及び「概ね平行」が含まれる。また、半径RI、RIIの半分の位置とは、半径RI、RIIの半分の位置だけでなく、半径RI、RIIの概ね半分の位置も含む。
(2)制御装置20の機能構成及び検査方法
次に、検査装置100に含まれる制御装置20の機能構成について説明する。図6に示すように、制御装置20は、検査部40及び機器制御部50を含む。なお、機器制御部50は、光照射装置31、撮像装置32、搬送装置33、ロボットアーム34及び製造機器35を制御し、それぞれに前述の処理を行わせるものである。以下では、検査部40の構成及び検査方法について詳細に説明する。
まず、紙送りローラ10の突起部12の延びる周方向を検査するための検査部40について説明する。検査部40は、輝度変化取得部41及び判別部42を含む。
(2−1)輝度変化取得部41
輝度変化取得部41が行う輝度変化取得方法について、図8を用いて説明する。図8は、撮像装置32が撮影した紙送りローラ10の画像60を示す模式図である。輝度変化取得部41は、撮像装置32が撮影した紙送りローラ10の画像60を取得する。この画像60は、紙送りローラ10の外周面14の概ね1/4に相当する部分における、撮像装置32側から見た側面視の画像である。つまり、図7における点Raから点Rbの撮影範囲において、紙送りローラ10の側面を撮影した画像である。
輝度変化取得部41は、画像60において、線分Laの領域について外周面14に沿って輝度を算出する。輝度変化取得部41は、例えば、線分Laにおいて所定距離ごとに複数個所の輝度を算出する。例えば、線分Laにおいて、外周面14に沿う方向に約700個の画素が並んでいるとする。輝度変化取得部41は、例えば、約10個の画素ごとに輝度の平均を順次に算出し、70か所について輝度を算出する。輝度変化取得部41は、外周面14に沿って順次に輝度を算出することで、線分Laについて、外周面14に順次的に並んだ輝度を取得でき、これにより輝度変化を取得できる。
輝度を算出する方法は、特に限定されない。例えば、輝度変化取得部41は、画像60について白黒の明度に基づいて輝度を算出する。
(2−2)判別部42
判別部42は、輝度変化取得部41から線分Laにおける輝度変化を取得する。また、判別部42は、輝度変化に基づいて、突起部12が延びる周方向を判別する。
(2−3)検査方法
次に、突起部12の検査方法について、図9〜図13を用いて次に説明する。図9は、図1のI−I断面であり、突起部12の延びる周方向が第1周方向Aである紙送りローラ10において、特定領域の外周面14に光束70が照射される様子を示す説明図である。図10は、図9において、撮像装置32が撮影した画像60について、線分La上の輝度変化を示すグラフである。図11は、図1のI−I断面であり、突起部12の延びる周方向が第2周方向Bである紙送りローラ10において、特定領域の外周面14に光束70が照射される様子を示す説明図である。図12は、図11において、撮像装置32が撮影した画像60について、線分La上の輝度変化を示すグラフである。また、図13は、紙送りローラ10の検査方法を示すフローチャートの一例である。
まず、ここで、撮影される紙送りローラ10と、取得される画像60との関係を説明する。紙送りローラ10の側面視において、光束70が照射された紙送りローラ10の外周面14のうち、撮像装置32により撮影される少なくとも一部の領域を、特定領域と言うものとする。本実施形態では、図7に示すように紙送りローラ10を上面視すると、特定領域は、紙送りローラ10の外周面14のうち概ね1/4に相当する部分である。図9及び図11では、紙送りローラ10のうち、この特定領域のみを抜粋している。そして、撮像装置32は、この特定領域の側面視における画像60を撮影する。
検査方法の処理として、まず、図13に示すように、光照射装置31は、検査対象である紙送りローラ10に、搬送方向Cの下流側から光束を照射する(ステップS24a)。次に、撮像装置32は、光束が照射された紙送りローラ10を、搬送方向Cと概ね直交する方向D側から撮影する(ステップS24b)。続いて、輝度変化取得部41は、撮像装置32が撮影した紙送りローラ10の画像60を取得し、画像60において、線分Laにおける輝度変化を取得する(ステップS24c)。
次に、突起部12の周方向が延びる方向を判別するステップ(ステップS24d)を説明するにあたって、突起部12の向きによる検査処理の相違について図9〜図12を用いて説明する。なお、第1平坦面11b及び第2平坦面11cのいずれを下にして紙送りローラ10を配置するかによって、紙送りローラ10の特定領域における突起部12が延びる周方向が異なる。
まず、図9を参照すると、例えば第1平坦面11bを下にして紙送りローラ10が配置されている。この場合、特定領域において、紙送りローラ10の突起部12が延びる周方向が、光照射装置31側から撮像装置32側の周方向である第1周方向A(時計回り方向)に沿っている。一方、図11では、第2平坦面11cを下にして紙送りローラ10が配置されている。この場合、特定領域において、紙送りローラ10の突起部12が延びる周方向が、撮像装置32側から光照射装置31側の周方向である第2周方向Bに沿っている。
前述のように特定領域において突起部12の延びる周方向が第1周方向Aの場合と第2周方向Bの場合とでは、周方向に沿った輝度変化が異なる。まず、図9及び図10を参照して、特定領域において、紙送りローラ10の突起部12が延びる周方向が、光照射装置31側から撮像装置32側の第1周方向Aに沿っている場合を検討する。この場合、特定領域においては、光照射装置31から紙送りローラ10に照射された光束70(光束70a、70b)は、図9に示すように、主として、突起部12の外側の表面に照射される。つまり、光束70aも光束70bも突起部12の外側の表面に照射されている。これは、突起部12が光照射装置31側から撮像装置32側の第1周方向Aに沿って延びているため、光束70の照射元である光照射装置31側からは、突起部12の外側の表面が視認され易いからである。さらに、このように突起部12が第1周方向Aに延びることで、光照射装置31側から見ると、突起部12が形成されていない部分に、突起部12が形成されている部分が重畳する場合が多い。このことによっても、光束70の照射元である光照射装置31側からは、突起部12の外側の表面が視認され易い。そのため、光束70が概ね突起部12の外側に照射されるため、外周面14の周方向に沿って見た場合に、光束70の照射対象の段差及び形状等の違いが小さく、輝度変化が小さい。
図10は、図9の特定領域での輝度変化を表したグラフであるが、ある領域における輝度変化の幅Sa及び別のある領域における輝度変化の幅Sbは、第1閾値以下である。第1閾値とは、輝度変化の幅を比較する基準であり、例えば輝度の値により表される。特に、第1閾値は、光束70の照射方向と、突起部12が延びる第1周方向Aとが概ね沿っていることを判別するための基準である。
以上の結果に基づいて、判別部42は、突起部12が延びる周方向が第1周方向Aに沿っていると判別する(ステップS24d)。
次に、図11及び図12を参照して、特定領域において、紙送りローラ10の突起部12が延びる周方向が、撮像装置32側から光照射装置31側の周方向である第2周方向(反時計回り方向)に沿っている場合を検討する。この場合、特定領域においては、突起部12が径方向外方に向かって立ち上がる方向と、光束70の照射方向とが概ね対向している。よって、特定領域においては、図11に示すように、突起部12が形成されている部分と、突起部12が形成されていない部分との両方に光束70が照射されやすい。つまり、光束70aは、突起部12が形成されている部分に照射され、突起部12の外側の表面を照射している。一方、光束70bは、突起部12が形成されていない部分である円筒状面11aに照射されている。
ここで、突起部12が形成されていない部分、つまり円筒状面11aは、突起部12と突起部12との間に位置している。よって、突起部12が形成されていない部分に照射された光束70bの少なくとも一部が、突起部12と突起部12との間に閉じ込められる。突起部12が形成されている部分では、光束70aは閉じ込められないか、あるいは閉じ込められ難く、突起部12により反射される。以上より、突起部12が形成されている部分と、突起部12が形成されていない部分との段差及び形状等の違いって、輝度変化が大きい。
図12は、図11の特定領域での輝度変化を表したグラフであるが、ある領域における輝度変化の幅Ba及び別のある領域における輝度変化の幅Bbは、第2閾値以上である。第2閾値とは、輝度変化の幅を比較する基準であり、例えば輝度の値により表される。特に、第2閾値は、光束70の照射方向と、突起部12が延びる第2周方向Bとが概ね逆方向であることを判別するための基準である。第2閾値が第1閾値と異なる値である場合、第2閾値は第1閾値より大きい。あるいは、第1閾値と第2閾値とは同じ値であってもよい。
以上の結果に基づいて、判別部42は、突起部12が延びる周方向が第2周方向Bに沿っていると判別する(ステップS24d)。
なお、「方向に沿っている」とは、「その方向に平行」だけでなく、「その方向に概ね沿っている」場合も含む。よって、例えば、第1周方向Aの場合には、紙送りローラ10の突起部12が延びる周方向は、光照射装置31側から撮像装置32側の第1周方向Aに概ね沿っている。また、突起部12が延びる周方向は、全体として、又は平均して、光照射装置31側から撮像装置32側の第1周方向Aに沿っていればよい。突起部12が延びる周方向が第2周方向Bの場合も同様である。
<3.紙送りローラ10の製造方法>
以下、図14を参照しつつ、上述の検査方法を用いた紙送りローラ10の製造方法について説明する。しかしながら、上述の検査方法は、ここでの例に限られず、紙送りローラ10の検査が必要とされる任意の用途に用いることができる。
図14は、紙送りローラ10の製造方法を示すフローチャートの一例である。まず、製造機器35は、紙送りローラ10の材料を混錬機に投入してゴム組成物を生成し(ステップS21)、ゴム組成物を押出機でチューブ状に押し出して円筒状体を生成する(ステップS22)。次に、製造機器35は、円筒状体を周方向に沿って研磨し、突起部12を形成する(ステップS23)。突起部12が形成された紙送りローラ10について、前述のステップS24a〜S24dからなる検査工程が行われる(ステップS24)。
検査工程が終了すると、検査工程での検査結果に応じた処理が行われる(ステップS25)。例えば、紙送りローラ10の回転方向と、突起部12が延びる周方向とが異なる場合、ロボットアーム34は、紙送りローラ10の上下を逆に調整し、第1平坦面11b又は第2平坦面11cが下に向くように調整する。例えば、紙送りローラの回転方向が予め第1周方向Aと規定されているのに対して、突起部12が延びる周方向が第2周方向Bと判別された場合、ロボットアーム34は、紙送りローラ10の上下を逆に調整する。これにより、紙送りローラ10の向きを回転方向である第1周方向Aに沿った正しい向きに調整できる。
一方、紙送りローラ10の回転方向と突起部12が延びる周方向とが一致している場合には、例えばロボットアーム34等により所定の位置に搬送され、紙送りローラ10の上下をそのままにして次行程に進める。
最後に、次工程に進んだ紙送りローラ10に対して、製造機器35は、中央部の円筒状孔13に、紙送りローラ10の回転を支持する支持棒19を挿入する(ステップS26)。 以上より、紙送りローラ10の製造工程が終了する。
上記の製造工程によれば、紙送りローラ10の回転方向と突起部12が延びる周方向とが対応する正しい状態で、紙送りローラ10に支持棒19に取り付けることができる。
<4.特徴>
本実施形態によれば、光照射装置31が照射する光束70の中心軸Fと、撮像装置32のレンズ中心軸Eとは少なくとも交差する。このような光照射装置31によって紙送りローラ10に光束70を照射し、撮像装置32によって紙送りローラ10を撮影する。この場合、突起部12の延びる周方向の違いによって、撮影された画像60の周方向に沿った輝度変化が異なる。本実施形態では、この輝度変化の違いを利用することによって、突起部12が延びる周方向を、作業者の目視及び感触等ではなく自動で判別できる。よって、突起部12が延びる周方向を正確に判別できる。その結果、紙送りローラ10が、例えば搬送装置33上で、どの向きに配置されているか、つまり、第1平坦面11bを下にして配置されているか、あるいは第2平坦面11cを下にして配置されているかを判別することができる。
また、上記の検査方法は、突起部12と円筒状面11aとの成す角度が小さくなり、突起部12が円筒状面11aに沿って倒れてきている場合にも有効である。まず、突起部12が、光束70の照射方向とは逆方向である第2周方向B(図11参照)に向かって倒れている場合を考える。この場合、突起部12が形成されている部分と、突起部12が形成されていない部分との間には、ある程度大きな輝度の差が生じ、周方向における輝度変化が大きい。この輝度の差は、前述の通り、突起部12の有無による段差及び形状等の違い、及び、突起部12間での光束70の閉じ込めによって生じる。
次に、突起部12が、光束70の照射方向に沿って第1周方向A(図9参照)に向かって倒れている場合を考える。この場合、突起部12が第2周方向Bに沿って倒れている場合に比べて、突起部12の有無による段差及び形状等の違いが小さく、突起部12間での光束が閉じ込められ難い。よって、突起部12が形成されている部分と、突起部12が形成されていない部分との輝度の差が小さく、周方向における輝度変化が小さい。
以上より、突起部12が円筒状面11aに沿って倒れてきている場合であっても、輝度変化の大小によって突起部12が延びる周方向を判別できる。
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<5−1>
上記実施形態では、判別部42は、突起部12が延びる周方向を判別している。しかし、判別部42は、この突起部12が延びる周方向の判別に代えて、あるいは加えて、突起部12が破損又は無くなっている状態(以下研磨スレと呼ぶ)を判別してもよい。突起部12の研磨スレの判別についても、輝度変化の結果を用いる。
以下に、突起部12の研磨スレ80を判別する方法について説明する。図15Aは、紙送りローラ10の外周面14に研磨スレ80が発生している状態を示す画像60である。図15Bは、図15Aにおいて、撮像装置32が撮影した画像60について、線分La上の輝度変化を示すグラフである。
紙送りローラ10においては、例えば製造工程及び使用過程等において傷がつくことにより、突起部12が破損したり、無くなっている研磨スレが発生している場所が存在する場合がある。研磨スレの発生している場所では、段差及び形状等の変化がほとんどないため、輝度変化がほとんど無い。よって、輝度変化を判断する基準を第3閾値とし、輝度変化が第3閾値以下である場合には、その部分において研磨スレが発生していると判別できる。第3閾値とは、研磨スレが生じているか否かを判別するための基準であり、例えば輝度の値により表される。第3閾値は、第1閾値及び第2閾値よりも小さい。
例えば、搬送装置33は、搬送装置33の下流側の端部の検査位置にある紙送りローラ10を回転させる。光照射装置31は、回転している紙送りローラ10の外周面14に光を照射する。撮像装置32は、紙送りローラ10が例えば一回転している間、光が照射された紙送りローラ10の外周面14を撮影する。これにより、紙送りローラ10の外周面14のある位置について、一周分の画像60を取得することができる。輝度変化取得部41は、撮像装置32から一周分の画像60を取得し、輝度変化を算出する。判別部42は、所定範囲に亘って輝度変化の幅が所定の第3閾値以下である場合には、所定範囲に亘って研磨スレが生じていると判別する。
図15Aの画像60によると、紙送りローラ10に研磨スレ80が発生している。また、研磨スレ80は線分Laにおいて一部が重なっている。図15Bを参照すると、線分Laにおける輝度変化において、丸で囲まれたIIの領域において輝度変化の幅が一定となっている。この輝度変化の幅が一定となっているIIの領域が研磨スレ80に相当する。判別部42は、この輝度変化の幅が第3閾値以下であり、輝度変化の幅がほとんどないと判定すると、この部分において研磨スレ80が発生していると判別する。
なお、上記では、研磨スレ80を判別する際に、紙送りローラ10を回転させている。しかし、研磨スレ80を判別するために紙送りローラ10を必ずしも回転させなくてもよい。ただし、紙送りローラ10を回転させて外周面14の全体について輝度変化を取得した方が、研磨スレ80の見逃しを抑制でき好ましい。
<5−2>
上記実施形態では、図7に示すように、光照射装置31と撮像装置32とは、紙送りローラ10に対して概ね90°の角度をなす位置に配置されている。また、光照射装置31の光の照射範囲は、図7に示すように、紙送りローラ10の概ね1/4の範囲である。同様に、撮像装置32の撮影範囲は、図7に示すように、紙送りローラ10の概ね1/4の範囲である。そして、光束の中心軸Fは、半径RIの半分の位置である点Rcにおいて、半径RIと直交する。しかし、光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の配置はこれに限定されない。
例えば、光束の中心軸Fとレンズ中心軸Eとが、概ね90°より小さい角度で交差するように、光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10が配置されてもよい。図16は、光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の別の配置を示す上面図である。図16では、光照射装置31からの光束の中心軸Fと、撮像装置32のレンズ中心軸Eとが90°より小さい角θaで交差している。この場合、光照射装置31からの光束の照射範囲及び撮像装置32の撮影範囲は、点Reから点Rfで示される円弧の範囲である。よって、軸心13aから点Rfとの線分と、軸心13aと点Reとの線分との成す角もまた90°より小さい。このように、光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10が配置されている場合であっても、撮像装置32は、紙送りローラ10の外周面14の少なくとも一部の画像を撮影することができる。よって、輝度変化取得部41は撮像装置32が撮影した画像に基づいて輝度変化を取得する。判別部42は、輝度変化に基づいて、突起部12が延びる周方向を判別する。
なお、光束の中心軸Fとレンズ中心軸Eとがなす角θaは、例えば、約30°以上約90°以下である。
また、上記実施形態では、図7に示すように、点Raから点Rbで示される光束の照射領域の延長領域と撮影領域の延長領域との交差領域に、紙送りローラ10の軸心13aが位置している。つまり、光束の照射領域の延長領域と撮影領域の延長領域との正方形状の交差領域の隅に軸心13aが位置している。しかし、紙送りローラ10の配置はこれに限定されない。紙送りローラ10に光束が照射され、紙送りローラ10の所定領域を撮影できればよく、例えば、光束の照射領域と撮影領域との交差領域に紙送りローラ10の少なくとも一部が位置していればよい。この場合、交差領域に紙送りローラ10の一部を配置すればよいため、紙送りローラ10の配置も容易である。ただし、紙送りローラ10が撮影される所定領域は、輝度変化を取得できる場所に設定する必要がある。
また、上記実施形態では、図7に示すように、光束の中心軸Fとレンズ中心軸Eとが概ね90°で交差しており、点Raから点Rbで示される外周面14の概ね1/4の部分に光束が照射され、撮影が行われている。しかし、光束の照射領域及び撮影領域を、図17に示すようにさらに限定してもよい。図17は、光照射装置31、撮像装置32及び紙送りローラ10の別の配置を示す上面図である。図17に示すように、光束の中心軸Fとレンズ中心軸Eとが概ね90°で交差している。しかし、上記実施形態とは異なり、光束の照射領域及び撮影領域は点Rgから点Rhに示される円弧の領域であり、1/4の円弧の範囲よりも小さい。ただし、点Rgから点Rhの領域は、輝度変化を取得できる場所に設定する必要がある。
<5−3>
上記実施形態では、図8に示すように、輝度変化取得部41は、画像60の外周面14方向の幅の一部である線分Laの領域について輝度を算出している。しかし、画像60の全幅に亘って輝度を算出してもよい。また、輝度変化取得部41は、紙送りローラ10の軸心13a方向に沿って所定距離離れた外周面14の複数の線分上において輝度を算出し、輝度変化を取得してもよい。図18は、複数の線分上において輝度変化を取得する判別方法を説明するための模式図である。図19は、図18の各線分において輝度変化を取得した様子を示すグラフである。
輝度変化取得部41は、図18に示すように、画像60において、軸心13a方向、つまり縦方向に所定距離離れた線分ごとに、輝度変化を取得する。輝度変化を取得する場所は、例えば外周面14に沿った線分La、線分Lb、線分Lc及び線分Ldである。線分La、線分Lb、線分Lc及び線分Ldは、縦方向に互いに離れた線分である。輝度変化取得部41は、図19に示すように、線分La、線分Lb、線分Lc及び線分Ldそれぞれにおいて輝度変化を取得する。このように複数個所の線分上において外周面14の輝度変化を取得することで、判別部42は複数個所において突起部12が延びる周方向を判別できる。よって、1つの判別結果ではなく複数の判別結果を用いることで、突起部12が延びる周方向の判別精度を向上できる。
<5−4>
上記実施形態では、輝度変化を取得する位置である線分Laについて、特に規定をしていない。しかし、線分Laの所定距離及び位置等について、次のように定めてもよい。
図8の画像60の線分Laにおいて、突起部12の大きさ及び突起部12の立ち上がり角度等によって輝度が変化する所定距離も異なる。よって、例えば、突起部12の大きさ、突起部12の立ち上がり角度、撮影された画像60の状態等に基づいて、輝度変化を算出する所定距離を決定すると好ましい。このように突起部12及び画像60の状態等に応じて所定距離を決定することで、輝度変化の生じる間隔に応じて輝度が算出できる。よって、輝度変化を効率よく取得できるとともに、線分Laの全ての位置において輝度を算出する場合に比べて計算量を減らすことができる。所定距離は、輝度変化取得部41が、突起部12及び画像60の状態等に基づいて、予め定められた所定条件に基づいて決定してもよい。あるいは、ユーザの入力によって所定距離が決定されてもよい。なお、輝度変化を算出する所定距離は、例えば画素数及び距離の値等で表される。
また、画像60における線分Laが位置する領域としては、輝度変化が生じている領域を選択するのが好ましい。また、線分Laは、輝度変化が生じている領域に加えて、その近傍を含まれていてもよい。輝度変化を取得する線分Laが位置する領域を、特に輝度変化が生じている領域等に限定することで、画像60の周方向の全ての輝度を算出する場合に比べて、輝度の計算量を減らして輝度変化の取得を高速化できる。
また、線分Laにおける輝度変化の幅は、線分La上の位置によっても変わる。よって、判別部42は、例えば、線分La上の複数個所についての輝度変化に基づいて、突起部12が延びる周方向を判別するのが好ましい。
<5−5>
上記実施形態では、輝度変化取得部41は画像60について輝度を算出する処理を行う。輝度変化取得部41は、上記実施形態の処理に加えて画像60の輝度のコントラストを強調する処理を行ってもよい。
輝度のコントラストを強調する処理としては、例えば次の処理が挙げられる。例えば、撮像装置32がカラー画像撮像装置である場合には、輝度変化取得部41は、彩度及び色相を除去し、明度に基づいて画像を取得する。なお、撮像装置32がモノクロ画像撮像装置である場合には、この処理は不要である。また、輝度変化取得部41は、FFT(Fast Fourier Transform)フィルタを用いて、輝度に対応した特徴量を明確にしてもよい。また、輝度変化取得部41は、紙送りローラ10に対応する画像60以外の領域をマスクし、不要な領域からの信号を除去してもよい。輝度変化取得部41は、これらの処理を組み合わせて、モノクロの画像60を取得し、FFTフィルタで処理し、画像60以外の領域をマスクした後、輝度変化を算出する処理を行ってもよい。
また、輝度変化取得部41は、FFTフィルタでの処理と、画像60以外のマスク処理との間に、グレイフィルタによる処理を行ってもよい。グレイフィルタによる処理とは、画像60における色彩を目立たなくする処理である。これにより、輝度に対応した特徴量をさらに明確にすることができる。
以上のように、画像60において輝度のコントラストを強調した後に、輝度変化を算出することで、突起部12の延びる周方向の違いによる輝度変化の違いが大きくなる。よって、判別部42は、突起部12が延びる周方向をより正確に判別できる。
<5−6>
上記実施形態では、紙送りローラ10は円筒状体である。しかし、紙送りローラ10としての円筒状体には、全体が円筒状である部材と、少なくとも一部が円筒状である部材とが含まれてもよい。少なくとも一部が円筒状である部材とは、全体が円筒状の部材において、一部が切り欠かれているものが含まれる。例えば、軸心13aに交差する断面視において、軸心13aを基準として1/4部分が切り欠かれており3/4部分のみが円筒状に沿った部材が挙げられる。
また、円筒状体には、円筒体だけでなく、上面視が楕円形状の筒体、上面視が円筒状に近似できる多角形状の筒体も含まれる。
なお、全体が円筒状である部材の場合、例えば、紙送りローラ10を複写機等に取り付けた場合には、紙送りローラ10を一方向に回転させることで紙送りの機能を実現でき、他方向に回転させることで紙送りの方向を変えることができる。また、少なくとも一部が円筒状である部材を複写機等に取り付けた場合には、円筒状の部分を用いて前又は後に回転することで、紙送りの向きを変更できる。
<5−7>
上記実施形態では、円筒状部材として紙送りローラ10を例に挙げたが、円筒状部材はこれに限定されない。外周面14において、円筒状部材の内方から外方に向かい、かつ周方向に沿って延びる複数の突起部12が形成されている円筒状部材であればよく、例えば、研磨ローラであってもよい。その他、円筒状部材としては、ベルトコンベアの回転に用いられる回転ローラなど、回転と突起による摩擦とにより所定の対象物を搬送するための部材が挙げられる。
また、円筒状部材の突起部12の形状及び大きさは、円筒状部材の内方から外方に向かい、かつ周方向に沿って延びていればよく、限定されない。よって、突起部12は、例えばブラシ毛状であってもよい。また、突起部12の硬度は、突起部12と接触する対象物に応じたものであればよく、限定されない。
また、上記実施形態では、円筒状部材及び突起部12は、天然ゴム等のゴムにより形成されているが、円筒状部材及び突起部12の材料はこれに限定されない。例えば、円筒状部材及び突起部12は、熱硬化性樹脂等の樹脂製、木製、プラスチック製及び金属製等であってもよい。また、円筒状部材及び突起部12は一種類の材料で一体に形成されている必要はない。例えば、円筒状部材の内側はプラスチック等で形成されており、円筒状部材の内側を覆う円筒状部材の外側はゴム等の材料で形成され、円筒状部材の外側に突起部12が形成されていてもよい。
また、上記実施形態の紙送りローラ10では、その中央部に円筒状孔13が形成されているが、円筒状孔13は必ずしも形成されている必要はない。また、円筒状部材に円筒状孔13が形成されている場合であっても、円筒状孔13は中央部に形成されている必要はなく、中央部から外れた位置に形成されていてもよい。
<5−8>
上記実施形態では、光照射装置31は、紙送りローラ10に対して入射光軸が互いに平行な平行光を照射する。しかし、光束は平行光に限定されず、拡散光であってもよい。ただし、平行光である場合、拡散光に場合に比べて、紙送りローラ10には照度ムラが低減された概ね均一な光が照射される。よって、照度ムラに起因する検査精度の低下を抑制できる。
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
検査対象として、幅が約30mm、直径が約25mmの概ね円筒状の紙送りローラ10を作成した。また、検査対象としては、突起部12が円筒状面11aからある程度の大きな角度で立ち上がっている紙送りローラ10と、突起部12が円筒状面11aに対して小さい角度で立ち上がっている紙送りローラ10とを用いた。また、検査としては、前記の紙送りローラ10それぞれについて、突起部12の延びる周方向が第1周方向Aに沿っている場合と、突起部12の延びる周方向が第2周方向Bに沿っている場合とについて行った。
本発明を用いた検査方法での検査結果について、図20A〜図23Bを用いて以下に説明する。図20Aは、突起部12の立ち上がり角度が大きい紙送りローラ10について、突起部12の延びる周方向が第1周方向Aに沿っている場合について撮影した画像である。図20Bは、図20Aの画像の線分Laにおける輝度変化の結果である。図21Aは、突起部12の立ち上がり角度が大きい紙送りローラ10について、突起部12の延びる周方向が第2周方向Bに沿っている場合について撮影した画像である。図21Bは、図21Aの画像の線分Laにおける輝度変化の結果である。図22Aは、突起部12の立ち上がり角度が小さい紙送りローラ10について、突起部12の延びる周方向が第1周方向Aに沿っている場合について撮影した画像である。図22Bは、図22Aの画像の線分Laにおける輝度変化の結果である。図23Aは、突起部12の立ち上がり角度が小さい紙送りローラ10について、突起部12の延びる周方向が第2周方向Bに沿っている場合について撮影した画像である。図23Bは、図23Aの画像の線分Laにおける輝度変化の結果である。
図20Aの輝度変化を示す図20B(突起部12の延びる周方向が第1周方向A)と、図21Aの輝度変化を示す図21B(突起部12の延びる周方向が第2周方向B)とを比較すると、図21Bの方が図20Bよりも輝度変化の幅が大きい。例えば、図20Bの輝度変化の幅Scは第1閾値以下であり、図21Bの輝度変化の幅Bcは第2閾値以上である。よって、判別部42は、輝度変化の小さい図20A、図20Bの場合について、突起部12の延びる周方向を第1周方向Aと判別する。また、判別部42は、輝度変化の大きい図21A、図21Bの場合について、突起部12の延びる周方向を第2周方向Bと判別する。この判別結果は、検査対象の突起部12の延びる周方向に対応するものであり、正確に突起部12の延びる周方向を判別できていることが分かる。
図22Aの輝度変化を示す図22B(突起部12の延びる周方向が第1周方向A)と、図23Aの輝度変化を示す図23B(突起部12の延びる周方向が第2周方向B)とを比較すると、図23Bの方が図23Bよりも輝度変化の幅が大きい。例えば、図22Bの輝度変化の幅Sdは第1閾値以下であり、図23Bの輝度変化の幅Bdは第2閾値以上である。よって、判別部42は、輝度変化の小さい図22A、図22Bの場合について、突起部12の延びる周方向を第1周方向Aと判別する。また、判別部42は、輝度変化の大きい図23A、図23Bの場合について、突起部12の延びる周方向を第2周方向Bと判別する。この判別結果は、検査対象の突起部12の延びる周方向に対応するものであり、正確に突起部12の延びる周方向を判別できていることが分かる。
10 紙送りローラ
11 円筒状面
14 外周面
31 光照射装置
32 撮像装置
40 検査部
41 輝度変化取得部
42 判別部
50 機器制御部

Claims (13)

  1. 外周面に複数の突起部を有する円筒状部材であり、当該複数の突起部が周方向に沿うように延びている、円筒状部材の検査方法であって、
    前記円筒状部材の外周面に、光照射装置により光束を照射するステップと、
    前記円筒状部材の前記外周面に照射される光束の中心軸と交差するレンズ中心軸を有する撮像装置により、前記円筒状部材の外周面の少なくとも一部を撮影するステップと、
    前記撮像装置が取得した画像のうち、少なくとも一部の画像について前記外周面に沿って輝度を算出し、輝度変化を取得するステップと、
    前記輝度変化に基づいて、前記突起部が延びる周方向を判別するステップと、
    を備える、検査方法。
  2. 前記光照射装置から前記円筒状部材に照射される光束の中心軸と、前記レンズ中心軸とが交差する領域に前記円筒状部材の少なくとも一部が位置し、
    前記円筒状部材には、前記光照射装置及び前記撮像装置に面している側の領域のうち、外周面の少なくとも一部に光束が照射される、請求項1に記載の検査方法。
  3. 前記円筒状部材に照射される光束の中心軸と、前記レンズ中心軸とが直交している、請求項2に記載の検査方法。
  4. 前記レンズ中心軸と平行であり、前記撮像装置側の前記円筒状部材の半径において、前記半径の半分の位置において、前記半径と前記光束の中心軸とが直交する、
    請求項3に記載の検査方法。
  5. 前記円筒状部材を基準にして、前記撮像装置は、前記光照射装置から時計回り方向の下流に位置し、
    前記突起部が延びる周方向を判別するステップでは、前記輝度変化の幅が所定の第1閾値以下である場合には、前記突起部が延びる周方向は、前記時計回り方向に沿っていると判別する、請求項1〜4のいずれかに記載の検査方法。
  6. 前記円筒状部材を基準にして、前記撮像装置は、前記光照射装置から時計回り方向の下流に位置し、
    前記突起部が延びる周方向を判別するステップでは、前記輝度変化の幅が所定の第2閾値以上である場合には、前記突起部が延びる周方向は、反時計回り方向に沿っていると判別する、請求項1〜5のいずれかに記載の検査方法。
  7. 前記円筒状部材の外周面に照射される光束は、平行光である、請求項1〜6のいずれかに記載の検査方法。
  8. 所定範囲に亘って前記輝度変化の幅が所定の第3閾値以下である場合には、前記所定範囲に亘って前記突起部が破損していると判別するステップをさらに備える、
    請求項1〜7のいずれかに記載の検査方法。
  9. 前記円筒状部材を回転させるステップをさらに備え、
    前記光束を照射するステップでは、回転する前記円筒状部材に光束を照射する、
    請求項8に記載の検査方法。
  10. 外周面に複数の突起部を有する円筒状部材であり、当該複数の突起部が周方向に沿うように延びている、円筒状部材の検査装置であって、
    前記円筒状部材の外周面に、光束を照射する光照射装置と、
    レンズのレンズ中心軸が、前記円筒状部材の前記外周面に照射される光束の中心軸と交差しており、前記円筒状部材の外周面の少なくとも一部を撮影する撮像装置と、
    前記撮像装置が取得した画像に基づいて、前記前記突起部を検査する検査部と、
    を備え、
    前記検査部は、
    前記撮像装置が取得した画像のうち、少なくとも一部の画像について前記外周面に沿って輝度を算出し、輝度変化を取得する輝度変化取得部と、
    前記輝度変化に基づいて、前記突起部が延びる周方向を判別する判別部と、
    を含む、検査装置。
  11. 外周面に複数の突起部を有する円筒状部材であり、当該複数の突起部が周方向に沿うように延びている、円筒状部材を形成するステップと、
    前記円筒状部材の外周面に、光照射装置により光束を照射するステップと、
    前記円筒状部材の前記外周面に照射される光束の中心軸と交差するレンズ中心軸を有する撮像装置により、前記円筒状部材の外周面の少なくとも一部を撮影するステップと、
    前記撮像装置が取得した画像のうち、少なくとも一部の画像について前記外周面に沿って輝度を算出し、輝度変化を取得するステップと、
    前記輝度変化に基づいて、前記突起部が延びる周方向を判別するステップと、
    を備える、製造方法。
  12. 前記突起部が延びる周方向を判別するステップにおいて判別された突起部が延びる周方向に基づいて、前記円筒状部材の上下の向きを調整するステップをさらに備える、請求項11に記載の製造方法。
  13. 前記調整するステップを経た後の円筒状部材の回転中心に、前記円筒状部材の回転を支持するための支持棒を挿入するステップをさらに備える、請求項12に記載の製造方法。
JP2016062668A 2016-03-25 2016-03-25 円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法 Expired - Fee Related JP6634920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016062668A JP6634920B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016062668A JP6634920B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017173272A true JP2017173272A (ja) 2017-09-28
JP6634920B2 JP6634920B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=59971956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016062668A Expired - Fee Related JP6634920B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6634920B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09145335A (ja) * 1995-11-20 1997-06-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd 傾斜方向性のある凹凸面の方向判別装置及び方法
JP2000292364A (ja) * 1999-04-08 2000-10-20 Sumitomo Rubber Ind Ltd 疵目向き判別システム
US20080192243A1 (en) * 2007-02-09 2008-08-14 Kamran Uz Zaman Plural light source and camera to detect surface flaws

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09145335A (ja) * 1995-11-20 1997-06-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd 傾斜方向性のある凹凸面の方向判別装置及び方法
JP2000292364A (ja) * 1999-04-08 2000-10-20 Sumitomo Rubber Ind Ltd 疵目向き判別システム
US20080192243A1 (en) * 2007-02-09 2008-08-14 Kamran Uz Zaman Plural light source and camera to detect surface flaws

Also Published As

Publication number Publication date
JP6634920B2 (ja) 2020-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7924418B2 (en) Inspection apparatus and method
JP2010223621A (ja) 管状品の内表面検査方法
FR3009518A1 (ja)
JP2005283577A (ja) フィードバックを提供するための検査システム及び方法
KR102625260B1 (ko) 마스크 기판 검사 시스템
JP5480669B2 (ja) 接触角計用画像処理装置および液滴の平面視輪郭形状導出方法
JP2008025990A (ja) 鋼帯表面欠陥の検出方法及び検出装置
JP2002251606A (ja) ドキュメントエッジ検出方法
JP2009109243A (ja) 樹脂封止材の検査装置
JP6634920B2 (ja) 円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法
JP6459026B2 (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP2010249615A (ja) 記録材表面検出装置及びそれを備える画像形成装置
JP2008299138A5 (ja)
JP2007069909A (ja) キャップの斜め嵌合検査方法及び検査装置
JP2007071562A (ja) 表面検査装置、表面検査方法およびフィルムの製造方法
JP2011179973A (ja) 接触角計
JP2017173273A (ja) 円筒状部材の突起部の検査方法、その検査装置及びその検査方法を含む円筒状部材の製造方法
JP5331133B2 (ja) 錠剤検査装置及びptp包装機
JP2001147199A (ja) ペットボトルキャップ締付け検査方法とその装置
US9264568B1 (en) Image reading apparatus and medium
CN108663370B (zh) 端面检查装置及其聚焦图像数据获取方法
JP2013257245A (ja) 物品の検査装置
JP6098571B2 (ja) パイプ真円度測定装置
KR101324888B1 (ko) 광각 렌즈용 카메라 모듈의 성능 측정 기구
JP6857403B2 (ja) 管状体又は棒状体の検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6634920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees