JP2000290067A - マグネシウムアルミネートスピネル凝集体を製造するための改良方法 - Google Patents

マグネシウムアルミネートスピネル凝集体を製造するための改良方法

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JP2000290067A JP2000026354A JP2000026354A JP2000290067A JP 2000290067 A JP2000290067 A JP 2000290067A JP 2000026354 A JP2000026354 A JP 2000026354A JP 2000026354 A JP2000026354 A JP 2000026354A JP 2000290067 A JP2000290067 A JP 2000290067A
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リトウィク・サルカー
Banaajee Gootamu
ゴータム・バナージェー
Samir Kumar Das
サミール・クマー・ダス
Goshu Arupu
アルプ・ゴシュ
Dasu Kaberi
カベリ・ダス
Ranjan Biswas Jinan
ジナン・ランジャン・ビスワス
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    • C07C37/11Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常に緻密なマグネシウムアルミネートスピ
ネル凝集体を製造するための改良方法を提供する。 【解決手段】 本発明は非常に緻密なマグネシウムアル
ミネート(MgAl24)スピネル凝集体を一段階焼成
工程により製造するための改良方法に関し、構成成分で
ある酸化物間の反応および焼結/緻密化工程が同一の焼
成中に完了する。97%以上の純度のマグネシアとアル
ミナをモル比で2:1から1:2の範囲に混合し、有機
溶媒の存在下でサブミクロンサイズの粉末を得て、乾燥
した生成物に有機バインダーを添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非常に緻密なマグネ
シウムアルミネート凝集体を製造するための改良方法に
関する。
【0002】本発明は特に非常に緻密なマグネシウムア
ルミネート(MgAl24)スピネル凝集体を一段階焼
成法/条件で製造するための改良方法に関する。
【0003】本発明において主要な目的はマグネシアお
よびアルミナから一焼成工程という短い過程で、非常に
緻密なスピネル生成物を開発することにある。構成成分
である酸化物間の反応および焼結/緻密化工程は同一の
焼成中に完了する。この目的のためには、主要な制御変
数は粒径、圧縮圧力および焼結のスケジュールである。
【0004】この改良方法においては、97%以上の純
度レベルの原料を用い、一段階焼成工程を適用して最終
的な焼結体をより経済的に作製する。所望の目的を達成
するためには、アトリターミリング、静水圧プレスおよ
び制御された焼結を用いて原料の加工を行う。
【0005】
【従来の技術】マグネシウムアルミネートスピネルは、
その高い耐火性、常温および高温の両方での高い機械的
強度、優れた熱的性質、化学的不活性および環境親和性
により、よく知られた耐火材料である。構成成分である
酸化物間のスピネル化反応は常に体積膨張と結びついて
いる。「酸化物セラミックス」257−74頁、アカデ
ミックプレス、ニューヨーク、1960を参照すると、
この体積膨張は約5%であると述べられている。この高
温での膨張は、一段階焼成工程で形成されるMgAl2
4スピネルの焼結を制限しており、二段階焼成法が利
用されている。(1)特殊セラミックス、1964、1
67−86頁;(2)アメリカセラミック協会紀要、4
6巻、11号、1094−7頁、1967;(3)アメ
リカセラミック協会紀要、47巻、11号、1025−
9頁、1968を参照すると、酸化マグネシウムおよび
酸化アルミニウムの混合物を1100℃から1500℃
の間で焼成してスピネル化反応を完了した後、破砕、粉
砕、成形、および所望の組み合わせの性質をもたらす緻
密化を達成するための1600℃から1800℃の温度
範囲での最終焼結を行っている。マグネシウムアルミネ
ートが不純物に非常に敏感なので高純度原料を用いるこ
の二段階焼成工程はスピネルを非常に高価な材料にして
いる。
【0006】現在、マグネシウムアルミネートスピネル
は耐火材料として非常に大きな需要がある。スピネル耐
火物の主要な応用分野は、たとえばセメントロータリー
キルンの焼成領域および遷移領域のライニング、溶鋼注
入レードルの側壁および底部、ガラス炉の再生器チェッ
カーのワーク材である。いくつかの重要な非耐火性の応
用は、たとえば熱交換ペブル、誘電体材料、赤外線窓、
ミサイルドーム、湿度センサーである。
【0007】マグネシウムアルミネートスピネルの化学
式はMgAl24であり、28.33重量%のMgOお
よび71.67重量%のAl23を含む。これは面心立
方構造を有し、酸素イオンおよび3価のアルミニウムイ
オンは利用できる八面体サイトの半分を占め、2価のマ
グネシウムイオンは利用できる四面体ボイドの1/8を
占める。格子定数は8.083Aである。スピネルは構
成成分である酸化物の両方とも固溶体を作る。アルミナ
の溶解性はマグネシアよりもかなり大きい。溶解性は共
融温度で最大であり、冷却とともに急激に減少する。過
剰の酸化物は冷却時に固溶体から析出する。
【0008】マグネシウムアルミネートスピネルは、M
gO−Al23系において生成する唯一の化合物であ
る。良質な性質の独特な組み合わせにより、スピネルは
非常に早い時期から科学者の注意を引いてきた。フラン
ス特許350016号、1905年8月24日付けを参
照すると、マグネシウムアルミネートスピネルの合成お
よびスピネル耐火物の商業的製造のための方法が提案さ
れている。MgO−Al 23の相図は、ランキンとマー
ウィンにより1916年に、アメリカ化学会誌、38
巻、3号、568−88号で確立され、本質的に変わっ
ていない。
【0009】スピネルは天然に豊富な材料として入手で
きないので、商業用途のためには合成して調製する。合
成スピネルは2つの形態、すなわち焼結および溶融スピ
ネルとして入手できる。スピネル相の均一な分布および
低価格により、焼結スピネルは溶融スピネルと比較して
より普及しかつ有用である。
【0010】その構成成分である酸化物からのスピネル
の生成は、カチオンの相互拡散過程であり、5%の体積
膨張と結びついている。この膨張は、この材料を一段階
焼成工程で焼結することを許さず、二段階焼結が適用さ
れ、このことは製造コストを増加させていた。現在、酸
化物からの固体反応工程において、単独のスピネル相を
得るためには長時間の加熱が要求され、このことは表面
活性を低下させる粒成長と結びついている。したがっ
て、得られる粉末はホットプレス法を適用しなければ焼
結することが困難であり、このことは商業的な実施可能
性を低下させている。この問題を避けるために、以前は
いくつかの方法によりスピネルを合成することが試みら
れた。スピネル製造の異なる方法を種々参照すると、た
とえば共沈法(アメリカセラミック協会紀要、48巻、
8号、759−62頁、1962);ゾルゲル法(セラ
ミック会報、1988、1A、211−7頁);火花放
電法(窯業協会誌、90巻、10号、603−9頁、1
982年);スプレー熱分解法(セラミック・インター
ナショナル、8巻、1号、17−21頁、1982
年);共ゲル化沈殿法(マテリアルズ・レター、31
巻、281−5頁、1997)である。しかし、これら
の方法はすべて二段階焼成を必要とする。第1の熱処理
をスピネル生成を完了するために行った後、生成したス
ピネルの焼結のために第2の熱処理を行う。
【0011】スピネル調製の過程は、反応物の間の化学
反応(スピネル化)を含み、単独の熱処理工程でのポア
の除去(緻密化)で終わる。工程をより経済的で商業的
に実施可能にするために単独焼成が望まれている。この
工程に対する主要な障害は、スピネル化反応と結びつい
ている体積膨張である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主要な目的
は、非常に緻密なマグネシウムアルミネートスピネル凝
集体を製造するための改良方法を提供することにある。
【0013】他の目的は、より経済的で商業的に利用で
きるようにする一段階焼成法を提供することにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、高い機械的強
度および優れた熱的性質を有するスピネルを製造するこ
とにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、スピネル生成
の間の体積膨張の悪影響を避けることにある。
【0016】本発明のさらに他の目的は、これまで開発
されたものよりも比較的低い温度で、所望の性質の組み
合わせを持つ緻密なスピネルを開発することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
非常に緻密なマグネシウムアルミネートスピネル凝集体
を製造するための改良方法であって、(a)97%以上
の純度のマグネシアとアルミナをモル比で2:1から
1:2の範囲に混合する工程と、(b)工程(a)で得
られた混合物を有機溶媒の存在下でアトリターミリング
してサブミクロンの粉末を得る工程と、(c)工程
(b)で得られた粉末を100℃以上の温度で乾燥し、
乾燥生成物に有機バインダーを添加する工程と、(d)
工程(c)で得られた生成物を、最初に50から80M
Paの範囲の圧力で一軸プレスした後、140から20
0MPaの範囲の圧力で静水圧プレスする工程と、
(e)工程(d)で得られたプレス生成物を100℃以
上の温度で乾燥する工程と、(f)工程(e)で得られ
た圧縮体を1500℃から1750℃の範囲の温度で4
時間までの均熱処理時間で焼結して、所望の焼結スピネ
ル凝集体を得る工程とを具備した改良方法を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】アルミナとマグネシアの混合物
を、これらの酸化物を1:1、2:1および1:2のモ
ル比で採取することにより調製した。次に、工程(a)
で得られた混合物をアトリターミリングした。8時間ま
でのミリング時間で、異なるミリング時間を用い、種々
のバッチを調製した。
【0019】工程(b)で使用される有機溶媒は、たと
えばイソプロピルアルコール、エチルアルコール、アセ
トン、ヘキサンである。
【0020】その後、粉砕した粉末を乾燥し、有機バイ
ンダーと混合した。バインダーは工程(a)の混合物に
添加してもよい。工程(c)で用いられるバインダー
は、たとえばポリビニルアルコール、カルボキシメチル
セルロース、グリコール、デキストリンであり、使用量
は5から12重量%の範囲である。その後、この混合物
を最初に一軸プレスした後、静水圧プレスし、乾燥し、
電気抵抗炉内で焼結を制御して焼結した。
【0021】焼結生成物をまずバルク密度を調べること
により特徴づけた。室温曲げ強さを三点曲げで測定し
た。高温曲げ強さも1250℃で三点曲げで測定した。
相の同定をX線回折分析により行った。熱膨張を温度1
400℃まで膨張計で測定した。10分間の加熱と10
分間の冷却からなる種々のサイクルについて、1000
℃での空気急冷に対するスポーリング後の試料の室温曲
げ強さの残留強さを決定することにより、耐熱衝撃性を
測定した。試料の微細構造分析を走査電子顕微鏡により
行った。相の定量化を、顕微鏡のX線電子回折分析(E
DAX)機器により行った。
【0022】本発明の方法により製造される焼結スピネ
ル凝集体の性質は以下の通りである。
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例】下記の例は説明のために示すものであり、本
発明の範囲を限定するように解釈すべきではない。
【0025】例1 まず、マグネシアとアルミナをモル比1:1(重量比2
8.33:71.67)に混合した。次に、この混合物
を分散媒質としてのイソプロピルアルコールとともに4
時間アトリターミリングした。
【0026】粉砕した材料を110℃で乾燥した。乾燥
した粉末を7重量%PVA溶液(5%濃度)と混合し
た。その後、まず粉末を50から80MPaで一軸プレ
スした後、140から250MPaで静水圧プレスし
た。バーおよびブリケット型を作製した。プレス体を乾
燥し、加熱速度を制御して1550℃で2時間焼結し
た。まず、焼結体の緻密性を試験して、3.38gm/
ccのバルク密度(94%真密度)を得た。X線回折は
焼結体中にスピネル相のみを示していた。3点曲げ試験
として強度を測定した。得られた冷間強さは172MP
aであり、1250℃での熱間強さは162MPaであ
った。25℃から1300℃までの間の熱膨張係数は
8.43×10-6-1であった。この焼結体は8回の熱
サイクル後でも最初の強度の約73%を保持しているこ
とがわかった。微細構造は最密充填構造を示し、EDA
X分析により粒子は正確に化学量論スピネルと同じ組成
を有することが明らかになった。
【0027】例2 まず、マグネシアとアルミナをモル比1:1(重量比2
8.33:71.67)に混合した。次に、この混合物
を分散媒質としてのイソプロピルアルコールとともに4
時間アトリターミリングした。
【0028】粉砕した材料を110℃で乾燥した。乾燥
した粉末を7重量%PVA溶液(5%濃度)と混合し
た。その後、まず粉末を50から80MPaで一軸プレ
スした後、140から200MPaの範囲で静水圧プレ
スした。プレスしたバーおよびブリケット型を乾燥し、
1650℃で2時間焼結した。焼結体は3.49gm/
ccのバルク密度(97.8%真密度)を有していた。
X線パターンは焼結体中にスピネル相のみを示してい
た。得られた冷間強さは179MPaであり、1250
℃での熱間強さは165MPaであった。25℃から1
300℃までの間の熱膨張係数は8.82×10-6-1
であった。この焼結体は8回の熱サイクル後でも最初の
強度の約81%を保持していることがわかった。また、
顕微鏡によりいくぶん粒成長があることもわかり、ED
AX調査で得られた粒子の組成は化学量論スピネルのそ
れに非常に近かった。
【0029】例3 まず、マグネシアとアルミナをモル比1:1(重量比2
8.33:71.67)に混合した。次に、この混合物
を分散媒質としてのイソプロピルアルコールとともに6
時間アトリターミリングした。粉砕した材料を110℃
で乾燥した。乾燥した粉末を7重量%PVA溶液(5%
濃度)と混合した。その後、まず粉末を50から80M
Paで一軸プレスした後、140から200MPaの範
囲で静水圧プレスした。プレスによりバーおよびブリケ
ットを作製した。プレス体を乾燥し、1650℃で焼結
時間での2時間の均熱処理で焼結した。焼結体は3.5
gm/ccのバルク密度を有することがわかった。X線
回折調査はスピネル相のみを示していた。焼結体の冷間
強さは183MPaであり、1250℃での熱間強さは
171MPaであった。25℃から1300℃までの間
の熱膨張係数は8.85×10-6-1であった。熱衝撃
により、この焼結体は8回の熱サイクル後に最初の強度
の約80%を保持していた。不均一な粒径分布を持つ充
填微細構造が観察された。EDAX分析は理想的な化学
量論スピネルに近い粒子の組成を示していた。
【0030】例4 マグネシアとアルミナをモル比2:1(重量比44.1
56:55.844)に混合した。この混合物を分散媒
質としてのイソプロピルアルコールとともに4時間アト
リターミリングした。粉砕した材料を110℃で乾燥し
た。乾燥した粉末を7重量%PVA溶液(5%濃度)と
混合した後、プレスした。まず50から80MPaでの
一軸プレス、次に140から200MPaの範囲での静
水圧プレスを行った。プレスによりバーおよびブリケッ
ト型を作製した。プレス体を乾燥し、1550℃で2時
間の均熱処理で焼結した。焼結体は3.55gm/cc
のバルク密度を有していた。X線回折調査は焼結体中に
マグネシア相とスピネル相の両方の存在を示していた。
測定された冷間強さは163MPaであり、1250℃
での熱間強さは189MPaであった。25℃から13
00℃までの温度範囲での熱膨張係数は9.04×10
-6/℃であった。小さいバー型の焼結体は8回の熱サイ
クル後にその冷間強さの約87%を保持していることが
わかった。小さい角張った粒子を持つ充填微細構造が観
察され、EDAX調査は遊離のマグネシア相とスピネル
粒子の存在を裏付けていた。
【0031】例5 マグネシアとアルミナをモル比2:1(重量比44.1
56:55.844)に混合した。この混合物を分散媒
質としてのイソプロピルアルコールとともに4時間アト
リターミリングした。
【0032】粉砕した材料を110℃で乾燥した。乾燥
した粉末を7重量%PVA溶液(5%濃度)と混合しプ
レスした。まず50から80MPaでの一軸プレス、次
に140から200MPaの範囲での静水圧プレスを行
った。プレスによりバーおよびブリケット型を得た。プ
レス体を110℃で乾燥し、1650℃で2時間の均熱
処理で焼結した。焼結体は3.5gm/ccのバルク密
度を有していた。X線回折調査は焼結体中に遊離のペリ
クレース相とスピネル相を示していた。この焼結体で見
られた冷間強さは131MPaであり、1250℃での
熱間強さは183MPaであった。25℃から1300
℃までの温度範囲での熱膨張係数は9.54×10-6
℃であった。焼結体は8回の熱サイクル後にその最初の
冷間強さの約83.7%を保持していることがわかった
(小さいバー型試料)。走査電子顕微鏡調査で小さい角
張った粒子が観察され、EDAX分析により遊離のマグ
ネシア相とスピネル粒子の存在が確認された。
【0033】例6 マグネシアとアルミナをモル比1:2(重量比16.5
05:83.495)に混合した。この混合物を分散媒
質としてのイソプロピルアルコールとともに4時間アト
リターミリングした。粉砕した粉末を110℃で乾燥し
た。乾燥した粉末を7重量%PVA溶液(5%濃度)と
混合しプレスした。まず50から80MPaでの一軸プ
レス、次に140から200MPaの範囲での静水圧プ
レスを行った。プレスによりバーおよびブリケット型を
得た。プレス体を110℃で乾燥し、1550℃で2時
間の均熱処理で焼結した。焼結体は2.84gm/cc
のバルク密度を有していた。X線回折調査は焼結体中に
遊離のコランダム相とスピネル相を示していた。この焼
結体で見られた冷間強さは145MPaであり、125
0℃での熱間強さは142MPaであった。25℃から
1300℃までの温度範囲での熱膨張係数は8.53×
10-6/℃であった。焼結体は8回の熱サイクル後にそ
の最初の冷間強さの約80%を保持していることがわか
った(小さいバー型試料)。微細構造調査において非常
に小さい粒子が見られた。
【0034】例7 マグネシアとアルミナをモル比1:2(重量比16.5
05:83.495)に混合した。この混合物を分散媒
質としてのイソプロピルアルコールとともに4時間アト
リターミリングした。粉砕した材料を110℃で乾燥
し、グリーンバインダーとして用いた7重量%PVA溶
液(5%濃度)と混合した。この混合物を、まず50か
ら80MPaで一軸プレスし、次に140から200M
Paの圧力範囲で静水圧プレスした。プレスによりバー
およびブリケット型を作製した。プレス体を乾燥し、1
650℃で2時間の均熱処理で焼結した。
【0035】焼結体は3.52gm/ccのバルク密度
を有していた。X線回折調査で、コランダムの遊離のピ
ークなしに、スピネル相のみが観察された。得られた冷
間強さは189MPaであり、1250℃の試験温度で
の熱間強さは127MPaであった。この焼結体につい
て25℃から1300℃までの温度範囲で得られた熱膨
張係数は8.81×10-6/℃であった。小さいバー型
で、焼結体は8回の熱サイクル後にその最初の冷間強さ
の約70%を保持していることがわかった。微細構造調
査により粒子にかどが観察され、最初の成形体の組成に
近い粒子組成を有していた。
【0036】
【発明の効果】本発明の主要な長所は以下の通りであ
る。
【0037】(1)一段階焼成による改良方法を用いる
ことにより高度に焼結されたマグネシウムアルミネート
スピネルが開発される。スピネル化のための別個の焼成
をなくすことはスピネル凝集体の製造をより経済的にす
る。
【0038】(2)1550℃で製造されるスピネルは
3.38gm/cc(94%の真密度)を有し、全ての
望ましい性質はこの方法の有効性を示している。
【0039】(3)非常に良好な熱的性質も得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リトウィク・サルカー インド国、カルカッタ 700 032 セント ラル・グラス・アンド・セラミック・リサ ーチ・インスティテュート内 (72)発明者 ゴータム・バナージェー インド国、カルカッタ 700 032 セント ラル・グラス・アンド・セラミック・リサ ーチ・インスティテュート内 (72)発明者 サミール・クマー・ダス インド国、カルカッタ 700 032 セント ラル・グラス・アンド・セラミック・リサ ーチ・インスティテュート内 (72)発明者 アルプ・ゴシュ インド国、カルカッタ 700 032 セント ラル・グラス・アンド・セラミック・リサ ーチ・インスティテュート内 (72)発明者 カベリ・ダス インド国、カルカッタ 700 032 セント ラル・グラス・アンド・セラミック・リサ ーチ・インスティテュート内 (72)発明者 ジナン・ランジャン・ビスワス インド国、カルカッタ 700 032 セント ラル・グラス・アンド・セラミック・リサ ーチ・インスティテュート内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緻密なマグネシウムアルミネート(Mg
    Al24)スピネル凝集体を製造するための改良方法で
    あって、(a)97%以上の純度のマグネシアとアルミ
    ナをモル比で2:1から1:2の範囲に混合する工程
    と、(b)工程(a)で得られた混合物を有機溶媒の存
    在下でアトリターミリングしてサブミクロンサイズの粉
    末を得る工程と、(c)工程(b)で得られた粉末を1
    00℃以上の温度で乾燥し、乾燥生成物に有機バインダ
    ーを添加する工程と、(d)工程(c)で得られた生成
    物を、最初に50から80MPaの範囲の圧力で一軸プ
    レスした後、140から200MPaの範囲の圧力で静
    水圧プレスする工程と、(e)工程(d)で得られたプ
    レス生成物を100℃以上の温度で乾燥する工程と、
    (f)工程(e)で得られた圧縮体を1500℃から1
    750℃の範囲の温度で4時間までの均熱処理時間で焼
    結して、所望の焼結スピネル凝集体を得る工程とを具備
    したことを特徴とする改良方法。
  2. 【請求項2】 使用される有機溶媒がイソプロピルアル
    コール、エチルアルコール、アセトン、ヘキサンからな
    る群より選択されることを特徴とする請求項1記載の改
    良方法。
  3. 【請求項3】 アトリターミリングが8時間以下の期間
    なされることを特徴とする請求項1または2記載の改良
    方法。
  4. 【請求項4】 使用されるバインダーがポリビニルアル
    コール、カルボキシメチルセルロース、グリコール、デ
    キストリンからなる群より選択され、使用量が5から1
    2重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1ないし
    3いずれか記載の改良方法。
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