JP2000289845A - コンベア間の移送装置 - Google Patents

コンベア間の移送装置

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JP2000289845A
JP2000289845A JP11093844A JP9384499A JP2000289845A JP 2000289845 A JP2000289845 A JP 2000289845A JP 11093844 A JP11093844 A JP 11093844A JP 9384499 A JP9384499 A JP 9384499A JP 2000289845 A JP2000289845 A JP 2000289845A
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JP11093844A
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Yoshiyuki Yasutake
儀幸 安竹
Toshio Oda
小田  敏夫
Hiroyasu Isomura
廣康 磯村
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Fuji Machinery Co Ltd
Original Assignee
Fuji Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンベア間での物品移送の高い処理能力を達
成する。 【解決手段】 複数の物品Mを、一列に整列し、かつ接
触しないランダムな間隔で搬送する導入コンベア11
が、受取りコンベア12の側方に平行に配置される。両
コンベア11,12の上方に、導入コンベア11上の物
品Mを押送する押送部材20を備えた4基の移送コンベ
ア21A,21B,21C,21Dが、搬送方向に所定間
隔離間して並んで配設される。受取りコンベア12の移
送コンベア21A,21B,21C,21Dと対応する上
方に、物品Mを貯留する貯留機構23A,23B,23
C,23Dが配設される。貯留機構23A,23B,23
C,23Dと導入コンベア11との間に、押送部材20
で押送される物品Mを貯留機構23A,23B,23C,
23Dへ通過案内する案内部材22A,22B,22C,
22Dが配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ランダムな間隔
で一列に整列された状態で物品を搬送する一次側コンベ
アから、連続移動する搬送区分内に物品を収容して一定
間隔で搬送する二次側コンベアに、物品を移送するコン
ベア間の移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、2基のコンベアが平行に配置さ
れ、一方のコンベア(一次側コンベア)が、物品をランダ
ムな間隔で一列に整列した状態で搬送する型式であり、
他方のコンベア(二次側コンベア)が、包装機等の処理機
械に向けて物品を供給するために各物品を搬送区分内に
収納して一定間隔で搬送する型式である場合は、一次側
コンベア上の物品をストッパにて停止させ、この物品を
両コンベアの搬送方向と交差する方向へプッシャー等の
手段を介して押送することで二次側コンベアへ移送する
よう構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た構成では、一次側コンベア自体は停止させないため、
ストッパで停止された物品に対して後続の物品が当接し
て搬送方向に連なり、プッシャーで物品を側方に押送す
る際に、一度に複数の物品が押送される問題がある。ま
た、プッシャーで押送する際に物品同士が擦れて損傷す
るおそれもあった。更には、両コンベア間での物品移送
の高い処理能力を期待することはできず、高速化の障壁
となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、コンベ
ア間での物品移送の高い処理能力を達成し得るコンベア
間の移送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、一次側コン
ベアにより一列で、かつ接触しないランダムな間隔の状
態で搬送される物品を、該一次側コンベアと平行に配置
されて連続移動する搬送区分を有し、該搬送区分に物品
を収納して一次側コンベアと同一向きに搬送する二次側
コンベアに移送する移送装置であって、前記一次側コン
ベアおよび二次側コンベアの上方に亘り、一次側コンベ
アの搬送方向に対して一次側コンベアから二次側コンベ
アへ斜め下流向きに傾斜して延在し、一次側コンベアの
搬送方向に並んで配設された複数の移送コンベアと、前
記各移送コンベアに配設されて、該コンベアの走行によ
り移動して前記一次側コンベア上の物品を斜め下流向き
に移送すると共に、その移動速度における一次側コンベ
アの搬送方向と平行な分速度が一次側コンベアの搬送速
度と略同一に設定されている押送部材と、前記一次側コ
ンベアで搬送される前記移送コンベアの配設数と対応す
る数の物品を一単位として、該単位内での物品の搬送順
番と、一次側コンベアの搬送方向下流側からの移送コン
ベアの配設順番とを対応させて各移送コンベアを作動制
御することで、各移送コンベアにより対応する物品を二
次側コンベアに向けて移送させる制御装置とから構成し
たことを特徴とする。
【0006】
【作用】一次側コンベアにより複数の物品は、一列で、
かつ接触しないランダムな間隔の状態で搬送される。一
次側コンベアの搬送方向に並んで配置される複数の移送
コンベアは、一次側コンベアで搬送される物品の搬送順
番に対応する搬送下流側からの順番で制御装置により駆
動制御され、その押送部材により対応する物品を斜め下
流側に向けて押送して二次側コンベアに移送する。押送
部材の移動速度における一次側コンベアの搬送方向と平
行な分速度は、一次側コンベアの搬送速度と略同一に設
定されており、該押送部材で押送される物品は後続の物
品との間隔が保たれ、かつ押送部材との相対位置が変化
することはなく、物品の確実な移送が達成される。
【0007】前記移送コンベアで移送される物品を、貯
留機構または案内部材上に貯留することで、二次側コン
ベアの搬送タイミングに対応した物品供給を行ない得
る。また、一次側コンベアで搬送される物品は、その搬
送方向中央部に移送コンベアの押送部材が当接して押送
されるから、該物品の安定した移送が達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るコンベア間の
移送装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら以下説明する。
【0009】(導入コンベアおよび受取りコンベアにつ
いて)図1に示す実施例に係る移送装置10は、前工程
から流入する複数の物品Mを、一列に整列し、かつ搬送
方向前後で接触しないランダムな間隔で搬送する水平な
ベルトコンベアからなる導入コンベア(一次側コンベア)
11を備え、該コンベア11が、後工程の処理機械とし
ての横型ピロー包装機に物品Mを供給する受取りコンベ
ア(二次側コンベア)12の側方に平行に配置されてい
る。なお、両コンベア11,12による物品Mの搬送向
きは同一である。また導入コンベア11上の物品Mは、
図示しないガイド等により、該導入コンベア11の物品
搬送中心ラインCL上に物品中心を略一致するよう一列
に整列された状態で搬送されるようになっている。な
お、導入コンベア11の駆動系にはエンコーダEが配設
されており、このエンコーダEは制御装置13に電気的
に接続される。
【0010】前記導入コンベア11の物品搬送経路にお
ける物品搬送中心ラインCLの上方には、該コンベア1
1により搬送される物品Mを検出する物品センサ14が
配設される。この物品センサ14は、導入コンベア11
の物品搬送面から所定高さだけ上方に離間した位置に支
持部材15を介して配設され、該物品センサ14が、導
入コンベア11の物品搬送中心ラインCL上を搬送され
る物品Mの搬送方向と直交する方向における物品中央を
検出するよう設定されている(図9参照)。また物品セン
サ14は、図8に示す如く前記制御装置13に接続さ
れ、該物品センサ14の検出結果に基づいて、制御装置
13によって後述する移送コンベア21A,21B,21
C,21D等が作動制御されるようになっている。
【0011】前記受取りコンベア12は、無端チェン1
6に複数の移送部材17を等間隔毎に配設して構成さ
れ、該コンベア12による物品Mの搬送方向前後の移送
部材17,17の間に、物品Mを収納して連続移動する
搬送区分Sを画成している。移送部材17は、その水平
移送経路において、図2に示す如く、搬送方向と交差す
る方向に離間して水平に配設される一対の載置板18,
18の間から上方に突出し、両載置板18,18上に載
置されると共に搬送区分S内に収納されている物品Mを
押送するよう構成される。
【0012】前記導入コンベア11の上流端側には、ベ
ルトコンベアからなる処理能力設定コンベア19が配設
され、導入コンベア11に流入する物品Mの量が、横型
ピロー包装機の包装処理能力を越えないようにしてい
る。すなわち、横型ピロー包装機における単位時間あた
りの包装処理能力をN個、物品Mの搬送方向長さをLと
すると、処理能力設定コンベア19の搬送速度はL×N
に設定される。そして、処理能力設定コンベア19に後
続する前記導入コンベア11の搬送速度は、この速度よ
り速く設定され、導入コンベア11上に物品Mが移載さ
れる際に、各物品間に確実に隙間を与えるようになって
いる。また、処理能力設定コンベア19により、この処
理能力を越えた分の物品Mは、適宜の手段により搬送路
外に排除(バイパス)されるよう構成してある。
【0013】(移送コンベアについて)前記物品センサ1
4の配設位置より下流側において、導入コンベア11お
よび受取りコンベア12の上方には、導入コンベア11
の搬送方向に対して斜めに交差する方向に移動可能な複
数(実施例では3個)の押送部材20を備えた複数(実施
例では4基)の移送コンベア21A,21B,21C,21
Dが、搬送方向に所定間隔離間して並んで配設されてい
る。この4基の移送コンベア21A,21B,21C,2
1Dにおける導入コンベア11の搬送方向に沿う離間間
隔は、前記受取りコンベア12に配設される移送部材1
7の取付ピッチと略同一に設定され、実施例では最下流
側から上流側への配設順に、第1移送コンベア21A、
第2移送コンベア21B、第3移送コンベア21Cおよ
び第4移送コンベア21Dと規定される。なお、4基の
移送コンベア21A,21B,21C,21Dの構成は同
一であるので、最下流側に位置する第1移送コンベア2
1Aの構成について説明し、他の移送コンベア21B,
21C,21Dの同一部材には対応する符号を付して示
すこととする。また、各移送コンベア21A,21B,2
1C,21Dに対応し、物品Mの通過案内または停留可
能な案内部材22A,22B,22C,22Dおよび物品
Mを待機貯留する貯留機構23A,23B,23C,23
Dが夫々配設されるが、夫々の構成も同一であるので、
第1移送コンベア21Aに対応する第1案内部材22A
および第1貯留機構23Aの構成について説明する。な
お、全ての移送コンベア、案内部材、貯留機構を共通的
に指示したり配設位置を特定しない等の場合は、夫々数
字のみの符号のみで示す(アルファベットを付さない)こ
ととする。
【0014】図1に示す如く、前記導入コンベア11お
よび受取りコンベア12の上方に亘り、導入コンベア1
1の搬送方向に対して該導入コンベア11から受取りコ
ンベア12へ斜め下流向きに傾斜して延在するコンベア
フレーム24が配設され、該フレーム24の前面(搬送
方向上流側を向く面)には、その長手方向に離間して一
対の歯付プーリ25,25が回転自在に枢支されてい
る。両プーリ25,25間に歯付ベルト26が走行自在
に巻掛けられ、該歯付ベルト26はステッピングモータ
27により、その下側水平移動経路において、導入コン
ベア11の搬送方向上流側から下流側に向けて斜めに横
切るよう走行駆動される。すなわち、第1移送コンベア
21Aは、導入コンベア11および受取りコンベア12
の上方に亘り、導入コンベア11の搬送方向に対して該
導入コンベア11から受取りコンベア12へ斜め下流向
きに傾斜して延在する姿勢で配置されている。また歯付
ベルト26には、図3に示す如く、導入コンベア11上
の物品Mを押送して受取りコンベア12(第1貯留機構
23A)に向けて移送する3個の押送部材20が等間隔
毎に配設されて、歯付ベルト26(第1移送コンベア2
1A)の走行に伴って、上下の水平移動経路を所要の速
度で移動するよう構成される。
【0015】前記第1移送コンベア21Aは、前記制御
装置13によりステッピングモータ27が駆動制御され
て、原則的には押送部材20の1取付ピッチ分だけ走行
して、各押送部材20が常に同一位置で停止されるよう
になっている。また前記コンベアフレーム24には、押
送部材20の上側水平移動経路を挟んで配設されて該押
送部材20を検出する投光器28aと受光器28bとか
らなる原点センサ28が設けられ、この原点センサ28
が押送部材20を検出した位置(図1の位置)が、押送部
材20の原点位置とされ、この状態が押送部材20(第
1移送コンベア21A)の停止(待機)状態と設定され
る。但し、後述する第1案内部材22A上に物品Mを停
留(貯留)する場合には、前述の停止(待機)状態と異なる
状態で第1移送コンベア21Aが停止するよう構成され
ている。
【0016】前記押送部材20は、下側水平移動経路を
移動する際の物品Mに対する押送面20aが、略鉛直で
かつ導入コンベア11(受取りコンベア12)の搬送方向
と略平行となるよう形成されている。また、何れかの押
送部材20が上側水平移動経路の原点位置に臨む第1移
送コンベア21Aの停止(待機)状態では、図1に示す如
く、他の2個の押送部材20,20は下側水平移動経路
に臨むと共に、移動上流側の押送部材20は、その押送
面20aが導入コンベア11上を搬送される物品Mに対
して少し移動上流の位置となり、移動下流側の押送部材
20は、その押送面20aが第1貯留機構23Aに臨む
位置となるよう設定される。そして、移動上流側の押送
部材20が第1貯留機構23Aに向けて下側水平移動経
路を移動するときに、導入コンベア11上の物品Mを押
送するよう構成される。
【0017】前記第1移送コンベア21Aの起動および
停止する際の加速・減速領域を除く領域(少なくとも、
押送部材20が導入コンベア11の上方を移動する区
間)では、該移送コンベア21Aの走行速度は、導入コ
ンベア11上の物品Mを斜め下流向きに押送する押送部
材20の移動速度における導入コンベア11の搬送方向
と平行な分速度が、導入コンベア11の搬送速度と略同
一となるよう設定されている。これにより、押送部材2
0により押送される物品Mは、導入コンベア11で搬送
される後続の物品Mとの間隔が保たれ、かつ押送部材2
0との相対位置が変化することなく移送される。また後
述するように、押送部材20における導入コンベア11
の搬送方向と平行な押送面20aは、物品Mにおける導
入コンベア11の搬送方向の物品中央部に当接して、該
物品Mを押送するよう設定されている。
【0018】(案内部材および貯留機構について)前記第
1移送コンベア21Aに対応し、前記導入コンベア11
の側方に設置されている前記受取りコンベア12の上方
位置に、物品Mを待機貯留する第1貯留機構23Aが配
設されている。この第1貯留機構23Aと導入コンベア
11との間には、第1移送コンベア21Aにおける押送
部材20の下側水平移動経路の下方に、該押送部材20
により導入コンベア11外へ押送される物品Mを第1貯
留機構23Aへ通過案内する樋状の第1案内部材22A
が配設される。この第1案内部材22Aの物品載置レベ
ルは、図4に示す如く、導入コンベア11の搬送面より
僅かに低く設定されると共に、第1貯留機構23Aで貯
留される物品Mの数(実施例では2個)に応じて、前記受
取りコンベア12の搬送面(載置板18)よりは、物品M
が3個上下に重なる高さ以上に、高く設定されている。
【0019】前記第1案内部材22Aの水平な物品載置
部29には、図5に示す如く、複数(実施例では2つ)の
通孔29aが、前記第1移送コンベア21Aによる物品
移送方向と交差する方向に離間して穿設されている。ま
た図4に示すように、物品載置部29の下面に配設され
た空気圧シリンダ30の下方を指向するピストンロッド
30aに作動部材31が連結されると共に、該作動部材
31には各通孔29aに対応する位置に停止部材として
のピン32が突設される。そして、空気圧シリンダ30
を正逆付勢してピストンロッド30aを伸縮させること
により、物品載置部29上に、各対応の通孔29aを介
してピン32が出没するよう構成される。すなわち、物
品載置部29上にピン32,32を突出することで、物
品載置部29上を移動する物品Mを停止(停留)すると共
に、該ピン32,32を物品載置部29上から没するこ
とで物品Mの移動を許容(解放)するよう構成されて、該
第1案内部材22Aが予備的な貯留機構として機能する
ようになっている。
【0020】なお、前記物品載置部29上に物品Mを停
留する場合は、前記第1移送コンベア21A(ステッピ
ングモータ27)は、後述するようにその下側水平移動
経路における移動上流側の押送部材20を、物品Mを挟
んだピン32,32の手前の位置で停止するよう前記制
御装置13で制御される。
【0021】前記第1貯留機構23Aは、図1に示す如
く、前記押送部材20の下側水平移動経路の終端部近傍
であって、前記受取りコンベア12における移送部材1
7の移動経路の上方に、前記第1案内部材22Aに接続
して配設される。第1貯留機構23Aは、上下2組の貯
留部33,34を備え、各貯留部33,34で夫々1個の
物品Mを貯留して、第1貯留機構23Aでは上下に2個
の物品Mを貯留するよう構成される。なお、上下の貯留
部33,34の構成は略同一であるので、上貯留部33
の構成について説明し、下貯留部34の同一部材には対
応する符号を付して示すこととする。
【0022】前記上貯留部33は、図6に示す如く、物
品Mより少し大きな開口部35aを有する上下に開放す
る上筒状部材35を備え、該上筒状部材35が第1案内
部材22Aに連通するよう接続されている。上筒状部材
35を挟んで第1案内部材22Aとは反対側に、図7に
示す如く、前記受取りコンベア12の物品搬送方向に離
間する一対の支持軸36,36がホルダ37に立設さ
れ、各支持軸36に上側のシャッタ部材(別のシャッタ
部材)38が夫々水平回動自在に軸支されている。各シ
ャッタ部材38には、その軸支位置から離間する部位に
連結ロッド39の一端が枢支されると共に、両連結ロッ
ド39,39の他端は作動部材40に共通的に枢支され
ている。また作動部材40には、空気圧シリンダ40の
ピストンロッド40aが連結されており、該シリンダ4
0を正逆付勢してピストンロッド40aを伸縮すること
で、一対のシャッタ部材38,38が相互に近接・離間
するよう回動し、その近接時(閉成時)には上筒状部材3
5における開口部35aの下方を閉成して物品Mを載置
可能とする。そして、一対のシャッタ部材38,38を
離間(開放)することで、開口部35aの下方を開放して
該部材38,38に載っている物品Mを落下させるよう
構成してある。
【0023】前記下貯留部34における下筒状部材42
は、物品Mより少し大きな開口部42aを有して上下に
開放し、前記上貯留部33におけるシャッタ部材38,
38を挟んで上筒状部材35の下方に配設されて、該シ
ャッタ部材38,38の開放により落下する物品Mを受
入れ得るよう構成される。この下筒状部材42の高さ寸
法は、物品Mの高さ寸法よりは大きく設定され、該下筒
状部材42の下方に配設される下貯留部34のシャッタ
部材38,38に載置されている物品Mに、上貯留部3
3のシャッタ部材38,38が当接しないようになって
いる。すなわち、上下のシャッタ部材38,38は、物
品Mの高さ寸法以上離間して配設され、上下の両シャッ
タ部材38,38上に夫々物品Mを載置状態で貯留し得
るよう構成される。また下貯留部34のシャッタ部材3
8,38は、前記受取りコンベア12の搬送面(載置板1
8)に対し、1個の物品Mが受取りコンベア12の搬送
面(載置板18)上を搬送可能な間隔で離間している。
【0024】前記受取りコンベア12には、図1に示す
如く、前記移送部材17の移動経路を挟んで該移送部材
17を検出する投光器43aと受光器43bとからなる
移送部材センサ43が配設され、該センサ43で移動す
る移送部材17を検出した信号が前記制御装置13に入
力されるよう構成してある。そして実施例では、移送部
材センサ43が、移送部材17を前記移送コンベア21
の配設数に対応する4回検出する毎に1回、前記制御装
置13により下貯留部34におけるシャッタ部材38,
38の空気圧シリンダ41が作動制御され、該シャッタ
部材38,38を離間(開放)させるよう構成される。な
お移送部材センサ43は、下側のシャッタ部材38,3
8を離間作動させた際に、該シャッタ部材38,38上
の物品Mが、受取りコンベア12の前後に位置する移送
部材17,17間の搬送区分S内に落下するような位置
関係で配置されている。
【0025】(制御装置について)図8は、実施例に係る
移送装置10の主要制御系を示すブロック図であって、
前記制御装置13は、記憶手段44および演算手段49
を備えると共に、前記エンコーダE、物品センサ14、
原点センサ28、移送部材センサ43および各移送コン
ベア21A,21B,21C,21Dのステッピングモー
タ27等が接続される。また制御装置13には、前記物
品センサ14に関連する物品カウンタ45が設けられ、
物品センサ14からの物品Mの検出信号が入力される毎
に、この物品カウンタ45で該信号をカウントして、該
信号に対し入力順に番号を付するようになっている。そ
して実施例では、移送コンベア21の配設数に対応する
4個の物品Mが一単位とされ、入力順に番号を第1番、
第2番、第3番、第4番と繰返して付すよう設定され
る。なお、図示しないが、制御装置13には前記各案内
部材22A,22B,22C,22Dの空気圧シリンダ3
0や各貯留機構23A,23B,23C,23Dの空気圧
シリンダ41,41を作動させる電磁弁(図示せず)が接
続してある。
【0026】そして実施例では、4基の移送コンベア2
1A,21B,21C,21Dは、前記物品センサ14に
より得られた物品Mの番号(搬送順番)データに基づき、
制御装置13により物品Mの下流側への搬送順番に対応
して、導入コンベア11の搬送下流側のものから順番に
作動制御されて、物品Mを1個づつ受取りコンベア12
に向けて移送するよう設定される。すなわち、図1に示
すように、下流側から順に載置された第1番〜第4番の
物品Mについては、第1番の物品Mが最下流側の第1移
送コンベア21Aで移送され、第2番の物品Mがその上
流に位置する第2移送コンベア21Bで移送され、第3
番の物品Mが更に上流に位置する第3移送コンベア21
Cで移送され、そして第4番の物品Mが最上流に位置す
る第4移送コンベア21Dで移送されるよう構成され
る。ちなみに、通算して第4番目以後の物品Mに関して
は、第5、第9・・・番目のものは第1移送コンベア21
Aにて移送され、第6、第10・・・番目のものは第2移
送コンベア21Bにて移送され、第7、第11・・・番目
のものは第3移送コンベア21Cにて移送され、第8、
第12・・番目のものは第4移送コンベア21Dにて移送
される。
【0027】前記制御装置13には、前記第1移送コン
ベア21A、第2移送コンベア21B、第3移送コンベ
ア21Cおよび第4移送コンベア21Dに対応して、前
記物品センサ14が物品Mを検出した後に導入コンベア
11のエンコーダEから発振されるパルスをカウントす
る第1カウンタ46A、第2カウンタ46B、第3カウ
ンタ46Cおよび第4カウンタ46Dが設けられる。ま
た前記記憶手段44では、導入コンベア11で搬送され
る物品Mに関して、物品センサ14の配設位置から各移
送コンベア21A,21B,21C,21Dに対して予め
設定されたコンベアの起動位置(図9参照)までの距離に
対応する前記エンコーダEからのパルス数(以下起動設
定パルス数と称す)が、各カウンタ46A,46B,46
C,46Dと対応して記憶されている。そして、前記物
品センサ14からの第n番(nは1〜4)の物品Mの検出
信号が入力された後、対応する第nカウンタ46が予め
記憶されている起動設定パルス数をカウントすると、第
n移送コンベア21が起動されるよう制御装置13で制
御される。
【0028】なお、前記制御装置13では、前記移送コ
ンベア21の押送部材20により物品Mの搬送方向中央
部を押送するべく、以下に詳述する制御を行なっている
(図9参照)。
【0029】すなわち、前記物品センサ14が物品Mの
検出を開始することで、前記エンコーダEから発振され
るパルスのカウントを開始する対応の第nカウンタ46
が、物品センサ14で物品Mを検出している間にカウン
トしたパルス数(物品Mの搬送方向長さに対応)を求め、
前記演算手段49でこの得られたパルス数の1/2の値
を算出する。そして、物品Mの検出が終了した後に、算
出された前記値を、該演算手段49で第nカウンタ46
における現在のカウント値から減じて、その値をカウン
ト値として扱う。
【0030】このようにすることで、物品Mにおける前
記導入コンベア11の搬送方向の物品中央についてのカ
ウント値が得られることとなり、この得られたカウント
値が、物品Mに対応する前記起動設定パルス数に一致し
た時、対応する第n移送コンベア21が起動され、その
押送部材20が、物品Mに対して、導入コンベア11の
搬送方向における物品中央部で当接して、該物品Mを受
取りコンベア12側へ押送するようになっている。すな
わち、第n番目の物品Mにおける導入コンベア11の搬
送方向における物品中央部が、前記第n移送コンベア2
1に対する起動位置に至った時に、第n移送コンベア2
1が起動される。これにより、物品Mが丸形であった
り、導入コンベア11の搬送方向に沿う物品長さが、押
送部材20の同方向に沿う押送面長さより長い場合等で
あっても、物品Mは常に物品中央部が押送部材20と当
接した状態で安定的に押送される。
【0031】前記制御装置13は、前記各ステッピング
モータ27に関連する第1発振器47A、第2発振器4
7B、第3発振器47Cおよび第4発振器47Dを備
え、各発振器47A,47B,47C,47Dからの所定
数の発振パルスに基づき、対応のステッピングモータ2
7を回転制御することで、各移送コンベア21A,21
B,21C,21Dの押送部材20をその1取付ピッチ分
だけ所定速度で移動させるよう設定される。また前述し
たように、案内部材22上にピン32,32が突出した
際には、物品Mを押送する押送部材20が、ピン32,
32の配設位置より下側水平移動経路の上流であって、
該ピン32,32との間で物品Mを挟み込まない位置(案
内部材22の上方の停留位置)まで移動して停止するよ
う設定されている。すなわち、押送部材20に関して
は、停止(待機)位置から前記停留位置までの移動量に相
当する各発振器47A,47B,47C,47Dからの発
振パルス数に基づき、前記ステッピングモータ27が回
転制御される。なお、移送装置10の運転を開始する際
においては、移送コンベア21は、前記ステッピングモ
ータ27が低速で回転され、前記原点センサ28で移送
コンベア21の押送部材20が検出された位置で停止さ
れて、停止(待機)状態となるよう制御される。
【0032】前記制御装置13は、前記移送部材センサ
43に関する移送部材カウンタ48を備え、移送部材セ
ンサ43の検出信号を4回カウントする毎に、前記全て
の貯留機構23における下貯留部34のシャッタ部材3
8,38を開閉する空気圧シリンダ41の電磁弁を作動
制御して、該シャッタ部材38,38を開放するよう設
定される。また前記記憶手段44には、貯留機構23お
よび案内部材22における物品Mの貯留状況(物品Mの
有無)が記憶される。
【0033】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る移送装置
の作用につき、各装置の作動フローを個別に説明する。
なお、4基の移送コンベア21A,21B,21C,21
D、案内部材22A,22B,22C,22Dおよび貯留
機構23A,23B,23C,23D等に関しては、夫々
の作動フローが同じであるので、最下流側の第1移送コ
ンベア21A、第1案内部材22Aおよび第1貯留機構
23A等について説明することとする。
【0034】前記第1移送コンベア21Aにおいては、
初期運転として前記ステッピングモータ27が低速で回
転され、前記原点センサ28で第1移送コンベア21A
の押送部材20が検出された位置で、該コンベア21A
を停止して停止(待機)状態とする。このとき、図1に示
すように、下側水平移動経路における移動上流側に位置
する押送部材20は、その押送面20aが導入コンベア
11上を搬送される物品Mに対して少し移動上流の位置
に臨んでいる。
【0035】(物品の検出について)前記導入コンベア1
1により一列に整列され、かつ間隔がランダムな状態で
搬送される多数の物品Mは、前記物品センサ14で順次
検出され、該センサ14からの物品Mの検出信号が制御
装置13に入力される毎に、前記物品カウンタ45で該
信号をカウントして入力順に第1、第2、第3、第4の
番号を繰返して付す。また、第1番目の物品Mを検出し
た後に導入コンベア11のエンコーダEから発振される
パルスのカウントが第1カウンタ46Aで開始され、第
2番目の物品Mを検出した後に前記エンコーダEから発
振されるパルスのカウントが第2カウンタ46Bで開始
され、第3番目の物品Mを検出した後に前記エンコーダ
Eから発振されるパルスのカウントが第3カウンタ46
Cで開始され、第4番目の物品Mを検出した後に前記エ
ンコーダEから発振されるパルスのカウントが第4カウ
ンタ46Dで開始される。
【0036】なお、前述した如く、物品センサ14で各
物品Mを検出している間にカウントしたパルス数(物品
Mの搬送方向長さに対応)の1/2の値が、各物品Mの検
出が終了した後に、各対応のカウンタ46A,46B,4
6C,64Dにおける現在のカウント値から減じられ
て、カウントが継続される(図9参照)。
【0037】(移送コンベアの作動フローについて)前記
第1番目の物品Mに対応する第1カウンタ46Aが、予
め記憶されている起動設定パルス数をカウントすると、
第1移送コンベア21Aのステッピングモータ27が回
転駆動され、前記下側水平移動経路の移動上流に位置す
る押送部材20が、前記導入コンベア11上を斜め下流
向きに横切るよう移動する。このとき、第1番目の物品
Mが、第1移送コンベア21Aに対する起動位置に到来
しており、押送部材20の押送面20aが該物品Mの物
品中央部に当接した状態で受取りコンベア12に向けて
移送される。なお、第1移送コンベア21Aのステッピ
ングモータ27は、対応する第1発振器47Aからの発
振パルスに基づき、押送部材20をその1取付ピッチ分
だけ移動して停止される。
【0038】前記押送部材20が導入コンベア11の上
方を移動する区間において、該押送部材20の移動速度
における導入コンベア11の搬送方向と平行な分速度
は、導入コンベア11の搬送速度と略同一となっている
から、当該押送部材20で押送される第1番目の物品M
は、後続の第2番目の物品Mとの間隔が保たれ、かつ押
送部材20との相対位置が変化することなく移送され
る。すなわち、搬送方向前後の物品同士が当接状態で連
なってしまい、一度に複数の物品Mを導入コンベア11
外に移送することはない。しかも、押送部材20は物品
Mの搬送方向における物品中央部に当接して押送するか
ら、該物品Mの形状(丸形や長尺なもの)が異なっていて
も、常に安定的に押送し得る。
【0039】(案内部材および貯留機構の動作フロー)
前記第1移送コンベア21Aの押送部材20により押送
される物品Mは、第1案内部材22Aに通過案内されて
前記第1貯留機構23Aの上貯留部33における上筒状
部材35に送り込まれ、該物品Mは閉成状態のシャッタ
部材38,38上に載置される。第1移送コンベア21
A(ステッピングモータ27)が停止した所定時間後、上
側のシャッタ部材38,38を開閉する空気圧シリンダ
41が作動され、該シャッタ部材38,38を離間(開
放)させることで、該部材38,38上の物品Mは下貯留
部34における閉成状態のシャッタ部材38,38上に
落下載置される。このとき、下貯留部34に物品Mが貯
留されていることが、前記記憶手段44に記憶される。
更に、所定時間後、上側のシャッタ部材38,38は、
空気圧シリンダ41により近接(閉成)され、次の物品M
の載置を待機する。
【0040】通算して第5番目の物品Mが、同様に第1
移送コンベア21Aにより導入コンベア11から受取り
コンベア12に向けて移送されると、該物品Mは第1案
内部材22Aを通過して上貯留部33における閉成状態
のシャッタ部材38,38上に載置される。このとき、
下貯留部34におけるシャッタ部材38,38上に物品
Mが存在していることが制御装置13の記憶手段44に
記憶されているので、上側のシャッタ部材38,38は
離間(開放)されない。また上貯留部33に物品Mが貯留
されていることが、記憶手段44に記憶される。
【0041】前記下貯留部34および上貯留部33の何
れにも物品Mが貯留された状態で、更に物品Mが導入コ
ンベア11から第1移送コンベア21Aにより移送され
てくると、該移送コンベア21Aの押送部材20は本来
の移動量(押送部材20の取付ピッチ分)より少なく移動
し、物品Mを第1案内部材22Aの物品載置部29上ま
で押送して停止(停留位置で停止)する。また第1案内部
材22Aに配設した空気圧シリンダ30が作動され、物
品載置部29上にピン32,32が突出して、押送部材
20とピン32,32との間で物品Mを停留させる。こ
のときにも、第1案内部材22A上に物品Mが停留され
ていることが、記憶手段44に記憶される。
【0042】前記4基の貯留機構23A,23B,23
C,23Dにおける各下貯留部34に物品Mが貯留され
た後で、前記移送部材センサ43からの検出信号に基づ
き、前記移送部材カウンタ48が4回の検出信号をカウ
ントしたタイミングで、全ての下側のシャッタ部材3
8,38が離間(開放)され、4個の物品Mを受取りコン
ベア12の各移送部材17,17間の搬送区分S内に同
時に落下させ、その所定時間後シャッタ部材38,38
を近接(閉成)させる。すなわち、4基の貯留機構23
A,23B,23C,23Dの下方に、受取りコンベア1
2における4つの空の搬送区分Sに物品Mが収納可能な
タイミングで各シャッタ部材38,38が離間(開放)さ
れて、対応する搬送区分Sに物品Mが夫々供給される。
このとき、上側のシャッタ部材38,38上に物品Mが
存在している場合は、上側のシャッタ部材38,38が
離間(開放)し、この物品Mを下側のシャッタ部材38,
38上に落下載置させ、その所定時間後上側のシャッタ
部材38,38を近接(閉成)させる。
【0043】また、前記第1案内部材22A上に物品M
が存在していれば、前記ピン32,32を物品載置部2
9上から没すると共に、停止中の第1移送コンベア21
Aを起動させ、第1案内部材22Aの上方で停止中であ
る押送部材20を、本来の停止(待機)位置まで移動させ
た後に停止させることで、第1案内部材22A上の物品
Mを第1貯留機構23Aまで押送する。
【0044】上述した動作フローが繰返されることで、
前記導入コンベア11で搬送される物品Mは、前記受取
りコンベア12の搬送タイミングに対応して連続移動す
る搬送区分S内に供給される。実施例の移送装置10で
は、4基の移送コンベア21A,21B,21C,21D
を備え、各移送コンベア21A,21B,21C,21D
が、導入コンベア11を搬送される物品Mの搬送順番に
対応して導入コンベア11の搬送下流側のものから順番
に作動制御されて物品Mを1個づつ移送するので、高い
移送処理能力が得られる。
【0045】
【変更例】実施例では移送コンベアが4基の場合で説明
したが、移送装置に求められる処理能力等に応じて3基
以下または5基以上の任意の数を選定すればよい。また
移送コンベアに配設される押送部材に関しても、3個に
限定されずそれ以外の数であってもよい。更に、貯留機
構での物品の貯留数は2個に限定されるものでなく、例
えば、これを1個または3個以上としてもよい。なお、
一つの搬送区分内に供給される物品は、1個の場合に限
らず積重ねられた状態の複数物品(物品組)でもよく、貯
留機構においても1個の物品あるいは積重ね状態の複数
物品(物品組)に対応するよう各寸法が設定される。更に
また、案内部材上で物品を停留させる態様を省略するこ
ともできる。なお、案内部材上で物品を停留させる停止
部材は、実施例のように2本のピンである必要はなく、
物品の移送経路を横切るような1枚の板部材であっても
よい。
【0046】前記移送部材センサに代えて、包装機側に
タイミング信号を発する手段を設け、該手段によるタイ
ミング信号に基づいて貯留機構のシャッタ部材を開放制
御する構成を採用し得る。また、実施例では一対のシャ
ッタ部材で物品の載置と落下とを行なうよう構成した
が、一つのシャッタ部材で筒状部材における開口部を開
閉する構成により物品の載置と落下とを行なうようにし
てもよい。
【0047】実施例では、物品センサからの検出信号に
対して、入力順に1番から番号を付したが、逆に、入力
順に4,3,2,1番と番号を付し、この4つの番号を一
単位として繰返してもよい。この場合、移送コンベアに
ついても、上述とは逆に、導入コンベアの搬送方向下流
側のものから順に、第4,第3,第2,第1移送コンベア
と規定される。同様に、カウンタ、起動設定パルス数に
ついても、対応して変更する。なお、前記一単位は、移
送コンベアの配設数に対応するものであって、例えば移
送コンベアが5基の場合は、物品センサからの検出信号
の入力順に1,2,3,4,5番あるいは5,4,3,2,1番
と番号が付され、以後はこれが繰返される。
【0048】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の請求項1に
係るコンベア間の移送装置によれば、一次側コンベア上
の物品を斜め下流向きに移送する押送部材の移動速度に
おける一次側コンベアの搬送方向と平行な分速度を、一
次側コンベアの搬送速度と略同一に設定したことで、該
押送部材で押送される物品と後続する物品との間の間隔
を保ったまま、一次側コンベア外に該物品を移送でき、
物品同士が重なった状態で複数の物品を移送するのは防
止される。また一次側コンベアで搬送される物品と、こ
れを押送する移送コンベアの押送部材との相対的な位置
関係は一定となり、一次側コンベア外に物品を確実に移
送できる。更に、複数の移送コンベアを配設し、各コン
ベアを一次側コンベアで搬送される物品の搬送順番と対
応して、一次側コンベアの搬送方向下流側のものから作
動制御するので、高い移送処理能力が得られる。
【0049】請求項2に係るコンベア間の移送装置で
は、物品は二次側コンベアの搬送タイミングに対応して
連続移動する搬送区分内に供給されるため、二次側コン
ベアへ良好な受け渡しが可能となる。また請求項2,3,
4に係るコンベア間の移送装置では、貯留機構または案
内部材に物品Mを待機貯留させることができるから、一
次側コンベアで搬送量の変動があっても、二次側コンベ
アでは定常搬送が可能となる。更に、請求項5に係るコ
ンベア間の移送装置では、押送部材により物品における
搬送方向の物品中央部を当接して押送するので、物品を
安定して押送することができ、特に物品が丸形や長尺の
ようなものに対しても良好な押送が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る移送装置の概略構
成を示す平面図である。
【図2】実施例に係る移送装置の側面図である。
【図3】実施例に係る移送コンベアの正面図である。
【図4】実施例に係る導入コンベアと案内部材を一部破
断して示す側面図である。
【図5】実施例に係る導入コンベアと案内部材を示す要
部平面図である。
【図6】実施例に係る貯留機構を一部破断して示す側面
図である。
【図7】実施例に係る貯留機構を示す平面図である。
【図8】実施例に係る移送装置の制御ブロック図であ
る。
【図9】実施例に係る移送コンベアによる物品移送の説
明図である。
【符号の説明】
11 導入コンベア(一次側コンベア) 12 受取りコンベア(二次側コンベア) 13 制御装置 17 移送部材 20 押送部材 21A 第1移送コンベア(移送コンベア) 21B 第2移送コンベア(移送コンベア) 21C 第3移送コンベア(移送コンベア) 21D 第4移送コンベア(移送コンベア) 22A 第1案内部材(案内部材) 22B 第2案内部材(案内部材) 22C 第3案内部材(案内部材) 22D 第4案内部材(案内部材) 23A 第1貯留機構(貯留機構) 23B 第2貯留機構(貯留機構) 23C 第3貯留機構(貯留機構) 23D 第4貯留機構(貯留機構) 32 ピン(停止部材) 38 シャッタ部材 M 物品 S 搬送区分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯村 廣康 愛知県名古屋市西区中小田井4丁目380番 地 株式会社フジキカイ名古屋工場内 Fターム(参考) 3F044 AA01 AB10 CB01 CD01 CF04 3F072 AA06 GC03 KA03 KE11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次側コンベア(11)により一列で、かつ
    接触しないランダムな間隔の状態で搬送される物品(M)
    を、該一次側コンベア(11)と平行に配置されて連続移動
    する搬送区分(S)を有し、該搬送区分(S)に物品(M)を収
    納して一次側コンベア(11)と同一向きに搬送する二次側
    コンベア(12)に移送する移送装置であって、前記一次側
    コンベア(11)および二次側コンベア(12)の上方に亘り、
    一次側コンベア(11)の搬送方向に対して一次側コンベア
    (11)から二次側コンベア(12)へ斜め下流向きに傾斜して
    延在し、一次側コンベア(11)の搬送方向に並んで配設さ
    れた複数の移送コンベア(21A,21B,21C,21D)と、前記各
    移送コンベア(21A,21B,21C,21D)に配設されて、該コン
    ベア(21)の走行により移動して前記一次側コンベア(11)
    上の物品(M)を斜め下流向きに移送すると共に、その移
    動速度における一次側コンベア(11)の搬送方向と平行な
    分速度が一次側コンベア(11)の搬送速度と略同一に設定
    されている押送部材(20)と、前記一次側コンベア(11)で
    搬送される前記移送コンベア(21A,21B,21C,21D)の配設
    数と対応する数の物品(M)を一単位として、該単位内で
    の物品(M)の搬送順番と、一次側コンベア(11)の搬送方
    向下流側からの移送コンベア(21A,21B,21C,21D)の配設
    順番とを対応させて各移送コンベア(21A,21B,21C,21D)
    を作動制御することで、各移送コンベア(21A,21B,21C,2
    1D)により対応する物品(M)を二次側コンベア(12)に向け
    て移送させる制御装置(13)とから構成したことを特徴と
    するコンベア間の移送装置。
  2. 【請求項2】 前記二次側コンベア(12)の搬送区分(S)移
    動経路の上方に、前記各移送コンベア(21A,21B,21C,21
    D)で移送された物品(M)を貯留する貯留機構(23A,23B,23
    C,23D)が配設され、該貯留機構(23A,23B,23C,23D)は、
    前記物品(M)を閉成状態で載置すると共に開放により該
    物品(M)を落下させるシャッタ部材(38,38)を備え、前記
    二次側コンベア(12)の連続移動する搬送区分(S)に物品
    (M)が収納可能なタイミングでシャッタ部材(38,38)を開
    放して物品(M)を二次側コンベア(12)の搬送区分(S)内に
    落下供給するよう構成した請求項1記載のコンベア間の
    移送装置。
  3. 【請求項3】 前記貯留機構(23A,23B,23C,23D)は、前記
    シャッタ部材(38,38)の上方に1個または積重ねられた
    複数の物品(M)の高さ寸法以上離間して、物品(M)を閉成
    状態で載置すると共に開放により該物品(M)を落下させ
    る別のシャッタ部材(38,38)を備え、該貯留機構(23A,23
    B,23C,23D)に複数の物品(M)または前記積重ねられた物
    品組を貯留し得るよう構成している請求項2記載のコン
    ベア間の移送装置。
  4. 【請求項4】 前記一次側コンベア(11)と前記貯留機構
    (23A,23B,23C,23D)との間に配設され、前記移送コンベ
    ア(21A,21B,21C,21D)の押送部材(20)により移送される
    物品(M)を通過案内する案内部材(22A,22B,22C,22D)と、
    該案内部材(22A,22B,22C,22D)上を移送される物品(M)を
    解放可能に停止させる停止部材(32,32)とを備え、該停
    止部材(32,32)により物品(M)を停止した際には移送コン
    ベア(21A,21B,21C,21D)の押送部材(20)が停止部材(32,3
    2)の手前で停止して、該押送部材(20)と停止部材(32,3
    2)との間で物品(M)を貯留し得るよう構成した請求項2
    または3記載のコンベア間の移送装置。
  5. 【請求項5】 前記移送コンベア(21A,21B,21C,21D)の押
    送部材(20)は、前記物品(M)における前記一次側コンベ
    ア(11)の搬送方向の物品中央部で当接して、該物品(M)
    を移送する請求項1〜4の何れかに記載のコンベア間の
    移送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107378429A (zh) * 2017-07-17 2017-11-24 英杰精密模塑股份有限公司 链板装配装置

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