JP2000288431A - 液体噴射装置、洗浄及び撹拌方法 - Google Patents

液体噴射装置、洗浄及び撹拌方法

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JP2000288431A
JP2000288431A JP11195746A JP19574699A JP2000288431A JP 2000288431 A JP2000288431 A JP 2000288431A JP 11195746 A JP11195746 A JP 11195746A JP 19574699 A JP19574699 A JP 19574699A JP 2000288431 A JP2000288431 A JP 2000288431A
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liquid
tank
nozzle
injection
ejecting
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JP11195746A
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Zenichiro Kamifuji
善一郎 上藤
Nobuyuki Manabe
伸幸 真鍋
Kazumasa Matsuura
一雅 松浦
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Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 タンクや液槽内において、液体の混合攪拌や
壁面全面の洗浄も可能にした液体噴射装置、洗浄及び撹
拌方法を提案する。 【解決手段】 噴射方向が略直交する2系統の液体噴射
機構を有する液体噴射装置1であって、第一の液体噴射
機構は、第一液体流路2に回転自在に第一回転部3を設
け、該第一回転部3の外面に第一回転部3の軸心方向に
略直交する方向に延在して液体を噴射する第一噴射ノズ
ルを設け、第二の液体噴射機構は、第一液体流路に対し
て直交する第二液体流路19に回転自在に第二回転部2
0を設け、該第二回転部20の外面に第二回転部20の
軸心方向に略直交する方向に延在して液体を噴射する第
二噴射ノズル21を設け、第一液体流路2には、第一回
転部3及び第二回転部20の回転を制御する回転翼13
を臨ませ、第一の液体噴射機構及び第二の液体噴射機構
の稼働を適宜に切替制御する切替機構27を備えてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタンクや液
槽内において、液体を撹拌したり混合することにより、
スラッジ等の固形物が底部等へ堆積したり成分が分離す
ることを防止し、或いは既に底面に堆積した固形物につ
いては液体を噴射して崩壊することにより、固形物を溶
解、流動化することができ、さらには底面や壁面全面の
洗浄も可能にした液体噴射装置、洗浄及び撹拌方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように原油タンク、その他の液体
貯留用の液槽において、内部の液体を撹拌したり混合し
てスラッジが堆積するのを防止したり崩壊させるため、
種々の液体噴射装置が使用されている。
【0003】例えば特公昭63−25828号公報に記
載される液体噴射装置は、回転自在であって2つの直径
方向に延びるノズルを有するケーシングと、ケーシング
を回転させるためのタービンと、一方のノズルを閉塞し
て他方のノズルを開放する盲板とを有し、ノズルから噴
射する液体により液槽の内部に貯留するスラッジを除去
するものである。しかし、この液体噴射装置では噴射ノ
ズルが単に回転するだけであるから、液の噴射方向を調
整したり粘度の差により液の噴射状態を制御することが
できない。
【0004】また、本出願人が提案した液体噴射装置と
して、液体流路の下方に設けた回転部に接線方向に噴射
ノズルを対向状に設け、噴射ノズルから噴射する液体の
噴射圧で回転しようとする回転部を、制動翼で制御する
ようにした構成のものが、実開昭60−13257号公
報に記載されている。しかし、この液体噴射装置では、
噴射ノズルによる液体の噴射方向を変化できないので、
液体の粘度や撹拌態様を所定の状態に調整させようとし
ても回転部の回転状態を予め調節することができない。
【0005】そこで、本出願人は、実公平7−2891
0号公報に、回転部と、該回転部の外面に設けられて、
回転部の径方向の延長線と一致しない方向に延在して液
体を噴射する噴射ノズルと、回転部の内部に設けた歯車
列と制動翼とを有し、噴射ノズルから噴射する液体の圧
力で回転する回転部の回転を制御する制御機構とを有す
る液体噴射装置を提案し、噴射ノズルの回転を液体流路
に臨ませたタービンを利用するのではなく、噴射ノズル
から噴出する液体の圧力を利用し、且つ液体流路内に位
置させた制動翼により回転を規制するようにし、しかも
噴射ノズルの方向を可変可能とした。このような液体噴
射装置によると、噴射ノズルの回転を著しく低速にして
液槽内の液を常に撹拌することによりスラッジの堆積を
防止したり、又は液槽内の液を混合することにより堆積
するスラッジを崩壊することができる。さらに噴射ノズ
ルから噴射する液体の方向や状態を予め設定することが
できるので、液体の粘度や貯留状態により最も適切な液
体の噴射態様にすることができ、確実に液の撹拌、混合
状態の制御及びスラッジの堆積防止や崩壊効果を期待す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の液体噴射装置は、通常水平回転する1系統の液体噴
射機構のみしか備えられていないので、槽内の液体を撹
拌、混合することによりスラッジの堆積を防止する効果
があるものの、少なくとも槽内の側壁部や天井壁部には
液体の噴射が及ばないので、側壁部や天井壁部に付着す
るスラッジ、軟化炭化物、汚泥等を洗浄、又は剥離して
槽内全体を洗浄するには、別途洗浄装置を取り付けて行
う必要があった。そこで、1つの装置で撹拌と洗浄とを
同時に又は時間差稼働で適宜に行える液体噴射装置が希
求されていた。
【0007】
【課題を解決するために手段】本発明は前記に鑑み提案
されたものであって、噴射方向が略直交する2系統の液
体噴射機構を有する液体噴射装置であって、第一の液体
噴射機構は、第一液体流路に回転自在に第一回転部を設
け、該第一回転部の外面に第一回転部の軸心方向に略直
交する方向に延在して液体を噴射する第一噴射ノズルを
設け、第二の液体噴射機構は、第一液体流路に対して直
交する第二液体流路に回転自在に第二回転部を設け、該
第二回転部の外面に第二回転部の軸心方向に略直交する
方向に延在して液体を噴射する第二噴射ノズルを設け、
第一液体流路には、第一回転部及び第二回転部の回転を
制御する回転翼を臨ませ、第一の液体噴射機構及び第二
の液体噴射機構の稼働を適宜に切替制御する切替機構を
備えてなることを特徴とする液体噴射装置(後述する本
発明の洗浄及び撹拌方法における液体噴射装置と区別す
るために便宜的に液体噴射装置Aとする。)に関するも
のである。尚、本発明の液体噴射装置をタンクや液槽の
撹拌及び洗浄に用いる場合、第一の液体噴射機構を撹拌
(液中噴射)、第二の液体噴射機構を洗浄(気中噴射)
に使用すると、第一噴射ノズルの回転速度を1とした場
合、第二噴射ノズルの回転速度は100〜1000程度
とする。
【0008】また、本発明は、水平方向に回転可能な第
一噴射ノズルと、前記第一噴射ノズルが設けられた回転
筒部に設けられて縦方向に回転可能な第二噴射ノズルと
を備える液体噴射装置(前記本発明の液体噴射装置にお
ける液体噴射装置Aと区別するために便宜的に液体噴射
装置Bとする。)を用いた洗浄及び撹拌方法であり、第
一噴射ノズルより液体を噴射することにより、主にタン
クや液槽内の液体を撹拌すると共に、第二噴射ノズルよ
り液体を噴射することにより、主にタンクや液槽内の壁
面に付着した付着物を洗浄することを特徴とする洗浄及
び撹拌方法をも提案する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の液体噴射装置Aを適用で
きる対象としては、撹拌及び洗浄を必要とするタンクや
液槽等があり、より具体的には、1)各種液体貯蔵用タ
ンク(原油、重油、水、タール等各種油関係、化学製品
タンク)、2)汚泥処理用槽(地下槽を含む)、3)活
性汚泥処理槽、4)上下水処理槽、5)各種触媒貯蔵
槽、6)COM貯蔵槽(石炭、油の混合物貯蔵)、7)
CWM貯蔵槽(石炭、水の混合物貯蔵)、8)その他、
化学薬品貯蔵槽等がある。これらの対象は、本発明の洗
浄及び撹拌方法を適用する対象でもある。
【0010】また、本発明の液体噴射装置Aは、タンク
又は液槽の底部に取り付けるようにしても良いし、天井
部に取り付けるようにしても良い。一概に断定するもの
ではないが、前者は一般的にスラッジの堆積防止効果を
重視する場合、後者は一般的に洗浄効果を重視する場合
に用いることが望ましい。本発明の洗浄及び撹拌方法に
おける液体噴射装置Bについても同様である。
【0011】一方、本発明の液体噴射装置Bは、より好
ましくは前記液体噴射装置Aと一致させればよいが、必
ずしもこれに限定するものではなく、前記のように水平
方向に回転可能な第一噴射ノズルと、前記第一噴射ノズ
ルが設けられた回転筒部に設けられて縦方向に回転可能
な第二噴射ノズルとを備える構成であれば、その他の構
成は特に限定するものではない。さらに、各噴射ノズル
は同時に稼働(回転、噴射)するようにしても良いし、
適用するタンクや液槽、用途等に応じてアクチュエータ
等にて適宜に切替制御して何れか一方のみを稼働させる
ようにしても良い。
【0012】この液体噴射装置Bにおける第一噴射ノズ
ルは水平方向に回転可能であって、主に撹拌に用いられ
るものであるから、通常連続的に回転させながら液体を
噴射させるが、第二噴射ノズルは縦方向に回転可能であ
って、主に洗浄に用いられるものであるから、適用する
タンク又は液槽の内壁面の汚れ状況等に応じて連続的に
回転させることが非効率的である場合には、適宜角度範
囲にて揺動するように制御することが望ましい。例えば
タンク又は液槽の天井面が清浄に保たれている場合に
は、噴射方向が上向きにならないようにある一定の角度
にて回転方向を逆転(反転)させるようにすればよい。
或いはこの第二噴射ノズルを連続的に回転させるが、回
転速度を可変することができる機構を具備させ、ある角
度範囲では速度を遅くするように制御するようにしても
良い。例えばタンク又は液槽の天井面の汚れが著しい場
合には、噴射方向が上向きのある一定の角度になったら
回転速度を遅くして十分な噴射密度、噴射量の液体を噴
射することにより、洗浄効果を向上させることができ
る。
【0013】さらに、この液体噴射装置Bにおける第一
噴射ノズルの回転速度を1とした場合、第二噴射ノズル
の回転速度は100〜1000程度とてそれぞれの噴射
ノズルから液体を噴射させることが望ましい。
【0014】そして、本発明の液体噴射装置A或いは液
体噴射装置B(洗浄及び撹拌方法)を、例えばビール会
社等の食品工業における食品タンクの曝気システムへ適
用した場合には曝気、撹拌、洗浄が実施される。また、
本発明を、後述する図10の実施例のように精油所にお
ける含油排水系等の各種タンク、浄化槽、ドレンピット
等の撹拌洗浄に利用することもできる。さらに、本発明
を、水酸化マグネシウム貯蔵タンク等の各種スラリー槽
に適用した場合には、撹拌、曝気、洗浄が実施される。
また、本発明を、製鉄会社等におけるクレオソート油等
の粘度の高い貯蔵物を貯蔵したタールタンクに適用した
場合、タンク内の製品の沈殿、堆積を防止できる。さら
に、本発明を、例えばタール、アントラセン、クレオソ
ート等のブレンド油を貯蔵したブレンドタンクに適用し
た場合、均一なる撹拌、堆積防止、洗浄が実施される。
【0015】
【実施例】以下に本発明を図面の実施例に基づいて詳細
に説明する。図1に示す液体噴射装置1は、略直交する
噴射方向を有する2系統の液体噴射機構を有するが、第
一の液体噴射機構は、縦方向に延在する第一液体流路2
に筒状の第一回転部(=回転筒部)3を回転自在に設
け、この第一回転部3の外面には、図2に示すように第
一回転部3の軸心(回転軸12)方向に略直交する(図
示実施例では正に直交する)方向に延在して液体を噴射
する第一噴射ノズル4,4を第一回転部3の径方向に対
抗するように設けた構成である。尚、図示実施例の第一
噴射ノズル4,4は、詳しくは第一回転部3の回転接線
方向に延在して液体を噴射するものであり、特に噴射始
動時に噴射の反動(作用)により回転始動力を得ること
ができる構成である。尚、本発明における“回転接線方
向”とは、噴射方向が回転部(この場合第一回転部3)
の径方向の延長線以外の方向を向いていることを指す。
即ちこの噴射ノズルの構造は既に従来の技術として説明
した実公平7−28910号公報に記載の構造である
が、特にこの構造に限定するものではなく、例えば同様
に従来の技術として既に説明した特公昭63−2582
8号公報に記載されるように第一噴射ノズル4,4を第
一回転部3の直径方向に延在させ、タービン(回転翼1
3)にて第一回転部3(及び第一噴射ノズル4,4)を
回転するようにしてもよい。また、図面の実施例では第
一噴射ノズル4は2基設けたが、後述する第二噴射ノズ
ル21の旋回を阻害しない限り3基又は4基以上設けて
も良い。
【0016】上記した各第一噴射ノズル4は、短筒状基
部5の一端である開放端面に鍔部6を設けると共に他端
にラッパ状で先端に向かい次第に縮径する縮径筒部7を
連結し、上記縮径筒部7の先端に小径な筒状の噴射部8
を設けた構成である。一方、第一回転部3の外面には径
方向の接線方向に延在する(軸心が第一回転部3の径方
向の延長線方向と一致しない)固定用鍔部9を設け、固
定用鍔部9に鍔部6を当接させて複数のボルトとナッ
ト、又はピンなどの止着具を挿通して固定している。
【0017】尚、第一噴射ノズル4の構成並びに第一回
転部3への固定については、特に限定するものではな
く、どのように成形、固定しても良く、例えば噴射部8
を上向き、下向き、若しくは左右いずれかの横向きに設
定しても良く、設定された噴射部8の向きにより噴射す
る液体の方向や距離を選定することができる。
【0018】前記第一回転部3の内部には複数本の腕杆
10により支持した筒状の軸受部11を軸心方向に有
し、該軸受部11に通した回転軸12の下端に回転翼1
3を取り付ける。この回転翼13は第一液体流路2の内
部に位置し、第一液体流路2の流れに所定角度に傾斜す
る複数の翼片14を回転軸12に取り付けて構成する。
【0019】また、前記回転軸12の上端には平歯車、
ウオームとホイールなどからなる歯車列15〜18を連
結し、この歯車列15〜18を第一回転部3に接続し、
第一回転部3の回転を歯車列15〜18により減速させ
ると共に、回転翼13で制動させるようにしてもよい
し、第一液体流路2を通る液体による回転翼13の回転
を歯車列15〜18に伝達、減速させて第一回転部3を
回転させるようにしてもよい。
【0020】一方、第二の液体噴射機構は、前記第一液
体流路2に対して直交する第二液体流路19に回転自在
に第二回転部20を設け、該第二回転部20の外面に第
二回転部20の軸心方向に略直交する方向に延在して液
体を噴射する第二噴射ノズル21,21を設けた構成で
ある。尚、図示実施例の第二噴射ノズル21,21は、
詳しくは第二回転部20の回転接線方向に屈曲、延在さ
せ、液体を噴射するものであり、特に噴射始動時に噴射
の反動(作用)により回転始動力を得ることができる構
成である。また、図示実施例の第二液体流路19及び第
二回転部20は、前記第一回転部3の外面に設けた第一
噴射ノズル4,4の配設間隔の略中間に設けられてい
る。尚、前記第一噴射ノズル4,4及び第二噴射ノズル
21,21は、噴射方向が回転接線方向となるものにつ
いて説明したが、回転部3,20の径方向と一致させる
ことも可能である(例えばこの場合、回転翼13を液体
の送出圧力や他の駆動源で回転させてこれを伝達す
る)。
【0021】前記第二回転部20の外面は、ギア、ウオ
ーム、からなる歯車列22〜26及び回転軸12に連結
され、第二回転部20の回転を歯車列22〜26により
減速させると共に回転軸12の下端に設けた回転翼13
で減速させるようにしてもよいし、第一液体流路2を通
る液体による回転翼13の回転を歯車列15〜18から
歯車列22〜26に伝達、減速させて第二回転部20を
回転させるようにしてもよい。これが第二の液体噴射機
構である。尚、この機構を図7に簡略的に示した。
【0022】また、前記第一回転部3の内側には、油圧
式等のアクチュエータ27により回動可能であって、適
当な位置に通入孔28が形成されたシャッター用内筒2
9が設けられている。このシャッター用内筒29は、ア
クチュエータ27の制御により、通入孔28が第一噴射
ノズル4,4と連通する位置か、通入孔28が第二液体
流路19と連通する位置かの何れかに規制され、回動制
御時以外は外筒(第一回転部3)と共に挙動(回転)す
る。
【0023】したがって、アクチュエータ27の制御に
より、第一の液体噴射機構及び第二の液体噴射機構の稼
働を適宜に切替制御することができる。図示実施例の液
体噴射装置では、アクチュエータ27を操作して、シャ
ッター用内筒29を回動し、第一噴射ノズル4に液体を
供給して第一の液体噴射機構を稼働させると共に第一回
転部3を回転させる第一の態様と、第二液体流路19及
び第二噴射ノズル21に液体を供給して第二の液体噴射
機構を稼働させると共に第一回転部3,第二回転部20
を回転させる第二の態様とを適宜に切替制御するように
した。
【0024】第一の態様では、シャッター用内筒29の
通入孔28が第一噴射ノズル4,4と連通する位置に制
御され、このとき第二液体流路19及び第二噴射ノズル
21への液体の通入は阻止されている。
【0025】第二の態様では、シャッター用内筒29の
通入孔28が第二液体流路19と連通する位置に制御さ
れ、このとき第一噴射ノズル4,4への液体の通入は阻
止されている。
【0026】このように第一の態様では、第一回転部3
が水平方向に回転しながら、第一噴射ノズル4,4から
液体を噴射させることができ、第二の態様では、第二回
転部20が縦方向に回転(旋回)しつつ、しかも第一回
転部3が水平方向に回転しながら、第二噴射ノズル21
から液体を噴射させることができ、これらの態様を前記
アクチュエータ27の制御により容易に切替制御するこ
とができる。そして、第一の態様、即ち第一噴射ノズル
4からの噴射はタンクや液槽におけるスラッジ等の固形
物の堆積防止、堆積した固形物の撹拌溶解に好適であ
り、第二の態様、即ち第二噴射ノズル21からの噴射は
タンクや液槽の内壁面に付着した固形物等の付着物の除
去に好適であるから、この液体噴射装置1をタンク又は
槽内に設置して稼働することにより、常時又は定期的に
第一の態様にしてタンク又は槽内の液体を撹拌すると共
に、定期的なタンク又は槽内の解放点検工事前に第二の
態様にしてタンク又は槽内の内壁面全面の洗浄作業をす
ることができる。尚、特に限定するものではないが、上
述のように第一の態様における第一噴射ノズル4の(水
平)回転速度は1時間〜90分に1回転程度が好まし
く、第二の態様における第二噴射ノズル21の(縦)回
転(旋回)速度は10〜20秒に1回転程度、またその
際の第一回転部の(水平)回転速度は30〜90分に1
回転程度が好ましい。このように液体中の撹拌と気中洗
浄は同一速度は好ましくないため、噴射口切替の時は同
一駆動源により内蔵する減速機構が働き、液中撹拌にお
ける第一噴射ノズル4の回転速度を1とした場合、気中
洗浄における第二噴射ノズル21の回転速度を100〜
1000程度とするよう減速機構(スターギヤー等)を
設定する。
【0027】また、前記実施例では各噴射ノズル4,2
1からの噴射を別々の時期に行う要にしたが、これに限
定するものではなく、各噴射ノズル4,21からの噴射
を同時に実施するようにしても良い。例えばタンク又は
液槽内の液体の撹拌においては第一噴射ノズル4からの
噴射がより効果的ではあるが、第二噴射ノズル21から
の噴射を併用して例えば既に堆積したスラッジ等の固形
物をピンポイント噴射にて崩壊、流動化させるようにし
ても良い。また、タンク又は液槽内の洗浄においては第
二噴射ノズル21からの噴射がより効果的ではあるが、
第一噴射ノズル4からの噴射を併用して例えば天井面に
付着したスラッジ等の固形物が底面に落下した際に、こ
れを流動化して外部に排出し易くするようにしても良
い。
【0028】図8は、前記液体噴射装置1をタンクaに
設置する一例を示したものであり、タンクaの外部に補
助貯留タンク30、ポンプ31を設置し、補助貯留タン
ク30とタンクaとを第1パイプライン32で接続する
と共に、ポンプ31と液体噴射装置1とを第2のパイプ
ライン33で接続し、ポンプ31の稼働により液槽a内
の液体を吸引して補助貯留タンク30に貯留すると共
に、第2パイプライン33により液体噴射装置1に圧送
して第一噴射ノズル4又は第二噴射ノズル21から高圧
噴射させるものである。
【0029】このように液体噴射装置1は、タンクaの
底部に取り付けるようにしても良いし、天井部(浮屋
根)に取り付けるようにしても良いし、その両方に取り
付けても良い。図示実施例の底部に取り付けた液体噴射
装置1は、特に第一噴射ノズル4による液体の撹拌、混
合作用が優れているのでスラッジ等の固形物の堆積防止
効果が高く、図示実施例の浮屋根に取り付けた液体噴射
装置1は、特に第二噴射ノズル21による洗浄効果が優
れている。図9は、タンクa内に液体が存在し、液体噴
射装置1が液中に没した状態で第一噴射ノズル4を稼働
させる状態を示すものであり、浮屋根に取り付けた液体
噴射装置1については下降して稼働させている。こうし
て液中にて第一噴射ノズル4を稼働させることにより、
液体の撹拌、混合がなされ、スラッジ等の固形物の堆積
が防止される。尚、このとき、第二噴射ノズル21につ
いては稼働させなくても良いし、稼働させても良い。図
10は、タンクa内に液体が存在しないか僅かに存在す
る状態で、液体噴射装置1が気中にある状態で第二噴射
ノズル21を稼働させる状態を示すものであり、浮屋根
に取り付けた液体噴射装置1は高い位置のまま稼働させ
ている。こうして気中にて第二噴射ノズル21を稼働さ
せることにより、浮屋根や側壁面、底面等に付着したス
ラッジ等の固形物を崩壊、流動化して除去することがで
きる。尚、このとき、第一噴射ノズル4については稼働
させなくても良いし、稼働させても良い。
【0030】前記実施例の液体噴射装置1では、第一噴
射ノズル4,4の回転面と第二噴射ノズル21,21の
軸心とが同一高さにあったが、図11に示す液体噴射装
置1のように、第一噴射ノズル4の回転面と第二噴射ノ
ズル21の軸心とが別高さにあるように構成してもよ
い。尚、図中、b1はタンク底板、b2はタンクルー
フ、b3はタンク側板である。
【0031】図12に示す実施例は、本発明を精油所に
おけるオイルタンクc1の洗浄及び撹拌に適用したフロ
ーである。撹拌工程においては、液体噴射装置1と大型
吸引装置c2との2装置間にて液体を循環させ、第一噴
射ノズル4を駆動しながらオイルを噴射させてタンクc
1内部に堆積したスラッジの撹拌、溶解を行い、回収液
は指定タンクc3へ移送する。洗浄工程においては、液
体噴射装置1と大型吸引装置c2との2装置間にて液体
を循環させ、第二噴射ノズル21を駆動しながらオイル
を噴射させてタンクc1内部の洗浄を行い、溶解液の回
収と移送を行う。殆どのオイルを回収した後には洗浄液
を供給して再度洗浄するようにしても良い。尚、図中、
c4は濾過器、c5は真空ポンプ、c6は放出ポンプ、
c7は装填ポンプ、c8は酸素モニターである。
【0032】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液体噴射装
置は、噴射方向が略直交する2系統の液体噴射機構を備
え、アクチュエータ等の切替機構により、水平回転しな
がら第一噴射ノズルから液体を噴射する第一の液体噴射
機構、及び縦回転しながら第二噴射ノズルから液体を噴
射する第二の液体噴射機構の稼働を適宜に切替制御でき
るようにしたので、異なる二つの作用を一つの装置にて
行うことができる。例えば、第一噴射ノズルからの液体
噴射にて、タンク又は液槽内の液体を撹拌、混合するよ
うにしてスラッジの堆積を防止したり、堆積したスラッ
ジを撹拌溶解することができ、第二噴射ノズルからの液
体噴射にて、タンク又は液槽の内壁面を洗浄することが
できる。
【0034】また、第一噴射ノズルが第一回転部の回転
接線方向に延在して液体を噴射する場合、稼働初期でも
速やかに回転力が与えられて回転することができ、仮に
堆積したスラッジ等で装置が埋もれていたとしても速や
かに正常な挙動、液体噴射を開始することができる。こ
の点、第二噴射ノズルについても同様である。
【0035】さらに、本発明の洗浄及び撹拌方法は、噴
射方向が略直交する2系統の液体噴射機構を備える一つ
の液体噴射装置を用いることにより、各種のタンク又は
液槽内に、スラッジ等の固形物が底部へ堆積したり成分
が分離することを防止し、或いは既に底面に堆積した固
形物については崩壊して溶解することができ、さらには
槽内全面を清浄にすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる液体噴射装置の一実施例を示す
要部の縦断面図である。
【図2】図1の液体噴射装置における切替制御の状態を
示す断面図である。
【図3】図1のA線における矢視図である。
【図4】図1のB−B線における断面図である。
【図5】図1の第二噴射ノズルを示す一部を欠截した側
面図である。
【図6】図1のC−C線における矢視図である。
【図7】図1の液体噴射装置における回転伝達及び減速
機構を模式的に示す斜視図である。
【図8】図1の液体噴射装置の設置例を模式的に示す側
面図である。
【図9】図8の液体噴射装置の使用状態の一例を模式的
に示す側面図である。
【図10】図8の液体噴射装置の使用状態の他の一例を
模式的に示す側面図である。
【図11】別の実施例を示す側面図である。
【図12】本発明をオイルタンクの撹拌洗浄に利用した
他の実施例を示すフローである。
【符号の説明】
1 液体噴射装置 2 第一液体流路 3 第一回転部 4 第一噴射ノズル 13 回転翼 19 第二液体流路 20 第二回転部 21 第二噴射ノズル 27 切替機構(アクチュエータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B116 AA33 AB51 BB23 BB32 BB43 CD41 4F033 PA01 PB02 PD02 4G035 AC15 AC18 AE08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射方向が略直交する2系統の液体噴射
    機構を有する液体噴射装置であって、 第一の液体噴射機構は、第一液体流路に回転自在に第一
    回転部を設け、該第一回転部の外面に第一回転部の軸心
    方向に略直交する方向に延在して液体を噴射する第一噴
    射ノズルを設け、 第二の液体噴射機構は、第一液体流路に対して直交する
    第二液体流路に回転自在に第二回転部を設け、該第二回
    転部の外面に第二回転部の軸心方向に略直交する方向に
    延在して液体を噴射する第二噴射ノズルを設け、 第一液体流路には、第一回転部及び第二回転部の回転を
    制御する回転翼を臨ませ、 第一の液体噴射機構及び第二の液体噴射機構の稼働を適
    宜に切替制御する切替機構を備えてなることを特徴とす
    る液体噴射装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも第一噴射ノズルが第一回転部
    の回転接線方向に延在して液体を噴射することを特徴と
    する請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも第二噴射ノズルが第二回転部
    の回転接線方向に延在して液体を噴射することを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 【請求項4】 水平方向に回転可能な第一噴射ノズル
    と、前記第一噴射ノズルが設けられた回転筒部に設けら
    れて縦方向に回転可能な第二噴射ノズルとを備える液体
    噴射装置を用いた洗浄及び撹拌方法であり、 第一噴射ノズルより液体を噴射することにより、主にタ
    ンクや液槽内の液体を撹拌すると共に、第二噴射ノズル
    より液体を噴射することにより、主にタンクや液槽内の
    壁面に付着した付着物を洗浄することを特徴とする洗浄
    及び撹拌方法。
  5. 【請求項5】 第一噴射ノズルの回転速度を1とした場
    合、第二噴射ノズルの回転速度は100〜1000程度
    とすることを特徴とする請求項4に記載の洗浄及び撹拌
    方法。
  6. 【請求項6】 タンクや液槽内に液体が存在し、液体噴
    射装置の第一噴射ノズルが液中に没した状態で第一噴射
    ノズルを稼働させ、タンクや液槽内に液体が存在しない
    か僅かに存在する状態で、液体噴射装置の第二噴射ノズ
    ルが気中にある状態で第二噴射ノズルを稼働させること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の洗浄及び撹拌方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012523538A (ja) * 2009-04-09 2012-10-04 マーヤ−マシイネンファブリーク・ヘルマン・シル・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディトゲゼルシャフト フレークアイスを製氷するための装置およびフレークアイスを製氷するための装置の洗浄、脱スケールおよび/または殺菌するための方法

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