JP2000287942A - 汗採取方法 - Google Patents
汗採取方法Info
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Abstract
簡単かつ短時間で被験者の汗を効率的に採取することが
できる方法を提供するものである。 【解決手段】本発明の汗採取方法は、溶媒としてアルコ
ールを含む水をいれた小型容器を片方の手の所定部位へ
押し当てて皮膚に溶媒を浸たし、皮膚から発汗される汗
を溶媒に溶かすことで汗を採取する汗採取方法である。
さらに第二の発明として、汗を採取する際に、もう片方
の手の採取する部位と対応する部位の発汗量を測定し、
測定された発汗量を採取された汗の量とみなして、採取
される汗の量をモニタリングすることを特徴とする汗採
取方法である。
Description
を採取する方法で、特に採取した汗に含まれる生体成分
を測定する非侵襲測定に用いるのに好適な汗採取方法に
関する。
手法や免疫学的手法で各種の生体成分測定する方法が臨
床検査等で広く行われている。しかし、その測定をする
ためには被験者より血液を採血しなくてはならず被験者
の負担が大きく、又その採血は医師など血液採血資格者
によって行われなくてはならないため、いつでもどこで
でも行なえるような検査ではない。
検査にて生体成分を測定する方法が各種試みられてい
る。そのなかでも、汗は体表面に発汗される液体で非侵
襲的に採取することが可能であり、人の代謝に基づいて
分泌された各種の生体成分が含まれているため、非侵襲
検査の対象のひとつとして注目されている。そこで被験
者の汗を採取する方法が幾つか検討されている。
るパッチ式のものが簡便なものとして用いられている。
この方法は吸湿素材を皮膚表面に貼り付ける方法で、吸
湿素材に含まれる汗中生体成分を測定することができ
る。又、アームパック法として、肘から先をビニール袋
で覆いゴムバンド等で袋を塞いで、腕から滴下する汗を
採取する方法が知られている。
吸湿素材に吸収された状態で汗を採取するため、汗成分
を測定する測定方法にどうしても制限があるという問題
があり、ビニールパック法で汗を必要量滴下させるまで
発汗させるのは大変でなかなか採取できないという問題
がある。そして、吸湿素材に吸収されたり、ビニール袋
に滴下した汗だけが採取されるので、皮膚表面で乾燥し
た汗に含まれていた生体成分は皮膚についたままで採取
はされない。さらに、パッチ法では採取された汗の量が
わからないため、測定にて成分が検出できなかった際
も、汗自体の採取が不充分であったのか、汗に含まれて
いなかったのかが分らないという問題がある。
明者らから、皮膚表面にカプセルを密着させその中に除
湿空気を供給して、その水分量を測定してコンプレッサ
ーで採取部に移送して分泌物を測定する装置が出願され
ている(特開平10―239309号)。しかしこの装
置には冷却採取部が必要で大がかりになるという問題が
残されている。
簡単かつ短時間で被験者の汗を効率的に採取することが
できる方法を提供するものである。さらに、対応する別
の部位の発汗量を測定することで、発汗採取のモニタリ
ングをすることができる汗採取方法を提供するものであ
る。
溶媒としてアルコールを含む水をいれた小型容器を片方
の手の所定部位へ押し当てて皮膚に溶媒を浸たし、皮膚
から発汗される汗を溶媒に溶かすことで汗を採取する汗
採取方法である。さらに第二の発明として、汗を採取す
る際に、もう片方の手の採取する部位と対応する部位の
発汗量を測定し、測定された発汗量を採取された汗の量
とみなして、採取される汗の量をモニタリングすること
を特徴とする汗採取方法である。
分泌される生体成分も含まれる。本発明の汗の採取に用
いる採取容器は、容器中の溶媒が皮膚を浸すようにする
ことで汗を溶媒に溶かし込むためのものである。この採
取容器の開口面積が一定にすれば皮膚単位面積あたりの
発汗を反映する。採取容器としてサンプルチューブ(5
00μl容)を用いると採取した後、蓋をして保管する
ことができ、遠心機にそのままかけることもできる。平
べったい容器を用いれば皮膚表面に貼付けやすい。
とともに溶かす溶媒が測定する生体成分の種類や測定方
法に応じて適宜選択される。アルコールを含む蒸留水が
汗と汗中生体成分とを溶かすのに好適である。
による様々な成分がついているので、汗を採取する前に
採取する皮膚表面部を清浄にする必要がある。この清浄
方法については、アルコール消毒では皮膚に対する刺激
が強すぎるのか発汗が制限されるため好ましくない。常
温の蒸留水を汗採取部位に短時間(5から15秒間位が
好適)流すことで、皮膚表面の不純物は落とされ、汗の
発汗も制限されないので汗採取前の清浄方法として好適
である。
差さらにその日の体調などで大きく変化するため、採取
条件を一定にしてもどの程度の汗が採取されたのかが分
らない。しかし、本法では汗を直接溶媒に溶かし込むた
め、汗の採取量を測定することは困難である。そこで、
特定部位の発汗量を調べる装置を用いて、右手と左手と
の掌側の同じ部位の発汗量をしらべたところ、驚くこと
にほぼ同じ量の汗が発汗されているという結果が図2の
ように得られた。それで、片方の手で汗採取を行ない、
同時に逆の手の同じ部位における発汗量を発汗量測定装
置を用いて測定することで、採取された汗の量を推定す
ることが可能となった。すなわち汗を採取する部位と体
の左右で対称となる部位の発汗量をこの発汗量測定装置
で測定し、測定された発汗量を採取された汗の量とみな
して、汗採取量をモニタリングすることである。この方
法では汗採取条件をモニタリングによって任意に設定す
ることが可能となり、測定した生体成分の汗中の濃度を
演算することも可能となった。
ら説明する。本実施例では被験者の汗中のカフェイン濃
度の測定を以下のように行なった。 (1)被験者にはカフェイン錠剤(Kafe soft
無水カフェイン93mg含有)を飲用させる。 (2)被験者の両手を常温の蒸留水にて10秒間流し、
清浄にする。 (3)それから5分間待った後、1%アルコール水溶液
70μlを入れた500μl容サンプルチューブを拇指
掌側中心部に図1のようにひっくり返して押し当て、押
し当てたままひっくり返す転倒を3分間行ない、皮膚表
面を溶媒に浸す。 (4)それと同時にもう片方の手の拇指の同じ部位に局
所発汗計測装置(スズケン製Kenz Perspir
o OSS−100)を取り付け、汗の発汗量をモニタ
リングする。 (5)このようにして汗採取したサンプルチューブ中の
溶媒をガスクロマトグラフィー/質量分析計にて、カフ
ェイン濃度を測定した。
度(図3の■)と汗発汗量(図3の▲)と汗中のカフェ
イン濃度(図4)が得られた。汗中のカフェイン量は、
採取後25分ですでに分泌され、1時間あたりに最大値
を持ち、5時間でかなり低下してしまうというカフェイ
ン摂取後のモニタリング結果が得られた。
もなく容易にモニタリングするための汗採取することが
できる。汗の発汗量も測定しているので汗採取の実質的
な監視をすることもできる。本発明が提供する汗採取方
法は簡便な方法でモニタリングも容易であるので、汗の
非侵襲検査に役立てることができるものである。又、汗
に分泌される生体成分についてはまだまだ調べられてい
ないものが多い。熱や刺激をくわえることで汗の量が増
えることが知られているが、その際単に水分のみが増え
るのか生体成分の分泌量も増えるのかなど本発明で様々
な汗に関する研究も可能となる。
た状態のブロック図である。
る。
ン濃度と発汗量の経時変化図である。
ン濃度と発汗量より求められた汗中のカフェイン濃度の
経時変化図である。
Claims (4)
- 【請求項1】溶媒としてアルコールを含む水をいれた小
型容器を被験者の所定部位へ押し当てて皮膚を溶媒に浸
たし、皮膚から発汗される汗を溶媒に溶かすことで汗を
採取する汗採取方法。 - 【請求項2】汗を採取する際に、汗を採取する部位と発
汗が関連する部位の発汗量を測定し、測定された発汗量
を採取された汗の量とみなして、採取される汗の量をモ
ニタリングすることを特徴とする請求項1記載の汗採取
方法。 - 【請求項3】発汗が関連する部位として、汗を採取する
部位と体の左右で対称となる部位の発汗量を測定するこ
とを特徴とする請求項2記載の汗採取方法。 - 【請求項4】汗を採取する前に、汗の採取する部位の皮
膚を流水で所定時間清浄することを特徴とする請求項1
記載の汗成分採取方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP09820999A JP4403568B2 (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 汗採取方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09820999A JP4403568B2 (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 汗採取方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4403568B2 JP4403568B2 (ja) | 2010-01-27 |
Family
ID=14213604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09820999A Expired - Fee Related JP4403568B2 (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 汗採取方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4403568B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006343258A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Kanebo Foods Ltd | 皮膚放出成分測定方法 |
JP2010266203A (ja) * | 2008-05-20 | 2010-11-25 | Sony Corp | 生体情報取得方法及び生体情報取得装置、並びに生理活性物質測定方法及び生理活性物質測定装置 |
JP2015055620A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 有限会社ピコデバイス | パーキンソン病の早期診断方法 |
JP2015518160A (ja) * | 2012-05-29 | 2015-06-25 | ステレンボッシュ ユニバーシティ | 発汗量測定デバイス |
-
1999
- 1999-04-05 JP JP09820999A patent/JP4403568B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US9110052B2 (en) | 2008-05-20 | 2015-08-18 | Sony Corporation | Biological information, acquisition method and instrument, and physiologically-active substance measurement method and instrument |
US9420969B2 (en) | 2008-05-20 | 2016-08-23 | Sony Corporation | Biological information acquisition method and instrument, and physiologically-active substance measurement method and instrument |
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JP4403568B2 (ja) | 2010-01-27 |
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