JP2000287942A - 汗採取方法 - Google Patents

汗採取方法

Info

Publication number
JP2000287942A
JP2000287942A JP11098209A JP9820999A JP2000287942A JP 2000287942 A JP2000287942 A JP 2000287942A JP 11098209 A JP11098209 A JP 11098209A JP 9820999 A JP9820999 A JP 9820999A JP 2000287942 A JP2000287942 A JP 2000287942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sweat
collected
amount
solvent
collecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11098209A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4403568B2 (ja
Inventor
Takao Tsuda
孝雄 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Tsuda Takao
Original Assignee
Sysmex Corp
Tsuda Takao
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp, Tsuda Takao filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP09820999A priority Critical patent/JP4403568B2/ja
Publication of JP2000287942A publication Critical patent/JP2000287942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4403568B2 publication Critical patent/JP4403568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】本発明は、被験者に負担を与えないような
簡単かつ短時間で被験者の汗を効率的に採取することが
できる方法を提供するものである。 【解決手段】本発明の汗採取方法は、溶媒としてアルコ
ールを含む水をいれた小型容器を片方の手の所定部位へ
押し当てて皮膚に溶媒を浸たし、皮膚から発汗される汗
を溶媒に溶かすことで汗を採取する汗採取方法である。
さらに第二の発明として、汗を採取する際に、もう片方
の手の採取する部位と対応する部位の発汗量を測定し、
測定された発汗量を採取された汗の量とみなして、採取
される汗の量をモニタリングすることを特徴とする汗採
取方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被験者が発汗する汗
を採取する方法で、特に採取した汗に含まれる生体成分
を測定する非侵襲測定に用いるのに好適な汗採取方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ひとの血液や血清を試料として生化学的
手法や免疫学的手法で各種の生体成分測定する方法が臨
床検査等で広く行われている。しかし、その測定をする
ためには被験者より血液を採血しなくてはならず被験者
の負担が大きく、又その採血は医師など血液採血資格者
によって行われなくてはならないため、いつでもどこで
でも行なえるような検査ではない。
【0003】そこで、被験者に負担のかからない非侵襲
検査にて生体成分を測定する方法が各種試みられてい
る。そのなかでも、汗は体表面に発汗される液体で非侵
襲的に採取することが可能であり、人の代謝に基づいて
分泌された各種の生体成分が含まれているため、非侵襲
検査の対象のひとつとして注目されている。そこで被験
者の汗を採取する方法が幾つか検討されている。
【0004】汗の採取方法としては、皮膚表面に装着す
るパッチ式のものが簡便なものとして用いられている。
この方法は吸湿素材を皮膚表面に貼り付ける方法で、吸
湿素材に含まれる汗中生体成分を測定することができ
る。又、アームパック法として、肘から先をビニール袋
で覆いゴムバンド等で袋を塞いで、腕から滴下する汗を
採取する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パッチ法では
吸湿素材に吸収された状態で汗を採取するため、汗成分
を測定する測定方法にどうしても制限があるという問題
があり、ビニールパック法で汗を必要量滴下させるまで
発汗させるのは大変でなかなか採取できないという問題
がある。そして、吸湿素材に吸収されたり、ビニール袋
に滴下した汗だけが採取されるので、皮膚表面で乾燥し
た汗に含まれていた生体成分は皮膚についたままで採取
はされない。さらに、パッチ法では採取された汗の量が
わからないため、測定にて成分が検出できなかった際
も、汗自体の採取が不充分であったのか、汗に含まれて
いなかったのかが分らないという問題がある。
【0006】これらの問題を解決するため、本発明の発
明者らから、皮膚表面にカプセルを密着させその中に除
湿空気を供給して、その水分量を測定してコンプレッサ
ーで採取部に移送して分泌物を測定する装置が出願され
ている(特開平10―239309号)。しかしこの装
置には冷却採取部が必要で大がかりになるという問題が
残されている。
【0007】本発明は、被験者に負担を与えないような
簡単かつ短時間で被験者の汗を効率的に採取することが
できる方法を提供するものである。さらに、対応する別
の部位の発汗量を測定することで、発汗採取のモニタリ
ングをすることができる汗採取方法を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の汗採取方法は、
溶媒としてアルコールを含む水をいれた小型容器を片方
の手の所定部位へ押し当てて皮膚に溶媒を浸たし、皮膚
から発汗される汗を溶媒に溶かすことで汗を採取する汗
採取方法である。さらに第二の発明として、汗を採取す
る際に、もう片方の手の採取する部位と対応する部位の
発汗量を測定し、測定された発汗量を採取された汗の量
とみなして、採取される汗の量をモニタリングすること
を特徴とする汗採取方法である。
【0009】本発明で採取される汗には、皮膚表面より
分泌される生体成分も含まれる。本発明の汗の採取に用
いる採取容器は、容器中の溶媒が皮膚を浸すようにする
ことで汗を溶媒に溶かし込むためのものである。この採
取容器の開口面積が一定にすれば皮膚単位面積あたりの
発汗を反映する。採取容器としてサンプルチューブ(5
00μl容)を用いると採取した後、蓋をして保管する
ことができ、遠心機にそのままかけることもできる。平
べったい容器を用いれば皮膚表面に貼付けやすい。
【0010】本発明に用いる溶媒は、汗を汗中生体成分
とともに溶かす溶媒が測定する生体成分の種類や測定方
法に応じて適宜選択される。アルコールを含む蒸留水が
汗と汗中生体成分とを溶かすのに好適である。
【0011】被験者の皮膚表面には通常、他への接触等
による様々な成分がついているので、汗を採取する前に
採取する皮膚表面部を清浄にする必要がある。この清浄
方法については、アルコール消毒では皮膚に対する刺激
が強すぎるのか発汗が制限されるため好ましくない。常
温の蒸留水を汗採取部位に短時間(5から15秒間位が
好適)流すことで、皮膚表面の不純物は落とされ、汗の
発汗も制限されないので汗採取前の清浄方法として好適
である。
【0012】又、汗の発汗量については外部環境や個人
差さらにその日の体調などで大きく変化するため、採取
条件を一定にしてもどの程度の汗が採取されたのかが分
らない。しかし、本法では汗を直接溶媒に溶かし込むた
め、汗の採取量を測定することは困難である。そこで、
特定部位の発汗量を調べる装置を用いて、右手と左手と
の掌側の同じ部位の発汗量をしらべたところ、驚くこと
にほぼ同じ量の汗が発汗されているという結果が図2の
ように得られた。それで、片方の手で汗採取を行ない、
同時に逆の手の同じ部位における発汗量を発汗量測定装
置を用いて測定することで、採取された汗の量を推定す
ることが可能となった。すなわち汗を採取する部位と体
の左右で対称となる部位の発汗量をこの発汗量測定装置
で測定し、測定された発汗量を採取された汗の量とみな
して、汗採取量をモニタリングすることである。この方
法では汗採取条件をモニタリングによって任意に設定す
ることが可能となり、測定した生体成分の汗中の濃度を
演算することも可能となった。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。本実施例では被験者の汗中のカフェイン濃
度の測定を以下のように行なった。 (1)被験者にはカフェイン錠剤(Kafe soft
無水カフェイン93mg含有)を飲用させる。 (2)被験者の両手を常温の蒸留水にて10秒間流し、
清浄にする。 (3)それから5分間待った後、1%アルコール水溶液
70μlを入れた500μl容サンプルチューブを拇指
掌側中心部に図1のようにひっくり返して押し当て、押
し当てたままひっくり返す転倒を3分間行ない、皮膚表
面を溶媒に浸す。 (4)それと同時にもう片方の手の拇指の同じ部位に局
所発汗計測装置(スズケン製Kenz Perspir
o OSS−100)を取り付け、汗の発汗量をモニタ
リングする。 (5)このようにして汗採取したサンプルチューブ中の
溶媒をガスクロマトグラフィー/質量分析計にて、カフ
ェイン濃度を測定した。
【0014】以上の操作により、溶媒中のカフェイン濃
度(図3の■)と汗発汗量(図3の▲)と汗中のカフェ
イン濃度(図4)が得られた。汗中のカフェイン量は、
採取後25分ですでに分泌され、1時間あたりに最大値
を持ち、5時間でかなり低下してしまうというカフェイ
ン摂取後のモニタリング結果が得られた。
【0015】
【発明の効果】この方法によって、血液を採血すること
もなく容易にモニタリングするための汗採取することが
できる。汗の発汗量も測定しているので汗採取の実質的
な監視をすることもできる。本発明が提供する汗採取方
法は簡便な方法でモニタリングも容易であるので、汗の
非侵襲検査に役立てることができるものである。又、汗
に分泌される生体成分についてはまだまだ調べられてい
ないものが多い。熱や刺激をくわえることで汗の量が増
えることが知られているが、その際単に水分のみが増え
るのか生体成分の分泌量も増えるのかなど本発明で様々
な汗に関する研究も可能となる。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】拇指に容器を押し当て、皮膚表面を溶媒に浸し
た状態のブロック図である。
【図2】左右拇掌側の発汗量の相関を調べた相関図であ
る。
【図3】本実施例の採取された汗を含む溶媒のカフェイ
ン濃度と発汗量の経時変化図である。
【図4】本実施例の採取された汗を含む溶媒のカフェイ
ン濃度と発汗量より求められた汗中のカフェイン濃度の
経時変化図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶媒としてアルコールを含む水をいれた小
    型容器を被験者の所定部位へ押し当てて皮膚を溶媒に浸
    たし、皮膚から発汗される汗を溶媒に溶かすことで汗を
    採取する汗採取方法。
  2. 【請求項2】汗を採取する際に、汗を採取する部位と発
    汗が関連する部位の発汗量を測定し、測定された発汗量
    を採取された汗の量とみなして、採取される汗の量をモ
    ニタリングすることを特徴とする請求項1記載の汗採取
    方法。
  3. 【請求項3】発汗が関連する部位として、汗を採取する
    部位と体の左右で対称となる部位の発汗量を測定するこ
    とを特徴とする請求項2記載の汗採取方法。
  4. 【請求項4】汗を採取する前に、汗の採取する部位の皮
    膚を流水で所定時間清浄することを特徴とする請求項1
    記載の汗成分採取方法。
JP09820999A 1999-04-05 1999-04-05 汗採取方法 Expired - Fee Related JP4403568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09820999A JP4403568B2 (ja) 1999-04-05 1999-04-05 汗採取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09820999A JP4403568B2 (ja) 1999-04-05 1999-04-05 汗採取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000287942A true JP2000287942A (ja) 2000-10-17
JP4403568B2 JP4403568B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=14213604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09820999A Expired - Fee Related JP4403568B2 (ja) 1999-04-05 1999-04-05 汗採取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4403568B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006343258A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Kanebo Foods Ltd 皮膚放出成分測定方法
JP2010266203A (ja) * 2008-05-20 2010-11-25 Sony Corp 生体情報取得方法及び生体情報取得装置、並びに生理活性物質測定方法及び生理活性物質測定装置
JP2015055620A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 有限会社ピコデバイス パーキンソン病の早期診断方法
JP2015518160A (ja) * 2012-05-29 2015-06-25 ステレンボッシュ ユニバーシティ 発汗量測定デバイス

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006343258A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Kanebo Foods Ltd 皮膚放出成分測定方法
JP2010266203A (ja) * 2008-05-20 2010-11-25 Sony Corp 生体情報取得方法及び生体情報取得装置、並びに生理活性物質測定方法及び生理活性物質測定装置
US9110052B2 (en) 2008-05-20 2015-08-18 Sony Corporation Biological information, acquisition method and instrument, and physiologically-active substance measurement method and instrument
US9420969B2 (en) 2008-05-20 2016-08-23 Sony Corporation Biological information acquisition method and instrument, and physiologically-active substance measurement method and instrument
JP2015518160A (ja) * 2012-05-29 2015-06-25 ステレンボッシュ ユニバーシティ 発汗量測定デバイス
JP2015055620A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 有限会社ピコデバイス パーキンソン病の早期診断方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4403568B2 (ja) 2010-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8215192B2 (en) Sweat collectors and methods of collecting sweat
US5050604A (en) Apparatus and method for monitoring the health condition of a subject
US6071247A (en) Skin blister biopsy apparatus and method
JP2004536656A (ja) 膣内自己執行式細胞採取器具及びその方法
JP2001511024A (ja) 長期アルコール消費を検出するための皮膚パッチおよびその使用方法
US20100179403A1 (en) Method and kit for sweat activity measurement
JP2010148692A (ja) 表面ガス検知法および検知装置
JP5470010B2 (ja) 生体内成分測定方法および生体内成分測定装置
JP4131966B2 (ja) 唾液の採取および回収器具
Andersson et al. Various methods for testing nasal responses in vivo: a critical review
JP4403568B2 (ja) 汗採取方法
JP2004529734A (ja) 漏出液の非侵襲抽出
Tsuda et al. Proposal of sampling process for collecting human sweat and determination of caffeine concentration in it by using GC/MS
Skopp et al. Preliminary practical findings on drug monitoring by a transcutaneous collection device
AU2002314648A1 (en) Non-invasive transudate extraction
JP3863462B2 (ja) 皮膚疾患および敏感肌の検査方法ならびにその方法に利用するキット
JPH1033507A (ja) 体液分析装置
US6159743A (en) Method and apparatus for testing surfaces
Shamsuddin et al. Continuous monitoring of sweating by electrical conductivity measurement
JP2019513234A (ja) 生体試料を収集するためのおむつ
US11234680B2 (en) Diaper for collecting biological samples
CN217285866U (zh) 一种新型口含唾液采样试纸和套件
Liljelind et al. A method for measuring the potential dermal exposure to methyl methacrylate during two different dental technical work tasks
JP2004216020A (ja) 汗捕集用具
JP5071869B2 (ja) 汗よりのグリコアルブミン判定方法、および測定方法およびキット

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091023

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141113

Year of fee payment: 5

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees