JP2000287669A

JP2000287669A - ハンディ煙クリーナー

Info

Publication number: JP2000287669A
Application number: JP11134641A
Authority: JP
Inventors: Yoshiki Kiyono; 孝樹清野
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-04-05
Filing date: 1999-04-05
Publication date: 2000-10-17

Abstract

(57)【要約】【課題】携帯して手軽に利用できる、ハンディタイプの
煙クリーナーを提供する。【解決手段】手に持って使用するハンディタイプの煙ク
リーナーにおいて、煙吸引のためのファンおよびその駆
動源を有し、前段と後段よりなる二段のフィルター部を
有したことを特徴とし、また、手に持って使用するハン
ディタイプの煙クリーナーにおいて、レバーとシリンダ
ーとによる煙吸引機構を有するとともに、フィルターを
具備し、レバー操作によって煙を吸引し、また吸引した
煙を排出するよう、シリンダーとフィルター間に逆止弁
を設けることにより、吸引した煙がフィルター通過によ
りろ過されて排出されるよう構成したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、喫煙者の吐き出
す煙を吸引・ろ過するためのハンディタイプのクリーナ
ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、喫煙者の煙を吸引・ろ過する
ものはあるが、据え置き型の装置であり、本発明にて示
すように、手に持って使用するいわゆるハンディタイプ
ものは見当たらない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年、公共の場所では
喫煙場所が制限される傾向がある。嫌煙権なる言葉も登
場し、非喫煙者に対する配慮がなされるようになってき
た。そのため、公共の場所では喫煙場所が限られるよう
になり、また喫煙場所には煙吸引装置が置かれる傾向に
ある。この吸引装置は、内部にモーターとファンを有
し、吸い込んだ煙をフィルターを通してクリーンな空気
として外部に排出するものである。しかし、据え置き型
のため、利用者はその装置のある場所でなければ利用で
きないものであった。本発明は、以上のような従来から
の煙吸引手段に関わる課題を解決するために発明された
ものであり、手軽に携帯して任意の場所で利用すること
のできる、ハンディタイプの煙クリーナーを提供するこ
とを目的として開発されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】課題を解決する手段とし
て本発明は、駆動源により回転するファンにて煙を吸引
し、二段に設けられたフィルター通過によって煙を吸着
・ろ過させて排出するよう構成した。また、本発明の他
の一つは、手動によるピストン作動によって煙を吸引
し、フィルター通過によってろ過させて排出するよう構
成した。すなわち、手に持って使用するハンディタイプ
の煙クリーナーにおいて、煙吸引のためのファンおよび
その駆動源を有し、前段と後段よりなる二段のフィルタ
ー部を設ける。あるいは、手に持って使用するハンディ
タイプの煙クリーナーにおいて、レバーとシリンダーと
による煙吸引機構を有するとともに、フィルターを具備
し、レバー操作によって煙を吸引し、また吸引した煙を
排出するよう、シリンダーとフィルター間に逆止弁を設
けることにより、吸引した煙がフィルター通過によりろ
過されて排出されるよう構成する。本発明は以上の構成
よりなるハンディ煙クリーナーである。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明を使用するには、まずアダ
プターカバーを開けると、アダプターがその弾力にて上
方へ立ち上がる。そして、本装置のスイッチをＯＮにす
るとファンが回転を始めるので、アダプターより空気が
吸引される。使用者は、このアダプターに向けて煙を吐
き出すと、空気とともに煙は吸い込まれる。吸い込まれ
た煙は貫通孔２を通過して前段フィルターに入る。この
前段フィルター内には細粒状の活性炭が充填されてお
り、煙の大半はここで吸着・ろ過される。それから貫通
孔３を経て後段フィルターに入り、前段フィルターで除
去できなかった煙はここで完全に吸着される。そして貫
通孔４を通り、貫通孔５を経て排出孔６よりクリーンな
空気として外部に排出される。また、本発明の他の一つ
は、レバー操作によりピストンが作動し、アダプターよ
り煙を吸引し、フィルターを通過させて排出させる。そ
して、空気の流れを規制するためにいくつかの逆止弁が
具備される。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
において、１は本体ケースで、合成樹脂により形成され
る中空直方体である。この本体ケースは図にて示すよう
に、各室に区分けされており、貫通孔２〜５が各々設け
られ、ケース底部には排出孔６が設けられる。また本体
ケースの左右の側面には蓋７〜９が着脱自在に設けられ
る。この蓋には両端近傍に突片状部分を有し、その突片
に凸部を形成し、本体ケースの対応個所には凹部を形成
し、この凸部と凹部との嵌合により蓋をケースに係止す
るよう考慮されている。本体ケース上面には、円形の空
隙と角形の空隙が各々形成されるが、円形の空隙は煙吸
引部として、角形の空隙は灰収納もしくは吸い殻収納部
分として利用される。そして煙吸引部の上部には円形の
アダプターカバー１０が開閉自在に設けられ、灰収納部
の上部にもカバー１１が同じく開閉自在に設けられる。
１２はアダプターで、薄ゴムにて形成される円形の蛇腹
状物体である。このアダプターは、本体ケース上部に形
成される環状段部１３とアダプターカバー間に折り畳ん
で収納される。従って、このカバー閉のときは図２に示
すようにカバー内面と段部間に折り畳まれて位置し、カ
バー開のときは図４にて示すようにゴムの弾力にてアダ
プター上端はケースより飛び出して上方に位置する構成
である。

【０００７】１４はケース内に取り付けられるモータ
ー、１５はモーター軸に取り付けられるファンである。
１６はファンの位置より隔壁を経て位置する前段フィル
ター、１７は前段フィルターと隔壁を経て位置する後段
フィルターである。この各々のフィルターは、細メッシ
ュ地にて形成される小袋内に細粒子状の活性炭を充填し
て形成される。１８は乾電池で、複数本が直列に用いら
れる。なお、図では電気配線およびスイッチを省略して
表現している。以上が本発明の実施例である。本発明の
概要については前述したが、本例では煙吸引部分にアダ
プターを設けた。このアダプターによって、煙吸引部分
と口元とが近づくこととなり、能率よく煙を吸引するこ
とができる。また、このアダプターは伸縮自在のため、
不使用時にはカバー内に収納させておくことができる。
そして本例では、本体ケースに灰収納部を設けたので、
灰や吸い殻を収納させることができる。また、フィルタ
ーは２段になっているので、煙の除去効率を高めること
ができる。なお、蓋７〜９は、モーターの取り付け、フ
ィルター交換、電池交換のために設けたものである。本
例は、種々の機器や部品を、本体ケース内にコンパクト
にまとめたので、携帯に都合がよく、任意の場所で利用
することができる。

【０００８】図５〜図７は、本発明の他の一つを示すも
のである。図において、２０は箱形の本体ケースで、そ
の内部にはいくつかの仕切り部分が設けられている。２
１はフィルターで、活性炭粒子を成形したものであっ
て、その中央には空隙部分が形成される。２２はシリン
ダーで、ピストンを有し、本体ケース内の仕切り部分に
固定される。２３はレバーで、ピストン端に固定され
る。２４はコイルスプリングで、ピストンを内軸とし
て、本体ケースとレバー間に設けられる。２５および２
６は逆止弁で、各シリンダー間およびシリンダーとフィ
ルター間に管路にて接続される。２７は排気孔で、本体
ケースに設けられる孔であって、逆止弁につながる管路
と連通している。２８はアダプターで、本体ケース上部
の空隙部分に位置し、ゴム製の蛇腹状に形成される。２
９はアダプターの上部に位置する開閉自在のアダプター
カバーである。３０は、本体ケース上部両側の空隙であ
る灰収納部、３１は開閉自在のカバー、３２は灰収納部
を形成する壁面に穿設される通気孔である。

【０００９】本発明を使用するには、本装置を手に持
ち、アダプターカバーを開ける。するとアダプターはそ
の弾力にて立ち上がる。そして、双方のレバーを握って
押圧すると、シリンダーのピストンはシリンダー内を移
動し、シリンダー内の空気を圧縮しようとする。このシ
リンダーには逆止弁２５と２６が管路接続されているの
で、その接続方向により、逆止弁２６を通過した空気は
管路を経て排気孔２７より外部に排出される。また、握
りを弱くすると、コイルスプリングの復帰力によってピ
ストンは元の位置にもどる。このとき、煙とともに外気
がアダプターより吸い込まれ、フィルターを通過して煙
成分を除去したのち、逆止弁２５を経てシリンダー内に
吸い込まれる。再度、レバーを握るとこの吸い込まれた
空気は逆止弁２６を経て排気孔より排出される。従っ
て、レバーを握ったり緩めたりすることで、煙を吸引
し、フィルターを通過させて排出させることができる。
本例は、このように手動方式にて前記発明と同様の効果
を発揮させることができる。

【００１０】なお、前発明と同様に、本体ケース上部に
灰収納部を設けているので、灰や吸い殻等を収納するこ
とができる。また、本例では、灰収納部の側壁に通気孔
３２を設けている。これは、煙の吸引とともに灰収納部
の灰も吸引して、フィルター中央部の空隙に移行させ、
カバー開時に灰が飛び散ることのないよう配慮したもの
である。このように本例ではモーターを用いていないの
で、電池交換も不要であり、かつ、使用時は本体ケース
およびレバーを握り、この握る力を強めたり弱めたりす
ることとなるので、指の運動も兼ねることができる。以
上説明したように、本発明によって携帯して任意の場所
で利用できる、煙クリーナーを得ることができる。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、ファンにより吸引した
煙を２段に設けたフィルター内を通過させて排出するの
で、効果的な煙除去を行うことができる。また、従来装
置とは異なり、手に持って使用するので、吐き出された
ばかりの密度の濃い煙を吸引して処理するので、より手
軽であるとともに、能率よく煙を処理することのでき
る、携帯用の機器を提供することができる。また、シリ
ンダーを使用して、手動タイプとしても利用することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の平面図

【図２】本発明の正面視による内部構造説明図

【図３】本発明の右側面図

【図４】本発明のカバー開状態を示す正面図

【図５】本発明の他の一つの平面図

【図６】本発明の他の一つの右側面図

【図７】本発明の他の一つにおける正面視内部構造説明
図

【符号の説明】

１本体ケース２〜５貫通孔６排出孔７〜９蓋１０アダプターカバー１１カバー１２アダプター１３環状段部１４モーター１５ファン１６前段フィルター１７後段フィルター１８乾電池１９灰収納部２０本体ケース２１フィルター２２シリンダー２３レバー２４コイルスプリング２５逆止弁２６逆止弁２７排気孔２８アダプター２９アダプターカバー３０灰収納部３１カバー３２通気孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】手に持って使用するハンディタイプの煙ク
リーナーにおいて、煙吸引のためのファンおよびその駆
動源を有し、前段と後段よりなる二段のフィルター部を
有したことを特徴とするハンディ煙クリーナー。
【請求項２】手に持って使用するハンディタイプの煙ク
リーナーにおいて、レバーとシリンダーとによる煙吸引
機構を有するとともに、フィルターを具備し、レバー操
作によって煙を吸引し、また吸引した煙を排出するよ
う、シリンダーとフィルター間に逆止弁を設けることに
より、吸引した煙がフィルター通過によりろ過されて排
出されるよう構成したことを特徴とするハンディ煙クリ
ーナー。