JP2000287547A - 農作物栽培方法および農作物栽培設備 - Google Patents

農作物栽培方法および農作物栽培設備

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JP2000287547A
JP2000287547A JP11101334A JP10133499A JP2000287547A JP 2000287547 A JP2000287547 A JP 2000287547A JP 11101334 A JP11101334 A JP 11101334A JP 10133499 A JP10133499 A JP 10133499A JP 2000287547 A JP2000287547 A JP 2000287547A
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crop
driving
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Yoshisuke Yanase
善亮 柳瀬
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 栽培床の形成作業、栽培時の諸作業、および
収穫作業が楽であり、農作物を安定して大量生産するこ
とのできる農作物栽培方法および農作物栽培設備を提供
すること。 【解決手段】 この農作物栽培設備1は、土の搬入側2
5と搬出側28の間に横設されて農作物Fの栽培床とな
る土Sを載置するベルトコンベア12と、ベルトコンベ
ア12を走行駆動するための駆動軸10と連結された駆
動手段と、ベルトコンベア12の走行駆動または駆動停
止のために駆動手段を制御する制御装置とを備えて栽培
ユニット7が構成されるとともに、複数の栽培ユニット
7,7,・・・が上下複数に段配置されている。かかる
農作物栽培設備1によれば、ベルトコンベア12上に形
成された栽培床で農作物Fを栽培したのち、ベルトコン
ベア12を走行駆動させて搬出側28から農作物Fと栽
培床の土Sを搬出するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作物を効率よく
栽培する農作物栽培方法および農作物栽培設備に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】農作物の栽培は、露地の土を耕して栽培
床を形成しこの栽培床に種や苗を植えて生育させるの
が、一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、過度の輪作によ
り土のやせた露地が増えている。そこで、やせた土を肥
えた土に替えたいが、良質の土の入手が困難であり現実
的でない。また、栽培する地域や時期により日照量や土
質などの状態が異なるため、農作物の生長がバラツキや
すい。また、水分や栄養分の適切な供給量管理も難しい
ものである。一方で、土を耕す作業、栽培時の手入れ、
あるいは収穫作業はいずれも手間がかかり重労働であ
る。また、露地植えは敷地の一面分にしか栽培できない
ため、一定面積の敷地を有効に活用して農作物を大量生
産することができなかった。
【0004】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、栽培床の形成作業、栽培時の諸
作業、および収穫作業が楽であり、農作物を安定して大
量生産することのできる農作物栽培方法および農作物栽
培設備の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る農作物栽培方法は、土の搬入側と搬出
側の間にベルトコンベアを横設し、ベルトコンベア上に
土を載置して栽培床を形成し、ベルトコンベア上の栽培
床で農作物を栽培したのち、ベルトコンベアを走行駆動
させて前記搬出側から農作物と栽培床を搬出する構成に
してある。
【0006】また、本発明に係る農作物栽培設備は、少
なくとも、土の搬入側と搬出側の間に横設されて農作物
の栽培床となる土を載置するベルトコンベアと、ベルト
コンベアを走行駆動する駆動手段と、ベルトコンベアの
走行駆動または駆動停止のために前記駆動手段を制御す
る制御装置とを備えているものである。
【0007】そして、本発明に係る別の農作物栽培設備
は、少なくとも、土の搬入側と搬出側の間に横設されて
農作物の栽培床となる土を載置するベルトコンベアと、
ベルトコンベアを走行駆動する駆動手段と、ベルトコン
ベアの走行駆動または駆動停止のために前記駆動手段を
制御する制御装置とを備えて栽培ユニットが構成される
とともに、前記栽培ユニットは上下複数に段配置されて
いるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳しく説明する。図1は本発明の一実施形態
に係る農作物栽培設備の内部を側面から見た概略構成
図、図2は農作物栽培設備の内部の平面構成図である。
各図において、符号1はこの実施形態による農作物栽培
設備であり、地盤から立設された主柱3により構造補強
された通気性と採光性を有する箱状の建物ケーシング2
を備えている。建物ケーシング2の天板4は水を通さな
い素材で構成されており、当該下面に平板である天井板
5が添設されている。建物ケーシング2内には、例えば
1段平面毎に7基の栽培ユニット7,7,7,・・・が
上下11段に段配置(合計77基)され、主柱3に固定
支持されている。また、建物ケーシング2内は栽培ユニ
ット7,7,7,・・・の搬入側25に上下連通するリ
フト昇降用空間26が形成され、搬出側28にも上下連
通するリフト昇降用空間29が形成されている。
【0009】それぞれの栽培ユニット7は、農作物Fの
栽培床となる土Sを載置する無端状のベルトコンベア1
2と、ベルトコンベア12を走行駆動させる電動機など
の駆動手段61(図4,5参照)と、駆動手段61の動
作を制御してベルトコンベア12を走行駆動または駆動
停止させる制御装置50(図5参照)とから、主に構成
されている。ベルトコンベア12は、土の搬入側25に
おいて建物ケーシング2に枢支されたローラ9と、搬出
側28で建物ケーシング2に枢支されたローラ11との
間に架け回しにより横設されている。ローラ11の駆動
軸10は前記の駆動手段61と駆動連結されている。上
記したベルトコンベア12の材質は、土Sを通過させる
ことなく載置保持できるものであれば、特に限定されな
いが、例えば通気性ベルトが好適である。
【0010】前記のリフト昇降用空間26には土Sや種
苗などを運搬昇降する搬入用エレベータ34が配備さ
れ、この搬入用エレベータ34は建物ケーシング2の上
面に設置されたリフトモータ31の駆動軸32によりワ
イヤ33が巻き上げられて昇降するようになっている。
一方、リフト昇降用空間29にも搬出用エレベータ38
が配備されている。搬出用エレベータ38はリフトモー
タ35の駆動軸36によりワイヤ37が巻き上げられて
昇降するようになっている。搬出用エレベータ38は下
部に土Sを収受する土回収部40を有し、上部に農作物
Fを収受する農作物収容部39が設けられている。すな
わち、ベルトコンベア12からの農作物Fは搬出用エレ
ベータ38の受部41上方の開口から農作物収容部39
へ収容され、ベルトコンベア12からの土Sおよび根R
は受部42上方の開口から土回収部40へ回収されるよ
うになっている。
【0011】そして、栽培用の土Sや種苗などを搬入用
エレベータ34へ載せるための搬入口27が、リフト昇
降用空間26下部の建物ケーシング2に設けられてい
る。リフト昇降用空間29下部の建物ケーシング2に
は、搬出用エレベータ38に回収された農作物Fや土S
をケーシング外へ搬出するための搬出口30が設けられ
ている。
【0012】各栽培ユニット7の直下位置には、それぞ
れ天井板6が配備され主柱3に支持されている。天井板
6の下面には、例えば天井板6毎に49基(縦7基×横
7基)の昼光灯8,8,8,・・・が設置されている。
ある階の平面において栽培ユニット7,7間はそれぞれ
作業用通路15となっている。作業用通路15の上方を
栽培ユニット7の長手方向に沿って走行する作業用台車
14が、2基の栽培ユニット7,7に一台の割合で配備
されている。かかる作業用台車14は自走式でも手押し
式でも構わない。
【0013】そして、ベルトコンベア12の直下には、
図3および図4に示すように、ベルトコンベア12を走
行可能に支持する載置板部22が設けられている。ま
た、栽培ユニット7の搬入側25近傍位置以外および搬
出側28近傍位置以外の部分には、ベルトコンベア12
の両側面に沿って一対の支持板部16,16が載置板部
22上に立設されている。各支持板部16,16の内側
には一対の傾斜板21,21が対面配置されている。こ
れらの傾斜板21,21は上部になるほど互いに離れる
ように傾斜配置されている。
【0014】かかる傾斜板21,21が存在する部分に
おいて、ベルトコンベア12は正面視中央部分が載置板
部22の上面に接し左右縁部が傾斜板21,21に接す
ることにより正面視略U字状に保持されている。このよ
うに略U字状に保持されたベルトコンベア12上に土S
が収容されて栽培床23が形成されるのである。一方、
搬入側25近傍位置および搬出側28近傍位置では傾斜
板21,21が存在しないので、ベルトコンベア12は
平坦な載置板部22およびローラ9,11上を平面に展
開された状態で搬送される。因みに、ここで用いられる
ベルトコンベア12の幅は展開した状態で80〜90c
m程度である。
【0015】また、作業用通路15をはさんで対峙する
支持板部16,16の各上面には、作業用台車14の脚
下端に枢支された車輪18,18を支持して走行させる
レール17,17が設けられている。これらのレール1
7,17も栽培ユニット7の長手方向に沿って配備され
ている。また、栽培床23へ散水するための散水管2
0,20がベルトコンベア12の両側に沿って配置さ
れ、支柱19,19を介して支持板部16,16に支持
されている。
【0016】他方、搬出側28における各ベルトコンベ
ア12の直上には、農作物収穫手段となるカッター刃1
3が配備されている。カッター刃13は、例えば農作物
Fと根Rの境界部分で切断できる高さ位置に設置されて
いる。カッター刃13の後端は搬出用エレベータ38が
所定の回収位置まで昇降してきたときの受部41の先端
と対面する高さ位置に設定されている。かかる位置関係
によって、カッター刃13により切断された農作物Fは
確実に農作物収容部39へ回収されるようになってい
る。また、天井板6の後端部6aは下向きに彎曲してい
て、所定位置にある搬出用エレベータ38の受部42の
先端と対面するようになっている。これにより、ベルト
コンベア12から落下してきた土Sや根Rを下段の栽培
ユニット7上に散乱させないようになっている。
【0017】上記した農作物栽培設備1は、図5に示す
制御装置50により制御される。この制御装置50はマ
イクロコンピュータなどにより具現化される中央演算装
置CPUを中心として構成され、その入力側にキーボー
ドやマウスなどの入力装置51、栽培ユニット7毎の栽
培環境の温度を検出する温度センサ52,52,・・
・、前記栽培環境の湿度を検出する湿度センサ53,5
3,・・・、前記栽培環境の光量を検出する照度計5
4,54,・・・が入出力ポートI/Oを介して信号接
続されている。
【0018】また、中央演算装置CPUの出力側には、
各昼光灯8,8,・・・、リフトモータ31、リフトモ
ータ35、各ベルトコンベア12用の駆動手段61,6
1,・・・、各散水管20用の水路絞り弁62,62,
・・・、各階用の投光器63,63,・・・、バーナ6
4、各階用の送風機65,65,・・・、給水ポンプ5
5が入出力ポートI/Oを介して作動制御可能に信号接
続されている。また、中央演算装置CPUは内部タイマ
Tを有しており、各種データを記憶する読み書き自在の
メモリMと信号接続されている。
【0019】前記の給水ポンプ55は吸込側が貯水タン
ク56と配管接続され、吐出側が水路絞り弁62を介し
て前記の散水管20と配管接続されている。貯水タンク
56はその上面に雨水を収受する集水部57が形成さ
れ、集水部57で集められた雨水は導水管58を通って
タンク内に貯留される。貯水タンク56内にはケナフ
(豪州産の草木)を蒸し焼きにして得た炭59が収容さ
れている。このケナフ炭59は入手容易で安価であり、
タンク内に貯留した水60から有害物質や臭気成分を吸
着除去して建物ケーシング2内での栽培阻害や臭気発生
を未然に防ぐようになっている。
【0020】前記の水路絞り弁62は、各栽培ユニット
7のそれぞれの散水管20の手前に介設された通水量可
変の弁であり、制御装置50からの指令信号により弁開
度が制御される。また、前記の投光器63は、各階毎に
建物ケーシング2内の側面近傍、または搬入側25や搬
出側28に配備され、昼光灯8,8,・・・では足りな
い光量を補充するために制御装置50からの指令信号に
より制御される。
【0021】そして、前記の加熱機64は、回収した土
Sを高温に加熱して土S内の有機物を焼却したり有害菌
を殺菌するために用いられ、例えば電気ヒータや灯油バ
ーナなどからなっている。加熱機64の熱量は制御装置
50からの指令信号により電力量(または灯油量)を調
整して制御される。また、前記の送風機65は、各栽培
ユニット7毎の栽培環境を自然に近づけるように風を送
るものであり、制御装置50からの1/fゆらぎ(fは
インバータ周波数であり可変)の指令信号により風の強
弱を変化させるようになっている。
【0022】引続き、本実施形態の農作物栽培設備1に
より農作物Fを栽培する態様について説明する。ここで
は、農作物Fとしてキャベツの栽培例を示す。まず、作
業員が入力装置51から農作物の品種、生産目標量、使
用する栽培ユニット7の識別番号などの指定データを入
力すると、これらの指定データは制御装置50の中央演
算装置CPUに取り込まれる。中央演算装置CPUは、
指定された栽培ユニット7のベルトコンベア12を搬出
側28に向けてゆっくりと走行させる。次に、ゆっくり
と走行するベルトコンベア12上に建物ケーシング2の
搬入側25から土Sが搬入されて載置され、傾斜板2
1,21の存在する部分で栽培床23が形成される。栽
培床23における土Sの最適厚さは農作物の種類により
異なるが、例えばキャベツの場合は20〜25cm程度
が好適である。栽培床23の形成が終わると、中央演算
装置CPUはベルトコンベア12を駆動停止させる。次
に、作業員は作業用台車14を利用してキャベツの苗を
栽培床23に植えていく。尚、栽培に際して、蜂を建物
ケーシング2内に放しておくと好都合である。蜂は花粉
の受粉を助ける役割をし、ある種の害虫に対しては有効
な天敵となるからである。このようにして、ベルトコン
ベア12上の栽培床23で苗が栽培されて農作物Fに育
つのである。このとき、温度センサ52、湿度センサ5
3、照度計54により検出した栽培環境の温度、湿度、
光量に係るそれぞれの検出データが自動的に中央演算装
置CPUに取り込まれる。すると、中央演算装置CPU
は上記の指定データと検出データを基づいて、昼光灯
8,8,・・・、リフトモータ31、リフトモータ3
5、駆動手段61,61,・・・、水路絞り弁62,6
2,・・・、投光器63,63,・・・、加熱機64、
または、送風機65,65,・・・などを、必要に応じ
て作動制御する。
【0023】その後、農作物Fが十分に生長して収穫時
期を迎えたとき、制御装置50からの指令信号によりベ
ルトコンベア12が搬出側28に向けて走行駆動する。
すると、農作物Fと根Rがカッター刃13により分断さ
れる。分断された農作物Fは搬出用エレベータ38の農
作物収容部39へ落下し、土Sおよび根Rは土回収部4
0へ落下する。
【0024】この場合、ベルトコンベア12から落下し
た土Sは比較的多くの水分を含んでいて粘り気があるた
め、ほこりが立ちにくい。そのうえ、土Sは落下時にバ
ラバラとなって空気が隅々まで入るため、良質の土Sに
再生され易くなる。尚、回収された土Sは劣化が軽度で
あれば、そのまま搬入側25へ戻して再使用することが
できる。その場合でも、土S内に残った根Rは有用な肥
やしとなって利用される。
【0025】建物ケーシング2から搬出された土Sは加
熱機64により高温焼成されて、有機物が分解除去され
有害菌が殺菌される。加熱処理された土Sはあらためて
必須の有機質養分や無機質養分が添加されたのち、有用
な微生物が繁殖可能な温度に保持される。このように再
生処理された培養土は搬入口27から搬入用エレベータ
34へ搬入され各栽培ユニット7に供給されて再使用さ
れる。
【0026】この農作物栽培設備1に適用される農作物
Fとしては、特に限定されないが、例えばキャベツ、レ
タス、白菜、葉ネギ、トマト、豆などが挙げられる。ま
た、農作物栽培設備1では、根の部分が食される例えば
ニンジンなども栽培可能であり、その場合は搬出の際に
土Sからニンジンを分別して回収すればよい。
【0027】従って、この農作物栽培設備1によれば、
栽培床23の形成のための土入れ作業が、ベルトコンベ
ア12を送りながら搬入側25から土Sをベルトコンベ
ア12上に載せるだけで済む。一方、栽培後の収穫にあ
たってはベルトコンベア12を送るだけで、農作物Fお
よび栽培床23(土S)を搬出側28から搬出すること
ができる。これにより、栽培時の諸作業や収穫作業が格
段と楽になる。そのため、少ない人数で栽培作業や収穫
作業をまかなうことができる。また、栽培床23の土S
は落下時にバラバラとなるので、十分な空気を送り込め
て土の質を回復することができ、露地植えのような輪作
による土の傷みを生じない。
【0028】また、農作物Fの種類に応じて、あるいは
農作物Fの生育具合や栽培床23の状態に基づいて、所
望の給水量と栄養補給量、あるいは光量や照射時間およ
び照射時刻をコントロールすることができる。従って、
天候に左右されず栽培でき、生長度合いも一定に揃える
ことができて、農作物Fの安定供給に多大なる貢献をす
る。そして、雨水を貯水タンク56に貯めて給水に利用
するので、水60の有効利用が図れる。また、複数の栽
培ユニット7,7,・・・が上下複数に段配置されてい
るので、小さな敷地面積であっても当該敷地を有効に活
用して、単位敷地面積あたりに大量の農作物Fを生産す
ることができる。
【0029】尚、上記の実施形態では、農作物が生育す
るまでベルトコンベア12を停止させたままとし、収穫
時にベルトコンベア12を比較的速く走行させて、農作
物F、根R、土Sを回収するようにしたが、本発明はか
かる態様に限定されない。例えば、搬入側25から搬出
側28まで搬送される間に農作物Fが十分生長するよう
に、ベルトコンベア12の走行速度を極端に遅くしても
構わない。
【0030】また、上記では、複数基の栽培ユニット
7,7,・・・を有する農作物栽培設備1を例示した
が、それに限るものでなく、栽培ユニット相当の構成が
たとえ1基分であっても、本発明の農作物栽培設備は実
現される。
【0031】そして、土の搬入手段は上述した搬入用エ
レベータ34に限らず、例えば土移送用の硬質ホースを
ベルトコンベア12の搬入側近傍まで配設し、土を空気
圧送やスクリュー駆動などにより前記硬質ホースを通し
てベルトコンベア12上に供給するようにしてもよい。
【0032】また、上記の例において、制御装置は全て
の栽培ユニット7,7,7,・・・に共用される一台の
制御装置50(図5参照)を例示したが、各栽培ユニッ
ト7毎に個別の制御装置をそれぞれ用意しても構わな
い。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る農作物
栽培方法によれば、栽培床形成のための土入れ作業は走
行するベルトコンベア上に搬入側から土を載せるだけで
済む。そして、栽培床の形成されたベルトコンベア上で
農作物を栽培することができる。収穫時はベルトコンベ
アを走行駆動させるだけで搬出側から農作物と栽培床が
搬出されるので、収穫作業も楽に行えるのである。
【0034】また、本発明に係る農作物栽培設備によれ
ば、前述した農作物栽培方法による作用・効果を具現化
することができる。
【0035】そして、本発明に係る別の農作物栽培設備
によれば、少なくとも、ベルトコンベアと、駆動手段
と、制御装置とを備えて成る栽培ユニットが上下複数に
段配置されているので、小さな敷地面積であっても当該
敷地を有効に活用して、単位敷地面積あたりに大量の農
作物を安定して生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る農作物栽培設備の内
部を側面から見た概略構成図である。
【図2】農作物栽培設備の内部の平面構成図である。
【図3】農作物栽培設備の内部を正面から見た正断面図
である。
【図4】栽培ユニットの搬出部近傍を側面から見た概略
構成図である。
【図5】農作物栽培設備の制御系統を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 農作物栽培設備 7 栽培ユニット 10 駆動軸 12 ベルトコンベア 23 栽培床 25 搬入側 28 搬出側 38 搬出用エレベータ 50 制御装置 61 駆動手段 F 農作物 S 土

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土の搬入側と搬出側の間にベルトコンベ
    アを横設し、ベルトコンベア上に土を載置して栽培床を
    形成し、ベルトコンベア上の栽培床で農作物を栽培した
    のち、ベルトコンベアを走行駆動させて前記搬出側から
    農作物と栽培床を搬出することを特徴とする農作物栽培
    方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも、土の搬入側と搬出側の間に
    横設されて農作物の栽培床となる土を載置するベルトコ
    ンベアと、ベルトコンベアを走行駆動する駆動手段と、
    ベルトコンベアの走行駆動または駆動停止のために前記
    駆動手段を制御する制御装置とを備えていることを特徴
    とする農作物栽培設備。
  3. 【請求項3】 少なくとも、土の搬入側と搬出側の間に
    横設されて農作物の栽培床となる土を載置するベルトコ
    ンベアと、ベルトコンベアを走行駆動する駆動手段と、
    ベルトコンベアの走行駆動または駆動停止のために前記
    駆動手段を制御する制御装置とを備えて栽培ユニットが
    構成されるとともに、前記栽培ユニットは上下複数に段
    配置されていることを特徴とする農作物栽培設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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